JPH085866A - 光ファイバコネクタの製造方法 - Google Patents

光ファイバコネクタの製造方法

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JPH085866A
JPH085866A JP14031394A JP14031394A JPH085866A JP H085866 A JPH085866 A JP H085866A JP 14031394 A JP14031394 A JP 14031394A JP 14031394 A JP14031394 A JP 14031394A JP H085866 A JPH085866 A JP H085866A
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JP
Japan
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ferrule
optical fiber
sleeve
capillary
fiber connector
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Pending
Application number
JP14031394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Watanabe
秀樹 渡辺
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH085866A publication Critical patent/JPH085866A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバコネクタの、低コスト化と量産性
向上を目的としたものである。 【構成】 光ファイバコネクタの主要部品であるフェル
ール3のスリーブとの嵌合箇所にセラミックパイプ11
を挿入しフェルール本体はセラミックと類似の熱膨張係
数を有した樹脂で射出成型により製作する。 【効果】 各構成品は量産化に適したものであり、また
自動組み立ても容易なため、経済的に光半導体モジュー
ルを作ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光通信などの光伝送
回路に用いる光ファイバコネクタの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の光ファイバコネクタの一
例を示す断面図である。図において、1はスリーブであ
り、互いに接続する一対の光ケーブル2の先端部に各々
取付けられたフェルール3の軸心を一致させる機能を有
している。4はハウジングでスリーブ1を保持すると共
にカップリングナット5とバネ6を介してフェルール3
を相互に接触させる。なお、一対のハウジング4はスリ
ーブ1を組込んだ後にネジ等により固定される。また、
フェルール3の着脱はカップリングナット5の取付け取
外しにより行う。また、光ケーブル2とフェルール3の
組立部詳細図を、図12に示す。光ケーブル2は光ファ
イバ素線7とケーブル被覆8からなり、フェルール3は
キャピラリ9をフランジ10に固定した構造であり、光
ファイバ素線7はキャピラリ9に、ケーブル被覆8はフ
ランジ10に各々接着固定されている。また、フェルー
ル3は図13,14に示すようにステンレス材で作られ
たフランジ10内外径共研摩加工で仕上げられたセラミ
ック製のキャピラリ9を圧入により組立てられるのが一
般的である。
【0003】次に動作について説明する。光ファイバコ
ネクタは、上述のような部品から構成されている。ここ
で、光ファイバコネクタの大切な点は、光伝送信号を伝
搬する光ファイバ素線7同士を接続する際、いかに断面
直交方向の芯ずれを無くすかである。芯ずれは光信号の
伝搬損失に直結する。従って、スリーブ1やキャピラリ
9の寸法精度が光ファイバコネクタの性能に直結した構
造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバコネ
クタは以上のように構成するのが一般的であり、性能を
左右する大切な点は、スリーブ1やフェルール3の寸法
精度を高めることである。特に、従来の光ファイバコネ
クタの構造においては、使用される光ケーブル2がシン
グルモードファイバの場合、光路の直径は約10μmと
微小なため、スリーブ1とフェルール3の嵌合時のガタ
及び偏芯を押さえるために、スリーブ1の穴径とフェル
ール3の外径及びこれらの偏芯量は各々数μm以内の精
度が必要であり、多くの加工工数を要していた。またフ
ェルール3の直径も2.5mm程度と細いため加工性が
悪く、さらにフェルール4の着脱の際の摩擦抵抗を勘案
