JPH05504496A - 過酸化水素分解組成物およびその使用方法 - Google Patents

過酸化水素分解組成物およびその使用方法

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JPH05504496A JP50482491A JP50482491A JPH05504496A JP H05504496 A JPH05504496 A JP H05504496A JP 50482491 A JP50482491 A JP 50482491A JP 50482491 A JP50482491 A JP 50482491A JP H05504496 A JPH05504496 A JP H05504496A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体媒体中に存在する過酸化水素の濃度を低下するか、または過酸化 水素を実質的に無くすための過酸化水素分解組成物およびその用途に関する。と りわけ、本発明は、過酸化水素の作用により消毒したコンタクトレンズの入った 水性液体媒体中に残存する過酸化水素を分解するのに有用な組成物に関する。
コンタクトレンズ装用に伴い得る感染、または眼の健康を損なう他の作用を防く ために、コンタクトレンズ使用者は、フンタクトレンズを周期的に洗浄および消 毒すべきである。コンタクトレンズ使用者か、装用時間外にコンタクトレンズを 洗浄および消毒することのできる系および方法は、現在いくつかある。そのよう な従来の洗浄および消毒系は、″高温(hot)j系および「低諷(cold) 、’系に分類することができる。高温系は、コンタクトレンズの消毒のために加 熱を要し、低温系では、周囲温度で化学消毒剤を使用してレンズを消毒する。
低aL消毒系には、過酸化水素消毒系が含まれる。消毒用過酸化水素溶液は、コ ンタクトレンズを汚染し得る細菌および真菌の殺菌に有効である。しかし、消毒 したコンタクトレンズに残留する過酸化水素は、分解(des t roy)、 すなわち分解(decompose)、中和、不活性化または化学的還元を行わ なければ、眼に刺激、灼熱感または外傷を起こし得る。従って、消毒したコンタ クトレンズを安全かつ快適に装用するためには、消毒したコンタクトレンズの入 った液体媒体中の残存過酸化水素を分解する必要がある。
フンタクトレンズ消毒系中の過酸化水素の分解に関しては、容易さと使用者のコ ンプライアンスとが問題となる。使用者のコンプライアンスおよび容易さを高め るために、消毒と過酸化水素分解とを一工程で行なうことについて、いくつかの 試みがなされてきた。これに関連して、コア錠と、可溶または不溶のコーティン グとから成る種々の遅延放出錠剤が提案されている。
クルーズ(にruse)らの米国特許第4767559号には、コンタクトレン ズの清浄および消毒を一工程で行なうための錠剤が開示されている。コアは、過 酸化水素還元剤および触媒を含有する。好ましくは、例えばアクリル樹脂(ポリ アクリル酸およびポリアクリル酸エステルから成るコポリマーの、中性に調節し た水溶液から銹導したもの)の薄いう、カーポリマーコーティングをコア錠に噴 霧して、被包コア錠を形成し得るが、これは不可欠ではない。過酸化水素生成成 分を含有する非ポリマ−ジャケット混合物を、被包コア錠にドライコーティング する。この場合、ジャケット混合物が溶解して過酸化水素を生成し、コンタクト レンズを消毒する。続いて、コア錠を包囲する薄いラッカーポリマーコーティン グが溶解し、その結果、還元剤および触媒が放出される。薄いラッカーポリマー コーティングに関して、該コーティングの全体的な溶解速度を高める化学反応は 、教示および提案されていない。
ノヤフ7− (3chafer)らの欧州特許出願86−109361.5号に は、錠剤溶解を遅延するためのコーティングで被覆した過酸化水素還元剤錠か開 示されている。このコーティングは、酸環境下に可溶のジメチルアミノメタクリ レート/中性メタクリル酸エステルポリマーから成り得る。そのようなポリマー 、例えばローム・ファーマ(Rohm Pharma)からニードラジット(E udragit、商標)Eとして市販されているカチオン性樹脂は、pHか5ま たはそれ以下の酸性水性媒体中で可溶である。コンタクトレンズの消毒に用いる 過酸化水素含有水性液体媒体は、しばしば4〜5のpHを有するので、前記のよ うなカチオン性樹脂は、レンズが効果的に消毒される前に溶解して過酸化水素分 解成分を放出し得、レンズ消毒における遅延放出コーティングとして満足できる ものではない。コーティングは、中性pHの溶液中で可溶のメタクリル酸/メタ クリル酸メチルエステルポリマーから成っていてもよい。そのような中性pHで 可溶のポリマー、例えばローム・ファーマからニードラジットSとして市販のポ リマーは、酸性水性媒体中に実質的に不溶であり、pH7またはそれ以上の水性 媒体に可溶である。
過酸化水素分解成分を用いる一工程のコンタクトレンズ消毒系が依然必要である 。遅延放出コーティングは、レンズの消毒を行うのに充分な時間を確保し、かつ 、過酸化水素分解成分を適当な時間で放出して、残存過酸化水素を急速に分解し 、消毒したレンズの安全かつ快適な装用を可能にするようなものであるへきであ る。
