JPH0977718A - 安息香酸誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

安息香酸誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤

Info

Publication number
JPH0977718A
JPH0977718A JP7238394A JP23839495A JPH0977718A JP H0977718 A JPH0977718 A JP H0977718A JP 7238394 A JP7238394 A JP 7238394A JP 23839495 A JP23839495 A JP 23839495A JP H0977718 A JPH0977718 A JP H0977718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
isostearyloxybenzamide
compound
benzoic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7238394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuto Suzuki
康人 鈴木
Yukihiro Ohashi
幸浩 大橋
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Naoko Morizaki
尚子 森崎
Genji Imokawa
玄爾 芋川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP7238394A priority Critical patent/JPH0977718A/ja
Publication of JPH0977718A publication Critical patent/JPH0977718A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 =H、OH又は低級アルコキシ基;R2
OH、低級アルコキシ基又は置換アミノ基;R3 =式
(2)又は(3)の基(R6 ,R7 =2つのH又は
O)〕で表される化合物又はその塩、及びこれを含有す
る皮膚外用剤。 【効果】 皮膚の色素沈着予防・改善効果に優れ、かつ
皮膚に対する安全性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全性に優れ、か
つ色素沈着予防・改善効果に優れる安息香酸誘導体及び
これを含有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】しみ・そばかす及び日焼け後の肌への色
素沈着は、加齢に伴い発生、増加し、そして消失しにく
くなり、中高年齢層にとって悩みとなっている。これら
の色素沈着症の発症機構は未だ解明されていないが、太
陽光線、特に紫外線やメラノサイト刺激ホルモン等の作
用により表皮メラノサイトでのメラニン合成機構が亢進
するためであると考えられている。
【0003】また、メラニン合成機構の亢進に加え、表
皮角化細胞(ケラチノサイト)の加齢に伴う角化遅延も
メラニンの表皮外への排泄速度を遅延させ、表皮内のメ
ラニン顆粒密度の増加、すなわち色素沈着を増加させる
と考えられている。このような色素沈着部分は局部的に
存在し、周囲の正常皮膚色と明らかな差異を生ずること
もある。
【0004】そこで、このような後天的な色素沈着部を
正常な皮膚色にまで回復させる薬剤や色素沈着を予防す
る薬剤の開発が強く望まれており、これまでにも多くの
薬剤が開発され、商品化されてきた。このうち、優れた
還元能を有するビタミンC(L−アスコルビン酸)誘導
体を配合した化粧料は、ビタミンC誘導体の安定性が不
十分であるとともに、外用ではほとんど効果が認められ
ないものであった。
【0005】一方、欧米において、ハイドロキノンがし
みの治療や黒人皮膚を白くする等の用途の薬剤として用
いられているが、ハイドロキノン自体の安全性(刺激
性、アレルギー性)に問題があり、また、白斑を生じさ
せるケースもあるなどの点から一般用薬剤として配合す
るには問題がある。その他にもメラニン抑制剤としてイ
ンビトロ(in vitro)のチロシナーゼ活性阻害
試験で効力を示す種々の物質が報告されている。そのう
ち、安息香酸誘導体については、短鎖アルコキシ基を有
するサリチル酸誘導体についてインビトロのチロシナー
ゼ阻害及び美白作用が報告されている(特開平6−40
886号公報)。しかしながら、報告されているような
短鎖アルコキシ基置換サリチル酸誘導体をはじめとする
公知のメラニン抑制剤は、美白化粧料に用いても十分な
効果が得られないばかりか皮膚刺激等の安全性も十分と
はいえないものであった。このように、色素沈着改善効
果及び皮膚に対する安全性の両面を十分に満足する物質
は知られていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、色素沈着予防・改善効果及び皮膚に対する安全性の
双方に優れた物質及びこれを含有する皮膚外用剤を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者らはメラニン生成機構の研究を通して色素沈着を予防
・改善させる物質を得るべく鋭意検討した結果、下記一
般式(1)で表される新規な安息香酸誘導体が高いメラ
ニン生成抑制作用を有し、しかも皮膚に対する刺激がな
く、アレルギーの発現が認められないことを見出し本発
明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、次の一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1 は水素原子、ヒドロキシル基
又は低級アルコキシ基を示し、R2 はヒドロキシル基、
低級アルコキシ基又は基−N(R4)R5 (ここで、R
4 及びR5 は同一又は異なって、低級アルコキシ、ヒド
ロキシルもしくはカルボキシル基で置換されていてもよ
いアルキル基、ヒドロキシルもしくはカルボキシル基で
置換されていてもよいフェニル基、ヒドロキシルもしく
はカルボキシル基で置換されていてもよいアシル基又は
水素原子を示す)を示し、R3 は次の一般式(2)又は
(3)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R6 及びR7 は共に水素原子を示
すか又は隣接する炭素原子と一緒になってカルボニル基
を形成してもよく、mは4〜10の整数を示し、nは3
〜10の整数を示すが、m+nは10〜16の整数であ
る)で示される基を示す〕で表される安息香酸誘導体又
はその塩を提供するものである。また、本発明は上記一
般式(1)で表される安息香酸誘導体又はその塩を含有
する皮膚外用剤を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の安息香酸誘導体は、前記
一般式(1)で表されるものであり、式中、R1
2 、R4 及びR5 で示される低級アルコキシ基として
は、炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基が挙
げられ、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブ
トキシ基、t−ブトキシ基、直鎖又は分岐鎖のペンチル
オキシ基が挙げられる。
【0014】一般式(1)中のR1 としては、水素原
子、ヒドロキシル基及び低級アルコキシ基のいずれの基
も好ましいが、特に好ましくは、水素原子、ヒドロキシ
ル基、メトキシ基、エトキシ基であり、更に好ましくは
水素原子である。
【0015】R2 の基のうちR4 及びR5 のアルキル基
としては、炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
が挙げられ、具体的には例えば、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−
ブチル基、n−ペンチル基が挙げられる。アシル基とし
