JPH0852775A - 射出成形機の射出ユニット装置 - Google Patents

射出成形機の射出ユニット装置

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JPH0852775A
JPH0852775A JP20821994A JP20821994A JPH0852775A JP H0852775 A JPH0852775 A JP H0852775A JP 20821994 A JP20821994 A JP 20821994A JP 20821994 A JP20821994 A JP 20821994A JP H0852775 A JPH0852775 A JP H0852775A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出ユニットの旋回(スウィベル)を要する
ことなくスクリュやシリンダの交換を行うことができる
射出成形機の射出ユニット装置を提供する。 【構成】 射出成形機の射出ユニット装置において、上
部に切り欠き部15を備えたフロントプレート2と、シ
リンダアッセンブリ6を移動可能に支持するシリンダア
ッセンブリ案内部16とを備え、そのシリンダアッセン
ブリ案内部16は、シリンダアッセンブリ6を射出軸線
a上と射出軸線外の二つの保持位置に保持可能であると
ともに、二つの保持位置の間のシリンダアッセンブリ6
の移動をフロントプレート2の切り欠き部15を通過す
るよう案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機に関し、特
に、射出成形機の射出ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の射出ユニットは、ベース上
を前後方向へ移動可能とされたエキストルーダベース
と、このベース上にピボットピンを中心として旋回可能
に載置された射出ユニット本体とから構成されている。
射出ユニット本体は前部にシリンダアッセンブリを突出
させ、通常はアッセンブリ先端のノズルが型締ユニット
側に取り付けた金型のスプルーブッシュと対向してい
る。そして、成形する樹脂の特性(溶解温度、流動性な
ど)に応じてシリンダアッセンブリを交換するときや、
計量スクリュなどシリンダ内部を点検するときなどに
は,シリンダアッセンブリを射出ユニット本体から取り
出す必要がある。
【0003】このとき、ノズルタッチ解除動作によって
エキストルーダベースと共に射出ユニット本体を型締ユ
ニットから後退させ、次いで、射出ユニット本体をエキ
ストルーダベース上で前記ピボットピンを中心に、シリ
ンダアッセンブリを水平旋回(スウィベル)させる。
【0004】図6は、射出成形機100の射出ユニット
101の部分を示し、射出ユニット101は、射出成形
機100の機枠103上に型締ユニット102と対向し
て位置している。射出ユニット101は、射出ユニット
本体104とエキストルーダベース106とからなる。
エキストルーダベース106は、機枠103に固定した
レール107上にローラ108を介して載置されると共
に、前部はノズルタッチ装置109に連結されており、
この装置109で若干の距離を前後に移動してノズルタ
ッチ状態あるいはノズル解除状態とできるようにしてい
る。射出ユニット本体104は、計量スクリュの回転駆
動機構、同押し出し機構(図示していない)を備えると
ともに前部にシリンダアッセンブリ112を交換可能に
備えている。このシリンダアッセンブリ112を交換可
能とする機構は、図7に示すように、射出ユニット本体
104をエキストルーダベース106の前部と後部に載
置され、これらの部分を摺動部110,111として後
部のピボットピン105を中心に、水平に旋回可能とし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】射出成形機において射
出ユニットが旋回できない構成では、スクリュやシリン
ダの交換が極めて困難である。そのため、従来の射出成
形機の射出ユニット装置では、射出ユニットを前後に移
動可能とするとともに旋回可能として、スクリュやシリ
ンダの交換を可能としている。しかしながら、この射出
ユニットの前後方向への移動及び旋回を可能とするため
に、従来の射出成形機の射出ユニットでは、射出ユニッ
ト自体を上下に分割した構造とする必要があり、射出ユ
ニットの構造が複雑となるという問題点がある。また、
この射出ユニットを上下に分割する構造は、スクリュ,
