JPH08511882A - コンタクトレンズ洗浄のための酵素組成物および方法 - Google Patents

コンタクトレンズ洗浄のための酵素組成物および方法

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Abstract

(57)【要約】 コンタクトレンズの洗浄に有用な酵素組成物、および該酵素組成物を使用する方法を開示する。一態様においては、本発明の組成物は、液体媒体に放出すると、液体媒体中に存在するコンタクトレンズから汚れを除去するのに有効な量の酵素成分;および液体媒体に放出すると、液体媒体中に存在する前記酵素成分を不活性化するのに有効な量の活性調節成分を含有する。本発明の組成物は、好ましくは、酵素成分を液体媒体に放出後、活性調節成分を液体媒体に放出するように設計する。酵素成分の放出と、活性調節成分の放出との間の時間は、酵素成分を液体媒体に放出する前またはそれと同時に液体媒体に入れたコンタクトレンズから、酵素成分が汚れを有効に除去するのに充分な時間である。

Description

【発明の詳細な説明】 コンタクトレンズ洗浄のための酵素組成物および方法 発明の背景 本発明は、コンタクトレンズを洗浄するための酵素含有組成物および該酵素含 有組成物の使用方法に関する。本発明はとりわけ、そのような酵素含有組成物、 および酵素含有組成物を使用するコンタクトレンズ洗浄方法であって、コンタク トレンズを有効に酵素洗浄した後に酵素の不活性化を提供するものに関する。 コンタクトレンズ産業の成長に伴い、コンタクトレンズケア系の数が非常に増 加している。レンズケア産業の一目的は、レンズケア系を単純化することにあっ たが、有効で質の高いケアを提供し、処理したコンタクトレンズの装用を安全で 快適なものとすることも目的となっている。 コンタクトレンズの正常な装用の間に、汚れ、例えば涙液フィルム、およびタ ンパク質系、油性、皮脂などの有機物が、レンズ表面に沈積および蓄積する傾向 がある。コンタクトレンズの日常的ケアの一部として、コンタクトレンズの洗浄 によって、前記のような汚れを除去しなければならない。この汚れを除去しなけ れば、レンズ装用が快適でなくなり得、眼を害することもあり得る。 コンタクトレンズから汚れを除去するための一方法においては、汚れの付いた レンズを酵素の作用に付す。例えば、カラゲオジアン(Karageozian)の米国特許 第3910296号には、コンタクトレンズの洗浄にプロテアーゼを使用するこ とが開示されている。 オガタ(Ogata)の米国特許第4285738号には、尿素および/またはグア ニジンの酸塩、還元剤、およびタンパク質分解酵素を含有する組成物を用い、更 に加熱を行うか、または行わずに、コンタクトレンズを洗浄する方法が開示され ている。開示されたタンパク質分解酵素は、パパイン、トリプシン、α−キモト リプシン、ストレプトミセス・グリセウス(S.griseus)由来のプロナーゼp、お よびバシラス・サチリス(B.subtilis)由来のプロテイナーゼを包含する。 アンダーソン(Anderson)の米国特許第4521254号には、エンドペプチダ ーゼ、例えばブロメラインおよびカルボキシペプチダーゼ酵素を用いる、コン タクトレンズを洗浄するための方法および組成物が開示されている。 シェーファー(Schaefer)の米国特許第4609493号には、タンパク質分解 酵素、アニオン性界面活性剤、カルシウムキレート剤および尿素を含有するコン タクトレンズ洗浄組成物が開示されている。カルシウムキレート剤は、主なレン ズ洗浄成分であり、酵素活性を顕著に低下しないと記載されている。好ましい酵 素は、パンクレアチンおよびパパインである。 オグンビー(Ogunbiyi)の米国特許第4614549号には、コンタクトレンズ を洗浄および加熱消毒し、使用した酵素を、60〜100℃の高温に加熱した水 溶液中でタンパク質分解酵素を使用することによって不活性化する方法が開示さ れている。 オグンビーの米国特許第4614549号には、活性剤無しに微生物由来のタ ンパク質分解酵素を使用し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)塩のようなキ レート剤も使用して、溶液中の金属イオン(例えばカルシウム;結合しなければ 、レンズのタンパク質と反応し、レンズ表面に蓄積し得る)を結合することが開 示されている。 オグンビーの米国特許第4690773号には、バシラス、ストレプトミセス またはアスペルギルス属の微生物から誘導したプロテアーゼを含有する水溶液か ら成る、活性剤不含有酵素溶液を用いて、コンタクトレンズを洗浄する方法が開 示されている。開示された微生物プロテアーゼは、活性剤または安定剤を必要と せず、キレート剤存在化にも阻害されない。該特許には、キレート剤によって阻 害される酵素は通例、コンタクトレンズ用に使用するには不充分であると記載さ れている。また、該特許には、プロテアーゼはpH5〜8.5で活性でなければ ならないとも記載されている。 ハス(Huth)らの米国再発行特許第32672号には、消毒量の過酸化物および 過酸化物活性酵素を用いて、コンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に行う方 法が開示されている。中性、酸性またはアルカリ性酵素、および金属プロテアー ゼを使用し得る。 モーリー−マッキー(Mowrey−McKee)の米国特許第5096607号には、 重合した第四級アンモニウム塩またはビグアニド、タンパク質分解酵素、および 水性系(浸透圧は、抗菌剤の活性を実質的に損なわないレベルに調節されている) を用いて、コンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に行う方法が開示されてい る。該特許によると、更なる成分、例えばキレート剤および/または金属イオン 封鎖剤を酵素に加えるか、または組み合わせてよく、それにより酵素活性を実質 的に低下しない。 上記特許のいずれにも、熱を加えることなくイオン性調節剤によって洗浄酵素 を不活性化する方法または組成物は、開示されていない。 現在用いられている酵素洗浄系に関する重要な関心事は、洗浄したレンズを眼 に装用する前に、レンズから酵素を除去する必要があるということである。洗浄 酵素で汚染されたレンズを眼に入れると、眼を害する可能性がある。この起こり 得る問題を防止するために、現在は、洗浄したコンタクトレンズを眼に装用する 前に、濯ぎによって洗浄酵素を除去している。しかし、使用者はこの濯ぎを不要 と見なして、活性酵素を眼に入れることになりかねず、コンプライアンスに不都 合であり得る。更に、場合によっては、コンタクトレンズに結合した活性酵素が コンタクトレンズから眼に脱着または溶離し得るので、コンタクトレンズから洗 浄酵素を濯ぎ落としても、不快感、刺激および眼に対する有害効果を解消するに は不充分であり得る。 現在用いられている酵素洗浄系に関するもう一つの関心事は、コンタクトレン ズに残留している緩く付着した汚れを除去するために、レンズをしばしば、親指 と人差指との間、または掌の上で擦るということである。レンズを擦っていると 、しばしばレンズが破れ、レンズの損失となる。レンズに残留する汚れの量は、 酵素組成物の洗浄力に相関し、すなわち、使用する酵素の濃度に相関する。一方 、現在の酵素組成物は、眼に入っても、起こり得る眼表面損傷を回避しようとす れば、より低い酵素濃度で使用しなければならない。レンズを擦らなくても有効 に洗浄することのできる系を提供することが望まれる。 発明の概要 新規コンタクトレンズ処理系を見出した。本発明の系は、レンズを擦ることお よび活性洗浄酵素を眼に入れることの危険性を軽減または解消しながらコンタク トレンズを洗浄するための、酵素(好ましくは速度および/または効果のより高 い酵素)および酵素含有製剤の使用を伴う。更に、本発明の系では、洗浄したコ ンタクトレンズを眼に装用する前に擦ることおよび/または濯ぐことが必要でな い。