JPH085577B2 - 帯状薄物の移送装置 - Google Patents

帯状薄物の移送装置

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JPH085577B2
JPH085577B2 JP4104559A JP10455992A JPH085577B2 JP H085577 B2 JPH085577 B2 JP H085577B2 JP 4104559 A JP4104559 A JP 4104559A JP 10455992 A JP10455992 A JP 10455992A JP H085577 B2 JPH085577 B2 JP H085577B2
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憲治 永吉
義和 大久保
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日本金網商工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状の薄い金網原反や
帯状の薄金属板、或いは合成樹脂シートや帯状布等の帯
状薄物をその長手方向に沿って間欠的に移送しつつ、帯
状薄物から各種形状の物品を打ち抜き等するにおいて、
前記帯状薄物を間欠的に移送するための装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ロール状に巻いた帯状の薄い金網原反か
ら各種の物品を打ち抜くに際し、金網原反をその長手方
向に沿って移送するための手段として、従来は、図19
(A)に示すように、金網原反Aが滑り移動するように
したテーブル50の端部に巻き取りローラ51を設け、
この巻き取りローラ51を間欠的に回転駆動したり、或
いは、図19(B)に示すように、テーブル50の端部
に、金網原反Aを上下から挟持するようにした一対の送
りローラ52を設け、この一対の送りローラ52を間欠
的に回転駆動したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、金網原反A
の引っ張り強度は必ずしも全体にわたって均一ではな
く、その両側縁A1の伸び変形率が僅かではあるが異な
る場合があるため、巻き取りローラ51で巻き取る移送
手段では、金網原反Aを巻き取って行くうちに両側縁A
1の伸び変形率の違いが累積して、金網原反Aがその幅
方向にずれ動く現象が発生して、金網原反Aを正確な姿
勢で移送することが困難であり、また、巻き取ったロー
ルA′の直径が徐々に大きくなるため、金網原反Aの送
り寸法を一定にするには巻き取りローラ51の回転量を
徐々に変化させねばならず、このため金網原反Aを一定
寸法ずつ移送する制御が厄介であると言う問題があっ
た。
【0004】一方、一対の送りローラ52で挟み付けて
送る手段では、両送りローラ52,52を一定量だけ回
転させることにより、金網原反Aを一定寸法ずつ正確に
移送することはできるが、両送りローラ52と金網原反
Aとの間に部分的にスリップが生じて、金網原反Aがそ
の幅方向にずれ動いてしまうことがあるため、やはり、
金網原反Aを正確な姿勢で移送することが困難であっ
た。
【0005】また、薄い金網原反Aは、その長手両側縁
A1が波打ったような状態になる現象を呈することが多
いため、いずれの従来技術においても、金網原反Aが移
送に際してテーブル50上を不規則にバウンドしたり、
水平方向に蛇行したりする現象が多発し、金網原反Aを
所定の姿勢で円滑に移送することが一層困難であった。
これらの問題は、帯状の薄金属板を移送する場合や、合
成樹脂シートを移送する場合のように、他の帯状薄物の
移送においても表われていた。
【0006】他方、先行技術としての特開昭58−62
019号公報には、Tダイから押し出された合成樹脂フ
イルムを移送する手段として、フイルムの搬送路の両側
に、フイルムの両側縁を直接に掴持するクランプ装置を
設け、フイルムをクランプ装置で掴持して移送すること
が記載されている。この先行技術によると、フイルムを
幅方向にずれることなく移送することができるが、クラ
ンプ装置でフイルムを直接に掴持するものであるため、
移送に際してフイルムに大きな引張力が作用して変形や
破断等を生じる虞があった。
【0007】また、この先行技術の第6〜第9図には、
フイルムの両側縁を移送ベルトの側縁からオーバーハン
グさせ、この側縁をクランプ装置で掴持して移送するこ
とが記載されているが、このようにフイルムの側縁を移
送ベルトの側縁からオーバーハングさせると、フイルム
