JPH0852862A - 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置 - Google Patents

多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置

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JPH0852862A
JPH0852862A JP6192411A JP19241194A JPH0852862A JP H0852862 A JPH0852862 A JP H0852862A JP 6192411 A JP6192411 A JP 6192411A JP 19241194 A JP19241194 A JP 19241194A JP H0852862 A JPH0852862 A JP H0852862A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的小さなレジスターマークで印刷紙の如
何にかかわらず見当誤差の検出精度を向上させる。 【構成】 走行紙2に各印刷部によって印刷された基準
点を有するレジスターマークと、1つのレジスターマー
クを一斉に検出可能に複数の検出素子を1辺として4辺
形状に並べられたCCDマトリックスセンサー5を備
え、レジスターマークの印刷位置に対応可能に設けられ
たCCDカメラ1と、上記印刷部の回転に関連付けられ
たタイミングでCCDマトリックスセンサー5の走査開
始信号を出力するタイミング発生回路3と、走査によっ
てCCDマトリックスセンサー5が検出する画素データ
を取込み、当該CCDマトリックスセンサー5の所定位
置を原点にした座標で、レジスターマークの基準点の座
標位置とその基準点のあるべき座標位置とを比較演算し
て偏差を演算求める演算手段7とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色刷輪転機におい
て、各色についての印刷位置合せのため、各印刷部が印
刷したレジスターマークの見当誤差を検出する方法、見
当誤差を検出する装置及び検出した見当誤差を解消すべ
く行う見当調整制御の見当調整自動制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】多色印刷機においては、各色についての
印刷位置が整合しないと、所望するカラー画像が得られ
ないので、各色についての印刷見当の誤差を検出し、こ
の誤差を解消すべく見当の調整をするようにしている。
【0003】多色印刷の見当の誤差を検出する方法、装
置及び検出したこの誤差を解消する見当調整について
は、用紙に印刷されたレジスターマークを検出するタイ
プと、版胴に装着した刷版上のレジスターマークを検出
するタイプとがある。本発明と同様に、用紙に印刷され
たレジスターマークを検出するタイプとしては、特開昭
63─22651号公報、特開昭62─234934号
公報、特開昭62─231755号公報、特開昭58─
217362号公報等に開示されているものが、公知と
なっている。
【0004】特開昭63─22651号公報に開示され
た技術内容は、各印刷部で印刷した菱形マークを、それ
ぞれ複数箇所で一次元走査することによって実質的に二
次元走査に相当する画像データを得て、この画像データ
を順次メモリに取り込んだ後、各マークの上下の頂点の
座標を算出すると共に、上下の頂点の座標からマークの
中心の座標を算出し、更にその算出した中心の座標を既
に登録されている所定の座標と比較することにより見当
誤差を算出し、その見当誤差を解消すべく天地左右の見
当調整を行うようにした装置のものである。尚、頂点の
座標は平均化処理されて決定される。
【0005】特開昭62─234934号公報に開示さ
れた技術内容は、天地方向の見当誤差検出方法のもの
で、各印刷部のレジスターマークを走行紙の移動方向と
直交する辺と斜めの辺を有する一対の三角形で形成し、
それぞれを走行紙の移動方向に並べて配置し、このマー
クを走行紙の走行に従って一個の検出器で順次光電的に
検出し、それぞれのマークの中心及び基準位置から中心
までの距離を求め、その求めた距離を所定の距離と比較
して、天地方向の見当誤差を求める方法のものである。
【0006】特開昭62─231755号公報に開示さ
れた技術内容は、左右方向の見当誤差検出方法のもの
で、各印刷部のレジスターマークを走行紙の移動方向と
直交する辺と斜めの辺を有する一対の三角形で形成し、
それぞれを走行紙の移動方向に並べて配置し、このマー
クを走行紙の走行に従って一個の検出器で順次光電的に
検出し、それぞれのマークの一対の三角形双方について
直交辺と斜辺との間隔を求め、且つ、その求めた双方の
三角形の間隔の差を求め、この差の値より、左右方向の
見当誤差を求める方法のものである。
【0007】特開昭58─217362号公報に開示さ
れた技術内容は、所定間隔で平行に配した所定幅の基準
色の線に対して所定の関係となるように平行に配した比
較色の複数の線を重ね刷りした所定の印刷フィールド
を、各比較色毎に複数箇所隔離させて設け、各印刷フィ
ールドについて電磁エネルギー(通常可視、赤外或いは
紫外の光)で照射し、各印刷フィールドから反射される
エネルギーの量を感知し、各印刷フィールドの非印刷領
域の割合の差を求めると共に、その割合から各印刷フィ
ールドの上記線に直交する方向、即ち、天地又は左右方
向の見当誤差を求め、又、隔離した位置の同一比較色の
印刷フィールド間の非印刷領域の割合の差を求めると共
にその差から胴斜行、即ち、ねじれの方向の見当誤差を
求め、これら求められた見当誤差を解消すべく、天地、
左右、ねじれの方向の見当調整を行うようにした装置の
ものである。
【0008】特開昭58─20457号公報に開示され
た技術内容は、ITVカメラを用いて、撮像信号からバ
ー型マークをメモリーへ格納した後、左バーの右方向の
大きさの値の1/2に相当する位置を座標としている。
同様に、天地方向もバーの大きさの値の1/2に相当す
る位置を座標としている。2本のバーのX座標、すなわ
ちX1、X2 から(X2 −X1)/2=Kを座標とし、
設定座標をBとして、B−K=ΔXを見当誤差とした見
当ずれ検査装置のものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の各公報に開示さ
れたものは、それぞれ次の様な欠点を有している。即
