JPH0859749A - 硬化性樹脂組成物、塗料組成物、塗装方法及び塗装物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物、塗料組成物、塗装方法及び塗装物

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JPH0859749A
JPH0859749A JP22243494A JP22243494A JPH0859749A JP H0859749 A JPH0859749 A JP H0859749A JP 22243494 A JP22243494 A JP 22243494A JP 22243494 A JP22243494 A JP 22243494A JP H0859749 A JPH0859749 A JP H0859749A
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JP
Japan
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group
coating
unsaturated monomer
ethylenically unsaturated
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Application number
JP22243494A
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English (en)
Inventor
Tsunetaka Hisai
常敬 久井
Nariyuki Sasaki
成幸 佐々木
Takeshi Takagi
雄 高木
Koji Tabuchi
晃二 田渕
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能クリアコート用塗料組成物をその上に
塗布しても優れた仕上がり外観を持つ塗膜を形成するこ
とができ、かつ、溶剤洗浄性に優れ、耐チッピング性に
も良好な効果を有するベースコート用塗料組成物を提供
する。 【構成】 ジアルキルアミド基含有エチレン性不飽和モ
ノマー(a)1〜50重量%、長鎖カルボキシル基含有
エチレン性不飽和モノマー(b)1〜65重量%、脂環
式炭化水素含有エチレン性不飽和モノマー(c)1〜8
0重量%、水酸基含有エチレン性不飽和モノマー(d)
2〜70重量%、及び、他の共重合可能なエチレン性不
飽和モノマー(e)の適切な量を共重合させることによ
り得られる組成物であって、水酸基価10〜300、酸
価2〜100、数平均分子量500〜50000である
硬化性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは、多官能基性の樹脂を使用した架橋
度の高い塗膜を形成するクリヤーコート用塗料組成物を
その上に塗布しても、優れた仕上がり外観を持つ塗膜を
形成することができる硬化性樹脂組成物、それを利用す
る塗料組成物、塗膜形成法及び塗装物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の塗装その他の防食とともに良好
な装飾性を持つ塗膜が必要とされる分野においては、基
板を数種の塗料で仕上げ塗りするのが通例である。上記
仕上げ塗りは通常2工程で塗布される。まず、着色顔
料、メタリック効果を高めるための金属粉顔料等の素
材、フリップフロップ効果を呈するに必要な素材、その
他装飾性を有する素材等を含有するベースコートを塗布
し、続いてその上に、上記装飾性を有するベースコート
の機能を更に高めつつ耐水性、耐食性、耐擦傷性等を高
める機能を有するクリヤーコートを塗布する。
【0003】上記ベースコートは、上記クリヤーコート
と一体となって塗膜を形成するべく、近年はウエット・
オン・ウエットと呼ばれる手法により、ベースコート塗
布時には焼き付けをせず、ベースコート塗布後引き続い
てクリヤーコート塗布を行い、その後両者を同時に焼き
付けるいわゆる2コート1ベーク塗装法が主流となって
いる。
【0004】上記クリヤーコートに関しては、機能性等
を高める工夫が種々なされている。例えば、従来は耐擦
傷性等を高める目的でメラミン樹脂等のアミノプラスト
硬化剤を使用していたが酸性雨に対する抵抗性を高める
目的でこの硬化系を用いない種々のクリヤーコート用硬
化性樹脂組成物が提案されている。特開平4−3633
74号公報には、ハーフエステル化された共重合体、エ
ポキシ基と水酸基とをともに有する化合物、アクリル共
重合体等、及び、メラミン樹脂を含有させかつその構成
比を工夫することにより耐酸性と耐擦傷性とを共に獲得
する技術が開示されている。
【0005】上記クリヤーコートの改良に関しては、更
に研究が進み、硬化系において官能基濃度を高くしても
溶媒を低く抑える必要性から高固形分濃度のいわゆるハ
イソリッド型組成物として、シリコーンポリマーを含有
させる技術が創案された。またより高度な外観性及び耐
擦傷性を獲得するため、更にアルキド樹脂等の顔料分散
樹脂等を一定量配合する技術に想到した。また、本質的
にアミノプラスト硬化剤を用いることなく目的を達成す
るものとして、ハーフエステル化された共重合体、及
び、エポキシ基と水酸基とをともに有するポリマーを基
本成分とし、ここにエポキシ基とアルコキシル基とをと
もに有するシリコーンポリマーを第三の成分として配合
する技術が確立された。今日では、いわゆるノン・サン
ド・リコート性をも充分に満足させることができるクリ
ヤーコート用塗料組成物も開発されている。
【0006】ところで、上記クリヤーコート用塗料組成
物は、ベースコートの上に塗布して最終的な塗装を行う
ものであるから、高品質の外観を有する仕上げ塗膜を得
るためには、クリヤーコートばかりではなくベースコー
トについても、これに見合う性能の向上のための工夫が
必要であった。上述のようにクリヤーコート用塗料組成
物については、高度の耐酸性と耐擦傷性とを有する極め
て有用な塗料組成物の開発がなされているが、上記のよ
うな高性能なクリヤーコート用塗料組成物に見合うだけ
の高い性能を有し高性能のクリヤーコートを更に有効に
活用するだけのベースコート用塗料組成物は、いまだ存
在しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の高性能クリヤー
コート用塗料組成物は、耐酸性等を向上させるために官
能基濃度の高い樹脂を使用しており、SP値(溶解度パ
ラメーター)が高くクリヤーコート用塗料組成物として
はこれまでのものよりもベースコートを侵食する力が大
きくなっていた。従って、本質的に水酸基含有ポリマー
及びアミノプラスト硬化剤等に光輝剤、着色顔料、その
他の添加剤等を加えて構成される既存のベースコート用
塗料組成物からなる塗膜の上に塗布すると、上記クリヤ
ーコート用塗料組成物がベースコートを浸食し、目的と
する顔料のベース色を阻害し、本来の光輝性を失い、光
沢感を喪失し、又は、甚だしい場合には、ベースコート
の膨潤によりいわゆるウジウジ感(見苦しい歪曲感)を
呈することとなった。
【0008】そこで、上記高性能クリヤーコート用塗料
組成物に見合うベースコート用塗料組成物を構成するた
めに、その凝集力を高めて、極性の高いクリヤーコート
用塗料組成物との組み合わせにおいても良好な仕上がり
外観が得られるようなベースコート塗料が必須と考えら
れた。しかしながら、高凝集力の塗料組成物を使用する
と、確かに塗膜の外観性は向上するが、他方、当該塗料
組成物の溶剤洗浄性が低下し、作業性が悪化してしまう
結果となった。
