JPH0856849A - 揚げ物補助器 - Google Patents

揚げ物補助器

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JPH0856849A
JPH0856849A JP21674194A JP21674194A JPH0856849A JP H0856849 A JPH0856849 A JP H0856849A JP 21674194 A JP21674194 A JP 21674194A JP 21674194 A JP21674194 A JP 21674194A JP H0856849 A JPH0856849 A JP H0856849A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は油の温度を従来よりも低温にして
も、美味な揚げ物を短時間で揚げることができ、かつ油
の劣化を遅らせることができる揚げ物補助器に関する。 【構成】 揚げ物鍋に安定載置できるセラミックプレー
トから三本の電極棒を延伸状に立ち上がらせ、この各電
極棒に接続された電気コードを装置本体部と電気的に接
続させ、前記電極棒の二本はその間に交流を印加可能と
なるように設け、他の残りの電極棒は接地したことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は揚げ物を美味に揚げるた
めの揚げ物補助器に関し、さらに詳しくは油の温度を従
来よりも低温にしても、美味な揚げ物を短時間で揚げる
ことができ、かつ油の劣化を遅らせることができる揚げ
物補助器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、てんぷらやフライ等の揚げ物は、
揚げ物鍋(フライヤー等を含む)に油を入れ、この油を
適当な温度まで加熱し、油が加熱された状態でその揚げ
物鍋内に肉や野菜等の揚げ物素材を入れ、一定時間この
素材を高温の油の中で揚げることによりでき上がる。
【0003】一般的に、揚げ物を揚げる際の、油の適温
及び所要時間は下記の通りである。 野菜の場合 180℃前後で、3〜5分程度 肉類の場合 200℃前後で、3〜5分程度 厚揚げの場合 220℃前後で、3〜5分程度
【0004】従来揚げ物は、ほぼ上記の条件内で揚げら
れており、特に業務用の場合には、揚げる量の多さか
ら、1日6時間程度使用したとして約1週間程度(早い
ところでは、1〜2日程度)でその油の全部入れ替が必
要になっていた。
【0005】その理由は、揚げ物鍋内の油が高温状態に
長時間置かれること、及び揚げ物のこぼれ落ち衣が焦げ
付いて多量に発生すること等の理由で、油が酸化して焦
げること及び滓が溜ることにより劣化してしまい、その
結果油の色が黒っぽく変色したり、嫌な臭いが発生した
り、もちろん美味な揚げ物ができなくなる等の原因から
交換を余儀なくされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の揚
げ作業では短時間で油が劣化してしまうため、油の交換
サイクルが比較的短いという問題点があった。
【0007】さらに従来の揚げ作業では、揚げ物素材の
衣側(即ち、揚げ物素材の外側方向)からのみ熱の伝達
が行われていたため、揚げ物素材の内部へ遠赤外線の作
用で直接熱を伝える方法と比較して、揚げ上がるまでに
要する時間が長くなり、かつ揚げ物の外側方向から強い
熱を伝えて内部まで火を通す必要があったため、揚げ物
の外側部分、即ち衣側が必要以上に熱せられて焦げてし
まうという問題点があった。焦げた衣は容易に油中に落
下して滓になり易く、上記弊害に結び付き、またでき上
がった揚げ物の味は満足できないものとなっていた。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑み、揚げ物鍋
の中の油内にセットし、装置本体部のスイッチで電極棒
に通電するだけで、油の温度を従来よりも低い温度に保
ちながら短時間で美味な揚げ物を揚げることができ、か
つ鍋内の油が酸化して焦げるまでの時間が従来よりも著
しく長くなり、また油の酸化還元電位も下がるため、従
来の揚げ作業と比較して油の交換サイクルが長くなり、
油の交換に変えて油の不足分の継ぎ足しだけで充分対応
することができるようになる揚げ物補助器を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明の請求項
