JPH0853523A - 樹脂ブロック共重合体 - Google Patents

樹脂ブロック共重合体

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JPH0853523A
JPH0853523A JP12410795A JP12410795A JPH0853523A JP H0853523 A JPH0853523 A JP H0853523A JP 12410795 A JP12410795 A JP 12410795A JP 12410795 A JP12410795 A JP 12410795A JP H0853523 A JPH0853523 A JP H0853523A
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JP
Japan
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styrene
block copolymer
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monomer
aromatic polyester
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Withdrawn
Application number
JP12410795A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Oishi
浩 大石
Keiichiro Wada
恵一郎 和田
Kenichi Shimojo
憲一 下条
Masayoshi Hiruta
真義 蛭田
Soichiro Kishimoto
聡一郎 岸本
Takamasa Owaki
隆正 大脇
Yukiko Inui
由起子 乾
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Nippon Steel Corp
Unitika Ltd
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Unitika Ltd
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐熱性や成形加工性だけでなく、機械
的強度においても優れた性能を兼ね備えた芳香族ポリエ
ステル部とスチレン系重合体部とからなる樹脂ブロック
共重合体を提供する。 【構成】 芳香族ポリエステル部(A)とスチレン系重
合体部(B)を有するブロック共重合体であって、スチ
レン系重合体部(B)がスチレンモノマーとFedor
s法で算出した溶解度パラメーター(SP値)が下記式
(1) 絶対値(δs −δc )>0.75(MPa)1/2 (1) (但し、δs :スチレンモノマーのSP値、δc :ビニ
ル系モノマー(C)のSP値)を満足する値を有するビ
ニル系モノマー(C)とのランダム共重合体であり、か
つ、スチレンで規格化したゲルクロマトグラフィ−で測
定したブロック共重合体の重量平均分子量が8万以上で
ある樹脂ブロック共重合体である。 【効果】 本発明の樹脂ブロック共重合体は、従来技術
では達成できなかった優れた耐熱性及び成形加工性に加
えて優れた機械的強度を兼ね備えているので、種々の用
途で好適な樹脂成形材料として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、寸法安定性、
良流動性及び機械的強度を兼備し、成形加工に好適な樹
脂材料の樹脂ブロック共重合体に係り、特にそのうちの
特定の構造を有する樹脂ブロック共重合体は、優れた光
学特性をも兼備し、デジタルオーディオディスクや光メ
モリーディスク、光ファイバー、光カード、レンズ等の
光学部品の形成に有用な光学樹脂材料として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリエステルは、耐熱性、機械的
強度に優れた性質を有し、エンジニアリングプラスチッ
クとして利用される。しかしながら、芳香族ポリエステ
ル樹脂は流動性が悪く、射出成形性に劣るという短所が
ある。一方、スチレン系樹脂は、溶融粘度や吸水率が低
く、成形加工性には著しく優れているが、機械的強度及
び耐熱性が低いためにエンジニアリングプラスチックが
使用されるような用途に適用するのは困難である。
【0003】また、芳香族ポリエステルを光学用途に使
用すると、射出成形時の残留応力歪により成形物に正の
複屈折が発生する。このため、最終製品が光ディスクや
光カードの場合には、複屈折が読み取りのエラーやノイ
ズの原因となり、また、最終製品が光ファイバーの場合
には、複屈折が伝送損失を大きくする等の原因となる。
一方、スチレン系樹脂を光学用途に使用すると、芳香族
ポリエステルとは逆に負の複屈折を示し、上記と同様の
問題が発生する。
【0004】このような問題を解決する方法として、芳
香族ポリエステルとポリスチレンとを複合化して双方の
長所を発現させることが試みられている。すなわち、特
開昭63−178119号公報、特開平1−12901
1号公報あるいは特開平4−161422号公報には、
芳香族ポリエステルとポリスチレンのブロック共重合体
が開示されている。しかしながら、これら公報記載の樹
脂では、耐熱性や吸水率、複屈折に改善が示されてはい
るが、機械的強度が小さく、負荷荷重の大きい用途に適
用することは困難であり、連続成形することも困難であ
