JPH0848621A - 美白化粧料 - Google Patents

美白化粧料

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JPH0848621A
JPH0848621A JP12684295A JP12684295A JPH0848621A JP H0848621 A JPH0848621 A JP H0848621A JP 12684295 A JP12684295 A JP 12684295A JP 12684295 A JP12684295 A JP 12684295A JP H0848621 A JPH0848621 A JP H0848621A
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hydroxybenzoic acid
acid
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JP12684295A
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Yasuto Suzuki
康人 鈴木
Yukihiro Ohashi
幸浩 大橋
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Mitsutoshi Kimura
光利 木村
Naoko Morizaki
尚子 森崎
Yukihiro Yada
幸博 矢田
Genji Imokawa
玄爾 芋川
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表皮への異常なメラニン色素の沈着を予防あ
るいは改善する等の美白効果に優れ、しかも、副作用の
殆どない皮膚に対する安全性に優れた美白化粧料、及び
色素沈着改善効果及び皮脂抑制効果等の皮膚外用効果を
有し、且つ皮膚に対する安全性を十分に満足する新規な
置換安息香酸誘導体及び該置換安息香酸を含有する皮膚
外用剤を提供すること。 【構成】 下記〔化1〕の一般式(1)で表される置換
安息香酸誘導体又はその塩の1種又は2種以上を有効成
分として含有する美白化粧料、及び下記〔化2〕の一般
式(1’)で表される新規な置換安息香酸誘導体及びそ
の塩、並びに該置換安息香酸誘導体又はその塩の1種又
は2種以上を有効成分として含有する皮膚外用剤。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安全で且つ色素沈着予
防効果及び改善効果に優れた美白化粧料並びに新規な置
換安息香酸誘導体及び該置換安息香酸誘導体を含有する
皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】しみ・
そばかす及び日焼け後の肌への色素沈着は、加齢に伴い
発生、増加、或いは消失しにくくなり、中高年齢層にと
って悩みとなっている。これらの色素沈着症の発症機構
は未だ解明されていないが、太陽光線、特に紫外線やメ
ラノサイト刺激ホルモン等の作用により表皮メラノサイ
トのメラニン合成機構が亢進するためであると考えられ
ている。
【0003】また、表皮角化細胞(ケラチノサイト)の
加齢に伴う角化遅延もメラニンの表皮外への排泄速度を
遅延させ、メラニン合成能の亢進と合わせて、表皮内の
メラニン顆粒密度の増加、即ち臨床的に色素沈着が増加
する症状を発現させるものと考えられている。更にそれ
らの色素沈着部は局部的に存在し、周囲の正常皮膚色と
明らかな差異を生ずることもある。
【0004】このため上記の後天的な色素沈着部を正常
な皮膚色にまで回復させる薬剤や、色素沈着を予防する
薬剤が強く望まれており、これまでにも多くの薬剤が開
発され商品化されている。
【0005】例えば、近年、優れた還元能を有するビタ
ミンC(L−アスコルビン酸)誘導体を用いた化粧料が
提案されているが、ビタミンC誘導体は安定性に難があ
るとともに、外用では殆ど効果が認められていない。
【0006】また、欧米において、ハイドロキノンがし
みの治療や黒人皮膚を白くする等の用途の薬剤として用
いられているが、ハイドロキノンは、それ自体の安全性
(刺激性、アレルギー性)に問題があり、また、白斑を
生じさせるケースもある等の点から一般用薬剤に配合す
るには問題がある。
【0007】これらの他にもメラニン抑制剤としてイン
ビトロ(in vitro)のチロシナーゼ活性阻害試験で効力
を示す種々の物質が報告されている。それらのうち、安
息香酸誘導体については、短鎖アルコキシ基を有するサ
リチル酸誘導体についてインビトロのチロシナーゼ活性
阻害及び美白作用が報告されている(特開平6−408
86号公報)。しかしながら、報告されているような短
鎖アルコキシ置換サリチル酸誘導体をはじめとする公知
のメラニン抑制剤でも、未だ十分な美白効果が得られ
ず、更には、皮膚刺激等の安全性も十分とはいえない。
【0008】即ち、色素沈着改善(美白)効果及び皮膚
に対する安全性の両面を十分に満足する化合物は、未だ
提案されておらず、強く要望されているのが現状であ
る。
【0009】従って、本発明の第1の目的は、表皮への
異常なメラニン色素の沈着を予防あるいは改善する等の
美白効果に優れ、しかも、副作用の殆どない皮膚に対す
る安全性に優れた美白化粧料を提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、色素沈着改
善効果及び皮脂抑制効果等の皮膚外用効果を有し、且つ
皮膚に対する安全性を十分に満足する新規な置換安息香
酸誘導体及び該置換安息香酸を含有する皮膚外用剤を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、メラニン
生成機構の研究を通して色素沈着を予防、減少あるいは
消失させることができる美白化粧料について鋭意検討し
た結果、特定の化合物を含有する美白化粧料が、上記の
第1の目的を達成し得ることを知見した。
【0012】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記〔化3〕(前記〔化1〕と同じ)の一般式
(1)で表される置換安息香酸誘導体又はその塩の1種
又は2種以上を有効成分として含有する美白化粧料を提
供するものである。
【0013】
【化3】
【0014】また、本発明は、下記〔化4〕(前記〔化
2〕と同じ)の一般式(1’)で表される新規な置換安
息香酸誘導体及びその塩を提供すること、並びに該置換
安息香酸誘導体又はその塩の1種又は2種以上を有効成
分として含有する皮膚外用剤を提供することにより、上
記の第2の目的を達成したものである。
【0015】
【化4】
【0016】以下、本発明の美白化粧料について詳述す
る。
【0017】本発明の美白化粧料は、上記一般式(1)
で表される置換安息香酸誘導体〔以下、置換安息香酸誘
導体(1)という〕又はその塩の1種又は2種以上を有
効成分として含有することを特徴とし、表皮への異常な
メラニン色素沈着予防効果等の美白効果に優れ、しか
も、副作用の殆どない皮膚に対する安全性に優れたもの
である。尚、本発明の美白化粧料において有効成分とし
て用いられる上記置換安息香酸誘導体(1)又はその塩
は、その一部が、種々の医薬品の合成中間体等として報
告されている(特開昭56−49336号公報等)公知
の化合物であるが、美白作用については全く知られてい
ない化合物である。
【0018】上記置換安息香酸誘導体(1)において、
一般式(1)中、R1 は、水素原子、ヒドロキシル基、
カルボキシル基、低級アルコキシ基(好ましくは炭素数
5以下のアルコキシ基)又は低級アルコキシカルボニル
基(好ましくは炭素数6以下のアルコキシカルボニル
基)を示す。R1 で示される低級アルコキシ基として
は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキ
シ基、t−ブトキシ基等が挙げられ、低級アルコキシカ
ルボニル基としては、メトキシカルボニル基、、エトキ
シカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカ
ルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソプロポ
キシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t−ブ
トキシカルボニル基等が挙げられる。R1 としては、上
記に示す基のいずれも好ましいが、ヒドロキシル基又は
カルボキシル基が特に好ましい。
【0019】また、R2 は、置換基を有していてもよい
アラルキル基(好ましくは炭素数5〜20のアラルキル
基)又はアリール基(好ましくは炭素数4〜15のアリ
ール基)を示す。
【0020】R2 で示される置換基を有していてもよい
アラルキル基としては、ベンジル基、2−フェニルエチ
ル基、1−フェニルエチル基、1−フェニル−2−プロ
ピル基、3−フェニル−1−プロピル基、2−フェニル
−2−ブチル基、4−フェニル−1−ブチル基、1−フ
ェニル−1−ブチル基、1−ナフチルメチル基、2−ナ
フチルメチル基、9−アントリルメチル基、4’−カル
ボキシベンジル基、2’−ヒドロキシベンジル基、3’
−ヒドロキシベンジル基、4’−ヒドロキシベンジル
基、2',4’−ジヒドロキシベンジル基、3',4’−ジ
ヒドロキシベンジル基、3',5’−ジヒドロキシベンジ
ル基、2',6’−ジヒドロキシベンジル基、4’−メチ
ルベンジル基、4’−t−ブチルベンジル基、4’−イ
ソプロピルベンジル基、4’−メトキシベンジル基、
4’−エトキシベンジル基、2',4’−ジメトキシベン
ジル基、4’−ベンジルオキシベンジル基、2',3’−
エチレンジオキシベンジル基、2−ピリジルメチル基、
3−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基等が挙げ
られる。
【0021】また、R2 で示される置換基を有していて
もよいアリール基としては、フェニル基、1ーナフチル
基、2ーナフチル基、2ーメチルフェニル基、3ーメチ
ルフェニル基、4ーメチルフェニル基、2ーヒドロキシ
フェニル基、3ーヒドロキシフェニル基、4ーヒドロキ
シフェニル基、2ーメトキシフェニル基、3ーメトキシ
フェニル基、4ーメトキシフェニル基等が挙げられる。
【0022】R2 としては、上記の置換基の何れもが好
ましいが、中でも、ベンジル基、フェニル−1−エチ
ル、4−フェニル−1−ブチル基、1−ナフチルメチル
基、2−ナフチルメチル基、9−アントリルメチル基、
4’−カルボキシベンジル基、2’−ヒドロキシベンジ
ル基、3’−ヒドロキシベンジル基、4’−ヒドロキシ
ベンジル基、3',4’−ジヒドロキシベンジル基、3',
5’−ジヒドロキシベンジル基、2−ピリジルメチル
基、3−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基等が
好ましく挙げられ、特に、ベンジル基、1−ナフチルメ
