JPH06311350A - 製版データ生成方法および製版装置 - Google Patents

製版データ生成方法および製版装置

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JPH06311350A
JPH06311350A JP5098034A JP9803493A JPH06311350A JP H06311350 A JPH06311350 A JP H06311350A JP 5098034 A JP5098034 A JP 5098034A JP 9803493 A JP9803493 A JP 9803493A JP H06311350 A JPH06311350 A JP H06311350A
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JP5098034A
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Sei Yamauchi
聖 山内
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷結果の品質を向上させることが可能な製
版データ生成方法および凹版製版装置を提供することを
目的とする。 【構成】 凹版製版装置1はスキャナ10により取り込
んだ画像の画像データを変換して、各網点における階調
の偏りを反映した製版データを生成し、このデータに基
づいて版シート19に凹部を作成して凹版の製版を行
う。画像メモリ11は画像データおよび生成された製版
データを記憶する。画像処理用CPU12は画像データ
を製版データに変換する処理を行う。製版用CPU13
はレーザー発光装置16の版シート19上の位置と製版
データの同期を制御する。製版データメモリ14、レー
ザー駆動回路15、レーザー発光装置16等その他の各
部分は協働して製版データに基づいて版シート19上に
凹部を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラビア印刷に用いる製
版データ生成方法および製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷に使用される凹版を作成す
る凹版製版装置は従来から、例えば特公平2−1392
38号公報に開示されるものが知られている。この凹版
製版装置は、熱可塑性を有する版シートを金属円筒に巻
き付け、この版シートを一定回転数で回転させ、この金
属円筒の長手方向にレーザー発生装置を移動させつつ、
このレーザ発生装置からレーザー光線を照射して、版シ
ートに製版データに対応する凹部を形成するものであ
る。
【0003】このような凹版製版装置は、各図を参照し
て以下に述べるように画像データから製版データを生成
する。図9は、従来の凹版製版装置における画像とこれ
に対応する版シート上の凹部を示す図である。図9にお
いて、(A)は元の画像を示し、(B)は該画像データ
に対応する版シート上の凹部を示す。
【0004】図10は、元の画像データから製版データ
を生成する従来の製版データ生成装置8の構成を示す図
である。製版データ生成装置8は、画像データを単位領
域ごとに5階調の製版データに変換する装置であり、例
えばイメージスキャナ等の画像入力装置を有する計算機
上にソフトウェア的に較正されている。
【0005】図9(A)に示す画像データは、図中aで
示す部分が黒色となっており、その他の部分は白色にな
っている。格子分解手段81は、この画像データを図中
に示す格子状の領域(単位領域)bij(i=1〜3、j
=1〜4)の各単位領域に分割し、さらに各単位領域を
例えば4個の正方形の部分領域に4分割する。
【0006】階調測定手段82は、各単位領域内の各部
分領域について階調を判断する。つまり、その部分領域
の黒色の部分の面積が該部分領域の面積の(1/2)以
上である場合に、該部分領域の階調を黒色と識別し、逆
に(1/2)以下である場合には白色路と識別する。階
調平均計算手段83は、各単位領域について黒色と判断
された部分領域の数を計数する。
【0007】網点面積計算手段85は、階調平均計算手
段83の計数結果に基づいて該単位領域の階調を示す網
点の面積を算出する。網点形成手段86は、網点面積計
算手段85で算出された面積を有する正方形の黒色の網
点のデータを、この網点の中心を該単位領域の中心に合
うように生成して出力する。
【0008】以上の画像データ処理により、網点の面積
が単位領域の面積の0、1/4、2/4、3/4、4/
4の5階調である製版データが生成される。この製版デ