ては、炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルカノイル
基が挙げられ、具体的には例えば、ホルミル基、アセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、ピバ
ロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノ
イル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル
基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノ
イル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、ヘ
プタデカノイル基、オクタデカノイル基、ノナデカノイ
ル基、イコサノイル基が挙げられる。
【0016】基−N(R4)R5 として好ましいものと
しては、例えばアミノ基、メチルアミノ基、エチルアミ
ノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、2−ヒドロキシ
プロピルアミノ基、3−ヒドロキシプロピルアミノ基、
2−メトキシエチルアミノ基、3−メトキシプロピルア
ミノ基、1,2−ジカルボキシエチルアミノ基、1,3
−ジカルボキシプロピルアミノ基、カルボキシメチルア
ミノ基、2−カルボキシエチルアミノ基、3−カルボキ
シプロピルアミノ基、5−カルボキシペンチルアミノ
基、11−カルボキシウンデカノイルアミノ基、2−ヒ
ドロキシフェニルアミノ基、3−ヒドロキシフェニルア
ミノ基、4−ヒドロキシフェニルアミノ基、2−カルボ
キシフェニルアミノ基、3−カルボキシフェニルアミノ
基、4−カルボキシフェニルアミノ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ビス(2−ヒドロキシエチル)
アミノ基、ビス(3−ヒドロキシプロピル)アミノ基等
が挙げられる。
【0017】基R2 としてより好ましいものは、ヒドロ
キシル基、メトキシ基、エトキシ基、アミノ基、カルボ
キシメチルアミノ基、2−カルボキシエチルアミノ基、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ基、2−ヒドロキシプロピルアミ
ノ基であり、更に好ましくはヒドロキシル基、アミノ基
である。
【0018】R3 は一般式(2)又は(3)で示される
基を示すが、m+n=10〜16、m=4〜10、n=
4〜10でm=7かつn=7を頂点とする分布をもつも
のが好ましく、特に炭化水素基部分が油脂原料から誘導
されたイソステアリルアルコール又はイソステアリン酸
由来のイソステアリル基であるもの(R6 及びR7 が共
に水素原子)が好ましい。イソステアリルアルコールは
工業的にはダイマー酸製造時の副生成物由来のイソステ
アリン酸を還元して製造されている。このイソステアリ
ン酸には、ダイマー酸製造を目的とする油脂原料として
大豆油、牛脂、トール油由来の3種類が広く製造されて
おり、これらのイソステアリン酸及びその誘導体である
イソステアリン酸エステルは、化粧品原料として広く使
用されている。それらを還元して製造されているイソス
テアリルアルコールにもそれに対応して3種類存在する
が、本発明ではいずれのイソステアリルアルコール由来
のイソステアリル基であっても高い効果を奏する。な
お、これらのイソステアリン酸由来のイソステアロイル
基(R6 及びR7 が隣接する炭素原子とともにカルボニ
ル基を形成する)も好ましい。
【0019】また、一般式(2)及び(3)中のR6
びR7 は、水素原子及びカルボニル基のいずれも好まし
いが、特に好ましくは、水素原子である。
【0020】一般式(1)中、R1 及びR3 の置換位置
は特に制限はないが、R1 の置換位置としては2位又は
3位が好ましく、特に2位が好ましい。またR3 の置換
位置は2〜5位のいずれも好ましいが、特に2位又は4
位が好ましい。
【0021】本発明の安息香酸誘導体(1)の具体例と
しては、2−イソステアリルオキシ安息香酸、3−イソ
ステアリルオキシ安息香酸、4−イソステアリルオキシ
安息香酸、4−イソステアリルオキシ安息香酸メチル、
4−イソステアリルオキシ安息香酸エチル、4−イソス
テアリルオキシ安息香酸プロピル、4−イソステアリル
オキシ安息香酸イソプロピル、4−イソステアリルオキ
シ安息香酸ブチル、4−イソステアリルオキシ安息香酸
ペンチル、4−イソステアリルオキシ安息香酸イソプロ
ピル、4−イソステアリルオキシ安息香酸イソブチル、
4−イソステアリルオキシ安息香酸−t−ブチル、4−
イソステアリルオキシベンズアミド、N−メチル−4−
イソステアリルオキシベンズアミド、N−エチル−4−
イソステアリルオキシベンズアミド、N−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−イソステアリルオキシベンズアミ
ド、N−(3−ヒドロキシプロピル)−4−イソステア
リルオキシベンズアミド、N−(2−メトキシエチル)
−4−イソステアリルオキシベンズアミド、N−(3−
メトキシプロピル)−4−イソステアリルオキシベンズ
アミド、N−(1,2−ジカルボキシエチル)−4−イ
ソステアリルオキシベンズアミド、N−(1,3−ジカ
ルボキシプロピル)−4−イソステアリルオキシベンズ
アミド、N−(カルボキシメチル)−4−イソステアリ
ルオキシベンズアミド、N−(2−カルボシキエチル)
−4−イソステアリルオキシベンズアミド、N−(3−
カルボキシプロピル)−4−イソステアリルオキシベン
ズアミド、N−(5−カルボキシペンチル)−4−イソ
ステアリルオキシベンズアミド、N−(11−カルボキ
シウンデカノイル)−4−イソステアリルオキシベンズ
アミド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−イソス
テアリルオキシベンズアミド、N−(3−ヒドロキシフ
ェニル)−4−イソステアリルオキシベンズアミド、N
−(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソステアリルオ
キシベンズアミド、N−(2−カルボキシフェニル)−
4−イソステアリルオキシベンズアミド、N−(3−カ
ルボキシフェニル)−4−イソステアリルオキシベンズ
アミド、N−(4−カルボキシフェニル)−4−イソス
テアリルオキシベンズアミド、N,N−ジメチル−4−
イソステアリルオキシベンズアミド、N,N−ジエチル
−4−イソステアリルオキシベンズアミド、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)−4−イソステアリルオキ
シベンズアミド、N,N−ビス(3−ヒドロキシプロピ
ル)−4−イソステアリルオキシベンズアミド、2−イ
ソステアリルオキシ安息香酸メチル、2−イソステアリ
ルオキシ安息香酸エチル、2−イソステアリルオキシ安
息香酸n−プロピル、2−イソステアリルオキシ安息香
酸イソプスピル、2−イソステアリルオキシ安息香酸n
−ブチル、2−イソステアリルオキシ安息香酸n−ペン
チル、2−イソステアリルオキシ安息香酸イソプロピ
ル、2−イソステアリルオキシ安息香酸イソブチル、2
−イソステアリルオキシ安息香酸−t−ブチル、2−イ
ソステアリルオキシベンズアミド、N−メチル−2−イ
ソステアリルオキシベンズアミド、N−エチル−2−イ
ソステアリルオキシベンズアミド、N−(2−ヒドロキ
エチル)−2−イソステアリルオキシベンズアミド、N
−(3−ヒドロキシプロピル)−2−イソステアリルオ
キシベンズアミド、N−(2−メトキシエチル)−2−
イソステアリルオキシベンズアミド、N−(3−メトキ
シプロピル)−2−イソステアリルオキシベンズアミ
ド、N−(1,2−ジカルボキシエチル)−2−イソス
テアリルオキシベンズアミド、N−(1,3−ジカルボ
キシプロピル)−2−イソステアリルオキシベンズアミ
ド、N−(カルボキシメチル)−2−イソステアリルオ
キシベンズアミド、N−(2−カルボキシエチル)−2
−イソステアリルオキシベンズアミド、N−(3−カル
ボキシプロピル)−2−イソステアリルオキシベンズア