【0009】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもの
であり、上記高性能クリヤーコート用塗料組成物をその
上に塗布しても優れた仕上がり外観を持つ塗膜を形成す
ることができ、かつ、溶剤洗浄性に優れ、耐チッピング
性にも良好な効果を有するベースコート用塗料組成物を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ジアル
キルアミド基含有エチレン性不飽和モノマー(a)1〜
50重量%、長鎖カルボキシル基含有エチレン性不飽和
モノマー(b)1〜65重量%、脂環式炭化水素含有エ
チレン性不飽和モノマー(c)1〜80重量%、水酸基
含有エチレン性不飽和モノマー(d)2〜70重量%、
及び、他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー
(e)の適切な量を共重合させることにより得られる組
成物であって、水酸基価10〜300、酸価2〜10
0、数平均分子量500〜50000である硬化性樹脂
組成物により塗料組成物を構成するところにある。上記
(a)〜(e)の各モノマーにおける含有比は、上記硬
化性樹脂組成物固形分100に対する重量%を意味す
る。本発明の要旨は、また、上記塗料組成物を用いてな
る塗膜形成方法及び上記塗料組成物を塗装してなる塗装
物にもある。以下に本発明を詳述する。
【0011】本発明の第1の成分は、ジアルキルアミド
基含有エチレン性不飽和モノマー(a)である。上記ジ
アルキルアミド基含有エチレン性不飽和モノマー(a)
は、エチレン性不飽和モノマーであって、炭素数1〜1
0のアルキル基を有するジアルキルアミド基を有するも
のであり、このようなジアルキルアミド基含有エチレン
性不飽和モノマーとしては、例えば、ジアルキル(メ
タ)アクリルアミド、具体的には、N,N′−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N′−ジブチル(メタ)
アクリルアミド、N,N′−ジオクチル(メタ)アクリ
ルアミド等を挙げることができる。好ましくはN,N′
−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N′−ジブチ
ル(メタ)アクリルアミドであり、より好ましくはN,
N′−ジメチル(メタ)アクリルアミドである。これら
のモノマーは、1種又は2種以上を併用してもよい。上
記ジアルキルアミド基含有エチレン性不飽和モノマー
(a)は、本発明の塗料組成物全量に対して1〜50重
量%使用する。ジアルキルアミド基含有エチレン性不飽
和モノマー(a)の量が1重量%未満であると仕上がり
外観が悪く、得られる塗膜の耐チッピング性が不充分で
あり、50重量%を超えると溶剤洗浄性が悪く、得られ
る塗膜の耐水性が不充分であるので、上記範囲内に限定
される。好ましくは3〜40重量%、より好ましくは5
〜25重量%である。
【0012】上記ジアルキルアミド基含有エチレン性不
飽和モノマー(a)としては、特開平3−47811号
公報に開示されているアクリル樹脂に含有することがで
きる重合性のモノマーとして具体的に例示されているも
のを使用することもできる。
【0013】本発明の第2の成分は、長鎖カルボキシル
基含有エチレン性不飽和モノマー(b)である。上記長
鎖カルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマー(b)
は、次の一般式(I)で示されるヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート(b2 )を、酸無水物基含有化合
物(b3 )と等モルとなる割合でハーフエステル化反応
せさることにより得られる。
【0014】
【化1】
【0015】式中、Rは、水素又はメチル基である。m
は、2〜8、好ましくは2〜6の整数である。nは、3
〜7、好ましくは3〜5の整数である。qは、0〜4、
好ましくは0〜2の整数である。
【0016】上記一般式(I)で示されるヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート(b2)としては、例え
ば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート等を挙げることができ、さらに、これら
のε−カプロラクトンとの反応物等を挙げることができ
る。このような化合物は市販されており、例えば、三菱
化成社製「4HBA」(4−ヒドロキシブチルアクリレ
ート)、ダイセル化学工業社製「プラクセルFA−
1」、「プラクセルFM−1」、「プラクセルFA−
2」、「プラクセルFM−2」、「プラクセルFA−
3」、「プラクセルFM−3」等を挙げることができ
る。また、このような化合物は、(メタ)アクリレート
と大過剰のジオール(例えば、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等)とをエステル化反応
させることにより調製することができる。これらのうち
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート、「プラクセルFA−1」、「プラクセルF
M−1」等が好ましく、ヒドロキシエチルアクリレート
がより好ましい。
【0017】上記酸無水物基含有化合物(b3 )として
は、室温〜150℃、常圧のような通常の反応条件にお
いて水酸基と反応することができるカルボキシ官能性を
有する化合物であれば特に限定されず、例えば、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、4−メチルヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、無水フタル酸、無水コハク酸、テトラメチル無水
マレイン酸、無水マレイン酸等を挙げることができる。
これらのうち4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、無水コハク酸等が好ましく、
無水コハク酸がより好ましい。
【0018】上記一般式(I)で示されるヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート(b2)と上記酸無水物基
含有化合物(b3 )とのハーフエステル化反応は通常の
方法に従い、室温〜150℃で行なわれる。この際、未
反応の酸無水物基を残存させないために、ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート(b2 )を過剰量用いるこ
とが好ましい。
【0019】上記ハーフエステル化反応において、ヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート(b2 )をハーフ
エステル化に必要な量に加えてさらに過剰量加えて無水
物基含有化合物(b3 )と反応させた場合、長鎖カルボ
キシル基含有エチレン性不飽和モノマーと水酸基含有エ
チレン性不飽和モノマーとのモノマー混合物がえられる
が、上記水酸基含有エチレン性不飽和モノマーを後に述
べる他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー(d)
として利用することができる。
【0020】この場合、上記ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート(b2 )と上記酸無水物基含有化合物
(b3 )との混合比は、(酸無水物基のモル数)/(水
酸基のモル数)=0.5/1.0〜1/1.0であるこ
とが好ましい。混合比が0.5/1.0未満であるとカ