の側縁が過度に垂れ下がってしまって、フイルムに変形
を生じさせる虞があると言う問題もあった。更に、他の
先行技術としての実開昭61−48106号公報及び特
開昭61−60419号公報には、熱収縮性のフイルム
で物品を被包するための包装機においてフイルムを移送
する手段として、フイルムの両側縁を、断面円形でエン
ドレスの丸ゴムベルトとエンドレスのチェーンとで上下
から挟持し、丸ゴムベルトとチェーンとを等速で周回さ
せることにより、フイルムをピンと張った状態で移送す
るようにした移送装置が記載されている。
【0008】これら実開昭61−48106号公報及び
特開昭61−60419号公報の構成においても、フイ
ルムを幅方向にずらすことなく移送することはできる
が、フイルムを丸ゴムベルトとチェーンとで直接に掴持
するものであるため、前記特開昭58−62019号公
報の場合と同様にフイルムに大き負担がかかることにな
る。ところで、フイルムを間欠的に移送しつつ打ち抜き
等の加工を行う場合、高い寸法精度に加工するにはフイ
ルムには変形やひずみが生じてはならず、従って、フイ
ルムはできるだけ自然の状態で移送する必要がある。
【0009】しかるに上記いずれの先行技術もフイルム
の側縁をクランプ機構で常時掴持したままであるため、
フイルムの側縁に波打ったような凹凸があったり残留応
力があったりした場合、それら凹凸や残留応力に起因し
た変形やひずみが移送に連れて徐々に蓄積されてしま
い、このため、打ち抜き等の加工の寸法精度が低下する
虞があると言う問題があった。本発明は、金網原反等の
帯状薄物を間欠的に移送しつつ高い寸法精度で打ち抜き
加工等を行えるように、帯状薄物を自然な状態のまま所
定の姿勢で正確に移送できるようにした移送装置を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、 「金網原反等の帯状薄物を、移送ベルトに載せて長手方
向に沿って移送するようにした装置であって、前記移送
ベルトのうち長手方向に延びる両側縁を除いた部位をテ
ーブルで支持し、移送ベルトの両側縁をテーブルで支持
されていない自由端と成し、該移送ベルトの箇所に、当
該移送ベルトの両側縁と帯状薄物の両側縁とを重ね合わ
せた状態に掴持するようにした一対のクランプ機構を、
移送ベルトの長手方向に沿って往復動自在に設け、クラ
ンプ機構と前記移送ベルトとを、クランプ機構で帯状薄
物の両側縁と移送ベルトの両側縁とを掴持した状態でク
ランプ機構が往動すると共に移送ベルトが周回し且つ、
移送ベルトの停止時にクランプ機構がクランプを解除し
て後退するように関連させる」 の構成にした。
【0011】
【発明の作用・効果】このように構成すると、帯状薄物
の両側縁をクランプした状態で移送するものであるか
ら、帯状薄物は幅方向へのずれを生じることなく、正確
な姿勢で間欠的に移送することができる。この場合、帯
状薄物は移送ベルトに固定された状態で移送されるか
ら、移送ベルトが帯状薄物に対する保護体としての役割
を果たすことになり、従って、移送に際して帯状薄物に
過大な外力が作用することを防止できる。
【0012】また、移送ベルトの両側縁が自由端の状態
であることにより、当該移送ベルトの両側縁が下向きに
垂れるように撓み変形し得るから、帯状薄物の両側縁に
波打ったような凹凸が状態になっていても、その波打っ
た状態を移送ベルトの撓み変形によって吸収することが
でき、従って、帯状薄物の両側縁が波打った状態になっ
ていても、移送に際して帯状薄物が上下にバウンドした
り蛇行したりすることはない。この場合、帯状薄物の側
縁は移送ベルトで支持されているから、帯状薄物の側縁
が過度に垂れ下がることはなく、従って、一対のクラン
プ機構で掴持したに過ぎないものでありながら、帯状薄
物が蛇行したりバウンドしたりすることを確実に防止で
きる。
【0013】更に、クランプ機構が戻り移動するに際し
て帯状薄物と移送ベルトとのクランプは解除されている
から、クランプ機構の後退時には帯状薄物は自由な状態
になっており、従って、移送を続けて行っても変形やひ
ずみが蓄積されることは全くない。このように、移送ベ
ルトが帯状薄物に対する保護体の役割を果たすことと、
帯状薄物の側縁が波打つように凹凸状になっていてもこ
れを移送ベルトで吸収して、帯状薄物の蛇行やバウンド
を確実に防止できること、及び、移送を続けるうちに変
形やひずみが蓄積されることは全くないことの三者が相
俟って、帯状薄物を自然な状態で正確に移送することが
でき、その結果、打ち抜き等の工程を高い寸法精度で行
うことができる効果を有する。
【0014】
【実施例】次に、本発明を金網原反の打ち抜き装置に適
