JPH0855370A - 光ディスク製造方法とスタンパーと金型及び光ディスク - Google Patents
光ディスク製造方法とスタンパーと金型及び光ディスクInfo
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- JPH0855370A JPH0855370A JP6210619A JP21061994A JPH0855370A JP H0855370 A JPH0855370 A JP H0855370A JP 6210619 A JP6210619 A JP 6210619A JP 21061994 A JP21061994 A JP 21061994A JP H0855370 A JPH0855370 A JP H0855370A
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- optical disc
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
- B29C45/2632—Stampers; Mountings thereof
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/37—Mould cavity walls, i.e. the inner surface forming the mould cavity, e.g. linings
- B29C45/372—Mould cavity walls, i.e. the inner surface forming the mould cavity, e.g. linings provided with means for marking or patterning, e.g. numbering articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2017/00—Carriers for sound or information
- B29L2017/001—Carriers of records containing fine grooves or impressions, e.g. disc records for needle playback, cylinder records
- B29L2017/003—Records or discs
- B29L2017/005—CD''s, DVD''s
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来のCD及びLD等の光ディスクの製造工程
を大きく変えることなしに、記録情報再生面からの外観
目視により判読可能な絵又は文字等の任意のパターンを
具備する光ディスクを得る。 【構成】従来のCD及びLD等の光ディスクの製造工程
のうちレプリカを成型する工程において、スタンパーの
データピット形成面の裏面又は金型のスタンパー取り付
け鏡面部に、絵又は文字等の任意のパターンの段差を設
けてレプリカの成型を行う。
を大きく変えることなしに、記録情報再生面からの外観
目視により判読可能な絵又は文字等の任意のパターンを
具備する光ディスクを得る。 【構成】従来のCD及びLD等の光ディスクの製造工程
のうちレプリカを成型する工程において、スタンパーの
データピット形成面の裏面又は金型のスタンパー取り付
け鏡面部に、絵又は文字等の任意のパターンの段差を設
けてレプリカの成型を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンパクトディスク(C
D)やレーザーディスク(LD)のように大量の情報が
予め記録されているプリマスタード光ディスクに関し、
光ディスク製造方法とスタンパーと金型及び光ディスク
に係るものである。
D)やレーザーディスク(LD)のように大量の情報が
予め記録されているプリマスタード光ディスクに関し、
光ディスク製造方法とスタンパーと金型及び光ディスク
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】CD及びLD等のプリマスタード光ディ
スクにおいて、情報記録面のデータピット記録部分以外
のディスク外周部又は、及び内周部に絵又は文字等のパ
ターンに応じ、回折効果を有する微小パターンの集合体
を形成し、絵又は文字等の巨視的パターンが情報再生面
からの外観目視によって視認できるものがある。
スクにおいて、情報記録面のデータピット記録部分以外
のディスク外周部又は、及び内周部に絵又は文字等のパ
ターンに応じ、回折効果を有する微小パターンの集合体
を形成し、絵又は文字等の巨視的パターンが情報再生面
からの外観目視によって視認できるものがある。
【0003】しかし、前記光ディスクにおいて、絵又は
文字等の巨視的パターンが存在する領域にはオーディオ
・ビデオデータ等を記録することができず、収録時間が
短くなるという欠点があった。
文字等の巨視的パターンが存在する領域にはオーディオ
・ビデオデータ等を記録することができず、収録時間が
短くなるという欠点があった。
【0004】前記欠点を解決するために、絵又は文字等
の巨視的パターンの領域に存在するデータピットと、該
領域を除く他の領域に存在するデータピットの形状を異
ならせることによって、データピットの形状の違いによ
る光の干渉の違いを利用して、外観目視により判読可能
な絵又は文字等のパターンを具備する光情報記録媒体が
特開平2ー179941号公報に開示されている。
の巨視的パターンの領域に存在するデータピットと、該
領域を除く他の領域に存在するデータピットの形状を異
ならせることによって、データピットの形状の違いによ
る光の干渉の違いを利用して、外観目視により判読可能
な絵又は文字等のパターンを具備する光情報記録媒体が
特開平2ー179941号公報に開示されている。
【0005】また、前記公報には、その製造方法とし
て、データに対応する第1のフォトマスクを用いて第1
の露光を行い、さらに前記パターンに対応する第2のフ
ォトマスクを用いて第2の露光を行う方法や、前記パタ
ーンに対応する開口部又は暗部に存在するデータピット
が、他の部分のデータピットと比較して形状が異なって
いるフォトマスクを用いて前記第1と第2の露光を同時
に行う方法が開示されている。
て、データに対応する第1のフォトマスクを用いて第1
の露光を行い、さらに前記パターンに対応する第2のフ
