JPH0852153A - 電気メス装置 - Google Patents

電気メス装置

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JPH0852153A
JPH0852153A JP7237423A JP23742395A JPH0852153A JP H0852153 A JPH0852153 A JP H0852153A JP 7237423 A JP7237423 A JP 7237423A JP 23742395 A JP23742395 A JP 23742395A JP H0852153 A JPH0852153 A JP H0852153A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子内視鏡装置と電気メス用電源
装置とを一つのユニットに組み込んだ構成にあって、電
気メス用電源装置のスイッチ、ダイヤル類の誤操作を確
実に防止できる電気メス装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 この電子内視鏡装置200は、内視鏡ス
コープ201の導中部を被検者Pの体腔内に導入した状
態で、内視鏡スコープ201から得られる映像信号を基
に、画像処理部202で観察画像を構成し、カラーモニ
タ210上にカラー表示することを、システムコントロ
ーラ240を制御中枢として行う基本構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体に対し高周波
電流によって電気メスを駆動する電気メス装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気メスは、一般に高周波電流による外
科的侵襲を対象としたもので、技術上、(1) 電気凝固
(Coagulation)、(2) 電気切開((Cutting)、(3) 混合
(凝固及び切開)を行うものである。そして、これら3
つの技術モードを生体に施術したとき生体の組織変化お
よび治療経過は同一性質であって、その特徴は出血量お
よび創傷からの血液吸収が少いという利点がある。
【0003】このような電気メスは、内視鏡装置を用い
て生体の体腔内を観察しながらポリープの切除、止血な
どを実施するため、近年多用されるようになった。
【0004】以下、この経緯を説明する。初期の内視鏡
は診断を主として用いられた。しかし最近は技術の進歩
によって、診断のみならず、診断中に発見した病巣を内
視鏡を用いて治療することが可能となった。特にポリー
プを除去、採取し、そのポリープが癌性なものか非癌性
のものかを判断することが、内視鏡検査では必須となっ
ている。この内視鏡検査においてポリープを除去するた
めに、電気メスは有用である。この電気メスでは、電気
メス用電源装置で発生した高周波電流を内視鏡スコープ
で鉗子チャネルに通したスネアに流し、このスネアによ
りポリープを灼き切ることができる。
【0005】また、上述のように、近年、電気内視鏡装
置と電気メス用電源装置とを一つのユニットに組み込む
ことが提案され、内視鏡検査室が狭い場合にも設置でき
るようになった。
【0006】一方、電子内視鏡装置の表示パネルには、
一般に多くのスイッチ、ダイヤル類が存在している。こ
のような表示パネル上に電気メス用電源装置のスイッ
チ、ダイヤル類をさらに設けると、表示パネル上のスイ
ッチ、ダイヤル類が更に複雑化される。また、電気メス
用電源装置のスイッチ、ダイヤル類は、電気メスの技術
のそれぞれに対応させてモード毎にそれぞれ異なる色彩
を施すことが義務づけられており、例えば切開と凝固は
それぞれ黄色と青色にJISおよびIEC規格で決めら
れている。しかしながら、上述したように電子内視鏡装
置の表示パネル上には、非常に多くのスイッチ、ダイヤ
ル類が設けられていることから、これら部材を色彩のみ
によって瞬時に、しかも確実に識別することは容易なこ
とではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述してきたように、
従来の電子内視鏡装置と電気メス用電源装置を単に一つ
のユニットに組み込んだだけでは、電子内視鏡装置の表
示パネル上に非常に多数のスイッチ、ダイヤル類が複雑
に配設されることになり、この中から術者が所望とする
電気メス用電源装置のモードを瞬時にかつ確実に識別す
ることは難しい。特に、時間経過にともなってスイッ
