JP2733941B2 - 多色印刷機用見当制御装置 - Google Patents

多色印刷機用見当制御装置

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JP2733941B2
JP2733941B2 JP63018267A JP1826788A JP2733941B2 JP 2733941 B2 JP2733941 B2 JP 2733941B2 JP 63018267 A JP63018267 A JP 63018267A JP 1826788 A JP1826788 A JP 1826788A JP 2733941 B2 JP2733941 B2 JP 2733941B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多色印刷機において、特に印刷中の印刷物の
各色の見当を自動的に合わせるための多色印刷機用見当
制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、多色印刷機における各色の見当合せは手動で行
なわれており、試し刷りを行なって各色の見当ずれ量を
人間が確認し、印刷機の見当調整装置によって色見当を
合わせていた。
通常の多色印刷物は、プロセス4色(墨、藍、赤、
黄)のインキを一枚の印刷用紙の上に刷り重ねてあり、
この各色の印刷の位置関係が正しければ問題はないが、
位置関係が狂うと(見当不良或いは見当ずれと呼ぶ)印
刷品質が著しく劣化してしまい、その許容量は±5/100m
m以下という厳しい精度が要求されるため、見当合せ作
業は印刷機のオペレータにとって大きな作業負荷であっ
た。
このため最近では、多色印刷機において自動的に色見
当を合わせる装置が各社で開発され、発表されてきてい
る。その一例として、“特開昭60-129261号”による見
当調整装置は、版材上に特殊なマークを入れて版材の位
置関係を合わせることにより、印刷開始前に色見当を合
わせようとするものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この種の装置においては版材上にマー
クを入れることは手間がかかる。また、版材の位置関係
が合っても、印刷用紙の伸縮のために正確な見当合せが
できないという問題があり、実際にはそれほど利用され
ていない。一方、上記以外に印刷用紙上の各色で印刷さ
れた特別なマークを、光学センサで読みとって見当合せ
を行なう装置もあるが、この種の装置においても、特別
なマークを入れる手間や用紙の無駄等の大きな問題点が
残されている。
本発明は上述のような問題を解決するために成された
もので、その目的は特別な見当合せ用マークを新たに用
いることなく、高精度に色見当を合せることが可能な構
成が簡単で多色印刷機に最適な多色印刷機用見当制御装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本発明では、基準色に対
する他の色の見当ずれ量と見当ずれ修正方向を各色毎に
検出し、この検出結果に基づいて各色の版胴を移動せし
めて基準色との見当ずれをなくすことによって全色の見
当を一致させる多色印刷機用見当制御装置を、 絵柄とともに印刷される十字トンボの画像を入力する
カラーカメラと、カラーカメラから出力されるR,G,Bの
画像信号を記憶する記憶手段と、以下の(a)〜(d)
の機能手段を有する演算手段と、演算手段からの演算結
果に基づいて見当制御信号を発生する手段とを備えて構
成している。
(a)記憶手段からR,G,Bの画像信号を読み出す機能
手段。(b)R,G,Bの画像信号から各色毎の十字トンボ
画像のレベルデータを作成する機能手段。(c)各色毎
の十字トンボ画像における所定領域の複数のレベルデー
タに対して、十字トンボ画像の縦または横の一方向に前
記所定領域を移動させつつ、前記所定領域内の各レベル
データと前記所定領域内の縦横の並び方に対応する各係
数との積を求め、これらの積の総和を算出するオペレー
タ演算を行ない、前記オペレータ演算の結果が第1のし
きい値Txを越えたとき、十字トンボの線の一部を検出し
たとしてそれまでの移動方向とは直交する方向にオペレ