ルボキシル基の量が少なすぎて硬化性が不充分となり、
1/1.0を超えるとハーフエステル化に時間がかかり
モノマーがゲル化するおそれがある。より好ましくは
0.8/1.〜1/1.0である。
【0021】上記長鎖カルボキシル基含有エチレン性不
飽和モノマー(b)は、本発明の塗料組成物全量に対し
て1〜65重量%使用する。長鎖カルボキシル基含有エ
チレン性不飽和モノマー(b)の量が1重量%未満であ
ると仕上がり外観、耐チッピング性が低下し、65重量
%を超えると硬度、耐水性が低下するので、上記範囲内
に限定される。好ましくは3〜50重量%、より好まし
くは5〜30重量%である。
【0022】本発明の第3の成分は、脂環式炭化水素含
有エチレン性不飽和モノマー(c)である。上記脂環式
炭化水素含有エチレン性不飽和モノマー(c)として
は、例えば、有橋炭化水素含有エチレン性不飽和モノマ
ー等を挙げることができ、具体的には、例えば、イソボ
ルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ジ
ヒドロジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート等
を挙げることができる。これらのうち好ましくはイソボ
ルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル
(メタ)アクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエニ
ル(メタ)アクリレートであり、より好ましくはイソボ
ルニル(メタ)アクリレートである。
【0023】上記脂環式炭化水素含有エチレン性不飽和
モノマー(c)は、本発明の塗料組成物全量に対して1
〜80重量%使用する。脂環式炭化水素含有エチレン性
不飽和モノマー(c)の量が1重量%未満であるとクリ
ヤー塗料に対する耐溶剤性が不足し、また、仕上がり外
観に劣り、80重量%を超えると可とう性が不足するの
で、上記範囲内に限定される。好ましくは3〜50重量
%、より好ましくは5〜35重量%である。
【0024】本発明の第4の成分は、水酸基含有エチレ
ン性不飽和モノマー(d)である。上記水酸基含有エチ
レン性不飽和モノマー(d)としては特に限定されず、
例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート等を挙げることができ、さ
らに、これらのε−カプロラクトンとの反応物等を挙げ
ることができる。このような化合物は市販されており、
例えば、三菱化成社製「4HBA」(4−ヒドロキシブ
チルアクリレート)、ダイセル化学工業社製「プラクセ
ルFA−1」、「プラクセルFM−1」、「プラクセル
FA−2」、「プラクセルFM−2」、「プラクセルF
A−3」、「プラクセルFM−3」等を挙げることがで
きる。これらのうち2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、「プ
ラクセルFA−1」、「プラクセルFM−1」、「プラ
クセルFA−2」、「プラクセルFM−2」が好まし
い。
【0025】上記水酸基含有エチレン性不飽和モノマー
(d)が用いられないと、得られるコポリマーの官能基
濃度が充分高くならず好ましくない。上記水酸基含有エ
チレン性不飽和モノマー(d)は、本発明の塗料組成物
全量に対して2〜70重量%使用する。水酸基含有エチ
レン性不飽和モノマー(d)の量が2重量%未満である
と硬化性、耐水性、耐候性が低下し、70重量%を超え
ると耐水性が低下し、可とう性が不足するので、上記範
囲内に限定される。好ましくは3〜50重量%、より好
ましくは5〜40重量%である。
【0026】本発明の第5の成分は、他の共重合可能な
エチレン性不飽和モノマー(e)である。上記他の共重
合可能なエチレン性不飽和モノマー(e)としては、カ
ルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマー、中性エチ
レン性不飽和モノマー等を用いることができる。上記カ
ルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマーとしては特
に限定されず、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、
長鎖カルボン酸等を挙げることができる。好ましくは長
鎖カルボン酸である。
【0027】上記中性エチレン性不飽和モノマーとして
は特に限定されず、例えば、スチレン;α−メチルスチ
レン;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸−t−ブ
チル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル
酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル等を
挙げることができる。
【0028】本発明の硬化性樹脂組成物の水酸基価は、
10〜300である。水酸基価が10未満であると硬化
性、耐水性、耐候性が不足し、300を超えると可とう
性が不足するので、上記範囲内に限定される。好ましく
は20〜200であり、より好ましくは40〜100で
ある。
【0029】本発明の硬化性樹脂組成物の酸価は、2〜
100である。酸価が2未満であると硬化性が不足し、
100を超えると耐水性が不足するので、上記範囲内に
限定される。好ましくは5〜80であり、より好ましく
は10〜50である。
【0030】本発明の硬化性樹脂組成物の分子量は、数
平均分子量500〜50000である。数平均分子量が
500未満であると仕上がり外観、硬化性が不足し、5
0000を超えても仕上がり外観が不足するので、上記
範囲内に限定される。好ましくは1000〜30000
であり、より好ましくは1500〜20000である。
この分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)法等により求めることができる。
【0031】上記(a)〜(e)の成分の共重合反応
は、公知の方法、例えば、ラジカル重合等の溶液重合に
より、常圧又は加圧下で、重合温度80〜140℃、重
合時間3〜8時間で行うことができる。重合開始剤とし
ては、パーオキサイド系のもの、例えば、過酸化ベンゾ
イル、t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイド等、又は、アゾ系のもの、例えば、アゾビス
シアノ吉草酸、アゾビスイソブチロニトリル等の有機過
酸化物又は有機アゾ化合物を挙げることができ、t−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等が好適に
用いられる。これらは、全モノマー100重量部に対し
て1〜20重量部使用するのが好ましい。反応溶媒とし
ては特に限定されず、例えば、トルエン、n−ブタノー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等を挙げ
ることができる。
【0032】本発明の硬化性樹脂組成物をバインダー成
分として用いることにより本発明の塗料組成物を製造す
ることができる。上記塗料組成物には、上記硬化性樹脂
組成物の他に、顔料分散用樹脂としてアミド基を含有し
ない樹脂を用いることができる。本明細書においては、
アミド基を含有しない樹脂とは、アミド基を含有しない
アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂又はポリエ
ステル樹脂をいう。上記アミド基を含有しないアクリル
