JPH086042Y2 - 紡機におけるドラフト装置の清掃装置 - Google Patents

紡機におけるドラフト装置の清掃装置

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JPH086042Y2
JPH086042Y2 JP7861292U JP7861292U JPH086042Y2 JP H086042 Y2 JPH086042 Y2 JP H086042Y2 JP 7861292 U JP7861292 U JP 7861292U JP 7861292 U JP7861292 U JP 7861292U JP H086042 Y2 JPH086042 Y2 JP H086042Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紡機、特に練条機のド
ラフト装置の部分で発生する風綿類を吸引気流によって
回収する清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図2を参照にして、練条機のドラ
フト装置Dの部分について説明する。なお、図2は、本
考案の実施例を示す図面であるが、ドラフト装置Dの部
分を説明するに際して、この図を参考にしてその説明を
行う。このドラフト装置Dには、上側にトップローラR
1,2,3,4,5 が、また下側にはボトムローラR6,
7,8,9 がそれぞれ設けられている。上側のトップ
ローラ列R1 〜R5 の上方には、このトップローラ列R
1 〜R5 を全幅にわたって接触摺動するクリヤラークロ
スE1,2 が配置され、また下側のボトムローラ列R6
〜R9 の下部には、その全幅にわたってこれらと接触摺
動するパッドクリヤラーPが配置されている。ドラフト
装置Dには、上記したクリヤラークロスE1,2 及びパ
ッドクリヤラーPの他に、ドラフト装置Dの全体を覆っ
ているカバー8内に吸引気流を生じせしめ、この吸引気
流によって、上記したクリヤラークロスE1,2 或いは
パッドクリヤラーPに付着している風綿類、又はカバー
8内において浮遊している風綿類を吸引回収するための
清掃装置が設けられている。この清掃装置は、ドラフト
装置Dの全体を覆っているカバー8に空気取入口を設け
ると共に、吸気源に連なった吸引口をドラフト装置Dの
下側又は上流側に設けることによって、ドラフト装置D
の全体を覆っているカバー8内に吸引気流を生じせし
め、この吸引気流によって、上記したクリヤラークロス
1,2 或いはパッドクリヤラーPに付着している風綿
類、又はカバー8内において浮遊している風綿類を吸引
回収する他に、ドラフト時に発生する多量の風綿類を吸
引回収して、カバー8内に配置されている装置に風綿類
が堆積するのを防いでいる。
【0003】カバーに多数の空気取入口を設けると、カ
バー内に種々の箇所から吸引気流が取り入れられ、カバ
ー内で吸引気流の作用する箇所が多くなるが、各所から
流入した気流が干渉し合って渦を生ずる場合がある。ま
た、カバーに設ける空気取入口の開口部分が小さいと、
この空気取入口において吸引気流の速度が速くなり、こ
の気流が急激に広いカバーの内部に入るため、カバー内
での渦の発生場所が多くなる。カバーの内部で渦を発生
すると、ドラフト装置を構成する部品に風綿類が引っ掛
かったり、堆積したりすることになって、カバー内に存
在している風綿類を効果的に吸引回収できない。
【0004】ドラフト装置Dの全体を覆うカバー8内に
おける吸引気流の流れる方向は、このカバー8に設ける
空気取入口の位置に左右される。従来、このカバーの空
気取入口の位置は、カバーの前側に設けるもの、カ
バーの上側に設けるもの、及びカバーに設けた空気取
入口からドラフト部までをダクトで連結して、ダクト開
口からドラフト部に空気を吹き込むものの3種類に大別
される。
【0005】上記に記載のカバーの前側に空気取入口
を設けるものは、カバー前側の空気取入口の配置によっ
ても多少異なるが、カバーの内部に配置された装置によ
って、図2で5で示されるギャザラーの横を通過してド
ラフト装置の下方部側方を流れて吸引口に達するもの、
クリヤラークロスE1,2 の上方及びその側方を流れる
もの、及びドラフトローラR1 〜R9 の側方を流れるも
のに分かれるが、カバー部内各所で渦を発生し、ドラフ
ト装置を構成する部品に風綿が引っ掛かったり、堆積し
たりする。また、に記載のカバーの上側に空気取入口