チ、ダイヤル類が汚損することもあり、このような場合
には、その識別の困難性が増す可能性があった。
【0008】更に、電子内視鏡装置のようにテレビモニ
タを術者が観察しながら施術している状況下では、表示
パネル上のスイッチ、ダイヤル類を注意深く見ることが
できないこともあった。
【0009】本発明は、係る事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、電子内視鏡装置と電気
メス用電源装置とを一つのユニットに組み込んだ構成に
あって、電気メス用電源装置のスイッチ、ダイヤル類の
誤操作を確実に防止できる電気メス装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、複数の術式モードを有し、この術式モー
ドに応じた高周波電流によって電気メスを駆動する電源
装置を備えた電気メス装置において、前記電気メスの術
式モードを選択するための選択手段と、この選択手段に
て選択した術式モードを識別可能に表示するモード表示
手段とを具備することを特徴とする。
【0011】上述したように、本発明の構成によれば、
スイッチ、ダイヤル類を操作している際、モード表示手
段によってカラーモニタ上にモード対応でモード表示が
なされるから、操作中のスイッチ、ダイヤル類がどのモ
ードに該当するかをカラーモニタ上で認識することがで
きる。また、このカラーモニタ上の表示は、スイッチ、
ダイヤル類を操作している間のみ表示するようにしても
良く、あるいは所望に応じて常時表示するようにしても
良い。
【0012】従って、電子内視鏡装置と一体のユニット
に組み込むことにより、表示パネル上のスイッチ、ダイ
ヤル類が複雑化されても、カラーモニタ上で電気メス用
電源装置のスイッチ、ダイヤル類のモードを術者が認識
できることになり、誤操作を防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に基いた電気メス
用電源装置20が適用された内視鏡装置の概略を示す構
成図である。
【0014】この内視鏡装置は、内視鏡装置本体1に本
発明の電気メス用電源装置20が組み込まれた一つのユ
ニットとされており、また内視鏡装置本体1に接続した
内視鏡スコープ3の鉗子チャネル4を通してスネア5が
内視鏡スコープ3の先端まで導かれている。そして、ス
ネア5は電気メス用電源装置20から給電し得るよう
に、この電気メス用電源装置20に電気的に接続されて
いる。なお、6は生体Pに装着される対極板であって、
この対極板6とスネア5とにより生体Pを介在して電気
メス用電源装置20との閉回路を形成し得るものであ
る。
【0015】そして、電気メス用電源装置20は、図2
に示すように電気メス信号発生部40、ドライバ42、
出力トランス44、インターフェイス46を備えてお
り、図1の内視鏡装置本体1のシステムコントローラ1
1をシステム全体の制御中枢として駆動制御される。ま
た、システムコントローラ11にはフットスイッチ12
が付加されている。
【0016】電気メス用電源装置20の各部において、
電気メス信号発生部40は、図3に示す如く、発振器1
3、第1カウンタ14、第2カウンタ15、第3カウン
タ16、第1ROM17、第2PROM18、アンド回
路19を備えている。
【0017】発振器13は、高周波発振器であって、水
晶発振器、セラミックス発振器などを適用できる。この
発振器13の出力が第1カウンタ14に加わると、第1
カウンタ14から第2カウンタ15へは図4に符号Aで
示す如く波形のカウンタ出力が送出される。第2カウン
タ15は、例えば4ビットカウンタのカウンタ構成さ
れ、その一方の出力端子が第1PROM17の例えば下
位4ビットのアドレスビットに接続され、その他方の出
力端子が第3カウンタ16へキャリィビットを送出でき
るように接続されている。
【0018】ここで、第1PROM17の上位アドレス
5〜8ビットには、図2のシステムコントローラ11か
らインターフェース10を介して出力パワー設定用のパ
ワー信号が16段階の4ビットで加わるように接続され
る一方、第1PROM17上にあらかじめ図5に示すよ
うなROMデータを書き込んでおくと、図4に符号B〜
Pで示す如くのPROM出力が得られるものである。但
し、出力0は省略してあるので15種類の出力となって
いる。なお、図5においては、アドレスの下位4ビット
を横軸に、上位4ビットを縦軸に表わしており、その上
