JPH085742A - 測量装置 - Google Patents

測量装置

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JPH085742A
JPH085742A JP6138620A JP13862094A JPH085742A JP H085742 A JPH085742 A JP H085742A JP 6138620 A JP6138620 A JP 6138620A JP 13862094 A JP13862094 A JP 13862094A JP H085742 A JPH085742 A JP H085742A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 対象反射物体の検出の信頼性、対象反射物体
までの距離測定の信頼性の向上を図る。 【構成】 対象反射物体102に向けて照射光束を照射
し、反射される反射光束に基づき対象反射物体102を
検出すると共に距離を測定する測量装置において、照射
光束を所定の偏光方向を有する光束として発射する光源
部106と、対象反射物体102に向けて照射する照射
光学系101と、対象反射物体102による反射の際に
変化した偏光方向の偏光反射光束を分離する偏光光学部
材122と、偏光光学部材122で分離した偏光反射光
束を受光する第1受光部124、126と、対象反射物
体102により反射される反射光束を受光する第2受光
部120と、第1受光部124、126の出力信号に基
づいて対象反射物体102の検出を行う検出部104
と、第2受光部120の出力信号に基づいて対象反射物
体102までの距離を測定する距離測定部131とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入射光の偏向方向に対
して反射光の偏光方向を変化させる対象反射物体に向け
て照射光束を照射し、前記対象反射物体により反射され
る反射光束に基づき対象反射物体を検出すると共に対象
反射物体までの距離を測定する測量装置に関し、レーザ
光束を反射対象物体に投射し、このレーザ光束の投射位
置を基準として使用する墨出し用レーザ回転機器又はそ
の他の回転照射型レーザ機器に用いられる回転レーザ装
置を含む。
【0002】
【従来の技術】従来から、対象反射物体に向けて照射光
束を照射し、対象反射物体により反射された反射光束に
基づき対象反射物体を検出すると共に対象反射物体まで
の距離を測定する測量装置が知られている。例えば、特
開昭63−259411号公報には、送波器と受波器と
を有し、レーザ光束を回転させてレーザ基準面を形成
し、互いに間隔を開けて設けられた2個の反射対象物体
を検出すると共に、この2個の反射対象物体により反射
されたレーザ光束を受光することにより形成される2個
のパルスのパルス間隔により測量装置から反射対象物体
までの距離を測定することが開示されている。また、こ
の公報には、レーザビームを変調し、変調信号と反射さ
れたレーザエネルギーを復調することにより得られた信
号との位相差を測定することにより距離を測定すること
も知られている。また、例えば、特開平4−31301
3号公報には、位相差方式の光波距離計をレーザ光束を
回転させてレーザ基準面を形成する測量装置に組み込む
構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の測量装置では、受光部に外光が混入するおそれ、反
射対象物体とは異なる物体からの反射光を反射対象物体
からの反射光であるとして受光するおそれがあり、基準
面出し、距離測定の信頼性に欠けるという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、基準面出し、距離測定
の信頼性の向上を図ることのできる測量装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる請求項1
に記載の測量装置は、上記課題を解決するため、入射光
の偏向方向に対して反射光の偏光方向を変化させる対象
反射物体に向けて照射光束を照射し、前記対象反射物体
により反射される反射光束に基づき対象反射物体を検出
すると共に対象反射物体までの距離を測定する測量装置
において、前記照射光束を所定の偏光方向を有する光束
として発射する光源部と、前記光源部からの照射光束を
前記対象反射物体に向けて照射する照射光学系と、前記
対象反射物体による反射の際に変化した偏光方向の偏光
反射光束を分離する偏光光学部材と、前記偏光光学部材
で分離した偏光反射光束を受光する第1受光部と、前記
対象反射物体により反射される反射光束を受光する第2
受光部と、前記第1受光部の出力信号に基づいて前記対
象反射物体の検出を行う検出部と、前記第2受光部の出
力信号に基づいて前記対象反射物体までの距離を測定す
る距離測定部とを有する。
【0006】本発明に係わる請求項4に記載の測量装置
は、上記課題を解決するため、偏光特性の異なる二つの
偏光部材によって反射面が形成されかつ入射光の一部の
偏光方向を変化させる対象反射物体に向けて照射光束を
照射し、該対象反射物体により反射された反射光束に基
づき対象反射物体を検出すると共に前記対象反射物体ま
での距離を測定する測量装置において、前記照射光束を
所定の偏光方向を有する偏光照射光束として発射する光
源部と、前記偏光照射光束を前記対象反射物体に向けて
射出する射出光学系と、前記対象反射物体により反射さ
れた反射光束を一の偏光方向を有する第1偏光光束と他
の偏光方向を有する第2偏光光束とに分離するビームス
プリッターと、該ビームスプリッターにより分離された
第1偏光光束を受光する第1受光部と、該ビームスプリ
ッターにより分離された第2偏光光束を受光する第2受
光部と、前記偏光反射光束を前記ビームスプリッターを
介さずに受光する第3受光部と、前記第1受光部の出力
信号と前記第2受光部の出力信号とに基づいて、前記対
象反射物体の検出を行う検出部と、前記第3受光部の出
力信号に基づいて前記対象反射物体までの距離を測定す
る距離測定部とを有する。
【0007】本発明に係わる請求項6に記載の測量装置
は、上記課題を解決するため、入射光の偏光方向に対し
て反射光の偏光方向を変化させる対象反射物体に向けて
照射光束を照射し、前記対象反射物体により反射される
反射光束に基づき対象反射物体を検出すると共に対象反
射物体までの距離を測定する測量装置において、前記対
象反射物体を検出するために所定の偏光方向を有する光
束として発射する第1光源部と、前記対象反射物体まで
の距離を測定するために該第1光源部よりも波長の長い
照射光束を発射する第2光源部と、前記第1光源部及び
第2光源部からの照射光束を前記対象反射物体に向けて
照射する照射光学系と、前記対象反射物体により反射さ
れた反射光束のうち、前記第1光源部の波長を有する反
射光束と前記第2光源部の波長を有する反射光束とを分
ける波長分割部材と、該波長分割部材で分けられた前記
第1光源部の波長を有する反射光束のうち、前記対象反
射物体による反射の際に変化した偏光方向の偏光反射光
束を分離する偏光光学部材と、該偏光光学部材により分
