JPH0857051A - プラスチック製注射器 - Google Patents
プラスチック製注射器Info
- Publication number
- JPH0857051A JPH0857051A JP6195163A JP19516394A JPH0857051A JP H0857051 A JPH0857051 A JP H0857051A JP 6195163 A JP6195163 A JP 6195163A JP 19516394 A JP19516394 A JP 19516394A JP H0857051 A JPH0857051 A JP H0857051A
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- JP
- Japan
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- syringe
- plastic
- gasket
- tetracyclo
- eluate
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 シリンジがエチレンとテトラシクロ〔4.4.0.
12.5.17.10 -3-ドデセン誘導体とのランダム共重合体か
らなるプラスチック製注射器である。 【効果】 水蒸気遮断性がよく、耐薬品性、透明性およ
び寸法安定性の優れたプラスチック製注射器で薬液への
溶出物の滲出がない。また本発明のシリンジ内面および
ガスケット外面が粗面からなるプラスチック製注射器
は、ガスケットにシリコ−ン液の塗布をしなくても、小
さな摺動抵抗でシリンジ内部へ薬液の流入、流出を行う
ことができる。
12.5.17.10 -3-ドデセン誘導体とのランダム共重合体か
らなるプラスチック製注射器である。 【効果】 水蒸気遮断性がよく、耐薬品性、透明性およ
び寸法安定性の優れたプラスチック製注射器で薬液への
溶出物の滲出がない。また本発明のシリンジ内面および
ガスケット外面が粗面からなるプラスチック製注射器
は、ガスケットにシリコ−ン液の塗布をしなくても、小
さな摺動抵抗でシリンジ内部へ薬液の流入、流出を行う
ことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はシリンジ内部からの溶出
物の滲出が少ない透明性に優れたプラスチック製注射器
に関する。
物の滲出が少ない透明性に優れたプラスチック製注射器
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、プラスチック製注射器は、ガラス
製注射器の取扱い中における破損の危険を防止するもの
として広く使用されてきたが、注射器に収容する薬液に
よっては薬液がプラスチックと化学反応したりして溶出
物が薬液に滲出したりする問題があった。特に予め薬液
をカ−トリッジに貯留したりするプレフイ−ルドシリン
ジにおいては、長時間薬液がプラスチック注射器内に貯
留されるので、薬液がプラスチックの添加物を滲出させ
たり、プラスチック製注射器が薬液によって劣化したり
し、注射器に使用されるプラスチック材料の選定には注
意を要した。またプラスチック製注射器はガラス製注射
器のように水蒸気遮断性が十分でないので、水分が蒸散
したりして薬液濃度が変化する欠点があった。
製注射器の取扱い中における破損の危険を防止するもの
として広く使用されてきたが、注射器に収容する薬液に
よっては薬液がプラスチックと化学反応したりして溶出
物が薬液に滲出したりする問題があった。特に予め薬液
をカ−トリッジに貯留したりするプレフイ−ルドシリン
ジにおいては、長時間薬液がプラスチック注射器内に貯
留されるので、薬液がプラスチックの添加物を滲出させ
たり、プラスチック製注射器が薬液によって劣化したり
し、注射器に使用されるプラスチック材料の選定には注
意を要した。またプラスチック製注射器はガラス製注射
器のように水蒸気遮断性が十分でないので、水分が蒸散
したりして薬液濃度が変化する欠点があった。
【０００３】更に、従来注射器はプランジャ−ロッド先
端にガスケットを装着して、シリンジ内に薬液の流入お
よび流出を行うが、ガスケット外面とシリンジ内面の摺
動抵抗が大きいと、シリンジ内への薬液の流出および流
出操作が困難になるのでガスケット外面にシリコ−ン処
理を行ってきた。しかし、シリコ−ン処理を行うことに
よってシリコ−ンの不溶性微粒子が薬液内部に滲出する
欠点を有していた。
端にガスケットを装着して、シリンジ内に薬液の流入お
よび流出を行うが、ガスケット外面とシリンジ内面の摺
動抵抗が大きいと、シリンジ内への薬液の流出および流
出操作が困難になるのでガスケット外面にシリコ−ン処
理を行ってきた。しかし、シリコ−ン処理を行うことに
よってシリコ−ンの不溶性微粒子が薬液内部に滲出する
欠点を有していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
プラスチック製注射器の欠点を改良するためになされた
ものであって、シリンジ内部に収容する薬液がプラスチ
ック内部から溶出物を滲出させることがなく、水蒸気遮
断性のよいプラスチック製注射器を見出し本発明に到達
した。また、本発明はシリンジ内面にシリコ−ン処理を
施さなくても摺動抵抗が小さいプラスチック製注射器を
提供することである。
プラスチック製注射器の欠点を改良するためになされた
ものであって、シリンジ内部に収容する薬液がプラスチ
ック内部から溶出物を滲出させることがなく、水蒸気遮
断性のよいプラスチック製注射器を見出し本発明に到達
した。また、本発明はシリンジ内面にシリコ−ン処理を
施さなくても摺動抵抗が小さいプラスチック製注射器を
提供することである。
【０００５】すなわち、本発明はシリンジがエチレンと
テトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン誘導体
（以下「ＴＣＤ」という）とのランダム共重合体（以下
「ＰＥＴＤ」という）からなるプラスチック製注射器で
ある。
テトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン誘導体
（以下「ＴＣＤ」という）とのランダム共重合体（以下
「ＰＥＴＤ」という）からなるプラスチック製注射器で
ある。
【０００６】また、本発明は前記プラスチック製注射器
において、シリンジ内面が粗面からなるプラスチック製
注射器である。
において、シリンジ内面が粗面からなるプラスチック製
注射器である。
【０００７】更に、本発明は前記プラスチック製注射器
において、ガスケットがポリエチレンからなるプラスチ
ック製注射器である。
において、ガスケットがポリエチレンからなるプラスチ
ック製注射器である。
【０００８】更にまた、本発明は前記プラスチック製注
射器において、ガスケット外面が粗面からなるプラスチ
ック製注射器である。
射器において、ガスケット外面が粗面からなるプラスチ
ック製注射器である。
【０００９】
【作用】本発明のプラスチック製注射器は水蒸気遮断性
がよく、耐薬品性、透明性および寸法安定性の優れたＰ
ＥＴＤをプラスチック製注射器に使用することによって
従来、ポリプロピレン製注射器がもっていた薬液への溶
出物の滲出がない。また本発明のプラスチック製注射器
はシリンジ内面が粗面からなるために相互に接触する面
積が小さいためにシリコ−ン塗布しなくても、小さな摺
動抵抗でシリンジ内部へ薬液の流入、流出を行うことが
できる。
がよく、耐薬品性、透明性および寸法安定性の優れたＰ
ＥＴＤをプラスチック製注射器に使用することによって
従来、ポリプロピレン製注射器がもっていた薬液への溶
出物の滲出がない。また本発明のプラスチック製注射器
はシリンジ内面が粗面からなるために相互に接触する面
積が小さいためにシリコ−ン塗布しなくても、小さな摺
動抵抗でシリンジ内部へ薬液の流入、流出を行うことが
できる。
【００１０】
【実施例】本発明のプラスチック製注射器で使用される
プラスチックであるＰＥＴＤは、エチレンとＴＣＤとの
ランダム共重合体である。ＴＣＤは下記の化学構造をし
た化合物である。
プラスチックであるＰＥＴＤは、エチレンとＴＣＤとの
ランダム共重合体である。ＴＣＤは下記の化学構造をし
た化合物である。
【００１１】
【化１】
【００１２】Ｒは水素原子またはＣn Ｈ2n+1基（ｎ＝１
〜18）である。
〜18）である。
【００１３】ＴＣＤとしては、テトラシクロ〔4.4.0.1
2.5.17.10 -3-ドデセン、８−メチルテトラシクロ〔4.
4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−エチルテトラシクロ
〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−プロピルテトラ
シクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−ブチルテ
トラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−イソ
ブチルテトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、
８−ヘキシルテトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデ
セン、８−ステアリルテトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10
-3-ドデセン等が挙げられる。
2.5.17.10 -3-ドデセン、８−メチルテトラシクロ〔4.
