JPH085920B2 - 抗ヒトストロムライシンモノクローナル抗体及び酵素免疫測定法 - Google Patents

抗ヒトストロムライシンモノクローナル抗体及び酵素免疫測定法

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JPH085920B2
JPH085920B2 JP3078155A JP7815591A JPH085920B2 JP H085920 B2 JPH085920 B2 JP H085920B2 JP 3078155 A JP3078155 A JP 3078155A JP 7815591 A JP7815591 A JP 7815591A JP H085920 B2 JPH085920 B2 JP H085920B2
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stromulysin
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enzyme immunoassay
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    • C12N9/6491Matrix metalloproteases [MMP's], e.g. interstitial collagenase (3.4.24.7); Stromelysins (3.4.24.17; 3.2.1.22); Matrilysin (3.4.24.23)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、抗ヒトストロムライシンモノク
ローナル抗体、及びそのモノクローナル抗体を用いた酵
素免疫測定法ならびに該測定法に基づき、検体中に存在
するヒトストロムライシンを潜在型ヒトストロムライシ
ンの量及び活性型ヒトストロムライシンの量の総和とし
て定量し、それによって、慢性関節リウマチ疾患を診断
することができる方法に関する。
【0002】
【背景技術】ストロムライシンは、プロテオグリカナー
ゼあるいはMMP−3(マトリックス・メタロプロティ
ナーゼ−3)とも呼ばれ、各種のサイトカインあるいは
各種の増殖因子などで刺激された線維芽細胞や腫瘍細胞
で産生される物質である。生体内では、慢性関節リウマ
チ疾患患者の関節局所で産生されるほか、血液中あるい
は関節液中に存在する。
【0003】ヒトストロムライシンは、関節軟骨の重要
な細胞外マトリックスであるプロテオグリカン及びIX
型コラーゲンのほか、ゼラチン、ラミニン、IV型コラ
ーゲンやフィブロネクチンなどを分解することから、慢
性関節リウマチ疾患患者の関節内部の軟骨破壊に重要な
役割を果たすものと考えられている。
【0004】ストロムライシンは潜在型ストロムライシ
ン(プロストロムライシンともいう)として産生され、
細胞外で活性化されて活性型ストロムライシンへと変換
される。潜在型ストロムライシンをプラスミンやトリプ
シンなどのセリンプロテアーゼで処理すると、ストロム
ライシンは限定分解され、活性型のストロムライシンと
なる。
【0005】また、潜在型のヒトストロムライシンを4
−アミノフェニル酢酸第二水銀(APMA)で処理した
場合にも活性型ヒトストロムライシンが生成する。潜在
型ヒトストロムライシンの分子量は57,000ダルト
ン(57kD)あるは59,000(59kD)であ
り、59kDのヒトストロムライシンは57kDのヒト
ストロムライシンに糖鎖が結合したものである。
【0006】また、プロテアーゼ消化して得られた活性
型ヒトストロムライシンの分子量は45kDであるが、
APMA処理した場合には、得られた活性型ヒトストロ
ムライシンの分子量は45kDと46kDであるが、A
PMAによる処理時間を12時間以上にすると、さらに
低分子化した28kDの分子量の活性型ヒトストロムラ
イシンが得られる。
【0007】従来、慢性関節リウマチ疾患の診断には、
リウマチ因子の検出法に基づいたRose法、Rose
法のHellerによる変法、RAHA−テスト及びR
A−テストなどが用いられている。しかし、これらの方
法では血中におけるリウマチ因子の存在は慢性関節リウ
マチ疾患に特異的ではないこと、これまでのリウマチ因