離された偏光反射光束を受光する第1受光部と、前記光
源部の波長を有する反射光束を受光する第2受光部と、
前記第1受光部の出力信号に基づいて前記対象反射物体
の検出を行う検出部と、前記第2受光部の出力信号に基
づいて前記対象反射物体までの距離を測定する距離測定
部とを有する。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】(実施例1)この実施例1は、図1に示す
反射対象物体(以下、反射部という)102に照射するレ
ーザ光束を同時に測距光及びデータ通信用光として利用
するものであり、回動部101は反射部102の方向に向けら
れているものとして説明する。
【0010】[装置の構成]この測量装置(回転レーザ
装置)は、図1に示すように固定部100、回動部101を有
し、固定部100、回動部101は本体部を構成している。反
射部102は本体部から離れた位置に配置される。回動部1
01は固定部100に回動可能に支持され、照射光学系とし
て機能する。固定部100は、発光部103、位置制御用検出
部104、測距用検出部105、エンコーダー129、及びその
他の制御回路によって構成されている。発光部103は、
レーザダイオード(光源部)106の光軸上に、コリメー
タレンズ107、傾斜角補正部108、ハーフミラー112、穴
開きミラー109、λ/4複屈折部材110を順次配置するこ
とにより構成される。レーザダイオード106の光束は回
転レーザとして基準水平面出しに利用されるが、反射部
102に投射して本体部から反射部102までの水平直線距離
を測る測距光としても利用される。
【0011】傾斜角補正部108は、レーザダイオード106
の光軸が垂直からずれている時、光源106から出射され
た光束を垂直に補正して射出させる作用を有し、例え
ば、自由液面による反射を利用した液体式コンペンセー
ター等が使用される。ハーフミラー112は、測距時に本
体内部の不安定要因除去に必要な内部光路113を形成す
る役割を果たす。装置内部に使用する多数の電子部品
は、温度変化等の影響により遅延時間が変化しかつ測定
の誤差要因となるので、測距光路(後述する)114と内
部光路113とにより測定を行ない、その測定値の差を得
ることによって、両光路114,113に共通の本体内部の不
安定要素を除去する。穴開きミラー109は、レーザダイ
オード106から射出された光束を通過させる穴109aを有
する。穴開きミラー109は反射部102によって反射された
戻り光束を位置制御用検出部104、測距用検出部105に向
けて反射する。λ/4複屈折部材110は、これに入射す
る直線偏光のレーザ光束を円偏光に変換して射出する。
【0012】位置制御用検出部104は、穴開きミラー109
の反射光軸上に設けられたハーフミラー121と、このハ
ーフミラー121の反射光軸上に設けられた偏光ビームス
プリッター122と、順次配置されたコンデンサーレンズ1
23、第1光電検出器124と、偏光ビームスプリッター122
の反射光軸上に設けられて順次配置されたコンデンサー
レンズ125、第2光電検出器126とから構成されている。
ハーフミラー121は、反射部102によって反射された戻り
光束を位置制御用と測距用とに分離する。反射部102か
らの戻り光は、後述するように反射部102上の照射箇所
の違いによってその偏光方向が変わるので、偏光ビーム
スプリッター122によって偏光を分離し区別するのであ
る。第1光電検出器124、第2光電検出器126は、偏光ビ
ームスプリッター122によって二つの偏光成分に分離さ
れた光束をそれぞれ受光検出する。
【0013】測距用検出部105は、穴開きミラー109の反
射光軸上に順次配置されたハーフミラー118、コンデン
サーレンズ119、測距用光電検出器120を有すると共に、
ハーフミラー112の反射光軸上に設けられたミラー117を
有する。内部光路113はハーフミラー112からミラー11
7、ハーフミラー118を順次経由して測距用光電検出器1
20に至るまでの光路である。測距光路114は反射部102
から、ペンタプリズム111、λ/4複屈折部材110、穴開
きミラー109、ハーフミラー121を順次経由して測距用光
電検出器120に至るまでの光路である。内部光路113、測
距光路114の途中には、光路切り換え器115、光量調整器
116が設けられている。
【0014】ハーフミラー118は、測距光路114を通る戻
り光束を透過させて測距用光電検出器120に導き、か
つ、ミラー117によって反射された内部光路113の光束を
反射させ測距用光電検出器120に導く。測距光路114
に偏光フィルター等の偏光光学部材が設けられていない
のは、対象反射物体から102から反射した光を十分に
受光し、より高いレベルの測距用の信号を得るためであ
る。光路切り換え器115は測距光路114と内部光路113と
を切り換える。光量調整器116は内部光路113、測距光路
114をそれぞれ通過する光束の光量を調整する。エンコ
ーダー129は基準方向に対するレーザ光束の照射方向の
角度(回転角度)を検出する。この他、固定部100は各
種制御回路を有する。
【0015】位置制御部127は、位置制御用検出部104か
らの受光信号に基づき反射部102の位置を検出し、位置
検出信号を測角部130に向けて出力すると共に、回動部1
01の回転を制御する回転制御信号を駆動部128に出力す
る。駆動部128は回転制御信号に基づき回動部101の回
転、停止等の制御を行なう。測角部130は、位置制御部1
27から出力される位置検出信号とエンコーダー129から
出力されるパルス信号とにより反射部102の水平角度を
測定する。LD変調部132は、測距時の基準に用いる発
振器を有し、測距、データ通信を行う為にレーザダイオ
ード106を変調する。測距部131は、測距用検出部105か
らの受光信号と、LD変調部132の基準発振器出力に基
づく信号に基づいて距離の測定を行なう。システム制御
部133は、装置全体の動作タイミングを制御し、測定結
果に基づいて各種データの処理を行なう。
【0016】回動部101は駆動部128により駆動され、ペ
ンタプリズム111、エンコーダー129の回転部を有する。
ペンタプリズム111は傾斜角補正部108より垂直に延びる
光軸を水平方向に光路変換する役割を果たし、この垂直
な光軸を中心に揺動又は回転する。
【0017】反射部102は、図2、図3又は図4に示す
ように、基板200、300、400、反射板201、301、401、複
屈折部材202、302、402、データ受光部203、303、403、
データ表示部204、304、404、を有する。基板200、30
0、400の内部には、本体部から送信されたデータを受信
する電子回路が内蔵されている。反射板201、301、401
は再帰反射部材から構成され、複数の微小なコーナーキ
ューブ又は球反射体等を配置して形成される。複屈折部
材202、302、402は、入射光束に対してλ/4の位相差
を与える。データ受光部203、303、403及びデータ表示
部204、304、404は、光通信によって本体部から送信さ
れた測定データを受光して表示する役割を果たす。反射
部102の基本構成は、基板200、300、400、反射板201、3