ち、上記特開昭63─22651号公報に開示されたも
のは、印刷速度の増減速のときに見当誤差の検出精度が
低下し、従って見当調整精度が低下する欠点がある。即
ち、版胴回転の位相に関連する信号でCCDによる一次
元走査を開始し、引き続いてクロック信号に基づいて上
記走査をμs毎に繰り返し継続し、この走査回数を計数
すると共に、走査継続の間の版胴の回転円周長を上記走
査回数で除算して一走査毎のピッチとし、その値をCC
Dがレジスターマークを走査検出したときの走行紙の走
行方向(天地方向)の座標の算出用に使用しているの
で、例えば新聞印刷において、印刷速度が1秒間に1万
部/時増減速すれば、このときの走行紙の走行速度は7
60mm/sの増減となり、走査周期である26μs間
の約20μmの変動が生じることとなり、それだけ上記
座標が正確さを欠き、天地方向の見当誤差検出精度及び
見当調整精度を低下させる。
【0010】又、各回の走査は一次元で行われるが、各
レジスターマークに対し複数回走査を繰り返して実質的
に二次元走査に相当する量の画像データを取込み、これ
を演算処理して見当誤差を検出するので、相応の処理時
間を必要とすると共に演算手段の負担も大きい。
【0011】更に、繊維質の多い新聞紙などに印刷され
たマークは、画像の斑、すなわち印字ドットの抜けが発
生するが、これを補正する手段がなく、従って検出精度
が落ちる欠点がある。
【0012】特開昭62─234934号公報及び特開
昭62─231755号公報に開示されたものは、2つ
の三角形で構成したレジスターマークを必要としてお
り、必然的にレジスターマークが大きくなり、印刷面の
拡張要請等によってできるだけ小さなレジスターマーク
を求めているユーザーの要望に反している。又、紙面に
照射する光ビームのスポット径を小さくしなければ検出
精度を高くすることができない。即ち、検出精度を10
μm以下としなければならず、高価な装置が必要とな
る。
【0013】更に、光ビームを照射する方式であるた
め、検出効率を良くするために光電装置を走行紙に接近
させて配置しなければならず、紙通しやメンテナンス作
業上不利である。
【0014】特開昭58─217362号公報に開示さ
れたものは、天地方向の見当誤差検出のための平行線の
重なり印刷(レジスターマーク)と左右方向の見当誤差
検出のための平行線の重なり印刷(レジスターマーク)
とを共用できず、これらのレジスターマークの印刷フィ
ールドを個別に設ける必要があり、特開昭62─234
934号公報、特開昭62─231755号公報に示さ
れたものと同様に、ユーザーの要望に反している。
【0015】又、重ね印刷をしたフィールドに照射した
電磁エネルギー(通常可視、赤外或いは紫外の光)の上
記フィールドからの反射量を感知して見当誤差を求める
様にしているため、印刷される色及び被印刷物の地色を
考慮して使用する電磁エネルギーの周波数を選択する必
要があり、且つ、場合によっては、電磁エネルギーの照
射手段及び/又は検知手段を設ける必要がある。
【0016】特開昭58−20457号公報に開示され
たものは、マークの左右の中心座標を算出する方法を単
にバーの大きさの値の1/2として求めているが、バー
の長さの全ての画素位置の平均なのか、或いは1個の水
平走査期間の画素から算出するのか記述されていない。
天地中心座標も同様であり明解になっていない。この方
式もまた特願昭63−22651号公報と同様に、新聞
紙に印刷されたマークは画像の斑、すなわち、印字ドッ
ト抜けが発生するが、これを補正する手段がなく、検出
精度が落ちる欠点がある。更に、2本のバーについての
み偏差の演算方法が示されているが、多数のマーク、例
えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4個の
バーの偏差演算方法が示されていない。従って、4色の
バーについての偏差を求める見当調整には使用できな
い。
【0017】本発明は、上記の欠点を解決することを目
的としており、見当誤差の検出に当って比較的小さなレ
ジスターマークを使用でき、検出時間が短いにもかかわ
らず、コート紙等の上質紙から新聞紙等のザラ紙までの
各紙に印刷した印刷物に対してもその見当誤差の検出精
度も高く、従って見当調整の精度も高く損紙の低減化を
計った多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤
差検出装置及び比較的安価で取扱が容易な見当調整自動
制御装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本発明の多色刷輪転機における見当誤差検出方法
は基準点を有する十字形状のレジスターマークを各印刷
部毎に走行紙に少なくとも1つ印刷すると共に、複数列
の検出素子を一辺として4辺形状に並べられたCCDマ
トリックスセンサーを有するCCDカメラで上記レジス
ターマークを含む紙面を撮影し、そのCCDマトリック
スセンサーを走査して得られた画素データから上記各レ
ジスターマークの画像データを検出し、上記イメージセ
ンサーの予め定めた位置を原点にした座標で、上記検出
された画像データから各レジスターマーク毎に上記の基
準点の座標位置を演算し、その基準点のあるべき座標位
置に対する偏差を求め、多色刷輪転機における見当誤差
を検出するようにしたことを特徴としている。
【0019】そして各レジスターマークの基準点のある
べき座標位置が、レジスターマーク毎に予め定められ、
或いは所定のレジスターマークの基準点の座標位置を基
準にして定められるようになっている。
【0020】またCCDマトリックスセンサーを走査し
て得られた画素データを階調データに変換した上でフレ
ームメモリーに格納し、フレームメモリーに格納された
階調データを基に上記各レジスターマークの画像データ
を検出するようにしてもよい。
【0021】さらにCCDマトリックスセンサーの4辺
形状に並べられた検出素子のうち、走行紙の進行方向を
横切る方向に配列した上下の各辺を形成する複数列の特
別検出素子(特別画素)と、走行紙の進行方向に配列し
た左右の各辺を形成する複数列の特別検出素子(特別画
素)とでレジスターマークを検出する窓枠を構成し、当
該窓枠を構成する特別検出素子(特別画素)の画素デー
タを格納するメモリーを設け、当該メモリーに格納され
た画素データからレジスターマークの基準点の座標位置
を得るようにしてもよい。
【0022】このときCCDマトリックスセンサーの4
辺形状に並べられた検出素子のうち、走行紙の進行方向
