JPH0853400A - ヒドロキシカルボキシアニリドの製造方法 - Google Patents

ヒドロキシカルボキシアニリドの製造方法

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JPH0853400A
JPH0853400A JP7156461A JP15646195A JPH0853400A JP H0853400 A JPH0853400 A JP H0853400A JP 7156461 A JP7156461 A JP 7156461A JP 15646195 A JP15646195 A JP 15646195A JP H0853400 A JPH0853400 A JP H0853400A
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halocarboxyanilide
carbon atoms
group
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JP7156461A
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Andreas Dierdorf
アンドレアス・デイアドルフ
Siegfried Planker
ジーグフリート・プランカー
Theodor Papenfuhs
テオドール・パーペンフース
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C235/00Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms
    • C07C235/02Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton
    • C07C235/04Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
    • C07C235/16Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C231/00Preparation of carboxylic acid amides
    • C07C231/12Preparation of carboxylic acid amides by reactions not involving the formation of carboxamide groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/30Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups

Abstract

(57)【要約】 【目的】 式(1) 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一または相異なるものであ
り、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、1〜12個
の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル、ア
ルケニル、アルキニルまたはアルコキシ基、7〜12個
の炭素原子を有するアルアルキル基、6〜12個の炭素
原子を有するシクロアルキル基または6〜12個の炭素
原子を有するアリール基であり、R3 は水素または1〜
12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状アルキ
ル基であり、nは1〜12の整数である)のヒドロキシ
カルボキシアニリドの製造方法。 【構成】 式(2) 【化2】 (式中、R1,R2,R3 およびnは式(1)と同じ意味を
有し、Halは塩素、臭素またはヨウ素である)のハロ
カルボキシアニリドを、水と1種以上の極性非プロトン
性溶媒とからなる溶媒混合物中で40〜180℃の温度
において塩基性化合物と反応せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対応するハロカルボキ
シアニリドから出発するヒドロキシカルボキシアニリド
の新規な製造方法に関しそしてそれは先行技術の改良方
法である。
【0002】
【従来の技術】ヒドロキシカルボキシアニリド類、特に
グリコールアニリド類は、重要な化合物群であって、除
草剤(ヨーロッパ特許出願公開第300,344号参
照)および医薬的活性化合物(ヨーロッパ特許出願公開
第284,338号および同第363,284号参照)
ならびに殺菌剤(米国特許第4,440,780号参
