JPH0859705A - アミノ化アルコキシル化飽和ポリブタジエン及びその製造法 - Google Patents

アミノ化アルコキシル化飽和ポリブタジエン及びその製造法

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JPH0859705A
JPH0859705A JP6174011A JP17401194A JPH0859705A JP H0859705 A JPH0859705 A JP H0859705A JP 6174011 A JP6174011 A JP 6174011A JP 17401194 A JP17401194 A JP 17401194A JP H0859705 A JPH0859705 A JP H0859705A
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polybutadiene
alkoxylated
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ammonia
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John F Knifton
ジョン・フレデリック・ナイフトン
Michael Cuscurida
マイケル・カスカリダ
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Huntsman Corp
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    • C08C19/30Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも3個の炭素原子を有する1種又は
それ以上のアルキレンオキシドを用いてヒドロキシル末
端ポリブタジエン(HTPB)をアルコキシル化し、第
二級末端ヒドロキシル基を付与して得られるアルコキシ
ル化された液状重合体の還元アミノ化によるアミノ化ア
ルコキシル化飽和ポリブタジエンの製造法において、ア
ルコキシル化された液状重合体をその活性成分が酸化ニ
ッケル、酸化銅、酸化クロム及び酸化モリブデンである
触媒の存在下で水素及びアンモニアと接触させること、
並びに水素対アンモニア対アルコキシル化液状重合体の
第二級ヒドロキシル基のモル比が(少なくとも50):
(少なくとも10):1である製造法。 【効果】 高い飽和度及び高度にアミノ化されたポリブ
タジエンが得られ、このものはエポキシ樹脂の硬化剤と
して、RIMの原料として、また軟質ポリ尿素ホーム類
の製造に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオキシアルキレン
ポリアミンに関し、一つの面では、より詳しくは、アル
コキシル化されたヒドロキシル末端ポリアルケンを同時
にアミノ化及び水素化することによって製造された飽和
ポリオキシアルキレンポリアミン及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1,3−ジエンの低分子量の単独重合体
及び共重合体は、古くから知られている。反応性基、例
えばヒドロキシル基及びアミノ基の導入によって上記疎
水性重合体の特性を制御された様式に換えることは、多
くの用途に好都合である。典型的には、これらの反応性
基を末端とする化合物は、エポキシ樹脂の硬化剤とし
て、織物の架橋剤又は結合剤として、そして軟質ウレタ
ンホームやウレタンエラストマーなどのポリウレタン及
びポリ尿素の製造の際の中間体として用い得る。同様
に、上記の説明の範囲内にあるポリオキシアルキレンポ
リアミンも周知である。
【0003】例えば、米国特許第4,658,062 号明細書
は、一般式(II)で示される新規なアミン末端ポリブタ
ジエン化合物及びその製造法を開示する。
【0004】
【化2】
【0005】ここで、Rは水素原子、炭素1〜10の直
鎖若しくは分枝鎖アルキル基、又は1価の結合で縮合若
しくは結合されていてもよい1個若しくはそれ以上のベ
ンゼノイド環を有する置換又は非置換アリール基若しく
はアラルキル基を表し、nは5〜1,500の数を表
す。これらの物質は、アルカン−又はアレーン−スルホ
ン酸末端のポリブタジエンと第一級アミン又はアンモニ
ウムとを反応させることによって製造される。また、こ
の方法は、第三級アミン触媒の存在下、25〜110℃
中の好適な温度でヒドロキシブタジエン単独重合体と塩
化若しくはフッ化アルカン−又はアレーン−スルホニル
