JPH0857453A - 生ごみの分解処理装置と、それを利用する生ごみの分解処理方法 - Google Patents

生ごみの分解処理装置と、それを利用する生ごみの分解処理方法

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JPH0857453A
JPH0857453A JP6195798A JP19579894A JPH0857453A JP H0857453 A JPH0857453 A JP H0857453A JP 6195798 A JP6195798 A JP 6195798A JP 19579894 A JP19579894 A JP 19579894A JP H0857453 A JPH0857453 A JP H0857453A
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JP
Japan
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air
exhaust gas
burner
food waste
processing tank
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Application number
JP6195798A
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English (en)
Inventor
Takeo Matsumoto
武雄 松本
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HAKKO ELECTRIC
Hakko Electronics Co Ltd
Original Assignee
HAKKO ELECTRIC
Hakko Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理時間を短縮し、悪臭の発生を防止する。 【構成】 ジャケット11、撹拌羽根20付きの処理槽
10と、バーナ31と、エア取入口45a、エアダクト
45、エア排出口45b、エア吹出管48からなるエア
導入系統と、エア排出管51、ブロワ52、脱臭筒53
からなるエア排出系統とを設ける。バーナ31は、ジャ
ケット11内の熱媒体Lを介して処理槽10の収容物を
間接加熱し、エア導入系統は、処理槽10内に高温の加
熱エアを導入し、収容物を速やかに適温に昇温させる。
エア排出系統は、処理槽10内のエアをバーナ31の排
ガスと混合し、悪臭成分を熱分解して排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厨芥を主体とする生
ごみを短時間のうちに分解処理することができる生ごみ
の分解処理装置と、それを利用する生ごみの分解処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】生ごみを分解処理する方法として、熱好
気性発酵菌を利用する方法が知られている。
【0003】このものは、たとえば、大形の処理槽内に
生ごみを投入し、発酵熱を利用して全体の温度を上昇さ
せ、発酵による分解処理を促進させる。処理槽には、撹
拌羽根を設け、処理槽内の収容物を撹拌し、発酵に必要
な空気を供給することが必要である。なお、このときに
利用する発酵菌は、約40〜50℃程度が適温であり、
いわゆる中温発酵菌と呼ばれるものである。
【0004】また、発酵菌には、約70〜80℃程度を
適温とする高温発酵菌も知られており、かかる菌種を使
用するときは、発酵による分解に加えて、熱分解を併用
することができ、処理時間の短縮を図ることができる。
なお、高温発酵菌を使用するときは、発酵熱による自然
加熱の他、バーナなどによる強制加熱を併用することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、高温発酵菌を使用する場合であっても、なお処
理時間が長過ぎる上、処理中に耐え難い悪臭を発生する
ことが少なくなく、一般家庭や事業所等に広く普及させ
ることが困難であるという問題があった。すなわち、高