照)を製造するための重要な前駆物質として作用する。
【0003】この化合物群は極めて重要なので、種々の
経路によって実施しうるヒドロキシカルボキシアミド類
そして特にヒドロキシカルボキシアニリド類を製造する
ための種々の試みが従来からなされてきた。
【0004】例えば、ドイツ特許出願公開第3,03
8,598号には、α- オキシカルボキシアミド類、特
に対応するホルミルオキシ化合物を、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸水素塩または炭酸
塩の触媒量の存在下にアルコール類と反応させることに
よってα- ヒドロキシカルボキシアミド類を製造する方
法が開示されている。そこで起生するエステル交換反応
の結果として、対応するα- ヒドロキシカルボキシアミ
ド類が生成される。この反応に必要とされるα-オキシ
カルボキシアミド類は、別個の工程においてα- クロロ
カルボキシアミドをアルカリ金属のギ酸塩と反応させる
ことによって製造されなければならないので、(対応す
るα- クロロカルボキシアミドから出発する)α- ヒド
ロキシカルボキシアミドの製造方法は、実際上、廃水の
処理を含む種々の問題をもたらすことが知られている第
四級アンモニウム塩の存在下にα- オキシカルボキシア
ミドが製造されるという付加的な欠点を有する2段階法
である。
【0005】α- ヒドロキシカルボキシアミドのもう一
つの製造方法は、ドイツ特許出願公開第2,904,4
90号に見出されうる。この場合には、α- ハロカルボ
キシアミドは、第1段階においては、第四級アンモニウ
ム塩の存在下に、そして必要ならば希釈剤を使用してア
ルカリ金属酢酸塩またはアルカリ土類金属酢酸塩と反応
せしめられて対応するα- アセトキシカルボキシアミド
を生成し、そしてこのα- アセトキシカルボキシアミド
は、それらを触媒量のアルカリ金属水酸化物、アルカリ
土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ
土類金属炭酸塩の存在下にアルコールと反応させること
によって脱アシル化せしめられる。この方法もまた同様
に第四級アンモニウム塩を使用することによって廃水の
望ましくない汚染がもたらされるという2段階法からな
る。同様に、ドイツ特許出願公開第3,539,394
号は、希釈剤としての非プロトン性アミドの存在下に、
そして場合によっては相間移動触媒の存在下にクロロア
セトアミドを炭酸カリウムと反応せしめて対称的炭酸塩
を生成せしめ、それを予め別個に単離した後に、あるい
は中間的に単離することなく、第二工程においてアルカ
リ金属水酸化物の存在下に第1アルコールとの反応によ
ってエステル交換反応をさせることにより脱アシル化さ
れる。しかしながら、全部の実施例において、相間移動
触媒の存在下に実施されている方法が記載されている。
更に、若干の場合にはかなり低い収量(22ないし80
%)には、なおまだ遺憾な点が残っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の各方法は、引続
いて進行する2つの別々の反応段階を経て所望のヒドロ
キシカルボキシアミドを生成せしめるので、比較的複雑
である。更に、相間移動触媒として使用される第四級ア
ンモニウム塩が、反応中に生成される廃棄生成物を含む
種々の問題を惹起する。それらは、好ましくないそれら
の性質のために特に廃水中に存在することは望ましくな
い。
【0007】ヒドロキシカルボキシアニリドの重要性を
考慮するならば、前記の各方法の欠点を回避しつつ、容
易に入手しうる出発物質および補助剤を使用して簡単な
方法で実施することができ、しかも廃棄物も少ないとい
うヒドロキシカルボキシアニリドの製造方法を提供する
ことは価値のある課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、式(1)
【0009】
【化3】
【0010】(上式中、R1 およびR2 は同一または相
異なるものであって、水素、ハロゲン、ニトロ基、シア
ノ基、1ないし12個の炭素原子を有する直鎖状または
分枝鎖状の、アルキル、アルケニル、アルキニルまたは
アルコキシ基、7ないし12個の炭素原子を有するアル
アルキル基、6ないし12個の炭素原子を有するシクロ
アルキル基または6ないし12個の炭素原子を有するア
リール基であり、R3 は水素または1ないし12個の炭
素原子を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基であ
り、そしてnは1ないし12の整数である)で表される
ヒドロキシカルボキシアニリドの製造方法によって達成
される。それは、式(2)
【0011】
【化4】