ータにより凹版を作成し、この凹版により印刷を行った
結果を図9(B)に示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般的に画像は曲線お
よび斜線を多く含み、この画像データを単位領域に分割
した場合に該単位領域の階調は単位領域のいずれかの辺
に偏って存在することになる。しかし、従来の製版デー
タ生成装置においては網点を単位領域の中心に作成する
ため、この偏りを凹版に反映することができないという
問題がある。
【0010】従って、この凹版を用いて印刷した場合、
印刷物の各単位領域内において、本来濃くなるべき部分
の階調が薄くなり、反対に本来薄くなるべき部分の階調
が濃くなり、画像内の被写体の縁がぼけてしまい、画像
の鮮鋭度(シャープネス)が下がるという問題がある。
【0011】また、例えば文字の画像データのように、
階調の変化が文字とそれ以外の余白部分で大きい場合、
製版データの直線、曲線の縁にギザギザ(ジャギ)が生
じるという問題がある。従って、印刷結果の文字がぼや
けてしまい、文字品位が落ちてその可読性が下がるとい
う問題がある。さらに、カラーの製版データを生成する
際に色むら、にじみが生じる、あるいは、画像の階調が
あまり変化しない部分に規則的な縞模様(モアレ)が生
じるという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、画像データの単位領域内の階調
の偏りを製版データに反映することができ、従って画像
の被写体の縁がぼやけず、また、鮮鋭な印刷結果を得る
ことができ、印刷結果に文字がある場合にその可読性を
向上することができ、さらに、カラー印刷を行う際に発
生しやすい色むら等を防止することが可能な製版データ
生成方法および製版装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の製版装置は、2次元状に配列され、階調付け
られた原画像データを、その階調に対応する面積を有す
る網点に変換して製版データを生成する装置であって、
前記画像データを原画像の単位領域に分割し、さらに各
原画像の単位領域を複数の部分領域に分割し、これらの
部分領域における原画像データを2値化する階調化手段
と、前記各原画像の単位領域ごとにそれぞれの有効2値
化データの数に対応する面積を有する網点を、該各部分
領域の有効2値化データの配列に対応して、網点を形成
する網点単位領域内に位置づけた前記製版データを生成
する製版データ生成手段とを有することを特徴とする。
【0014】前記網点は、前記原画像の単位領域におけ
る前記有効2値化データの配列に対応した網点単位領域
の位置に置かれることを特徴とする。
【0015】また、前記網点は、前記原画像の単位領域
における前記有効2値化データの配列に対応した形状に
形成されることを特徴とする。
【0016】また、前記製版データに基づいて、凹版が
刻まれる版シートに光学的に凹部を作成する凹版生成手
段をさらに有することを特徴とする。
【0017】また、本発明の製版データ生成方法は、前
記画像データを原画像の単位領域に分割し、さらに各原
画像の単位領域を複数の部分領域に分割し、これらの部
分領域における原画像データを2値化し、前記各原画像
の単位領域ごとにそれぞれの有効2値化データの数に対
応する面積を有する網点を、該各部分領域の有効2値化
データの配列に対応して、網点を形成する網点単位領域
内に位置づけた前記製版データを生成する。
【0018】
【作用】各単位領域を等しい面積の部分領域に分割し、
この部分領域ごとに階調の有無を判断し、該単位領域の
部分領域の階調の有無の数により該単位領域に割り当て
る正方形の網点の面積を求め、該単位領域の部分領域の
階調の有無の配列に基づいて網点の位置を求めることに
より、画像データの該単位領域における階調の偏りを製
版データに反映させる。
【0019】また、さらに網点の形を長方形とし、該単
位領域の部分領域の階調の有無の配列に基づいて網点の
位置および形を求めることにより、さらに画像の被写体
の縁に生じるぼけ、あるいは、ジャギを少なくする。
【0020】
【実施例】以下、本発明の製版データ生成方法および製
版装置の第1の実施例を説明する。現在グラビア印刷は
1024階調程度で行われるのが普通であるが、説明の
便宜上、白黒2色から構成された画像データを5階調で
製版する場合について述べる。また、多色刷りの製版を
行う場合は、各色について同様の処理を行うことにより
製版が可能である。図1は、本発明の凹版製版装置1の
構成を示す図である。図2は、凹版製版装置1の画像処
理用CPU12のソフトウェア構成を示す図である。図
