JPH085921A - ズームレンズ - Google Patents
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- JPH085921A JPH085921A JP14320994A JP14320994A JPH085921A JP H085921 A JPH085921 A JP H085921A JP 14320994 A JP14320994 A JP 14320994A JP 14320994 A JP14320994 A JP 14320994A JP H085921 A JPH085921 A JP H085921A
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Abstract
端の画角が35°程度以下、口径比が1:2.8程度の
大口径比を持ち、無限遠から近接撮影距離まで安定した
結像性能を得ることが可能なズームレンズ。 【構成】 負の第1群G1、正の第2群G2、負の第3
群G3、正の第4群G4、正の第5群G5より構成し、
広角端から望遠端までのズーミングは、第1群から第5
群中の少なくとも3つのレンズ群G2〜G4を移動する
ことによって行い、無限遠物体から有限遠物体へのフォ
ーカシングは、第1群G1を負の前群G11と正の中群G
12と負の後群G13に分割し、後群G13を固定した状態
で、前群G11と中群G12を各々物体側に移動することに
よって行い、かつ、前群G11と中群G12の屈折力比と、
それらのフォーカシング移動量比に関する条件を満足す
る。
Description
特に、広角端の画角が少なくとも73°程度を包含し、
望遠端の画角が35°程度以下で、かつ、口径比が1:
2.8程度の大口径比を持つズームレンズに関する。
は、第1レンズ群が負屈折力を有する負群先行型の提案
が多い。例えば、特開昭63−241511号や特開平
5−134184号等が開示されている。これらは共
に、負群先行型の4群ズームレンズであり、第1レンズ
群が像面位置の補正作用を担っている。そのため、変倍
用に後群がほぼ線形移動する際に、第1レンズ群は2次
関数的に移動し、変倍率との関係で変曲点を有する。し
たがって、屈折力配置に起因するレンズ系の全長変化が
大きいのが特徴となっている。また、広角化と大口径比
化による性能面の問題は、非球面の使用で解決する動き
が一般化している。また、フォーカシングには、従来通
り、比較的に屈折力が大きい第1レンズ群の物体側移動
によって行っている。そのため、屈折力配置に起因する
フォーカシングによる収差変動が課題として残り、望遠
域で球面収差の補正が困難な状態にあった。
点の解決を意図して、ズーミング時に全長の変化をしな
い光学系の提案を特開平5−19169号で行い、ま
た、フォーカシング方法の1提案を特開平6−5120
3号で行った。
対する問題点の解決が行われておらず、上記提案のフォ
ーカシングでは、有限遠物体距離が制限されるという課
題を残していた。
みてなされたものであり、その目的は、広角端の画角が
少なくとも73°程度を包含し、望遠端の画角が35°
程度以下で、かつ、口径比が1:2.8程度の大口径比
を持つズームレンズにおいて、無限遠から近接撮影距離
まで安定した結像性能を得ることを可能とするズームレ
ンズを提供することである。
明のズームレンズは、物体側より順に、負屈折力の第1
レンズ群、正屈折力の第2レンズ群、負屈折力の第3レ
ンズ群、正屈折力の第4レンズ群、及び、正屈折力の第
5レンズ群より構成し、広角端から望遠端までのズーミ
ングは、第1レンズ群から第5レンズ群中の少なくとも
3つのレンズ群を移動することによって行い、無限遠物
体から有限遠物体へのフォーカシングは、第1レンズ群
を負屈折力の前群(G11)と正屈折力の中群(G12)と
負屈折力の後群(G13)に分割し、前記後群(G13)を
固定した状態で、前記前群(G11)と中群(G12)を各
々物体側に移動することによって行い、かつ、以下の条
件を満足することを特徴とするものである。 0.5<|φ11/φ12|<3.0 ・・・(3) 1<ΔG11/ΔG12<1.8 ・・・(4) ただし、φ11は第1レンズ群内の前群(G11)の屈折
力、φ12は第1レンズ群内の中群(G12)の屈折力、Δ
G11は第1レンズ群内の前群(G11)の最短撮影距離ま
でのフォーカシング移動量、ΔG12は第1レンズ群内の
中群(G12)の最短撮影距離までのフォーカシング移動