ミド、N−(5−カルボキシペンチル)−2−イソステ
アリルオキシベンズアミド、N−(11−カルボキシウ
ンデカノイル)−2−イソステアリルオキシベンズアミ
ド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−イソステア
リルオキシベンズアミド、N−(3−ヒドロキシフェニ
ル)−2−イソステアリルオキシベンズアミド、N−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソステアリルオキ
シベンズアミド、N−(2−カルボキシフェニル)−2
−イソステアリルオキシベンズアミド、N−(3−カル
ボキシフェニル)−2−イソステアリルオキシベンズア
ミド、N−(4−カルボキシフェニル)−2−イソステ
アリルオキシベンズアミド、N,N−ジメチル−2−イ
ソステアリルオキシベンズアミド、N,N−ジエチル−
2−イソステアリルオキシベンズアミド、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−2−イソステアリルオキシ
ベンズアミド、N,N−ビス(3−ヒドロキシプロピ
ル)−2−イソステアリルオキシベンズアミド、2−ヒ
ドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸、2−ヒ
ドロキシ−5−イソステアリルオキシ安息香酸、2−メ
トキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸、2−メト
キシ−5−イソステアリルオキシ安息香酸、2−ヒドロ
キシ−4−イソステアリルオキシベンズアミド、2−ヒ
ドロキシ−5−イソステアリルオキシベンズアミド、2
−ヒドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸メチ
ル、2−ヒドロキシ−5−イソステアリルオキシ安息香
酸メチル、2−イソステアロイルアミノ安息香酸、4−
イソステアロイルアミノ安息香酸、2−イソステアロイ
ルアミノ安息香酸メチル、4−イソステアロイルアミノ
安息香酸エチル、2−ヒドロキシ−5−イソステアロイ
ルアミノ安息香酸、2−イソステアリルアミノ安息香
酸、4−イソステアリルアミノ安息香酸、2−イソステ
アリルアミノ安息香酸メチル、4−イソステアリルアミ
ノ安息香酸メチル、2−ヒドロキシ−5−イソステアリ
ルアミノ安息香酸等が挙げられる。
【0022】本発明の安息香酸誘導体のうち、好ましい
ものは、上記のR1 〜R7 の置換基の好ましい範囲を組
合わせたものであり、具体的には、一般式(1a)
【0023】
【化5】
【0024】〔式中、R2aはヒドロキシル基、低級アル
コキシ基又は基−N(H)R5a(ここでR5aは、水素原
子、低級アルキル基又はヒドロキシ低級アルキル基を示
す)を示し、R3aは一般式(2)又は(3)(式中、R
6 及びR7 は前記と同じものを示すが、m=4〜10、
n=4〜10かつm+n=10〜16であり、m=7か
つn=7を頂点とする分布を有する)を示し、R3aは2
位又は4位に置換する〕で表される安息香酸誘導体が特
に優れた美白作用を有し、皮膚外用剤の有効成分として
好ましい。
【0025】このような安息香酸誘導体(1a)の具体
例としては、2−イソステアリルオキシ安息香酸、4−
イソステアリルオキシ安息香酸、4−イソステアリルオ
キシ安息香酸メチル、4−イソステアリルオキシ安息香
酸エチル、4−イソステアリルオキシ安息香酸プロピ
ル、4−イソステアリルオキシ安息香酸イソプロピル、
4−イソステアリルオキシ安息香酸ブチル、4−イソス
テアリルオキシ安息香酸ペンチル、4−イソステアリル
オキシ安息香酸イソプロピル、4−イソステアリルオキ
シ安息香酸イソブチル、4−イソステアリルオキシ安息
香酸−t−ブチル、4−イソステアリルオキシベンズア
ミド、N−メチル−4−イソステアリルオキシベンズア
ミド、N−エチル−4−イソステアリルオキシベンズア
ミド−N−エチルアミド、N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−イソステアリルオキシベンズアミド、N,N
−ジメチル−4−イソステアリルオキシベンズアミド、
N,N−ジエチル−4−イソステアリルオキシベンズア
ミド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−イ
ソステアリルオキシベンズアミド、N,N−ビス(3−
ヒドロキシプロピル)−4−イソステアリルオキシベン
ズアミド、2−イソステアリルオキシ安息香酸メチル、
2−イソステアリルオキシ安息香酸エチル、2−イソス
テアリルオキシ安息香酸プロピル、2−イソステアリル
オキシ安息香酸ブチル、2−イソステアリルオキシ安息
香酸ペンチル、2−イソステアリルオキシ安息香酸イソ
プロピル、2−イソステアリルオキシ安息香酸イソブチ
ル、2−イソステアリルオキシ安息香酸−t−ブチル、
2−イソステアリルオキシべンズアミド、N−メチル−
2−イソステアリルオキシベンズアミド、N−エチル−
2−イソステアリルオキシベンズアミド、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−イソステアリルオキシベンズア
ミド、N−(3−ヒドロキシプロピル)−2−イソステ
アリルオキシベンズアミド、N,N−ジメチル−2−イ
ソステアリルオキシベンズアミド、N,N−ジエチル−
2−イソステアリルオキシベンズアミド、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−2−イソステアリルオキシ
ベンズアミド、N,N−ビス(3−ヒドロキシプロピ
ル)−2−イソステアリルオキシベンズアミド、2−イ
ソステアロイルアミノ安息香酸、4−イソステアロイル
アミノ安息香酸、2−イソステアロイルアミノ安息香酸
メチル、4−イソステアロイルアミノ安息香酸エチル、
2−イソステアリルアミノ安息香酸、4−イソステアリ
ルアミノ安息香酸、2−イソステアリルアミノ安息香酸
メチル、4−イソステアリルアミノ安息香酸メチル等が
挙げられる。本発明の安息香酸誘導体(1)は、例えば
以下の製造法1〜5に従って製造することができる。
【0026】製造法1 一般式(1)においてR2 がアルキル基であり、R3
一般式(2)の基である安息香酸誘導体(1b)の製造
法:
【0027】
【化6】
【0028】〔式中、R1 、R2 、m及びnは前記と同
じものを示し、Yはハロゲン原子、アルキルスルホニル
オキシ基又はアリールスルホニルオキシ基をしめす〕
【0029】製造法1は、一般式(A)で表される安息
香酸誘導体と化合物(B)とを塩基の存在下又は非存在
下反応させて本発明化合物(1b)を得る方法である。
【0030】上記の反応は、1モルの化合物(A)に対
して0.5〜3.0モルの化合物(B)を用い、−20
〜300℃好ましくは0〜150℃の温度で数時間攪拌
することにより行うのが好ましい。上記塩基としては、
反応に悪影響を及ぼさなければいかなるものでも用いう
るが、例えば水酸化ナトリウム、ナトリウムアミド、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウムなどが好適に用いられる。また、上記反応は
無溶媒あるいは反応に不活性な溶媒中で行うことができ
る。上記反応に用いることができる溶媒としては、反応
に不活性であればいかなるものでも用いうるが、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(T
HF)、トルエン、キシレン、ヘキサン、エタノール、
メタノール、水等が好適に用いられる。
【0031】上記反応終了後、溶媒を留去し、クロマト
グラフィー、再結晶、蒸留等の手段により精製すること
により、イソステアリル基置換安息香酸誘導体(1b)
が単離できる。
【0032】製造法2 一般式(1)においてR2 がヒドロキシル基であり、R
3 が一般式(2)である安息香酸誘導体(1c)の製造
法:
【0033】
【化7】
【0034】〔式中、R1 、R2 、m及びnは前記と同
じものを示す〕
【0035】製造法2は化合物(1b)を加水分解して
化合物(1c)を得る方法である。
