JPH04226522A - ジアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン組成物 - Google Patents

ジアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン組成物

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JPH04226522A
JPH04226522A JP3128968A JP12896891A JPH04226522A JP H04226522 A JPH04226522 A JP H04226522A JP 3128968 A JP3128968 A JP 3128968A JP 12896891 A JP12896891 A JP 12896891A JP H04226522 A JPH04226522 A JP H04226522A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、加水分解により脂肪族
ジアミンを生成するジアルジミンを含有する、湿気硬化
性ポリウレタン組成物及びその用途に関する。加水分解
により脂肪族ジアミンを生成する化合物は、エポキシ樹
脂或いはウレタン樹脂を得る際に、硬化剤として有用な
化合物である。特に本発明は、ジアルジミンを空気中の
湿気で加水分解させて、脂肪族ジアミンを生成させる反
応を利用した、湿気硬化性ポリウレタン組成物、及びそ
の利用に関する。更に本発明は、防水材、床材、シーリ
ング材、壁材として、工業的に有用な湿気硬化性ポリウ
レタン組成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ポリウレタン樹脂はゴム弾性、耐摩耗性
、耐久性等の諸特性に優れていることから、塗料、床材
、防水材、接着剤、壁材、シーリング材として、近年特
に利用されている。これらのポリウレタン樹脂の製造法
は、ポリウレタンプレポリマーの末端NCO基が、大気
中の水分で施工後、硬化する一液型と、ポリウレタンプ
レポリマーを含む主剤とポリオール類を含む硬化剤とを
、施工時混合して硬化させる二液型とに大別される。 一液型ポリウレタンは施工方法の簡単さから、誰でも使
用でき、最近特に注目されるようになった。 【0003】この一液型ポリウレタンは湿気硬化性と称
され、下記の方法が知られている。 (1)ポリイソシアネートの湿気(水分)との反応、即
ち、イソシアネートと水との付加物の脱炭酸ガスにより
、ポリイソシアネートの一部がアミンとなり、生成した
アミンが残りのポリイソシアネートと反応し、硬化する
反応を利用した湿気硬化性ポリウレタン組成物。 (2)ポリアルジミン或いはポリケチミンとポリイソシ
アネートとからなる湿気硬化性組成物(英国特許106
4841、ドイツ特許3607996A)(3)ポリエ
ナミンとポリイソシアネートとからなる湿気硬化性ポリ
ウレタン組成物(英国特許1575666、ドイツ特許
2125247)等がある。 【0004】しかし(1)の組成物は密閉容器内での貯
蔵安定性は比較的良好であるが、硬化性が著しく劣り、
発泡するという欠点がある。硬化性を改良する為に、ア
ミン触媒あるいは錫触媒を使用することができるが、貯
蔵安定性が悪化したり、発泡が激しくなり、実用に適さ
ない。 【0005】(2)の組成物はポリアルジミン或いはポ
リケチミンがポリイソシアネートと反応するために、湿
気硬化性ポリウレタン組成物として使用する場合は、ポ
リアルジミン或いはポリケチミンに立体障害性を付与し
たり、イソシアネート基をブロックする必要がある。英
国特許1064841或いはドイツ特許3607996
Aで開示されている、立体障害性の付与されたポリアル
ジミン或いはポリケチミンは、いづれも、硬化性が遅く
、貯蔵安定性も悪く、実用に適さない。特にドイツ特許
3607996Aで開示されているポリアルジミンは、
芳香族アミンをベースとしたもので機械強度等の諸物性
は優れているが、硬化が遅く、高温時での貯蔵安定性に
欠けるという欠点をもっている。 【0006】(3)の組成物においても、ポリエナミン
がポリイソシアネートと反応するためにポリイソシアネ
ートとして芳香族イソシアネートを使用する場合は、ポ
リケチミンと同様イソシアネート基をブロックする必要