子の測定キットは定量性や再現性に乏しいなどの欠点を
有する。
【0008】また、赤血球沈降速度(赤沈値)やC反応
性蛋白質(CRP)の測定は、上記疾患の活動性を知る
ことはできるが、診断には適さないこと、抗核抗体やL
E細胞の検出については、疾患特異性が低く、他の膠原
病疾患でも良く検出されることなどにより、正確に慢性
関節リウマチ疾患を診断することは困難である。また、
ヒアルロン酸を定量する方法も存在するが、その部分
は、検体として関節液のみが用いられるという点で不便
である。
【0009】ヒトストロムライシンは、種々の関節疾患
のうちでも特に慢性関節リウマチ疾患において、その疾
患患者の関節局所で多量に合成・分泌されていることが
見出された。変形性関節症疾患患者の滑膜表層細胞や関
節軟骨細胞もストロムライシンを合成・分泌している
が、慢性関節リウマチ疾患では、多発性の関節炎を生じ
るのに対し、変形性関節症疾患では、通常、単発性であ
ることから、変形性関節症疾患患者の血中あるいは関節
液中のストロムライシン量には健常人の場合に比べて著
明な増加は認められない。
【0010】現在までのところ、上記のような関節破壊
の指標となる生化学的マーカーは全く見出されていない
ため、本発明は慢性関節リウマチの診断に関して、特に
有意義である。
【0011】
【発明の開示】本発明は、ハイブリドーマによるIgG
クラスの抗ヒトストロムライシンモノクローナル抗体な
らびにその製造方法、及び上記モノクローナル抗体を用
いるサンドイッチ法に基づくヒトストロムライシンの酵
素免疫測定法及びその測定法により慢性関節リウマチ疾
患患者の血液その他の検体中のストロムライシン量を定
量し、その定量値を健常人の相当する検体中のストロム
ライシンの定量値と比較することに基づき慢性関節リウ
マチ疾患を診断する方法を提供するものである。
【0012】すなわち、本発明は、 (1)潜在型ヒトストロムライシン及び活性型ヒトスト
ロムライシンと特異的に免疫反応し、かつ、ヒトコラゲ
ナーゼおよびヒトゼラチナーゼと免疫反応しない抗ヒト
ストロムライシンモノクローナル抗体。 (2)上記(1)記載の潜在型ヒトストロムライシン及
び活性型ヒトストロムライシンと特異的に免疫反応し、
かつ、ヒトコラゲナーゼおよびヒトゼラチナーゼど免疫
反応しない抗ヒトストロムライシンモノクローナル抗体
の中から2種の異なったモノクローナル抗体を選択し、
この2種の組み合せを用いて、その2種のうちのいずれ
か一方を酵素標識用抗体として使用し、他の一方を固相
担体結合用抗体として使用して、サンドイッチ法によ
り、検体中のヒトストロムライシンを潜在型ヒトストロ
ムライシンの量と活性型ヒトストロムライシンの量の総
和として定量することを特徴とするヒトストロムライシ
ンの酵素免疫測定法。 (3)上記(2)に記載の酵素免疫測定法により、ヒト
血液あるいはヒト関節液を検体として、その検体中に存
在するヒトストロムライシンについて、それを潜在型ヒ
トストロムライシンの量と活性型ヒトストロムライシン
の量の総和として定量するヒトストロムライシンの酵素
免疫測定法。 (4)上記の酵素免疫測定法により測定された定量値を
健常人の相当する検体の定量値と比較することに基づ
き、慢性関節リウマチ疾患を診断するために使用する上
記(2)および上記(3)に記載の酵素免疫測定法。
【0013】本発明において用いられる上記の酵素免疫
測定法は、後掲の実施例により説明されるところから理
解されようが、たとえば、酵素免疫測定法としては、第
一抗体固相法、二抗体法、エミット法(Enzyme
multiplied immunoassay te
chnique;EMIT)、エンザイムチャンネリン
グイムノアッセイ法、酵素活性修飾物質イムノアッセイ
法及びリポソーム膜−酵素イムノアッセイ法などの競合
法や、あるいは、サンドイッチ法、イムノエンザイムメ
トリックアッセイ法、酵素活性増強イムノアッセイ法及
びプロキシマールリンケージイムノアッセイ法などの非
競合法の通常の各種酵素免疫学的測定方法の中から任意
に選択し、これを行うことができる。
【0014】上記の測定法においては、固相担体として
は、抗原や抗体を受動的に良く吸着するポリスチレン
製、ポリカーボネイト製、ポリプロピレン製、あるいは