チル基、4’−ヒドロキシベンジル基、3',4’−ジヒ
ドロキシベンジル基、3',5’−ジヒドロキシベンジル
基、3−ピリジルメチル基が好ましく挙げられる。
【0023】また、R3 は、水素原子又は低級アルキル
基(好ましくは炭素数5以下のアルキル基)を示す。R
3 で示される低級アルキル基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基等が
挙げられる。R3 としては、水素原子、メチル基、エチ
ル基が好ましく、水素原子が特に好ましい。
【0024】また、式中、−O−R2 で示される基は、
ベンゼン環上のどの位置に置換していてもよいが、4
位、5位又は6位の位置に置換しているのが好ましく、
4位又は5位の位置に置換しているのが特に好ましい。
【0025】上記置換安息香酸誘導体(1)の具体例と
しては、4−ベンジルオキシ安息香酸、4−ベンジルオ
キシ−2−ヒドロキシ安息香酸、2ーフェノキシ安息香
酸、3ーフェノキシ安息香酸、4ーフェノキシ安息香
酸、4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル、5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸、6
−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸、4−
(4’−カルボキシベンジルオキシ)安息香酸、4−
(4’−カルボキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ
安息香酸、4−(4’−ヒドロキシベンジルオキシ)−
2−ヒドロキシ安息香酸、5−(4’−ヒドロキシベン
ジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(2’−
ヒドロキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香
酸、4−(3’−ヒドロキシベンジルオキシ)−2−ヒ
ドロキシ安息香酸、3−(4’−ヒドロキシベンジルオ
キシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(ピリジル−2
−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(ピ
リジル−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香
酸、4−(ピリジル−4−メチルオキシ)−2−ヒドロ
キシ安息香酸、4−(4’−メトキシベンジルオキシ)
−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(2’−メトキシベン
ジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(3’−
メトキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、
4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキ
シ安息香酸、4ー(ナフタレンー1ーメチルオキシ)ー
2ーヒドロキシ安息香酸メチル、2−(ナフタレン−1
−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、2ー(ナ
フタレンー1ーメチルオキシ)ー2ーヒドロキシ安息香
酸メチル、3−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2
−ヒドロキシ安息香酸、4ー(ナフタレンー1ーメチル
オキシ)ー2ーメトキシ安息香酸、4ー(ナフタレンー
1ーメチルオキシ)ー2ーメトキシ安息香酸メチル、4
−(ナフタレンー1ーメチルオキシ)安息香酸、4−
(ナフタレンー1ーメチルオキシ)安息香酸メチル、4
−(4’−メチルベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安
息香酸、5−(4’−メチルベンジルオキシ)−2−ヒ
ドロキシ安息香酸、6−(4’−メチルベンジルオキ
シ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(4’−t−ブチ
ルベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−
(2',3’−エチレンジオキシベンジルオキシ)−2−
ヒドロキシ安息香酸、5−(2',3’−エチレンジオキ
シベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、6−
(2',3’−エチレンジオキシベンジルオキシ)−2−
ヒドロキシ安息香酸、4ーベンジルオキシフタル酸、4
ーベンジルオキシフタル酸ジメチル等が好ましいものと
して挙げられる。
【0026】また、中でも、上記のR1 、R2 、R3
び−O−R2 の置換位置の好ましい例として挙げた置換
基及び置換位置を組み合わせた化合物が更に好ましく、
具体的には、4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息
香酸、4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸メ
チル、5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸、
6−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸、4−
(4’−ヒドロキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ
安息香酸、5−(4’−ヒドロキシベンジルオキシ)−
2−ヒドロキシ安息香酸、4−(4’−カルボキシベン
ジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(ナフタ
レン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、
4−(ナフタレン−2−メチルオキシ)−2−ヒドロキ
シ安息香酸、4−(ピリジル−3−メチルオキシ)−2
−ヒドロキシ安息香酸、4−(2',3’−エチレンジオ
キシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4ー
ベンジルオキシフタル酸等が挙げられる。
【0027】また、上記置換安息香酸誘導体(1)とし
ては、下記〔化5〕(前記〔化2〕と同じ)の一般式
(1’)で表される置換安息香酸誘導体が、文献未記載
の新規化合物であり、特に優れた美白作用を有するの
で、特に好ましく用いられる。
【0028】尚、一般式(1’)中、R4 は、1−ナフ
チル基、2−ナフチル基、9−アントリル基、4’−カ
ルボキシフェニル基、2’−ヒドロキシフェニル基、
3’−ヒドロキシフェニル基、4’−ヒドロキシフェニ
ル基、2’,3’−ジヒドロキシフェニル基、2−ピリ
ジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基又は2’,
3’−エチレンジオキシフェニル基等が挙げられ、特
に、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−アントリル
基、3−ピリジル基が好ましい。R5 は、水素原子、低
級アルキル基(好ましくは炭素数5以下のアルキル基)
を示す。R5 で示される低級アルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、ペンチル基、イソブチル基、t−ブチル基
等が挙げられる。R5 としては、上記に示す基の何れも
好ましいが特に水素原子が好ましい。R6 は、ヒドロキ
シル基、低級アルコキシ基(好ましくは炭素数5以下の
アルコキシ基)を示す。R6 で示される低級アルコキシ
基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソプロポキシ基、イ
ソブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。R6
しては、上記に示す基の何れも好ましいが特にヒドロキ
シル基が好ましい。
【0029】上記一般式(1’)で表される化合物とし
ては、4−(4’−ヒドロキシベンジルオキシ)−2−
ヒドロキシ安息香酸、5−(4’−ヒドロキシベンジル
オキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、3−(4’−ヒド
ロキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4
−(4’−カルボキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキ
シ安息香酸、4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−
2−ヒドロキシ安息香酸、4−(ナフタレン−2−メチ
ルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(ナフタレ
ン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル、4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メト
キシ安息香酸、4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)
−2−メトキシ安息香酸メチル、4−(ピリジル−3−
メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(2',
3’−エチレンジオキシベンジルオキシ)−2−ヒドロ
キシ安息香酸等が挙げられる。
【0030】
【化5】
【0031】上記置換安息香酸誘導体(1)を調製する
には、例えば、以下に示す製造法1又は製造法2等によ
り容易に得ることができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0032】製造法1〔上記一般式(1)において、R
3 が低級アルキル基である置換安息香酸誘導体(1a)
の製造法〕 置換安息香酸誘導体(1a)は、下記〔化6〕に示す反
応式(A)に従って、置換安息香酸誘導体(1c)と化
合物(4)とを、塩基の存在下又は非存在下で反応させ
ることで得ることができる。上記の反応は、1モルの置
換安息香酸誘導体(1c)に対して0.5〜3.0モル
の化合物(4)を用い、−20〜300℃、好ましくは
0〜150℃の温度で数時間攪拌することにより行うの
が好ましい。上記塩基としては、反応に悪影響を及ぼさ
なければいかなるものでも用いうるが、例えば、水素化
ナトリウム、ナトリウムアミド、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が好適
