JPH0859441A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH0859441A
JPH0859441A JP21427894A JP21427894A JPH0859441A JP H0859441 A JPH0859441 A JP H0859441A JP 21427894 A JP21427894 A JP 21427894A JP 21427894 A JP21427894 A JP 21427894A JP H0859441 A JPH0859441 A JP H0859441A
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JP
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hair
formula
hair cosmetic
forming resin
film
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JP21427894A
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English (en)
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Michiko Asami
路子 浅見
Katsumi Mita
勝巳 三田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れたセット保持力を有し、しかもセット後
の感触が良好であり、毛髪を損傷することのない毛髪化
粧料を提供する。 【構成】 特定の疎水性基と親水性基とを有する両親媒
性のシロキサン誘導体と、皮膜形成性樹脂とから毛髪化
粧料を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料に関し、より
詳しくは、優れたセット保持力を有しながらも、優れた
櫛・ブラシ通り性とを有し、更に、髪の乾燥によるパサ
つきを防止でき、しかも使用後に髪につやと滑らかな感
触を賦与することができる毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘアスタイルを作り易くしたり、
ヘアスタイルを長持ちさせる目的で、セットローショ
ン、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアフォーム、ヘアブ
ロー等の種々のセット用に適した毛髪化粧料が使用され
ている。
【0003】これらの毛髪化粧料は、ポリメタクリル酸
系両性ポリマー、ポリアクリル酸系アニオンポリマーあ
るいはポリビニルピロリドン系ノニオンポリマーなどの
毛髪固定用の皮膜形成性樹脂を、水、低級アルコールあ
るいは水−低級アルコール混合溶媒等の適当な溶媒に溶
解したものであるが、近年のヘアスタイルの多様化、個
性化に伴い、スタイルを思い通りに仕上げるために毛髪
化粧料への皮膜形成性樹脂の含有率を増大させて、より
強固に毛髪をセットできるようにすることが試みられて
いる。
【0004】しかし、皮膜形成性樹脂を用いた従来のセ
ット用の毛髪化粧料は、髪に適用し乾燥した後に毛髪が
ゴワついたりガサついたり毛髪の感触を低下させるもの
であった。また、ブラッシング等により毛髪表面の樹脂
皮膜の剥離(いわゆるフレーキング)が生じ、髪のつや
が悪くなる等の問題もあった。
【0005】この問題を解決するために、皮膜形成性樹
脂を含有する毛髪化粧料にメチルフェニルシリコーン
(特開昭63−313712号公報)やジメチルシリコ
ーン(特開昭62−48615号公報)、あるいはこれ
らよりも親水性が大きいポリエーテル変性シリコーン
(特開昭56−72095号公報)を油剤として配合す
ることが行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メチル
フェニルシリコーンは、そのフェニル基の存在のために
皮膜形成性樹脂との相溶性が良好なので毛髪化粧料のセ
ット保持力は低下させないが、毛髪の感触を低下させる
という欠点があった。また、ジメチルシリコーンは皮膜
形成性樹脂との相溶性が良好でないために、毛髪化粧料
のセット保持力を低下させるという問題があった。
【0007】また、ポリエーテル変性シリコーンは、皮
膜形成性樹脂の親水性部に相溶しやすくなるためにセッ
ト保持力は保持できるが、髪の感触を向上させる効果は
低いという問題があった。
【0008】本発明は、従来技術の問題点を解決しよう
とするものであり、優れたセット保持力を有し、しかも
セット後の感触が良好であり、毛髪を損傷することのな
い毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、皮膜形成性
樹脂に特定の基を有するシロキサン誘導体を組み合わせ
ることにより、毛髪化粧料に優れたセット保持力を維持
しながらも、優れた櫛・ブラシ通り性を賦与し、しか
