JPH08511823A - 油の付着した金属を接着するためのエポキシ系接着剤組成物 - Google Patents

油の付着した金属を接着するためのエポキシ系接着剤組成物

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JPH08511823A JP7502771A JP50277195A JPH08511823A JP H08511823 A JPH08511823 A JP H08511823A JP 7502771 A JP7502771 A JP 7502771A JP 50277195 A JP50277195 A JP 50277195A JP H08511823 A JPH08511823 A JP H08511823A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は二成分型エポキシ系接着剤組成物からなる。該組成物は1超の平均エポキシド官能価を有するエポキシ樹脂及び平均して少なくとも2個のヒドロキシル基により末端基化されたオリゴマーポリエステルを含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】 油の付着した金属を接着するためのエポキシ系接着剤組成物 発明の属する分野 本発明は熱硬化性二成分型エポキシ樹脂組成物に関する。本発明はエポキシ樹 脂組成物から製造されるエポキシ系接着剤にも関する。 発明の背景 エポキシ樹脂組成物は産業界で公知であり、ペイント、コーティング及び接着 剤のような種々の用途で使用されてきた。エポキシ系接着剤は、金属表面を互い に接着するための構造用接着剤として特に有用である。構造用エポキシ系接着剤 は、多くの組立工程におけるスポット溶接及び他の機械的締結方法の代わりとな っている。多くの用途において、金属基材の表面は、圧延油(mill oil)、切削 液、圧伸油(draw oil)又はこれらの液体の組み合わせで汚染されている。更に 、油の付着した金属表面は、多くの工場又は倉庫に通常存在する汚れ又は塵で汚 染されている。 接着剤で強固な構造接着を得るためには、有機溶剤を使用して金属を清浄にす るか又は脱脂することが往々にして必要とされる。作業場でのこのような溶剤の 使用は、環境汚染及び産業衛生上非常に好ましくない。 該接着剤を油の付着した金属表面を接着するために使用することができる。現 存する接着剤は、接合された基材が即座に熱に暴露される条件において使用され る場合には十分な接着が与えられる。しかしながら、ある状況においては、基材 が高温での硬化前に室温で 放置される。このような状況では、一般に、接着剤は所望の剪断強さよりも低い ものになる。更に、これらの状況での破断形態は、接着剤が基材の一つから完全 に剥がれるような接着破断型であり、このことは弱い接着力であることを示す。 一般に、接着剤が裂け、そして接着剤部分が各々の接着面に付着したまま残存す るような凝集型で構造接着剤が破断することが望ましい。高剪断値で凝集的に破 断する接着を「強固(robust)」であると称する。 このような状況の一つは自動車組立工場で存在する。金属製自動車パネルを固 定するために使用される接着剤は、所定位置にパネルを固定するために数カ所で 誘導加熱によりスポット硬化されるが、自動車が塗装され、次いで塗料焼付け工 程に附されることにより塗料及び接着剤が硬化するまで接着剤の大部分は周囲温 度(ほぼ室温)で未硬化のままで残される。自動車は、周囲温度において、塗料 焼付け工程に附されるまでの時間に依存して数分間から数日間の間放置される。 米国特許第4,920,182号には、エポキシ樹脂、放射線活性型触媒及び 末端カルボキシル基を有する可撓性ポリエステルを含んで成るエポキシ系接着剤 組成物が記載されている。このポリエステルは、脂肪族ポリオール、脂環式ポリ オール若しくはこのようなポリオールの混合物、並びに脂肪族、脂環式若しくは 芳香族ポリカルボン酸若しくはこのような酸の混合物、又は脂肪族ジカルボン酸 の酸無水物から形成される。前記組成物はエッチングされたアルミニウムを接着 するのに使用される。 油が付着した金属上に耐久性のある強固な接合を形成することができるエポキ シ系接着剤組成物は遅延熱硬化されることが望ましい。 発明の要約 本発明は、油が付着した金属表面に浸潤して強固な構造接着を形成することが できる、以下の成分を含んで成る新規なエポキシ系接着剤組成物を提供する: (a)1超の平均エポキシド官能価を有するエポキシ樹脂; (b)以下の成分からなる出発物質の反応生成物である、平均して少なくとも 2個のヒドロキシル基により末端基化されたオリゴマーポリエステル: i)ジカルボン酸又はその誘導体;及び ii)脂肪族ポリオール、脂環式ポリオール、アルカノール置換アレーンポリオ ール又はこれらの2種以上の混合物、前記ポリオールは約3〜10個の炭素原子 及び少なくとも2個の第一級又は第二級ヒドロキシル基を有する;並びに (c)触媒的に効果的な量の酸触媒。 好ましくは該接着剤組成物は、更にエポキシ系組成物に相容性の強化剤を含む 。 本発明は、基材上に塗布された接着剤組成物をも含む。 更に、本発明は本発明の接着剤組成物を基材上に塗布することを含む。 