シリンダ交換を可能とするものの、そのために構造が複
雑となり射出ユニットを形成する手間やコストを上昇さ
せる要因となり、また、前後方向と旋回方向の二つの移
動操作を必要とするため、操作が複雑化することにもな
る。そこで、本発明は前記した従来の射出成形機の射出
ユニット装置の問題点を解決し、射出ユニットの旋回
(スウィベル)を要することなくスクリュやシリンダの
交換を行うことができる射出成形機の射出ユニット装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、射出成形機の
射出ユニット装置において、上部に切り欠き部を備えた
フロントプレートと、シリンダアッセンブリを移動可能
に支持するシリンダアッセンブリ案内部とを備え、その
シリンダアッセンブリ案内部は、シリンダアッセンブリ
を射出軸線上と射出軸線外の二つの保持位置に保持可能
であるとともに、二つの保持位置の間のシリンダアッセ
ンブリの移動をフロントプレートの切り欠き部を通過す
るよう案内することにより、前記目的を達成する。フロ
ントプレートはシリンダアッセンブリを射出軸線上に保
持するプレートであり、本発明の射出ユニット装置にお
いては、このフロントプレートの上部にシリンダアッセ
ンブリが通過することができる切り欠き部を備えるもの
である。
【0007】また、シリンダアッセンブリ案内部はシリ
ンダアッセンブリを移動可能に支持し、射出軸線上と射
出軸線外の二つの保持位置において保持するものであ
る。このシリンダアッセンブリ案内部の一実施態様とし
ては、射出軸線と平行な旋回軸によりシリンダアッセン
ブリを旋回するアームにより構成することができ、旋回
軸を中心とするシリンダアッセンブリの軌跡はフロント
プレートの切り欠き部を通過する。そして、この旋回軸
をフロントプレート側に設置して、シリンダアッセンブ
リ案内部をフロントプレートに支持する構成とすること
ができる。また、シリンダアッセンブリ案内部の他の実
施態様としては、シリンダアッセンブリを射出軸線外に
移動する軌道部材を備え、この軌道部材に沿ってシリン
ダアッセンブリの軌跡はフロントプレートの切り欠き部
を通過する。そして、この軌道部材はフロントプレート
側に設置して、シリンダアッセンブリ案内部をフロント
プレートに支持する構成とすることができる。また、他
の軌道部材の態様として、フロントプレート側とフロン
トプレートと平行に設置した支持プレート側の両側に、
シリンダアッセンブリ案内部を挟むように設置して、シ
リンダアッセンブリ案内部を両持ちにより支持する構成
とすることもできる。
【0008】
【作用】本発明によれば、前記した構成の射出成形機の
射出ユニット装置において、射出成形時には、シリンダ
アッセンブリ案内部によってシリンダアッセンブリをフ
ロントプレートに対して射出軸線上に保持する。一方、
シリンダアッセンブリのシリンダやスクリュの交換時に
は、シリンダアッセンブリを射出軸線外に保持して、シ
リンダやスクリュの取外し及び取付けが容易な位置とす
る。また、シリンダアッセンブリの射出軸線上と射出軸
線外の二つの保持位置間の移動においては、シリンダア
ッセンブリをフロントプレートの切り欠き部を通過させ
ることにより、射出ユニットの射出軸線方向への移動や
ピボットピンを中心とする射出ユニット全体の旋回を行
う必要がない。シリンダアッセンブリ案内部を、射出軸
線と平行な旋回軸によりシリンダアッセンブリを旋回す
るアームにより構成する場合には、シリンダアッセンブ
リのシリンダやスクリュの交換時には、スクリュをプッ
シャプレートからはずし、旋回軸を中心としてシリンダ
アッセンブリ案内部を旋回させる。このシリンダアッセ
ンブリ案内部の旋回により、シリンダアッセンブリも旋
回軸を中心として旋回する。この旋回によるシリンダア
ッセンブリの軌跡はフロントプレートの切り欠き部を通
過して、シリンダアッセンブリを射出軸線外の保持位置
に移動する。この射出軸線外の保持位置において、シリ
ンダやスクリュの取外しや取付けの作業を行う。これに
より、射出ユニット全体の移動や旋回を行うことなく、
シリンダアッセンブリのシリンダやスクリュの交換を行
うことができる。
【0009】また、シリンダアッセンブリ案内部を、シ
リンダアッセンブリを射出軸線外に移動する軌道部材に
より構成する場合には、シリンダアッセンブリのシリン
ダやスクリュの交換時には、スクリュをプッシャプレー
トからはずし、軌道部材に沿ってシリンダアッセンブリ
