JPH0855818A - 半導体素子の製造装置及び製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造装置及び製造方法

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JPH0855818A
JPH0855818A JP7143083A JP14308395A JPH0855818A JP H0855818 A JPH0855818 A JP H0855818A JP 7143083 A JP7143083 A JP 7143083A JP 14308395 A JP14308395 A JP 14308395A JP H0855818 A JPH0855818 A JP H0855818A
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JP
Japan
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thin film
semiconductor
manufacturing
heat treatment
semiconductor device
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Pending
Application number
JP7143083A
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English (en)
Inventor
Takashi Hirao
孝 平尾
Tetsuhisa Yoshida
哲久 吉田
Masatoshi Kitagawa
雅俊 北川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0855818A publication Critical patent/JPH0855818A/ja
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧雰囲気中で半導体薄膜または基板に対
し、水素イオン及び前記半導体のドーパントとなる元素
を含んだイオンを同時に照射するイオン照射手段と、大
気に開放せず薄膜を形成する薄膜形成手段または加熱処
理を行う加熱処理手段を有することにより、金属と半導
体界面との電気抵抗が小さく、特性・信頼性の良好な大
面積の半導体素子を、生産性よく作製する。 【構成】 a-Si:H薄膜を有する試料をゲートバルブ2aを
開いて試料準備室3 に搬入し、排気して102〜10-3Paの
圧力にし、試料準備室3 から中間室1 を経てイオン照射
室4 に試料を搬送し、リン等のイオンの照射を行う。イ
オンの照射後にゲートバルブ2cを開いて、圧力10-3〜10
-7Paの中間室1 に搬送し、次にゲートバルブ2dを開いて
堆積室5 に搬送し、堆積室5 でArガスを導入し、スパタ
リング法により、Al/Ti の金属膜41の堆積を行い、中間
室1 を経て試料搬出室6 に移して搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体工業における半
導体素子製造や表面処理等に用いる製造装置及び製造方
法に関するものであり、特にアクティブマトリックス方
式の液晶ディスプレイ等に用いられる薄膜トランジスタ
ーや、太陽電池等の大面積半導体素子製造における不純
物注入及び素子の製造を高い信頼性で行う製造方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の大面積の半導体素子の製造で、半
導体薄膜等への不純物注入を用いる技術としては、例え
ば(1)水素希釈のホスフィン(PH3 )のような価電
子制御用の不純物を含む気体を放電分解し、(2)生成
したイオンを質量分離せずに大口径のイオンビームとし
て、半導体薄膜に打ち込んでドーピング層を形成し、
(3)その後に大気中に取り出して、別の真空装置で金
属膜を形成し、(4)金属膜のパターニング,洗浄,加
熱処理等を経て半導体素子を完成させる方法等があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記の方法で
は、ドーピング方法としては大面積処理が容易である。
【0004】しかし、ドーピングと同時に水素イオンを
注入するため、ドーピング層の表面付近に存在する高濃