温発酵菌を使用し、バーナなどによる強制加熱を併用す
るとしても、バーナの熱量は、収容物が局部的に加熱さ
れて菌が死滅してしまうことがないように、極く低熱量
に抑えなければならないから、収容物の全体を所定の温
度に昇温させるに要する時間が長く、1バッチの処理に
1.5〜2日間以上を要するのが普通であり、また、処
理中に発生する悪臭の処理が極めて難しいという事情が
あったからである。
【0006】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、処理槽をジャケット構造にするととも
に、エア導入系統とエア排出系統とを設けることによっ
て、処理時間を大幅に短縮し、しかも、悪臭の発生を殆
ど皆無にすることができる生ごみの分解処理装置と、そ
れを利用する生ごみの分解処理方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、加熱用のジャケ
ットを有し、撹拌羽根を内装する処理槽と、処理槽の下
方に形成するバーナ室、排ガス室と、バーナ室に配設
し、処理槽を加熱するバーナと、処理槽内に加熱エアを
導入するエア導入系統と、処理槽内のエアをバーナの排
ガスと混合して排出するエア排出系統とを備えてなり、
エア排出系統は、処理槽内のエアを吸引して排ガス室に
送るブロワを備えることをその要旨とする。
【0008】なお、ジャケットには、一端がバーナ室に
開口する排ガス導入路と、一端が排ガス室に開口する排
ガス排出路とを連結し、排ガス導入路、排ガス排出路、
エア導入系統、エア排出系統には、それぞれ開閉ダンパ
を設けることができる。
【0009】また、エア排出系統は、処理槽からの出口
部分に集塵フィルタを付設することができ、さらに、脱
臭筒を設けることができる。
【0010】処理槽は、収容物に振動を与える振動発生
源を装備してもよい。
【0011】第2発明の構成は、高温発酵菌を利用して
生ごみを分解処理するに際し、生ごみを適温に加熱して
撹拌するとともに加熱エアを供給し、生ごみに振動を与
えることをその要旨とする。
【0012】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、処理槽
は、加熱用のジャケットを有するから、生ごみからなる
収容物は、ジャケット内の水または油からなる熱媒体を
介して間接的に加熱することができ、高熱量のバーナに
より、短時間のうちに均一に加熱することができる。ま
た、エア導入系統は、処理槽内に高温の加熱エアを導入
するから、収容物は、上部からも加熱することができ、
全体として、極く短時間に昇温させることができる。加
熱エアの温度は、約250℃程度の高温としても、収容
物に十分な水分が含まれている限り、収容物の内部が高
温になり過ぎることはなく、高温発酵菌が死滅してしま
うようなことがないからである。ただし、ジャケット内
の熱媒体の温度は、高温発酵菌を保護し、収容物の焦げ
を防止するために、最大でも約120〜130℃程度に
留めることが好ましい。
【0013】一方、エア排出系統は、処理槽内のエアを
バーナの排ガスと混合して排出するから、処理槽内にお
いて発生する悪臭成分は、高温の排ガスと混合すること
によって熱分解され、ほぼ完全な無臭状態にして外部に
排出することができる。また、エア排出系統は、処理槽
内のエアを吸引するブロワを備えるから、処理槽内は、
ブロワにより常時負圧に保たれており、悪臭を伴うエア
が外部に漏れる機会を最少にすることができる。なお、
処理槽内を730〜740mmHgの負圧にすることによ
り、収容物の乾燥時間を約5〜6%程度短縮することが
できる。
【0014】処理槽のジャケットに開閉ダンパ付きの排
ガス導入路、排ガス排出路を設けるときは、処理槽は、
ジャケット内の水または油を抜き取った上、バーナによ
り直接高温に加熱し、分解処理済の収納物を乾燥させ、
さらに炭化処理することができる。ジャケットには、排
ガス導入路、排ガス排出路を介し、バーナの排ガスを通
すことができるからである。なお、排ガス導入路は、バ
ーナの先端に近く開口させるものとし、したがって、こ
のときの排ガスは、バーナの炎が含まれていてもよいも
のとする。また、炭化処理中は、エア導入系統、エア排
