JPH08512224A - 使い捨て吸収衛生物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 当該使い捨て吸収衛生物品、特におむつ、は吸収パッド（４）を含み、これは液不透過性外部裏当てシート（２）と疎水性内部カバーシート（３）との間に配置されており、その疎水性内部カバーシート（３）は吸収パッド（４）上に拡がっている中央開口を有している。それは股域に対応した中央部を有する。第一組の弾性手段（１０）が裏当てシートとカバーシート（３）にその外部縁に沿って少なくとも股域で取り付けられかつ第二組の弾性手段（１６）がカバーシート（３）に中央開口の縦縁に沿って取り付けられている。更にそれは二つの疎水性フラップ（２８）の組を含み、各フラップ（２８）は疎水性であり随意には液不透過性である材料のストリップから構成され、そのストリップの二つの縦縁は、その一方を吸収パッドの外部縦縁の近くに、他方（２６）をカバーシート（３）の下方面上で第二組の弾性手段（１６）の近くに、取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨て吸収衛生物品 本発明は使い捨て吸収衛生物品、特に幼児用又は失禁成人用使い捨ておむつ、 に関し、この衛生物品は吸収パッドを含み、これは液不透過性の外部裏当てシー トの上に置かれている。更に詳細には、本発明は着用者の太もものレベルで非常 に良好な密着性を与えもって着用者の脚に沿っての尿又はふん便の漏出の危険の すべてを回避した改良衛生物品に関する。 かかる密着性を達成することについて多数の処方が既に提案されて来ている。 第１のものは物品を或る程度着用者の脚のまわりに保持すべく股部に弾性体を配 置することにある。この衛生物品は、縦方向に、股に対応する中央部と、二つの 端部とを含み、一端部は前で他端部は背であり、これらにより物品が配置されて 着用者の腰のまわりに取り付けられる帯域に前記二つの端部は対応する。問題の 弾性素子は少なくとも中央部において支持シートの二つの外部縁に沿って縦方向 に取り付けられる。 しかしながら、この第一の処方は、着用者の脚に及ぼされる保持力は必然的に 制限される点で不十分であり、追加的に折り重ねが生ぜしめられてこれが漏れを 生ぜしめていたということが判った。 既に提案された他の処方で、股部における弾性体に付加して提案された処方は ふん便の横断方向拡散に対するバリヤを形成するように工夫された縦フラップを 与えることである。このようなフラップは例えばＧＢ２１６１０５９号 明細書に述べられており、各フラップは液透過性保護シート上に折り重ねること により形成され、この保護シートは吸収パッド上に拡がっておりかつ液透過性裏 当てシートと同じ外形を有している。バリヤ効果は、特にフラップ形成折り重ね シート内に、衛生物品が着用者に位置せしめられたときにフラップを引き上げる ことを意図した、弾性素子をさしはさむことにより達成される。 ＵＳ４６６２８７７号明細書に述べられた他の処方は吸収パッドと不透過性裏 当てシートの頂部の上に、サンドイッチ構造を形成するような態様で裏当てシー トに取り付けられた疎水性カバーシートを配置することにある。このカバーシー トは股部に開口を有しかつ弾性素子を含み、弾性素子は前記開口の縦縁に沿って 取りつけられかつ物品が着用者に所定位置に配置されているときに前記縦縁を引 っ張り上げるように配置されている。そこで再び、バリヤ効果がある。このバリ ヤ効果は、縦フラップが含まれているのみならず或る程度の横断方向の保護（吸 収パッドの最外部にカバーシートが存在する故）があるかぎりにおいて、ＧＢ２ １６１０５９と比べて更に改善されている。 なお、その構造は特に好都合であるけれども、ＵＳ４６６２８７７号明細書に よる衛生物品はその出願人が期待したような完全な密着性を与えていない。実際 に、カバーシートの開口に開いている内側小袋にふん便がたとえ集中されていな くとも、着用者が着座位置にあるときにこれが液の移動をカバーシートおよび股 弾性体を越えて行わせるという事実が残るのである。 上述の欠点を克服する衛生物品を提案することが前記出願人の目的であった。 この物品は、ＵＳ４６６２８７７号明細書から従来より知られる通り、使い捨て 吸収衛生物品、特におむつ、であり、これは吸収パッドを含み、このパッドは液 不透過性外部裏当てシートと疎水性カバーシートとの間に置かれ、これら両シー トは同じ形状を有して縦方向に中央部と二つの端部とを規定しており、前記中央 部は股域に対応し、二つの端部の一方は前であり他方は背でありこれらにより物 品が配置されて着用者の腰のまわりに取り付けられる。