2において、(A)はソフトウェア構成の概略を示し、
(B)は単位領域変換手段4の詳細なソフトウェア構成
およびデータの流れを示す。
【0021】凹版製版装置1は、スキャナ10により取
り込んだ階調を有し、2次元的に配列された画像の画像
データを変換してアンチエリアス処理を行い、元の画像
データの原画像の単位領域における階調の偏りを反映し
た製版データを生成し、このデータに基づいて版シート
19に凹部を作成し、凹版の製版を行う。ここで、製版
データとは、元の画像データが原画像の単位領域ごとに
変換された結果生成され、それぞれ網点を1ずつ有する
る網点単位領域ごとに版シート19に作成される凹部の
形状そのものを表すデータである。
【0022】図1において、スキャナ10は、画像処理
用CPU12に接続され、製版する画像を光学的に読み
込んでディジタル形式の画像データに変換する。画像メ
モリ11は、スキャナ10から読み込まれた画像デー
タ、および、画像処理用CPU12により生成された製
版データを記憶する。画像メモリ11は、画像処理用C
PU12に外付けされているか、あるいは、画像処理用
CPU12の内部メモリであるかを問わない。
【0023】画像処理用CPU12は、例えば高速演算
機構を有するパーソナルコンピュータであり、ソフトウ
ェアとして網点変換手段4および網点形成手段5を有
し、画像データを製版データに変換する処理を行う。製
版用CPU13は、例えば組み込みコンピュータであ
り、版胴20の回転、レーザー発光装置16の移動、お
よび、レーザー発光装置16に入力される製版データの
同期を制御する。なお、画像処理用CPU12と製版用
CPU13を一体に構成し、製版データの生成と上記同
期制御処理とを同一のコンピュータで行うように構成し
てもよい。
【0024】製版データメモリ14は、製版位置検出回
路23から入力される製版タイミング信号に基づいて、
製版用CPU13から入力される、レーザー発光装置1
6がその時点でレーザー光線を照射する版シート19上
の位置に対応する製版データをレーザー駆動回路15に
入力する。レーザー駆動回路15は、製版データメモリ
14から入力される製版データに基づいてレーザー発光
装置16を制御し、版シート19上に凹部を作成する。
【0025】レーザー発光装置16は、例えば半導体レ
ーザー発光素子等から構成され、レーザー駆動回路15
に制御されて版シート19にレーザー光線を照射する。
なお、レーザー発光装置16は、ネジ溝が切られた支持
棒17に固定され、レーザー移動手段18が支持棒17
を回転することにより図中に示すcの方向に移動され
る。つまり、版シート19および版胴20が図中にaで
示す方向に回転し、レーザー駆動回路15が図中d、e
で示す範囲を移動することにより、版シート19の全面
に凹部を作成することが可能である。
【0026】版シート19は、例えば平面的な、熱可塑
性を有する樹脂により構成され、レーザー発光装置16
から照射されるレーザー光線の熱により凹部を生じ、凹
版となる部材である。版胴20は、版胴回転手段21に
より回転され、版シート19が巻き付けられて支持され
る部材である。版胴回転手段21は、版胴20および版
シート19に回転を与える。
【0027】エンコーダ22は、版胴20の回転角を検
出し、その情報を製版位置検出回路23に入力する。製
版位置検出回路23は、エンコーダ22からの版胴20
の回転角情報に基づいて製版タイミング信号、および基
準位置情報を生成し、製版用CPU13および製版デー
タメモリ14に入力する。ここで、基準位置情報は、例
えば版胴20が1回転するたびに所定の回転角で1回
生成されるパルス信号であり、この信号により製版用C
PU13は製版データと版胴20の回転の同期をとる。
【0028】製版タイミング信号は、例えばレーザー発
光装置16がレーザー光線を発生するタイミングを指定
するパルス信号であり、製版データメモリ14はこの製
版タイミング信号ごとに製版データをレーザー駆動回路
15に入力し、版シート19上の各網点単位領域に網点
(凹部)を作成する。
【0029】図2(A)において、網点変換手段4は、
画像メモリ11に記憶される画像データの画像の所定の
面積の正方形に対応する各原画像の単位領域を正方形の
4つの部分領域に等分し部分領域ごとに階調の有無、お
よび、その配列を識別し、それらの情報を網点形成手段
5に入力する。なお、第1の実施例においては、各原画
像の単位領域について5階調の製版データを生成するた
め各原画像の単位領域を4分割しているが、この分割数
は階調数に応じて増減することができる。
【0030】例えば10階調の製版データを生成する場
