JPH05237948A - 加飾成形品の製法 - Google Patents

加飾成形品の製法

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JPH05237948A
JPH05237948A JP4041761A JP4176192A JPH05237948A JP H05237948 A JPH05237948 A JP H05237948A JP 4041761 A JP4041761 A JP 4041761A JP 4176192 A JP4176192 A JP 4176192A JP H05237948 A JPH05237948 A JP H05237948A
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Norihiko Kageyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑で深み感のある模様付けが可能であり、
天然石質感が高い加飾成形品が容易に得られるようにす
る。 【構成】 異なる色調に着色した不飽和ポリエステル樹
脂などの未硬化液状硬化性樹脂を多層に成形、硬化させ
後、この多層構造を有する硬化物を破砕し、粒子径0.
5〜10mm程度のものを分級して樹脂粒子を作る。つ
いで、アクリルシロップなどの透明硬化性樹脂液100
重量部に、上記樹脂粒子を10〜150重量部配合した
ものを硬化成形して加飾成形品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、擬石、テラゾー類、
花崗岩や大理石などの天然石に似た外観を有する繊維強
化樹脂成形品などの成形品の表面層などに用いられる加
飾成形品の製法に関し、異なる色調に着色した未硬化液
状硬化性樹脂を多層に成形、硬化させた後、この多層構
造を有する硬化物を破砕して樹脂粒子を作り、ついで、
この樹脂粒子を透明硬化性樹脂液に配合したものを硬化
成形して加飾成形品とすることによって、複雑で深み感
のある模様を有し、天然石質感が高い加飾成形品が容易
に得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような加飾成形品の製法の具
体例として、いわゆる人工大理石の製造方法が知られて
いる。このものは、ポリメチルメタクリレートなどのア
クリル樹脂をメタクリル酸メチルなどのアクリル酸エス
テルモノマーに溶解した重合性樹脂液に、水酸化アルミ
ニウムなどの無機充填材と、樹脂粒子とを配合し、この
配合物を硬化成形して、模様付けを行なう方法である。
上記樹脂粒子は、個々の粒子全体が均質に着色されてい
るものであり、未硬化液状不飽和ポリエステル樹脂に水
酸化アルミニウムなどの無機充填材と、着色剤とを加え
たのち硬化させ、この硬化物を破砕して得られるもの
で、色調、透明度、形状等の異なる数種以上のものが適
宜組み合わされて上記重合性樹脂液に配合される。
【0003】しかしながら、このような加飾成形品の製
造方法においては、数種の樹脂粒子はそれぞれ別工程で
作らねばならないことや、重合性樹脂液に分散させる際
に数種の樹脂粒子を組み合わせることに手間がかかり生
産性が低下するものであった。また、樹脂粒子を重合性
樹脂液に分散させても模様が不自然に偏ってしまった
り、うまく上記重合性樹脂液に分散させることができた
としても単一な模様付けしか、施せず、得られる加飾成
形品は天然石質感が不足するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、複雑で深み感のある模様付けが可能であ
り、天然石質感が高い加飾成形品が容易に得られるよう
にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、異なる色
調に着色した未硬化液状硬化性樹脂を多層に成形、硬化
させた後、この多層構造を有する硬化物を破砕して樹脂
粒子を作り、ついで、この樹脂粒子を透明硬化性樹脂液
に配合したものを硬化成形して加飾成形品とすることで
解決される。
【0006】以下、本発明を詳しく説明する。まず、樹
脂粒子について説明する。この樹脂粒子は、異なる色調
に着色した未硬化液状硬化性樹脂を多層に層状に成形、
硬化させた後、この多層構造を有する硬化物を破砕して
得られるものである。
