JPH0860089A - アルジミン及びイソシアネートを含有する塗料組成物及びその製造方法 - Google Patents

アルジミン及びイソシアネートを含有する塗料組成物及びその製造方法

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JPH0860089A
JPH0860089A JP7162929A JP16292995A JPH0860089A JP H0860089 A JPH0860089 A JP H0860089A JP 7162929 A JP7162929 A JP 7162929A JP 16292995 A JP16292995 A JP 16292995A JP H0860089 A JPH0860089 A JP H0860089A
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デヴィッド・ダブリュ・ブラウン
Sudhakar Dantiki
スドハカル・ダンティーキ
Rajnikant P Shah
ラジニカント・ピー・シャー
Emerson Keith Colyer
エマーソン・ケイス・コルヤー
Anthony J Tye
アンソニー・ジェイ・タイ
Patrick J Mormile
パトリック・ジェイ・モーミル
Bradley M Richards
ブラッドレイ・エム・リチャーズ
Thomas J Laginess
トーマス・ジェイ・ラジネス
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ヘンリー・ジェイ・スタテックジニー
Brian P Koevenig
ブライアン・ピー・ケーヴェニヒ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲条件にて硬化させ又は焼付けることがで
き、特に自動車の塗り換えや工業用の塗料として有用な
新規な塗料組成物を提供する。 【構成】 非ヒドロキシル機能性樹脂を含有する塗料組
成物であって、a)下記の構造を有するアルジミンと、
b)ウレトジオン構造を含むイソシアネート機能性成分
と、c)随意の他の活性水素化合物とを含む塗料組成
物。 【化1】 ここにnは1以上であり、R1 はアルキル基、アリール
基、環式脂肪族基、置換されたアルキル基、アリール
基、環式脂肪族基、又は複素環式基であり、R2 はO、
N、S若しくはSi を含む単量体又は重合体の脂肪族
基、芳香族基、アリール脂肪族基、又は環式脂肪族基で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルジミン及びイソシア
ネートをベースとする新規な塗料組成物に係る。また本
発明はアルジミンに顔料を分散すること及びその分散液
を塗料に使用することに係る。また本発明は顔料がアル
ジミンに分散された分散液を処理して塗料の特性を改善
する方法に係る。更に本発明は新規なアルジミンを含有
する塗料組成物に係る。
【0002】
【従来の技術】イソシアネート機能性樹脂とヒドロキシ
ル機能性ポリオール樹脂との反応により形成されるポウ
リタン塗料は当技術分野に於いてよく知られている。か
かる塗料は高い耐久性及び耐薬品性を含む多数の優れた
特性を有することで知られている。かかる塗料はそれら
の特性が優れていることにより特に自動車や工業用の用
途に適している。しかしかかる塗料に於いては、ポリオ
ール成分が水素結合及び重合体バックボーンの分子量に
起因して塗料の高い粘性の主要な要因となっており、他
の物質を混入したり用途の固体成分仕様に適合する自由
度が制限される。ポリオールの分子量が低減されると、
多量のエネルギが与えられない限り網目構造の形成速度
が遅くなる。
【0003】比較的高い料の固体ポリオールを含有する
ポリウレタン塗料の特性は反応性を有する希釈剤を使用
することによって改善可能である。かかる技術の最も優
れた使用方法が本願出願人であるバスフ・コーポレイシ
ョンに譲渡された米国特許第5,214,086号に記
載されている。この米国特許に於いては、アルジミン、
ジケチミン、ヒンダードジアミンを使用してポリオール
組成を修正し、これにより網目構造の形成及び全体とし
ての物理的性質を維持し多くの場合これらを向上させつ
つ混合物の全体としての反応時の粘性を低減させること
が開示されている。これらの組成物に於いては、ポリオ
ールによる粘性の影響は低減されてはいるが尚も存在す
る。
【0004】ヒドロキシル基を含む樹脂を完全に置き換
えることによってポリウレタン塗料の粘性を更に低減す
る努力の結果幾つかの分野に於いて研究がなされるに至
った。かかる研究の一つの分野はアセトアセテート基を
含む樹脂に関するものである。アセトアセテート基は水
素結合を低減するので低粘性に寄与するが、イソシアネ
ートとの反応は緩慢であり、ある程度のヒドロキシル基
が必要である。他の一つの研究分野は活性水素アミノ化
合物に関するものである。これらの化合物の一種は第一
アミン及び第二アミンである。第一アミン及び多くの第
二アミンはイソシアネートとの反応性が高いので、塗料
が適用される前に成分が通常大量に混合される自動車の
塗り換えや一般的な工業用途の如き用途には有用ではな
い。更に周囲温度での硬化が主として使用され、強制硬
化温度が75℃を越えることは希である。そのため熱に
より活性化される封鎖されたイソシアネートを使用する
ことができない。第二アミンは第一アミンよりも長い使
用可能な時間を有するが、硬化時間に比してポットライ
フが短い。第二アミンの反応性を低減する研究上の進歩
がなされている。その最も良い例が米国特許第5,24
3,012号に記載されており、アミンに対する妨害基
及びオルガノチン化合物の組み込みが使用される。これ
らの組成物は最終的な特性に優れたものではあるが、自
動車の仕上げ塗装や一般的な工業用途に於いて塗装者が
慣れているポットライフ及び硬化時間の関係を有しては
いない。
【0005】他の一種の活性水素アミノ化合物はアルジ
ミン、ケチミン、オキサゾロジンの如きマスキングされ
た第一アミンである。オキサゾロジンは一般に遅い硬化
膜特性を有するので、イソシアネートとの唯一の反応物
質としての有用性が限られている。イソシアネートとの
唯一の反応物質としてのケチミンは比較的良好なポット
ライフ及び硬化時間の関係を有する。アルジミンはイソ
シアネートとの反応物質として最も関心の高いものであ
る。何故ならば、アルジミンは低い粘性及び低い色彩を
有するよう形成可能なものであり、非揮発性加熱乾燥試
験に於いてイソシアネートと反応することにより高い収
率を与え、非常に良好なポットライフ及び硬化時間の関
係を有するからである。しかし上述の他の化合物とは異
なり多くのアミン化合物はビウレットやイソシアヌレー
トの如き従来の脂肪族ポリイソシアネートとの両立性が
限られているという欠点を有する。水分にて硬化される
塗料の分野に於いては、イソシアネート機能性ポリウレ
タンプレポリマーはアルジミン化合物と両立し得るよう
形成可能であることがよく知られている。例えば米国特
許第4,469,831号、同第4,720,535
号、同第4,853,454号には、反応速度が酸触媒
を使用することによって随意に高められるアルジミン機
能性樹脂及びイソシアネート機能性プレポリマーの組成
が記載されている。しかしプレポリマーは粘性を高くす
る主要な因子であり、製造上の自由度が制限される。
【0006】イソシアネートがウレトジオン・ジイソシ
アネートよりなるアルジミンとイソシアネートとの組み
合わせに於いては、非常に低い粘性を有する両立可能な
混合物が形成され、これにより塗料の製造に際し他の化
合物を自由に使用することができることが判った。更に
一層驚くべきことに、2程度の低い官能基を有するアル
ジミン及びウレトジオン・ジイソシアネートを含むイソ
シアネートとの組み合わせにて形成され周囲温度にて硬
化される塗料は、適用時に特性が非常に迅速に向上し、
また非常に長いポットライフを有する。
【0007】米国特許第5,098,983号には脂肪
族式(環式脂肪族式)に結合したイソシアネート基、脂
肪族式(環式脂肪族式)に結合したウレトジオン基、化
学的に組み込まれたカルボキシル基を有するポリイソシ
アネート混合物、これらのイソシアネートの製造方法、
随意に第三アミンにて少なくとも部分的に中和された後
に、水分若しくは熱の影響下にて架橋される塗料組成物
のためのバインダとして、また高分子プラスチックスの
製造に於いてイソシアネート反応基若しくはカルボキシ
ル反応基を含む化合物のための反応物質として上述のイ
ソシアネートを使用する方法が記載されている。しかし
この米国特許にはウレトジオン構造との反応物質として
のアルジミンの有用性は記載されていない。
【0008】米国特許第4,522,975号にはウレ
トジオン基を含む有機ポリイソシアネートをイソシアネ
ートと反応する水素原子を含む化合物と反応させ、OH
に対するNCOの当量比を約1.5:1〜約2:1に選
定することにより形成されるNCO−末端基を有するウ
レトジオン基含有ポリウレタン・プレポリマーが記載さ
れている。ポリウレタン・プレポリマーはパーチクルボ
ードの如きリグノセルロース複合材料の製造や塗料の製
造に有用である。しかしこの米国特許にはウレトジオン
構造との反応物質としてのアルジミンの有用性について
は記載されていない。
【0009】また驚くべきことに顔料をアルジミン中に
分散させて塗料の特性を改善する方法が見出された。米
国特許第4,720,535号及び同第4,469,8
31号にはアルジミン又はポリアルジミンを含む非ヒド
ロキシル基含有塗料組成物が記載されている。また米国
特許第5,214,086号には少なくとも一種のヒド
ロキシ機能性樹脂と少なくとも一種のイソシアネート機
能性樹脂とアルジミン又はケチミンとを含む塗料組成物
が記載されている。また米国特許第5,288,804
号にはアセトアセテート芳香族アルジミン樹脂組成物が
記載されている。更に米国特許第5,288,802号
にはアセトアセテート機能性ポリエステルポリオール、
ポリアクリレート、アミン機能性エポキシ樹脂を含有す
る自動車の塗り換え用下塗り塗料が記載されている。し
かしこれらの米国特許の何れにも顔料をアルジミン中に
分散させることについては記載されていない。
【0010】本発明の方法によれば、有機溶媒を殆ど又
は全く含有しない低粘性の分散液を形成することができ
る。かかる分散液によれば他の膜形成分散ビヒクルより
も高い固体成分を含有する塗料を製造することができ、
また他の化合物を自由に使用することができる。
【0011】
【発明の概要】本発明は、非ヒドロキシル機能性樹脂を
含有する塗料組成物であって、 a)下記の構造を有するアルジミンと、
【化8】 ここにnは1以上であり、R1 はアルキル基、アリール
基、環式脂肪族基、置換されたアルキル基、置換された
アリール基、置換された環式脂肪族基、又は置換された
複素環式基であり、R2 はO、N、S若しくはSi を含