【0036】この反応は1.0〜5.0モルの水酸化ナ
トリウム又は水酸化カリウムの塩基を用い、0〜150
℃の温度で攪拌して加水分解を行うのが好ましい。この
反応は無溶媒あるいは反応に不活性な溶媒中で行うこと
ができる。この反応において用いることができる溶媒と
しては、反応に不活性であればいかなるものでも用いう
るが、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、エタノール、メタノール、テトラヒド
ロフラン、1,4−ジオキサン、水等が好適である。
【0037】上記反応終了後、クロマトグラフィー、再
結晶、蒸留等の手段により本発明のイソステアリル基置
換安息香酸誘導体(1c)が単離できる。
【0038】製造法3 一般式(1)において、R2 が基−N(R4)R5 であ
り、R3 が一般式(2)である安息香酸誘導体(1d)
の製造法:
【0039】
【化8】
【0040】〔式中、R1 、R4 、R5 、m及びnは前
記と同じものを示す〕
【0041】製造法3は、化合物(1c)を酸クロリド
に変換した後アミン類(D)を反応させてアミド体(1
d)を得る方法である。
【0042】この反応は、化合物(1c)に1.0〜
5.0モルの塩化チオニルを、0〜150℃の温度にて
反応させることにより安息香酸クロリド(C)を調製し
た後、塩基の存在下或いは非存在下で化合物(D)と0
〜150℃の温度で攪拌することにより行うのが好まし
い。ここで塩基としては、反応に悪影響を及ぼさなけれ
ばいかなるものでも用いうるが、例えば炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
ピリジン、トリエチルアミンなどが好適に用いられる。
また、上記アミド化反応は無溶媒あるいは反応に不活性
な溶媒中で行うことができる。このアミド化反応に用い
ることができる溶媒としては、反応に不活性であればい
かなるものでも用いうるが、例えば、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフ
ラン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、水等が好適に用いられる。反応終了後、クロマト
グラフィー、再結晶、蒸留等の手段により本発明の安息
香酸アミド誘導体(1d)が単離できる。
【0043】製造法4 一般式(1)において、R3 が一般式(3)で示される
基であり、R6 及びR 7 が隣接する炭素原子と一緒にな
ってカルボニル基を形成している安息香酸誘導体(1
e)の製造法:
【0044】
【化9】
【0045】〔式中、R1 、R2 、m及びnは前記と同
じものを示す〕
【0046】製造法4は、化合物(E)に化合物(F)
を反応させてアミド体(1e)を得る方法である。
【0047】この反応は化合物(E)を、塩基の存在下
或いは非存在下で化合物(F)と0〜150℃の温度で
攪拌することにより行うのが好ましい。ここで用いる塩
基としては、反応に悪影響を及ぼさなければいかなるも
のでも用いうるが、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ピリジン、ト
リエチルアミンなどが好適に用いられる。また、この反
応は無溶媒あるいは反応に不活性な溶媒中で行うことが
できる。上記反応に用いることができる溶媒としては、
反応に不活性であればいかなるものでも用いうるが、例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、テトラヒドロフラン、水、ジクロロメタン、ク
ロロホルム等が好適に用いられる。上記反応終了後、ク
ロマトグラフィー、再結晶、蒸留等の手段により本発明
の安息香酸アミド体(1e)が単離できる。
【0048】製造法5 一般式(1)においてR3 が一般式(3)で示される基
であり、R6 及びR7が共に水素原子である安息香酸誘
導体(1f)の製造法:
【0049】
【化10】
【0050】〔式中、R1 、R2 、m及びnは前記と同
じものを示す〕
【0051】製造法5は化合物(E)に化合物(G)を
縮合させ、還元することにより化合物(1f)を得る方
法である。
【0052】この反応は、化合物(E)を還元剤の存在
下で化合物(G)と0〜150℃の温度で攪拌すること
により行うのが好ましい。ここで用いる還元剤として
は、反応に悪影響を及ぼさなければいかなるものでも用
いうるが、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウムなど
が好適に用いられる。また、上記反応は無溶媒あるいは
反応に不活性な溶媒中で行うことができる。上記反応に
用いることができる溶媒としては、反応に不活性であれ
ばいかなるものでも用いうるが、例えば、メタノール、
エタノール、水、酢酸等が好適に用いられる。上記反応
終了後、クロマトグラフィー、再結晶、蒸留等の手段に
より本発明のイソステアリル基置換安息香酸誘導体(1
f)が単離できる。
【0053】本発明の安息香酸誘導体(1)は、遊離酸
のみでなく、塩又は水和物の形で用いることもできる。
塩としては、有機塩基による塩と無機塩基による塩が挙
げられる。このうち好ましくはアルカノールアミン塩、
アミノ酸塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙
げられ、特に好ましい例としては、ナトリウム、カリウ
ム等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの塩の置換
位置としては、上記一般式(1)におけるR2 が水酸基
であるとき及びカルボキシル基を有するアミノ基である
ときのカルボキシル基の水素原子の位置等が好ましい。
【0054】上記安息香酸誘導体(1)の塩としては、
上記安息香酸誘導体として例示した化合物の塩等が好ま
しく挙げられるが具体的には例えば、2−イソステアリ
ルオキシ安息香酸ナトリウム塩、3−イソステアリルオ
キシ安息香酸カリウム塩、4−イソステアリルオキシ安
息香酸アルギニン塩、2−イソステアリルオキシ安息香
酸トリエタノールアミン塩、4−イソステアリルオキシ
安息香酸エタノールアミン塩、N−(1,2−ジカルボ
キシエチル)−4−イソステアリルオキシベンズアミド
カルシウム塩、N−(1,3−ジカルボキシプロピル)
−4−イソステアリルオキシベンズアミドマグネシウム
塩、N−(カルボキシメチル)−4−イソステアリルオ
キシベンズアミドリジン塩、N−(2−カルボキシエチ
ル)−4−イソステアリルオキシベンズアミドナトリウ
ム塩、N−(3−カルボキシプロピル)−4−イソステ
アリルオキシベンズアミドカリウム塩、N−(5−カル
ボキシペンチル)−4−イソステアリルオキシベンズア
ミドナトリウム塩、N−(11−カルボキシウンデカノ
イル)−4−イソステアリルオキシベンズアミドカリウ
ム塩、N−(2−カルボキシフェニル)−4−イソステ
アリルオキシベンズアミドアルギニン塩、N−(3−カ
ルボキシフェニル)−4−イソステアリルオキシベンズ
アミドリジン塩、4−イソステアリルオキシ安息香酸−
N−(4−カルボキシフェニル)アミドナトリウム塩、
2−イソステアリルオキシ安息香酸−N−(1,2−ジ
カルボキシエチル)アミドカルシウム塩、N−(1,3
−ジカルボキシプロピル)−2−イソステアリルオキシ
ベンズアミドマグネシウム塩、2−ヒドロキシ−4−イ
ソステアリルオキシ安息香酸ナトリウム塩、2−ヒドロ
キシ−5−イソステアリルオキシ安息香酸カリウム塩、
2−メトキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸アル
ギニン塩、2−メトキシ−5−イソステアリルオキシ安
息香酸リジン塩、2−イソステアロイルアミノ安息香酸
ナトリウム塩、4−イソステアロイルアミノ安息香酸カ
リウム塩、N−(カルボキシメチル)−4−イソステア
リルオキシベンズアミドトリエタノールアミン塩、N−
(2−カルボキシエチル)−4−イソステアリルオキシ
ベンズアミドエタノールアミン塩、N−(3−カルボキ
シプロピル)−4−イソステアリルオキシベンズアミド
ジエタノールアミン塩等が挙げられる。
【0055】上記安息香酸誘導体(1)の塩を調製する