も、セット後の毛髪の感触を向上させ、更に毛髪の損傷
を防止できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、(A) 次の一般式
(I)
【0011】
【化8】 〔式中、R1〜R12のうち、少なくとも1つは次式(II)
【0012】
【化9】 (式中、Qは炭素数3〜20の二価炭化水素基であり、
13及びR14はそれぞれ独立的に水素原子又は炭素数1
〜5の炭化水素基である。但し、R13及びR14の少なく
とも一方は水素原子である。)で表される基であり、残
りがそれぞれ独立的に炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖も
しくは環状の炭化水素基又は次式(III)
【0013】
【化10】 (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
む二価炭化水素基であり、R15は炭素数1〜30の直
鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基である。)で表される
基であり、l、m及びnは独立的に0以上2000以下
の数である。但し、R1 〜R12のうちの1つが式(II)の
基であり、残りがメチル基である場合、式(II)中のQが
トリメチレンのときにR13及びR14は同時に水素原子で
はない。〕で表されるシロキサン誘導体;及び(B)
皮膜形成性樹脂を含有することを特徴とする毛髪化粧料
を提供する。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明において、成分(A)のシロキサン
誘導体は、成分(B)の皮膜形成性樹脂に基づく毛髪化
粧料のセット保持力を低下させないで、櫛・ブラシ通り
性を向上させ、また、髪の乾燥によるパサつきを防止
し、しかも使用後に髪につやと滑らかな感触を賦与する
ために配合される。
【0016】成分(A)のシロキサン誘導体としては、
一般式(I)で表されるものを使用するが、1種に限ら
ず2種以上を使用してもよい。このシロキサン誘導体の
製造は、特開平4−108795号公報の実施例に記載
された方法に準じて行うことができる。
【0017】一般式(I)中、Qで示される炭素数3〜
20の二価炭化水素基としては、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメ
チレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレ
ン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、テトラデカメ
チレン、ヘキサデカメチレン、オクタデカメチレン等の
直鎖アルキレン基;プロピレン、2−メチルトリメチレ
ン、2−メチルテトラメチレン、2−メチルペンタメチ
レン、3−メチルペンタメチレン等の分岐鎖アルキレン
基等を例示することができる。これらのなかでも、炭素
数3〜12の直鎖アルキレン基、例えば、トリメチレン
基やウンデカメチレン基を好ましく使用することができ
る。
【0018】また、R13及びR14は水素原子又は炭素数
1〜5の炭化水素基であるが、この炭素数1〜5の炭化
水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル、イソプロピル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ネオペンチル、シクロペンチル基の直鎖、分岐
鎖又は環状のアルキル基等を例示することができる。こ
れらの中でも、R13あるいはR14としては水素原子又は
炭素数1〜3の直鎖アルキル基、例えば、メチル基を好
ましく使用することができる。
【0019】Xで示されるエーテル結合及び/又はエス
テル結合を含む二価炭化水素基としては、以下式
(a)、(b)及び(c) (a) −(CH2)r−(OC24)p−(OC36)q
O− (b) −(CH2)r−O−CO− (c) −(CH2)r−COO− (式(a)、(b)及び(c)において、p及びqはそ
れぞれ0以上50以下、好ましくは3以上20以下の
数、rは3以上20以下、好ましくは3以上10以下の
整数である。)で表される基等を例示することができ
る。これらの中でも、式(a)の基が好ましく、特にr
が3であり、pが8であり、qが0であるものが好まし
い。
【0020】また、R1〜R12あるいはR15の炭素数1
〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基としては、
メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキ
サデシル、オクタデシル、エイコシル、ドエイコシル、
テトラエイコシル、ヘキサエイコシル、オクタエイコシ
ル、トリアコンチル等の直鎖アルキル基;イソプロピ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチ
ル、1−エチルプロピル、1−ヘプチルデシル等の分岐
鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル、アピ
エチル、コレステリル等の環状アルキル基などを例示す
ることができる。これらのなかでも、炭素数3〜10の
直鎖アルキル基、例えば、メチル基、プロピル基、オク
チル基等を好ましく使用することができる。
【0021】なお、l、m及びnは、式(I)のシロキ
サン誘導体の製造原料の一つであるオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンの入手容易性や製造時の取扱性等の
観点から、0以上2000以下、好ましくは0以上10
0以下の範囲とする。
【0022】成分(A)のより好ましい態様としては、
以下の式(IV)、(V)、(VI)又は(VII)のシロキサン誘導体
を例示することができる。
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】 (上記式(IV)、(V)、(VI)及び(VII)中、lは0〜200
0、好ましくは0〜100の数であり、mは0〜200
0、好ましくは0〜100の数であり、nは0〜200
0、好ましくは0〜100の数であり、aは3〜20、
好ましくは3〜12の数であり、bは0〜29、好まし
くは5〜15の数であり、cは3〜20、好ましくは3
〜12の数であり、dは0〜50、好ましくは2〜20
の数である。) 本発明で使用する成分(B)の皮膜形成性樹脂として
は、毛髪に付着して皮膜を形成し得るものであれば、特
に制限されず、従来から皮膜形成性樹脂として使用され
ている公知の両性ポリマー、アニオンポリマー、カチオ
ンポリマー、ノニオンポリマーのなどの中から一種又は
二種以上を適宜選択して使用することができる。
【0027】両性ポリマーの具体例としては、ユカフォ
ーマーAM−75、AM75S/SM(以上、三菱油化
社製)等のジメチルアミノエチルメタクリレート/メタ
クリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両
性化物;アンフォーマー28−4910、LV−71
(以上、ナショナル・スターチ社製)等のアクリル酸ヒ
ドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/
アクリル酸オクチルアミド共重合体などを挙げることが
できる。
【0028】アニオンポリマーの具体例としては、ガン
トレッツES−225、ES−425、SP−215
(以上、ISP社製)等のメチルビニルエーテル/無水
マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体;レジン2
8−1310(ナショナル・スターチ社製)、ルビセッ
トCA(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸共
重合体;レジン28−2930(ナショナル・スターチ
社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニ
ル共重合体;ルビセットCAP(BASF社製)等の酢
酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体;
ADVANTAGE−CP(ISP社製)等の酢酸ビニ
ル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロニルアク
リレート共重合体;プラスサイズL53P(互応化学社
製)、ダイヤホールド(三菱油化社製)等の(メタ)ア
クリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体;ウル
トラホールド8、ウルトラホールド・ストロング(以
上、BASF社製)、アンフォマーV−42(ナショナ
ル・スターチ社製)等のアクリル酸/アクリル酸アルキ
ルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体;ルビフ
レックスVBM35(BASF社製)等のポリビニルピ
ロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体
などを挙げることができる。
【0029】カチオンポリマーの具体例としては、ルビ
カットFC370、FC550、FC905、HM55
2、MonoCP(以上、BASF社製)等のビニルイ
ミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合
体;セルカットH−100(粘度1000cps)、L
−200(粘度100cps)(以上、ナショナル・ス
ターチ社製)等のヒドロキシエチルセルロース/ジメチ
ルジアリルアンモニウムクロリド共重合体;ガフカット
734、755N、755(以上、ISP社製)等のビ
ニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリ
レート共重合体;ルビフレックス(BASF社製)等の
ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリ
レート共重合体;コポリマー845、937、958
(以上GAF社製)等のポリビニルピロリドン/アルキ
ルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合
体;ガフカットHS−100(ISP社製)等のビニル
ピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチル
アンモニウム共重合体;特開平2−180911号公報
に記載の水溶性高分子化合物等のアルキルアクリルアミ
ド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルア
ミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体
などを挙げることができる。
【0030】ノニオンポリマーの具体例としては、ルビ
スコールK−12、17、30、60、80、90(以
上、BASF社製)、PVP K−15、30、60、
90(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリドン;
ルビスコールVA28、37、55、64、73(以
上、BASF社製)、PVP/VA−735、535、
335、235、S−630(以上、ISP社製)等の
ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体;ルビスコ
ールVAP343(BASF社製)等のポリビニルピロ
リドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合
体;Dowlex(ダウ・ケミカル社製)等の酢酸ビニ
ル/N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重合
体などを挙げることができる。
【0031】これらのポリマーのなかでも、両性ポリマ
ーのユカフォーマーAM−75もしくはアンフォーマー
LV−71、アニオンポリマーのガントレッツES−2
25もしくはプラスサイズL−53Pを好ましく使用す
ることができる。
【0032】なお、これらのポリマーのうち、酸性基を
有するものについては、そのポリマー中の酸性基の一部
もしくは全部を塩基性化合物により中和造塩させて用い
ることが、水溶性の点から好ましい。このような塩基性
化合物としては、例えば、ナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属の水酸化物やアンモニア水などの無機塩基性
化合物、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロ
パノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、アミノメルカプトプロパンジオール、トリイ
ソプロパノールアミン、グリシン、ヒスチジン、アルギ
ニン等の有機塩基性化合物を使用することができる。こ
れらのうち、特に水溶性等の点からアミノ−2−メチル
−1−プロパノールを使用することが好ましい。
【0033】また、塩基性基を有するポリマーについて
も同様に塩基性基の一部もしくは全部を酸性化合物で中
和造塩させて用いることが水溶性の点から好ましい。こ
のような酸性化合物としては、例えば、塩酸、硫酸、リ
ン酸等の無機酸、酢酸、乳酸、グリコール酸、ジメチロ
ールプロピオン酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、リ
ンゴ酸等有機酸を使用することが好ましい。
【0034】本発明の毛髪化粧料においては、成分
(A)のシロキサン誘導体の配合量は、その量が少なす
ぎると髪のごわつき感が増し、また、櫛の通り性も低下
してフレーキングが生じやすくなり、多すぎると油性
感、べたつき感が増し、感触が低下する傾向があるの
で、一般的には毛髪化粧料全量の0.01〜10重量
%、好ましくは0.05〜1.00重量%、特に好まし
くは0.10〜0.50重量%の範囲で配合する。
【0035】また、成分(B)の皮膜形成性樹脂の配合
量は、その量が少なすぎるとセット保持力が充分でな
く、多すぎるとごわつき感が増し感触が低下する傾向が
あるので、一般的には毛髪化粧料中に固形分として0.
01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、
特に好ましくは1.0〜5.0重量%の範囲で配合す
る。
【0036】なお、本発明の毛髪化粧料には、前記必須
成分(A)及び(B)のほか、通常の化粧料等に用いら
れる成分、例えば,ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、ア
