JPH0853332A - 美白化粧料 - Google Patents

美白化粧料

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JPH0853332A
JPH0853332A JP18960894A JP18960894A JPH0853332A JP H0853332 A JPH0853332 A JP H0853332A JP 18960894 A JP18960894 A JP 18960894A JP 18960894 A JP18960894 A JP 18960894A JP H0853332 A JPH0853332 A JP H0853332A
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JP
Japan
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tryptophan
group
methylvaleryl
whitening
compound
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Pending
Application number
JP18960894A
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English (en)
Inventor
Yasuto Suzuki
康人 鈴木
Yukihiro Ohashi
幸浩 大橋
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Mitsutoshi Kimura
光利 木村
Naoko Morizaki
尚子 森崎
Yukihiro Yada
幸博 矢田
Genji Imokawa
玄爾 芋川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表皮への異常なメラニン色素の沈着を予防あ
るいは改善する等の美白効果に優れ、しかも、副作用の
殆どない皮膚に対する安全性に優れた美白化粧料を提供
すること。 【構成】 本発明の美白化粧料は、下記〔化1〕の一般
式(1)で表される置換トリプトファン誘導体又はその
塩の1種又は2種以上を有効成分として含有するもので
ある。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安全で且つ色素沈着予
防効果及び改善効果に優れた美白化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】しみ・
そばかす及び日焼け後の肌への色素沈着は、加齢に伴い
発生、増加、或いは消失しにくくなり、中高年齢層にと
って悩みとなっている。これらの色素沈着症の発症機構
は未だ解明されていないが、太陽光線、特に紫外線やメ
ラノサイト刺激ホルモン等の作用により表皮メラノサイ
トのメラニン合成機構が亢進するためであると考えられ
ている。
【0003】また、表皮角化細胞(ケラチノサイト)の
加齢に伴う角化遅延もメラニンの表皮外への排泄速度を
遅延させ、メラニン合成能の亢進と合わせて、表皮内の
メラニン顆粒密度の増加、即ち臨床的に色素沈着が増加
する症状を発現させるものと考えられている。更にそれ
らの色素沈着部は局部的に存在し、周囲の正常皮膚色と
明らかな差異を生ずることもある。
【0004】このため上記の後天的な色素沈着部を正常
な皮膚色にまで回復させる薬剤や、色素沈着を予防する
薬剤が強く望まれており、これまでにも多くの薬剤が開
発され商品化されている。
【0005】例えば、近年、優れた還元能を有するビタ
ミンC(L−アスコルビン酸)誘導体を用いた化粧料が
提案されているが、ビタミンC誘導体は安定性に難があ
るとともに、外用では殆ど効果が認められていない。
【0006】また、欧米において、ハイドロキノンがし
みの治療や黒人皮膚を白くする等の用途の薬剤として用
いられているが、ハイドロキノンは、それ自体の安全性
(刺激性、アレルギー性)に問題があり、また、白斑を
生じさせるケースもある等の点から一般用薬剤に配合す
るには問題がある。
【0007】これらの他にもメラニン抑制剤としてイン
ビトロ(in vitro)のチロシナーゼ活性阻害試験で効力
を示す種々の物質が報告されている。しかしながら、こ
れらの公知のメラニン抑制剤でも、未だ十分な美白効果
が得られず、更には、皮膚刺激等の安全性も十分とはい
えない。
【0008】即ち、色素沈着改善(美白)効果及び皮膚
に対する安全性の両面を十分に満足する化合物は、未だ
提案されておらず、強く要望されているのが現状であ
る。
【0009】従って、本発明の目的は、表皮への異常な
メラニン色素の沈着を予防あるいは改善する等の美白効
果に優れ、しかも、副作用の殆どない皮膚に対する安全
性に優れた美白化粧料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、メラニン
生成機構の研究を通じて色素沈着を予防、減少あるいは
消失させることができる美白化粧料について鋭意検討し
た結果、特定の化合物を含有する美白化粧料が、上記目
的を達成し得ることを知見した。
【0011】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記〔化3〕(前記〔化1〕と同じ)の一般式
(1)で表される置換トリプトファン誘導体又はその塩
の1種又は2種以上を有効成分として含有する美白化粧
料を提供するものである。
【0012】
【化3】
【0013】以下、本発明の美白化粧料について詳述す
る。
【0014】本発明の美白化粧料は、上記一般式(1)
で表される置換トリプトファン誘導体〔以下、置換トリ
プトファン誘導体(1)という〕又はその塩の1種又は
2種以上を有効成分として含有することを特徴とし、表
皮への異常なメラニン色素沈着予防効果等の美白効果に
優れ、しかも、副作用の殆どない皮膚に対する安全性に
優れたものである。尚、本発明の美白化粧料において、
有効成分として用いられる上記置換トリプトファン誘導
体(1)又はその塩は、腸管吸収促進剤(特開昭57−
85321号公報)や高血圧症治療薬(特開平3−25
1562号公報)として報告されている公知の化合物で
あるが、美白作用については全く知られていない。
【0015】上位置換トリプトファン誘導体(1)にお
いて、一般式(1)中、R1 は、置換基を有していても
よいアシル基を示す。R1 で示される置換基を有してい
てもよいアシル基としては、ホルミル基、アセチル基、
プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリ
ル基、イソバレリル基、2−メチルバレリル基、3−メ
チルバレリル基、4−メチルバレリル基、t−ブチルア
セチル基、ピバロイル基、カプロイル基、2−エチルヘ
キサノイル基、2−メチルヘキサノイル基、ヘプタノイ
ル基、オクタノイル基、2−プロピルペンタノイル基、
ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、ドデ
カノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、
ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、ヘプタデカ
ノイル基、オクタデカノイル基、ノナデカノイル基、イ
コサノイル基、アクロイル基、クロトニロイル基、メタ
クリロイル基、ビニルアセチル基、シクロプロパノイル
基、2−ペンテノイル基、4−ペンテノイル基、2−ヘ
キセノイル基、3−ヘキセノイル基、2−メチル−3−
ペンテノイル基、シクロヘキセノイル基、10−ウンデ