案内部を移動させる。このシリンダアッセンブリ案内部
の移動により、シリンダアッセンブリも軌道部材に沿っ
て移動する。この移動によるシリンダアッセンブリの軌
跡はフロントプレートの切り欠き部を通過して、シリン
ダアッセンブリを射出軸線外の保持位置に移動する。こ
の射出軸線外の保持位置において、シリンダやスクリュ
の取外しや取付けの作業を行う。これにより、射出ユニ
ット全体の移動や旋回を行うことなく、シリンダアッセ
ンブリのシリンダやスクリュの交換を行うことができ
る。また、フロントプレート側とフロントプレートと平
行に設置した支持プレート側の両側に、シリンダアッセ
ンブリ案内部を挟むように設置して軌道部材を構成する
場合には、シリンダアッセンブリ案内部は両持ちにより
支持され、シリンダアッセンブリの移動、及び保持がよ
り確実となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。 〔実施例1〕本発明の実施例1について、図1の本発明
の実施例1を説明する斜視図、図2の本発明の実施例1
を説明する断面図、図3,図4の本発明の実施例1の動
作を説明する斜視図、図5の本発明の実施例1の動作を
説明する正面図を用いて説明する。
【0011】(実施例1の構成)はじめに、本発明の実
施例1の構成について、図1,図2を用いて説明する。
図1において、射出ユニット1はフロントプレート2と
プッシャープレート3を機台4に固定しており、両プレ
ート2,3の間にはタイバー7,8が設けられている。
シリンダアッセンブリ6は、フランジ9をボルト10−
1によって取り付けることによりシリンダ固定部14に
対してフロントプレート2の前面に固定され、さらに、
シリンダアッセンブリ案内部16によって、フロントプ
レート2に旋回可能に支持している。シリンダ固定部1
4はボルト10−2によってフロントプレート2に固定
することができ、シリンダアッセンブリ6の交換時には
このボルト10−2をはずし、シリンダアッセンブリ6
の旋回を可能とする。このシリンダ固定部14はフロン
トプレート2に対して軸17によって軸支されるシリン
ダアッセンブリ案内部16によって旋回可能に支持され
ている。図1においては、該シリンダアッセンブリ案内
部16はアームにより構成されている。
【0012】また、シリンダアッセンブリ案内部16に
はその一部に凹部18(図では18−1のみ示されてい
る)が形成され、フロントプレート2側には該凹部18
−1と係合可能となる位置にストッパ19(図では19
−1のみ示されている)が突出して形成されている。シ
リンダアッセンブリ6が射出軸線aに沿った位置にある
ときには、シリンダアッセンブリ案内部16は図1の位
置に旋回して停止しており、ボルト10−2によってフ
ロントプレート2に固定されている。このとき、図1に
示されていないストッパ19−2と凹部18−2との係
合により、シリンダアッセンブリ6の射出軸線aに沿っ
た位置決めが行われ、第一の保持位置に保持される。一
方、シリンダアッセンブリ案内部16が軸17を中心に
旋回すると、シリンダアッセンブリ6の軸は射出軸線a
からはずれ、シリンダアッセンブリ6はシリンダやスク
リュの取付け取外しが容易な位置に移動して、図1に示
されるストッパ19−1と凹部18−1とが係合するこ
とにより第二の保持位置に保持される。なお、ストッパ
と凹部とによる保持機構は、前記した構成に限定される
ものではなく、他の任意の構成とすることもできる。
【0013】フロントプレート2の上部には切り欠き部
15が形成されており、射出軸線aに沿ったシリンダア
ッセンブリ6の位置決めが行われる第一の保持位置で
は、シリンダアッセンブリ6はこの切り欠き部15内に
位置することになる。また、シリンダアッセンブリ6の
旋回して第一の保持位置から第二の保持位置に移動する
場合には、シリンダアッセンブリ6はフロントプレート
2の切り欠き部15を通過する。また、シリンダアッセ
ンブリ6の内部には、スクリュ11が回転と前後移動可
能に配置されている。シリンダアッセンブリ6は、シリ
ンダ固定部14によってその軸線が射出ユニット1の射
出軸線aと平行となるように配置され、シリンダ固定部
14がフロントプレート2に対してボルト10−2によ
って固定されるときには、シリンダアッセンブリ6の軸
線は射出軸線aと一致する。スクリュ11の後部は雄型
スプライン部12に構成され、また、該雄型スプライン
部12の若干前方には環状溝13が形成されている。プ
ッシャープレート3の中央部に設けられた孔にフランジ