とを反応させることを含む。この方法は、中間体である
アルカン−又はアレーン−スルホン化ポリブタジエンを
含む二段階の手順からなる。
【0006】米国特許第4,721,754 号明細書には、ヒド
ロキシブタジエン単独重合体とアミン末端ポリブタジエ
ンとの混合物を含む、ポリ尿素及び/又はポリウレタン
エラストマーの製造に役立つポリブタジエン組成物が記
載されている。同様に、米国特許第4,812,524 号明細書
には、(a)アミン末端ポリブタジエンとポリヒドロキ
シブタジエンとの混合物と(b)脂肪族又は芳香族のジ
−若しくはポリ−イソシアネートとの反応生成物、並び
に選択的に連鎖延長剤、増粘剤、カップリング剤、充填
剤及び触媒を含む新規なポリ尿素/ポリウレタン2成分
接着性組成物が記載されている。
【0007】米国特許第4,994,621 号明細書は、1種又
はそれ以上の不飽和炭化水素、例えばブタジエンを最初
に重合させて液状重合体を形成する方法によって、アミ
ノ化かつアルコキシル化されたヒドロキシル末端重合体
が製造できることを教示している。次いで、この液状重
合体に末端ヒドロキシル基を付与する。そして、このヒ
ドロキシル化液状重合体に、1種又はそれ以上のアルキ
レンオキシド、例えばエチレンオキシド、プロピレンオ
キシド、ブチレンオキシド及びそれらの混合物を用いて
アルコキシル化して、第二級末端ヒドロキシル基を付与
する。最後に、例えば酸化ニッケル/酸化銅/酸化クロ
ムの組合せよりなる遷移金属酸化物の触媒でアルコキシ
ル化液状重合体をアミノ化する。アルコキシル化された
ヒドロキシル末端液状重合体が第一級ヒドロキシル基の
末端を有するならば、アミノ化は充分に進行しない。
「典型的には、二重結合の一部又は全部がこのアミノ化
の方法で還元される」と記載されているが、提示された
アミノ化されたアルコキシル化ヒドロキシル末端重合体
の唯一の構造が、不飽和であるポリブタジエンの核を示
している。加えて、米国特許第4,994,621 号明細書の方
法の最終生成物は、比較的に高い不飽和度を保持してい
ることがその後判明した。このことは、後述する実施例
19〜22によって確認されている。
【0008】更に、未公開の米国特許出願第08/010528
号明細書には、一般式(III)を有するヒドロキシル末端
ポリブタジエンの新規なアミン誘導体の合成が記載され
ている。
【0009】
【化3】
【0010】式中、x及びyは数を表す。上記化合物
は、不活性溶媒の存在下、ヒドロキシル末端ポリブタジ
エン(HTPB)の0.062〜62.06m3/kg (1
〜1,000scf/ポンド)の流量を与えるのに充分な水
素分圧で、100 〜200,000 の平均分子量及び0.1〜2
0ミリ当量/gのヒドロキシル含有量を有するヒドロキ
シル末端ポリブタジエンオリゴマーをアルミナに担持さ
れたNi−Cu−Crを含む触媒によってアミノ化かつ
水素化することによって形成される。
【0011】ヒドロキシル末端ポリブタジエン(HTP
B)という用語は、ここでは、用いられた単量体の少な
くとも1種類がブタジエンであるヒドロキシル末端共重
合体を対象として用いられる。この定義は、ヒドロキシ
ル末端ブタジエン単独重合体を包含する。
【0012】特定の用途のための改良された特性を有す
るポリアミンを製造することは、常に望ましい。第二級
ヒドロキシル基末端アルコキシル化ポリブタジエンの、
高濃度の第二級アルキル第一級アミンを高い飽和度及び
低い当量重量の第一級アルキル第一級アミン又は第二級
アミンとともに有する脂肪族アミン誘導体を製造するこ
とが望ましいと思われる。そのような組成物は、RIM
及びポリウレタンの用途に役立つものと期待されるであ
ろう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、新規なアミノ化アルコキシル化された飽和ポリブタ
ジエンを提供することを目的とする。
【0014】高い飽和度及び高いアミノ化の程度を有す
るアミノ化アルコキシル化された飽和ポリブタジエンの
製造法を提供することは本発明のもう一つの目的であ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも3
個の炭素原子を有する1種又はそれ以上のアルキレンオ
キシドを用いてヒドロキシル末端ポリブタジエン(HT
PB)をアルコキシ化して、第二級末端ヒドロキシル基
を付与して得られるアルコキシル化液状重合体の還元ア
ミノ化によるアミノ化アルコキシル化飽和ポリブタジエ
ンの製造法を提供する。本発明によれば、活性成分が酸