出系統の各開閉ダンパは、いずれも全閉にし、処理槽内
を密閉するものとする。炭化処理中に処理槽内にエアが
入ると、収容物が発火してしまうおそれがあるからであ
る。
【0015】エア排出系統に集塵フィルタを付設すれ
ば、集塵フィルタは、収容物から発生する粉塵が排ガス
とともに外部に放出されることを効果的に防止すること
ができる。なお、集塵フィルタは、捕捉した粉塵をその
まま処理槽内に戻すことができる形式が好ましい。
【0016】エア排出系統に脱臭筒を設ければ、たとえ
ば、バーナの発生熱量を小さく絞り込み、バーナによる
悪臭成分の熱分解が不十分である場合にも、悪臭が外部
に排出されることがない。脱臭筒は、その場合にも、処
理槽からのエアに含まれる悪臭成分を有効に除去するこ
とができるからである。なお、脱臭筒は、吸着剤等を使
用する化学的な形式であってもよいが、独立のバーナを
備える熱分解形式のものがより好ましい。前者は、作動
が不必要であるとき、それをバイパスさせるための切替
管路を必要とするが、後者は、バーナを消火することに
より、その作動を簡単に停止させることができるからで
ある。
【0017】処理槽に振動発生源を設けるときは、振動
発生源は、収容物に振動を与えることにより、高温発酵
菌を活性化して全体の分解処理時間を一層短縮すること
ができる。なお、振動発生源としては、たとえば、数1
00Hzないし数10kHz程度の音波領域ないし超音
波領域の圧電振動素子を利用することができる。
【0018】第2発明の構成によるときは、生ごみに振
動を与えることにより、高温発酵菌を活性化し、分解処
理時間を10〜20%以上短縮することができる。ただ
し、このときの振動数は、数100Hzないし数10k
Hz程度の音波領域ないし超音波領域が好ましい。
【0019】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0020】生ごみの分解処理装置は、処理槽10と、
処理槽10に内装する撹拌羽根20と、バーナ31とを
主要部材としてなる(図1、図2)。なお、処理槽10
を含む各主要部材は、脚41、41…付きの箱形のケー
シング40内に一体に組み込まれている。
【0021】処理槽10は、底部を断面円弧状に形成
し、上部を開放する半円筒状の容器体であり、両側の支
持部材10a、10aを介し、ケーシング40内に支持
されている。処理槽10の底部には、長手方向に沿う両
側壁部の上端にまで連続するジャケット11が形成され
ており、ジャケット11には、水または油からなる熱媒
体Lが所定レベルに充填されている。ジャケット11の
上部には、レベル調整器11aを介して熱媒体Lを供給
する供給管11bが接続されており、ジャケット11の
最下部には、排出管11cが接続されている。また、ジ
ャケット11の上部には、熱媒体Lの温度を検出する温
度検出器11dが配設されている。さらに、ジャケット
11の最上部には、安全用の放出管11eが付設されて
いる。
【0022】処理槽10の長手方向両端の内面下部に
は、振動発生源15、15が取り付けられている。振動
発生源15、15は、たとえば、数100Hzないし数
10kHzの圧電振動素子であり、処理槽10に収納す
る収容物に対し、音波領域ないし超音波領域の振動を与
えることができる。なお、各振動発生源15は、図示し
ない電源装置に接続されている。
【0023】撹拌羽根20は、処理槽10の長手方向に
水平に内装されている。
【0024】撹拌羽根20は、両端部が処理槽10、ケ
ーシング40を共通に貫通する駆動軸21と、スポーク
22、22…を介して駆動軸21に取り付ける一対の螺
旋部材23、23とからなる。螺旋部材23、23は、
駆動軸21に対し、互いに逆方向に巻き付けられてお
り、駆動軸21の中央部において、互いに部分的に重な
り合っている。スポーク22、22…は、駆動軸21の
半径方向に突設されており、それぞれの長さは、螺旋部
材23、23が処理槽10の底部内面に近接して位置す
るように設定されている。なお、各螺旋部材23の外側
の端面、すなわち、処理槽10の内面に対向する端面に
は、多数の凹溝23a、23a…が形成されている(図
3)。
【0025】駆動軸21の両端部には、処理槽10を内
