JPH0852997A - 積層板構造の象嵌模様入り製品及びその製造方法 - Google Patents

積層板構造の象嵌模様入り製品及びその製造方法

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JPH0852997A
JPH0852997A JP6713291A JP6713291A JPH0852997A JP H0852997 A JPH0852997 A JP H0852997A JP 6713291 A JP6713291 A JP 6713291A JP 6713291 A JP6713291 A JP 6713291A JP H0852997 A JPH0852997 A JP H0852997A
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Masaki Kawasaki
正樹 河崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】外面のみならず内部にも象嵌模様を形成するこ
とができる象嵌模様入り製品及びその製造方法の提供。 【構成】複数の透明被装飾板の片面又は両面に装飾用材
料によって象嵌模様を形成し、全透明被装飾板を積層・
接着して形成する。象嵌模様を、通常の顔料又は蛍光性
顔料を所定量混入した透光性合成樹脂や、紫外線発光剤
を混入した紫外線硬化樹脂を用い、所望の光源を用い
て、通常光や紫外線を照射した場合は、装飾効果を飛躍
的に向上できる。 【効果】ホログラグ効果を得ることができ、その観点か
らも、装飾効果を飛躍的に向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、立体的な象嵌模様を
形成できる象嵌模様入り製品及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート製品等の表面に溝模
様を形成し、同溝模様中に装飾用材料を充填・固化して
象嵌模様を形成した象嵌模様入り製品が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる象嵌模
様入り製品は、いまだ、以下の解決すべき課題を有して
いた。
【0004】即ち、このような象嵌模様入り製品は、専
ら、単体である平坦な板状体又はブロック体の外表面に
象嵌模様を形成したものであるため、立体的な象嵌模様
を形成することができず、十分な装飾効果を発揮するこ
とができなかった。
【0005】また、かかる象嵌模様入り製品に照明を当
てて、光飾効果を図ったものもあるが、この場合でも、
光を象嵌模様を形成した側からのみしか照射することが
できず、インテリアデザイン等における創作の自由度を
著しく狭めることにもなっていた。
【0006】本発明は、上記課題を解決することができ
る象嵌模様入り製品及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の透明被
装飾板の片面又は両面に装飾用材料によって象嵌模様を
形成し、全透明被装飾板を積層・接着して形成した積層
板構造の象嵌模様入り製品に係るものである。
【0008】本発明は、また、複数の透明被装飾板の片
面又は両面に、それぞれ、サンドブラスト等によって溝
模様を形成し、同溝模様中に装飾用材料を充填・養生
し、全透明被装飾板を積層するとともに接着剤で接着し
て一体化して象嵌模様入り製品を形成する工程からなる
ことを特徴とする象嵌模様入り製品の製造方法に係るも
のである。
【0009】上記した象嵌模様入り製品又は象嵌模様入
り製品の製造方法において、透明被装飾板は、好ましく
はガラス又はアクリル等の透明な合成樹脂からなる。
【0010】なお、ここで、透明とは、完全な透明のみ
ならず、半透明を含む概念である。
【0011】また、装飾用材料は、通常の塗料の他、透
光性装飾用材料や、紫外線発光剤を混入した紫外線硬化
樹脂装飾用材料を用いることができる。
【0012】透光性装飾用材料としては、紫外線発光剤
を混入した紫外線硬化樹脂が好ましいが、通常の顔料又
は蛍光性顔料を所定量混入した透光性合成樹脂を用いる
こともできる。
【0013】接着剤は、エポキシ樹脂系等の透明な接着
剤を、透明被装飾板の全面又は部分的に用いるのが好ま
しい。
【0014】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明にかかる積層板構造の象嵌模様入り製品及びその製造
方法について詳細に説明する。
【0015】(積層板構造の象嵌模様入り製品)図1
に、積層板構造の象嵌模様入り製品A(図2参照)を形
成する複数の透明被装飾板20,21,22,23 を示す。なお、
本実施例では4枚としているが、2枚以上であれば何枚
でもよい。
【0016】透明被装飾板20,21,22,23 は、本実施例で
は、ガラス板を用いているが、アクリル等の合成樹脂を
含めたその他の素材とすることもできる。
【0017】図示するように、各透明被装飾板20,21,2
2,23 は、それぞれ、その片面又は両面に、象嵌模様 a
〜g を形成している。
【0018】即ち、透明被装飾板20は、その片側面のみ
に象嵌模様 a,bを形成しており、透明被装飾板21は、そ
の両面にそれぞれ象嵌模様 c,dを形成しており、透明被
装飾板22は、その両面にそれぞれ象嵌模様 e,fを形成し
ており、透明被装飾板23は、その片面に象嵌模様 gを形
成している。
【0019】図2に示すように、本発明に係る積層板構
造の象嵌模様入り製品Aは、上記した透明被装飾板20,2
1,22,23 をエポキシ樹脂系の透明な接着剤を用いて積層
状態に接着することによって容易に形成することができ
る。
【0020】図示するように、本発明に係る積層板構造
の象嵌模様入り製品Aは、その外面のみならず、内部に
も多層にわたって象嵌模様Aを形成することができる。
【0021】従って、全体として複雑な象嵌模様を形成
することができ、装飾効果を向上することができる。
【0022】特に、象嵌模様 a〜g の色彩を異にした場
合は、さらに装飾効果を向上することができる。
【0023】また、象嵌模様 a〜g を、通常の顔料又は
蛍光性顔料を所定量混入した透光性合成樹脂や、紫外線
発光剤を混入した紫外線硬化樹脂を用い、所望の光源24
を用いて通常光や紫外線を照射した場合は、装飾効果を
飛躍的に向上することができる。
【0024】さらに、本発明に係る積層板構造の象嵌模
様入り製品Aは、一側のみならず、全周から見ることが
でき、特に、斜め方向からみた場合は、象嵌模様 a〜g
が立体的になる、いわゆるホログラフ効果を得ることが
でき、その観点からも装飾効果を飛躍的に向上すること
ができる。
【0025】なお、光源24の設置位置は、各透光性装飾
用材料20,21,22,23 の面に対して、両方向及び木口 (4
面) 方向と、全 (6面) 方向から照射できる位置とし、
それぞれ異なった光飾効果を得ることができる。
【0026】図3に、象嵌模様入り製品Bが積層板構造
の円筒体からなる場合を示す。
【0027】図示するように、積層板構造の象嵌模様入
り製品Bは4枚の環状の透明被装飾板30,31,32,33 を同
心円的に嵌合接着することによって形成している。
【0028】また、それぞれ、透明被装飾板30には象嵌
模様 h,iを、透明被装飾板31には象嵌模様 jを、透明被
装飾板32には象嵌模様 kを、透明被装飾板33には象嵌模
様 lを形成している。
【0029】かかる積層板構造によって、象嵌模様入り
製品Bは、図2に示す象嵌模様入り製品Aと同様に、そ
の外面のみならず、内部にも多層にわたって象嵌模様を
形成することができる。
【0030】従って、象嵌模様入り製品Bは、全体とし
て複雑な象嵌模様を形成することができ、装飾効果を向
上することができる。
【0031】また、図2に示した象嵌模様入り製品Aと
同様に、象嵌模様 h〜l の色彩を異にした場合や、象嵌
模様 h〜l を、通常の顔料又は蛍光性顔料を所定量混入
した透光性合成樹脂や、紫外線発光剤を混入した紫外線
硬化樹脂を用い、所望の光源34を用いて通常光や紫外線
を照射した場合は、装飾効果をさらに向上することがで
きる。
【0032】(象嵌模様入り製品の製造方法)次に、上記
した象嵌模様入り製品Aの製造方法について説明する。
【0033】まず、本発明の象嵌模様入り製品Aを形成
する各透明被装飾板T (図16) の製造に用いる原版2に
ついて説明する。
【0034】原版2は図4で示すように、透明な基層t
に、遮光性の表層Rを剥離可能にラミネートした原版用
生フィルムFであり、象嵌すべき模様を、例えば、図5
のフローチャートで示す方法によって形成することがで
きる。
【0035】即ち、象嵌すべき絵画または文字等の模様
8のデザインコンセプトを決定する(50)。
【0036】ついで、模様のイメージをディスプレイ(5
1)させながら、キーボードまたはマウス等を用いてコン
ピュータ作画するか(52)、又は、原画を手描きし(53)、
スキャナで走査して(54)、画像データをコンピュータに
入力する。
【0037】このようにして入力された画像データは、
ポジ ネガの変更、模様の位置及び一部変更、拡大縮
小、文字の場合は平体、斜体などの字体変更等を容易に
行うことができるので、原画作成に熟練者を必要とせ
ず、原版作成の手間と時間とを大幅に減らすことができ
る。
【0038】次に、上記の画像データによりXYプロッ
タ等の原版描画手段Pを駆動し、原版描画手段Pのカッ
タZで、原版2の遮光性の表層Rだけに、画像データに
基づく切込みをつけ、この切込みを付けた部分を表層R
から剥ぎとり、象嵌すべき模様8が現出した原版2を作
成する(55)。
【0039】また原版作成の別方法として、手描きした
原画(53)を写真撮影し、その原版用生フィルムFを原版
2とすることもできる(56)。
【0040】次に、上記原版2を用いた透明被装飾板T
の製造について、図5のフローチャートと、図6〜図17
で示す製造状況の模式図とを参照して説明する。
【0041】図6〜図9に、サンドブラスト用マスキン
グフィルムMの製造工程を示す。ガラス板1の上面に原
版2, カバーフィルム3の順に載置して、同カバーフィ
ルム3の上面に液状の紫外線硬化性樹脂4を一定の厚み
で塗布し、同塗布面にベースフィルム5を粘着する (図
6) 。
【0042】ここで、紫外線硬化性樹脂4について説明
すると、同樹脂4はウレタン又はポリエステル系のフォ
トポリマーであり、カバーフィルム3は、例えば、厚さ
10〜30μm のポリプロピレンフィルム、ベースフィルム
5は、例えば、厚さ50〜100μm のポリエステルフィル
ムである。
【0043】次いで、ベースフィルム5の上面にガラス
板6を載置して、上下ガラス板6,1を挟んで配設した
紫外線ランプ7群にて、同紫外線硬化性樹脂4に原版2
の模様8を焼付ける。
【0044】したがって、遮光性の表層Rを剥ぎとった
透明の部分と、同部分とベースフィルム5間の紫外線硬
化性樹脂4が硬化する (図7) 。
【0045】界面活性剤等を含む溶液などのウォッシュ
アウト液9にて未硬化の同樹脂4を洗い去り、同樹脂4
の下面に突出した溝模様8aを現出させる (図8) 。
【0046】残留した紫外線硬化性樹脂4に、再び紫外
線を照射してアフターキュアし、ベースフィルム5上に
溝模様8aを現出したサンドブラスト用マスキングフィル
ムMとする(57) (図9) 。
【0047】なお、以上は専ら少種多量生産に適用可能
なサンドブラスト用マスキングフィルムMの製作方法で
あり、多種少量生産の場合には、例えば、両面に剥離紙
等のフィルムを貼着してなるサンドブラスト用弾性体を
一側面のフィルムとともに切り抜き、他側面のフィルム
に到達する溝模様8aを有するサンドブラスト用マスキン
グフィルムMを作成し、他側面の難燃紙をベースフィル
ム5として用いることができる。
【0048】次に、上記サンドブラスト用マスキングフ
ィルムMを用いた透明被装飾板Tの製造について、図5
のフローチャートと、図10〜図16で示す製造状況の模式
図とを参照して説明する。
【0049】上記のようにして作成されたサンドブラス
ト用マスキングフィルムMの溝模様8aの表面に、剥離シ
ート12を、所望の接着剤 (粘着剤) を用いて剥離自在に
接着する(58) (図10) 。
【0050】次に、上記した剥離シート12をサンドブラ
スト用マスキングフィルムMから剥離するとともに、同
フィルムMを後述する象嵌模様8cを形成しようとする所
定厚さの透明被装飾板Tの表面に接着する(59)( 図11)
【0051】透明被装飾板Tとしては、透明又は半透明
なガラス板の他、透明又は半透明のアクリル樹脂等の合
成樹脂等を用いることもできる。
【0052】なお、上記接着工程において、透明被装飾
板Tの表面は通常仕上げ面となっており、かつ、同表面
上には、予め剥離フィルム12が剥離自在に接着されてい
る(58a)(図11) 。従って、サンドブラスト用マスキング
フィルムMは剥離フィルム12を介して、透明被装飾板T
の表面に接着されることになる (図11) 。
【0053】次に、ジルコニア等の硬質粒子pによっ
て、透明被装飾板Tの表面をサンドブラスト処理する(6
0) (図12) 。
【0054】即ち、サンドブラスト用マスキングフィル
ムMのベースフィルム5及び剥離フィルム12を破り、溝
模様8aを通して、硬質粒子pを透明被装飾板Tの表面に
衝突させ、溝模様8aと対応する形状の溝模様8bを透明板
Tの表面に形成することができる (図12)(図13) 。
【0055】次に、サンドブラスト用マスキングフィル
ムMを透明被装飾板Tから剥離するとともに(61)、溝模
様8b内に装飾用材料13を充填する(62) (図14) 。
【0056】その後、装飾用材料13がいまだ硬化しない
段階で、スキージ等の掻き落とし治具14によって、透明
被装飾板Tの表面上の余剰装飾用材料13を、掻き落とす
(63)(図14)(図15) 。
【0057】装飾用材料13を十分に硬化・養生した後(6
4)、透明被装飾板Tから剥離フィルム12を除去すること
によって (図16) 、片側表面に象嵌模様8cを形成した透
明被装飾板Tを形成することができ、かかる透明被装飾
板Tは、図1に示す透明被装飾板10, 13として用いるこ
とができる。
【0058】また、図17に、上記した工程を用いて、片
側のみならず、両面に象嵌模様8dを形成した透明被装飾
板Tを示す。かかる透明被装飾板Tは、図1に示す透明
被装飾板11,12 として用いることができる。
【0059】その後、このようにして作成した複数の透
明被装飾板Tを積層するとともに、エポキシ樹脂等の透
明な接着剤を用いて相互に接着することによって、図2
に示すような積層板構造の象嵌模様入り製品Aを製造す
ることができる。
【0060】なお、装飾用材料13として、紫外線発光物
質を含有する不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等
を用いた場合は、紫外線発光物質が特定波長の紫外線を
照射することによって鮮明に発色することになるので、
上述したように、光装飾効果を挙げることができるが、
かかる透光性装飾用材料の成分構成の幾つかの具体例を
示せば、以下の如くなる。
【0061】 〔成分構成1〕 不飽和ポリエステル樹脂 40.00% 硬化促進剤 1.00% 紫外線発光物質 48.00% (フルオロけい酸カルシウムの母体にビスマスの付活 剤を付加してもの) フィラー 9.00% 顔料 2.00% 〔成分構成2〕 不飽和ポリエステル樹脂 26.25% 紫外線発光物質 50.00% (フルオロけい酸カルシウムの母体にビスマスの付活 剤を付加してもの) 増量材 15.00% (数μm のガラス粉末) 顔料 2.00% 低収縮剤 8.75% しかし、紫外線発光物質は、上記した成分のものに何ら
限定されるものではなく、例えば、マンガン、砒素付活
ケイ酸亜鉛緑色発光蛍光体、マンガン付活ケイ酸マグネ
シウム赤色発光蛍光体、マンガン付活オルトリン酸亜鉛
マグネシウム赤色発光蛍光体等を用いることができる。
【0062】さらに、透光性装飾用材料は、以下に示す
ように、不飽和ポリエステル樹脂に代えて、紫外線硬化
性樹脂を用いることもできる。
【0063】 〔成分構成3〕 紫外線硬化性樹脂 100 重量部 紫外線発光物質 10〜 30 重量部 (フルオロけい酸カルシウムの母体にビスマス) の付活剤を付加してなるもの) フィラー( 数μm のガラス粉末) 5〜 20 重量部 透光性装飾用材料13の主成分として不飽和ポリエステル
樹脂を用いた場合、硬化時間の設定は、硬化促進剤の混
入量を調整して行うため困難であるため、脱泡時間を十
分にとれない場合や、量的に過小又は過大になり、過大
の場合は不経済であり、過小の場合は不良品が発生する
おそれがある。
【0064】これに対して、透光性装飾用材料の主成分
として紫外線硬化性樹脂を用いた場合、紫外線を照射し
ない限り硬化しないので、硬化時間を容易に設定するこ
とができ、かつ量的に過小・過大となるのを防止できる
ので、経済的であり、かつ、不良品の発生を防止でき
る。
【0065】なお、透光性装飾用材料としては、紫外線
発光剤を混入した紫外線硬化樹脂が好ましいが、通常の
顔料又は蛍光性顔料を所定量混入した透光性合成樹脂を
用いることもできる。
【0066】また、図18〜図21に、多色の透明被装飾板
Tの製造工程を示す。
【0067】まず、前述した要領で、図18及び図19に示
すように、サンドブラスト用マスキングフィルムM1を用
いて、透明被装飾板Tの表面上に設けた溝模様8e内に透
光性装飾用材料13a を充填・硬化する。
【0068】顔料を充填・硬化後は、剥離フィルム12を
いったん剥離し、新しい無傷の剥離フィルム12を貼着す
る。
【0069】次に、図20及び図21に示すように、サンド
ブラスト用マスキングフィルムM2を用いて、透明被装飾
板Tの表面上に設けた溝模様8f内に上記した装飾用材料
13aと色彩を異にする装飾用材料13b を充填・硬化す
る。
【0070】顔料を充填・硬化後は、剥離フィルム12を
いったん剥離し、再度、新しい無傷の剥離フィルム12を
貼着する。
【0071】更に、図22及び図23に示すように、サンド
ブラスト用マスキングフィルムM3を用いて、透明被装飾
板Tの表面に設けた溝模様8g内に上記した装飾用材料13
a と色彩を異にする装飾用材料13c を充填・硬化する。
【0072】その後、透明被装飾板Tの表面から最終の
剥離フィルム12を剥離して、多色模様からなる透明被装
飾板Tを製造することができる (図24) 。
【0073】この場合、象嵌模様入り製品Aを形成する
複数の透明被装飾板Tの色彩をそれぞれ異ならせるのみ
ならず、各透明被装飾板Tも多色としたので、複数の透
明被装飾板Tの色彩をそれぞれ異ならせるだけの場合と
比較して、著しく、装飾効果を向上することができる。
【0074】
【効果】この発明では、象嵌模様入り製品を、複数の透
明被装飾板の片面又は両面に装飾用材料によって象嵌模
様を形成し、全透明被装飾板を積層・接着して形成する
こととしている。
【0075】従って、象嵌模様入り製品の外面のみなら
ず、内部にも多層にわたって象嵌模様Aを形成すること
ができ、全体として複雑な象嵌模様を形成することがで
き、装飾効果を向上することができる。
【0076】特に、象嵌模様の色彩を異にした場合は、
さらに装飾効果を向上することができる。
【0077】また、象嵌模様を、通常の顔料又は蛍光性
顔料を所定量混入した透光性合成樹脂や、紫外線発光剤
を混入した紫外線硬化樹脂を用い、所望の光源14を用い
て通常光や紫外線を照射した場合は、装飾効果を飛躍的
に向上することができる。
【0078】さらに、本発明に係る積層板構造の象嵌模
様入り製品は、一側のみならず、全周から見ることがで
き、特に、斜め方向からみた場合は、象嵌模様 a〜g が
立体的になる、いわゆるホログラグ効果を得ることがで
き、その観点からも装飾効果を飛躍的に向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る象嵌模様入り製品を形成するため
用いる複数の透明被装飾板の斜視図である。
【図2】同象嵌模様入り製品の斜視図である。
【図3】他の実施例に係る象嵌模様入り製品の斜視図で