合には、各原画像の単位領域を9つの正方形の部分領域
に分割して処理を行う。網点形成手段5は、網点変換手
段4から入力される上記情報に基づいて各網点単位領域
における網点の位置および形を求め、製版データを生成
する。なお、網点変換手段4および網点形成手段5は画
像処理用CPU12上にソフトウェア的に構成されてい
る。
【0031】図2(B)において、網点変換手段40
は、入力される画像データを画像の所定の面積に対応す
る原画像の単位領域に分割し、各原画像の単位領域をさ
らに上述した4つの部分領域に分割し、それぞれの画像
データを階調測定手段41に入力する。階調測定手段4
1は、各部分領域内の複数の測定点で階調を測定して、
その結果を階調平均計算手段42および階調偏差計算手
段44に入力する。
【0032】階調平均計算手段42は、階調測定手段4
1の各測定点で測定された階調の値の平均値を算出し、
網点面積計算手段43および階調偏差計算手段44に入
力する。網点面積計算手段43は、階調平均計算手段4
2で算出された階調の平均値に基づいて、該原画像の単
位領域に付す網点の面積を求め、この計算結果を網点形
成手段5および網点配置計算手段45に入力する。
【0033】階調偏差計算手段44は、階調測定手段4
1からの各測定点の階調の値、および、階調平均計算手
段42から入力されるこれらの測定点の階調の平均値と
を比較し、各測定点が対応する部分領域について階調の
平均値より黒い階調を有する部分領域について黒い階調
を有する(白い階調を有しない)と識別し、逆に階調の
平均値より黒い階調を有する部分領域について黒い階調
を有しない(白い階調を有する)と識別し、原画像の単
位領域ごとに階調の配列を識別する。なお、各部分領域
に測定点が複数ある場合は、多数決で階調の有無を判定
する。この識別情報は網点配置計算手段45に入力され
る。
【0034】網点配置計算手段45は、網点面積計算手
段43で計算された網点の面積情報、および、網点配置
計算手段45で計算された階調の配列情報に基づいて、
製版データにおける網点の位置情報を算出して網点形成
手段5に入力する。以上の各手段は網点変換手段4を構
成する。網点形成手段5は、網点面積計算手段43、お
よび、網点配置計算手段45から入力される網点の面積
情報、および、階調の配列情報に基づいて網点の位置お
よび形状を算出して画像メモリ11に記憶する。
【0035】以下、凹版製版装置1の動作を説明する。
図3は、画像メモリ11に記憶された画像データの例を
示す図である。図3において、(A)は元の画像データ
を示し、(B)はこの画像データに対応する製版データ
を示す。図3(A)の画像データは、例えば図中に示す
ように、アウトラインフォントで印字されたひらがな
「の」の上部の画像である。
【0036】図4は、元の画像データおよびこの画像デ
ータについての階調偏差計算手段44の計算結果を示す
図である。図4において、(A)は元の画像データを示
し、(B)は階調偏差計算手段44の計算結果を示す。
【0037】図5は、網点配置計算手段45から出力さ
れる計算結果の一覧を示す図である。図5において、
(A)〜(D)は、それぞれ黒色の階調が0または4/
4の場合の計算結果、1/4の場合の計算結果、2/4
の場合の計算結果、および、3/4の場合の計算結果を
示している。
【0038】図6は、網点配置計算手段45の各計算結
果に対応して網点形成手段5から出力される網点の形状
および位置を示す図である。図6において、(A)〜
(D)は、図5の対応する位置に示した階調偏差計算手
段44の計算結果に対応する網点の形状を示す。
【0039】スキャナ10から入力された画像データ
は、画像処理用CPU12を介して画像メモリ11に記
憶される。画像メモリ11から格子分解手段40により
原画像の単位領域に対応する画像データが順次読み出さ
れ、この原画像の単位領域ごとに画像データの処理が行
われる。
【0040】階調測定手段41は、この画像データにつ
いて複数の測定点、好適には画像データの全ての画素で
階調の測定を行い、その結果を階調平均計算手段42お
よび網点面積計算手段43に入力する。階調平均計算手
段42は、各測定点の階調の測定結果の平均値を計算
し、網点面積計算手段43および階調偏差計算手段44
に入力する。階調偏差計算手段44は、各部分領域につ
いて階調の有無を識別し、網点配置計算手段45に入力
する。
【0041】網点面積計算手段43は、階調の平均値に
基づいて網点の面積を求める。例えば、原画像の単位領
域の全面が黒である場合の面積を1として、階調の平均
値が1〜0.875の場合を面積1、0.875〜0.