ポリビニル製のボール、マイクロプレート、スティッ
ク、試験管などの種々の材料を使用することができ、ま
た、その形態も任意に適切なものを選択し、使用するこ
とができる。
【0015】用いられる標識用酵素の例としては、ペル
オキシダーゼ、アルカリフォスファターゼあるいはβ−
D−ガラクトシダーゼなどがあげられ、また、それらの
酵素活性を測定する手段としては、比色法、蛍光法、生
物発光法あるいは化学発光法などを選択し、随時これら
の酵素及び酵素活性測定法を採択して、適宜組み合わせ
て使用することにより測定を行うことができる。
【0016】一方、酵素標識を付与する抗体としては、
抗体含有物を硫安分画した後、DEAE−セファセルの
如き陰イオン交換ゲルにより精製したIgG画分、さら
には、ペプシン消化後、還元して得られる特異的結合部
分Fab′を用いることもできる。
【0017】以下、実施例により、本発明によるモノク
ローナル抗体ならびにその製造方法及び該モノクローナ
ル抗体を使用してヒトストロムライシンを酵素免疫学的
に測定する方法、さらには、その測定方法を用いて慢性
関節リウマチ疾患を診断する方法について具体的に説明
する。ただし、本発明はこれらの例示に限定されるもの
ではない。
【0018】〔実施例1〕抗ヒトストロムライシンモノ
クローナル抗体の作製 (a) 抗原−ヒトプロストロムライシンの調製 Biochem.J.254,731〜741(198
8)に記載の本発明者らによる方法に従い、慢性関節リ
ウマチ疾患患者の滑膜細胞をダルベッコ変法イーグル培
地(日水製薬製)で培養した。すなわち、関節形成術を
行った慢性関節リウマチ患者の滑膜組織を細切し、酵素
学的に滑膜細胞を遊離させた後、20%ウシ胎児血清、
ペニシリン及びストレプトマイシンを含むダルベッコ変
法イーグル培地中で培養した。
【0019】上記文献記載に準拠して初代培養して得ら
れた細胞を、次に、ウサギ・マクロファージで処理した
無血清培地でさらに培養し、5〜7日目にその培養液を
回収した。得られた培養液をDEAE−セルロースカラ
ム(Whatman製)、グリーンAダイマトレックス
カラム(Amicon Corp.製)、ゼラチンセフ
ァロースカラム、コンカナバリンAセファロースカラム
(Pharmacia製)及び抗コラゲナーゼ抗体結合
アフィニティカラムで処理した後、最後にウルトロゲル
AcA44カラム(LKB製)を用いてヒトプロストロ
ムライシンを精製した。
【0020】得られた精製ヒトプロストロムライシンを
ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動(SDS−PAGE)に供したところ、分子量約5
7kDの単一バンドを示した。この精製ヒトプロストロ
ムライシンは、上記処理においてコンカナバリンAセフ
ァロースカラムを用いて得られたものであるため、糖鎖
が結合している59kDのプロストロムライシンを含ん
でいない。
【0021】(b) 抗体産生細胞の調製 6週令のBalb/c雌マウス2匹にまずフロインド完
全アジュバンドを用いて、前記(a)項で記述した精製
ヒトプロストロムライシンで初回免疫した。すなわち、
それぞれのマウスに15μgのヒトプロストロムライシ
ンを0.2mlの溶液として腹腔内投与した。その後、
17日目に10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)
に溶解した15μgのヒトプロストロムライシンを追加
免疫した。最終免疫として54日目に静脈内投与〔1
6.5μg/マウス;10mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.5)に溶解〕により補助免疫し、3日後にマ
ウス脾臓を取り出し、脾臓細胞を調製した。
【0022】(c) 細胞融合 (1) 以下の材料及び方法を用いる。RPMI 16
40培地:RPMINo.1640 (Flow La
b.製)に重炭酸ナトリウム(24mM)、ピルビン酸
ナトリウム(1mM)、ペニシリンGカリウム(50U
/ml)、硫酸ストレプトマイシン(50μg/ml)
及び硫酸アミカシン(100μg/ml)を加え、ドラ
イアイスでpHを7.2にし、0.2μm東洋メンブレ
ンフィルターで除菌濾過する。
【0023】NS−1培地:上記RPMI 1640培