に用いられる。また、上記の反応は無溶媒あるいは反応
に不活性な溶媒中で行うことができ、該溶媒としては、
反応に不活性であればいかなるものでも用い得るが、例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、エタノール、メタノール、水等が好適に用いら
れる。
【0033】上記反応終了後、溶媒を用いた場合は該溶
媒を留去し、クロマトグラフイー、再結晶、蒸留等の手
段で精製することにより、本発明に用いられる置換安息
香酸誘導体(1a)を単離することができる。
【0034】
【化6】
【0035】製造法2〔上記一般式(1)において、R
3 が水素原子である置換安息香酸誘導体(1b)の製造
法〕 下記〔化7〕に示す反応式(B)に従って、1.0〜
5.0モルの水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩
基を用いて上記置換安息香酸誘導体(1a)を加水分解
することにより遊離のカルボキシル基を有する置換安息
香酸誘導体(1b)を得ることができる。上記の反応
は、0℃〜150℃の温度で攪拌することにより行うこ
とができる。上記の反応は、無溶媒あるいは反応に不活
性な溶媒中で行うことができ、該溶媒としては、反応に
不活性であればいかなるものでも用い得るが、例えば、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、エタノール、メタノール、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、水等が好適に用いられる。
【0036】上記反応終了後、溶媒を用いた場合は該溶
媒を留去し、クロマトグラフイー、再結晶、蒸留等の手
段で精製することにより、本発明に用いられる置換安息
香酸誘導体(1b)を単離することができる。
【0037】
【化7】
【0038】また、上記置換安息香酸誘導体としては、
市販品を用いることもできる。
【0039】また、本発明の美白化粧料に用いられる上
記置換安息香酸誘導体(1)の塩は、上記置換安息香酸
誘導体(1)の有機塩基による塩及び無機塩基による塩
が広く挙げられ、具体的には、上記置換安息香酸誘導体
(1)のアミノ酸塩、アルカリ金属塩又はアルカリ土類
金属塩等が挙げられ、特に好ましくは、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの塩の
置換位置としては、上記一般式(1)におけるR3 の位
置、R1 がカルボキシル基であるときのカルボキシル基
の水素原子の位置、R2 がカルボキシル基を有するアラ
ルキル基であるときのカルボキシル基の水素原子の位置
等が好ましく挙げられる。
【0040】上記置換安息香酸誘導体(1)の塩として
は、上記置換安息香酸誘導体(1)として例示した化合
物の塩等が好ましく挙げられ、例えば、4−ベンジルオ
キシ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム塩、5−ベン
ジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム塩、6−
ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸アルギニン
塩、4−(4’−カルボキシベンジルオキシ)−2−ヒ
ドロキシ安息香酸マグネシウム塩、4−(ナフタレン−
1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸リジン
塩、4ーベンジルオキシフタル酸ジナトリウム塩等が挙
げられる。
【0041】上記置換安息香酸誘導体(1)の塩を調製
するには、例えば、上記置換安息香酸誘導体(1)を上
記有機塩基又は無機塩基と公知の手法により反応させる
等して、容易に得ることができる。
【0042】本発明の美白化粧料において、上記有効成
分として用いられる置換安息香酸誘導体(1)又はその
塩は、それぞれ単独で又はそれぞれの任意の2種以上を
混合して用いられる。
【0043】また、本発明の美白化粧料における上記有
効成分の含有量は、美白化粧料全体に対し、好ましくは
0.0001〜50重量%、更に好ましくは0.01〜
20重量%である。
【0044】また、本発明の美白化粧料は、上記有効成
分に、更に、美白剤、紫外線吸収剤及び角化改善剤から
なる群から選ばれた1種又は2種以上を配合することに
より、美白効果が更に向上し、また、メラニン抑制効果
の向上のみならず、日焼けの予防効果を有する美白化粧
料として用いられるものである。
【0045】上記美白剤としては、アラントイン、ビタ
ミンE誘導体、グリチルリチン、アスコルビン酸リン酸
エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸誘導体、コ
ージ酸、アルブチン、パンテチン酸誘導体、プラセンタ
エキス、抗炎症剤、ヨクイニン、緑茶、葛根、桑白皮、
甘草、オウゴン、アロエ、橙皮、カミツレ、霊芝等の各
種生薬・植物抽出物等の公知の美白剤が挙げられる。上
記美白剤の配合量は、美白化粧料全体に対し、好ましく
は0.0001〜40重量%、更に好ましくは0.01
〜20重量%である。
【0046】また、上記紫外線吸収剤としては、ジベン
ゾイルメタン誘導体、ケイ皮酸エステル誘導体、ベンゾ
フェノン誘導体、p−アミノ安息香酸誘導体等の有機系
紫外線吸収剤、及び亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チ
タン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム等の無機系
紫外線吸収剤等が挙げられる。上記紫外線吸収剤の配合
量は、美白化粧料全体に対し、好ましくは0.1〜20
重量%、更に好ましくは0.5〜10重量%である。
【0047】また、上記角化改善剤としては、スフィン
ゴシン誘導体や特開平5−194185号公報に記載の
下記〔化8〕の一般式で表されるアミン誘導体等が挙げ
られる。上記角化改善剤の配合量は、美白化粧料全体に
対し、好ましくは0.0001〜40重量%、更に好ま
しくは0.01〜20重量%である。
【0048】
【化8】
【0049】また、本発明の美白化粧料には、上記有効
成分、上記の公知の美白剤、上記紫外線吸収剤、上記角
化改善剤以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、任
意の成分を配合することができる。上記の任意の成分
は、美白化粧料の剤型に応じて、公知の皮膚外用剤や顔
面化粧用化粧料に通常配合される成分、例えば、精製
水、エタノール、油状成分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、
乳化剤、薬効成分、粉体、香料、乳化安定剤、pH調整
剤等が用いられる。
【0050】具体的には、上記油状成分としては、流動
パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラ
ン、ミツロウ、カルナバロウ、オリーブ油、ラノリン、
高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合
成エステル油、シリコーン油、フッ素系油剤等が挙げら
れる。
【0051】また、上記保湿剤としては、ソルビトー
ル、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピ
レングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−
ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウ
ム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリエチレ
ングリコール等が挙げられる。
【0052】また、上記増粘剤としては、カルボキシビ
ニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶性高分
子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質等が挙げ
られる。
【0053】また、上記防腐剤としては、尿素、メチル
パラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチル
パラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
【0054】また、上記乳化剤としては、レシチン、水
素添加レシチン、α−モノアルキルグリセリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、シリ
コーン乳化剤等が挙げられる。
【0055】また、上記粉体としては、タルク、セリサ
イト、マイカ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バー
ミキュライト、硫酸バリウム、ベンガラ、酸化鉄、群青
等が挙げられる。
【0056】また、上記pH調整剤としては、乳酸−乳
酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝
剤が挙げられる。
【0057】本発明の美白化粧料は、常法により種々の
形態にすることができ、その形態には特に制限されない
が、一般には、ローション状、乳液状、クリーム状、軟
膏状、スティック状、有機溶媒や精製水などによる溶液
状、パック状、ゲル状等とするのが好ましい。即ち、本
発明の美白化粧料は、ローション、オイルエッセンス、
O/W型又はW/O型のクリーム、乳化型化粧料、パッ
ク、軟膏、美白ファンデーション等の美白化粧料や、化
粧乳液、化粧水、油性化粧料、口紅、ファンデーショ
ン、皮膚洗浄剤、ヘアトニック、整髪剤、養毛剤、育毛
剤、浴用剤、シャンプー、リンス等の皮膚外用剤として
使用される。
【0058】本発明の美白化粧料は、紫外線による皮膚
の炎症、しみ、そばかす、日焼け後の色素沈着部等の患
部に局所的に適用することにより、該部位を治療・改善
し正常な皮膚色に戻すことができるものであり、また、
予め局所的に適用した場合には、上記症状を予防するこ
とができるものである。
【0059】次に、本発明の新規な置換安息香酸誘導体
及びその塩並びに該置換安息香酸誘導体又はその塩を含
有する皮膚外用剤について詳述する。
【0060】本発明の新規な置換安息香酸誘導体及びそ
の塩は、それぞれ色素沈着改善(美白)効果及び皮脂抑
制効果等の皮膚外用効果を有し、且つ皮膚に対する安全
性を十分に満足する化合物である。
【0061】本発明の新規な置換安息香酸誘導体及びそ
の塩は、上記一般式(1’)で表される置換安息香酸誘
導体〔以下、置換安息香酸誘導体(1’)という〕及び
その塩である。
【0062】上記置換安息香酸誘導体(1’)において