度の水素により、ドーピング層の表面付近が極めて不安
定かつ活性な状態となり、イオン照射後に他のプロセス
を他の装置で行うために大気中に試料をさらすこととな
るため、図4(a)に示す様に容易に大気中の水分や酸
素と結合して酸化膜を形成し、半導体素子の特性・信頼
性を低下させるという課題があった。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、水素イオン及び半導体のドーパントとなる元素を含
んだイオンを同時に注入して形成されるドーピング層表
面付近の極めて不安定かつ活性な領域を大気にさらすこ
となく、電極形成,加熱処理を行うことにより、ドーピ
ング層表面に酸化層が形成されず、特性・信頼性の優れ
た半導体素子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の半導体素子の製造装置は、減圧雰囲気中で
半導体薄膜または基板に対し、水素イオン及び前記半導
体のドーパントとなる元素を含んだイオンを同時に照射
するイオン照射手段と、前記半導体薄膜または基板上
に、イオン照射に連続して大気に開放せず薄膜を形成す
る薄膜形成手段及び加熱処理を行う加熱処理手段から選
ばれる少なくとも一つの手段を有することを特徴とす
る。
【0007】次に本発明の半導体素子の製造方法は、 (1)減圧雰囲気中で半導体薄膜または基板に対し、水
素イオン及び前記半導体のドーパントとなる元素を含ん
だイオンを同時に照射する工程 (2)前記イオン照射工程に連続して、大気に開放せず
前記半導体薄膜または基板上に、薄膜を形成する工程、
または加熱処理する工程から選ばれる少なくとも一つの
工程 という構成を備えたものである。
【0008】前記した本発明の製造装置及び製造方法に
おいては、イオン照射工程と薄膜形成工程または加熱処
理工程が仕切りバルブ又はゲートバルブを介して接続し
ていることが好ましい。全工程を密閉した状態に保持で
きるからである。
【0009】また前記した本発明の製造装置及び製造方
法においては、半導体薄膜または基板上に形成する薄膜
が金属であることが好ましい。金属薄膜を形成する際
に、金属/ドーピング層界面に酸化層が介在することな
く、特性・信頼性の優れた半導体素子を実現できるから
である。
【0010】また前記した本発明の製造装置及び製造方
法においては、加熱処理をランプにより行うことが好ま
しい。ランプを用いると加熱効率に優れるからである。
【0011】また前記した本発明の製造装置及び製造方
法においては、イオン照射手段の減圧雰囲気が、1〜1
-3Paの圧力範囲であることが好ましい。効率的にイ
オン照射できるからである。
【0012】また前記した本発明の製造装置及び製造方
法においては、ドーパント元素が、リン(P)、ボロン
(B)、砒素(As)、シリコン(Si)、窒素(N)
から選ばれる少なくとも一つの元素であることが好まし
い。ドーパント元素として優れた機能を発揮できるから
である。
【0013】また前記した本発明の製造装置及び製造方
法においては、半導体薄膜が、水素添加アモルファスシ
リコン(a−Si:H)であることが好ましい。半導体
薄膜としてはいかなるものでも使用できるが、とくにa
−Si:Hはドーピング層表面付近が極めて不安定な状
態を持つからである。
【0014】また前記した本発明の製造装置及び製造方
法においては、加熱処理を、水素を含むガス雰囲気中で
行うことが好ましい。
【0015】また前記した本発明の製造装置及び製造方
法においては、加熱処理を100〜1000℃で範囲で
行うことが好ましい。
【0016】
【作用】前記した本発明の半導体素子の製造装置の構成
によれば、減圧雰囲気中で半導体薄膜または基板に対
し、水素イオン及び前記半導体のドーパントとなる元素
を含んだイオンを同時に照射するイオン照射手段と、前
記半導体薄膜または基板上に、イオン照射に連続して大
気に開放せず薄膜を形成する薄膜形成手段及び加熱処理
を行う加熱処理手段から選ばれる少なくとも一つの手段
を有することにより、水素イオン及び半導体のドーパン
トとなる元素を含んだイオンを同時に注入して形成され
るドーピング層表面付近の極めて不安定かつ活性な領域
を大気にさらすことなく、電極形成,加熱処理を行うこ
とにより、ドーピング層表面に酸化層が形成されず、特
性・信頼性の優れた半導体素子を実現できる。
【0017】次に本発明の半導体素子の製造方法によれ
ば、 (1)減圧雰囲気中で半導体薄膜または基板に対し、水