化ニッケル、酸化銅、酸化クロム及び酸化モリブデンで
ある触媒の存在下で、水素対アンモニア対アルコキシル
化液状重合体の第二級ヒドロキシル基のモル比を、(少
なくとも50):(少なくとも10):1として、アル
コキシル化液状重合体を水素及びアンモニアと接触させ
ることを特徴とする上記重合体及びその製造方法であ
る。
【0016】好適な触媒は、10〜50重量%の酸化ニ
ッケル、1〜20重量%の酸化銅、0.1〜10重量%
の酸化クロム及び0.1〜10重量%の酸化モリブデン
を含む。この触媒は、アルミナ、シリカ、ジルコニア、
マグネシア、チタニア又はそれらの混合物に担持される
のが好都合である。
【0017】好ましくは、還元アミノ化は、不活性溶媒
としてのt−ブタノールの存在下で実施する。
【0018】一実施態様によれば、得られるアルコキシ
ル化ポリブタジエンの第一級アミン末端飽和誘導体は、
下記の一般式(I)の構造を有する。
【0019】
【化4】
【0020】式中、Rはそれぞれ独立に炭素数1〜4の
アルキル基を表し、nはそれぞれ独立に1〜100の数
を表し、x、y及びzは炭化水素骨格の数平均分子量が
200〜5,000 となる数を表す。
【0021】反応順序は、非限定的な例であるが、下式
(IV)のヒドロキシル末端ポリブタジエンを初めにアル
コキシル化し、次いで水素化及びアミノ化を同時に実施
することに注目することによって簡潔に要約し得る。
【0022】
【化5】
【0023】式中、nは10〜60であり、0.2及び
0.6という数値は、ブタジエンが重合し得る異性体成
分の統計的分布を表す。反応中間体には、少なくとも3
個の炭素原子を有するアルキレンオキシド、例えばプロ
ピレンオキシド又は(全ての形態の)ブチレンオキシド
でキャッピングを施すが、そうしなければアミノ化が充
分に進行しない。換言すれば、アルコキシル化されるヒ
ドロキシル末端ポリブタジエンは、第一級ヒドロキシル
基を末端としてはならない。
【0024】ポリアミンは、疎水性であり、エポキシ樹
脂の硬化剤として、またエラストマーの反応射出成形
(RIM)の際に役立つ。また、軟質ポリ尿素ホーム類
の製造にも用い得る。基本的には、本来のポリオール中
の二重結合はアミノ化の段階ですべて還元される。加え
て、本発明の方法を用いると、より高度のアミノ化が達
成される。下記の実施例では、Ni−Cu−Cr−Mb
触媒の使用は、米国特許第4,994,621 号明細書によるN
i−Cu−Cr触媒よりも高度のアミノ化、高度の還元
及びより少ないオリゴマー化をともに与える。以下、こ
の新規な物質の製造法を更に詳細に説明する。
【0025】これらの第一級アミン炭化水素生成物のた
めの出発物質は、ブタジエンの単独重合体又は共重合体
でなければならない。適切なコモノマーとしては、イソ
プレン;1,4−ペンタジエン;1,6−ヘキサジエ
ン;1,7−オクタジエン;スチレン;アクリロニトリ
ル;メタクリロニトリル;α−メチルスチレン;メチル
スチレン;2,4−ジメチルスチレン;エチルスチレ
ン;イソプロピルスチレン;ブチルスチレン;置換スチ
レン、例えばシアノスチレン;フェニルスチレン;シク
ロヘキシルスチレン;ベンジルスチレン;ニトロスチレ
ン;N,N−ジメチルアミノスチレン;アセトキシスチ
レン;4−ビニル安息香酸メチル;フェノキシスチレ
ン;p−ビニルジフェニルスルフィド;p−ビニルフェ
ニルフェニルオキシド;アクリル酸などのアクリル及び
置換アクリル単量体;メタクリル酸;アクリル酸メチ
ル;アクリル酸2−ヒドロキシエチル;メタクリル酸2
−ヒドロキシエチル;メタクリル酸メチル;メタクリル
酸シクロヘキシル;メタクリル酸ベンジル;メタクリル
酸イソプロピル;メタクリル酸オクチル;α−エトキシ
アクリル酸エチル;α−アセトアミノアクリル酸メチ
ル;アクリル酸ブチル;アクリル酸2−エチルヘキシ
ル;アクリル酸フェニル;メタクリル酸フェニル;N,
N−ジメチルアクリルアミド;N,N−ジベンジルアク
リルアミド;N−ブチルアクリルアミド;メタクリロイ
ルホルムアミド;ビニルエステル類;ビニルエーテル
類;ビニルケトン類;酢酸ビニル;ビニルアルコール;
酪酸ビニル;酢酸イソプロペニル;ギ酸ビニル;アクリ
ル酸ビニル;メタクリル酸ビニル;メトキシ酢酸ビニ
ル;安息香酸ビニル;ビニルトルエン;ビニルナフタレ
ン;ビニルメチルエーテル;ビニルエチルエーテル;ビ
ニルプロピルエーテル;ビニルブチルエーテル;ビニル
−2−エチルヘキシルエーテル;ビニルフェニルエーテ
ル;ビニル−2−メトキエチルエーテル;メトキシブタ
ジエン;ビニル−2−ブトキシエチルエーテル;3,4