ータ演算を行ない、このオペレータ演算の結果が前記第
1のしきい値Txよりも高い第2のしきい値Tyを越えるこ
とによって、各色毎の十字トンボの中心を検出してその
座標位置を演算する機能手段。(d)各色の十字トンボ
の中心座標位置どうしの差を演算することによって各色
の見当ずれ量と見当ずれ方向を演算する機能手段。
〔作用〕
従って本発明によれば、多色印刷機において、特別な
見当合せマークを入れることなしに、従来から製版で用
いられた十字トンボを利用して自動的に各色の見当合せ
を行なうことが可能となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明
する。
第1図は、本発明による多色印刷機用見当制御装置の
全体構成例を示す概要図である。なおここでは、オフセ
ット輪転印刷機に適応した実施例について説明するが、
対象となる印刷機がオフセット枚葉印刷機であっても何
ら問題はない。
第1図において、ロール状の巻取紙10が印刷ユニット
20a〜20dに供給され、各ユニットで墨、藍、赤、黄の各
色の絵柄が順次印刷される。例えば、墨ユニット20a
は、表用版胴22a、表用ゴム胴24a、裏用ゴム胴26a、裏
用版胴28aから構成され、2つのゴム胴の間を巻取紙10
が通過する際に墨インキが加圧転移され、印刷が実施さ
れることとなる。これは、他のユニット20b,20c,20dに
ついても同様である。ここでは、印刷用紙の表面の見当
合せについてのみ説明を行なうが、裏面についても同じ
要領で実施可能であるためその説明を省略する。また、
各色の見当合せのためには、版胴22を回転方向及びその
回転軸方向に位相調整を行なうことによって見当調整を
行っているが、その調整は通常“特公昭55-25062号”等
に開示されているように、各版胴に設けられた位相合せ
用モータ21a,21b,21c,21dを駆動して行なっており、公
知であるのでここではその詳しい説明を省略する。
各印刷ユニットにて各色の印刷を完了した巻取紙10
は、ドライヤ30にて熱風乾燥され、クーリング部32にて
冷却され、ウェブパス部34、折機部36を経て排出され
る。ここで、ウェブパス部34の一部にはフリーガイドロ
ーラー40(以下、フリーローラーと称する)が設けられ
ており、フリーローラー40に巻付いた巻取紙10の十字ト
ンボを入力するためにストロボ46と、カラーカメラ50と
して入力画像をR,G,Bの画像信号に色分解して出力する
カラーテレビカメラが設けられている。なお、カラーカ
メラ50はカラーテレビカメラに限定されることなく、カ
ラーラインセンサカメラを用いることもできる。巻取紙
の進行方向において、カラーカメラ50の直前には反射型
ビームセンサー52が取付けられており、これは巻取紙10
上に連続して印刷される絵柄60の印刷開始位置に設けら
れているスタートマーク62を読取るためのものである。
第2図は、絵柄(十字トンボを含む)とスタートマー
クの関係を示す模式図である。ここで、版胴22等の回転
から絵柄のスタート位置がある程度判別できるなら、ス
タートマーク62及び反射型ビームセンサー52は不用とな
る。これらは、あくまでカラーカメラ50によって、絵柄
内にある十字トンボ64を入力する際のタイミング制御を
行なうためのものである。
一方、カラーカメラ50からの画像信号と、反射型ビー
ムセンサ52からのスタートパルスは見当制御回路44に入
力され、見当制御回路44にて各色間の見当ずれ量が算出
され、それに応じて必要とされる分だけ各印刷ユニット
の版胴位相合せ用モータ21a,21b,21c,21dを駆動して見
当合せが完了する。ここで、見当合せは連続する印刷物
全数に対応して制御を行なってもよいし、数枚に1回の
制御を行なってもよい。
第3図は、見当制御回路44の構成例を示すブロック図
である。なお本実施例では、カラーカメラ50としてカラ
ーテレビカメラを用いた場合について説明する。
第3図において、カラーカメラ50はR,G,Bビデオ(画
像)信号VR,VG,VBを、それぞれ2値化回路101,102,103
に出力している。2値化回路101,102,103では、予め設
定されているスレッショルドレベル(しきい値)によ