発明の記載 水性液体媒体中の過酸化水素の分解(destroy)、とりわけ消毒したコン タクトレンズの入った水性液体媒体中に残存する過酸化水素の分解のために有用 な新規組成物および方法か見出された。本発明においては、消毒すべきコンタク トレンズと水性液体媒体との接触開始と同時に、過酸化水素分解成分と水性液体 媒体の接触を開始することができる。例えば、本発明の組成物と、消毒すべきコ ンタクトレンズとを、実質的に同時に水性液体媒体中に導入し得る。これにより 、効果的なレンズの消毒および残存過酸化水素の分解に要する使用者の時間およ び手間が大幅に削減される。こうして、使用者のより良好なコンプライアンスお よび眼のより高い安全性が得られる。本発明においては、過酸化水素分解成分の 放出前に過酸化水素の作用によりコンタクトレンズか効果的に消毒されるように 、遅延放出を行う。また、本発明の組成物は、過酸化水素分解剤を媒体中に急速 に放出するように構成する。この急速な放出により、過酸化水素分解成分の遅延 放出後、残存過酸化水素の急速な分解が可能となる。すなわち、レンズの消毒と 残存過酸化物の分解とに要する全時間は短縮され、コンタクトレンズの消毒の実 施は、より簡便かつ容易になる。更に、組成物は媒体に対し高い溶解性を示すの で、過酸化水素の分解後に、組成物由来の固体材料は、媒体中に好ましくは殆ど または全く残留しない。
一つの広い態様においては、本発明は、少なくとも1種の過酸化水素分解成分を 含有するコーティングされた部分またはコア(例えばコーティングされたコア錠 )と、バリアコーティングとを含有する組成物に関する。過酸化水素分解成分( 以下、HPDCと称する)は、水性液体媒体中に放出されると、その水性液体媒 体中に存在する過酸化水素を分解するか、またはその分解を起こすのに有効であ る。バリアコーティングは、組成物か過酸化水素含有水性液体媒体(以下、HP LMと称する)と接触開始後しばらくの間、HPDCの放出を実質的に妨げるよ うに作用する。バリアコーティングは、pH範囲5.1〜6.9の水性媒体、す なわち酸性水性液体媒体に、1種またはそれ以上の可溶性塩を形成することによ って少なくとも部分的に溶解し得る材料を含有する。この「化学的溶解ゴ、すな わち材料の1種またはそれ以上の可溶性塩の形成の結果としての溶解は、材料の 全溶解(すなわち、物理的溶解と化学的溶解と)を速め、それにより、HPDC の放出がより急速になり、好ましくは、過酸化水素分解後に水性液体媒体中に残 留するバリアコーティング由来の固体材料の量が、実質的に減少する。
バリアコーティングは、そのような材料の1種またはそれ以上を、好ましくは主 に、すなわち、少なくとも約50重量%、より好ましくは少な(とも約80重量 %含有する。そのような材料は、好ましくはポリマー、より好ましくはメタクリ ル酸、メタクリル酸エステルおよびそれらの混合物から成る群から選択するモノ マーがら誘導するポリマーである。そのようなポリマー材料は、アニオン性であ ることが好ましい。
HPLM中の過酸化水素a度を低下する方法であって、HP L Mを、(例え ば本明細書中に記載の)組成物と接触させる方法を提供する。
更に、レンズ、好ましくはコンタクトレンズを消毒する方法も提供する。この方 法は、消毒すべきレンズを、有効なレンズ消毒条件下にHPLMと接触させてレ ンズを消毒することを含んで成る。HPLMは、(例えば本明細書中に記載の) 組成物とも接触させる。その組成物は、水性液体媒体の過酸化水素濃度を無害な 濃度にするものであることが好ましい。すなわち、組成物を作用させた後、消毒 したコンタクトレンズを水性液体媒体から取り出し、そのまま眼に装着できるこ とが好ましい。
発明の詳細な説明 本発明は、周期的に消毒することが好ましいレンズ(例えばコンタクトレンズ) の消毒に過酸化水素を使用する場合に有効である。
そのようなレンズ、例えば従来のコンタクトレンズ、とりわけソフトコンタクト レンズは、過酸化水素、本発明の組成物または本発明の方法によって実質的に損 なわれないいずれの適当な材料または材料の組み合わせから成っていてもよく、 いずれの適当な形状を有していてもよい。
本発明は、コンタクトレンズの消毒に使用した後のHPLM中に残存する過酸化 水素を分解するのに特に有用である。
本発明においてコンタクトレンズの消毒に用いる液体媒体は、消毒に有効な量の 過酸化水素を含有している。好ましくは、過酸化水素の消毒有効量とは、3時間 で微生物量をIL20g低下することのできる量である。より一層好ましくは、 過酸化水素濃度は、微生物量を1時間で11)ogのオーダーで低下する濃度で ある。10分間またはより短時間で微生物量をI Qog単位低下する過酸化水 素濃度が特に好ましい。コンタクトレンズの消毒に有用な過酸化水素含有水性液 体媒体のp)(は、しばしば約5未満、とりわけ約4〜5の範囲である。過酸化 水素を好ましくは約0,5〜6%(w/v)含有する比較的穏やかな過酸化水素 水溶液か、コンタクトレンズ用の有効な消毒用溶液として知られている。このよ うな溶液は、コンタクトレンズ上に存在し得る細菌および真菌の殺菌に有効であ る。しかし、コンタクトレンズをHPLM中に浸漬することによって消毒した後 は、レンズを安全かつ快適に眼に装着し得るように、残存過酸化水素(例えばレ ンズ上の)を分解しなければならない。レンズ装着前に残留過酸化水素を分解し なければ、眼に対する刺激または装用中の不快感か起こり得る。