って、その生産効率が低下する等の問題がある。
【0005】従って、これら従来の技術では、耐熱性や
成形加工性については満足できるが、機械的強度をも兼
ね備えた芳香族ポリエステル部とスチレン系重合体部と
を有する共重合体を得ることは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術、特開昭63−178119号公報、特開平1−1
29011号公報等において開示されているような芳香
族ポリエステルとポリスチレンとのブロック共重合体に
おいては、これら芳香族ポリエステル部とポリスチレン
部との間の相溶性が低いため、これらの公知技術の各実
施例に開示されているような芳香族ポリエステルとポリ
スチレンとを共重合化しても、ミクロな相分離構造が形
成されている。
【0007】そこで、本発明者らは、芳香族ポリエステ
ル部(A)とスチレン系重合体部(B)との共重合体に
おけるミクロ構造と物性との相関関係について詳細に検
討した結果、機械的特性と流動性とは連続相になった樹
脂部の性質が大きく反映し、これに対して分散相の性質
の反映は小さいとの知見を得た。
【0008】すなわち、連続相がスチレン系重合体部
(B)であると、溶融粘度が小さく流動性に優れるが機
械的特性が低いブロック共重合体となり、反対に、連続
相が芳香族ポリエステル部(A)であると、機械的特性
に優れるが溶融粘度が大きく、流動性に劣るブロック共
重合体となる。そして、これらの結果は、芳香族ポリエ
ステル部(A)とスチレン系重合体部(B)との間の相
溶性が小さく、分散相の物性が連続相に発揮されなかっ
たことに起因していると推定される。
【0009】本発明者らは、かかる知見に基づき、スチ
レン系重合体部(B)をスチレンと適切なビニル系モノ
マー(C)とのランダム共重合体にすることにより、芳
香族ポリエステル部(A)とスチレン系重合体部(B)
との間の相溶性を向上させることができ、これによって
双方の性質をより適切に反映させて機械的強度や流動性
等の物性を改善することを着想した。
【0010】ここで、スチレンモノマー(S)とビニル
系モノマー(C)とのランダム共重合体からなるスチレ
ン系重合体部(B)と芳香族ポリエステル(A)との相
溶性については、ビニル系モノマー(C)におけるスチ
レンとの相溶性が低いほど、これら芳香族ポリエステル
(A)とスチレン系重合体部(B)との間に擬引力が生
じて増加することが推定される〔T. Nishiら, 表面Vol.
29, No.1, p46 (1991)〕という理論から考察される。
【0011】そこで、本発明者らは、様々な溶解度パラ
メーターを有するスチレンモノマー(S)とビニル系モ
ノマー(C)とのランダム共重合体からなるスチレン系
重合体部(B)と芳香族ポリエステル(A)とのブロッ
ク共重合体における重量平均分子量と機械的強度との相
関関係を詳細に検討し、その結果、重量平均分子量に
は、ブロック共重合体がその高分子効果を十分に発揮し
て充分な機械的強度を発現するうえで、閾値が存在する
ことを見出し、本発明を完成した。
【0012】従って、本発明の目的は、優れた耐熱性や
成形加工性だけでなく、機械的強度においても優れた性
能を兼ね備えた芳香族ポリエステル部とスチレン系重合
体部とからなる樹脂ブロック共重合体を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、芳
香族ポリエステル部(A)とスチレン系重合体部(B)
を有するブロック共重合体であって、スチレン系重合体
部(B)がスチレンモノマーとFedors法で算出し
た溶解度パラメーター(SP値)が下記式(1) 絶対値(δs −δc )>0.75(MPa)1/2 (1) δs :スチレンモノマーのSP値 δc :ビニル系モノマー(C)のSP値 を満足する値を有するビニル系モノマー(C)とのラン
ダム共重合体であり、かつ、スチレンで規格化したゲル
クロマトグラフィ−で測定したブロック共重合体の重量
平均分子量が8万以上である樹脂ブロック共重合体であ
る。
【0014】本発明において、芳香族ポリエステル部
(A)は、芳香族ジカルボン酸ジハライド又はその誘導
体と芳香族ジヒドロキシ化合物から製造される重合体ブ
ロック又は共重合体ブロックである。
【0015】ここで、芳香族ジカルボン酸ジハライドと
しては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、オルソフ
タル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナ
フタレンジカルボン酸、2, 6−ナフタレンジカルボン
酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸等の
ジハロゲン化物が挙げられ、ハロゲンとしては塩素、臭
素が挙げられる。これらの芳香族ジカルボン酸ジハライ
ドは、その1種のみを単独で用いてもよく、また、その
2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも、テ
レフタル酸クロライドとイソフタル酸クロライドの5
0:50混合物は結晶化による化工性の低下を防止する
という点から特に好ましいものである。
【0016】また、芳香族ジヒドロキシ化合物として
は、例えば、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(以下、「ビスフェノールA」と略称す