り、入力されるR,G,Bビデオ信号VR,VG,VBを2値化し、
2値化信号BR,BG,BBとして出力する。すなわち、R,G,B
ビデオ信号では、それぞれ補色関係にある藍、赤、黄に
ついて大きな出力レベルが得られ、墨についてはR,G,B
ビデオ信号全てにて大きな出力が得られる。この関係を
利用して適切なスレッショルドレベルを設定することに
より、2値化回路101からは藍と墨のトンボの画像を表
わす2値化信号BRが出力され、2値化回路102,103から
はそれぞれ赤と墨のトンボの画像、黄と墨のトンボの画
像を表わす2値化信号BG,BBが出力される。この2値化
信号BR,BG,BBは、それぞれR,G,B画像メモリ111,112,113
に入力されており、R,G,B画像メモリ111,112,113ではメ
モリ制御回路120からのメモリ制御信号MCに応じて、2
値化信号BR,BG,BBの書き込みを行なう。
ここで、カラーカメラ50からの巻取紙上のトンボを含
む画像の取り込みは、タイミング制御回路110で制御さ
れる。すなわち、ビームセンサ52が巻取紙10上のスター
トマークを読み取ると検出信号DTが出力され、タイミン
グ制御回路110はこの検出信号DTが入力されると、スト
ロボ46に発光信号Sを出力することによってストロボ46
を発光させ、カラーカメラ50に巻取紙10上のトンボの画
像を撮像させる。
また、タイミング制御回路110は、検出信号DTの入力
時に画像入力信号Iをデータ演算処理部130へ出力し、
データ演算処理部130はこの時メモリ制御回路120へ出力
している制御信号CTにより、R,G,B画像メモリ111,112,1
13にカラーカメラ50から2値化回路101,102,103を経た
トンボの2値画像を書き込ませる。その後、データ演算
処理部130では、R,G,B画像メモリ111,112,113及びBK画
像メモリ114からのデータDR,DG,DB,DBKを用いて演算等
の処理を行なうことにより、見当の修正量を求める。こ
こで、画像メモリからのデータの読み出し及び画像メモ
リへのデータの書き込みは、メモリ制御回路120からR,
G,B,BK画像メモリ111,112,113,114へのメモリ制御信号M
Cによって行なわれ、メモリ制御回路120への読み出しま
たは書き込みの指示は、データ演算処理部130からの制
御信号CTによって行なわれる。なおBK画像メモリ114に
は、R,G,B画像メモリ111,112,113のデータから演算処理
によって得られる墨トンボの2値画像が格納される。
次に、見当制御回路44のデータ演算処理部130による
見当制御動作について、第4図のフロー図を用いて説明
する。
見当制御回路44が、カラーカメラ50から巻取紙10上の
トンボの画像を取り込み終わった時点で、R,G,B画像メ
モリ111,112,113にはそれぞれ藍、赤、黄のトンボと共
に墨のトンボが含まれている画像が格納されている。デ
ータ演算処理部130は、まずステップS1において、各画
像メモリのデータから墨、藍、赤、黄のトンボが分離し
た2値画像を演算により求める。次にステップS2におい
て、見当合せの基準とする色のトンボの2値画像から、
画像の2次元平面における位置としてトンボ(十字トン
ボ)の中心座標位置を求め、これを見当合せの基準座標
位置とする。ここで、見当合せの基準色として通常藍か
赤が選ばれることが多いが、基準色の設定は見当制御装
置のオペレータが任意に選ぶことができるようにしても
よい。
その後、各色の見当修正動作に入り、ステップS3にお
いて修正を行なう対象色のトンボの2値画像からトンボ
の中心座標位置を求める。次にステップS4において、求
められた対象色のトンボの中心座標位置と基準座標位置
との差を、X方向とY方向すなわち印刷物の縦方向と横
方向について演算する。
次に、差の大きさについて予め許容値を決めておき、
ステップS5において演算結果の差が許容値よりも大きい
かそれ以下であるかを比較し、差が許容値よりも大きい
場合には見当がずれているとして、ステップS6において
見当修正量および修正方向を印刷機の見当調整装置に出
力し、差が許容値以下の場合には見当が正常(合ってい