地に除菌濾過した仔牛胎児血清(M.A.Biopro
ducts製)を15%(v/v)の濃度になるように
加える。
【0024】PEG 4,000溶液:RPMI 16
40培地のポリエチレングリコール4,000(PEG
4,000、Merck & Co.製)50%(w
/w)無血清溶液を調製する。
【0025】8−アザグアニン耐性ミエローマ細胞SP
−2(SP−2/O・Ag14)との融合は、Sele
cted Method in Cellular I
mmunology(ed.B.B.Mishell
& S.M.Shiigi)、W.H.Freeman
& Company(1980)、351〜372に
記載の0iらの方法に準拠して行った。
【0026】(2) 前記(b)項で調製した有核脾臓
細胞(生細胞率100%)とミエローマ細胞(生細胞率
100%)とを5:1の割合で融合する。すなわち脾臓
細胞とミエローマ細胞とを別々に前記RPMI 164
0培地で洗浄する。次に同じ培地に懸濁し、融合させる
ため上記の割合で混合する。容量50mlの円錐形スチ
ロール樹脂製試験管(住友ベークライト製)を用い、3
7mlのRPMI 1640培地中1,000rpm、
10分間遠心分離し、上清を完全に吸出する。沈殿した
細胞に37℃で加温したPEG 4,000溶液4.5
mlを穏やかに撹拌しながら1分間滴下し、さらに1分
間撹拌し、細胞を再懸濁、分散させる。次に37℃で加
温したRPMI 1640培地4.5mlを1分間で滴
下する。
【0027】この操作をさらに1回繰り返した後、同培
地31.7mlを2〜3分間で常に撹拌しながら滴下
し、細胞を分散させる。これを1,000rpm、7分
間遠心分離し、上清を完全に吸引除去する。次に沈澱し
た細胞に、37℃で加温したNS−1培地45mlをす
みやかに加え、細胞の大きい塊を10mlのピペットで
注意深く分散させる。
【0028】これを、同培地91mlの入ったボトルに
加えて希釈し、ポリスチレン製96穴マイクロウェル
(岩城硝子製)にウェル当たり6.0×10個/0.
1mlの細胞を加える。このマイクロウェルを7%炭酸
ガス/93%空気中で温度37℃、湿度100%下で培
養する。
【0029】(d) 選択培地によるハイブリドーマの
選択的増殖 (1) 使用する培地は以下のとおりである。HAT培
地:前記(c)項で述べたNS−1培地に、さらにヒポ
キサンチン(100μM)、アミノプテリン(0.4μ
M)及びチミジン(16μM)を加える。HT培地:ア
ミノプテリンを除去した以外は上記HAT培地と同一組
成の培地である。
【0030】(2) 前記(c)項の培養開始後翌日
(1日目)、細胞にピペットでHAT培地2滴(約0.
1ml)を加える。2、3、5及び8日目にそれぞれ培
地の半分(0.1ml)を新しいHAT培地で置き換
え、10日目に培地の半分を新しいHT培地で置き換え
る。このとき、ハイブリドーマの充分な生育が観察され
る。ハイブリドーマが生育した全ウェルについて、次項
(e)記載の固相−抗体結合テスト法(ELISA)に
より陽性ウェルを確認する。
【0031】次にフィーダーとして10個のマウス胸
腺細胞を含むHT培地1mlをポリスチレン製24穴セ
ルウェル(住友ベークライト製)に加えたものを用い、
上記で検出された各陽性ハイブリドーマの全内容物を移
す。これを前記(c)におけると同様に7%炭酸ガス存
在下、37℃で5日間培養する。ハイブリドーマの充分
生育した時点でELISAにより陽性を再確認し、それ
ぞれについて次項(f)記載の限界希釈法によるクロー
ニングを行う。なお、クローニングに使用した後の残液
をポリスチレン製25cm組織培養フラスコ(岩城硝
子製)に移し、凍結保存用試料とする。
【0032】(e) 固相−抗体結合テスト(ELIS
A)による抗ヒトストロムライシン抗体産生ハイブリド
ーマの検索 Anal.Biochem.104,205〜214
(1980)に記載のRennardらの方法に準拠し
て行う。この方法は、ハイブリドーマ抗体の検出に適し
ている。96穴ミクロタイトレーションプレート(Fl
ow Lab.製)を30ng/ウェルのヒトプロスト
ロムライシン(前記(a))でコートする。これに前記
(d)で得られたハイブリドーマ生育ウェルの上清の一
部を加えて室温で約1時間インキュベートする。2次抗
体としてPOD標識ヤギ抗マウスイムノグロブリン(C
appel Lab.製)を加え、さらに室温で約1時
間インキュベートする。次に基質である過酸化水素とo
−フェニレンジアミンを加え、マイクロプレートリーダ
ー(MRP−A4、東洋ソーダ製)を用いて492nm
の吸光度を測定する。
【0033】(f) クローニング 前記(d)の操作後、各ウェル中には2種以上のハイブ
リドーマが生育している可能性があるので、限界希釈法
によりクローニングを行い、モノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマを取得する。NS−1培地1ml当たりフ
ィーダーとして10個のマウス胸腺細胞を含むクロー
ニング培地を調製し、96穴マイクロウェルの36ウェ
ル、36ウェル及び24ウェルにウェル当たりそれぞれ
5個、1個及び0.5個のハイブリドーマを加える
【0034】5日目に全ウェルに約0.1mlのNS−
1培地を追加し、10日目に培地の半分(0.1ml)
を新しいNS−1培地で置き換える。クローニング開始
後14日目でハイブリドーマの充分な生育が認められ、
それらについてELISAを行った。テストした全ウェ
ルが陽性でない場合、抗体陽性ウェル中のコロニー数を
確認し、ウェル中に1コロニーが確認されたウェルを1
個選び再クローニングする。最終的にヒトストロムライ
シンに対するモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ1
4株が得られた。
【0035】(g) ハイブリドーマによるモノクロー
ナル抗体の大量産生 ハイブリドーマの増殖は常法によって行う。すなわち、
得られた各ハイブリドーマをNS−1培地などの適当な
培養液で培養し、その培養上清から10〜100μg/
mlの濃度のモノクローナル抗体を得ることができる。
一方、大量に抗体を得るためには、脾臓細胞とミエロー
マ細胞の由来動物と同系の動物(Balb/cマウス)
にマウス1匹当たり0.5mlの腫瘍形成促進剤プリス
タン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカ
ン、Aldrich Chem.製)を腹腔内投与す
る。
【0036】1〜3週間後に、各ハイブリドーマ1×1
個を同じく腹腔内投与し、さらにその1〜2週間後
に4〜7mg/mlのモノクローナル抗体を含む腹水を
得ることができる。
【0037】(h) モノクローナル抗体のアイソタイ
プ 前述したELISA法に従って、ヒトプロストロムライ
シンをコートしたミクロタイトレーションプレートに、
各モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの培養上清を
加えた。0.05%ツイン20含有PBSで洗浄した
後、アイソタイプ特異的ウサギ抗マウスIg抗体(Zy
med Lab.製)を加えた。PBSによる洗浄後、
POD標識ヤギ抗ウサギIgG(H+L)抗体を加え、
基質として過酸化水素及び2,2’−アジノージ(3−
エチルベンゾチアゾリン硫酸)を用いて検出した。
【0038】その結果をまとめて後掲の表1に示す。得
られたヒトストロムライシンに対するモノクローナル抗
体のうち、10個が免疫グロブリン鎖γ1/κを、2個
がγ2a/κを、又、2個がγ2b/κを有していた。
又、ヒトストロムライシンとの反応性については、後掲
の(j)項に記載した方法により得られた結果である。
【0039】(i) モノクローナル抗体の精製 前記(g)項で得られた各腹水をアフィゲルプロテイン
A MAPS−IIキット(Bio−Rad製)を用い
て精製した。
【0040】(j) ヒトストロムライシンとモノクロ
ーナル抗体との反応性 Biochem.J.254,731〜741(198
8)に本発明者らが記載しているように、ヒト滑膜細胞
の培養液中には、分子量59kDと57kDの潜在型の
ストロムライシンが存在する。しかし、この培養液をC
2+の存在下で4−アミノフェニル酢酸第二水銀(A
PMA)で処理すると、潜在型ストロムライシンは活性
化し、分子量46kDと45kDの活性型ストロムライ
シンが得られる。そこで、潜在型ストロムライシンを含
む上記培養液及び活性型ストロムライシンを含むAPM