素イオン及び前記半導体のドーパントとなる元素を含ん
だイオンを同時に照射する工程 (2)前記イオン照射工程に連続して、大気に開放せず
前記半導体薄膜または基板上に、薄膜を形成する工程、
または加熱処理する工程から選ばれる少なくとも一つの
工程 という工程を備えたことにより、水素イオン及び半導体
のドーパントとなる元素を含んだイオンを同時に注入し
て形成されるドーピング層表面付近の極めて不安定かつ
活性な領域を大気にさらすことなく、電極形成,加熱処
理を行うことにより、ドーピング層表面に酸化層が形成
されず、特性・信頼性の優れた半導体素子を実現でき
る。
【0018】また本発明により、イメージスキャナーや
アクティブマトリックス方式の液晶ディスプレイパネル
における薄膜トランジスターアレイや太陽電池等の大面
積半導体素子製造を、信頼性高く行うことが可能とな
る。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。
【0020】(実施例1)図1に本実施例の半導体素子
の製造装置の概略構成図、図2に図1における一点鎖線
I−Iにおける構成断面図を示す。
【0021】中間室1はゲートバルブ2bを介して試料
準備室3が接続されているとともに、ゲートバルブ2c
を介してイオン照射室4、ゲートバルブ2dを介して堆
積室5、ゲートバルブ2eを介して試料搬出室6が接続
されている。イオン照射室4はイオン源7を備えてお
り、このイオン源7は以下の構成からなる。イオン源7
の導体容器8(図2)に対して、絶縁体9aを挟んで電
極10を設ける。電極10は、高周波電源11とマッチ
ングボックス12を介して接続されている。導体容器8
と連結して設けられた電極13は、コイル14を介して
直流電源15と接続されている。
【0022】また高周波電源11の接地部を電極13と
直流的に接続して、高周波電源11の接地側の電位を直
流電源15の高圧側の電位と等しくさせている。さらに
高周波電力の供給部と直流電源の出力部はコイル16で
接続し、直流的に電極10と電極13を短絡して、イオ
ン源内の直流的な電界分布のバランスをとる。
【0023】なお印加する高周波の周波数としては、1
3.56MHz,27.12MHzなどを用いる。プラ
ズマを発生させる電力エネルギーは、半導体がa−S
i:H(水素添加アモルファスシリコン)の場合、10
0〜500wの範囲が好ましく、加速用DC電圧は3〜
20kV、特に8〜15kVの範囲が好ましい。3kV
未満ではイオンを注入することができず、エッチングさ
れるので好ましくなく、30kVを越える場合はイオン
が深く注入されてしまうので好ましくない。
【0024】イオンの照射を行う場合には、ガス導入管
17から水素及びドーパント元素を含んだガスを導入す
る。ドーパント元素としては、たとえばリン(P)、ボ
ロン(B)、砒素(As)、シリコン(Si)、窒素
(N)等を用いることができる。イオンの照射を行う雰
囲気条件は、真空ポンプ18によってたとえば1〜10
-2Paの圧力を保つ。この圧力下で電極11と導体容器
8との間に印加される高周波電力(13.56MHz)
により、導体容器8内に均一なプラズマ19が生成され
る。この場合、導体容器8の外部に永久磁石や電磁石を
設け、導体容器8内に磁場を印加し、生成されるプラズ
マを高励起にし、イオン電流を大きくさせてもよい。本
実施例では永久磁石20を設けている。
【0025】上記のようにして生成したプラズマ17中
のイオン21は、電極13の開口部に設けた多孔板22
から、イオン源の外に押し出され、接地電位の多孔板2
3に到達するまで加速し、基板台24上の試料25に照
射する。なお本実施例では、イオン源を上に配置してい
るが、イオン源を横置きにし、試料を垂直に立ててイオ
ンの照射を行ってもよい。
【0026】一方堆積室5内には、マッチングボックス
26を介して高周波電源と接続されたターゲット電極2
8を基板台29と対向して設ける。金属等の堆積を行う
場合には、堆積室3内にAr等のガスをガス導入管30
から導入し、真空ポンプ31によって1〜10-3Paの
圧力を保つ。最適条件では、10-1〜10-2Paの圧力
を保つ。この圧力下でターゲット電極28に印加される
高周波電力によりプラズマを生成し、ターゲット電極2
8をスパッタリングすることによって、基板台29上の
試料25に金属などの薄膜を堆積させる。このとき、永
久磁石等でターゲット電極28付近に磁場を印加し、マ
グネトロン放電を生成してスパッタリングの効率を高め