すると表面粗さは微小のものを必要とし量産性を著しく
損ねていた。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、光ファイバコネクタの経
済的で量産性に富む、製造方法を提供することを目的と
したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる光ファ
イバコネクタの製造方法は、スリーブとの嵌合部分にセ
ラミックパイプを精密射出成型技術を用いて一体化成型
により製作するようにしたものである。
【0007】また、この発明に係わる光ファイバコネク
タの製造方法は、スリーブとの嵌合する箇所の両端部に
セラミックのパイプを精密射出成型技術を用いて一体化
成型により製作するようにしたものである。
【0008】この発明に係わる光ファイバコネクタの製
造方法は、キャピラリ部を除く本体を予め切削加工によ
り金属材料で、キャピラリ挿入箇所に突起部を設けた形
状で製作しておき、キャピラリは本体に樹脂で射出成型
により一体化成型により製作するようにしたものであ
る。
【0009】また、この発明に係わる光ファイバコネク
タの製造方法は、スリーブとの嵌合部分はセラミックパ
イプとし、光ファイバ素線の端部を位置決めするキャピ
ラリはセラミックパイプの内径部に樹脂で射出成型によ
り一体化成型により製作するようにしたものである。
【0010】この発明に係わる光ファイバコネクタはの
製造方法は、予め外周部に凹部を設けたセラミックキャ
ピラリを用意しておき、本体は樹脂で射出成型により製
作するが、この際、このセラミックキャピラリをフェル
ール本体に一体化成型により製作するようにしたもので
ある。
【0011】また、この発明に係わる光ファイバコネク
タの製造方法は、フェルールはキャピラリ部を含めた本
体を透明樹脂で射出成型により製作し、光ファイバ素線
とフェルールは紫外線硬化型接着材で接着するようにし
たものである。
【0012】この発明に係わる光ファイバコネクタの製
造方法は、フェルールはガラスパイプ或いはサファイア
等の透光性材料で作られた筒状の透明キャピラリと本体
は透明樹脂で射出成型により一体化成型により製作し、
光ファイバ素線とフェルールは紫外線硬化型接着材で接
着するようにしたものである。
【0013】また、この発明に係わる光ファイバコネク
タの製造方法は、スリーブはセラミックで作られた筒状
のスリーブを用意しておき、ハウジング本体は樹脂で射
出成型により製作するが、この際、スリーブはハウジン
グ本体に一体化成型するようにしたものである。
【0014】
【作用】この発明は、フェルールのスリーブとの嵌合箇
所にセラミックパイプを挿入しフェルール本体はセラミ
ックと類似の熱膨張係数を有した樹脂で射出成型により
製作する。この発明の製造方法ではフェルールに要求さ
れるキャピラリ部のファイバ素線ガイド穴とセラミック
パイプ外径との同心度管理は、金型調整により設定す
る。なお、ファイバ素線はキャピラリに接着固定される
が相互の熱膨張係数が類似であり熱ストレスの影響は受
けにくい構成となる。
【0015】また、この発明は、スリーブとの嵌合する
箇所の両端部にセラミックの短尺パイプを精密射出成型
技術を用いて一体化成型することにより、セラミックパ
イプの製作が容易である。
【0016】この発明は、フェルールの本体を予め切削
加工により金属材料でキャピラリ挿入箇所に突起部を設
けた形状で製作しておく。次に、キャピラリは本体に樹
脂で射出成型により一体化成型する。従って、キャピラ
リの組立は接着や圧入等の工程は不要であり、さらに突
起部で軸方向へのズレを防止するよう構成している。な
お、素線ガイド穴とフェルールの同心度が必要だが、金
型組立時に調整しておけば良く、高精度を必要とするフ
ェルールの量産製造が容易である。
【0017】また、この発明は、フェルールはスリーブ
との嵌合部分をセラミックパイプとし、光ファイバ素線
の端部を位置決めするキャピラリはセラミックパイプの
内径部に樹脂で射出成型により一体化成型する。従っ
て、キャピラリの組立は接着や圧入等の工程は不要であ
り、さらに素線ガイド穴とフェルールの同心度が必要だ
が、金型組立時に調整しておけば良く、高精度を必要と
するフェルールの量産製造が容易である。
【0018】この発明は、予め外周部に凹部を設けた筒
状のセラミックキャピラリを用意し、本体は樹脂で一体
化成型する。従って、キャピラリの組立は接着や圧入等
の工程は不要であり、さらに素線ガイド穴とフェルール
の同心度が必要だが、金型組立時に調整しておけば良
く、高精度を必要とするフェルールの量産製造が容易で
ある。なお、ファイバ素線はキャピラリに接着固定され
るが相互の熱膨張係数が類似であり熱ストレスの影響は
受けにくい構成となる。
【0019】また、この発明は、フェルールはキャピラ