を横切る方向に配列した上下の各辺を形成する複数列の
特別検出素子(特別画素)の窓枠の階調データを上下の
辺毎に上下垂直方向に加算し、その和と予め設定したし
きい値との比較により当該階調データの和を2値化デー
タに変換してレジスターマークの基準点のX座標位置を
求めると共に、走行紙の進行方向に配列した左右の各辺
を形成する複数列の特別検出素子(特別画素)の窓枠の
階調データを左右の辺毎に左右水平方向に加算し、その
和と予め設定したしきい値との比較により当該階調デー
タの和を2値化データに変換してレジスターマークの基
準点のY座標位置を求め、レジスターマークの基準点の
座標位置を得るようになされる。
【0023】本発明の多色刷輪転機における見当誤差検
出装置は走行紙に各印刷部によって印刷された基準点を
有するレジスターマークと、1つのレジスターマークを
一斉に検出可能に複数の検出素子を1辺として4辺形状
に並べられたCCDマトリックスセンサーを備え、レジ
スターマークの印刷位置に対応可能に設けられたCCD
カメラと、上記印刷部の回転に関連付けられたタイミン
グでCCDマトリックスセンサーの走査開始信号を出力
するタイミング発生手段と、走査によってCCDマトリ
ックスセンサーが検出する画素データを取込み、当該C
CDマトリックスセンサーの所定位置を原点にした座標
で、レジスターマークの基準点の座標位置とその基準点
のあるべき座標位置とを比較演算して偏差を求める演算
手段とを備え、多色刷輪転機における見当誤差を検出す
るようにしたことを特徴としている。
【0024】そして上記演算手段は各レジスターマーク
の基準点のあるべき座標位置をラッチする基準座標値レ
ジスタを備え、当該基準座標値レジスタに各レジスター
マークの基準点のあるべき座標位置が予めラッチされて
いるか、または上記各レジスターマークの基準点のある
べき座標位置が、当該基準座標値レジスタにラッチさ
れ、この所定のレジスターマークの基準点の座標位置を
基準にして定められる。
【0025】上記演算手段が求めた偏差を表示する表示
手段を備えていてもよい。また上記CCDマトリックス
センサーは、CCDマトリックスセンサーの4辺形状に
並べられた検出素子のうち、走行紙の進行方向を横切る
方向に配列した上下の各辺を形成する複数列の特別検出
素子(特別画素)と、走行紙の進行方向に配列した左右
の各辺を形成する複数列の特別検出素子(特別画素)と
でレジスターマークを検出する窓枠を構成し、上記演算
手段は当該窓枠を構成する特別検出素子(特別画素)の
画素データを格納するメモリーを備え、当該メモリーに
格納された画素データからレジスターマークの基準点の
座標位置を求めるようにしてもよい。
【0026】
【作用】CCDマトリックスセンサーの所定位置を原点
にした座標で、十字形状のレジスターマークの基準点の
座標位置を検出する。当該レジスターマークの有るべき
基準点の座標位置とCCDマトリックスセンサーによっ
て検出された上記レジスターマークの基準点の座標位置
とを比較演算し、その偏差を見当誤差として求める。
【0027】調整信号出力手段は、この見当誤差を基に
版胴の位相を調整する調整信号を生成し、多色刷輪転機
の各印刷部に見当調整作動を自動的に行わせる。
【0028】
【実施例】図1は本発明の概略回路構成図を示してい
る。同図において、1はCCDカメラであり、当該CC
Dカメラ1で走行紙2に印刷されたレジスターマークの
画面が撮影される。このレジスターマークの撮影に当た
っては、版胴回転を検出するエンコーダーからの信号を
受けたタンミング発生回路3が、各タイミング毎に適宜
のパルスを発生させており、そのタンミングの1つのパ
ルスによって発光装置4が発光し、走行紙2の十字形状
のレジスターマークを照射する。そして、CCDカメラ
1内の4辺形状に並べられた検出素子を有するCCDマ
トリックスセンサー5が走査され、撮影画面の画素デー
タが得られる。
【0029】この撮影画面の画素データは画像データ検
出手段6で、下地色とレジスターマークとが弁別され、
レジスターマークの画像データが検出される。この下地
色とレジスターマークとの弁別方法、或いはインキの飛
点マークによるノイズの除去の仕方、レジスターマーク
内の印刷抜けの影響の除去方法等は後に詳しく説明す
る。
【0030】演算手段7はこのレジスターマークの画像
データを基に、上記CCDマトリックスセンサー5の予
め定めた位置を原点にした座標で、レジスターマークの
基準点の座標位置を演算し、その基準点のあるべき座標
位置に対する偏差を求める。そして、その偏差値を表示
手段8に表示させると共に、調整信号出力手段9にその
偏差値を送出する。
【0031】調整信号出力手段9は、この偏差値を受け
対応の調整信号を生成し、見当調整手段10に上記偏差
値を解消させる調整を行わせる。この様な見当誤差検
出、その見当調整制御の工程が、カラー印刷機のブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローの各色について、同時
に並列して行われる。
【0032】図2は本発明の多色刷輪転機の一実施例概
略構成図を示している。同図において、BBタイプの印
刷ユニット11が、下からブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの4段にスタックされ、4色により多色刷
のできるタワー型印刷機を構成している。
【0033】各印刷ユニット11は、版胴12、ブラン
ケット胴13、版胴12と同期回転するエンコーダー1
4をそれぞれ備え、下から上に向かって走行するウエブ
料紙等の走行紙2に下からブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの順に各印刷が行われる。このとき各色に
ついての印刷位置を合わせるためのレジスターマーク1
6が、図4図示の如く走行紙2の進行方向に対して横断
する方向にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順
に印刷される。レジスターマーク16は図4に示されて
いる様に、走行紙2の非画線部分の位置に印刷される。
【0034】この様にして各印刷ユニット11で印刷さ
れた走行紙2は、ガイドローラー17に導かれ、折機1
8で適宜にカットされた上で所定の形状に折り畳まれ
る。上記ガイドローラー17の近傍には、走行紙2に印
刷されたレジスターマーク16を検出するためのCCD
