JP2967083B1 - 化粧紙積層金属板 - Google Patents

化粧紙積層金属板

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JP2967083B1 JP19473798A JP19473798A JP2967083B1 JP 2967083 B1 JP2967083 B1 JP 2967083B1 JP 19473798 A JP19473798 A JP 19473798A JP 19473798 A JP19473798 A JP 19473798A JP 2967083 B1 JP2967083 B1 JP 2967083B1
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Abstract

【要約】 【課題】 金属基材の有する強度、加工性を損なうこと
なく、金属特有の無機的な質感、触感を感じさせないよ
うな優れた意匠性を金属板に付与する。 【解決手段】 表面に凹部および/または凸部を有し、
この凹部および/または凸部に周囲とは異なる色が施さ
れていることによって視認可能な模様を形成している化
粧紙が、金属板の少なくとも片面に粘着剤層または接着
剤層を介して積層されていると共に、この化粧紙積層面
における最表層には撥水性の樹脂皮膜からなるトップコ
ート層が形成されている化粧紙積層金属板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板に、意匠性
に優れた化粧紙が積層された複合金属板に関し、詳細に
は、住宅や構造物における内壁材、床材、天井材、内装
材、パネル、ドア等の建築材料や、各種家具として、ま
た家電製品の外装部材や容器、自動車や車両の内装材
等、様々な分野に適用可能である化粧紙積層金属板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】金属板に意匠性を付与する目的で種々の
技術が開発されている。例えば、めっき金属板あるいは
非めっき金属板表面に樹脂塗装を施すことにより、また
は樹脂塗装後に美しい色彩や柄模様を印刷することによ
り、美麗な塗装金属板を得る方法や、金属板の熱間圧延
時にその表面に自然に形成される黒色酸化膜を利用した
り、人為的に紺色やその他の色彩を有する酸化膜を金属
表面に形成することにより、様々な色調の装飾被覆が施
された鋼板あるいはチタン合金板を得る方法が実用化さ
れている。これらの従来技術によれば、美麗な外観・意
匠性を有する金属板が得られるが、その触感や冷たさ等
の手ざわりは金属板の域を出ない。
【0003】一方、例えばポリ塩化ビニル、ポリオレフ
ィン、アクリル樹脂等のフィルムをラミネートしたラミ
ネート金属板が知られているが、これらのラミネート板
は、耐食性や耐擦傷性等の改善が主目的であり、意匠性
に優れたものは少ない。また、加工性が重要視されるラ
ミネート板の場合には、熱可塑性フィルムが用いられる
ため、熱に弱い。さらに、ラミネート鋼板の中でも特に
多用されているいわゆる「塩ビ鋼板」は、燃焼によって
有毒ガスを発生して公害原因となるポリ塩化ビニルフィ
ルムをラミネートしているため、問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリ塩化ビニルの代わ
りに、紙を金属板に貼った積層板が検討されている。例
えば特開平7−256822号には、金属板に接着剤を
介して紙を貼りつけた紙ラミネート金属板が開示されて
いる。この発明の特徴は、折り曲げ加工を行う際に、加
工部を水で濡らしてから折り曲げることにより、紙の亀
裂の発生を防止する加工方法にあるものと考えられる。
しかし、曲げ加工の際に加工部を一々水で濡らすのは工
程的に煩雑であり、生産性が悪くなる。また、紙が濡れ
てしまうと曲げ易くなる反面、紙の強度が低下するた
め、加工によって傷付いたり破れたりするという不都合
が生じる。さらに、紙が濡れているときは、金属板との
密着性が劣化するため、加工の度合いによっては紙が剥
離してしまうという問題があった。
【0005】上記観点から本発明では、化粧紙が金属板
に貼付されているにもかかわらず、金属板の加工性を損
なわずに、しかも化粧紙の持つ意匠性を長期的に維持す
ることができる化粧紙積層金属板を提供することを課題
として掲げたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧紙積層金属