21を備えた軸受ハウジング22が後方から嵌合されて
ボルト23により固定され、スクリュスリーブ20がス
ラストベアリング24、アンギュラベアリング25、ラ
ジアルベアリング26を介して、軸線を射出軸線aに沿
わせて回転のみ自在に軸支されている。
【0014】スクリュスリーブ20は前部に前方に開口
した雌型のスプライン孔27を有するとともに後部に計
量用プーリ28が固定されている。スクリュス11とス
クリュスリーブ20の取付けは、スクリュ11の雄型ス
プライン部12をスクリュスリーブ20の雌型のスプラ
イン孔27に嵌合し、半割りとした軸リテーナ21をス
クリュ11の両側から該スクリュ11の環状溝13に嵌
込んでボルトで固定することにより行われる。また、プ
ッシャープレート3の上部に計量用モータ29(サーボ
モータ)が取り付けられ、タイミングベルト30等の連
動機構を介してスクリュスリーブ20に連結されてい
る。なお、前記実施例1では、シリンダアッセンブリ案
内部40の旋回を軸支する軸をフロントプレートに設置
しているが、フロントプレートの代わりに射出ユニット
のその他の構造体に設けることもできる。
【0015】(実施例1の作用)次に、前記実施例1の
構成において、図1,図2,図4,及び図5を用いてシ
リンダアッセンブリのシリンダやスクリュの交換動作に
ついて説明する。なお、図5は、シリンダアッセンブ
リ、シリンダアッセンブリ案内部、及びフロントプレー
トを金型の方向から見た正面図であり、図5の(a)は
シリンダアッセンブリの射出軸線a上にある場合を示
し、図5の(b)はシリンダアッセンブリ及びシリンダ
アッセンブリ案内部が旋回中の場合を示し、図5の
(c)はシリンダアッセンブリの交換時の場合を示して
いる。図1は射出形成時等における状態を示していて、
シリンダアッセンブリ6は射出軸線aに沿った位置にあ
る。このシリンダアッセンブリの状態において、シリン
ダやスクリュの交換を行うには、はじめにボルトをはず
して軸リテーナ21をスクリュ11の環状溝13を取外
し、スクリュ11の雄型スプライン部12をスクリュス
リーブ20の雌型のスプライン孔27から抜き取り、ス
クリュ11をプンシャープレート3側から引き出す。次
に、シリンダ固定部14のボルト10−2をはずして、
シリンダ固定部14とフロントプレート2との接合を解
除する。この状態で、シリンダアッセンブリ6及びシリ
ンダ固定部14はシリンダアッセンブリ案内部16の軸
17を中心として旋回可能となる。図5の(a)はこの
状態を金型の方向から見た図であり、ボルト10−2を
はずした状態では、シリンダアッセンブリ案内部16は
ストッパ19−2が凹部18−2内に係合されて保持さ
れている。
【0016】次に、シリンダアッセンブリ6あるいはシ
リンダアッセンブリ案内部16を手動あるいは任意の移
動機構によって軸17を中心として矢印の方向に旋回さ
せる。図5の(b)はシリンダアッセンブリ6及びシリ
ンダアッセンブリ案内部16の旋回中の状態を示してい
る。シリンダアッセンブリ6は、この旋回中においてフ
ロントプレート2の切り欠き部15を通過する。シリン
ダアッセンブリ6及びシリンダアッセンブリ案内部16
がさらに旋回すると、ストッパ19−1が凹部18−1
と係合して旋回が停止される。図3及び図5の(c)は
この状態を示している。この状態により、シリンダアッ
センブリ6は射出軸線aに沿った位置からはずれて、シ
リンダやスクリュの取外し取付けが容易な位置となる。
図3の位置において、次にボルト10−1をはずしてフ
ランジ9を取り去り、シリンダアッセンブリ案内部16
からシリンダあるいはスクリュを抜き取ると、図4に示
す状態となる。この状態において、交換すべきシリンダ
あるいはスクリュを取付け、再びボルト10−1おフラ
ンジ9によってシリンダアッセンブリ案内部16に取り
付ける。その後、前記動作と逆の動作を行い、シリンダ
アッセンブリ案内部16を逆方向にストッパ19−1が
凹部18−1内に係合されるまで旋回させ、ボルト10
−1によってシリンダアッセンブリ案内部16をフロン
トプレート2に固定する。
【0017】〔実施例2〕次に、本発明の実施例2につ
いて、図8の本発明の実施例2を説明する斜視図、図9
の本発明の実施例2の動作を説明する斜視図、図10の
本発明の実施例2の動作を説明する正面図を用いて説明
する。 (実施例2の構成)本発明の実施例2の構成は、前記実
施例1の構成とほぼ同様であり、シリンダアッセンブリ
案内部の構成のみ相違している。そこで、以下ではシリ