があり、ポリケチミンと同様実用に適するものではない
。一方、比較的反応性の低いポリイソシアネート、例え
ば脂肪族系ポリイソシアネート、或いは脂環族系ポリイ
ソシアネートを使用する場合は、シーリング材等に応用
できることが知られており、無発泡性でかつ速硬化とい
う特徴をもっている。しかしポリエナミンは、極めて徐
々にではあるが、脂肪族系ポリイソシアネートあるいは
脂環族系ポリイソシアネートと反応するために、長期或
いは常温より若干高い温度では、密閉容器内においても
貯蔵安定性が悪い。また初期物性が保持されないか、或
いは増粘が激しく、作業性が著しく悪化する等の欠点を
持つ等、従来の公知技術では、いづれも満足できるもの
ではなかった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記の様な色々の問題
点を克服すること、即ち密閉容器内における貯蔵安定性
が良好であり、初期機械強度が優れており、かつ高温貯
蔵における初期物性の保持率が高く、ゲル化等が起こら
ない事。更に、粘度安定性が良好であり、かつ大気中の
湿気による硬化が速く、発泡を伴わない事等は、この種
ポリウレタンにおいてきわめて重要な性能であり、その
良否は市場における商品価値を決定する。また密閉容器
内における貯蔵安定性が高いこと、言い換えると、一定
粘度のまま、長期間貯蔵する事ができ、かつ湿気下にお
いて硬化が速く、発泡しない機械強度の優れた湿気硬化
性ポリウレタン組成物が強く望まれている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点について、鋭意研究した結果、加水分解により脂肪
族ジアミンを生成する、新規なジアルジミンを開発する
ことができ本発明に到達した。更に本発明のジアルジミ
ンを使用することにより、湿気硬化性ポリウレタン組成
物の硬化性と機械強度を向上させ、貯蔵安定性を高める
ことができ、各種の用途に展開することが可能となった
。即ち本発明は、 (1)下記一般式(化2) 【0009】 【化2】 (但し式中、AはC(R)3を示す。ここでRは炭素数
4以下の低級アルキル 基を示す。)で表されるジアル
ジミンと、ポリイソシアネート及び/又はイソシアネー
ト基を末端とするポリウレタンプレポリマーとからなる
湿気硬化性ポリウレタン組成物。 (2)上記(1)記載の湿気硬化性ポリウレタン組成物
と充填剤とを含んでなる湿気硬化性ポリウレタン防水材
又は床材。 (3)上記(1)記載の湿気硬化性ポリウレタン組成物
とチクソ性付与剤とを含んでなる湿気硬化性ポリウレタ
ンシーリング材又は壁材。に関するものである。 【0010】次に、本発明の具体的方法について説明す
る。本発明のジアルジミンの製造に使用される脂肪族ジ
アミンは,2,5−及び/又は2,6−ジアミノメチル
ビシクロ[2,2,1]ヘプタンである。  アルデヒ
ド化合物としては、トリメチルアセトアルデヒド、トリ
エチルアセトアルデヒド、トリプロピルアセトアルデヒ
ド等がある。 【0011】本発明のジアルジミンは、上記の脂肪族ジ
アミン、即ち2,5−及び/又は2,6−ジアミノメチ
ルビシクロ[2,2,1]ヘプタンと、上記のアルデヒ
ドとを、トルエンまたはキシレン等の溶剤を用いて、酸
触媒下にて、共沸による脱水反応を行ない、水滴分離器
内へ、水分の留出が停止するまで反応を続行して得られ
る。上記の脂肪族ジアミンと上記のアルデヒド化合物と
の割合は脂肪族ジアミンのアミン1当量に対してアルデ
ヒド化合物のアルデヒド1〜2当量である。 【0012】本発明の湿気硬化性ポリウレタン組成物の
製造に使用するポリイソシアネートは、1)トリレンジ
イソシアネート(異性体の各種混合物を含む)、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(異性体の各種混合物を含
む)、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジ
イソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート
、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレ
ンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジ
シクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、水素化キシジレンジイソシアネート、1,4
−シクロヘキシルジイソシアネート、1−メチル−2・
4−ジイソシアナト−シクロヘキサン、2,4,4−ト
リメチル−1,6−ジイソシアナト−ヘキサン、等のジ
イソシアネート、2)4,4’,4”−トリフェニルメ
タントリイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシ
アナト)チオフォスフェート、等のトリイソシアネート
、3)前記イソシアネート類のウレタン化変性品、イソ
シアヌレート化変性品、カルボジイミド化変性品、ビュ
ーレット化変性品、粗製トリレンジイソシアネート、ポ
リメチレン・ポリフェニルイソシアネート、等の多官能
性イソシアネートである。 【0013】本発明にて使用されるイソシアネート基を
末端とするプレポリマーとは、上記各種有機ポリイソシ
アネート化合物と、公知のポリオール、公知のポリアミ
ン等、一分子中に二個以上の活性水素を持つ公知の化合
物とを、公知の方法で遊離イソシアネート基を残存する
ように反応せしめたものである。即ち、イソシアネート
と活性水素を持つ公知の化合物とを、100℃にて数時
間反応させて製造する。そのイソシアネート基含有量は
、0.5〜20.0重量%が好ましい。 【0014】ここに用いる一分子中に二個以上の活性水
素を持つ公知の化合物とは、ヒドロキシル基を二個以上
、或はアミノ基を一個以上、或はメルカプト基を二個以
上、或はヒドロキシル基とアミノ基を有する化合物、或
はヒドロキシル基とメルカプト基を有する化合物であっ
て、例えば、水、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール、しょ糖等の多価アルコ
ール或はアニリン、トリレンジアミン、p,p’−ジア
ミノ−ジフェニルメタン等の、芳香族アミン、エチレン
ジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン等の
、脂肪族アミン或はアルカノールアミン、およびこれら
前記の一分子中に二個以上の活性水素を持つ化合物、あ
るいはこれら化合物の混合物にプロピレンオキサイドま
たはプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドを付加
重合して得たポリエーテルポリオール類、前記ポリエー
テルポリオール類のヒドロキシル基をアミノ基に変換し
て得られるポリエーテルポリアミン類、ポリテトラメチ
レンエーテルポリオール類、ポリカーボネートポリオー
ル類、ポリカプロラクトンポリオール類、ポリエチレン
アジペートのようなポリエステルポリオール類、ポリブ
タジエンポリオール類、ヒマシ油のような高級脂肪酸の
エステル類、ポリエーテルポリオール又はポリエステル
ポリオールにビニルモノマーをグラフトして得たポリマ
ーポリオール類、一分子中に一個以上の活性水素を持つ
公知のエチレン性不飽和単量体を共重合して得られる化
合物、メルカプト基を有するエーテル類である。 【0015】本発明の湿気硬化性ポリウレタン組成物は
、本発明の上記ジアルジミンと、上記ポリイソシアネー
ト及び/又は上記イソシアネート基末端プレポリマーか
らなり、ジアルジミンが加水分解して生ずる脂肪族ジア
ミンのアミノ基の数とポリイソシアネート及び/或はイ
ソシアネート基末端プレポリマーに含まれるイソシアネ
ート基との比が、0.7〜1.5となる割合に混合して
得られる。本発明の湿気硬化性ポリウレタン組成物は、
例えばシーリング材、防水材、床材、壁材、塗料、接着
剤として有用に用いられる。  本発明の湿気硬化性ポ
リウレタン組成物は、用途に応じて、粘度、樹脂物性、
耐性を調節するために、下記の充填剤、チクソ性付与剤
、可塑剤、溶剤、接着付与剤、着色剤、安定剤等を混合
して使用される。   【0016】本発明の防水材、床材は本発明の上記ジア
ルジミンと、上記のポリイソシアネート及び/又はイソ
シアネート基末端プレポリマー からなる湿気硬化性ポ
リウレ タン組成物に、更に充填剤を加える事により得
られる。シーリング材、壁材、は本発明の上記ジアルジ
ミンと、上記のポリイソシアネート及び/又はイソシア
ネート基末端プレポリマー からなる湿気硬化性ポリウ