換言すると、一態様においては、酵素洗浄を行った酵素含有液体媒体から取 り出したままの洗浄済コンタクトレンズは、レンズを破損するか、または有害量 の活性洗浄酵素を眼に入れるという危険性を伴わずに、安全かつ快適に装用する のに適当である。本発明は、種々のコンタクトレンズ洗浄酵素の活性レベルを調 節する活性調節成分を利用する。すなわち、酵素に作用する活性調節成分を調節 することによって、コンタクトレンズの有効な酵素洗浄を達成することができ、 その後は、酵素を有効に不活性化して、例えば眼内の環境中で不活性、好ましく は実質的に無害とすることができる。本発明の系は、調製が比較的容易で、しば しば従来の市販成分を含有し、使用が非常に簡単なので、使用者のコンプライア ンスが良好となる。更に、本発明の系は、例えばコンタクトレンズを酵素洗浄す る間に消毒するのに有効な成分をも含有し得る。そのようなコンタクトレンズの 洗浄および消毒のための「一工程」系は、有効であるばかりでなく、非常に便利 で使用が容易なので、使用者のコンプライアンスも更に向上する。 本発明は広義の一態様において、酵素成分および活性調節成分を含有する、コ ンタクトレンズ洗浄に有用な組成物を提供する。酵素成分は、液体媒体に放出さ れると、該液体媒体中のコンタクトレンズから汚れを除去するのに有効な量で存 在する。活性調節成分、好ましくはイオン性および/または無機活性調節成分、 および/または金属キレート化活性調節成分は、液体媒体中に放出されると、該 液体媒体中の酵素成分を不活性化するのに有効な量で存在する。一態様において は、そのような組成物は、酵素成分を液体媒体に放出してから、ある時間の経過 後に活性調節成分を液体媒体に放出するように設計し得、そのようにすることが 好ましい。ある時間、とは、酵素成分を液体媒体に放出する前、またはそれと同 時に液体媒体に入れたコンタクトレンズから、酵素成分が汚れを有効に除去する (好ましくは、少なくとも1種の汚れを充分除去する)のに充分な時間である。 あ るいは、酵素成分と、活性調節成分とを、ほぼ同時に液体媒体に放出し得る。こ の態様においては、活性調節成分と酵素成分との間の相互作用/反応が、酵素成 分がコンタクトレンズから汚れを除去する間に起こり得るが、その速度は充分小 さく、酵素成分の不活性化の前またはそれと同時に、充分なレンズ洗浄、汚れ除 去が行われる。 本明細書中に説明する組成物を用いると、活性調節成分が酵素成分を不活性化 した後、洗浄済コンタクトレンズを液体媒体から取り出し、擦りおよび/または 濯ぎを行うか、または行わずに、安全に眼に装用することができる。本発明によ ると、コンタクトレンズの洗浄に従来用いられたよりも高活性および/または多 量の酵素成分を、充分かつ安全に使用することができ、それ故、コンタクトレン ズを擦るという別工程が不要となる。従来の酵素成分使用量の少なくとも約20 0%、または少なくとも約400%またはそれ以上(酵素活性として)に相当す る量の酵素成分を使用し得る。 本発明のコンタクトレンズ洗浄方法においては、本明細書中に説明する組成物 を使用し得る。例えば、一態様においては、本発明の方法は、コンタクトレンズ を液体媒体に入れ、前記組成物を液体媒体に入れる工程を含んで成る。組成物を 液体媒体に入れるのと実質的に同時に、コンタクトレンズを液体媒体に入れるこ とが好ましい。本発明の方法を行うと、コンタクトレンズは有効に洗浄され、液 体媒体から取り出して、そのまま安全かつ快適に装用し得る。 非常に有用な一態様においては、液体媒体は、該液体媒体中のコンタクトレン ズを消毒するのに有効な量の消毒成分を含有する。この態様においては、コンタ クトレンズの洗浄および消毒の両方を行う。そのような「一工程」洗浄および消 毒系は、コンタクトレンズ装用者にとって有効および簡便である。 発明の詳細な説明 本発明は、従来のハード、ソフト、硬質ガス透過性、およびシリコーンレンズ のような、いずれのコンタクトレンズにも適用し得る。本発明は、ソフトレンズ 、例えば、ヒドロキシエチルメタクリレート、ビニルピロリドン、グリセリルメ タクリレート、メタクリル酸または酸エステルのようなモノマーから製造するヒ ド ロゲルレンズと通例称されるレンズに適用することが好ましい。ヒドロゲルレン ズは通例、多量(例えば約38〜80重量%またはそれ以上)の水を吸収している 。 本発明においては、コンタクトレンズから汚れを除去するのに有効な量の酵素 成分を使用する。正常な使用中にコンタクトレンズに蓄積する汚れの種類には、 タンパク質含有汚れ、ムチン含有汚れ、脂質含有汚れ、および炭水化物含有汚れ がある。1種またはそれ以上の種類の汚れが、1個のコンタクトレンズ上に存在 し得る。 酵素成分の使用量は、例えば、酵素の種類、酵素の活性、酵素の純度、レンズ に沈積した汚れの量と種類、所望の浸漬時間、消毒剤を使用する場合は、その種 類と濃度、レンズの種類、および他のよく知られた因子を包含する複数の因子に 応じて変化し得る。 液体媒体は、1〜10ml中、レンズ1枚の処理につき、約0.0001〜0. 5アンソン(Anson)単位、好ましくは0.0010〜0.05アンソン単位、よ り好ましくは0.0020〜0.020アンソン単位の活性を示すのに充分な酵 素を含有することが好ましい。液体媒体の単位体積当たりの正確な酵素重量は、 例えば、酵素の純度によって変化し、最終的にはロット毎に決定する必要があり 得る。 活性調節成分は、酵素成分を含有する液体媒体に放出されると、該酵素成分を 不活性化するのに有効な量で存在する。活性調節成分は当然、使用する特定の酵 素成分を不活性化するように選択すべきである。ある活性調節成分は、1種また はそれ以上の特定の酵素には有効であるが、他の酵素には有効でない、というこ とがあり得る。従って、適当な酵素成分/活性調節成分組み合わせを選択するこ とが重要である。更に、活性調節成分は、処理するレンズ、または処理後のコン タクトレンズの装用者の眼に対して、実質的に悪影響を及ぼさないように選択す べきである。 酵素成分/活性調節成分組み合わせの種々の例について、以下詳細に説明する 。しかし、本発明の範囲は、コンタクトレンズの洗浄中および/または洗浄後に 、コンタクトレンズの入った液体媒体中で、コンタクトレンズ洗浄酵素成分の不 活 性化を提供するということにある。それにより、洗浄済コンタクトレンズは、不 活性化した酵素を含有する液体媒体から取り出し、そのままコンタクトレンズ装 用者の眼に、安全かつ快適に装用することができる。レンズを擦って破損するか 、活性酵素成分の存在によって眼表面を損傷するという恐れは、殆ど、または全 く無い。本発明の範囲は、眼に存在する活性調節成分によって不活性化され得る 酵素成分をも包含する。例えば、約6より小さいpHでしか活性でない酸活性プ ロテアーゼを、消毒剤と共に弱酸緩衝溶液中で使用して、コンタクトレンズの洗 浄および消毒を同時に行うことができる。このような洗浄および消毒の後、酸活 性プロテアーゼをレンズから濯ぎ落とすことなく、レンズをそのまま眼に装用し 得る。この態様においては、眼に自然に存在するpH緩衝物質が、pHを短時間で 約6よりも高めて酸性を弱めることによって、酸活性プロテアーゼを不活性化す る。 一態様においては、活性調節成分が、酵素成分を不活性化するのに有効な量の イオン性および/または無機成分、および/または金属キレート化成分から成る ように、酵素成分/活性調節成分組み合わせを選択する。 一態様において、酵素成分/イオン性および/または無機活性調節成分(II ARC)組み合わせを選択し、この場合の酵素成分は酸活性酵素から成り、II ARC(好ましくはヒドロキシルイオンを含む)は、酸活性酵素を含有する液体媒 体の酸度を変化(例えば低下)して、酸活性酵素を実質的に不活性化するレベルと するのに有効である。この酸度の「不活性」レベルは、好ましくはpH約6.0 〜8.5で、これは人間の生理的pH範囲にほぼ相当する。従って、酸活性酵素 成分を不活性化した後、生理学的に許容し得るpHとなった液体媒体から洗浄済 コンタクトレンズを取り出し、そのまま安全かつ快適に眼に装用することができ る。また、液体が弱酸緩衝されている場合、酸活性酵素成分の残留している液体 媒体を含んだ洗浄済コンタクトレンズも、そのまま眼に装用し得る。