【0012】(上式中、R1,R2,R3 およびnは式
(1)と同じ意味を有しそしてHalは塩素、臭素また
はヨウ素である)で表されるハロカルボキシアニリド
を、水と1種またはそれ以上の極性非プロトン性溶媒と
からなる溶媒混合物中で40ないし180℃の温度にお
いて塩基性化合物と反応させることを特徴とする。
【0013】本発明による方法は、多くの利点を有す
る。第1に、それによって所望のヒドロキシカルボキシ
アニリドが単一の反応工程において生成され、そして第
2に、相間移動触媒の使用が一般的に省略されうる。更
に、本発明による方法は、比較的短い反応時間しか必要
とせず、しかも所望の貴重な生成物を高い収率および高
い純度において入手可能にする。それは、技術的にあま
り複雑でなくそして容易に入手しうる出発物質を使用し
て実現されうる。
【0014】更にもう一つの利点は、水および1種また
はそれ以上の極性非プロトン性溶媒からなる溶媒混合物
がいったん反応が終了すると蒸留によって除去されそし
て反応に再使用されうるという事実である。この反応に
おいては、唯一の廃棄物としてハロゲン化物のみが生成
されるので、廃棄物の数および量が減少する。
【0015】この反応は、望ましくない副生成物の生成
が全く生じないかあるいは限られた程度までしか生じな
いということは極めて驚くべきことである。特に、すで
に生成されたヒドロキシカルボキシアニリドとまだ未反
応のハロカルボキシアニリドとの塩基性化合物の存在下
における反応によってエーテル類が生成されるであろう
ということが予想されたかもしれない。しかしながら、
驚くべきことには、そのようなエーテル類の生成は、反
応を適切に制御することによって、ほとんど完全に、あ
るいはかなりな程度まで防止されうる。この反応は、次
の方程式に示すように進行する:
【0016】
【化5】
【0017】反応に必要なハロカルボキシアニリドは、
ω- ハロカルボン酸塩化物またはω-ハロカルボン酸臭
化物を基R1,R2 およびR3 を有するアニリンと反応さ
せることによって、比較的簡単な方法で製造されうる。
特に容易に入手しうる化合物は、クロロアセチルアニリ
ドであり、それはクロロアセチルクロリドを対応するア
ニリン誘導体と反応させることによって得られる。
【0018】完全にではないが、挙げ得る好適なアニリ
ン類の例には2- メトキシアニリン、4- メトキシアニ
リン、3,5- ジメチルアニリン、2- クロロアニリ
ン、4- クロロアニリン、N- メチルアニリン、N- エ
チルアニリン、N- イソプロピルアニリンおよびN- イ
ソプロピル -4- フルオロアニリンがあり、そして挙げ
うる好適なω- ハロカルボン酸ハロゲン化物の例には、
クロロアセチルクロリド、クロロアセチルブロミド、ω
- クロロプロピオニルクロリド、ω- クロロプロピオニ
ルブロミドおよびω- ブロモバレリルクロリドがある。
【0019】本発明による方法においては、式(2)に
おいてR1,R2,R3,nおよびHalが前記のように定義
された式(2)のハロカルボキシアニリドが使用され
る。非常に好ましく使用されうる化合物は、式(2)に
おいてR1 およびR2 が同一かまたは相異なるものであ
って、水素、ハロゲン、ニトロ基、1ないし4個の炭素
原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキルまたはア
ルコキシ基または7ないし12個の炭素原子を有するア
ルアルキル基、特に水素、フッ素、塩素、臭素または1
ないし4個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキ
シ基、好ましくは水素、フッ素、塩素、臭素または1な
いし4個の炭素原子を有するアルキル基である式(2)
のハロカルボキシアニリドである。
【0020】極めて有利に使用されるまもう一つの物質
は、式(2)においてR3 が−R1およびR2 のそれぞ
れの意味に関係なく−水素または1ないし4個の炭素原
子を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基、特にイソ
プロピル基である式(2)のハロシルボキシアニリドで
ある。
【0021】最初に述べたように、nは1ないし12の
整数であるが、特に1ないし4の整数、好ましくは1で
ある。すでに上述のように、Halは塩素、臭素または
ヨウ基であるが、特に塩素または臭素、好ましくは塩素
である。
【0022】好適なω- ハロカルボキシアニリドの例示
として挙げうる物質は、例えば、2- メトキシクロロア
セトアニリド、4- メトキシクロロアセトアニリド、
3,5- ジメチルクロロアセトアニリド、4'-フルオロ
-N- イソプロピルクロロアセトアニリド、N- メチル