ても良い。
【0027】なお本実施例では、ターゲット電極を上に
配置しているが、ターゲット電極を下に配置し、ターゲ
ット電極上に間隔を開けて置いた試料に対して膜の堆積
を行ってもよく、またターゲット電極を横置きにし、垂
直に立てた試料に対して膜の堆積を行ってもよい。
【0028】また本実施例では膜の堆積をスパッタリン
グによって行う場合を示しているが、膜の種類によって
抵抗加熱蒸着,電子ビ−ム加熱蒸着,プラズマCVD等
の他の方法を用いてもよく、さらに堆積室を複数設けて
多層膜を形成してもよい。また、試料の搬送を行う中間
室1は、真空ポンプ32によって10-3〜10-7Paの
圧力に保つ。プラズマCVDの場合は、103〜1Pa
の圧力に保つ。
【0029】さらに本実施例では、イオンの照射後に膜
の堆積のみを行っているが、イオン照射前に保護膜のエ
ッチング,レジスト除去,表面清浄化などの工程や、イ
オン照射後に堆積した膜のエッチングや他の膜の堆積工
程を行うような装置構成、製造方法を付加してもよい。
【0030】図3に本実施例の半導体素子の製造方法の
工程概略図を示す。半導体素子の一例として液晶デバイ
スを用いた。
【0031】試料25は、図3(a)に示すように、厚
さ0.5〜2mmのガラス基板33上に、ゲート電極3
4、ゲート絶縁膜35、半導体であるa−Si:H膜3
6、チャンネル保護膜37を形成したものである。ゲー
ト電極34はCr,Al,Mo及びこれらのシリサイド
混合結晶から選ばれる少なくとも一つの物質で形成され
る。ゲート電極34の好ましい厚さは50nm〜200
nmの範囲である。次にゲート絶縁膜35はSiO2
SiN,Si34,SiON,Al23から選ばれる少
なくとも一つの物質で形成され、好ましい厚さは100
nm〜500nmの範囲である。次にa−Si:H膜3
6は、アモルファスシリコンに5〜20atm%の水素
を添加したもので、好ましい厚さは10nm〜300n
mの範囲である。次にチャンネル保護膜37はSiO
2 ,SiN,Si34,SiON,Al23から選ばれ
る少なくとも一つの物質で形成され、好ましい厚さは1
00nm〜1μmの範囲である。
【0032】この試料25をゲートバルブ2a(図1)
を開いて試料準備室3に搬入し、ゲートバルブ2aを閉
じ、試料準備室3内を排気して10-2〜10-3Paの圧
力にする。
【0033】この後、試料準備室3から圧力10-3〜1
-7Paの中間室1を経て、イオン照射室4に試料25
を搬送し、イオンの照射を行う。このとき、図3(b)
に示すように、イオン源ガスとして水素希釈5vol.%P
3 、加速電圧:10kVとして、水素イオン38及び
Pを含んだイオン39の同時照射を行い、n型のドーピ
ング層40を形成する。イオンの照射後にイオン源ガス
の導入を止めてイオン照射室4内の圧力を10-2〜10
-4Paの圧力にし、ゲートバルブ2cを開いて、10-3
〜10-7Paの圧力に保たれた中間室1に試料25を搬
送する。中間室1への試料25の搬送後にゲートバルブ
2cを閉じ、ゲートバルブ2dを開いて堆積室5に試料
25を搬送する。堆積室5への搬送後にゲートバルブ2
dを閉じ、Arガスを導入し、スパタリング法により、
図3(c)に示すようにAl/Tiの金属膜41の堆積
を行う。
【0034】この後、中間室1を経て試料搬出室6に搬
入し、大気中に開放して搬出する。以上のようにして、
水素とドーパント元素を含んだイオンの照射と金属薄膜
の形成を、試料を大気中にさらすことなく連続して行
う。ここで珪素化物を形成する金属膜とシリコン系材料
との組み合わせを用いると、図3(d)に示すような低
抵抗の珪素化物40aが、ドーピング層40と金属41
の界面に形成される。
【0035】図4に本実施例の製造装置、及び従来の製
造装置によって作成された半導体素子試料の深さ方向の
元素分布図を示す。
【0036】図4から明確なように、本実施例によっ
て、金属/ドーピング層界面に酸化層が介在することな
く、特性・信頼性の優れた半導体素子を提供することが
できる。
【0037】(実施例2)図5に実施例2の製造装置の
概略構成図を示す。
【0038】中間室42とゲートバルブ43b〜43e
をそれぞれ介して接続された、試料準備室44,イオン
照射室45,堆積室46,熱処理室47,試料搬出室4
8から構成される。試料49をゲートバルブ43aを開
いて試料準備室44にを搬入し、ゲートバルブ43aを
閉じ、試料準備室44内を排気して102〜10-3Pa
の圧力にする。
