JPH0851251A - 光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置

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JPH0851251A
JPH0851251A JP20424594A JP20424594A JPH0851251A JP H0851251 A JPH0851251 A JP H0851251A JP 20424594 A JP20424594 A JP 20424594A JP 20424594 A JP20424594 A JP 20424594A JP H0851251 A JPH0851251 A JP H0851251A
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JP
Japan
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layer
superlattice
compound semiconductor
group compound
semiconductor
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Application number
JP20424594A
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English (en)
Inventor
Osamu Matsumoto
理 松元
Shigetaka Tomitani
茂隆 冨谷
Kazushi Nakano
一志 中野
Masaharu Nagai
政春 長井
Satoru Ito
哲 伊藤
Akira Ishibashi
晃 石橋
Etsuo Morita
悦男 森田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、活性層およびガイド層またはその
周辺層の結晶性を高めて、発振性能の向上を図る。 【構成】 III-V 族化合物半導体からなる半導体基体11
上に複数のII-VI 族化合物半導体層12を形成した光半導
体装置1 であって、II-VI 族化合物半導体層12のうちの
n形伝導のクラッド層22中、またはそのクラッド層22と
ガイド層24との間に、II-VI 族化合物半導体で形成した
超格子23を少なくとも一組以上設けたものである。ま
た、半導体基体11とII-VI 族化合物半導体層12との間に
超格子(図示せず)を少なくとも一組以上設けたもので
ある。もしくは、ガイド層24と活性層25との間またはガ
イド層24中にII-VI 族化合物半導体で形成した超格子
(図示せず)が少なくとも一組以上設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子,受光素子等
に用いる光半導体装置に関し、特にはII-VI族化合物半
導体からなる光半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年II-VI 族化合物半導体は、発光ダイ
オード,半導体レーザ発振器などの発光素子を構成する
材料として用いられている。これらは、(100)面半
導体基板上に非平衡状態の成長条件、例えば分子線エピ
タキシー法(MBE)あるいは有機金属気相成長法(M
OCVD)でII-VI 族半導体をエピタキシャル成長させ
ることによって形成する。
【0003】高密度光記録やディスプレイ用光源の応用
のために短波長用光源(主に青色光源)としては、亜鉛
セレン(ZnSe),亜鉛カドミウムセレン(ZnCd
Se)等のII-VI 族化合物半導体を分子線エピタキシャ
ル成長法(以下MBE法と記す)によって結晶成長させ
て積層した光半導体装置がある。その光半導体装置は、
室温での連続発振を達成している。
【0004】そして上記光半導体装置を構成する基体に
は、III-V 族化合物半導体〔主にガリウムヒ素(GaA
s),その他としてガリウムリン(GaP),インジウ
ムリン(InP)等〕が広く用いられている。また上記
基体上にはにエピタキシャル成長層が形成される。その
際、基体とエピタキシャル成長層との界面には、双晶や
積層欠陥等の面状欠陥が発生する。そこでこの面状欠陥
の成長を抑えるために、結晶成長前の基板前処理の改良
あるいはエピタキシャル結晶成長初期の成長方法の改良
などの試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
半導体装置の発振寿命は、現在数秒程度しかなく、実用
レベルに達していない。その原因の一つには、光を放出
する活性層、ガイド層およびクラッド層の結晶性が十分
でないことがある。そのため、活性層の劣化が原因とな
って光発振しなくなることがある。通常、エピタキシャ
ル成長させたII-VI 族化合物半導体層中には、TEM観
察などから、106 〜107 cm-2程度の欠陥が存在す
ることが知られている。また基体とエピタキシャル成長
層であるII-VI 族化合物半導体層との界面には、面状欠
陥である双晶あるいは積層欠陥が発生し易い。そして欠
陥を含んだエピタキシャル成長層上にガイド層や活性層
を形成すると、欠陥を引き継いた状態で結晶成長するた
め、良質な結晶が得られない。このような欠陥が活性層
中に存在すると、レーザ発振動作中に、結晶中の過剰な
キャリアの再結合プロセスにより、その欠陥が動いたり
増殖したりする。そして結晶性が著しい速さで悪化し、
光半導体装置の発振特性が劣化させる。
【0006】また、上記欠陥は、成長結晶の光学的特性
に対して深い準位からの発光や非発光中心などを発生さ
せる。さらに不純物の補償など電気的特性に悪影響を与
える。このため、光半導体装置の発光特性が低下する。
【0007】さらにII-VI 族光半導体装置の活性層には
ZnCdSe単一量子井戸を用いている。この層はガリ
ウムヒ素(GaAs)基板に対して格子不整があり、圧
縮応力がこの活性層に加わる。この応力は活性層に不整
転位が存在した時に、通電時の欠陥の増殖を促進する要
因となっている。このように、活性層中における多数の
欠陥の存在によって、またその転位の運動を促進するよ
うな構造になっていることがあいまって、今までは短寿
命の光半導体装置しか得られなかった。
【0008】本発明は、結晶中に発生した面欠陥の影響
を排除し、活性層およびその周辺層が結晶性に優れてい
る光半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた光半導体装置である。すなわち、
