JPH0854187A - 電気炉 - Google Patents

電気炉

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Publication number
JPH0854187A
JPH0854187A JP18833694A JP18833694A JPH0854187A JP H0854187 A JPH0854187 A JP H0854187A JP 18833694 A JP18833694 A JP 18833694A JP 18833694 A JP18833694 A JP 18833694A JP H0854187 A JPH0854187 A JP H0854187A
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JP
Japan
Prior art keywords
furnace
platinum wire
wire
heating element
electric furnace
Prior art date
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Pending
Application number
JP18833694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Sano
佐野  健三
Kazushi Sezukuri
一志 勢造
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH0854187A publication Critical patent/JPH0854187A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】白金線とは別に発熱体を設けることによって、
白金線の線負荷密度を高くしなくても、炉内の温度を1
400〜1500度の高温に保つことのできる電気炉を
提供する。 【構成】試料2を収容する炉内に円筒状の支持体3を載
置し、この支持体3に発熱体としての白金線5を螺旋状
に巻回し、この白金線5に電流を流すことによって炉内
を所定温度に加熱する電気炉において、白金線5が巻回
された支持体3の外周側に、第2の発熱体であるカンタ
ル線7を白金線5と同様に螺旋状に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料を収容する炉の周
壁に白金線が螺旋状に巻回され、この白金線に電流を流
すことによって炉内を所定温度に加熱する電気炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】白金線を発熱体とする電気炉は、白金線
の融点が1750度程度であることから、炉内の温度が
1400〜1500度程度の高温炉として用いられる。
【0003】このような白金線による電気炉は、図3に
示すように、試料42を収容した試験管47を支持する
断熱材で形成された支持台41上に、セラミック部材等
からなる円筒状の支持体43が載置され、この円筒状の
支持体43の外周部又は内周部(図面では外周部となっ
ている)に形成された螺旋状の溝部44に白金線45が
巻回され、これら支持体43及び白金線45の全体が、
天井部分をも含めて断熱材で形成された炉本体46によ
って被覆された構造となっている。
【0004】白金線45は、通常0.5φの素線を2重
の螺旋巻きとし、これを支持体43の溝部44に巻回し
ている。また、試料42を収めた試験管47の取り出し
は、支持台41を炉本体46から取り外し可能に設ける
ことにより、炉本体46の底部から行うようになってい
る。また、断熱方法は、空気断熱、ファイバー断熱等、
電気炉一般に用いられている断熱方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構造の電気
炉においては、炉内を1400〜1500度の高温に保
とうとすると、発熱体である白金線45が融点に近い1
750度近くまで加熱されることになり、線負荷密度の
極めて高い状態となる。そのため、白金線45が頻繁に
断線し、その都度修理や交換が必要となって、メンテナ
ンス上及びコスト上大きな負担となっていた。
【0006】ところで、上記構造の電気炉では、その温
度分布は図4に示す2山状の特性となっている。すなわ
ち、この温度分布図から分かるように、白金線45の位
置する部分a,aが最も高く、この位置a,aから両外
側に向かうと、温度は急激に低下している。
【0007】つまり、この部分には断熱材が入っている
ものの、炉外への放熱が著しいために、炉内を一定温度
に保つためには、白金線45によって炉外への放熱量を
常に補う必要があるからである。すなわち、白金線45
には、炉内の加熱と炉外への放熱とを含めた熱量が要求
されるため、その使用に際し、融点近傍の1750度前
後での使用が必要となるのである。
【0008】従って、炉外への放熱分を白金線45で負
担する必要が無くなれば、白金線45の線負荷密度も低
くすることができ、断線等の発生も防止可能となるはず
である。
【0009】本発明はこのような点に着目して創案され
たもので、その目的は、白金線とは別に発熱体を設ける
ことによって、白金線を融点に近い温度まで加熱しなく
ても、炉内の温度を1400〜1500度の高温に保つ
ことのできる電気炉を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の電気炉は、試料を収容する
炉内に円筒状の支持体が載置され、この支持体に発熱体
としての白金線が螺旋状に巻回され、この白金線に電流
を流すことによって炉内を所定温度に加熱する電気炉に
適用し、白金線が巻回された前記支持体の外周側に第2
の発熱体が配置されたものである。
【0011】また、本発明の請求項2記載の電気炉は、
上記構成において、前記第2の発熱体が、前記炉の内周
壁に沿って螺旋状に巻回されたカンタル線で形成された
ものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明の作用について説明する。
【0013】白金線が巻回された支持体の外周側に第2