側からシールするシール板21a、21aが付設されて
いる(図2、図4)。また、駆動軸21の両端部は、揺
動ベアリング21b、21bによって支持されており、
揺動ベアリング21b、21bは、取付ブラケット21
d、21dを介してケーシング40の外面に装着されて
いる。
【0026】各揺動ベアリング21bは、ベアリングケ
ース21cに収納されており、ベアリングケース21c
は、一対の上下方向のガイドレール21d1 、21d1
を有する取付ブラケット21dを介して上下動可能に取
り付けられている。そこで、撹拌羽根20は、揺動ベア
リング21b、21bが互いに独立に上下に移動するこ
とにより、駆動軸21が水平軸HLから傾くことができ
る。なお、一方の取付ブラケット21dは、水平方向に
延長されており、減速機24a付きのモータ24を上面
に搭載している。減速機24aの出力軸は、自在カップ
リング24bを介し、駆動軸21に連結されている。た
だし、減速機24aと駆動軸21との間には、自在カッ
プリング24bの他に、トルクリミッタを併せ介装して
もよい。
【0027】ケーシング40の前方側上部には、斜め上
方に開く投入用の開閉蓋42が付設されており(図
1)、処理槽10の底部には、処理槽10の長手方向中
央部に、下方に開く排出用の開閉扉12が付設されてい
る。なお、ケーシング40の前面下部には、開閉扉12
に対応するようにして、排出用のシュート43が形成さ
れている。
【0028】ケーシング40の下部、すなわち処理槽1
0の下方には、仕切板40aを介し、バーナ31を配設
するバーナ室40bと、煙突44の基部を連結する排ガ
ス室40cとが形成されている(図2、図5)。バーナ
31、煙突44は、それぞれ、処理槽10の長手方向の
片側に沿って、ケーシング40の後方下部に装着されて
おり、仕切板40aは、ケーシング40の後方側の側面
から前方側の側面に向けて、ケーシング40の全幅の約
2/3以上を仕切っている。なお、仕切板40aの上端
は、処理槽10の底面、処理槽10を支持する一方の支
持部材10aの下面にまで到達している(図1)。
【0029】バーナ31の前方には、ラッパ形に開拡す
る燃焼筒31aが付設されている。燃焼筒31aの前面
は、多数の孔をメッシュ状に開口するパンチングメタル
31bからなっている。
【0030】バーナ室40b、排ガス室40cには、排
ガス導入路13、排ガス排出路14の下端が開口してい
る(図1、図5)。排ガス導入路13は、バーナ31に
ほぼ対向するようにして、ケーシング40の前部内面に
上下方向に配設され、排ガス排出路14は、ケーシング
40の後部内面に沿って、煙突44の連結部分の上方に
上下方向に配設されている。排ガス導入路13、排ガス
排出路14の各上端は、処理槽10のジャケット11の
最上部に連結されており、それぞれの各下端には、開閉
ダンパ13a、14aが付設されている。
【0031】煙突44は、ケーシング40の後方に立設
されている。煙突44の外周には、エアダクト45が付
設されており、エアダクト45の上部、下部には、それ
ぞれエア取入口45a、エア排出口45bが付設されて
いる。エア排出口45bは、ケーシング40の上部に配
設するエア吹出管48に接続されている(図1、図
2)。エア吹出管48は、複数に分岐してケーシング4
0の内部に導入され、共通の拡散羽根48a、48a…
を介し、処理槽10の上方に下向きに開口している。な
お、エア排出口45bとエア吹出管48との間には、開
閉ダンパ45cが配設されている。
【0032】処理槽10の上方には、エア排出管51の
先端が開口している(図1)。エア排出管51は、ブロ
ワ52、脱臭筒53を介し、排ガス室40cに接続され
ている(図5、図6)。ただし、エア排出管51には、
処理槽10の直上位置に開閉ダンパ51a、集塵フィル
タ54が内装されている。また、脱臭筒53は、上下に
長い筒体であり、脱臭筒53の底部には、バーナ53a
が上向きに配設されている。
【0033】かかる生ごみの分解処理装置の作動は、次
のとおりである。
【0034】まず、供給管11bを介して熱媒体Lを供
給し、処理槽10のジャケット11内に、熱媒体Lを所
定のレベルにまで充填する。なお、このとき、排ガス導