クロロアセトアニリド、2'-クロロ -ω- ブロモバレル
アニリドおよび4'-クロロ -ω- ブロモバレルアニリド
である。
【0023】好適な塩基性化合物は、一般に、水および
極性非プロトン性溶媒によって形成された溶媒混合物か
ら水酸化物イオンを放出するすべての物質である。これ
らの物質には、金属水酸化物、特にアルカリ金属水酸化
物およびアルカリ土類金属水酸化物、塩基性塩、特にア
ルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩、
アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカ
リ金属カルボン酸塩、アルカリ土類金属カルボン酸塩、
特に、1ないし6個の炭素原子を有するカルボン酸、特
に1ないし4個の炭素原子を有する脂肪族モノ- または
ジカルボン酸のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属
塩および上記の物質群の混合物である。
【0024】特に好適な物質は、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムおよび酢酸ナトリウム、特に炭酸ナトリウムま
たは炭酸カリウムである。溶媒混合物を調製するために
は、極性非プロトン性溶媒に対する水の重量比は、比較
的広い範囲内でありうる。大抵の場合には、1:4ない
し4:1、特に1:2ないし2:1の重量比の水および
極性非プロトン性溶媒を使用することで十分である。
【0025】完全にではないが、極性非プロトン性溶媒
として使用されうる物質は、例えばN,N- ジメチルホ
ルムアミド、N,N- ジメチルアセトアミド、ホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスル
ホキシド、N- メチルピペリドンまたはN- メチルピロ
リドンまたはこれらの混合物、特にN,N- ジメチルア
セトアミドまたはN- メチルピペリドンである。
【0026】この反応は、ハロカルボキシアニリドに関
して理論量以下の量の塩基性化合物を用いて実施するこ
ともできるが、経済的理由から塩基性化合物およびハロ
カルボキシアニリドは、理論比または過剰において使用
される。一般に、ハロカルボキシアニリド1モルあたり
1ないし5当量の塩基性化合物が使用される。しばし
ば、ハロカルボキシアニリド1モルあたり1ないし1.
25当量の塩基性化合物を使用することで十分である。
【0027】最初に述べたように、この反応は、一般に
40ないし180℃において実施される。大抵の場合
に、60ないし140℃、特に70ないし120℃にお
いてハロカルボキシアニリドを反応させることで十分で
あることが立証された。この方法は、大気圧下で、また
は反応条件下のそれぞれの場合に確立された反応圧力下
で実施される。
【0028】反応が終了した後、水および極性非プロト
ン性溶媒からなる溶媒混合物または溶媒は、場合によっ
ては減圧下に、通常蒸留によって除去され、そして得ら
れた残渣は、高真空下に蒸留される。
【0029】しかしながら、高真空下における蒸留工程
は、また省略されることもでき、そして溶媒混合物が除
去された後に得られた残渣は,適当な有機溶媒を、場合
によっては水と一緒に使用して抽出され、そして所望の
価値のある生成物は,水で洗滌され、水性相は分離され
そして有機相は次に乾燥されうる。
【0030】好適な有機溶媒は、なかんずく、塩素化脂
肪族または芳香族炭化水素、例えば塩化メチレン、ジク
ロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、クロロトルエンまたは芳香族炭化水素、例え
ばトルエン、o- キシレン、m- キシレン、p- キシレ
ン、キシレン異性体の混合物、エチルベンゼン、メシチ
レンである。上記の溶媒の他の組合せの混合物を使用し
てもよい。特に好適なものは、塩化メチレン、トルエ
ン、クロロホルム、o- キシレン、m- キシレン、p-
キシレンまたはキシレン異性体の混合物である。
【0031】有機溶媒中の残渣のその後の精製は、場合
によっては有機相を濃縮した後に、結晶化によって実施
される。本発明は、更に、除草剤、医薬活性化合物およ
び殺菌剤の製造のための貴重な前駆物質である化合物N
- ヒドロキシアセチル -3,5- ジメチルアニリンに関
する。
【0032】
【実施例】以下の各例は、限定を課することなく本発明
を例示するものである。 実験の部 比較例1および2ならびに実施例1および2 N- ヒドロキシアセチル -N- イソプロピル-(4- フル
オロアニリン)の製造 500mlのフラスコ内で、N- クロロアセチル -N-
イソプロピル -4- フルオロアニリン23.0g(0.