量であり、フォーカシング移動量の基準位置を無限遠物
体位置とし、物体側に移動する時に負符号をとるものと
する。
側より順に、負屈折力の第1レンズ群、正屈折力の第2
レンズ群、負屈折力の第3レンズ群、正屈折力の第4レ
ンズ群、及び、正屈折力の第5レンズ群より構成し、広
角端から望遠端までのズーミングは、第1レンズ群から
第5レンズ群中の少なくとも3つのレンズ群を移動する
ことによって行い、無限遠物体から有限遠物体へのフォ
ーカシングは、第1レンズ群を負屈折力の前群(G11)
と正屈折力の中群(G12)と負屈折力の後群(G13)に
分割し、前記後群(G13)を固定した状態で、前記前群
(G11)と中群(G12)を各々物体側に移動することに
よって行い、かつ、以下の条件を満足することを特徴と
するものである。 0.2<|φ1W/φW |<0.95 ・・・(1) 0.1<φ234W/φW <1.2 ・・・(2) ただし、φ1W、φ234Wは広角端でのそれぞれ第1レンズ
群の屈折力、第2レンズ群から第4レンズ群までの合成
屈折力、φW は全系の広角端での屈折力である。これら
において、上記のズーミングに際し、第1レンズ群と第
5レンズ群を固定し、第2レンズ群から第4レンズ群を
それぞれ相対間隔を変化させながら物体側に移動するこ
とが望ましい。
ついて説明する。大口径広角ズームレンズには、前記し
たような負群先行型と正群先行型のズームレンズがある
が、広角化には、逆望遠タイプとなる前者が多く提案さ
れている。この理由としては、後者では、フォーカシン
グまで考慮する正屈折力の第1レンズ群が大きくなるこ
とがあげられる。一方で、負群先行型は、第1レンズ群
の屈折力が大きくなるために、これをフォーカシングレ
ンズ群とすれば、移動量を抑えることが可能である。
散性であるために、望遠域では球面収差やコマ収差の変
動が著しくなる傾向がある。したがって、大口径比化に
難点を持ったタイプであると考えられる。また、変倍率
を高くすと、本来全長が短くなる広角端でかなりレンズ
全長が大きくなるという特徴を潜在的に持っている。こ
れに対する解決方法としては、非球面の使用が一般化し
ているが、フォーカシングによる収差変動の課題までは
解決できない。
つ、近距離撮影においても安定した結像性能を維持する
ために、以下のレンズ構成を提案する。すなわち、物体
側より順に、負屈折力の第1レンズ群、正屈折力の第2
レンズ群、負屈折力の第3レンズ群、正屈折力の第4レ
ンズ群、及び、正屈折力の第5レンズ群より構成し、広
角端から望遠端までのズーミングは、第1レンズ群から
第5レンズ群中の少なくとも3つのレンズ群を移動する
ことによって行い、無限遠物体から有限遠物体へのフォ
ーカシングは、第1レンズ群を負屈折力の前群(G11)
と正屈折力の中群(G12)と負屈折力の後群(G13)に
分割し、各々が物体側に移動することによって行うこと
を特徴とするズームレンズである。
しての第1レンズ群が強い発散性の屈折力を持つことが
1つの特徴である。また、可動レンズ群である正屈折力
の第2レンズ群をほぼ線形移動させる時に、負屈折力の
第3レンズ群を像面位置補正用に機能させることで、正
屈折力の第4レンズ群はほぼ線形に近い移動となる。ま
た、像面を起こす作用を担う固定の第5レンズ群が後置
される。この移動軌跡を示したのが図1である。図中、
第1〜第5レンズ群をそれぞれG1〜G5で示してあ
る。また、第1レンズ群G1の前群、中群、後群をそれ
ぞれG11、G12、G13で示してある。
角域では、開口絞りとの光軸上距離が大きく軸外主光線
の入射角度が大きいので、画角の関数で展開される歪曲
収差とコマ収差の補正の間に困難が生じやすい。そのた
め、非球面の採用が望まれる。また、望遠域で補正過剰
となる球面収差の補正を第2レンズ群にて行うことが必
要になる。
は、変倍の増倍作用は低いが、一方で像面彎曲の補正に
有効である。また、第4レンズ群は、変倍時の増倍作用
を持つ。また、固定の第5レンズ群が正屈折力を持つた
めに、第1レンズ群から第4レンズ群の屈折力が大きく
なると同時に各レンズ群の屈折力が大きくなるのを抑え
るので、収差補正面では有利になる。また、良好に収差
補正する上で、以下の条件式を満たすことが望ましい。
群の屈折力、第2レンズ群から第4レンズ群までの合成
屈折力、φW は全系の広角端での屈折力である。
ンズ群の屈折力を表し、広角化を意図する上で必要な条
件である。上限値の0.95を越えると、レンズ系全長
の短縮には効果が出るが、像面湾曲、倍率色収差、歪曲