01、401、複屈折部材202、302、402からなるものであ
り、データ通信を行なわない場合には、データ受光部20
3、303、403及びデータ表示部204、304、404は設けなく
ともよい。
【0018】円偏光のレーザ光束が反射部102の複屈折
部材の存在する箇所に入射した場合、複屈折部材202、3
02、402によって直線偏光に変換され、反射板201、30
1、401によって反射され、再び複屈折部材202、302、40
2に入射して逆方向の円偏光に変換されて、本体部のペ
ンタプリズム111に再入射する。一方、複屈折部材の存
在しない箇所に入射した場合、反射板201、301、401に
よって円偏光の方向はその円偏光の方向が保存されて本
体部のペンタプリズム111に再入射する。
【0019】[本体部の動作説明]次に、この測量装置
(回転レーザ装置)の動作について説明する。
【0020】(検出方法)この実施例に示されている対
象反射物体の検出方法は、特願平5-231522号に開示のも
のと基本的には同様な検出方法である。本体部から射出
される照射光束の偏光方向は所定方向にあらかじめ規定
されている。その照射光束が反射部102の複屈折部材20
2,302,402を通過し、反射板201,301,401により反射され
て、再度、複屈折部材202,302,402を通過して本体部に
戻り、その内部に取り込まれた時の偏光反射光束は第1
光電検出器124の前に配置の偏光ビームスプリッター122
を透過する。第1光電検出器124は複屈折部材に202,30
2,402によって偏光方向を変化させられた光束に基づき
受光信号を出力し、第2光電検出器126は本体部から射
出される照射光束の偏光方向を保存する反射偏光光束に
基づき受光信号を出力するので、本体部から射出された
照射光束が反射部102を横切る場合、第1光電検出器124
の出力と第2光電検出器126の出力との組み合せはある
決まったパターンを持つことになる。そこで、この両検
出器の出力パターンを検出することにより反射部102か
らの反射光束であるかそれ以外からの光束であるかの判
別を行なうことができる。
【0021】図5は反射部102からの偏光反射光束に基
づく受光出力のパターンを示し、(a)は反射部102の
構成が図2の場合の受光出力のパターン、(b)は反射
部102の構成が図3の場合の受光出力のパターン、
(c)は反射部102の構成が図4の場合の受光出力のパ
ターンであり、また図5において、〈A〉は第1光電検
出器124の受光出力、〈B〉は第2光電検出器126の受光
出力をそれぞれ示している。反射部102が(a)の場
合、複屈折部材202が全面を覆っているので第1光電検
出器124の受光出力〈A〉は大きく、第2光電検出器126
の受光出力〈B〉は微小である。
【0022】反射部102が(b)の場合、両側に複屈折
部材302が存在しかつ中央は反射板301がむき出しの状態
であるので、第1光電検出器124の受光出力〈A〉は2
つのピークを持つ波形となり、一方、第2光電検出器12
6の受光出力〈B〉は、時間軸上で受光出力〈A〉の2
つのピーク位置の中央にピークが存在する波形となる。
【0023】反射部102が(c)の場合、一側に複屈折
部材402が配置され、他側には反射板401が配置されてい
るのみであるので、第1光電検出器124の受光出力
〈A〉と第2光電検出器126の受光出力〈B〉とは時間
軸上でピーク位置がずれた波形となる。
【0024】回動部101を反射部102に向けた状態に保持
させる場合等のように反射部102の中心を検出する必要
がある場合には、第1光電検出器124の受光出力〈A〉
から第2光電検出器126の受光出力〈B〉を引算するこ
とにより得られる波形<A−B>を用いて中央の検出を
行なうと都合が良い。
【0025】(a)の場合、受光出力〈B〉がほぼゼロ
なので受光出力〈A〉のピークを検出し、これにより回
動部101が反射部102の中央を向いたものと判定する。
(b)の場合、波形〈A−B〉が最小値を有するので、
回動部101がこの最小値を検出した時に反射部102の中央
を向いたものと判定する。(c)の場合は、波形〈A−
B〉が正負反転した最大値と最小値を持つので、波形値
〈A−B〉がマイナスからプラスに変化する点を検出
し、これにより回動部101が反射部102の中央を向いたも
のと判定する。
【0026】この方法による反射部102の中央検出であ
れば、一度、反射部102を検出すれば、その後は本体部
から射出される照射光束を含む水平面内であれば、反射
部102を前後左右どの様に移動させても回動部101による
反射部102の中央の追尾が可能となる。さらに、ある基
準に対する反射部102の水平角度が必要な場合、この方
法により反射部102の中央を検出し、その検出時点での
回動部101の回転角度をエンコーダ129のパルス出力によ
り記憶させるようにしてもよい。
【0027】(装置動作の説明)図6は装置動作を説明
するためのフローチャートである。
【0028】回動部101は、サーチモードと追尾モード
の2種類の動作モードで回動する。サーチモードとは反
射部102を捜し出すモードであり、回動部101は反射部10
2が見つかるまで一方向に回転し続ける。以下、この動
作をサーチ動作と呼ぶ。追尾モードは、回動部101から
射出される照射光束の照射方向をサーチ動作で検出した
反射部102の方向に向けて保持するモードであり、反射
部102が回動部101からの照射光束を含む水平面内で移動
した場合にそれを追尾する。測距及びデータ送信はこの
追尾モードで行なう。
【0029】まず、本体部は反射部102を探すため、始
めにサーチモードに入る(S1)。サーチモードに入る
と、位置制御部127は、回動部101の回転速度を決められ
た回転速度(サーチ速度)に設定する(S2)。次に、
位置制御用検出部104から得られる位置検出信号が、反
射部102からの信号かそれ以外のものからの信号かを判
別し、反射部102が検出されるまでこれを繰り返す(S
3)。反射部102が検出されると、本体部は追尾モードに
入る(S4)。回動部101の停止は既に述べた反射部の検
出方法によって行なう。
【0030】追尾モードに入ると、位置制御部127が
位置制御用検出部104から得られる位置検出信号に基づ
いて回動部101が反射部102の中心を向いているかどうか
判断する(S5)。ここで、反射部102の中心を向いてい
る場合、測距(必要によっては測距、測角)、及び測定
データの送信を行なう(S6〜S8)。反射部102の中心
が確認されている間、少なくとも測距と測定データの送
信動作を繰り返す(S6〜S8)。この途中で、位置制御
部127が反射部102の中心を向いていないと判断した
場合、位置制御用検出部104から得られる信号が反射部1
02による反射光であるかどうかを判断する(S9)。こ
こで、反射部102であると判定された時、位置制御用検
出部104から得られる信号が所定の出力となるようにモ
ータ(図示を略す)を駆動して、回動部101を反射部102
の中心に向ける(S10)。反射部102からの反射光でな
いと判定されたとき、サーチ動作に入る(S2)。