用した場合の実施例を図面(図1〜図17)に基づいて
説明する。これらのうち図1は全体の斜視図、図2は正
面図、図3は図2のIII − III視平断面図、図4は図2
のIV−IV視平面図で移送装置の平面図、図5は図3のV
−V視断面図、図6は図4のVI−VI視断面図で移送装置
の縦断正面図である。
【0015】図において符号1は、上下動自在なラム2
を備えたプレス機を示している。該プレス機1のベース
3には上向き開口の下型4を設けている一方、前記ラム
2には、前記下型4に嵌まる上型5が固着されている。
更に、前記ベース3には、金網原反Aから打ち抜かれた
物品Bを載置する凹所6を形成している。なお、上型5
と下型4とには、図示しないが、打ち抜きに際して金網
原反Aを横ずれ不能に固定するための固定装置を設けて
いる。
【0016】前記プレス機1のベース3を挟んだ一方の
側(正面視で左側)に、金網原反Aのロールを回転自在
に支持するブラケット7を突設した支持台8を配置し
て、この支持台8をプレス機1におけるベース3の左側
面に、前後一対の第1連結板9を介して固着している。
他方、プレス機1のベース3を挟んだ他方の側(正面視
で右側)には、側面視略凸型の機台11を備えた移送装
置10を配置し、該移送装置10の機台11を、前後一
対の第2連結板12を介してプレス機1におけるベース
3の右側面に固着している。
【0017】図9に明示するように、前記支持台8とプ
レス機1のベース3とを連結する両第1連結板9の外面
に、ピストンロッド14aを上向きに突出したエアシリ
ンダ14を固着し、これら両エアシリンダ14のピスト
ンロッド14aに、金網原反Aを横切るようにして延び
る第1押圧体15の両端を、ブラケット16を介して固
着し、両エアシリンダ14,14にて第1押圧体15を
下降させることにより、金網原反Aを支持台8の上面に
押さえ固定するようにしている。
【0018】また、プレス機1のうち下型4を挟んで移
送装置10寄りに位置した部位には、金網原反Aよりも
広巾の昇降板17を配置し、図8に明示するように、昇
降板17の前後両端面に固着したブラケット18に、前
後両第2連結板12の外面に固着した前後一対のエアシ
リンダ19のピストンロッド19aを固着することによ
り、昇降板17を、プレス機1の下型4と同一平面をな
す下降状態と、下型4の上方に位置した上昇状態とに切
替えできるように構成している。
【0019】更に、前後両第2連結板12の外面のうち
移送装置10寄りの部位に、それぞれエアシリンダ20
を設け、これら前後両エアシリンダ20のピストンロッ
ド20aに、金網原反Aを横切るようにして延びる第2
押圧体22の両端を固着して、昇降板17に対して金網
原反Aを押さえ固定できるようにしている。図3〜図5
及び図7に示すように、前記昇降板17には、金網原反
Aに開口した打ち抜き孔A2の内周縁に当接する前後一
対のピン23を設けている。このピン23は、金網原反
Aの移送停止よりもやや早い時期において前記打ち抜き
穴A2の内周縁に接当するように配置している。
【0020】前記移送装置10における機台11のテー
ブル24は、プレス機1における下型4と同一平面を成
すような高さであり、また、図13に示すように、テー
ブル24は、金網原反Aの長手側縁A1が外側にはみ出
るような幅寸法に形成している。また、図1、図2、図
6に示すように、前記機台11のうちプレス機1寄りの
左端部には上中下3本のローラ25,26,27を、機
台11の右端部には上下2本のローラ28,29を、機
台11のうち左右略中間の部位にはテンション用のロー
ラ30を、それぞれ金網原反Aの幅方向に延びるように
して回転自在に軸支し、これら6本のローラ25,26
・・・に、ゴム等の可撓性を有する素材で金網原反Aの
横幅と略同じ横幅に形成したエンドレスの移送ベルト3
1を巻き掛けしてしいる。
【0021】このとき、図12,13に示すように、移
送ベルト31の両側縁31aを機台11におけるテーブ
ル24の側面からオーバーハングさせて自由端と成して
いる。そして、図6、図12、図13に示すように、前
記機台11における前後両上部側板32,32に各々左
右長手のガイド溝33を穿設し、これら前後両ガイド溝
33に1枚のスライド板34を左右移動自在に嵌挿し、
このスライド板34の前後両端部の上面に、金網原反A
の側縁A1と移送ベルト31の側縁31aとを重ね合わ
せた状態にクランプするようにした空圧式のクランプ機
構35をそれぞれ設けている。
【0022】前記クランプ機構35は、図11,12に
示すように、軸線を水平状にしたエアシリンダ36と、