発明の詳細な説明 本発明の組成物に有用なエポキシドは、開環により重合可能なオキシラン環を 少なくとも1個有するいかなる有機化合物で有ることが可能である。該組成物に 有用なエポキシドは、好ましくは1以上の、更に好ましくは少なくとも2以上の 平均エポキシド官能価を有する。該エポキシドは、モノマー又はポリマー、及び 脂肪族、脂環式、複素環式、芳香族又はこれらの混合物であることが可能である 。好ましいエポキシドは1分子当たり1.5以上のエポキシ基、及び好ましくは 1分子当たり2以上のエポキシ基を含む芳香族系エポキシドである。 有用な物質は約150〜10,000、及び好ましくは約300〜1,000 の分子量を有する。有用な物質には、末端エポキシ基を有する直鎖ポリマーエポ キシド(例えば、ポリオキシアルキレングリコールのジグリシジルエーテル)、 骨格エポキシ基を有するポリマーエポキシド(例えば、ポリブタジエンポリエポ キシ)及びペンダントエポキシ基を有するポリマーエポキシド(例えば、グリシ ジルメタクリレートポリマー又はコポリマー)及びこれらの混合物がある。 有用なエポキシド含有物質には、下式の一般式Iにより表される化合物がある : 上式中R’はアルキル、アルキルエーテル又はアリール、好ましくはアリールで あり、nは2〜6の整数である。 好ましいエポキシド含有物質は、多価フェノールと過剰量のエピクロロヒドリ ンとの反応により生成するような芳香族グリシジルエーテルである。有用な多価 フェノールの例には、レソルシノール、カテコール、ヒドロキノン、並びに、p ,p’−ジヒドロキシジベンジル、p,p’−ジヒドロキシジフェニル、p,p ’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、p,p’−ジヒドロキシベンゾフェノン 、2,2’−ジヒドロキシ−1,1−ジナフチルメタン、及びジヒドロキシジフ ェニルメタン、ジヒドロキシジフェニルジメチルメタン、ジヒドロキシジフェニ ルエチルメチルメタン、ジヒドロキシジフェニルメチルプロピルメタン、ジヒド ロキシジフェニルエチルフ ェニルメタン、ジヒドロキシジフェニルプロピルフェニルメタン、ジヒドロキシ ジフェニルブチルフェニルメタン、ジヒドロキシジフェニルトリルメタン、ジヒ ドロキシジフェニルトリルメチルメタン、ジヒドロキシジフェニルジシクロヘキ シルメタン及びジヒドロキシジフェニルシクロヘキサン等の2,2’、2,3’ 、2,4’、3,3’、3,4’、4,4’異性体などの多核フェノールがある 。また、多価フェノール−ホルムアルデヒド縮合生成物及び反応性基としてエポ キシ基又はヒドロキシ基を唯一含有するポリグリシジルエーテルが好ましい。 他の好ましいエポキシド含有物質には、ビスフェノールA及びビスフェノール Fのジグリシジルエーテル並びにノボラック樹脂があり、例えば、”Handbook o f Epoxy Resins”by Lee and Nevill,McGraw-Hill Book Co.,New York(1967 )に記載されている。柔軟な骨格のエポキシドも有用である。 好ましいエポキシド含有物質は、硬化の際に所望の構造接着特性を達成する。 本発明に有用な市販入手可能なエポキシド含有物質の例には、ビスフェノール Aのジグリシジルエーテル(例えば、Shell Chemical Co.から市販入手可能な商 標名Epon 828、Epon 1001及びEpon 1310、並びに、 Dow Chemical Co.から市販入手可能な商標名DER−331、DER−332及 びDER−334として市販されているもの);ビスフェノールFのジグリシジ ルエーテル(例えば、大日本インク化学株式会社から市販入手可能なEpicl on(商標)830);ジグリシジルエポキシ官能価を有するシリコーン樹脂; 難燃性エポキシ樹脂(例えば、Dow Chemical Co.から入手可能なDER−580 臭化ビスフェノール型エポキシ樹脂);並びに1,4−ブタンジオールジグリシ ジルエーテル がある。 上記した一般式Iにより表されるものであって、nが1に等しいエポキシド含 有物質は本発明の組成物の添加剤として任意に使用することができる。 硬化性エポキシ樹脂組成物に有用なオリゴマーポリエステルは、少なくとも1 個のヒドロキシル基により末端化されており、脂肪族ポリオール、脂環式ポリオ ール、アルカノール置換アレーンポリオール又はこれらの2種以上の混合物並び にジカルボン酸又はジカルボン酸誘導体の反応生成物から形成される。本明細書 中においてポリエステルオリゴマーをアダクトと称する。 好ましくは、該カルボン酸又はカルボン酸誘導体は、カルボキシル基を連結す る約1〜約10個の炭素原子を含んで成る。該カルボン酸又はそれらの誘導体は 、好ましくは約8〜約30個の炭素原子を含んで成る付加したアルキル基又はア ルケニル基を有する。より好ましくは、付加したアルキル基又はアルケニル基は 、約12〜約24個を含んで成り、最も好ましくは、前記付加した基は16〜2 0個の炭素原子を含んで成る。 好適なジカルボン酸には、好ましくは約8〜約30個の炭素原子を含んで成る 付加したアルキル基又はアルケニル基を有するコハク酸、グルタル酸、アジピン 酸、マロン酸及びマレイン酸がある。