この場合は 、眼に自然に存在するpH緩衝物質が、pHを約6.0を越えるレベルに短時間で 再調節し、それにより酸活性酵素を実質的に不活性化する。 種々の酸活性酵素を使用し得る。そのような酵素成分は、好ましくはpH約2 〜5、より好ましくはpH約3〜5で有効である。本発明において使用し得る酸 活性酵素の例は、以下のものを包含する:ペプシン、ガストリクシン、キモシン (レンニン)、カテプシンD、遺伝子工学による酸pH活性を有する酵素(例えばズ ブチリシン)、リゾプス・キネンシス(rhizopus chinensis)酸性プロテアーゼ、 シタリジウム・リグニコルム(Scytalidium lignicolum)(ATCC24568) およびレンチヌス・エドデス(Lentinus edodes)TMI−563から分離したプ ロテアーゼB、ガノデルナ・ルシドウム(Ganoderna lucidum)IFO4912、 プロイロツス・コルヌコピア(Pleurotus cornucopia)、プロイロツス・アスト レアツス(Pleurotus astreatus)IFO7051、フラムリナ・ベルチペス(Fla mmulina velutipes)IFO7096およびリンチヌス・エドデス(Lintinus ed odes)IFO4902から分離した酸性プロテアーゼ、スルホロブス・アシドカ ルダリウス(Sulfolobus acidocaldarius)(サーモプシン(thermopsin))、スルホ ロブス・ソラタリクス(Sulfolobus solataricus)およびテルモプラスマ・アシ ドフィルム(Thermoplasma acidophilum)の細胞および培地から分離した酸性プ ロテアーゼ、ペニシリウム・ロケフォルティ(penicilliumroqueforti)酸性プロ テアーゼ、真菌酸性プロテアーゼ、例えばペニシリウム・ヤンチネルム(Penicil lium janthinellum)由来のペニシロペプシン、アスペルギルス・サイトイ(Aspe rgillus saitoi)由来のアスペルギロペプチダーゼA、エンドチア・パラシチン (Endothia parasitin)由来のエンドチア酸性プロテアーゼ、ムコール・ミケイ( Mucor michei)由来のムコールレンニンなど、並びにそれらの混合物。 酵素成分が酸活性である場合、活性調節成分(例えばヒドロキシルイオン)を提 供するよう、酸度調節成分を選択する。酸度調節成分は、例えば、塩基(塩基性 成分)、塩基性塩、塩基性緩衝剤、およびそれらの混合物から、好ましくは塩基 性緩衝剤およびその混合物から選択し得る。有用な酸度調節成分の例は、生理学 的適合性のpHにおいて眼科学的に許容し得るものを包含する。眼に顕著な悪影 響を及ぼすことなく眼に入れることのできる物質は、眼科学的に許容し得る。有 用な酸度調節成分の例は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカ リ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属炭酸塩、アル カリ土類金属炭酸水素塩、ボレート、リン酸ナトリウムおよびカリウム、アミノ 酸緩衝剤などの、並びにそれらの混合物を包含する。本発明における酸度調節成 分の使用量は、酸活性酵素成分を実質的に不活性化するよう、液体媒体の酸度を 充分低下するのに充分な活性調節成分を提供するような量である。 有用な一態様においては、酸活性酵素成分/IIARC組み合わせと併せて、 液体媒体に放出されると該液体媒体の酸度を、酸活性酵素が活性となるレベルま で高めるのに有効な量の酸度上昇成分を使用する。上記組み合わせと、酸度上昇 成分とは、酸活性酵素を液体媒体に放出する前、またはそれとほぼ同時に、酸度 上昇成分を放出するよう設計した組成物中に存在することが好ましい。この態様 においては、pHが約6.5〜8であり得る液体媒体に、液体媒体の酸度を好ま しくはpH約2または3〜5に高める酸度上昇成分が作用する。そこで、酸活性 酵素成分が、コンタクトレンズを有効に洗浄する。この洗浄が行われた後、酸度 調節成分を液体媒体に放出して、液体媒体の酸度を好ましくはpH約6〜8.5 に低下する活性調節成分を提供する。このようにして、コンタクトレンズを有効 に洗浄し、次いで酸活性酵素成分を有効に不活性化するように、液体媒体の酸度 を調節する。 有用な酸度上昇成分は、酸(酸性成分)、酸塩、酸性緩衝剤およびそれらの混合 物、好ましくは酸性緩衝剤およびその混合物を包含する。有用な酸度上昇成分の 例は、塩酸、ホウ酸、酒石酸、クエン酸およびそれらの混合物を包含する。 本発明において使用する酸度上昇成分の量は、使用する液体媒体の酸度を、酵 素成分が活性となるレベルに高めるような量である。酸度上昇成分の量は、使用 する酸度上昇成分の種類、使用する液体媒体の量および組成などの因子に応じて 変化する。 他の態様においては、酵素成分が、金属成分による不活性化に感受性であり、 活性調節成分は該金属成分から成るように、酵素成分/活性調節成分組み合わせ を選択する。この態様においては、金属成分はしばしば、酵素成分を永久的また は一時的に不活性化するのに有効である。不活性化が可逆的(または一時的)で あるか否かは、使用する酵素の種類などの因子によって異なる。イオン性金属成 分 によって不活性化された酵素の場合、酵素からイオン性金属成分を除去した後に 酵素活性を測定することによって、不活性化が永久的なものかどうかを簡単に調 べることができる。すなわち、不活性化された酵素成分を、イオン性金属成分含 有液体媒体から取り出し、充分量の金属キレート化剤または成分[例えば、エチ レンジアミン四酢酸または眼科学的に許容し得るその塩(集合的にEDTAと称 する)]を含有する媒体に入れると、酵素成分が再び活性となり得る。当然、金属 キレート化剤を不充分に使用すると、酵素成分は不活性のままである。 コンタクトレンズの洗浄または他の処理のために使用する液体媒体の多くは、 金属キレート化剤をある程度含有するので、そのような液体媒体中で酵素成分を 充分に不活性化するためには、金属成分を多く使用し、および/または長い時間 を費やすことが重要であり得る。更に、酵素成分、金属成分および金属キレート 化剤の種類および量を適当に選択することにより、遅延放出成分を併用するか、 または併用せずに、有効なコンタクトレンズ洗浄と、有効な酵素成分不活性化と の両方を達成することができる。 特に有用な態様においては、例えばイオン性金属成分による不活性化に対し感 受性とするための従来の遺伝子工学的方法(例えば組換DNA法)を用いて、金 属成分感受性酵素成分を遺伝子工学的に調製する。多くの酵素を遺伝子的に変化 して、金属成分による不活性化に対し感受性とすることができる。そのような酵 素の例は、トリプシン、ズブチリシン、キモトリプシンなど、およびそれらの混 合物を包含する。 金属成分は、使用する酵素成分を有効に不活性化し得る広範な物質から選択し 得る。特に有用な金属成分の例は、アルカリ土類金属成分、遷移金属成分、例え ば銅成分、鉄(例えばFe3+)成分、亜鉛成分、マグネシウム成分など、およびそれ らの混合物を包含する。亜鉛成分が特に有用である。 金属成分の使用量は、酵素含有溶液が眼を損傷しないよう、酵素成分を充分に 不活性化するような量とすべきである。金属成分は、液体媒体に放出されると溶 解する形態で存在することが好ましい。金属成分感受性酵素成分の不活性化を促 進するために、金属成分を幾分過剰に使用することが有用であり得る。しかし、 金属成分を大過剰に使用することは避けるべきである。なぜなら、無駄であり、 また、処理するコンタクトレンズ、または処理済コンタクトレンズの装用者に有 害であり得るからである。金属成分は、本発明の系に適合するものを選択すべき である。好ましくは、金属成分は、本発明において使用する濃度で、眼科学的に 許容し得る。 別の態様においては、金属の存在によって酵素成分を活性化する。