板は、表面に凹部および/または凸部を有し、この凹部
および/または凸部に周囲とは異なる色が施されている
ことによって視認可能な模様を形成している化粧紙が、
金属板の少なくとも片面に粘着剤層または接着剤層を介
して積層されていると共に、この化粧紙積層面における
最表層には撥水性の樹脂皮膜からなるトップコート層が
形成されている化粧紙積層金属板であって、積層された
化粧紙と金属板との180度剥離強度が、0.01〜
5.0kgf/10mm幅の範囲内にあり、かつ、この
剥離強度が化粧紙自体の破断強度よりも小さいものであ
るところに要旨を有する。
【0007】この構成により、金属特有の無機的な質感
ではなく、紙特有の柔らかな外観を有し、しかも金属と
しての強度、耐久性、加工性を併せ持つ新規材料を提供
することができた。さらに、外観に優れた模様付きの化
粧紙を積層すると共に、撥水性のトップコート層を備え
ているので、化粧紙の意匠性を半永久的に維持すること
ができる。金属材料を提供することができるようになっ
た。
【0008】このトップコート層は、液適法で60℃で
測定した水の接触角が60°以上である樹脂皮膜からな
るものであることが好ましく、この構成によれば、トッ
プコート層が撥水性を維持して化粧紙の意匠性を保つこ
とができる。
【0009】化粧紙は、紙基材上に少なくとも印刷イン
ク層と樹脂層が形成されてなり、この樹脂層に凹部およ
び/または凸部が設けられているものであることが好ま
しい。印刷インク層によって種々の模様を形成すること
ができ、樹脂層が印刷インク層を保護すると共に、樹脂
層に凹凸を付与することによって、印刷インク層の模様
を立体的に際立たせることができる。
【0010】化粧紙の模様が木目調であると、高級感の
あふれる新規材料として種々の分野に適用することがで
きる。特に、化粧紙に凹部が設けられており、この凹部
と木目模様の濃色部分が一致しているものであると、天
然木により近い自然な模様となるため好ましい。この点
から、化粧紙として、紙基材上の全面に、直接または他
の層を介して、木目模様の淡色部分となる第1印刷イン
ク層を形成し、次いで、樹脂層中の硬化剤と反応してガ
スを発生する物質を含むインクで、木目模様の濃色部分
を印刷して第2印刷インク層を形成した後、第1印刷イ
ンク層および第2印刷インク層の上に硬化剤を含有する
樹脂層を形成すると共に、第2印刷インク層で発生する
ガスによって少なくともこの第2印刷インク層の上に位
置する樹脂層部分を発泡隆起させ、発泡部全体を研削除
去する(えぐり取る)ことによって樹脂層に凹部を形成
し、かつ第2印刷インク層をこの凹部の底部となしたも
のを用いるとよい。第2印刷インク層中に樹脂層中の硬
化剤と反応してガスを発生する物質を配合して印刷する
代わりに、加熱によって分解してガスを発生する物質を
配合して樹脂層を発泡隆起させてもよい。
【0011】これらの構成によれば、脆弱化した発泡部
全体を研削除去することにより形成される樹脂層の凹部
と、濃色の第2印刷インク層とが合致した化粧紙となる
ため、天然木により近い自然な模様となる。このとき
は、樹脂層の凹凸の感触を損なわないように、トップコ
ート層を形成することが好ましい。なお、第1インク層
を設ける前に、紙基材全面にベタ塗り層を施した化粧紙
を用いてもよい。
【0012】さらに、積層板の加工性を考慮すれば、積
層された化粧紙と金属板との180度剥離強度が、0.
01〜5.0kgf/10mm幅の範囲内にあり、か
つ、この剥離強度が紙自体の破断強度よりも小さいもの
であること、破断伸びが2%以上である化粧紙を用いる
ものであることが推奨される。
【0013】本発明の化粧紙積層金属板の代表的な用途
としては、建築材料、家具材料、家電製品の外装部材が
挙げられるが、もちろんこれらに限定されず、使用可能
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の化粧紙積層金属板は、表
面に凹部および/または凸部を有し、この凹部および/
または凸部に周囲とは異なる色が施されていることによ
って視認可能な模様を形成している化粧紙が、金属板の
少なくとも片面に粘着剤層または接着剤層を介して積層
され、さらに、化粧紙積層面における最表層には撥水性
の樹脂皮膜からなるトップコート層が形成されているも
のである。
【0015】図1(a)には、本発明の化粧紙積層金属
板の一実施例の断面図を、また、図1(b)には、
(a)のトップコート層を省略した断面図を示した。金