1に記載された発明は、揚げ物鍋に安定載置できるセラ
ミックプレートから三本の電極棒を延伸状に立ち上がら
せ、この各電極棒に接続された電気コードを装置本体部
と電気的に接続させ、前記電極棒の二本はその間に交流
を印加可能となるように設け、他の残りの電極棒は接地
したことを特徴とする揚げ物補助器である。
【0010】また請求項2に記載の発明は、安定基板の
直上にセラミックプレートを載置し、該セラミックプレ
ートから三本の電極棒を延伸状に立ち上がらせ、この各
電極棒に接続された電気コードを装置本体部と電気的に
接続させ、前記電極棒の二本はその間に交流を印加可能
となるように設け、他の残りの電極棒は接地したことを
特徴とする揚げ物補助器である。
【0011】また請求項3に記載の発明は、装置本体部
にはスイッチ部とタイマー部とを設けたことを特徴とす
る請求項1、請求項2記載の揚げ物補助器である。
【0012】また請求項4に記載の発明は、セラミック
プレートに複数個の透孔を穿設し、かつセラミックプレ
ートの上面には隆起凸部を形成し、セラミックプレート
の下面にはスペーサー用隆起部を形成してなる請求項
1、請求項2、請求項3記載の揚げ物補助器である。
【0013】また請求項5に記載の発明は、三本の電極
棒が、亜鉛、マグネシウム、ステンレスとからなる請求
項1、請求項2、請求項3、請求項4記載の揚げ物補助
器である。
【0014】
【作用】上記した本発明に係る揚げ物補助器によれば、
安定載置可能なセラミックプレートあるいは別体として
設ける安定基板の存在により揚げ物補助器全体が揚げ物
鍋内に安定的にセットされるようになり、不用意に倒れ
たりすることはない。
【0015】またセラミックプレートから発せられる遠
赤外線の作用にて、揚げ物の内部に含有される水分が直
接加熱され、その結果揚げ物を内部からゆで揚げること
になり、一方揚げ物の衣側は油から直接伝えられる伝導
熱の作用で衣の中に油が浸透しながら揚げられることに
なる。
【0016】この際、油が外側から衣を経由して揚げ物
素材内に浸透しようとするが、揚げ物素材の内部からは
前述の遠赤外線による内部からの加熱で揚げ物素材内に
含有されていた水分が熱せられて蒸気となり、この蒸気
が外部へ発散するため、揚げ物素材内に浸透しようとす
る油と外部へ出ようとする蒸気との接触臨界ができ、油
はこの接触臨界線より揚げ物素材内に浸透できなくな
る。
【0017】このように、揚げ物素材内部にまで油を浸
透させることなく揚げ物を短時間で揚げることができる
ため、揚げ物素材が本来有する風味や栄養分が浸透油で
損なわれずに揚げることができる。
【0018】この様にして得られた揚げ物は、必要以上
に油を吸収しておらず、素材本来の風味や旨味を保有
し、油の温度も比較的低い状態にしておいてもおいしく
揚げることができるため、衣側の焦げ付きが起こりにく
く、その結果外観がきれいで、極めて美味な揚げ物が得
られ、かつでき上がり迄に要する揚げ作業時間も短くな
る。
【0019】またセラミックプレートに形成される透孔
は、セラミックプレートから発生する遠赤外線の発生を
助長するためのものであり、かつ揚げ物鍋底部の油中か
ら発生する油蒸気の逃げ孔も兼用している。安定基板を
設ける場合には、安定基板にも同種の透孔が形成される
ことになる。
【0020】セラミックプレートの上面の隆起突起は、
発生する遠赤外線の放射角度を向上させるためのもの
で、揚げ物の存在する方向に向かって遠赤外線が出易く
なる。
【0021】つぎにセラミックプレートの下面のスペー
サー用隆起部は、安定基板とセラミックプレートとの隙
間を確保するためのもので、この隙間に揚げ物滓等の不
純物が溜らないようになり、セラミックプレートが安定
基板を兼ねる場合には、揚げ物鍋の底部とセラミックプ
レートとの間にも同様の隙間を確保することができる。
また安定基板を別体で設ける場合には、安定基板の下面
にも必要に応じて同様のスペーサー用隆起部が形成され
るとよい。
【0022】さらに本発明には三本の電極棒が設けら
れ、二本の電極棒の間に交流を印加すると、残りの接地
電極棒に油の整流作用により直流電流が流れ、油が電気
分解される。これにより油中に気泡が発生し、油の標準
酸化還元電位が低下し、還元電位となる。ここで得られ
た油は、溶存酸素量が数倍になり、電気伝導度が下がる
特徴がある。
【0023】この処理により、油中の有機化合物のある
ものはガス化して抜け出し、他のものは沈殿される。そ