【0031】これらの手順を踏むことにより、本体部か
ら射出される照射光束を含む水平面内に反射部102が存
在する間、反射部102が移動してもこれを追尾すること
が可能となる。
【0032】反射部102が複数個存在する場合、又は、
複数の測定点で測定を行なう場合、最初の測定点におい
て反射部102が存在する方向を特定するために、エンコ
ーダ129の出力に基づき回動部101の基準に対する方向を
示す角度データを記憶し、この角度データと次の測定点
におけるエンコーダ129の出力に基づき、最初の測定点
と次の測定点との測定点間の水平角度を算出するように
してもよい。この場合、反射部102へは、その測定点に
おける測距値と、その前の測定点からの水平角度とが測
定データとして送信される。
【0033】本体部から送信される通信データは反射部
102で受信され、データ復調が行なわれる。反射部102の
内部にはPSK変調された通信データを復調するための
電子回路としてデータ受信回路が内蔵されている。
【0034】図7はデータ受信回路のブロック図であ
る。データ受信回路は受光部203、303、403としての受
光素子700,アンプリファイア701,加算回路702,ローパス
フィルタ705,加算回路709,ループフィルタ707,VCO発
振回路706,90度シフト回路703,加算回路704,ローパス
フィルタ708,ローパスフィルタ710,CPU711を備え、
加算回路702,ローパスフィルタ705,加算回路709,ループ
フィルタ707,VCO発振回路706,90度シフト回路703,
加算回路704,ローパスフィルタ708はPSK変調された
データを復調する周知のコスタスループ回路を構成して
いる。復調データは、CPU711により解読され、反射
部102のデータ表示部204,304,404に表示される。
【0035】(測距方法)前記測距方法は公知の方法で
あるが、次にデータ転送レートを向上させるために測距
とデータ送信を時分割せずに同時に行なう方法を説明す
る。
【0036】この測距方法は、基本的には300kHzと15MH
zの2波長を用いる測定方法であるが、測距用の長波長
である300kHz信号はこの周波数をキャリアとし通信デー
タでキーイングを行うPSK変調とすることにより通信
データを乗せるものである。つまり、300kHzの信号は連
続変調ではないので、次の方法で測距を行なう。
【0037】まず、反射部102からの反射光を光電変換
手段により電気信号に変換する。受光信号が周波数15MH
zの場合、周波数300kHzの信号にビートダウンし、周波
数300kHzの場合にはそのままその信号を被測定信号とし
て位相差測定を行なう。次に、光電変換された周波数30
0kHzの被測定信号の1周期分を、本体内部の基準信号発
振器の出力周波数15MHzをサンプリング周期としてアナ
ログ/デジタル変換し(以下、A/D変換と略す)、50
個のデジタルデータ列に変換する。このデジタルデータ
列は、それぞれ記憶装置内の50個のアドレスに記憶され
る。そして、このA/D変換を数周期分行なって、その
都度各アドレスの旧データと加算し、この加算データを
新たに記憶する。この時、データを加算して記憶するア
ドレス番号はPSK変調の位相状態が変わる度にシフト
させる。この手法により、PSK変調された信号を見か
け上位相変化の無い連続変調信号として取り扱うことが
できる。あらかじめ決められた周期分を加算して得られ
る積算データが得られたなら、この積算データの各値を
平均化し、位相検出手段によってフーリエ変換手法を用
いて被測定信号と本体内部の基準信号との間の位相差を
検出して、距離データに換算する。この操作を行なうこ
とにより、ノイズに埋もれた微小信号をも取り出すこと
が可能となる。
【0038】この測距方法を実現する測距系の電気回路
の構成を図.8に示すブロック図を参照しつつ説明す
る。
【0039】この測距系の電気回路は、受光素子800、
アンプ801、ミキサー802、ローカル信号発振器803、バ
ンドパスフィルター804、ゲート805、信号検出回路80
6、A/Dコンバータ807、加算器808、ランダムメモリ8
09、CPU810、アドレスカウンタ811、コントロールゲ
ート812、基準信号発振器813、カウンタ814、切り換え
ゲート815、ドライバー816、発光素子817(光源106に対
応する)、及びアドレスシフタ818によって構成されて
いる。
【0040】発光素子817から射出される光は、光源駆
動用のドライバー回路816により周波数15MHzの連続変
調、又は周波数300kHzのPSK変調のいずれかがかけら
れ、この変調の切り換えは、CPU810から出される周
波数切り換え信号によって制御される。周波数15MHzの
基準信号は基準信号発振器813により生成され、この基
準信号をカウンタ814により50分の1に分周して周波
数300kHzの基準信号が作られる。反射部102から反射し
て戻ってくる反射光の位相差測定において、精測定の場
合には周波数15MHzを用い、粗測定の場合には周波数300
kHzを用いる。
【0041】本体部から射出された照射光は、反射部10
2により反射されて本体内部に戻り、受光素子800に受光
される。この受光光束は受光素子800により受光されて
光電変換されかつアンプ801により増幅された後、ゲー
ト805を通過して信号検出回路806とA/Dコンバータ80
7とに送られる。ゲート805は被測定信号が周波数300kHz
のPSK変調の場合、そのゲート805に入力される信号
をそのまま出力し、被測定信号が周波数15MHzの連続変
調信号の場合、周波数300kHzにビートダウンされた信号
を出力する。このビートダウン信号は、周波数15MHzの
連続変調信号とローカル信号発振器803の周波数15MHz−
300kHzのローカル信号とをミキサー802によりミキシン
グすることにより得られ、その後、中心周波数300kHzの
バンドパスフィルター804を経由してゲート805に送られ
る。
【0042】信号検出回路806は反射光の光量レベルを
検出する役割を果たし、同期検波回路によって構成され
ている。この信号検出回路806はPSK変調信号を受光
している時、同期信号の位相をPSK変調の位相状態に
対応してシフトさせる。CPU810はこの光量レベルが
あらかじめ決められたレベルとなるように光量調整器11
6を調整する。A/Dコンバータ807に送られた信号は、
加算器808、ランダムメモリ809、CPU810、アドレス
カウンター811、コントロールゲート812、アドレスシフ
タ818により後述する方法により演算処理される。
【0043】次に、この測距方法の原理の詳細を、図
9、図10、図11に従って説明する。
【0044】図9、図10は受光信号が周波数300kHzのP
SK変調の場合の測距方法の説明図である。
【0045】図9は送信データの構成とPSK変調の様
子とを示している。
【0046】CPU810内部で作られる測定結果データ
はデジタル2値化信号に変換され、粗測定用の300kHz信
号をキャリアとするPSK変調によって、反射部102へ
送信される。図9(a)に示すように、"a"ビットで構
成される全送信データは、あらかじめ決められた回数だ