【0039】この後、試料準備室44からゲートバルブ
43b,中間室42及びゲートバルブ43cを経て、イ
オン照射室45に試料49を搬送し、イオンの照射を行
う。このとき、イオン源ガスとして水素希釈5vol.%P
3 、加速電圧:10kVとして、水素イオン及びPを
含んだイオンの同時照射を行い、n型ドーピング層の形
成を行う。
【0040】イオンの照射後にイオン源ガスの導入を止
めてイオン照射室45内の圧力を10-2〜10-4の圧力
にし、ゲートバルブ43cを開いて、10-3〜10-7
圧力に保たれた中間室42に試料49を搬送する。中間
室42への試料49の搬送後にゲートバルブ43cを閉
じ、ゲートバルブ43dを開いて堆積室46に試料49
を搬送する。堆積室46への搬送後にゲートバルブ43
dを閉じ、Arガスを導入し、スパッタリング法により
Al/Tiの金属膜の堆積を行う。この後、ゲートバル
ブ43d,中間室42及びゲートバルブ43eを経て熱
処理室47に搬入し、水素雰囲気中で加熱処理を行う。
【0041】本実施例では、水素とドーパント元素を含
んだイオンの照射後に、金属膜の形成してから加熱処理
を行うという装置構成及び方法をとっているが、イオン
の照射後に加熱処理を行い、その後に金属等の膜形成を
大気中にさらすことなく連続して行う装置構成及び方法
をとってもよい。
【0042】なおここで行う加熱処理は、ドーピング元
素の活性化,イオン注入の損傷の回復のために行うもの
であり、本実施例の様に金属膜を形成した後に行う場合
には、さらに金属/ドーピング層のコンタクト特性の向
上のために行うものである。熱処理時の雰囲気は水素が
好ましく、He,Arなどの不活性ガス雰囲気中、高純
度の窒素ガス雰囲気中、または真空中でもよい。
【0043】加熱温度としては、薄膜の構成材料または
基板の融点よりも低い温度が好ましく、また金属膜とシ
リコン系材料との組み合わせでは金属の珪素化物が形成
される温度であることが好ましい。例えばa−Si:H
膜を用いる場合には、a−Si:Hの構成元素である水
素が脱離しない100〜350℃が好ましく、とくに好
ましくは約250℃程度である。ガラス基板を用いる場
合には500℃以下が好ましい。また基板が石英であ
り、a−Si:H膜を再結晶化させる場合には、500
〜1000℃が好ましい。なお熱処理をランプを用いて
試料の表面付近を短時間で加熱する場合には、その試料
表面の加熱温度は必ずしも基板の融点以下とは限定され
ない。
【0044】以上の様に熱処理室47で熱処理を行った
試料49をゲートバルブ43fを経て試料搬出室48に
搬送し、窒素等でパージ後にゲートバルブ43gを開
き、大気中に開放して搬出する。例えば本実施例で、半
導体薄膜を多結晶シリコンとし、金属薄膜をTiとして
500〜900℃の熱処理を熱処理室47で行う場合
に、TiSi2 が形成される温度が600℃以上である
ことから、熱処理時に金属Tiとドーピング層Siの界
面に低抵抗の珪素化物TiSi2 層が形成される。
【0045】上記の方法により、図3に示す様な、金属
薄膜41の形成とドーピング層40の形成、さらに低抵
抗の珪素化物層40aの形成を大気にさらすことなく行
う。以上の様にして、水素とドーパント元素を含んだイ
オンの照射と金属薄膜の形成及び加熱処理を、試料を大
気中にさらすことなく連続して行う。本実施例によって
も、金属/ドーピング層界面に酸化層が介在することな
く、特性・信頼性の優れた半導体素子を提供することが
できる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、同時に注入された水素イオン
で形成されるドーピング層表面付近の極めて不安定かつ
活性な領域を大気にさらすことなく、電極形成,加熱処
理を行うことにより、ドーピング層表面に酸化層が形成
されず、特性・信頼性の優れた半導体素子を提供するこ
とが可能となる。
【0047】すなわち、本発明は、イメージスキャナー
やアクティブマトリックス方式の液晶ディスプレイパネ
ルにおける薄膜トランジスターアレイや太陽電池等の大
面積半導体素子製造を、信頼性高く行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の製造装置の概略構成図
【図2】本発明の実施例1(図1)の一点鎖線I−Iに
おける構成断面図
【図3】本発明の実施例1の半導体素子の製造方法の工
程概略図
【図4】(a)従来の製造装置で作成された半導体素子