カメラ1及びキセノンフラッシュ光源の発光装置4が、
図3に図示されている様にそれぞれ配設されている。
【0035】新聞輪転機では、通常、版胴に各々2頁長
の刷板が左右に位相を90度ずらして装着されるので、
版胴1回転当たりレジスターマーク16が、図4図示の
如くパルスT1及びパルスT2で2回読み取られるよう
になっている。すなわちCCDカメラ1が当該レジスタ
ーマーク16を読み取るタイミングは、版胴回転の回転
角位置を指示するために版胴と連係されて回転するエン
コーダー14の原点パルスを基準にして、版胴回転に同
期し発生する同期パルスを計数し、所定の回転角位置で
パルスT1、パルスT2を発生させ、当該パルスT1で
CCDカメラ1内のCCDマトリックスセンサー5(図
1参照)へその読み取りをスタートさせると共に、キセ
ノンフラッシュ光源の発光装置4を発光させて、左側の
レジスターマーク16を読み取るように構成されてい
る。そしてパルスT2は、90度位相がズレて装着され
ている刷板で印刷された右側のレジスターマーク16を
読み取るための信号として用いられる。
【0036】CCDカメラ1で撮影された画素データは
見当調整制御盤19に送られ、図1で説明した様に各レ
ジスターマーク16の基準点の見当誤差が検出される。
そしてその見当誤差が操作盤及び見当調整表示器20に
表示されると共に、その見当誤差に基づく偏差値の調整
信号が、各印刷ユニット11の分割版胴の天地方向を制
御するモーター21と分割版胴の左右方向を制御するモ
ーター22とに送られ、それぞれの偏差値が零に制御さ
れる様になっている。
【0037】図5はレジスターマークの基準点がCCD
マトリックスセンサーの中心と一致しているときのCC
Dマトリックスセンサー説明図を示している。CCDマ
トリックスセンサー5は1個のレジスターマーク16を
検出する場合の構成を表しており、複数個のレジスター
マーク16を同時に検出する場合の構成は次の図6で説
明する。
【0038】同図において、CCDマトリックスセンサ
ー5は水平方向51コラム、垂直方向49ロウの画素で
構成されたものが示されており、四角及び黒塗り四角は
その構成画素を表している。その内の四角で表される窓
枠30の画素を特定画素と呼ぶ。図面の大きさの関係か
ら、水平方向51コラム、垂直方向49コラムの画素の
CCDマトリックスセンサー5が図示されているが、画
素が正方形で水平方向と垂直方向との画素ピッチが等し
い場合、水平方向の画素数150コラムで窓枠30の特
定画素数が27コラム10列、垂直方向の画素数150
ロウで窓枠30の特定画素数が27列10ロウで構成さ
れるCCDマトリックスセンサー5が用いられる。
【0039】CCDマトリックスセンサー5の基準点
は、上記CCDマトリックスセンサー5の中心位置、す
なわち25コラムをX軸とし、24ロウをY軸とする座
標の原点にあり、これは上記四角で表される窓枠30の
四辺形状の中心位置とも一致している。つまり四角で表
される窓枠30の四辺形状の中心位置とレジスターマー
ク16とは、整合している状態を表している。なおこの
場合のレジスターマーク16は1列1行の十字形で表さ
れており、かつCCDマトリックスセンサー5の画素の
存在位置を明確にするため、主要位置に四角及び黒塗り
四角が表示されている。
【0040】レジスターマーク16の十字形のバーの幅
は、実際には約9画素で構成されており、レジスターマ
ーク16の中心位置を求めるとき、レジスターマーク1
6の十字形のバーを横断して検出された最初の画素番号
とその最後の画素番号とを加算し、2で除算した座標位
置X、Yをそれぞれバーの中心線の位置、すなわちレジ
スターマーク16の中心位置とする。以下この様な状態
の下で説明する。
【0041】画素が正方形ではなく長方形で水平方向と
垂直方向との画素ピッチが等しくない場合は、上記窓枠
30の特定画素列の数が水平方向と垂直方向とでは異な
るので、窓枠30の特定画素列は後に説明する階調デー
タを加算する方向の画素面積が等しくなるように構成し
ておかれる。
【0042】図6は複数個のレジスターマークを同時に
検出するCCDマトリックスセンサーの特別画素の配列
説明図を示している。図2ないし図4で説明してきた様
に、走行紙2にブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
の順に4個のレジスターマーク16が印刷されるので、
これに対応してCCDマトリックスセンサー5は、これ
ら4個のレジスターマーク16を同時に平行して検出す
る構成のものが用いられる。
【0043】同図の左から順に、四角で表される窓枠の
特別画素で構成される四辺形状の窓枠30は、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローの各レジスターマーク
16を検出する領域であり、これらの特別画素で構成さ
れる窓枠30の領域は、図5で説明した画素構成をそれ
ぞれ備えている。そして当該CCDマトリックスセンサ
ー5における各レジスターマーク16の中心位置は、図
5で説明した様にしてその座標位置がそれぞれ求められ
る。
【0044】図7はレジスターマークの印刷状況説明図
を示している。同図において、31は図5で説明した特
別画素で構成された窓枠30の四辺形状の一辺、16−
1はレジスターマーク16の垂直部分のバー、32はイ
ンキの飛点により発生し紙面に着色した画素、33は垂
直部分のバー16−1内で印刷抜けが発生した画素を表
している。
【0045】各特定画素のマーク検出感度はSN比で、
例えば4:1に設定される。今無印刷部分の下地色を検
出する1画素当たりの階調データのグレイスケール値を
20としたとき、図7図示の如く左下を原点とするXY
座標を導入すると、Y軸に平行な垂直方向の画素10個
では20×10個=200のグレイスケール値となる。
印刷されたレジスターマーク16のバー16−1を検出
する1画素当たりのグレイスケール値は20×1/(1
+4)=4であるので、当該バー16−1を検出してい
る垂直方向の画素10個では、4×10個=40のグレ
イスケール値となる。
【0046】この様にして上記1画素当たりのグレイス
ケール値の条件で、窓枠30の四辺形状の一辺31の垂
直方向の各画素のグレイスケール値を加算した状態をプ
ロツトしたものが図8である。
【0047】図7において、座標(5,5)、(20,
8)の画素32のグレイスケール値は、各々4である。
従ってこれらの各画素32の垂直方向に階調データを加