すなわち、 液体媒体に放出されると該液体媒体中のコンタクトレンズから汚れを除去するの に有効な量で、金属で活性化される酵素成分(金属活性化酵素成分)が存在する。 活性調節成分(例えば、金属活性化酵素成分に伴う金属をキレート化または無効 にするのに有効な金属キレート化剤)が、液体媒体中の金属活性化酵素成分をあ る時間にわたって不活性化(好ましくは実質的に完全に不活性化)するのに有効な 量で存在する。この不活性化する時間は、液体媒体に金属活性化酵素を放出する 前、またはそれと同時に液体媒体に入れたコンタクトレンズから、金属活性化酵 素成分が有効に汚れを除去するのに充分な時間である。 金属活性化酵素成分を不活性化し得るいずれの適当な活性調節成分を使用して もよいが、活性調節成分は、金属イオン、例えば金属活性化酵素成分に伴う金属 (例えば、金属活性化酵素成分の活性化に必要な金属)を前記時間にわたってキレ ート化(例えば、錯化および/または他の相互作用)し、それにより永久的または 一時的に無効にするのに有効な金属キレート化成分から成ることが好ましい。特 に有用な金属活性化酵素成分の例は、アルカリ土類金属活性化プロテアーゼ、好 ましくはカルシウム活性化プロテアーゼから選択するものである。 活性調節成分として本発明において有用な金属キレート化剤または成分の例は 、EDTAを包含する。本明細書中に説明する活性調節成分と同様に機能する、 他の眼科学的に許容し得る金属キレート化成分または金属イオン封鎖成分(例え ば、ある種のポリビニルアルコール)を、本発明において使用してもよい。金属 キレート化成分は、液体媒体への放出を遅延または好ましくは調節するようにも 使用し得る。 金属キレート化活性調節成分は、金属活性化酵素成分と同時に液体媒体に放出 し得る。この場合、ある時間にわたって酵素成分が活性を保ち、コンタクトレン ズからの汚れ除去に有効であるように、金属活性化酵素成分の不活性化(無効化 )は、充分低速である。最終的には、金属活性化酵素成分に伴う金属の充分量を 不活性化、好ましくは実質的に完全に不活性化する。 他の態様においては、洗浄するコンタクトレンズを入れる液体媒体中に、金属 活性化酵素が存在し得る。コンタクトレンズを液体媒体に入れるのと同時、また はその後に、活性調節成分を液体媒体に導入し得る。活性調節成分は、ある時間 にわたって、金属活性化酵素成分に伴う金属と相互作用または他の作用を起こし 、酵素成分を不活性化、好ましくは実質的に完全に不活性化する。 本発明に従って金属活性化酵素成分の不活性化に使用する活性調節成分の量は 、例えば、使用する金属活性化酵素成分の種類および量、使用する活性調節成分 の種類、活性調節成分の放出後、金属活性化酵素成分不活性化までの時間の長さ などの因子に応じて、広範に変化する。活性調節成分を大過剰使用することは、 不必要で無駄であり、例えば洗浄済コンタクトレンズの装用者に悪影響を及ぼし 得るので、避けるべきである。活性調節成分の使用量は、液体媒体中に存在する 金属活性化酵素成分を完全に不活性化するのに必要な量の約200%または約3 00%以下であることが好ましい。 酵素成分は、液体または固体の形態で使用し得る。酵素成分は、錠剤、丸薬、 顆粒などのような固体の形態で提供し、液体媒体に導入し得る。 酵素成分を含有する固体および/または液体媒体に、他の成分を加えるか、ま たは組み合わせてよい。例えば、発泡剤、安定剤、緩衝剤、キレート化剤および /または金属イオン封鎖剤、着色剤または指示薬、浸透圧調節剤、界面活性剤な どの成分を使用し得る。更に、酵素成分含有錠剤を用いる場合は、結合剤、滑沢 剤、担体、および錠剤製造に通例用いられる他の助剤を使用し得る。 発泡剤は通例、酵素成分を固体の形態で提供する場合に使用する。適当な発泡 剤の例には、炭酸ナトリウムのような適当なアルカリ金属塩と組み合わせて使用 する酒石酸またはクエン酸がある。 酵素成分含有錠剤または液体媒体に組み合わせ得る緩衝剤の例は、アルカリ金 属塩、例えばカリウムまたはナトリウムの炭酸塩、酢酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩 、クエン酸塩、水酸化物、並びに弱酸、例えば酢酸およびホウ酸を包含する。好 ましい緩衝剤は、アルカリ金属ホウ酸塩、例えばホウ酸ナトリウムおよびカリウ ムである。更に、無機酸のような他のpH調節剤も使用し得る。例えば塩化水素を 、眼科用に適当な濃度で使用してよい。通例、緩衝剤は、液体媒体に対して約0 .01〜2.5%(w/v)、好ましくは約0.2〜1.5%(w/v)の量で存在する 。 好ましい金属キレート化成分の例は、EDTAを包含し、それは通例、約0. 010〜2.0%(w/v)の量で使用する。ある種のポリビニルアルコールのよう な他の金属キレート化成分(または金属イオン封鎖成分)を使用してもよい。金属 (金属イオン)キレート化成分は、存在し得る金属成分(例えば金属イオン;酵素 成分を活性化または不活性化し得る)を考慮して使用すべきである。 例えば酸化消毒剤(例えば過酸化水素)の存在および/または不存在を示すた めに、適当な呈色剤成分および/または指示薬成分を、本発明の組成物に含め得 る。 特に有用な指示薬成分は、シアノコバラミンである。他の従来の呈色剤成分/指 示薬成分も当然使用し得る。 液体媒体の浸透圧を調節するために、浸透圧調節剤を使用する。浸透圧調節剤 は、液体媒体の成分であり得、場合によっては酵素成分含有錠剤に組み合わせ得 る。 適当な界面活性剤は、カチオン性、アニオン性、ノニオン性または両性のいず れであってもよい。好ましい界面活性剤は、中性またはノニオン性の界面活性剤 であって、5%(w/v)までの量で存在し得る。適当な界面活性剤の例は、脂肪酸 のポリエチレングリコールエステル、C12−C18アルカンのポリオキシプロピレ ンエーテル、およびエチレンジアミンのポリオキシエチレン、ポリオキシプロピ レンブロックコポリマー[すなわちポロキサミン(poloxamine)]を包含する。 酵素を錠剤化するための結合剤および滑沢剤、並びに粉末、錠剤などを製造す るために通例使用する他の助剤を、酵素成分含有錠剤製剤中に組み合わせ得る。 非常に有用な一態様においては、活性調節成分は遅延放出形態で存在する。す なわち、活性調節成分を、酵素成分と同時に(酵素成分含有物品の一部として)液 体媒体に導入し得る。しかし、酵素を液体媒体に放出するよりも後に、活性調節 成分を液体媒体に放出する。放出された酵素成分が、液体媒体中のコンタクトレ ンズから少なくとも1種の汚れを除去(好ましくは完全に除去)するのに充分な時 間、活性調節成分の放出を遅延することが好ましい。そのような充分な時間とは 、好ましくは約6時間以内、例えば約1分間ないし6時間、より好ましくは約4 時間以内、例えば約2分間ないし4時間である。 遅延放出形態の本発明の組成物は、複数の層(コアおよびコーティング層を包 含する)を有する錠剤または丸薬であることが好ましいが、他の適当な物品、例 えば粉末、顆粒などとして存在してよい。遅延放出方法は当分野でよく知られて おり、例えば、コントロールド・ドラッグ・デリバリー(Controlled Drug Del ivery)、第2版、ジョーゼフ・アール・ロビンソン(Joseph R.Robinson)および ビンセント・エイチ・エル・リー(Vincent H.L.Lee)編、マーセル・デッカー 社(Marcel Dekker,Inc.)、ニューヨーク、1987に記載されている。 成分を順次遅延放出する物品はよく知られており、従来の方法で製造し得る。 従って、そのような物品および製法の詳細な説明は、本明細書中では行わない。 有用な一態様においては、従来の製錠装置を用いて、コア錠製剤を直接圧縮す る。従来のコーティング装置(例えばフィルムコーティングパンまたは流動床) を用いて、遅延放出成分を含有する溶液をコア錠に適用(例えば噴霧)する。コー ティングパン装置は、ドイツのドリアム(Driam)、アメリカのトーマス・エンジ ニアリング(Thomas Engineering)、ベクター・コーポレイション(Vector Corp oration)およびキー・インダストリーズ(Key Industries)から入手し得る。