リ部を含めた本体を透明樹脂で射出成型により製作し、
光ファイバ素線とフェルールは紫外線硬化型接着材で接
着する。従って、フェルールの量産製造が容易であると
共に、光ファイバ素線の接着作業時間が従来の熱硬化型
接着に比べて短縮される。
【0020】この発明は、キャピラリ部をガラスパイプ
或いはサファイア等の透光性材料で作られた筒状の透明
キャピラリとし、本体は透明樹脂で射出成型により製作
し、光ファイバ素線とフェルールは紫外線硬化型接着材
で接着する。従って、フェルールの量産製造が容易であ
ると共に、光ファイバ素線の接着作業時間が従来の熱硬
化型接着に比べて短縮される。なお、ファイバ素線はキ
ャピラリに接着固定されるが相互の熱膨張係数が類似で
あり熱ストレスの影響は受けにくい構成となる。
【0021】また、この発明は、ハウジング本体を樹脂
で射出成型する際にセラミックのスリーブを一体化成型
して製作する。従って、ハウジングとスリーブの組立作
業が不要となる。
【0022】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1において、3は光ファイバコネクタの主要部品
であるフェルールであり、図11に示すスリーブ1との
嵌合箇所にセラミックのパイプ11を挿入しフェルール
本体は樹脂で射出成型により製作したものである。な
お、パイプ11は外径のみを研摩加工により高精度で仕
上げ、内径や端面の加工は特別の精度が不要である。ま
た、本体の樹脂材料は光ファイバ素線がガラスの場合、
液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイド等にガラス
ビーズの微粒粉或いはタングステンカーバイトウイスカ
ー等の無機質材料等を所定量添加し相互の熱膨張係数を
近接させておく。以上の構成において、射出成型は図2
に示すように金型A12に予めパイプ11を挿入してお
き、金型B13と金型C14及びコアピン15をセット
し、ゲート16から樹脂を溶融注入し、一体化成型しフ
ェルール3を製作する。
【0023】なお、素線ガイド穴17とパイプ11の外
周面との同心度が必要だが、コアピン15の金型組立時
に調整しておけば良い。また、素線ガイド穴17も高精
度を必要とするが、外径精度や表面粗さを上記コアピン
15で厳しく管理しておけばよく、特別な管理は不要で
ある。従って、コアピン15が摩耗するまでフェルール
3を製造できる。
【0024】このフェルール3を用いた光ファイバコネ
クタは、光ファイバ素線7とフェルール3の熱膨張係数
を合わせることが容易であり、また、光ファイバ素線7
を接着固定するためにフェルール3に挿入するが、この
フェルール3は金属やセラミックの加工品と異なり、刃
物を使用しないために角部のバリが無く、キズが付きに
くい。従って、キズや温度ストレスによる光ファイバ素
線の断線を防止する作用がある。
【0025】実施例2.以下、この発明の他の実施例を
図3を用いて説明する。製作方法は図1とほぼ同様だが
図1におけるパイプ11の全長はスリーブ1との嵌合長
さとほぼ同程度としているが、この実施例2の場合に
は、全長が直径寸法以下のセラミック製の短尺パイプ1
8を2個使用している。ねらいは、短尺パイプ18の生
産性向上にある。短尺パイプ18は外径のみを研摩加工
により高精度で仕上げ、内径や端面の加工は特別の精度
が不要であるが、公知のようにセラミックは加工性が悪
く高価である。短尺パイプ18は高精度での仕上げ代を
少なくしてあり、加工性が向上できる。
【0026】したがって、実施例1と同様な効果が得ら
れると共に、さらに短尺パイプ18によるコスト低減が
可能となる。
【0027】実施例3.図4は他の実施例を示す図であ
る。図4において、フェルール3の本体は予め切削加工
により金属材料で、キャピラリ9挿入箇所に突起部19
を設けた形状で製作しておく。次に、キャピラリ9はフ
ェルール本体に樹脂で射出成型により一体化成型する。
この際、キャピラリ9の樹脂材料は光ファイバ素線がガ
ラスの場合、液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイ
ド等にガラスビーズの微粒粉或いはタングステンカーバ
イトウイスカー等の無機質材料等を所定量添加し相互の
熱膨張係数を近接させておく。以上の構成において、射
出成型は図2に示す実施例1と類似の方法で、金型にフ
ェルール3の本体を挿入しておき、樹脂を溶融注入し、
一体化成型しフェルール3を製作する。
【0028】キャピラリ9の組立は、成型時になされる
ため図12や図13に示す圧入工程は不要であり、さら
に突起部19で軸方向へのズレを防止するよう構成して
いる。なお、素線ガイド穴17とフェルール3の外周面
との同心度が必要だが、類例の図2に示すコアピン15
を金型組立時に調整しておけば良い。また、素線ガイド