には、例えば上記安息香酸誘導体(1)を上記有機塩基
又は無機塩基と公知の方法により反応させるなどして容
易に得ることができる。
【0056】本発明の皮膚外用剤は、上記の安息香酸誘
導体(1)又はその塩を、それぞれ単独で又はそれぞれ
任意の2種以上を配合することにより製造される。
【0057】本発明の皮膚外用剤における、上記有効成
分の含有量は、皮膚外用剤全体に対し好ましくは0.0
001〜50重量%、特に好ましくは0.01〜20重
量%である。
【0058】また、本発明の皮膚外用剤は、一般式
(1)の化合物の1種又は2種以上とともに公知の美白
剤、紫外線吸収剤、角化改善剤のうちの1種又は2種以
上を有効成分として同時に配合すれば、美白効果を更に
高めることができる。これらの成分を同時に添加するこ
とにより、メラニン抑制効果の向上のみならず、日焼け
の予防効果を持つ美白化粧料として用いられるものであ
る。
【0059】配合される公知の美白剤としては、アラン
トイン、ビタミンE誘導体、グリチルリチン、アスコル
ビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン
酸誘導体、コージ酸、アルブチン、パンテチン酸誘導
体、プラセンタエキス、抗炎症剤、ヨクイニン、緑茶、
葛根、桑白皮、甘草、オウゴン、アロエ、橙皮、カミツ
レ、霊芝等の各種生薬・植物抽出物等が挙げられる。配
合量は、組成物中に0.0001〜40重量%、特に
0.01〜20重量%とすることが好ましい。
【0060】紫外線吸収剤としては、ベンゾイルメタン
誘導体、ケイ皮酸エステル誘導体、ベンゾフェノン誘導
体、p−アミノ安息香酸誘導体等の有機系紫外線吸収剤
及び亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チタン、酸化マグ
ネシウム、酸化ジルコニウム等の無機系紫外線吸収剤が
挙げられる。これらの配合量は、組成物中に0.1〜2
0重量%、特に0.5〜10重量%とすることが好まし
い。
【0061】また、角化改善剤としては、スフィンゴシ
ン誘導体や特開平5−194185号公報に記載の下記
一般式
【0062】
【化11】
【0063】〔式中、R′は炭素数4〜40の直鎖又は
分岐鎖の環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、
R″は、それぞれ水素原子又は1個もしくは2個以上の
水酸基が置換していてもよい炭素数1〜10の炭化水素
基を示す。〕で表されるアミン誘導体等が挙げられる。
上記角化改善剤の配合量は美白化粧料全体に対して、好
ましくは0.0001〜40重量%、更に好ましくは
0.01〜20重量%である。
【0064】本発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を
損ねない範囲で上記成分以外の任意の成分を配合するこ
とができる。その剤型に応じて、皮膚外用剤に通常配合
される成分、例えば精製水、エタノール、油状物質、保
湿剤、増粘剤、防腐剤、乳化剤、薬効成分、粉体、香
料、乳化安定剤、pH調節剤等を配合することができる。
【0065】具体的には、油状成分としては流動パラフ
ィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミ
ツロウ、カルナバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級ア
ルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エス
テル油、シリコーン油、フッ素系油剤等が挙げられ、保
湿剤としてはソルビトール、キシリトール、グリセリ
ン、マルチトール、プロピレングリコール、1,3−プ
ロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,4
−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウ
ム、乳酸、乳酸ナトリウム、ポリオキシプロピレン脂肪
酸エステル、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カラギー
ナン、ゼラチン等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩
化カリウム等の電解質等が挙げられる。
【0066】防腐剤としては、尿素、メチルパラベン、
エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、
安息香酸ナトリウム等が挙げられる。乳化剤としては、
レシチン、水素添加レシチン、α−モノアルキルグリセ
リルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エス
テル、シリコーン乳化剤等が挙げられる。粉体として
は、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリカ、
ベントナイト、バーミキュライト、硫酸バリウム、ベン
ガラ、酸化鉄、群青等が挙げられる。pH調節剤として
は、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリ
ウム等の緩衝剤が挙げられる。
【0067】本発明の皮膚外用剤は、それぞれ常法によ
り種々の形態とすることができるが、一般には、ローシ
ョン状、乳液状、クリーム状、軟膏状、スティック状、
有機溶媒や精製水などによる溶液状、パック状、ゲル状
等とするのが好ましい。
【0068】すなわち、本発明の皮膚外用剤は、ローシ
ョン、オイルエッセンス、O/W型又はW/O型のクリ
ーム、乳化型化粧料、パック、軟膏、美白ファンデーシ
ョン等の美白化粧料や、化粧乳液、化粧水、油性化粧
料、口紅、ファンデーション、皮膚洗浄剤、ヘアトニッ
ク、整髪料、養毛剤、育毛剤、浴用剤、シャンプー、リ
ンス等とすることが好ましい。
【0069】本発明の皮膚外用剤は、紫外線による皮膚
の炎症、しみ、そばかす、日焼け後の色素沈着部などの
患部に局所的に適用することにより、該部位を治療・改
善し正常な皮膚色に戻すことができる。また、予め局所
的に適用することにより、上記症状を予防することがで
きる。
【0070】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実
施例1〜8は本発明の皮膚外用剤に用いられる安息香酸
誘導体の合成例であり、実施例9は、本発明の皮膚外用
剤に用いられるイソステアリル基置換安息香酸誘導体の
評価試験例であり、実施例10〜29は、本発明の皮膚
外用剤の実施例である。
【0071】実施例1 4−イソステアリルオキシ安息香酸エチル(化合物1)
の合成:4−ヒドロキシ安息香酸エチル4.3g(2
8.3mmol)と炭酸カリウム6.5g(28.3mmol)
とを、DMF200ml中に溶解し、室温でよく攪拌しな
がらp−トルエンスルホン酸イソステアリル10.0g
(23.5mmol)を加えた。反応混合物を90℃で5時
間攪拌し、反応を終了した。得られた反応物を12%塩
酸400ml中に投入し、酢酸エチル500mlで3回に分
けて抽出した。得られた抽出溶液を、飽和炭酸水素ナト
リウム溶液、水、飽和食塩水でそれぞれ洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、これを濾過した。この後、
溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサンで溶出し、溶
媒を留去したところ、生成物8.6gを得た。得られた
生成物の分析結果は、下記の通りであり該生成物が4−
イソステアリルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸エチル
であることを確認した。(白色固体状物質、収率91
%)
【0072】1H−NMR(CDCl3,δ,ppm) 0.83−1.81(m,35H),1.37(t,3
H,J=7Hz),3.99(t,2H,J=7H
z),4.34(q,2H,J=7Hz),6.89
(d,2H,J=9Hz),7.98(d,2H,J=
7Hz).
