JPH0858021A - 塩化ビニル樹脂被覆金属板 - Google Patents

塩化ビニル樹脂被覆金属板

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Publication number
JPH0858021A
JPH0858021A JP21677994A JP21677994A JPH0858021A JP H0858021 A JPH0858021 A JP H0858021A JP 21677994 A JP21677994 A JP 21677994A JP 21677994 A JP21677994 A JP 21677994A JP H0858021 A JPH0858021 A JP H0858021A
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JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
resin layer
chloride resin
layer
metal panel
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Pending
Application number
JP21677994A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Horiuchi
哲雄 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱変色性に優れかつ表面の塗膜接着性も良
好な、表面層に紫外線硬化樹脂を形成する塩化ビニル樹
脂被覆金属板を提供する。 【構成】 鋼板等の金属板の被覆層が表面層から順に
紫外線硬化樹脂層、アクリル樹脂層、塩化ビニル樹
脂層からなる塩化ビニル樹脂被覆金属板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化ビニル樹脂被覆金属
板、特に耐擦傷性等の表面改質及び表面の平滑性や深み
感の向上を目的として表面に紫外線硬化樹脂層を形成す
るための、ないし該層を形成した塩化ビニル樹脂被覆板
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板にポリ塩化ビニル樹脂を被
覆した化粧板は、建築物の内装材・外装材、電気製品、
雑貨その他各種の分野で広く用いられている。中でも、
ポリ塩化ビニルシートを鋼板に貼り合わせたいわゆる塩
ビ鋼板は、エンボスや印刷が可能でかつ二次加工性にも
優れていることから多く使用されている。
【0003】この塩ビ鋼板に用いられるポリ塩化ビニル
シートは、主に塩ビ鋼板としての二次加工性を維持する
ため、半硬質と称される可塑剤30〜40重量部(DO
P換算)を配合したものが好適に用いられる。
【0004】しかし、上記のような塩ビ鋼板は、表面硬
度が低く、器物との接触や取扱等によって傷が付きやす
い。表面にエンボス加工が施されている場合には、比較
的傷が目立ちにくいが、内装建材等のように平滑な面に
用いる場合には微小な傷であっても著しく商品価値を損
ねることになる。
【0005】このため、塩ビ鋼板の表面に各種の樹脂を
コーティングして表面硬度を上げるとともに、コート層
によって表面の平滑性や深み感を向上させる処理が行わ
れている。コーティング処理はいずれの工程間で実施し
てもよいが、製品としての二次加工を施した後であれ
ば、加工でコート層が破壊するなどの問題がなく、充分
な表面硬度をもったコート層を形成することが可能であ
る。
【0006】このようなコート層の形成に用いられる樹
脂としては、有機系、有機+シリコーン系、シリコーン
系があげられるが、一般的にはワンコート処理が可能で
取扱が容易である有機系が用いられることが多く、その
中でも硬さに優れる多官能アクリル系の紫外線硬化タイ
プが好適に用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
による硬化処理を経た後においてもコート層中に反応開
始剤や未反応オリゴマー等が残存することは避けられ
ず、加工品にコート層を形成した後の加熱により中間層
にあたるポリ塩化ビニル層が変色し、外観を損ねるとい
う問題があった。特に、浴室ユニット内壁のように照明
器具等が取り付けられる用途においては、該取付け部分
及びその近傍は照明器具の発熱により継続して加熱を受
けることから変色が生じやすく、使用上の大きな問題と
なっていた。
【0008】本発明は、上記のような従来技術における
問題点を解消し、耐熱変色性に優れかつ表面の塗膜接着
性も良好な、紫外線硬化樹脂層を形成するための、ない
し該層を形成した塩化ビニル樹脂被覆金属板を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、金属板に塩化ビニル樹脂層及びア
クリル樹脂層を塩化ビニル樹脂層が表面層となるように
積層してなる紫外線硬化樹脂コート用の塩化ビニル樹脂
被覆金属板である。
【0010】また、金属板の被覆層が表面層から順次下
記の層からなる塩化ビニル樹脂被覆金属板であ
る。 紫外線硬化樹脂層 アクリル樹脂層 塩化ビニル樹脂層
【0011】本発明における金属板としては、鋼板、ア
ルミニウム板等が挙げられる。鋼板が代表的なものであ
る。
【0012】金属板に被覆される樹脂層の内層側に塩化
ビニル樹脂層、その上にアクリル樹脂層が積層される。
塩化ビニル樹脂層は、通常の被覆金属板に用いられるも
のでよく、その厚さは通常、50〜300μm、好まし
くは100〜250μmである。
【0013】アクリル樹脂層は、加熱変色を防止するた
めに設けられるものであって、上記塩化ビニル樹脂層と
同じくフイルム(シート)状に形成したものを用いるこ
とができる。アクリル樹脂層としては、ポリメタクリル
酸メチル、ポリアクリル酸エステル等が代表的である。
【0014】塩化ビニル樹脂層とアクリル樹脂層との積
層は、金属板への被覆に先立って行ってもよいし、金属