−ジヒドロ−1,2−ピラン;2−ブトキシ−2’−ビ
ニルオキシジエチルエーテル;ビニル−2−エチルメル
カプトエチエーテル;ビニルメチルケトン;ビニルエチ
ルケトン;ビニルフェニルケトン;ビニルエチルスルフ
ィド;ビニルエチルスルホン;N−メチル−N−ビニル
アセトアミド;N−ビニルピロリドン;ビニルイミダゾ
ール;ジビニルスルフィド;ジビニルスルホキシド;ジ
ビニルスルホン;ビニルイミダゾールナトリウム;ビニ
ルスルホン酸ナトリウム;ビニルスルホン酸メチル;N
−ビニルピロール;フマル酸ジメチル;マレイン酸ジメ
チル;マレイン酸;クロトン酸;フマル酸;イタコン
酸;イタコン酸モノメチル;t−ブチルアミノエチルメ
タクリレート;ジメチルアミノエチルメタクリレート;
アクリル酸グリシジル;アリルアルコール;イタコン酸
のグリコールモノエステル類;ビニルピリジン;無水マ
レイン酸;マレイミド;及びN−置換マレイミド、例え
ばN−フェニルマレイミドが挙げられる。
【0026】重合開始触媒は、用いられる個々の単量体
に対して適切ないかなる開始剤であってもよい。適切な
開始触媒は、遊離基型のビニル重合触媒、例えば過酸化
物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩及びアゾ化合物で
ある。特定の例としては、例えば過酸化水素;2,2’
−アゾ−ビス−イソブチロニトリル(AIBN);過酸
化ジベンゾイル;過酸化ラウロイル;過酸化ジ−t−ブ
チル;炭酸過酸化ジイソプロピル;t−ブチルペルオキ
シ−2−エチルヘキサノエート;t−ブチルペルネオデ
カノエート;過安息香酸t−ブチル;過クロトン酸t−
ブチル;過イソ酪酸t−ブチル;過フタル酸ジ−t−ブ
チル;2,2’−アゾビス(2−メチルブタンニトリ
ル)が挙げられる。他の適切な触媒も当然用い得る。
【0027】ブタジエンの重合は、慣用の公知の方法に
従って実施してよい。重合体はその末端にヒドロキシル
基が付与されるが、これはいかなる公知の手法によって
もよい。
【0028】本発明に従って用いられるポリアミンの前
駆物質である好適なオリゴマーは、構造(V)によって
示されるヒドロキシル末端ポリブタジエンオリゴマー
(HTPB)である:
【0029】
【化6】
【0030】式中、x、y及びzは数を表す。一実施態
様では、これら特定のヒドロキシル末端ポリブタジエン
オリゴマーである反応物は、米国特許第5,043,484 号明
細書及び第5,159,123 号明細書の方法に従って製造し得
る。これらのオリゴマーは、炭化水素の主鎖末端に主と
して第一級ヒドロキシル基を有し、配置はアリル型であ
る。通常、平均して1分子あたり少なくとも1.8個の
ヒドロキシル基が存在し、好都合には、重合体1分子あ
たり少なくとも2.1〜3個又はそれ以上、例えば2.
1〜2.8個のヒドロキシル基が存在する。ジエン重合
体は、式(V)でのx+zがyより大きくなるように、
その不飽和の大部分を炭化水素の主鎖中に有する。構造
(V)は、この重合体が必ずブロックをなすことを意味
するとして理解すべきではなく、シス−1,4、トラン
ス−1,4及びビニル(1,2)の不飽和は、通常、重
合体分子全体に分布していることを意味すると理解すべ
きである。このことは、ここでは同様な式のすべてに適
用される。一実施態様では、文字xは40〜70%のト
ランス−1,4の不飽和含有量を与えるのに充分な数を
表し、yは10〜35%の範囲内で1,2−ビニルの不
飽和含有量を重合体に与えるのに充分な数であり得る
が、zは10〜30%のシス−1,4の不飽和を与える
のに充分であればよい。重合体は、主として、例えば5
0〜65%のトランス−1,4単位及び15〜25%の
シスー1,4単位を含み、1,2−ビニル単位は15〜
25%であることが多い。上記の重合体では、特により
高い温度で製造されたものでは、枝分かれを有してよ
く、より低分子量のオリゴマー部分にはエーテル結合や
カルボニル結合を有してもよい。
【0031】一般式(V)のHTPBオリゴマーの数平
均分子量は、通常、100 〜20,000の範囲内であり、該生
成物のヒドロキシル(−OH)含有量は0.1〜20ミ
リ当量/g又はそれ以上の範囲内である。好ましくは、
数平均分子量は200 〜5,000の範囲、そしてヒドロキシ
ル含有量は0.05〜10ミリ当量/gの範囲である。
【0032】これらのオリゴマーはヒドロキシル末端を
有するブタジエンの液状単独重合体であって、これに2
〜20分子のアルキレンオキシド、例えばエチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はそれ