を設けるものは、ドラフトローラ部に流入する空気が上
方から下方へ向かって流れるため、ドラフトローラ部及
び前記ギャザラー5で発生した風綿は上方へ舞い上がる
ことなく下方へ移動させられて吸引口に吸入されるが、
機台の清掃、保全作業の際に使用した道具類が、空気取
入口からカバー内に落下したりして、カバー内部の装置
が破損される恐れがある。また、に記載のものでは、
ダクト内に取り入れられた空気のダクト開口からの吹き
出し量と、吸引口に吸引される空気の量のバランス調整
が困難で、装置の場所によっては吸引気流の流速が減少
して風綿が堆積することもある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、ドラフト装
置の全体を覆うカバーに設けた複数の空気取入口から外
気を吸引して生ずる吸引気流によって、カバー内のドラ
フト装置で発生した風綿類を吸引回収する構成の清掃装
置において、カバー内における吸引気流の流れを整然と
させ、しかも風綿類の発生の多い部分に吸引気流を集中
的に通過させることにより、風綿類の吸引回収を確実に
することを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案の採用した手段は、ドラフト装置の全体を覆っ
ているカバーに複数の空気取入口を設けると共に、該ド
ラフト装置の後方に吸気源に連なる吸引口を設け、前記
カバー内において該吸引口から前記各空気取入口に及ぶ
吸引気流を生じさせて、ドラフト装置により生ずる風綿
類を該吸引気流により吸引回収するようにしたドラフト
装置の清掃装置において、前記カバーの前部に設けられ
た空気取入口にダクトを連結して、その開口部を、ドラ
フトローラ列の側方かつ上方の部分に上流側を向けて配
置し、しかも前記カバーにおけるドラフトローラ列の前
方の部分に該ドラフトローラ列とほぼ同幅の空気取入口
を設けたことである。
【0008】
【考案の作用】ドラフト装置の全体を覆っているカバー
の前部に設けた空気取入口にダクトを連結して、このダ
クトの開口部を、ドラフトローラ列の側方かつ上方に上
流側を向けて配置したので、空気取入口から流入した吸
引気流は、ドラフトローラ列、及び上方のクリヤラーク
ロスの側方から斜下方向と上流方向とを合成した方向に
向かって吸引口に流れ込む。一方、カバーにおけるドラ
フトローラ列の前方の部分に該ドラフトローラ列とほぼ
同幅の空気取入口を設けたので、この空気取入口から流
入した気流は、ドラフトローラ列の下方であって、ギャ
ザラーの両側方、及びカレンダーローラの下方を通って
吸引口に整然と流れ込む。上記した2つの気流は、その
流路が全く異なって互いに干渉し合わず、しかもドラフ
ト装置における最も風綿類の発生し易い部分を整然と流
れるために、ドラフト装置において発生した風綿類は、
上記した2つの気流によって吸引口まで運ばれて確実に
回収される。
【0009】
【実施例】以下、2デリベリの練条機に本考案を実施し
た例を挙げて、本考案を更に詳細に説明する。図1は、
本考案に係る清掃装置を装着したドラフト装置を有する
練条機の概略正面図であり、図2及び図3は、それぞれ
図1のX−X線、及びY−Y線拡大断面図であり、図4
は、図2のZ−Z線縮小断面図であり、図5は、カバー
8の内部における吸引気流の流れを示す平面図であり、
図6は、カバー8の前端部を下方から見た斜視図であ
る。図1ないし図4において、左右のドラフト装置D,
Dはそれぞれ、ローラビーム1上に配設された左右一対
のローラスタンド2,3により支持されている。ドラフ
ト装置Dを構成している各ドラフトローラ、並びに各ト
ップローラR1 〜R5 を清掃するための各クリヤラーク
ロスE1,2 及びボトムローラR6,7 を清掃するため
のパッドクリヤラーPの部分の各構成は、「従来の技
術」の項目で説明した部分と同じであって、図4及び図
5に示すように、各トップローラR1 〜R5 の両端部に
は、それぞれトップアーム4が該トップローラR1 〜R
5 の軸直角方向に沿って水平に配設され、このトップア
ーム4により各トップローラR1 〜R5 は、各ボトムロ
ーラR6 〜R9 に押し付けられている。このドラフト装
置Dに接続して、ギャザラー5、レデューサー6及びカ
レンダーローラ7が、下流側に向かってこの順序で配設
されている。なお、この実施例では、独立した2つのク
リヤラークロスE1,2 が使用されていて、各クロスE
1,2 の間に所定の隙間が形成されているのは、ボトム