け繰返し送信される。送信データの1ビットは、図9
(b)に示すように周波数300kHzの信号の10周期分によ
り構成され、通信データのデジタル2値化信号の値に合
わせて10周期毎に位相がシフトされる。図9は、デジタ
ル2値化信号の値が"0"の時に位相シフト量をゼロに対
応させ、値が"1"の時に位相シフト量をπに対応させた
例を示している。以下、位相シフト量ゼロの状態を位相
状態"A"、位相シフト量πの状態を位相状態"B"という。
PSK変調は、このように測定結果データのデジタル2
値化信号によって、周波数300kHzの基準信号をキーイン
グすることにより作られる。
【0047】図9(b)に示すように、データ値が"0"
から"1"に変化する場合、周波数300kHzのキャリア信号
の位相を180°(π)シフトする。従って、このままの
状態では位相差測定ができない。そこで、A/D変換後
のメモリに記憶する際、PSK変調の位相状態に合わせ
てメモリ内部の50個のアドレス内でデータ列の記憶開始
場所をシフトさせて記憶する。
【0048】本体部から射出されて反射部102により反
射された反射光により得られる信号は、図9(c)に示
すように、本体内部の基準信号に対して位相の遅れた信
号となり、実際には、この位相の遅れた信号のA/D変
換値をメモリに記憶する。図9(d)は位相状態とその
波形を記憶する際のアドレスの関係を示している。
【0049】CPU810は、通信データのデジタル2値
化信号(PSK変調用キーイング信号(キャリア周波数
の位相を切り換える))の値が変化する度に、記憶開始
のメモリアドレスを1番目と25番目の間でシフトさせ
る。つまり、位相状態が"A"の時にはA/D変換値を1
番目から50番目のアドレスに記憶し、一方、位相状態
が"B"の時にはA/D変換値の記憶を26番目から開始し
て50番目のアドレスまで順に記憶した後、1番目のアド
レスに戻り、1番目のアドレスから25番目のアドレスま
で残りのデータを順に記憶させる。アドレスのカウント
はアドレスカウンタ811によって行なわれ、カウント後
のアドレスは既に述べたようにCPU810によってアド
レスシフタ818でシフトされる。このアドレスシフタ818
は加算器によって構成される。
【0050】A/Dコンバータ807から出力されたデー
タは加算器808に取り込まれ、アドレスシフタ818が示す
アドレスの旧データと加算され、今度はこの加算データ
が同じアドレスに記憶される。従って、位相状態により
記憶開始のアドレスをシフトすることによりPSK変調
波形を見かけ上連続波形と見なし、データの積算が行な
われる。後述する理由により、1ビットを構成する周波
数300kHz信号10周期分のうち、始めの1周期分を除く残
り9周期分を加算するので、"a"ビットにより構成され
る全送信データの1フレーム分に対する信号の全加算回
数は、(9×a)回となる。
【0051】決められた回数分のA/D変換及び加算処
理が終了した場合、各アドレス毎にデータを平均化し、
位相検出手段によってこの平均化されたデータ列にフー
リエ変換を施して被測定信号の位相差を検出し、この位
相差から測距光路あるいは内部光路の光路長が求められ
る。
【0052】位相差φの検出は次のように行う。
【0053】今、上記手順により各アドレスに記憶され
た平均化データをD(n)とする。ここで、被測定信号の
1周期に対するサンプル数をNとし、nは1≦n≦Nの
整数で表されるものとする。この時、 を計算し、このa、bを用いて を計算することにより、被測定信号と基準信号との位相
差を求める。本実施例ではN=50であり、nはアドレス
の番号を示す。この演算は、フーリエ変換の手法により
被測定信号の基本波成分の位相を求めたことに相当す
る。
【0054】この方法の場合、被測定信号の数周期分の
加算平均した結果のデータを用いて位相を求めているの
で平均効果が非常に高く、従って、被測定信号に存在す
るノイズに起因する測定値のバラツキを軽減する効果が
あり、平均回数を十分にとれば、S/N比の非常に悪い
信号の測定も可能である。また、A/D変換時に発生す
る量子化誤差も同様に平均化されるため、分解能もきわ
めて高くなるという卓越した効果がある。なお、位相測
定は上述のようにフーリエ変換によって基本波成分の特
性を求めているので、被測定信号は正弦波である必要は
なく、矩形波や三角波であってもよい。
【0055】図10はPSK変調及びA/D変換のタイミ
ングチャートを示している。
【0056】PSK変調及びその他のデータ処理のタイ
ミングは全て周波数300kHzの基準信号に同期している。
この実施例のPSK変調では、図9を参照しつつ述べた
ように、周波数300kHzのキャリア信号の10周期分により
通信データが1ビットとなるように構成されている。こ
れにより、通信データのクロック周波数が30kHzと決め
られる。つまり、周波数30kHzの信号の1クロックが通
信データの1ビット分に相当する。また、既に述べたよ
うに、通信データである測定結果データ(測定開始直後
はダミーデータ)のデジタル2値化信号値をメモリのア
ドレスシフト信号としてそのまま使用する。
【0057】A/D変換は、測定開始信号がON期間中
に、通信データのクロック信号の立ち上がり後であって
かつ基準信号の1クロック後毎にA/D変換を開始させ
るタイミングとされている。これは、反射して戻ってく
る光束は基準信号に対して位相が遅れているため、デー
タ送信と同時にA/D変換を始めると、直前のビットの
位相が始めに現れるのでこの部分を捨象するための処理
である。従って、データ1ビットに対して300kHzの信号
9周期分のA/D変換および加算が繰り返される。
【0058】図11に示すフローチャートは、図9、図10
に基づき説明した測距原理を用いた場合の測距動作全体
フローを示している。
【0059】この図11に示すフローは、図6に示す動作
フローチャート中の測距ステップ(S7)及び測定デー
タ送信ステップ(S8)の詳細を示している。
【0060】まず、測距ステップ(S7)に入ると、C
PU810は測距を開始し(S70)、測距結果のデータの
有無を調べ、データがある場合はその値を通信用データ
として用意する。測距開始直後の場合通信用のデータは
存在しないので、ダミーのデータを通信用データとして
用意する(S71〜S73)。次に、CPU810は光路切り
換え器115によって光路の選択を行なう(S74)。所望
する距離を得るためには測距光路長から内部光路長を引
く必要があるからである。周波数300kHzと周波数15MHz
の2波長測定により測距が行なわれるため、まず周波数
300kHzでPSK変調された照射光束を反射部102に向け
て発射する(S75)。このPSK変調は測距とデータ通
信を同時に行なうためであり、この時、PSK変調によ
って送信されるデータは先ほど準備した通信用データで
ある。次に、光量の大小によって生ずる測定値のばらつ
き等を最小に押えるため、あらかじめ規定された値に光
量調整器116によって光量を調整する(S76)。光量調
整が終ったら測定を開始する。
【0061】測定が開始されると、送信データの値に合
わせてアドレスがシフトされる(S77)。次に、A/D