ボガド油、オリーブ油等のグリセライド類;セチルアル
コール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の
高級アルコール類;プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;ミ
リスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セ
チル、モノステアリン酸プロピルングリコール、オレイ
ン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル等のエステル類;ポリオキ
シエチレンエチルエーテル、ポリオキシプロピレンセチ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ステアリルエーテル等の高級アルコールの酸化プロピレ
ン及び/又は酸化エチレン付加物類;塩化ジアルキルジ
メチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモ
ニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セ
チルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチ
ルアンモニウム等のカチオン界面活性剤類;更に、香
料、色素、紫外線吸収剤、防腐剤、酸化防止剤等を、本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合してもよい。
【0037】以上説明した本発明の毛髪化粧料の用途や
形態は特に限定されず、例えば、ヘアブロー、ヘアスプ
レー、ヘアミスト、ポンプ式ヘアスプレー、ヘアフォー
ム、セットローション、ヘアジェルとして使用すること
ができる。
【0038】本発明の毛髪化粧料は、上記成分(A)及
び成分(B)を、水、低級アルコールまたは水−低級ア
ルコールの混合溶媒等の溶剤に、常法に従って溶解又は
分散させることにより製造することができる。また、必
要に応じ、更に噴射剤と混合し耐圧容器に充填すること
により製造することもできる。
【0039】なお、本発明において使用する溶剤として
は、本発明の毛髪化粧料の形態や用途などに応じて選定
することが好ましい。例えば、セットローションとする
場合には、溶剤として、水もしくは炭素数2〜3の1価
アルコール−水の混合溶媒を使用することが好ましい。
また、ポンプスプレー式のヘアミストとする場合には、
溶剤として、炭素数2〜3の1価アルコール−水の混合
溶媒を使用することが好ましい。また、ヘアスプレーと
する場合には、溶剤として、炭素数2〜3の1価アルコ
ール、特にエタノールを使用することが好ましい。
【0040】なお、ヘアスプレーとする場合には、成分
(A)を0.01〜10重量%、成分(B)を固形分中
に0.01〜20重量%含有するものを原液とし、その
原液に噴射剤を混合すればよい。噴射剤としては、例え
ばトリクロルモノフルオロメタン、ジクロルジフルオロ
メタン等のフロンガスも使用できるが、液化ガス、例え
ば、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DM
E)等、圧縮ガス、例えば、炭酸ガス、窒素ガス等、又
はこれらの混合物を好ましく使用することができる。こ
れらの中でも、LPG、DME又はLPG/DME混合
ガスを好ましく使用することができる。
【0041】液化ガスを噴射剤として使用する場合に
は、原液と噴射剤との比を好ましくは95/5〜20/
80(重量比)、特に好ましくは70/30〜30/7
0(重量比)とする。また、圧縮ガスを噴射剤として使
用する場合には、原液と噴射剤との比を、好ましくは9
9.5/0.5〜90/10(重量比)、特に好ましく
は99.5/0.5〜98/2(重量比)とする。
【0042】なお、これらの噴射剤は充填後のエアゾー
ル缶の内圧が2.0〜7.0kg/cm2Gとなるよう
調整して充填すればよい。
【0043】
【作用】本発明の毛髪化粧料においては、成分(B)の
皮膜形成性樹脂に、式(I)で表される成分(A)の特
定のシロキサン誘導体が組み合わされている。このシロ
キサン誘導体は、疎水性基と親水性基とを有する両親媒
性物質である。そのために、皮膜形成性樹脂へ相溶しや
すくなり、皮膜形成性樹脂に基づく毛髪化粧料のセット
保持力を維持することが可能となる。それと同時に、親
水性基が髪の乾燥を防ぐとともに、髪につやと滑らかな
感触を賦与することが可能となる。
【0044】
【実施例】以下の実施例により、本発明を具体的に説明
する。
【0045】実施例1及び2並びに比較例1〜3 表1に示す組成(重量%)の毛髪化粧料(ヘアスプレ
ー)を常法により製造した。そして、これらの毛髪化粧
料を毛髪に適用した時のセット保持力、なめらかさ、パ
サつきの少なさ、櫛の通し易さ及びつやを、以下に説明
するように試験し評価した。
【0046】なお、表1において使用した*1〜*6の