III-V 族化合物半導体からなる半導体基体上に形成した
複数のII-VI 族化合物半導体層からなる光半導体装置で
あって、II-VI 族化合物半導体層のうちのガイド層とク
ラッド層との間またはクラッド層中に、亜鉛(Zn),
カドミウム(Cd)およびマグネシウム(Mg)のうち
の少なくとも1種類とセレン(Se),硫黄(S)およ
びテルル(Te)のうちの少なくとも1種類とからなる
II-VI 族化合物半導体で形成した超格子を少なくとも一
組以上設けたものである。
【0010】さらに半導体基体とクラッド層との間に、
バッファー層が設けられているものである。
【0011】ガイド層と活性層との間またはガイド層中
に、Zn,CdおよびMgのうちの少なくとも1種類と
Se,SおよびTeのうちの少なくとも1種類とからな
るII-VI 族化合物半導体で形成した超格子が少なくとも
一組以上設けられているものである。
【0012】III-V 族化合物半導体からなる半導体基体
上に形成した複数のII-VI 族化合物半導体層からなる光
半導体装置であって、半導体基体とII-VI 族化合物半導
体層との間に亜鉛セレン(ZnSe)と亜鉛硫黄セレン
(ZnSSe)とからなる超格子が少なくとも一組以上
設けられているものである。
【0013】上記超格子は、半導体基体の格子定数より
も大きい格子定数を有する第1層とその半導体基体の格
子定数よりも小さい格子定数を有する第2層とで一組を
なすものが、少なくとも一組以上で構成されている。ま
たこの超格子は、その平均格子不整量が±0.7%以内
である。
【0014】III-V 族化合物半導体からなる半導体基体
上に形成した複数のII-VI 族化合物半導体層からなる光
半導体装置であって、II-VI 族化合物半導体層のうちの
クラッド層とガイド層との間またはクラッド層中には第
1超格子が設けられている。この第1超格子は、Zn,
CdおよびMgのうちの少なくとも1種類とSe,Sお
よびTeのうちの少なくとも1種類とからなるII-VI 族
化合物半導体で形成した少なくとも一組以上の超格子で
形成されていて、しかも歪み超格子からなる。さらに第
1超格子とII-VI 族化合物半導体層のうちの活性層との
間には第2超格子が設けられているものである。
【0015】上記第1超格子は、ZnSe化合物半導体
層とZnSSe化合物半導体層とからなり、上記第2超
格子は、亜鉛マグネシウム硫黄セレン(ZnMgSS
e)化合物半導体層とZnSSe化合物半導体層とから
なる。
【0016】
【作用】上記光半導体装置では、III-V 族化合物半導体
の半導体基体上に形成した複数層のII-VI 族化合物半導
体層のうちのクラッド層とガイド層との間またはクラッ
ド層中に、II-VI 族化合物半導体で形成した超格子を少
なくとも一組以上設けたことから、半導体基体とII-VI
族化合物半導体層との界面に発生していた積層欠陥,転
位等の欠陥が超格子の界面において抑えられる。さらに
超格子自体の歪みを井戸,障壁の各1層ずつで相殺した
場合、超格子自体に欠陥が発生しない。そのため、超格
子上のII-VI 族化合物半導体層の結晶性は高いものにな
る。
【0017】上記半導体基体とクラッド層との間にバッ
ファー層が設けられているものでは、バッファー層によ
ってII-VI 族化合物半導体層を成長させた際の結晶性が
向上する。
【0018】ガイド層と活性層との間またはガイド層中
にII-VI 族化合物半導体の超格子が少なくとも一組以上
設けられている構造では、超格子上のII-VI 族化合物半
導体層の結晶性が向上する。特には光半導体装置におけ
る半導体基体側の活性層界面に上記超格子を形成するこ
とから、活性層の結晶性が向上し、上記半導体基体と成
長層との界面から発生する積層欠陥が抑えられて、活性
層に導入されなくなる。そのため、光半導体装置の発光
特性が高まる。
【0019】III-V 族化合物半導体の半導体基体とII-V
I 族化合物半導体層との間に超格子を設けた構造のもの
では、上記同様にして、超格子によって半導体基体とII
-VI族化合物半導体層との界面に発生する欠陥が抑えら
れる。
【0020】上記超格子は、格子定数が半導体基体より
も大きい第1層と小さい第2層とが少なくとも一組以上
設けられているものであることから、井戸層と障壁層に
加わる応力の符号が異なる。そのため、超格子の各層
で、同一の転位が動こうとする向きが正反対になる。こ
のように、短い部分ごとに反対向きの応力がかかってい
る状況では、結果的に転位が動き難くなる。また超格子
の平均格子不整量を±0.7%以内としたことから、超
格子の1層ごとに加わる圧縮応力が大きくなり過ぎるこ
とによる欠陥の増殖がなくなる。
【0021】II-VI 族化合物半導体層のうちのクラッド
層とガイド層との間またはそのクラッド層中に、II-VI
族化合物半導体からなる一組以上の超格子で構成される
もので歪み超格子からなる第1超格子が設けられている
ことから、III-V 族化合物半導体の半導体基体とII-VI
族化合物半導体層との界面で発生した面欠陥である双晶
や積層欠陥は阻止しやすい線欠陥や転位に分解される。
さらに第1超格子とII-VI 族化合物半導体層のうちの活
性層との間に第2超格子を設けたことから、第1超格子
で分解されて得られた線欠陥や転位は、第2超格子に沿
って延びる。そのため、線欠陥や転位は第2超格子の上
層に侵入することが阻止される。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図1の概略構成断面図によ
って説明する。図では、光半導体装置の一例として、青
色発光素子である半導体レーザ装置1を示す。
【0023】図に示すように、半導体レーザ装置1で
は、III-V 族化合物半導体からなる半導体基体11とし
てn形のガリウムヒ素(GaAs)基体を用いる。この
半導体基板11上には、II-VI 族化合物半導体層12が
形成されている。
【0024】上記II-VI 族化合物半導体層12は、以下
のうように構成されている。上記半導体基体11上に
は、塩素をドーピングした亜鉛セレン(ZnSe:C
l)を成長させたバッファー層21が例えばおよそ20
nmの厚さに形成されている。
【0025】さらに上記バッファー層21上には、塩素
をドーピングした亜鉛マグネシウム硫黄セレン(ZnM
gSSe:Cl)を成長させたクラッド層22が形成さ
れている。このクラッド層22は、塩素がドーピングさ
れているため、n形伝導を得ている。そして、例えばお
よそ1μmの膜厚に形成されている。
【0026】そして上記クラッド層22上には、亜鉛
(Zn),カドミウム(Cd)およびマグネシウム(M