位4ビットデータは図4からも分るようにパルス幅を選
択するためのデータである。例えば、図5の縦軸の上位
アドレスで3番地が出力パワー設定用信号によって選択
されると、横軸の下位アドレスの番地00〜02まで、
第1PROM17より出力“1”が出力される。残りの
番地03〜0Fまでは出力“0”となる。即ち、この第
1PROM17からのパワー出力の波形は、図4の
“D”に相当するものである。従って、上述のように矩
形出力の幅は、出力パワー設定用パルス、換言すれば、
第1PROM17の上位4ビットのアドレスデータによ
って決定される。また、上記出力パワー設定用信号は、
16段階の4ビットとしたが、これ以外の異なるビット
数とすることもできる。
【0019】一方、第3カウンタ16は、ここでは例え
ば5ビットのカウンタでその出力端子が第2PROM1
8の下位5ビットのアドレスビットに接続されている。
また、第2PROM18の上位アドレスビット6−8ビ
ットに図2のシステムコントローラ11からインターフ
ェイス10を介して出力モード設定用信号が加わるよう
に接続されている。更に第2PROM18の1個の出力
端子が第3カウンタ16のリセット端子に接続されてい
る。これにより第2PROM18には図5と同じように
図6のようなROMデータをあらかじめ書き込んでおく
と、第2PROM18からは図7のような波形が得られ
る。なお、図6においては、アドレスの下位5ビットを
横軸二段に、上位3ビットを縦軸一段に表わしており、
ここで、34番地、54番地、94番地のデータが2で
あるのは出力の2ビット目で第3カウンタ16をリセッ
トするためである。
【0020】図7は、第2PROM18の動作を示すタ
イミングチャートである。同図において、術式の一つで
ある切開および止血の両機能を有するBLEND1を選
ぶために、第2PROM18のアドレスの上位3ビット
に「001」を与える。このとき、図6のBLEND1
の項が選択され、図7のBLEND1の波形が得られ
る。この際、図6の34番地が2であるのは上記したよ
うに第3カウンタ16をリセットするためのもので、第
3カウンタ16はカウント数20となるまで計数を繰り
返す。なお、第3カウンタ16により計数するカウント
数は20以外の数でもよい。
【0021】このようなことから、第1PROM17の
出力と第2PROM19の出力との関係は第7図のクロ
ック1個につき、第4図のクロック16個が相当する。
そして、この第1PROM17及び第2PROM18の
各出力アンド回路19に送出される一方、図2に示した
フットスイッチ12などによる入力操作がなされたと
き、図2のシステムコントローラ11からインターフェ
イス10を介して手術ON用のパワーオン信号がアンド
回路19へ送出されるようになされている。
【0022】従って、アンド回路19においてアンド成
立したとき、例えば図8に示す如くタイミングでアンド
回路19から凝固(CONG)波形出力が生じ、このア
ンド出力により図2のドライバ42が制御動作され、こ
のドライバ42により出力トランス44が電気メスの術
式に対応した電流波形で高周波電流をスネア5へ供給す
ることができる。なお、図8には図7の第2PROM1
8の出力クロックの20パルスの内の一部を拡大して表
示している。実際にドライバ42より出力されている高
周波波形はこの20パルス一組の繰り返しとなる。
【0023】ところが、第1PROM17及び第2PR
OM18の上位ビットが選択されないとき、換言すれば
モード等が指定されていないときは、図5及び図6の各
ROMデータから分るように出力が0となり、高周波出
力がなくなり、電気メスの誤動作の危険を無くし安全と
なっている。また第1PROM17及び第2PROM1
8の内容は図5及び図6にそれぞれ示す内容に固定され
るものではなく、種々変更し得ることは言うまでもな
い。
【0024】前述の如く、本実施例では、第1PROM
17及び第2PROM18に書き込まれたディジタルデ
ータを適宜生み出して電気メスの術式に対応して電流波
形を種々作成し得る信号発生部7を電気メス用電源装置
20に組み込んだため、電気メス用電源装置20が小型
化された、これにより、図1に示されるように内視鏡装
置本体1に電気メス用電源装置20を一体にユニット化
することができた。
【0025】なお、本実施例の要部をなす電気メス用信
号発生部40は、図3のブロック図で示す機能構成のも
のであるが、これを好適な回路構成例で図示すると図9