んでいてよい単量体又は重合体の脂肪族基、芳香族基、
アリール脂肪族基、又は環式脂肪族基である b)ウレトジオン構造を含むイソシアネート機能性成分
と、 c)随意の他の活性水素化合物と、を含む塗料組成物に
係る。
【0012】また本発明は、非ヒドロキシル機能性樹脂
を含有する塗料組成物であって、 a)下記の構造を有するアルジミンと、
【化9】 ここにnは1以上であり、R1 はアルキル基、アリール
基、環式脂肪族基、置換されたアルキル基、置換された
アリール基、置換された環式脂肪族基、又は置換された
複素環式基であり、R2 はO、N、S若しくはSi を含
んでいてよい単量体又は重合体の脂肪族基、芳香族基、
アリール脂肪族基、又は環式脂肪族基である b)イソシアネート機能性成分と、 c)少なくとも一つの顔料、充填剤、又はエクステンダ
と、 d)随意の他の活性水素化合物と、を含み、顔料、充填
剤、エクステンダはアルジミン化合物中に分散されてお
り、随意に他の助分散ビヒクル若しくは顔料潤滑剤若し
くは溶剤が使用されていることを特徴とする塗料組成物
に係る。
【0013】また本発明は、顔料、充填剤、又はエクス
テンダを含有するアルジミン及びイソシアネート組成物
を製造する方法であって、顔料、充填剤、又はエクステ
ンダが随意に他の助分散ビヒクル、顔料潤滑剤、若しく
は溶剤と共にアルジミンに分散される方法に係る。本発
明の製造方法は、系中の水分含有量を調整して改善され
た特性を有する塗料を製造するための組成上の融通性を
高くする方法を含んでいる。
【0014】本発明の塗料組成物は周囲温度にて硬化さ
れてもよく、焼付けにより硬化されてもよい。また本発
明の塗料組成物は自動車の塗り換えや工業用の塗料組成
物として特に有用である。本発明の組成物は触媒、流動
調整剤、潤滑剤、マー(mar)剤、滑剤、沈降防止剤、
だれ止め剤の如き周知のペンキ用添加物質を含有してい
てよい。
【0015】本発明の塗料組成物は揮発性有機成分(V
OC)の量が低くてよく、事実VOCは0であってもよ
いが、本発明は低VOC組成物に限定されるものではな
い。VOCの範囲は一部にはアルジミン及びイソシアネ
ート成分の選択により決定され、また助反応剤の選択に
より決定される。
【0016】また本発明はアルジミン化合物に対するウ
レトジオン・イソシアネートの両立性を利用することに
関するものであり、かかる両立性によりこれらの物質が
相互に好適な助反応剤とされるだけでなく、ウレトジオ
ンと混合することにより通常それ自身はアルジミン化合
物と両立しない他のイソシアネート機能性樹脂に両立性
が与えられる。
【0017】また本明細書に於いてはアルジミン及びウ
レトジオン・イソシアネートを含む塗料組成物の硬化が
非常に速く特性の向上が優れていることについても記載
される。本明細書に記載される挙動は反応性マトリック
ス中に組み込まれこれを支持するウレトジオン構造の指
標である。
【0018】また本発明はアルジミン化合物を形成する
ために使用されるアミン及びアルデヒドを適宜に選択す
ることによりイソシアネート化合物の存在下に於けるア
ルジミン化合物の両立性を改善することに係る。
【0019】また本発明はアルジミン機能性化合物及び
イソシアネート機能性化合物の反応を促進するために随
意に触媒を使用することに係る。本発明に従って使用さ
れる触媒は芳香族又は脂肪族のカルボキシル酸又はアリ
ールスルホン酸である。
【0020】酸触媒に加えて、本発明に於いては上述の
化合物の反応を更に調整するためにオルガノチン化合物
の如き化合物が随意に使用される。
【0021】また本発明はイソシアネートにて硬化され
る塗料に於いてアルジミン化合物が顔料分散液として使
用される方法にも係る。かかる顔料分散液は非常に低い
粘性及び非常に良好な非沈降性を有し、場合によって
は、溶媒がない状態にて製造可能なものである。また本
発明は塗料組成物の反応挙動が水分により調節されるこ
とに係る。
【0022】
【実施例】本発明は、非ヒドロキシル機能性樹脂を含有
する塗料組成物であって、 a)下記の構造を有するアルジミンと、
【化10】 ここにnは1以上であり、R1 はアルキル基、アリール
基、環式脂肪族基、置換されたアルキル基、置換された
アリール基、置換された環式脂肪族基、又は置換された
複素環式基であり、R2 はO、N、S若しくはSi を含
んでいてよい単量体又は重合体の脂肪族基、芳香族基、
アリール脂肪族基、又は環式脂肪族基である b)ウレトジオン構造を含むイソシアネート機能性成分
と、 c)随意の他の活性水素化合物と、を含む塗料組成物に
係る。
【0023】有用なイソシアネート機能性ウレトジオン
構造は二量化され易い任意の脂肪族イソシアネート、環
式脂肪族イソシアネート、又は芳香族イソシアネートよ
り導かれる。典型的なイソシアネートの例として、ヘキ
サメチレン・ジイソシアネート、イソホロン・ジイソシ
アネート、エチレン・ジイソシアネート、プロピレン・
ジイソシアネート、ナフタレン・1,5−ジイソシアネ
ート、1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキ
サン、キシレン・ジイソシアネート、1−メチル−2,
4−ジソシアナトベンゼン等がある。本発明の好ましい
実施例によれば、ヘキサメチレン・ジイソシアネートが
使用される。自由なイソシアネート成分はアルコール、
第一アミン又は第二アミン、オキシム等の如き任意の適
当な単機能性活性水素化合物にて部分的に封鎖されてよ
い。
【0024】また本明細書に於いては、アルジミン及び
ウレトジオン・イソシアネートを含む塗料組成物の硬化
が非常に速いこと及び特性の向上が優れていることにつ
いても記載される。本明細書に記載される挙動は明らか
に反応性マトリックス中に組み込まれこれを支持するウ
レシジオン構造の指標である。前述の米国特許第5,0
98,983号及び同第4,522,975号にはウレ
トジオンが分解することによりもたらされる高温度を介
して進行し自由なイソシアネート基を発生するウレトジ
オン構造と活性水素化合物との一つの公知の反応のメカ
ニズムが記載されている。ウレトジオンの反応について
の他の一つの公知のメカニズムは周囲温度に於いて生じ
る反応であり、第一アミンがウレトジオン構造と反応し
てビウレットを発生し、この反応はChemische Werke Hu
els AGより出版されたHuels Information の付録「IPDI
-BF 1540 Cross-linking Agent Free From Blocking Ag
ent for Saturated Polyesters Containing OH Groups
」(1983年5月)に記載されている。
【0025】また本発明はアルジミン化合物に対するウ
レトジオン・イソシアネートの両立性を利用することに
関するものであり、かかる両立性によりこれらの物質が
相互に好適な助反応剤とされるだけでなく、ウレトジオ
ンと混合することにより通常それ自身はアルジミン化合
物と両立しない他のイソシアネート機能性樹脂に両立性
が与えられる。両立性は顔料を含まない組成物及びもや
状の模様や欠陥のない塗膜に於いて透明で濁りのない溶
液を確保する上で望ましい。
【0026】イソシアネート機能性ウレトジオン構造と
混合されてよい有用なイソシアネートは、脂肪族、環式
脂肪族、又は芳香族のジイソシアネート又はポリイソシ
アネートである。かかるイソシアネートとしてヘキサメ
チレン・ジイソシアネート、1−メチル−2,4−ジイ
ソシアナトシクロヘキサン、イソホロン・ジイソシアネ
ート、4,4′−ジイソシアナトジシクロヘキシル・メ
タン、トルエン−2,4−ジイソシアネート、o−キシ
レン・ジイソシアネート、m−キシレン・ジイソシアネ
ート、p−キシレン・ジイソシアネート、1,5−ナフ
タレン・ジイソシアネート、マスキングされたイソシア
ネート、これらの混合物等がある。またイソシアヌレー
ト構造、アロファネート構造、又はオキサジアゼネトリ
オン構造を有するポリイソシアネートを使用することも
可能である。ポリイソシアネートはそれが使用される前
に水、グリコール、ポリアルキレン・グリコール、ネオ
ペンチル・グリコール、グリセロール、トリメチロール
・プロパン、ヘキサン・トリオール、アルキド樹脂の如
き不足する量のポリヒドロキシ化合物と随意に反応され
てよい。
【0027】本発明に於ける他の活性水素化合物は、少
なくとも一つの活性水素を有し塗料マトリックス中に於
いて橋かけ結合された状態になり得る非ヒドロキシル機
能性イソシアネート反応性樹脂である。その例はアミ
ン、メルカプタン、アセトアセテートである。好ましい
例は少なくとも二つの活性アミノ水素を含み連続的に橋
かけ係合したマトリックスの一部となる第二アミンであ
る。この種の物質はジ第一アミンが1モルのモノ不飽和
反応剤と求核試薬を介して反応する際の反応生成物であ
ることが多い。この種の物質の例は例えば1モルの4,
4′−メチレンビス(2メチル)シクロヘキサンアミン
と2モルのジエチル・マレイン酸エステルとの反応生成
物である。
【0028】また本発明は、 a)下記の構造を有するアルジミンと、
【化11】 ここにnは1以上であり、R1 はアルキル基、アリール
基、環式脂肪族基、置換されたアルキル基、置換された
アリール基、置換された環式脂肪族基、又は置換された
複素環式基であり、R2 はO、N、S若しくはSi を含
んでいてよい単量体又は重合体の脂肪族基、芳香族基、
アリール脂肪族基、又は環式脂肪族基である b)イソシアネート機能性成分と、 c)少なくとも一つの顔料、充填剤、又はエクステンダ
と、 d)随意の他の活性水素化合物と、を含み、顔料、充填
剤、エクステンダはアルジミン化合物中に分散されてお
り、随意に他の助分散ビヒクル若しくは顔料潤滑剤若し
くは溶剤が使用されていることを特徴とする塗料組成物
に係る。
【0029】得られる分散液は非常に低い粘性及び良好
な非沈降性を有し、溶媒がない状態にて形成することも
可能なものである。
【0030】本発明の二機能性のアルジミンはジアミン
と一種又はそれ以上のアルデヒドとの反応により得られ
る。脂肪族ジアミンの例としてエチレン・ジアミン、エ
チレン・グリコール・ジアミン、プロピレン・グリコー
ル・ジアミン、ヘキサメチレン・ジアミン、1,3−ジ
アミノペンタン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタ
ン、1,8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデ
カンがあるが、これらに限定されるものではない。本発
明によれば、1,3−ジアミノペンタン、ヘキサメチレ
ン・ジアミン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタン
が好ましい。環式脂肪族ジアミンの例として以下の構造
を有する化合物があるが、これらに限定されるものでは
ない。
【化12】
【0031】本発明に於ける三機能性アルジミンはトリ