g)のうちの少なくとも1種類とセレン(Se),硫黄
(S)およびテルル(Te)のうちの少なくとも1種類
とからなるII-VI 族化合物半導体で形成した超格子23
が少なくとも一組以上設けられている。上記超格子23
は、例えば塩素をドーピングした亜鉛セレン(ZnS
e:Cl)薄膜41と塩素をドーピングした亜鉛硫黄セ
レン(ZnSSe:Cl)薄膜42とからなる。そして
一組の超格子23において、ZnSe:Cl薄膜41は
ZnSSe:Cl薄膜42よりも半導体基体11側に形
成されていてもよく、逆にZnSSe:Cl薄膜42は
ZnSe:Cl薄膜41よりも半導体基体11側に形成
されていてもよい。また上記超格子23は、二塩化亜鉛
(ZnCl2 )を用いた塩素ドーピングによって、n形
伝導を得ている。このため、超格子23を挟むことによ
る電圧降下は防げる。
【0027】上記超格子23上には、塩素をドーピング
した亜鉛硫黄セレン(ZnSSe:Cl)からなるガイ
ド層24(膜厚は例えばおよそ90nm)が形成されて
いる。このガイド層24は、塩素がドーピングされてい
るため、n形伝導を得ている。さらに上記ガイド層24
上には、ドーピングをしていない亜鉛カドミウムセレン
(ZnCdSe)からなる活性層25(膜厚は例えばお
よそ8nm)、窒素をドーピングした亜鉛硫黄セレン
(ZnSSe:N)からなるガイド層26(膜厚は例え
ばおよそ90nm)が順に形成されている。
【0028】そして上記ガイド層26上には、窒素をド
ーピングした亜鉛マグネシウム硫黄セレン(ZnMgS
Se:N)からなるクラッド層27(膜厚は例えばおよ
そ0.8μm)、ZnSSe:Nからなるキャップ層2
8(膜厚は例えばおよそ0.3μm)、窒素をドーピン
グした亜鉛セレン(ZnSe:N)からなるキャップ層
29(膜厚は例えばおよそ0.1μm)、窒素をドーピ
ングした亜鉛セレン(ZnSe:N)薄膜と窒素をドー
ピングした亜鉛テルル(ZnTe:N)薄膜とからなる
超格子30、ZnTe:Nからなるキャップ層31(膜
厚は例えばおよそ0.1μm)が形成されている。上記
超格子30は、キャップ層29,31と後述する電極3
2との電気的接合を良くするために設けられている。
【0029】そして、上記キャップ層31上にはパラジ
ウム/白金/金(Pd/Pt/Au)からなる電極32
が形成されている。
【0030】上記超格子23は、ZnMgSSe:Cl
のクラッド層22中にに設けることも可能である。この
構造では、超格子23はガイド層24に近い位置に設け
られることが望ましい。
【0031】上記ZnSSeのガイド層24,26およ
びキャップ層28は、上記半導体基体11に格子整合さ
せるため、硫黄(S)の組成比はおよそ7%に制御され
ている。またZnMgSSeの各クラッド層22,27
も上記半導体基体11に格子整合するようにマグネシウ
ム(Mg)および硫黄(S)の組成比が決められてい
る。例えば、エネルギーギャップの大きさを2.95e
VにしてGaAsの半導体基体11に格子整合させる場
合には、Mgの組成比は例えばおよそ10%〜20%、
Sの組成比は例えばおよそ15%〜30%に設定する。
また活性層25のカドミウム(Cd)の組成比は、発振
波長に対応して決定される。
【0032】次に上記超格子23の膜厚について説明す
る。超格子23の膜厚は、各井戸,障壁の大きさが半導
体基体11との格子不整によって生じる臨界膜厚以内で
あることと、超格子23の総膜厚も臨界膜厚以内である
ことが必要である。一例として、ZnSe:Cl薄膜4
1とZnSSe:Cl薄膜42とからなる超格子23で
は、硫黄(S)の組成比を7%にすることによってZn
SSe:Cl薄膜42(障壁)は半導体基体11に格子
整合する。このため、ZnSe:Cl薄膜41(井戸)
の総膜厚が臨界膜厚(およそ150nm)以内になるよ
うにすればよい。例えば、各ZnSe:Cl薄膜41の
各膜厚を4nmとすると、およそ37層まで井戸を形成
することが可能である。
【0033】上記説明したように、上記光半導体装置1
では、III-V 族化合物半導体の半導体基体11上に形成
した複数層のII-VI 族化合物半導体層12のうちのクラ
ッド層22中、またはクラッド層22とガイド層24と
の間に、II-VI 族化合物半導体で形成した超格子23を
少なくとも一組以上設けたことから、半導体基体11と
II-VI 族化合物半導体層12との界面に発生していた積
層欠陥,転位等の欠陥が超格子23によって抑えられ
る。そのため、ガイド層24または活性層25の結晶性
を高めることが可能になる。また、超格子23の量子井
戸の効果を利用することによって、実効的な価電子帯の
準位が上がる。そのため、正孔の閉じ込めが高められ
る。
【0034】また、上記半導体基体11と超格子23と
の間に、バッファー層21が形成されていることから、
バッファー層21によってクラッド層22以降のII-VI
族化合物半導体層12を成長させた際の結晶性が高くな
る。
【0035】また、図示はしないが、超格子23をZn
CdSe薄膜とZnSSe薄膜とから形成したもので
は、Cd,Sの組成比を適宜選択することで格子の不整
合を相殺できる。そして、超格子の各層の膜厚を臨界膜
厚以内に成長させれば、超格子23の総膜厚に関して臨
界膜厚を考慮する必要はない。
【0036】次に上記半導体装置のII-VI 族化合物半導
体層中のガイド層と活性層との間またはガイド層中に超
格子を設けた構造を、図2の要部概略断面図によって説
明する。図2に(1)に示すように、光半導体装置1の
n形ガイド層24と活性層25との間に、Zn,Cdお
よびMgのうちの少なくとも1種類とSe,SおよびT
eのうちの少なくとも1種類とからなるII-VI 族化合物
半導体で形成した超格子51が少なくとも一組以上設け
られている。または、図2の(2)に示すように、光半
導体装置1のn形ガイド層24中に、上記同様の構成の
超格子51が少なくとも一組以上設けられている。
【0037】上記超格子51は、例えば、塩素をドーピ
ングした亜鉛セレン(ZnSe:Cl)薄膜52と塩素
をドーピングした亜鉛硫黄セレン(ZnSSe:Cl)
薄膜53とからなる。そして一組の超格子51におい
て、ZnSe:Cl薄膜52がZnSSe:Cl薄膜5
3よりも半導体基体11側に形成されていてもよく、逆
にZnSSe:Cl薄膜53がZnSe:Cl薄膜52
よりもガイド層24側(半導体基体側)に形成されてい
てもよい。
【0038】上記構成では、ガイド層24と活性層25
との間またはガイド層24中に、超格子51が設けられ
ていることから、超格子51より半導体基体11側で発
生した積層欠陥,転位等の欠陥が、この超格子51によ