らの混合物が付加されていてよい。これに代えて、この
中間体は、ブタジエンと、類似のアルキレンオキシド置
換基を有する他のビニル単量体とのヒドロキシル末端液
状共重合体であることができる。前記のとおり、この物
質は末端が第一級ヒドロキシル基でないので、そのため
アミノ化は最も完全に進行し得る。末端のヒドロキシル
が第二級であることは、前駆物質にエチレンオキシド以
外のアルキレンオキシド、すなわち少なくとも3個の炭
素原子を有するオキシドでキャッピングを施すことによ
って確保される。第二級ヒドロキシル末端では、アミノ
化は最終的に25〜90%又はそれ以上の範囲となり得
る。
【0033】水素化及びアミノ化の同時実施は、ニッケ
ル/銅/クロム/モリブデン触媒によって実施される。
最も好ましくは、この触媒は酸化ニッケル、酸化銅、酸
化クロム及び酸化モリブデンを含有するが、酸化ニッケ
ルが活性触媒の最多の単一成分であって、他の成分はよ
り少ない比率での助触媒である。一実施態様では、触媒
は下記の比率を有する:10〜50重量%の酸化ニッケ
ル、1〜20重量%の酸化銅、0.1〜10重量%の酸
化クロム及び0.1〜10重量%の酸化モリブデン。触
媒は、不活性担体、例えば、周期律表の第III 族A、第
IV族A又は第IV族Bから選ばれた金属の酸化物で担持さ
れるのが好ましい。担体としては、アルミナ、マグネシ
ア、シリカ、ジルコニア及びチタニアと並びにそれらの
混合物があり得る。好ましい担体はアルミナである。
【0034】水素及びアンモニアは、最後の同時進行段
階での共同反応物として過剰に用いられる。水素対アル
コキシル化液状重合体のモル比は少なくとも50:1と
し、アンモニア対アルコキシル化液状重合体のモル比は
少なくとも10:1とする。好ましくは、不活性溶媒の
存在下で、アルコキシル化液体重合体を水素及びアンモ
ニアと同時に反応させる。溶媒は、用いられる反応温度
では反応系の成分に対して安定であり、化学的に実質的
に不活性でなければならない。適切な溶媒としては、脂
肪族及び芳香族の第三級アルコール、例えば第三級ブタ
ノール、2−メチル−2−ブタノール、2−メチル−2
−ペンタノール、トリフェニルメタノールその他がある
が、これらに限定されない。好ましい溶媒はt−ブタノ
ールである。
【0035】二重結合の一部だけが水素化されるにすぎ
ない米国特許第4,994,621 号明細書の方法とは異なり、
本発明の方法を用いると、本質的に全ての二重結合が水
素化される。その上、本方法を用いてのアミノ化の程度
も、米国特許第4,994,621 号明細書の方法を用いて達成
されるそれより高い。本方法は、高度のアミノ化を伴っ
て本質的に飽和されたアミノ化アルコキシル化ポリブタ
ジエンを与える。「本質的に飽和された」という表現
は、少なくとも90%の飽和、好ましくは少なくとも9
6%の飽和を意味する。高度のアミノ化とは少なくとも
80%のアミノ化を意味する。
【0036】水素化及びアミノ化を同時に進行させるた
めの温度範囲は170〜250℃であり、圧力範囲は
0.79〜34.57MPa (100 〜5,000 psi )、好ま
しくは3.55〜27.68MPa (500 〜4,000 psi )
であり得る。水素化及びアミノ化の同時実施は、回分方
式で、又は連続的な固定床若しくはスラリー反応器で実
施してよい。生成物は、1 H−及び13C−NMR、クロ
マトグラフィー(GPC)並びに湿式化学的手法を用い
て分析した。
【0037】
【発明の効果】得られる飽和ポリオキシアルキレンポリ
アミンは、従来から公知のポリアミンを用いて得られた
ものより耐水性、すなわち疎水性であるエポキシ樹脂を
得るための硬化剤として用いることができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらに限定されない。 実施例1 実施例1では、水酸化テトラメチルアンモニウム触媒を
用いて、アルコキシル化されたヒドロキシル末端ポリブ
タジエンを合成する工程を示す。ここでは、分子量約1,
390 のHTPBから、80%の−CH2 OH末端基がプ
ロピレンオキシドでアルコキシル化されて、第二級ヒド
ロキシル末端基を生成している。
【0039】Atochem R−20LM(分子量1,390 のポ
リブタジエンポリオール)13.62kg(30ポンド)
及び水酸化テトラメチルアンモニウム五水和物204g
を38リットル(10ガロン)反応器に仕込み、次いで
精製窒素でパージした。次に、プロピレンオキシド1.