本発明の組成物(HPLMに、消毒すべきコンタクトレンズと実質的に同時に接 触開始させることか好ましい)は、効果的なレンズ消毒を可能にし、更にHPL M中に残存する過酸化水素を効果的に分解できるので、消毒したレンズを液体媒 体から出して、そのまま眼に入れ、安全かつ快適に装用することができる。本発 明の組成物は、好ましくは錠剤の形態で存在する。本発明の組成物は、コーティ ングされた部分またはコア(例えばコア錠)およびバリアコーティングから成る 少なくとも1個の個体(例えば錠剤)の形態で存在し得る。
バリアコーティングは、HPDCを含有するコーティングされる部分を実質的に 包囲することが好ましい。コーティングされた部分は組成物全体の約40〜95 重量%を占めることか好ましく、バリアコーティングは組成物全体の約1〜60 重量%を占めることが好ましい。
本発明の組成物中には、いずれの適当なHPDCを用いてもよい。
そのようなHPDCは、残存過酸化水素を効果的に分解し、消毒したコンタクト レンズにも、それを装着する眼にも有害な作用を及ぼさないものでなければなら ない。有用なHPDCには、過酸化水素還元剤、ベルオキ/ダーゼ類(カタラー ゼを含む)およびそれらの混合物がある。
本発明において有用な過酸化水素還元剤の例としては、アルカリ金属(とりわけ ナトリウム)のチオ硫酸塩、チオ原素、アルカリ金属(とりわけナトリウム)の 亜硫酸塩、チオグリセロール、N−アセチル/スティン、アルカリ金属(とりわ けナトリウム)のギ酸塩、アスコルビン酸、インアスコルビン酸、グリオキシル 酸、それらの混合物等がある。特に有用なベルオキ/ダーゼは、カタラーゼであ る。
ペルオキ/ター上類、特にカタラーゼは、そのHPLMへの放出開始後約1分間 ないし12時間、好ましくは約5分間ないし1時間のオーダーのような適度な時 間で、液体媒体から過酸化水素を実質的に除去するのに有効であるので、本発明 において非常に有用である。
本発明の一つの重要な利点は、HPDCのHPLM中への放出開始後、HPDC が残存過酸化水素を分解する作用が非常に急速であることである。本発明のバリ アコーティングは、組成物のHPLMへの導入から、HPDCのHPLMへの放 出までの時間の長さを非常に効果的に調節するように、非常に精密に調製し得る 。この時間の後、バリアコーティングは、残留または残存する過酸化水素を分解 するのに充分なHPDCの急速な放出を促進するように、本明細書中に記載のよ うにHPLMに少なくとも部分的に化学的溶解する。
本発明の組成物は、過酸化水素がフンタクトレンズを有効に消毒するのに充分な 時間の間、HPDCのHPLMへの放出を遅延し、次いで、残存過酸化水素の所 期の急速な分解のためにHPDCをHPLMに放出するように調製および構成す ることが好ましい。
用いるHPDCの量は、それを導入するHPLM中に存在する過酸化水素を全部 分解するのに充分な量であることか好ましい。HPDCを過剰に用いてもよい。
HPDCを非常に大過剰に用いると、HPDC自体が、消毒したコンタクトレン ズおよび/またはその装用の安全性および快適性に問題を生じ得るので、そのよ うなことは避けるべきである。カタラーゼをHPDCとして使用する場合、好ま しくは約100〜250、より好ましくは約150〜200カタラーゼ活性単位 /HPLM中の過酸化水素%(w/ v)/ HP L M (zQ)の量で使 用する。例えば、過酸化水素を約3%(v/v)含有する水溶液中でカタラーゼ を使用する場合、約520カタラーセ活性単位/zQ溶液の量で使用することが 特に有効である。
例えば被覆錠(layered tablet)のコアにおいて、HPDCを1 種またはそれ以上の他の成分と組み合わせ得る。そのような他の成分は、例えば 賦形剤、結合剤、等張化剤、コンタクトレンズ調整/湿潤剤、緩衝剤、滑沢剤な どを包含し得る。それらを使用する場合、それぞれ所望の機能か達せられる有効 量で使用し得る。本発明のコーティングしたコアは、少なくとも1種の緩衝剤を 含有することか好ましい。このような各種成分の例は、従来のものおよび当業者 既知のものである。従って、これらの成分についての詳細な説明は行なわない。
HPDC&有コアの組成例は次の通りである:重量% HPDC1〜30 賦形剤 15〜90 等張化剤 1〜90 緩衝剤 1〜50 滑沢剤 0〜30 有用な緩衝剤は、酢酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、リン酸緩衝剤およびホウ酸緩衝 剤を包含するが、それらに制限されるものではない。
特に有用な態様においては、HPDCを、コンタクトレンズから汚れを除去する のに有効な少なくとも1種の酵素と組み合わせる。
正常な使用中にコンタクトレンズ上に生じる汚れの種類には、タンパク質含有汚 れ、ムチン含有汚れ、脂質含有汚れおよび炭水化物含宵汚れがある。1種または それ以上の種類の汚れが、1個のコンタクトレンズ上に存在し得る。
用いる酵素は、コンタクトレンズの酵素的洗浄に従来がら用いられている過酸化 物活性酵素から選択し得る。例えば、ハス(Huth)らの米国再発行特許第3 2672号およびカラゲオージアン(Karageozian)らの米国特許第 3910296号に開示されている酵素の多くが、本発明において有用である。
それらの特許全体を引用して、本明細書の一部とする。有用な酵素としては、タ ンパク質分解酵素、リパーゼおよびそれらのa合物から選択するものがある。