って抑えられる。そのため、活性層25の結晶性は高い
ものになる。
【0039】上記図1,図2で説明したような光半導体
装置1では、半導体基体11にGaAsを用いており、
さらにII-VI 族化合物半導体層12と半導体基体11と
の格子の不整合によって、高濃度の欠陥をII-VI 族化合
物半導体層12内に発生し易い。そのため、欠陥を低密
度に抑える構造が必要になる。
【0040】その構造を図3の低欠陥密度構造の概略構
成断面図によって説明する。図に示すように、n形のガ
リウムヒ素(GaAs)からなる半導体基体11上に
は、塩素をドーピングした亜鉛セレン(ZnSe:C
l)薄膜と塩素をドーピングした亜鉛硫黄セレン(Zn
SSe:Cl)薄膜とからなる超格子61が設けられて
いる。そしてその上には、II-VI 族化合物半導体層とし
て塩素をドーピングした亜鉛硫黄セレン(ZnSSe:
Cl)層62がおよそ150nmの膜厚に形成されてい
る。
【0041】このように、半導体基体11とZnSS
e:Cl層62との間に超格子61を挟むことによっ
て、ZnSSe:Cl層62の結晶性が向上する。
【0042】次に、超格子61を形成した構造の試料と
超格子を形成しない構造の試料とをフォトルミネッセン
ススペクトルによって比較してみたところ、超格子61
の有無にかかわらずエネルギーが2.85eV付近にZ
nSSe:Cl層62からの中性ドナーに束縛された励
起子からであると考察される発光が強くみられた。その
強度は、超格子61が有るものは、およそ133.2m
Vであり、超格子が無いものは、およそ52.15mV
であった。このように、超格子61を設けたものは、超
格子がないものよりも光強度がおよそ2.6倍になっ
た。
【0043】上記説明した実施例では、一例として半導
体レーザ装置を説明したが、それに限定されることはな
い。III-V 族化合物半導体からなる半導体基体11とII
-VI 族化合物半導体層12との間に、亜鉛セレン(Zn
Se)薄膜と亜鉛硫黄セレン(ZnSSe)薄膜とから
なる一組以上の超格子61を設ける構造は、例えば、ナ
ローギャップ系〔水銀カドミウムテルル(HgCdT
e)系〕の赤外線受光素子、高抵抗亜鉛セレン(ZnS
e)を絶縁体として用いたMESFET等に適用するこ
とが可能である。
【0044】また半導体基体11として用いているIII-
V 族化合物半導体としては、上記説明したガリウムヒ素
(GaAs)以外に、例えば亜鉛硫黄(ZnS)に格子
定数が近いガリウムリン(GaP)、亜鉛セレン(Zn
Se)に格子定数が近いアルミニウムヒ素(AlA
s)、カドミウムセレン(CdSe)に格子定数が近い
インジウムヒ素(InAs),ガリウムアンチモン(G
aSb)等、およびそれらの混晶を用いたものでも、上
記超格子23を形成するとによって同様にII-VI 族化合
物半導体層12の結晶性が高められる。
【0045】上記図1〜図3で説明した超格子23,5
1,61は以下のような構成を取ることが可能である。
まず、量子井戸の各層の格子不整合の量から(1)式の
様な平均格子不整量を定義する。
【0046】
【数1】
【0047】上記平均格子不整量は±0.7%以下に設
定する。例えば、第1層が4nm厚のZnCdSe薄膜
で歪み量が+2%、第2層が10nm厚のZnSSe薄
膜で歪み量が−0.6%、第3層が4nm厚のZnCd
Se薄膜で歪み量が+2%、第4層が10nm厚のZn
SSe薄膜で歪み量が−0.6%、第5層が4nm厚の
ZnCdSe薄膜で歪み量が+2%で構成される超格子
の場合には、(1)式から平均格子不整量は、(2)式
のようになる。
【0048】
【数2】
【0049】上記のような構造にするのは以下のような
理由からである。つまり、II-VI 族化合物半導体からな
るエピタキシャル層には106 〜107 cm-2程度の欠
陥が存在することがTEM観察などからわかっている。
【0050】この欠陥はエピタキシャル層の格子不整に
よるミスフィット転位やエピタキシャル層と基板との界
面の乱れに起因して形成される積層欠陥であると考えら
れる。このような欠陥がレーザ発振動作中の活性層中で
動いたり、増殖したりすることによって、結晶性が著し
い速さで悪化し、ひいてはレーザ特性の劣化を招くこと
になる。そして、結晶中に存在する過剰なキャリアの再
結合プロセスによって、欠陥の動きや増殖は促進され
る。
【0051】上記欠陥(例えば転位)の増殖過程で起こ
っている転位の運動は、一般的に2種類あるといわれて
いる。つまり一つは応力による滑り運動であり、一つは
点欠陥の吸収放出にともなう上昇運動である。いま応力
が直接に推進力となっている滑り運動に着目する。
【0052】ここで、量子井戸中の転位の概念図を図4
によって説明する。図の(1)は単一歪み量子井戸中の
転位の概念図を示し、図の(2)は歪み補償型多重量子
井戸中の転位の概念図を示す。
【0053】図4の(1)に示すように、単一歪み井戸
層201に転位Tが貫いている場合には、単一歪み井戸
層201に面内応力τ(τ>0)が加わっている。この
応力τにより転位Tの歪み層内の部分は動き易い状態に
なる。
【0054】一方、図4の(2)に示すように、超格子
71は、半導体基体(図示省略)の格子定数よりも大き
い格子定数を有する第1層72とこの半導体基体の格子
定数よりも小さい格子定数を有する第2層73とで一組
をなすものが、少なくとも一組以上設けられているもの
である。
【0055】上記構成の超格子71では、井戸層(例え
ば第1層72)に加わる応力τ(例えばτ>0)と障壁
層(例えば第2層73)に加わる応力τ(例えばτ<
0)の符号が異なるため、同一の転位Tが各層で動こう
とする向きが正反対になっている。このように転位Tの
隣り合う短い部分ごとに反対向きの応力τがかかってい
る状況では、結果的に転位Tは動き難くなる。
【0056】上記構造を採用することにより、従来より
1桁から3桁近くの寿命の向上が認められた。
【0057】次に、歪み量子井戸の領域に転位が侵入し
ようとした場合を考える。上記説明したような理由で転
位は素直に界面を通り抜けて運動できないため、転位は
曲げられる。これは、いわゆる超格子のフィルター効果
と呼ばれている。この効果を利用して、活性層の周りに
歪み超格子を設けておけば、活性層に到達する転位等の
欠陥の密度を低減することができ、活性層の結晶性の向
上に有効となる。
【0058】次に上記歪み超格子の形成位置を図5の光
半導体装置の概略断面図を例にして説明する。図では、
前記図1で説明したのと同様の構成部品には同一符号を
付す。
【0059】図に示すように、超格子の形成位置は、バ