樹脂としては、水酸基含有エチレン性不飽和モノマー、
カルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマー及び中性
エチレン性不飽和モノマーからなり、水酸基価20〜1
00、酸価5〜50、数平均分子量5000〜3000
0であるものが好適に用いられる。
【0033】上記水酸基含有エチレン性不飽和モノマー
としては、例えば、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト等を挙げることができる。更に、これらのε−カプロ
ラクトンとの反応物等を挙げることができる。このよう
な化合物は市販されており、例えば、ダイセル化学工業
社製「プラクセルFA−1」、「プラクセルFM−
1」、「プラクセルFA−2」、「プラクセルFM−
2」等を挙げることができる。
【0034】上記カルボキシル基含有エチレン性不飽和
モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸
等を挙げることができる。
【0035】上記中性エチレン性不飽和モノマーとして
は、例えば、スチレン、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸t−ブチル等を挙げることができる。
【0036】上記塗料組成物において、本発明の硬化性
樹脂組成物と上記アミド基を含有しない樹脂の配合は、
(硬化性樹脂組成物の重量)/(アミド基を含有しない
樹脂の重量)=10/0〜2/8となる割合が好まし
く、10/0〜1/2となる割合がより好ましい。
【0037】上記塗料組成物は、硬化剤としてメラミン
樹脂を含有する。上記メラミン樹脂としては、溶剤型の
ものが好ましく、例えば、ユーバン−128(商品
名)、ユーバン−20N−60(商品名)、ユーバン−
225(商品名)等を挙げることができ、これらの1種
又は2種以上を併用することができる。また、その添加
量は本発明の硬化性樹脂組成物と上記アミド基を含有し
ない樹脂を合計した樹脂の重量に対して、(硬化性樹脂
組成物及びアミド基を含有しない樹脂の合計重量)/
(メラミン樹脂の重量)=9/1〜4/6となる割合が
好ましく、7/3〜5/5となる割合がより好ましい。
【0038】上記塗料組成物は、上記成分の他に顔料を
含有する。上記顔料は着色及び光沢付与顔料成分を、ソ
リッドカラー膜、メタリック膜等の使用目的に応じて組
み合わせて使用することができる。このようなものとし
ては、公知の着色顔料、体質顔料、光輝性顔料等を挙げ
ることができる。上記着色顔料としては、例えば、二酸
化チタン、鉛白、黒鉛、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸化クロ
ム、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、クロム酸
バリウム、黄色ニッケルチタン、黄色クロムチタン、グ
ラファイト、カーボンブラック、酸化鉄、黄色酸化鉄、
赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニングリーン、ウルトラマリンブルー、キナクリ
ドン類、インダンスロン、イソインドリノン、ペリレ
ン、アンスラピリジン、ベンズイミダゾリン、硫化カド
ミウム、ジケトピロロピロール等を挙げることができ
る。上記体質顔料としては、例えば、炭酸カルシウム
系、炭酸マグネシウム系、硫酸バリウム系、ケイ酸系、
ケイ酸塩系、アルミニウム水和物系、硫酸カルシウム系
等の無機物を挙げることができる。上記光輝性顔料とし
ては、例えば、マイカ顔料、アルミニウム箔、ブロンズ
箔、錫箔、金箔、銀箔、銅箔、金属チタン箔、ステンレ
ススチール箔、ニッケル箔、クロム、硫化コバルト、硫
化マンガン、硫化チタニウム及びこれら金属の合金箔、
プラスチックで被覆された金属箔、箔状フタロシアニン
ブルー等から選ばれた金属箔状顔料等を挙げることがで
きる。
【0039】上記塗料組成物中の顔料含有量は、通常、
塗料組成物中の固形分に対する重量百分率として表さ
れ、1〜50重量%が好ましく、5〜40重量%がより
好ましい。上記顔料は、上記硬化性樹脂組成物、上記分
散樹脂とともに顔料ペーストを形成して塗料組成物中に
含有される。顔料ペーストの形成方法は公知の方法、例
えば、ボールミル、サンドミル等を用いることにより行
うことができる。
【0040】本発明の塗料組成物を製造するにあたって
は、溶剤としては、塗料において通常使用されている任
意の有機溶剤又はこれらの混合溶液が使用できる。上記
溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール、イソプロパノール、エトキシエ
タノール、エトキシプロパノール、メトキシプロパノー
ル等のアルコール類;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブ
チル等のエステル類;γ−ブチロラクトン等のラクトン
類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ジブチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル等のエ
ーテル類;N−メチルピロリドン等のアミド類等が好適
に用いられる。
【0041】上記塗料組成物の塗装による塗膜の耐候性
を高めるために、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール
系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミド系光安定剤、フ
ェノール系等の酸化防止剤等が添加されてもよい。ま
た、その他の添加剤として、レオロジーコントロール剤
(垂れ性等のコントロール剤)として架橋樹脂粒子、塗
膜外観の調整のために表面調整剤等が配合されてもよ
い。上記塗料組成物の粘度調整等のため、希釈剤とし
て、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール等のアルコール系;ハイドロカーボン系;エ
ステル系等の溶剤を使用してもよい。
【0042】本発明においては、上記塗料組成物は、ス
プレー塗装、刷毛塗り塗装、浸漬塗装、ロール塗装、流
し塗装等により塗装することができる。上記塗料組成物
を基板上に塗布する場合の塗装方法は、通常の方法でも
よいが、基板上に下塗り及び必要に応じて中塗塗膜を形
成し、上記塗料組成物をベースコートとして塗布した
後、いわゆるウエット・オン・ウエット塗装法でクリヤ
ーコートを塗装してもよい。
【0043】本発明においては、上記塗料組成物と組み
合わせて使用するクリヤーコート用塗料組成物として
は、従来のメラミン樹脂等のアミノプラスト硬化剤を用
いたものを使用することができるが、メラミン樹脂等の
アミノプラスト硬化剤を用いないものであってもよい。
上記アミノプラスト硬化剤を用いないクリヤーコート用
塗料組成物としては、平成6年特許願第33503号に
具体的に開示されている酸価30〜250、数平均分子
量500〜20000のカルボキシル基含有樹脂
(f)、及び、エポキシ当量280〜900、数平均分
子量500〜20000のエポキシ基含有樹脂(g)を
含有するクリヤーコート用塗料組成物が好適に用いられ
る。
【0044】上記カルボキシル基含有樹脂(f)とは、
分子内にカルボキシル基を含有するアクリルポリマー
(f2 )又はポリエステルポリマー(f3 )である。上
記カルボキシル基含有樹脂(f)がアクリルポリマー
(f2 )である場合には特に限定されず、例えば、エチ
レン性不飽和モノマーを公知の方法により重合すること