より好ましくは、前記付加したアルキル基 又はアルケニル基は約12〜約24個の炭素原子を含んで成り、最も好ましくは 、付加した基は16〜20個の炭素原子を含んで成る。 有用なジカルボン酸の誘導体には、酸ハロゲン化物、並びに1分子当たり少な くとも1個の酸無水物基、及び約8〜約30個の炭素原子を含んで成る付加した アルキル基又はアルケニル基を有する環状酸無水物がある。より好ましくは、前 記付加したアルキル基又は アルケニル基は約12〜約20個の炭素原子を含んで成り、最も好ましくは、付 加したアルキル基又はアルケニル基は16〜20個の炭素原子を有する。 有用なジカルボン酸ハロゲン化物には、オクタデセニルスクシニルクロリドが ある。 好ましいものは8〜30個の炭素原子を有する付加したアルキル基又はアルケ ニル基を有する環状酸無水物であり、より好ましいものは12〜24個の炭素原 子を有する環状酸無水物であり、最も好ましいものは16〜20個の炭素原子を 有する環状酸無水物である。有用な酸無水物の例には、必要な置換基を有する無 水マレイン酸、無水コハク酸、無水グルタル酸及び無水フタル酸がある。特定の 例には、無水コハク酸オクテニル及び無水オクタデセニルコハク酸がある。上記 した酸無水物を単独または混合物として組み合わせて本発明に使用することがで きる。 本発明に使用することが可能なポリオールは、好ましくは約3〜約10個の炭 素原子を含んで成り、且つ少なくとも2個の第一級又は第二級ヒドロキシ基(又 は、少なくとも2個の第一級ヒドロキシ基、少なくとも2個の第二級ヒドロキシ 基、又は少なくとも1個の第一級ヒドロキシ基と少なくとも1個の第二級ヒドロ キシ基)を有する。好ましくは、該ポリオールは、少なくとも1個、好ましくは 、少なくとも2個のヒドロキシ基が第一級ヒドロキシ基である少なくとも3個の ヒドロキシ基を含んで成る。より好ましくは、該ポリオールは4〜8個の炭素原 子を有する。本明細書において「アルカノール置換アレーンポリオール」なる用 語は、少なくとも2個のアルカノール基で置換されたアレーン構造を意味する。 更に、本明細書において「アレーン」なる用語は、少なくとも1個の芳香族環、 例えばベンゼン、ビフェニル等を含有する炭化水素化合物を意味す る。該ポリオールは、好ましくは、アミン基、及びシアノ、−SCH3、−SO 、−SO2及びSO3のような硬化剤と反応するような電子吸引性置換基、並びに ポリオールのメチロール基に結合した炭素原子に対するα位に立体障害を起こし うる大きな基を含まない。 有用なポリオールの例には、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ ール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1, 8−オクタンジオールのようなアルキレングリコール、グリセロール、トリメチ ロールエタン、トリメチロールプロパン、1,2,6−トリヒドロキシヘキサン 、ペンタエリスリトール及びソルビトールのようなポリヒドロキシアルカン、並 びにこれらのブレンドがある。有用なポリオールの他の例は、米国特許第4,5 03,211号に記載されている。好ましいポリオールの例には、1,6−ヘキ サンジオール、ジエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,4−シ クロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン並びにこれらのブレンドが ある。 酸無水物とヒドロキシとの当量比が1:1超且つ約1:20以下になるのに十 分な量のポリオールと酸無水物とが互いに反応する。好ましい当量比は約1:2 〜約1:10である。最も好ましい当量比は約1:4〜約1:6である。 本発明を実施する際に、所望のヒドロキシと酸無水物との当量比を有するアダ クトを与えるような量の酸無水物とポリオールが、高温の酸触媒の存在下で互い に反応する。アダクトは低分子量のヒドロキシ末端ポリエステルオリゴマーであ る。オリゴマー中のモノマー単位の数は、好ましくは20未満であり、最も好ま しくは10未満である。 反応した混合物は酸無水物と反応しなかったポリオールをも含む ために、オリゴマーの形成には過剰量のポリオールを使用することが好ましい。 ポリオール及びポリエステルは、該組成物中のヒドロキシとエポキシとの比(O H/エポキシ比)が、約0.1:1〜1.5:1、より好ましくは0.25:1 〜1:1、最も好ましくは0.4:1〜0.9:1になるのに十分な量存在する ことが好ましい。 いかなる理論にも束縛されるわけではないが、アダクトは、硬化時のエポキシ ドの過剰な架橋を防ぐことを助けるポリオールの長鎖を提供することが理論化さ れている。硬化時のより低い架橋密度及び長鎖の脂肪族側鎖は、エポキシ系接着 剤を油の付着した表面に浸透させ、且つ金属表面に浸潤させ、接着剤と金属との 間に強い結合を形成させることを助長する。また、アダクト混合物は接着剤層へ の油の吸収を促進し、これによりエポキシ系接着剤の可塑化及び可撓化が助長さ れると考えられている。 本発明に有用な硬化剤は、エポキシ架橋反応に一般的に使用されているルイス 酸又はブレンステッド酸触媒である。