A処理した培養液をSDS−PAGEに供した。
【0041】次に、POD標識ヤギ抗マウス免疫グロブ
リン(Cappel Lab.製)を用いて、細胞工学
1&2、1061〜1068(1983)に記載の田部
の方法に従ってウェスタンブロッティングを行い、実施
例1(i)項で得られた各モノクローナル抗体と潜在型
ストロムライシン(59kD及び57kD)との反応
性、及び各モノクローナル抗体と活性型ストロムライシ
ン(46kD及び45kD)との反応性を検討した。
【0042】この結果を表1に示す。表1に示すとお
り、14種類のモノクローナル抗体は、いずれも潜在型
ストロムライシン及び活性型ストロムライシンの全てと
反応することが認められた。一方、培養液中には、潜在
型コラゲナーゼや潜在型ゼラチナーゼも共存するが、上
記のウェスタンブロッティングパターンでは、ストロム
ライシンの分子量に相当する60kD及び57kDのバ
ンドが認められただけで、ヒトコラゲナーゼの分子量に
相当する55kD及び52kD、また、ヒトゼラチナー
ゼの分子量に相当する72kDのバンドは検出されなか
った。従って、上記の14種類のモノクローナル抗体
は、ヒトコラゲナーゼやヒトゼラチナーゼとは反応せ
ず、ストロムライシンと特異的に反応することが認めら
れた。
【0043】〔実施例2〕抗ヒトストロムライシンモノ
クローナル抗体を用いた免疫組織染色 ヒトストロムライシンは、細胞内で産生された後、細胞
内に貯蔵されることなく、細胞外に持続的に分泌され
る。そこで、どのような細胞でヒトストロムライシンが
産生されているのかを知る目的で、ヒトストロムライシ
ンを産生する細胞内に蓄積させるために、モネンシン
(2μM)の存在下で慢性関節リウマチ疾患患者の滑膜
組織を3時間培養した。
【0044】上記組織を、ペリオデイト−リジン−パラ
ホルムアルデヒド固定し、パラフィン切片を作製した。
脱パラフィンしたこれらの切片中の内因性ペルオキシダ
ーゼを過酸化水素でブロックした後、実施例1の(i)
項で得られた抗ヒトストロムライシンモノクローナル抗
体(IgG)と反応させた。つぎに、その切片をPBS
で充分洗浄し、ビオチン化ウマ抗マウスIgG(H+
L)と反応させた後、さらにアビジン−ビオチン−ペル
オキシダーゼコンプレックス(Vector Lab.
製)と反応させた。
【0045】上記のようにして得られた切片をPBSで
洗浄した後、基質としてジアミノベンチジン及び過酸化
水素を用いて発色させた。抗ヒトストロムライシンモノ
クローナル抗体としてIgG(クローン55−2A4)
及びIgG(クローン55−3G3)を用いたときの免
疫組織染色では、いずれも、ヒトストロムライシンは、
慢性関節リウマチ疾患患者の滑膜表層細胞に陽性に染色
された。従って、クローン55−2A4及びクローン5
5−3G3は、いずれも、免疫組織染色に使用できるこ
とが判明した。
【0046】〔実施例3〕ヒトストロムライシンの定量
法 (a)酵素標識モノクローナル抗体の調製 (1) Fab′画分の調製 実施例1(i)項で得られた各精製モノクローナル抗体
(IgG)を0.1M酢酸緩衝液(pH4.2)に溶解
し、その溶液を以下述べるようにしてペプシンで消化し
た。すなわち、上記IgGに対して2%(w/w)のペ
プシンを加え、37℃、24時間消化した。
【0047】さらにその消化物に、2Mトリス溶液を加
えてpHを7.0に調整することによって反応を停止さ
せ、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化した
ウルトロゲルAcA44カラムを用いたゲル濾過によ
り、F(ab′)画分を分取した。
【0048】次に、このF(ab′)画分を5mMエ
チレンジアミン四酢酸(EDTA)含有0.1Mリン酸
緩衝液(pH6.0)中で透析し、最終濃度10mMと
なるようにアミノエタンチオールを加え37℃で90分
間還元した後、5mM EDTA含有0.1Mリン酸緩
衝液(pH6.0)で平衡化したウルトロゲルAcA4
4カラムを用いてゲル濾過し、Fab′画分を分取し
た。
【0049】(2) マレイミド標識POD画分の調製 上記(1)項の操作とは別に、以下に述べるようにして
PODにマレイミドを標識した。すなわち、PODを1
0mg/mlの量で0.1Mリン酸緩衝液(pH7.
0)に溶解し、そのPODに対して、25倍モル量のN
−(ε−マレイミドカプロイルオキシ)コハク酸イミド
をジメチルホルムアミド(DMF)溶液として加え、3
0℃、30分間反応させた。これを0.1Mリン酸緩衝
液(pH6.0)で平衡化したセファデックスG−50
カラムでゲル濾過し、マレイミド標識POD画分を分取
した。
【0050】(3) Fab′−POD複合体画分の調
製 前記(1)項で調製した画分中のFab′に対して、上
記(2)項で得られた画分中のマレイミド標識PODと
して等モルになるように両画分を混合し、さらにFa
b′及びマレイミド標識PODの最終濃度が100μM
となるように、5mMEDTA含有0.1Mリン酸緩衝
液(pH6.0)で希釈した。
【0051】この混合液を4℃、20時間反応後、Fa
b′の10倍モル量のN−エチルマレイミドで未反応の
チオール基をブロックした。これを0.1Mリン酸緩衝
液(pH6.5)で平衡化したウルトロゲルAcA44
カラムを用いてゲル濾過し、Fab′−POD複合体画
分を分取後、0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)及
び0.001%クロルヘキシジンを添加し、4℃で保存
した。
【0052】(b) モノクローナル抗体結合ボールの
調製 J.Immunoassay ,209〜327(1
983)に記載のIshikawaらの方法に従って、
実施例1(i)項で得られた精製モノクローナル抗体を
0.1%アジ化ナトリウム含有0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.5)に溶解し、その濃度を100μg/ml
に調整した。
【0053】このモノクローナル抗体溶液にポリスチレ
ンボール(径6.5mm,Precision Pla
stic Ball製)を浸漬し、4℃に24時間静置
した。次にモノクローナル抗体溶液を除去した後、0.
1%BSA、0.1%塩化ナトリウム及び0.001%
クロルヘキシジン含有10mMリン酸緩衝液(pH7.
0)で洗浄し、4℃にて保存した。
【0054】(C) 酵素免疫測定法 実施例1(a)項で得られた精製ヒトプロストロムライ
シンを、0.1M塩化ナトリウム及び1%BSA含有1
0mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用いて、1280
ng/mlの溶液を調製し、これを段階希釈した溶液を
各々50μlずつとり、標準試料とした。
【0055】一方、検体試料としては、健常人血清、慢
性関節リウマチ疾患(RA)患者血清及び変形性関節症
疾患(OA)患者血清を各々50μl用いた。上記の試
料をそれぞれ試験管にとり、上記(a)で調製したFa
b′−POD複合体画分(100ng/ml)、0.1
M塩化ナトリウム及び10mM EDTA含有30mM
リン酸緩衝液(pH7.0)300μlに溶解した。次
にこれらの各々の試験管に、前記にて調製したモノクロ
ーナル抗体結合ポリスチレンボールを1個ずつ添加し
て、室温で1時間静置した後、50mM塩化ナトリウム
含有5mMリン酸緩衝液(pH7.0)にて洗浄した。
【0056】次に、9%DMF含有0.1M酢酸緩衝液
(pH5.5)に溶解したPOD基質、すなわち、0.
025%テトラメチルベンチジンを300μlずつ加
え、さらに0.0075%過酸化水素水を300μlず
つ加え、室温で30分間静置した後、1.75N硫酸1
400μlを添加することにより反応を停止させた。島
津マイクロフロー紫外可視分光光度計(UV−730)
を用いて、反応混合液の波長450nmの吸光度を測定
し、標準試料から作成した検量線により、検体試料の吸
光度に相当するヒトストロムライシン濃度を読み取っ
た。
【0057】IgG(クローン55−3G3)を固相用
抗体とし、IgG(クローン55−2A4)を標識用抗
体として用いて得られた標準曲線を図1に示す。ただ
し、上記以外のモノクローナル抗体の組み合わせでもヒ
トストロムライシンの定量は可能であるが、上記の組み
合わせで得られた感度が最も高かった。また、表1に示
したように、得られたモノクローナル抗体は、潜在型ス
トロムライシン及び活性型ストロムライシンの両方と反
応性を有している。従って、上記のサンドイッチアッセ
イ系でも検体中の潜在型ストロムライシン及び活性型ス
トロムライシンの両方ともに定量している。
【0058】一方、実施例1の(j)項に記載したよう
に、固相用抗体及び標識用抗体はいずれもヒトコラゲナ
ーゼやヒトゼラチナーゼと反応しないで、上記のアッセ
イ系においてはストロムライシンのみを特異的に定量し
ている。図1に示されているように、ヒトプロストロム
ライシン標準試料の濃度の上昇に伴って、A450は増
加しており、定量感度は、試料1ml当たり20ng/
mlであった。
【0059】(d) RA患者及びOA患者についての
ストロムライシンの定量 上記(c)項において示した酵素免疫測定法により、健
常人、RA患者及びOA患者の血中ストロムライシンを
定量した。すなわち、検体試料として健常人血清(9検
体)、RA患者血清(10検体)及びOA患者血清(1
1検体)を各々50μlずつ用いて、ストロムライシン
濃度を測定した。その結果、表2にみられるように、健
常人血清中のストロムライシン濃度(平均値±S.
D.)は、65.9±20.3ng/mlであった。
【0060】一方、RA患者血清中のストロムライシン
濃度(平均±S.D.)は731.8±369.4ng
/mlであり、この値は健常人血清中のストロムライシ
ン濃度に比し有意に高いことが認められた。一方、OA
患者血清中のストロムライシン濃度は84.3±49.
6ng/mlであり、健常人血清中のストロムライシン
濃度と有意な差は認められなかった。
【0061】なお、上記の診断にあたっての検体として
は、血液あるいは関節液のほか、適宜、生体から得られ
るストロムライシン含有試料を用いることができる。そ
の例としては、例えば、ヒト滑膜組織、ヒト軟骨組織あ
るいは、それらの培養液をあげることができる。
【0062】次に、RA患者及びOA患者の関節液中ス
トロムライシンを定量した。すなわち、検体試料として
RA患者関節液(9検体)及びOA患者関節液(10検
体)について、ストロムライシン濃度を測定した。ただ
し、関節液50μlを用いた場合、測定値(A450
は検量線の範囲を越えるため、予め10〜100倍に希
釈した関節液を試料とした。
【0063】その結果、表3にみられるように、RA患
者関節液中のストロムライシン濃度(平均±S.D.)
は49257±23267ng/mlであり、この値は
OA患者関節液中のストロムライシン濃度(10097
±640ng/ml)に比し有意に高かった。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3の(c)項で得られた標準曲線、すな
わち、IgG(クローン55−3G3)を固相用抗体と
し、IgG(クローン55−2A4)を標識用抗体とし
て用いた1段階サンドイッチ法におけるヒトプロストロ
ムライシンの標準曲線を示す図である。ラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 15/02 C12P 21/08 9358−4B (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 小玉 修嗣 富山県高岡市長江1868 高岡スカイハイツ 603号 (72)発明者 吉田 真一 富山県富山市中島4丁目13番16号 (56)参考文献 The Journal of Bio logical Chemistry, 265[28](1990)P.17238−17245 Matrix,10[5](1990)P. 285−291 American Journal o f Pathology,135[6 ](1989)P.1055−1064

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜在型ヒトストロムライシン及び活性型
    ヒトストロムライシンと特異的に免疫反応し、かつ、ヒ
    トコラゲナーゼおよびヒトゼラチナーゼと免疫反応しな
    い抗ヒトストロムライシンモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の潜在型ヒトストロムライ
    シン及び活性型ヒトストロムライシンと特異的に免疫反
    応し、かつ、ヒトコラゲナーゼおよびヒトゼラチナーゼ
    と免疫反応しない抗ヒトストロムライシンモノクローナ
    ル抗体の中から2種の異なったモノクローナル抗体を選
    択し、この2種の組み合せを用いて、その2種のうちの
    いずれか一方を酵素標識用抗体として使用し、他の一方
    を固相担体結合用抗体として使用して、サンドイッチ法
    により、検体中のヒトストロムライシンを潜在型ヒトス
    トロムライシンの量と活性型ヒトストロムライシンの量
    の総和として定量することを特徴とするヒトストロムラ
    イシンの酵素免疫測定法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の酵素免疫測定法によ
    り、ヒト血液あるいはヒト関節液を検体として、その検
    体中に存在するヒトストロムライシンについて、それを
    潜在型ヒトストロムライシンの量と活性型ヒトストロム
    ライシンの量の総和として定量するヒトストロムライシ
    ンの酵素免疫測定法。
  4. 【請求項4】 上記の酵素免疫測定法により測定された
    定量値を健常人から採取された検体の定量値と比較する
    ことに基づき、慢性関節リウマチ疾患を検出するために
    使用する請求項2および請求項3に記載の酵素免疫測定
    法。
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