る)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(2−ヒドロキシフェニル)メタン、o−ヒドロキシフ
ェニル−p−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒ
ドロキシルフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフォ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、
ビス(3, 5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、ビス(3, 5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(3, 5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、ビス(3, 5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)スルフィド、1, 1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)エタン、1, 1−ビス(3, 5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1, 1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタン、1, 1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタン、2, 2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2, 2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2, 2−ビス
(3, 5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2, 2−ビス(3, 5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2, 2−ビス(3, 5−ジブロモ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2, 2−ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2, 2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2, 2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2, 2−ビス(3−ブロモ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2, 2−ビス
(3, 5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2, 2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4, 4'
−ビフェノール、3, 3’,5, 5' −テトラメチル−
4, 4' −ジヒドロキシビフェニル、4, 4' −ジヒド
ロキシベンゾフェノン等を挙げることができ、これらは
その1種のみを単独で使用できるほか、2種以上を混合
して用いることもできる。
【0017】本発明で規定するSP値は、公知のFed
ors法により算出したSP値であり、本発明の樹脂ブ
ロック共重合体を構成するスチレン系重合体部(B)
は、スチレンモノマーと式(1)を満足するビニル系モ
ノマー(C)とのランダム共重合体でなくてはならな
い。ビニル系モノマー(C)は、分子内に炭素−炭素2
重結合を有し、かつ、下記式(1)を満足しなくてはな
らない。 絶対値(δs −δc )>0.75(MPa)1/2 (1) δs :スチレンモノマーのSP値 δc :ビニル系モノマー(C)のSP値 MPa:メガパスカル
【0018】スチレン系重合体部(B)が上記式(1)
を満足しないと、連続相と分散相とを複合化した物性が
発揮されず、機械的強度が低下したり、あるいは、良好
な流動性が得難い。更により好ましくは、芳香族ポリエ
ステル部(A)とスチレン系重合体部(B)との間の相
溶性の向上効果をより大きくするため、ビニル系モノマ
ー(C)についてはスチレンモノマーのSP値との差の
絶対値(δs −δc )が1.50(MPa)1/2 を超え
るモノマーであることが望ましい。
【0019】ビニル系モノマー(C)を具体的に例示す
ると、メタクリル酸や、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の
アクリル酸若しくはメタクリル酸の低級アルキルエステ
ルや、アクリロニトリルや、無水マレイン酸や、N−フ
ェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、ラウリ
ルマレイミド、メチルマレイミド等のマレイミド誘導体
や、塩化ビニル等が挙げられるが、これらに限定される
ものでなく、SP値が式(1)を満足するビニル系モノ
マーであればよい。好適なものとしては、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、及びアクリロニトリルが挙
げられる。
【0020】本発明のスチレン系重合体部(B)を形成