の発熱体を配置する。これにより、炉外への放熱分は第
2の発熱体によって補われることから、白金線は主とし
て炉内の加熱のみに関与すればよく、従って融点近傍の
1750度よりも低い例えば1550度前後での使用が
可能となる。つまり、線負荷密度が低くてすむので、断
線等の発生も防止される。
【0014】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0015】第2の発熱体を安価なカンタル線で形成す
ることにより、製造コストの低減が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0017】図1は、本発明の電気炉の構造を示してい
る。
【0018】同図において、試料2を収容した試験管8
を支持する断熱材で形成された支持台1上に、セラミッ
ク部材等からなる円筒状の支持体3が載置され、この円
筒状の支持体3の外周部又は内周部(本実施例では外周
部となっている)に形成された螺旋状の溝部4に、白金
線5が巻回されている。
【0019】また、この支持体3を内包するようにし
て、支持台1上に、断熱材で形成された円筒状の炉本体
6が載置され、この炉本体6の内周壁に沿うようにし
て、第2の発熱体であるカンタル線7が螺旋状に巻回さ
れて配設された構造となっている。
【0020】すなわち、本発明の電気炉は、白金線5を
螺旋状に巻回して配置された内側の発熱体と、カンタル
線7を螺旋状に巻回して配置された外側の発熱体の2重
螺旋構造となっている。
【0021】図2は、このような構造の電気炉における
炉内の温度分布を示している。
【0022】すなわち、白金線5の位置する部分a,a
が最も高く、この位置a,aから両外側に向かうに従っ
て低下し、カンタル線7の位置する部分b,bで若干低
下傾向が緩やかとなった後、この位置b,bを過ぎてか
ら温度は急激に低下している。つまり、炉外への放熱量
はカンタル線7による発熱によって補われており、白金
線5は主に炉内の加熱に供せられることになる。そのた
め、本実施例では、白金線5の温度が約1550度程度
であっても、試料2を置く炉内の位置cの温度を150
0度に保つことができるようになっている。なお、カン
タル線7での加熱温度は1200度程度である。
【0023】因みに、カンタル線7を設けない従来の電
気炉の温度特性(図4に示している)を破線により併せ
て図示しておく。
【0024】図2からも分かるように、従来の電気炉で
は、試料2を置く炉内の位置cの温度を1500度に保
つためには、白金線を融点近傍の1750度近くまで加
熱する必要があったが、本願発明の電気炉では、炉外へ
の放熱分はカンタル線7での加熱によって補われ、白金
線5で負担する必要が無くなるので、1550度前後で
よいことが分かる。すなわち、白金線5の線負荷密度も
その分低くてよいことから、断線等の発生も防止される
ものである。
【0025】なお、上記実施例では、第2の発熱体とし
てカンタル線7を用いているが、カンタル線に限定され
るものではなく、例えば同じ白金や炭化珪素による素線
であってもよい。
【0026】また、白金線5は、通常0.5φの素線を
2重の螺旋巻きとし、これを支持体3の溝部4に巻回し
ている。また、試料2を収めた試験管8の取り出しは、
支持台1を炉本体6から取り外し可能に設けることによ
り、炉本体6の底部から行うようになっている。また、
断熱方法は、空気断熱、ファイバー断熱等、電気炉一般
に用いられている断熱方法と同じである。
【0027】
【発明の効果】本発明の電気炉は、試料を収容する炉の
周壁に、発熱体として白金線が螺旋状に巻回され、この
白金線に電流を流すことによって炉内を所定温度に加熱
する電気炉に適用され、白金線が巻回された炉の周壁の
外周側に第2の発熱体を配置した構成としたので、炉外
への放熱分は第2の発熱体によって補われることから、
白金線は主として炉内の加熱のみに関与すればよく、従
って1750度の融点よりも低い例えば1550度前後
での使用が可能となる。つまり、線負荷密度が低くてす
むので、断然等の発生も防止されるものである。
【0028】また、本発明の電気炉は、第2の発熱体と
して安価なカンタル線を用いることにより、電気炉全体
の製造コストの低減を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気炉の構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明の電気炉の温度分布を示す曲線図であ
る。
【図3】従来の電気炉の構造を示す縦断面図である。
【図4】従来の電気炉の温度分布を示す曲線図である。
【符号の説明】
1 支持台 2 試料 3 支持体 4 溝部 5 白金線 6 炉本体 7 カンタル線(第2の発熱体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を収容する炉内に円筒状の支持体が
    載置され、この支持体に発熱体としての白金線が螺旋状
    に巻回され、この白金線に電流を流すことによって炉内
    を所定温度に加熱する電気炉において、 白金線が巻回された前記支持体の外周側に第2の発熱体
    が配置されたことを特徴とする電気炉。
  2. 【請求項2】 前記第2の発熱体が、前記炉の内周壁に
    沿って螺旋状に巻回されたカンタル線である請求項1記
    載の電気炉。
JP18833694A 1994-08-10 1994-08-10 電気炉 Pending JPH0854187A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102538462A (zh) * 2012-01-16 2012-07-04 陕西理工学院 精确控温实验电炉
WO2012173195A1 (ja) * 2011-06-16 2012-12-20 株式会社Ihi 熱処理炉とそのヒータ交換方法
KR101410818B1 (ko) * 2013-03-12 2014-06-27 한국전기연구원 세라믹 재료와 칸탈선을 사용한 튜브형 고온 전기로

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