入路13、排ガス排出路14の開閉ダンパ13a、14
aは、閉め切っておき、エア排出口45bとエア吹出管
48との間の開閉ダンパ45c、エア排出管51の開閉
ダンパ51aは、開放しておくものとする。レベル調整
器11aは、供給管11b、排出管11cに介装する図
示しない開閉弁を開閉操作することにより、ジャケット
11内の熱媒体Lを所定のレベルに保つことができる。
【0035】一方、開閉蓋42を開いて処理槽10に生
ごみを投入し、撹拌羽根20を回転し、バーナ31を点
火して振動発生源15、15を作動させれば、処理槽1
0内の収容物は、バーナ31により、熱媒体Lを介して
均一に間接加熱することができる。なお、このとき、処
理槽10には、所定量の高温発酵菌を投入するものと
し、バーナ31の発生熱量は、温度検出器11dを介
し、熱媒体Lの温度が過大にならない範囲内において、
最大熱量を発生させるものとする。ただし、バーナ31
は、ガスまたは油を燃料とし、バーナ室40b内におい
て燃料を噴射燃焼させ、発生する排ガスは、排ガス室4
0c、煙突44を介して外部に放出する。また、バーナ
31の燃焼用エアは、図示しないブロワにより、バーナ
31の後方から供給するものとし、このときのバーナ3
1は、3〜5%程度の最適な余剰酸素量となるように、
燃料量に合わせてエア量を調整するものとする。なお、
燃焼筒31aは、バーナ31の炎が燃焼筒31a内にほ
ぼ収まるように、その容積を設定するものとする。
【0036】バーナ31を点火するとともにブロワ52
を起動すると、ブロワ52は、処理槽10内のエアを吸
引し、エア取入口45a、エアダクト45、エア排出口
45b、エア吹出管48を介し、処理槽10の上方に高
温の加熱エアを吹き込むことができる(図6)。処理槽
10内に吹き込まれるエアは、エアダクト45内におい
て煙突44によって予熱され、バーナ31の排ガスによ
り加熱されているからである。なお、エア吹出管48
は、拡散羽根48a、48a…を介して処理槽10の上
方に開口するから、エア吹出管48からの加熱エアは、
処理槽10内の収容物に対して均一に吹き付けられ、収
容物を均一に昇温させることができる。すなわち、エア
取入口45aからエア吹出管48の拡散羽根48a、4
8a…に至る一連の系は、処理槽10に加熱エアを導入
するエア導入系統を形成している。
【0037】一方、処理槽10の上方に開口するエア排
出管51は、ブロワ52により、エア吹出管48からの
加熱エアに相当する処理槽10内のエアを外部に排出す
る。排出されたエアは、エア排出管51、脱臭筒53を
介して排ガス室40cに導かれ、バーナ31の排ガスと
混合させた上、煙突44を介して外部に放出することが
できる。一般に、処理槽10内のエアは、多量の悪臭成
分を含むことが普通であるが、エア排出管51、ブロワ
52、脱臭筒53からなるエア排出系統は、最終的に、
排ガス室40c内において、処理槽10からのエアを高
温の排ガスと混合し、悪臭成分を熱分解することによ
り、無臭にして外部に排出することができる。
【0038】なお、エア排出系統は、エア排出管51の
処理槽10からの出口部分に、集塵フィルタ54を有す
るから、集塵フィルタ54は、処理槽10からのエアに
含まれる粉塵を有効に除去することができる。また、脱
臭筒53内のバーナ53aは、バーナ31の発生熱量が
小さく絞られ、排ガス室40cにおいて悪臭成分の熱分
解が不十分となる場合に点火し、脱臭筒53内において
悪臭成分を熱分解するために補助的に使用するものであ
る。すなわち、バーナ53aは、バーナ31の発生熱量
が温度検出器11dの出力によってコントロールされる
とき、バーナ31の発生熱量を補完するようにして点火
制御すれば足りる。
【0039】撹拌羽根20は、螺旋部材23、23の巻
付け方向が互いに逆方向であるから、駆動軸21の回転
方向により、処理槽10内の収容物を処理槽10の中央
部に寄せ、または、処理槽10の両端部に寄せながら、
収容物を上下に撹拌することができる。撹拌羽根20
は、螺旋部材23、23の凹溝23a、23a…に骨片
等を噛み込んだときは、それらを処理槽10の内面との
間に挟み込み、簡単に破砕することができる。ただし、
撹拌羽根20は、破砕不能な異物を噛み込んだときは、