第一アミンと一種又はそれ以上のアルデヒドとの間の反
応により得られる。好ましいトリアミンの例として4−
メチルアミノ−1,8−ジアミノオクタン及びJeffamin
e (登録商標)Tシリーズなる商品名にてTexaco Chemi
calsより販売されているポリオキシアルキルアミンがあ
る。また多機能性アルジミンは多機能性第一アミンより
形成され得る。
【0032】本発明に於けるポリマーアルジミンはポリ
マーと第一アミン官能基及び当量のアルデヒドとの反応
生成物より得られる。これらの第一アミン機能性ポリマ
ー、例えばN−ビニル・ホルムアミド・コポリマーを形
成するために種々の人工的な方策が採用されてよく、第
一アミン機能性ポリマーに対しホルムアミド基が加水分
解されて自由な第一アミンが生成される。或いはポリマ
ー連鎖の反応基に対し補体をなしシッフ塩基の形成によ
り悪影響を受けない追加の反応基を有する第一アミンを
イミン化することにより、アルジミン官能基がポリマー
連鎖の反応基又は他の多機能分子に直接グラフト重合さ
れてもよい。
【0033】本発明に従って使用されるに適したアルデ
ヒドとして、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒ
ド、ピバルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、2−メ
チルブナール、ヘプトアルデヒド、2−エチルブチルア
ルデヒド、バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、
ヘキサアルデヒド、オクチルアルデヒド、メトキシアセ
トアルデヒド、2−メチル−3−オキソプロパン酸のメ
チル・エステル、2,2−ジメチル−3−オキソプロパ
ン酸のメチル・エステル、ベンズアルデヒド、アニスア
ルデヒド、2−メチルベンズアルデヒド、ニコチンアル
デヒド、シクロヘキサンカルボキシアルデヒドの如き1
〜8個の炭素を含むアルデヒドがあるが、これらに限定
されるものではない。4−t−ブチル・ベンズアルデヒ
ド、4−エトキシ・ベンズアルデヒド、3−メチル−p
−アニスアルデヒド、4−エチルベンズアルデヒド、シ
クロプロパンカルボキシアルデヒド、9−エチル−3−
カルバゾールカルボキシアルデヒド、ジフェニルアセト
アルデヒド、10−メチルアントラセン−9−カルボキ
シアルデヒド、ピレンカルボキシアルデヒドの如き他の
アルデヒドも好適である。
【0034】また本発明はアルジミン化合物を形成する
ために使用されるアミン及びアルデヒドを適宜に選択す
ることによりイソシアネート化合物の存在下に於けるア
ルジミン化合物の両立性を改善することに係る。
【0035】また本発明は、顔料、充填剤、又はエクス
テンダを含有するアルジミン及びイソシアネート組成物
を製造する方法であって、顔料、充填剤、又はエクステ
ンダが随意に他の助分散ビヒクル、顔料潤滑剤、若しく
は溶剤と共にアルジミンに分散される方法に係る。また
本発明の製造方法は、系中の水分含有量を調整して改善
された特性を有する塗料を製造するための組成上の融通
性を高くする方法を含んでいる。
【0036】イソシアネートにて硬化される系に於いて
は、アルジミンはケチミンよりも非揮発性加熱乾燥試験
に於いて良好なポットライフ及び高い収率を与えること
が判った。このことは、加水分解生成物が反応性の高い
第一アミン及び揮発性のあるケトン又はアルデヒドであ
るので、アルジミンはケチミンよりも加水分解を受け難
いことを意味する。このことによりアルジミンは通常水
分を含有する顔料を分散させるための比較的良好な粉砕
ビヒクルである。
【0037】水分が存在する条件下に於いては、イミン
−イソシアネート反応が好ましいことが解っている。ま
た当技術分野に於いては、系より水分を除去するために
オキサゾリジンの如き添加剤を使用することが知られて
いる。本発明の方法によれば、分散液中に所望量の水分
を維持して塗膜のポットライフと硬化時間とを適正にバ
ランスさせるべく、適正な量の水分除去剤が使用され
る。更に必要に応じて反応を促進するために触媒として
酸が使用され、また必要に応じてポットライフを長くす
るためにオルガノチン化合物が使用されてよい。かかる
方法を使用することにより、改善された特性を有する塗
料を製造することができる。
【0038】粉砕ビヒクルとしてアルジミンを使用する
ことができることにより、イソシアネートにて硬化され
る塗料のための真に融通性のある多目的濃縮液が得ら
れ、レットダウン樹脂の選定に応じてある範囲のVOC
を達成することができる。VOCが0又はほぼ0である
分散液を製造すべく分散媒体としてアルジミン化合物を
使用することにより、イソシアネートにて橋かけされる
塗料に使用される任意の両立可能な膜形成レットダウン
樹脂のVOCを最も低くすることができる。
【0039】本発明の組成物を分散させるに適した装置
は、例えば高速溶解装置、ボールミル、サンドミル、水
平ミルの如く当技術分野に於いて知られた装置である。
【0040】イソシアネート機能性成分として有用なイ
ソシアネートは、脂肪族、環式脂肪族、又は芳香族のジ
イソシアネート又はポリイソシアネートである。かかる
イソシアネートとしてヘキサメチレン・ジイソシアネー
ト、1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサ
ン、イソホロン・ジイソシアネート、4,4′−ジイソ
シアナトジシクロヘキシル・メタン、トルエン−2,4
−ジイソシアネート、o−キシレン・ジイソシアネー
ト、m−キシレン・ジイソシアネート、p−キシレン・
ジイソシアネート、1,5−ナフタレン・ジイソシアネ
ート、マスキングされたイソシアネート、これらの混合
物等がある。またイソシアヌレート構造、アロファネー
ト構造、ウレトジオン構造、又はオキサジアゼネトリオ
ン構造を有するポリイソシアネートを使用することも可
能である。ポリイソシアネートはそれが使用される前に
水、グリコール、ポリアルキレン・グリコール、ネオペ
ンチル・グリコール、グリセロール、トリメチロール・
プロパン、ヘキサン・トリオール、アルキド樹脂の如き
不足する量のポリヒドロキシ化合物と随意に反応されて
よい。
【0041】顔料がアルジミン化合物に分散される本発
明の塗料組成物のための他の活性水素化合物として、少
なくとも一つの活性水素を有し、塗料マトリックス中に
於いて橋かけされた状態になり得るヒドロキシル及び非
ヒドロキシル機能性イソシアネート反応性樹脂がある。
【0042】本発明に於いて有用な顔料は当技術分野に
於いて一般的な種々の顔料であり、かかる顔料として二
酸化チタン、黒鉛、カーボンブラック、酸化亜鉛、硫化
カドミウム、酸化クロム、硫化亜鉛、クロム酸亜鉛、ク
ロム酸ストロンチウム、クロム酸バリウム、クロム酸
鉛、シアン化鉛、シリコクロム酸鉛、酸化クロム、硫化
亜鉛、イエロー・ニッケル・チタン、イエロー・クロム
・チタン、レッド・アイロン・オキサイド、オレンジ・
アイロン・オキサイド・イエロー・アイロン・オキサイ
ド、ブラック・アイロン・オキサイド、ナフトール・レ
ッド及びブラウン、アントラキノン、ジオキサ・ジン・
バイオレット、イソインドリン・イエロー、アリライド
・イエロー及びオレンジ、ウルトラマリーン・ブルー、
フタロシアニン錯体、アマランス、キナクリドン、ハロ
ゲン化チオインジゴ顔料、エクステンダー顔料(例えば
ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カル
シウム、炭酸カルシウム、ヒュームドシリカ、硫酸バリ
ウム、リン酸亜鉛)等があるが、これらに限定されるも
のではない。
【0043】当技術分野に於いて一般的な有機溶媒が使
用されてよい。好適な溶媒としてトルエンやキシレンの
如き芳香族化合物、C1 〜C20アルコールのアルキルア
セテートとの如きエステル、n−ブタノールの如きアル
コール、2−ブタノンやメチル・イソブチル・ケトンの
如きケトンがある。
【0044】また本発明はアルジミン機能性化合物とイ
ソシアネート機能性化合物との反応を促進するために随
意に触媒を使用することに係る。本発明に於いて使用さ
れる触媒は芳香族又は脂肪族のカルボキシル酸又はアリ
ールスルホン酸である。有用な酸はギ酸、モノクロロ酢
酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、シュウ酸、マロン
酸、マレイン酸、フマル酸、ヘプタン酸、ペラルゴン
酸、イソノナン酸、安息香酸、4−ヒドロキシ安息香
酸、モノクロロ安息香酸、ジクロロ安息香酸、トリクロ
ロ安息香酸、サリチル酸である。好ましい酸は安息香酸
及びヘプタン酸である。
【0045】また本発明は本発明の組成物の反応を制御
するために随意にオルガノチン化合物を使用することに
係る。有用なオルガノチン化合物としてジブチルチン・
メルカプチド、ジブチルチン・アセテート、ジブチルチ
ン・スルフィド、ジブチルチン・ビス−メルカプチドが
ある。本発明に於いて最も好ましいオルガノチン化合物
はジブチルチン・ジラウレートである。
【0046】また本発明は塗料組成物の挙動が水分によ
り調節されることに係る。
【0047】本発明による塗料組成物は自動車の塗り換
えや工業用の塗料の如く大気中にて塗膜を形成し硬化す
る用途に有用である。また本発明は強制乾燥、即ち焼付
けされる塗料にも適用される。強制乾燥の温度範囲は1
00〜190°F (37.8〜87.8℃)である。当
技術分野に於いて一般的な焼付けの温度範囲は175〜
375°F (79.4〜191℃)である。本発明に於
ける塗料の硬化工程は当技術分野に於いて公知の輻射熱
又は赤外線放射装置を使用することによって促進されて
もよい。
【0048】本発明による塗料組成物は透明塗料、下地
塗料、上塗り塗料、下塗り塗料として有用である。
【0049】また本発明は本発明の塗料にて基体を塗装
することにより形成される塗装された基体に係る。本発
明による塗料組成物にて任意の基体材料を塗装すること
ができる。かかる基体材料としてガラス、セラミック
ス、紙、木材、プラスチックスの如き材料がある。特に
本発明の塗料組成物は金属基体に適用され、特に自動車
の塗り換えに適用される。基体は未塗装の材料であって
もよく、或いは下地塗装された基体であってもよい。ま
た基体はその製造時に塗料にて塗装されてもよく或いは
本発明の塗料組成物が適用される直前に塗装されてもよ
い。本発明の塗料組成物は従来の一般的なスプレー装置
又は高容量且つ低圧のスプレー装置を使用して適用され
てよく、高品位の仕上げ状態が得られる。本発明の塗料
組成物の他の適用手段はローラ塗装、刷毛塗り、スプリ
ンクリング、流し塗り、浸漬塗り、静電塗装、電気泳動
塗装である。金属基体の例として鉄鋼、アルミニウム、
銅、亜鉛、マグネシウム、これらの合金がある。
【0050】以下の例は本発明を説明するためのもので
ある。
【0051】以下の例に於ける全ての量は特に断らない
限り重量を基準とするものである。全ての非揮発性試験
はASTM D−3960−90によるものであり、全