属板1の片面に粘着剤層2を介して、凹部4を有する化
粧紙3が積層され、さらにトップコート層5が設けられ
ている。図1(a)において、化粧紙の凹部4はトップ
コート層5が積層された後も、凹部4aとして残存して
いる。また他の実施例として、図2に化粧紙の凹部4が
トップコート層5によって埋められた状態の断面図を示
した。いずれの実施例も採用可能であるが、化粧紙の意
匠性を維持するためには、凹部が残存している方が好ま
しく、トップコート層で化粧紙の凹部を埋没させないよ
うにすることが推奨される。
【0016】本発明の化粧紙積層金属板は、図示した通
り、金属板の少なくとも片面に化粧紙を接着させ、トッ
プコート層を設けるという簡単な構成でありながら、化
粧紙の表面に模様を形成する立体的な凹凸が形成されて
いるので、高い意匠性を有する。
【0017】本発明の化粧紙積層金属板は、この構成に
よって以下のような特徴を有するものである。 1.金属板のままでは無機的な冷たい触感であるのに対
し、柔らかい温かみのある手ざわりとなる。同様に、見
た感じ(「見た目」)も心がなごむものとなる。 2.意匠性に優れている。様々な立体的な模様を施した
化粧紙を利用できるので、金属とは思えない高級感あふ
れる新材料として利用できる。 3.金属板の加工性や強度を損なわず、逆に、トップコ
ート層と化粧紙の存在によって防食効果が増大し、耐食
性が向上する。 4.たばこの火等を押しつけても、金属板が熱を吸収す
るので、化粧紙自体に比べ、耐火性、耐燃え拡がり性に
優れている。また、燃えたとしても、塩ビ鋼板のように
有毒ガスが発生することはない。 5.化粧紙自体に比べ、強度が著しく向上する。 6.トップコート層の存在によって、化粧紙が破損した
り汚染したりすることがなく、その意匠性が半永久的に
保持される。 7.表面に凹凸がある場合、セロハンテープを貼っても
接着面積が小さいため、剥すときに粘着剤を残さずにき
れいに剥すことができる。
【0018】以下、本発明の化粧紙積層金属板の実施形
態を詳細に説明する。本発明の化粧紙積層金属板の基材
である金属板としては、鋼板、銅板、Al板、チタン
板、各種合金板等が挙げられる。公知の防食用表面処理
を施しておいてもよい。また、金属板として金属箔を用
いることも可能である。
【0019】化粧紙は、紙を基材とし、その表面に凹部
および/または凸部を有し、この凹部および/または凸
部に周囲とは異なる色が施されていることによって視認
可能な模様が形成されているものであれば、特に限定さ
れず使用することができる。
【0020】ただし、より立体的な模様を持つ意匠性の
高い化粧紙とするためには、模様に合致させて凹凸を付
与することが好ましいので、化粧紙の紙基材上にまず印
刷インク層を設け、その上に樹脂層を設けて、この樹脂
層に凹凸を付与する構成の採用が推奨される。
【0021】このような印刷模様に同調した凹凸を樹脂
層に設けるには、例えば、印刷インク層を部分的に紙
基材上に設け、その上に樹脂(塗料)層を形成し、イン
クに樹脂中の硬化剤と反応してガスを発生する物質を混
入させておくことによって、インク層が塗布された部分
の上に位置する樹脂を発泡隆起させて凸部を形成する方
法(特開昭47−32911号)、同じようにして、
インク層を発泡させると共にインク層が塗布された部分
の上に位置する樹脂を発泡隆起させ、次いでこの発泡部
全体を研削することによって、樹脂層に凹部を形成する
と共に、インク層を凹部の底部に露出するようにする方
法(特開昭48−674号、特開昭48−777号)、
上記における「樹脂中の硬化剤と反応してガスを発
生する物質」の代わりに、「熱により分解してガスを発
生する物質」を混入したインクを用いて、上記と同じよ
うにして、インク層を凹部の底部となす方法(特開昭6
3−77571号)等の公知の方法がある。
【0022】「立体的な模様」、あるいは「印刷模様に
同調した凹凸」について、「木目調」の化粧紙を例に挙
げて説明する。木目調の模様というのは、図3に示した
ようなものであり、木材の年輪によって形成され、特に
板目面に表れる模様のことである。化粧紙の場合、実際
には、図中の黒色部分はこげ茶色に、また白色部分はう
す茶色等に着色される。本発明でいう「立体的な模
様」、あるいは「印刷模様に同調した凹凸」とは、この
木目調の化粧紙の断面図を見たときに、黒色の木目部分
が凹部を形成している、という意味である(もちろん、
黒色部分が凸部を形成していてもよく、要するに模様が
凹部または凸部と一体化していればよい)。