セノイル基、リノレイル基、ヒドロキシアセチル基、6
−ヒドロキシカプロイル基、8−ヒドロキシオクタノイ
ル基、9−ヒドロキシノナノイル基、10−ヒドロキシ
デカノイル基、11−ヒドロキシウンデカノイル基、1
2−ヒドロキシドデカノイル基、ベンゾイル基、2−ヒ
ドロキシベンゾイル基、3−ヒドロキシベンゾイル基、
4−ヒドロキシベンゾイル基、o−トルイル基、m−ト
ルイル基、p−トルイル基、1−ナフトイル基、2−ナ
フトイル基、2−カルボキシベンゾイル基、3−カルボ
キシベンゾイル基、4−カルボキシベンゾイル基、2−
ピコリロイル基、3−ピコリロイル基、4−ピコリロイ
ル基、フェニルアセチル基、2−フェニルプロパノイル
基、3−フェニルブチリル基等が挙げられる。
【0016】R1 としては、上記に示す基のいずれも好
ましいが、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、
イソバレリル基、2−メチルバレリル基、3−メチルバ
レリル基、4−メチルバレリル基、t−ブチルアセチル
基、ピバロイル基、カプロイル基、2−エチルヘキサノ
イル基、2−メチルヘキサノイル基、ベンゾイル基、2
−ヒドロキシベンゾイル基、3−ヒドロキシベンゾイル
基、4−ヒドロキシベンゾイル基、o−トルイル基、m
−トルイル基、p−トルイル基、2−カルボキシベンゾ
イル基、3−カルボキシベンゾイル基、4−カルボキシ
ベンゾイル基、フェニルアセチル基、2−フェニルプロ
パノイル基が特に好ましい。
【0017】また、R2 は、ヒドロキシル基、アミノ基
又は低級アルコキシ基を示す。R2で示される低級アル
コキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソプロポキシ
基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
2 としては、上記に示す基のいずれも好ましいが、ヒ
ドロキシル基が特に好ましい。
【0018】また、R3 は、水素原子、低級アルキル基
又は低級アシル基を示す。R3 で示される低級アルキル
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブ
チル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、
t−ブチル基等が挙げられ、低級アシル基としては、ホ
ルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロ
イル基等が挙げられる。R3 としては、上記に示す基の
いずれのも好ましいが、水素原子、メチル基、ホルミル
基、アセチル基が特に好ましい。
【0019】また、式中、−CO−R2 の結合する炭素
の絶対配置は、L体、D体、DL体のいずれでも良い
が、L体又はDL体が特に好ましい。
【0020】上記置換トリプトファン誘導体(1)の具
体例としては、N−ホルミル−L−トリプトファン、N
−アセチル−L−トリプトファン、N−プロピオニル−
L−トリプトファン、N−ブチリル−L−トリプトファ
ン、N−イソブチリル−L−トリプトファン、N−バレ
リル−L−トリプトファン、N−イソバレリル−L−ト
リプトファン、N−(2−メチルバレリル)−L−トリ
プトファン、N−(3−メチルバレリル)−L−トリプ
トファン、N−(4−メチルバレリル)−L−トリプト
ファン、N−t−ブチルアセチル−L−トリプトファ
ン、N−ピバロイル−L−トリプトファン、N−カプロ
イル−L−トリプトファン、N−(2−エチルヘキサノ
イル)−L−トリプトファン、N−(2−メチルヘキサ
ノイル)−L−トリプトファン、N−ヘプタノイル−L
−トリプトファン、N−オクタノイル−L−トリプトフ
ァン、N−(2−プロピルペンタノイル)−L−トリプ
トファン、N−ノナノイル−L−トリプトファン、N−
デカノイル−L−トリプトファン、N−ウンデカノイル
−L−トリプトファン、N−ドデカノイル−L−トリプ
トファン、N−トリデカノイル−L−トリプトファン、
N−テトラデカノイル−L−トリプトファン、N−ペン
タデカノイル−L−トリプトファン、N−ヘキサデカノ
イル−L−トリプトファン、N−ヘプタデカノイル−L
−トリプトファン、N−オクタデカノイル−L−トリプ
トファン、N−ノナデカノイル−L−トリプトファン、
N−イコサノイル−L−トリプトファン、N−アクロイ
ル−L−トリプトファン、N−クロトニロイル−L−ト
リプトファン、N−メタクリロイル−L−トリプトファ
ン、N−ビニルアセチル−L−トリプトファン、N−シ
クロプロパノイル−L−トリプトファン、N−(2−ペ
ンテノイル)−L−トリプトファン、N−(4−ペンテ
ノイル)−L−トリプトファン、N−(2−ヘキセノイ
ル)−L−トリプトファン、N−(3−ヘキセノイル)
−L−トリプトファン、N−(2−メチル−3−ペンテ
ノイル)−L−トリプトファン、N−シクロヘキセノイ
ル−L−トリプトファン、N−(10−ウンデセノイ
ル)−L−トリプトファン、N−リノレイル−L−トリ
プトファン、N−ヒドロキシアセチル−L−トリプトフ
ァン、N−(6−ヒドロキシカプロイル)−L−トリプ
トファン、N−(8−ヒドロキシオクタノイル)−L−
トリプトファン、N−(9−ヒドロキシノナノイル)−
L−トリプトファン、N−(10−ヒドロキシデカノイ
ル)−L−トリプトファン、N−(11−ヒドロキシウ
ンデカノイル)−L−トリプトファン、N−(12−ヒ
ドロキシドデカノイル)−L−トリプトファン、N−ベ
ンゾイル−L−トリプトファン、N−(2−ヒドロキシ
ベンゾイル)−L−トリプトファン、N−(3−ヒドロ
キシベンゾイル)−L−トリプトファン、N−(4−ヒ
ドロキシベンゾイル)−L−トリプトファン、N−o−
トルイル−L−トリプトファン、N−m−トルイル−L
−トリプトファン、N−p−トルイル−L−トリプトフ
ァン、N−(1−ナフトイル)−L−トリプトファン、
N−(2−ナフトイル)−L−トリプトファン、N−
(2−カルボキシベンゾイル)−L−トリプトファン、
N−(3−カルボキシベンゾイル)−L−トリプトファ
ン、N−(4−カルボキシベンゾイル)−L−トリプト
ファン、N−(2−ピコリロイル)−L−トリプトファ
ン、N−(3−ピコリロイル)−L−トリプトファン、
N−(4−ピコリロイル)−L−トリプトファン、N−
フェニルアセチル−L−トリプトファン、N−(2−フ
ェニルプロパノイル)−L−トリプトファン、N−(3
−フェニルプロパノイル)−L−トリプトファン、N−
(3−フェニルブチリル)−L−トリプトファン、N−
(3−フェニルバレリル)−L−トリプトファン、N−
(4−メチルバレリル)−1−ホルミル−L−トリプト
ファン、N−(4−メチルバレリル)−1−アセチル−
L−トリプトファン、N−(4−メチルバレリル)−1
−プロピオニル−L−トリプトファン、N−(4−メチ
ルバレリル)−1−ブチリル−L−トリプトファン、N
−(4−メチルバレリル)−1−イソブチリル−L−ト
リプトファン、N−(4−メチルバレリル)−1−バレ
リル−L−トリプトファン、N−(4−メチルバレリ
ル)−1−イソバレリル−L−トリプトファン、N−
(4−メチルバレリル)−1−ピバロイル−L−トリプ
トファン、N−(4−メチルバレリル)−1−メチル−
DL−トリプトファン、N−(4−メチルバレリル)−
1−エチル−DL−トリプトファン、N−(4−メチル
バレリル)−1−プロピル−DL−トリプトファン、N
−(4−メチルバレリル)−1−n−ブチル−DL−ト
リプトファン、N−(4−メチルバレリル)−1−ペン
チル−DL−トリプトファン、N−(4−メチルバレリ
ル)−1−イソプロピル−DL−トリプトファン、N−