レ タン組成物に、更にチクソ性付与剤を加える事によ
り得られる。 【0017】充填剤としては例えば炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリン、硫酸アルミニゥム、ゼオライト、硅藻
土、塩化ビニルペーストレジン、ガラスバルーン、塩化
ビニリデン樹脂バルーン等があり、配合物中に最大60
重量%、好ましくは20〜60重量%の範囲で使用する
。 【0018】チクソ性付与剤としては、コロイダルシリ
カ、脂肪酸アミドワックス、ステアリン酸アルミ、表面
処理ベントナイト、ポリエチレン短繊維、フェノール樹
脂短繊維等があり、配合物中0.2〜15重量%、好ま
しくは0.5〜10重量%の範囲で使用する。 【00
19】可塑剤には例えばジオクチルフタレート、ジブチ
ルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジル
フタレート、ジオクチルフタレート、ジイソデシルアジ
ペート、トリオクチルホスヘート等があり、配合物中に
最大50重量%、好ましくは5〜40重量%の範囲で使
用する。 【0020】溶剤には、例えばトルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂
肪族炭化水素の他、ガソリンから灯油留分にいたる石油
系溶剤類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類、セロソルブアセテート、ブチルセロソル
ブアセテート等のエーテルエステル類等があり、配合物
中に最大50重量%、好ましくは0〜40重量%の範囲
で使用する。 【0021】其の他、接着付与剤として、シランカップ
ラー等、着色剤として、カーボンブラック、チタンホワ
イト等、安定剤として、ヒンダードフェノール系化合物
、トリアゾール系化合物等を使用する。 【0022】本発明を応用し防水材等を得るには充填剤
、可塑剤、チクソ性付与剤、その他の助剤等必要な添加
物を、プラネタリーミキサー又はディゾルバー等の混合
機を用いて攪拌混合した後、ポリイソシアネート及び/
又はイソシアネート基末端プレポリマー 及びジアルジ
ミンを加えて充分混合する。各種添加剤の水分含有率が
 高い時は、予め脱水を施すか、又はゼオライト等の脱
水剤を添加する必要がある。得られた湿気硬化性ポリウ
レタン組成物は、窒素気流中にて密閉缶に詰めて貯蔵す
る。 【0023】 【作用】本発明において、ジアルジミンとポリイソシア
ネート及び/又はイソシアネート基末端プレポリマーか
らなる湿気硬化性ポリウレタン組成物は、密閉容器内で
空気中の水分と遮断された状態で、貯蔵安定性は極めて
良好であり、常温より高い温度において保存されても物
性保持率は高く、粘度安定性も良好であり、一旦開封さ
れると、空気中の湿気にさらされて、忽ち硬化し、従来
の湿気硬化性ポリウレタンとは異なり、無発泡の機械的
物性の優れたポリウレタン樹脂を得ることができる。 【0024】 【実施例】以下に、本発明の実施例を述べる。実施例中
、部は重量部を示す。 【0025】実施例1 攪拌機、温度計、滴下ロート、及び水分分離器を装着し
た反応容器に、2,5−異性体約60%と、2,6−異
性体約40%の混合物であるジアミノメチルビシクロ[
2,2,1]ヘプタン154部(2.0当量)、蟻酸0
.1部及びトルエン500部を装入し、窒素気流下で室
温にて混合した。約10分後、滴下ロートよりトリメチ
ルアセトアルデヒド215部(2.5当量)を約30分
間で滴下した。更に昇温し、約80℃で還流が開始し、
水分分離器内に水の分離留出が認められた。続いて、還
流しながら水分留出が停止するまで、約6時間反応を続
けた。留去した水は36部であった。次に反応液をエバ
ポレーターに移液し、外温を90℃に設定した。 続いて、真空ポンプで3mmHgまで減圧し、トルエン
及び未反応トリメチルアセトアルデヒドを留去した。留
去後、得られた反応物(ALD−1)は287部であっ
た。また得られた反応物の赤外吸収スペクトルを測定し
た結果、1670cm−1に−N=CH−の特性吸収ス
ペクトルを認めた。ジアルジミンALD−1はアミン価
382mgKOH/gであり、室温にて淡黄色液体であ
った。 【0026】実施例2 攪拌機、温度計、滴下ロート、及び水分分離器を装着し
た反応容器に、2,5−異性体約60%と、2,6−異