ての重量及び体積の測定はASTM D−1475−9
0によるものである。全てのVOCの測定には上述の試
験方法を使用することが含まれる。
【0052】例1及び比較例2、3 それぞれウレトジオン・ジイソシアネートと反応された
ジアルジミン、ジオール、第二アミンにて形成された透
明塗料が下記の物質を以下の如く混合することにより製
造された。
【0053】尚アルジミン#1は1モルのイソホロン・
ジアミンと2モルのイソブチルアルデヒドとの反応生成
物である。第二アミン#1は1モルの4,4′−メチレ
ンビス・シクロヘキサンアミンと2モルのジエチルマレ
イン酸エステルとの反応生成物である。ポリエステル・
ジオール#1はKing Industries より供給されるK−F
lex (登録商標)148である。イソシアネート#1は
ヘキサメチレン・ジイソシアネート・ウレトジオンであ
る。触媒#1はヘプタン酸であり、触媒#2は1.0%
ジブチルチン・ジラウレート及び99.0%キシレンの
溶液である。添加剤は流動性調整剤及びフォトスタビラ
イザであり、有機溶媒は当技術分野に於いて一般的なも
のである。
【0054】
【表1】 例1 比較例2 比較例3 アルジミン#1 72.56 --- --- ポリエステル・ディオール#1 --- 67.40 --- 第二アミン#1 --- --- 95.3 触媒#1 0.82 --- --- 触媒#2 --- 1.26 --- イソシアネート#1 90.88 56.50 68.70 添加剤 5.74 4.03 5.51 有機溶媒 --- 40.81 0.41 特 性 スプレー粘性(秒) 16.6 22.0 スプレー不可 (#4フォードカップ) 2時間後の粘性上昇率(%) <12 粘性流体 非常に急激に 粘性上昇 VOC (lbs/gal) 0.80 --- --- ( g/cm 3 ) (0.096) ダストフリー(分) 50 >240 --- タックフリー(分) 70 >240 --- 耐ガス性(日) 1 >5 --- ケーニッヒ硬さ(秒) 171 --- --- (24時間、ガラス上に2mil (51μ)) 周囲条件 25/27 --- --- (温度℃/相対湿度%)
【0055】ダストフリー時間試験は、塗膜が適用され
てから塗膜がそれに接触する粒状物質を保持しなくなる
時点までの経過時間を測定するものである。この試験の
方法は以下の通りである。試験されるべき塗料が4×1
2inch(10.2×30.5cm)の予め下地塗装された
試験パネルに乾燥膜厚が2.0〜2.5mil (0.05
1〜0.064mm)となるようスプレー塗装される。適
当な時間間隔にて約1gのきれいな乾燥した海砂が表面
に適用される。砂は15秒間表面に静置され、しかる後
パネルがガイド内にて所定距離落下され、その側部にて
激しく衝突されて砂が外される。もし全ての砂粒又は殆
んどの砂粒が脱落すれば、塗料はダストフリーである見
做される。
【0056】ケーニッヒ振子硬さ試験器は鉄鋼製の振子
棒を含み、振子棒はその下面に固定された二つの硬い鉄
鋼製の半球体上にて振動することができるようになって
いる。パネルが適当なクランプ内にて台よりも上方の或
る高さに保持され、鉄鋼製の半球体がパネルに接触する
状態で振子棒が試験される表面上に配置される。振子が
揺動され、その時の「減衰効果」が測定され、揺動の振
幅が半分の振幅に(6°から3°まで)低減するに要す
る時間(秒)がケーニッヒ硬さとして求められる。
【0057】耐ガス性は以下の如く測定される。まず半
径方向の切り込みにより互いに等しい複数の部分に分割
された2.5inch(6.4cm)の化粧用コットンパッド
の8分の1の部分が1ccの無鉛プレミアムガソリンにて
飽和される。次いでコットンパッドは金属キャップにて
覆われ、シール状態が確保されるようキャップ上に錘
(500g)が配置される。5分経過後にキャップ及び
コットンパッドと共に錘が除去される。次いでコットン
パッドが配置されていた領域が膨張、軟化、その他の欠
陥が生じていないか否か検査される。
【0058】例1のデータは、ジアルジミン及びウレト
ジオン・ジイソシアネートが塗料に於いて組合わされる
と非常に良好な特性が得られることを示している。乾燥
が早いこと及び耐薬品性は二つの物質が二機能性の態様
にて挙動している塗料を示すものではない。塗膜中には
明らかに三次元的な網目構造が形成されている。このこ
とはウレトジオン構造がある程度反応性マトリックス中
に入り込んでいることを示している。密閉された容器内
に於ける粘性の上昇速度が遅いことは、混合された液体
塗料の水分含有量が低く、水分調節される組成物に特徴
的なことである。また比較例2はウレトジオン・ジイソ
シアネートと反応せしめられたジヒドロキシル機能性樹
脂を示している。ヒドロキシル基と自由なイソシアネー
トとの間の反応性が高いので、粘性が比較的急激に上昇
する。二つの物質の単純な連鎖延長が主要な反応であ
り、そのため乾燥が遅く耐薬品性が悪い。更に比較例3
の第二ジアミンは自由なイソシアネートに対する反応性
が非常に高く、そのため二種類の物質が混合された直後
に粘性が急激に上昇し、スプレーすることが不可能な状
態になる。
【0059】例4〜9 種々の組成を有しウレトジオン・イソシアネートと反応
されたアルジミンにて形成される透明塗料が以下の成分
を下記の如く撹拌することにより形成された。
【0060】アルジミン#1は例1〜3のものと同一で
あり、アルジミン#2はTexaco Chemicalsにより供給さ
れる1モルのJeffamine (登録商標)T−403と3モ
ルのイソブチルアルデヒドとの反応生成物である。
【0061】この場合不活性ガス雰囲気下に於いて過剰
量のイソブチルアルデヒドがゆっくりとJeffamine (登
録商標)T−403に添加された。この場合の添加速度
はバッチの温度が50℃以下に維持されるよう制御され
た。添加が完了した後、バッチが還流状態に加熱され、
反応の水が除去された。水が発生しなくなるまで還流状
態が維持され、過剰のアルデヒドが除去された。アミン
が存在しないことがIR分光計により確認された。
【0062】アルジミン#3は1モルの4−メチルアミ
ノ−1,8−ジアミノオクタンと3モルのイソブチルア
ルデヒドとの反応生成物である。
【0063】この場合不活性ガス雰囲気下に於いて系を
冷却しつつ過剰量のイソブチルアルデヒドが4−メチル
アミノ−1,8−ジアミノオクタンにゆっくりと添加さ
れた。添加速度はバッチの温度が50℃以下に維持され
るよう制御された。添加が完了した後、バッチが還流状
態に維持され、反応の水が除去された。水が発生しなく
なり全ての過剰のアルデヒドが除去されるまで還流状態
が維持された。残留アミン基が存在しないことがIR分
光計により確認された。
【0064】アルジミン#4は1モルの4−メチルアミ
ノ−1,8−ジアミノオクタンと3モルのシクロヘキサ
ンカルボキシアルデヒドとの反応生成物である。
【0065】この場合不活性ガス雰囲気下に於いて過剰
量のシクロヘキサンカルボキシアルデヒドが4−メチル
アミノ−1,8−ジアミノオクタンにゆっくりと添加さ
れた。添加速度はバッチの温度が100℃を越えること
がないよう制御された。添加が完了した段階でバッチが
還流状態に加熱され、反応の水が除去された。水が発生
しなくなるまで還流状態が維持された。
【0066】#5は1モルの1,3−ジアミノペンタン
と2モルのベンズアルデヒドとの反応生成物である。こ
の場合不活性ガス雰囲気下に於いてベンズアルデヒドが
僅かに過剰量の1,3−ジアミノペンタンにゆっくりと
添加された。バッチは還流状態に加熱され、反応の水が
除去され、還流状態は水が発生しなくなるまで維持され
た。次いでバッチは35℃以下に冷却された。残存する
アミン基を除去すべく過剰量のイソブチルアルデヒドが
添加された。再度バッチが還流状態に加熱され、全ての
水及び過剰のアルデヒドが除去されるまで還流状態に維
持された。アミンが存在しないことがIR分光計により
確認された。
【0067】アルジミン#6は1モルの4−メチルアミ
ノ−1,8−ジアミノオクタンと1モルのベンズアルデ
ヒド及び2モルのイソブチルアルデヒドとの反応生成物
である。
【0068】この場合不活性ガス雰囲気下に於いて、化
学量論的量のベンズアルデヒドが4−メチルアミノ−
1,8−ジアミノオクタンにゆっくりと添加された。バ
ッチは反応の水がそれ以上除去されなくなるまで加熱さ
れ還流状態に維持された。次いでバッチは50℃未満に
冷却された。バッチを50℃未満の温度に維持しつつ、
過剰量のイソブチルアルデヒドがゆっくりと添加され
た。添加が完了した段階に於いてバッチは再度還流状態
に加熱された。反応の水が除去され、全ての水が除去さ
れるまで還流状態が維持された。アミン基が存在しない
ことがIR分光計により確認された。
【0069】イソシアネート#1は例1〜3のものと同
一であり、触媒#3は5.0%安息香酸及び95.0%
n−ブチルアセテートの溶液である。また添加剤は流動
性調整剤及びフォトスタビライザであり、有機溶媒は当
技術分野に於いて一般的なものである。
【0070】
【表2】 例4 例5 例6 アルジミン#1 41.65 --- --- アルジミン#2 --- 45.74 --- アルジミン#3 --- --- 36.59 触媒#3 0.94 0.86 0.94 イソシアネート#1 52.16 40.02 57.22 添加剤 3.09 2.83 2.16 有機溶媒 2.16 10.55 2.16 特 性 スプレー粘性(秒) 22.0 22.7 21.2 (#4フォードカップ) 2時間後の粘性上昇率(%) 7 18 10 VOC (lbs/gal) 0.80 1.32 0.57 ( g/cm 3 ) (0.096) (0.156) (0.068) ダストフリー(分) 60 40 50 タックフリー(分) 85 65 <75 周囲条件 24/29 24/29 24/29 (温度℃/相対湿度%)
【0071】
【表3】 例7 例8 例9 アルジミン#4 37.26 --- --- アルジミン#5 --- 37.95 --- アルジミン#6 --- --- 34.47 触媒#3 0.86 0.93 0.89 イソシアネート#1 48.91 54.51 55.86 添加剤 2.50 2.72 3.00 有機溶媒 10.47 3.89 5.78 特 性 スプレー粘性(秒) 20.3 21.5 22.0 (#4フォードカップ) 2時間後の粘性上昇率(%) 5 10 38 VOC (lbs/gal) 1.07 0.90 --- ( g/cm 3 ) (0.128) (0.107) ダストフリー(分) 90 >300 76 タックフリー(分) 110 >300 98 周囲条件 不明 23/24 23/24 (温度℃/相対湿度%)
【0072】例4〜9はアルジミンを形成する際に種々
のアミン及びアルデヒドを使用することの有用性を示し
ている。種々の硬化応答及び物理的性質は塗料の製造上
の自由度、特に組成の融通性を示している。特に例7は