収差等の軸外収差の補正が難しくなる。一方、下限値の
0.2を越えると、第1レンズ群内での収差補正面では
有利になるが、レンズ系全長と外径の増大傾向となり、
望ましくない。
第2レンズ群から第4レンズ群までの合成屈折力を規定
する。上限値の1.2を越えると、各レンズ群の厚肉レ
ンズ成分が大きく構成される結果を招き、収差補正面で
の有利さよりズーミング時の移動空間が充分に確保でき
ず、変倍率を下げる必要が生ずるので、望ましくない。
また、第5レンズ群の軸外光束通過位置が高くなりやす
く、機構構成上とカメラミラー禁止域の制限が発生し、
望ましくない結果となる。下限値の0.1を越える時、
高次収差発生を招くこととなり、コマ収差、球面収差等
の製造誤差に対する感度が高くなり、望ましくない。
ズでは、広角側よりもむしろ望遠側でフォーカシング時
の球面収差の変動が著しく顕著であり、この対策が望ま
れている。本発明では、フォーカシングレンズ群を第1
レンズ群とすることは、従来と同様であるが、無限遠物
体から有限遠物体へのフォーカシングをするために、第
1レンズ群を負屈折力の前群(G11)と正屈折力の中群
(G12)と負屈折力の後群(G13)に分割し、各々が物
体側に移動することによって無限遠物体から有限遠物体
へのフォーカシングを実現するようにしている。
ズ成分を少なくとも2枚で構成し、入射する軸外光束を
中群(G12)に射出する角度を緩くし、サジタルコマ収
差の発生を抑える。さらに、フォーカシング時に、前群
(G11)と中群(G12)の軸上間隔を可変とすること
で、軸外収差の変動を容易に抑え得る。また、負屈折力
の後群(G13)は、像面湾曲補正に用いるフィールドフ
ラットナーレンズであり、中群(G12)との軸上間隔を
可変とすることで、さらに強い効果を得ることが可能で
ある。この考えは、広角系レンズのフローティングの考
え方に共通するものである。
程度を考慮した時に、以下の条件式を満足することが望
ましい。 0.5<|φ11/φ12|<3.0 ・・・(3) ただし、φ11は第1レンズ群内の前群(G11)の屈折
力、φ12は第1レンズ群内の中群(G12)の屈折力であ
る。
に、前群(G11)の発散作用が強くなりすぎて負レンズ
成分の増加が必要となり、像面湾曲増大等、結像性能面
で不利になる。また、下限値の0.5を越える時、収差
補正面で有利となるが、軸外光束の通過位置が高くな
り、レンズ系の大型化を招く。
1レンズ群内の前群(G11)と中群(G12)の最短撮影
距離におけるフォーカシング移動量比は、以下の関係で
あることが望ましい。
撮影距離までのフォーカシング移動量、ΔG12は第1レ
ンズ群内の中群(G12)の最短撮影距離までのフォーカ
シング移動量であり、フォーカシング移動量の基準位置
を無限遠物体位置とし、物体側に移動する時に負符号を
とるものとする。
シング時の移動量関係を意味しており、第1レンズ群の
みの移動ではフォーカシングによる収差変動が著しく、
後群(G13)の配置のみでは、像面の変動に対する効果
はあるがまだ実用面で充分ではなく、前群(G11)の移
動速度より中群(G12)の移動速度を遅らせることによ
り、収差変動の抑制をすることを可能とした。したがっ
て、上限値の1.8の範囲外では、第1レンズ群内での
フォーカシングによる収差変動が逆に大きくなり、本発
明のレンズ構成では性能面での問題が発生する。また、
下限値の1を越える時、レンズ成分間の干渉が起き得、
かつ、収差変動補正効果が著しく低減するので、望まし
くない。
動の状況を三次収差係数で見ることにする。ここで、表
−1、表−2に広角端及び望遠端の無限遠物体と至近距
離(1m以下)の三次球面収差係数SA3、三次コマ収
差係数CM3、及び、三次非点収差係数AS3を示す。
収差係数の符号は実収差と対応している。また、広角端
と望遠端では、正規化する焦点距離は同一である。
差、非点収差とコマ収差係数の変化は逆方向であるもの
の、フォーカシングレンズ群以外のレンズ群での収差発
生状況が無限遠物体と有限遠物体で大きく異ならないた
めに、フォーカシング部での収差発生量が全系の性能に
寄与することになる。したがって、表−1、表−2に示
すように、前群(G11)、中群(G12)、後群(G13)
で補正がなされていることが分かる。望遠端では、特に
球面収差の変動が大きいことが分かるが、特に発散性の
前群(G11)で発生する過剰補正球面収差が中群
(G12)にて補正不足の球面収差を発生させることで打