ッファー層とクラッド層との間、クラッド層とガイド層
との間、バッファー層とコンタクト層との間等が考えら
れる。例えば、バッファー層21とn形クラッド層22
との境界領域には、ZnMgSSe薄膜とZnSSe薄
膜とからなる超格子74aを設ける。n形クラッド層2
2とn形ガイド層24との境界領域には、ZnSSe薄
膜とZnSe薄膜とからなる超格子74bを設ける。ガ
イド層26とクラッド層27との境界領域には、ZnS
Se薄膜とZnSe薄膜とからなる超格子74cを設け
る。クラッド層27とバッファー層33との境界領域に
は、ZnMgSSe薄膜とZnSSe薄膜とからなる超
格子74dを設ける。さらにバッファー層33とコンタ
クト層34との境界領域には、ZnSSe薄膜とZnS
e薄膜とからなる超格子74eを設ける。
【0060】上記図4によって説明したように歪み超格
子を構成して、図5によって説明した位置に歪み超格子
を形成することによって、寿命の向上が顕著に現れる。
【0061】次に二つの超格子を用いて欠陥を逸らす構
造を、図6の概略斜視断面図および図7に示す図6の要
部拡大断面図によって説明する。図では、前記図1に示
したのと同様の構成部品には同一符号を付す。
【0062】図に示すように、(001)結晶面による
化合物半導体からなる半導体基体11の(001)結晶
面による主面上には、Zn,MgおよびCdのII族元素
のうちの少なくとも1種と、Se,SおよびTeのVI族
元素のうちの少なくとも1種とからなるII-VI 族化合物
半導体からなるバッファー層21が形成されている。こ
のバッファー層21は、例えばMBE(分子線エピタキ
シー)法あるいはMOCVD(有機金属気相成長)法に
よるエピタキシャル成長によって形成される。そしてバ
ッファー層21上には、第1超格子としての欠陥分解層
81、II-VI 族化合物半導体からなる中間層82および
第2超格子としての欠陥阻止層83が順に積層されてい
る。そしてそれらの上部には、無欠陥エピタキシャル成
長層からなる素子動作層84が構成されている。
【0063】次に上記欠陥分解層81および欠陥阻止層
83を、図7の拡大概略断面図によって説明する。欠陥
分解層81および欠陥阻止層83は、Zn,Mg,Cd
のII族元素のうちの少なくとも1種と、S,Se,Te
のVI族元素のうちの少なくとも1種とからなるエピタキ
シャル成長化合物半導体の異なる組成からなる複数種の
ヘテロ接合(多重量子井戸構造)によって構成されてい
る。
【0064】図7の(1)に示すように、欠陥分解層8
1は、例えば、それぞれ厚さ1nmずつのZnSe層8
1aとZnSSe層81bとを一組とする超格子が5層
積層された状態に構成されている。
【0065】また図7の(2)に示すように、欠陥阻止
層83は、例えば、それぞれ厚さ1nmずつのZnMg
SSe層83aとZnSSe層83bとを一組とする超
格子が5層積層された状態に構成されている。
【0066】また上記図6において、中間層82を構成
しない場合も可能である。この場合、欠陥分解層81と
欠陥阻止層83とは、それぞれの構成が同じであって
も、異なっていても差し支えない。
【0067】次に欠陥分解層81と欠陥阻止層83の作
用を図8によって説明する。図では、見やすくするため
に断面のハッチングは省略した。図に示すように、化合
物半導体からなる半導体基板(図示省略)の(001)
面上に、MBE法あるいはMOCVD法によって、II-V
I 族化合物半導体層をエピタキシャル成長する場合、そ
のII-VI 族化合物半導体層(バッファー層21)内に半
導体基体とバッファー層21との界面を起源とする面状
欠陥である積層欠陥や双晶が発生することが明らかにな
っている。
【0068】双晶の発生は結晶成長前の半導体基体の前
処理法を工夫するとによって、完全に抑えることができ
る。
【0069】一方、積層欠陥は、結晶成長前の半導体基
体の前処理をさらに工夫することによって、その発生密
度を低減することができる。しかし、その発生密度をゼ
ロにすることは難しい。そこで面欠陥が発生した場合
に、その影響を最小限に抑えることが重要となる。
【0070】上記積層欠陥Sfは、透過電子顕微鏡(T
EM)の解析によると、半導体基体とバッファー層21
との界面を起源とする{111}面上に横たわり、バー
ガーズベクトルが1/3<111>タイプのフランクの
不動転位Dfを伴った三角形状の積層欠陥Sfであるこ
とが明らかになっている。
【0071】この半導体基体とバッファー層21との界
面で発生した積層欠陥Sfは、欠陥分解層81ではヘテ
ロ界面の局所的応力等によって、バーガーズベクトルが
1/2<110>タイプの完全転位Dcとバーガーズベ
クトルが1/6<210>タイプのショックレーの部分
転位Dsに分割される。このとき、積層欠陥Sfの端の
フランクの不動転位Dfは、例えば1/3〔111〕→
1/2〔101〕+1/6〔−12−1〕等の反応を起
こす。
【0072】上記完全転位Dcは結晶内の応力場等によ
って自由に移動することが可能である。また、上記ショ
ックレーの部分転位Dsはフランクの不動転位Dfと同
様に積層欠陥Sfを伴っている。この場合、ショックレ
ーの部分転位Dsを端とする積層欠陥Sfが残っている
が、容易に{111}面内をすべり運動によって移動す
ることが可能である。
【0073】したがって、欠陥分解層81は、移動する
ことができないフランクの不動転位Dfを結晶内の応力
場によって容易に移動することができる完全転位Dcと
ショックレーの部分転位Dsに分解する作用をもってい
る。これら新たに形成された欠陥は、人工超格子によっ
て阻止されやすいことが知られている。この新たに形成
された欠陥は、欠陥分解層81の上方に侵入するが、欠
陥阻止層83によって上方への侵入を阻止される。そし
て半導体基体の(001)主面と平行な方向に欠陥は逃
される。
【0074】次に欠陥分解層と欠陥阻止層とを設けた光
半導体装置を図9の概略断面図によって説明する。図で
は、前記図1で説明したのと同様の構成部品には同一符
号を付して説明する。
【0075】図に示すように、この例では、(001)
を主面とする例えばシリコンをドープしたn型の単結晶
ガリウムヒ素(GaAs)基板を半導体基体11とす
る。この半導体基体11上には、エピタキシャル成長に
よって形成される塩素(Cl)をドープしたn型のZn
SSeからなるバッファー層21が設けられている。
【0076】上記バッファー層21上には、塩素(C
l)をドープしたn形のZnSSe層と同様に塩素(C
l)をドープしたn形のZnSe層とを一組とした多重
量子井戸構造の欠陥分解層81が設けられている。この