4 は、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−アント
リル基、4’−カルボキシフェニル基、2’−ヒドロキ
シフェニル基、3’−ヒドロキシフェニル基、4’−ヒ
ドロキシフェニル基、2’,3’−ジヒドロキシフェニ
ル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル
基又は2’,3’−エチレンジオキシフェニル基等が挙
げられ、特に、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−
アントリル基、3−ピリジル基が好ましい。R5 は、水
素原子又は低級アルキル基(好ましくは炭素数5以下の
アルキル基)を示す。R5 で示される低級アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、ペンチル基、イソブチル基、
t−ブチル基等が挙げられる。R5 としては、上記に示
す基の何れも好ましいが特に水素原子が好ましい。R6
は、ヒドロキシル基、カルボキシル基又は低級アルコキ
シ基(好ましくは炭素数5以下のアルコキシ基)を示
す。R6 で示される低級アルコキシ基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチ
ルオキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、t−
ブトキシ基等が挙げられる。R6 としては、上記に示す
基の何れも好ましいが特にヒドロキシル基が好ましい。
【0063】また、nは、1〜6の整数を示し、好まし
くは1〜3の整数である。
【0064】また、式中、−O−(CH2 n −R4
示される基は、ベンゼン環上のどの位置に置換していて
もよいが、4位、5位又は6位の位置に置換しているの
が好ましく、4位又は5位の位置に置換しているのが特
に好ましい。
【0065】上記置換安息香酸誘導体(1’)として
は、例えば、4−(4’−ヒドロキシベンジルオキシ)
−2−ヒドロキシ安息香酸、5−(4’−ヒドロキシベ
ンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、3−(4’
−ヒドロキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香
酸、4−(4’−カルボキシベンジルオキシ)−2−ヒ
ドロキシ安息香酸、4−(ナフタレン−1−メチルオキ
シ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(ナフタレン−2
−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−(ナ
フタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香
酸メチル、4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2
−メトキシ安息香酸、4−(ナフタレン−1−メチルオ
キシ)−2−メトキシ安息香酸メチル、4−(ピリジル
−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸、4−
(2',3’−エチレンジオキシベンジルオキシ)−2−
ヒドロキシ安息香酸等が挙げられる。
【0066】上記置換安息香酸誘導体(1’)を調製す
るには、例えば、前記置換安息香酸誘導体(1)の製造
法2と同様にして得ることができるが、その製造法はこ
れらに限定されるものではない。但し、上記製造法2で
示した上記反応式(B)において、R1 はR6 に、R2
は(CH2 n −R4 に、R3 はR5 に、それぞれ対応
する。
【0067】また、本発明の新規な置換安息香酸誘導体
(1’)の塩は、上記置換安息香酸誘導体(1’)の有
機塩基による塩及び無機塩基による塩が広く挙げられ、
具体的には、上記置換安息香酸誘導体(1’)のアミノ
酸塩、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩等が挙げ
られ、特に好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属塩が挙げられる。これらの塩の置換位置として
は、上記一般式(1’)におけるR5 の位置、R4 がカ
ルボキシフェニル基であるときのカルボキシル基の水素
原子の位置等が好ましく挙げられる。
【0068】上記置換安息香酸誘導体(1’)の塩とし
ては、上記置換安息香酸誘導体(1’)としての例示し
た化合物の塩等が好ましく挙げられ、例えば、4−(ナ
フタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香
酸ナトリウム塩、4−(ナフタレン−1−メチルオキ
シ)−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム塩、4−(4’
−カルボキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香
酸マグネシウム塩、4−(ナフタレン−1−メチルオキ
シ)−2−ヒドロキシ安息香酸アルギニン塩等が挙げら
れる。
【0069】上記置換安息香酸誘導体(1’)の塩を調
製するには、例えば、上記置換安息香酸誘導体(1’)
を上記有機塩基又は無機塩基と公知の手法により反応さ
せる等して、容易に得ることができる。
【0070】本発明の新規な置換安息香酸誘導体及びそ
の塩は、特に優れた美白作用及び皮脂分泌抑制効果を有
し、皮膚に対する安全性にも優れていることから、ロー
ション、オイルエッセンス、クリーム、乳化型化粧料、
パック、軟膏、美白ファンデーション等の種々の皮膚外
用剤の有効成分として使用される他、皮膚洗浄剤、ヘア
トニック、シャンプー、リンス、養毛剤、育毛剤、化粧
乳液、化粧水、油性化粧料、口紅、ファンデーション、
整髪剤、浴用剤等への利用も期待できる。
【0071】また、本発明の皮膚外用剤は、上記置換安
息香酸誘導体(1’)及びその塩の1種又は2種以上を
有効成分として含有することを特徴とし、特に美白効果
や皮脂分泌抑制効果等の皮膚外用効果に優れたものであ
る。
【0072】本発明の皮膚外用剤において、上記有効成
分として用いられる置換安息香酸誘導体(1’)又はそ
の塩は、それぞれ単独で又はそれぞれの任意の2種以上
を混合して用いられる。
【0073】また、本発明の皮膚外用剤における上記有
効成分の含有量は、皮膚外用剤全体に対し、好ましくは
0.0001〜50重量%、更に好ましくは0.01〜
20重量%である。
【0074】また、本発明の皮膚外用剤には、上記有効
成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、上記美
白剤、上記紫外線吸収剤、上記角化改善剤及び上述の
(上記美白化粧料において詳述した)任意の成分を用い
ることができる。
【0075】また、本発明の皮膚外用剤は、常法により
種々の形態とすることができ、その形態は特に制限され
ないが、一般には、前述した美白化粧料と同様の形態と
するのが好ましい。即ち、本発明の皮膚外用剤は、ロー
ション、オイルエッセンス、O/W型又はW/O型のク
リーム、乳化型化粧料、パック、軟膏、美白ファンデー
ション、皮膚洗浄剤、ヘアトニック、シャンプー、リン
ス、養毛剤、育毛剤、化粧乳液、化粧水、油性化粧料、
口紅、ファンデーション、整髪剤、浴用剤等の皮膚外用
剤として使用される。
【0076】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の美白化粧料並
びに新規な置換安息香酸誘導体及び該置換安息香酸誘導
体を含有する皮膚外用剤を更に詳細に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例1〜
4、6、7及び13〜15は、本発明の美白化粧料に用
いられる置換安息香酸誘導体の合成例であり、実施例5
及び8〜12は、本発明の新規な置換安息香酸誘導体又
はその塩の実施例であり、実施例17、19、21、2
3、25、27、29、31、33、35、38〜4
2、44〜46、48〜51及び54〜56は、本発明
の美白化粧料の実施例であり、実施例18、20、2
2、24、26、28、30、32、3436、37、
43、47、52及び53は、本発明の美白化粧料(本
発明の皮膚外用剤)の実施例である。
【0077】実施例1〔4−ベンジルオキシ−2−ヒド
ロキシ安息香酸メチル(化合物1)の合成〕 2,4−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0g(5
9.5mmol)と炭酸カリウム8.2g(59.5mmol)
とを、DMF300ml中に溶解して得た溶液を室温でよ
く攪拌しながら、これに臭化ベンジル10.2g(5
9.5mmol)を加えた。この後、室温で3時間攪拌して
反応を終了し、反応液を得た。上記反応液を5重量%塩
酸溶液800ml中に投入し、更にこれに酢酸エチル50
0mlを加えて3回に分けて抽出を行った。得られた抽出
液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及び飽和食塩水
でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、
濾過した。次いで、得られた濾液から溶媒を留去して得
た残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−n−ヘキサンで溶出し、その溶出液から溶媒を
留去して、生成物12.5gを得た。得られた生成物の
分析結果は、下記の通りであり、該生成物が下記化学式
〔化9〕に示す4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安
息香酸メチル(化合物1)であることを確認した(白色
結晶、収率86%)。
【0078】1 H−NMR(DMSO−d6 ,δ,ppm) 3.93(s,3H)、5.18(s,2H)、6.3
9〜6.67(m,2H)、7.29〜7.49(m,
5H)、7.68〜7.73(m,1H)、10.78
(s,1H) IR(KBr,cm-1) 3088,3032,2964,1668,1624,
1576,1450,1346,1252,1216,
1002,782,694
【0079】
【化9】
【0080】実施例2〔4−ベンジルオキシ−2−ヒド
ロキシ安息香酸(化合物2)の合成〕 4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル
(化合物1)18.7g(72.4mmol)をエタノール
に溶解して、300mlの上記化合物1のエタノール溶液
を得、該エタノール溶液を室温でよく攪拌しながら、こ
れに、水酸化ナトリウム6.7g(159.28mmol)
を水に溶解して300mlとした水酸化ナトリウム水溶液
を加えた。この後、還流下で3.5時間反応させて、反
応を終了し、反応液を得た。上記反応液を室温下で放冷
した後、減圧濃縮し、これを氷冷した12重量%塩酸溶
液中に投入し、更にこれに酢酸エチル500mlを加えて
抽出を行った。得られた抽出液を水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し
た。次いで、得られた濾液から溶媒を留去して得た残留
物を酢酸エチル−n−ヘキサンで再結晶して、生成物1
7.2gを得た。得られた生成物の分析結果は、下記の
通りであり、該生成物が下記化学式〔化10〕に示す4
−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物
2)であることを確認した(白色結晶、収率97%)。
【0081】1 H−NMR(DMSO−d6 ,δ,ppm) 5.17(s,2H)、6.53〜6.59(m,2
H)、7.27〜7.45(m,5H)、7.68〜
7.73(m,1H)、11.59(br.S,2H) IR(KBr,cm-1) 3032,2552,1668,1622,1456,
1436,1394,1246,1024,876,8
48,778,732
【0082】
【化10】
【0083】実施例3〔4−ベンジルオキシ−2−ヒド
ロキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3)の合成〕 4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物
2)5.0g(20.4mmol)をエタノールに溶解し
て、200mlの上記化合物2のエタノール溶液を得、該
エタノール溶液を氷冷下でよく攪拌しながら、これに、
水酸化ナトリウム0.8g(20.4mmol)を水に溶解
して20mlとした水酸化ナトリウム水溶液を加えた。こ
の後、そのままの温度で30分間攪拌して、反応を終了
し、反応液を得た。上記反応液を減圧濃縮して溶媒を留
去した。得られた残留物をエタノール−ジエチルエーテ
ル(1:1)混合溶液で洗浄し、これを減圧乾燥して、
生成物5.3gを得た。得られた生成物の分析結果は、
下記の通りであり、該生成物が下記化学式〔化11〕に
示す4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸ナト
リウム塩(化合物3)であることを確認した(白色結
晶、収率98%)。
【0084】1H−NMR(D2 O,δ,ppm) ;
4.95(s,2H)、6.45〜6.52(m,2
H)、7.39〜7.52(m,5H)、7.71
(d,1H,J=9Hz) IR(KBr,cm-1) 3588,3356,3068,3036,2928,
2880,1634,1592,1508,1458,
1266,1182,1092,1016,974,6
94
【0085】
【化11】
【0086】実施例4〔5−ベンジルオキシ−2−ヒド
ロキシ安息香酸(化合物4)の合成〕 2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0g(5
9.5mmol)と炭酸カリウム8.2g(59.5mmol)
とを、DMF300ml中に溶解して得た溶液を室温でよ
く攪拌しながら、これに臭化ベンジル10.2g(5
9.5mmol)を加えた。この後、室温で3時間攪拌して
反応を終了し、反応液を得た。上記反応液を5重量%塩
酸溶液500ml中に投入し、これに酢酸エチル500ml
を加えて抽出を行った。得られた抽出液を、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過した。次い
で、得られた濾液から溶媒を留去して得た残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘ
キサンで溶出し、その溶出液から溶媒を留去して、5−
ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル12.
5gを得た。
【0087】上記5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ
安息香酸メチル12.5gをエタノールに溶解して、3
00mlとしたエタノール溶液を室温でよく攪拌しなが
ら、これに、水酸化ナトリウム6.7g(159.8mm
ol)を水に溶解して300mlとした水酸化ナトリウム水
溶液を加えた。この後、還流下で4時間反応させて、反
応を終了し、反応液を得た。上記反応液を室温下で放冷
した後、減圧濃縮し、これを氷冷した12重量%塩酸溶
液中に投入し、更にこれに酢酸エチル150mlを加えて
抽出を行った。得られた抽出液を水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し
た。次いで、得られた濾液から溶媒を留去して得た残留
物を酢酸エチル−n−ヘキサンで再結晶して、生成物1
7.2gを得た。得られた生成物の分析結果は、下記の
通りであり、該生成物が下記化学式〔化12〕に示す5
−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物
4)であることを確認した(白色結晶、収率97%)。
【0088】1 H−NMR(DMSO−d6 ,δ,ppm) 5.03〜5.10(m,2H)、7.10(S,1
H)、7.26〜7.48(m,7H)、7.70(b
r.S,1H)、11.77(br.S,1H) IR(KBr,cm-1) 3036,2868,2510,1702,1672,
1618,1580,1506,1456,1382,
1292,1268,1018,772,732
【0089】
【化12】
【0090】実施例5〔4−(4’−カルボキシベンジ
ルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物5)の合
成〕 2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0gを2,
4−ジヒドロキシ安息香酸メチル5.0gに換え、臭化
ベンジル10.2gを4−ブロモメチル安息香酸メチル
6.8gに換えた以外は実施例4と同様の方法で、生成
物5.8gを得た。得られた生成物の分析結果は、下記
の通りであり、該生成物が下記化学式〔化13〕に示す
4−(4’−カルボキシベンジルオキシ)−2−ヒドロ
キシ安息香酸(化合物5)であることを確認した(白色
結晶、収率68%)。
【0091】1 H−NMR(DMSO−d6 ,δ,ppm) 5.24(s,2H)、6.55〜6.70(m,2
H)、7.51〜7.75(m,3H)、7.95
(d,2H,J=8Hz)、11.92(br.s,3
H) IR(KBr,cm-1) 2872,2540,1692,1618,1434,
1250,1180,1152,1096,752
【0092】
【化13】
【0093】実施例6〔6−ベンジルオキシ−2−ヒド
ロキシ安息香酸(化合物6)の合成〕 2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0gを2,
6−ジヒドロキシ安息香酸メチル2.0gに換え、臭化
ベンジル10.2gを臭化ベンジル2.0gに換えた以
外は実施例4と同様の方法で、生成物1.1gを得た。
得られた生成物の分析結果は、下記の通りであり、該生
成物が下記化学式〔化14〕に示す6−ベンジルオキシ
−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物6)であることを確
認した(白色結晶、収率37%)。
【0094】1H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm) 5.26(s,2H)、6.58(d,1H,J=8H
z)、6.73(d,1H,J=8Hz)、7.36〜
7.52(m,6H)、11.25(br.s,1
H)、12.18(s,1H) IR(KBr,cm-1) 3180,2856,1696,1622,1582,
1466,1416,1234,1056,812,7
60,738,688
【0095】
【化14】
【0096】実施例7〔4−ベンジルオキシ安息香酸
(化合物7)の合成〕 2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0gをp−
ヒドロキシ安息香酸メチル4.9gに換え、臭化ベンジ
ル10.2gを臭化ベンジル6.0gに換えた以外は実
施例4と同様の方法で、生成物5.7gを得た。得られ
た生成物の分析結果は、下記の通りであり、該生成物が
下記化学式〔化15〕に示す4−ベンジルオキシ安息香
酸(化合物7)であることを確認した(白色結晶、収率
77%)。
【0097】1 H−NMR(DMSO−d6 ,δ,ppm) 5.08(s,2H)、6.89(d,2H,J=9H
z)、7.32〜7.51(m,5H)、7.81
(d,2H,J=9Hz)、10.88(br.s,1
H) IR(KBr,cm-1) 3256,2916,1688,1610,1594,
1540,1426,1250,1014,784,6
94
【0098】
【化15】
【0099】実施例8〔4−(ピリジル−3−メチルオ
キシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物8)の合成〕 2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0gを2,
4−ジヒドロキシ安息香酸メチル5.0gに換え、臭化
ベンジル10.2gを3−クロロメチルピリジン塩酸塩
4.9gに換えた以外は実施例4と同様の方法で、生成
物3.8gを得た。得られた生成物の分析結果は、下記
の通りであり、該生成物が下記化学式〔化16〕に示す
4−(ピリジル−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ
安息香酸(化合物8)であることを確認した(白色結
晶、収率52%)。
【0100】1 H−NMR(DMSO−d6 ,δ,ppm) 5.39(s,2H)、6.60〜6.68(m,2
H)、7.70〜7.75(m,1H)、8.02〜
8.09(m,1H)、8.59(d,1H,J=8H
z)、8.88〜9.02(m,2H)、10.82
(br.s,1H)、11.80(br.s,1H) IR(KBr,cm-1) 3068,2505,1654,1628,1264,
1152,1094,776,682
【0101】
【化16】
【0102】実施例9〔4−(ナフタレン−1−メチル
オキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物9)の合
成〕 2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0gを2,
4−ジヒドロキシ安息香酸メチル5.0gに換え、臭化
ベンジル10.2gを1−クロロメチルナフタレン5.
3gに換えた以外は実施例4と同様の方法で、生成物
8.0gを得た。得られた生成物の分析結果は、下記の
通りであり、該生成物が下記化学式〔化17〕に示す4
−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ
安息香酸(化合物9)であることを確認した(白色結
晶、収率91%)。
【0103】1 H−NMR(DMSO−d6 ,δ,ppm) 5.59(s,2H)、6.58〜6.71(m,2
H)、7.46〜8.09(m,8H)、11.52
(br.s,2H) IR(KBr,cm-1) 3050,2864,2540,1652,1626,
1456,1434,1254,1186,1148,
774,680
【0104】
【化17】
【0105】実施例10 〔4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロ
キシ安息香酸メチル(化合物10)の合成〕2,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸メチル10.0gを2,4−ジヒド
ロキシ安息香酸メチル5.0gに換え、臭化ベンジル1
0.2gを1−クロロメチルナフタレン5.3gに換え
た以外は、実施例1と同様の方法で生成物8.0gを得
た。得られた生成物の分析結果は、下記の通りであり、
該生成物が下記化学式〔化18〕に示す4−(ナフタレ
ン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル(化合物10)であることを確認した(白色結晶、収
率87%)。
【0106】1H−NMR(CDCl3 、δ、ppm) 3.91(s、3H)、5.49(s、2H)、6.5
5(dd、1H、J=2,9Hz)、6.65(d、1
H、J=2Hz)、7.42〜7.60(m、4H)、
7.76(d、1H、J=9Hz)、7.84〜8.0
1(m、2H)、11.00(s、1H) IR(KBr、cm-1) 3100、2940、1670、1622、1250、
782
【0107】
【化18】
【0108】実施例11 〔4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキ
シ安息香酸メチル(化合物11)の合成〕4−(ナフタ
レン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸メ
チル(化合物10)2.0g(6.5mmol)と炭酸カリ
ウム0.9g(6.5mmol)とをDMF100ml中に溶
解して得た溶液を室温でよく攪拌しながら、これにヨウ
化メチル0.9g(6.5mmol)を加えた。この後、6
0℃で2時間攪拌して反応を終了し、反応液を得た。上
記反応液を5重量%塩酸溶液300ml中に投入し、更に
これに酢酸エチル250mlを加え3回に分けて抽出を行
った。得られた抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、
水、及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、濾過した。次いで得られた濾液から
溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサンで溶
出し、その溶出液から溶媒を留去して生成物2.0gを
得た。
【0109】得られた生成物の分析結果は、下記の通り
であり、該生成物が下記化学式〔化19〕に示す4−
(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキシ安息
香酸メチル(化合物11)であることを確認した(白色
結晶、収率94%)。
【0110】1H−NMR(CDCl3 、δ、ppm) 3.85(s、3H)、3.86(s、3H)、5.5
2(s、2H)、6.59〜6.77(m、2H)、
7.43〜7.60(m、4H)、7.85〜8.04
(m、4H) IR(KBr、cm-1) 2936、1724、1600、1234、776
【0111】
【化19】
【0112】実施例12 〔4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキ
シ安息香酸(化合物12)の合成〕4−ベンジルオキシ
−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(化合物1)18.7
gを4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メト
キシ安息香酸メチル(化合物11)1.2gに換えた以
外は、実施例2と同様の方法で生成物1.1gを得た。
得られた化合物の分析結果は、下記の通りであり、該生
成物が下記化学式〔化20〕に示す4−(ナフタレン−
1−メチルオキシ)−2−メトキシ安息香酸(化合物1
2)であることを確認した(白色結晶、収率95%)。
【0113】1H−NMR(CDCl3 、δ、ppm) 3.98(s、3H)、5.54(s、2H)、6.6
4(d、1H、J=2Hz)、6.82(dd、1H、
J=2,9Hz)、7.43〜7.60(m、4H)、
7.82〜8.11(m、3H)、8.16(d、1
H、J=9Hz)、10.58(br.s、1H) IR(KBr、cm-1) 3048、2950、1690、1610、1260、
786
【0114】
【化20】
【0115】実施例13 〔4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)安息香酸(化
合物13)の合成〕2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチ
ル10.0gを4−ヒドロキシ安息香酸メチル10.0
gに換え、臭化ベンジル10.2gを1−クロロメチル
ナフタレン11.6gに換えた以外は、実施例4と同様
の方法で生成物17.0gを得た。得られた生成物の分
析結果は、下記の通りであり、該生成物が下記化学式
〔化21〕に示す4−(ナフタレン−1−メチルオキ
シ)安息香酸(化合物13)であることを確認した(白
色結晶、収率93%)。
【0116】1 H−NMR(DMSO−d6 、δ、ppm) 5.62(s、2H)、7.18(dd、2H、J=
2,9Hz)、7.46〜7.70(m、4H)、7.