625の場合を3/4、0.625〜0.375の場合
を2/4、0.375〜0.125の場合を1/4、
0.125〜0の場合を0と求める。この原画像の単位
領域における面積を、網点が形成される網点単位領域に
あてはめる処理を行う。この処理は、両者の比例係数α
を網点面積計算手段43で求められた面積に乗算するこ
とにより容易に求められる。ここで、α=(原画像の単
位領域の面積/網点単位領域の面積)である。また、こ
こでは白黒2色に2値化されたデータの黒色に対応する
データを有効化したデータとして扱ったが、白色に対応
するデータを有効化したデータとして扱ってもよい。こ
の面積情報は網点配置計算手段45および網点形成手段
5に入力される。
【0042】網点配置計算手段45は、階調偏差計算手
段44の識別情報に従って、原画像の単位領域における
階調の有無の配列を計算する。例えば、網点面積計算手
段43で網点の面積が1/4である場合には、階調偏差
計算手段44からの情報に従って、図5(B)に示す配
列のいずれかを選択する。この計算結果は網点形成手段
5に入力される。
【0043】網点形成手段5は、網点配置計算手段45
および網点面積計算手段43からの情報に基づいて網点
の大きさ、形状を計算する。すなわち、網点面積計算手
段43および網点配置計算手段45からの情報により、
該原画像の単位領域の階調が図5に示す配列のいずれか
であるかが判断できるので、この配列に対応する網点を
選択して該網点がおかれる網点単位領域に置いて製版デ
ータを生成し、順次画像メモリ11に記憶させる。以上
の動作は画像メモリ11に記憶された画像データの全て
の原画像の単位領域について行われる。
【0044】画像データすべてについて製版データの生
成が終了すると、この製版データは順次画像処理用CP
U12を介して製版用CPU13に送られる。製版デー
タメモリ14、レーザー駆動回路15、およびレーザー
発光装置16は、エンコーダ22、製版位置検出回路2
3、版胴20、版胴回転手段21、レーザー移動手段1
8、支持棒17と協働してこの製版データを版シート1
9に刻む。以上の動作により、元の画像データに対応す
る凹版が作成される。
【0045】図3(B)に示すように、本発明の凹版製
版装置1によって得られる製版データの網点は、図9
(B)に示した従来の網点に比べて網点が網点単位領域
の中央の他の網点から離れた位置に存在することがな
く、滑らかになっている。従ってジャギの防止効果が大
きい。この網点は印刷結果に反映されるので、この製版
データを用いることにより印刷物の品質を向上させるこ
とが可能である。
【0046】また、この製版データは原画像の単位領域
ごとの処理により生成可能であり、周囲の原画像の単位
領域の画像データの処理なしに生成可能である。従っ
て、製版データの生成の処理が簡単であり、処理時間が
かからず、従って必要な場合には、スキャナ10により
画像を読み込みつつ実時間的に版シート19に凹部を作
成することも可能である。
【0047】以下、本発明の製版データ生成方法および
製版装置の第2の実施例を説明する。図7は、第2の実
施例における製版データの網点の例を示す図である。図
8は、第2の実施例における図5に示した階調の有無の
配列に対応する網点の形状および位置を示す図である。
図8に示す(A)〜(D)の各形状は、それぞれ図5の
対応する位置の配列に対応する網点の形状である。
【0048】第2の実施例は、第1の実施例における凹
版製版装置1の網点形成手段5を変更し、図5に示した
階調の有無の配列に対応する網点を長方形とし、さらに
印刷結果を滑らかにすることを可能としたものである。
つまり、第1の実施例においては、図5に示した配列
を、図6に示した正方形の各網点に対応させたが、第2
の実施例においては、図8に示す長方形の各網点に対応
させ、製版データを生成している。その他の各部分の動
作は第1の実施例と同じである。
【0049】図7に示すように、第2の実施例による製
版データの網点は、網点の形を正方形から長方形に変え
ることにより、図3に示した製版データの網点に比べて
さらに滑らかな輪郭を得ることが可能である。第2の実
施例における本発明の製版データ生成方法および製版装
置も、第1の実施例の製版データ生成方法および製版装
置と同様な特徴を有している。
【0050】さらに、現状の電子グラビア装置は、凹版
製版装置1と同様にレーザーで版シートを走査し、その
発光をオン/オフすることにより凹部を形成し、左右方
向に網点の大きさを変えることはできず、大きさを変化
させることができるのは上下方向のみである。また、網
点の位置は上下方向にのみ変化させることが可能であ
る。このような現状の電子グラビア装置についても第2
の実施例に示した本発明の製版データ生成方法および凹
版製版装置は応用可能であり、印刷結果の画質向上に有
効である。
【0051】また、実施例中には網点を正方形または長
方形とする場合について述べたが、これら以外にさらに
輪郭を滑らかにしうる形状があれば、その形状としても
よい。また、網点以外の部分について凹部を形成するよ
うに構成することにより、凸版の製版を行うことが可能
である。以上述べた他本発明の製版データ生成方法およ
び製版装置は、例えば実施例中に変形例として示したよ
うに種々の構成をとることが可能である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明の製版データ生