欠陥分解層81の上面には、n型のZnSeからなる中
間層82を介して、塩素(Cl)をドープしたn形のZ
nSSe層と塩素(Cl)をドープしたn形のZnMg
SSe層とを一組とした多重量子井戸構造の欠陥阻止層
83が形成されている。さらに、この欠陥阻止層83上
には、n形のZnMgSSeからなるn形クラッド層2
2が形成されている。このように、通常、n形クラッド
層22が形成される領域に欠陥分解層81から欠陥阻止
層83までの各層が形成されているので、ここでは上記
欠陥分解層81から欠陥阻止層83までの各層はn形ク
ラッド層22中に形成されているという範囲に含まれる
ものである。
【0077】上記n形クラッド層22上には、n形のZ
nSSeからなるn形ガイド層24、アンドープのZn
CdSeからなる活性層25、p型不純物の窒素(N)
をドープしたZnSSeからなるガイド層26、同様の
p型の不純物がドープされたZnMgSSeからなるク
ラッド層27、p型のZnSSeからなるキャップ層2
8、p形のZnSe層とp形のZnTe層とを一組とし
た多重量子井戸構造部85およびp形の不純物がドープ
されたZnTe層からなるコンタクト層86が順に積層
されている。上記各層は、MBE法あるいはMOCVD
法によって順次エピタキシャル成長させて形成される。
【0078】そして、<100>軸方向に沿って延びる
ストライプ状の電流通路部を中央に残してその両側を、
コンタクト層86と多重量子井戸構造部85を横切って
エッチングし、ここにポリイミド等の絶縁層87を被着
する。そしてコンタクト層86上にパラジウム(Pd)
/白金(Pt)/金(Au)からなる電極88をオーミ
ックに被着形成し、半導体基体11の裏面にインジウム
(In)からなる電極89をオーミックに被着形成す
る。
【0079】上記光半導体装置2では、前記図8によっ
て説明したように、半導体基体11とその直上のエピタ
キシャル成長膜であるバッファー層21との界面で発生
した面状欠陥である積層欠陥を欠陥分解層81において
線状欠陥である転位に分解する。さらに上方に伸びてい
く転位を欠陥阻止層83によって、その上部に侵入する
ことを防ぐ。これによって、欠陥阻止層83の上部に
は、積層欠陥や転位の無いエピタキシャル成長層を形成
することができる。したがって、上記構成によれば、光
半導体装置2の最も重要な活性領域中は、半導体基体1
1とエピタキシャル成長層(バッファー層21)界面に
発生する面状欠陥である積層欠陥の影響を効果的に回避
できるようになる。
【0080】上記欠陥分解層81は、n形クラッド層2
2とn形ガイド層24との間または該n形クラッド層2
2中に設けてもよい。また欠陥阻止層83は、欠陥分解
層81と活性層25との間ならばどの位置に設けてもよ
い。なお、上記中間層82は形成されなくても差し支え
はない。また上記活性層25はダブルヘテロ(DH)構
造を取ることも可能である。さらに上記欠陥分解層81
と欠陥阻止層83とを設ける構造は、一般的な活性層を
有する半導体装置に適用することが可能である。
【0081】次に上記光半導体装置1および光半導体装
置2を製造する装置としてMBE成長装置を、図10の
概略構成図によって説明する。
【0082】図に示すように、MBE成長装置101に
は、II-VI 族化合物半導体の結晶成長用のチェンバー1
11が備えられている。チェンバー111には搬送室1
12を介して準備室113が接続されている。またチェ
ンバー111の内部には基体121を保持するホルダー
114が設けられている。
【0083】さらに上記チェンバー111には、II-VI
族化合物半導体層の成長用に亜鉛(Zn),カドミウム
(Cd),マグネシウム(Mg),セレン(Se),硫
化亜鉛(ZnS),テルル(Te)等のセル(例えばク
ヌードセンセル)115が備えられている。さらにドー
ピング用の二塩化亜鉛(ZnCl2 )を入れるセル11
6と窒素ガス用のECR(Electron Cycrotron Reson
ance)プラズマドーピング用のガン117が備えられて
いる。
【0084】次に上記MBE成長装置101で上記図1
で説明した光半導体装置1を形成する方法を簡単に説明
する。なお形成した各層には図1で説明したのと同様の
符号を記載した。
【0085】まずIII-V 族化合物半導体〔例えばガリウ
ムヒ素(GaAs)〕からなる半導体基体11を準備室
113から搬送室112と通してチェンバー111内に
搬入する。そしてチェンバー111の内部を所望の膜成
長雰囲気にする。そして、所望の膜、例えば塩素をドー
ピングしたZnSeを成長させてバッファー層21を形
成する。その後、チェンバー111内のガスを外部に排
出して、チェンバー111内を高真空状態〔例えば1
3.3nPa(ナノパスカル)程度〕にする。その後所
定の真空度の到達したら、チェンバー111の内部を次
の成膜雰囲気、例えばクラッド層22を成膜する雰囲気
を生成する。そして、例えば、塩素をドーピングした亜
鉛マグネシウム硫黄セレン(ZnMgSSe:Cl)を
成長させてクラッド層22を形成する。このように、チ
ェンバー111内に所望の成膜雰囲気を生成して、成膜
を順次行っていく。
【0086】さらに、上記クラッド層22上に、例えば
ZnSe:Cl薄膜41とZnSSe:Cl薄膜42と
からなる超格子23、ZnSSe:Clからなるガイド
層24、ZnCdSeからなる活性層25、ZnSS
e:Nからなるガイド層26、ZnMgSSe:Nから
なるクラッド層27、ZnSSe:Nからなるキャップ
層28、ZnSe:Nからなるキャップ層29、ZnS
e:N薄膜とZnTe:N薄膜とからなる超格子30、
ZnTe:Nからなるキャップ層31を成膜する。その
後、スパッタ法,蒸着法,CVD法等の成膜技術によっ
て、パラジウム/白金/金(Pd/Pt/Au)からな
る電極32を形成する。
【0087】なお、光半導体装置2の製造方法は、上記
説明した光半導体装置1の製造方法とほぼ同様である。
【0088】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の光半導体
装置よれば、III-V 族化合物半導体の半導体基体上に形
成した複数層のII-VI 族化合物半導体層のうちのクラッ
ド層中、またはガイド層とクラッド層との間に超格子を
設けたので、基体と成長層との界面や、成長層中に生じ
る積層欠陥,転位等の欠陥が延びるのを超格子界面で抑
えることができる。そのため、超格子自体に欠陥が発生
しないので、超格子上に結晶成長させたII-VI 族化合物
半導体層の欠陥密度を抑えることができる。よって、結
晶性の向上を図ることができるので、半導体装置の電気