97kg(4.35ポンド)を80〜85℃、0.25MP
a (22psig)で0.5時間反応させた。次いで、反応
混合物を80〜85℃で2時間、及び125℃で1時間
熟成した。その後、装置の最低圧力まで減圧ストリッピ
ングを施し、窒素で30分間パージした。50℃まで冷
却後、生成物を反応器から排出した。仕上がり生成物の
特性は下記のとおりである:
【0040】 総アミン、ミリ当量/g 0.019 ヒドロキシル数、mgKPH/g 114 水、重量% 0.01 10:6イソプロパノール/水中でのpH 8.5 粘度、10-6m2/秒(cS) 25℃(77°F) 1,651 38℃(100°F) 763
【0041】NMRスペクトルによれば、Atochem R−
20LMの−CH2 OH末端基の80%がプロピレンオ
キシドと反応し、仕上がり生成物のオレフィン含有量は
45.8%であった。
【0042】実施例2 実施例2は、アルミナ担持Ni−Cu−Cr−Mo触媒
を用いた、過剰なアンモニア水素混合物の存在下、20
0℃での実施例1のポリブタジエンポリオールのアミノ
化及び水素化の同時実施を示す。当初のポリブタジエン
ポリオール/アンモニア/水素のモル比は1:190:
285である。分析によれば、得られた生成物は下記の
とおりであった:
【0043】アミノ化:90%(湿式化学分析による) 第一級アミン:91%(湿式化学分析による) ポリブタジエン二重結合の飽和:80%超(NMRによ
る) 更に、本実施例は、実施例1のポリブタジエンポリオー
ルの選択的アミノ化を示している。
【0044】温度、圧力及び供給速度の制御を備え、上
昇流方式で操作される容量550cm3 の管状の連続反応
器系に、アルミナ担体に担持され、ニッケル約38重量
%、銅5.5重量%、クロム0.95重量%及びモリブ
デン0.57重量%の含有量を有する酸化ニッケル/酸
化クロム/酸化銅/酸化モリブデン触媒を仕込んだ。該
触媒は、0.8mm(32分の1インチ)の直径を有する
押出品であった。次いで、実施例1のポリブタジエンポ
リオールにt−ブタノール溶媒を加えた50:50混合
物を、ポリブタジエンポリオール対アンモニア対水素の
モル比がほぼ1:190:285となるように、アンモ
ニア45.4g/h(0.1ポンド/h)及び水素(9
0l/h)とともに45.4g/h(0.1ポンド/
h)の速度で反応器系に仕込んだ。次いで、反応器を2
00℃に加熱し、該ポリオールの水素化/アミノ化の
間、約19.1MPa (2,750 psi )の背圧を保った。
【0045】未精製反応器流出物の試料A〜Cを100
℃及び0.67KPa (<5mmHg)で、1〜2時間ストリ
ッピングして、回収した。代表的な生成物は下記の特性
を有していた:
【0046】 総アセチル化可能物、ミリ当量/g 1.78 総アミン、ミリ当量/g 1.61 第一級アミン、ミリ当量/g 1.47 融点、℃ 100 数平均分子量(GPCによる) 1,370 分散度 2.4
【0047】この生成物のNMRスペクトルは、オレフ
ィン含有量が4.2%にまで減少したことを示した。こ
れは、生成物が約96%飽和された(有効二重結合の9
1%が飽和された)ことを示す。このことは、米国特許
第4,994,621 号明細書に記載された最もアミノ化された
生成物(実施例4)とはまさに対照的であって、この場
合同様な分析で、残留オレフィン含有量は14.2%で
あり、有効二重結合の29%が飽和されたにすぎないこ
とを示している。したがって、米国特許第4,994,621 号
明細書によって達成された部分的であるにすぎない不飽
和とは異なり、90%又はそれ以上の飽和として定義さ
れる本質的な飽和がここに確実に達成された。加えて、
米国特許第4,994,621 号明細書(実施例4)の物質で達
成されたアミノ化の程度は60〜62%程度にすぎない
のに対して、ここでは、少なくとも80%又はそれ以上
のアミノ化が達成可能である。実施例2の生成物に関す
る湿式化学分析並びにMP、GPC及びNMRの分析に
基づく上記以外の分析値を下記の表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】大体において、1 H−NMRは、構造
(A)及び(B)は、それらに付加されたPOを有する
こと、次いで、水素化及びPO末端基のアミノ化がとも
に生じたことを示している(下記の線図を参照)。PO
の平均鎖長は、予期どおり、明らかに短い(平均1.5
分子)。構造(C)は、キャッピングが施されていない
HTPBを有していて、以前はアミノ化するのが困難で
あった(通常は水素化された)が、これらの試料では、
ほとんど水素化かつアミノ化されるものと思われる。こ
の結論は、構造(K)によると考えられる帯域に基づ
く。いくつかの構造(H)及び(L)が形成された可能
性があるが、今のところ、これらを構造(E)及び
(J)から区別することは不可能である。主たる生成物
は構造(J)を有する。
【0050】
【化7】
【0051】アルキレンオキサイドでキャッピングを施
されたHTPBの同時水素化/アミノ化のアミノ化部分
の主反応経路を上記式に要約した。
【0052】実施例3 本実施例では、軟質ポリウレタンホームの製造の際の実
施例2の飽和ポリアミンという生成物の使用を説明す
る。配合、製造の細目及びホームの特性を下記に示す:
【0053】 配合 Poly G 32−481) 100 Goldschmidt B−82312) 1.3 水 5.1 MeCl2 5.0 Firemaster 6423) 9.0 Dabco T−104) 0.5 実施例2の飽和ポリアミン 10.0 トルエンジイソシアネート 63.55 製造 クリームタイム、秒 10 ライズタイム、秒 136 後硬化、℃(h) 100(1) 特性 密度、kg/m3(ポンド/立方フィート) 22.43(1.40) 1)Poly G 32−48:Olin Chemicals社製の約10