【0023】図3のA−A線断面図を図4に示した。紙
基材31に木目部分のインク層32、32を印刷し、イ
ンク層32のない部分に樹脂層33が形成されていて、
インク層32が形成されている部分は凹部4となってい
る。インク層32および樹脂層33の上には、トップコ
ート層5が形成されていて、凹部4は完全に埋没してお
らず、凹部4aが残存している。予め、木目部分より淡
色に彩色されている紙基材を用いることにより、図3の
ような木目調の化粧紙を得ることができる。また、トッ
プコート層5を形成した後の凹部4aの深さを12〜1
4μmとすると、天然木に近い触感が得られるので、好
ましい。
【0024】図3や図4に示した木目調の化粧紙を作製
するには、前記特開昭48−674号や、特開昭48−
777号、特開昭63−77571号等に記載の方法を
採用することができる。この場合において、樹脂層中の
硬化剤と反応してガスを発生する物質の代わりに、加熱
によって分解してガスを発生する物質を含むインクを用
いても、インク層の上の樹脂層を発泡隆起させることが
できる。また、木目調の淡色部分を第1印刷インク層と
して、濃色部分の印刷インク層(第2印刷インク層)を
設ける前に設けてもよく(あるいは逆でもよい)、さら
にこの第1印刷インク層を形成する前に、紙基材全体に
ベタ塗印刷層を設ける等、模様の色彩に応じて適宜変更
が可能である。
【0025】化粧紙は図3に示したものに限られず、凹
凸を形成した後に凹部または凸部のみに着色したような
ものや、紙自体に染色等で模様を付与しておき、その模
様に同調した凹凸を形成するようなものも、「模様と同
調した凹凸を有する化粧紙」として本発明において利用
可能である。
【0026】化粧紙の紙基材は、紙、すなわち、植物繊
維その他の繊維を絡み合わせ膠着させて製造したもので
ある。厚みや坪量は用途に応じて適宜選択されるが、通
常、坪量15〜200g/m2 のものが好ましく用いら
れる。積層金属板の加工性を考慮すれば、化粧紙自体の
破断伸びが2%以上あるものを使用することが好まし
い。2%未満では、加工の際に化粧紙が破断し易くな
る。化粧紙の破断強度は後述する化粧紙と金属板との1
80度剥離強度よりも大きいことが好ましい。なお、本
発明における紙の破断強度(kgf/10mm幅)およ
び最大伸び(%)は、23℃、湿度80%で、試料を1
mm/minで引っ張った時の値である。
【0027】紙基材の上に印刷インク層や樹脂層等を設
けることによって模様が形成された化粧紙が得られる。
公知の印刷インクや樹脂塗料(コーティング剤)を使用
すればよい。また、多色印刷を施したり、印刷インク層
や樹脂層を複数層設ける構成も可能である。印刷インク
層、樹脂層共に、燃焼の際に有毒ガスが発生しないよう
に、ポリ塩化ビニル樹脂系以外のものを用いることが好
ましい。具体的には、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、スチレンブタジエン樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂等である。なお、本発明でいう「樹脂」とは、重
合体・共重合体はもとより、必要に応じて、モノマー、
プレポリマー、水、有機溶媒、硬化剤、硬化触媒、増粘
剤、濡れ性改良剤、可塑剤、充填材等が混合されている
ものも含む意味である。
【0028】化粧紙は金属板に粘着剤または接着剤を介
して貼付される。粘着剤または接着剤は、金属板に直接
塗布するか、粘着剤または接着剤のフィルムを金属板に
ラミネートすることにより金属板上に供給できる。塗布
する場合の塗布方法は特に限定されず、ロールコーティ
ング、スプレーコーティング、ノズルコーティング、デ
ィップコーティング法等が採用できる。
【0029】粘着剤または接着剤の種類としては、ポリ
酢酸ビニルや酢酸ビニル−エチレン共重合体(EVA)
等の酢酸ビニル樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸および/
またはそのエステルや、(メタ)アクリル酸および/ま
たはそのエステルと、スチレン、酢酸ビニル等の他のモ
ノマーとの共重合体等のアクリル樹脂;ポリウレタン樹
脂;ポリエステル樹脂;ポリオレフィン樹脂;SBSや
SIBS等のスチレン樹脂;エポキシ樹脂;フェノール
樹脂;アルキド樹脂;天然ゴム、合成ゴム等のゴム;等
が挙げられる。
【0030】本発明の化粧紙積層金属板を加工して使用
することが予想される場合は、比較的柔らかい粘着剤を