により得られるものを挙げることができる。上記エチレ
ン性不飽和モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸等のカルボキシル基含有
エチレン性不飽和モノマー;(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、ア
クリル酸n−ドデシル等の(メタ)アクリル酸アルキル
エステル;スチレン、α−メチルスチレン、o−メチル
スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
p−t−ブチルスチレン等のスチレン誘導体を挙げるこ
とができる。更に、(メタ)アクリル酸ヒドロキシメチ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒド
ロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘキシル
等のヒドロキシル基を有するエチレン性不飽和モノマー
を用いてもよい。
【0045】上記アクリルポリマー(f2 )としては、
酸基を有するエチレン性不飽和モノマー3.5〜45重
量%、好ましくは7〜40重量%、より好ましくは10
〜30重量%と他の共重合性モノマー97.5〜55重
量%、好ましくは93〜60重量%、より好ましくは9
0〜70重量%とを共重合することにより得られる数平
均分子量500〜20000、好ましくは1000〜1
2000、より好ましくは1500〜8000であり、
酸価30〜250、好ましくは60〜200、より好ま
しくは90〜160であるアクリルポリマー(f23)を
挙げることができる。
【0046】上記アクリルポリマー(f2 )の更に好ま
しいものとしては、酸無水物基含有ポリマー(f2 a)
とモノアルコール(f2 b)とを反応させることにより
得られるカルボキシル基とカルボン酸エステル基を有す
るポリマー(f24)を挙げることができる。
【0047】上記酸無水物基含有ポリマー(f2 a)
は、酸無水物基含有エチレン性不飽和モノマー15〜4
0重量%と他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー
60〜85重量%とを共重合させることにより得られ
る。上記酸無水物基含有エチレン性不飽和モノマーとし
ては、例えば、無水イタコン酸、無水マレイン酸、無水
シトラコン酸等を挙げることができる。上記他の共重合
可能なエチレン性不飽和モノマーとしては酸無水基に悪
影響を与えないものであれば特に限定されず、例えば、
スチレン;α−メチルスチレン;アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸
エステル;シェル社製Veova−9及びVeova−
10、アクリル酸、メタクリル酸等を挙げることができ
る。
【0048】上記酸無水物基含有ポリマー(f2 a)の
調製において、上記酸無水物基含有エチレン性不飽和モ
ノマーは、全モノマーに対して15〜40重量%用い
る。酸無水物基含有エチレン性不飽和モノマーの量が1
5重量%未満であると硬化性が不足し、40重量%を超
えると固くなりすぎて耐候性が不足する。好ましくは1
5〜30重量%である。
【0049】上記酸無水物基含有ポリマー(f2 a)の
数平均分子量は、500〜20000である。数平均分
子量が20000を超えるとポリマーの粘度が高くなり
高固形分の塗料組成物を調製することが困難となり、5
00未満であると塗料組成物の硬化性が不充分となる。
好ましくは1000〜10000である。上記酸無水物
基含有ポリマー(f2 a)は、1分子中に平均2個〜1
5個の酸無水基を有する。1分子中の酸無水基が平均2
個未満であると得られる塗料組成物の硬化性が不充分と
なり、15個を超えると固くなりすぎて耐候性が不充分
となる。
【0050】上記モノアルコール(f2 b)としては、
炭素数1〜12、より好ましくは炭素数1〜8のものが
加熱時に揮発するのでアルコールを揮発させて酸無水物
基を再生するうえで好適であり、例えば、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、t
−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、t
−ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノー
ル、アセトール、アリルアルコール、プロパギルアルコ
ール等を挙げることができる。より好ましくはアセトー
ル、アリルアルコール、プロパギルアルコール、メタノ
ールである。
【0051】上記カルボキシル基とカルボン酸エステル
基を有するポリマー(f24)は、上記酸無水物基含有ポ
リマー(f2 a)と上記モノアルコール(f2 b)と
を、(酸無水基のモル数)/(水酸基のモル数)=1/
1.5〜1/1.0となる割合で反応させることにより
得られる。上記モル比が1/1.5未満であるとアルコ
ールが過剰となり硬化時にワキが生じ、1/1.0を超
えると未反応の酸無水基が残存し貯蔵安定性が悪くな
る。好ましくは1/1.5〜1/1.3である。
【0052】上記カルボキシル基とカルボン酸エステル
基を有するポリマー(f24)は、固形分換算で酸価30
〜250mgKOH/gのものである。酸価が30mg
KOH/g未満であると硬化性が不充分となり、250
mgKOH/gを超えると固くなりすぎて耐候性が不良
となる。好ましくは80〜200mgKOH/gであ
る。
【0053】上記カルボキシル基含有樹脂(f)が、カ
ルボキシル基含有ポリエステルポリマー(f3 )である
場合には、例えば、多価アルコールと多塩基酸又は多塩
基酸無水物との縮合反応により調製される末端カルボキ
シル基を有するものである。上記多価アルコールとして
は、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコー
ル、水素化ビスフェノールA、フェノールジヒドロキシ
プロピルエーテル、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ペンエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール等を挙げることができる。
【0054】上記多塩基酸又は多塩基酸無水物として
は、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テ
トラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、マレイン
酸、フマル酸等の二塩基酸;無水コハク酸、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、無水ハイミック酸、無水トリメリット酸、メチル
シクロヘキセントリカルボン酸無水、無水ピロメリット
酸等の酸無水物を挙げることができる。更に、例えば、
ヒマシ油、ヤシ油、アマニ油、パーム核油、サフラワー
油、大豆油、キリ油、トール油等の油脂類、脂肪酸及び
脱水ヒマシ油等の単官能カルボン酸をも使用することが
できる。
【0055】上記ポリエステルポリマー(f3 )は通常
のエステル化反応により得ることができ、数平均分子量
500〜20000、好ましくは600〜10000、
より好ましくは700〜6000であり、酸価30〜2
50mgKOH/g、好ましくは60〜200mgKO
H/g、より好ましくは90〜160mgKOH/gで
あるものが好ましい。
【0056】上記エポキシ基含有樹脂(g)は、1分子