流 動床装置は、グラット・エア・テクニークス(Glatt Air Techniques)、ベクタ ー・コーポレイション、エアロマティック(Aeromatic)および他の会社から入手 し得る。例えば、遅延放出成分含有溶液の組成、使用する装置、およびコア錠の 大きさに応じた適当なコーティングパラメータを用いて、所望の遅延放出時間を 達成するよう、適当量の遅延放出成分をコア錠に適用する。 本明細書中に記載のように機能し、レンズ処理に使用する成分、処理するレン ズ、および処理後のレンズ装用者に実質的に悪影響を及ぼさないものであれば、 いずれの適当な遅延放出成分またはその組み合わせを使用してもよい。遅延放出 成分は、好ましくは少なくとも部分的に、より好ましくは完全に水溶性である。 遅延放出成分は好ましくは、大部分が少なくとも1種のポリマー材料から成る。 有用な遅延放出成分の例は、以下のものを包含するが、それらに限定されない: 可溶性セルロースエーテル、例えばメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピ ルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ ース、ヒドロキシエチルセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロー ス;セルロースエステル、例えばセルロースアセテートフタレートおよびヒドロ キシプロピルメチルセルロースフタレート;アクリル酸、アクリル酸エステル、 メタクリル酸およびメタクリル酸エステルの少なくとも1種から誘導するポリマ ー、例えばメタクリル酸−メチルメタクリレートコポリマー[例えば、ローム・ ファーマ(Rohm Pharma)からユードラジット(Eudragit、商標)L100の名称で 市販のもの]、およびメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(例えば、ロ ーム・ファーマからユードラジットL30Dの名称で市販のもの);メチルビニ ルエーテルおよび無水マレイン酸から誘導するポリマー;ポリビニルピロリドン ;ポリビニルアルコールなど、並びにそれらの混合物。 本発明の実施に有用な液体媒体は、好ましくは水性である。液体媒体は、消毒 剤成分を含有し得る。そのような消毒剤成分は、消毒量、とりわけコンタクトレ ンズの消毒に有効な量で存在する。 消毒剤成分の消毒量とは、適当な浸漬時間内、例えば4時間またはそれ以内に 、微生物量を許容し得るレベルに低下する量を意味する。 消毒剤成分は、酸化性または非酸化性であり得る。特に有用な酸化消毒剤成分 は、過酸化水素、または1種もしくはそれ以上の他のパーオキシ含有化合物、例 えば1種もしくはそれ以上の他の過酸化物である。 過酸化水素の場合、例えば、水性液体媒体中0.5%(w/v)の濃度が、消毒剤 成分としてしばしば有効である。少なくとも約1.0%または約2.0%(w/v) の過酸化水素を使用することが好ましい。そのような濃度では、0.5%(w/v) の過酸化物濃度の場合よりも、消毒時間が短縮する。消毒剤成分が、処理するコ ンタクトレンズまたは処理後のコンタクトレンズ装用者の眼に実質的に悪影響を 及ぼさない限り、本発明において使用し得る過酸化水素の量に上限は無い。過酸 化水素を約3%(w/v)含有する水溶液が、非常に有用である。 他の過酸化物については、有効消毒濃度で使用すべきである。 酸化消毒剤を本発明において使用する場合、存在する酸化消毒剤(例えば過酸 化水素)を実質的に全部化学的に還元または中和するのに充分な量の、還元また は中和成分を使用する。 そのような還元または中和成分は、酵素成分含有錠剤中に組み合わせることが 好ましい。還元剤は通例、無毒性還元剤である。還元剤成分は、次のものを包含 する: SH(基)−含有水溶性低級アルコール、有機アミンおよびその塩、ア ミノ酸およびジ−またはトリペプチド、例えばシステインヒドロクロリドエチル エーテル、グルタチオン、ホモシステイン、カルバモイルシステイン、システイ ニルグリシン、2−メルカプトプロピオン酸、2−メルカプトプロピオニルグリ シン、2−メルカプトエチルアミンヒドロクロリド、システイン、N−アセチル システイン、β−メルカプトエタノール、システインヒドロクロリド、ジチオス レイトール、ジチオエリスリトール、硫酸水素ナトリウム、メタ亜硫酸水素ナト リウム、チオウレア、亜硫酸塩、ピロ亜硫酸塩および亜ジチオン酸塩、例えば亜 硫酸、ピロ亜硫酸および亜ジチオン酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩 (例えばリチウム、ナトリウム、カルシウムおよびマグネシウム塩)、並びにそれ らの混合物。チオールが好ましく、N−アセチルシステインが特に有用である。 通例、還元剤成分は、液体媒体の0.5〜10%(w/v)の量で使用する。 一態様においては、還元成分の一部または全部を、酸化消毒剤成分(例えば過 酸化水素)の中和または分解を触媒するペルオキシダーゼ酵素成分(とりわけ、カ タラーゼ)で置き替える。そのようなペルオキシダーゼ酵素成分は、例えば、液 体媒体中に存在する酸化消毒剤成分全部を、還元成分がある場合はそれと共に分 解するのに有効な量で、酵素成分含有コア錠に含める。酸化消毒剤成分の分解速 度を高めるために、ペルオキシダーゼ酵素成分を幾分過剰に使用することが有利 であり得る。 非酸化消毒剤成分は、微生物との化学的または生理化学的相互作用によって抗 菌活性を示す非酸化性の有機化合物である。適当な非酸化消毒剤成分は、眼科的 適用に通常用いられるもので、下記成分を包含するが、それらに限定されない: 眼科的適用に用いられる第四級アンモニウム塩、例えばポリ[(ジメチルイミノ) −2−ブテン−1,4−ジイルクロリド、α−[4−トリス(2−ヒドロキシエチ ル)アンモニウム−2−ブテニル−ω−トリス(2−ヒドロキシエチル)アンモニ ウム]−ジクロリド[化学登録番号75345−27−6、オニキス・コーポレイ ション(ONYX Corporation)からポリクォーターニウム1(polyquaternium1 、商標)の名称で市販されている]、ベンザルコニウムハライド、およびビグアニ ド、例えばアレキシジン塩、アレキシジン遊離塩基、クロルヘキシジン塩、ヘキ サメチレンビグアニドおよびそのポリマー、抗菌性ポリペプチドなど、並びにそ れらの混合物。 アレキシジンおよびクロルヘキシジンの塩は、有機塩または無機塩であり得、 通例、消毒性グルコン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、リン酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物 などである。通例、ヘキサメチレンビグアニドポリマー[ポリアミノプロピルビ グアニド(PAPB)とも称する]の分子量は、約100000までである。その ような化合物は既知であり、米国特許第4758595号に開示されている。 無毒化すると前記条件を満足する他の消毒剤成分は、下記式で示される化合物 である: [式中、Rは炭素原子数12〜20のアルキルまたはアルケニル基、好ましくは ミリスチルまたは獣脂基、すなわち−C1428および−C1429の混合物から成 る基(ミリスチル基)、または−C1734および−C1735の混合物から成る基( 獣脂基)であり;R1、R2およびR3はそれぞれ、炭素原子数1〜3のアルキル基 である。]。この消毒剤成分は、無毒化量の無毒性成分、好ましくは、水溶性ポ リ ヒドロキシエチルメタクリレート、カルボキシメチルセルロース、ノニオン性界 面活性剤、例えばポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキ シエチレンエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキ シプロピルメチルセルロースなど、およびそれらの混合物から選択する無毒性成 分と共に使用すべきである。 