用いて粘着剤層で応力を緩和させることによって、化粧
紙の破断を防ぐことが好ましい。また、化粧紙と金属板
との180度剥離強度を、0.01〜5.0kgf/1
0mm幅の範囲内とし、かつ、この剥離強度を紙自体の
破断強度よりも小さくすることによって、化粧紙の破断
を防いで加工を行うことが見出されたことから、上記条
件を満足することができるように接着剤や化粧紙を選択
することが推奨される。化粧紙と金属板との180度剥
離強度が0.01kgf/10mm幅より小さいと、化
粧紙の密着性が悪いため、経時的に化粧紙が剥離してし
まうことがある。5.0kgf/10mm幅を超える
と、化粧紙の密着力が強過ぎて、加工による変形に化粧
紙が耐えられずに破損してしまうため好ましくない。よ
り好ましい180度剥離強度の下限は、0.1kgf/
10mm幅、上限は0.5kgf/10mm幅である。
なお、本発明でいう180度剥離強度は、JIS Z
0237の「180度引きはがし法」に準じて、23
℃、湿度80%で、引き剥し速度200mm/minで
測定した値である。
【0031】粘着剤または接着剤の量は、単位面積当た
りの乾燥後の重量として、通常0.5〜40g/m2
する。0.5g/m2 より少ないと化粧紙と金属板との
密着性が悪くなる。40g/m2 を超えると化粧紙に皺
が入ることがある上に、密着力の向上効果が飽和する。
より好ましい使用量は、3.0〜15g/m2 である。
これらの粘着剤または接着剤は、水系(エマルジョンタ
イプ)、溶剤型、無溶剤型、いずれでもよい。
【0032】粘着剤または接着剤を塗布した後は、化粧
紙をラミネートする。粘着剤または接着剤が乾燥(溶媒
の揮発)あるいは硬化してしまう前に化粧紙をラミネー
トすることが好ましい。化粧紙の紙基材が有する空隙に
粘着剤または接着剤が含浸するので接着力向上効果が得
られるためである。化粧紙をラミネートした後は、熱風
乾燥炉を通過させるなどの方法で、粘着剤または接着剤
が完全に乾燥・硬化するように加熱することが好まし
い。
【0033】本発明の化粧紙積層金属板は、化粧紙が積
層された面側の最表層にトップコート層が形成されてい
ることも特徴の一つである。化粧紙として、紙基材が表
面に露出しているもの(例えば、紙基材に物理的に凹凸
を形成した後に凹部または凸部のみに着色したようなも
のや、紙基材に染色等で模様を付与しておきその模様に
同調した凹凸を物理的に形成するようなもの)を用いる
ときは、紙の汚染や破損を防ぐために、撥水性のある樹
脂皮膜からなるトップコート層を形成しなければならな
い。また、図3〜4に示したように、化粧紙表面に印刷
インク層が露出している場合も、トップコート層が必要
である。なお、トップコート層は、化粧紙の上に、他の
層を介して間接的に、または介さずに直接形成すること
ができる。さらに化粧紙の樹脂層(あるいは耐薬品性に
優れた印刷インク層)が紙基材の全面に形成されている
場合は、化粧紙の最表層である印刷インク層または樹脂
層をトップコート層として見ることもできる。
【0034】トップコート層の存在によって、耐水性は
もとより、油性インキや、ソース・しょうゆ等の汚染物
質に対する耐性(耐汚染性)や耐薬品性が向上すると共
に、加工時、または使用中に尖鋭な部材によって化粧紙
が破損するのを防ぐことができる。さらに、金属基材の
腐食を防ぐ効果も発揮する。これらの役割を発揮させる
ために、トップコート層を撥水性のある樹脂皮膜とすべ
きである。樹脂皮膜が撥水性を有しているかどうかは、
液適法で23℃で測定した水の接触角が60°以上であ
るかどうかで判断することが好ましい。なお、本発明で
は、接触角は、協和界面化学株式会社製の接触角計CD
−DT・A型を用いて、23℃の雰囲気で、トップコー
ト層用試料上に水滴を形成し、接触角を測定する液適法
による測定値を採用した。
【0035】トップコート層の構成樹脂の具体例は、ポ
リオレフィン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、スチ
レンブタジエン樹脂、酢酸ビニル樹脂等である。トップ
コート層の形成方法は、化粧紙の上に、これらの樹脂を
溶融状態、溶液状態またはエマルジョン状態で直接塗布
するか、これらの樹脂のフィルムをドライラミネート、
ウエットラミネート、ホットメルトラミネート等の方法
で積層すればよい。必要により前記粘着剤または接着剤
を用いてもよい。塗布する場合の塗布方法は特に限定さ
れず、ロールコーティング、スプレーコーティング、ノ