混合されたアルジミンを製造することができ、これによ
りトリアミンが脂肪族アルデヒド及び芳香族アルデヒド
の混合物と反応されることを示している。
【0073】例10〜14 以下の成分を下記の如く混合することによりヘキサメチ
レン・ジイソシアネート・イソシアヌレート・ウレトジ
オン/ヘキサメチレン・ジイソシアネート・イソシアヌ
レートとアルジミン#1との混合物が両立性試験用に形
成された。
【0074】尚イソシアネート#1は例1〜3のものと
同一であり、イソシアネート#2はヘキサメチレン・ジ
イソシアネート・イソシアヌレートであり、アルジミン
#1は例1〜3のものと同一である。
【0075】
【表4】 例10 例11 例12 例13 例14 イソシアネート#1 --- 8.0 10.0 12.0 14.0 (40) (50) (60) (70) イソシアネート#2 20.0 12.0 10.0 8.0 6.0 (100) (60) (50) (40) (30) アルジミン#1 14.4 14.6 14.8 15.0 15.2 特 性 両立性 なし なし なし なし なし
【0076】例10〜14は、溶媒が存在しない場合に
はヘキサメチレン・ジイソシアネート・イソシアヌレー
トはアルジミン#1と両立しないことを示しており、ま
たヘキサメチレン・ジイソシアネート・ウレトジオンと
混合することによりアルジミンと両立し得るようになる
ことを示している。
【0077】例15〜18 以下の成分を下記の如く混合することによりヘキサメチ
レン・ジイソシアネート・イソシアヌレートと種々のア
ルジミンとの混合物が両立性試験用に形成された。
【0078】尚イソシアネート#2は例10〜14のも
のと同一であり、アルジミン#3〜6は例4〜9のもの
と同一である。
【0079】
【表5】 例15 例16 例17 例18 イソシアネート#2 30.0 30.0 30.0 30.0 アルジミン#3 18.5 --- --- --- アルジミン#4 --- 22.9 --- --- アルジミン#5 --- --- 20.9 --- アルジミン#6 --- --- --- 18.5 特 性 両立性 なし なし あり あり
【0080】例15〜18は両立性が変更されるようア
ルジミンを形成する自由度を示している。
【0081】例19及び比較例20 以下の成分を下記の如く混合することにより、塗料組成
物に於いてアルジミンとケチミンとが比較された。
【0082】尚アルジミン#1は例1〜3のものと同一
であり、ケチミンは1モルのイソホロン・ジアミンと2
モルのメチル・イソブチル・ケトンとの反応生成物であ
る。イソシアネート#1は例1〜3のものと同一であ
り、触媒#3は例4〜9のものと同一である。添加剤は
流動性修正剤及びフォトスタビライザであり、有機溶媒
は当技術分野に於いて一般的なものである。
【0083】
【表6】 例19 比較例20 アルジミン#1 72.60 --- ケチミン#1 --- 86.60 触媒#3 1.64 1.78 イソシアネート#1 90.90 90.90 添加剤 5.74 6.23 有機溶媒 --- 13.00 特 性 スプレー粘性(秒) 21.4 22.8 (#4フォードカップ) 2時間後の粘性上昇率(%) 2 96 ダストフリー(分) 100 165 タックフリー(分) 140 180〜240 周囲条件 24/23 24/23 (温度℃/相対湿度%)
【0084】例19及び比較例20は同一のジアミンよ
り形成された脂肪族アルジミン及びケチミンを比較する
ものである。アルジミンはウレトジオンと反応される
と、ケチミンよりも長いポットライフを有し、しかもケ
チミンよりも速く乾燥する。
【0085】これより説明する例21、比較例22、例
23〜26、比較例27、例28、比較例29の成分は
以下の通りである。
【0086】アルジミン#1は例1〜3のものと同一で
ある。
【0087】アルジミン#7は1モルの4,4′メチレ
ンビス・シクロヘキサンアミンと2モルのイソブチルア
ルデヒドとの反応生成物である。
【0088】ケチミン#1は例19及び比較例20のも
のと同一である。
【0089】顔料はNYCOよりWollastonite(登録商
標)ES−10なる商品名にて販売されているカルシウ
ム・メタシリケート、Hitox よりBartex(登録商標)−
65なる商品名にて販売されている硫酸バリウム、デュ
ポン社より販売されている二酸化チタン、Mineral Pigm
entsよりPhosguard (登録商標)なる商品名にて販売さ
れているリン酸亜鉛、Malvern MineralsよりNovacite
(登録商標)L−207なる商品名にて販売されている
二酸化ケイ素、Sherwin WilliamsよりMolywhite(登録
商標)ZNPなる商品名にて販売されているモリブデン
酸亜鉛及びリン酸亜鉛の混合物である。
【0090】水分除去剤はZeochem よりPurmol(登録商
標)3ST−Molecular sieve なる商品名にて販売され
ている水酸化カリウム・アルミノ・シリケートである。
【0091】顔料潤滑剤はByk Chemie製のAnti−Terra
(登録商標)U及びソヤ・レシチンである。
【0092】沈降防止剤及びチキソトロピーはRheox 製
のMPA(登録商標)2000−Xである。
【0093】触媒溶液#1はメチル・アミル・ケトンに
溶解された安息香酸の15重量%溶液である。
【0094】触媒溶液#2はメチル・アミル・ケトンに
溶解されたジブチルチン・ジラウレートの1重量%溶液
である。
【0095】添加溶液#1はキシレンに溶解された60
重量%のModaflow(登録商標)(Monsanto製)溶液であ
る。
【0096】イソシアネート硬化剤#1は以下の如く形
成された。不活性の無水雰囲気中にて、約2:1のモル
比のヘキサメチレン・ジイソシアネート・ウレトジオン
とヘキサメチレン・ジイソシアネート・イソシアヌレー
トとの混合物よりなる850.0gのイソシアネート樹
脂が、40.0gのEktapro EEP、40gのウレタン
グレードのブチル・アセテート、70.0gのイソブチ
ル・アセテートと混合された。この混合物は不活性の無
水雰囲気中にて密閉容器に充填された。
【0097】イソシアネート硬化剤#2はバスフ・コー
ポレイション製のDiamont (商品名)HS Solo Harde
ner SH28である。
【0098】レッド着色ベースはバスフ・コーポレイシ
ョン製のDiamont (商品名)HSSolo Base HS82
(アクリルポリオール機能性樹脂)である。
【0099】有機溶媒は当技術分野に於いて一般的に使
用されているものである。
【0100】例21及び比較例22 以下の例は顔料がアルジミン中に於いて粉砕されること
を示している。また以下の例は、分散液中の水分含有量
が制御される方法を使用することにより、改善された塗
料が製造されることを示している。例21及び比較例2
2のシーラーは高密度ポリエチレン製のジャー(シェー
カーミル)を使用して以下の成分をアルジミン#1に分
散させることによって形成された。以下の成分がポリエ
チレン製のジャーに充填され、粒度が所望の値になるま
でシェーカー上にて約1時間に亘りミル加工された。温
度は55℃になった。シーラーはレットダウン樹脂を添
加しそれを更に10分間混合することにより形成され
た。
【0101】
【表7】 例21 例22 (単位:g) (通常の方法) (改善された方法) アルジミン#1 116.54 116.54 ブチル・アセテート 48.37 48.37 オキソ−ヘキシル・アセテート 3.62 3.62 Bentone(登録商標)27 0.72 0.72 Anti Terra(登録商標)U 5.21 5.21 P M アセテート 8.44 8.44 MPA(登録商標)2000−X 11.29 11.29 Wollastonite (登録商標)ES−10 102.04 102.04 Bartex (登録商標)−65 127.56 127.56 二酸化チタン 35.72 35.72 Phosguard(登録商標) 153.06 153.06 Novacite (登録商標)L−207 91.83 91.83 Purmol (登録商標)3ST --- 10.20 アルジミン#1 23.31 23.31 ブチル・アセテート 15.00 23.70 レットダウン アルジミン#1 32.81 33.65 合計 775.52 795.251 シーラー粒度 16μ 15 μ
【0102】イソシアネートにて硬化される系に於ける
上記シーラーの有用性が以下に示されている。シーラー
は触媒溶液#1を用いてイソシアネート硬化剤#1と反
応された。固体のアルジミンに対し1.7重量%の量の
酸触媒が使用された。これらのシーラーは320グリッ
トにて空研ぎされ予備洗浄溶液にて洗浄されたタウペ
(Taupe )下地塗料上にスプレーされた。ブース内にて
シーラーが20分間閃光処理された後、市販の2Kウレ
タンモノコートがスプレーされた。次いでパネルは14
0°F (60℃)にて1時間に亘り硬化処理され、更に
試験前に室温にて一晩に亘りポストキュア処理された。
次いでシーラーのポットライフ(粘性が2倍になるまで
の時間)、乾燥時間、初期接着、VOCが測定された。
それらの測定結果を下記の表8に示す。
【0103】
【表8】 例21 例22 例21のシーラー 236.356 --- 例22のシーラー --- 236.356 イソシアネート硬化剤#1 90.929 89.135 触媒溶液#1 5.964 5.840 ブチル・アセテート --- 6.500 特 性 イソシアネート指標 1.1 1.1 顔料/バインダ 1.2 1.2 初期粘性 (フォード#4カップ) 22.0秒 20.0 秒 ポットライフ 80分 110分 乾燥時間(シーラー) 35分 25〜30分 温度(°F)(℃) 76(24) 76(24) 相対湿度(%) 26 26 VOC (lbs/gal)( g/cm3 ) 測定値 2.03(0.243) 2.14(0.256) 理論値 1.64(0.196) 1.88(0.225) VOCの対理論値低下率(%) 23.78% 14.01% 初期接着 シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 上塗り塗料/シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 20°光沢(上塗り状態) 85〜86 85〜86
【0104】乾燥時間はBK Drying Recorderを使用して
測定された。BK Drying Recorderは塗膜一体性テスター
である。1×12inch(2.5×30cm)のガラス板に
対し乾燥状態で1.0〜1.3 mil(25〜33μm)
の塗膜がスプレーされる。ガラス板はすぐにテスター内
に配置され、試験が開始される。テスターは塗膜に形成
される引っ掻き痕が分析され引っ掻き痕の状態が変化す
る時間が記録されるよう、垂直に保持された直径が1.