式Aで示される消毒剤成分と共に使用する無毒化成分の量は、例えば液体媒体 の約0.0001〜2.0%、好ましくは約0.04〜0.4%(w/v)の範囲で 、広範に変化する。 他の消毒剤成分は、第四級アンモニウム置換ポリペプチド、例えば比較的低分 子量のコラーゲン加水分解物から誘導するものである。特に有用な第四級アンモ ニウム置換基は、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド基である。第四級ア ンモニウム置換ポリペプチドの分子量は、好ましくは約500〜5000である 。クローダ社(Croda,Inc.)から市販のクロクォート(Croquat、商標)Lが、そ の一例である。 更に別の消毒剤成分は、2個の炭素原子に共有結合した酸素原子を有するイオ ネン(ionene)ポリマーおよびその混合物から選択する、眼科学的に許容し得る第 四級アンモニウムポリマーである。そのようなポリマーは、ジアボ(Dziabo)らの 米国特許第5145643号に記載されている。該特許を引用により本発明の一 部とする。 その例は、バックマン・ラボラトリーズ社(Buckman Laboratories,Inc.)か らWSCP(商標)の名称で市販されているポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニ オ)エチレン−(ジメチルイミニオ)エチレンジクロリド]である。 他の消毒剤には、ドデシル−ジメチル−(2−フェノキシエチル)−アンモニウ ムブロミドがある。 本発明において有用なイオン性消毒剤成分の一部を成し得る眼科学的に許容し 得るアニオンの例は、クロリド(C1)、ブロミド、ヨーダイド、ビスルフェート 、ホスフェート、酸ホスフェート、ニトレート、アセテート、マレエート、フマ レート、オキサレート、ラクテート、タートレート、シトレート、グルコネート 、 サッカレート、p−トルエンスルホネートなどを包含する。 本発明において有用な非酸化消毒剤成分は、約0.00001〜0.01%(w /v)の濃度で液体媒体中に存在することが好ましい。より好ましい濃度は、ポリ クォード(例えばポリ−クォーターニウム−1)およびビグアニドの場合は、0 .00005〜0.0015%(w/v)であり、第四級アンモニウム置換ペプチド (例えばクロクォートL)およびポリマー(例えばWSCP)の場合は、約0.0 03〜0.015%(w/v)である。 より好ましくは、そのような剤は、作用溶液中に、使用者がレンズを該溶液で 濯いでから直接眼に装用できるように、眼科学的に安全な濃度で存在する。 本発明の目的のためには、非酸化消毒剤成分を約0.00001〜0.005 %(w/v)含有する水溶液を、多目的溶液として使用し得る。すなわち、そのよう な溶液(液体媒体)を、消毒、洗浄(酵素成分を使用)、貯蔵および濯ぎに使用し得 る。すなわち、本発明の方法を用いることにより、使用者に必要なものは、酵素 成分/不活性化剤成分組み合わせ(例えば、遅延放出錠剤の形態)、および一種類 の溶液、前記の多目的溶液、または眼の涙液または体液で中和される酸活性プロ テアーゼを含有する単一の多目的溶液のみとなる。洗浄済レンズを擦り、濯ぎ、 または別の塩類溶液を使用する必要はない。 本発明の実施において、酵素成分/不活性化剤成分製剤を、通例約1〜10ml の液体媒体に入れる。液体媒体は、等張、低張または高張であり得、有効量の消 毒剤成分を含有し得る。酵素が既に液体媒体中に存在するのでない場合、処理す るコンタクトレンズを、上記製剤と同時に液体媒体に入れることが好ましい。所 望の有効なコンタクトレンズケア結果(例えばコンタクトレンズの洗浄、または コンタクトレンズの洗浄および消毒)を得るのに有効な条件下に、コンタクトレ ンズ/液体媒体の接触を起こす。液体媒体は水性であることが好ましいが、その 場合、接触温度は好ましくは約0〜100℃、より好ましくは約10〜60℃、 より一層好ましくは約15〜40℃である。コンタクトレンズ/液体媒体接触を 周囲温度で行うことが、非常に便利であり、有用である。通例、洗浄のための接 触は、約8時間以内で行い、好ましくは約1〜6時間行う。 好ましくは、レンズを液体媒体から取り出した後、更に擦り、濯ぐ工程を必要 とせず、そのまま眼に装用する。また、緩衝塩類溶液、または前記のように使用 したものと同様の組成の液体媒体(酵素不含有)でレンズを濯いでから、眼に装用 してもよい。 本明細書中に記載するように、酵素成分、不活性化剤成分および他の乾燥成分 を、成分を遅延放出または順次放出する粉末または錠剤として調製することが最 も好都合である。酵素成分/不活性化剤成分を導入する時点で、コンタクトレン ズが既に液体媒体中に入っていてよい。 以下の実施例により、本発明を制限することなく説明する。 実施例1 従来の方法により、下記組成を有する多層錠を調製する: コア 結晶カタラーゼ 520活性単位 シアノコバラミン 0.085mg ポリエチレングリコール3350 1.05mg 塩化ナトリウム 89.4mg 二塩基性リン酸ナトリウム(無水物) 12.5mg 一塩基性リン酸ナトリウム一水和物 1.0mg 硫酸亜鉛 5.0mg コアコーティング ヒドロキシプロピルメチルセルロース 5.0mg 外層 ズブチリシンA 0.0075アンソン単位 過酸化水素3%(w/v)を含有する従来の水溶液10mlに、上記錠剤を入れる。 汚れの付いたコンタクトレンズも、同時に溶液に入れる。非常に短時間でズブチ リシンA酵素が溶液に放出され、コンタクトレンズから有効に汚れを除去する。 溶液中の過酸化水素も、コンタクトレンズを有効に消毒する。約40分後、コア が溶液に放出される。コア中のカタラーゼが、溶液中の過酸化水素を全部有効に 分解する。コア中に存在する硫酸亜鉛から生成する亜鉛イオンが、ズブチリシン Aを実質的に完全に不活性化する。 洗浄および消毒したレンズを溶液から取り出し、そのまま安全かつ快適に眼に 装用することができる。洗浄および消毒したレンズを、従来の緩衝塩類溶液で濯 いでから、安全かつ快適に眼に装用することもできる。 実施例2 従来の方法により、下記組成を有する多層錠を調製する: コア 従来の糖含有賦形剤[ダイ−パック(Di−Pac)] 40mg ポリビニルピロリドン 4mg ポリエチレングリコール3350 4mg 硫酸亜鉛 1.8mg コアコーティング ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2mg 外層 ズブチリシンA 0.0017アンソン単位 下記溶液を調製する: ポリアミノプロピルビグアニド(w/v%) 0.0001 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)(w/v%) 0.05 塩化ナトリウム(w/v%) 0.37 トリス(1)(w/v%) 1.2 ノニオン性界面活性剤(2)(w/v%) 0.025 精製水(USP) QS (1)トロメタミン;2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパン ジオールとしても知られる。 (2)ルガー(Ruger)からチロキサポール(Tyloxapol、商標)の名称で市販され ている、オキシエチル化第三級オクチルフェノールホルムアルデヒドポリマーを 含有するノニオン性界面活性剤。 溶液に塩酸を加えて、pH約7.5とする。 上記溶液1.8mlに、上記錠剤および汚れの付いたコンタクトレンズ(レンズ ホルダー内)を同時に入れる。溶液への導入後、ズブチリシンAが溶液に短時間 で放出され、コンタクトレンズから有効に汚れを除去する。更に、溶液により、 コンタクトレンズの有効な消毒が起こる。約1時間後、コアが溶液に放出される 。最終的な溶液は、硫酸亜鉛を充分過剰に、例えば、エチレンジアミン四酢酸二 ナトリウムのモル濃度の約4倍のオーダーのモル濃度で含有するということに注 目すべきである。このように過剰に硫酸亜鉛を使用することにより、硫酸亜鉛を 放出した溶液の遊離(未キレート化)亜鉛イオン含量が、ズブチリシンA酵素の実 質的不活性化のために確実に充分なものとなる。