4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−エチルテトラシクロ
〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−プロピルテトラ
シクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−ブチルテ
トラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、８−イソ
ブチルテトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン、
８−ヘキシルテトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10 -3-ドデ
セン、８−ステアリルテトラシクロ〔4.4.0.12.5.17.10
-3-ドデセン等が挙げられる。
【００１４】ＰＥＴＤは、エチレンに由来する繰り返し
単位は40〜90モル％、好ましくは50〜85モル％で、ＴＣ
Ｄに由来する繰り返し単位は10〜60％、好ましくは15〜
50モル％である。ＰＥＴＤはエチレンとＴＣＤを炭化水
素可溶性バナジウム化合物およびハロゲン含有有機アル
ミニウム化合物の触媒存在下で炭化水素溶媒中で重合さ
せ、特開昭60-168708 号公報に記載された条件で製造さ
れる。ＰＥＴＤは、熱変形温度が70〜135 ℃でヘイズが
１〜４％で透明性がよい。また、ＰＥＴＤは透湿係数が
0.09g.mm/m2.24Hr（40℃．RH 90%で測定）、酸素透過
率、炭酸ガス透過率が夫々25cc.mm/m2.24Hr.気圧、60c
c.mm/m2.24Hr.気圧であり、従来のプラスチック製注射
器のポリプロピレンと比較して夫々の透過率が３〜５倍
小さく、薬液をシリンジ内に長期保存していたときの薬
液の劣化を防止することができる。ＰＥＴＤには衝撃強
度を向上させるためにシリコ−ンゴム、ポリウレタンゴ
ム、クレイトンゴム等のゴム状弾性体を配合したり、滑
性を付与するために滑剤を添加してもよい。
単位は40〜90モル％、好ましくは50〜85モル％で、ＴＣ
Ｄに由来する繰り返し単位は10〜60％、好ましくは15〜
50モル％である。ＰＥＴＤはエチレンとＴＣＤを炭化水
素可溶性バナジウム化合物およびハロゲン含有有機アル
ミニウム化合物の触媒存在下で炭化水素溶媒中で重合さ
せ、特開昭60-168708 号公報に記載された条件で製造さ
れる。ＰＥＴＤは、熱変形温度が70〜135 ℃でヘイズが
１〜４％で透明性がよい。また、ＰＥＴＤは透湿係数が
0.09g.mm/m2.24Hr（40℃．RH 90%で測定）、酸素透過
率、炭酸ガス透過率が夫々25cc.mm/m2.24Hr.気圧、60c
c.mm/m2.24Hr.気圧であり、従来のプラスチック製注射
器のポリプロピレンと比較して夫々の透過率が３〜５倍
小さく、薬液をシリンジ内に長期保存していたときの薬
液の劣化を防止することができる。ＰＥＴＤには衝撃強
度を向上させるためにシリコ−ンゴム、ポリウレタンゴ
ム、クレイトンゴム等のゴム状弾性体を配合したり、滑
性を付与するために滑剤を添加してもよい。
【００１５】本発明のＰＥＴＤはシリンジ内面は粗面で
あるのが好ましい。粗面の平均粗さは 0.1μm 以上、好
ましくは 0.3〜10μm 、特に0.5 〜５μm が好ましい。
粗面の平均粗さが 0.1μm 未満であると、シリンジ内面
は鏡面に近づき相互に接触する面積が多くなるので摩擦
係数が大きくなる傾向がある。粗面の形状は先端が鋭角
ならば先端同士が噛み合って摩擦係数が大きくなるの
で、先端は鈍角の形状をしていて相互に接触して摺動す
るのが好ましい。シリンジの形成は内面が粗面化された
ノズルから押出成形または射出成形するか、鏡面化され
たシリンジ内面をサンドペ−パ−処理あるいはプラスト
処理等を施して粗面化する。
あるのが好ましい。粗面の平均粗さは 0.1μm 以上、好
ましくは 0.3〜10μm 、特に0.5 〜５μm が好ましい。
粗面の平均粗さが 0.1μm 未満であると、シリンジ内面
は鏡面に近づき相互に接触する面積が多くなるので摩擦
係数が大きくなる傾向がある。粗面の形状は先端が鋭角
ならば先端同士が噛み合って摩擦係数が大きくなるの
で、先端は鈍角の形状をしていて相互に接触して摺動す
るのが好ましい。シリンジの形成は内面が粗面化された
ノズルから押出成形または射出成形するか、鏡面化され
たシリンジ内面をサンドペ−パ−処理あるいはプラスト
処理等を施して粗面化する。
【００１６】一方、シリンジ内面を摺動するガスケット
の外面も粗面であるのが好ましい。
の外面も粗面であるのが好ましい。
【００１７】ガスケットはポリブタジエンゴム、ポリイ
ソプレンゴム等の合成ゴム、天然ゴム等の柔軟性のある
ゴムよりも硬度の高いエラストマ−、あるいは熱可塑性
樹脂が好ましく、特に高密度ポリエチレン、超高分子量
ポリエチレン等のポリエチレンが好ましい。本発明のＰ
ＥＴＤ製シリンジの注射器で使用されるガスケットは、
圧縮されて歪を生じるゴムよりも、圧縮歪の小さい材料