【0007】未硬化液状硬化性樹脂としては、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂や、これらの樹脂とアクリルシロッ
プの混合物や、これらの混合物等が用いられる。
【0008】上記未硬化液状硬化性樹脂を着色するもの
としては、着色剤が用いられる。この着色剤としては、
TiO2、Fe23、イエロートナー、ブラウントナ
ー、ブルートナー、グリーントナー等が用いられるが、
これが配合される上記未硬化液状硬化性樹脂に応じて最
も適するものが選ばれる。配合量は、多層構造を有する
硬化物の各層を構成する未硬化液状硬化性樹脂の着色度
によって決められ、上記未硬化液状硬化性樹脂100重
量部に対して0.1〜5重量部程度である。
【0009】また、上記未硬化液状硬化性樹脂には、樹
脂粒子の透明度を調整するため充填材を添加してもよ
い。充填材としては、平均粒子径約5μm〜数100μ
m程度の水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭
酸カルシウム、ガラスフィラー等が用いられる。配合量
は上記未硬化液状硬化性樹脂100重量部に対して10
0〜200重量部程度である。200重量部程度配合す
ると樹脂粒子が白化して不透明となり、少なく100重
量部程度配合すると透明となり、また、100重量部未
満であると樹脂粒子の比重が小さくなりすぎて、樹脂粒
子が配合される透明硬化性樹脂液中に適度に分散せず、
200重量部を超えると、上記効果が配合に伴いそれ以
上増加しなくなるとともに分散不良または充填材のぬれ
不足等の不都合を生じる。
【0010】上記未硬化液状硬化性樹脂を硬化させるも
のとしては、硬化促進剤、ラジカル硬化剤等が用いられ
る。硬化促進剤としては、ナフテン酸コバルトなどが用
いられ、上記未硬化液状硬化性樹脂100重量部に対し
て0〜1重量部程度添加される。ラジカル硬化剤として
は、有機過酸化物などが用いられ、上記未硬化液状熱硬
化性樹脂100重量部に対して0.5〜2重量部程度添
加される。
【0011】つぎに、このような未硬化液状硬化性樹脂
組成物を用いて多層構造を有する硬化物を成形する方法
の例を説明する。図1は、多層構造を有する硬化物の一
例を示すものである。この硬化物は、第一色の層1と、
この上の第二色の層2と、この上の第三色の層3とから
なるものである。
【0012】まず、第一色の層1を形成するための未硬
化液状硬化性樹脂組成物(以下、第一樹脂組成物と略記
する。)を、例えば、四角状の金型内に層1の厚さが
0.1〜2.0mm程度になるように流し込む。つい
で、望ましくはこの第一樹脂組成物が完全に硬化する前
にこの上に、第一樹脂組成物と異なる色調に着色された
第二の色の層2を形成するための未硬化液状硬化性樹脂
組成物(以下、第二樹脂組成物と略記する。)を層2の
厚さが0.1〜2.0mm程度になるように流し込む。
さらに、望ましくはこの第二樹脂組成物が完全に硬化す
る前にこの上に、第一樹脂組成物および第二樹脂組成物
と異なる色調に着色された第三色の層3を形成するため
の未硬化液状硬化性樹脂組成物(以下、第三樹脂組成物
と略記する。)を層3の厚さが0.1〜2.0mm程度
になるように流し込み、シート状に成形、硬化する。つ
いで、これを金型内から取り出すと多層構造(図面では
三層構造)を有する硬化物が得られる。
【0013】ここでの多層構造を有する硬化物は、三層
からなるものであるが、必ずしもこの限りでなく、目的
とする模様付けに応じて適宜の層数を有する。このよう
にして得られる多層構造を有する硬化物は、各層がそれ
ぞれ異なる色調に着色されているので、縦および横断面
が縞模様のような模様を有するものとなる。
【0014】つぎに、上記多層構造を有する硬化物を用
いて樹脂粒子を成形する方法の例について説明する。ま
ず、上記多層構造を有する硬化物をハンマー等を用いて
粗粉砕する。ついで、これらをロール粉砕機、ハンマー
ミル、ジョークラッシャー等を用いて粉砕する。この
後、粒子径0.5〜10mm程度のものを分級すると樹
脂粒子が得られる。
【0015】上記樹脂粒子の粒子径は、上記多層構造を
有する硬化物の層厚以上とする必要はなく、層と層との
境界にまたがる程度の大きさであればよく、また、一層
のみの小さい粒子径のものが混入してもよい。このよう
な樹脂粒子は、個々の粒子が上記多層構造を有する硬化
物のどの層を含んでいるかによって一種以上の色調を有
し、また、見る向きによって視認できる色調数や透明度