揺動ベアリング21b、21bを介して駆動軸21が上
下に傾き、不測の事故を未然に防止する。
【0040】また、振動発生源15、15は、処理槽1
0内の収容物に振動を与え、高温発酵菌を活性化して分
解処理時間を短縮することができる。たとえば、振動発
生源15、15を使用しないとき、分解処理に約14時
間を要した生ごみからなる収容物は、振動発生源15、
15を作動させることにより、約11〜12時間の処理
時間で済み、乾燥度、臭いのいずれの点においても、処
理後の収容物の性状が優れていることが確かめられてい
る。
【0041】以上のようにして全系統を運転すると、処
理槽10内の収容物は、高温発酵菌による発酵分解と熱
分解とが併行して進行し、数時間のうちに、乾燥した粉
状または粒状に分解処理することができる。そこで、処
理が完了したら、バーナ31、53a、ブロワ52を停
止させ、収容物を中心部に寄せる方向に撹拌羽根20を
運転しながら底部の開閉扉12を開き、シュート43を
介して処理済の収容物を排出すればよい。なお、処理済
の収容物は、取り扱い易く、家畜や魚養殖用の飼料とし
て、または肥料として、有効に再利用することができ
る。
【0042】分解処理済の収容物の乾燥度が不十分であ
るときは、排ガス導入路13、排ガス排出路14を利用
して、処理槽10を直接加熱することもできる。すなわ
ち、排出管11cを開いてジャケット11内の熱媒体L
の全量を抜き取った上、開閉ダンパ13a、14aを開
くことにより、バーナ31の排ガスの一部は、排ガス導
入路13、排ガス排出路14を介してジャケット11内
を通過させることができ、処理槽10内の収容物を高温
に加熱し、十分に追加乾燥させることができる。なお、
このときは、開閉ダンパ45c、51aを全閉にし、ブ
ロワ52を停止し、バーナ53aを消火するものとす
る。
【0043】また、以上の乾燥処理は、その処理時間を
長くするとともに、バーナ31の発生熱量を大きくとる
ことにより、収容物を炭化処理することにも利用するこ
とができる。炭化処理した収容物は、体積、重量が著る
しく小さくなり、取扱いや廃棄処理が一層簡便である。
【0044】以上の説明において、撹拌羽根20の各螺
旋部材23は、端面の片側を斜面23bに形成してもよ
い(図7)。ただし、斜面23bは、各螺旋部材23の
全長に亘って形成する他、撹拌羽根20の中心部分に相
当する一端部を含み、部分的に形成してもよいものとす
る。また、斜面23bは、螺旋部材23に沿って適当な
長さごとに、螺旋部材23に対して交互に逆方向から形
成するようにしてもよい。斜面23bは、撹拌羽根20
が凹溝23a、23a…に対して骨片等を噛み込む際
に、噛込み動作を円滑にすることができる。
【0045】なお、エア排出口45bからエア吹出管4
8に至るエア導入系統の管路は、排ガス室40c、バー
ナ室40bに内装する図示しない熱交換器を経由させて
もよい。エア吹出管48から吹き出す加熱エアを一層高
温にし、バーナ31の発生熱量を有効に回収して再利用
することができる。ただし、このときの熱交換器は、蛇
管式などの簡単な非接触形の熱交換器を使用することが
できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、ジャケットを有し、撹拌羽根を内装す
る処理槽と、バーナと、エア導入系統と、エア排出系統
とを設けることによって、バーナは、ジャケット内の熱
媒体を介して処理槽の収容物を間接加熱し、エア導入系
統は、処理槽内に高温の加熱エアを導入することができ
るから、収容物の昇温に要する時間を短縮させ、全体と
しての処理時間を大幅に短縮することができる上、エア
排出系統は、処理槽内のエアをバーナの排ガスと混合す
ることによって悪臭成分を有効に熱分解し、しかも、処
理槽内を負圧に保つブロワを備えているから、分解処理
中に悪臭が発生することを殆ど皆無にすることができる
という極めて優れた効果がある。
【0047】第2発明によれば、分解処理中の生ごみに
振動を与えることによって、処理時間を約10〜20%
以上短縮することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成説明図(1)