算したグレイスケール値は、それぞれ20×9個+4×
1個=184となる。
【0048】ここで下地色とレジスターマーク16のバ
ー16−1とを判別するしきい値として120のグレイ
スケール値を選んでおくと、上記のグレイスケール値1
84は当該しきい値120より大きいので、座標(5,
5)、(20,8)の画素32はノイズであり、下地色
と判断することができる。
【0049】また座標(9,2),(9,7)に印刷抜
けの画素32がある列を、その垂直方向に階調データを
加算したグレイスケール値は、20×2個+4×8個=
72となる。このグレイスケール値72は、上記しきい
値の120のグレイスケール値より小さいので、座標
(9,2),(9,7)の画素32は印刷抜けであり、
レジスターマーク16のバー16−1と判断することが
できる。
【0050】同様にして、座標(12,3)の画素32
を持つ列、座標(13,4)、(13,7)の画素32
を持つ列、座標(14,4)の画素32を持つ列、座標
(17,2)、(17,6)の画素32を持つ列の各画
素32も、印刷抜けであり、レジスターマーク16のバ
ー16−1と判断することができる。
【0051】この様にして、多数決原理を用いた画像デ
ータの修復法で、インキの飛点ノイズ除去及び印刷抜け
を修復でき、印刷がレジスターマーク16の読み取りに
影響を及ぼさないで、バー16−1の幅を検出すること
ができる。そして、当該バー16−1の中心位置Xは、
X=(9+17)/2=13として求められる。図5で
説明した様に、この中心位置Xはレジスターマーク16
の基準点のX座標として与えられる。
【0052】一般にバー16−1の最初の画像データの
画素番号をXn1、最後の画像データの画素番号をXn
2としたとき、当該検出バー16−1の中心位置X、す
なわちレジスターマーク16の基準点のX座標は、X=
(Xn1+Xn2)/2で求められる。
【0053】同様にして、レジスターマーク16の水平
のバーを図5で説明した特別画素で構成された窓枠30
の四辺形状の一辺からその特別画素を検出し、水平方向
に画素の階調データを加算して、しきい値と比較し、こ
れよりレジスターマーク16の基準点のY座標がY=
(Yn1+Yn2)/2で求められる。
【0054】次に見当誤差の検出方法について説明す
る。図9は本発明に用いられるCCDマトリックスセン
サーと読み取りタイミング説明図を示している。
【0055】同図において、CCDマトリックスセンサ
ー5は、図6で説明した構成のものであり、CCDマト
リックスセンサー5の左上Bを原点とする同図図示のX
Y座標が導入される。BからY軸方向にYaの距離に相
当する画素アドレスが、特別画素で構成された窓枠30
の基準のY座標とし、BからX軸方向にL2の距離に相
当する画素アドレスがブラックの窓枠30の基準のX座
標とする。すなわちブラックの窓枠30の基準座標は
(L2,Ya)である。同様にシアンの窓枠30の基準
座標は(L2+L3,Ya)であり、マゼンタの窓枠3
0の基準座標は(L2+L3+L4,Ya)であり、イ
エローの窓枠30の基準座標は(L2+L3+L4+L
5,Ya)である。
【0056】図9のCCDマトリックスセンサー5にお
いて、シアンとマゼンタの各窓枠30の基準座標とその
レジスターマーク16の基準点とが、それぞれ完全に整
合しており、ブラックの窓枠30の基準座標とそのレジ
スターマーク16の基準点とは、図示の如くX1、Y1
の距離に相当する画素数だけズレて整合しておらず、イ
エローの窓枠30の基準座標とそのレジスターマーク1
6の基準点とは、図示の如くX2、Y2の距離に相当す
る画素数だけズレて整合していない状態にある。
【0057】これらの各レジスターマーク16の基準点
の座標位置は、上記各色の窓枠30の基準座標を原点に
して、上記図7及び図8で説明した手法でそれぞれ求め
られる。従って各レジスターマーク16の見当誤差は、
上記ズレ量を検出することにより、窓枠30の基準座標
値との比較演算から偏差量として容易に検出できる。
【0058】図9の右側は、CCDマトリックスセンサ
ー5が走行紙2に印刷されたレジスターマーク16を読
み取るタイミングパルスを表しており、版胴の回転角位
置を検出しているエンコーダー14の原点パルスAを基
準にそれぞれ同期パルス、読み取りパルスが発生するよ
うになっている。すなわち版胴回転に同期した同期パル
スで図示のL1に相当するパルス数が計数されると、図
1の発光装置4のキセノンフラッシュランプを閃光させ
ると共に、読み取りパルスが発生してCCDマトリック
スセンサー5にシャッター動作させ、キセノンフラッシ
ュランプが閃光している間、CCDマトリックスセンサ
ー5が露光され、CCDマトリックスセンサー5の上記
窓枠30の基準座標位置で、各レジスターマーク16が
CCDマトリックスセンサー5によって一斉に読み取ら
れるようになっている。
【0059】図10は本発明の一実施例演算制御回路構
成を示している。同図において、エンコーダー14より
上記図9で説明した版胴の回転角位置を指示する原点パ
ルス及び版胴回転に同期して発生する同期パルスが、タ
イミング発生回路3に入力され、当該タイミング発生回
路3はキセノンフラッシュコントロール回路52及びシ
ャッターコントロール回路53へ作動指令信号を出力す
る。キセノンフラッシュコントロール回路52は発光装
置4のキセノンフラッシュランプを閃光させると共に、
シャッターコントロール回路53はCCDカメラ1に走
行紙2に印刷されたブラック、シアン、マゼンタ、イエ
ローの各レジスターマーク16の読み取りをスタートさ
せる。その読み取りタイミングは上記図9で説明した通
りである。
【0060】CCDカメラ1で読み取られた映像信号
(画素信号)は前処理回路54に入力され、当該前処理
回路54でCCDカメラ1に内蔵されているCCDマト
リックスセンサー5の各画素についてその感度が均一に
なるように補正するシェージング処理や、ルックアップ
テーブルを参照して入力画素信号を処理するための適正
化処理等やそのための処理が行われる。
【0061】前処理回路54で前処理が行われた画素信
号はA/D変換処理部55へ入力され、当該A/D変換
処理部55で、例えば256階調の階調データに変換さ
れる。そしてこの階調データはフレームメモリー56に
格納される。
【0062】プロセッサー57はメモリーコントローラ
58へCCDマトリックスセンサー5の図5、図6で説
明した特別画素で構成された窓枠30の当該特別画素に