ンダアッセンブリ案内部の構成のみ説明し、その他の構
成については説明を省略する。前記実施例1におけるシ
リンダアッセンブリ案内部16の構成は、フロントプレ
ート2に対して旋回するための軸17とシリンダアッセ
ンブリ案内部16を二つの保持位置で保持するためのス
トッパ及び凹部とによって構成されているのに対して、
実施例2は、シリンダアッセンブリ案内部40を軌道部
材によりフロントプレート2の面に沿って移動させるも
のである。
【0018】この軌道部材は、シリンダアッセンブリ案
内部の移動をガイドするレール部材であり、例えば、図
8に示すようにシリンダアッセンブリ案内部40とフロ
ントプレート2側に形成された溝43によって構成する
ことができる。図10において、シリンダアッセンブリ
案内部40側には係合部となるフロントプレート2側に
突出した案内部材41,42が形成され、フロントプレ
ート2側には、案内部材41,42を摺動してその軌道
を案内する溝43,44が形成されている。溝43,4
4は、フロントプレート2のシリンダアッセンブリ案内
部40側の面に湾曲して形成されいる。この湾曲が、案
内部材14の軌道を案内するものであり、その両端はシ
リンダアッセンブリ6及びシリンダアッセンブリ案内部
40を安定した位置に保持するために、フロントプレー
ト2において下方に延びた部分を有している。
【0019】図10では、溝43,44の二本の溝を設
けることにより安定した案内を行うことができる。な
お、前記実施例2では、シリンダアッセンブリ案内部4
0の案内部材41,42と摺動して案内する溝43,4
4をフロントプレート2に形成しているが、溝に代えた
レール部材とすることも、また、溝あるいはレール部材
をフロントプレート以外の射出ユニットに設けた構造体
に形成することもできる。また、シリンダアッセンブリ
案内部を案内する軌道部材を、シリンダアッセンブリ案
内部の両側に設置して、シリンダアッセンブリ案内部の
両側から支持する両持ち機構とすることもできる。
【0020】(実施例2の作用)次に、前記実施例2の
構成において、図9,及び図10を用いてシリンダアッ
センブリのシリンダやスクリュの交換動作について説明
する。なお、図10は、シリンダアッセンブリ、シリン
ダアッセンブリ案内部、及びフロントプレートを金型の
方向から見た正面図であり、図10の(a)はシリンダ
アッセンブリの射出軸線a上にある場合を示し、図10
の(b)はシリンダアッセンブリ及びシリンダアッセン
ブリ案内部が旋回中である場合を示し、図10の(c)
はシリンダアッセンブリの交換時の場合を示している。
なお、図9,及び図10では、シリンダアッセンブリ案
内部をフロントプレートに取り付ける部分の構成及びボ
ルトについては省略している。実施例2の作用は、前記
実施例1の作用とほぼ同様であり、シリンダアッセンブ
リ6及びシリンダアッセンブリ案内部40の移動の点で
相違している。そこで、以下では、シリンダアッセンブ
リ6及びシリンダアッセンブリ案内部40の移動につい
てのみ説明し、その他の動作については説明を省略す
る。
【0021】シリンダアッセンブリ案内部40をフロン
トプレート2に取り付けているボルトをはずすと、シリ
ンダアッセンブリ6及びシリンダアッセンブリ案内部4
0は案内部材41,42が溝43,44の一方の端部に
到達し、その端部位置において保持される。図10の
(a)はこの状態を金型の方向から見た図であり、ボル
ト10−2をはずした状態において、シリンダアッセン
ブリ案内部40は案内部材41,42と溝43,44に
より保持されている。次に、シリンダアッセンブリ6あ
るいはシリンダアッセンブリ案内部40を手動あるいは
任意の移動機構によって矢印の方向に移動させると、案
内部材41,42は溝43,44内を摺動してその軌道
に沿ってシリンダアッセンブリ6の移動の案内を行う。
図10の(b)はシリンダアッセンブリ6及びシリンダ
アッセンブリ案内部40の旋回中の状態を示している。
シリンダアッセンブリ6は、この旋回中においてフロン
トプレート2の切り欠き部15を通過する。
【0022】シリンダアッセンブリ6及びシリンダアッ
センブリ案内部40がさらに旋回すると、案内部材4
1,42は溝43,44内の他方の端部に到達して、そ
の端部位置において移動が終了して保持される。図9及
び図5の(c)はこの状態を示している。この状態によ
って、シリンダアッセンブリ6は射出軸線aに沿った位
置からはずれて、シリンダやスクリュの取外し取付けが