変換された被測定信号の加算回数をカウントし(S7
8)、記憶する場所を指定するためにアドレスカウンタ
ーによってアドレスがカウントされ(S79)、アドレス
シフタでそのアドレスがシフトされる。そして、A/D
変換が開始される(S80)。A/D変換されたデータ
は、アドレスシフタにより指定されたアドレスの旧デー
タに加算される(S81)。加算されたデータは、指定ア
ドレスに新しい値として記憶される(S82)。この操作
を50回(周波数300kHz信号1周期分)繰り返す(S8
3)。加算データが9回(1ビット分)に達したら(S8
4)、ここまでの処理をあらかじめ決められたビット数
分(1フレーム分)繰り返す(S85)。フローチャート
では、このビット数を全送信データ(1フレーム)分と
して説明しているが、送信データの数回分(数フレーム
分)のビット数に設定してもよく、さらに全送信データ
のビット数の整数倍である必要もない。
【0062】これらの処理が終了したら、各アドレス毎
にデータの平均化を行なう(S86)。そして、位相検出
手段によってこの平均化されたデータ列に対しフーリエ
変換を施し、被測定信号と本体内部の基準信号との間の
位相差を検出し、距離データに換算する(S87)。
【0063】次に、射出光の変調を周波数15MHzの連続
変調に切り換え、周波数15MHzの信号による測距を行な
う(S88)。
【0064】図11に示すフローチャートは、受光信号の
周波数が15MHzの場合は周波数300kHzの信号にビートダ
ウンした後、従来の測距方法で測距を行なう例を示して
いるが、周波数300kHzのPSK変調時の測距と同様のデ
ジタルデータ処理によって測距を行ってもよい。
【0065】次に測距が終了か否かを判断し、測距が終
了した場合、周波数300kHz及び周波数15MHzの両信号に
基づく測距により得られた測定データを用いて光路長の
算出を行なう。測距光路及び内部光路のそれぞれについ
て光路長の測定を行なった後、CPU810は測距光路長
の値から内部光路長の値を引き、この演算によって得ら
れた値を距離に換算して装置本体から反射部までの距離
を求める。そして、この結果を新しい通信データとして
用意する(S89、S90)。これにより、測距ステップが
終了する(S91)。
【0066】ここに述べた実施例では、測距結果の値そ
のものによりキーイングを行なったが、測距データを一
度符号化してからキーイングを行なってもよい。また、
ここではデータを2値の位相情報で送信する例を挙げて
いるが、さらに位相情報を多重化してデータ伝送速度を
上げることも可能である。
【0067】この第1実施例によれば、同じ光源を用い
てデータ通信と測距を同時に行なう測距方法を用いるこ
とによりシステムの簡略化を図ることが可能となる。
【0068】(第2実施例)次に、本体部から射出され
る光束を反射部102に照射して基準面を設定し、同時に
測距とデータ通信を行なう実施例を図12〜図14を参照し
つつ説明する。
【0069】この第2実施例では、装置の構成、電気回
路、測距方法等は第1実施例と大略同一であるが、本体
部の動作、測距タイミング等のCPUによる制御方法が
異なる。
【0070】第1実施例では、回動部101の射出光束が
反射部102の中心に向くように制御したが、この第2実
施例では水平基準面を確認しやすいように射出光束を水
平基準面に沿ってスキャンさせるスキャンモード動作と
したものであり、図12はこの第2実施例の動作フローチ
ャートを示している。
【0071】本体部がサーチモードに入ると(S1)、
位置制御部127は回動部101の回転速度を決められた回転
速度(サーチ速度)に設定する(S2)。次に、反射部
検出ステップ(S3)において、位置制御用検出部104に
より得られる信号が、反射部102の反射信号であるか否
かを判別する。反射部102からの信号であると判断され
た時スキャンモードに入る(S4)。
【0072】スキャンモードは、回動部101を一定回転
角度内で往復(揺動)させるモードで、回転角の中心方
向に反射部102がある。このスキャンモードは、位置制
御用検出部104の光電検出器124、126により得られる信
号によって制御される。位置制御部127はスキャンモ
ードに入ると、回動部101の回転方向を反転させる(S
5)。次に、反射部102を横切ったかどうかを判定する。
反射部が走査されたか否かの判断は反射部102からの反
射光が既定パルスとして得られたかどうかにより行う
(S6)。反射部102が図5(a)の場合、第1光電検出
器124と第2光電検出器126との差信号が所定のレベル以
下になった時に反転するようにモーターを制御する。反
射部102が図5(b)の場合、第1光電検出器124から得
られる信号を観測し、この信号が2パルス検出された時
点で反転するようにモータを制御する。反射部102が図
5(c)の場合、第1光電検出器124と第2光電検出器1
26との差信号の絶対値を観測し、この信号が2パルス検
出された時点で反転するようにモータを制御する。
【0073】反射部102を走査されたと判断された場
合、モーターの回転速度をスキャン速度に設定し(S
7)、回動部101の回転方向を反転させてスキャン動作を
繰り返す。反射部102の走査時に既定パルスが得られな
かった場合、反射部102であるか否かを確認する(S
8)。反射部102が回動部101の一定の回転角度内に存在
してかつ照射光束がまだ反射部102を横切っていない場
合、既定パルスの検出判断に戻る。反射部102であるこ
とが確認できない場合、反射部102がその回転角度内に
存在しない状態であるので、この場合、サーチモード
(S1)に入り、再び反射部102の検出動作に移る。これ
によって、本体部から照射されるレーザ光束が往復走査
され、照射面上に反射部102を中心とする一定長の水平
基準線が描かかれる。
【0074】測距及び測定データの送信はスキャンモー
ド中に行われる。
【0075】スキャンモードでは、照射光束が反射部10
2を横切った時にのみ反射光束が本体部に戻ってくるの
で、被測定信号は本体部側で断続的に受信される。この
ため、反射光束が本体部に戻っている期間中にのみ位相
差測定を行なうように、CPUは測距タイミングの制御
を行う。
【0076】測距及び測定データの送信は図11に示すフ
ローチャートと同じであるが、変調周波数の切り換えは
回動部101の回転方向に合わせて行なう。例えば、反射
部102に対して右回転の走査時は周波数300kHzのPSK
変調の照射光束を本体部から発射し、左回転の走査時は
周波数15MHz連続変調の照射光束を本体部から発射して
測距を行なう。
【0077】また、測角が必要である場合、測距、測定
データの送信と同様にスキャンモードの時に行う。図13
はスキャンモードでの測角の一例を示すフローチャート
である。測角方法は、スキャンモードにおいて、既述し
た反射部102の中心検出方法により反射部102の中心を検
出した時にエンコーダ出力を記憶し、この動作をあらか
じめ決められた回数分繰り返して得られたたデータを平
均し水平角として算出するもので、まず、加算回数をカ
ウントし(S1)、次に指定回数加算されたか否かを検
出し(S2)、反射部102の中心か否かを判断し(S