中にエポキシ基を2〜10個、好ましくは3〜8個有
し、エポキシ当量280〜900のものである。エポキ
シ当量が280未満であると固くなりすぎて得られる塗
膜がもろくなり、900を超えると塗料組成物の硬化性
が不充分となる。好ましくは300〜800である。
【0057】上記エポキシ基含有樹脂(g)としては、
エポキシ基を有するエチレン性不飽和モノマー10〜6
0重量%と他の共重合性エチレン性不飽和モノマー90
〜40重量%とを共重合して得られるアクリルポリマー
(g2 )を挙げることができる。
【0058】上記エポキシ基を有するエチレン性不飽和
モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸グリシ
ジル、3,4−エポキシシクロヘキサニルメチル(メ
タ)アクリレート等のグリシジル基を有するものを挙げ
ることができる。
【0059】上記他の共重合性エチレン性不飽和モノマ
ーとしては、例えば、スチレン;α−メチルスチレン;
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル
酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の
(メタ)アクリル酸エステル;シェル社製Veova−
9及びVeova−10;アクリル酸、メタクリル酸等
を挙げることができる。
【0060】上記エポキシ基含有樹脂(g)の更に好ま
しいものとしては、水酸基当量280〜1200であっ
て、エポキシ基を有するエチレン性不飽和モノマー10
〜60重量%、水酸基を有するエチレン性不飽和モノマ
ー5〜40重量%及び他のエチレン性不飽和モノマーの
残量を共重合して得られる分子量500〜20000、
好ましくは1000〜12000であるアクリルポリマ
ー(g3 )を挙げることができる。
【0061】上記アクリルポリマー(g3 )は1分子中
に水酸基を2〜12個、好ましくは4〜10個含有す
る。上記アクリルポリマー(g3 )の水酸基当量は28
0〜12000である。水酸基当量が280未満である
と得られる塗膜の耐水性が不充分となり、1200を超
えると硬化性が不充分となる。
【0062】上記アクリルポリマー(g3 )に含有され
る上記エポキシ基を有するエチレン性不飽和モノマーと
しては、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、3,
4−エポキシシクロヘキサニルメチル(メタ)アクリレ
ート等を挙げることができる。上記エポキシ基を有する
エチレン性不飽和モノマーの含有量は、10〜60重量
%である。エチレン性不飽和モノマーの含有量が10重
量%未満であると硬化性が不足し、60重量%を超える
と得られる塗膜の耐候性が不充分となる。好ましくは1
5〜50重量%である。
【0063】上記アクリルポリマー(g3 )に含有され
る上記水酸基を有するエチレン性不飽和モノマーとして
は、下記式(I)で示される(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシアルキルを挙げることができる。上記(メタ)アク
リル酸ヒドロキシアルキルの含有量は、5〜40重量%
である。(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルの含有
量が5重量%未満であると硬化性が不足し、40重量%
を超えると他のモノマーとの相溶性が不足して反応が充
分進行しない。好ましくは15〜30重量%である。
【0064】
【化2】
【0065】式中、Rは、水素又はメチル基である。m
は、2〜8、好ましくは2〜6の整数である。nは、3
〜7、好ましくは3〜5の整数である。qは、0〜4、
好ましくは0〜2の整数である。
【0066】上記アクリルポリマー(g3 )に含有され
る上記他のエチレン性不飽和モノマーとしては、例え
ば、スチレン;α−メチルスチレン;アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アク
リル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリ
ル酸エステル;シェル社製Veova−9及びVeov
a−10;アクリル酸、メタクリル酸等を挙げることが
できる。上記のようなカルボキシル基含有樹脂(f)及
びエポキシ基含有樹脂(g)を含有するクリヤーコート
用塗料組成物と本発明により得られた塗料組成物をベー
スコートとして組み合わせた場合に、より優れた効果を
表すものである。
【0067】本発明の塗料組成物は、本質的に任意の基
板、例えば、木、金属、ガラス、布、プラスチック、発
泡体等に、又は種々のプライマー面に用いてもよい。特
に本発明の塗料組成物は、プラスチック及び金属表面に
好適に使用できる。一般に、膜厚は所望の用途により変
化するが、多くの場合10〜50μmが好ましい。本発
明の塗料組成物は、塗装後ベース塗料の塗膜のみ硬化さ
せてもよいが、ベース塗料を硬化させることなくその表
面にクリヤー塗料を塗装した後に両方の塗膜を硬化させ
る、いわゆる2コート1ベーク塗装方法が好適に用いら
れる。塗膜の硬化は、高い架橋密度の硬化塗膜を得るに
は、100〜180℃、好ましくは120〜160℃で
行う。硬化時間は、硬化温度により変化するが、120
〜160℃で10〜30分間が好ましい。
【0068】本発明の硬化性樹脂組成物をバインダー成
分として含有する塗料組成物は、各種塗装物に塗装して
使用することができる。上記塗装物としては、硬化性樹
脂組成物を加熱硬化して使用することができるものであ
れば特に限定されず、例えば、自動車車体、;ホイー
ル、バンパー等の自動車部品;エアコン室外機等の家電
製品;外壁材等の建材等を挙げることができる。
【0069】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下、配合量は重量部(以下、単に「部」
という)である。 製造例1 長鎖カルボキシル基含有エチレン性不飽和モ
ノマー 温度計、攪拌機、冷却管、窒素導入管を備えた2Lの反
応容器に、アーコソルブPMA、並びに、表1に示す水
酸基含有エチレン性不飽和モノマー及び酸無水物基含有
化合物を表1に示す配合量で仕込み、約30分間で15
0℃付近まで昇温し、20分間保持した。その後、冷却
し、反応容器から取り出すことによりカルボキシル基含
有エチレン性不飽和モノマー(A−1〜A−6)を得
た。なお、表1中HEAはヒドロキシエチルアクリレー
トを、HEMAはヒドロキシエチルメタクリレートを、
FA−1及びFM−1はダイセル化学工業社製「プラク
セルFA−1」及び「プラクセルFM−1」を、SAn
は無水コハク酸を、HHPAはヘキサヒドロ無水フタル
酸を、4M−HHPAは4−メチルヘキサヒドロ無水フ
タル酸をそれぞれ表す。
【0070】製造例2 N,N′−ジメチルアクリルア
ミド含有樹脂 温度計、攪拌機、冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備
えた200mlの反応容器に、トルエン、n−ブタノー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルを表2〜
3に示す配合量で仕込み、110℃に昇温し、製造例1
で得た長鎖カルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマ
ー(A−1〜A−6)及び表2〜3に示すモノマーを表
2〜3に示す配合量で含有し、開始剤としてt−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート1.50部含有