ち消して補償していることが分かる。後群(G13)によ
る発生量は、無限遠物体と有限遠物体時でほとんど変化
しないので、球面収差に対する補正作用の点では、中群
(G12)の作用が極めて重要であることが分かる。
について説明する。各実施例の数値データは後記する
が、実施例1〜3の無限遠物体での広角端(a)と望遠
端(b)のレンズ断面図をそれぞれ図2〜図4に示す。
54°の口径比1:2.85の広角大口径比ズームレン
ズである。発散性の第1レンズ群G1は、物体側に凸面
を向けた負メニスカスレンズと両凹レンズでその前群G
11を構成しており、中群G12は、物体側に凸面を向けた
正メニスカスレンズにて構成している。また、フィール
ドフラットナーレンズの後群G13は、物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズである。
を可変間隔とすることで、補正が困難なサジタルコマ収
差を補正可能とするのと同時に、ズームレンズで問題と
なる二線ボケ等の改善にも結び付いている。また、軸外
像面の平坦性を表す像面湾曲の補正には、中群G12と後
群G13の間隔を可変とすることで、フォーカシングによ
る収差変動を解決している。正屈折力の第2レンズ群G
2の屈折力とレンズ構成は、球面収差の補正に大きな作
用を担っており、望遠側の口径比制限と関係するので重
要である。レンズ構成は、接合レンズを含み、正レンズ
成分2枚を最少構成としている。この実施例では、物体
側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凸面
を向けた負メニスカスレンズ、物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズの接合レンズと、両凸レンズとから構
成している。
レンズと負レンズの接合レンズを少なくとも1つ含むこ
とで、ズーミング時の像面湾曲補正の際に色収差の変動
が大きくならぬようにしている。この実施例では、像側
に凸面を向けた正メニスカスレンズと両凹レンズの接合
レンズであり、その物体側に絞りが一体に配置されてい
る。
と負レンズの接合レンズと1枚の正レンズ成分を有して
いてリレーレンズとして作用する。この実施例では、像
側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、両凸レンズ、
像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズと
から構成している。
あり、第1レンズ群G1から第4レンズ群G4で残る像
面の倒れを補正する重要な作用を持っている。このレン
ズ群を配することで、第1レンズ群G1から第4レンズ
群G4までの各々のレンズ群の屈折力が必要以上に大き
くなることを抑え得る。この実施例では、両凸レンズと
像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズで
ある。
レンズ成分の裏面、第2レンズ群G2の最終レンズ成分
の表面、及び、第4レンズ群G4の第1レンズ成分の表
面の3面に用いており、第1レンズ群G1の第1レンズ
成分の裏面に用いた非球面は歪曲収差の補正に大きな効
果を持ち、これを補正することで、コマ収差の劣化を招
くことが少ない。第2レンズ群G2で使用した非球面
は、望遠域での軸上球面収差の補正を意図している。ま
た、第4レンズ群G4内に使用している非球面は軸外コ
マ収差等の補正を有効に行うために使用している。
図5は広角端の無限遠物体における収差図、図6は広角
端の有限遠物体でレンズ第1面頂点より0.67mでの
収差図を示す。収差図は、球面収差、非点収差、倍率色
収差及び歪曲収差を示す。以下、同じ。図5、図6で見
られるように、フォーカシングによる収差変動は非常に
小さいことが明らかである。また、中間焦点距離の無限
遠物体における収差図を図7に、中間焦点距離における
有限遠物体で0.89mでの収差図を図8に示す。さら
に、望遠端の無限遠物体における収差図を図9に、望遠
端の有限遠物体で0.98mでの収差図を図10に示
す。何れも、フォーカシング時の収差変動が小さく抑え
られていることが示されている。
12の間隔(d4 )は無限遠物体時における1.945か
ら2.631に増加し、中群G12と後群G13の間隔(d
6 )は無限遠物体時における0.500から3.710
に増加する。図8の状態では、前群G11と中群G12の間
隔(d4 )は無限遠物体時における1.945から2.