好ましいタンパク質分解酵素は、スルフヒドリル基またはノスルフィド結a(H PLM中の活性酸素と反応して酵素活性を損ない得る)を実質的に持たない酵素 である。カルシウム、マグネ/ラムまたは亜鉛のような2価の金属イオンをタン パク質に結合している金属プロテアー七も使用し得る。
タンパク質分解酵素のより好ましい群は、セリンプロテアーゼであって、とりわ けバチルス属、ストレプトミセス属およびアスペルキルス属の菌から得られるも のである。この群の中てより一喘好ましい酵素は、通常ズブチリノン酵素と称さ れるアルカリ性プロテアーゼである。ディール、エル(Deayl、 L、)、 モーサー、ピー・ダブリx (Moser、 P、 W、 )およびウィルディ 、ビーーxス(llildi、 B、 S、)、「ブロテアーセズ・オブ・ザ・ /−ナス・バチルス■アルカライン・プロテアーゼズ(Proteases o f the Genus Bacillus、Itへ1kaline Prot eases)J、バイオテクノロジー・アンド・バイオエンジニアリング(Bi otechnology and Bioengineering)、第■巻、 213〜249頁(1970)、並びにキイ、エル(Keay、L、)およびモ ーサー、ビー・タブリュ、「ディファレンンエーション・オブ・アルカライン・ プロテアーゼズ・フオーム・バチルス・スピー/−ズ(Differentia tion of Alkaline Proteases form Baci llusSpecies)J、バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リ サーチ・コミュニケー/ヨンズ(BiocheIlical and Biop hysicalResearch Comm、)、第34巻、第5号、600〜 604頁(1969)堅照。
ズブチリノン酵素は、2つのサブクラス、すなわちズブチリシンAおよびズブチ リシンBに分類される。ズブチリ/ンA群の酵素は、バチルス・ズブチリス(B 、 5ubtilis)、バチルス・リヘニフォルミス(B、lichenif ormis)およびバチルス・ブミリス(B、 pumilis)のような種か ら得られる。このサブクラスの菌は、中性プロテアーゼまたはアミラーゼをほと んどまたは全(産生巳ない。ズブチリ/ンBサブクラスは、バチルス・ズブチリ ス、バチルス・ズブチリス・アミロサノカリテイクス(B、 5ubtilis  var、 amylosacchariticus)、バチルス・アミロリケ ファ/エンス(B、 amylolique4aciens)およびバチルス・ ズブチリスNRRL B5411のような菌から得られる酵素から成る。これら の微生物は、アルカリ性プロテアーゼの産生にほぼ匹敵するレヘルで中性プロテ アーゼおよびアミラーゼも産生ずる。ズブチリンンAサブクラスに属する1種ま たはそれ以上の酵素か特に有用である。
更に他の好ましい酵素は、例えばバンクレアチン、トリブ/ン、コラゲナーゼ、 ケラチナーゼ、カルボキンラーゼ、アミ/ペプチダーゼ、エラスター七、アスベ ルキロベブチターゼAおよびB1プロナーゼElストレプトミセス・グリセウス (S、 griseus)から得られる]並びにディスバーセ[バチルス・ポリ ミ牛す(Bacillus Polymyxa)から得られる]である。
本発明において、酵素を有効量で使用する。そのような量は、正常な装用による 汚れの少なくとも1種を、適当な時間(例えば−晩)で実質的に全部レンズから 除去する量である。この標準は、レンズ汚れ沈積パターンの経過か正常なコンタ クトレンズ使用者に関するものであり、毎日または2〜3日毎に洗浄することが 好ましいほど汚れ沈積速度か著しく大きかったことのある非常に少数の人には当 てはまらない。
宵効なりリーナーの製造に要する酵素の量は、酵素固有の活性、および存在する 過酸化水素とのその相互作用の度合を含むいくつかの因子によって決められる。
基本的な基準として、作用溶液は、レンズ1枚の処理につき約0o01〜3アン ソ7 (Anson)単位、好ましくは約0.01−1アンソン単位の活性が得 られるのに充分な酵素を含有すべきである。それより多い、または少ない量の酵 素を使用してもよい。
酵素活性はpH依存性であり、酵素により、それが最もよく機能する特定のpH 範囲がある。その範囲は、既知の方法により容易に測定できる。
本発明のバリアコーティングは、実質的に連続性であることが好ましい。「連続 性」とは、本発明の組成物を最初にHPLMと接触(例えばHPLMに浸漬)後 、ある時間の間、バリアコーティングは、コーティングされた部分を完全に隔離 することを意味する。バリアコーティングは、少なくとも部分的に水溶性、好ま しくは実質的に完全に水溶性である。
バリアコーティングは、pH範囲5.1〜6.9、好ましくは約53〜65の水 性媒体、例えば少なくとも1種の緩衝剤を含有する水性媒体中に、材料が1種ま たはそれ以上の可溶性塩を形成することにより少なくとも部分的に溶解し得る少 なくとも1種の材料を含有する。すなわち、本発明のバリアコーティングは、前 記のような水性媒体中に少なくとも部分的に化学的に溶解し得る。本発明を特定 の作用理論で制限することを意図するものではないか、バリアコーティングは、 コーティングされた部分またはコアとバリアコーティングとを含有する本発明の 組成物を、HPLM(好ましくはpH約4〜5)と最初に接触させた時点から溶 解し始めると考えられる。この「初期」溶解は、物理的(非化学的)現象である 。この物理的溶解が続く間、HPLMはHPLM中のコンタクトレンズを有効に 消毒するように作用する。更に、この物理的溶解は、コーティングされたコアか らの少量のHPDCおよび好ましくは緩衝剤の放出を起こす。