る)としてステップS7に移行し修正は行なわない。
ここで、修正の対象色のトンボの中心座標位置と基準
座標位置との差の許容値は通常5/100mm程度でよく、ま
た許容値は固定値でなく他の値に設定変更できるように
してもよい。以上のような見当修正動作を、4色全てに
ついて同様に行なう(ステップS8)。
次に、見当制御動作における各色毎のトンボの2値画
像への分離方法(第4図のステップS1)について詳しく
説明する。
第5図(a)〜(h)は、各色毎のトンボ画像の分離
の様子を示す模式図である。同図(a)はカラーカメラ
50で撮像される時の4色のトンボが含まれた画像であ
り、同図(b),(c),(d)はカラーカメラ50によ
る撮像後のR,G,B2値画像である。なお、同図(a),
(b),(c),(d)では説明の便宜のため、墨、
藍、赤、黄のトンボについて異なる線で表現している。
前述のように、Rの2値画像(同図(b))には藍と
墨のトンボが、またGの2値画像(同図(c))には赤
と墨のトンボが、さらにBの2値画像(同図(d))に
は黄と墨のトンボが含まれている。見当制御回路44のデ
ータ演算処理部130は、まずR,G,B2値画像から墨トンボ
だけを分離した2値画像を作成する。すなわち、墨トン
ボはR,G,B2値画像全ての同座標位置に存在するので、各
画像の同座標位置の画素データ同士が共通であるかどう
かを調べると墨トンボの有無がわかる。ここでは、2値
画像であるので画素データは“0"か“1"となっており、
画素データ同士の論理和の演算を行なうことにより、結
果が“1"であれば演算を行なった画素が墨トンボである
かどうかわかることになる。データ演算処理部130によ
る具体的な処理例は、第6図に示すフロー図におけるス
テップS11〜S14のようになる。ここで、論理和の演算に
用いる画素データはR,G,B2値画像全てでなくともよく、
その内の2種類の2値画像の画素データのみを用いても
よい。
このようにして求められた墨トンボの2値画像(e)
のデータはBK画像メモリ114に格納され、他の色のトン
ボを分離するのに使用される。すなわち、第5図におけ
るR,G,B2値画像(b),(c),(d)から墨トンボの
2値画像(e)を取り除くと、藍トンボの2値画像
(f)、赤トンボの2値画像(g)、黄トンボの2値画
像(h)が得られる。例えば、藍トンボの2値画像を分
離する場合、データ演算処理部130はRの2値画像と墨
トンボの2値画像の同座標位置の画素データ同士の差を
演算することによって、藍トンボの2値画像データが得
られる。この具体的な処理例は、第6図に示すフロー図
におけるステップS15〜S18のようになる。
なお、赤と黄のトンボの2値画像の分離も、藍トンボ
の場合と同様にして行なう。そして、以上のようにして
R,G,B2値画像のデータから得られた藍、赤,黄のトンボ
の2値画像のデータは、それぞれR,G,B画像メモリ111,1
12,113に格納され、以後の見当制御の処理に用いられ
る。
次に、見当制御動作におけるトンボの2値画像からト
ンボの中心座標位置を求める方法(第4図のステップS2
およびS3)について詳しく説明する。
例えば、ある色の2値画像が第7図(a)のようにな
っていたとする。この画像データに対し、見当制御回路
44のデータ演算処理部130は、あるオペレータ演算を行
なうことによってトンボの中心座標位置を求める。この
オペレータ演算は、画像中の縦n画素、横n画素の領域
の画素データそれぞれと、予め決められた係数との積を
求め、さらにn×n個の積の総和を求めることにより行
なわれる。ここで、nの値は任意に決めてよいが、nの
値を大きくするほど演算によるトンボ検出の精度は上が
るが、反対に演算が複雑となり時間を費す。そこで、通
常n値としては3〜5の値が使用されることが多く、本
実施例ではn=5とする。オペレータ演算の係数を画像
上の縦n画素、横n画素の領域に重ね合せられる形で表
現すると、第8図のようになる。
画像を構成する各画素の位置をXY座標に対応させ、座
標(X,Y)の画素におけるオペレータ演算を示す式は次
のように表わされる。
オペレータ演算係数:aI,J 座標(X,Y)の画素データ:DX,Y とすると、オペレータ演算結果:T(X,Y)は、 となる。