穴17も高精度を必要とするが、外径精度や表面粗さを
上記コアピン15で厳しく管理しておけばよく、特別な
管理は不要である。従って、コアピン15が摩耗するま
でフェルール3を製造できる。なお、キャピラリ9は無
機質材料を添加しファイバ素線と類似の熱膨張係数を有
するように設定し、温度変化に伴う熱変形による影響を
ファイバ素線へ伝達しないように構成している。
【0029】実施例4.図5は他の実施例を示す図であ
る。図5において、フェルール3はスリーブ1との嵌合
部分はセラミックパイプ20とし、光ファイバ素線7の
端部を位置決めするキャピラリ9はセラミックパイプ2
0の内径部に樹脂で射出成型により一体化成型する。そ
の後、金属製のフランジ10に一体化成型したセラミッ
クパイプ20を固定し、フェルール3を製作する。この
際、キャピラリ9の樹脂材料は光ファイバ素線がガラス
の場合、液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイド等
にガラスビーズの微量粉或いはタングステンカーバイト
ウイスカー等の無機質材料等を所定量添加し相互の熱膨
張係数を近接させておく。以上の構成において、射出成
型は図2に示す実施例1と類似の方法で、金型にセラミ
ックパイプ20を挿入しておき、樹脂を溶融注入し、一
体化成型する。
【0030】キャピラリ9の組立は、成型時になされる
ため図12や図13に示す圧入工程は不要である。な
お、素線ガイド穴17とフェルール3の外周面との同心
度が必要だが、類例図2に示すコアピン15を金型組立
時に調整しておけば良い。また、素線ガイド穴17も高
精度を必要とするが、外径精度や表面粗さを上記コアピ
ン15で厳しく管理しておけばよく、特別な管理は不要
である。従って、コアピン15が摩耗するまでフェルー
ル3を製造できる。また、公知のようにセラミックは耐
摩耗性に優れておりスリーブ1との嵌合部分はセラミッ
クパイプ20のため、着脱頻度が高い場合に有利であ
る。さらに、キャピラリ9は樹脂であり、実施例1と同
様な効果が得られる。
【0031】実施例5.図6は他の実施例を示す図であ
る。図6において、キャピラリ9は予め外周部に凹部2
1を設けた筒状のセラミックキャピラリとし、フェルー
ル3の本体は樹脂で射出成型により製作するが、この
際、このキャピラリ9を成型前の金型に予め挿入してお
き、フェルール本体に一体化成型しフェルール3を製作
する。
【0032】キャピラリ9の組立は、成型時になされる
ため図12や図13に示す圧入工程は不要であり、さら
に凹部21で軸方向へのズレを防止するよう構成してい
る。なお、素線ガイド穴17とフェルール3の外周面と
の同心度が必要だが、類例の図2に示すコアピン15を
金型組立時に調整しておけば良い。なお、キャピラリ9
は素線ガイド穴17のみを研摩加工により高精度で仕上
げておけばよく、従来のように内外径の寸法及び同心度
加工は不要である。
【0033】実施例6.図7は他の実施例を示す図であ
る。図7において、フェルール3は素線ガイド穴17を
含め透明樹脂で射出成型により製作する。なお、透明樹
脂はポリカーボネイトやエポキシやポリメチルメタクリ
レート或いはシリコン樹脂等の紫外線透過性のものを使
う。なお、組立は図8に示すように、光ファイバ素線7
とフェルール3及びケーブル被覆8間を紫外線硬化型接
着材22で固定する。
【0034】紫外線硬化型接着材22は、短時間での硬
化が可能である。したがって、このフェルール3を用い
た光ファイバコネクタは、光ファイバ素線7とフェルー
ル3の組立作業性が良い。また、光ファイバ素線7を接
着固定するためにフェルール3に挿入するが、このフェ
ルール3は金属やセラミックの加工品と異なり、刃物を
使用しないために角部のバリが無く、キズが付きにく
い。従って、キズによる光ファイバ素線7の断線を防止
する作用がある。
【0035】実施例7.図9は他の実施例を示す図であ
る。図9において、キャピラリ9はガラスパイプ或いは
サファイア等の透光性材料で作られた筒状のもとのし、
フェルール3の本体は透明樹脂で射出成型により製作す
るが、この際、このキャピラリ9を成型前の金型に予め
挿入しておき、本体に一体化成型しフェルール3を製作
する。なお、透明樹脂はポリカーボネイトやエポキシや
ポリメチルメタクリレート或いはシリコン樹脂等の紫外
線透過性のものを使う。なお、組立は図8と同様に光フ
ァイバ素線7とフェルール3及びケーブル被覆8間を紫
外線硬化型接着材22で固定する。
【0036】紫外線硬化型接着材22は、短時間での硬
化が可能である。したがって、このフェルール3を用い
た光ファイバコネクタは、光ファイバ素線7とフェルー
ル3の組立作業性が良い。また、ガラスのキャピラリ9
は光ファイバ素線7と同一の熱膨張係数を有するように
出来るため、温度変化に伴う熱ストレスによる影響をフ