及び図10の接続関係のようになる。ここで、発振器1
3の出力周波数:6,854Hz であり、第1カウンタ
14が省略して示されている。その他の各部は、図3と
同一符号で示している。
【0026】更に、その電気メス用信号発生部40は、
図11又は図12の各ブロック図で示す機能構成で示す
電気メス信号発生部50又は電気メス信号発生部60に
置き替えることもできる。
【0027】図11のブロック図で示す電気メス信号発
生部50は、2個のRAM52,54を使用した一例を
示すもので、システムコントローラ11からCPUイン
ターフェイス56を介してRAM52,54のそれぞれ
に制御用のRAMデータがセットされる一方、出力パワ
ー設定用信号を示すRAMデータがRAM52にセット
され、またモード選択信号を示すRAMデータがRAM
54にセットされる。発振器58から発振される12,
288MHz の高周波信号が、第1カウンタ59で1/
2にカウントダウンされて6,144MHz となる。こ
の第1カウンタ59の出力が第2カウンタ15に加わる
と、この第2カウンタ15の4ビットデータがRAM5
2へ送出される一方、384KHz のキャリビットが第
2カウンタ16に送出される。またシステムコントロー
ラ11からのパワーON信号がアンド回路19に加わ
る。こうした関係でRAM52,54が図3の第1PR
OM17,第2PROM18と同様に機能し、アンド回
路19の出力が図2のドライバ42へ送出される。
【0028】図12のブロック図で示す電気メス信号発
生部60は、1個のPROM62を使用した一例を示す
もので、システムコントローラ11からのモード選択信
号及び出力パワー設定用信号がPROM62にROMデ
ータとしてセットされる。また、発振器58、第1カウ
ンタ59、第2カウンタ15、第3カウンタ16のそれ
ぞれが図1と同様な関係で設けてあるため、システムコ
ントローラ11からパワーON信号がアンド回路19に
加わるようにしておけば、PROM62が図3の第1P
ROM17,第2PROM18の組み合せと同様に機能
することになる。
【0029】尚、上述した電気メス用信号発生部は、そ
れぞれ好適な一例を示したものに過ぎない。
【0030】図13は、本発明が適用された電子内視鏡
装置200の一実施例の機能を構成を示すブロックであ
る。
【0031】この電子内視鏡装置200は、内視鏡スコ
ープ201の導中部を被検者Pの体腔内に導入した状態
で、内視鏡スコープ201から得られる映像信号を基
に、画像処理部202で観察画像を構成し、カラーモニ
タ210上にカラー表示することを、システムコントロ
ーラ240を制御中枢として行う基本構成を有する。但
し、このシステムコントローラ240は、後述の電気メ
ス用電源装置100の制御中枢としても機能する。
【0032】この基本構成に、電気メス用電源装置10
0の構成各部として、スネア5と対極板6とからなる電
気メス、この電気メスに高周波電流を供給する電気メス
用電源107、この電気メス用電源107を駆動制御す
る電気メスコントローラ108、この電気メスコントロ
ーラ108を動作させるための操作を行うための表示パ
ネル109上に設けたモードスイッチ120などを付加
し、電気メス用電源装置100が電子内視鏡装置200
と一体化された一つのユニットにしている。
【0033】更に、システム全体の制御中枢となるシス
テムコントローラ240には、モード表示手段110と
しての機能を持たせている。このモード表示手段110
は、モード選択スイッチ120を操作している際、この
操作状態を示す信号を電気メスコントローラ108から
受けて、モード選択スイッチ120で切開(混合)スイ
ッチ120Aあるいは凝固スイッチ120Bのいずれの
操作であるかを認識し、この認識を基に画像処理部10
3に対し、対応するモードの色彩をカラーモニタ210
上へ表示する旨の教示制御信号を送出するようになされ
ている。従って、モード選択スイッチ120のモードが
切開(混合)であれば、カラーモニタ210上に「黄
色」の色彩表示がなされ、また凝固であれば、カラーモ
ニタ210上に「青色」の色彩表示がなされる。
【0034】なお、本実施例の要部をなす画像処理部2
02及びモード表示手段110の組み合せを好適な回路
構成例で図示すると図14のようなブロック構成とな
る。
【0035】そして画像処理部202において、固体撮
像素子204で得られた映像信号はプリアンプ202A