対応するフレームメモリー56のメモリーアドレスを与
え、メモリーコントローラ58を介してフレームメモリ
ー56から当該窓枠30の特別画素に対応する階調デー
タを抽出させ、画素加算処理部59で図8で説明した画
素加算処理を行わせる。
【0063】すなわち画素加算処理部59では、予め与
えられているグレイスケール値を用いて画素加算処理を
行い、その画素加算結果の階調データと閾値レジスタ6
0にラッチされているしきい値とを基に、インキの飛点
ノイズ除去及び印刷抜けを修復した上で、レジスターマ
ーク16の垂直、水平バー16−1の中心位置X,Yの
座標を二値化処理部61で求め、走行紙2の下地色とレ
ジスターマーク16とを弁別する。
【0064】このレジスターマーク16の垂直、水平バ
ー16−1の中心位置X,Yの座標から座標検出処理部
62は各レジスターマーク16の基準点の座標位置を求
め、この各レジスターマーク16の基準点の座標位置と
基準座標値レジスタ63に予めラッチされている上記の
特別画素で構成された対応窓枠30の中心位置の座標と
から、各レジスターマーク16の基準点の偏差が偏差演
算検出処理部64で演算される。つまり各レジスターマ
ーク16の基準点の座標位置とそのレジスターマーク1
6のあるべき座標位置との見当誤差が求められる。偏差
演算検出処理部64で演算された各レジスターマーク1
6の基準点の偏差は、偏差出力処理部65に入力され、
当該偏差出力処理部65で偏差を解消する調整信号がそ
れぞれ生成される。この調整信号は見当調整装置66に
入力し、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各見
当調整装置66−1ないし66−4でそれぞれの偏差量
が零になるように見当調整が行われる。
【0065】なお偏差演算検出処理部64で演算された
各レジスターマーク16の基準点の偏差は、表示部67
に表示されるようになっている。また操作端末部68か
らはCCDマトリックスセンサー5に配置する上記特別
画素で構成される窓枠30の当該特別画素の変更や、そ
れに伴う基準座標値レジスタ63に予めラッチさせてお
く座標値の変更、或いは閾値レジスタ60にラッチさせ
ておくしきい値の変更が、プロセッサー57を介してそ
れぞれ任意に行われる様になっている。
【0066】これらの一連の処理はプロセッサー57の
プログラムに基づいてそれぞれ処される。CCDマトリ
ックスセンサー5内に特別画素で構成された窓枠30を
設け、当該窓枠30についてのみ、上記処理を実行させ
ることにより処理の高速化が格段に顕著となる。特にイ
エローのレジスターマーク16は、モノクロームのCC
Dマトリックスセンサー5では特別な光学フィルターを
必要とするが、CCDマトリックスセンサーにカラーC
CDマトリックスセンサーを使用しても、上記の処理が
可能となった。
【0067】図11は特別画素で構成された窓枠の一実
施例配置説明図、図13は特別画素で構成された窓枠の
他の実施例配置説明図を示している。図11のものは図
6,図9で説明してきたので、その説明を省略するが、
図13のものは、水平方向に特別画素で構成された2個
の窓枠30が2列配列されている。この場合例えば上段
の左側がブラック、右側がシアン、下段の左側がマゼン
タ、右側がイエローの検出領域となる。このとき走行紙
2には、これに対応してそれぞれのレジスターマーク1
6が印刷される。
【0068】図12はCCDマトリックスセンサー内に
おけるレジスターマークの一実施例読取り説明図、図1
4はCCDマトリックスセンサー内におけるレジスター
マークの他の実施例読取り説明図を示している。
【0069】図12、図14ともに、特別画素で構成さ
れた4個の窓枠30の各中心座標位置と各レジスターマ
ーク16の基準点の座標位置とが完全に整合した見当調
整終了後の状態を示している。常時この様な状態にして
印刷がなされ、画線にズレのないカラー印刷ができあが
る。
【0070】これらの特別画素で構成された4個の窓枠
30の作成は、プロセッサー57のプログラムにより任
意に配置することができるので、特別画素で構成された
4個の窓枠30の作成は上記の図11、図13に示され
たものに限られるものではない。
【0071】また図12で、水平方向に印刷された4個
のレジスターマーク16を、それぞれ個別のCCDカメ
ラ1で読み取り、それぞれの見当誤差を検出し、それぞ
れ見当調整をするように構成されていてもよい。
【0072】本実施例では、フレームメモリー56にC
CDマトリックスセンサー5の画素データを1フレーム
分読み取るように構成しているが、CCDマトリックス
センサー5の画素データのラインとロウのアドレスに対
応できて、特別画素で構成された窓枠30の当該特別画
素のみの階調データをメモリーに格納するように構成し
てもよい。この場合メモリーの容量が約1/20とな
り、処理速度の高速化が計れる。
【0073】またCID(CHARGE INJECT
ION DEVICE)カメラを使用すれば、任意のコ
ラムラインの先頭アドレスから任意のロウまで画素デー
タを取り出せるので、メモリーに格納するための時間が
短縮され、高速な処理が可能となる。これにより見当調
整が早くなり、損紙の低減化に寄与する。そしてレジス
ターマーク16を特別画素で構成された窓枠30の当該
特別画素で水平と垂直とで読み取る方式であるため、走
行紙2の上下の暴れに対し読み取り精度に影響を与える
ことがない利点を有する。
【0074】又、上記特別画素で構成された窓枠30
を、2辺が90度の角度で構成されるL字形状及び逆L
字形状の枠状としても、四辺形状の窓枠30の場合と同
様に、見当誤差を検出することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、見
当誤差の検出に当って比較的小さなレジスターマークを
使用でき、検出時間が短いにもかかわらず、コート紙等
の上質紙から新聞紙等のザラ紙までの各紙に印刷した印
刷物に対してもその見当誤差の検出精度が高く、従って
見当調整の精度も高くなる。すなわち損紙の低減化を計
った多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差
検出装置及び比較的安価で取扱が容易な見当調整自動制
御装置が可能となる。
【0076】そしてフレームメモリーをCCDマトリッ
クスセンサーの画素に対応させ、レジスターマークのバ
ーの交点、すなわち基準点の座標位置を検出するために