(4−メチルバレリル)−1−イソブチル−DL−トリ
プトファン、N−(4−メチルバレリル)−1−t−ブ
チル−DL−トリプトファン、N−(4−メチルバレリ
ル)−1−ホルミル−DL−トリプトファン、N−バレ
リル−D−トリプトファン、N−(4−メチルバレリ
ル)−L−トリプトファンアミド、N−(4−メチルバ
レリル)−L−トリプトファンメチルエステル、N−
(4−メチルバレリル)−L−トリプトファンエチルエ
ステル、N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトフ
ァンプロピルエステル、N−(4−メチルバレリル)−
L−トリプトファン−n−ブチルエステル、N−(4−
メチルバレリル)−L−トリプトファンペンチルエステ
ル、N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン
イソプロピルエステル、N−(4−メチルバレリル)−
L−トリプトファンイソブチルエステル、N−(4−メ
チルバレリル)−L−トリプトファン−t−ブチルエス
テル等が挙げられる。
【0021】また、上記具体例の中でも、上記のR1
2 、R3 及び−CO−R2 の絶対配置の好ましい例と
して挙げた置換基及び絶対配置を組み合わせた化合物が
更に好ましく、具体的には、N−ブチリル−L−トリプ
トファン、N−イソブチリル−L−トリプトファン、N
−バレリル−L−トリプトファン、N−イソバレリル−
L−トリプトファン、N−(2−メチルバレリル)−L
−トリプトファン、N−(3−メチルバレリル)−L−
トリプトファン、N−(4−メチルバレリル)−L−ト
リプトファン、N−t−ブチルアセチル−L−トリプト
ファン、N−ピバロイル−L−トリプトファン、N−カ
プロイル−L−トリプトファン、N−(2−エチルヘキ
サノイル)−L−トリプトファン、N−(2−メチルヘ
キサノイル)−L−トリプトファン、N−ベンゾイル−
L−トリプトファン、N−(2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−トリプトファン、N−(3−ヒドロキシベン
ゾイル)−L−トリプトファン、N−(4−ヒドロキシ
ベンゾイル)−L−トリプトファン、N−o−トルイル
−L−トリプトファン、N−m−トルイル−L−トリプ
トファン、N−p−トルイル−L−トリプトファン、N
−(2−カルボキシベンゾイル)−L−トリプトファ
ン、N−(3−カルボキシベンゾル)−L−トリプトフ
ァン、N−(4−カルボキシベンゾイル)−L−トリプ
トファン、N−フェニルアセチル−L−トリプトファ
ン、N−(2−フェニルプロパノイル)−L−トリプト
ファン、N−(4−メチルバレリル)−1−ホルミル−
L−トリプトファン、N−(4−メチルバレリル)−1
−ホルミル−DL−トリプトファン、N−(4−メチル
バレリル)−1−メチル−DL−トリプトファン等が挙
げられる。
【0022】また、上記置換トリプトファン誘導体
(1)としては、下記〔化4〕(前記〔化2〕と同じ)
の一般式(1')で表される置換トリプトファン誘導体
〔以下、置換トリプトファン誘導体(1')という〕が、
特に優れた美白作用を有し、安全性にも優れているので
特に好ましく用いられる。
【0023】
【化4】
【0024】上記一般式(1')中、R4 は、置換基を有
していても良い炭素数4〜10のアシル基を示す。R4
で示される置換基を有していても良い炭素数4〜10の
アシル基としては、ブチリル基、イソブチリル基、バレ
リル基、イソバレリル基、2−メチルバレリル基、3−
メチルバレリル基、4−メチルバレリル基、t−ブチル
アセチル基、ピバロイル基、カプロイル基、2−エチル
ヘキサノイル基、2−メチルヘキサノイル基、ヘプタノ
イル基、オクタノイル基、2−プロピルペンタノイル
基、ノナノイル基、デカノイル基、ベンゾイル基、2−
ヒドロキシベンゾイル基、3−ヒドロキシベンゾイル
基、4−ヒドロキシベンゾイル基、o−トルイル基、m
−トルイル基、p−トルイル基、フェニルアセチル基、
2−フェニルプロパノイル基が挙げられる。
【0025】また、R5 は、水素原子、低級アルキル基
又は低級アシル基を示す。R5 で示される低級アルキル
基としは、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチ
ル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t
−ブチル基等が挙げられ、低級アシル基としては、ホル
ミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イ
ソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイ
ル基等が挙げられる。
【0026】また、式中、−COOHの結合する炭素の
絶対配置は、L体、D体、DL体のいずれでも良いが、
L体又はDL体が特に好ましい。
【0027】上記置換トリプトファン誘導体(1')の具
体例としては、N−ブチリル−L−トリプトファン、N
−イソブチリル−L−トリプトファン、N−バレリル−
L−トリプトファン、N−バレリル−D−トリプトファ
ン、N−イソバレリル−L−トリプトファン、N−イソ
バレリル−DL−トリプトファン、N−(2−メチルバ
レリル)−L−トリプトファン、N−(3−メチルバレ
リル)−L−トリプトファン、N−(4−メチルバレリ
ル)−L−トリプトファン、N−t−ブチルアセチル−
L−トリプトファン、N−ピバロイル−L−トリプトフ
ァン、N−カプロイル−L−トリプトファン、N−(2
−エチルヘキサノイル)−L−トリプトファン、N−
(2−メチルヘキサノイル)−L−トリプトファン、N
−ベンゾイル−L−トリプトファン、N−(2−ヒドロ
キシベンゾイル)−L−トリプトファン、N−(3−ヒ
ドロキシベンゾイル)−L−トリプトファン、N−(4
−ヒドロキシベンゾイル)−L−トリプトファン、N−
(4−メチルバレリル)−1−ホルミル−L−トリプト
ファン、N−(4−メチルバレリル)−1−ホルミル−
DL−トリプトファン、N−(4−メチルバレリル)−
1−アセチル−L−トリプトファン、N−(4−メチル
バレリル)−1−メチル−DL−トリプトファン、N−
バレリル−1−ホルミル−L−トリプトファンン、N−
(4−メチルバレリル)−1−アセチル−L−トリプト
ファン、N−バレリル−1−メチル−DL−トリプトフ
ァン等が挙げられる。
【0028】本発明において、上記置換トリプトファン
誘導体(1)を調製するには、例えば、以下に示す製造
法等により容易に得ることができるが、これに限定され
るものではない。
【0029】製造法 置換トリプトファン誘導体(1)は、下記〔化5〕に示
す反応式(A)に従って、トリプトファン誘導体(2)
と化合物(3)又は化合物(4)とを、塩基の存在下又
は非存在下で反応させることで得ることができる。
【0030】上記の反応は、1モルのトリプトファン誘
導体(2)に対して、0.5〜3.0モルの化合物
(3)を用い、−50〜200℃、好ましくは−20〜
100℃の温度で数時間攪拌することにより行うのが好
ましい。上記塩基としては、反応に悪影響を及ぼさなけ
ればいかなるものでも用いうるが、例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、ピリジン、トリエチルアミン
等が好適に用いられる。また、上記の反応は、無溶媒あ
るいは反応に不活性な溶媒中で行うことができ、該溶媒
としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、クロロホルム、ジクロロメタン、水、水−テトラヒ
ドロフラン混合溶媒、水−1,4−ジオキサン混合溶媒