容易な位置となる。図9の位置において、次にボルト1
0−1をはずしてフランジ9を取り去り、シリンダアッ
センブリ案内部40からシリンダあるいはスクリュを抜
き取ると、前記実施例1の図4に示す状態とほぼ同様と
なる。この状態において、交換すべきシリンダあるいは
スクリュを取付け、再びボルト10−1おフランジ9に
よってシリンダアッセンブリ案内部40に取り付ける。
その後、前記動作と逆の動作を行い、シリンダアッセン
ブリ案内部40を逆方向に案内部材41,42が溝4
3,44の端部に到達するまで移動し、ボルト10−1
によってシリンダアッセンブリ案内部40をフロントプ
レート2に固定する。
【0023】(実施例の効果)本発明の実施例によれ
ば、射出ユニット全体を旋回することなくスクリュやシ
リンダの交換を行うことができるため、射出ユニットを
エクストルーダベースと一体に構成することができ、射
出成形機の射出ユニット装置の構造を簡略化し、構成に
要する部品数や時間,費用を軽減することができる。ま
た、従来の射出ユニットの旋回においては、射出ユニッ
ト全体を持ち上げる等の過大な作業を要するのに対し
て、本発明の実施例では、シリンダアッセンブリのみの
移動となり、作業の軽減化を行うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
射出ユニットの旋回(スウィベル)を要することなくス
クリュやシリンダの交換を行うことができる射出成形機
の射出ユニット装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を説明する斜視図である。
【図2】本発明の実施例1を説明する断面図である。
【図3】本発明の実施例1の動作を説明する斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施例1の動作を説明する斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施例1の動作を説明する正面図であ
る。
【図6】従来の射出成形機の概略図である。
【図7】従来の射出成形機の射出ユニットの旋回を説明
する概略図である。
【図8】本発明の実施例2を説明する斜視図である。
【図9】本発明の実施例2の動作を説明する斜視図であ
る。
【図10】本発明の実施例2の動作を説明する正面図で
ある。
【符号の説明】
1 射出ユニット 2 フロントプレート 3 プッシャープレート 6 シリンダアッセンブリ 14 シリンダ固定部 15 切り欠き部 16,40 シリンダアッセンブリ案内部 19 ストッパ 43,44 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に切り欠き部を備えたフロントプレ
    ートと、シリンダアッセンブリを移動可能に支持するシ
    リンダアッセンブリ案内部とを備え、前記シリンダアッ
    センブリ案内部は、シリンダアッセンブリを射出軸線上
    と射出軸線外の二つの保持位置に保持可能であるととも
    に、二つの保持位置の間のシリンダアッセンブリの移動
    において前記フロントプレートの切り欠き部を通過する
    よう案内することを特徴とする射出成形機の射出ユニッ
    ト装置。
  2. 【請求項2】 シリンダアッセンブリ案内部は射出軸線
    と平行な旋回軸によりシリンダアッセンブリを旋回する
    アーム部を備え、該旋回軸を中心とするシリンダアッセ
    ンブリの移動軌跡はフロントプレートの切り欠き部を通
    過するものである請求項1記載の射出成形機の射出ユニ
    ット装置。
  3. 【請求項3】 旋回軸はフロントプレート側に設置さ
    れ、シリンダアッセンブリ案内部はフロントプレートに
    支持される請求項2記載の射出成形機の射出ユニット装
    置。
  4. 【請求項4】 シリンダアッセンブリ案内部はシリンダ
    アッセンブリを移動する軌道部材を備え、該軌道部材に
    沿ったシリンダアッセンブリの移動軌跡はフロントプレ
    ートの切り欠き部を通過するものである請求項1記載の
    射出成形機の射出ユニット装置。
  5. 【請求項5】 軌道部材はフロントプレート側に設置さ
    れ、シリンダアッセンブリ案内部はフロントプレートに
    支持される請求項4記載の射出成形機の射出ユニット装
    置。
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