ォトマスクを用いて第2の露光を行う方法や、前記パタ
ーンに対応する開口部又は暗部に存在するデータピット
が、他の部分のデータピットと比較して形状が異なって
いるフォトマスクを用いて前記第1と第2の露光を同時
に行う方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外観目
視により判読可能な絵又は文字等のパターンを具備する
光ディスクを得るために、従来のCD又はLDの製造工
程では用いていない上記のフォトマスクを用いる方法を
応用した場合は以下の問題点がある。
視により判読可能な絵又は文字等のパターンを具備する
光ディスクを得るために、従来のCD又はLDの製造工
程では用いていない上記のフォトマスクを用いる方法を
応用した場合は以下の問題点がある。
【0007】(1)フォトマスクを作製する工程は、ス
タンパーを作製する工程とほぼ同様に難しく、フォトマ
スクを用いた場合、従来のCD又はLDの製造方法より
も技術的に難しくなる。
タンパーを作製する工程とほぼ同様に難しく、フォトマ
スクを用いた場合、従来のCD又はLDの製造方法より
も技術的に難しくなる。
【0008】(2)フォトマスクをガラス原盤上に塗布
したフォトレジスト層に密着させて露光を行う場合、フ
ォトレジスト層に傷等の欠陥が発生する危険がある。半
導体のチップ等と異なり、CD又はLDのように面積の
大きいものの場合、1カ所でも欠陥が発生すれば不良品
となり製品とならない。
したフォトレジスト層に密着させて露光を行う場合、フ
ォトレジスト層に傷等の欠陥が発生する危険がある。半
導体のチップ等と異なり、CD又はLDのように面積の
大きいものの場合、1カ所でも欠陥が発生すれば不良品
となり製品とならない。
【0009】(3)フォトマスクをフォトレジスト層か
ら離して露光する場合、マスクにより光の回折が発生
し、CD又はLDのような微小なデータピットを形成す
ることが困難になる。
ら離して露光する場合、マスクにより光の回折が発生
し、CD又はLDのような微小なデータピットを形成す
ることが困難になる。
【0010】(4)露光にレーザ光を用いる場合、レー
ザ光がマスクを透過したときに発生する収差を小さくす
るために、NA(開口数:Numerical Aperture)の低い
対物レンズを用いる必要があるが、低NAの対物レンズ
では1.0μm以下の小さなピットの記録が困難であ
る。
ザ光がマスクを透過したときに発生する収差を小さくす
るために、NA(開口数:Numerical Aperture)の低い
対物レンズを用いる必要があるが、低NAの対物レンズ
では1.0μm以下の小さなピットの記録が困難であ
る。
【0011】また、データピットの形状を絵又は文字等
の任意のパターンに対応させて変化させる方法は、変調
度及びプッシュプル信号等が規格に収まる範囲でデータ
ピットの形状及びその位置を正確に制御しなくてはなら
ず、データピット作製の条件出しが困難である。
の任意のパターンに対応させて変化させる方法は、変調
度及びプッシュプル信号等が規格に収まる範囲でデータ
ピットの形状及びその位置を正確に制御しなくてはなら
ず、データピット作製の条件出しが困難である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、従来のCD
又はLD等の光ディスクの製造工程のうちレプリカを成
型する工程で用いるスタンパーのデータピット形成面の
裏面に、絵又は文字等の任意のパターンの段差を設け
た。
又はLD等の光ディスクの製造工程のうちレプリカを成
型する工程で用いるスタンパーのデータピット形成面の
裏面に、絵又は文字等の任意のパターンの段差を設け
た。
【0013】また別の手段として、レプリカを成型する
工程で用いる金型のスタンパー取り付け鏡面部に、絵又
は文字等の任意のパターンの段差を設けた。
工程で用いる金型のスタンパー取り付け鏡面部に、絵又
は文字等の任意のパターンの段差を設けた。
【0014】
【作用】スタンパーのデータピット形成面の裏面、又は
スタンパーを取り付ける金型のスタンパー取り付け鏡面
部に、絵又は文字等の任意のパターンの段差を設けるこ
とにより、レプリカを成型するために溶融樹脂を高圧で
注入したときに、スタンパーが前記段差の部分で変形
し、このスタンパーの変形がレプリカに転写され、レプ
リカに部分的な厚みの変化が形成される。
スタンパーを取り付ける金型のスタンパー取り付け鏡面
部に、絵又は文字等の任意のパターンの段差を設けるこ
とにより、レプリカを成型するために溶融樹脂を高圧で
注入したときに、スタンパーが前記段差の部分で変形
し、このスタンパーの変形がレプリカに転写され、レプ
リカに部分的な厚みの変化が形成される。
【0015】このレプリカのデータピット形成面上に反
射層を設けた場合、レプリカの記録情報再生面側から入
射した光は、反射層で反射し記録情報再生面側から出射
するが、レプリカの板厚の厚い部分と薄い部分では光路
長が異なり、また、段差のエッジ部分では光の散乱が発
生し、絵又は文字等の任意のパターンが記録情報再生面
側からの外観目視により視認できる。
射層を設けた場合、レプリカの記録情報再生面側から入
射した光は、反射層で反射し記録情報再生面側から出射
するが、レプリカの板厚の厚い部分と薄い部分では光路
長が異なり、また、段差のエッジ部分では光の散乱が発
生し、絵又は文字等の任意のパターンが記録情報再生面
側からの外観目視により視認できる。
【0016】また、本発明による光ディスク製造方法に
おいては、従来のCD又はLD等の製造工程に用いてい
たスタンパー又は金型に簡単な加工を加える以外は、全
く同じ工程で光ディスクの製造を行うことができるた
め、低コストで容易に絵又は文字等の任意のパターンが
視認できる光ディスクを得ることができる。
おいては、従来のCD又はLD等の製造工程に用いてい
たスタンパー又は金型に簡単な加工を加える以外は、全
く同じ工程で光ディスクの製造を行うことができるた
め、低コストで容易に絵又は文字等の任意のパターンが
視認できる光ディスクを得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1はCD又はLD等の光ディスクのレプリカを成
型するための射出成型装置における成型用の金型1の模
式断面図である。
る。図1はCD又はLD等の光ディスクのレプリカを成
型するための射出成型装置における成型用の金型1の模