ァイバ素線へ伝達しないように構成出来る。
【0037】実施例8.図10は他の実施例を示す図で
ある。図10は、図11に示すスリーブ1とハウジング
4を一体化した構造としている。図10に示すスリーブ
1は、セラミックで作られた筒状のものを用意してお
き、ハウジング4は樹脂で射出成型により図2に示す例
と同じように製作する。なお、スリーブ1はセラミック
以外の材料でも製作が可能だが、緻密な面粗度と高精度
寸法を得る上で、セラミックが有利である。セラミック
は、公知のように樹脂と同様に射出成型後に焼成するこ
とにより、一般機械加工程度の精度が得られる。従っ
て、内径を研摩加工すればよく容易に製作可能である。
【0038】図11に示す従来のハウジング4は、2個
の部品とこれらを固定する締結部品から成り、また金属
材料の加工を要していたためコスト的に不利であった。
上記実施例8の構成によれば、部品点数の削減と組立工
数の削減が図れる構造である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、フェ
ルールは射出成型により製造でき量産化に適している。
また、スリーブとの嵌合部は従来と同様にセラミックで
あり数多くの着脱にたいして耐摩耗性を有している。さ
らに、使用しているセラミックパイプは精度管理が容易
であり低価格化が可能である。
【0040】またこの発明は上記発明に加え、使用して
いるセラミックパイプの製造がさらに容易であり、低価
格化が可能である。
【0041】この発明によれば、従来のセラミックキャ
ピラリを樹脂化しており、低価格化及び量産化に適して
いる。
【0042】また、この発明によれば、従来のセラミッ
クキャピラリを樹脂化しており、低価格化が可能であ
る。また、スリーブとの嵌合部は従来と同様にセラミッ
クであり数多くの着脱にたいして耐摩耗性を有してい
る。さらに、使用しているセラミックパイプは精度管理
が容易である。
【0043】この発明によれば、従来のセラミックキャ
ピラリ圧入作業が不要となり、又金属部品を樹脂化して
おり、低価格化及び量産化に適している。
【0044】また、この発明によれば、フェルール本体
は透明樹脂で射出成型により製作し、光ファイバ素線と
フェルールは紫外線硬化型接着材で接着する。従って、
フェルールの量産製造が容易であると共に、光ファイバ
素線の接着作業時間が短縮され低価格化及び量産化に適
している。
【0045】この発明は、使用しているキャピラリ部を
ガラスパイプ或いはサファイア等の透光性材料で作られ
ており、ファイバ素線をキャピラリに接着固定する際、
相互の熱膨張係数が類似であり熱ストレスの影響は受け
にくい構成となる。
【0046】また、この発明によれば、ハウジング本体
とスリーブを一体化成型して製作する。従って、ハウジ
ングとスリーブの組立作業が不要となる。また、金属部
品を樹脂化しており、低価格化及び量産化に適してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す光ファイバコネク
タの主要部品の断面図である。
【図2】 図1の成型方法を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施例2を示す光ファイバコネク
タの主要部品の断面図である。
【図4】 この発明の実施例3を示す光ファイバコネク
タの主要部品の断面図である。
【図5】 この発明の実施例4を示す光ファイバコネク
タの主要部品の断面図である。
【図6】 この発明の実施例5を示す光ファイバコネク
タの主要部品の断面図である。
【図7】 この発明の実施例6を示す光ファイバコネク
タの主要部品の断面図である。
【図8】 図7の部品組立状態を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施例7を示す光ファイバコネク
タの主要部品の断面図である。
【図10】 この発明の実施例8を示す光ファイバコネ
クタの主要部品の断面図である。
【図11】 従来の光ファイバコネクタの断面図であ
る。
【図12】 従来の光ファイバコネクタの一部断面図で
ある。
【図13】 従来の光ファイバコネクタの主要部品の断
面図である。
【図14】 従来の光ファイバコネクタの主要部品の断
面図である。
【符号の説明】
1 スリーブ、3 フェルール、4 ハウジング、7
光ファイバ素線、9キャピラリ、11 パイプ、15
コアピン、22 紫外線硬化型接着材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、キャピラリ部を含めたフェルール本体を樹脂
    で射出成型により製作する際、フェルールのスリーブと
    の嵌合する箇所にセラミックのパイプを成型前の金型に
    予め挿入しておき、成型と同時にフェルール本体に一体