ローラR6 とトップローラR2 とで構成されるローラ対
と、ボトムローラR7 とトップローラR3 とで構成され
るローラ対との間におけるドラフト率が最も大きくて、
当該部分において風綿類が最も多く発生するために、各
クロスE1,2 の間に形成された隙間を通してこの風綿
類を上方に吸引回収するようにしてあるためである。
【0010】図4に示すように、上記した2つのドラフ
ト装置Dは、所定の間隔をおいて配設されていて、これ
らの2つのドラフト装置Dは、1枚のカバー8により完
全に覆われるようになっている。このカバー8の上流側
の端部は、ヒンジ11を介してトップダクト9に取り付
けられて、ローラビーム1に対して開閉自在になってい
る。このカバー8は、配設状態において上流側から下流
側に向かって、ローラビーム1に対して平行な上板部8
a、この上板部8aのヒンジ11と反対側の端部から下
向きに傾斜した傾斜前板部8b、この傾斜前板部8bの
下端から下方へ垂直に延びる上前板部8c、この上前板
部8cの下端から上前板部8cと直角にカバー8の内側
に向けて形成された下板部8d、この下板部8dの内側
端から下板部8dと直角に下向きに形成された下前板部
8e、及びこの下前板部8eの端部から下板部8dと逆
方向に直角に形成された支持部8fが順次設けられた構
成である。図2及び図4に示すように、カバー8を閉じ
た状態では、その支持部8fがローラビーム1の上面に
当接して、このカバー8自体を支持すると共に、カバー
8の両側の開口部は、ローラビーム1に設けた左右の側
壁12により閉鎖されるようになっている。
【0011】図1、図2及び図6に示すように、カバー
8の前記下板部8dには、3つの第1空気取入口13が
該カバー8の幅方向に沿って所定の間隔をおいて設けら
れている。即ち、中央の第1空気取入口13は、各ドラ
フト装置Dの間に配設され、両端の第1空気取入口13
は、各ドラフト装置Dの側方に配設されている。各ドラ
フト装置Dの側方に配設されている第1空気取入口13
の幅は、その中央部に配設されているものの幅よりも狭
く成っている。3つの第1空気取入口13には、それぞ
れダクト14が連結され、その開口部14aは、ドラフ
ト装置Dの側方であって、しかもその上方の部分におい
て上流側を向いている。また、カバー8の下板部8dの
下方に位置する下前板部8e及び支持部8fは、2台の
各ドラフト装置D,Dのドラフトローラ列の前方位置で
切り欠かれて、それぞれ第2空気取入口15が形成され
ている。この第2空気取入口15の幅は、ドラフト装置
Dのドラフトローラ列の幅(例えば、トップローラR1
とボトムローラR6 とが相接触している部分の幅のこと
をいう)とほぼ同じになっている。カバー8の内部にお
ける前記第2空気取入口15の両側には、一対の壁板1
6がそれぞれ配設されている。この壁板16の内側端1
6aは、ドラフト装置Dの下流端及びカレンダーローラ
7の近傍に位置し、またその下面16bは、ローラビー
ム1の上面に当接している。この壁板16は、第2空気
取入口15から取り入れられた気流が、そのまま上流に
向かって流れるように制御するためのものである。
【0012】ローラビーム1の内部であって、各ドラフ
ト装置D,Dよりも上流に位置する部分には、吸気源に
連なるダクト19がドラフトローラの方向に沿って配設
されていて、このダクト19における各ドラフト装置
D,Dの上流に位置する部分には、それぞれ吸引口18
が形成されている。ダクト19に連なる吸気源により、
前記第1及び第2の各空気取入口13,15から外気を
取り入れて、この吸引口18により吸引して、カバー8
の内部に吸引気流を生じせしめている。また、前記各ク
リヤラークロスE1,2 の直上には、上部吸引口22を
介してトップダクト9に連結されたトップサクションヘ
ッド21が配設されている。このトップサクションヘッ
ド21には、トップコーム23によりクリヤラークロス
1 から掻き取られた風綿類を吸引するための後開口2
1aと、トップコーム24によりクリヤラークロスE2
から掻き取られた風綿類を吸引するための前開口21b
と、各クリヤラークロスE1,2 の間の隙間から浮遊風
綿を吸引するための中開口21cとがそれぞれ設けられ
ている。なお、図1及び図2に示すように、カバー8の
傾斜前板部8bにおけるトップローラR1 と対向する部
分には、第3空気取入口25が該ローラR1 とほぼ同幅
で設けられている。
【0013】カバー8を閉じた状態で練条機を作動させ