89〜8.19(m、5H)、12.61(br、s、
1H) IR(KBr、cm-1) 3052、2856、2548、1676、1608、
1254、768
【0117】
【化21】
【0118】実施例14 〔4−ベンジルオキシフタル酸ジメチル(化合物14)
の合成〕2,4−ジヒドロキシ安息香酸メチル10.0
gを4−ヒドロキシフタル酸ジメチル10.5gに換
え、臭化ベンジル10.2gを臭化ベンジル8.6gに
換えた以外は、実施例1と同様の方法で生成物14.3
gを得た。得られた化合物の分析結果は、下記の通りで
あり、該生成物が下記化学式〔化22〕に示す4−ベン
ジルオキシフタル酸ジメチル(化合物14)であること
を確認した(透明油状物質、収率95%)。
【0119】1H−NMR(CDCl3 、δ、ppm) 3.87(s、3H)、3.92(s、3H)、5.1
2(s、2H)、7.06(dd、1H、J=3,9H
z)、7.18(d、1H、J=3Hz)、7.37〜
7.44(m、5H)、7.81(d、1H、J=9H
z) IR(NaCl、cm-1) 3036、2956、1726、1606、1438、
1288、1124、748
【0120】
【化22】
【0121】実施例15 〔4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15)の合成〕
4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸18.7
gを4−ベンジルオキシフタル酸ジメチル(化合物1
4)13.8gに換えた以外は、実施例2と同様の方法
で生成物11.6gを得た。得られた化合物の分析結果
は、下記の通りであり、該生成物が下記化学式〔化2
3〕に示す4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15)
であることを確認した
【0122】(白色結晶、収率93%)。1 H−NMR(CDCl3 、δ、ppm) 5.19(s、2H)、7.12〜7.17(m、2
H)、7.32〜7.46(m、5H)、7.72
(d、1H、J=9Hz)、12.96(br.s、2
H) IR(KBr、cm-1) 2780、1682、1598、1470、1232、
742
【0123】
【化23】
【0124】実施例16〈美白効果〔増感剤を利用した
UV−A誘導色素斑(PUVA)に対する効果〕試験〉 下記〔表2〕に示す置換安息香酸誘導体又はその塩のサ
ンプル(80重量%エタノール溶液)を調製し、その連
続塗布による美白効果試験を下記の試験方法に従って行
った。また、美白効果の評価は、下記の評価基準に従っ
て評価した。その結果を下記〔表2〕に示す。尚、3−
フェノキシ安息香酸及び2−フェノキシ安息香酸につい
ては、市販品を用いた。
【0125】〔試験方法〕有色モルモット(5〜7匹)
に光増感剤(8−メトキシソラレン)を腹腔内投与し、
その30分後にUVA(1mJ/cm2)を照射し、2週間か
けて上記有色モルモットに色素斑を形成させた。その
後、調製した上記サンプルを1日2回、3週間にわたっ
て連続塗布することにより色紙斑の消退効果を調べ、こ
れを美白効果として評価した。上記の美白効果の評価
は、色差計(日本電色社製、OFC−1001DP)に
より7日毎に色素斑のマンセル値を測定し、該マンセル
値から△L値(経時変化)を算出し、サンプル塗布部分
の△L値から、サンプル未塗布部の△L値を差し引いた
値(△△L)により行った。尚、△△L値は、下記〔数
1〕の式にて表される。
【0126】
【数1】
【0127】〔評価基準〕各被験モルモットについて下
記〔表1〕に示す基準により評価点をつけ、その平均点
をもって評価した。
【0128】
【表1】
【0129】
【表2】
【0130】以下の実施例17、19、21、23、2
5、27、29、31、33、35、38〜42、44
〜46、48〜51及び54〜56の美白化粧料を各々
の方法により調製した。得られた美白化粧料は、何れも
美白効果に優れ、しかも副作用の殆どない皮膚に対する
安全性に優れたものであった。また、以下の実施例1
8、20、22、24、26、28、30、32、3
4、46、37、43、47、52及び53の美白化粧
料(皮膚外用剤)を各々の方法により調製した。得られ
た美白化粧料(皮膚外用剤)は、何れも美白効果及び皮
脂抑制効果等の皮膚外用効果に優れたものであった。
【0131】 実施例17〔色素沈着改善用ローション〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物2) 0.5(重量%) ・グリセリン 4.0 ・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 ・エタノール 10.0 ・ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0132】 実施例18〔色素沈着改善用ローション〕 ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物9 ) 0.5(重量%) ・グリセリン 4.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 1.5 ・エタノール 10.0 ・ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0133】 実施例19〔色素沈着改善用オイルエッセンス〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物2) 1.0(重量%) ・ミンク油 59.0 ・小麦胚芽油 40.0 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0134】 実施例20〔色素沈着改善用オイルエッセンス〕 ・4−(ピリジル−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物8) 1.0(重量%) ・ミンク油 59.0 ・小麦胚芽油 40.0 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0135】 実施例21〔色素沈着改善用W/O型クリーム〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物2) 0.1(重量%) ・ワセリン 6.0 ・コレステロール 0.6 ・セタノール 0.5 ・ソルビタンセスキオレート 2.0 ・液状ラノリン 4.0 ・イソプロピルパルミテート 8.0 ・スクワレン 10.0 ・固型パラフィン 4.0 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0136】 実施例22〔色素沈着改善用W/O型クリーム〕 ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物9 ) 0.1(重量%) ・ワセリン 6.0 ・コレステロール 0.6 ・セタノール 0.5 ・ソルビタンセスキオレート 2.0 ・液状ラノリン 4.0 ・イソプロピルパルミテート 8.0 ・スクワレン 10.0 ・固型パラフィン 4.0 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0137】 実施例23〔色素沈着改善用O/W型クリーム〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物2) 0.2(重量%) ・ステアリン酸 2.0 ・セタノール 4.0 ・ワセリン 5.0 ・スクワレン 8.0 ・硬化パーム油 4.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・L−アルギニン10.0重量%水酸化カリウム 0.2 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0138】 実施例24〔色素沈着改善用O/W型クリーム〕 ・4−(ピリジル−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物8) 0.2(重量%) ・ステアリン酸 2.0 ・セタノール 4.0 ・ワセリン 5.0 ・スクワレン 8.0 ・硬化パーム油 4.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・L−アルギニン10.0重量%水酸化カリウム 0.2 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0139】 実施例25〔色素沈着改善用乳化型化粧料〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物2) 1.0(重量%) ・ステアリン酸 1.0 ・セタノール 2.0 ・ワセリン 2.5 ・スクワレン 4.0 ・硬化パーム油 2.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート (20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・ジプロピレングリコール 3.0 ・水酸化カリウム 0.2 ・カルボキシビニルポリマー 0.2 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0140】 実施例26〔色素沈着改善用乳化型化粧料〕 ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物9 ) 1.0(重量%) ・ステアリン酸 1.0 ・セタノール 2.0 ・ワセリン 2.5 ・スクワレン 4.0 ・硬化パーム油 2.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・ジプロピレングリコール 3.0 ・水酸化カリウム 0.2 ・カルボキシビニルポリマー 0.2 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0141】 実施例27〔色素沈着改善用パック〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物2) 0.2(重量%) ・ポリビニルアルコール 12.0 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ・ジプロピレングリコール 2.0 ・グリセリン 2.0 ・エタノール 5.0 ・オリーブ油 3.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.5 ・酸化チタン 8.0 ・カオリン 6.0 ・香料 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0142】 実施例28〔色素沈着改善用パック〕 ・4−(4’−カルボキシベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物 5) 0.2(重量%) ・ポリビニルアルコール 12.0 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ・ジプロピレングリコール 2.0 ・グリセリン 2.0 ・エタノール 5.0 ・オリーブ油 3.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.5 ・酸化チタン 8.0 ・カオリン 6.0 ・香料 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0143】 実施例29〔色素沈着改善用軟膏〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物2) 2.0(重量%) ・白色ワセリン 98.0 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0144】 実施例30〔色素沈着改善用軟膏〕 ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物9 ) 2.0(重量%) ・白色ワセリン 98.0 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0145】 実施例31〔色素沈着改善用軟膏〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0146】 実施例32〔色素沈着改善用軟膏〕 ・4−(ピリジル−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物8) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0147】 実施例33〔色素沈着改善用軟膏〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・スフィンゴシン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0148】 実施例34〔色素沈着改善用軟膏〕 ・4−(ピリジル−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物8) 2.0(重量%) ・アルブチン 5.0 ・スフィンゴシン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0149】 実施例35〔美白ファンデーション〕 ・4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3) 2.0(重量%) ・ステアリン酸 2.4 ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ・ステアリルアルコール 0.2 ・液状ラノリン 2.0 ・流動パラフィン 3.0 ・パーソルMCX 3.0 ・ミリスチン酸イソプロピル 8.5 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ・ベントナイト 0.5 ・プロピレングリコール 4.0 ・トリエタノールアミン 1.1 ・酸化亜鉛 8.0 ・タルク 4.0 ・香料 0.1 ・防腐剤 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── ・合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0150】 実施例36〔美白ファンデーション〕 ・4−(ピリジル−3−メチルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸(化合物8) 2.0(重量%) ・ステアリン酸 2.4 ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ・ステアリルアルコール 0.2 ・液状ラノリン 2.0 ・流動パラフィン 3.0 ・パーソルMCX 3.0 ・ミリスチン酸イソプロピル 8.5 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ・ベントナイト 