コア中に存在する硫酸亜鉛から 生成する亜鉛イオンは、ズブチリシンAを実質的に不活性化するのに有効である 。 コンタクトレンズを溶液中に更に3時間放置して、レンズを充分消毒する。 洗浄および消毒したコンタクトレンズを、組成物から取り出し、そのまま安全 かつ快適に眼に装用することができる。洗浄および消毒したコンタクトレンズを 、従来の緩衝塩類溶液、または前記ポリアミノプロピルビグアニド含有溶液で濯 いでから、安全かつ快適に眼に装用することもできる。 実施例3 従来の方法で、下記組成の錠剤を調製する: 従来の糖含有賦形剤(ダイ−パック) 40.0mg ポリビニルピロリドン[コリドン(Kollidon)30] 4.0mg ポリエチレングリコール3350 4.0mg ズブチリシンA MG1.5 1.3mg* *錠剤1個当たり0.0017アンソン単位の酵素活性に相当 上記錠剤各1個、および実施例2に記載のポリアミノプロピルビグアニド含有 溶液各1.8mlを用いて、4種のズブチリシンA酵素含有溶液を調製する。3種 の溶液に種々の量のZnSO4を酵素錠と同時に加える。 4種の溶液は、下記成分を含有する: 市販のソフト(55%含水)コンタクトレンズ32個を、ハスらの米国再発行特 許第32672号の方法に従って、コンタクトレンズ洗浄試験用の熱変性リゾチ ームでコーティングする。該特許の開示を引用により本発明の一部とする。 次いで、レンズを試験溶液に入れる。試験溶液1種類当たり、8個のレンズを 使用する。レンズを、2、4、8および20時間浸漬する。各時間後に、各試験 溶液から2個のレンズを取り、タンパク質除去の程度を顕微鏡で調べる。洗浄% は、倍率100倍で調べた、タンパク質フィルムで覆われていない表面の割合で ある。試験溶液の酵素活性を、アゾコール(Azocoll)法[トマレリ,アール・エム (Tomarelli,R.M.)ら、ジャーナル・オブ・ラボラトリー・アンド・クリニカ ル・メディシン(J.Lab.Clin.Med.)、34、428(1949)]に従って測定 する。 洗浄および酵素不活性化結果を、第1表に示す。 この結果により、次のことがわかる: (1)実質的な洗浄および酵素不活性化を、同時に達成することができる。溶液 2は、4時間後に75%不活性であるが、硫酸亜鉛不含有の溶液1と比較して、 許容し得る洗浄結果を示す。 (2)硫酸亜鉛の濃度が高いほど、短時間でズブチリシンAの不活性化が促進さ れる。 (3)硫酸亜鉛は、EDTA存在下にズブチリシンAを不活性化し得る。0.2 5w/v%の量の硫酸亜鉛は、約0.05w/v%のEDTAを含有する溶液中で洗 浄性を完全に無くすのに充分である(溶液4)。 実施例4 従来の方法により、下記組成を有する多層錠を調製する: コア 結晶カタラーゼ 520活性単位 シアノコバラミン 0.085mg ポリエチレングリコール(分子量3350) 1.05mg 塩化ナトリウム 89.4mg 二塩基性リン酸ナトリウム(無水物) 12.5mg 一塩基性リン酸ナトリウム一水和物 1.0mg コアコーティング ヒドロキシプロピルメチルセルロース 5.0mg 外層 アスペルギロペプチダーゼA(1) 0.0075アンソン単位 (1)アスペルギルス・サイトイ由来の酸性プロテアーゼ。他の酸性プロテア ーゼ、例えば他の真菌酸性プロテアーゼを代わりに使用してもよい。また、アス ペルギロペプチダーゼAと同様の活性および活性/pH性を有する遺伝子工学的 に調製した酸活性酵素を代わりに使用してもよい。酸活性酵素の効果は、一定の 実験によって調べることができる。例えば、種々のpHレベルで酵素活性をモニ ターして、この態様における酵素の有用性を調べることができる。 過酸化水素3%(w/v)を含有する従来の水溶液10mlに、上記錠剤を入れる。 汚れの付いたコンタクトレンズも、同時に溶液に入れる。非常に短時間でアスペ ルギロペプチダーゼA酵素が溶液(pH3.5)に放出され、コンタクトレンズか ら有効に汚れを除去する。溶液中の過酸化水素も、コンタクトレンズを有効に消 毒する。約40分後、コアが溶液に放出される。溶液のpHが、7.0に上昇す る。このpH変化により、アスペルギロペプチダーゼA酵素が不活性化される。 アスペルギロペプチダーゼA酵素がコンタクトレンズを有効に洗浄した後に、ホ スフェート緩衝剤がコア錠から放出される。コア中のカタラーゼが、溶液中の過 酸化水素を全部有効に分解する。 洗浄および消毒したコンタクトレンズを溶液から取り出し、そのまま安全かつ 快適に眼に装用することができる。洗浄および消毒したコンタクトレンズを、従 来の緩衝塩類溶液で濯いでから、安全かつ快適に眼に装用することもできる。 実施例5 下記溶液を調製する: ポリアミノプロピルビグアニド(w/v%) 0.0001 エチレンジアミン四酢酸ニナトリウム(w/v%) 0.05 塩化ナトリウム 浸透圧約290mOsmol/kg 未満の低張溶液を得るのに 充分な量 ペニシロペプシン 0.0012アンソン単位/ ml 緩衝剤 溶液のpHを4に保つのに 充分な量(1) ノニオン性界面活性剤(2)(w/v%) 0.025 精製水(USP) QS (1)緩衝剤および/または緩衝剤量は、溶液をpH4に緩衝し、それを維持 するように選択すべきである。そのような緩衝は、該溶液が少量(残留量)他の液 体媒体(例えばヒトの眼の涙液)に入っても、実質的に影響の無いようにすべき である。有用な緩衝剤の例は、クエン酸−リン酸水素二ナトリウム、酢酸−酢酸 ナトリウム、コハク酸−水酸化ナトリウムなどを包含する。 (2)実施例2に記載のノニオン性界面活性剤と同じ。 上記溶液1.8mlに、汚れの付いたソフト(ヒドロゲル)コンタクトレンズ(レ ンズホルダー内)を入れる。酸性プロテアーゼ(ペニシロペプシン)が、コンタク トレンズから汚れを有効に除去する。更に、コンタクトレンズは、溶液によって 有効に消毒される。この接触中、コンタクトレンズの形状(サイズ)は保たれる。 すなわち、低pHの溶液はヒドロゲルコンタクトレンズを解膨潤する傾向を示す が、溶液の低張性はレンズを膨潤する傾向を示す。溶液の低pHと低張性とのバ ランスにより、ヒドロゲルコンタクトレンズの含水量を、実質的に該溶液との接 触前の量に保つ。 少なくとも4時間(または一晩)後、洗浄および消毒したコンタクトレンズを溶 液から取り出し、そのまま安全かつ快適に装用する。コンタクトレンズを酸溶液 から直接眼に入れると、レンズは非常に短時間(例えば約1〜2分間)で、生理的 pH約7〜7.5で安定となる。このpHでは、酸性プロテアーゼのペニシロペプ シンは不活性化され、眼を損傷しない。本発明のこの態様は、コンタクトレンズ を洗浄および消毒するための非常に有効な一工程一溶液法である。 特にソフトヒドロゲルコンタクトレンズを処理する場合、本発明において重要 なのは、接触中にコンタクトレンズの初期形状(サイズ)を実質的に維持するよう に、すなわち、コンタクトレンズの含水量を実質的に維持するように、系のバラ ンスを取るということである。上記実施例5に示したように、低張溶液と酸性p Hとを組み合わせることによって、解膨潤/膨潤バランスを達成し得る。1種ま たはそれ以上の他の溶質、例えばレンズを膨潤する傾向を示す浸透圧調節剤を、 酸性pHと組み合わせることによって、低pHのレンズ解膨潤効果を中和してもよ い。 実施例6 従来の方法で、カルシウム活性化中性プロテアーゼ(例えばサーモリシン)を0 .0017アンソン単位含有する錠剤を調製する。 実施例2に記載の溶液1.8mlに、上記錠剤と汚れの付いたコンタクトレンズ (レンズホルダー内)とを入れる。溶液に導入後、非常に短時間でカルシウム活性 化中性プロテアーゼが溶液に放出され、コンタクトレンズから有効に汚れを除去 する。更に溶液により、コンタクトレンズが有効に消毒される。溶液中のエチレ ンジアミン四酢酸二ナトリウムが、酵素に伴うカルシウムを徐々にキレート化す る。このキレート化(または錯化)は、酵素の不活性化に有効である。約4〜8時 間でコンタクトレンズは有効に洗浄および消毒され、酵素は実質的に不活性化さ れる。 洗浄および消毒したレンズを組成物から取り出し、そのまま安全かつ快適に眼 に装用することができる。