ると、各ドラフト装置Dのドラフトローラ列によってそ
の上流から送り出された複数本のスライバーSが順次ド
ラフトされて、帯状のフリースFの状態でギャザラー5
に流入する。このギャザラー5内において帯状のフリー
スFは集束されて、棒状の1本の集束スライバーS1
なって、カレンダーローラ7を通ってローラビーム1の
下方に配置されたケンス(図示せず)に収納される。そ
して、ドラフト装置DによるスライバーSのドラフト
時、及びギャザラー5によるフリースFの集束時に多量
の風綿が発生する。一方、練条機の作動と連動して吸引
ファンが回転して、ダクト19の吸引口18、及びトッ
プダクト9の上部吸引口22の各部分において、トップ
サクションヘッド21及びカバー8内の各空気が吸引さ
れて、カバー8の内部が負圧となる。ドラフト装置Dの
作動時において、トップローラR1,2 に付着した風綿
はクリヤラークロスE2 により回収されてその直上の後
開口21bから、またトップローラR3,4,5 に付着
した風綿はクリヤラークロスE1 により回収されてその
直上の前開口21aから、それぞれトップサクションヘ
ッド21内に吸引されて、上部吸引口22を経てトップ
ダクト9内に入り込んで吸引回収される。
【0014】カバー8の内部が負圧になると、カバー8
に設けた各空気取入口13,15,25から外部の空気
がカバー8内に取り入れられる。第1空気取入口13か
らカバー8の内部に取り入れられた空気は、ダクト14
の開口部14aから流出して、図3〜図5で矢印Aで示
すように、吸引口18に向かって斜下方向と上流方向と
を合成した方向に沿って流れて、この吸引口18に吸引
される。カバー8の内部における上記吸引気流は、各ロ
ーラスタンド2,3の部分と、各ドラフトローラの両端
部分と、各クリヤラークロスE1,2 の側方部分とを通
るために、ドラフト部から発生する風綿類は、周辺の装
置に堆積する前に効果的に吸引されて、吸引口18の部
分まで運ばれて回収される。このように、ドラフト装置
Dで発生して、各クリヤラークロスE1,2 で回収され
なかった風綿類が効果的に回収されるため、これらの部
分に浮遊している風綿類が紡出中のスライバーSの方向
に流れて、これに侵入するのが防止される。
【0015】また、第2空気取入口15からカバー8の
内部に取り入れられた空気は、図2で矢印Bで示すよう
に、この取入口15の両側の壁板16により側方への流
れを規制されて真っ直ぐ上流に向かって流れ、ギャザラ
ー5、レデューサー6及びカレンダーローラ7のそれぞ
れの側方部分を通って、吸引口18に吸引される。この
間に、フリースFを集束する際にギャザラー5の部分で
発生する風綿類を吸引口18まで運んで回収する。ま
た、第3空気取入口25からカバー8内に取り入れられ
た空気は、壁板16により側方への流れを規制されて真
っ直ぐ上流に向かって流れ、図2で矢印Cで示すよう
に、ボトムローラ列R6 〜R9 の両側方及び下方、並び
にギャザラー5の両側方を通過して吸引口18に吸引さ
れる。従って、第3空気取入口25から取り入れられた
空気による吸引気流は、パッドクリヤラーPの接触摺動
によりボトムローラR6 7 から剥離された風綿類、及
びギャザラー5の部分で発生する風綿類を吸引口18ま
で運んで回収する。上記のように、第2及び第3の各空
気取入口15,25からカバー8の内部に取り入れられ
た空気は、壁板16の作用により真っ直ぐ上流に向かっ
て流れ、前記第1空気取入口13から流入してダクト1
4の開口部14aから流出する空気の流れとは、その経
路を全く異にするために、各吸引気流が互いに干渉し合
って渦を発生するようなことがない。このため、ドラフ
ト装置で発生した風綿類が、カバー8の内部で浮遊し
て、ドラフト装置Dを構成する部品に引っ掛かったり、
堆積したりするのを防止することができる。
【0016】また、上記ダクトに関しては、その開口部
が、ドラフトローラ列の側方かつ上方に位置して上流側
に向いていることが必要であって、その空気取入口は、
カバーの前部であれば、どの位置でもよい。例えば、図
7に示されるように、カバー8に設けられるダクト14
の空気取入口13の位置が、このダクト14の開口部1
4aと同一高さであってもよい。
【0017】なお、上記実施例においては、2デリベリ
の練条機において、各ドラフト装置の間と、その側方と
の3箇所の全てに、空気取入口13を設けて、各空気取
入口13にそれぞれダクト14を連結してあり、これに