するスチレンモノマーとビニル系モノマー(C)の重量
比は、これらスチレンモノマーとビニル系モノマー
(C)との物性のバランスや、芳香族ポリエステル部
(A)とスチレン系重合体部(B)との間の相溶性の向
上効果の大きさに応じて決定されるが、好ましくは5:
95〜95:5であり、スチレンの流動性向上効果を充
分に発揮させるためにより好ましくは50:50〜9
5:5である。スチレンモノマー重量比が5%より小で
は、スチレンモノマーによる流動性改善が困難であり、
反対に、95%を超えると、芳香族ポリエステル部
(A)とスチレン系重合体部(B)との間の相溶性の向
上効果が小さくなる。
【0021】更に、ビニル系モノマー(C)がアクリロ
ニトリル、塩化ビニル、メタクリル酸等の、絶対値(δ
c −δs )が1.5(MPa)1/2 超のビニル系モノマ
ーである場合は、芳香族ポリエステル部(A)とスチレ
ン系重合体部(B)との間の相溶性の向上効果が大きい
ため、スチレンとビニル系モノマー(C)との重量比を
75:25〜95:5にするのが望ましい。これらのビ
ニル系モノマー(C)はその極性が大きく、重量比が2
5%を超えると吸水率が大きくなる場合がある。
【0022】本発明の樹脂ブロック共重合体における芳
香族ポリエステル部(A)の重量平均分子量(Mw)
〔以下、ゲル浸透液クロマトグラフ(GPC)で測定し
たスチレン換算分子量で表示する〕は特に制限されるも
のではないが、このブロック共重合体の重量平均分子量
(Mw)は8万以上でなければならない。このブロック
共重合体のMwが8万未満であると、充分な高分子効果
がなく、機械的強度が発揮されない。
【0023】更に好ましくは、芳香族ポリエステル部
(A)のMwが5,000〜100,000である。こ
の芳香族ポリエステル部(A)のMwが5,000より
小では、芳香族ポリエステル部(A)の高分子効果が発
現し難く、また、100,000超ではスチレン系重合
体部(B)との混合エントロピーが著しく小さくなり、
相溶性向上効果が発現し難い。
【0024】本発明の樹脂ブロック共重合体におけるス
チレン系重合体部(B)のMwは、好ましくは2,00
0〜300,000であり、より好ましくは3,000
〜200,000である。このスチレン系重合体部
(B)のMwが2,000より小ではポリスチレン系重
合体セグメントの高分子効果が充分でなく、300,0
00超ではポリスチレン系重合体部(B)と芳香族ポリ
エステル(A)との混合エントロピーが著しく小さくな
り、相溶性向上効果が発現し難い。
【0025】本発明の樹脂ブロック共重合体の製造法と
しては、例えば、スチレンモノマーとビニル系モノマー
(C)とをカルボキシル基を有するラジカル開始剤を使
用してラジカル重合し、得られたラジカル重合体を過剰
の芳香族ヒドロキシル化合物と反応させてヒドロキシル
基末端スチレン系重合体を製造し、更にこのヒドロキシ
ル基末端スチレン系重合体と、芳香族ジヒドロキシ化合
物と、芳香族ジカルボン酸ジハライドとをトリエチルア
ミン、水酸化カルシウム等の塩基の存在下に、有機溶媒
中で重縮合させる方法がある。
【0026】更に、製造法によっては、副生物として共
重合していない芳香族ポリエステル(A)とスチレン系
重合体部(B)とが製造される場合があるが、副生物し
て製造される範囲においてはこれらを含有していてもよ
い。これらの含有量としては好ましくは30重量部以下
である。30重量部超では副生物によって分散相径が大
きくなり、機械的強度や流動性、更に構造によっては透
明性が低下する。
【0027】本発明の樹脂ブロック共重合体は、熱安定
性を向上させるためヒンダードフェノール系酸化防止
剤、フェノール系酸化防止剤、亜燐酸エステル等の燐酸
系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤等の公知のプ
ラスチック抗酸化剤を使用してもよい。これらのプラス
チック抗酸化剤の添加量としては0.01〜3重量部の
範囲が好ましい。この添加量が0.01重量部より少な
いと酸化防止効果が弱く、また、3重量部を超えると可
塑化して機械的強度が低下する場合がある。
【0028】本発明においては、芳香族ポリエステル部
(A)と、スチレンモノマーと適正なSP値を有するビ
ニル系モノマー(C)とのランダム共重合体であるスチ
レン系重合体部(B)とを共重合化することにより、こ
れら芳香族ポリエステル部(A)とスチレン系重合体部
(B)との相溶性を改善し、これによって従来技術では
達成し得ない耐熱性、成形加工性及び機械的強度を兼ね
備えた樹脂ブロック共重合体を供給するものである。
【0029】また、この樹脂ブロック共重合体の中で特
定の構造を有するものは、その透明性、低複屈折性をも
兼ね備えており、優れた光学材料として使用できるもの
である。更に、本発明の樹脂ブロック共重合体は、芳香
族ポリエステル部(A)とスチレン系重合体部(B)と
を有するため、芳香族ポリエステルやスチレン系重合体
に添加してその流動性や耐熱性の改質を図ることも可能
である。更に、芳香族ポリエステルとスチレン系重合体
とのブレンドを始め、これらのセグメントと相溶性を有
する樹脂のブレンドの改質剤としても使用することが可
能である。
【0030】
【実施例】以下、参考例、実施例及び比較例に基づい
て、本発明をより具体的に説明する。
【0031】参考例1〜13:末端にヒドロキシル基を
有するスチレン系重合体の製造法 モノマーとしてスチレンモノマー〔SP値=19.0
(MPa)1/2 〕、アクリロニトリル〔SP値=21.