等が好適に用いられる。
【0031】上記反応終了後、溶媒を用いた場合は該溶
媒を留去し、クロマトグラフィー、再結晶、蒸留等の手
段で精製することにより、本発明に用いられる置換トリ
プトファン誘導体(1)を単離することができる。
【0032】
【化5】
【0033】また、本発明の美白化粧料に用いられる上
記置換トリプトファン誘導体(1)の塩は、上記置換ト
リプトファン誘導体(1)の有機塩基による塩及び無機
塩基による塩が広く挙げられる。具体的には、上記置換
トリプトファン誘導体(1)のアミノ酸塩、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げら
れ、特に好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属塩が挙げられる。これらの塩の置換位置として
は、上記置換トリプトファン誘導体(1)におけるR1
がカルボキシル基を有するアシル基であるときのカルボ
キシル基の水素原子の位置、R2 がヒドロキシル基であ
るときの水素原子の位置等が好ましく挙げられる。
【0034】上記置換トリプトファン誘導体(1)の塩
としては、上記置換トリプトファン誘導体(1)として
例示した化合物の塩等が好ましく挙げられ、具体的に
は、N−ブチリル−L−トリプトファンナトリウム塩、
N−イソブチリル−L−トリプトファンカリウム塩、N
−バレリル−L−トリプトファンナトリウム塩、N−イ
ソバレリル−L−トリプトファンリジン塩、N−(2−
メチルバレリル)−L−トリプトファンナトリウム塩、
N−(3−メチルバレリル)−L−トリプトファンアル
ギニン塩、N−(4−メチルバレリル)−L−トリプト
ファンナトリウム塩、N−t−ブチルアセチル−L−ト
リプトファンアンモニウム塩、N−ピバロイル−トリプ
トファンアルギニン塩、N−カプロイル−L−トリプト
ファンナトリウム塩、N−(2−エチルヘキサノイル)
−L−トリプトファンカリウム塩、N−(2−メチルヘ
キサノイル)−L−トリプトファンアルギニン塩、N−
ベンゾイル−L−トリプトファンカリウム塩、N−(2
−ヒドロキシベンゾイル)−L−トリプトファンリジン
塩、N−(3−ヒドロキシベンゾイル)−L−トリプト
ファンナトリウム塩、N−(4−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−トリプトファンカリウム塩、N−o−トルイ
ル−L−トリプトファンナトリウム塩、N−m−トルイ
ル−L−トリプトファンカリウム塩、N−p−トルイル
−L−トリプトファンナトリウム塩、N−(2−カルボ
キシベンゾイル)−L−トリプトファンカルシウム塩、
N−(3−カルボキシベンゾイル)−L−トリプトファ
ンジナトリウム塩、N−(4−カルボキシベンゾイル)
−L−トリプトファンマグネシウム塩、N−フェニルア
セチル−L−トリプトファンナトリウム塩、N−(2−
フェニルプロパノイル)−L−トリプトファンナトリウ
ム塩、N−(4−メチルバレリル)−1−ホルミル−L
−トリプトファンカリウム塩、N−(4−メチルバレリ
ル)−1−メチル−DL−トリプトファンナトリウム塩
等が挙げられる。
【0035】上記置換トリプトファン誘導体(1)の塩
を調製するには、例えば、上記置換トリプトファン誘導
体(1)を上記有機塩基又は無機塩基と公知の方法によ
り反応をさせる等して、容易に得ることができる。
【0036】本発明の美白化粧料において、上記有効成
分として用いられる置換トリプトファン誘導体(1)又
はその塩は、それぞれ単独で又はぞれぞれの任意の2種
以上を混合して用いられる。
【0037】また、本発明の美白化粧料における上記有
効成分の含有量は、美白化粧料全体に対し、好ましくは
0.0001〜50重量%、更に好ましくは0.01〜
20重量%である。
【0038】また、本発明の美白化粧料は、上記有効成
分に、更に、美白剤、紫外線吸収剤及び角化改善剤から
なる群から選ばれた1種又は2種以上を配合することに
より、美白効果が更に向上し、また、メラニン抑制効果
の向上のみならず、日焼けの予防効果を有する美白化粧
料として用いられるものである。
【0039】上記美白剤としては、アラントイン、ビタ
ミンE誘導体、グリチルリチン、アスコルビン酸リン酸
エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸誘導体、コ
ージ酸、アルブチン、パンテチン酸誘導体、プラセンタ
エキス、抗炎症剤、ヨクイニン、緑茶、葛根、桑白皮、
甘草、オウゴン、アロエ、橙皮、カミツレ、霊芝等の各
種生薬・植物抽出物等の公知の美白剤が挙げられる。上
記美白剤の配合量は、美白化粧料全体に対し、好ましく
は0.0001〜40重量%、更に好ましくは0.01
〜20重量%である。
【0040】また、上記紫外線吸収剤としては、ジベン
ゾイルメタン誘導体、ケイ皮酸エステル誘導体、ベンゾ
フェノン誘導体、p−アミノ安息香酸誘導体等の有機系
紫外線吸収剤、及び亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チ
タン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム等の無機系
紫外線吸収剤等が挙げられる。上記紫外線吸収剤の配合
量は、美白化粧料全体に対し、好ましくは0.1〜20
重量%、更に好ましくは0.5〜10重量%である。
【0041】また、上記角化改善剤としては、スフィン
ゴシン誘導体や特開平5−194185号公報に記載の
下記〔化6〕の一般式で表されるアミン誘導体等が挙げ
られる。上記角化改善剤の配合量は、美白化粧料全体に
対し、好ましくは0.0001〜40重量%、更に好ま
しくは0.01〜20重量%である。
【0042】
【化6】
【0043】また、本発明の美白化粧料には、上記有効
成分、上記の公知の美白剤、上記紫外線吸収剤、上記角
化改善剤以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、任
意の成分を配合することができる。上記の任意の成分
は、美白化粧料の剤型に応じて、公知の皮膚外用剤や顔
面化粧用化粧料に通常配合される成分、例えば、精製
水、エタノール、油状成分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、
乳化剤、薬効成分、粉体、香料、乳化安定剤、pH調整
剤等が用いられる。
【0044】具体的には、上記油状成分としては、流動
パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラ
ン、ミツロウ、カルナバロウ、オリーブ油、ラノリン、
高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合
成エステル油、シリコーン油、フッ素系油剤等が挙げら
れる。
【0045】また、上記保湿剤としては、ソルビトー
ル、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピ
レングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−
ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウ
ム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリエチレ
ングリコール等が挙げられる。
【0046】また、上記増粘剤としては、カルボキシビ
ニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶性高分
子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質等が挙げ