CCDマトリックスセンサー内に特別画素で構成された
窓枠を設け、当該窓枠の特別画素領域について、レジス
ターマークの基準点の座標位置検出を行う様にしたの
で、座標位置検出処理時間が短縮し、見当調整が迅速に
行われる。
【0077】また、窓枠を構成する特別画素、すなわ
ち、複数列で構成した垂直方向の特定画素及び複数列で
構成した水平方向の特定画素の階調データだけをフレー
ムメモリーに格納し、レジスターマークの基準点の座標
位置に対して、X座標は複数列の画素の階調データを垂
直方向に加算し、Y座標は複数列の画素の階調データを
水平方向に加算させる処理を行う場合は、見かけ状検出
画素の面積が大きくなり、受光感度が増大する。従って
CCDマトリックスセンサーのシャッター時間(露光時
間)とキセノンフラッシュランプの閃光時間を短くする
ことができ、これにより精度の高い静止画像を得ること
ができる。また多数決原理による修復法を用いる場合に
は、レジスターマークの基準点の座標位置がより確実に
検出されるようになり、見当誤差の検出精度が向上す
る。
【0078】レジスターマークの基準点の座標位置を検
出するようにしているので、窓枠を構成する特定画素の
配列、その窓枠の領域の大小などを、レジスターマーク
の配列変更に対し柔軟に対応することができる。従っ
て、走行紙の進行方向と直角の方向にレジスターマーク
を配した形態のレジスターマークの配置のみならず、種
々の形態のレジスターマークを検出することができ、印
刷面に自由度を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略回路構成図である。
【図2】本発明の多色刷輪転機の一実施例概略構成図で
ある。
【図3】レジスターマーク読み取り部分の拡大説明図で
ある。
【図4】レジスターマークの印刷位置と各パルス発生関
係説明図である。
【図5】レジスターマークの基準点がCCDマトリック
スセンサーの中心と一致しているときのCCDマトリッ
クスセンサー説明図である。
【図6】複数個のレジスターマークを同時に検出するC
CDマトリックスセンサーの特別画素の配列説明図であ
る。
【図7】レジスターマークの印刷状況説明図である。
【図8】画像データ修復説明図である。
【図9】本発明に用いられるCCDマトリックスセンサ
ーと読み取りタイミング説明図である。
【図10】本発明の一実施例演算制御回路構成である。
【図11】特別画素で構成された窓枠の一実施例配置説
明図である。
【図12】CCDマトリックスセンサー内におけるレジ
スターマークの一実施例読取り説明図である。
【図13】特別画素で構成された窓枠の他の実施例配置
説明図である。
【図14】CCDマトリックスセンサー内におけるレジ
スターマークの他の実施例読取り説明図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 走行紙 3 タイミング発生回路 5 CCDマトリックスセンサー 6 画像データ検出手段 7 演算手段 8 表示手段 9 調整信号出力手段 10 見当調整手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準点を有する十字形状のレジスターマ
    ークを各印刷部毎に走行紙に少なくとも1つ印刷すると
    共に、 複数列の検出素子を一辺として4辺形状に並べられたC
    CDマトリックスセンサーを有するCCDカメラで上記
    レジスターマークを含む紙面を撮影し、 そのCCDマトリックスセンサーを走査して得られた画
    素データから上記各レジスターマークの画像データを検
    出し、 上記イメージセンサーの予め定めた位置を原点にした座
    標で、上記検出された画像データから各レジスターマー
    ク毎に上記の基準点の座標位置を演算し、 その基準点のあるべき座標位置に対する偏差を求め、 多色刷輪転機における見当誤差を検出するようにしたこ
    とを特徴とする多色刷輪転機における見当誤差検出方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、各レジスターマーク
    の基準点のあるべき座標位置が、レジスターマーク毎に
    予め定められていることを特徴とする多色刷輪転機にお
    ける見当誤差検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、各レジスターマーク
    の基準点のあるべき座標位置が、所定のレジスターマー
    クの基準点の座標位置を基準にして定められることを特
    徴とする多色刷輪転機における見当誤差検出方法。
  4. 【請求項4】 基準点を有する十字形状のレジスターマ
    ークを各印刷部毎に走行紙に少なくとも1つ印刷すると
    共に、 複数列の検出素子を一辺として4辺形状に並べられたC
    CDマトリックスセンサーを有するCCDカメラで上記
    レジスターマークを含む紙面を撮影し、 そのCCDマトリックスセンサーを走査して得られた画
    素データを階調データに変換した上でフレームメモリー
    に格納し、 フレームメモリーに格納された階調データを基に上記各
    レジスターマークの画像データを検出し、 上記CCDマトリックスセンサーの予め定めた位置を原
    点にした座標で、上記検出された画像データから各レジ
    スターマーク毎に上記の基準点の座標位置を演算し、 その基準点のあるべき座標位置に対する偏差を求め、 多色刷輪転機における見当誤差を検出するようにしたこ
    とを特徴とする多色刷輪転機における見当誤差検出方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、CCDマトリックス
    センサーの4辺形状に並べられた検出素子のうち、走行
    紙の進行方向を横切る方向に配列した上下の各辺を形成
    する複数列の特別検出素子(特別画素)と、走行紙の進
    行方向に配列した左右の各辺を形成する複数列の特別検
    出素子(特別画素)とでレジスターマークを検出する窓
    枠を構成し、当該窓枠を構成する特別検出素子(特別画
    素)の画素データを格納するメモリーを設け、当該メモ
    リーに格納された画素データからレジスターマークの基
    準点の座標位置を得るようにしたことを特徴とする多色
    刷輪転機における見当誤差検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、CCDマトリックス