5(MPa)1/2 〕、メタクリル酸メチル〔SP値=1
8.0(MPa)1/2 〕、アクリル酸メチル〔SP値=
18.2(MPa)1/2 〕、及び、酢酸ビニル〔SP値
=18.4(MPa)1/2 〕を用い、表1に示す割合で
使用し、ラジカル開始剤として4,4’−アゾビスシア
ノバレリックアシッドを使用して90℃で末端カルボキ
シル基スチレン系重合体を重合した。
【0032】得られた重合体の分子量及び組成比は、各
々ゲル浸透液体クロマトグラフィー(GPC、ウォター
ズ社製)で測定したスチレン換算分子量と 1H−NMR
のスペクトルピーク比より算出した組成比で評価した。
結果を表1に示す また、末端のカルボン酸量は、回収ポリマーをテトラヒ
ドロフランに溶解し、1/100規定の水酸化ナトリウ
ム溶液を使用した中和滴定により定量化したが、何れも
1.9〜2.1個/1分子であった。
【0033】
【表1】
【0034】このようにして得られた末端カルボン酸ス
チレン系重合体を、その末端カルボン酸に対して10倍
量のビスフェノールAと反応させてエステル化し、末端
ヒドロキシスチレン重合体を得た。末端のカルボン酸か
らヒドロキシル基への変換率はビスフェノールAとの反
応前後の中和滴定値を比較することにより算定したが、
結果は何れも変換率が95%以上であった。
【0035】実施例1〜14 参考例1〜9で得られた末端ヒドロキシスチレン重合
体、芳香族ジヒドロキシ化合物、イソフタル酸ジクロラ
イド/テレフタルサンジクロライド混合物(1/1モル
比)を表2に示す割合で使用し、溶媒として1,2−ジ
クロロエタンを反応後の計算ポリマー濃度が10重量部
となるように添加し、更に縮重合触媒としてCa(O
H)2 とトリエチルアミンとをそれぞれ酸クロライド成
分に対して5倍モル当量及び1/20モル当量添加し、
常温常圧で攪拌下に3時間重縮合させた。
【0036】得られた重合液を、添加したCa(OH)
2 に対して5倍当量の酢酸水溶液で洗浄した後に中性に
なるまで水洗し、次いで1ミクロンメッシュ濾紙で濾別
し、得られた濾液を大量のメタノール中に注入してポリ
マーを析出させ、このポリマーを回収して真空乾燥機に
より80℃、1mmHgで乾燥し、芳香族ポリエステル
−スチレン系重合体の樹脂ブロック共重合体を得た。
【0037】得られた共重合体の分子量及び組成比は、
各々ゲル浸透液体クロマトグラフィー(GPC、ウォタ
ーズ社製)で測定したスチレン換算分子量と 1H−NM
Rのスペクトルピーク比より算出した組成比で評価し
た。
【0038】また、この共重合体に酸化防止剤としてマ
ークAO80(旭電化製)とMARKPEP36(旭電
化製)とを各々0.3重量%及び1.0重量%添加し、
ミニマックス射出成形機(カスタム・サイエンティフィ
ック・インストルメント社製)を用いて280℃で3分
間混練した後、曲げ試験片(2.5×2.5×30m
m)、光学特性評価用試験片( 30×30×1.2m
m)をそれぞれ作製し、曲げ強度、光線透過率及び複屈
折率を測定した。
【0039】更に、曲げ試験片を使用してビカット軟化
点を測定し、また、上記の光学試験片を使用し、24時
間蒸留水(25℃)浸漬による吸水率を測定した。ま
た、得られた共重合体について、キャピログラフ(東洋
精機製)を使用し、260℃、せん断速度1,000
(1/S)の溶融粘度を測定した。
【0040】以上の結果について、実施例1〜5を表2
に、実施例6〜10を表3に、及び、実施例11〜14
を表4にそれぞれ示す。なお、光学特性の評価は実施例
1、2、8及び10で得られた樹脂ブロック共重合体に
ついて実施した。結果を表5に示す。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】比較例1 市販の芳香族ポリエステル〔U−100、ユニチカ
(株)製〕について、その溶融粘度を実施例1〜14と
同じ条件で測定した。結果は、溶融粘度2000(Pa
・s)〔260℃、せん断速度1,000(1/S)〕
であった。
【0046】比較例2 市販のポリスチレン〔G−15、新日鐵化学(株)製〕
について、そのビカット軟化点を実施例1〜14と同様