3)、この反射部102の中心が検出されたときのエンコー
ダ出力を記憶し(S4)、エンコーダ出力を指定回数加
算後、水平角を算出する(S5)。
【0078】この第2実施例の場合も第1実施例と同様
にスキャンモード中に、本体部から発射された光束を含
む水平面内に反射部102がある間、反射部102を前後左右
どのように移動させても反射部102を追尾することが可
能である。
【0079】図14はこの第2実施例のPSK変調及びA
/D変換タイミングチャートを示している。
【0080】被測定信号が断続的に受信されるので、信
号検出器806により信号受信を確認する。信号検出器806
の出力のON後、通信データのクロック信号の立ち上が
り後であってかつ周波数300KZの基準信号の1クロック
後にA/D変換を開始する。その後のデータ処理方法は
第1実施例と同じである。
【0081】この第2実施例によれば、基準面の設定、
測距、(必要な場合は測角)、データ通信を時分割する
ことなく同時に行なうことができるため、測距が終るま
で反射部102を固定しておく必要がなく、測量作業を効
率良く行うことができる。
【0082】(第3実施例)第1実施例、第2実施例で
は、基準面照射用のレーザ光束を測距及びデータ通信に
兼用する場合であるが、測距精度を向上させるために
は、測距光路の測定と内部光路の測定との外光の状態を
同一にした方がよく、また、測距用の光源は低コヒーレ
ンスのものが好ましい。そこで光源を2個用いた場合を
図15を参照しつつ説明する。
【0083】図15において、図1と同一構成要素につい
ては同一符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる
部分についてのみ説明する。
【0084】この第3実施例では、測距及びデータ通信
用の光源1506として低コヒーレンスのレーザダイオード
(LD)、スーパールミネッセントダイオード(SL
D)、発光ダイオード(LED)等の低コヒーレンスの
特性を有する第2光源を使用している。この第2光源は
第1光源よりも波長の長い不可視の赤外光であり、第1
光源であるLD1507は赤色光である。またダイクロイッ
クミラー1511は赤外光透過かつ赤色光反射の特性を有す
るミラーである。第2光源1506から発射される照射光束
は、ダイクロイックミラー1511によって基準面照射用光
源(第1光源)としてLD1507から発射される照射光束
と合成され、本体部から射出される。また、この第3例
では、測距の受光時における外光の影響を軽減するた
め、発光側に光路切替え器1510を設けている。また、内
部光路113を形成するために、光路切替え器1510と光源1
506との間にハーフミラー1508、ミラー1509が設けら
れ、第1光源1507はLD変調部132により変調され、第
2光源は測距用光源変調部1538により変調される。ま
た、穴開きミラー109と光量調整器114との間には波長分
割部材としてのダイクロイックミラー1526が設けられて
赤色光と赤外光とを分離する。また、コリメータレンズ
119とハーフミラー118との間にはノイズ光除去のためバ
ンドパスフィルタ1523が設けられている。更に、ミラー
1509と光量調整器116との間には光路を偏向するミラー1
513が設けられている。
【0085】反射部102の中心に光束を向けて測距を行
なう場合、第1実施例と同一の方法で測定でき、スキャ
ンモードで測距を行なう場合、第2実施例と同一の方法
で測定できるので、その動作の説明は省略する。
【0086】
【効果】本発明の請求項1、請求項4、請求項6に記載
の測量装置によれば、照射光束が偏光照射光であり、対
象反射物体の反射により偏光方向を変化させられた偏光
反射光束に基づき対象反射物体の検出と距離測定を行う
ので、誤検出及び誤測定を防止でき、対象反射物体の検
出の信頼性、対象反射物体までの距離測定の信頼性が向
上する。
【0087】加えて、本発明の請求項4に記載の測量装
置は、照射光束を移動させなくとも対象反射物体が所定
範囲内にあるかどうかを知ることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、実施例2の測量装置の光学系を示す
図である。
【図2】本発明に係わる反射対象物体の一例を示す斜視
図である。
【図3】本発明に係わる反射対象物体の他の例を示す斜
視図である。
【図4】本発明に係わる反射対象物体の更に他の例を示
す斜視図である。
【図5】本発明に係わる反射部からの偏光反射光束に基
づく受光出力のパターンを示す図である。
【図6】実施例1の装置動作を説明するフローチャート
である。
【図7】実施例1の公知のデータ受信回路のブロック図
である。
【図8】実施例1の新規なデータ受信回路のブロック図
である。
【図9】送信データの構成とPSK変調の様子とを示す
グラフである。
【図10】実施例1のPSK変調及びA/D変換のタイ
ミングチャートである。
【図11】実施例1の測距、通信データの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図12】実施例2の動作フローチャートである。
【図13】実施例2の測角の一例を示すフローチャート
である。
【図14】実施例2のPSK変調及びA/D変換のタイ
ミングチャートである。
【図15】実施例3の測量装置の光学系を示す図であ
る。
【符号の説明】
100…固定部 101…回動部(照射光学系) 102…反射部(対象反射物体) 104…位置制御用検出部 105…測距用検出部 120…測距用光電検出器(第2受光部) 122…偏光ビームスプリッター(偏光光学部材) 124…第1光電検出器(第1受光部) 126…第2光電検出器(第1受光部) 131…測距部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光の偏向方向に対して反射光の偏光
    方向を変化させる対象反射物体に向けて照射光束を照射
    し、前記対象反射物体により反射される反射光束に基づ
    き対象反射物体を検出すると共に対象反射物体までの距
    離を測定する測量装置において、 前記照射光束を所定の偏光方向を有する光束として発射
    する光源部と、 前記光源部からの照射光束を前記対象反射物体に向けて
    照射する照射光学系と、 前記対象反射物体による反射の際に変化した偏光方向の
    偏光反射光束を分離する偏光光学部材と、 前記偏光光学部材で分離した偏光反射光束を受光する第
    1受光部と、 前記対象反射物体により反射される反射光束を受光する
    第2受光部と、 前記第1受光部の出力信号に基づいて前記対象反射物体
    の検出を行う検出部と、 前記第2受光部の出力信号に基づいて前記対象反射物体
    までの距離を測定する距離測定部と、を有する測量装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光源部は直線偏光光束を発射する半
    導体レーザと該半導体レーザからの直線偏光光束を円偏
    光光束とするλ/4板とを有し、前記対象反射物体に向
    けて円偏光の偏光照射光束が照射され、前記対象反射物