    センサーの4辺形状に並べられた検出素子のうち、走行
    紙の進行方向を横切る方向に配列した上下の各辺を形成
    する複数列の特別検出素子(特別画素)の窓枠の階調デ
    ータを上下の辺毎に上下垂直方向に加算し、その和と予
    め設定したしきい値との比較により当該階調データの和
    を2値化データに変換してレジスターマークの基準点の
    X座標位置を求めると共に、走行紙の進行方向に配列し
    た左右の各辺を形成する複数列の特別検出素子(特別画
    素)の窓枠の階調データを左右の辺毎に左右水平方向に
    加算し、その和と予め設定したしきい値との比較により
    当該階調データの和を2値化データに変換してレジスタ
    ーマークの基準点のY座標位置を求め、レジスターマー
    クの基準点の座標位置を得るようにしたことを特徴とす
    る多色刷輪転機における見当誤差検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、各レジスター
    マークの基準点のあるべき座標位置が、各レジスターマ
    ーク毎に予め定められていることを特徴とする多色刷輪
    転機における見当誤差検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6において、上記各レジス
    ターマークの基準点のあるべき座標位置が、所定のレジ
    スターマークの基準点の座標位置を基準にして定められ
    ることを特徴とする多色刷輪転機における見当誤差検出
    方法。
  9. 【請求項9】 走行紙に各印刷部によって印刷された基
    準点を有するレジスターマークと、 1つのレジスターマークを一斉に検出可能に複数の検出
    素子を1辺として4辺形状に並べられたCCDマトリッ
    クスセンサーを備え、レジスターマークの印刷位置に対
    応可能に設けられたCCDカメラと、 上記印刷部の回転に関連付けられたタイミングでCCD
    マトリックスセンサーの走査開始信号を出力するタイミ
    ング発生手段と、 走査によってCCDマトリックスセンサーが検出する画
    素データを取込み、当該CCDマトリックスセンサーの
    所定位置を原点にした座標で、レジスターマークの基準
    点の座標位置とその基準点のあるべき座標位置とを比較
    演算して偏差を演算求める演算手段とを備え、多色刷輪
    転機における見当誤差を検出するようにしたことを特徴
    とする多色刷輪転機における見当誤差検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、上記CCDマトリ
    ックスセンサーは、CCDマトリックスセンサーの4辺
    形状に並べられた検出素子のうち、走行紙の進行方向を
    横切る方向に配列した上下の各辺を形成する複数列の特
    別検出素子(特別画素)と、走行紙の進行方向に配列し
    た左右の各辺を形成する複数列の特別検出素子(特別画
    素)とでレジスターマークを検出する窓枠を構成し、上
    記演算手段は当該窓枠を構成する特別検出素子(特別画
    素)の画素データを格納するメモリーを備え、当該メモ
    リーに格納された画素データからレジスターマークの基
    準点の座標位置を求めるようにしたことを特徴とする多
    色刷輪転機における見当誤差検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項9において、上記演算手段は各
    レジスターマークの基準点のあるべき座標位置をラッチ
    する基準座標値レジスタを備え、当該基準座標値レジス
    タに各レジスターマークの基準点のあるべき座標位置が
    予めラッチされていることを特徴とする多色刷輪転機に
    おける見当誤差検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項9において、上記演算手段は所
    定のレジスターマークの基準点の座標位置をラッチする
    基準座標値レジスタを備え、上記各レジスターマークの
    基準点のあるべき座標位置が、当該基準座標値レジスタ
    にラッチされた所定のレジスターマークの基準点の座標
    位置を基準にして定められることを特徴とする多色刷輪
    転機における見当誤差検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項9において、上記演算手段が求
    めた偏差を表示する表示手段を備えていることを特徴と
    する多色刷輪転機における見当誤差検出装置。
  14. 【請求項14】 印刷部の版胴の位相を調整する調整手
    段を有する多色刷輪転機において、 走行紙に各印刷部によって印刷された基準点を有するレ
    ジスターマークと、1つのレジスターマークを一斉に検
    出可能に複数の検出素子を1辺として4辺形状に並べら
    れたCCDマトリックスセンサーを備え、レジスターマ
    ークの印刷位置に対応可能に設けられたCCDカメラ
    と、上記印刷部の回転に関連付けられたタイミングでC
    CDマトリックスセンサーの走査開始信号を出力するタ
    イミング発生手段と、走査によってCCDマトリックス
    センサーが検出する画素データを取込み、当該CCDマ
    トリックスセンサーの所定位置を原点にした座標で、レ
    ジスターマークの基準点の座標位置とその基準点のある
    べき座標位置とを比較演算して偏差を演算求める演算手
    段を備えた上記見当誤差検出装置と、 上記演算手段が演算した偏差に基づいて印刷部の版胴の
    位相を調整すべく見当調整手段に調整信号を出力する調
    整信号出力手段とを備え、多色刷輪転機における見当誤
    差を自動調整するようにしたことを特徴とする多色刷輪
    転機における見当調整自動制御装置。
JP6192411A 1994-08-08 1994-08-16 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置 Expired - Fee Related JP2662502B2 (ja)

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