が好ましい。粗面の平均粗さは 0.1μm 以上、好ましく
は 0.5〜10μm である。粗面の平均粗さが 0.1μm 未満
であると、シリンジ内面は鏡面に近づき相互に接触する
面積が多くなるので摩擦係数が大きくなる傾向がある。
ソプレンゴム等の合成ゴム、天然ゴム等の柔軟性のある
ゴムよりも硬度の高いエラストマ−、あるいは熱可塑性
樹脂が好ましく、特に高密度ポリエチレン、超高分子量
ポリエチレン等のポリエチレンが好ましい。本発明のＰ
ＥＴＤ製シリンジの注射器で使用されるガスケットは、
圧縮されて歪を生じるゴムよりも、圧縮歪の小さい材料
が好ましい。粗面の平均粗さは 0.1μm 以上、好ましく
は 0.5〜10μm である。粗面の平均粗さが 0.1μm 未満
であると、シリンジ内面は鏡面に近づき相互に接触する
面積が多くなるので摩擦係数が大きくなる傾向がある。
【００１８】
【実施例１】エチレン／テトラシクロ〔4.4.0.12.5.1
7.10 -3-ドデセン共重合体（三井石油化学社製、アペル
6509）を射出成形して10ccのシリンジを製造した。この
シリンジ内面をサンドペ−パ−処理して粗面化した。粗
面の平均粗さは0.92μｍであった。一方、ポリプロピレ
ン製プランジャ−ロッドの先端に平均分子量450 万のポ
リエチレン（三井石油化学社製、ハイゼックス・ミリオ
ン340M）製のガスケットを設けた。ガスケットの外面を
サンドペ−パ−処理して粗面化した。粗面の平均粗さは
0.88μｍであった。このシリンジにガスケット付きプラ
ンジャ−を挿入した時の初動値および20mm／秒の速度で
摺動した時の摺動値を表１に示す。
7.10 -3-ドデセン共重合体（三井石油化学社製、アペル
6509）を射出成形して10ccのシリンジを製造した。この
シリンジ内面をサンドペ−パ−処理して粗面化した。粗
面の平均粗さは0.92μｍであった。一方、ポリプロピレ
ン製プランジャ−ロッドの先端に平均分子量450 万のポ
リエチレン（三井石油化学社製、ハイゼックス・ミリオ
ン340M）製のガスケットを設けた。ガスケットの外面を
サンドペ−パ−処理して粗面化した。粗面の平均粗さは
0.88μｍであった。このシリンジにガスケット付きプラ
ンジャ−を挿入した時の初動値および20mm／秒の速度で
摺動した時の摺動値を表１に示す。
【００１９】
【実施例２】実施例１で使用した粗面処理していない処
理前のシリンジに、粗面処理していない処理前のガスケ
ット付きプランジャ−を挿入した時の初動値および20mm
／秒の速度で摺動した時の摺動値を表１に示す。
理前のシリンジに、粗面処理していない処理前のガスケ
ット付きプランジャ−を挿入した時の初動値および20mm
／秒の速度で摺動した時の摺動値を表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】表１で明らかなように、シリンジ内面およ
びガスケット外面が粗面化された実施例１の注射器は相
互に接触する面積が小さいので、シリンジ内面およびガ
スケット外面が鏡面の実施例２より摩擦抵抗が小さく、
初動値および摺動値の値は小さい。
びガスケット外面が粗面化された実施例１の注射器は相
互に接触する面積が小さいので、シリンジ内面およびガ
スケット外面が鏡面の実施例２より摩擦抵抗が小さく、
初動値および摺動値の値は小さい。
【００２２】
【実施例３】実施例１でシリンジに使用したＰＥＴＤを
シ−トにして日局「輸液プラスチック容器試験法」に従
って溶出物物試験を行った。その試験結果を表２に示
す。
シ−トにして日局「輸液プラスチック容器試験法」に従
って溶出物物試験を行った。その試験結果を表２に示
す。
【００２３】
【比較例１】実施例１のシリンジをポリプロピレン（三
井石油化学社製、ポリプロピレンJ700N)で作成した時を
想定してポリプロピレンシ−トを形成し、日局「輸液プ
ラスチック容器試験法」に従って溶出物物試験を行っ
た。その試験結果を表２に示す。
井石油化学社製、ポリプロピレンJ700N)で作成した時を
想定してポリプロピレンシ−トを形成し、日局「輸液プ
ラスチック容器試験法」に従って溶出物物試験を行っ
た。その試験結果を表２に示す。
【００２４】
【表２】
【００２５】表２から明らかなように、本発明のシリン
ジに使用するＰＥＴＤの実施例３のシ−トは、日局「輸
液プラスチック容器試験法」の溶出物試験の項目に全て
合格したが、シリンジにポリプロピレンを使用した比較
例１のシ−トは、紫外線吸収スペクトル、過マンガン酸
カリウム還元性物質、リン酸塩の試験項目が限界値を超
えていた。
ジに使用するＰＥＴＤの実施例３のシ−トは、日局「輸
液プラスチック容器試験法」の溶出物試験の項目に全て
合格したが、シリンジにポリプロピレンを使用した比較
例１のシ−トは、紫外線吸収スペクトル、過マンガン酸
カリウム還元性物質、リン酸塩の試験項目が限界値を超
えていた。
【００２６】
【発明の効果】本発明は水蒸気遮断性がよく、耐薬品
性、透明性および寸法安定性の優れたプラスチック製注
射器で薬液への溶出物の滲出がない。また本発明のシリ
ンジ内面およびガスケット外面が粗面からなるプラスチ
ック製注射器は、ガスケットにシリコ−ン液の塗布をし