有用な触媒の例は、BF3アミン錯体、S bF6スルホニウム化合物、ビスアレーン鉄錯体のようなルイス酸化合物、及び ペンタフルオロアンチモン酸−アミン錯体のようなブレンステッド錯体である。 好ましい触媒は、置換ペンタフルオロアンチモン酸とアミン置換基及び少なく とも1個の電子吸引性置換基を含んで成る置換ベンゼンとの反応生成物である。 置換ベンゼンとペンタフルオロアンチモン酸とのモル比は約1.05:1〜約4 :1である。 最も好ましくは、触媒はアミノ安息香酸又はアミノ安息香酸の低分子量エステ ルで置換されたペンタフルオロアンチモン酸である。該置換ペンタフルオロアン チモン酸は下式で表される: H+ SbF5- II 上式中Xはハロゲン、ヒドロキシ基又は−OR基であり、−ORは脂肪族又は芳 香族アルコールの残基である。好ましくは、該脂肪族又は芳香族アルコールは約 32〜約100,000の分子量、及び少なくとも1、より好ましくは少なくと も2の第一級又は第二級ヒドロキシル基官能価を有する。好ましいアルコールの 例はジエチレングリコールである。 本発明を実施するのに有用な置換ベンゼンは、アミノ置換基及び少なくとも1 個の電子吸引性置換基を含んで成る。好ましい電子吸引性置換基には、カルボキ シル、C1〜C4アルキルカルボキシレート、ハロゲン及びニトロがある。シアノ 、−SCH3、−SO、−SO2及びSO3のような電子吸引性置換基は、一般に 硬化剤と反応するために適当でない。好ましい置換ベンゼンには、アミノ安息香 酸又はアミノ安息香酸の低分子量エステルがある。前記例には、4−アミノ安息 香酸及びこれらのC1〜C4アルキルエステルが含まれる。 硬化剤の酸部分は、本発明を実施する際に、触媒的に効果的な量使用される。 硬化剤の量は、概して、使用されるエポキシドの合計量の100重量部当たり約 0.10〜約8重量部の範囲である。好ましくは、硬化剤は、使用されるエポキ シドの合計量の100重量部当たり約0.5〜約4重量部であって、最も好まし くは約1〜約2重量部である。 エポキシ系接着剤組成物は好ましくはポリマー強化剤を含む。有用な強化剤は エポキシ樹脂に実質的に不溶性のエポキシド不相容性成分及びエポキシ樹脂に実 質的に可溶性のエポキシド相容性成分を含む。強化剤は、置換ベンゼンのうち好 ましくない置換基として上記したような硬化剤の効力を低下させる官能基を含ま ないことが重要である。 本発明に有用な強化剤には、ゴム相と熱可塑性相とを共に有するポリマー化合 物、例えば、(1)ジエン重合体のゴム状コアー(core)及びポリアクリレート 又はポリメタクリレートのシェル(shell)を有するグラフトコポリマー;(2 )ポリアクリレート又はポリメタクリレートのシェルを有するゴム状コアー;並 びに(3)ラジカル重合性モノマーからエポキシド含有物質中で現場(in situ )重合したエラストマー粒子及びコポリマー安定剤。 有用な強化剤の特定の例には、米国特許第3,496,250号に開示されて いるような、アクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル、モノビニル芳 香族炭化水素化合物又はこれらの混合物のシェルにグラフト化されたジエンゴム 状主鎖又はコアーを有するグラフトコポリマーである。好ましいゴム状主鎖はブ タジエン重合体又はブタジエンとスチレンとの重合混合物を含んで成る。メタク リル酸エステル重合体を含んで成る好ましいシェルは、低級アルキル(C1〜C4 )置換メタクリレートである。好ましいモノビニル芳香族炭化水素化合物は、ス チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、エチルビニル ベンゼン、イソプロピルスチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン及びエチ ルクロロスチレンである。 有用な強化剤の更なる例は、アクリレートコアー−シェルグラフトコポリマー であって、該コアー又は主鎖が約0℃未満のガラス転移温度(Tg)を有するポ リアクリレートポリマーであり、例えば、グラフト化されるポリブチルアクリレ ート又はポリイソブチルアクリレートがポリメチルメタクリレートのように約2 5℃のTgを有するポリメタクリレートポリマー(シェル)である。 本発明に有用な強化剤の更なる例には、約25℃未満のTgを有し、且つ該組 成物の他の成分との混合前にエポキシド中で現場(in situ)重合したエラストマー粒子である。これらのエラストマー粒子はラジカル 重合性モノマー及び共重合性ポリマー安定剤の重合により生成するものである。 該ラジカル重合性モノマーは、二反応性二官能性水素化合物、例えばジオール、 ジアミン及びアルカノールアミンと結合したエチレン的不飽和モノマー又はジイ ソシアネートである。これらのエラストマー粒子の例は、米国特許第4,525 ,181号に開示されている。これらの粒子は、一般に「オルガノゾル」と称さ れている。 更に、他の強化剤は、ゴム改質液体エポキシ樹脂である。このような樹脂の例 は、Shell Chemical Companyから入手可能なKraton(商標)RP6565 Rubberである。前記改質エポキシ樹脂は85重量%のEpon(商標) 828と15重量%のKraton(商標)ゴムから製造される。