が異なるものとなる。また、個々の粒子はそれぞれ形状
が異なる。この樹脂粒子は後述するように加飾成形品を
模様付けするためのものとなるが、このもの自体、すな
わち模様付け粒子自体に模様が付けられたものとなる。
【0016】つぎに、上記樹脂粒子を用いて得られる加
飾成形品について説明する。この加飾成形品は、上記樹
脂粒子を透明硬化性樹脂液に配合したものを硬化成形し
て得られるものである。上記樹脂粒子が配合される透明
硬化性樹脂液としては、アクリルシロップ、不飽和ポリ
エステル樹脂等が用いられる。
【0017】樹脂粒子の配合量は、上記透明硬化性樹脂
液100重量部に対して10〜150重量部程度で、好
ましくは50〜60重量部程度である。10重量部より
少ないと加飾成形品に天然石質感に似た外観が得られ
ず、150重量部を超えると第樹脂粒子と、これが配合
される透明硬化性樹脂液とからなる混合物の粘度が高く
成形することができないためである。
【0018】樹脂粒子が配合される透明硬化性樹脂液に
は、透明性を損なわない限り、充填材を配合してもよ
い。充填材としては、先に用いられたものと同様のもの
が用いられる。また、透明性を損なわない限り、着色剤
を配合してもよい。着色剤としては、先に用いられたも
のと同様のものが用いられる。樹脂粒子が配合される透
明硬化性樹脂液を硬化させるものとしては、先に用いら
れたものと同様の硬化促進剤、ラジカル硬化剤等が用い
られ、それぞれ上記透明硬化性樹脂液100重量部に対
して0〜1重量部、0.5〜2重量部程度添加される。
【0019】このような透明硬化性樹脂組成物を攪拌し
た後、例えば、四角状の金型内に流し込み、硬化、成形
した後、これを金型内から取り出すと加飾成形品が得ら
れ、この後、その表面を研磨加工していわゆるマーボロ
ンなどの擬石を製造することができる。また、上記透明
硬化性樹脂組成物を金型の内壁に塗布し、ゲル化したの
ち、通常のハンドレイアップ法やスプレイアップ法など
によって繊維強化樹脂成形品を形成し、ゲルコート層が
加飾成形品となった繊維強化樹脂成形品を得ることがで
きる。さらに、上記透明硬化性樹脂組成物を目的とする
物体表面に塗布、硬化して加飾成形品としたり、あるい
は、成形型に流し込んで硬化、成形して加飾成形品とす
ることもできる。
【0020】このようにして得られた加飾成形品にあっ
ては、透明樹脂硬化物中に、個々の粒子のほどんどが二
種以上の色調を有する樹脂粒子が分散した状態となって
いる。従って、模様が複雑化し、天然石質感の高い深み
のある成形品が得られる。また、従来の製法のように数
種の樹脂粒子を得るのにそれぞれ別工程で作ることや、
透明硬化性樹脂液に分散させる際に数種の樹脂粒子を組
み合わせる作業はなく、一つの工程によって個々の粒子
が多種の色調を有する樹脂粒子を得ることができ、生産
性が高くなる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加飾成形
品の製法は、異なる色調に着色した未硬化液状硬化性樹
脂を多層に成形、硬化させた後、この多層構造を有する
硬化物を破砕して樹脂粒子を作り、ついで、この樹脂粒
子を透明硬化性樹脂液に配合したものを硬化成形して加
飾成形品とするものであるので、従来の加飾成形品の製
法に比べて複雑で深み感のある模様付けが可能となり、
天然石質感が高い加飾成形品が容易に得られるという利
点がある。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】 多層構造を有する硬化物の例を示した図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色調に着色した未硬化液状硬化性
    樹脂を多層に成形、硬化させた後、この多層構造を有す
    る硬化物を破砕して樹脂粒子を作り、ついで、この樹脂
    粒子を透明硬化性樹脂液に配合したものを硬化成形して
    加飾成形品とすることを特徴とする加飾成形品の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1995015353A1 (en) * 1993-12-03 1995-06-08 John Gould Colourants, coloured articles and methods of making them
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