にして測定した。結果は、ビカット軟化点100℃であ
った。
【0047】比較例3〜6 参考例10〜13で得られた末端ヒドロキシスチレン系
重合体を使用し、実施例1〜14と同様に、表6に示す
組成の芳香族ポリエステル−スチレン重合体を製造し、
その組成、分子量及び曲げ強度を測定した。結果を表6
に示す。
【0048】
【表6】
【0049】比較例7 特開昭63−178119号公報記載の実施例16に従
い、比較例1で合成した4,4−アゾビス(4−シアノ
ペンタン酸クロライド)10g、スチレンモノマー15
0g及びベンゼン300gを重合反応容器に仕込み、8
0℃で10時間重合させた。重合終了後、反応液を多量
のヘキサン中に注入してポリマーを回収し、末端に酸ク
ロライド基を有するポリスチレンを得た。
【0050】次に、イオン交換水300ml、水酸化ナ
トリウム4.5g、ビスフェノールA11.4g及びト
リメチルベンジルアンモニウムクロライド170mgを
重合反応容器に仕込んで溶解し、水溶液を得た。また、
これとは別にクロロホルム500mlにテレフタル酸ク
ロライドとイソフタル酸クロライドとを各々4.85g
づつ及び上記末端酸クロライド基ポリスチレン18gを
加えて溶解し、クロロホルム溶液を得た。上で得られた
水溶液中に上記クロロホルム溶液を高速撹拌下に添加
し、引続き15℃で2時間撹拌した。得られた反応液を
過剰のメタノール中に注入し、芳香族ポリエステルーポ
リスチレンブロック共重合体を得た。得られた共重合体
について、比較例1と同様に曲げ試験片を作成したが、
強度が低く、金型から取り出す際に試験片が破損して試
験片を得ることができなかった。
【0051】比較例8 特開昭63−178119号公報記載の実施例1に従
い、塩化チオニル50mlに少量づつ4,4−アゾビス
シアノバレリックアシッド17.5gを添加し、4,4
−アゾビス(4−シアノペンタン酸クロライド)を合成
した。
【0052】次に、イオン交換水500ml、水酸化ナ
トリウム2g、ビスフェノールA230g及びトリメチ
ルベンジルアンモニウムクロライド340mgを重合反
応容器に仕込んで溶解し、水溶液を得た。また、これは
別にクロロホルム250mlにテレフタル酸クロライド
とイソフタル酸クロライドとを各々97gずつ及び4,
4−アゾビス(4−シアノペンタン酸クロライド)1.
6gを溶解し、クロロホルム溶液を得た。上で得られた
水溶液中に上記クロロホルム溶液を高速撹拌下に添加
し、引続き15℃で2時間撹拌した。得られた反応液を
過剰のメタノール中に注入し、アゾ含有芳香族ポリエス
テルを得た。
【0053】得られたアゾ含有芳香族ポリエステル10
0gをシクロヘキサノンに溶解し、スチレンモノマー7
0g及びアクリロニトリル30gと共に90℃で8時間
加熱混合した。得られた反応液を過剰のメタノール中に
注入し、ポリマーを回収した。更に実施例1〜14と同
様にして重量平均分子量(Mw)と曲げ強度とを測定し
た。結果は、Mwが50,000であり、曲げ強度が3
50kg/cm2 であった。
【0054】比較例9 参考例6で重合した末端ヒドロキシスチレン系重合体1
80g、ビスフェノールA69.3g、イソフタル酸ク
ロライド/テレフタル酸クロライド混合物(1/1モル
比)61.2g、ターシャリブチルフェノール1.0g
及び溶媒として1,2−ジクロロエタン3リットルを使
用し、実施例1〜14と同様にして芳香族ポリエステル
−スチレン系重合体の樹脂ブロック共重合体〔組成
(A)/(B)=60/40、Mw=75,000〕を
製造し、曲げ強度を測定した。結果は、曲げ強度400
kg/cm2 であった。
【0055】実施例1〜14と比較例1及び2との比較
から、本発明の樹脂ブロック共重合体は、芳香族ポリエ
ステルよりも溶融粘度が低く、かつ、ポリスチレンより
もビカット軟化点が高いことがわかる。また、実施例1
〜14と比較例3〜7との比較により、本発明の樹脂ブ
ロック共重合体は、スチレン系重合体部(B)がスチレ
ンモノマーとFedors法で算出した溶解度パラメー
ター(SP値)が式(1)で示される値を満足するビニ
ル系モノマー(C)とのランダム共重合体からなる場
合、従来の芳香族ポリエステル−スチレン系重合体共重
合体よりもその機械的強度が向上しているのがわかる。
【0056】更に、実施例1〜14と比較例8及び9と
の比較により、重量平均分子量(Mw)が8万未満であ
ると、スチレンモノマーと式(1)を満足するビニル系
モノマー(C)とのランダム共重合体でスチレン系重合
体部(B)を調製しても、得られる樹脂ブロック共重合
体の機械的強度が十分に向上しないことがわかる。更に
また、実施例1、2、8及び10の光学特性に関する評
価により、本発明の中で特定の構造を有する樹脂ブロッ
ク共重合体は、透明性、低黄色度及び低複屈折の何れの
光学特性にも優れていることがわかる。
【0057】実施例15 参考例8で得られた末端カルボキシル基スチレン系重合
体をジクロロメタンに溶解させ、ビスフェノールAを加
えてエステル化し、大量のメタノール中に反応溶液を添
加し、析出した固体を濾過して乾燥することにより、末
端フェノール性水酸基を有するスチレン系重合体を得
た。得られた末端フェノール性水酸基を有するスチレン
系重合体とテレフタル酸ジクロライド及びイソフタル酸
ジクロライドとを攪拌装置付きナス型フラスコに入れ、
ジクロロメタンに溶解させ、触媒として水酸化カルシウ
ム、トリエチルアミンを添加して1時間攪拌し、ポリス
チレン系重合体の酸クロライド化を行った。
【0058】次に、別の攪拌装置付きナス型フラスコ内
に用意したビスフェノールA及びビスフェノールCの末
端基量の1.5倍モルに相当する1Nの水酸化ナトリウ
ム水溶液を入れ、これにビスフェノールA及びビスフェ
ノールCを溶解させ、これらビスフェノールA及びビス
フェノールCの重量に対して0.5重量部のトリ−n−
ブチルベンジルアンモニウムクロライドを触媒として添
加した。このようにして調製した反応溶液中に、先に調
製したポリスチレン系重合体の酸クロライド溶液を攪拌
下に添加して重合を開始させ、添加終了後引き続き2時
間攪拌を継続して重合させた。
【0059】重合反応終了後、水相と有機相とを分離
し、水相を酢酸で中和して洗浄し、有機相だけを抽出し
て1ミクロンのフィルターを用いて濾過した後、大量の
メタノール中に注ぎ込んでポリマーを沈殿させ、濾過し
たのちに更にメタノールで洗浄し、真空乾燥して芳香族
ポリエステル−スチレン系重合体の樹脂ブロック共重合
体を得た。得られた樹脂ブロック共重合体について、上
記実施例1〜14と同様に、その分子量、曲げ強度、ビ
カット軟化点、溶融粘度及び吸水率を測定した。結果を
表7に示す。
【0060】実施例16 参考例8で得られた末端カルボキシル基スチレン系重合
体をジクロロメタンに溶解させ、p−キシレンジアミン
を加えてアミド化し、大量のメタノール中に反応溶液を
添加し、析出した固体を濾過して乾燥することにより、
末端アミノ基を有するスチレン系重合体を得た。得られ
た末端アミノ基を有するスチレン系重合体を用いて、上
記実施例12と同様にして溶液重合を行い、芳香族ポリ
エステル−スチレン系重合体の樹脂ブロック共重合体を
得た。得られた樹脂ブロック共重合体について、上記実
施例1〜14と同様に、その分子量、曲げ強度、ビカッ
ト軟化点、溶融粘度及び吸水率を測定した。結果を表7
に示す。
【0061】実施例17 実施例16と同様に、参考例8で得られた末端カルボキ
シル基スチレン系重合体をジクロロメタンに溶解させ、
p−キシレンジアミンを加えてアミド化し、大量のメタ
ノール中に反応溶液を添加し、析出した固体を濾過して
乾燥することにより、末端アミノ基を有するスチレン系
重合体を得た。得られた末端アミノ基を有するスチレン
系重合体を用いて、上記実施例15と同様にして界面重
合を行い、芳香族ポリエステル−スチレン系重合体の樹
脂ブロック共重合体を得た。得られた樹脂ブロック共重
合体について、上記実施例1〜14と同様に、その分子
量、曲げ強度、ビカット軟化点、溶融粘度及び吸水率を
測定した。結果を表7に示す。
【0062】
【表7】
【0063】
【発明の効果】本発明の樹脂ブロック共重合体において
は、その芳香族ポリエステル部(A)とスチレン系重合
体部(B)とのブロック共重合体であって、これら芳香
族ポリエステル部(A)とスチレン系重合体部(B)と