の結果、沈殿物は安定基板の下方に集中することにな
り、揚げ物鍋内の油の酸化還元電位は低いものとなり、
最終的には油の酸化防止が図られ、劣化しにくい油が得
られる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図面の実施例により具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0025】本発明の揚げ物補助器Aの安定基板1は、
適宜の素材、適宜の大きさで形成され、この安定基板1
が揚げ物鍋Bの底部に載置され、揚げ物補助器A全体が
油中に安定保持される構成になっている。
【0026】この安定基板1の上方には、適宜の隙間L
1を存してセラミックプレート2が載置される。本発明
では、セラミックプレート2をやや大きめに形成して、
安定基板と兼用させることももちろん可能であり、図面
では説明の都合上、セラミックプレート2と安定基板1
を別体にしたもののみを示している。
【0027】このセラミックプレート2の一例として
は、揚げ物素材の内部に直接作用する遠赤外線の放射率
を向上させるために、アルミナ(10〜30重量%)、
ジルコニア(10〜30重量%)、酸化チタン(5〜3
0重量%)、硬化材として長石(20〜35重量%)、
放射補助材及び色出し材として黒染色材(20〜40重
量%)より構成されることが好ましい。
【0028】さらにこのセラミックプレート2からは、
止め具3を介して三本の電極棒31、32、33が延伸
状に立ち上がっており、この各電極棒31、32、33
に接続された電気コード31a、32a、33aは、そ
の先で束ねられて一本の集合電気コード34となり、揚
げ物鍋Bの外部に置かれる装置本体部40と電気的に接
続されている。
【0029】さらに他の実施例としては、前記セラミッ
クプレート2には透孔21が複数個穿設され、かつセラ
ミックプレート2の上面には隆起凸部22が膨隆状に形
成され、セラミックプレートの下面にはスペーサー用隆
起部23が膨隆状に形成されている。
【0030】この透孔21は、いかなる形状であっても
構わないが、好ましくは小円形状にするとセラミックプ
レート2から発生する遠赤外線を透孔21からジェット
気流として方向性を持たせて、勢いよく遠くまで届かせ
ることができる効果がある。
【0031】また透孔21の存在により、揚げ物鍋B内
の油が加熱された際に発生する油中の気泡が、セラミッ
クプレートを押し上げることを防止することができる。
前述のように、セラミックプレート2と安定基板1とを
別体とした場合には、安定基板1にも透孔5を形成する
ことが好ましい。
【0032】さらにセラミックプレート2の上面に隆起
凸部23を形成すると、この隆起凸部23からセラミッ
クプレートの上方に向かって(即ち揚げ物素材Cの存在
する方向に向かって)方向性を持った遠赤外線が発射さ
れるようになる効果がある。
【0033】したがって、隆起凸部23の形状は、上方
に向かって膨隆する形状であればよく、その平面形状は
図示したように帯状でも、あるいは円形状でも、さらに
は角形状であっても構わない。
【0034】つぎにセラミックプレート2の下面にスペ
ーサー用隆起部23を形成すると、このスペーサー用隆
起部23により安定基板1とセラミックプレート2との
隙間L1が確保されることになるため、この隙間に揚げ
物滓等の不純物が溜らないようになり、セラミックプレ
ートが安定基板を兼ねる場合には、揚げ物鍋の底部とセ
ラミックプレートとの間で同様の隙間を確保することに
なる。またセラミックプレート2と安定基板1とを別体
で形成した場合には、安定基板の下面にも必要に応じて
同様のスペーサー用隆起部が形成されることが好まし
い。
【0035】本発明には、三本の電極棒31、32、3
3が存在し、そのうちの二本の電極棒31、32の間に
は、交流を印加可能に構成してあり、他の電極棒33は
適宜の手段で接地されている。図1では、電極棒33は
安定基板1に接続しており、さらに安定基板1は揚げ物
鍋Bを経由してガスコンロ4に接続して接地されるよう
になっている。
【0036】この電極棒の使い方としては、電極棒3
1、電極棒32に10V〜50Vの電圧で30KHz〜
50KHzの高周波の交流を、二個の高周波スイッチ
(図示しない)の作用で交互に印加する。
【0037】このような高周波の交流は、高周波発振器
(図示しない)の高周波信号を高周波切換指令回路に与