0.5 ・プロピレングリコール 4.0 ・トリエタノールアミン 1.1 ・酸化亜鉛 8.0 ・タルク 4.0 ・香料 0.1 ・防腐剤 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────── 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0151】実施例37 〔色素沈着改善用ローション〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキシ安息香酸 (化合物12) 0.5 ・グリセリン 4.0 ・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 ・エタノール 10.0 ・ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0152】実施例38 〔色素沈着改善用オイルエッセンス〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシイフタル酸(化合物15) 1.0 ・ミンク油 59.0 ・小麦胚芽油 40.0 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0153】実施例39 〔色素沈着改善用ローション〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 0.5 ・グリセリン 4.0 ・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 ・エタノール 10.0 ・ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0154】実施例40 〔色素沈着改善用オイルエッセンス〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)安息香酸(化合物13) 1.0 ・ミンク油 59.0 ・小麦胚芽油 40.0 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0155】実施例41 〔色素沈着改善用W/O型クリーム〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メトキシ)安息香酸(化合物13) 0.1 ・ワセリン 6.0 ・セタノール 0.5 ・コレステロール 0.6 ・ソルビタンセスキオレート 2.0 ・液状ラノリン 4.0 ・イソプロピルパルミテート 8.0 ・スクワラン 10.0 ・固型パラフィン 4.0 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0156】実施例42 〔色素沈着改善用W/O型クリーム〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 0.1 ・ワセリン 6.0 ・セタノール 0.5 ・コレステロール 0.6 ・ソルビタンセスキオレート 2.0 ・液状ラノリン 4.0 ・イソプロピルパルミテート 8.0 ・スクワレン 10.0 ・固型パラフィン 4.0 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0157】実施例43 〔色素沈着改善用O/W型クリーム〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキシ安息香酸 (化合物12) 0.2 ・ステアリン酸 2.0 ・セタノール 4.0 ・ワセリン 5.0 ・スクワレン 8.0 ・硬化パーム油 4.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・L−アルギニン10.0重量%水酸化カリウム 0.2 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0158】実施例44 〔色素沈着改善用O/W型クリーム〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 0.2 ・ステアリン酸 2.0 ・セタノール 4.0 ・ワセリン 5.0 ・スクワレン 8.0 ・硬化パーム油 4.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・L−アルギニン10.0重量%水酸化カリウム 0.2 ・香料 微量 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0159】実施例45 〔色素沈着改善用乳化型化粧料〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)安息香酸(化合物13) 1.0 ・ステアリン酸 1.0 ・セタノール 2.0 ・ワセリン 2.5 ・スクワレン 4.0 ・硬化パーム油 2.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・ジプロピレングリコール 3.0 ・水酸化カリウム 0.2 ・カルボキシビニルポリマー 0.2 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0160】実施例46 〔色素沈着改善用乳化型化粧料〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 1.0 ・ステアリン酸 1.0 ・セタノール 2.0 ・ワセリン 2.5 ・スクワレン 4.0 ・硬化パーム油 2.0 ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 ・親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ・ブチルパラベン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・グリセリン 3.0 ・ジプロピレングリコール 3.0 ・水酸化カリウム 0.2 ・カルボキシビニルポリマー 0.2 ・香料 0.2 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0161】実施例47 〔色素沈着改善用パック〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキシ安息香酸 (化合物12) 0.2 ・ポリビニルアルコール 12.0 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ・プロピレングリコール 2.0 ・グリセリン 2.0 ・エタノール 5.0 ・オリーブ油 3.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.5 ・酸化チタン 8.0 ・カオリン 6.0 ・香料 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0162】実施例48 〔色素沈着改善用パック〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 0.2 ・ポリビニルアルコール 12.0 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ・プロピレングリコール 2.0 ・グリセリン 2.0 ・エタノール 5.0 ・オリーブ油 3.0 ・ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.5 ・酸化チタン 8.0 ・カオリン 6.0 ・香料 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0163】実施例49 〔色素沈着改善用軟膏〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)安息香酸(化合物13) 2.0 ・白色ワセリン 98.0 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0164】実施例50 〔色素沈着改善用軟膏〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 2.0 ・アルブチン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.2 5 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0165】実施例51 〔色素沈着改善用軟膏〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 2.0 ・白色ワセリン 98.0 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0166】実施例52 〔色素沈着改善用軟膏〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキシ安息香酸 (化合物12) 2.0 ・アルブチン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.2 5 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0167】実施例53 〔色素沈着改善用軟膏〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)−2−メトキシ安息香酸 (化合物12) 2.0 ・アルブチン 5.0 ・スフィンゴシン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0168】実施例54 〔色素沈着改善用軟膏〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 2.0 ・アルブチン 5.0 ・スフィンゴシン 5.0 ・ステアリルアルコール 18.0 ・ポリオキシエチレンオレイン酸エステル 0.25 ・ミツロウ 20.0 ・グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ・白色ワセリン 40.0 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0169】実施例55 〔美白ファンデーション〕 (重量%) ・4−(ナフタレン−1−メチルオキシ)安息香酸 (化合物13) 2.0 ・ステアリン酸 2.4 ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ・ステアリルアルコール 0.2 ・液状ラノリン 2.0 ・流動パラフィン 3.0 ・パーソルMCX 3.0 ・ミリスチン酸イソプロピル 8.5 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ・ベントナイト 0.5 ・プロピレングリコール 4.0 ・トリエタノールアミン 1.1 ・酸化亜鉛 8.0 ・タルク 4.0 ・香料 0.1 ・防腐剤 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0170】実施例56 〔美白ファンデーション〕 (重量%) ・4−ベンジルオキシフタル酸(化合物15) 2.0 ・ステアリン酸 2.4 ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ・ステアリルアルコール 0.2 ・液状ラノリン 2.0 ・流動パラフィン 3.0 ・パーソルMCX 3.0 ・ミリスチン酸イソプロピル 8.5 ・カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ・ベントナイト 0.5 ・プロピレングリコール 4.0 ・トリエタノールアミン 1.1 ・酸化亜鉛 8.0 ・タルク 4.0 ・香料 0.1 ・防腐剤 0.1 ・精製水 残量 ───────────────────────────────── 合計 100.0 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0171】
【発明の効果】本発明の美白化粧料は、表皮への異常な
メラニン色素の沈着を予防あるいは改善する等の美白効
果に優れ、しかも、副作用の殆どない皮膚に対する安全
性に優れたものである。本発明の新規な置換安息香酸誘
導体及びその塩は、色素沈着改善(美白)効果及び皮脂
抑制効果等の皮膚外用効果を有し、且つ皮膚に対する安
全性を十分に満足する化合物である。また、本発明の皮
膚外用剤は、上記の新規な置換安息香酸誘導体を含有す
るもので、皮脂抑制効果等の皮膚外用効果に優れたもの
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 ADS 31/60 ADD C07C 65/24 9450−4H // A61K 7/42 C07C 69/92 9546−4H (72)発明者 木村 光利 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 森崎 尚子 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 矢田 幸博 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 芋川 玄爾 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〔化1〕の一般式(1)で表される
    置換安息香酸誘導体又はその塩の1種又は2種以上を有
    効成分として含有する美白化粧料。 【化1】
  2. 【請求項2】 更に、美白剤、紫外線吸収剤及び角化改
    善剤からなる群から選ばれた1種又は2種以上を含有す
    る請求項1記載の美白化粧料。
  3. 【請求項3】 下記〔化2〕の一般式(1’)で表され
    る新規な置換安息香酸誘導体及びその塩。 【化2】
  4. 【請求項4】 請求項3記載の置換安息香酸誘導体又は
    その塩の1種又は2種以上を有効成分として含有する皮
    膚外用剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997041825A1 (fr) * 1996-05-02 1997-11-13 Technoble Co., Ltd. Produit de beaute
KR100506423B1 (ko) * 1998-05-13 2005-09-26 주식회사 엘지생활건강 신규한 벤조산 유도체, 이의 제조방법 및 이를함유하는 미백화장료 조성물
JP2006523196A (ja) * 2003-03-11 2006-10-12 ニューロサーチ、アクティーゼルスカブ 新規kcnqチャネルを調節する化合物及びその医薬用途
JP2020100594A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 小林製薬株式会社 口唇用組成物

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