られる。
【0047】また、上記防腐剤としては、尿素、メチル
パラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチル
パラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
【0048】また、上記乳化剤としては、レシチン、水
素添加レシチン、α−モノアルキルグリセリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、シリ
コーン乳化剤等が挙げられる。
【0049】また、上記粉体としては、タルク、セリサ
イト、マイカ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バー
ミキュライト、硫酸バリウム、ベンガラ、酸化鉄、群青
等が挙げられる。
【0050】また、上記pH調整剤としては、乳酸−乳
酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝
剤が挙げられる。
【0051】本発明の美白化粧料は、常法により種々の
形態にすることができ、その形態には特に制限されない
が、一般には、ローション状、乳液状、クリーム状、軟
膏状、スティック状、有機溶媒や精製水などによる溶液
状、パック状、ゲル状等とするのが好ましい。即ち、本
発明の美白化粧料は、ローション、オイルエッセンス、
O/W型又はW/O型のクリーム、乳化型化粧料、パッ
ク、軟膏、美白ファンデーション等の美白化粧料や、化
粧乳液、化粧水、油性化粧料、口紅、ファンデーショ
ン、皮膚洗浄剤、ヘアトニック、整髪剤、養毛剤、育毛
剤、浴用剤、シャンプー、リンス等の皮膚外用剤として
使用される。
【0052】本発明の美白化粧料は、紫外線による皮膚
の炎症、しみ、そばかす、日焼け後の色素沈着部等の患
部に局所的に適用することにより、該部位を治療・改善
し正常な皮膚色に戻すことができるものであり、また、
予め局所的に適用した場合には、上記症状を予防するこ
とができるものである。
【0053】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の美白化粧料を
更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。尚、実施例1〜11は、本発明の美白化粧料に用
いられる置換トリプトファン誘導体の合成例であり、実
施例12は、本発明の美白化粧料に用いられる置換トリ
プトファン誘導体の評価試験例であり、実施例13〜3
2は、本発明の美白化粧料の実施例である。
【0054】実施例1〔N−(4−メチルバレリル)−
L−トリプトファン(化合物1)の合成〕 L−トリプトファン17.7g(0.87mol)を蒸
留水:テトラヒドロフラン(1:1)混合溶液100ml
中に溶解し、0℃に冷却した。この溶液をよく攪拌しな
がら、これに、水酸化ナトリウム10.4g(2.61
mol)を蒸留水50mlに溶解せしめたものを加え、そ
のままの温度で30分間攪拌した。さらにこれに、その
ままの温度で、4−メチルバレリルクロリド11.7g
(0.87mol)と水酸化ナトリウム10.4g
(2.61mol)を蒸留水50mlに溶解せしめたもの
をそれぞれ滴下した。滴下終了よりそのままの温度で1
時間攪拌し、さらに、室温で2時間攪拌し反応を終了し
て反応液を得た。上記反応液にジエチルエーテル200
mlを加えて抽出した後、その水相を氷冷し、さらに5重
量%塩酸を加え中和した。これを、酢酸エチル1000
mlを用いて3回に分けて抽出を行った。得られた抽出液
を水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、濾過した。次いで、得られた濾液か
ら溶媒を留去して得た残留物をジクロロメタン−n−ヘ
キサンで再結晶したところ、生成物14.1gを得た。
得られた生成物の分析結果は以下の通りであり、該生成
物が下記化学式〔化7〕に示すN−(4−メチルバレリ
ル)−L−トリプトファン(化合物1)であることを確
認した(白色結晶、収率54%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 0.80(d,6H,J=6Hz)、1.24〜1.4
7(m,1H)、1.31(t,2H,J=7Hz)、
2.06(t,2H,J=7Hz)、2.97(dd,
1H,J=9,15Hz)、3.13(dd,1H,J
=5,15Hz)、4.41〜4.52(m,1H)、
6.91〜7.09(m,2H)、7.11(d,1
H,J=2Hz)、7.31(d,1H,J=7H
z)、7.52(d,1H,J=7Hz)、8.04
(d,1H,J=8Hz)、10.84(s,1H)、
12.54(br.s,1H) IR(KBr、cm-1) 3436、3352、2952、2864、1704、
1622、1550、1126、740
【0055】
【化7】
【0056】実施例2〔N−(4−メチルバレリル)−
L−トリプトファンナトリウム塩(化合物2)の合成〕 N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化
合物1)7.0g(0.23mol)をエタノール50
mlに溶解して、該化合物1のエタノール溶液を得、これ
を0℃に冷却した。この溶液をよく攪拌しながら、これ
に、水酸化ナトリウム0.9g(0.23mol)を蒸
留水20mlに溶解せしめたものを加え、20分間そのま
まの温度で攪拌し反応を終了して反応液を得た。上記反
応液を減圧濃縮して溶媒を留去した後、得られた残留物
をエタノール:ジエチルエーテルで再結晶して、生成物
4.7gを得た。得られた生成物の分析結果は以下の通
りであり、該生成物が下記化学式〔化8〕に示すN−
(4−メチルバレリル)−L−トリプトファンナトリウ
ム塩(化合物2)であることを確認した(白色結晶、収
率63%)。1 H−NMR(D2 O、δ、ppm) 0.62(d,3H,J=6Hz)、0.63(d,3
H,J=6Hz)、0.96〜1.16(m,3H)、
2.02(t,2H,J=7Hz)、3.06(dd,
1H,J=7,15Hz)、3.35(dd,1H,J
=5,15Hz)、4.52〜4.59(m,1H)、
7.03〜7.18(m,4H)、7.39(d,1
H,J=7Hz)、7.61(d,1H,J=7Hz) IR(KBr、cm-1) 3420、2960、2876、1632、1598、
1526、1404、1094、736
【0057】
【化8】
【0058】実施例3〔N−(2−エチルヘキサノイ
ル)−L−トリプトファン(化合物3)の合成〕 L−トリプトファン17.7gをL−トリプトファン1
0.0gに換え、4−メチルバレリルクロリド11.7
gを2−エチルヘキサノイルクロリド8.0gに換えた
以外は、実施例1と同様な方法で生成物11.7gを得
た。得られた生成物の分析結果は以下の通りであり、該
生成物が下記化学式〔化9〕に示すN−(2−エチルヘ
キサノイル)−L−トリプトファン(化合物3)である
ことを確認した(透明油状物質、収率73%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 0.55〜1.54(m,14H)、2.07〜2.1
9(m,1H)、3.00(dd,1H,J=9,14
Hz)、3.18(dd,1H,J=5,14Hz)、
4.52〜4.64(m,1H)、6.92〜7.08
(m,2H)、7.11(d,1H,J=2Hz)、
7.30(d,1H,J=7Hz)、7.53(d,1
H,J=7Hz)、7.99(d,1H,J=8H
z)、10.76(s,1H)、12.38(br.