1mol)および炭酸ナトリウム11.7g(0.11
mol)を溶媒または溶媒混合物340ml中で撹拌下
に還流温度(100℃)に加熱する。反応は、ガスクロ
マトグラフィーによって監視される(それぞれの場合に
1時間後に試料採取)。結果は、下記の表に要約されて
いる: 表 1 溶媒 溶媒混合物 収率* (1時間の反応 時間の後) 比較例1 水 340ml − 29.4% 比較例2 N- メチルピロリドン − 1.7% 340ml 実施例1 − N- メチルピロリドン 84.7% 200ml +水 140ml 実施例2 N,N- ジメチルアセ 73.2% トアミド 200ml +水 140ml *反応混合物のガスクロマトグラフィー分析によって測定されたN- ヒドロキシ アセチル -N- イソプロピル-(4- フルオロアニリン) 上記の結果によって示されているように、本発明による
方法(実施例1および2)は、水を使用するが極性非プ
ロトン性溶媒を使用しない方法(比較例1)または極性
非プロトン性溶媒(N- メチルピロリドン)を使用する
が水を使用しない方法(比較例2)に比較して著しくす
ぐれた結果を示す。 実施例3 N- ヒドロキシアセチル -N- イソプロピル-(4- フル
オロアニリン)の製造 適当な装置(500mlのフラスコ)において、N- ク
ロロアセチル -N- イソプロピル -4- フルオロアニリ
ン23.0g(0.1mol)および炭酸ナトリウム1
1.7g(0.11mol)を水140mlおよびN-
メチルピロリドン200mlの溶液中で還流する(10
0℃)。2.5時間後に、溶媒混合物を減圧下に除脱せ
しめ、そして残渣を2〜3torr、132〜135℃
において蒸留する。これによって99.1%の純度(G
C)を有するN- ヒドロキシアセチル -N- イソプロピ
ル-(4- フルオロアニリン)18.1g(理論量の86
%)が得られる。 実施例4 N- ヒドロキシアセチル-(3,5- ジメチルアニリン)
の製造 1Lのフラスコ内で、3,5- ジメチルクロロアセトア
ニリド(クロロアセチルクロリドおよび3,5- ジメチ
ルアニリンから製造されたもの)39.5g(0.2m
ol)および炭酸ナトリウム23.0g(0.22mo
l)を、N- メチルピロリドン450mlおよび水30
0mlの溶媒混合物中で100℃において7時間加熱す
る。N- メチルピロリドン/水の混合物が留去された後
に、残渣をトルエン中に懸濁させ、そしてトルエン相を
残りのN- メチルピロリドンが除去されるまで水で反復
して洗滌する。次にトルエン相を濾過する。減圧下に濃
縮することによって、114℃の融点および99.3%
の純度(GC)を有する無色の結晶としてN- ヒドロキ
シアセチル -3,5- ジメチルアニリン30.5g(8
5.1%)が得られる。 実施例5 2- メトキシ- ヒドロキシアセトアニリドの製造 250mlのフラスコ内で、2- メトキシ- クロロアセ
トアニリド(クロロアセチルクロリドおよび2- メトキ
シアニリンから製造されたもの)10g(0.05mo
l)および炭酸ナトリウム6g(0.55mol)を、
N- メチルピロリドン100mlおよび水70mlの溶
媒混合物中で100℃に加熱する。6時間の反応時間の
後に行われたGCによる検査は、2- メトキシ- ヒドロ
キシアセトアニリド70%および2- メトキシ- ジグリ
コールアニリド5.5%の収率を示している。
フロントページの続き (72)発明者 テオドール・パーペンフース ドイツ連邦共和国、60433 フランクフル ト、ハインリッヒ− ブライヒエル− ス トラーセ、40

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (上式中、R1 およびR2 は同一または相異なるもので
    あって、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、1ない
    し12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の、
    アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアルコキシ
    基、7ないし12個の炭素原子を有するアルアルキル
    基、6ないし12個の炭素原子を有するシクロアルキル
    基または6ないし12個の炭素原子を有するアリール基
    であり、R3 は水素または1ないし12個の炭素原子を
    有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、そして
    nは1ないし12の整数である)で表されるヒドロキシ
    カルボキシアニリドの製造方法において、式(2) 【化2】 (上式中、R1,R2,R3 およびnは式(1)と同じ意味
    を有しそしてHalは塩素、臭素またはヨウ素である)
    で表されるハロカルボキシアニリドを、水と1種または
    それ以上の極性非プロトン性溶媒とからなる溶媒混合物
    中で40ないし180℃の温度において塩基性化合物と
    反応させることを特徴とする上記ヒドロキシカルボキシ
    アニリドの製造方法。
  2. 【請求項2】 式(2)において、R1 およびR2 が同
    一または相異なるものであって、水素、ハロゲン、ニト
    ロ基、1ないし4個の炭素原子を有する直鎖状または分
    枝鎖状のアルキルまたはアルコキシ基または7ないし1
    2個の炭素原子を有するアルアルキル基であるハロカル
    ボキシアニリドを使用する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 式(2)において、R1 およびR2 が同