え、該高周波切換指令回路から高周波の切換指令を上記
の高周波スイッチに与え、この高周波スイッチを高周期
でオン、オフし、直流電源からの出力を電極棒31、電
極棒32に与えることにより行われる。
【0038】高周波の交流を電極棒31、電極棒32の
間に印加すると、電極棒31、電極棒32と接地電極棒
33との相互間に油の整流作用により直流電流が、即ち
電極棒31から接地電極棒33へ、電極棒32から接地
電極棒33へ交互に直流電流が流れることになる。
【0039】これにより揚げ物鍋B内の油が電気分解
し、数分で油中に気泡が発生し、電子が接地電極棒33
を経て接地側に流れ、油の標準酸化電位が、例えば揚げ
物を揚げない状態では、元来+350mVであったもの
が、約1時間で−200mV〜−300mVに下がり、
還元電位の油が得られる。
【0040】このようにして処理される油は、溶存酸素
量が10%程度増加し、電気伝導度が数%程度に下が
る。
【0041】つぎに三本の電極棒31、32、33の素
材について説明すると、この素材はステンレス素材単独
のものを三本用いてもよいが、特に好ましい実施例とし
ては、亜鉛、マグネシウム、ステンレスで各電極棒を構
成するとよい。
【0042】また上述の例で、亜鉛とマグネシウムの電
極棒を構成するに際し、これらの材料は高価な材料であ
るため、その材料費を節約する理由から電極棒のベース
にはステンレス素材を使用し、その電極棒の一部にのみ
亜鉛やマグネシウムの高価な材料を部分的に取り付けて
使用するよう工夫することもできるが、必要であれば電
極棒全体を亜鉛又はマグネシウムで形成することも当然
可能である。
【0043】電極棒に、亜鉛電極棒とマグネシウム電極
棒とを使用した場合には、人体にとって必要な有効成分
(この場合には、亜鉛とマグネシウム)が油中に充分に
溶け込むため、油中の必須ミネラルが豊富になって油の
質を向上させる。
【0044】ついで、装置本体部40に設けたスイッチ
部41は、装置本体部40の電源のオン、オフを行うも
ので、必要であればタイマー部42を設けて操作時間を
調整することもでき、装置本体部40が通電中の場合に
は、パイロットランプ43が点灯して通電状態を知るこ
ともできる。
【0045】本発明を使用して下記の如く、揚げ作業の
実験を行った。
【0046】実験例1(5mm厚のさつまいも片を揚げ
た実験)
【0047】イ.本発明の結果 本発明を使用した場合、140℃の油温で3分間で揚げ
上がり、衣部分に焦げが出ず、中の素材はほくほく状態
で大変美味であった。また300枚の素材を揚げた後に
油の状態を調べると、色の変化、臭いの変化、が全く認
められなかった。また油の酸化還元電位は、揚げ作業前
が+350mVであったものが、揚げ作業後は+103
mVであった。
【0048】ロ.本発明を使用しない比較例の結果 比較例の場合、140℃の油温では5分間経過しても、
素材の中心部には火が通っておらず、芯が残る状態であ
った。180℃の油温で3分間で本発明と同等の揚げ上
がり状態となったが、衣には焦げが出て、素材内部にま
で油が染み込んで旨味の程度が低かった。また300枚
の素材を揚げた後に油の状態を調べると、色が黒ずみ、
いやな臭いが発生していた。また油の酸化還元電位は、
揚げ作業前が+350mVであったものが、揚げ作業後
は+445mVであった。
【0049】実験例2(中型のえびを揚げた実験)
【0050】イ.本発明の結果 本発明を使用した場合、170℃の油温で3分間で揚げ
上がり、衣部分に焦げが出ず、中の素材はえびの旨味が
感ぜられる状態で大変美味であった。また300匹の素
材を揚げた後に油の状態を調べると、色の変化、臭いの
変化、が全く認められなかった。また油の酸化還元電位
は、揚げ作業前が+350mVであったものが、揚げ作
業後は+106mVであった。
【0051】ロ.本発明を使用しない比較例の結果 比較例の場合、170℃の油温では5分間経過しても、
素材の中心部には火が充分通っておらず、半生状態であ
った。200℃の油温で3分間で本発明と同等の揚げ上
がり状態となったが、衣には焦げが出て、素材内部にま
で油が染み込んで旨味の程度が低かった。また300匹
の素材を揚げた後に油の状態を調べると、色が黒ずみ、
いやな臭いが発生していた。また油の酸化還元電位は、
揚げ作業前が+350mVであったものが、揚げ作業後
は+452mVであった。
【0052】実験例3(厚揚げを揚げた実験)