的および光学的な品質を向上することができる。例え
ば、半導体レーザ装置では、レーザの発振効率が高くな
り、発振寿命が長くなる。
【0089】ガイド層と活性層との間またはガイド層中
にII-VI 族化合物半導体の超格子が少なくとも一組以上
設けられている構造によれば、上記同様にして、超格子
上のII-VI 族化合物半導体層の結晶性を向上することが
できる。特には半導体レーザ装置における半導体基体側
の活性層界面に上記超格子を形成することによって、活
性層の結晶性が向上する。そのため、半導体レーザ装置
の発光特性が高まる。
【0090】またIII-V 族化合物半導体の半導体基体と
II-VI 族化合物半導体層との間に超格子を設けた構造の
ものによれば、上記同様の効果が得られる。
【0091】上記超格子は、格子定数が半導体基体より
も大きい第1層と小さい第2層とを一組とするものが、
少なくとも一組以上設けられているものなので、第1層
(例えば井戸層)と第2層(例えば障壁層)に加わる応
力の符号は異なる。そのため、転位が動こうとする向き
が正反対になるので、転位が動き難くなる。また超格子
の平均格子不整量を±0.7%以内としたので、超格子
の1層ごとに加わる圧縮応力が大きくなり過ぎることが
なくなる。そのため、欠陥の増殖を防ぐことができる。
【0092】クラッド層とガイド層との間またはそのク
ラッド層中に、II-VI 族化合物半導体で形成した少なく
とも一組以上で構成される歪み超格子からなる第1超格
子を設けたので、第1超格子によって、半導体基体とII
-VI 族化合物半導体層との界面で発生した面欠陥は阻止
しやすい線欠陥や転位に分解することができる。さらに
第1超格子と活性層との間に第2超格子を設けたので、
線欠陥や転位を第2超格子に沿って延ばすことができ
る。そのため、線欠陥や転位が第2超格子の上層に侵入
するのを阻止することができる。したがって、第2超格
子上のII-VI 族化合物半導体層は無欠陥な状態で形成さ
れることになるので、活性層の結晶性が向上する。その
ため、半導体レーザ装置の発光特性を高めることがで
き、寿命の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成断面図である。
【図2】別構造の光半導体装置の要部概略断面図であ
る。
【図3】低欠陥密度構造の概略構成断面図である。
【図4】量子井戸中の転位の概念図である。
【図5】歪み超格子の形成位置の説明図である。
【図6】二つの超格子を用いた構造の概略斜視断面図で
ある。
【図7】図6の要部拡大断面図である。
【図8】欠陥分解層と欠陥阻止層の作用の説明図であ
る。
【図9】光半導体装置の概略断面図である。
【図10】MBE成長装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 光半導体装置 2 光半導体装置 11 半導体基体 12 II-VI 族化合物半導体層 21 バッファー層 22 n形クラッド層 23 超格子 24 n形ガイド層 61 超格子 71 超格子 72 第1層 73 第2層 81 欠陥分解層 83 欠陥阻止層
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近年II−VI族化合物半導体は、発光
ダイオード,半導体レーザ発振器などの発光素子を構成
する材料として用いられている。これらは、(001)
面半導体基板上に非平衡状態の成長条件、例えば分子線
エピタキシー法(MBE)あるいは有機金属気相成長法
(MOCVD)でII−VI族半導体をエピタキシャル
成長させることによって形成する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】そして上記光半導体装置を構成する基体に
は、III−V族化合物半導体〔主にガリウムヒ素(G
aAs),その他としてガリウムリン(GaP),イン
ジウムリン(InP)等〕が広く用いられている。また
上記基体上にはにエピタキシャル成長層が形成される。
その際、基体とエピタキシャル成長層との界面には、双
晶や積層欠陥等の面状欠陥および線伏欠陥の転位等が発
生する。そこでこれら欠陥の発生を抑えるために、結晶
成長前の基板前処理の改良あるいはエピタキシャル結晶
成長初期の成長方法の改良などの試みがなされている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
半導体装置の発振寿命は、現在数秒程度しかなく、実用
レベルに達していない。その原因の一つには、光を放出
する活性層、ガイド層およびクラッド層の結晶性が十分
でないことがある。そのため、活性層の劣化が原因とな
って光発振しなくなることがある。通常、エピタキシャ
ル成長させたII−VI族化合物半導体層中には、TE
M観察などから、10〜10cm−2程度の欠陥が
存在することが知られている。また基体とエピタキシャ
ル成長層であるII−VI族化合物半導体層との界面に
は、面状欠陥である双晶あるいは積層欠陥あるいは線状
欠陥である転位が発生し易い。そして欠陥を含んだエピ
タキシャル成長層上にガイド層や活性層を形成すると、
欠陥を引き継いた状態で結晶成長するため、良質な結晶
が得られない。このような欠陥が活性層中に存在する
と、レーザ発振動作中に、結晶中の過剰なキャリアの再
結合プロセスにより、その欠陥が動いたり増殖したりす
る。そして結晶性が著しい速さで悪化し、光半導体装置
の発振特性が劣化させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】さらにII−VI族光半導体装置の活性層
にはZnCdSe単一量子井戸を用いている。この層は
ガリウムヒ素(GaAs)基板に対して格子不整があ
り、圧縮応力がこの活性層に加わる。この応力は活性層
に結晶欠陥が存在した時に、通電時の欠陥の増殖を促進
する要因となっている。このように、活性層中における
多数の欠陥の存在によって、またその欠陥の運動を促進
するような構造になっていることがあいまって、今まで
は短寿命の光半導体装置しか得られなかった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明は、結晶中に発生した欠陥の影響を
排除し、活性層およびその周辺層が結晶性に優れている
光半導体装置を提供することを目的とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】上記超格子は、格子定数が半導体基体より
も大きい第1層と小さい第2層とが少なくとも一組以上
設けられているものであることから、井戸層と障壁層に