の間の相溶性が改善されており、従来技術では達成でき
なかった優れた耐熱性、低溶融粘度、機械的強度を兼ね
備えている。また、本発明の樹脂ブロック共重合体は、
優れた耐熱性及び成形加工性に加えて、優れた機械的強
度を兼ね備えているので、種々の用途で好適な樹脂成形
材料として使用できる。
【0064】更に、特定の構造を有するものは、上記耐
熱性、成形加工性及び機械的強度に加えて、優れた透明
性や低複屈折等の光学特性をも備えており、デジタルオ
ーディオディスクや光メモリーディスク、光ファイバ
ー、光カード、レンズ等の光学部品の製造に有用な光学
樹脂材料として好適である。更にまた、本発明の樹脂ブ
ロック共重合体は、芳香族ポリエステル部とスチレン系
重合体部とを有するため、芳香族ポリエステルとスチレ
ン系重合体とのブレンドを始め、これらのセグメントと
相溶な樹脂におけるブレンドの改質剤としても使用する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 恵一郎 神奈川県川崎市中原区井田1618番地、新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内 (72)発明者 下条 憲一 神奈川県川崎市中原区井田1618番地、新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内 (72)発明者 蛭田 真義 神奈川県川崎市中原区井田1618番地、新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内 (72)発明者 岸本 聡一郎 京都府宇治市宇治小桜23番地、ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 大脇 隆正 京都府宇治市宇治小桜23番地、ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 乾 由起子 京都府宇治市宇治小桜23番地、ユニチカ株 式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリエステル部(A)とスチレン
    系重合体部(B)を有するブロック共重合体であって、
    スチレン系重合体部(B)がスチレンモノマーとFed
    ors法で算出した溶解度パラメーター(SP値)が下
    記式(1) 絶対値(δs −δc )>0.75(MPa)1/2 (1) δs :スチレンモノマーのSP値 δc :ビニル系モノマー(C)のSP値 を満足する値を有するビニル系モノマー(C)とのラン
    ダム共重合体であり、かつ、スチレンで規格化したゲル
    クロマトグラフィ−で測定したブロック共重合体の重量
    平均分子量が8万以上であることを特徴とする樹脂ブロ
    ック共重合体。
  2. 【請求項2】 ビニル系モノマー(C)の溶解度パラメ
    ーター(SP値)が下記式(2) 絶対値(δs −δc )>1.50(MPa)1/2 (2) δs :スチレンモノマーのSP値 δc :ビニル系モノマー(C)のSP値 を満足する値を有する請求項1記載の樹脂ブロック共重
    合体。
  3. 【請求項3】 ビニル系モノマー(C)がアクリル酸メ
    チル、メタクリル酸メチル又はアクリロニトリルである
    請求項1記載の樹脂ブロック共重合体。
  4. 【請求項4】 スチレン系重合体部(B)がスチレンモ
    ノマ−とビニル系モノマー(C)とのランダム共重合体
    であり、スチレンモノマ−とビニル系モノマー(C)と
    の重量比が75:25〜95:5である請求項1〜3の
    何れかに記載の樹脂ブロック共重合体。
JP12410795A 1994-06-09 1995-05-23 樹脂ブロック共重合体 Withdrawn JPH0853523A (ja)

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JP6-127848 1994-06-09
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