5mmで先端が丸い棒を一定の速度にて塗膜の表面を横切
って移動させる。これらの例について測定される乾燥時
間は、塗膜が棒によって引っ掻かれるのではなく棒が塗
膜の表面に乗り上げるに十分なほど硬化するまでの時間
である。
【0105】接着試験は2mm互いに隔置された六つの切
目を形成するカッタを使用するASTMの方法D335
9の試験方法Bに従って行われた。接着低下率はスケー
ルGt0〜Gt5により表現される。接着低下率の定義
はGt0=0%の低下、Gt1=1〜5%の低下、Gt
2=6〜15%の低下、Gt3=16〜35%の低下、
Gt4=36〜65%の低下、Gt5=66〜100%
の低下である。例21、比較例22、例23〜26、比
較例27、例28、比較例29についても同一の方法が
使用された。
【0106】例21及び比較例22より、顔料ベース中
の水分量を制御することによりポットライフを改善し、
また理論値との比較で見てVOCの値を維持し得ること
が解る。また例21及び比較例22より、アルジミンを
ベースとする分散液によれば低VOCの塗料を製造し得
ることが解る。
【0107】以下の例23〜25はこのことを更に明瞭
に示しており、顔料は有用な塗料を製造するに必要なレ
ベルに系中の水分を維持しつつ他のアルジミン中に分散
される。更にこれらの例はアルジミンをベースとする分
散液を使用することにより低VOCの着色塗料を製造し
得ることを示している。
【0108】例23〜25 着色ベースがヒドロキシル樹脂を含む場合に於いてアル
ジミンを分散媒体にして形成された分散液の着色可能な
シーラーとしての有用性が示されている。アルジミンを
ベースとする分散液を使用することにより、顔料が米国
特許第5,214,086号に記載されている如き他の
ビヒクルに分散される同様の組成物よりも低いVOCを
有する塗料組成物を製造することができる。
【0109】以下の例に於いては顔料はアルジミン#1
及び#7中にて粉砕された。水分が存在する状況下に於
いてはイミンとイソシアネートとの反応が好ましいこと
が判っている。またこの反応は酸成分を使用することに
より促進される。種々の湿度及び温度条件下に於いて、
着色系中に顔料よりの水分が存在し着色ベースよりのヒ
ドロキシル成分が存在する状況の場合にはアルジミンと
イソシアネートとの反応速度を制御することはより一層
複雑になる。以下の例に於いては、この複雑な状況が存
在し、着色ベースはヒドロキシル基とイソシアネートと
の反応を促進するオルガノチン触媒を含んでいる。更に
水分は顔料により系中にもたらされる。系中の水分量を
所望の量に維持する方法を使用し、更に必要に応じて酸
触媒を使用することにより、改善されたポットライフ及
びVOC量を有する塗料が形成される。更に高い着色強
さが得られる。
【0110】シーラーは高密度ポリエチレン製のジャー
(シェーカーミル)を使用して以下の成分をアルジミン
#1及びアルジミン#7に分散させることによって形成
された。以下の成分がポリエチレン製のジャーに充填さ
れ、粒度が所望の値になるまでシェーカー上にて約1時
間に亘りミル加工された。温度は55℃になった。シー
ラーはレットダウン樹脂を添加しそれを更に10分間混
合することにより形成された。
【0111】
【表9】 (単位:g) 例23 例24 例25 アルジミン#1 70.00 --- 70.00 アルジミン#7 --- 70.00 --- ブチル・アセテート 100.00 100.00 100.00 オキソ−ヘキシル・アセテート 14.00 14.00 14.00 Bentone (登録商標)27 1.05 1.05 1.05 Anti Terra(登録商標)U 1.05 1.05 1.05 ソヤ・レシチン 1.04 1.04 1.04 添加ゾル#1 1.05 1.05 1.05 MPA(登録商標)2000−X 5.25 5.25 5.25 Wollastonite (登録商標)ES−10 70.00 70.00 70.00 Bartex (登録商標)−65 84.00 84.00 84.00 二酸化チタン 21.00 21.00 21.00 Molywhite(登録商標)ZNP 105.00 105.00 105.00 Novacite (登録商標)L−207 70.00 70.00 70.00 Purmol (登録商標)3ST 9.00 9.00 9.00 ブチル・アセテート 14.00 14.00 14.00 シーラー粒度 16μ 15μ 16μ 水分含有量(カール− フィッシャーによる) 2.364% 2.54% 2.364%
【0112】例23〜25のシーラーがレッド着色ベー
スHS82にて着色され、触媒溶液#1を用いてイソシ
アネート硬化剤#2と反応された。固体のアルジミンに
対し0.85重量%の量の安息香酸触媒が使用された。
これらのシーラーは180グリットのサンドペーパにて
空研ぎされ予備洗浄溶液にて洗浄された冷間圧延鋼板上
にスプレーされた。ブース内にてシーラーが20分間閃
光処理された後、市販の2Kウレタンモノコートがスプ
レーされた。次いでパネルは140°F (60℃)にて
1時間に亘り硬化処理され、更に試験前に室温にて一晩
に亘りポストキュア処理された。次いでシーラーのポッ
トライフ、乾燥時間、初期接着、VOCが測定された。
それらの測定結果を下記の表10に示す。
【0113】
【表10】 (単位:g) 例23 例24 例25 例23のシーラー 200.87 --- --- 例24のシーラー --- 200.87 --- 例25のシーラー --- --- 200.87 レッド着色ベース 40.17 40.17 40.17 硬化剤#2 57.35 47.71 57.35 触媒溶液#1 1.40 1.40 1.40 触媒溶液#2 --- --- 0.20 特 性 イソシアネート指標 1.1 1.1 1.1 顔料/バインダ 1.4 1.4 1.4 初期粘性 (フォード#4カップ) 17.5 秒 17.5 秒 16.09秒 ポットライフ 150分 50分 180分 乾燥時間(シーラー) 45〜50分 15分 30〜35分 温度(°F)(℃) 77(25) 77(25) 77(25) 相対湿度(%) 31 31 31 VOC (lbs/gal)( g/cm3 ) 測定値 2.95(0.353) 3.05(0.365) --- 理論値 2.91(0.349) 2.91(0.349) --- VOCの対理論値低下率(%) 1.37% 4.81% --- 初期接着 シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 Gt0 上塗り塗料/シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 Gt0
【0114】例24は顔料をアルジミン#1と共に他の
アルジミン中に分散し得ることを示している。着色ベー
スは高いVOCを有する。上塗り塗料の色の深さを良好
にすると共に粗めのサンドペーパに対する耐スクラッチ
性を達成するためには、多量の着色ベースが必要であ
る。またシーラーの流動性を良好にするためには粘性が
低いことが好ましい。
【0115】例23〜25に於いては、着色ベースに対
するシーラーの比は体積で3:1である。上述の結果は
顔料がアルジミン中に分散されればVOCを低くするこ
とができることを示している。また例23に於けるポッ
トライフが長いことは、適正なアルジミンを使用し分散
液中の水分量を所望の値に維持する方法を使用すること
により、反応性を制御して所望のポットライフを達成し
得ることを示している。VOCの測定値は理論値に非常
に近い値である。また例23と例25とを比較すること
により、例25に於いてスズ触媒を添加することによっ
てポットライフが長くされると共に乾燥時間が短くなる
ことが解る。
【0116】ヒドロキシル基を含まない系、即ちアルジ
ミン−イソシアネート系に於いて同一の方法を使用する
ことができる。湿度が広範囲に亘る環境の場合には、低
湿度の条件下に於いて所望の硬化時間を達成するよう系
中の水分量を低減し酸のレベルを最適化することができ
る。水分はイミンとイソシアネートとの反応に好ましく
作用するので、同一の系の硬化時間は高湿度の条件下に
於いて許容し得るものとなり或いは良好になる。必要に
応じてポットライフを長くするためにスズ触媒が使用さ
れてよい。低湿度の条件のみの場合には、系の安定性及
びポットライフが許容し得るものである限り、系中にあ
る程度の水分を維持することができ、また酸若しくはス
ズの触媒を使用することができる。
【0117】当技術分野に於いては顔料がケチミン中に
分散され、またVOCの低い塗料を製造するためにケチ
ミンを使用することが知られている。暗い色彩及びポッ
トライフが短いことに加えて、他の主要な欠点はVOC
の理論値に対する測定値の差が大きいことである。以下
の例26、比較例27、例28、比較例29に於いては
顔料はケチミン及びアルジミン中に分散され、イソシア
ネート系に於いて比較される。これらの何れに於いても
ポットライフ、VOC等が比較される。例26及び比較
例27のシーラーは通常の方法を使用して形成された
が、例28及び比較例29のシーラーは系中の水分量を
低減する方法を使用して形成された。
【0118】例26及び比較例27 例26及び比較例27のシーラーがアルジミン#1及び
ケチミン#1中に以下の成分を分散させることにより形
成された。
【0119】
【表11】 (単位:g) 例26 比較例27 アルジミン#1 97.12 --- ケチミン#1 --- 97.12 ブチル・アセテート 40.31 40.31 オキソ−ヘキシル・アセテート 3.02 3.02 Bentone(登録商標)27 0.60 0.60 Anti Terra(登録商標)U 4.34 4.34 P M アセテート 7.03 7.03 MPA(登録商標)2000−X 9.41 9.41 Wollastonite (登録商標)ES−10 85.03 85.03 Bartex (登録商標)−65 106.30 106.30 二酸化チタン 29.77 29.77 Phosguard(登録商標) 127.55 127.55 Novacite (登録商標) L−207 76.53 76.53 アルジミン#1 19.43 --- ケチミン#1 --- 19.43 ブチル・アセテート 12.50 12.50 レットダウン アルジミン#1 27.34 --- ケチミン#1 --- 41.02 合計 646.29 659.96 シーラー粒度 16μ 16μ
【0120】例26及び比較例27のシーラーは触媒溶
液#1を用いてイソシアネート硬化剤#1と反応され
た。各例についてアルジミン及びケチミンに対し1.7
%の量の酸触媒が使用された。これらのシーラーは32
0グリットにて空研ぎされ予備洗浄溶液にて洗浄された
タウペ(Taupe )下地塗料上にスプレーされた。ブース
内にてシーラーが20分間閃光処理された後、市販の2
Kウレタンモノコートがスプレーされた。次いでパネル
は140°F (60℃)にて1時間に亘り硬化処理さ
れ、更に試験前に室温にて一晩に亘りポストキュア処理
された。次いでシーラーのポットライフ、乾燥時間、初
期接着、VOCが測定された。それらの測定結果を下記
の表12に示す。
【0121】
【表12】 例26 比較例27 例26のシーラー 307.27 --- 例27のシーラー --- 313.76 イソシアネート硬化剤#1 118.21 108.55 触媒溶液#1 7.75 8.49 ブチル・アセテート --- 20.80 特 性 イソシアネート指標 1.1 1.1 顔料/バインダ 1.2 1.2 初期粘性 (フォード#4カップ) 22.0秒 22.5秒 ポットライフ 80分 <30分 乾燥時間(シーラー) 35分 15分 温度(°F)(℃) 76(24) 76(24) 相対湿度(%) 26 26 VOC(lbs/gal)( g/cm3 ) 測定値 2.03(0.243) 2.69(0.322) 理論値 1.64(0.196) 2.05(0.246) VOCの対理論値低下率(%) 23.78% 31.22% 初期接着 シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 上塗り塗料/シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 20°光沢(上塗り状態) 82〜85 83〜85
【0122】例28及び比較例29 例28及び比較例29のシーラーがアルジミン#1及び
ケチミン#1中に以下の成分を分散させることにより系
内の水分量を制御する方法を使用して形成された。
【0123】