ズルコーティング、ディップコーティング法等が採用で
きる。トップコート層の厚みは特に限定されないが、化
粧紙の保護の目的からは5μm以上あることが好まし
い。あまり厚くする必要はないので、通常10〜30μ
m程度とするとよい。なお、トップコート層は、化粧紙
を金属板に積層する前に、化粧紙の上に形成することも
できるし、化粧紙を金属板に積層した後に形成してもよ
い。また化粧紙とトップコート層の間に他の層を設ける
こともできる。
【0036】本発明の化粧紙積層金属板は各種用途に適
用可能である。代表的な用途と、その用途における効果
を以下に示す。
【0037】(1)建材用途 この分野では、住宅やその他構造物に用いられる建材、
具体的には、間仕切りユニット、内壁材、天井材、床
材、ドア、サッシの枠材等に用いることができる。ま
た、蝶番やヒンジ、錠等の金属製の金物類にも本発明の
化粧紙積層金属板を利用することができる。従来、金属
板が用いられていたところに、本発明の化粧紙積層金属
板を使用すると、 1.金属板のままでは無機的な冷たい触感であるのに対
し、柔らかい温かみのある手ざわりが得られる。同様
に、見た感じ(「見た目」)も心がなごむものとなる。 2.意匠性に優れている。様々な立体的な模様を施した
化粧紙を利用できるので、金属とは思えない高級感あふ
れる新材料として利用できる。 3.金属板の加工性や強度を損なわず、逆に、トップコ
ート層と化粧紙の存在によって防食効果が増大し、耐食
性が向上する。 4.たばこの火等を押しつけても、金属板が熱を吸収す
るので、化粧紙自体に比べ、耐火性、耐燃え拡がり性に
優れている。また、燃えたとしても、塩ビ鋼板のように
有毒ガスが発生することはない。 5.化粧紙自体に比べ、強度が著しく向上する。 6.トップコート層の存在によって、化粧紙が破損した
り汚染したりすることがなく、その意匠性が半永久的に
保持される。 7.表面に凹凸がある場合、セロハンテープを貼っても
接着面積が小さいため、剥すときに粘着剤を残さずにき
れいに剥すことができる。 という効果が得られる。
【0038】また、化粧合板等の木質系化粧板に替えて
使用すると、上記4〜7に加え、加工が容易であり、耐
シロアリ性が付与でき、リサイクル可能であるという効
果が得られる。さらに、本発明の化粧紙積層金属板を用
いて金物を製造することにより、その金物が取り付けら
れる物品と、同じ模様や質感にすることができ、物品と
金物の違和感をなくして意匠性を高めることができる。
【0039】(2)家具用途 スチール家具として製品化されている家具全てについ
て、本発明の化粧紙積層金属板を適用できる。机、椅
子、ロッカー、キャビネット、スタンド、本棚、書庫、
パーティション、ベッド等である。さらに、従来、木製
や樹脂製のものしかなかった家具についても、本発明の
積層板で製造することができる。その効果は、上記1〜
7である。また、本発明の化粧紙積層金属板を家具用の
金物として利用することにより、家具と金物の違和感を
なくして意匠性を高めることができる。
【0040】(3)家電製品の外装部材 テレビ、冷蔵庫、洗濯機、クーラー、照明器具等の家電
製品について、その外装部材で金属板が用いられている
ところは、本発明の化粧紙積層金属板を用いることがで
き、意匠性を高める。その効果は、前記1〜7である。
【0041】本発明の化粧紙積層金属板の用途は、上記
(1)〜(3)の分野に限定されず、容器、自動車や車
両の内装材等、様々な分野に適用可能である。
【0042】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。
【0043】実施例および比較例 表1〜4に示した各種金属板にクロメート処理(Cr:
30mg/m2)を施した後、ロールコート法でアクリ
ル系粘着剤を乾燥後に10g/m2となるように塗布
し、坪量50g/m2の紙に公知の方法で木目調の立体
的模様を形成した化粧紙と、破断強度・伸びが本発明の
好ましい範囲外の化粧紙(比較例用で、表中では「紙」
と記載した)、および着色ポリ塩化ビニルフィルムを積
層用材料(積層材)としてそれぞれラミネートして、8
0℃(板温)で1分乾燥した。その後、表1〜4に示し
た種類の樹脂を用いて、前記の積層材上に塗布・乾燥し
てトップコート層(以下TC層と省略する)を形成し
た。なお表中の厚さ(μm)は乾燥後のTC層の厚みで
ある。
【0044】得られた積層金属板について、下記特性評
価を行い、その結果を表1〜4に併記した。比較例No.