ある。
【図4】本発明に係る透明被装飾板の製造方法に用いる
原版の一部斜視図である。
【図5】製造工程のフローチャートである。
【図6】サンドブラスト用マスキングフィルムの製作工
程の説明図である。
【図7】同製作工程の説明図である。
【図8】同製作工程の説明図である。
【図9】同製作工程の説明図である。
【図10】上記サンドブラスト用マスキングフィルムを
用いた透明被装飾板Tの製造工程の説明図である。
【図11】同製造工程の説明図である。
【図12】同製造工程の説明図である。
【図13】同製造工程の説明図である。
【図14】同製造工程の説明図である。
【図15】同製造工程の説明図である。
【図16】上記製造工程によって製造した透明被装飾板
Tの断面図である。
【図17】上記製造工程によって製造した他の透明被装
飾板の断面側面図である。
【図18】上記サンドブラスト用マスキングフィルムを
用いた他の実施例に係る透明被装飾板の製造工程の説明
図である。
【図19】同製造工程の説明図である。
【図20】同製造工程の説明図である。
【図21】同製造工程の説明図である。
【図22】同製造工程の説明図である。
【図23】同製造工程の説明図である。
【図24】同製造工程によって製造した透明被装飾板の
断面側面図である。
【符号の説明】
A 象嵌模様入り製品 B 象嵌模様入り製品 T 透明被装飾板 F 原版用生フィルム M サンドブラスト用マスキングフィルム p 硬質粒子 8 模様 8a 溝模様 8b 溝模様 8c 象嵌模様 10 剥離シート 12 剥離フィルム 13 装飾用材料 14 掻き落とし治具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の透明被装飾板の片面又は両面に装
    飾用材料によって象嵌模様を形成し、全透明被装飾板を
    積層・接着して形成した積層板構造の象嵌模様入り製
    品。
  2. 【請求項2】 装飾用材料が透光性装飾用材料であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の積層板構造の象嵌模様入
    り製品。
  3. 【請求項3】 装飾用材料が紫外線発光剤を混入した紫
    外線硬化樹脂装飾用材料であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の積層板構造の象嵌模様入り製品。
  4. 【請求項4】a)複数の透明被装飾板の片面又は両面
    に、それぞれ、サンドブラスト等によって溝模様を形成
    し、 b)同溝模様中に装飾用材料を充填・養生し、 c)全透明被装飾板を積層するとともに接着剤で接着し
    て一体化して象嵌模様入り製品を形成する、 以上の工程からなることを特徴とする象嵌模様入り製品
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 装飾用材料が透光性装飾用材料であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の積層板構造の象嵌模様入
    り製品。
  6. 【請求項6】 装飾用材料が紫外線発光剤を混入した紫
    外線硬化樹脂装飾用材料であることを特徴とする請求項
    4又は5記載の積層板構造の象嵌模様入り製品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008125538A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Asama Seisakusho:Kk 遊技機の演出装置
US8048614B2 (en) 2004-02-05 2011-11-01 Yoshihiko Okamoto Semiconductor integrated circuit device fabrication method

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