【0073】実施例2 4−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物2)の合
成:4−イソステアリルオキシ安息香酸エチル(化合物
1)8.6g(21.5mmol)をエタノールに溶解し8
00mlとした反応液に、室温でよく攪拌しながら水酸化
ナトリウム1.7g(43.0mmol)を水に溶解し80
0mlとした溶液を加えた。この後、反応液を還流下で5
時間反応し、反応を終了した。
【0074】室温下で放冷した後、反応液を減圧濃縮
し、反応液を氷冷した12%塩酸溶液中に投入し、これ
に酢酸エチル200mlを加えて抽出した。抽出液を、水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、これを濾過した。この後、溶媒を留去し、その残
留物を酢酸エチル−n−ヘキサンで再結晶したところ、
生成物6.6gを得た。得られた生成物の分析結果は、
下記の通りであり該生成物が4−イソステアリルオキシ
安息香酸(化合物2)であることを確認した。(白色固
体状物質、収率78%)
【0075】1H−NMR(CDCl3,δ,ppm) 0.82−1.80(m,35H),4.01(t,2
H,J=6Hz),6.92(d,2H,J=9H
z),8.05(d,2H,J=9Hz),11.51
(br.s,1H).
【0076】IR(KBr,cm-1) 3050,2928,2860,1684,1610,
1258,774
【0077】実施例3 4−イソステアリルオキシ安息香酸ナトリウム塩(化合
物3)の合成:4−イソステアリルオキシ安息香酸(化
合物2)6.6g(16.8mmol)及び水酸化ナトリウ
ム0.7g(16.8mmol)を水に溶解し、80℃で3
0分間攪拌した。
【0078】反応を減圧濃縮し、その残留物をジエチル
エーテル(1:1)混合溶媒で洗浄し、結晶を減圧乾燥
したところ、生成物6.8gを得た。得られた生成物の
分析結果は、下記の通りであり該生成物が4−イソステ
アリルオキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3)である
ことを確認した。(白色固体状物質、収率98%)
【0079】1H−NMR(CD3OD+D2O,δ,p
pm) 0.81−1.80(m,35H),3.99(t,2
H,J=6Hz),6.85(d,2H,J=9H
z),7.87(d,2H,J=9Hz).
【0080】実施例4 2−ヒドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸
(化合物4)の合成:2,4−ジヒドロキシ安息香酸メ
チル3.0g(17.8mmol)と炭酸カリウム2.5g
(17.8mmol)とを、DMF50ml中に溶解し、室温
でよく攪拌しながらp−トルエンスルホン酸イソステア
リル7.6g(17.8mmol)を加えた。反応混合物を
90℃で5時間攪拌し、反応を終了した。得られた反応
物を12%塩酸400ml中に投入し、酢酸エチル500
mlで3回に分けて抽出した。得られた抽出溶液を、飽和
炭酸水素ナトリウ溶液、水、飽和食塩水でそれぞれ洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、これを濾過し
た。この後、溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサン
で溶出し、溶媒を留去した。残留物をエタノールに溶解
し50mlとした反応液に、室温でよく攪拌しながら水酸
化ナトリウム2.3g(57.8mmol)を水に溶解し5
0mlとした溶液を加えた。この後、反応液を還流下で5
時間反応し、反応を終了した。
【0081】室温下で放冷した後、反応液を減圧濃縮
し、反応液を氷冷した12%塩酸溶液中に投入し、これ
に酢酸エチル200mlを加えて抽出した。抽出液を、水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、これを濾過した。この後、溶媒を留去し、その残
留物を酢酸エチル−n−ヘキサンで再結晶したところ、
生成物6.4gを得た。得られた生成物の分析結果は、
下記の通りであり該生成物が2−ヒドロキシ−4−イソ
ステアリルオキシ安息香酸(化合物4)であることを確
認した。(白色固体状物質、収率88%)
【0082】1H−NMR(CDCl3,δ,ppm) 0.94−1.90(m,35H),4.10(t,2
H,J=6Hz),6.56(s,1H),6.58
(d,1H,J=9Hz),7.92(d,1H,J=
9Hz),10.69(s,1H). カルボキシル基のプロトンは観測されなかった。
【0083】IR(KBr,cm-1) 3100,2928,2856,1676,1624,
1466,1246,776
【0084】実施例5 2−ヒドロキシ−5−イソステアリルオキシ安息香酸
(化合物5)の合成:2,4−ジヒドロキシ安息香酸メ
チル3.0gを2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル
3.0gに換えた他は、実施例4と同様な方法により標
記の生成物5.4gを得た。得られた生成物の分析結果
は、下記の通りであり該生成物が2−ヒドロキシ−5−
イソステアリルオキシ安息香酸(化合物5)であること
を確認した。(白色固体状物質、収率80%)
【0085】1H−NMR(CDCl3,δ,ppm) 0.82−1.80(m,35H),3.92(t,2
H,J=7Hz),6.93(d,1H,J=9H
z),7.14(dd,1H,J=3,9Hz),7.
35(d,1H,J=3Hz),9.75(br.s,
1H),10.03(br.s,1H).
【0086】IR(KBr,cm-1) 3150,2932,2856,1674,1618,
1442,1192,722
【0087】実施例6 4−イソステアリルオキシベンズアミド(化合物6)の
合成:4−ヒドロキシ安息香酸メチル4.3gを4−ヒ
ドロキシベンズアミド3.0gに換えた他は、実施例1
と同様な方法により生成物7.2gを得た。得られた生
成物の分析結果は、下記の通りであり該生成物が4−イ
ソステアリルオキシベンズアミド(化合物6)であるこ
とを確認した。(白色固体状物質、収率93%)
【0088】1H−NMR(CDCl3,δ,ppm) 0.83−1.89(m,35H),3.99(t,2
H,J=7Hz),6.38(br.s,2H),6.
91(d,2H,J=9Hz),7.78(d,1H,
J=9Hz).