Kraton (商標)ゴムはエラストマーブロックコポリマーとして当業者に公知である。 強化剤は、好ましくは、100重量部のエポキシ樹脂当たり約3〜35重量部 、好ましくは約5〜15重量部に等しい量が使用される。本発明の強化剤は、エ ポキシドと反応せず又は硬化を妨害せずに硬化後に該組成物の強度を増大させる 。 接着剤組成物の流れ特性を調節するために、ある場合に反応性希釈剤を使用す ることができる。好適な該希釈剤は、少なくとも1個の反応性末端部分、及び、 好ましくは飽和又は不飽和環状主鎖を有する。好ましい反応性末端エーテル部分 には、グリシジルエーテル及びビニルエーテルがある。好適な希釈剤の例には、 レソルシノールのジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールのジグリ シジルエーテル、ネオペンチルグリコールのジグリシジルエーテル、トリメチロ ールプロパンジペンテンのトリグリシジルエーテル、及びシクロヘキサンジメタ ノールのジビニルエーテルがある。市販 入手可能な反応性希釈剤は、Rhone Poulencから入手可能な「WC−68(商標 )」、及びニュージャージー州モリスタウン所在のAllied-Signal Corp.から入 手可能なRapicure(商標)CHVE(シクロヘキサンジメタノールのジ ビニルエーテル)がある。 該組成物の特性を高めるために、硬化の前後に種々の他のアジュバントを加え ることができる。 金属への接着性を高めるためのアジュバントの有用な種類は、没食子酸、ジ没 食子酸及びタンニン酸のようなポリヒドロキシベンゼンカルボン酸である。タン ニン酸はMallinckrodt,Inc.から入手可能である。 また、有用なアジュバントには、無反応性希釈剤;可塑剤、例えば慣用的なホ スフェート及びフタレート;流れ調整用のチキソトロープ剤、例えばヒュームド シリカ;色調を強調するための顔料、例えば、酸化第二鉄、煉瓦粉、カーボンブ ラック及び二酸化チタン;充填剤、例えば、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、 硫酸カルシウム、ベリリウムアルミニウムシリケート;クレイ、例えばベントナ イト;ガラス及びセラミックのビーズ及びバブル;並びに強化材、例えば、ポリ エステル、ポリイミド、ガラス繊維及びセラミック繊維のような有機及び無機繊 維の織物及び不織ウェブがある。該アジュバントを意図する目的に効果的な量加 えることができ、この量は、概して、使用する配合物の合計重量当たり約50重 量部である。 本発明のエポキシ樹脂組成物は種々の方法で配合される。使用に先立って二成 分が組み合わされる二成分型組成物を提供することによって、該組成物の所望の 貯蔵寿命又は可使時間が得られる。ある用途において、粘度調整及び二成分のよ り好ましい混合を与えるように各々の成分中の添加剤の量及び濃度が選ばれるこ とが望ましい。例えば、各々の成分が使用される充填剤の部分を含むように充填 剤を分割することができる。 本発明のエーテル樹脂組成物は、硬化反応を開始するのに十分な熱を与えるい かなる手段によって硬化することができる。該手段は、慣用的なオーブン、誘導 加熱、赤外線、マイクロ波加熱、液体浴への浸漬、又はこれらのいかなる組み合 わせであることが可能である。一般的には、最終硬化は約50℃〜約200℃の 範囲の温度で約1秒〜約2時間を要して行われる。硬化時間は硬化のための個々 の工程に依存するであろう。前記誘導加熱時間は、一般的に約1〜60秒の範囲 であり、一方、オーブン硬化時間は約0.1〜約2時間の範囲である。 本発明のエポキシ樹脂組成物は、接着剤が油の付着した金属基材に塗布され、 次いでこの基材が最終硬化までの時間室温に置かれる接着用途に特に有用である 。該組成物は、接着剤が、誘導コイルによりスポット硬化され、室温において所 定時間保持され、次いで約177℃の温度で30分間を要して慣用的なオーブン 内で硬化されるような適用法にも有用である。 本発明のエポキシ系接着剤を、金属と金属、プラスチックとプラスチック、及 びプラスチックと金属を結合するために使用することができる。該金属表面の例 には、鋼、チタン、油の付着した鋼、アルミニウム及びマグネシウムがある。該 プラスチック表面には、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ ウレタン及びユリアホルムアルデヒドがある。該エポキシ系接着剤を、自動車、 飛行機、冷凍装置等の組み立てに使用することができる。 以下の無制限の例により本発明を更に詳細に説明する。 試験方法 T型剥離接着試験 ASTM Test Method A619/A619M−82の要求を満 たす寸法25.4mm×203mm×0.8mmの2個の鋼のストリップをアセ トンで脱脂した。各ストリップの片面に、最初に#5圧伸棒で61−AUS(商 標)圧延油(Quaker Stateから入手可能)を塗布し、次いで#10圧伸棒でED C−0002(商標)自動車圧伸油(イリノイ州ハーベイ所在のMetal Lubrican t Co.から入手可能)を塗布した。次いで、塗布したストリップを室温で約1 時間を要して乾燥させた。