式断面図である。
【0018】金型1はスタンパー取り付け鏡面部2と再
生面側鏡面部3とスタンパー固定部4及び溶融樹脂を注
入する湯口5等から構成され、スタンパー固定部材4に
よってスタンパー6のデータピット形成面が再生面側鏡
面部3に向くように、スタンパー取り付け鏡面部2に取
り付けられる。
生面側鏡面部3とスタンパー固定部4及び溶融樹脂を注
入する湯口5等から構成され、スタンパー固定部材4に
よってスタンパー6のデータピット形成面が再生面側鏡
面部3に向くように、スタンパー取り付け鏡面部2に取
り付けられる。
【0019】レプリカの成型は、スタンパー6と再生面
側鏡面部3との間にできる空間7に、溶融したポリカー
ボネート樹脂、アクリル樹脂等を湯口5から高圧で注入
し、鋳込むことにより行われ、スタンパー6に形成され
た凸状(又は凹状)のデータピットを凹状(又は凸状)
のデータピットとして転写する。
側鏡面部3との間にできる空間7に、溶融したポリカー
ボネート樹脂、アクリル樹脂等を湯口5から高圧で注入
し、鋳込むことにより行われ、スタンパー6に形成され
た凸状(又は凹状)のデータピットを凹状(又は凸状)
のデータピットとして転写する。
【0020】図2には、本発明によるスタンパー6のデ
ータピット形成面の裏面の概略図を、また、図3には本
発明による金型1のスタンパー取り付け鏡面部2の概略
図を示した。スタンパー6のデータピット形成面の裏面
又は金型1のスタンパー取り付け鏡面部2に、図2及び
図3に示すような絵又は文字等の任意のパターンの段差
8をエッチング又は接着等により設けた。
ータピット形成面の裏面の概略図を、また、図3には本
発明による金型1のスタンパー取り付け鏡面部2の概略
図を示した。スタンパー6のデータピット形成面の裏面
又は金型1のスタンパー取り付け鏡面部2に、図2及び
図3に示すような絵又は文字等の任意のパターンの段差
8をエッチング又は接着等により設けた。
【0021】図4には、データピット形成面の裏面に、
絵又は文字等の形状の凹状の微小の段差8を設けたスタ
ンパー6を用いた場合のレプリカの成型状態を表す模式
図を示した。
絵又は文字等の形状の凹状の微小の段差8を設けたスタ
ンパー6を用いた場合のレプリカの成型状態を表す模式
図を示した。
【0022】図4の段階aは、溶融樹脂を空間7に注入
する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加わっ
ていないため、スタンパー6の段差8の部分はスタンパ
ー取り付け鏡面部2と密着していない。
する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加わっ
ていないため、スタンパー6の段差8の部分はスタンパ
ー取り付け鏡面部2と密着していない。
【0023】図4の段階bは、空間7に溶融樹脂9を高
圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶融
樹脂9の圧力により、段差8の部分が押しつぶされてス
タンパー取り付け鏡面部2に密着し、スタンパー6のデ
ータピット形成面が段差8に沿って凹状に変形しながら
レプリカが成型される。
圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶融
樹脂9の圧力により、段差8の部分が押しつぶされてス
タンパー取り付け鏡面部2に密着し、スタンパー6のデ
ータピット形成面が段差8に沿って凹状に変形しながら
レプリカが成型される。
【0024】図5には、成型されたレプリカ10の模式
図を示した。図4の段階bに示されるようにスタンパー
6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任意のパタ
ーンの段差8に沿って凹状に変形するため、成型された
レプリカ10のデータピットが転写された面は、絵又は
文字等の任意のパターンに対応する領域11が凸状に板
厚が大きくなって成型される。
図を示した。図4の段階bに示されるようにスタンパー
6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任意のパタ
ーンの段差8に沿って凹状に変形するため、成型された
レプリカ10のデータピットが転写された面は、絵又は
文字等の任意のパターンに対応する領域11が凸状に板
厚が大きくなって成型される。
【0025】図6には、レプリカの成型に、データピッ
ト形成面の裏面に絵又は文字等の形状の凸状の微小の段
差12を設けたスタンパー6を用いた場合の成型状態を
表す模式図を示した。
ト形成面の裏面に絵又は文字等の形状の凸状の微小の段
差12を設けたスタンパー6を用いた場合の成型状態を
表す模式図を示した。
【0026】図6の段階aは、溶融樹脂を空間7に注入
する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加わっ
ていないため、スタンパー6の段差12の部分のみスタ
ンパー取り付け鏡面部2と密着し、段差12を除く他の
部分はスタンパー取り付け鏡面部2から離れた状態とな
る。
する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加わっ
ていないため、スタンパー6の段差12の部分のみスタ
ンパー取り付け鏡面部2と密着し、段差12を除く他の
部分はスタンパー取り付け鏡面部2から離れた状態とな
る。
【0027】図6の段階bは、空間7に溶融樹脂9を高
圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶融
樹脂9の圧力により、段差12の部分を除く他の部分が
押しつぶされてスタンパー取り付け鏡面部2に密着し、
スタンパー6のデータピット形成面が段差12に沿って
凸状に変形しながらレプリカが成型される。
圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶融
樹脂9の圧力により、段差12の部分を除く他の部分が
押しつぶされてスタンパー取り付け鏡面部2に密着し、
スタンパー6のデータピット形成面が段差12に沿って
凸状に変形しながらレプリカが成型される。
【0028】図7には、成型されたレプリカ13の模式
図を示した。図6の段階bに示されるようにスタンパー
6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任意のパタ
ーンの段差12に沿って凸状に変形するため、成型され
たレプリカ13のデータピットが転写された面の絵又は
文字等の任意のパターンに対応する領域14は凹状に板
厚が小さくなって成型される。
図を示した。図6の段階bに示されるようにスタンパー
6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任意のパタ
ーンの段差12に沿って凸状に変形するため、成型され
たレプリカ13のデータピットが転写された面の絵又は
文字等の任意のパターンに対応する領域14は凹状に板
厚が小さくなって成型される。
【0029】図8には、レプリカの成型に、金型1のス
タンパー取り付け鏡面部2に絵又は文字等の形状の凹状
の微小の段差15を設けた場合の成型状態を表す模式図
を示した。
タンパー取り付け鏡面部2に絵又は文字等の形状の凹状
の微小の段差15を設けた場合の成型状態を表す模式図
を示した。
【0030】図8の段階aは、溶融樹脂9を空間7に注
入する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加わ
っていないため、スタンパー取り付け鏡面部2に設けた
段差15の部分とスタンパー6とは密着していない。
入する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加わ
っていないため、スタンパー取り付け鏡面部2に設けた
段差15の部分とスタンパー6とは密着していない。
【0031】図8の段階bは、空間7に溶融樹脂9を高
圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶融
樹脂9の圧力により、段差15にスタンパー6が密着
し、スタンパー6のデータピット形成面が段差15に沿
って凹状に変形しながらレプリカが成型される。
圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶融
樹脂9の圧力により、段差15にスタンパー6が密着
し、スタンパー6のデータピット形成面が段差15に沿
って凹状に変形しながらレプリカが成型される。
【0032】図9には、成型されたレプリカ16の模式
図を示した。図8の段階bに示されるようにスタンパー
6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任意のパタ
ーンの段差15に沿って凹状に変形するため、成型され
たレプリカ16のデータピットが転写された面の絵又は
文字等の任意のパターンに対応する領域17は凸状に板
厚が大きくなって成型される。
図を示した。図8の段階bに示されるようにスタンパー
6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任意のパタ
ーンの段差15に沿って凹状に変形するため、成型され
たレプリカ16のデータピットが転写された面の絵又は
文字等の任意のパターンに対応する領域17は凸状に板
厚が大きくなって成型される。
【0033】図10には、レプリカの成型に、金型1の
スタンパー取り付け鏡面部2に絵又は文字等の形状の凸
状の微小の段差18を設けた場合の成型状態を表す模式
図を示した。
スタンパー取り付け鏡面部2に絵又は文字等の形状の凸
状の微小の段差18を設けた場合の成型状態を表す模式
図を示した。
【0034】図10の段階aは、溶融樹脂9を空間7に
注入する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加
わっていないため、スタンパー取り付け鏡面部2に設け
た段差18の部分を除く他の部分はスタンパー6とは密
着していない。
注入する以前の状態を示したものであり、まだ圧力が加
わっていないため、スタンパー取り付け鏡面部2に設け
た段差18の部分を除く他の部分はスタンパー6とは密
着していない。
【0035】図10の段階bは、空間7に溶融樹脂9を
高圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶
融樹脂9の圧力により、段差18の部分を除く他の部分
が押しつぶされてスタンパー取り付け鏡面部2に密着
し、スタンパー6のデータピット形成面が段差18に沿
って凸状に変形しながらレプリカが成型される。
高圧で注入した状態を示したものであり、注入された溶
融樹脂9の圧力により、段差18の部分を除く他の部分
が押しつぶされてスタンパー取り付け鏡面部2に密着
し、スタンパー6のデータピット形成面が段差18に沿
って凸状に変形しながらレプリカが成型される。
【0036】図11には、成型されたレプリカ19の模
式断面図を示した。図10の段階bに示されるようにス
タンパー6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任
意のパターンの段差18に沿って凸状に変形するため、
成型されたレプリカ19のデータピットが転写された面
は、絵又は文字等の任意のパターンに対応する領域20
は凹状に板厚が小さくなって成型される。
式断面図を示した。図10の段階bに示されるようにス
タンパー6のデータピット形成面は、絵又は文字等の任
意のパターンの段差18に沿って凸状に変形するため、
成型されたレプリカ19のデータピットが転写された面
は、絵又は文字等の任意のパターンに対応する領域20
は凹状に板厚が小さくなって成型される。
【0037】以上説明したように、スタンパー6のデー
タピット形成面の裏面又は金型1のスタンパー取り付け
鏡面部2に、絵又は文字等の任意のパターンの段差8を
設け、射出成型することにより、該絵又は文字等の任意
の巨視的パターンがレプリカに微小な段差として転写さ
れる。
タピット形成面の裏面又は金型1のスタンパー取り付け
鏡面部2に、絵又は文字等の任意のパターンの段差8を
設け、射出成型することにより、該絵又は文字等の任意
の巨視的パターンがレプリカに微小な段差として転写さ
れる。
【0038】また、スタンパー6のデータピット形成面
の裏面又は金型1のスタンパー取り付け鏡面部2に設け
る絵又は文字等の任意のパターンの微小な段差8の高さ
若しくは深さを0.3μmから5.0μmの範囲に設定す
れば、得られた光ディスクをCD又はLDプレーヤで再
生しても、フォーカスサーボ又はトラッキングサーボが
外れたり、エラーレートが規格を超えたりすることがな
く、良好な特性で再生が行える。さらに、段差8を0.
3μmから1.5μmの範囲に設定すれば、エラーレー
トが非常に低い値となる。
の裏面又は金型1のスタンパー取り付け鏡面部2に設け
る絵又は文字等の任意のパターンの微小な段差8の高さ
若しくは深さを0.3μmから5.0μmの範囲に設定す
れば、得られた光ディスクをCD又はLDプレーヤで再
生しても、フォーカスサーボ又はトラッキングサーボが
外れたり、エラーレートが規格を超えたりすることがな
く、良好な特性で再生が行える。さらに、段差8を0.
3μmから1.5μmの範囲に設定すれば、エラーレー
トが非常に低い値となる。
【0039】図12は、本発明による絵又は文字等の任
意のパターン入りのCD、LD等の光ディスクの製造工
程を示したフローチャート図である。以下、図12に従
って、本発明によるスタンパー又は金型を用い、絵又は
文字等の任意のパターンが入った光ディスクを作製した
具体的な実施例を示す。
意のパターン入りのCD、LD等の光ディスクの製造工
程を示したフローチャート図である。以下、図12に従
って、本発明によるスタンパー又は金型を用い、絵又は
文字等の任意のパターンが入った光ディスクを作製した
具体的な実施例を示す。
【0040】(実施例1)図12の工程aに示すように
直径20cm、厚さ6mmの平滑なガラス原盤21上
に、酢酸セロソルブで10%に希釈したフォトレジスト
をスピンコータにより160rpmで回転塗布し、膜厚
0.12μmのフォトレジスト層22を形成した。
直径20cm、厚さ6mmの平滑なガラス原盤21上
に、酢酸セロソルブで10%に希釈したフォトレジスト
をスピンコータにより160rpmで回転塗布し、膜厚
0.12μmのフォトレジスト層22を形成した。
【0041】次に、図12の工程bに示すように、フォ
トレジスト層22の残留溶媒の除去等の目的で、ホット
プレート23上にガラス原盤21を設置し、80℃で9
0秒間加熱し、プリベーキング処理を行った。
トレジスト層22の残留溶媒の除去等の目的で、ホット
プレート23上にガラス原盤21を設置し、80℃で9
0秒間加熱し、プリベーキング処理を行った。
【0042】図12の工程cに示すように、プリベーキ
ング処理したガラス原盤21に、音楽信号を原盤カッテ
ィング装置のHeーNeレーザ24によって記録パワー
1.5mWで記録した。
ング処理したガラス原盤21に、音楽信号を原盤カッテ
ィング装置のHeーNeレーザ24によって記録パワー
1.5mWで記録した。
【0043】続いて、ガラス原盤21を現像装置に設置
し、回転させながら現像液を塗布し、回折光をモニター
しながら、図12の工程dに示すように、露光された部
分のフォトレジストを溶解して除去した。規定の回折光
強度が得られた時点で現像を停止し、洗浄液で洗浄し、
図5の工程eに示すように、ガラス原盤21を80℃で
30分間ポストベーキング処理して乾燥させた。
し、回転させながら現像液を塗布し、回折光をモニター
しながら、図12の工程dに示すように、露光された部
分のフォトレジストを溶解して除去した。規定の回折光
強度が得られた時点で現像を停止し、洗浄液で洗浄し、
図5の工程eに示すように、ガラス原盤21を80℃で
30分間ポストベーキング処理して乾燥させた。
【0044】図12の工程fに示すように、ポストベー
キング処理したガラス原盤21のフォトレジスト層22
の表面にスパッタリングにより、ニッケル導電膜25を
70nmの膜厚で形成し、図12の工程gのように、こ
の面にニッケル層の電鋳を行って、0.5mm厚のスタ
ンパー26を得た。
キング処理したガラス原盤21のフォトレジスト層22
の表面にスパッタリングにより、ニッケル導電膜25を
70nmの膜厚で形成し、図12の工程gのように、こ
の面にニッケル層の電鋳を行って、0.5mm厚のスタ
ンパー26を得た。
【0045】図12の工程hに示すように、スタンパー
26のデータピット形成面の裏面に、2cm四方の大き
さで「A」及び「B」の文字の開口部を有するマスクを
用いてエッチングを行い、深さ0.3μmの凹状の
「A」及び「B」が裏返しとなった文字を形成した。エ
ッチング条件は次に示した。 アルゴンガス圧:2×10- 3Pa 印加電圧: 150W エッチング時間:60分
26のデータピット形成面の裏面に、2cm四方の大き
さで「A」及び「B」の文字の開口部を有するマスクを
用いてエッチングを行い、深さ0.3μmの凹状の
「A」及び「B」が裏返しとなった文字を形成した。エ
ッチング条件は次に示した。 アルゴンガス圧:2×10- 3Pa 印加電圧: 150W エッチング時間:60分
【0046】図12の工程iに示すように、「A」及び
「B」の凹部を有するスタンパー26を、射出成型機の
金型のスタンパー取り付け鏡面部27に取り付け、溶融
したポリカーボネート樹脂を高圧で注入、冷却し、直径
12cmのレプリカ28を成型した。接触式表面粗さ計
を用いて、レプリカ28に形成されたデータピットの形
状を測定したところ、幅0.60μm、深さ0.12μm
であった。また、データピット形成面の「A」及び
「B」の文字に対応する領域は高さ0.3μmの凸状の
段差となった。成型条件は次に示した。 金型温度:80℃ 樹脂温度:300℃ 保圧力 :50kg/cm2 保圧時間:0.05秒 射出速度:60mm/sec
「B」の凹部を有するスタンパー26を、射出成型機の
金型のスタンパー取り付け鏡面部27に取り付け、溶融
したポリカーボネート樹脂を高圧で注入、冷却し、直径
12cmのレプリカ28を成型した。接触式表面粗さ計
を用いて、レプリカ28に形成されたデータピットの形
状を測定したところ、幅0.60μm、深さ0.12μm
であった。また、データピット形成面の「A」及び
「B」の文字に対応する領域は高さ0.3μmの凸状の
段差となった。成型条件は次に示した。 金型温度:80℃ 樹脂温度:300℃ 保圧力 :50kg/cm2 保圧時間:0.05秒 射出速度:60mm/sec
【0047】図12の工程jに示すように、レプリカ2
8のデータピット形成面に、スパッタリングによりアル
ミニウムの反射層29を70nmの膜厚で成膜し、さら
にその上に紫外線硬化樹脂の保護層30を3μmの膜厚
で形成し光ディスク31を得た。
8のデータピット形成面に、スパッタリングによりアル
ミニウムの反射層29を70nmの膜厚で成膜し、さら
にその上に紫外線硬化樹脂の保護層30を3μmの膜厚
で形成し光ディスク31を得た。
【0048】光ディスク31の記録情報再生面側から外
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ3/7350であり、規格値
(220/7350以下)を満足した。また、市販のC
Dプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又はト
ラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何等
変わることなく再生できた。
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ3/7350であり、規格値
(220/7350以下)を満足した。また、市販のC
Dプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又はト
ラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何等
変わることなく再生できた。
【0049】(実施例2)本実施例では図12の工程h
において、スタンパー26のデータピット形成面の裏面
に、2cm四方の大きさの「A」及び「B」の文字に型
どった厚さ4.0μmのニッケル板を耐熱製接着剤で接
着し、接着後の「A」及び「B」の凸状の段差の高さが
5.0μmとなるようにした以外は、実施例1と全て同
じ工程でレプリカ28を作製した。
において、スタンパー26のデータピット形成面の裏面
に、2cm四方の大きさの「A」及び「B」の文字に型
どった厚さ4.0μmのニッケル板を耐熱製接着剤で接
着し、接着後の「A」及び「B」の凸状の段差の高さが
5.0μmとなるようにした以外は、実施例1と全て同
じ工程でレプリカ28を作製した。
【0050】接触式表面粗さ計を用いてレプリカ28の
データピット形成面の「A」及び「B」の文字に対応す
る領域の段差を測定したところ、深さ5.0μmの凹状
の段差であった。
データピット形成面の「A」及び「B」の文字に対応す
る領域の段差を測定したところ、深さ5.0μmの凹状
の段差であった。
【0051】さらに、実施例1と同様に、図12の工程
jに示すように、レプリカ28のデータピット形成面
に、スパッタリングによりアルミニウムの反射層29を
70nmの膜厚で成膜し、さらにその上に紫外線硬化樹
脂の保護層30を3μmの膜厚で形成し光ディスク31
を得た。
jに示すように、レプリカ28のデータピット形成面
に、スパッタリングによりアルミニウムの反射層29を
70nmの膜厚で成膜し、さらにその上に紫外線硬化樹
脂の保護層30を3μmの膜厚で形成し光ディスク31
を得た。
【0052】光ディスク31の記録情報再生面側から外
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ50/7350であり、規格
値(220/7350以下)を満足した。また、市販の
CDプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又は
トラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何
等変わることなく再生できた。
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ50/7350であり、規格
値(220/7350以下)を満足した。また、市販の
CDプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又は
トラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何
等変わることなく再生できた。
【0053】(実施例3)本実施例では図12の工程h
において、金型のスタンパー取り付け鏡面部27に、2
cm四方の大きさで「A」及び「B」の文字の開口部を
有するマスクを用いてエッチングを行い、深さ1.5μ
mの凹状の「A」及び「B」の文字を形成した以外は実
施例1と全て同じ工程でレプリカ28を作製した。エッ
チング条件は次に示した。 アルゴンガス圧:2×10- 3Pa 印加電圧: 200W エッチング時間:200分
において、金型のスタンパー取り付け鏡面部27に、2
cm四方の大きさで「A」及び「B」の文字の開口部を
有するマスクを用いてエッチングを行い、深さ1.5μ
mの凹状の「A」及び「B」の文字を形成した以外は実
施例1と全て同じ工程でレプリカ28を作製した。エッ
チング条件は次に示した。 アルゴンガス圧:2×10- 3Pa 印加電圧: 200W エッチング時間:200分
【0054】接触式表面粗さ計を用いてレプリカ28の
データピット形成面の「A」及び「B」の文字に対応す
る領域の段差を測定したところ、高さ1.5μmの凸状
の段差であった。
データピット形成面の「A」及び「B」の文字に対応す
る領域の段差を測定したところ、高さ1.5μmの凸状
の段差であった。
【0055】さらに、実施例1と同様に、図12の工程
jに示すように、レプリカ28のデータピット形成面
に、スパッタリングによりアルミニウムの反射層29を
70nmの膜厚で成膜し、さらにその上に紫外線硬化樹
脂の保護層30を3μmの膜厚で形成し光ディスク31
を得た。
jに示すように、レプリカ28のデータピット形成面
に、スパッタリングによりアルミニウムの反射層29を
70nmの膜厚で成膜し、さらにその上に紫外線硬化樹
脂の保護層30を3μmの膜厚で形成し光ディスク31
を得た。
【0056】光ディスク31の記録情報再生面側から外
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ8/7350であり、規格値
(220/7350以下)を満足した。また、市販のC
Dプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又はト
ラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何等
変わることなく再生できた。
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ8/7350であり、規格値
(220/7350以下)を満足した。また、市販のC
Dプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又はト
ラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何等
変わることなく再生できた。
【0057】(実施例4)本実施例では図12の工程h
において、金型のスタンパー取り付け鏡面部27に、2
cm四方の大きさで「A」及び「B」の文字の形をした
マスクを用いて、「A」及び「B」の文字部を除く領域
をエッチングし、高さ2.2μmの凸状の「A」及び
「B」の文字を形成した以外は実施例1と全て同じ工程
でレプリカ28を作製した。エッチング条件は次に示し
た。 アルゴンガス圧:2×10- 3Pa 印加電圧: 200W エッチング時間:240分
において、金型のスタンパー取り付け鏡面部27に、2
cm四方の大きさで「A」及び「B」の文字の形をした
マスクを用いて、「A」及び「B」の文字部を除く領域
をエッチングし、高さ2.2μmの凸状の「A」及び
「B」の文字を形成した以外は実施例1と全て同じ工程
でレプリカ28を作製した。エッチング条件は次に示し
た。 アルゴンガス圧:2×10- 3Pa 印加電圧: 200W エッチング時間:240分
【0058】接触式表面粗さ計を用いてレプリカ28の
データピット形成面の「A」及び「B」の文字に対応す
る領域の段差を測定したところ、深さ2.2μmの凹状
の段差であった。
データピット形成面の「A」及び「B」の文字に対応す
る領域の段差を測定したところ、深さ2.2μmの凹状
の段差であった。
【0059】さらに、実施例1と同様に、図12の工程
jに示すように、レプリカ28のデータピット形成面
に、スパッタリングによりアルミニウムの反射層29を
70nmの膜厚で成膜し、さらにその上に紫外線硬化樹
脂の保護層30を3μmの膜厚で形成し光ディスク31
を得た。
jに示すように、レプリカ28のデータピット形成面
に、スパッタリングによりアルミニウムの反射層29を
70nmの膜厚で成膜し、さらにその上に紫外線硬化樹
脂の保護層30を3μmの膜厚で形成し光ディスク31
を得た。
【0060】光ディスク31の記録情報再生面側から外
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ38/7350であり、規格
値(220/7350以下)を満足した。また、市販の
CDプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又は
トラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何
等変わることなく再生できた。
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用CDプレーヤによってブロックエラ
ーレートを測定したところ38/7350であり、規格
値(220/7350以下)を満足した。また、市販の
CDプレーヤで再生したところ、フォーカスサーボ又は
トラッキングサーボが外れることなく、通常のCDと何
等変わることなく再生できた。
【0061】(実施例5)本実施例では、実施例1にお
いて、図12の工程aのガラス原盤21に、直径36c
m、厚さ6mmのガラス原盤を用い、工程cにおいて、
音楽信号を重畳した映像信号を記録し、工程iにおいて
溶融樹脂にアクリル樹脂を用い、成型条件のうち樹脂温
度を250℃とし、直径30cmのレプリカを作製した
以外は実施例1と全て同じ工程で光ディスク31を作製
した。そして、光ディスク31に同じ直径及び厚さのア
クリル基板を貼り合わせた。
いて、図12の工程aのガラス原盤21に、直径36c
m、厚さ6mmのガラス原盤を用い、工程cにおいて、
音楽信号を重畳した映像信号を記録し、工程iにおいて
溶融樹脂にアクリル樹脂を用い、成型条件のうち樹脂温
度を250℃とし、直径30cmのレプリカを作製した
以外は実施例1と全て同じ工程で光ディスク31を作製
した。そして、光ディスク31に同じ直径及び厚さのア
クリル基板を貼り合わせた。
【0062】光ディスク31の記録情報再生面側から外
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用LDプレーヤによってSN比を測定
したところ、38dBであった。また市販のLDプレー
ヤで再生したところ、フォーカスサーボ又はトラッキン
グサーボが外れることなく、良好な画像と音声が得られ
た。
観目視したところ、前記「A」及び「B」の文字が明瞭
に識別でき、検査用LDプレーヤによってSN比を測定
したところ、38dBであった。また市販のLDプレー
ヤで再生したところ、フォーカスサーボ又はトラッキン
グサーボが外れることなく、良好な画像と音声が得られ
た。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、通常の
CD及びLD等の製造工程を殆ど変更することなくCD
及びLD等の規格を満足し、かつ、外観目視により識別
可能な絵又は文字等の巨視的パターンをデータ領域に記
録したCD又はLDを得ることができる。
CD及びLD等の製造工程を殆ど変更することなくCD
及びLD等の規格を満足し、かつ、外観目視により識別
可能な絵又は文字等の巨視的パターンをデータ領域に記
録したCD又はLDを得ることができる。
【図1】射出成型装置における成型用金型の模式断面
図。
図。
【図2】本発明によるスタンパーのデータピット形成面
の裏面の概略図。
の裏面の概略図。
【図3】本発明による金型のスタンパー取り付け鏡面部
の概略図。
の概略図。
【図4】本発明によるスタンパーを用いてレプリカを成
型している状態を説明するための模式図。
型している状態を説明するための模式図。
【図5】本発明によるスタンパーから得られたレプリカ
の模式図。
の模式図。
【図6】本発明によるスタンパーを用いてレプリカを成
型している状態を説明するための模式図。
型している状態を説明するための模式図。
【図7】本発明によるスタンパーから得られたレプリカ
の模式図。
の模式図。
【図8】本発明による金型を用いてレプリカを成型して
いる状態を説明するための模式図。
いる状態を説明するための模式図。
【図9】本発明による金型から得られたレプリカの模式
図。
図。
【図10】本発明による金型を用いてレプリカを成型し
ている状態を説明するための模式図。
ている状態を説明するための模式図。
【図11】本発明による金型から得られたレプリカの模
式図。
式図。
【図12】本発明による光ディスクの製造工程を示した
フローチャート図。
フローチャート図。
1 金型 2 スタンパー取り付け鏡面部 3 再生面側鏡面部 4 スタンパー固定部材 5 湯口 6 スタンパー 7 空間 8 段差 9 溶融樹脂 10 レプリカ 11 絵又は文字等の任意のパターンに対応する領域 12 段差 13 レプリカ 14 絵又は文字等の任意のパターンに対応する領域 15 段差 16 レプリカ 17 絵又は文字等の任意のパターンに対応する領域 18 段差 19 レプリカ 20 絵又は文字等の任意のパターンに対応する領域 21 ガラス原盤 22 フォトレジスト層 23 ホットプレート 24 HeーNeレーザ 25 ニッケル導電膜 26 スタンパー 27 スタンパー取り付け鏡面部 28 レプリカ 29 反射層 30 保護層 31 光ディスク
Claims (11)
- 【請求項1】原盤上にフォトレジスト層を形成する工程
と、前記フォトレジスト層に記録情報と対応させて露光