性体約40%の混合物であるジアミノメチルビシクロ[
2,2,1]ヘプタン154部(2.0当量)、蟻酸0
.1部及びトルエン500部を装入し、窒素気流下で室
温にて混合した。約10分後、滴下ロートよりトリエチ
ルアセトアルデヒド320部(2.5当量)を約30分
間で滴下した。更に昇温し、約80℃で還流が開始し、
水分分離器内に水の分離留出が認められた。続いて、還
流しながら水分留出が停止するまで約6時間反応を続け
た。留去した水は36部であった。次に反応液をエバポ
レーターに移液し、外温を90℃に設定した。続いて、
真空ポンプで3mmHgまで減圧し、トルエン及び未反
応トリエチルアセトアルデヒドを留去した。留去後得ら
れた反応物(ALD−2)は370部であった。 また得られた反応物の赤外吸収スペクトルを測定した結
果、1670cm−1に−N=CH−の特性吸収スペク
トルを認めた。ジアルジミンALD−2はアミン価29
6mgKOH/gであり、室温にて淡黄色液体であった
。 【0027】実施例3 ALD−1を74部、TDIのトリメチロールプロパン
付加物(三井東圧化学株式会社製、商標:オレスターP
45−75S、NCO含有量  11.6重量%)20
0部を混合し、密栓して50℃にて30日間貯蔵したが
変化は認められなかった。貯蔵後ガラス板上に、0.5
mmの厚みで塗布し、相対湿度50%、25℃の雰囲気
にて放置したところ、1時間で表面が硬化した。オレス
ターP45−75Sのみを同様に処理した処、10時間
後でも表面は硬化しなかった。 【0028】実施例4 ALD−2を70部、ビューレット変成ヘキサメチレン
ポリイソシアネート(三井東圧化学株式会社製、商標:
オレスターNP−1000、NCO含有量  17重量
%)100部を混合し、密栓して50℃にて30日間貯
蔵したが変化は認められなかった。 貯蔵後ガラス板上
に、0.5mmの厚みで塗布し、相対湿度50%、25
℃の雰囲気にて放置したところ、1.5時間で表面が硬
化した。オレスターNP−1000のみを同様に処理し
た処、24時間後でも表面は硬化しなかった。 【0029】(湿気硬化性ポリウレタン防水材の実施例
及び比較例)硬化性はJIS−A5758(1986)
の6−10項によりタックフリーになるまでの時間を測
定した。 貯蔵安定性は、湿気硬化性ポリウレタン防水
材を一定期間密封貯蔵した後、B型回転粘度計により粘
度変化を測定した。 施工後硬化した防水材の機械物性
はJIS−K6301により測定した。即ち、施工後2
3℃、相対湿度50%中に7日間放置し、この試料を更
に50℃中に7日間放置した時の100%伸長モジュラ
ス、引張り強さ及び伸びを測定した。 【0030】実施例5 実施例には次の原料を使用した。ジアルジミン:実施例
2で合成したALD−2イソシアネート基末端プレポリ
マー:ジイソシアネートとして2,4−トリレンジイソ
シアネート598部を使用し、ポリオキシプロピレング
リコール(分子量2000)2600部、ポリオキシプ
ロピレントリオール(分子量3000)1802部と1
00℃で10時間反応させた。末端NCO基は1.89
重量%、粘度は41,000cps/25℃であった。 3リットルのプラネタリーミキサーにジオクチルフタレ
ート200部、炭酸カルシウム600部、酸化チタン5
0部、耐候安定剤(チバガイギー社製、イルガノックス
1010)10部を装入し、常温にて15分混練し、続
いて100℃にて混練しつつ真空にて脱水操作を一時間
行った。次ぎに、プレポリマー700部、ジアルジミン
(ALD−2)54部を装入し、常温にて15分混練し
た。さらに沈降防止剤(日本アエロジル社製造疎水性シ
リカ#R−972)10部、トルエン150部を装入し
、真空中にて常温で10分混練し本発明の湿気硬化性ポ
リウレタン防水材を得た。  この防水材は、表−1に
示す如く芳香族アミンをベースとしたアルジミンを使用
した防水材及びアルジミンを使用しない防水材に比較し
てタックフリータイムが短く、硬化性が優れている。 又、50℃で14日間密封貯蔵後の粘度は良好であり、
湿気硬化後の硬化物は発泡も無く、物性は優れていた。 又、本組成物は、湿気硬化性ポリウレタン床材としての
性能を保持していた。 【0031】比較例1 実施例1に於て、アミンとして芳香族ポリアミンMDA
−150(三井東圧化学株式会社製ポリメリックメチレ