次いで、試験に附すエポキシ系接着剤組成物を、各鋼 ストリップの油の付着した表面に塗布し、Cataphote,Inc.から商標名「Mic robead(商標)1402Class IV Engineerring G rade」として入手可能な、接着剤組成物の約0.5重量%〜1重量%を構成 する量のガラスビーズを、前記ストリップの一つの接着剤上に均一に振りかけた 。前記ビーズは0.0232〜0.0164インチ(0.589〜0.417m m)の寸法を有していた。次いで、他方のストリップを、接着剤で被覆された表 面で互いに面するように第1のストリップの上に配置した。これらのストリップ を一緒にクランプし、接着剤が硬化するまで176.7℃の強制エアーオーブン 内に30分間入れた。次いで、この積層ストリップを約21℃で少なくとも2時 間を要して状態調整した。ASTM Test Method 1876−72 に従って引張試験機を使用して、ストリップを50cm/分のクロスヘッド速度 で引き離すことにより剥離強さの測定を行った。T型剥離性をニュートン/cm 単位で測定し、破断の形態を以下のように評価した: (1)接着剤が鋼ストリップからきれいに剥がれる場合の接着性「A」; (2)接着剤が塗布されたストリップの各々に残され、ストリッ プの接着剤被覆面の少なくとも50%が凝集する場合の凝集性「C」;又は(3 )破壊の両方の形態が観察され、凝集が接着剤被覆面の50%未満で起こる場合 の混合「M」。 重ね剪断強さ この試験では、エポキシ系接着剤組成物が以下に示す種々の条件で硬化した後 に達成される剪断強さを測定した。重ね剪断強さは「オーバーラップ」剪断強さ とも称される。 ミシガン州リボニア所在のNational Steel Corporation製の商標名G−60H DESとして市販されている厚さ0.76mmの熱浸漬超平滑亜鉛メッキ鋼シー トを切断して、25.4mm×76.2mmの試験クーポンとし、アセトンで脱 脂した。2個のクーポンの接着面に#5圧伸棒で61−AUS(商標)圧延油を 塗布し、次いで#8圧伸棒を用いて前記圧延油上にEDC−0002(商標)油 を塗布した。次いで、これらのクーポンを、油の付着した面を上にして21℃で 少なくとも2時間を要して乾燥させた。試験に附すエポキシ系接着剤組成物を、 第一の油の付着したクーポンの端に引き延ばした。接着剤組成物の約0.5〜1 重量%の量の「Microbead(商標)1402 ClassIV Engi neerringGrade」を接着剤表面に均一に振りかけた。他方のクーポ ンの油の付着した表面を、クーポン同士が12.7mmで重なり且つクーポンの 未塗布末端が互いに反対方向に整列するように接着剤上に配置した。クーポンを 互いにクランプし、以下の種々の条件で硬化させた。硬化した試料を試験に附す 前に21℃で少なくとも2時間を要して状態調整した。ASTM Test M ethod D1002−72に従って5cm/分のクロスヘッド速度で重ね剪 断強さを測定した。重ね剪断強さをメガパスカル(MPa)で表した。破壊の形 態をT型剥離試験で記載したように表した。破壊の形 態として凝集破壊を有することが望ましい。各エポキシ系接着剤組成物を含む5 種類の独立な試料を試験し、その結果を平均化した。 適用した硬化条件: 条件A−176.7℃のオーブン内で30分間を要して硬化させる。 条件B−21℃で24時間を要して硬化させる。 条件C−21℃で24時間を要して硬化させた後に176.7℃で30分間を 要して硬化させる。 組成物が硬化しなかった場合には、それらを湿潤と表した。 例に使用した成分の説明 例及び比較例に以下の成分を使用した: 「B37/2000(商標)」ガラスバブル − Minnesota Mining & Manuf acturing Companyから入手可能なガラスバブル; Cab−O−Sil(商標)TS−720(商標)シリカ −Cabot Corp.か ら入手可能なヒュームドシリカ; CHDM(商標) − Eastman Chemicalから入手可能な分子量144の1, 4−シクロヘキサンジメタノール; Epon(商標)828 エポキシ樹脂 − Shell Chemical Companyから入 手可能な約190のエポキシ当量及び350〜400の平均分子量を有するビス フェノールAのジグリシジルエーテル; 「GP−7I(商標)」シリカ − Harbison-Walker Corp.から入手可能な 約20〜30μmの範囲の粒径を有する非晶質二酸化珪素; GLY(商標) − Henkel Corporationから入手可能なグリセロール; HDO(商標) − BASFから入手可能な分子量118の1,6−ヘキサンジ オール; ODSA(商標) − Milliken Chemical Corporationから入手可能な平均 分子量350の無水オクタデセニルコハク酸; OSA(商標) − Milliken Chemical Corporationから入手可能な平均分 子量210の無水オクテニルコハク酸; PABA(商標) − National Starch and Chemical Companyから入手可能 な4−アミノ安息香酸; Paraloid(商標)BTA III N2コポリマー − Rohm & Haas C ompanyから入手可能なメチルメタクリレート/ブタジエン/スチレンコポリマー ; タンニン酸 − Mallinckrodt Speciality Chemical Companyから入手可能な 没食子酸及びグルコース並びにグルコースオリゴマーの天然物由来の化合物; TMP(商標) − Hoechst Celaneseから入手可能な分子量134.2のト リメチロールプロパン; 「WC−68(商標)反応性希釈剤」 − Rhone-Poulencから入手可能な約 135のエポキシ当量を有するネオペンチルグリコールのジグリシジルエーテル 。 