    一または相異なるものであって、水素、フッ素、塩素、
    臭素または1ないし4個の炭素原子を有するアルキルま
    たはアルコキシ基であるハロカルボキシアニリドを使用
    する請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(2)において、R1 およびR2 が同
    一または相異なるものであって、水素、フッ素、塩素、
    臭素または1ないし4個の炭素原子を有するアルキル基
    であるハロアルボキシアニリドを使用する請求項1ない
    し3のうちのいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 式(2)において、R3 が水素または1
    ないし4個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の
    アルキル基であるハロアルボキシアニリドを使用する請
    求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 式(2)において、R3 がイソプロピル
    基であるハロアルボキシアニリドを使用する請求項1な
    いし5のうちのいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 式(2)において、nが1ないし4の整
    数であるハロカルボキシアニリドを使用する請求項1な
    いし6のうちのいずれか一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 式(2)において、nが1であるハロア
    ルボキシアニリドを使用する請求項1ないし7のうちの
    いずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 式(2)において、HalがClまたは
    Brであるハロカルボキシアニリドを使用する請求項1
    ないし8のうちのいずれか一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 式(2)において、Halが塩素であ
    るハロカルボキシアニリドを使用する請求項1ないし9
    のうちのいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 使用される塩基性化合物がアルカリ金
    属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸水素塩、炭
    酸塩および/またはカルボン酸塩である請求項1ないし
    10のうちのいずれか一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 使用される塩基性化合物が炭酸ナトリ
    ウム、炭酸カリウムまたは酢酸ナトリウムである請求項
    1ないし10のうちのいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 使用される溶媒混合物が1:4ないし
    4:1の重量比の水および極性非プロトン性溶媒である
    請求項1ないし12のうちのいずれか一つに記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 使用される溶媒混合物が1:2ないし
    2:1の重量比の水および極性非プロトン性溶媒である
    請求項1ないし13のうちのいずれか一つに記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 使用される極性非プロトン性溶媒が
    N,N- ジメチルホルムアミド、N,N- ジメチルアセ
    トアミド、ホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキ
    サン、ジメチルスルホキシド、N- メチルピペリドンま
    たはN- メチルピロリドンあるいはこれらの混合物であ
    る請求項1ないし14のうちのいずれか一つに記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 使用される極性非プロトン性溶媒が
    N,N- ジメチルアセトアミドまたはN- メチルピロリ
    ドンである請求項1ないし15のうちのいずれか一つに
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 ハロカルボキシアニリド1モルあたり
    1ないし5当量の塩基性化合物を使用する請求項1ない
    し16のうちのいずれか一つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 ハロカルボキシアニリド1モルあたり
    1ないし1.25当量の塩基性化合物を使用する請求項
    1ないし17のうちのいずれか一つに記載の方法。
  19. 【請求項19】 ハロカルボキシアニリドを60ないし
    140℃の温度において反応させる請求項1ないし18
    のうちのいずれか一つに記載の方法。
  20. 【請求項20】 ハロカルボキシアニリドを70ないし
    120℃の温度において反応させる請求項1ないし19
    のうちのいずれか一つに記載の方法。
  21. 【請求項21】 化合物N- ヒドロキシアセチル -3,
    5- ジメチルアニリン。
JP7156461A 1994-06-23 1995-06-22 ヒドロキシカルボキシアニリドの製造方法 Withdrawn JPH0853400A (ja)

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