第7図(a)のトンボの2値画像の画素データは同図
(d)や(e)に示す通り、トンボの存在する画素は
“1"、存在しない画素は“0"となっている。トンボの存
在する領域でオペレータ演算を行なうと、その結果T
(X,Y)は大きくなり、T(X,Y)の大きさによってトンボの
存在することが検出できる。そして、画像全体の画素に
おいてオペレータ演算を行なうことによって、トンボの
中心座標位置を求めることはできるが、そのためには演
算回数が膨大な量となり時間がかかりすぎる。
そこで本実施例では、効率的な演算処理によってトン
ボの中心座標位置を求めるために、最初にオペレータ演
算を行なう処理座標位置を画像の端から一方向に移しな
がら演算し、トンボの線の一部分を検出した時点で、今
度はそれまで移してきた方向とは直交方向に処理座標位
置を移して演算を行ない、トンボの中心座標位置を検出
する。
この場合の詳細な手順について、第7図の模式図と第
9図のフロー図を用いて説明する。
画像メモリ内のトンボの画像は第7図(a)のように
なっており、カラーカメラ50で撮像する際の画面の縦横
方向は、巻取紙10上の印刷絵柄の縦横にほぼ一致させる
と、トンボの線は画像の縦横方向(XY方向)に平行とな
っている。また、カラーカメラ50の解像度はトンボの線
の太さ(0.10〜0.15mm)に合せておくと、画像内でトン
ボの線は1〜2画素の幅となる。
まず、ステップS20においてオペレータ演算を行なう
処理座標位置は、第7図(a)のように画像の一番端と
する。次に、ステップS21において演算領域のデータを
画像メモリから読み出し、ステップS22においてオペレ
ータ演算を行なう。前述したように、オペレータ演算を
行なった領域にトンボが存在すると、演算結果T(X,Y)
値は大きくなる。よって、T(X,Y)に適当なスレッショル
ド値TXを設定することによってトンボを検出でき、でき
ることから、ステップS23においてT(X,Y)とTXとの比較
を行なう。ここで、最初はトンボの一部分を検出するこ
とから、本実施例ではTX=4程度に設定する。
以上の比較により、演算結果T(X,Y)がスレッショルド
値TXより小さい場合、すなわちトンボが検出されない場
合には、ステップS24において、オペレータ演算を行な
う処理座標位置をX方向に1画素ずらす。第7図(a)
では、オペレータ演算の領域は画像上の矢印方向に1画
素ずつ移動させてオペレータ演算を繰り返す。このよう
にして処理座標位置を移してゆき、第7図(b)のよう
にトンボの上にオペレータ演算の領域が重なると、演算
結果T(X,Y)はスレッショルド値TX以上となる。トンボの
中心は、トンボの線の一部分が検出された座標位置か
ら、それまで処理座標位置が移ってきた方向と直交方向
に存在する。よって、演算結果T(X,Y)がスレッショルド
値TX以上となった位置からは、ステップS25において処
理座標位置のXを一定としたままY方向に1画素ずつず
らす。第7図(b)では、ステップS26,S27において、
画像上の矢印方向にオペレータ演算の領域を移動させて
オペレータ演算を行なう。
次に、演算結果T(X,Y)に適当なスレッショルド値TY
設定することにより、トンボの中心座標位置を検出する
ことができることから、ステップS28においてT(X,Y)とT
Yとの比較を行ない演算結果T(X,Y)がスレッショルド値T
Y以上となるまで演算領域を移動させてオペレータ演算
を繰り返す。本実施例では、スレッショルド値をTY=8
程度に設定する。このようにして処理座標位置を移して
ゆき、第7図(c)のようにトンボの中心にオペレータ
演算の領域が重なると、演算結果T(X,Y)はスレッショル
ド値TY以上となり、トンボの中心が検出されることにな
る。そして、この時の処理座標位置がトンボの中心座標
位置となる(ステップS29)。
以上のようなオペレータ演算を各色のトンボの画像に
対して行なうことにより、各色のトンボの中心座標位置
が求められ、さらにこれらの座標位置の差から見当ずれ
の量および方向が求められ、見当の修正に用いられる。
尚、上記実施例では、第2図に示したようにスタート
マーク直後の十字トンボ64aのみで色見当の制御を行な