s,1H) IR(KBr、cm-1) 3424、2950、2876、1728、1632、
1522、1220、738
【0059】
【化9】
【0060】実施例4〔N−(3−フェニルプロパノイ
ル)−L−トリプトファン(化合物4)の合成〕 L−トリプトファン17.7gをL−トリプトファン1
2.1gに換え、4−メチルバレリルクロリド11.7
gを3−フェニルプロパノイルクロリド10.0gに換
えた以外は、実施例1と同様な方法で生成物15.6g
を得た。得られた生成物の分析結果は以下の通りであ
り、該生成物が下記化学式〔化10〕に示すN−(3−
フェニルプロパノイル)−L−トリプトファン(化合物
4)であることを確認した(白色結晶、収率78%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 2.39(t,2H,J=7Hz)、2.75(t,2
H,J=7Hz)、3.00(dd,1H,J=8,1
5Hz)、3.17(dd,1H,J=5,15H
z)、4.46〜4.56(m,1H)、6.93〜
7.26(m,7H)、7.08(d,1H,J=2H
z)、7.33(d,1H,J=7Hz)、7.53
(d,1H,J=7Hz)、8.15(d,1H,J=
8Hz)、10.80(s,1H)、12.65(b
r.s,1H) IR(KBr、cm-1) 3416、3320、2936、1714、1630、
1560、1258、742
【0061】
【化10】
【0062】実施例5〔N−(2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−トリプトファン(化合物5)の合成〕 L−トリプトファン17.7gをL−トリプトファン
5.0gに換え、4−メチルバレリルクロリド11.7
gをアセチルサリチルクロリド5.1gに換えた以外
は、実施例1と同様な方法で生成物5.5gを得た。得
られた生成物の分析結果は以下の通りであり、該生成物
が下記化学式〔化11〕に示すN−(2−ヒドロキシン
ベンゾイル)−L−トリプトファン(化合物5)である
ことを確認した(白色結晶、収率68%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 3.24(dd,1H,J=8,15Hz)、3.35
(dd,1H,J=5,15Hz)、4.68〜4.7
8(m,1H)、6.84〜7.11(m,5H)、
7.16(s,1H)、7.29〜7.40(m,2
H)、7.56(d,1H,J=8Hz)、7.91
(d,1H,J=8Hz)、8.95(d,1H,J=
7Hz)、10.81(s,1H)、11.92(s,
1H)、12.78(br.s,1H) IR(KBr、cm-1) 3424、3060、1732、1642、1610、
1535、1236、742
【0063】
【化11】
【0064】実施例6〔N−(2−カルボキシベンゾイ
ル)−L−トリプトファン(化合物6)の合成〕 L−トリプトファン17.7gをL−トリプトファン
2.0gに換え、4−メチルバレリルクロリド11.7
gを無水フタル酸1.5gに換えた以外は、実施例1と
同様な方法で生成物2.3gを得た。得られた生成物の
分析結果は以下の通りであり、該生成物が下記化学式
〔化12〕に示すN−(2−カルボキシベンゾイル)−
L−トリプトファン(化合物6)であることを確認した
(白色結晶、収率71%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 3.15(dd,1H,J=7,15Hz)、3.32
(dd,1H,J=5,15Hz)、4.64〜4.7
2(m,1H)、6.93〜7.10(m,3H)、
7.22(s,1H)、7.35(d,1H,J=7H
z)、7.47〜7.60(m,4H)、8.09(d
d,1H,J=3,6Hz)、10.97(s,1
H)、12.20(br.s,2H) IR(KBr、cm-1) 3420、2964、2650、1716、1284、
740
【0065】
【化12】
【0066】実施例7〔N−(4−カルボキシベンゾイ
ル)−L−トリプトファン(化合物7)の合成〕 L−トリプトファン17.7gをL−トリプトファン
5.0gに換え、4−メチルバレリルクロリド11.7
gをテレフタル酸モノメチルエステルクロリド4.9g
に換えた以外は、実施例1と同様な方法で生成物5.2
4gを得た。得られた生成物の分析結果は以下の通りで
あり、該生成物が下記化学式〔化13〕に示すN−(4
−カルボキシベンゾイル)−L−トリプトファン(化合
物7)であることを確認した(白色結晶、収率68
%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 3.21(dd,1H,J=12,15Hz)、3.3
2(dd,1H,J=5,15Hz)、4.62〜4.