【表13】 例28 例29 アルジミン#1 97.12 --- ケチミン#1 --- 97.12 ブチル・アセテート 40.31 40.31 オキソ−ヘキシル・アセテート 3.02 3.02 Bentone(登録商標)27 0.60 0.60 Anti Terra(登録商標)U 4.34 4.34 P M アセテート 7.03 7.03 MPA(登録商標)2000−X 9.41 9.41 Wollastonite (登録商標)ES−10 85.03 85.03 Bartex (登録商標)−65 106.30 106.30 二酸化チタン 29.77 29.77 Phosguard(登録商標) 127.55 127.55 Novacite (登録商標) L−207 76.53 76.53 Purmol (登録商標)3ST 8.50 8.50 アルジミン#1 19.43 --- ケチミン#1 --- 19.43 ブチル・アセテート 19.75 19.75 レットダウン アルジミン#1 28.04 --- ケチミン#1 --- 42.06 合計 662.73 676.75 シーラー粒度 16μ 16μ
【0124】例28及び比較例29のシーラーは触媒溶
液#1を用いてイソシアネート硬化剤#1と反応され
た。各例についてアルジミン及びケチミンの固体成分に
対し1.7%の量の酸が使用された。これらのシーラー
は320グリットにて空研ぎされ予備洗浄溶液にて洗浄
されたタウペ(Taupe )下地塗料上にスプレーされた。
ブース内にてシーラーが20分間閃光処理された後、市
販の2Kウレタンモノコートがスプレーされた。次いで
パネルは140°F (60℃)にて1時間に亘り硬化処
理され、更に試験前に室温にて一晩に亘りポストキュア
処理された。次いでシーラーのポットライフ、乾燥時
間、初期接着、VOCが測定された。それらの測定結果
を下記の表14に示す。
【0125】
【表14】 例28 比較例29 例28のシーラー 313.40 --- 例29のシーラー --- 319.62 ケチミン#1 --- 6.50 イソシアネート硬化剤#1 118.21 108.55 触媒溶液#1 7.75 8.49 ブチル・アセテート 8.62 32.84 イソシアネート指標 1.1 1.1 顔料/バインダ 1.2 1.2 初期粘性 (フォード#4カップ) 22.0秒 22.5秒 ポットライフ 110分 <30分 乾燥時間(シーラー) 25〜30分 12〜15分 温度(°F)(℃) 76(24) 76(24) 相対湿度(%) 26 26 VOC(lbs/gal)(g/cm3) 測定値 2.14(0.256) 2.875(0.344) 理論値 1.88(0.225) 2.30(0.276) VOCの対理論値低下率(%) 14.01% 31.22% 初期接着 シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 上塗り塗料/シーラー/下地塗料 Gt0 Gt0 20°光沢(上塗り状態) 82〜85 83〜85
【0126】例26と例28との比較より、アルジミン
をベースとする分散液中に於ける水分量を所望の値に維
持する方法を使用することにより、ポットライフ及びV
OCの維持(測定値と理論値との間の差を低減するこ
と)が改善されることが解る。またこの点に関しアルジ
ミンはケチミンよりも良好に機能する。
【0127】例30及び31 以下の成分を下記の如く混合することによりアルジミン
顔料分散液が形成された。
【0128】尚アルジミン#1は例1〜3のものと同一
であり、レッドミルべースは68.2%アルジミン#1
及び31.8%C.I. Pigment Red 254であり、ホワイト
ミルべースは43.5%アルジミン#1及び56.5%
二酸化チタンである。イソシアネート#3は約2:1の
モル比のヘキサメチレン・ジイソシアネート・ウレトジ
オンとヘキサメチレン・ジイソシアネート・イソシアヌ
レートとの混合物である。
【0129】
【表15】
【0130】レッドミルべースが9オンス(255g)
のガラスジャー内に充填された。顔料を分散すべく30
0gの粒径1.6〜2.0mmのジルコニアビーズ及びシ
リカビーズがジャーに添加された。ジャーはシールさ
れ、空気圧式のサイクロンペンキシェーカー上に30分
間配置され、粒度が8Hegmanになった。ミルべースを転
換すべく、アルジミン#1が添加され、しかる後更に5
分間加振された。かくして処理され濾過によって回収さ
れた塗料は33秒の#4フォードカップの粘性を有して
いた。100gのこの混合物が123gのイソシアネー
ト#3と混合された。理論VOCが0であるこの混合物
がパネル上にスプレーされ、室温条件にて硬化された。
その結果硬質で耐薬品性に優れた塗膜が形成された。
【0131】
【表16】
【0132】ホワイトミルべースが9オンス(255
g)のガラスジャー内に充填された。顔料を分散すべく
300gの粒径1.6〜2.0mmのジルコニアビーズ及
びシリカビーズがジャーに添加された。ジャーはシール
され、空気圧式のサイクロンペンキシェーカー上に30
分間配置され、粒度が8Hegmanになった。ミルべースを
転換すべく、アルジミン#1が添加され、しかる後更に
5分間加振された。かくして処理され濾過によって回収
された塗料は27秒の#4フォードカップの粘性を有し
ていた。3週間経過後に例30及び31の塗料は流体で
あり、安定であり、顔料が全く沈降しないものであるこ
とが判った。
【0133】例30及び31は、分散媒体としてアルジ
ミンを使用することにより、殆ど又は全く有機溶媒を含
有しない安定で低粘性の分散液を形成し得ることを示し
ている。
【0134】例32〜34 例32〜34の成分は以下の通りである。
【0135】アルジミン#1は例1〜3のものと同一で
あり、第二アミン#1は1モルの4,4′−メチレンビ
ス(2メチル)シクロヘキサンアミンと2モルのジエチ
ル・マレイン酸エステルとの反応生成物である。
【0136】ケチミン#1は例19〜20のものと同一
であり、イソシアネート#3は例30及び31のものと
同一であり、イソシアネート#4はヘキサメチレン・ジ
イソシアネート・ビウレットである。
【0137】顔料潤滑剤は不飽和のポリアミン・アミド
と高分子酸性エステルとの塩の溶液であり、電気的に中
性である。この種の製品の一例はアメリカ合衆国ウォー
リングフォード所在のBYK−Chemie USAより販売
されているAnti −Terra (登録商標)Uである。
【0138】沈降防止剤は特許された組成を有する有機
レオロジー添加剤である。この種の製品の一例はアメリ
カ合衆国ニュージャージー州ハイツタウン所在のRheox
より販売されているM−P−A(登録商標)1078X
である。
【0139】例32は当技術分野に於いて公知のケチミ
ン−第二アミン−イソシアネート反応をベースとする硬
化可能な着色下地用塗料組成物である。例33及び34
は本発明による硬化可能な着色下地用塗料組成物であ
る。
【0140】以下の成分を下記の如く混合することによ
りVOCが2.1の下塗り塗料組成物が形成された。
【0141】
【表17】 (単位:重量%) 例32 例33 例34 第二アミン#2 4.61 7.95 − メチル・イソブチル・ケトン 3.40 − − メチル・アミル・ケトン 2.51 − − プロピレン・グリコール・モノメチル・ エーテル・アセテート − 3.43 − n−ヘキシル・アセテート − 2.28 − n−ブチル・アセテート − − 8.54 トリアルキルアリール・アンモニウム・ ヘクトライト 0.14 0.14 0.15 (15分間高速分散。撹拌しつつ以下の物質を順次添加) 顔料潤滑剤 0.54 0.54 0.79 沈降防止剤 0.29 0.29 0.29 (40℃にて15分間高速分散。撹拌しつつ以下の物質を順次添加) 二酸化チタン 6.80 6.86 6.91 イエロー・アイロン・オキサイド 0.29 0.29 0.29 ケイ酸マグネシウム(タルク) 5.10 5.14 5.18 硫酸バリウム 19.57 19.72 19.88 リン酸亜鉛 11.90 11.99 12.09 (20μになるまで粉砕。以下の物質にてレットダウン) メチル・プロピル・ケトン 2.52 − − n−ブチル・アセテート − 2.54 1.84 ケチミン#1 13.43 − − アルジミン#1 − 10.73 16.34 (適用可能になった段階で予め混合し以上に添加) イソシアネート#4 5.30 5.17 − メチル・アミル・ケトン 4.31 4.11 3.68 イソシアネート#3 15.91 15.51 21.72 メチル・プロピル・ケトン 3.38 3.31 2.30 合計 100.00 100.00 100.00
【0142】塗料は以下の如く形成された。まず最初の
七つの成分が適当な容器内にて撹拌しつつ混合された。
次いでその混合物がカウル(Cowles)ブレードを用いて
15分間高速分散された。次いで次の二つの成分が順次
添加され、40℃の温度に於いて15分間高速分散され
た。次いで顔料が添加され、高速分散された。撹拌は1
5分間継続され、しかる後混合物は1.1mmのジルコニ
ウムショットを用いて高密度ポリウレタンシェーカー内
にて20μmにまで粉砕された。シェーカーより混合液
が取り出され、次の四つの成分が添加されて撹拌され、
これにより下地ベース成分が形成された。
【0143】適用される下地塗料を形成すべく、最後の
四つの成分が互いに混合され、しかる後塗装される直前
に下地ベース成分に添加され混合された。
【0144】
【表18】 物理的性質 例32 例33 例34 スプレー粘性(#4フォードカップ) 18秒 16秒 16秒 ポットライフ (粘性が35秒になるまでの時間) 50分 120分 240分 VOC(lbs/gal)(g/cm3) 理論値 2.002 2.029 2.001 (0.2398) (0.2431) (0.2397) 測定値 (ASTM D-3960-90) 2.49 2.19 2.08 (0.298) (0.262) (0.249) 顔料/バインダ比 1.13:1.0 1.14:1.0 1.16:1.0 密度(ASTM D-1475-90) (lbs/gal)(g/cm3) 11.69 11.99 11.82 (1.400) (1.436) (1.416)
【0145】得られた下地塗料組成物はスプレーによっ
て適用され、周囲条件(温度25℃、相対湿度55%)
にて硬化された。以上の三つの例の全ての系はサンドペ
ーパがけに対し良好に耐え、下地塗料に期待される適正
なレベルの所望の特性を有していた。以上より解る如
く、アルジミンを使用することによりVOCの測定値を
理論値に近付けることができ、しかも十分な特性を維持
することができる。
【0146】例35 以下の成分を下記の如く混合することによりアルジミン
分散液を使用して顔料含有熱可塑性ラッカー塗料組成物
が形成された。
【0147】ホワイトべース: 115.0gのホワイ
トミルべース及び例31による101.0gのアルジミ
ン#1 アクリル・ラッカー・クリア: バスフ・コーポレイシ
ョンより販売されているAlpha-Cryl(商品名)827 Clea
r アクリル・ラッカー・シンナー: バスフ・コーポレイ
ションより販売されているAlpha-Cryl(商品名)PNT90
【0148】
【表19】
【0149】以上の成分が均一になるまで混合され、次
いでドローダウンバーを使用してガラス板上に塗布され
た。乾燥した硬質の塗膜が10分以内に形成された。
【0150】以上の例は塗料組成物を形成する際にアル
ジミン分散液を多目的濃縮液として使用し得ることを示
している。また他の非反応性樹脂や反応性レットダウン
樹脂が顔料がアルジミン中に分散された濃縮液と組合さ
れることにより塗料組成物が形成されてよいものと考え
られる。
【0151】以上に於いては本発明を幾つかの例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 18/79 NFL (72)発明者 ラジニカント・ピー・シャー アメリカ合衆国 43528 オハイオ州、ホ ランド、オックスリー・サークル 1933 (72)発明者 エマーソン・ケイス・コルヤー アメリカ合衆国 43566 オハイオ州、ウ ォーターヴィル、コンチネンタル・ドライ ヴ 804 (72)発明者 アンソニー・ジェイ・タイ アメリカ合衆国 43566 オハイオ州、ウ ォーターヴィル、カナル・コート 449 (72)発明者 パトリック・ジェイ・モーミル アメリカ合衆国 43402 オハイオ州、ボ ウリング・グリーン、ウレン・ロード 1312 (72)発明者 ブラッドレイ・エム・リチャーズ アメリカ合衆国 43537 オハイオ州、マ ウミー、クイーンズデイル・コート 2208 (72)発明者 トーマス・ジェイ・ラジネス アメリカ合衆国 48144 ミシガン州、ラ ンバートヴィル、スプリングデイル 3528 (72)発明者 ヘンリー・ジェイ・スタテックジニー アメリカ合衆国 43571 オハイオ州、ホ ワイトハウス、ベリッジ・ロード 7455 (72)発明者 ブライアン・ピー・ケーヴェニヒ アメリカ合衆国 48144 ミシガン州、ラ ンバートヴィル、サンドン・ロード 8092