%の内部エチレンオキシドを有する分子量3,500の
グリセリンから誘導された3価アルコール。 2)Goldschmidt B−8231:Goldschmidt 社製シリコ
ンオイル界面活性剤。 3)Firemaster 642:Great Lakes Chemicals 社製ハ
ロゲン化リン酸塩防火材料。 4)Dabco T−10:フタル酸ジオクチルに50%加えた
スタナスオクトエート。M&T Chemicals 社製スズ触
媒。
【0054】実施例4〜14 実施例2の方法に従い、POでキャッピングを施したH
TPBのアミノ化を、同じ550cm3 の容量の装置及び
アルミナ担持Ni−Cu−Cr−Mo触媒を用いて、広
範囲の実験的条件にわたって立証した。個々の生成物の
各々についての結果の要約、特に湿式化学データ並びに
GPC及び1 H−NMRのデータを添付の表2及び3に
示す。本研究の間に変化させた操作パラメーターとして
は下記のとおりである:
【0055】(a)ポリオールの供給速度〔t−ブタノ
ール(「tBA」と表記する)と1:1、全体の速度:
23〜227g/h(0.05〜0.5ポンド/h)〕 (b)アンモニアの供給速度〔9〜22.7g/h
(0.02〜0.5ポンド/h)〕 (c)水素の供給速度(5〜300L/h) (d)操作温度(185〜215℃)
【0056】作業終了後のアミノ化生成物はすべて固体
であって、HTPBのオレフィン骨格の高度な水素化を
示した。最高度の官能性(1.90ミリ当量/gのアセ
チル化可能物)は、中程度の水素供給速度(30L/
h、実施例11)で達成された。この場合、アミノ化の
レベルは82%であり、第一級アミン含有量は94%で
あった。実施例10は、ポリオール供給速度を下げて実
施した。しかし、この試料に関する総アセチル化可能物
の低い値(1.67ミリ当量/g)は、これらの条件下
での末端基の官能性の多少の減損を示している。不飽和
の最高レベル(18.4%)が最低の水素供給速度で実
現されたこと(実施例12)は意外ではない。しかしこ
の場合は、推定された第一級アミン値は96%であった
にもかかわらず、生成物のアミンレベルは1.10ミリ
当量/gにすぎなかった。
【0057】生成流出物中の灰色の微小結晶によって示
されたNi−Cu−Cr−Mo触媒の劣化は、最高供給
速度でのみ問題となるにすぎないと思われる(例えば実
施例7)。意外にも、これらの条件下では、総アミン及
び第一級アミン値(実施例7についての1.22及び
1.13)が低下した。
【0058】実施例15 実施例2の方法に従い、64mgKOH/gのヒドロキシ
ル数を有するAtochemR−20LMポリオールの20モ
ルPO付加物を、0.8mm(32分の1インチ)押出品
のアルミナに新たに担持させたNi−Cu−Cr−Mo
の触媒を用いて標準条件下でアミノ化した。試料A〜L
についての表4及び5に要約した生成物分析は、代表的
には約82%のアミノ化のレベルを96%の第一級アミ
ン含有量及び3.4%の残留オレフィンとともに示して
いる(例えば試料D)。1 H−NMRデータも、これら
未精製のストリツピングされた生成物に対する85〜8
9モル%の第二級アルキル第一級アミン末端基を示して
いる(表5参照)。表4及び5のアミノ化のレベルは、
表1で5モルのPO付加物について報告されたものより
やや低いが、表4及び5の一連の生成物は、それらのN
MRスペクトルが、実施例15の原料のキャッピングを
施されていないヒドロキシル末端基を示すはずであった
定量可能な第一級アルキル第二級アミンの官能性を示し
ていないことが注目に値する(上記の主反応経路の線図
参照)。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】実施例16〜21 表に示した温度で実施例2のNi−Cu−Cr−Mo触
媒、及び米国特許第4,994,621 号明細書の定義との比較
のためのNi−Cu−Cr触媒を用い、第一級ヒドロキ
シル末端ポリブタジエン(HTPB)であるAtochem の
R45HTを実施例2と同様にして連続的に、同時にア
ミノ化及び水素化した。このHTPBはアルキレンオキ
サイドとは反応させておかなかった。生成物は下記の特
性を有していた:
【0064】
【表6】
【0065】表6の結果は、本発明のNi−Cu−Cr
−Mo触媒は、従来の技術のNi−Cu−Cr触媒と比
較すると、同じ温度範囲(190〜210℃)において
下記の結果を示す:
【0066】(1) 本発明の方法は、より高度にアミ
ノ化された生成物を与える。湿式化学法による総アミン
(第4欄)を実施例16〜18(0.44;0.45;
0.48)について比較実施例19〜21(0.28;
0.41;0.41)と比較のこと。また1 H−NMR
法による総アミン(第8欄)も参照のこと。ここでは、
それぞれ0.60;0.67及び0.66という値と比
較して本発明の実施例16〜18は、それぞれ0.7
2;0.75及び0.75という値を示している。 (2) 本発明の方法は、より多量の第一級アミン生成
物を与える。表6の第5欄について実施例16〜18を
比較実施例19〜21と比較のこと(それぞれ0.3
4;0.31及び0.34対それぞれ0.14;0.2
8及び0.28)。 (3) 本発明の方法は、競合するHTPBのオリゴマ
ー化がより少ない。すなわちアミノ化の際望ましくない
分子量の増大がより少ない。このことは表6の第6欄か
らわかる。ここでは、分子量は、比較実施例19〜21
のそれぞれ3,308;3,067 及び3,170 と比較して、実施
例16〜18はそれぞれ2,243 ;2,679 及び2,752 であ
った。 (4) 本発明の方法は、総オレフィン百分率の分析値
が大巾に減少するが、これは、より多くの水素化を意味
すると理解される。実施例16〜18のそれぞれ16.