で増幅後にA/D変換器202Bに加わりディジタルの
映像信号に変換される。このディジタルの映像信号は第
1レジスタ202Cに一時記憶された後フレームメモリ
202Dに順次書き込まれる。フレームメモリ202で
読み出されたディジタルの映像信号はガンマ回路202
Eのガンマ処理を経て第2レジスタ202Fに一時記憶
された後、D/A変換器202GによりアナログのR
(赤色),G(緑色),B(青色)の三原色映像信号に
変換されてカラーモニタ210へ送出される。
【0036】一方、モード表示手段110において、T
V同期ジェネレータ110AからHD信号が垂直アドレ
スカウンタ110Bへ送出され、また4FSC成分が水
平アドレスカウンタ110Cへ送出される。そして、垂
直アドレスカウンタ110Bからの垂直アドレスと、水
平アドレスカウンタ110Cからの水平アドレスとがキ
ャラクタコードメモリ110Dにセットされる。このキ
ャラクタコードメモリ110Dのセット内容がシステム
コントローラ240のCHR 信号による制御でキャラク
タジェネレータ110Eに読み出される。キャラクタジ
ェネレータ110Eはキャラクタコードメモリ110D
から読み出されたセット内容をカラーテーブル110F
に示すので、カラーテーブル110Fはシステムコント
ローラ240が指定したカラーデータ(Y,B)を対応
づけた画像処理部202のD/A変換器202Gに加え
ることができる。
【0037】従って、上述したように図13のモード選
択スイッチ120のモードが切開(混合)であれば、カ
ラーモニタ210上に「黄色」の色彩表示がなされ、ま
た凝固であれば、カラーモニタ210上に「青色」の色
彩表示がなされる。
【0038】図15は、モード表示手段110の機能を
有するシステムコントローラ240によって画像処理部
202がコントロールされ、カラーモニタ210上に表
示される画面態様の一例を示すものである。
【0039】図15に示す画面態様において、画面右側
の固定領域キャラクタ部220は文字が多数表示されて
いるため、電気メスのような手術方式を表示する位置と
して適さない。
【0040】そこで、次に示す実施例では、文字が表示
されていない任意キャラクタ部230内の画面左側上部
に術式を表示した。「切開モード」のときは図示の如く
「CUTTING」という文字を黄色で色彩表示し、ま
た図示していないが「混合モード」のときは、「BLE
ND」という文字を黄色で色彩表示し、「凝固モード」
のときは「COAUGULATION」という文字を青
色で色彩表示した。
【0041】このようなことから、本実施例によれば、
表示パネル109上のモードスイッチ120により指定
された電気メスの術式モードをカラーモニタ210上に
色彩文字で認識できるため、術者の誤操作を未然に防ぐ
ことができる。
【0042】更に、図16の表示A、表示B、表示Cの
如くモード毎に文字とともにモード波形を色彩表示する
などして、色彩文字及び色彩図形の組み合せを行うこと
もできる。また、色彩を入れなくても、各モードに応じ
てそのモードを表わす絵記号で表示しても良いことは自
明である。
【0043】尚、スイッチ、ダイヤル類等の選択手段を
操作している間のみ、自動的に術式モードをカラーモニ
タ上に表示するようにして、他の画像(例えば内視鏡で
得られている画像)表示の妨げになることを防止するよ
うにしてもよく、あるいはスイッチ等で「常時表示」が
選択されたときには術式モードを常時表示するようにし
てもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スイッチ、ダイヤル類等の選択手段を操作している際、
対応するモードを例えばカラーモニタ上に表示すること
をモード表示手段によってなし得るから、操作者が指定
モードを誤認識したまま、操作を継続してしまうことを
未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内視鏡装置の概略を示す構成図で
ある。
【図2】電気メス用電源装置の詳細構成を示すブロック
図である。
【図3】電気メス用信号発生部の第1例の詳細構成を示
すブロック図である。
【図4】第1PROMの動作を示すタイミングチャート
である。
【図5】第1PROMに書き込まれたデータの一例を示
す図である。
【図6】第2PROMに書き込まれたデータの一例を示
す図である。
【図7】第2PROMの動作を示すタイミングチャート
である。