【0089】IR(KBr,cm-1) 3400,3184,2928,2876,1648,
1616,1258,800
【0090】実施例7 4−イソステアロイルアミノ安息香酸エチル(化合物
7)の合成:p−アミノ安息香酸エチル5.0g(3
0.2mmol)をピリジン50ml中に溶解した溶液を氷冷
下で良く攪拌しながら、これに塩化メチレン50ml中に
塩化イソステアリル9.0g(31.7mmol)に溶解せ
しめたものを滴下した。滴下終了後、室温で2時間攪拌
し反応を終了した。反応溶液に蒸留水20mlを加え、3
0分間攪拌した後、溶媒を留去した。残留物を酢酸エチ
ル200mlで抽出し、得られた抽出液を、12%塩酸、
蒸留水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
それぞれ洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、濾過した。溶媒を留去したところ、生成物6.6g
を得た。得られた生成物の分析結果は、下記の通りであ
り該生成物が4−イソステアロイルアミノ安息香酸エチ
ル(化合物7)であることを確認した。(白色固体状物
質、収率51%)
【0091】1H−NMR(CDCl3,δ,ppm) 0.82−1.80(m,33H),1.34(t,3
H,J=7Hz),2.39(t,2H,J=7H
z),4.35(q,2H,J=7Hz),7.63
(d,2H,J=9Hz),7.98(m,3H)
【0092】実施例8 4−イソステアリルアミノ安息香酸(化合物8)の合
成:p−アミノ安息香酸メチル5.0g(33.1mmo
l)とイソステアリルアルデヒド7.1g(26.5mmo
l)とを、メタノール80mlに溶解し、室温で30分間
攪拌した。更に、水素化ホウ素ナトリウム0.4g
(9.4mmol)をメタノール30mlに溶解した溶液を滴
下した。滴下終了から30分間攪拌し、反応を終了し
た。溶媒を留去し、その残留物に5%塩酸を加え、溶液
を酸性にした後、酢酸エチル150mlで抽出した。得ら
れた抽出液を、蒸留水、飽和食塩水で洗浄した後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を留去し、そ
の残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒で溶出した。溶媒を
留去し、その残留物をエタノール100mlに溶解し、室
温で攪拌しながら水酸化ナトリウム2.6g(66.2
mmol)を蒸留水100mlに溶解したものを加えた。この
後、反応液を還流下で5時間反応し、反応を終了した。
【0093】室温下で放冷した後、反応液を減圧濃縮
し、反応液を氷冷した12%塩酸溶液中に投入し、これ
に酢酸エチル200mlを加えて抽出した。抽出液を、水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、これを濾過した。この後、溶媒を留去したとこ
ろ、生成物6.6gを得た。得られた生成物の分析結果
は、下記の通りであり該生成物が4−イソステアリルア
ミノ安息香酸(化合物8)であることを確認した。(白
色固体状物質、収率61%)
【0094】1H−NMR(CDCl3,δ,ppm) 0.82−1.78(m,35H),3.16(t,2
H,J=7Hz),6.54(d,2H,J=9H
z),7.15(br.s,1H),7.92(d,1
H,J=9Hz),10.98(br.s,1H).
【0095】IR(KBr,cm-1) 3424,2928,2856,1676,1606,
1284,724
【0096】実施例9 PUVA誘導色素斑に対する効果:表2に示すサンプル
(80%エタノール溶液)を調製し、その連続塗布によ
る効果を下記試験方法により評価した。
【0097】(試験方法)有色モルモット(5〜7匹)
に光増感剤(8−メトキシソラレン)を腹腔内投与し、
30分後にUVA(1mJ/cm2)を照射し、2週間かけ
て色素斑形成後、サンプルを1日2回、3週間にわたっ
て連続塗布することによる色素斑消退効果を調べた。
【0098】評価は、色差計(日本電色社製、OFC−
1001DP)により7日毎に測定を行い、得られたマ
ンセル値からΔL値を算出し、サンプル塗布部分のΔL
(経時変化)から、サンプル末塗布部のΔL値を差し引
いた値(ΔΔL)により行った。ΔΔL値は以下の式に
て表される。
【0099】
【数1】ΔΔL=(L1−LO)−(L'1−L'0) L0 :塗布前の試料塗布被験部位 L'0 :塗布前の試料未塗布被験部位 L1 :連続塗布1ケ月後の試料塗布被験部位 L'0 :連続塗布1ケ月後の試料未塗布被験部位
【0100】評価は、各被験モルモットについて表1に
示す基準により評価点をつけ、その平均値で表2に示
す。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】 実施例10 色素沈着改善用ローション (重量%) 2−ヒドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物4) 0.5 グリセリン 4.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 エタノール 10.0 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 香料 微量精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0104】
【表4】 実施例11 色素沈着改善用ローション (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物2) 0.5 グリセリン 4.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 エタノール 10.0 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 香料 微量精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0105】
【表5】 実施例12 色素沈着改善用オイルエッセンス (重量%) 2−ヒドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物5) 1.0 ミンク油 59.0小麦胚芽油 40.0 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0106】
【表6】 実施例13 色素沈着改善用オイルエッセンス (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3) 1.0 ミンク油 59.0小麦胚芽油 40.0 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0107】
【表7】 実施例14 色素沈着改善用W/O型クリーム (重量%) 4−イソステアロイルアミノ安息香酸(化合物7) 0.1 ワセリン 6.0 コレステロール 0.6 セタノール 0.5 ソルビタンセスキオレート 2.0 液状ラノリン 4.0 イソプロピルパルミテート 8.0 スクワレン 10.0 固型パラフィン 4.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 3.0 香料 0.2精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0108】
【表8】 実施例15 色素沈着改善用W/O型クリーム (重量%) 4−イソステアリルオキシベンズアミド(化合物6) 0.1 ワセリン 6.0 コレステロール 0.6 セタノール 0.5 ソルビタンセスキオレート 2.0 液状ラノリン 4.0 イソプロピルパルミテート 8.0 スクワレン 10.0 固型パラフィン 4.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 3.0 香料 0.2精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0109】
【表9】 実施例16 色素沈着改善用O/W型クリーム (重量%) 2−ヒドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸 メチル(化合物4) 0.2 ステアリン酸 2.0 セタノール 4.0 ワセリン 5.0 スクワレン 8.0 硬化パーム油 4.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 3.0 L−アルギニン10.0%水酸化カリウム 0.2 香料 微量精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0110】
【表10】 実施例17 色素沈着改善用O/W型クリーム (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸エチル(化合物1) 0.2 ステアリン酸 2.0 セタノール 4.0 ワセリン 5.0 スクワレン 8.0 硬化パーム油 4.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.4 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 3.0 L−アルギニン10.0%水酸化カリウム 0.2 香料 微量精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0111】
【表11】 実施例18 色素沈着改善用乳化型化粧料 (重量%) 2−ヒドロキシ−5−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物5) 1.0 ステアリン酸 1.0 セタノール 2.0 ワセリン 2.5 スクワレン 4.0 硬化パーム油 2.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 3.0 ジプロピレングリコール 3.0 水酸化カリウム 0.2 カルボキシビニルポリマー 0.2 香料 0.2精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0112】
【表12】 実施例19 色素沈着改善用乳化型化粧料 (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物2) 1.0 ステアリン酸 1.0 セタノール 2.0 ワセリン 2.5 スクワレン 4.0 硬化パーム油 2.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.4 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.2 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 3.0 ジプロピレングリコール 3.0 水酸化カリウム 0.2 カルボキシビニルポリマー 0.2 香料 0.2精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0113】
【表13】 実施例20 色素沈着改善用パック (重量%) 4−イソステアロイルアミノ安息香酸エチル(化合物7) 0.2 ポリビニルアルコール 12.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ジプロピレングリコール 2.0 グリセリン 2.0 エタノール 5.0 オリーブ油 3.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5 酸化チタン 8.0 カオリン 6.0 香料 0.1 メチルパラベン 0.1精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0114】
【表14】 実施例21 色素沈着改善用パック (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3) 0.2 ポリビニルアルコール 12.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ジプロピレングリコール 2.0 グリセリン 2.0 エタノール 5.0 オリーブ油 3.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5 酸化チタン 8.0 カオリン 6.0 香料 0.1 メチルパラベン 0.1精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0115】
【表15】 実施例22 色素沈着改善用軟膏 (重量%) 4−イソステアリルアミノ安息香酸(化合物8) 2.0白色ワセリン 98. 0 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0116】
【表16】 実施例23 色素沈着改善用軟膏 (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸アミド(化合物6) 2.0白色ワセリン 98. 0 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0117】