板上に順次積層することもできる。アクリル樹脂層は塩
化ビニル樹脂層と熱融着が可能であるので特に接着剤層
を設ける必要はない。
【0015】アクリル樹脂層の厚みは、10μm以上で
あれば、耐熱変色性の効果を期待できるが、コストやフ
イルムの成形性、取扱のしやすさから25〜75μmが
好適である。
【0016】この被覆金属板はエンボスを施すことが可
能であるが、表面へのコーティングにより平滑な意匠性
を考慮する場合には、鏡面仕上げロール等のプレーン柄
とするのが望ましい。
【0017】本発明において、表面に形成される紫外線
硬化樹脂層としては、ウレタンアクリレート系紫外線硬
化型塗料によるコート層が代表的である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例によりその範囲が限定される
ものではない。
【0019】〔実施例1〕塩化ビニル樹脂シート(厚さ
120μm)にアクリル樹脂フイルム(三菱レイヨン株
式会社製、商品名アクリプレンHBS001、厚さ50
μm)を加熱ラミネートにより積層した後、亜鉛メッキ
鋼板(厚さ0.5mm)にポリエステル系接着剤により
加熱ラミネートして積層金属板を得た。本実施例で用い
た塩化ビニル樹脂シートは、塩化ビニル樹脂(P=10
00)100重量部に対し、可塑剤(DOP換算)30
重量部、安定剤、顔料を混合したものである。
【0020】このようにして得られた塩化ビニル樹脂鋼
板にウレタンアクリレート系紫外線硬化型塗料(浜二ペ
イント株式会社製♯400)を8g/平方インチでカー
テンフローコート方式によりコーティングを施し、紫外
線照射(200w/cm×1m/min)して硬化性樹
脂層を硬化させた。
【0021】〔比較例1〕実施例1で用いた塩化ビニル
樹脂シートと同様の配合処方で厚みを170μmとした
ものを用い、これを単独で亜鉛メッキ鋼板に積層して塩
化ビニル樹脂鋼板とした。その他の条件は実施例1と同
様にしてウレタンアクリレート系紫外線硬化型塗料の硬
化性樹脂層を形成した。
【0022】実施例1、比較例1により得られた各金属
板について、試験を行い、耐熱変色性を評価した結果を
表1に示す。なお、耐熱変色性の試験・評価は、各試料
を熱風オーブン(タバイエスペック株式会社製P−23
型)中に放置し、変色の程度を変化のないものから順次
◎、○、△、×の4段階で評価した。
【0023】
【表1】
【0024】〔比較例2〕実施例1で用いたアクリル樹
脂フイルムをポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム
(ダイアホイルヘキスト株式会社製、ダイアホイルS1
00−25C、厚さ25μm)にプライマー処理を行っ
た後、塩化ビニル−酢酸ビニル系接着剤をコーティング
したものに変更し、その他は実施例1と同様に作成し
た。
【0025】実施例1、比較例2により得られた各金属
板について、試験を行い、塗膜接着性を評価した結果を
表2に示す。なお、塗膜接着性の試験・評価は、各試料
に23℃で1mm×1mmの碁盤目ノッチを100マス
入れ、セロハンテープを貼りつけて剥がしたときの塗膜
の剥離を見て評価した。
【0026】
【表2】
【0027】上記の各結果からわかるとおり、実施例1
のものは従来のものに比べて耐熱変色性が向上し、かつ
紫外線硬化樹脂層の塗膜の密着性も優れている。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
塩化ビニル樹脂層にアクリル樹脂層を積層することによ
り、表面に形成される紫外線硬化樹脂層の塗膜接着性を
良好に維持して、耐熱変色性を向上させることができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板に塩化ビニル樹脂層及びアクリル
    樹脂層を塩化ビニル樹脂層が表面層となるように積層し
    てなる紫外線硬化樹脂コート用の塩化ビニル樹脂被覆金
    属板。
  2. 【請求項2】 金属板の被覆層が表面層から順に下記
    の層からなる塩化ビニル樹脂被覆金属板。 紫外線硬化樹脂層 アクリル樹脂層 塩化ビニル樹脂層
JP21677994A 1994-08-19 1994-08-19 塩化ビニル樹脂被覆金属板 Pending JPH0858021A (ja)

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JP21677994A JPH0858021A (ja) 1994-08-19 1994-08-19 塩化ビニル樹脂被覆金属板

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JPH0858021A true JPH0858021A (ja) 1996-03-05

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019518105A (ja) * 2016-06-06 2019-06-27 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッドBaxter International Incorp0Rated アクリルベースまたはabsベースのポリマーに対する非フタル酸ジ(2−エチルヘキシル)ポリ塩化ビニルの接着性を改善する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019518105A (ja) * 2016-06-06 2019-06-27 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッドBaxter International Incorp0Rated アクリルベースまたはabsベースのポリマーに対する非フタル酸ジ(2−エチルヘキシル)ポリ塩化ビニルの接着性を改善する方法

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