51では、金属板に代えて合板を用いた。実施例No. 3
6のAl箔以外の基材は、すべて厚さ0.3mmのもの
を用いた。実施例No. 36のAl箔は、厚さ15μmの
ものを用いた。
【0045】・水の接触角 協和界面化学株式会社製の接触角計CD−DT・A型を
用いて、雰囲気温度23℃で、TC層の上に水滴を形成
して接触角を測定する液滴法による測定値を採用した。
【0046】・180度剥離強度 紙と金属板との180度剥離強度(kgf/10mm
幅)は、JIS Z 0237に準じて測定し、ラミネ
ートした後の紙(10mm幅)と金属板をそれぞれ上下
のチャックにはさみ、速度200mm/minで引き剥
すときの抵抗力である。雰囲気温度23℃、湿度80%
で測定した。
【0047】・紙の破断強度と伸び 紙自体の破断強度(kgf/10mm幅)および最大伸
び(%)は、試料を速度1mm/minで引張ったとき
の破断強度と伸びの最大値である。雰囲気温度雰囲気温
度23℃、湿度80%で測定した。
【0048】・加工性−1 90度曲げ試験をR:1mmで行い、曲げ部近傍の紙の
破断(クラック)の発生状況および剥離状況を目視観察
した。クラックの発生が全く無いものを◎、クラックが
わずかに発生したものを○、著しく発生したものを△、
曲げ加工が不可能なものを×とした。
【0049】・加工性−2 180度OT曲げ試験を行った。曲げ部近傍の紙の破断
(クラック)の発生状況および剥離状況を90度曲げ試
験の時と同様にして評価した。
【0050】・密着性 紙と金属板の180度剥離強度(kgf/10mm幅)
が、0.01以上の場合を◎、0.008超〜0.01
未満の場合を○、0.005超〜0.008以下の場合
を△、0.005以下の場合を×とした。
【0051】・意匠性 意匠性があるか否かを判断した。すなわち、意匠性のあ
る化粧紙を貼着したものは◎、ただの着色ポリ塩化ビニ
ルフィルムラミネート鋼板は△、金属面そのままは×で
ある。
【0052】・安全性 管状炉で金属板以外の使用材料(接着剤、紙、着色ポリ
塩化ビニルフィルム、TC層)を700℃近傍まで加熱
して燃焼させ、発生したガスを冷却トラップ管でトラッ
プした後、テドラーバッグに採取し、ガスクロマトグラ
フィーで分析した。有毒ガス(含塩素ガス)の発生のあ
るもの(サンプル1g当たり3000000 μgレベル)を
×、ないもの(サンプル1g当たり30μgレベル)を○
とした。
【0053】・耐薬品性 積層板のTC層上に、5%酢酸水溶液、1%水酸化ナト
リウム水溶液をそれぞれ滴下し、時計皿をかぶせて24
時間放置した後に、薬品をふき取った後のTC層の表面
状態を目視で観察した。異状なしを◎、僅かに変褪色あ
りを○、やや変褪色ありを△、著しく変褪色ありを×と
した。
【0054】・耐汚染性 積層板のTC層上に、油性マジックインキ、しょうゆを
それぞれ滴下し、時計皿をかぶせて24時間放置した後
に、薬品をふき取った後のTC層の表面状態を目視で観
察した。異状なしを◎、僅かに汚染ありを○、やや汚染
ありを△、著しく汚染ありを×とした。
【0055】・耐燃え拡がり性 JIS K 6744に規定の自消性試験で評価した。
直ちに消炎した場合を◎、5秒以内に消炎した場合を
○、10秒以内に消炎した場合を△、消炎に10秒以上
かかる場合を×とした。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】なお、表中の略語は下記内容である。 PU :ポリウレタン樹脂 AR :アクリル樹脂 EPO :エポキシ樹脂 UPE :ポリエステル樹脂 AL :アルキド樹脂 SB :スチレン−ブタジエン共重合体 VA :酢酸ビニル樹脂 PVC :ポリ塩化ビニル また、180度剥離強度と紙の破断強度の単位は、kg
f/10mm幅である。
【0061】
【発明の効果】本発明は、金属板の少なくとも片面に化
粧紙を接着させてトップコート層を形成した簡単な構成
でありながら、立体的な化粧紙の持つ意匠性を金属板に
付与したものである。本発明の化粧紙積層金属板は、金
属基材が有する強度や加工性を維持したまま、金属特有
の無機的な質感や、冷たい触感をなくし、紙特有の温か
な肌ざわりと優れた意匠性を付与することができる。ま
た、トップコート層の存在によって、加工時や製品とし
て使用されているときの化粧紙の破損を防止することが
できる。特に、化粧紙の模様が木目調であると、天然木
のような高級感のあふれる新規材料として種々の分野に
適用することができる。従って、従来金属板のままや、
塗装金属板を用いていた分野はもちろん、合板等の木材
や樹脂材料が使用されていた分野にも適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の化粧紙積層金属板の一実施例
の断面図、(b)は、(a)におけるトップコート層を
省略した断面図である。
【図2】本発明の化粧紙積層金属板の他の実施例の断面
図である。
【図3】立体的な木目調の模様を有する化粧紙の平面説
明図である。
【図4】図3のA−A線断面説明図である。
【符号の説明】
1 金属板 2 粘着剤層または接着剤層 3 化粧紙 4、4a 凹部 5 トップコート層 31 紙基材 32 印刷インク層 33 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 597105555 東京カラーグラビヤ工業株式会社 茨城県猿島郡総和町丘里8番地 (72)発明者 中元 忠繁 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (72)発明者 中村 秀樹 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (72)発明者 城井 岳志 東京都千代田区内幸町1丁目2番2号 三井物産鉄鋼建材株式会社内 (72)発明者 岸田 登 東京都千代田区大手町1丁目2番1号 三井物産株式会社内 (72)発明者 石本 康治 福岡県北九州市小倉北区東港2丁目5番 12号 段谷産業株式会社内 (72)発明者 池田 光男 茨城県猿島郡総和町丘里8番地 東京カ ラーグラビヤ工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−266526(JP,A) 特開 平8−39748(JP,A) 特公 昭59−40115(JP,B2) 実公 昭61−3652(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 15/12 B32B 33/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹部および/または凸部を有し、
    この凹部および/または凸部に周囲とは異なる色が施さ
    れていることによって視認可能な模様を形成している化
    粧紙が、金属板の少なくとも片面に粘着剤層または接着
    剤層を介して積層されていると共に、この化粧紙積層面
    における最表層には撥水性の樹脂皮膜からなるトップコ
    ート層が形成されている化粧紙積層金属板であって、積
    層された化粧紙と金属板との180度剥離強度が、0.