二成分型組成物の調整 成分Aは酸触媒と酸無水物−ポリオールアダクトとを含んで成り、エポキシプ レミックスを含んで成る成分Bと組み合わせた。成分A及び成分Bの構成成分の 調整法を以下に記載する。 酸触媒錯体(成分A)の調整 五フッ化アンチモン(Allied Signalから入手可能)21.7g(0.1モル )を約5℃に冷却されたジエチレングリコール21.7g(0.2モル)に一定 に攪拌しながら約10分間を要して徐々に加えることによって、触媒錯体(Sb F5/DEG−五フッ化アンチモン−ジエチレングリコール)を調整した。この 混合物を21 ℃に温めたままその後の使用のために保存した。 酸無水物−無水ポリオールアダクト/硬化混合物(成分A)の調整 溶融状態の酸無水物及びポリオールを、窒素送込口、4枚のブレードプロペラ 攪拌羽を有する攪拌軸及びアリーン凝縮器が備え付けられたDean−Star k(商標)トラップを備え付けた1000ミリリットルの反応フラスコに充填し た。各々のポリオール、酸無水物及びそれらの当量を表1のように変えた。上記 した酸触媒錯体を溶融酸無水物/ポリオール混合物にバッチサイズの合計量の0 .1重量%の濃度になるように加えた。この混合物の温度を約130℃に上げ、 30分間この温度を保つことによりアダクトを形成させた。30分後にアダクト 混合物を減圧蒸留(−28インチHg又は49torr)して反応の残留水を除 去した。 アミン(PABA)を約100℃のアダクト混合物に溶解させることにより硬 化混合物を調整した。タンニン酸が使用される場合には、タンニン酸はアミンと 共に100℃のアダクト混合物中に加えられる。約21℃に冷却後、酸触媒錯体 を前記混合物中に加えることにより二成分型エポキシ配合物の成分Aが製造され る。 エポキシ組成物プレミックス(成分B)の調整 以下の例において、73.4部のEpon(商標)828エポキシ樹脂、15 .8部のParaloid(商標)BTA III N2コアーシェルコポリマー 、及び10.4部のWC−68反応性稀釈剤を混合して100部のプレミックス にすることによりエポキシ組成物プレミックスを調整した。この混合物を高剪断 ミキサーを用いて約115℃で1時間攪拌し、次いで、約21℃に冷却した。充 填剤を使用する場合に、充填剤を冷却した混合物に加えるか、又は例に記載のよ うに加えた。他に記載が無い限り全ての部数を重量部で表した。 例1 250.25g(1.43当量)のODSA及び421.3g(7.14当量 )のHDOを使用して上記した方法に従って酸無水物/ポリオールアダクト混合 物を調整した。 13.4部のアダクト(オリゴマーI)、0.7部のPABA、1.1部の上 記した酸触媒錯体及び0.5部のタンニン酸を使用して上記した方法に従って二 成分型エポキシ系接着剤組成物の成分Aを製造した。 成分Aの全部と成分Bの37.6部とを混合することによりエポキシ系接着剤 組成物を製造した(上記した方法に従った)。この混合比は0.6:1のOH/ エポキシ比に相当する。混合後に、(1)15.9部の「GP−7I(商標)」 シリカ、(2)3.2部の「B37−2000(商標)」ガラスバブル及び(3 )1.33部のCab−O−Sil(商標)TS−720シリカを加え、完全に 混合した。上記した方法に従って接着剤組成物を試験した。この試験結果を以下 の表2に示す。 例2 酸無水物−ポリオールアダクトを、50gのODSA,77.4gのHDO及 び0.18gの上記した酸触媒錯体を混合することにより上記した方法に従って 調整した。この混合物の温度を130℃に上げ、130℃を1時間保った。減圧 蒸留により残留水を除去し、混合物を室温に冷却した。 上記した方法に従って成分Aを調整した。成分Aは、13.44部のODSA /HDOアダクト混合物、0.5部のタンニン酸、0.7部のPABA,1.1 部の酸触媒錯体(SbF5/DEG)、5.3部の「GP−7I(商標)」、2 .46部の「B37−2000(商標)」ガラスバブル及び0.67部のCab −O−Sil(商標)TS−720シリカを含んで成る。 37.6部の上記したエポキシ組成物プレミックスを、10.63部の「GP −7I(商標)」シリカ、0.73部の「B37−2000(商標)」ガラスバ ブル及び0.66部のCab−O−Sil(商標)TS−720シリカと混合す ることにより成分Bを調整した。 1重量部の成分Aと2重量部の成分Bとを混合することによりエポキシ系接着 剤組成物を製造した。この接着剤組成物は、0.6:1のOH/エポキシ比を有 していた。前記組成物を硬化させ、例1のように試験した。