洗浄および消毒したレンズを、従来の緩衝塩類溶液、 または実施例2に記載のような溶液で濯いでから、安全かつ快適に眼に装用する こともできる。 実施例7 従来の方法により、下記組成を有する多層錠を調製する: コア 従来の糖含有賦形剤(ダイ−パック) 40mg ポリビニルピロリドン 4mg ポリエチレングリコール3350 4mg エチレンジアミン四酢酸ニナトリウム 2mg コアコーティング ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2mg 外層 カルシウム活性化中性プロテアーゼ 0.0017アンソン単位 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを含有しないこと以外は実施例2に記載 のものと同様の溶液を調製する。 上記溶液1.8mlに、上記錠剤および汚れの付いたコンタクトレンズ(レンズ ホルダー内)を同時に入れる。溶液への導入後、カルシウム活性化中性プロテア ーゼが溶液に短時間で放出され、コンタクトレンズから有効に汚れを除去する。 更に、溶液により、コンタクトレンズの有効な消毒が起こる。約1時間後、コア が溶液に放出される。コア中に存在するエチレンジアミン四酢酸ニナトリウムは 、カルシウム活性化中性プロテアーゼに伴うカルシウムをキレート化し、酵素を 実質的に不活性化するのに有効である。コンタクトレンズを溶液中に更に3時間 放置して、レンズを充分消毒する。 洗浄および消毒したコンタクトレンズを、組成物から取り出し、そのまま安全 かつ快適に眼に装用することができる。洗浄および消毒したコンタクトレンズを 、従来の緩衝塩類溶液、または実施例2に記載のような溶液で濯いでから、安全 かつ快適に眼に装用することもできる。 本発明を種々の例および態様に関して説明したが、本発明はそれらに制限され ず、請求の範囲内で変更を加えて実施し得ると理解すべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コンタクトレンズの洗浄に有用な組成物であって、 液体媒体に放出すると、液体媒体中に存在するコンタクトレンズから汚れを除 去するのに有効な量の酵素成分;および 液体媒体に放出すると、液体媒体中に存在する前記酵素成分を不活性化するの に有効な量の、イオン性および無機成分、および金属キレート化成分から成る群 から選択する活性調節成分 を含有する組成物。 2.酵素成分を液体媒体に放出後、ある時間の間、活性調節成分の液体媒体へ の放出を遅延するのに有効な量の遅延放出成分を更に含有し;酵素成分を液体媒 体に放出後、ある時間の経過後に活性調節成分を液体媒体に放出するよう設計し たものであり;ある時間とは、酵素成分を液体媒体に放出する前またはそれと同 時に液体媒体に入れたコンタクトレンズから、酵素成分が汚れを有効に除去する のに充分な時間である請求項1記載の組成物。 3.酵素成分は酸活性酵素成分から成り、活性調節成分は、液体媒体に放出す ると、前記酸活性酵素成分が不活性となるレベルまで液体媒体の酸度を変化する のに有効である請求項1記載の組成物。 4.液体媒体に放出すると、酸活性酵素が活性となるレベルまで液体媒体の酸 度を高めるのに有効な量の酸度上昇成分を更に含有し;酸活性酵素成分を液体媒 体に放出する前またはそれとほぼ同時に酸度上昇成分を放出するよう設計したも のである請求項3記載の組成物。 5.酵素成分は金属成分による不活性化に感受性であり、活性調節成分は金属 成分から成る請求項1記載の組成物。 6.金属成分は、アルカリ土類金属成分、遷移金属成分およびそれらの混合物 から成る群から選択する請求項5記載の組成物。 7.活性調節成分は、液体媒体に放出すると、液体媒体中に存在する酵素成分 と、ある時間にわたって相互作用するのに有効な量で存在し、それによって、液 体媒体中に存在するコンタクトレンズからの汚れの除去と、酵素成分の不活性化 とを同時に行う請求項5記載の組成物。 8.液体媒体中に存在するコンタクトレンズを消毒するのに有効な量の消毒剤 成分を含有する液体媒体を更に含んで成る請求項1記載の組成物。 9.コンタクトレンズの洗浄に有用な組成物であって、 液体媒体に放出すると、液体媒体中に存在するコンタクトレンズから汚れを除 去するのに有効な量の、金属活性化酵素成分、および金属成分による不活性化に 感受性の酵素成分から成る群から選択する酵素成分;および 液体媒体に導入すると、ある時間後に、液体媒体中に存在する前記酵素成分を 不活性化するのに有効な量の活性調節成分 を含有し; ある時間とは、酵素成分を液体媒体に放出する前またはそれと同時に液体媒体 に入れたコンタクトレンズから、酵素成分が汚れを有効に除去するのに充分な時 間である組成物。 10.活性調節成分を液体媒体に導入後、活性調節成分の液体媒体への放出を 遅延するのに有効な量の遅延放出成分を更に含有する請求項9記載の組成物。 11.酵素成分は金属活性化酵素成分であり、活性調節成分は、前記金属活性 化酵素成分に伴う金属をキレート化するのに有効な金属キレート化成分である請 求項9記載の組成物。 12.液体媒体、および液体媒体中に存在するコンタクトレンズを消毒するの に有効な量の消毒剤成分を更に含んで成る請求項9記載の組成物。 13.コンタクトレンズの洗浄方法であって、 有効なコンタクトレンズ洗浄条件下、コンタクトレンズから汚れを除去するの に有効な量の酵素成分の存在下に、コンタクトレンズを液体媒体と接触させ;お よび コンタクトレンズの入った液体媒体中の前記酵素成分を、液体媒体中に存在す る該酵素成分を不活性化するのに有効な量の、イオン性および無機成分、および 金属キレート化成分から成る群から選択する活性調節成分と接触させる ことを含んで成る方法。 14.液体媒体は、液体媒体中に存在するコンタクトレンズを消毒するのに有 効な量の消毒剤成分を含有する請求項13記載の方法。 15.酵素成分は酸活性酵素成分から成り、活性調節成分は、前記酸活性酵素 成分が不活性となるレベルまで液体媒体の酸度を変化するのに有効である請求項 13記載の方法。 16.酵素成分は金属成分による不活性化に感受性であり、活性調節成分は金 属成分から成る請求項13記載の方法。 17.二接触工程を少なくとも部分的に同時に行う請求項16記載の方法。 18.液体媒体は、液体媒体中に存在する金属成分の一部をキレート化するの に有効な量の金属キレート化剤を含有する請求項16記載の方法。 19.コンタクトレンズの洗浄方法であって、 有効なコンタクトレンズ洗浄条件下、コンタクトレンズから汚れを除去するの に有効な量の、金属活性化酵素成分、および金属成分による不活性化に感受性の 酵素成分から成る群から選択する酵素成分の存在下に、コンタクトレンズを液体 媒体と接触させ;および コンタクトレンズの入った液体媒体中の前記酵素成分を、液体媒体中に存在す る該酵素成分を不活性化するのに有効な量の活性調節成分と接触させる ことを含んで成る方法。 20.液体媒体は、液体媒体中に存在するコンタクトレンズを消毒するのに有 効な量の消毒剤成分を含有する請求項19記載の方法。 21.酵素成分は金属活性化酵素成分であり、活性調節成分は、前記金属活性 化酵素成分に伴う金属をキレート化するのに有効な金属キレート化成分である請 求項19記載の方法。 22.液体媒体中に存在するコンタクトレンズからの汚れの除去と、液体媒体 中に存在する酵素成分の不活性化とが同時に起こるように二接触工程を行う請求 項19記載の方法。 23.コンタクトレンズの消毒方法であって、 液体媒体中に存在するコンタクトレンズから汚れを除去するのに有効な量の酸 活性酵素成分を含有し、該酸活性酵素成分が活性となるpHに弱酸緩衝した液体 媒体に、コンタクトレンズを接触させ; コンタクトレンズを液体媒体から取り出し;および コンタクトレンズをそのまま眼に装用する ことを含んで成る方法。 24.コンタクトレンズはヒドロゲルから成り、液体媒体中の条件は、前記コ ンタクトレンズの含水量を実質的に維持するのに有効である請求項23記載の方 法。
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