各成分は以下の通りである。 *1 皮膜形成性樹脂(1): ユカフォーマーAM−75
(三菱油化(株)製) *2 皮膜形成性樹脂(2): アンフォーマーLV−71
(ナショナル・スターチ社製) *3 シロキサン誘導体(1): 以下の式(VIII)
【0047】
【化15】 *4 シロキサン誘導体(2): 以下の式(IX)
【0048】
【化16】 *5 ジメチルポリシロキサン: KF−96(信越化
学工業(株)製) *6 エステル油: エキセパールOD−M(花王
(株)製) (試験評価方法) (1)「セット保持力」試験 長さ10cm、重さ2.0gの毛束を水で濡らし、ロッ
ド(直径4cm)に巻いて50℃で3時間乾燥させた
後、カールのついた毛髪に、各毛髪化粧料をそれぞれ噴
射又は塗布し、自然乾燥させた。その後、カールのつい
た毛束からロッドをはずし、カールのついた毛髪を前後
30度ずつ傾く振盪器で30分間振盪し、カールの伸び
を観察し、セット保持力を以下の評価基準に従って判定
した。その結果を表1に示す。
【0049】なお、判定は、毛髪のカールの直径を測定
し、スプレー後ロッドから外した時のカールの直径をセ
ット保持力100%、カールの直径が0の場合、即ち、
毛髪が元の長さ(10cm)になった場合をセット保持
力0%とした。
【0050】「セット保持力」評価基準 ランク 状態 ◎: 81%以上 ○: 61〜80% △: 51〜60% ×: 0〜50% (2)「なめらかさ」及び(3)「パサつきの少なさ」
試験 上記(1)のセット保持力試験と同じ方法でカールさせ
た毛束に各毛髪化粧料を噴射又は塗布し、自然乾燥させ
た後、毛髪化粧料を適用しない毛束(対照)との比較を
専門女性パネラー10名により以下の評価基準に従って
官能評価した。その結果を表1に示す。
【0051】「なめらかさ」及び「パサつきの少なさ」評価基準 ランク 状態 ◎: 対照に比べ非常に良い場合 ○: 対照に比べやや良い場合 △: 対照と同等の場合 ×: 対照に比べ悪い場合 (4)「櫛の通し易さ」試験 上記(1)のセット保持力試験と同じ方法でカールさせ
た毛束に各毛髪化粧料を噴射又は塗布し、自然乾燥させ
た後、櫛を10回通し、各毛髪化粧料を適用しない毛束
(対照)との比較を専門女性パネラー10名により以下
の評価基準に従って官能評価した。その結果を表1に示
す。
【0052】「櫛の通し易さ」評価評価 ランク 状態 ◎: 対照に比べ非常に良い場合 ○: 対照に比べやや良い場合 △: 対照と同等の場合 ×: 対照に比べ悪い場合 (5)「毛髪のつや」試験 毛髪をつけた人頭モデル(ウィッグ)に各毛髪化粧料を
噴射又は塗布し、それぞれ同じ条件下で専門女性パネラ
ー10名により以下の評価基準に従って官能評価した。
その結果を表1に示す。
【0053】「毛髪のつや」評価基準 ランク 状態 ◎: 対照に比べ非常につやがある場合 ○: 対照に比べややつやがある場合 △: 対照と同等な場合 ×: 対照に比べつやがない場合
【0054】
【表1】 (重量%) 実施例 比較例 1 2 1 2 3 皮膜形成性樹脂(1)*1 6.00 − 6.00 6.00 6.00 皮膜形成性樹脂(2)*2 − 6.00 − − − シロキサン誘導体(1)*3 0.30 − − − − シロキサン誘導体(2)*4 − 0.30 − − − ジメチルポリシロキサン*5 − − − 0.30 − エステル油*6 − − − − 0.30 香料 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 ブルシン変性EtOH(99%) バランス バランス バランス バランス バランス 原液 60.00 60.00 60.00 60.00 60.00 噴射剤(LPG) 40.00 40.00 40.00 40.00 40.00 合計 100.00 100.00 100.00 100.00 100.00 (評価) (1)セット保持力 ◎ ○ ○ × × (2)なめらかさ ◎ ○ × △ ○ (3)パサつきの少なさ ◎ ◎ × △ △ (4)櫛の通しやすさ ◎ ◎ × ○ △ (5)つや ○ ○ △ × △ 表1から明らかなように、実施例1及び2の毛髪化粧料
は、優れたセット保持力を示し、毛髪をなめらかにし、
また、毛髪につやと櫛の通しやすさとを賦与し、更に、
毛髪のパサつきを防止することができた。
【0055】一方、比較例1の毛髪化粧料は、セット保
持力は比較的良好であるが、式(I)のシロキサン誘導
体を含有していないので、毛髪をなめらかにすることが
できず、また、櫛の通りも改善することができず、しか
も、毛髪のパサつきを防止することができなかった。比
較例2の毛髪化粧料は、式(I)のシロキサン誘導体に
代えてジメチルポリシロキサンを使用しているので、セ
ット保持力に欠け、更に毛髪に優れたつやを賦与するこ
とができなかった。比較例3の毛髪化粧料は、式(I)
のシロキサン誘導体に代えて、通常の油剤であるエステ
ル油を使用しているので、特にセット保持力が低下し
た。