088に増加し、中群G12と後群G13の間隔(d6 )は
無限遠物体時における0.500から4.303に増加
する。図10の状態では、前群G11と中群G12の間隔
(d4 )は無限遠物体時における1.945から2.0
96に増加し、中群G12と後群G13の間隔(d6 )は無
限遠物体時における0.500から3.889に増加す
る。
35.59°の口径比1:2.85の広角大口径比ズー
ムレンズである。実施例1に対して、第5レンズ群G5
を正レンズ成分1枚で構成したものである。
た負メニスカスレンズと両凹レンズでその前群G11を、
物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズにて中群G12
を、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズで後群G
13をそれぞれ構成している。第2レンズ群G2は、物体
側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凸面
を向けた負メニスカスレンズ、物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズの接合レンズと、両凸レンズとから構
成している。
正メニスカスレンズと両凹レンズの接合レンズで構成し
ており、その物体側に絞りが一体に配置されている。第
4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズと、両凸レンズ、両凹レンズの接合レンズとから構
成している。また、第5レンズ群G5は、両凸レンズ1
枚で構成している。非球面は、第1レンズ群G1の第1
レンズ成分の裏面、第2レンズ群G2の最終レンズ成分
の表面、及び、第4レンズ群G4の最終レンズ成分の裏
面の3面に用いている。
す。広角端の無限遠物体における収差を図11に、広角
端の有限遠物体でレンズ第1面頂点より0.67mでの
収差を図12に、中間焦点距離の無限遠物体における収
差図を図13に、中間焦点距離における有限遠物体で
0.89mでの収差図を図14に、望遠端の無限遠物体
における収差図を図15に、望遠端の有限遠物体で0.
98mでの収差図を図16に示す。
G12の間隔(d4 )は無限遠物体時における2.812
から3.089に増加し、中群G12と後群G13の間隔
(d6)は無限遠物体時における0.500から5.2
76に増加する。図14の状態では、前群G11と中群G
12の間隔(d4 )は無限遠物体時における2.812か
ら2.949に増加し、中群G12と後群G13の間隔(d
6 )は無限遠物体時における0.500から4.440
に増加する。図16の状態では、前群G11と中群G12の
間隔(d4 )は無限遠物体時における2.812から
2.964に増加し、中群G12と後群G13の間隔
(d6 )は無限遠物体時における0.500から3.9
88に増加する。
54°の口径比1:2.85の広角大口径比ズームレン
ズである。この実施例は、第1レンズ群G1の外径が極
めて小型化され得ることが効果として得られる。また、
この実施例では、第4レンズ群G4内の一部が空気レン
ズとなっている。
た負メニスカスレンズ2枚でその前群G11を、物体側に
凸面を向けた正メニスカスレンズにて中群G12を、物体
側に凸面を向けた負メニスカスレンズで後群G13をそれ
ぞれ構成している。第2レンズ群G2は、物体側に凸面
を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた
負メニスカスレンズ、物体側に凸面を向けた正メニスカ
スレンズの接合レンズと、両凸レンズとから構成してい
る。
正メニスカスレンズと両凹レンズの接合レンズで構成し
ており、その物体側に絞りが一体に配置されている。第
4レンズ群G4は、両凸レンズと、像側に凸面を向けた
正メニスカスレンズと、像側に凸面を向けた負メニスカ
スレンズとから構成している。また、第5レンズ群G5
は、両凸レンズ1枚で構成している。非球面は、第1レ
ンズ群G1の第1レンズ成分の裏面、第2レンズ群G2
の最終レンズ成分の表面、及び、第4レンズ群G4の最
終レンズ成分の裏面の3面に用いている。
す。広角端の無限遠物体における収差を図17に、広角
端の有限遠物体でレンズ第1面頂点より0.66mでの
収差を図18に、中間焦点距離の無限遠物体における収
差図を図19に、中間焦点距離における有限遠物体で
0.88mでの収差図を図20に、望遠端の無限遠物体
における収差図を図21に、望遠端の有限遠物体で0.