裏当てシート並びにカバ ーシートは少なくともその周辺で互いに接合され、カバーシートは吸収パッド上 に拡がる中央開口を含み、更に、この衛生物品は物品の縦軸線に関して対称に配 置された弾性手段の組を含み、その第一組は股組と呼び少なくとも中央部で裏当 てシートとカバーシートとにそれらの二つの縁により取り付けられ、第二組はカ バーシートに中央開口の縦縁に沿って取り付けられている。 特徴的な態様では、本発明による衛生物品は二つの疎水性フラップの組を含み 、これらは物品の縦軸線に関して対称であり、各フラップは液不透過性の疎水性 材料のストリップから構成され、必要ならば、前記ストリップの二つの縦縁は、 その一つを少なくとも股域において吸収パッドの外部縦縁近くに、他の一つをカ バーシートの下方面上に第二組の弾性手段の近くに、取り付けられる。かくして 二重バリヤ効果が得られ、この効果は第二組の弾性手段を介してのみ履行される 。実際に、この組は中央開口と第一組の 弾性手段との間に位置するカバーシートの二つの側方ストラップ（strap）のみ ならず二つの疎水性フラップ（flap）をも引き上げ可能になす。かくして、ＵＳ ４６６２８７７号明細書における如く、カバーシートの開口中に開いた内側小袋 が得られ、この小袋は二つの疎水性フラップにより内側を、カバーシートの二つ の側方ストラップにより外側を境界づけられている。前記出願人により求められ た改善気密性を可能にするこの二重バリヤが存在する。 吸収パッドは概ね液透過性保護シートで覆われている。好ましくは、本発明に よれば、前記保護シートはパッドの幅よりも大きな幅を有して、液透過性である 一中央ストリップと、液に対して透過性でなくまた疎水性でありもしもふさわし いならば液不透過性である二つの側方ストリップとを規定している。更に、前記 中央ストリップは吸収パッドの二つの縦外部縁に近くに縦に取り付けられ、かく して前記の二つの側方ストリップは本発明の特徴の二つの疎水性フラップの組を 構成する。この特別な処方が本発明による物品の製造を単純化させる。二つの縦 フラップを生ぜしめることが何らの付加的な成分を要求しないということを本発 明は見いだしたのである。 好ましくは、保護シートの各側方ストリップは縦の折り重ねを含み、これに対 応する折り重ね線は少なくとも股域において吸収パッドにそってその外部に不透 過性裏当てシート上に縦に取り付けられており、縦の折り重ねの二つの側辺は保 護シートが吸収パッドに取り付けられている線の長さ全体にわたってかつそのレ ベルで互いに取り付けられ ている。 この特殊な態様の目的は衛生物品の気密性を改善することであり、従って不透 過性裏当てシートに沿った吸収パッドのレベルで生じうる尿の漏れの危険性のす べてを除去することである。これは二重の厚みを有する縁折り重ねのために得ら れる。前記の折り重ねは吸収パッドから来る液の可能性のある移動に対して二重 のバリヤを形成する。 有利には、第三組の弾性手段がカバーシートに縦にフラップが前記カバーシー トに取り付けられている線と第一組の弾性手段との間に取り付けられている。こ の第三組の弾性手段を用いるということが、吸収パッドに沿って、側方に、吸収 リザーバを構成できる二つのトンネルの形成に寄与する。疎水性フラップが気体 透過性材料である場合には、衛生物品の外側と内側との間のガス交換を許容する 通気トンネルを構成し、もって、内側小袋に存在する湿気の徐々に寄与する。 本発明は、添付の図面に示されたカバーシートとフラップ形成保護シートとを 有したおむつを例に以下に説明する記述により、一層容易に理解されよう。 添付の図において、 図１は伸張された状態のおむつの平面図を示す。 図２は図１の線II−IIに沿った断面図（半分）を示す。 図３は非伸張状態で図２のおむつを示す。 図４は本発明の別の具体例を、図２と同様に示す図である。 図５は本発明の更に別の具体例を、図２と同様に示す図 である。 図１に示されたおむつ１は、ＵＳ４６６２８７７号明細書から知られる態様で 、液に対して不透過性である例えばポリエチレンフィルムの如き外部裏当てシー ト２と、液に対して透過性である例では疎水性不織布のシートの如き内部カバー シート３と、前記二つのシート２および３の間に配置された吸収パッド４とから なる。 