3;16.1及び14.5という第7欄の値を比較のこ
と。これらは比較実施例19〜21のそれぞれ18.
0;16.7及び16.1という値より低い(より強力
な水素化)。
【0067】実施例22〜23 実施例2と同様にして、表に示した温度で実施例2のN
i−Cu−Cr−Mo触媒及びNi−Cu−Cr触媒を
用い、実施例1と同様にして4.0モルのプロピレンオ
キシドでキャッピングを施しておいたAtochem の第一級
ヒドロキシル末端ポリブタジエン(HTPB)であるR
45HTを連続的に、また同時にアミノ化かつ水素化し
た。触媒は、実施例16〜21と同じであった。実施例
22〜23についての操作条件は下記のとおりであっ
た;
【0068】 温度 185℃ 圧力 13.84MPa (2,000 psi ) 触媒充填量 500cm 供給速度 POでキャッピングしたHTPB/t−ブタノール (重量比=1:1) 163.4g/h(0.36ポンド/h) NH 163.4g/h(0.36ポンド/h) H2 17L/h
【0069】生成物は下記の特性を有していた:
【0070】
【表7】
【0071】表7は、実施例23では、本発明のNi−
Cu−Cr−Mo触媒は、実施例22で用いたプロピレ
ンオキサイドキャッピングのHTPBについてのNi−
Cu−Cr触媒と比較すると、下記の結果を与えること
を立証している。
【0072】(1) 本発明の製造法は、より高度にア
ミノ化された生成物を与える。湿式化学法による総アミ
ン(第4欄)を、本発明の触媒を用いた実施例23
(0.90)について比較実施例22(0.36)と比
較のこと。この増加はほとんど3倍である。 (2) 本発明の製造法は、より多量の第一級アミン生
成物を与える。表7の第5欄について、実施例23
(0.90)を比較実施例22(0.32)と比較のこ
と。やはり、この増加はほとんど3倍である。 (3) 本発明の製造法は、競合するHTPBのオリゴ
マー化がより少ない。すなわちアミノ化の際望ましくな
い分子量の増大がより少ない。表7の第6欄を参照のこ
と。これは、比較実施例22の生成物の分子量は3,394
であり、実施例23についての2,393 より著しく大きい
(約44%の増大)。
【0073】添付の請求項で定義された限りでの本発明
の方法には、多くの変更がなされ得る。例えば、当業者
は、ここには明白に列挙されていないかもしれないが、
それでも予測される特定の化合物又はその部分が望まし
い結果を与えるであろうことを発見する可能性がある。
反応温度、反応物の比率等々の特定の組合せが特定の利
点を有すると判明する可能性もある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3個の炭素原子を有する1種
    又はそれ以上のアルキレンオキシドを用いてヒドロキシ
    ル末端ポリブタジエン(HTPB)をアルコキシル化
    し、第二級末端ヒドロキシル基を付与して得られるアル
    コキシル化された液状重合体の還元アミノ化によるアミ
    ノ化アルコキシル化飽和ポリブタジエンの製造法におい
    て、アルコキシル化された液状重合体をその活性成分が
    酸化ニッケル、酸化銅、酸化クロム及び酸化モリブデン
    である触媒の存在下で水素及びアンモニアと接触させる
    こと、並びに水素対アンモニア対アルコキシル化液状重
    合体の第二級ヒドロキシル基のモル比が(少なくとも5
    0):(少なくとも10):1であることを特徴とする
    製造法。
  2. 【請求項2】 触媒が10〜50重量%の酸化ニッケ
    ル、1〜20重量%の酸化銅、0.1〜10重量%の酸
    化クロム及び0.1〜10重量%の酸化モリブデンを含
    む請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、Rはそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基
    を表し、nはそれぞれ独立に1〜100の数を表し、
    x、y及びzは、炭化水素骨格の数平均分子量が200 〜
    5,000 となる数を表す)で示されるアミノ化アルコキシ
    ル化飽和ポリブタジエン。
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