より風綿類の回収効果が高くなるが、各ドラフト装置の
間においてのみダクト14を設けて、各ドラフト装置の
側方の部分は、ダクト14を設けずに、空気取入口13
を設けるのみとすることも可能である。また、上記実施
例では、カバー8におけるドラフトローラ列の前方であ
って、しかもその下方の部分に設けた空気取入口15の
両側に壁体16を設け、これにより吸引気流がそのまま
上流に向かって流れ易くしてあるが、吸引気流の強さと
の関係において、この壁体16は、必ずしも設ける必要
はない。
【0018】
【考案の効果】本考案は、ドラフト装置の全体を覆って
いるカバーに複数の空気取入口を設けると共に、該ドラ
フト装置の後方に吸気源に連なる吸引口を設け、前記カ
バー内において該吸引口から前記各空気取入口に及ぶ吸
引気流を生じさせて、ドラフト装置により生ずる風綿類
を該吸引気流により吸引回収するようにしたドラフト装
置の清掃装置において、前記カバーの前部に設けられた
空気取入口にダクトを連結して、その開口部を、ドラフ
トローラ列の側方かつ上方の部分に上流側を向けて配置
し、しかも前記カバーにおけるドラフトローラ列の前方
かつ下方の部分に該ドラフトローラ列とほぼ同幅の空気
取入口を設けたので、前記ダクトを介して流入した吸引
気流は、ドラフトローラ列、及び上方のクリヤラークロ
スの側方から斜上流側に向かって吸引口に流れ込むと同
時に、ドラフトローラ列の前方の前記空気取入口から流
入した気流は、ドラフトローラ列の下方であって、ギャ
ザラーの両側方、及びカレンダーローラの下方を通って
吸引口に整然と流れ込む。この2つの気流は、互いに異
なる流路を通って、干渉し合わず、しかもこれらの2つ
の気流は、ドラフト装置における最も風綿類の発生し易
い部分を整然と流れるために、ドラフト装置において発
生した風綿類は、上記した2つの気流によって吸引口ま
で効果的に運ばれて回収される。また、各空気取入口は
カバーの前端側に設けてあるので、機台の清掃、保全作
業時において、道具類がカバー内に落下して装置を破損
させるのを防止することができるという付随的効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る清掃装置を装着したドラフト装置
を有する練条機の概略正面図である。
【図2】図1のX−X線拡大断面図である。
【図3】図1のY−Y線拡大断面図である。
【図4】図2のZ−Z線縮小断面図である。
【図5】カバー8の内部における吸引気流の流れを示す
平面図である。
【図6】カバー8の前端部を下方から見た斜視図であ
る。
【図7】他の実施例における図1のY−Y線拡大断面図
である。
【符号の説明】
D:ドラフト装置 R1 〜R5 :トップローラ(トップローラ列) R6 〜R9 :ボトムローラ(ボトムローラ列) 8:カバー 13:第1空気取入口(空気取入口) 14:ダクト 14a:ダクトの開口部 15:第2空気取入口(空気取入口) 16:壁板 18:吸引口 25:第3空気取入口(空気取入口)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラフト装置の全体を覆っているカバー
    に複数の空気取入口を設けると共に、該ドラフト装置の
    下側又は上流側に吸気源に連なる吸引口を設け、前記カ
    バー内において該吸引口から前記各空気取入口に及ぶ吸
    引気流を生じさせて、ドラフト装置により生ずる風綿類
    を該吸引気流により吸引回収するようにしたドラフト装
    置の清掃装置において、前記カバーの前方に設けられた
    空気取入口にダクトを連結して、その開口部を、ドラフ
    トローラ列の側方かつ上方の部分に上流側を向けて配置
    し、しかも前記カバーにおけるドラフトローラ列の前方
    の部分に該ドラフトローラ列とほぼ同幅の空気取入口を
    設けたことを特徴とする紡機におけるドラフト装置の清
    掃装置。
  2. 【請求項2】 カバーにおけるドラフトローラ列の前方
    かつ下方の部分に設けられた空気取入口の両側方に、該
    空気取入口の部分の吸引気流がそのまま上流側に向かっ
    て流れるようにするための一対の壁板を配設したことを
    特徴とする請求項1に記載の紡機におけるドラフト装置
    の清掃装置。
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