金網原反Aの幅方向に延びる一対の挟持体37とを備え
ており、両挟持体37を左右に重ね合わせた状態にし
て、両者の長手方向に沿った中途部を、スライド板34
に突設したブラケット38に水平状のピン39にて回動
自在に枢着し、両挟持体37の基端(金網原反Aと反対
側の端部)とエアシリンダ36のピストンロッド36a
とを、それぞれリンク41にて屈曲自在に連結してい
る。
【0023】従って、エアシリンダ36のピストンロッ
ド36aが後退動すると、両挟持体37の先端間の間隔
が狭まって、金網原反Aの側縁A1と移送ベルト31の
側縁31aとが重なった状態にクランプされ、ピストン
ロッド36aが突出動すると、両挟持体37の先端間の
間隔が広がってクランプが解除される。更に、図6に示
すように、前記機台11の中空部には、左右方向に沿っ
て水平状に延びる復動式のエアシリンダ42がステー部
材43を介して配設されており、このエアシリンダ42
のピストンロッド42aを、前記スライド板34に下向
き突設したブラケット44に固着することにより、クラ
ンプ機構35を、移送ベルト31の周回方向に沿って往
復移動できるようにしている。
【0024】以上の構成において、金網原反Aの打ち抜
きは、図16に示すような行程で行われる。すなわち、
先ず、S1に示すように、第1押圧体15及び第2押圧
体22を上昇させ、且つ、昇降板17を下降させてクラ
ンプ機構35をクランプ解除した状態から、S2に示す
ように、第1押圧体15及び第2押圧体22を下降させ
ると共に、クランプ機構35で金網原反Aと移送ベルト
31とをクランプした状態にし、その状態で、プレス機
1の上型5を下降・上昇させることによって金網原反A
から物品Bを打ち抜く。
【0025】次いで、S3に示すように、第1押圧体1
5及び第2押圧体22を上昇させると共に昇降板17を
上昇させ、クランプ機構35で金網原反Aと移送ベルト
31とをクランプした状態で、クランプ機構35を図1
及び図6に示すように矢印Cの方向に移動させることに
より、金網原反Aを1ピッチだけ移送する。そして、S
4に示すように、昇降板17を下降させると共に、第1
及び第2押圧体15,22を下降させた状態で、クラン
プ機構35によるクランプを解除して、クランプ機構3
5を元の位置に復帰させて、S1の状態に戻る。
【0026】これらの工程を繰り返すことにより、金網
原反Aから物品Bを連続的に打ち抜くことができる。そ
して、この金網原反Aの移送行程において、金網原反A
の移送時のみ金網原反Aと移送ベルト31とをクランプ
機構35にてクランプするものであるから、金網原反A
の両側縁A1の引っ張り強度が互いに異なっていても、
その両側縁A1の引っ張り強度の違いが累積されること
はなく、従って、金網原反Aを移送して行くうちに金網
原反Aがその幅方向にずれることはない。
【0027】ところで、金網原反Aはその厚さが薄いた
めに、金網原反Aの長手両側縁A1が波打った状態にな
る「だれ」の現象が生じることが多く、このため、図1
8に示すように、金網原反Aを金属板製のテーブル上5
0を滑り移動させるようにした場合、移送に際して金網
原反Aが上下にバウンドしたり水平方向に蛇行したりす
ることが多い。しかし、本発明では、移送ベルト31の
両側縁が自由端の状態になっていて、この移送ベルト3
1の両側縁31aが下向きに撓み変形することにより、
図17に示すように、金網原反Aの側縁A1の波打ち現
象を移送ベルト31の撓み変形にて吸収することができ
るから、金網原反Aは、バウンドしたり蛇行したりする
ことなく円滑に移送される。
【0028】また、クランプ機構35が戻り移動するに
際して金網原反Aと移送ベルト31とのクランプは解除
されているから、クランプ機構35の後退時には金網原
反Aは自由な状態になっており、従って、移送に際して
変形やひずみが蓄積されることはなく、帯状薄物を自然
な状態で正確に移送することができ、その結果、打ち抜
き工程を高い寸法精度で行うことができるのである。な
お、昇降板17に、金網原反Aの打ち抜き穴A2の内周
縁に接当する一対のピン23を設けると、実施例のよう
に金網原反Aを楕円形又は円形に打ち抜く場合、プレス
機1の下型4の内周縁4aへの金網原反Aの引っ掛かり
を防止して、金網原反Aの移送をより円滑に行うことが
できる。
【0029】つまり、金網原反Aの移送に際して、金網
原反Aが自重によって下型4の内部に垂れ下がる傾向を
呈し、このため、昇降板17を上昇させて、金網原反A
の幅方向に沿った中間部A3が下型4の内周縁4aに接
当しないよう、金網原反Aの移送時に昇降板17を上昇
させるようにしたものであるが、昇降板17の上昇高さ