する溶液を、3時間で滴下し、30分間110℃に保持
した後、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート0.5部、トルエン12.69部を30分間で滴下
した。更に90分間攪拌を継続し、70℃まで冷却し、
長鎖カルボン酸及びイソボルニルアクリレートを含有す
るN,N′−ジメチルアクリルアミド含有樹脂(A−
1′〜A−10′)を得た。得られた樹脂の不揮発分量
(%)、数平均分子量、酸価及び水酸基価を表2及び表
3に示した。また、同様にして、アミド基を含有しない
アクリル樹脂(B−1〜B−6)を得た。得られた樹脂
の不揮発分量(%)、数平均分子量、酸価及び水酸基価
も合わせて表4に示した。
【0071】製造例3 塗料の作成 表5〜6、実施例1〜7、比較例1〜5に示す配合で酢
酸エチル、ユーバン−128(三井東圧化学社製、メラ
ミン樹脂)又はユーバン−20N−60(三井東圧化学
社製、メラミン樹脂)、ユーバン225(三井東圧化学
社製、メラミン樹脂)、アルペースト7160N(東洋
アルミ社製)、製造例2で得たポリマーA−1′〜A−
10′、ポリマーB−1〜B−6、紫外線吸収剤として
チヌビン900(チバガイギー社製)及びサノールLS
−292(チバガイギー社製)、n−ブタノールを、上
記の順にディスパーで攪拌しながら配合し、シルバーベ
ースを作成した。実施例6については、シアニンブルー
G314(山陽色素社製、着色顔料)5部をポリマー
(B−5)58部にて、卓上SGミルを使用し顔料分散
を実施した後、上記の成分を配合した。
【0072】製造例4 塗板の作成 りん酸亜鉛処理した厚さ0.8mmのダル鋼板にカチオ
ン電着塗装(日本ペイント社製パワートップU−50)
を乾燥膜厚が約25μmとなるように電着塗装し、16
0℃、30分間焼き付けた。得られた電着塗装塗膜上に
中塗塗料(日本ペイント社製オルガP−2)を乾燥膜厚
が約40μmとなるようにスプレー塗装し、140℃、
30分間焼き付けた。
【0073】冷却後、製造例3で得た表5〜6に掲げる
各実施例及び比較例のベース塗料を乾燥膜厚が約16μ
mになるようにスプレー塗装し、約7分間セッティング
した。
【0074】次に、製造例5で得たクリヤー塗料
(I)、クリヤー塗料(II)又はクリヤー塗料(II
I)を、フォードカップNo.4で20秒に粘度調整
し、静電塗装機Auto REA(ランズバーグゲマ社
製)により、霧化圧5kg/cm2 で乾燥膜厚が約40
μmとなるように塗装し、約7分間セッティング後、1
40℃で25分間焼き付けた。なお、各実施例及び比較
例についてそれぞれ2種類のクリヤー塗料を使用した。
【0075】製造例5 クリヤー塗料 クリヤー塗料(I) ダイヤナールHR−554(三菱レーヨン社製熱硬化型
アクリル樹脂ワニス、固形分60%)58.3部、AC
R−461(日本ペイント社製熱硬化型アクリル樹脂ワ
ニス、固形分55%)63.6部、ユーバン20N−6
0(三井東圧化学社製、メラミン樹脂)50.0部、チ
ヌビン900(チバガイギー社製紫外線吸収剤)2.0
部、サノールLS−292(三共有機合成社製酸化防止
剤)1.0部、n−ブタノール1.3部、ソルベッソ1
00(エッソ社製、溶剤)5.0部を配合して調製し
た。
【0076】クリヤー塗料(II) 温度計、攪拌機、冷却管、窒素導入管を備えた1リット
ルの反応容器に、トリメチロールプロパン400部、キ
シレン130部、ヘキサヒドロ無水フタル酸123部を
仕込み、130℃で60分攪拌することによりカルボキ
シル基を有するポリマー(イ)を得た。一方、温度計、
攪拌機、冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えた2リ
ットルの反応容器に、酢酸ブチル500部を仕込み、1
25℃に昇温した。滴下ロートにスチレン50部、メタ
クリル酸グリシジル400部、メタクリル酸ブチル35
0部、アクリル酸2−エチルヘキシル200部及びt−
ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート70部から
なるモノマー及び開始剤溶液を3時間で滴下した。滴下
終了後30分間125℃で保持した後、t−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエート10部及びキシレン2
50部からなる溶液を30分間で滴下した。滴下終了
後、更に2時間、125℃にて反応を継続し、不揮発分
59重量%、数平均分子量4000、エポキシ当量35
5のエポキシ基を有するポリマー(ロ)を得た。上記ポ
リマー(イ)200部、上記ポリマー(ロ)140部、
テトラブチルアンモニウムブロミド0.3部、テトラブ
チルアンモニウムサリチレート0.6部、マグネシウム
ドデシルベンゼンスルホネート1.0部、チヌビン90
0(チバガイギー社製紫外線吸収剤)2.0部、チヌビ
ン123(チバガイギー社製紫外線吸収剤)1.0部を
配合して調製した。
【0077】クリヤー塗料(III) 温度計、攪拌機、冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備
えた1リットルの反応容器に、キシレン80部を仕込
み、115℃に昇温し、スチレン25部、アクリル酸n
−ブチル21部、メタクリル酸n−ブチル95部、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル34部、無水マレイン酸5
0部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート100部及びt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキ
サノエート10部からなるモノマー及び開始剤溶液を3
時間で滴下し、更に2時間攪拌を継続し、不揮発分53
重量%、数平均分子量5500の酸無水物基を有するポ
リマー(ハ)を得た。得られたポリマー(ハ)の415
部にメタノール24.5部を加え、65℃で24時間反
応させることによりカルボキシル基とカルボン酸エステ
ル基とを有するポリマー(ニ)を得た。一方、温度計、
攪拌機、冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えた2リ
ットルの反応容器に、キシレン450部、n−ブタノー
ル50部を仕込み、125℃に昇温した。滴下ロートに
スチレン220部、メタクリル酸グリシジル320部、
メタクリル酸4−ヒドロキシブチル220部、アクリル
酸2−エチルヘキシル240部及びt−ブチルパーオキ
シ2−エチルヘキサノエート50部からなるモノマー及
び開始剤溶液を3時間で滴下した。滴下終了後30分間
125℃で保持した後、t−ブチルパーオキシ2−エチ
ルヘキサノエート10部及びキシレン250部からなる
溶液を30分間で滴下した。滴下終了後、更に2時間、
125℃にて反応を継続し、数平均分子量7000、エ
ポキシ当量444、ヒドロキシ当量650の水酸基とエ
ポキシ基を有するポリマー(ホ)を得た。上記ポリマー
(ニ)200部、上記ポリマー(ホ)180部、テトラ
ブチルアンモニウムブロミド0.3部、テトラブチルア
ンモニウムサリチレート0.6部、マグネシウムドデシ
ルベンゼンスルホネート1.0部、チヌビン900(チ
バガイギー社製紫外線吸収剤)2.0部、チヌビン12
3(チバガイギー社製紫外線吸収剤)1.0部を配合し
て調製した。
【0078】塗膜性能評価 1.耐チッピング性 グラベロ試験機(飛び石試験機;スガ試験機社製)のホ
ルダー部に、製造例3で得た塗料を塗布した後、製造例
5で得たクリヤー塗料を塗布し、製造例4に従って形成