ンジアニリン)を使用し、同様にしてポリアルジミン(
ALD−3:アミン価299mgKOH/g)を得た。   次ぎに、実施例5に於て、上記のポリアルジミン(
ALD−3)54部を使用した以外は実施例5と全く同
様に処理した。結果は表−1に示すようにタックフリー
タイムが長く、硬化性が劣っていた。 比較例2 実施例5に於て、ジアルジミンを使用しなかった以外は
実施例5と全く同様に処理した。結果は表−1に示すよ
うにタックフリータイムが非常に長く、硬化性が著しく
悪かった。又、湿気硬化後の硬化物は発泡が生じ、機械
的物性も劣り、防水材としての商品価値を損ねていた。 【0032】(湿気硬化性ポリウレタンシーリング材の
実施例及び比較例)硬化性はJIS−A5758(19
86)の6−10項によりタックフリーになるまでの時
間を測定した。 貯蔵安定性は、湿気硬化性ポリウレタ
ンシーリング材を一定期間密封貯蔵した後、JIS−K
2808(1961)により針入度の1秒値及び5秒値
[10−1mm]を測定した。施工後硬化したシーリン
グ材の機械物性はJIS−K6301により測定した。 即ち、施工後23℃、相対湿度50%中に7日間放置し
、この試料を更に50℃中に7日間放置した時の100
%伸長モジュラス、引張り強さ及び伸びを測定した。 【0033】実施例6 実施例には次の原料を使用した。ジアルジミン:実施例
1で合成したALD−1イソシアネート基末端プレポリ
マー:実施例5に於て使用したプレポリマー。3リット
ルのプラネタリーミキサーにジオクチルフタレート39
0部、炭酸カルシウム450部、酸化チタン50部、耐
候安定剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010
)10部を装入し、常温にて15分混練し、続いて10
0℃にて混練しつつ真空にて脱水操作を一時間行った。 次ぎに、プレポリマー800部、ジアルジミン(ALD
−1)48部を装入し、常温にて15分混練した。 さらにチクソ性付与剤(日本アエロジル社製造疎水性シ
リカ#R−972)100部、トルエン170部を装入
し、真空中にて常温で10分混練し本発明の湿気硬化性
ポリウレタンシーリング材を得た。このシーリング材は
、表−2に示す如くアルジミンを使用しないシーリング
材に比較してタックフリータイムが短く、硬化性が優れ
ている。又、50℃で14日間密封貯蔵後の作業性は良
好であり、施工した後の硬化物は発泡も無く、物性は優
れていた。又、本組成物は、湿気硬化性ポリウレタン壁
材としての性能を保持していた。 【0034】比較例3 実施例6に於て、ジアルジミンを使用しなかった以外は
実施例6と全く同様に処理した。結果は表−2に示すよ
うにタックフリータイムが非常に長く、硬化性が著しく
悪かった。又湿気硬化後の硬化物は発泡が生じた為、機
械的物性は劣っていた。 【0035】 【発明の効果】本発明による湿気硬化性ポリウレタン組
成物は、硬化性のみならず長期貯蔵性にも優れている。 この組成物に目的に応じて、充填剤、チクソ性付与剤そ
の他を混合して作ったシーリング材、壁材、防水材、床
材も又貯蔵安定性、作業性に優れており、硬化物のモジ
ュラスが高く、優れた機械強度を有し、施工した際空気
中の湿気により急速に硬化させることが出来る。 【0036】 【表1】 【0037】 【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(化1) 【化1】 (但し式中、AはC(R)3を示す。ここでRは炭素数
    4以下の低級アルキル基 を示す。)で表されるジアル
    ジミンと、ポリイソシアネート及び/又はイソシアネー
    ト基を末端とするポリウレタンプレポリマーを含有して
    なる湿気硬化性ポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の湿気硬化性ポリウレタ
    ン組成物と充填剤とを含有してなる湿気硬化性ポリウレ
    タン防水材又は床材。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の湿気硬化性ポリウレタ
    ン組成物とチクソ性付与剤とを含有してなる湿気硬化性
    ポリウレタンシーリング材又は壁材。
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