し記録する工程と、記録された前記フォトレジスト層を
現像する工程と、現像された前記原盤からスタンパーを
作製する工程と、前記スタンパーを用いてレプリカを成
型する工程からなる光ディスク製造方法において、前記
スタンパーのデータピット形成面の裏面に絵又は文字等
の任意のパターンの段差が形成されていることを特徴と
する光ディスク製造方法。 - 【請求項2】原盤上にフォトレジスト層を形成する工程
と、前記フォトレジスト層に記録情報と対応させて露光
し記録する工程と、記録された前記フォトレジスト層を
現像する工程と、現像された前記原盤からスタンパーを
作製する工程と、前記スタンパーを用いてレプリカを成
型する工程からなる光ディスク製造方法において、前記
スタンパーを取り付ける金型のスタンパー取り付け鏡面
部に絵又は文字等の任意のパターンの段差が形成されて
いることを特徴とする光ディスク製造方法。 - 【請求項3】光ディスクのレプリカを成型するためのス
タンパーであって、該スタンパーのデータピット形成面
の裏面に絵又は文字等の任意のパターンの段差を有する
ことを特徴とするスタンパー。 - 【請求項4】請求項3記載のスタンパーであって、前記
段差が凹状又は凸状であることを特徴とするスタンパ
ー。 - 【請求項5】請求項4記載のスタンパーであって、前記
凹状の深さ又は凸状の高さが0.3μmから5.0μmの
範囲内であることを特徴とするスタンパー。 - 【請求項6】光ディスクのレプリカを成型するための金
型であって、該金型のスタンパー取り付け鏡面部に絵又
は文字等の任意のパターンの段差を有することを特徴と
する金型。 - 【請求項7】請求項6記載の金型であって、前記段差が
凹状又は凸状であることを特徴とする金型。 - 【請求項8】請求項7記載の金型であって、前記凹状の
深さ又は凸状の高さが0.3μmから5.0μmの範囲内
であることを特徴とする金型。 - 【請求項9】透明基板上に反射層を具備する光ディスク
であって、該透明基板のデータピットを有する面が絵又
は文字等の任意のパターンの段差を有することを特徴と
する光ディスク。 - 【請求項10】請求項9記載の光ディスクであって、前
記段差が凹状又は凸状であることを特徴とする光ディス
ク。 - 【請求項11】請求項10記載の光ディスクであって、
前記凹状の深さ又は凸状の高さが0.3μmから5.0μ
mの範囲内であることを特徴とする光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6210619A JPH0855370A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 光ディスク製造方法とスタンパーと金型及び光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6210619A JPH0855370A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 光ディスク製造方法とスタンパーと金型及び光ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0855370A true JPH0855370A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16592331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6210619A Pending JPH0855370A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 光ディスク製造方法とスタンパーと金型及び光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0855370A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999004395A1 (en) * | 1997-07-15 | 1999-01-28 | Harmonic Hall Optical Disc Ltd. | Creation of graphic images on a data disc |
AU778954B2 (en) * | 2000-12-27 | 2004-12-23 | Wea Manufacturing Inc. | Indelible watermark on optical discs |
WO2011008088A1 (en) * | 2009-07-17 | 2011-01-20 | Lightmotif B.V. | Tool for shaping the surface of a plastic object, method for producing such a textured tool and plastic object resulting from use of such tool |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP6210619A patent/JPH0855370A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999004395A1 (en) * | 1997-07-15 | 1999-01-28 | Harmonic Hall Optical Disc Ltd. | Creation of graphic images on a data disc |
AU778954B2 (en) * | 2000-12-27 | 2004-12-23 | Wea Manufacturing Inc. | Indelible watermark on optical discs |
EP1219402B1 (en) * | 2000-12-27 | 2005-07-27 | Wea Manufacturing Inc. | Indelible watermark on optical discs |
WO2011008088A1 (en) * | 2009-07-17 | 2011-01-20 | Lightmotif B.V. | Tool for shaping the surface of a plastic object, method for producing such a textured tool and plastic object resulting from use of such tool |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020702 |