これにより、HPLMのpHが5よりも高くなる。この時点で、バリアコーティ ングの少なくとも一部が可溶性塩形成による化学的溶解を受け得るようになり、 バリアコーティングの全溶解速度は実質的に高まる。バリアコーティングのこの 物理的/化学的組み合わせ溶解により、HPDCが急速に放出され、残存過酸化 水素を急速に分解する。また、この物理的/化学的組み合わせ溶解は、液体媒体 中に可溶化されるバリアコーティングの全量をも増加する。最終的に、液体媒体 のpHは、約70〜75、例えば約73に達する。
この時点て、過酸化水素は実質的に全部水性液体媒体から除去されており、消毒 したフンタクトレンズを取り出し、そのまま装用者の眼に入れ、安全かつ快適に 装用することかできる。
p+(5,1〜69の水性媒体、とりわけ過酸化水素含有水性液体媒体中で可溶 性塩を形成し得る、眼科的に許容し得るいずれの材料または材料の組み合わせを 、本発明のバリアコーティング中に使用してもよい。そのような材料か、好まし くはバリアコーティングの大部分、すなわち少なくとも約50M量%、より好ま しくは少なくとも約80重量%を占める。そのような材料はポリマーであること か好ましい。特に有用なのは、アニオン性ポリマー材料である。非常に有用な材 料の一部は、メタクリル酸、メタクリル酸エステルおよびそれらの混合物から成 る群から選択するモノマーから誘導するポリマーである。遊離カルボキシル基と エステル基との比か約0゜7またはそれ以上、特に約1またはそれ以上である、 メタクリル酸と少なくとも1種のメタクリル酸エステルとのコポリマーが特に有 用である。モノマーとして使用し得るメタクリル酸エステルのうち、メタクリル 酸メチルエステルが好ましい。
バリアコーティングは、好ましくは、コーティングの弾性を高めるのに有効な量 の少なくとも1種の可塑剤成分を含有する。すなわち、可塑剤成分か無ければ、 バリアコーティングは比較的脆性であり得、または脆性となり得、比較的弱い衝 撃によっても、コーティングの保全性か損なわれ得る。可塑剤成分は、そのよう な衝撃による不都合を軽減するように作用する。いずれの適当な可塑剤成分を使 用してもよい。本発明のバリアコーティング中に加え得る可塑剤成分の例は、ポ リエチレングリコール、ジブチルフタレート、グリセロールトリアセテート、ヒ マシ油、1.2−プロピレングリコール、クエン酸エステル、例えばトリエチル ントレート、およびそれらの混合物である。−態様においては、バリアコーティ ングは、多価アルコールを実質的に含有しないことが好ましい。可塑剤成分は好 ましくは、小部分として、すなわちバリアコーティングの約50重量%未満、よ り好ましくは約20重量%未満の量で存在する。
最終的な組成物が前記のような挙動を示すならば、バリアコーティングは、いず れの適当な方法でコアに適用してもよい。よく知られた従来の種々のコーティン グ方法を使用し得る。有用な一つの方法においては、バリアコーティングの成分 を液体溶媒に溶解し、次いで、溶解したバリアコーティングを含有する溶媒をコ アに適用する。
次いで、溶媒を蒸発させ、コア上にバリアコーティングを残す。バリアコーティ ング成分の溶解のために、揮発性有機溶媒、例えばアセトンなどを使用し得る。
溶解した成分を含有する溶媒をコアに噴霧するか、または溶媒/バリアコーティ ング成分混合物にコアを浸漬し得る。バリアコーティングを所望の厚さにするた めに、1個のコアに混合物の適用を1回以上行い得る。
本発明の他の態様は、コンタクトレンズから汚れを除去し得る、本明細書中に記 載の少なくとも1種の酵素が、HPDCとは別に離れて含まれる組成物を提供す る。好ましくは、この態様において、本発明の組成物は、コーティングされたコ ア、バリアコーティングおよび第2のコーティングを有する少なくとも1個の個 体、例えば錠剤の形聾て存在する。第2のコーティングは酵素を含有し、コーテ ィングされたコアはHPDCを含有する。第2のコーティングはバリアコーティ ングを実質的に包囲することが好ましく、バリアコーティングは、コーティング されたコアを実質的に包囲することが好ましい。この態様を用いて、フンタクト レンズを消毒するのと同時に、汚れの洗浄を好ましく行なうことができる。
前記のように、コンタクトレンズから汚れを除去するのに有用な1種またはそれ 以上の酵素を、HPDCと共に含めるか、または第2のコーティングとして配置 することができる。前記のようにして製造したコーティングしたコア上に、酵素 を含有する第2のコーティングを、従来の方法により配置することができる。
レンズ、好ましくはコンタクトレンズを消毒する本発明の方法は、消毒するレン ズを、有効なレンズ消毒条件下にHPLMと接触させることを含んで成る。HP LMを、少なくとも1種のHPDCを含有するコーティングされた部分とバリア コーティングとを有する、本明細書中に記載のような組成物と接触させる。この 方法を用いて、レンズを消毒し、HPLM中に残存する過酸化水素を効果的に分 解する。すなわち、HPDCがHPLM中に放出され、残存過酸化水素を有効に 分解するように作用した後、レンズをそれを消毒した液体媒体から出して、その まま安全かつ快適に装用することができる。