外部裏当てシート２と内部カバーシート３は同じ寸法並びに同じ一般的形状を 有し、実質的に矩形であり二つの対向した直線状横断縁５と二つの対向した縦縁 とを有し、各縦縁は減少幅の股ゾーン７を規定する凹部６と前部８並びに背部９ とを有し、前部並びに背部はおむつ１が所定位置に置かれて接着性帯片２０によ り着用者の腰のまわりに固定されるゾーンに対応する。 吸収パッド４は例えばセルロース毛羽パルプ（任意には高吸収性ポリマーを含 む）からなる。図示の例においては、吸収パッドは砂時計の形状をしていて、裏 当てシート２並びに内部カバーシート３の形状に類似している。更に、吸収パッ ドは裏当てシート２に、おむつ１の対称軸線XXに関して対称に、接合されている 。 更におむつ１は股域において弾性物１０を含む。この弾性物は裏当てシート２ と保護シート３との間で股ゾーン７内のおむつ１の各外部縁に沿って縦方向に取 り付けられている。内部カバーシート３には中央開口１１、二つの直線状縦縁１ ２、および二つの半円状縁１３が設けられている。前記中央開口１１は軸線XXに 関して対称におむつの縦方 向に吸収パッド４全体に股ゾーン７よりも大きい長さＬにわたって延びている。 二つの縦縁１２の間の中央開口１１の幅は例えば股ゾーン７の吸収パッド４の幅 の約半分である。 図２および図３を調べると明白に判る如く、内部カバーシート３は中央開口１ １の各側に二組の縦折り重ね部１４，１５を含んでおり、これらはＺ字形であり 軸線XXに関して対称であり、縦折り重ね部には、例えば接着により弾性素子１６ ，１７が取り付けられている。前記弾性素子１６，１７は伸張状態で取り付けら れ前記カバーシート３のそれぞれの折り重ね部１４，１５と共にその中で長さ全 体にわたって固くされている。しかしながら、弾性素子１６，１７をＺ字形折り 重ね部の内部カバーシート３に取り付ける方法は制限されない。他の何らかの取 り付け方法が使用でき、明確には、Ｓ字形折り重ね部に、あるいは折り重ね部な しに直接取り付けてもよい。 折り重ね部１４および１５のそれぞれの配置は次の通りである。第１折り重ね 部１４とこれに対応する弾性素子１６は中央開口１１の縦縁１２の直ぐ近くに置 かれる。第２折り重ね部１５とこれに対応する弾性素子１７は第１折り重ね部１ ４からそしてその弾性素子１６から所定距離ｄの所に置かれる。図示された例で は、第１折り重ね部１４からおよびその弾性素子１６からの前記距離ｄ、図示さ れた例では、前記距離ｄは弾性股素子１０と第二弾性素子１７とを分ける距離に 実質的に等しい。 更に、第１弾性素子１６が伸張された状態で第１折り重 ね部１４に取り付けられる時の第１弾性素子１６の伸びより約２０％多くなって いる伸張の状態で、第２弾性素子１７は折り重ね部１５内に取り付けられる。比 較して、弾性股素子１０は、伸張状態の時、第２弾性素子１７の伸張よりも自ず と大きい伸張を有している。 本発明によるおむつ１は、更に、保護シート１８を含み、これは例えば矩形の 不織布からなる。 前記保護シート１８は内部カバーシート３と吸収パッド４との間に配置されて いる；より詳しくは、それは吸収パッドを覆い、吸収パッド４に保護シート１８ は縦取り付け線に沿って取り付けられ、その中の少なくとも一本の取り付け線１ ９は吸収パッド４の頂部にその外部縁２１に沿って位置せしめられている。保護 シート１８は吸収パッドの幅よりもあきらかに大きな幅を有している。更に、吸 収パッド４にきちんと位置せしめられている前記保護シート１８の中央ストリッ プ２２は親水性であるが、取り付け線１９の各側にある前記中央ストリップ２２ を越えて拡がっている二つの側方ストリップ２３は疎水性である。この疎水特性 かつ液に対する不透過性は保護シート１８を例えば前処理することにより得られ る。側方ストリップ２３の各々は少なくとも股域７において裏当てシート２へ吸 収パッド４に沿ってその外側で取り付けられている縦折り重ね線２４に沿って折 り重ねられている。更に側方ストリップ２３の二側辺２３ａ並びに２３ｂは吸収 パッド４に保護シート１８の取り付け線１９の長さ全体にわたって延びかつ同じ レベルである取り付け線２５に沿って共に取り付けられて いる。 最後に、側方ストリップ２３の縦縁２６の各々は第１弾性素子１６に近いカバ ーシート３の下方面に取り付けられている。 保護シート１８は裏当てシート２並びに内部カバーシート３と同じ長さを有す る。