【0056】実施例3 表2に示す組成(重量%)のポンプ式ヘアスプレーを常
法により製造した。
【0057】なお、表2において使用した*7及び*8
の各成分は以下の通りである。 *7 皮膜形成性樹脂(3): ガントレッツES−225
(ISP社製) *8 シロキサン誘導体(3): 以下の式(X)
【0058】
【化17】
【0059】
【表2】 得られたヘアスプレーについて、実施例1と同様の試験
を行ったところ、実施例1の毛髪化粧料と同様に、優れ
たセット保持力を示し、毛髪をなめらかにし、また、毛
髪につやと櫛の通りしやすさとを賦与し、更に、毛髪の
パサつきを防止することができた。
【0060】実施例4 表3に示す組成(重量%)のヘアフォームを常法により
製造した。
【0061】なお、表3において使用した*9〜*11
の各成分は以下の通りである。 *9 皮膜形成性樹脂(4): ガントレッツES−225
(ISP社製) *10 シロキサン誘導体(4): 以下の式(XI)
【0062】
【化18】 *11 ホ゜リオキシエチレンラウリルエーテル: エマルゲン109P
(花王(株)製)
【0063】
【表3】 得られたヘアスプレーについて、実施例1と同様の試験
を行ったところ、実施例1の毛髪化粧料と同様に、優れ
たセット保持力を示し、毛髪をなめらかにし、また、毛
髪につやと櫛の通りしやすさとを賦与し、更に、毛髪の
パサつきを防止することができた。
【0064】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、良好なセット保
持性を有し、櫛・ブラシ通りを良好にし、毛髪の乾燥に
よるパサつきを阻止し、且つ使用後に髪につやと滑らか
な感触を賦与する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) 次の一般式(I) 【化1】 〔式中、R1〜R12のうち、少なくとも1つは次式(II) 【化2】 (式中、Qは炭素数3〜20の二価炭化水素基であり、
    13及びR14はそれぞれ独立的に水素原子又は炭素数1
    〜5の炭化水素基である。但し、R13及びR14の少なく
    とも一方は水素原子である。)で表される基であり、残
    りがそれぞれ独立的に炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖も
    しくは環状の炭化水素基又は次式(III) 【化3】 (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
    む二価炭化水素基であり、R15は炭素数1〜30の直
    鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基である。)で表される
    基であり、l、m及びnは独立的に0以上2000以下
    の数である。但し、R1〜R12のうちの1つが式(II)の
    基であり、残りがメチル基である場合、式(II)中のQが
    トリメチレンのときにR13及びR14は同時に水素原子で
    はない。〕で表されるシロキサン誘導体;及び(B)
    皮膜形成性樹脂を含有することを特徴とする毛髪化粧
    料。
  2. 【請求項2】 成分(A)が、式(IV)、(V)、(VI)又は
    (VII) 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 (上記式(IV)、(V)、(VI)及び(VII) 中、lは0〜20
    00の数であり、mは0〜2000の数であり、nは0
    〜2000の数であり、aは3〜20の数であり、bは
    0〜29の数であり、cは3〜20の数であり、dは0
    〜50の数である。)で表されるシロキサン誘導体であ
    る請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(A)を0.01〜10重量%、成
    分(B)を固形分として0.01〜20重量%含有する
    請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
JP21427894A 1994-08-15 1994-08-15 毛髪化粧料 Pending JPH0859441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232735A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Kao Corp 毛髪洗浄剤組成物

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JP2006232735A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Kao Corp 毛髪洗浄剤組成物

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