寸法は、移送ベルト31の高さとの関係で限度があり、
このため、単に昇降板17を上昇させただけでは、図1
5に一点鎖線で示すように、金網原反Aの幅方向に沿っ
た中間部A3を下型4の上方に位置させることができ
ず、下型4の内周縁4aに対する金網原反Aの引っ掛か
りを確実に防止できない場合がある。
【0030】しかし、実施例のように、昇降板17に一
対のピン23を設け、金網原反Aの移送停止よりも若干
早い時期に打ち抜き穴A2の内周縁を両ピン23に接当
させると、打ち抜き穴A1が楕円又は円形であることに
よるピン23のガイド作用により、金網原反Aの両側縁
A1が、図14及び図15に矢印Dで示すように外向き
に押圧され、その結果、金網原反Aは、図15に実線で
示すように幅方向に引き延ばされることになって、金網
原反Aの幅方向に沿った中間部A3を下型4よりも上方
に位置させることができるから、下型4への金網原反A
の引っ掛かりを確実に防止できるのである。
【0031】なお、ピン23の上端が半球状であるた
め、金網原反Aは、移送し始めにおいてはピン23を乗
り越えることになり、金網原反Aがピン23に引っ掛か
ることはない。図4及び図6に二点鎖線で示すように、
移送装置10における機台11のうちプレス機1から遠
い側に位置した端部に、第3押圧体45を上下動自在に
設けて、クランプ機構35が戻り移動するとき、この第
3押圧体45にて金網原反Aを機台11の上面に押さえ
固定するようにしても良い。
【0032】本発明におけるクランプ機構の具体的構造
や、クランプ機構を往復動させるための装置等の構造は
実施例に限らず、他の種々の構造に具体化できることは
言うまでもない。また、本発明は、金網原反のみでな
く、薄い帯状金属板や合成樹脂シート、帯状の紙、或い
は帯状布など、帯状薄物の移送一般に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体の概略斜視図であ
る。
【図2】全体の正面図である。
【図3】図2のIII − III視平面図である。
【図4】図2のIV−IV視平面図である。
【図5】図3のV−V視断面図である。
【図6】図4のVI−VI視断面図である。
【図7】昇降板の部分斜視図である。
【図8】第2押圧体及び昇降板の昇降機構を示す概略斜
視図である。
【図9】第1押圧体の昇降機構を示す概略斜視図であ
る。
【図10】図4のX−X視断面図である。
【図11】クランプ機構の平面図である。
【図12】図11のXII−XII視断面図である。
【図13】図6のXIII−XIII視断面図である。
【図14】昇降板の平面図である。
【図15】図14のXV−XV視断面図である。
【図16】打ち抜き工程の作動説明図である。
【図17】作用を示す図である。
【図18】作用の比較を示す図である。
【図19】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
A 帯状薄物の一例としての金網原反 A1 金網原反の側縁 1 プレス機 4 下型 5 上型 10 移送装置 11 機台 15 第1押圧体 17 昇降板 22 第2押圧体 24 テーブル 31 移送ベルト 31a 移送ベルトの側縁 34 スライド板 35 クランプ機構 36 クランプ用のエアシリンダ 37 挟持体 42 クランプ機構移動用のエアシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金網原反等の帯状薄物Aを、移送ベルト3
    1に載せて長手方向に沿って移送するようにした装置で
    あって、 前記移送ベルト31のうち長手方向に延びる両側縁31
    aを除いた部位をテーブル24で支持し、移送ベルト3
    1の両側縁31aをテーブル24で支持されていない自
    由端と成し、該移送ベルト31の箇所に、当該移送ベル
    ト31の両側縁31aと帯状薄物Aの両側縁A1とを重
    ね合わせた状態に掴持するようにした一対のクランプ機
    構35を、移送ベルト31の長手方向に沿って往復動自
    在に設け、クランプ機構35と前記移送ベルト31と
    を、クランプ機構35で帯状薄物Aの両側縁A1と移送
    ベルト31の両側縁31aとを掴持した状態でクランプ
    機構35が往動すると共に移送ベルト31が周回し且
    つ、移送ベルト31の停止時にクランプ機構35がクラ
    ンプを解除して後退するように関連させたこと、 を特徴とする帯状薄物の移送装置。
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