73(m,1H)、6.93〜7.09(m,2H)、
7.20(s,1H)、7.31(d,1H,J=7H
z)、7.59(d,1H,J=7Hz)、7.87〜
8.00(m,4H)、8.83(d,1H,J=8H
z)、10.80(s,1H)、12.31(br.
s,2H) IR(KBr、cm-1) 3400、3072、1738、1682、1634、
1534、1292、1088、730
【0067】
【化13】
【0068】実施例8〔N−(4−メチルバレリル)−
1−メチル−DL−トリプトファン(化合物8)の合
成〕 L−トリプトファン17.7gを1−メチル−DL−ト
リプトファン1.0gに換え、4−メチルバレリルクロ
リド11.7gを4−メチルバレリルクロリド1.2g
に換えた以外は、実施例1と同様な方法で生成物0.8
gを得た。得られた生成物の分析結果は以下の通りであ
り、該生成物が下記化学式〔化14〕に示すN−(4−
メチルバレリル)−1−メチル−DL−トリプトファン
(化合物8)であることを確認した(白色結晶、収率5
9%)。1 H−NMR(CDCl3 、δ、ppm) 0.81(d,6H,J=7Hz)、1.35〜1.5
6(m,3H)、2.13(t,2H,J=8Hz)、
3.29(dd,1H,J=5,15Hz)、3.39
(dd,1H,J=5,15Hz)、3.70(s,3
H)、4.89〜4.99(m,1H)、6.14
(d,1H,J=8Hz)、6.89(s,1H)、
7.04〜7.12(m,1H)、7.17〜7.29
(m,2H)、9.58(br.s,1H) IR(KBr、cm-1) 3296、3054、2960、1716、1650、
1550、734
【0069】
【化14】
【0070】実施例9〔N−(4−メチルバレリル)−
1−ホルミル−L−トリプトファン(化合物9)の合
成〕 L−トリプトファン17.7gを1−ホルミル−L−ト
リプトファン2.0gに換え、4−メチルバレリルクロ
リド11.7gを4−メチルバレリルクロリド1.2g
に換えた以外は、実施例1と同様な方法で生成物2.3
gを得た。得られた生成物の分析結果は以下の通りであ
り、該生成物が下記化学式〔化15〕に示すN−(4−
メチルバレリル)−1−ホルミル−L−トリプトファン
(化合物9)であることを確認した(白色結晶、収率8
1%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 0.75(d,6H,J=6Hz)、1.24〜1.4
1(m,3H)、2.04(t,2H,J=7Hz)、
2.98(dd,1H,J=9,15Hz)、3.18
(dd,1H,J=5,15Hz)、4.46〜4.5
8(m,1H)、7.28〜7.36(m,3H)、
7.59(d,1H,J=9Hz)、7.63(d,1
H,J=9Hz)、8.00(d,1H,J=8H
z)、8.28(s,1H)、9.23及び9.61
(s,1H)、12.10(br.s,1H) IR(KBr、cm-1) 3340、2964、1710、1464、1264、
744
【0071】
【化15】
【0072】実施例10〔N−バレリル−L−トリプト
ファン(化合物10)の合成〕 L−トリプトファン17.7gをL−トリプトファン
2.0gに換え、4−メチルバレリルクロリド11.7
gを無水吉草酸1.8gに換えた以外は、実施例1と同
様な方法で生成物2.1gを得た。得られた生成物の分
析結果は以下の通りであり、該生成物が下記化学式〔化
16〕に示すN−バレリル−L−トリプトファン(化合
物10)であることを確認した(白色結晶、収率74
%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 0.79(t,3H,J=7Hz)、1.04〜1.3
1(m,2H)、1.32〜1.49(m,2H)、
2.05(t,2H,J=7Hz)、2.97(dd,
1H,J=9,15Hz)、3.15(dd,1H,J
=5,15Hz)、4.43〜4.53(m,1H)、
6.92〜7.11(m,3H)、7.31(d,1
H,J=8Hz)、7.52(d,1H,J=8H
z)、8.02(d,1H,J=8Hz)、10.80
(s,1H)、12.58(br.s,1H) IR(KBr、cm-1) 3424、2964、2876、1732、1630、
1532、1230、740
【0073】
【化16】
【0074】実施例11〔N−バレリル−D−トリプト
ファン(化合物11)の合成〕 L−トリプトファン17.7gをD−トリプトファン
2.0gに換え、4−メチルバレリルクロリド11.7
gを無水吉草酸1.8gに換えた以外は、実施例1と同
様な方法で生成物2.3gを得た。得られた生成物の分
析結果は以下の通りであり、該生成物が下記化学式〔化
17〕に示すN−バレリル−D−トリプトファン(化合
物11)であることを確認した(白色結晶、収率82
%)。1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 0.81(t,3H,J=7Hz)、1.05〜1.2
7(m,2H)、1.34〜1.48(m,2H)、
2.08(t,2H,J=7Hz)、3.01(dd,
1H,J=9,15Hz)、3.19(dd,1H,J
=5,15Hz)、4.46〜4.56(m,1H)、
6.93〜7.12(m,3H)、7.32(d,1
H,J=8Hz)、7.53(d,1H,J=8H
z)、8.00(d,1H,J=8Hz)、10.77
(s,1H)、12.41(br.s,1H) IR(KBr、cm-1) 3420、2964、2876、1732、1630、
1532、1230、740
【0075】
【化17】
【0076】実施例12〈美白効果〔増感剤を利用した
UV−A誘導色素斑(PUVA)に対する効果〕試験〉 下記〔表2〕に示すサンプル(80重量%エタノール溶
液)を調製し、その連続塗布による美白効果試験を下記
の試験方法に従って行った。また、美白効果の評価は、
下記の評価基準に従って評価した。その結果を下記〔表
2〕に示す。
【0077】〔試験方法〕有色モルモット(5〜7匹)
に光増感剤(8−メトキシソラレン)を腹腔内投与し、
その30分後にUVA(1mJ/cm2)を照射し、2週間か
けて上記有色モルモットに色素斑を形成させた。その
後、調製した上記サンプルを1日2回、3週間にわたっ
て連続塗布することにより色紙斑の消退効果を調べ、こ
れを美白効果として評価した。上記の美白効果の評価
は、色差計(日本電色社製、OFC−1001DP)に
より7日毎に色素斑のマンセル値を測定し、該マンセル
値から△L値(経時変化)を算出し、サンプル塗布部分
の△L値から、サンプル未塗布部の△L値を差し引いた
値(△△L)により行った。尚、△△L値は、下記〔数
1〕の式にて表される。
【0078】
【数1】
【0079】〔評価基準〕各被験モルモットについて下
記〔表1〕に示す基準により評価点をつけ、その平均点
をもって評価した。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】以下の実施例13〜32の美白化粧料を各
々の方法により調製した。得られた美白化粧料は、何れ
も美白効果に優れ、しかも副作用の殆どない皮膚に対す
る安全性に優れたものであった。
【0083】 実施例13〔色素沈着改善用ローション〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化合物1) 0.5(重量%) ・グリセリン 4.0 ・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 ・エタノール 10.0 ・ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0084】 実施例14〔色素沈着改善用ローション〕 ・N−(4−メチルバレリル)−1−メチル−DL−トリプトファン(化合物8 ) 0.5(重量%) ・グリセリン 4.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 1.5 ・エタノール 10.0 ・ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0085】 実施例15〔色素沈着改善用オイルエッセンス〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化合物1) 1.0(重量%) ・ミンク油 59.0 ・小麦胚芽油 40.0 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0086】 実施例16〔色素沈着改善用オイルエッセンス〕 ・N−バレリル−D−トリプトファン(化合物11) 1.0(重量%) ・ミンク油 59.0 ・小麦胚芽油 40.0 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0087】 実施例17〔色素沈着改善用W/O型クリーム〕 ・N−(2−エチルヘキサノイル)−L−トリプトファン(化合物3) 0.1(重量%) ・ワセリン 6.0 ・コレステロール 0.6 ・セタノール 0.5 ・ソルビタンセスキオレート 2.0 ・液状ラノリン 4.0 ・イソプロピルパルミテート 8.0 ・スクワレン 10.0 ・固型パラフィン 4.0 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0088】 実施例18〔色素沈着改善用W/O型クリーム〕 ・N−(2−カルボキシベンゾイル)−L−トリプトファン(化合物6) 0.1(重量%) ・ワセリン 6.0 ・コレステロール 0.6 ・セタノール 0.5 ・ソルビタンセスキオレート 2.0 ・液状ラノリン 4.0 ・イソプロピルパルミテート 8.0 ・スクワレン 10.0 ・固型パラフィン 4.0 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0089】 実施例19〔色素沈着改善用O/W型クリーム〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファンナトリウム塩(化合物2) 0.2(重量%) ・ステアリン酸 2.0 ・セタノール 4.0 ・ワセリン 5.0 ・スクワレン 8.0 ・硬化パーム油 4.