    体は偏光方向を変化させる偏光部材としてのλ/4板を
    有して前記偏光照射光束とは逆回りの円偏光として照射
    光束を反射し、前記λ/4板は前記対象反射物体で反射
    された逆回りの円偏光の反射光束を前記半導体レーザか
    ら出射された直線偏光方向と直交する偏光方向の直線偏
    光光束とし、前記偏光光学部材は前記半導体レーザの直
    線偏光と直交する方向の直線偏光の偏光反射光束を分離
    する偏光ビームスプリッターにより形成されていること
    を特徴としている請求項1に記載の測量装置
  3. 【請求項3】 前記第2受光部が、前記対象反射物体に
    より反射される反射光束を受光する一方、前記対象反射
    物体を介さずに前記光源部からの光束を受光する構成と
    され、前記距離測定部は、前記対象反射物体により反射
    される反射光束を受光した時の信号と、前記対象反射物
    体を介さずに前記光源部からの光束を受光した時の信号
    との位相差に基づいて前記対象反射物体までの距離を測
    定する構成であることを特徴とする請求項1に記載の測
    量装置。
  4. 【請求項4】 偏光特性の異なる二つの偏光部材によっ
    て反射面が形成されかつ入射光の一部の偏光方向を変化
    させる対象反射物体に向けて照射光束を照射し、該対象
    反射物体により反射された反射光束に基づき対象反射物
    体を検出すると共に前記対象反射物体までの距離を測定
    する測量装置において、 前記照射光束を所定の偏光方向を有する偏光照射光束と
    して発射する光源部と、 前記偏光照射光束を前記対象反射物体に向けて射出する
    射出光学系と、 前記対象反射物体により反射された反射光束を一の偏光
    方向を有する第1偏光光束と他の偏光方向を有する第2
    偏光光束とに分離するビームスプリッターと、 該ビームスプリッターにより分離された第1偏光光束を
    受光する第1受光部と、 該ビームスプリッターにより分離された第2偏光光束を
    受光する第2受光部と、 前記偏光反射光束を前記ビームスプリッターを介さずに
    受光する第3受光部と、 前記第1受光部の出力信号と前記第2受光部の出力信号
    とに基づいて、前記対象反射物体の検出を行う検出部
    と、 前記第3受光部の出力信号に基づいて前記対象反射物体
    までの距離を測定する距離測定部とを有する測量装置。
  5. 【請求項5】 前記光源部は直線偏光光束を発射する半
    導体レーザと該半導体レーザからの直線偏光光束を円偏
    光光束とするλ/4板とを有し、前記対象反射物体に向
    けて円偏光の偏光照射光束が照射され、 前記対象反射物体は、入射する偏光照射光束の円偏光を
    保存して反射する第1反射部と、入射する偏光照射光束
    をその円偏光とは逆回りの円偏光として反射するλ/4
    板を有する第2反射部とから形成され、 前記対象反射物体により反射された反射光束は、前記λ
    /4板を介して前記半導体レーザから出射された直線偏
    光光束の偏光方向と偏光方向が直交する直線偏光である
    第1偏光光束と前記半導体レーザから出射された直線偏
    光光束の偏光方向と偏光方向が一致する直線偏光である
    第2偏光光束とに変形されることを特徴とする請求項4
    に記載の測量装置。
  6. 【請求項6】 入射光の偏光方向に対して反射光の偏光
    方向を変化させる対象反射物体に向けて照射光束を照射
    し、前記対象反射物体により反射される反射光束に基づ
    き対象反射物体を検出すると共に対象反射物体までの距
    離を測定する測量装置において、 前記対象反射物体を検出するために所定の偏光方向を有
    する光束として発射する第1光源部と、 前記対象反射物体までの距離を測定するために該第1光
    源部よりも波長の長い照射光束を発射する第2光源部
    と、 前記第1光源部及び第2光源部からの照射光束を前記対
    象反射物体に向けて照射する照射光学系と、 前記対象反射物体により反射された反射光束のうち、前
    記第1光源部の波長を有する反射光束と前記第2光源部
    の波長を有する反射光束とを分ける波長分割部材と、 該波長分割部材で分けられた前記第1光源部の波長を有
    する反射光束のうち、前記対象反射物体による反射の際
    に変化した偏光方向の偏光反射光束を分離する偏光光学
    部材と、 該偏光光学部材により分離された偏光反射光束を受光す
    る第1受光部と、 前記光源部の波長を有する反射光束を受光する第2受光
    部と、 前記第1受光部の出力信号に基づいて前記対象反射物体
    の検出を行う検出部と、 前記第2受光部の出力信号に基づいて前記対象反射物体
    までの距離を測定する距離測定部とを有することを特徴
    とする測量装置。
  7. 【請求項7】 前記偏光光学部材は、前記波長分割部材
    で分けられた前記第1光源部の波長を有する反射光束の
    うち、前記対象反射部材による反射の際に変化した偏光
    方向の第1偏光光束と異なる偏光方向の第2偏光光束と
    に分ける構成とされ、前記第1受光部は、前記第1偏光
    光束を受光する第1受光素子と、第2受光素子とから構
    成されていることを特徴とする請求項6に記載の測量装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2光源部は、所定の偏光方向を有
    する光束又は偏光を有さない光束を発射する構成とされ
    ていることを特徴とする請求項6に記載の測量装置。
  9. 【請求項9】 前記射出光学系は、鉛直軸回りに回転す
    る回転プリズムを有し、照射光束を鉛直軸回りに回転さ
    せて射出することを特徴とする請求項1又は請求項4又
    は請求項6に記載の測量装置。
  10. 【請求項10】 前記光源部から発射される照射光束は
    変調光であり、前記距離測定部は受光信号の位相遅れに
    基づき対象反射物体までの距離を測定することを特徴と
    する請求項4に記載の測量装置。
  11. 【請求項11】 前記第2光源部から発射される照射光
    束は変調光であり、前記距離測定部は受光信号の位相遅
    れに基づき対象反射物体までの距離を測定することを特
    徴とする請求項6に記載の測量装置。
  12. 【請求項12】 前記照射光学系は、前記光源部からの
    光を基準平面内で回転走査し、かつ前記第1検出部の出
    力によって対象反射物体を検出した際に、その対象反射
    物体方向で照射光束を揺動するように構成されており、
    前記距離測定部は、前記照射光学系が照射光束を揺動し
    た際に距離測定を行う構成とされていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項4又は請求項6に記載の測量装
    置。
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