特に有用な態様においては、消毒すべきコンタクトレンズを、本発明の組成物と 実質的に同時にHPLM中に入れる。フンタクトレンズが消毒される所定の時間 後に、HPDCがHPLM中に放出され、残存過酸化水素を有効に分解する。
汚れを除去する酵素か組成物中に存在する場合には、液体媒体中のコンタクトレ ンズの汚れの洗浄も効果的に行なうことができる。
この洗浄作用は、レンズを消毒するのと同時に(例えば組成物とHPLMとの接 触開始時またはその直後に汚れ除去用酵素をHPLM中に放出する場合)、また はレンズを消毒した後に(例えばHPDCをHPLM中に放出する時またはその 後に汚れ除去用酵素をHPLM中に放出する場合)起こるようにすることができ る。
レンズを効果的に消毒するために、好ましくは充分な時間、より好ましくは約1 分間ないし4時間、より一層好ましくは約5分間ないし1時間の間HPLM中に レンズを浸1責するまでは、HPDCをHPLM中に放出しないようにする。ま た、HPDCOHPLM中への放出開始後、好ましくは約3時間以内、より好ま しくは約1時間以内、より一層好ましくは約30分間以内に、HPLM中の残存 過酸化水素を実質的に全部分解する。
消毒のための接触は、液体媒体を実質的に液状に保つ温度で行なうことか好まし い。例えば、液体媒体が水性の場合、接触温度は好ましくは約O〜100°C1 より好ましくは約10〜60’C,より一層好ましくは約15〜30’Cの範囲 である。周囲温度またはその程度の温度で接触を行うことが非常に便利であり、 有効である。接触は、大気圧またはその程度の圧力下に行なうことが好ましい。
この接触は、好ましくは、処理すべきレンズを実質的に完全に消毒するまでの時 間待なう。そのような接触時間は、約1分間ないし12時間の範囲またはそれ以 上であり得る。
以下の実施例によって本発明の詳細な説明するが、実施例は本発明を制限するも のではない。
コア錠がコーティングに包囲されている2層錠を調製し、試験した。コア錠およ びコーティングの組成は、以下の通りてあった・コア錠 結晶カタラーゼ(1) 15!9 塩化ナトリウム 89.419 二塩基性リン酸ナトリウム(無水物) 12.0R9−塩基性リン酸ナトリウム −水和物 1.0++9ポリエチレングリコール(分子量約3350) 1.0 19コーテイング メタクリル酸およびメタクリル酸メチルエステルのコポリマー+!+ 4.15 ff9グリセロールトリアセテ−1−” 0.35x9目)カタラーセの使用量 は、用いた製品のバッチのアッセイによって決定した。調製した錠剤は、約52 00のカタラーゼ活性単位を含有していた。
マーの平均分子量は13500.0、遊離カルボキシル基とエステル基との比は 11゜このコポリマーは、pH約60の緩衝した水性液体媒体に、可溶性塩の形 成により溶解する。
11可塑剤 アセトン中のコーティング材料の溶液にコア錠を浸漬することによって、コーテ ィングをコア錠に適用した。
前記の被覆錠を試験し、過酸化水素の分解における効果を調べた。
試験は、次のようにして行った。室温で、過酸化水素の3%(−/v)水溶液1 01Qを用意した。被覆錠をその溶液に入れ、溶液から遊離した酸素の量を定期 的に測定した。遊離した酸素の量は、溶液中に残存する過酸化水素濃度の測定の ために用いた。
この試験の結果は、次の通りであった:錠剤の溶液中への 溶液中の過酸化物濃 度導入後の時間(分) (%豐/v) 実施例2(比較) ローム・ファーマからユードラジyトsとして市販されている、メタクリル酸お よびメタクリル酸メチルエステルのコポリマーを、実施例1において使用したコ ポリマーの代わりに用いることを除いては、実施例1を繰り返した。実施例2に おいて使用するコポリマーは、平均分子量が135000であり、遊離カルボキ シル基とエステル基との比は1:2(0,5)であり、pH約7.0の緩衝した 水性液体媒体中に、可溶性塩の形成により溶解する。
実施例2のコーティング錠の、過酸化水素分解における効果を測定する試験の結 果は、次の通りであった:錠剤の溶液中への 溶液中の過酸化物濃度導入後の時 間(分) (%豐/ν) 86 0.04 実施例1および2の結果は、いずれのコーティングも、所望の遅延放出を達成し く例えば、それにより、コンタクトレンズを、水溶液中に存在する過酸化水素で 効果的に消毒することができる)、および実質的に全部の過酸化水素を分解する のに充分なカタラーゼを最終的に放出するように、極めて良好に機能することを 示している。
しかし、実施例2のコーティング錠と比較して、実施例1のコーティング錠の方 が実質的に有利な性能を有していた。実施例2のコーティングの方が、不溶のま ま残った部分が実質的に多かった。そのような未溶解のコーティングは、カタラ ーゼの放出および過酸化水素の分解を妨げ得る。更に、コンタクトレンズ消毒に おいて、コーティング材料が比較的大部分存在すると、消毒工程が完了したか否 かに関して、レンズ装用者に混乱をもたらし得る。コンタクトレンズ消毒工程中 にコーティングをより完全に溶解することが極めて有利である。