    01〜5.0kgf/10mm幅の範囲内にあり、か
    つ、この剥離強度が化粧紙自体の破断強度よりも小さい
    ものであることを特徴とする化粧紙積層金属板。
  2. 【請求項2】 前記トップコート層が、液適法で23℃
    で測定した水の接触角が60°以上である樹脂皮膜から
    なるものである請求項1に記載の化粧紙積層金属板。
  3. 【請求項3】 化粧紙は、少なくとも紙基材と、印刷イ
    ンク層と樹脂層から形成されてなり、この樹脂層に凹部
    および/または凸部が設けられているものである請求項
    1または2に記載の化粧紙積層金属板。
  4. 【請求項4】 化粧紙の模様が木目調である請求項1〜
    3のいずれかに記載の化粧紙積層金属板。
  5. 【請求項5】 化粧紙の樹脂層に凹部が設けられてお
    り、この凹部と木目模様の濃色部分が一致しているもの
    である請求項4に記載の化粧紙積層金属板。
  6. 【請求項6】 化粧紙が、紙基材上の全面に、直接また
    は他の層を介して、木目模様の淡色部分となる第1印刷
    インク層を形成し、次いで、樹脂層中の硬化剤と反応し
    てガスを発生する物質を含むインクで、木目模様の濃色
    部分を印刷して第2印刷インク層を形成した後、第1印
    刷インク層および第2印刷インク層の上に硬化剤を含有
    する樹脂層を形成すると共に、第2印刷インク層で発生
    するガスによって少なくともこの第2印刷インク層の上
    に位置する樹脂層部分を発泡隆起させ、この発泡部全体
    を研削除去することによって樹脂層に凹部を形成し、第
    2印刷インク層をこの凹部の底部となしたものである請
    求項5に記載の化粧紙積層金属板。
  7. 【請求項7】 化粧紙が、紙基材上の全面に、直接また
    は他の層を介して、木目模様の淡色部分となる第1印刷
    インク層を形成し、次いで、加熱により分解してガスを
    発生する物質を含むインクで、木目模様の濃色部分を印
    刷して第2印刷インク層を形成した後、第1印刷インク
    層および第2印刷インク層の上に樹脂層を形成すると共
    に、加熱することにより第2印刷インク層でガスを発生
    させて、少なくともこの第2印刷インク層の上に位置す
    る樹脂層部分を発泡隆起させ、発泡部全体を研削除去す
    ることによって樹脂層に凹部を形成し、第2印刷インク
    層をこの凹部の底部となしたものである請求項6に記載
    の化粧紙積層金属板。
  8. 【請求項8】 紙基材上に設けられる請求項6または7
    に記載の他の層は、紙基材全面に施されたベタ塗り層で
    ある請求項6または7に記載の化粧紙積層金属板。
  9. 【請求項9】 破断伸びが2%以上である化粧紙を用い
    るものである請求項1〜のいずれかに記載の化粧紙積
    層金属板。
  10. 【請求項10】 建築材料として用いるものである請求
    項1〜のいずれかに記載の化粧紙積層金属板。
  11. 【請求項11】 家具材料として用いるものである請求
    項1〜のいずれかに記載の化粧紙積層金属板。
  12. 【請求項12】 家電製品の外装部材として用いるもの
    である請求項1〜のいずれかに記載の化粧紙積層金属
    板。
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