成方法および製版装置によれば、画像データの原画像の
単位領域内の階調の偏りを製版データに反映することが
でき、画像の被写体の縁がぼやけず、また、鮮鋭な印刷
結果を得ることができる。また、印刷原稿に文字がある
場合、その可読性を向上することができる。さらに、カ
ラー印刷を行う際に発生しやすい色むら等を防止するこ
とが可能である。しかも、製版データの作成処理におい
て他の原画像の単位領域の画像データを参照する必要が
なく、処理時間が短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凹版製版装置の構成を示す図である。
【図2】凹版製版装置の画像処理用CPUのソフトウェ
ア構成を示す図である。図2において、(A)はソフト
ウェア構成の概略を示し、(B)は網点変換手段の詳細
なソフトウェア構成およびデータの流れを示す。
【図3】画像メモリに記憶された画像データの例を示す
図である。図3において、(A)は元の画像データを示
し、(B)はこの画像データに対応する製版データを示
す。
【図4】元の画像データおよびこの画像データについて
の階調偏差計算手段の計算結果を示す図である。図4に
おいて、(A)は元の画像データを示し、(B)は階調
偏差計算手段44の計算結果を示す。
【図5】網点配置計算手段から出力される計算結果の一
覧を示す図である。図5において、(A)〜(D)は、
それぞれ黒色の階調が0または4/4の場合の計算結
果、1/4の場合の計算結果、2/4の場合の計算結
果、および、3/4の場合の計算結果を示している。
【図6】図6は、網点配置計算手段の各計算結果に対応
して網点形成手段から出力される網点の形状および位置
を示す図である。図6において、(A)〜(D)は、図
5の対応する位置に示した階調偏差計算手段の計算結果
に対応する網点の形状を示す。
【図7】第2の実施例における製版データの網点の例を
示す図である。
【図8】第2の実施例における図5に示した階調の有無
の配列に対応する網点の形状および位置を示す図であ
る。図8に示す(A)〜(D)の各形状は、それぞれ図
5の対応する位置の配列に対応する網点の形状である。
【図9】従来の凹版製版装置における画像とこれに対応
する版シート上の凹部を示す図である。図9において、
(A)は元の画像を示し、(B)は該画像データに対応
する版シート上の凹部を示す。
【図10】元の画像データから製版データを生成する従
来の製版データ生成装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・凹版製版装置 10・・・スキャナ 11・・・画像メモリ 12・・・画像処理用CPU 4・・・網点変換手段 40・・・格子分解手段 41・・・階調測定手段 42・・・階調平均計算手段 43・・・網点面積計算手段 44・・・階調偏差計算手段 45・・・網点配置計算手段 5・・・網点形成手段 13・・・製版用CPU 14・・・製版データメモリ 15・・・レーザー駆動回路 16・・・レーザー発光装置 17・・・支持棒 18・・・レーザー移動手段 19・・・版シート 20・・・版胴 21・・・版胴回転手段 22・・・エンコーダ 23・・・製版位置検出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元状に配列され、階調付けられた原画
    像データを、その階調に対応する面積を有する網点に変
    換して製版データを生成する装置であって、 前記画像データを原画像の単位領域に分割し、さらに各
    原画像の単位領域を複数の部分領域に分割し、これらの
    部分領域における原画像データを2値化する階調化手段
    と、 前記各原画像の単位領域ごとにそれぞれの有効2値化デ
    ータの数に対応する面積を有する網点を、該各部分領域
    の有効2値化データの配列に対応して、網点を形成する
    網点単位領域内に位置づけた前記製版データを生成する
    製版データ生成手段とを有することを特徴とする製版装
    置。
  2. 【請求項2】前記網点は、前記原画像の単位領域におけ
    る前記有効2値化データの配列に対応した網点単位領域
    の位置に置かれることを特徴とする請求項1に記載の製
    版装置。
  3. 【請求項3】前記網点は、前記原画像の単位領域におけ
    る前記有効2値化データの配列に対応した形状に形成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  4. 【請求項4】前記製版データに基づいて、凹版が刻まれ
    る版シートに光学的に凹部を作成する凹版生成手段をさ
    らに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の製版装置。
  5. 【請求項5】前記画像データを原画像の単位領域に分割
    し、さらに各原画像の単位領域を複数の部分領域に分割
    し、これらの部分領域における原画像データを2値化
    し、 前記各原画像の単位領域ごとにそれぞれの有効2値化デ
    ータの数に対応する面積を有する網点を、該各部分領域
    の有効2値化データの配列に対応して、網点を形成する
    網点単位領域内に位置づけた前記製版データを生成する
    製版データ生成方法。
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