実施例2の錠剤と比較して実施例1の錠剤が勝れているもう一つの点は、残存過 酸化水素濃度の低下速度である。例えば、実施例1においては、わずか16分間 で21%の過酸化水素を分解するのに対し、実施例2においては、同じ量の過酸 化水素を分解するのに56〜60分間も要する。コンタクトレンズの消毒か終わ ったら、残存する過酸化水素を急速に分解することか有利である。例えば、過酸 化水素を速く分解するほど、安全かつ快適なコンタクトレンズの装用をより早期 に行うことかできる。
実施例3 ズブチリシンAをコア錠中に充分含めて、コア錠中の酵素量を約0.4mgとす ることを除いては、実施例1と同様に被覆錠を調製する。
この酵素含有錠を用いて、タンパク質含有汚れが付着したソフトコンタクトレン ズの消毒および洗浄を、次のようにして行なう。室温で、過酸化水素の3%(w /v)水溶液10!IQを用意する。消毒および洗浄すべきコンタクトレンズと 、酵素を含有する被覆錠とを、溶液に同時に入れる。約半時間の間、溶液は実質 的に平静である。その後約5〜10分間の間、溶液は発泡する。この後、溶液は 平静になり、その状態か続く。フンタクトレンズを溶液に最初に入れてから10 時間後に、溶液から出し、生理食塩液で濯いでズブチリシンAを除去し、装用者 の眼に入れる。10時間でコンタクトレンズが有効に消毒され、タンパク質含有 汚れも洗浄除去されることがわかる。レンズ装用者は、このようにして消毒およ び洗浄したフンタクトレンズの装用による不快感も眼の刺激も感じない。
実施例4 実施例1に従って被覆錠を調製し、これに更に、ポリビニルピロリドン、炭酸ナ トリウムおよびズブチリ7ンAの水性混合物を噴霧コーティングする。噴霧コー ティングした錠剤を乾燥する。ズブチリシンAの量は、コア錠の酵素含量を約0 411Igとするのに充分である。
この酵素含有錠を用いて、タンパク質含有汚れが付着したソフトコンタクトレン ズの消毒および洗浄を、実質的に実施例3と同様に行なう。コンタクトレンズを 溶液に最初に入れてから10時間後に、溶液から出し、生理食塩液て濯いでズブ チリシンAを除去し、装用者の眼に入れる。10時間でコンタクトレンズが有効 に消毒され、タンパク質含有汚れも洗浄除去されることがわかる。レンズ装用者 は、このようにして消毒および洗浄したコンタクトレンズの装用による不快感も 眼の刺激も感じない。
本発明をいくつかの実施例および聾様に関して説明したが、本発明はそれらに制 限されるものではなく、以下の請求の範囲内で変更し得るものであると理解すべ きである。
要約書 コンタクトレンズの消毒に使用するような水性液体媒体中の過酸化水素を分解す るための組成物およびそのような組成物の使用方法を開示する。本発明の組成物 は、水性液体媒体中に放出されると、水性液体媒体中に存在する過酸化水素を分 解するか、またはその分解を起こすのに有効な少な(とも1種の過酸化水素分解 成分を含有するコーティングされたコアと、組成物か過酸化水素含有水性液体媒 体と接触開始後、ある時間の間、過酸化水素分解成分の放出を実質的に防ぐよう に作用するバリアコーティングとから成る。バリアコーティングは、pH範囲5 .1〜69の水性媒体中に、材料の1種またはそれ以上の可溶性塩の形成により 、少な(とも部分的に溶解し得る材料を含有する。
国際調査報告

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.水性液体媒体中に放出されると、水性液体媒体中に存在する過酸化水素を分 解するか、またはその分解を起こすのに有効な少なくとも1種の過酸化水素分解 成分を含有するコーティングされたコアと、組成物が過酸化水素含有水性液体媒 体と接触開始後、ある時間の間、前記過酸化水素分解成分の放出を実質的に防ぐ ように作用するバリアコーティングとから成り、バリアコーティングは、pH範 囲5.1〜6.9の水性媒体中に、材料の1種またはそれ以上の可溶性塩の形成 により、少なくとも部分的に溶解し得る材料を含有する組成物。
  2. 2.前記材料が、バリアコーティングの少なくとも大部分を占める請求項1記載 の組成物。
  3. 3.水性媒体は過酸化水素を含有し、pH範囲が約5.3〜6.5である請求項 1記載の組成物。
  4. 4.前記材料はポリマーである請求項1記載の組成物。
  5. 5.前記ポリマー材料は、メタクリル酸、メタクリル酸エステルおよびそれらの 混合物から成る群から選択するモノマーから誘導する請求項4記載の組成物。
  6. 6.前記ポリマー材料は、メタクリル酸および少なくとも1種のメタクリル酸エ ステルから誘導し、遊離カルボキシル基とエステル基との比が約0.7またはそ れ以上である請求項4記載の組成物。
  7. 7.前記ポリマーはアニオン性で、メタクリル酸およびメタクリル酸メチルエス テルから誘導する請求項6記載の組成物。
  8. 8.バリアコーティングは、多価アルコールを実質的に含有しない請求項1記載 の組成物。
  9. 9.コーティングされたコアは、少なくとも1種の緩衝剤成分を更に含有する請 求項1記載の組成物。
  10. 10.錠剤の形態である請求項1記載の組成物。
  11. 11.バリアコーティングは、該バリアコーティングの弾性を高めるのに有効な 重の少なくとも1種の可塑剤成分を更に含有する請求項1記載の組成物。
  12. 12.過酸化水素分解成分は、過酸化水素還元剤、ベルオキシダーゼおよびそれ らの混合物から成る群から選択する請求項1記載の組成物。
  13. 13.過酸化水素分解成分はカタラーゼである請求項1記載の組成物。