試料の深さ方向の元素分布図 (b)本発明の実施例1の製造装置で作成された半導体
素子試料の深さ方向の元素分布図
【図5】本発明の実施例2の製造装置の概略構成図
【符号の説明】
1 中間室 2a〜2f ゲートバルブ 3 試料準備室 4 イオン照射室 5 堆積室 6 試料搬出室 7 イオン源 8 導体容器 9 絶縁体 10 電極 11 高周波電源 12 マッチングボックス 13 電極 14 コイル 15 直流電源 16 コイル 17 ガス導入管 18 真空ポンプ 19 プラズマ 20 永久磁石 21 イオン 22 多孔板 23 多孔板 24 基板台 25 試料 26 マッチングボックス 27 高周波電源 28 ターゲット電極 29 基板台 30 ガス導入管 31 真空ポンプ 32 真空ポンプ 33 ガラス基板 34 ゲート電極 35 絶縁膜 36 a−Si:H膜 37 チャンネル保護膜 38 水素イオン 39 Pを含んだイオン 40 n型のドーピング層 40a 珪素化物 41 金属膜 42 中間室 43a〜43g ゲートバルブ 44 試料準備室 45 イオン照射室 46 堆積室 47 熱処理室 48 試料搬出室 49 試料
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 31/04 9056−4M H01L 29/78 627 31/04 B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧雰囲気中で半導体薄膜または基板に
    対し、水素イオン及び前記半導体のドーパントとなる元
    素を含んだイオンを同時に照射するイオン照射手段と、 前記半導体薄膜または基板上に、イオン照射に連続して
    大気に開放せず薄膜を形成する薄膜形成手段及び加熱処
    理を行う加熱処理手段から選ばれる少なくとも一つの手
    段を有することを特徴とする半導体素子の製造装置。
  2. 【請求項2】 以下の工程よりなる半導体素子の製造方
    法。 (1)減圧雰囲気中で半導体薄膜または基板に対し、水
    素イオン及び前記半導体のドーパントとなる元素を含ん
    だイオンを同時に照射する工程 (2)前記イオン照射工程に連続して、大気に開放せず
    前記半導体薄膜または基板上に、薄膜を形成する工程、
    または加熱処理する工程から選ばれる少なくとも一つの
    工程
  3. 【請求項3】 イオン照射手段と、薄膜形成手段または
    加熱処理手段がバルブを介して接続している請求項1ま
    たは2に記載の半導体素子の製造装置及び製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体薄膜または基板上に形成する薄膜
    が金属である請求項1または2に記載の半導体素子の製
    造装置及び製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱処理をランプにより行う請求項1ま
    たは2に記載の半導体素子の製造装置及び製造方法。
  6. 【請求項6】 イオン照射手段の減圧雰囲気が、1〜1
    -3Paの圧力範囲である請求項1または2に記載の半
    導体素子の製造装置及び製造方法。
  7. 【請求項7】 ドーパント元素が、リン(P)、ボロン
    (B)、砒素(As)、シリコン(Si)、窒素(N)
    から選ばれる少なくとも一つの元素である請求項1また
    は2に記載の半導体素子の製造装置及び製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体薄膜が、水素添加アモルファスシ
    リコン(a−Si:H)である請求項1または2に記載
    の半導体素子の製造装置及び製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体薄膜が、多結晶シリコンである請
    求項1または2に記載の半導体素子の製造装置及び製造
    方法。
  10. 【請求項10】 加熱処理を、水素を含むガス雰囲気中
    で行う請求項1または2に記載の半導体素子の製造装置
    及び製造方法。
  11. 【請求項11】 加熱処理を100〜1000℃で範囲
    で行う請求項1または2に記載の半導体素子の製造装置
    及び製造方法。
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