【0053】イ.本発明の結果 本発明を使用した場合、180℃の油温で3分間で揚げ
上がり、衣部分に焦げが出ず、中の素材は旨味が感ぜら
れる状態で大変美味であった。また300枚の素材を揚
げた後に油の状態を調べると、色の変化、臭いの変化、
が全く認められなかった。また油の酸化還元電位は、揚
げ作業前が+350mVであったものが、揚げ作業後は
+108mVであった。
【0054】ロ.本発明を使用しない比較例の結果 比較例の場合、180℃の油温では5分間経過しても、
素材の中心部には火が充分通っておらず、半生状態であ
った。220℃の油温で3分間で本発明と同等の揚げ上
がり状態となったが、衣には焦げが出て、素材内部にま
で油が染み込んで旨味の程度が低かった。また300枚
の素材を揚げた後に油の状態を調べると、色が黒ずみ、
いやな臭いが発生していた。また油の酸化還元電位は、
揚げ作業前が+350mVであったものが、揚げ作業後
は+455mVであった。
【0055】
【発明の効果】よって本発明揚げ物補助器を揚げ物鍋内
にセットすると、本発明をセットしない場合と比較して
約30℃〜40℃程度、油の温度を低くしても同程度の
揚げ上がり状態になること及び、油の酸化還元電位を低
くできるために、油の酸化が防止でき油の劣化が著しく
遅くなる優れた効果がある。
【0056】さらには、でき上がった揚げ物は衣に焦げ
が出ず、揚げ物素材内に不必要な油が浸透しないので素
材の旨味を保った大変美味なものとなる等の効果もあ
る。
【0057】また本発明は、上述したような揚げ作業に
おける熱効率が良いため、油の使用量及び熱カロリーの
節約も可能となる特徴もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揚げ物補助器を、揚げ物鍋内にセ
ットした使用状態の側面図である。
【図2】本発明に係る揚げ物補助器の正面図である。
【図3】同背面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】前図のV−V線断面図である。
【図6】本発明に係る揚げ物補助器の右側面図である。
【符号の説明】
A 揚げ物補助器 B 揚げ物鍋 C 揚げ物素材 1 安定基板 2 セラミックプレート L1 安定基板とセラミックプレートの隙間 3 止め具 4 ガスコンロ 5 安定基板の透孔 21 セラミックプレートの透孔 22 隆起凸部 23 スペーサー用隆起部 31、32、33 電極棒 31a、32a、33a 電極棒の電気コード 34 集合電気コード 40 装置本体部 41 スイッチ部 42 タイマー部 43 パイロットランプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚げ物鍋に安定載置できるセラミックプ
    レートから三本の電極棒を延伸状に立ち上がらせ、この
    各電極棒に接続された電気コードを装置本体部と電気的
    に接続させ、前記電極棒の二本はその間に交流を印加可
    能となるように設け、他の残りの電極棒は接地したこと
    を特徴とする揚げ物補助器。
  2. 【請求項2】 安定基板の直上にセラミックプレートを
    載置し、該セラミックプレートから三本の電極棒を延伸
    状に立ち上がらせ、この各電極棒に接続された電気コー
    ドを装置本体部と電気的に接続させ、前記電極棒の二本
    はその間に交流を印加可能となるように設け、他の残り
    の電極棒は接地したことを特徴とする揚げ物補助器。
  3. 【請求項3】 装置本体部にはスイッチ部とタイマー部
    とを設けたことを特徴とする請求項1、請求項2記載の
    揚げ物補助器。
  4. 【請求項4】 セラミックプレートに複数個の透孔を穿
    設し、かつセラミックプレートの上面には隆起凸部を形
    成し、セラミックプレートの下面にはスペーサー用隆起
    部を形成してなる請求項1、請求項2、請求項3記載の
    揚げ物補助器。
  5. 【請求項5】 三本の電極棒が、亜鉛、マグネシウム、
    ステンレスとからなる請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4記載の揚げ物補助器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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