【図8】アンド回路の動作を示すタイミングチャードで
ある。
【図9】電気メス信号発生部の好適な回路構成例の一部
を示す回路図である。
【図10】電気メス信号発生部の好適な回路構成例の他
の一部を示す回路である。
【図11】電気メス信号発生部の第2例の詳細構成を示
すブロック図である。
【図12】電気メス信号発生部の第3例の詳細構成を示
すブロック図である。
【図13】本発明に係る電子内視鏡装置の概略を示す構
成図である。
【図14】本発明の要部をなす画像処理部及びモード表
示手段の詳細構成を示すブロック図である。
【図15】カラーモニタ上の表示態様の一例を示す図で
ある。
【図16】モード表示の変形例を示す図である。
【符号の説明】
20 電気メス用電源装置 40 電気メス信号発生部 50 電気メス信号発生部 60 電気メス信号発生部 100 電気メス用電源装置 110 モード表示手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の術式モードを有し、この術式モー
    ドに応じた高周波電流によって電気メスを駆動する電源
    装置を備えた電気メス装置において、 前記電気メスの術式モードを選択するための選択手段
    と、 この選択手段にて選択した術式モードを識別可能に表示
    するモード表示手段とを具備することを特徴とする電気
    メス装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記術式モードに対応
    して設けられた前記電源装置のスイッチ、ダイヤル類で
    あることを特徴とする請求項1記載の電気メス装置。
  3. 【請求項3】 前記モード表示手段は、前記選択手段を
    操作している際、対応する術式モードを色彩表示するも
    のであることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の電気メス装置。
  4. 【請求項4】 前記モード表示手段は、前記選択手段を
    操作している際、対応する術式モードを文字表示するも
    のであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち
    いずれか1項記載の電気メス装置。
  5. 【請求項5】 前記モード表示手段は、前記選択手段を
    操作している際、対応する術式モードを電気メスを駆動
    する高周波電流に係る波形で表示するものであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項記
    載の電気メス装置。
  6. 【請求項6】 前記モード表示手段は、前記選択手段の
    操作に対応して術式モードをカラーモニタを介して色彩
    表示することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち
    いずれか1項記載の電気メス装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、前記モード表示手段の
    表示パネル上に設けられることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の電気メス装置。
  8. 【請求項8】 前記術式モードは、凝固モード、切開モ
    ード、混合モードのうちのいずれかであることを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項記載の電
    気メス装置。
  9. 【請求項9】 前記生体の体腔内を観察するための内視
    鏡装置を具備することを特徴とする請求項1記載の電気
    メス装置。
  10. 【請求項10】 前記内視鏡装置は本体と内視鏡スコー
    プとからなり、前記本体と前記電源装置とは、1つのユ
    ニットとされることを特徴とする請求項9記載の電気メ
    ス装置。
  11. 【請求項11】 前記電気メスは、前記電源装置から給
    電されるスネアと前記生体に装着される対極板とからな
    り、前記スネアは前記内視鏡スコープの鉗子チャンネル
    を通して電気的に前記電源装置と接続されることを特徴
    とする請求項10記載の電気メス装置。
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