なくても、小さな摺動抵抗でシリンジ内部へ薬液の流
入、流出を行うことができる。
性、透明性および寸法安定性の優れたプラスチック製注
射器で薬液への溶出物の滲出がない。また本発明のシリ
ンジ内面およびガスケット外面が粗面からなるプラスチ
ック製注射器は、ガスケットにシリコ−ン液の塗布をし
なくても、小さな摺動抵抗でシリンジ内部へ薬液の流
入、流出を行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有福 洋志 大阪市北区本庄西９丁目３番９号 株式会 社ニッショ−内 (72)発明者 八木 秀樹 大阪市北区本庄西９丁目３番９号 株式会 社ニッショ−内
Claims (5)
- 【請求項１】 シリンジがエチレンとテトラシクロ〔4.
4.0.12.5.17.10 -3-ドデセン誘導体とのランダム共重合
体からなるプラスチック製注射器。 - 【請求項２】 シリンジ内面が粗面からなる請求項１記
載のプラスチック製注射器。 - 【請求項３】 粗面の平均粗さが 0.1μm 以上である請
求項１または２記載のプラスチック製注射器。 - 【請求項４】 ガスケットがポリエチレンからなる請求
項１〜３記載のいずれかであるプラスチック製注射器。 - 【請求項５】 ガスケット外面が粗面からなる請求項１
〜４記載のいずれかであるプラスチック製注射器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6195163A JPH0857051A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | プラスチック製注射器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6195163A JPH0857051A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | プラスチック製注射器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0857051A true JPH0857051A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16336482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6195163A Pending JPH0857051A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | プラスチック製注射器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0857051A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10314305A (ja) * | 1997-05-22 | 1998-12-02 | Daikyo Seiko:Kk | 注射器用密封栓及びプレフィルド注射器 |
| US7597752B2 (en) | 2002-06-26 | 2009-10-06 | Mars, Incorporated | Edible inks for ink-jet printing on edible substrates |
| US7677419B2 (en) * | 2004-04-21 | 2010-03-16 | Nordson Corporation | Syringes and methods of syringe manufacturing |
| US8231568B2 (en) | 2007-10-16 | 2012-07-31 | Nordson Corporation | Syringes with a reduced susceptibility to freeze-thaw void formation and methods of manufacturing such syringes |
| JP2015177900A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 株式会社リプス・ワークス | シリンジ及びその製造方法 |
| JP2017104233A (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | ニプロ株式会社 | ニードルレスコネクター |
| WO2019107363A1 (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-06 | 三井化学株式会社 | 環状オレフィン系共重合体、環状オレフィン系共重合体組成物、成形体および医療用容器 |
-
1994
- 1994-08-19 JP JP6195163A patent/JPH0857051A/ja active Pending
Cited By (9)
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