した塗板を−20℃に冷却したものを、石の進入角が4
5度になるように取り付け、下記の条件で砕石を塗膜に
衝突させた。 石の大きさ:7号砕石(JIS A 5001による) 石の量 :50g 石を飛ばすエアー圧:4.0kg/cm2 石の飛び出し口から塗膜までの距離:35cm 試験温度:−20℃ 石の進入角:45度 衝突させた時の剥がれ傷の程度を目視観察した。評価は
以下の基準で行い、結果を表5及び表6に示した。 ○:剥がれがまったく無し。 △:わずかに小さな浅い剥がれが認められる。 ×:剥がれが著しく目立つ。
【0079】2.洗浄性 製造例3で得た表5〜6、実施例1〜7、比較例1〜5
に示した各塗料単独の塗膜を、ブリキ板上に形成し、2
0℃、5分間放置後、キシレン/酢酸ブチル(重量比で
8/2)の混合溶液に5分間浸漬し、引き上げて軽く刷
毛でこすり、塗膜の溶解状態を目視観察した。評価は以
下の基準で行い、塗料単独の塗膜の洗浄性を表5及び表
6に示した。 ○:ほぼ全面溶解し、塗膜の残存がない。 ×:ほとんど溶解せず、塗膜が残存する。
【0080】3.外観 製造例3で得た各実施例及び比較例のベース塗料を塗布
した後、製造例5で得たクリヤー塗料(I)〜(II
I)を組み合わせて塗布し、製造例4に従って形成した
塗板の塗膜を目視観察した。評価は以下の基準で行い、
結果を表5及び表6に示した。 ○:外観良好。 △:やや光沢がない。 ×:全く光沢がない。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】
【表5】
【0086】
【表6】
【0087】
【発明の効果】本発明の硬化性樹脂組成物は、溶剤洗浄
性、耐チッピング性に優れ、高品質の外観を呈する塗膜
を形成し、多官能性の樹脂を使用した架橋度の高い塗膜
を形成するクリヤー塗料をその上に塗布しても、仕上が
り外観に優れたメタリック塗膜を形成することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/06 PFY 133/14 PGF 133/26 PFW 161/28 PHK (72)発明者 田渕 晃二 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアルキルアミド基含有エチレン性不飽
    和モノマー(a)1〜50重量%、長鎖カルボキシル基
    含有エチレン性不飽和モノマー(b)1〜65重量%、
    脂環式炭化水素含有エチレン性不飽和モノマー(c)1
    〜80重量%、水酸基含有エチレン性不飽和モノマー
    (d)2〜70重量%、及び、他の共重合可能なエチレ
    ン性不飽和モノマー(e)の適切な量を共重合させるこ
    とにより得られる組成物であって、水酸基価10〜30
    0、酸価2〜100、数平均分子量500〜50000
    であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ジアルキルアミド基含有エチレン性不飽
    和モノマーが、N,N′−ジメチル(メタ)アクリルア
    ミド基及びN,N′−ジブチル(メタ)アクリルアミド
    基からなる群より選択された少なくとも1種を含有する
    ものである請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 長鎖カルボキシル基含有エチレン性不飽
    和モノマーが、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
    トと酸無水物基含有化合物を、(酸無水物基のモル数)
    /(水酸基のモル数)=0.5/1.0〜1/1.0と
    なる割合で反応させることにより得られるものである請
    求項1又は2記載の硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 脂環式炭化水素含有エチレン性不飽和モ
    ノマーが、有橋炭化水素含有エチレン性不飽和モノマー
    である請求項1、2又は3記載の硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 脂環式炭化水素含有エチレン性不飽和モ
    ノマーが、イソボルニル(メタ)アクリレートである請
    求項1、2、3又は4記載の硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の硬化
    性樹脂組成物をバインダー成分として含有することを特
    徴とする塗料組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4又は5記載の硬化
    性樹脂組成物、アミド基を含有しない樹脂、メラミン樹
    脂、並びに、着色顔料及び光輝性顔料のうち少なくとも
    1種を含有する塗料組成物であって、前記硬化性樹脂組
    成物及びアミド基を含有しない樹脂を(硬化性樹脂組成
    物の重量)/(アミド基を含有しない樹脂の重量)=1
    0/0〜2/8となる割合で含有し、前記メラミン樹脂
    を(硬化性樹脂組成物及びアミド基を含有しない樹脂の
    合計重量)/(メラミン樹脂の重量)=9/1〜4/6
    となる割合で含有し、前記着色顔料及び前記光輝性顔料
    のうち少なくとも1種を固形分重量に対して1〜50重
    量%含有することを特徴とする塗料組成物。
  8. 【請求項8】 (A)基板上に下塗り及び必要に応じて
    中塗塗膜を形成する工程、(B)形成された塗膜の上に
    請求項6又は7記載の塗料組成物を塗布する工程、
    (C)塗布された前記塗料組成物を硬化させずに、又
    は、塗布された前記塗料組成物を硬化させた後、この上
    にクリヤーコート用塗料組成物を塗布する工程、(D)
    塗布された前記塗料組成物及び塗布された前記クリヤー
    コート用塗料組成物、又は、塗布された前記クリヤーコ
    ート用塗料組成物のみを硬化させる工程、の(A)、
    (B)、(C)及び(D)よりなることを特徴とする塗
    膜形成法。
  9. 【請求項9】 クリヤーコート用塗料組成物が、酸価3
    0〜250、数平均分子量500〜20000であるカ
    ルボキシル基含有樹脂、及び、エポキシ当量280〜9
    00、数平均分子量500〜20000であるエポキシ
    基含有樹脂を含有するものである請求項8記載の塗膜形
    成法。
  10. 【請求項10】 請求項6又は7記載の塗料組成物を塗
    装してなることを特徴とする塗装物。
  11. 【請求項11】 請求項8又は9記載の塗膜形成法によ
    り塗装してなることを特徴とする塗装物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997025385A1 (de) * 1996-01-04 1997-07-17 Basf Aktiengesellschaft Strahlungshärtbare lacke
WO2009110441A1 (ja) * 2008-03-06 2009-09-11 三菱レイヨン株式会社 熱硬化性被膜用樹脂組成物

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WO1997025385A1 (de) * 1996-01-04 1997-07-17 Basf Aktiengesellschaft Strahlungshärtbare lacke
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