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非ヒドロキシル機能性樹脂を含有する塗料
    組成物であって、 a)下記の構造を有するアルジミンと、 【化1】 ここにnは1以上であり、 R1 はアルキル基、アリール基、環式脂肪族基、置換さ
    れたアルキル基、置換されたアリール基、置換された環
    式脂肪族基、又は置換された複素環式基であり、 R2 はO、N、S若しくはSi を含んでいてよい単量体
    又は重合体の脂肪族基、芳香族基、アリール脂肪族基、
    又は環式脂肪族基である b)ウレトジオン構造を含むイソシアネート機能性成分
    と、 c)随意の他の活性水素化合物と、を含む塗料組成物。
  2. 【請求項2】前記イソシアネート機能性成分は5〜10
    0%の脂肪族ウレトジオン、芳香族ウレトジオン、又は
    環式脂肪族ウレトジオンと、 脂肪族イソシアヌレート、芳香族イソシアヌレート、又
    は環式脂肪族イソシアヌレート、ビウレット、アロファ
    ネート、オキサジアゼントリオン、イソシアネート機能
    性プレポリマーより選択された5〜100%の成分と、
    を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の塗料組
    成物。
  3. 【請求項3】前記他の活性水素化合物は第二アミン機能
    性反応性希釈液であることを特徴とする請求項1に記載
    の塗料組成物。
  4. 【請求項4】周囲温度にて硬化されることを特徴とする
    請求項1に記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】焼付けにより硬化されることを特徴とする
    請求項1に記載の塗料組成物。
  6. 【請求項6】硬化される膜は透明塗料であることを特徴
    とする請求項1に記載の塗料組成物。
  7. 【請求項7】硬化されていることを特徴とする請求項1
    に記載の塗料組成物。
  8. 【請求項8】基体を請求項1に記載の塗料組成物にて塗
    装し、前記塗料組成物を硬化させることにより形成され
    た塗装された基体。
  9. 【請求項9】更に少なくとも一つの顔料、充填剤、又は
    エクステンダを含んでいることを特徴とする請求項1に
    記載の塗料組成物。
  10. 【請求項10】硬化される膜は下塗り塗料であることを
    特徴とする請求項9に記載の塗料組成物。
  11. 【請求項11】硬化される膜は上塗り塗料であることを
    特徴とする請求項9に記載の塗料組成物。
  12. 【請求項12】揮発性有機成分(VOC)は2.8 lbs
    /gal (0.33 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載の塗料組成物。
  13. 【請求項13】揮発性有機成分(VOC)は2.2 lbs
    /gal (0.26 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載の塗料組成物。
  14. 【請求項14】揮発性有機成分(VOC)は1.0 lbs
    /gal (0.12 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載の塗料組成物。
  15. 【請求項15】塗料組成物であって、 a)下記の構造を有するアルジミンと、 【化2】 ここにnは1以上であり、 R1 はアルキル基、アリール基、環式脂肪族基、置換さ
    れたアルキル基、置換されたアリール基、置換された環
    式脂肪族基、又は置換された複素環式基であり、 R2 はO、N、S若しくはSi を含んでいてよい単量体
    又は重合体の脂肪族基、芳香族基、アリール脂肪族基、
    又は環式脂肪族基である b)イソシアネート機能性成分と、 c)少なくとも一つの顔料、充填剤、又はエクステンダ
    と、 d)随意の他の活性水素化合物と、を含み、前記顔料、
    前記充填剤、前記エクステンダはアルジミン化合物中に
    分散されており、随意に他の助分散ビヒクル若しくは顔
    料潤滑剤若しくは溶剤が使用されていることを特徴とす
    る塗料組成物。
  16. 【請求項16】前記イソシアネート機能性成分は脂肪族
    イソシアヌレート、芳香族イソシアヌレート、又は環式
    脂肪族イソシアヌレート、ビウレット、オキサジアゼン
    トリオン、イソシアネート機能性プレポリマーより選択
    された成分を含んでいることを特徴とする請求項15に
    記載の塗料組成物。
  17. 【請求項17】前記イソシアネート機能性成分は脂肪族
    ウレトジオン、芳香族ウレトジオン、又は環式脂肪族ウ
    レトジオンを含んでいることを特徴とする請求項15に
    記載の塗料組成物。
  18. 【請求項18】前記イソシアネート機能性成分は脂肪族
    アロファネート、芳香族アロファネート、又は環式脂肪
    族アロファネートを含んでいることを特徴とする請求項
    15に記載の塗料組成物。
  19. 【請求項19】前記他の活性水素化合物は第二アミン機
    能性反応性希釈液であることを特徴とする請求項15に
    記載の塗料組成物。
  20. 【請求項20】周囲温度にて硬化されることを特徴とす
    る請求項15に記載の塗料組成物。
  21. 【請求項21】焼付けにより硬化されることを特徴とす
    る請求項15に記載の塗料組成物。
  22. 【請求項22】硬化されていることを特徴とする請求項
    15に記載の塗料組成物。
  23. 【請求項23】硬化される膜は下塗り塗料であることを
    特徴とする請求項15に記載の塗料組成物。
  24. 【請求項24】硬化される膜は上塗り塗料であることを
    特徴とする請求項15に記載の塗料組成物。
  25. 【請求項25】硬化される膜は下地塗料であることを特
    徴とする請求項15に記載の塗料組成物。
  26. 【請求項26】硬化される膜は透明塗料であることを特
    徴とする請求項15に記載の塗料組成物。
  27. 【請求項27】基体を請求項15に記載の塗料組成物に
    て塗装し、前記塗料組成物を硬化させることにより形成
    された塗装された基体。
  28. 【請求項28】揮発性有機成分(VOC)は2.8 lbs
    /gal (0.33 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項15に記載の塗料組成物。
  29. 【請求項29】揮発性有機成分(VOC)は2.2 lbs
    /gal (0.26 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項15に記載の塗料組成物。
  30. 【請求項30】揮発性有機成分(VOC)は1.0 lbs
    /gal (0.12 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項15に記載の塗料組成物。
  31. 【請求項31】アルジミンが分散媒又は助分散媒として
    使用され、顔料、充填剤、又はエクステンダがアルジミ
    ン化合物中に分散されており、随意に他の助分散ビヒク
    ル若しくは顔料潤滑剤若しくは溶剤が使用される塗料組
    成物の製造方法。
  32. 【請求項32】分散液中に所定量の水分が維持され、イ
    ソシアネートにて硬化される系の塗料特性を改善すべく
    随意に酸及びオルガノチン化合物が使用される塗料組成
    物の製造方法。
  33. 【請求項33】塗料が周囲温度にて硬化される請求項3
    2のアルジミンをベースとする分散液の使用方法。
  34. 【請求項34】塗料が焼付けによる強制乾燥により硬化
    される請求項32のアルジミンをベースとする分散液の
    使用方法。
  35. 【請求項35】塗料組成物は下塗り塗料である請求項3
    2のアルジミンをベースとする分散液の使用方法。
  36. 【請求項36】塗料組成物は下地塗料である請求項32
    のアルジミンをベースとする分散液の使用方法。
  37. 【請求項37】塗料組成物は上塗り塗料である請求項3
    2のアルジミンをベースとする分散液の使用方法。
  38. 【請求項38】塗料組成物は透明塗料である請求項32
    のアルジミンをベースとする分散液の使用方法。
  39. 【請求項39】請求項32のアルジミンをベースとする
    分散液の使用方法に従って形成された塗料組成物にて基
    体を塗装し、前記塗料組成物を硬化させることにより形
    成された塗装された基体。
  40. 【請求項40】揮発性有機成分(VOC)は2.8 lbs
    /gal (0.33 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項32のアルジミンをベースとする分散液を形成
    し使用する方法。
  41. 【請求項41】揮発性有機成分(VOC)は2.2 lbs
    /gal (0.26 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項32のアルジミンをベースとする分散液を形成
    し使用する方法。
  42. 【請求項42】揮発性有機成分(VOC)は1.0 lbs
    /gal (0.12 g/cm3 )以下であることを特徴とす
    る請求項32のアルジミンをベースとする分散液を形成
    し使用する方法。
  43. 【請求項43】 【化3】 ここにnは2であり、 R1 は芳香族基であり、 R2 は脂肪族基であるの構造を有するアルジミン。
  44. 【請求項44】R1 はベンジル基であり、R2 は 【化4】 であるとを特徴とする請求項43のアルジミン。
  45. 【請求項45】 【化5】 ここにnは3であり、 R1 は芳香族基又は芳香族基及び脂肪族基であり、 R2 は脂肪族基であるの構造を有するアルジミン。
  46. 【請求項46】R1 はベンジル基及びイソブチル基であ
    り、R2 は 【化6】 であるとを特徴とする請求項45のアルジミン。
  47. 【請求項47】顔料が分散された濃縮組成物であって、 a)下記の構造を有するアルジミンと、 【化7】 ここにnは1以上であり、 R1 はアルキル基、アリール基、環式脂肪族基、置換さ
    れたアルキル基、置換されたアリール基、置換された環
    式脂肪族基、又は置換された複素環式基であり、 R2 はO、N、S若しくはSi を含んでいてよい単量体
    又は重合体の脂肪族基、芳香族基、アリール脂肪族基、
    又は環式脂肪族基である b)少なくとも一つの顔料、充填剤、又はエクステンダ
    と、を含み、前記顔料、前記充填剤、前記エクステンダ
    はアルジミン化合物中に分散されており、随意に他の助
    分散ビヒクル若しくは顔料潤滑剤若しくは溶剤が使用さ
    れていることを特徴とする濃縮組成物。
  48. 【請求項48】請求項47の顔料が分散された濃縮組成
    物と、 非反応性の膜形成レットダウン樹脂と、を含む塗料組成
    物。
  49. 【請求項49】前記非反応性の膜形成レットダウン樹脂
    はラッカー又はポリエステル/CABであることを特徴
    とする塗料組成物。
  50. 【請求項50】請求項47の顔料が分散された濃縮組成
    物と、 非アルジミンの反応性レットダウン樹脂と、 随意の助反応硬化成分と、を含む塗料組成物。
  51. 【請求項51】前記レットダウン樹脂はイミン樹脂、ア
    ミン樹脂、ヒドロキシル樹脂、カルボキシル酸樹脂、無
    水物樹脂、カルボジイミド樹脂、エポキシ樹脂、アルキ
    ドエナメル樹脂、アクリルエナメル樹脂、封鎖されたイ
    ソシアネート機能性樹脂を含んでいることを特徴とする
    請求項49に記載の塗料組成物。
  52. 【請求項52】前記助反応硬化成分はエポキシ樹脂、カ
    ルボキシル酸樹脂、無水物樹脂、カルボジイミド樹脂、
    アミン樹脂、ヒドロキシル樹脂、封鎖されたイソシアネ
    ート機能性樹脂を含んでいることを特徴とする請求項4
    9に記載の塗料組成物。
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