保護シート１８の横断縁は、明確には接着により、裏当てシート２並びにカ バーシート３の対応する縁へ組みつけられる。 今述べた好ましい具体例は本発明によりもたらされる利点のすべてを発揮する 。縦フラップ（取り付け線２５からカバーシート３の下方面に取り付けられた縦 縁２６へ延びている側方ストリップ２３の部分２８により構成されている）の存 在が吸収パッド４上の置かれたぴんとはった小袋の生成を可能にする。前記小袋 はカバーシート３と共に尿並びにふん便の漏れに対する連続した二重バリヤを形 成する。 内部カバーシート３の第３組の弾性素子１７の存在は縦トンネル２７の形成を 許容し、トンネルは吸収パッド４の縦縁に沿って設けられて縦フラップが不十分 である場合に尿に対する側方吸収リザーバを構成する。これらの同じトンネルは ガス交換を許容する通気トンネルをも構成し、もって疎水性のフラップを構成す る材料がガスに対して透過性であるならば内側の小袋に充満する湿気の相対的減 少を許容する。 側方ストリップ２３への折り重ねを構成する縦フラップの具体例では吸収パッ ド４と着用者の皮膚との間に疎水性 材料の層が三つ続いて存在するから吸収パッド４のレベルでの気密性に追加的素 子を与える。 第３組の弾性素子１７が第２組の弾性素子１６よりも多く伸張されているとい う事実の故に、ぴんと張った小袋のより大きな拡張はおむつ１の横断方向におい て得られるように回復力が内部カバー３に及ぼされるということにも注目すべき である。このような拡張はおむつを着用者に置くのを容易にする。 図４は本発明の他の具体例を示す。この具体例は今まで述べて来たものとは異 なり、保護シート１３の各側方ストリップ２３はＺ字形状を有する二重縦折り重 ねを含み、少なくとも股域７で吸収パッド４の各縦縁に沿って配置されている。 これらのＺ字形折り重ね部は一組のフラップ２８を構成する。Ｚ字形折り重ね部 の各々の下方折り重ね線２４は取り付け線１９に沿った吸収パッド４の対応する 縦縁に取り付けられており、各折り重ね部の二つの側部は取り付け線の長さ全体 にわたってそのレベルで共に取り付けられている。更に、Ｚ字形折り重ね部の各 々の上方折り重ね線２６は弾性素子１６近くの内部カバーシート３に取り付けら れている。 追加するに、この具体例においては、保護シート１８は下方の折り重ね線２４ の各々を越えて外部裏当てシート２（これに保護シート１８がそれらの共通の周 辺に沿って取り付けられている）を覆うように延びている。また、カバーシート ３は、少なくとも部分的に、下方折り重ね線２４の各々を越えて保護シート１８ を覆いそしてその共通の周 辺に沿って保護シート１８に取り付けられている。 かくして、股域での裏当てシート２の幅に等しい減少した幅を有する内部カバ ーシート３を用いることができ、材料の節約となる。 かくして、二重厚みの疎水性フラップ２８が得られ、横断方向の尿漏れを阻止 するに特に有効であるバリヤを構成する。 保護シート１８は吸収パッド４を覆う親水性中央ストリップ２２を有する不織 布材料から作られフラップ２８を形成する疎水性側部ストリップを処理されてい る。 更に他の具体例が図５に示されていて、保護シート１８は外部裏当てシート２ と実質的に同じ矩形の一般形状をしかつ同じ寸法である。かくして、保護シート １８は外部裏当てシート２と内部カバーシート３との間に延びてこれらのシート へその周辺で、例えば股弾性素子１０のレベルで取り付けられている。 保護シート１８は不織布材料から作ることができよう。これらの材料は親水性 であったり、疎水性であったり、又は吸収パッド４を覆う中央ストリップで親水 性かつ隣接側方ストリップで疎水性であってもよい。 疎水性フラップ２８は、実質的に矩形をし、例えば不織布材料、液に対して不 透過性であるための薄い熱可塑性フィルムや熱可塑性組成物で被覆された不織布 材料からなる別々のストリップにより形成される。ストリップの縦縁２４，２６ はそれぞれ、一方では縁２４について、接着域２５を通じて吸収パッド４の縦縁 に沿って保護シート１８へ 、他方では縁２６について、弾性素子１６近くのカバーシート３へ取り付けられ る。 非制限的例として上述した具体例に本発明は限定されない。特に、カバーシー ト３は側方ストリップ２３へ、例えば二つの側辺２３ａと２３ｂとの間の取り付 け線２５の全長に沿ってかつ同じレベルに配置されうる取り付け線に沿って、取 り付けることさえできよう。