97mでの収差図を図22に示す。
G12の間隔(d4 )は無限遠物体時における2.266
から3.095に増加し、中群G12と後群G13の間隔
(d6)は無限遠物体時における0.543から5.5
42に増加する。図20の状態では、前群G11と中群G
12の間隔(d4 )は無限遠物体時における2.266か
ら2.578に増加し、中群G12と後群G13の間隔(d
6 )は無限遠物体時における0.543から6.053
に増加する。図22の状態では、前群G11と中群G12の
間隔(d4 )は無限遠物体時における2.266から
2.624に増加し、中群G12と後群G13の間隔
(d6 )は無限遠物体時における0.543から5.1
60に増加する。
記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナンバ
ー、2ωは画角、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半
径、d1、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…
は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズの
アッベ数である。なお、非球面形状は、光軸上光の進行
方向をx、光軸に直交する方向をyとしたとき、次の式
で表される。 x=(y2 /r)/[1+{1−(y/r)2 }1/2 ]
+A4y4 +A6y6 +A8y8 +A10 y10 ただし、rは近軸曲率半径、A4、A6、A8、A10 はそれぞ
れ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
。
。
。
値を次の表−3、表−4に示す。
の上記の構成により、広角大口径比ズームレンズにおい
て、従来困難とされていた無限遠から近接撮影距離まで
のフォーカシングを含めて、安定した結像性能を得るこ
とを可能にした。
の移動軌跡を示す図である。
での広角端(a)と望遠端(b)のレンズ断面図であ
る。
である。
である。
収差図である。
収差図である。
である。
図である。
図である。
図である。
る収差図である。
る収差図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
る収差図である。
る収差図である。
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側より順に、負屈折力の第1レンズ
群、正屈折力の第2レンズ群、負屈折力の第3レンズ
群、正屈折力の第4レンズ群、及び、正屈折力の第5レ
ンズ群より構成し、広角端から望遠端までのズーミング
は、第1レンズ群から第5レンズ群中の少なくとも3つ
のレンズ群を移動することによって行い、無限遠物体か
ら有限遠物体へのフォーカシングは、第1レンズ群を負
屈折力の前群(G11)と正屈折力の中群(G12)と負屈
折力の後群(G13)に分割し、前記後群(G13)を固定
した状態で、前記前群(G11)と中群(G12)を各々物
体側に移動することによって行い、かつ、以下の条件を
満足することを特徴とするズームレンズ。 0.5<|φ11/φ12|<3.0 ・・・(3) 1<ΔG11/ΔG12<1.8 ・・・(4) ただし、φ11は第1レンズ群内の前群(G11)の屈折
力、φ12は第1レンズ群内の中群(G12)の屈折力、Δ
G11は第1レンズ群内の前群(G11)の最短撮影距離ま
でのフォーカシング移動量、ΔG12は第1レンズ群内の
中群(G12)の最短撮影距離までのフォーカシング移動
量であり、フォーカシング移動量の基準位置を無限遠物
体位置とし、物体側に移動する時に負符号をとるものと
する。 - 【請求項2】 物体側より順に、負屈折力の第1レンズ
群、正屈折力の第2レンズ群、負屈折力の第3レンズ
群、正屈折力の第4レンズ群、及び、正屈折力の第5レ
ンズ群より構成し、広角端から望遠端までのズーミング
は、第1レンズ群から第5レンズ群中の少なくとも3つ
のレンズ群を移動することによって行い、無限遠物体か
ら有限遠物体へのフォーカシングは、第1レンズ群を負
屈折力の前群(G11)と正屈折力の中群(G12)と負屈
折力の後群(G13)に分割し、前記後群(G13)を固定
した状態で、前記前群(G11)と中群(G12)を各々物
体側に移動することによって行い、かつ、以下の条件を
満足することを特徴とするズームレンズ。 0.2<|φ1W/φW |<0.95 ・・・(1) 0.1<φ234W/φW <1.2 ・・・(2) ただし、φ1W、φ234Wは広角端でのそれぞれ第1レンズ
群の屈折力、第2レンズ群から第4レンズ群までの合成
屈折力、φW は全系の広角端での屈折力である。 - 【請求項3】 前記ズーミングに際し、第1レンズ群と
第5レンズ群を固定し、第2レンズ群から第4レンズ群
をそれぞれ相対間隔を変化させながら物体側に移動する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のズームレンズ。
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