  14. 14.汚れをコンタクトレンズから除去し得る少なくとも1種の酵素を、汚れの 付着したコンタクトレンズから少なくとも1種の汚れを実質的に除去するのに有 効な重で更に含有し、組成物が過酸化水素含有水性液体媒体と接触後、過酸化水 素分解成分が放出されるより前、または実質的にそれと同時に酵素を過酸化水素 含有水性液体媒体中に放出するように構成する請求項1記載の組成物。
  15. 15.酵素を含有するコーティング層を更に有する請求項14記載の組成物。
  16. 16.酵素は、過酸化物活性酵素およびその混合物から成る群から選択する請求 項14記載の組成物。
  17. 17.水性液体媒体中の過酸化水素濃度を低下する方法であって; 過酸化水素含有水性液体媒体中に放出されると、過酸化水素含有水性液体媒体中 に存在する過酸化水素を分解するか、またはその分解を起こすのに有効な少なく とも1種の過酸化水素分解成分を含有するコーティングされたコアと、組成物が 過酸化水素含有水性液体媒体と接触開始後、ある時間の間、前記過酸化水素分解 成分の放出を実質的に防ぐように作用するバリアコーティングとから成り、バリ アコーティングは、pH範囲5.1〜6.9の水性媒体を、材料の1種またはそ れ以上の可溶性塩の形成により、少なくとも部分的に溶解し得る材料を含有する 組成物と、過酸化水素含有水性液体媒体を接触させる ことを含んで成る方法。
  18. 18.組成物と過酸化水素含有水性液体媒体との接触開始から所定の時間後に、 過酸化水素分解成分を過酸化水素含有水性液体媒体に放出し、前記材料はバリア コーティングの少なくとも大部分を占める請求項17記載の方法。
  19. 19.水性媒体は過酸化水素を含有し、pH範囲が約5.3〜6.5である請求 項17記載の方法。
  20. 20.前記材料は、メタクリル酸、メタクリル酸エステルおよびそれらの混合物 から成る群から選択するモノマーから誘導する請求項17記載の方法。
  21. 21.前記ポリマー材料は、メタクリル酸および少なくとも1種のメタクリル酸 エステルから誘導し、遊離カルボキシル基とエステル基との比が約0.7または それ以上である請求項17記載の方法。
  22. 22.前記コポリマーはアニオン性で、メタクリル酸およびメタクリル酸メチル エステルから誘導する請求項21記載の方法。
  23. 23.レンズを消毒する方法であって;有効なレンズ消毒条件下に、消毒すべき レンズを過酸化水素含有水性液体媒体と接触させ、それによってレンズを消毒し ;過酸化水素含有水性液体媒体中に放出されると、過酸化水素含有水性液体媒体 中に存在する過酸化水素を分解するか、またはその分解を起こすのに有効な少な くとも1種の過酸化水素分解成分を含有するコーティングされたコアと、組成物 が過酸化水素含有水性液体媒体と接触開始後、ある時間の間、前記過酸化水素分 解成分の放出を実質的に防ぐように作用するバリアコーティングとから成り、バ リアコーティングは、pH範囲5.1〜6.9の水性媒体中に、材料の1種また はそれ以上の可溶性塩の形成により、少なくとも部分的に溶解し得る材料を含有 する組成物と、過酸化水素含有水性液体媒体とを接触させる ことを含んでなる方法。
  24. 24.組成物は、組成物と過酸化水素含有水性液体媒体との接触開始から所定の 時間後に、過酸化水素分解成分を過酸化水素含有水性液体媒体に放出するように 構成する請求項23記載の方法。
  25. 25.前記材料が、バリアコーティングの少なくとも大部分を占める請求項23 記載の方法。
  26. 26.水性媒体は過酸化水素を含有し、pH範囲が約5.3〜6.5である請求 項23記載の方法。
  27. 27.前記材料はポリマーである請求項23記載の方法。
  28. 28.前記ポリマー材料は、メタクリル酸、メタクリル酸エステルおよびそれら の混合物から成る群から選択するモノマーから誘導する請求項27記載の方法。
  29. 29.前記ポリマー材料は、メタクリル酸および少なくとも1種のメタクリル酸 エステルから誘導し、遊離カルボキシル基とエステル基との比が約0.7または それ以上である請求項27記載の方法。
  30. 30.前記ポリマーはアニオン性で、メタクリル酸およびメタクリル酸メチルエ ステルから誘導する請求項29記載の方法。
  31. 31.バリアコーティングは、多価アルコールを実質的に含有しない請求項23 記載の方法。
  32. 32.コーティングされたコアは、少なくとも1種の緩衝剤成分を更に含有する 請求項23記載の方法。
  33. 33.過酸化水素分解成分は、過酸化水素還元剤、ペルオキシダーゼおよびそれ らの混合物から成る群から選択する請求項23記載の方法。
  34. 34.過酸化水素分解成分はカタラーゼである請求項23記載の方法。
  35. 35.汚れをコンタクトレンズから除去し得る少なくとも1種の酵素を、汚れの 付着したコンタクトレンズから少なくとも1種の汚れを実質的に除去するのに有 効な量で過酸化水素含有水性媒体中に放出することを更に含んで成り、酵素は、 過酸化水素分解成分が放出されるより前、または実質的にそれと同時に過酸化水 素含有水性液体媒体中に放出する請求項23記載の方法。
  36. 36.酵素は、過酸化物活性酵素およびその混合物から成る群から選択する請求 項35記載の方法。
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