JPH08512265A - 乗物用座席の鎖錠機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この乗物用座席の調節および鎖錠機構は、取付手段（１１，１４）に枢動的に装着されて、座席用レール（１，４）の各壁（１２，２５）にそれぞれ設けられた窓穴（７）に作用する傾動可能な位置決め部材（３１）からなっている。なお、取付手段は突起部（１４）や溝部（１１）として第１レール（１）に一体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 乗物用座席の鎖錠機構 この発明は、典型的には自家用車の前部座席に適用される、乗物用座席の調節 および鎖錠機構に関するものである。 種々の座席の調節および鎖錠機構が、乗物において既に知られ、かつ使用され ている。しかしながら、既知の鎖錠機構は、高度の複雑さ（構成部材の多さ）と 数多くの異なる材料の使用、そして困難な製造および組立過程による巨大でかつ 高価な設備を必要とするものとして特徴づけられている。 したがって、この発明の目的は、上述の欠陥を解消することのできる、簡単な 、軽量の座席の調節および鎖錠機構を提供することである。 この目的およびその余の目的は、請求の範囲の請求項１〜７の記載により特定 される座席の調節および鎖錠機構を提供することによって達成される。 なお、この発明のその余の目的、特徴および特有の利益は、添付図面である図 １〜６に例示の好適な具体例についての詳細な説明から明らかになるであろう。 図１は、この発明を実施する乗物用座席の鎖錠機構の斜視図である。 図２は、この発明の座席の鎖錠機構の結合手段の概略側面図である。 図３は、図２の枢動的に装着された結合手段の固定原理を示す、部分拡大断面 図である。 図４は、鎖錠手段装着の代替手段の部分拡大断面図である。 図５は、乗物用座席の鎖錠機構の他の具体例の概略的斜視図である。 図６は、図５の座席の鎖錠機構の縦断面図である。 図面、特に第１図を参照するに、乗物用座席の調節および鎖錠機構は、慣例と して乗物の床（図には示されていない）に取り付けられた第１レールと、座席や 安全ベルトの取付具のための穴（取付手段）２２が設けられた、摺動可能に取り 付けられた第２レール２とからなっている。一体に同時押出しされた停止用フラ ンジ部２１は第２レールの長さ方向の所定の範囲において直角方向に延び、傾動 可能な位置決め部材３１に当接してこの第２レールの移動範囲を限定するもので ある。 位置決め部材の外形に対応する形状の多数の窓穴７が第１および第２レールの 隣接する壁１２および２５にそれぞれ設けられ、傾動可能な位置決め部材３１が 係合するように設計されている。傾動可能な位置決め部材３１は、第１レール１ の壁１２に一体に設けられた（押出成形された）突起部１４の周りを把持するよ うに装着される。 図２には、図１の第１レール１と第２レール２の間の結合原理がその端面から より詳細にかつ概略的に示されている。“鎖錠”および“解放”（点線によって 描かれている。）の状態で示される、傾動可能な位置決め部材３１は、第１レー ル１に取り付けられた、結合手段の一部である固定部３２の従来のケーブルガイ ド（制御）・スプリング３３によってその位置に保たれる。 特に有利な具体例においては、傾動可能な位置決め部材３１には、ガイドケー ブル５の収容部や取付部を提供する溝３５が押出成形される。 図３には、第１レール１に一体に設けられた突起部１４において位置決め部材 ３１を枢動および装着させるための取付方法が部分拡大断面図として示されてい る。 図４には、第１レール１に一体に設けられた溝部１１に位置決め部材３１を枢 動および装着させるための取付方法が示されている。 他の実施可能な座席の鎖錠機構の具体例が図５に示されている。第１および２ レール１，２は、スロットすなわち溝部１１に装着することによって第１レール １に枢動的に取り付けられている傾動可能な位置決め部材３１によって相互結合 されている。この場合、リーフスプリング４を図２のケーブルガイド・スプリン グの代わりに使用することができる。 このリーフスプリング装置４を縦断面においてより詳細に示すところの図６に 見られるように、位置決め部材３１は、スプリング４をその位置に保持する、同 時押出で形成された長さ方向の溝３５を有している。 この発明の実施可能な具体例の上述の説明から見られるように、この座席の鎖 錠機構は、各レール部材の特別および優れた設計により一体化された案内機能お よび取付手段のために、特別な、個々の停止用ブラケットなどの必要性を無くし た簡単化された構造を提供し、したがって、座席の鎖錠機構の多数の構成部材を 削減するものである。さらに、特に有利な座席の調節および鎖錠機構の具体例に おいては、全ての構成部材がアルミニウムまたはＡｌ合金の押出物として提供さ れる。この解決手段は、適用される押出技術に固有の可能性である、座席の鎖錠 機構の軽量化をもたらす、全ての細部を有するレールの一体設計を“テーラー（ ｔａｉｌｅｒ）”として提供する。 上述の説明は添付図面に示された座席の鎖錠機構の特殊な具体例に関して行わ れてきた。