【表17】 実施例24 色素沈着改善用軟膏 (重量%) 2−ヒドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物4) 2.0 アルブチン 5.0 ステアリルアルコール 18.0 ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ミツロウ 20.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 白色ワセリン 40.0精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0118】
【表18】 実施例25 色素沈着改善用軟膏 (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸エチル(化合物1) 2.0 アルブチン 5.0 ステアリルアルコール 18.0 ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ミツロウ 20.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 白色ワセリン 40.0精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0119】
【表19】 実施例26 色素沈着改善用軟膏 (重量%) 2−ヒドロキシ−4−イソステアリルオキシ安息香酸(化合物5) 2.0 アルブチン 5.0 スフィンゴシン 5.0 ステアリルアルコール 18.0 ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ミツロウ 20.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 白色ワセリン 40.0精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0120】
【表20】 実施例27 色素沈着改善用軟膏 (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸エチル(化合物1) 2.0 アルブチン 5.0 スフィンゴシン 5.0 ステアリルアルコール 18.0 ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 0.25 ミツロウ 20.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 白色ワセリン 40.0精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0121】
【表21】 実施例28 美白ファンデーション (重量%) 4−イソステアロイルアミノ安息香酸エチル(化合物7) 2.0 ステアリン酸 2.4 モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ステアリルアルコール 0.2 液状ラノリン 2.0 流動パラフィン 3.0 パーソルMCX 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 8.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ベントナイト 0.5 プロピレングリコール 4.0 トリエタノールアミン 1.1 酸化亜鉛 8.0 タルク 4.0 香料 0.1 防腐剤 0.1精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0122】
【表22】 実施例29 美白ファンデーション (重量%) 4−イソステアリルオキシ安息香酸ナトリウム塩(化合物3) 2.0 ステアリン酸 2.4 モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 ステアリルアルコール 0.2 液状ラノリン 2.0 流動パラフィン 3.0 パーソルMCX 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 8.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ベントナイト 0.5 プロピレングリコール 4.0 トリエタノールアミン 1.1 酸化亜鉛 8.0 タルク 4.0 香料 0.1 防腐剤 0.1精製水 残量 合計 100 常法に従い、上記組成の製品を得た。
【0123】
【発明の効果】本発明の新規な置換安息香酸誘導体は、
表皮への異常なメラニン色素の沈着を予防・改善するな
どの美白効果に優れ、しかも、副作用が殆どなく、皮膚
に対する安全性が高いものである。また本発明の皮膚外
用剤は、色素沈着改善(美白)効果のみならず皮脂抑制
効果も優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/92 C07C 69/92 217/78 7457−4H 217/78 229/60 229/60 235/44 9547−4H 235/44 235/48 9547−4H 235/48 235/52 9547−4H 235/52 235/56 9547−4H 235/56 237/30 9547−4H 237/30 237/32 9547−4H 237/32 237/36 9547−4H 237/36 237/40 9547−4H 237/40 (72)発明者 森崎 尚子 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 芋川 玄爾 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、ヒドロキシル基又は低級アル
    コキシ基を示し、R2 はヒドロキシル基、低級アルコキ
    シ基又は基−N(R4)R5 (ここで、R4 及びR5
    同一又は異なって、低級アルコキシ、ヒドロキシルもし
    くはカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル
    基、ヒドロキシルもしくはカルボキシル基で置換されて
    いてもよいフェニル基、ヒドロキシルもしくはカルボキ
    シル基で置換されていてもよいアシル基又は水素原子を
    示す)を示し、R3 は次の一般式(2)又は(3) 【化2】 (式中、R6 及びR7 は共に水素原子を示すか又は隣接
    する炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成しても
    よく、mは4〜10の整数を示し、nは3〜10の整数
    を示すが、m+nは10〜16の整数である)で示され
    る基を示す〕で表される安息香酸誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の安息香酸誘導体又はその
    塩を含有する皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の安息香酸誘導体又はその
    塩と、美白剤、紫外線吸収剤及び角化改善剤から選ばれ
    る1種又は2種以上とを含有する皮膚外用剤。
JP7238394A 1995-09-18 1995-09-18 安息香酸誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤 Pending JPH0977718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7238394A JPH0977718A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 安息香酸誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7238394A JPH0977718A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 安息香酸誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0977718A true JPH0977718A (ja) 1997-03-25

Family

ID=17029553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7238394A Pending JPH0977718A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 安息香酸誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0977718A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100506423B1 (ko) * 1998-05-13 2005-09-26 주식회사 엘지생활건강 신규한 벤조산 유도체, 이의 제조방법 및 이를함유하는 미백화장료 조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100506423B1 (ko) * 1998-05-13 2005-09-26 주식회사 엘지생활건강 신규한 벤조산 유도체, 이의 제조방법 및 이를함유하는 미백화장료 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2191789C (fr) Composes biaromatiques portant un groupement adamantyl en ortho, compositions pharmaceutiques et cosmetiques les contenant et utilisations de ces compositions
CH666679A5 (fr) Derives naphtaleniques a action retinoique, leurs procedes de preparation et compositions medicamenteuse et cosmetique les contenant.
EP0679628A1 (fr) Composés polyéniques, compositions pharmaceutiques et cosmétiques les contenant et utilisations
CA2191790C (fr) Composes biaromatiques portant un groupement adamantyl en para, compositions pharmaceutiques et cosmetiques les contenant et utilisations de ces compositions
JP3023088B2 (ja) 脱色剤としてのオキザメート誘導体の使用
EP0661260B1 (fr) Nouveaux composés bi-aromatiques dérivés d'amide, compositions pharmaceutiques et cosmétiques les contenant et utilisations
FR2676439A1 (fr) Nouveaux composes bi-aromatiques derives d'un motif salicylique, leur procede de preparation et leur utilisation en medecine humaine et veterinaire ainsi qu'en cosmetique.
JP2957123B2 (ja) アミド由来のビアロマティック化合物、これを含有する製薬及び化粧品組成物及びその使用
JP2001039828A (ja) ベンズアルドキシムを含んでなる局所用化粧品組成物
CA2137739A1 (fr) Composes aromatiques polycycliques, compositions pharmaceutiques et cosmetiques les contenant et utilisations
JP3636423B2 (ja) ハイドロカルコン誘導体を有効成分とする化粧料
JPH0977651A (ja) 美白化粧料
KR100851044B1 (ko) 미백효과를 나타내는 3,5-디히드록시 벤즈아미드 유도체,및 이를 함유하는 화장료 조성물
JPH05105643A (ja) 桂皮酸誘導体およびこれを有効成分とする美白化粧料
JP3071990B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH0977718A (ja) 安息香酸誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤
JP2004345969A (ja) チロシナーゼ阻害剤及びそれを用いた美白化粧料
JPH0853332A (ja) 美白化粧料
JPH0848621A (ja) 美白化粧料
WO1997041825A1 (fr) Produit de beaute
JPH07330569A (ja) 美白化粧料
JPH05105621A (ja) 桂皮酸エステル誘導体を有効成分とする美白化粧料
EP0869115B1 (en) Amino acid derivatives and compositions containing the same for inhibiting active-oxygen
JPH107540A (ja) 美白化粧料
JPH0987127A (ja) 美白剤及びこれを含有する皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees