JPH0858932A

JPH0858932A - ピッキング装置

Info

Publication number: JPH0858932A
Application number: JP6195616A
Authority: JP
Inventors: Ryoichi Okura; 良一大庫; Yutaka Saeki; 豊佐伯
Original assignee: Okura Yusoki KK
Current assignee: Okura Yusoki KK
Priority date: 1994-08-19
Filing date: 1994-08-19
Publication date: 1996-03-05
Anticipated expiration: 2014-12-06
Also published as: JP2987061B2; US5772392A

Abstract

(57)【要約】【目的】物品収納部13の下側に重積される物品Ａに加
わる上側の物品Ａの荷重を軽減し、収納時および投出時
の物品Ａの破損を防止する。【構成】フレーム12に沿って複数の物品Ａを上下方向
に重積収納する複数の物品収納部13を並設する。各物品
収納部13の下部に、最下位の物品Ａを投出口40から投出
する投出ユニット14を設ける。物品収納部13は、物品Ａ
の下面を支える支持板72およびこの支持板72に対して垂
直に立設される物品収納枠31を備える。物品収納枠31に
は、物品Ａの投出方向の前面を支える前面板32を設け、
物品Ａの投出方向と直交する一側面を支える側面板33を
設ける。物品収納枠31を、前面板32の上端側が投出方向
へ傾斜する傾斜姿勢とし、側面板33の上端側が物品Ａを
支える内面とは反対側へ傾斜する傾斜姿勢とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数収納された物品を
１個ずつピッキングするピッキング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のピッキング装置は、複数
の物品を上下方向に重積収納する物品収納部を備え、こ
の物品収納部の底部に、最下位の物品のみが通過可能と
する投出口が設けられるとともに、最下位の物品を投出
口から投出する投出ユニットが配設されている。

【０００３】物品収納部は、物品の下面を支える支持板
を備えるとともに、支持板の上面に対して垂直に設けら
れて物品の周囲を囲む壁体を備え、この壁体の投出方向
の前面に投出口が形成されている。そして、支持板は水
平に、壁体は垂直にそれぞれ配設されており、物品は壁
体内に垂直方向に沿って重積収納されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ピッキング装置では、物品収納部に複数の物品が収納さ
れると、下側に重積収納される物品のうち特に最下位の
物品にその上側に重積収納された物品の全重量が加わる
ため、荷重に対して弱い物品の場合にはつぶれるなどの
破損を生じやすく、さらに、投出ユニットによる投出負
荷が大きくなり、強い投出力で大きな荷重が加わった最
下位の物品を投出しようとすれば、物品の破損を生じや
すい問題がある。

【０００５】また、投出方向と直交する幅が異なる複数
種の物品を取り扱う場合、幅広物品用の壁体内に幅狭物
品を収納したのでは、その幅狭物品の位置が定まらない
ため、物品の幅ごとに壁体を用いなければならず、幅が
異なる物品の収納に容易に対応できない。

【０００６】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、物品収納部の下側に重積される物品に加わる上側
の物品の荷重を軽減し、収納時および投出時の物品の破
損を防止でき、また、幅が異なる物品の収納に容易に対
応できるピッキング装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載のピッキン
グ装置は、フレームに沿って複数の物品を上下方向に重
積収納する複数の物品収納部を並設し、この各物品収納
部の下部に、この物品収納部の並設方向とは直交する一
方向に最下位の物品のみが通過可能とする投出口を設け
るとともに、最下位の物品を投出口から投出する投出ユ
ニットを設けたピッキング装置において、前記物品収納
部は、前記物品の下面を支える支持板と、この支持板の
上面に対して垂直に配設され、前記物品の投出方向の前
面を支えるとともに下部に前記投出口が形成される前面
板を有し、かつ、物品の投出方向と直交する前記物品収
納部の並設方向の一側面を支える側面板を有する物品収
納枠とを備え、この物品収納枠を、前記前面板の上端側
が投出方向へ傾斜する傾斜姿勢とするとともに、前記側
面板の上端側が物品を支える内面とは反対側へ傾斜する
傾斜姿勢として前記フレームに取り付けたものである。

【０００８】請求項２記載のピッキング装置は、請求項
１記載のピッキング装置において、物品収納枠の側面板
の物品を支える内面に平行に対向する補助枠をフレーム
に取り付けたものである。

【０００９】

【作用】請求項１記載のピッキング装置では、物品収納
枠を前面板の上端側が投出方向へ傾斜する傾斜姿勢とす
るとともに側面板の上端側が物品を支える内面とは反対
側へ傾斜する傾斜姿勢としてフレームに取り付けるた
め、物品収納部内に重積収納される物品が前面板および
側面板に寄り掛かった状態に支えられ、支持板に垂直な
方向（物品重積方向）へ作用する物品の荷重のモーメン
トが小さくなり、物品収納部の下側に重積される物品に
加わる上側の物品の荷重が軽減される。

【００１０】請求項２記載のピッキング装置では、請求
項１記載のピッキング装置の作用に加えて、幅狭の物品
を収納する場合には、物品収納枠の側面板の物品を支え
る内面に平行に対向して補助枠をフレームに取り付ける
ことにより、物品収納部の横幅を幅狭の物品の横幅に合
わせられ、幅が異なる物品の収納に容易に対応可能とな
る。

【００１１】

【実施例】以下、本発明のピッキング装置の一実施例の
構成を図１ないし図１０を参照して説明する。

【００１２】図４はピッキング装置の斜視図を示す。ピ
ッキング装置は、中央にコンベヤとしてのベルトコンベ
ヤ11が設置され、このベルトコンベヤ11の両側に跨がっ
て略Ａ字状のフレーム12が設置され、このフレーム12の
両側に沿って種類別に複数の物品Ａを上下方向に重積収
納する複数の物品収納部13が並列に取り付けられ、この
各物品収納部13の下部に各物品収納部13内の最下位の物
品Ａをベルトコンベヤ11上へ投出する投出ユニット14が
カバー15で覆われて取り付けられ、投出ユニット14とベ
ルトコンベヤ11との間に投出される物品Ａをベルトコン
ベヤ11上へ導くシュート16が配設されている。

【００１３】ベルトコンベヤ11の搬送方向の端部下方に
１ピッキング単位に物品Ａを収容するボックス17を供給
するボックスコンベヤ18がベルトコンベヤ11と直交して
配設されている。

【００１４】また、図２はピッキング装置の側面図、図
３はピッキング装置の正面図を示す。フレーム12は、左
右一対の脚材21の上端が連結材22で連結されて略Ａ字状
に組み立てられた組体が両端に配設され、この両組体の
両側の脚材21間が水平状の複数の継ぎ材23で連結されて
組み立てられている。

【００１５】フレーム12の両側の上端および中間部には
レール体24がそれぞれ水平に取り付けられている。この
レール体24には、図５に示すように、外面に開口するあ
り溝25が長手方向に沿って形成されている。

【００１６】また、図１は物品収納部13および投出ユニ
ット14の断面図を示し、図５は物品収納部13の断面図を
示し、図６は物品収納部13の斜視図を示す。物品収納部
13は、底面が投出ユニット14の後述する支持板72にて形
成され、側面が物品収納枠31にて形成されている。

【００１７】物品収納枠31は、ベルトコンベヤ11に臨む
物品Ａの投出方向Ｆの前面を支える前面板32を有すると
ともに、物品Ａの投出方向Ｆと直交する物品収納部13の
並設方向の一側面を支える側面板33を有する断面略Ｌ字
状に形成されている。

【００１８】前面板32には、上下部近傍に、上下方向に
長孔状の操作孔34が形成されているとともに、この各操
作孔34の部分の投出方向Ｆの前面に断面略コ字状の取付
部材35が取り付けられ、この取付部材35に、上下方向に
長孔状の取付孔36が形成されている。そして、各レール
体24のあり溝25にねじ孔37を有する矩形状のナット38を
嵌合し、取付部材35の内側にボルト39を配置して取付孔
36を通じてあり溝25内のナット38に係合し、操作孔34を
通じてボルト39を螺着操作することにより、物品収納枠
31がフレーム12に取り付けられる。

【００１９】この物品収納枠31をフレーム12に取り付け
た状態では、図１、図２および図５に示すように、物品
収納枠31の前面板32の上端側が投出方向Ｆへ傾斜する傾
斜姿勢とするとともに、側面板33の上端側が物品Ａを支
える内面とは反対側へ傾斜する傾斜姿勢としてフレーム
12に取り付けられている。そして、隣接する物品収納枠
31の側面板33間に物品収納部13が形成され、複数の物品
Ａが上下方向に重積収納される。

【００２０】図１、図５および図６に示すように、物品
収納枠31の前面板32の下部には支持板72との間に投出口
40が形成され、側面板33の下部には前面板32より投出口
40の方向に突出する投出ガイド41が形成されている。

【００２１】投出口40の上側には、投出口40の上面を構
成する投出口枠42が配設されている。この投出口枠42
は、物品収納枠31の前面板32と略同幅に形成され、ボル
ト39が挿通する上下方向に長孔状の溝孔43を有する取付
板44が取付部材35とレール体24との間に介在して取り付
けられ、この取付板44から前面板32の前面に平行に近接
する押え板45、投出口40へ向けて下降傾斜する傾斜板46
および水平板47がそれぞれ形成されている。そして、投
出口枠42の取付高さを調整することにより、投出口枠42
と支持板72との間隔、すなわち投出口40の高さを物品Ａ
の厚みに応じて調整できる。

【００２２】図１に示すように、物品収納枠31の側面板
33には、物品収納部13に収納された商品Ａの投出方向Ｆ
の後面を支える後面ガイド板48が取り付けられている。
この後面ガイド板48は、側面板33にねじ止めされる取付
板49を介して物品収納枠31の前面板32と平行に対向さ
れ、上部が物品収納部13の外側に湾曲形成されている。
取付板49には後面ガイド板48に垂直な方向に長孔状の取
付孔50が形成されており、後面ガイド板48の取付位置を
調整することにより、後面ガイド板48と前面板32との間
隔を物品Ａの投出方向Ｆの長さに応じて調整できる。

【００２３】図６には物品収納枠31の補助枠51を示し、
この補助枠51は、取付板52および側面板53を有する断面
略Ｌ字状に形成され、取付板52には上下方向に長孔状の
取付孔54が形成されている。そして、この補助枠51は、
投出方向Ｆと直交する横幅が小さい物品Ａを収納する物
品収納枠31や図２に示すように外側から向かって左端と
なる物品収納枠31に用いられ、物品収納枠31の取付方法
と同様に、ボルト55でレール体24に取り付けられ、物品
収納枠31の側面板33の物品Ａを支える内面に平行に対向
される。補助枠51のレール体24への取付位置を調整する
ことにより、補助枠51と物品収納枠31の側面板33との間
隔を物品Ａの横幅に応じて調整できる。

【００２４】図７には物品収納枠31に取り付けられる支
持具56を示し、この支持具56は、前縁が前面板32に当接
する垂直状の基板部57および水平状の支持板部58を有
し、基板部57の前縁上側に下方に向かって突出する略Ｌ
字状の引掛片59が突出形成され、基板部57の下縁に側面
板33に当接する当接板部60が形成され、基板部57の後縁
下側に取付板部61が形成され、この取付板部61に取手62
が斜め下方へ向けて取り付けられている。

【００２５】そして、物品収納枠31の前面板32の中間部
には上下方向に長孔状の引掛孔63が複数形成されてお
り、支持具56は引掛片59をいずれかの引掛孔63に引っ掛
けて取り付けられる。この支持具56により、物品収納部
13内に収納される物品Ａのうち、支持具56が取り付けら
れた中間部以上の物品Ａを支持板部58上に仮支持し、下
部の物品Ａに物品収納部13内の全ての物品Ａの重量が加
わるのを防止できる。支持具56より下側の物品Ａの数が
投出によって少なくなれば、支持具56を外し、支持具56
上に仮支持していた物品Ａを下方へ移動させて下側の物
品Ａ上に重ねる。

【００２６】また、図８は投出ユニット14の斜視図を示
す。投出ユニット14は、垂直状のフレーム板71を備え、
このフレーム板71の上部に投出方向Ｆに沿って細長い板
状に形成された一対の支持板72が取り付けられている。
この支持板72の上面には最下位の物品Ａの下面が当接す
る支持面73およびこの支持面73の投出方向Ｆの先端にベ
ルトコンベヤ11に向けて下降傾斜するシュート面74が形
成され、一対の支持板72間には投出方向Ｆに沿って溝部
75が形成されている。

【００２７】フレーム板71の一側には、投出方向Ｆの下
流側および上流側に回転輪としての大径のタイミングプ
ーリ76および小径のタイミングプーリ77がそれぞれ回転
自在に軸支されている。大径のタイミングプーリ76は、
周面に凹凸状の噛合部78が形成されており、中央のボス
79がフレーム板71から突出する駆動軸80に固定されて、
上部が溝部75の下面に近接して臨む位置に配置されてい
る。小径のタイミングプーリ77は、周面に凹凸状の噛合
部81が形成されるとともに両側に鍔部82が形成されてお
り、中央のボス83がフレーム板71から突設された図示し
ない支軸に回転自在に軸支されて、上部が溝部75に進入
した位置に配置されている。

【００２８】一対のタイミングプーリ76，77によって、
無端体としてのタイミングベルト84が張設されている。
このタイミングベルト84は、内周にタイミングプーリ7
6，77の噛合部78，81に噛合する噛合部85が形成されて
おり、一対のタイミングプーリ76，77の上部間で溝部75
に嵌合して支持板72の上面と平行移動する平行移動域86
が形成され、ベルト表面に３つの投出突起87が等間隔毎
に突設されている。投出突起87は、タイミングベルト84
と同幅の四角形状に形成されており、平行移動域86にお
いて支持板72上に突出して物品Ａを押出可能とする突出
高さ寸法に形成されている。

【００２９】フレーム板71の他側には、モータ88および
このモータ88の回転駆動力を駆動軸80に伝達するギヤ機
構89が配設されている。

【００３０】一方の支持板72の支持面73には切欠孔91が
形成され、この切欠孔91の下側に、切欠孔91から出没可
能とする検知片92の押下時に物品有を検知するとともに
突出時に物品無を検知する図示しないエンプティ検知セ
ンサが配設されている。また、一方の支持板72のシュー
ト面74には切欠部93が形成され、この切欠部93内に、物
品Ａの通過を検知する光学式の投出検知センサ94が配設
されている。さらに、タイミングプーリ77の支軸にブラ
ケット95が取り付けられ、このブラケット95に、タイミ
ングベルト84の投出突起87の通過を検知する光学式の投
出突起検知センサ96が配設されている。

【００３１】図１に示すように、物品収納部13の底部で
投出口40とは反対側に、物品収納部13内の最下位の物品
Ａから２段目の物品Ａを押し上げて離反させる物品押上
手段101 が配設されている。この物品押上手段101 は、
エアシリンダ102 が固定的に取り付けられ、このエアシ
リンダ102 の作動部に押上部材103 が取り付けられてい
る。この押上部材103 には、２段目の物品Ａの下側角部
に当接して傾斜面にて押し上げる押上面104 が形成され
ている。

【００３２】次に、本実施例の作用を説明する。

【００３３】投出待機状態では、図１に示すように、押
上部材103 が後退した定位置に位置し、物品収納部13に
収納された物品Ａのうち最下位の物品Ａが支持板72に接
し、その最下位の物品Ａの上に複数の物品Ａが重積され
ている。タイミングベルト84の投出突起87の１つが投出
口40の定位置に位置し、その投出突起87によって最下位
の物品Ａが投出口40から出るのが規制されている。

【００３４】そして、物品投出時には、図９(a) に示す
ように、エンプティ検知センサでエンプティ検知無し
（物品有り）が検知されていれば、エアシリンダ102 が
作動されて押上部材103 が２段目の物品Ａを押し上げ、
最下位の物品Ａに上段の物品Ａの重量がかからないよう
にする。

【００３５】その後、モータ88が作動されてタイミング
ベルト84が回動し、図９(b) に示すように、最下位の物
品Ａよりも投出方向Ｆの上流側に位置していた投出突起
87が最下位の物品Ａに当接し、図９(c) に示すように、
最下位の物品Ａを投出口40へ押し出す。この投出口40へ
押し出される物品Ａを投出検知センサ94により検知す
る。

【００３６】投出動作中の投出突起87が定位置に達する
手前であって、最下位の物品Ａが物品収納部13の下部か
ら押し出される際、図１０(d) に示すように、エアシリ
ンダ102 が作動されて押上部材103 が後退し、押し上げ
られていた物品Ａが下降する。

【００３７】投出動作中の投出突起87が定位置に達する
わずかに手前であって、最下位の物品Ａが物品収納部13
の下部から押し出された際、図１０(e) に示すように、
次に投出動作を行なう投出突起87を投出突起検知センサ
96が検知する。

【００３８】そして、物品Ａを１つだけ投出する場合で
あれば、投出を行なった投出突起87が投出口40内の定位
置で停止するようにモータ88が停止され、図１に示す状
態となり、次回の物品投出に待機する。

【００３９】また、物品Ａを連続投出する場合であれ
ば、図１０(f) に示すように、エアシリンダ102 が作動
されて押上部材103 が最下位から２段目の物品Ａを押し
上げ、モータ88が継続作動されて前述のように最下位の
物品Ａの投出動作を連続して行なう。所定数の物品Ａの
投出完了後は、投出を行なった投出突起87が投出口40内
の定位置で停止するようにモータ88が停止され、図１に
示す状態となり、次回の物品投出に待機する。

【００４０】このように、タイミングベルト84を連続し
て回動させることにより、物品Ａを連続的に高速ピッキ
ングすることができる。しかも、投出を行なった投出突
起87が投出口40内の定位置で停止するため、支持板72が
ベルトコンベヤ11の方向へ傾斜されていても、投出口40
から物品Ａが流出するようなことがなく、誤ピッキング
を防止できる。

【００４１】なお、投出突起検知センサ96が次に投出動
作を行なう投出突起87を検知しない場合には、異常と判
断する。さらに、投出検知センサ94が投出される物品Ａ
を検知しない場合、あるいは検知したままの場合には、
物品Ａの投出詰まりが生じたと判断し、オペレータに報
知する。

【００４２】また、物品収納枠31は、前面板32の上端側
が投出方向Ｆへ傾斜する傾斜姿勢とするとともに、側面
板33の上端側が物品Ａを支える内面とは反対側へ傾斜す
る傾斜姿勢としてフレーム12に取り付けられているた
め、物品収納部13内に重積収納される物品Ａは前面板32
および側面板33に寄り掛かった状態に支えられ、支持板
72に垂直な方向（物品重積方向）へ作用する物品Ａの荷
重のモーメントが小さくなり、物品収納部13の下側に重
積される物品Ａに加わる上側の物品Ａの荷重を軽減で
き、収納時および投出時の物品Ａの破損を防止できる。

【００４３】また、幅狭の物品Ａを収納する場合には、
物品収納枠31の側面板33の物品Ａを支える内面に平行に
対向して補助枠51をフレーム12に取り付けることによ
り、物品収納部13の横幅を幅狭の物品Ａの横幅に合わせ
ることができ、幅が異なる物品Ａの収納に容易に対応で
きる。

【００４４】次に、図１１は他の実施例を示し、この実
施例では、フレーム12の一側の脚材21の上端を上方へ延
設するとともに、物品収納枠31の上端を上方へ延設して
いる。そのため、上方へ延設した側の各物品収納枠31
は、物品Ａの収納数を増やすことができる。

【００４５】次に、図１２はさらに他の実施例を示し、
この実施例では、フレーム12の一側の脚材21を短くして
短い物品収納枠31を取り付けるとともに、フレーム12の
一側上端に物品収納部13および投出ユニット14をもう１
段分取り付け、他側の脚材21を長くして長い物品収納枠
31を取り付ける。一側上段の投出ユニット14のシュート
16の先端に臨む他側の脚材21側に遮蔽板111 およびシュ
ート112 が取り付けられ、このシュート112 の先端に臨
む一側の脚材21側に遮蔽板113 およびシュート114 が取
り付けられている。そして、一側上段の投出ユニット14
によって投出される物品Ａは、シュート16からシュート
112 およびシュート114 を通じてベルトコンベヤ11上に
落下する。

【００４６】この実施例では、フレーム12の一側を上下
２段に分割することにより、物品の種類を増やすことが
でき、多品種に対応できる。しかも、一側上段の投出ユ
ニット14によって投出される物品Ａは、複数のシュート
16，112 ，114 により段階的に落下してベルトコンベヤ
11上に載るため、高い位置から投出されても、損傷を生
じるのを防止できる。

【００４７】

【発明の効果】請求項１記載のピッキング装置によれ
ば、物品収納枠を前面板の上端側が投出方向へ傾斜する
傾斜姿勢とするとともに側面板の上端側が物品を支える
内面とは反対側へ傾斜する傾斜姿勢としてフレームに取
り付けるため、物品収納部内に重積収納される物品が前
面板および側面板に寄り掛かった状態に支えられ、支持
板に垂直な方向（物品重積方向）へ作用する物品の荷重
のモーメントが小さくなり、物品収納部の下側に重積さ
れる物品に加わる上側の物品の荷重を軽減でき、収納時
および投出時の物品Ａの破損を防止できる。

【００４８】請求項２記載のピッキング装置によれば、
請求項１記載のピッキング装置の効果に加えて、幅狭の
物品を収納する場合には、物品収納枠の側面板の物品を
支える内面に平行に対向して補助枠をフレームに取り付
けることにより、物品収納部の横幅を幅狭の物品の横幅
に合わせることができ、幅が異なる物品の収納に容易に
対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のピッキング装置の一実施例を示す一部
の断面図である。

【図２】同上実施例のピッキング装置の側面図である。

【図３】同上実施例のピッキング装置の正面図である。

【図４】同上実施例のピッキング装置の斜視図である。

【図５】同上実施例の物品収納部の一部の断面図であ
る。

【図６】同上実施例の物品収納部の一部の分解状態の斜
視図である。

【図７】同上実施例の物品収納部の一部の斜視図であ
る。

【図８】同上実施例の物品投出ユニットの斜視図であ
る。

【図９】同上実施例の物品の投出動作を(a) 〜(c) の順
に説明する説明図である。

【図１０】同上実施例の物品の投出動作を(d) 〜(f) の
順に説明する説明図である。

【図１１】本発明のピッキング装置の他の実施例を示す
正面図である。

【図１２】本発明のピッキング装置のさらに他の実施例
を示す正面図である。

【符号の説明】

12 フレーム 13 物品収納部 14 投出ユニット 31 物品収納枠 32 前面板 33 側面板 40 投出口 51 補助枠 72 支持板Ａ物品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フレームに沿って複数の物品を上下方向
に重積収納する複数の物品収納部を並設し、この各物品
収納部の下部に、この物品収納部の並設方向とは直交す
る一方向に最下位の物品のみが通過可能とする投出口を
設けるとともに、最下位の物品を投出口から投出する投
出ユニットを設けたピッキング装置において、前記物品収納部は、前記物品の下面を支える支持板と、この支持板の上面に対して垂直に配設され、前記物品の
投出方向の前面を支えるとともに下部に前記投出口が形
成される前面板を有し、かつ、物品の投出方向と直交す
る前記物品収納部の並設方向の一側面を支える側面板を
有する物品収納枠とを備え、この物品収納枠を、前記前面板の上端側が投出方向へ傾
斜する傾斜姿勢とするとともに、前記側面板の上端側が
物品を支える内面とは反対側へ傾斜する傾斜姿勢として
前記フレームに取り付けたことを特徴とするピッキング
装置。
【請求項２】物品収納枠の側面板の物品を支える内面
に平行に対向する補助枠をフレームに取り付けたことを
特徴とする請求項１記載のピッキング装置。