【図2】 全体構成説明図(2)
【図3】 要部斜視図
【図4】 要部水平断面図
【図5】 全体構成説明図(3)
【図6】 全体模式系統図
【図7】 他の実施例を示す図3相当図
【符号の説明】
10…処理槽 11…ジャケット 13…排ガス導入路 14…排ガス排出路 13a、14a…開閉ダンパ 15…振動発生源 20…撹拌羽根 31…バーナ 40b…バーナ室 40c…排ガス室 45c、51a…開閉ダンパ 52…ブロワ 53…脱臭筒 54…集塵フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/38 53/74 C02F 11/02 ZAB C05F 9/00 7537−4H 9/02 D 7537−4H B01D 53/34 116 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱用のジャケットを有し、撹拌羽根を
    内装する処理槽と、該処理槽の下方に形成するバーナ
    室、排ガス室と、前記バーナ室に配設し、前記処理槽を
    加熱するバーナと、前記処理槽内に加熱エアを導入する
    エア導入系統と、前記処理槽内のエアを前記バーナの排
    ガスと混合して排出するエア排出系統とを備えてなり、
    該エア排出系統は、前記処理槽内のエアを吸引して前記
    排ガス室に送るブロワを備えることを特徴とする生ごみ
    の分解処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャケットには、一端が前記バーナ
    室に開口する排ガス導入路と、一端が前記排ガス室に開
    口する排ガス排出路とを連結し、前記排ガス導入路、排
    ガス排出路、エア導入系統、エア排出系統には、それぞ
    れ開閉ダンパを設けることを特徴とする請求項1記載の
    生ごみの分解処理装置。
  3. 【請求項3】 前記エア排出系統は、前記処理槽からの
    出口部分に集塵フィルタを付設することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の生ごみの分解処理装置。
  4. 【請求項4】 前記エア排出系統には、脱臭筒を設ける
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
    載の生ごみの分解処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理槽は、収容物に振動を与える振
    動発生源を装備することを特徴とする請求項1ないし請
    求項4のいずれか記載の生ごみの分解処理装置。
  6. 【請求項6】 高温発酵菌を利用して生ごみを分解処理
    するに際し、生ごみを適温に加熱して撹拌するとともに
    加熱エアを供給し、生ごみに振動を与えることを特徴と
    する生ごみの分解処理方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001353499A (ja) * 2000-06-12 2001-12-25 Kankyo Kogaku Kenkyusho:Kk 有機質汚泥の熱分解処理方法と装置
JP2003024906A (ja) * 2001-07-13 2003-01-28 Canon Electronics Inc 廃棄物処理装置及び廃棄物の処理方法
JP2003053312A (ja) * 2001-08-22 2003-02-25 Kyoritsu Kogyo Kk 炭化減容装置
JP2010037144A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Tana Tekko Kk 堆肥攪拌装置
KR101707204B1 (ko) * 2016-09-30 2017-02-15 주식회사 원발효산업 집진장치를 갖는 오파란 발효 처리기
JP2022188723A (ja) * 2021-06-09 2022-12-21 祐次 高橋 乾燥装置

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