ったが、巻取紙10の流れ方向の2つの十字トンボ64aお
よび64bに同様な処理を行なうことによって、版のひね
り見当に対する修正も可能となる。
また、カラーテレビカメラにかえてカラーラインカメ
ラを用いることも可能であり、この場合にはストロボを
通常の照明光源に代え、画像の取り込みのタイミングを
とるためにロータリーエンコーダをフリーローラ40に取
り付ければよい。
さらに、第3図のデータ演算処理部130による一連の
処理は、CPUによってもその他の回路構成によっても実
現可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、特別な見当合せ
用マークを新たに用いることなく、高精度に色見当を合
せることが可能な構成が簡単で多色印刷機に最適な多色
印刷機用見当制御装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による多色印刷機用見当制御装置の一実
施例を示す概要構成図、第2図はスタートマークと十字
トンボの関係を示す模式図、第3図は同実施例における
見当制御回路の一例を示すブッロク図、第4図は第3図
における見当制御回路の見当制御処理の概略を説明する
ためのフロー図、第5図(a)〜(h)は各色毎のトン
ボ画像の分離の様子を示す模式図、第6図は各色毎のト
ンボ画像の分離の処理を説明するためのフロー図、第7
図(a)〜(e)はトンボの中心座標位置を求めるオペ
レータ演算の様子を示す模式図、第8図はオペレータ演
算の係数を示す模式図、第9図はトンボの中心座標位置
を求める処理を説明するためのフロー図である。 44……見当制御回路、46……ストロボ、50……カラーカ
メラ、52……ビームセンサ、110……タイミング制御回
路、111〜114……画像メモリ、120……メモリ制御回
路、130……データ演算処理部。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−99149(JP,A) 特開 昭60−131407(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準色に対する他の色の見当ずれ量と見当
    ずれ修正方向を各色毎に検出し、この検出結果に基づい
    て各色の版胴を移動せしめて基準色との見当ずれをなく
    すことにより、全色の見当を一致させるようにした多色
    印刷機用見当制御装置において、 絵柄とともに印刷される十字トンボの画像を入力するカ
    ラーカメラと、 前記カラーカメラから出力されるR,G,Bの画像信号を記
    憶する記憶手段と、 以下の(a)〜(d)の機能手段を有する演算手段と、 前記演算手段からの演算結果に基づいて見当制御信号を
    発生する手段と、 を備えて成ることを特徴とする多色印刷機用見当制御装
    置。 (a)前記記憶手段からR,G,Bの画像信号を読み出す機
    能手段。 (b)前記R,G,Bの画像信号から各色毎の十字トンボ画
    像のレベルデータを作成する機能手段。 (c)各色毎の十字トンボ画像における所定領域の複数
    のレベルデータに対して、十字トンボ画像の縦または横
    の一方向に前記所定領域を移動させつつ、前記所定領域
    内の各レベルデータと前記所定領域内の縦横の並び方に
    対応する各係数との積を求め、これらの積の総和を算出
    するオペレータ演算を行ない、前記オペレータ演算の結
    果が第1のしきい値Txを越えたとき、十字トンボの線の
    一部を検出したとしてそれまでの移動方向とは直交する
    方向に移動しながら前記オペレータ演算を行ない、この
    オペレータ演算の結果が前記第1のしきい値Txよりも高
    い第2のしきい値Tyを越えることによって、各色毎の十
    字トンボの中心を検出してその座標位置を演算する機能
    手段。 (d)各色の十字トンボの中心座標位置どうしの差を演
    算することによって各色の見当ずれ量と見当ずれ方向を
    演算する機能手段。
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