    化したことを特徴とする光ファイバコネクタの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、キャピラリ部を含めたフェルール本体を樹脂
    で射出成型により製作する際、スリーブとの嵌合する箇
    所の両端部に全長が直径寸法以下の2個の、セラミック
    のパイプを成型前の金型に予め挿入しておき、成型と同
    時にフェルール本体に一体化したことを特徴とする光フ
    ァイバコネクタの製造方法。
  3. 【請求項3】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、キャピラリ部を除くフェルール本体を予め切
    削加工により金属材料で、キャピラリ挿入箇所に突起部
    を設けた形状で製作しておき、キャピラリはフェルール
    本体に樹脂で射出成型により一体化成型したことを特徴
    とする光ファイバコネクタの製造方法。
  4. 【請求項4】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、前記フェルールのスリーブとの嵌合部分はセ
    ラミックパイプとし、光ファイバ素線の端部を位置決め
    するキャピラリはセラミックパイプの内径部に樹脂で射
    出成型により一体化成型したことを特徴とする光ファイ
    バコネクタの製造方法。
  5. 【請求項5】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、予め外周部に凹部を設けた筒状のセラミック
    キャピラリを用意しておき、フェルール本体を樹脂で射
    出成型により製作し、その製作の際、前記セラミックキ
    ャピラリを成型前の金型に予め挿入しておき、フェルー
    ル本体に一体化成型したことを特徴とする光ファイバコ
    ネクタの製造方法。
  6. 【請求項6】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、キャピラリ部を含めたフェルール本体を透明
    樹脂で射出成型により製作し、光ファイバ素線とフェル
    ールとを紫外線硬化型接着材で接着したことを特徴とす
    る光ファイバコネクタの製造方法。
  7. 【請求項7】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、ガラスパイプ或いはサファイア等の透光性材
    料で作られた筒状の透明キャピラリを用意しておき、フ
    ェルール本体を透明樹脂で射出成型により製作し、その
    製作の際、前記キャピラリを成型前の金型に予め挿入し
    ておき、フェルール本体に一体化成型により製作し、光
    ファイバ素線とフェルールとを紫外線硬化型接着材で接
    着したことを特徴とする光ファイバコネクタの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 接続される光ファイバ素線の端部がフェ
    ルール内のキャピラリの中に固定されている光ケーブル
    とフェルールを軸方向に整列するスリーブ及びこのスリ
    ーブを保持するハウジングからなる光ファイバコネクタ
    において、ハウジング本体を樹脂で射出成型により製作
    し、その製作の際、筒状のセラミックスリーブを成型前
    の金型に予め挿入しておき、ハウジング本体に一体化成
    型したことを特徴とする光ファイバコネクタの製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6142677A (en) * 1996-03-29 2000-11-07 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Plastic split optical alignment sleeve for optical connectors and method of fabricating the same
KR100368436B1 (ko) * 2000-05-15 2003-01-24 (주)이탑스테크놀로지 광파이버 종단 페룰 및 그 제조방법
US7118289B2 (en) 2002-02-25 2006-10-10 Kyoueisenzai Kabushikigaisha Optical fiber composite ferrule
JP2017054037A (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 京セラ株式会社 光ファイバカプラ部材

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