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・L−アルギニン10.0重量%水酸化カリウム 0.2 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0090】 実施例20〔色素沈着改善用O/W型クリーム〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化合物1) 0.2(重量%) ・ステアリン酸 2.0 ・セタノール 4.0 ・ワセリン 5.0 ・スクワレン 8.0 ・硬化パーム油 4.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・L−アルギニン10.0重量%水酸化カリウム 0.2 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0091】 実施例21〔色素沈着改善用乳化型化粧料〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化合物1) 1.0(重量%) ・ステアリン酸 1.0 ・セタノール 2.0 ・ワセリン 2.5 ・スクワレン 4.0 ・硬化パーム油 2.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・ジプロピレングリコール 3.0 ・水酸化カリウム 0.2 ・カルボキシビニルポリマー 0.2 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0092】 実施例22〔色素沈着改善用乳化型化粧料〕 ・N−バレリル−L−トリプトファン(化合物10) 1.0(重量%) ・ステアリン酸 1.0 ・セタノール 2.0 ・ワセリン 2.5 ・スクワレン 4.0 ・硬化パーム油 2.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・ジプロピレングリコール 3.0 ・水酸化カリウム 0.2 ・カルボキシビニルポリマー 0.2 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0093】 実施例23〔色素沈着改善用パック〕 ・N−(3−フェニルプロパノイル)−L−トリプトファン(化合物4) 0.2(重量%) ・ポリビニルアルコール 12.0 ・カルボキシメチルセルロールナトリウム 3.0 ・ジプロピレングリコール 2.0 ・グリセリン 2.0 ・エタノール 5.0 ・オリーブ油 3.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.5 ・酸化チタン 8.0 ・カオリン 6.0 ・香料 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0094】 実施例24〔色素沈着改善用パック〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化合物1) 0.2(重量%) ・ポリビニルアルコール 12.0 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ・ジプロピレングリコール 2.0 ・グリセリン 2.0 ・エタノール 5.0 ・オリーブ油 3.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.5 ・酸化チタン 8.0 ・カオリン 6.0 ・香料 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0095】 実施例25〔色素沈着改善用軟膏〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化合物1) 2.0(重量%) ・白色ワセリン 98.0 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0096】 実施例26〔色素沈着改善用軟膏〕 ・N−バレリル−L−トリプトファン(化合物10) 2.0(重量%) ・白色ワセリン 98.0 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0097】 実施例27〔色素沈着改善用軟膏〕 ・N−(2−ヒドロキシベンゾイル)−L−トリプトファン(化合物5) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0098】 実施例28〔色素沈着改善用軟膏〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファン(化合物1) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0099】 実施例29〔色素沈着改善用軟膏〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファンナトリウム塩(化合物2) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・スフィンゴシン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0100】 実施例30〔色素沈着改善用軟膏〕 ・N−バレリル−L−トリプトファン(化合物10) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・スフィンゴシン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0101】 実施例31〔美白ファンデーション〕 ・N−(4−メチルバレリル)−L−トリプトファンナトリウム塩(化合物2) 2.0(重量%) ・ステアリン酸 2.4 ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ・ステアリルアルコール 0.2 ・液状ラノリン 2.0 ・流動パラフィン 3.0 ・パーソルMCX 3.0 ・ミリスチン酸イソプロピル 8.5 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ・ベントナイト 0.5 ・プロピレングリコール 4.0 ・トリエタノールアミン 1.1 ・酸化亜鉛 8.0 ・タルク 4.0 ・香料 0.1 ・防腐剤 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0102】 実施例32〔美白ファンデーション〕 ・N−(4−メチルバレリル)−1−メチル−DL−トリプトファン(化合物8 ) 2.0(重量%) ・ステアリン酸 2.4 ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ・ステアリルアルコール 0.2 ・液状ラノリン 2.0 ・流動パラフィン 3.0 ・パーソルMCX 3.0 ・ミリスチン酸イソプロピル 8.5 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ・ベントナイト 0.5 ・プロピレングリコール 4.0 ・トリエタノールアミン 1.1 ・酸化亜鉛 8.0 ・タルク 4.0 ・香料 0.1 ・防腐剤 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0103】
【発明の効果】本発明の美白化粧料は、表皮への異常な
メラニン色素の沈着を予防あるいは改善する等の美白効
果に優れ、しかも、副作用の殆どない皮膚に対する安全
性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 光利 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606−6 花王市 貝社宅 (72)発明者 森崎 尚子 栃木県芳賀郡市貝町市塙4594 花王城見寮 E−211 (72)発明者 矢田 幸博 栃木県芳賀郡二宮町久下田西1丁目115− 1 (72)発明者 芋川 玄爾 栃木県宇都宮市氷室町1022−89

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〔化1〕の一般式(1)で表される
    置換トリプトファン誘導体又はその塩の1種又は2種以
    上を有効成分として含有する美白化粧料。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記置換トリプトファン誘導体又はその
    塩が、下記〔化2〕の一般式(1')で表される置換トリ
    プトファン誘導体又はその塩である請求項1記載の美白
    化粧料。 【化2】
  3. 【請求項3】 更に、美白剤、紫外線吸収剤及び角化改
    善剤からなる群から選ばれた1種又は2種以上を含有す
    る請求項1又は2記載の美白化粧料。
JP18960894A 1994-08-11 1994-08-11 美白化粧料 Pending JPH0853332A (ja)

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