しかし、この発明が他の形状や具体例にも等しく適用できること、こ の発明の範囲から離れることなく特に説明され図示された鎖錠機構に対して種々 の変更や修正を施すことも意図されているものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年８月２日 【補正内容】 補正された請求の範囲 １，第１レール（１）と、この第１レール（１）に摺動可能に取り付けられた第 ２レール（２）と、そして各レール（１，２）を相互結合するための結合手段と からなり、この結合手段が、第１レールに沿って長さ方向に延びる取付手段（１ １）に枢動的に装着され、それらの長さ方向にわたって各レール（１，２）の隣 接する壁（１２，２５）に設けられた、それと対応する形状の窓穴（７）に対し て直角方向から作用する傾動可能な位置決め部材（３１）を有する 乗物用座席の 調節および鎖錠機構において、 取付手段（１１，１４）が第１レール（１）と一体の部分としてその第１レー ル（１）に沿ってその長さ方向に延びている ことを特徴とする乗物用座席の調節 および鎖錠機構。 ２．第２レール（２）には、第２レールとそれに取り付けられた乗物用座席の移 動範囲を限定する停止用フランジ（２１）が一体に設けられていることを特徴と する請求項１記載の機構。 ３．取付手段が第１レール（１）に一体に形成された溝部（１１）であることを 特徴とする請求項１記載の機構。 ４．取付手段が第１レール（１）に一体に形成された突起部（１４）であること を特徴とする請求項１記載の機構。 ５．位置決め部材３１には、ケーブル取付用の溝（３５）が一体に設けられてい ることを特徴とする請求項１記載の機構。 ６．位置決め部材（３１）には、リーフスプリング用のフランジと溝（３５）が 一体に設けられていることを特徴とする請求項１記載の機構。 ７．各レール（１，２）および傾動可能な位置決め部材（３１）が軽合金を押出 成形した形状で提供されることを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記 載の機構。 図２は、この発明の座席の鎖錠機構の結合手段の概略側面図である。 図３は、図２の枢動的に装着された結合手段の固定原理を示す、部分拡大断面 図である。 図４は、鎖錠手段装着の代替手段の部分拡大断面図である。 図５は、乗物用座席の鎖錠機構の他の具体例の概略的斜視図である。 図６は、図５の座席の鎖錠機構の縦断面図である。 図面、特に第１図を参照するに、乗物用座席の調節および鎖錠機構は、慣例と して乗物の床（図には示されていない）に取り付けられた第１レールと、座席や 安全ベルトの取付具のための穴（取付手段）２２が設けられた、摺動可能に取り 付けられた第２レール２とからなっている。一体に同時押出しされた停止用フラ ンジ部２１は第２レールの長さ方向の所定の範囲において直角方向に延び、傾動 可能な位置決め部材３１に当接してこの第２レールの移動範囲を限定するもので ある。 位置決め部材の外形に対応する形状の多数の窓穴７が第１および第２レールの 隣接する壁１２および２５にそれぞれ設けられ、傾動可能な位置決め部材３１が 係合するように設計されている。傾動可能な位置決め部材３１は、第１レール１ の壁１２に一体に設けられた（押出成形された）突起部１４の周りを把持するよ うに装着される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ)，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １，第１レール（１）と、この第１レール（１）に摺動可能に取り付けられた第 ２レール（２）と、そして各レール（１，２）を相互結合するための結合手段と からなる乗物用座席の調節および鎖錠機構において、 前記結合手段が、第１レールに沿って長さ方向に延びる取付手段（１１）に枢 動的に装着され、それらの長さ方向にわたって各レール（１，２）の隣接する壁 （１２，２５）に設けられた、それと対応する形状の窓穴（７）に対して直角方 向から作用する傾動可能な位置決め部材（３１）であり、取付手段（１１，１４ ）が第１レール（１）と一体の部分であることを特徴とする乗物用座席の鎖錠お よび調節機構。 ２．第２レール（２）には、第２レールとそれに取り付けられた乗物用座席の移 動範囲を限定する停止用フランジ（２１）が一体に設けられていることを特徴と する請求項１記載の機構。 ３．取付手段が第１レール（１）に一体に形成された溝部（１１）であることを 特徴とする請求項１記載の機構。 ４．取付手段が第１レール（１）に一体に形成された突起部（１４）であること を特徴とする請求項１記載の機構。 ５．位置決め部材３１には、ケーブル取付用の溝（３５）が一体に設けられてい ることを特徴とする請求項１記載の機構。 ６．位置決め部材（３１）には、リーフスプリング用のフランジと溝（３５）が 一体に設けられていることを特徴とする請求項１記載の機構。 ７．各レール（１，２）および傾動可能な位置決め部材（３１）が軽合金を押出 成形した形状で提供されることを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記 載の機構。