カバーシート３上には、前記取り付け線が、第一組 の弾性素子１０と第三組の弾性素子７との間で軸線XXに関して対称に位置せしめ られよう。吸収パッド４の各側に、二つの重なった側方トンネル（この断面は実 質的に三角形であり、カバーシート３と側方ストリップ３との間の取り付け線を 共通の頂点として有する）が存在しよう。 また、カバーシート３と裏当てシート２との重なり域、および第一組の弾性素 子１０をも、取り付け線へ実質的に近づけることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．使い捨て吸収衛生物品、特におむつ、であって、液不透過性である外部裏 当てシート（２）と疎水性内部カバーシート（３）との間に配置された吸収パッ ド（４）、および、同一形状でありかつ縦方向において股域（７）に対応する中 央部と二つの端部とを規定している二つのシート（２，３）を具備し、前記端部 の一方は前部（８）にありかつ他方は背部（９）にあり、これらは前記物品が位 置せしめられて着用者の腰のまわりに取り付けられる帯域に対応し、前記裏当て シート（２）とカバーシート（３）とは少なくともその周辺に沿って互いに接合 されておりかつカバーシート（３）は吸収パッド（４）上に拡がった中央開口（ １１）を含み、前記衛生物品はその縦軸線XXに関して対称に配置された複数組の 弾性手段を具備し、股組みと呼ぶ第一組（１０）は裏当てシート（２）とカバー シート（３）とに少なくとも股域（７）の外部縁に沿って取り付けられ、かつ第 二組（１６）はカバーシート（３）に中央開口（１１）の縦縁に沿って取り付け られている使い捨て吸収衛生物品、特におむつ、において、二組の疎水性フラッ プ（２８）を具備し、これらは縦軸線XXに関して対称であり、各フラップ（２８ ）は疎水性の材料、随意には液不透過性である材料、のストリップから構成され 、その二つの縦縁は、その一方が少なくとも股域（７）の吸収パッド（４）の外 部縦縁近くに、他方（２６）はカバーシート（３）の下面に第二組の弾性手段（ １６）の近くで、取り付けられていることを特徴とする 使い捨て吸収衛生物品、特におむつ。 ２．吸収パッドは液透過性保護シート（１８）により覆われており、前記保護 シート（１８）は液透過性中央ストリップ（２２）並びに疎水性であり随意に液 不透過性である二つの側方ストリップ（２３）を規定するように吸収パッド（４ ）の幅よりも大きな幅を有し、前記中央ストリップ（２２）は吸収パッド（４） の二つの縦外部縁の近くに縦に取り付けられており、二つの側方ストリップ（２ ３）が疎水性フラップの組を構成していることを特徴とする請求項１の衛生物品 。 ３．保護シート（１８）の側方ストリップ（２３）の各々は縦の折り重ね部を 含み、これに対応する折り重ね線（２４）は少なくとも股域（７）において吸収 パッド（４）に沿ってかつその外部で不透過性裏当てシート（２）上に縦に取り 付けられており、縦折り重ねの二つの側部（２３ａ，２３ｂ）は互いに保護シー ト（１８）の取り付け線（１９）のレベルでかつその長さ全体にわたって吸収パ ッド（４）上に取り付けられていることを特徴とする請求項２の衛生物品。 ４．保護シート（１８）の各側部ストリップ（２３）はＺ字形を有した二重縦 折り重ねを含み、その下方折り重ね線（２４）は少なくとも股域において、取り 付け線（１９）に沿って吸収パッド（４）の対応する縦縁に取り付けられ、各フ ラップの二つの側部は取り付け線のレベルでかつその長さ全体にわたって互いに 取り付けられている請求項２の衛生物品。 ５．第三組の弾性手段（１７）がフラップ（２８）の前記カバーシート（３） への取り付け線と第一組の弾性手段（１０）との間で内部カバーシート（３）へ 縦に取り付けられていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一の衛生物 品。 ６．第三組の弾性手段（１７）は第一組と第二組の弾性手段（１０と１６）の 間で実質的に等しい距離にあることを特徴とする請求項５の衛生物品。 ７．第三組の弾性手段（１７）の伸張力は第二組の弾性手段のそれよりも大き いことを特徴とする請求項５又は６の衛生物品。 ８．第二組（１６）および随意には第三組（１７）の弾性手段は接着により、 カバーシート（３）に形成された、特にＺ字形に形成された、縦折り重ね（１４ ，１５）に各一つ取り付けられていることを特徴とする請求項５，６又は７のい ずれか一の物品。