加わる応力の符号が異なる。そのため、超格子内に転位
が存在した場合、この超格子の各層で、同一の転位が動
こうとする向きが正反対になる。このように、短い部分
ごとに反対向きの応力がかかっている状況では、結果的
に転位が動き難くなる。また超格子の平均格子不整量を
±0.7%以内としたことから、超格子の1層ごとに加
わる圧縮応力が大きくなり過ぎることによる欠陥の増殖
がなくなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】II−VI族化合物半導体層のうちのクラ
ッド層とガイド層との間またはそのクラッド層中に、I
I−VI族化合物半導体からなる一組以上の超格子で構
成されるもので歪み超格子からなる第1超格子が設けら
れていることから、III−V族化合物半導体の半導体
基体とII−VI族化合物半導体層との界面で発生した
面欠陥である積層欠陥はそれぞれ阻止しやすい線欠陥や
面欠陥に分解される。さらに第1超格子とII−VI族
化合物半導体層のうちの活性層との間に第2超格子を設
けたことから、第1超格子で分解されて得られた線欠陥
や転位は、第2超格子に沿って延びる。そのため、線欠
陥や転位は第2超格子の上層に侵入することが阻止され
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】図に示すように、(001)結晶面による
化合物半導体からなる半導体基体11の(001)結晶
面による主面上には、Zn,MgおよびCdのII族元
素のうちの少なくとも1種と、Se,SおよびTeのV
I族元素のうちの少なくとも1種とからなるII−VI
族化合物半導体からなるバッファー層21が形成されて
いる。このバッファー層21は、例えばMBE(分子線
エピタキシー)法あるいはMOCVD(有機金属気相成
長)法によるエピタキシャル成長によって形成される。
そしてバッファー層21上には、第1超格子としての欠
陥分解層81、II−VI族化合物半導体からなる中間
層82および第2超格子としての欠陥阻止層83が順に
積層されている。そしてそれらの上部には、極低欠陥密
度エピタキシャル成長層からなる素子動作層84が構成
されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長井 政春 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 伊藤 哲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 石橋 晃 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 森田 悦男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III-V 族化合物半導体からなる半導体基
    体上に形成した複数のII-VI 族化合物半導体層からなる
    光半導体装置において、 前記II-VI 族化合物半導体層のうちのクラッド層とガイ
    ド層との間、または該クラッド層中に、亜鉛,カドミウ
    ムおよびマグネシウムのうちの少なくとも1種類とセレ
    ン,硫黄およびテルルのうちの少なくとも1種類とから
    なるII-VI 族化合物半導体で形成した超格子が少なくと
    も一組以上設けられていることを特徴とする光半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光半導体装置において、 前記半導体基体と前記クラッド層との間にバッファー層
    が設けられていることを特徴とする光半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の光半導体
    装置において、 前記II-VI 族化合物半導体層のうちのガイド層と活性層
    との間または該ガイド層中に、亜鉛,カドミウムおよび
    マグネシウムのうちの少なくとも1種類とセレン,硫黄
    およびテルルのうちの少なくとも1種類とからなるII-V
    I 族化合物半導体で形成した超格子が少なくとも一組以
    上設けられていることを特徴とする光半導体装置。
  4. 【請求項4】 III-V 族化合物半導体からなる半導体基
    体上に形成した複数のII-VI 族化合物半導体層からなる
    光半導体装置において、 前記半導体基体と前記II-VI 族化合物半導体層との間に
    亜鉛セレンと亜鉛硫黄セレンとからなる超格子が少なく
    とも一組以上の設けられていることを特徴とする光半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のうちのいずれか1
    項に記載の光半導体装置において、 前記超格子は、前記半導体基体の格子定数よりも大きい
    格子定数を有する第1層と該半導体基体の格子定数より
    も小さい格子定数を有する第2層とで一組をなすもの
    が、少なくとも一組以上設けてなることを特徴とする光
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光半導体装置において、 前記超格子は、その平均格子不整量が±0.7%以内で
    あることを特徴とする光半導体装置。
  7. 【請求項7】 III-V 族化合物半導体からなる半導体基
    体上に形成した複数のII-VI 族化合物半導体層からなる
    光半導体装置において、 前記II-VI 族化合物半導体層のうちのクラッド層とガイ
    ド層との間または該クラッド層中に、亜鉛,カドミウム
    およびマグネシウムのうちの少なくとも1種類とセレ
    ン,硫黄およびテルルのうちの少なくとも1種類とから
    なるII-VI 族化合物半導体で形成した少なくとも一組以
    上の超格子からなる第1超格子を設け、 前記第1超格子と前記II-VI 族化合物半導体層のうちの
    活性層との間に第2超格子を設け、 少なくとも前記第1超格子は歪み超格子からなることを
    特徴とする光半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光半導体装置において、 前記第1超格子は、亜鉛セレン化合物半導体層と亜鉛硫
    黄セレン化合物半導体層とからなり、 前記第2超格子は、亜鉛マグネシウム硫黄セレン化合物
    半導体層と亜鉛硫黄セレン化合物半導体層とからなるこ
    とを特徴とする光半導体装置。
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