この試験結果を表2 に示す。 比較例C1 3.2部のHDO、0.5のタンニン酸、0.7部のPABAをPABAとタ ンニン酸とが溶解するまで100℃において混合することにより成分Aを調整し た。この混合物を約20℃に冷却し、次いで、1.1部のSbF5/DEG、5 .3部の「GP−7I(商標)」シリカ、2.46部の「B37−2000(商 標)」ガラスバブル及び0.67部のCab−O−Sil(商標)TS−72 0シリカを加え、次いで混合した。 37.6部の上記したエポキシ組成物プレミックスを、10.63部の「GP −7I(商標)」、0.73部の「B37−2000(商標)」ガラスバブル及 び0.66部のCab−Sil−(商標)TS−720シリカと混合することに より成分Bを調整した。 等しい容量部の成分Aと成分Bとを混合することによりエポキシ系接着剤組成 物を製造した。この接着剤組成物は0.6:1のOH/エポキシ比を有していた 。前記組成物を硬化させ、例1のように試験し、この試験結果を表2に示した。 比較例C2 6.37部のHDOを使用し、CHDMを使用しなかったことを除き、比較例 C1のようにエポキシ系接着剤組成物を調整した。 成分Aの全部と37.6部の上記した方法に従って調整したエポキシ組成物プ レミックス(成分B)、13.88部の「GP−7I(商標)」シリカ、2.7 8部の「B37−2000(商標)」ガラスバブル及び1.16部のCab−O −Sil(商標)TS−720シリカを使用してエポキシ系接着剤組成物を製造 した。この接着剤を硬化させ、例1のように試験し、試験結果を表2に示した。 比較例C3 5.29部のHDO並びに0.7部のPABA及び0.5部のタンニン酸を1 00℃で溶解させるための3.3部のODSAを混合することにより成分Aを調 整した。冷却後、1.1部の酸触媒錯体を上記したように加えた。 成分Aの全部、37.6部の上記したように調整したエポキシ組成物プレミッ クス(成分B)、14.51部の「GP−7I(商標)」シリカ、2.9部の「 B37−2000(商標)」ガラスバブル及び1.21部のCab−O−Sil (商標)TS−720シリ カを使用してエポキシ系接着剤組成物を製造した。この接着剤を硬化させ、例1 のように試験し、試験結果を表2に示した。 表2の試験結果は、本発明のエポキシ系接着剤組成物が、アダクトを含まない か、又は予備反応せずにアダクトを形成するODSAを含んで製造された比較可 能な接着剤に比して優れた重ね剪断強さを有することを示している。 例3〜16 異なる種類の酸無水物及びポリオールとを異なる量で使用したことを除き、例 、1のようにエポキシ系接着剤組成物を製造し、次いで試験した。オリゴマーア ダクト及びオリゴマーアダクトの量を表3に示す。 例3〜16に使用した他の成分を一定にした。使用した成分及びそれらの量は 以下から成る:酸触媒錯体−1.1部;PABA−0.7部;タンニン酸−0. 5部;及び成分B−37.6部。 充填剤の合計量が全組成物の27.8%重量%になり、且つ各充填剤の百分率 が充填剤の合計量に対してほぼ一定の百分率に保たれ るように充填剤を前記組成物に加えた。使用した充填剤及びそれらの量は次の通 りである:「B37/2000(商標)」ガラスバブル−78%;Cab−O− Sil(商標)TS−720シリカ−15.5%;及び「GP−7I(商標)」 シリカ−6.5%。充填剤、及びそれらの量を試験結果と共に表3に示す。 比較例C4〜C5 1:1の酸無水物/ヒドロキシ当量を有するアダクトを使用してこれらの例を 調整した。1:1の酸無水物/ヒドロキシ当量比を使用したことを除き、例1及 び3に略述した方法に従ってC4を調整した。1:1の酸無水物/ヒドロキシ当 量比を使用したことを除き、例4及び5に略述した方法に従ってC5を調整した 。 表3のデータは、好ましい成分を配合することにより強固な破壊性(robust f ailures)有するエポキシ系接着剤組成物を与えることを示す。 例17 0.5部のPABA及び1.1部の上記した酸触媒(SbF5/DEG)を1 3.2部の酸無水物/ポリオールアダクト混合物II中に溶かし、次いでこの混合 物を34.2部のEpon(商標)828と混合することによって接着剤組成物 を調整した。OH/エポキシ比は0.6:1であった。上記した重ね剪断強さ試 験方法に従って、条件Cに対して接着剤の試験を行った。 比較例C6〜C7 上記したアダクトの代わりに、6.4部のHDOをC6に使用し、6.4部の HDOと3.8部のODSAをC7に使用したことを除き、例17に記載した方 法に従ってC6及びC7の接着剤組成物を調整し、これらを70℃に加熱した。 この温度は、配合物を溶融させるのに十分ではあるが、配合物をエステル化させ てアダクトを形成させるほど十分に高くはない。触媒及びPABAを混合物に加 え、次いで、この混合物を34.2部のEpon(商標)828と組み合わせた 。両比較例のOH/エポキシ比は0.6:1であった。結果を表4に示す。 表4のデータは、アダクトを直鎖エポキシ配合物中に使用することによって、 油の付着した金属上に強固な接着層を形成することができることを示している。 本発明のエポキシ系接着剤組成物を以下のように製造することが できる。13.69部のオリゴマーアダクトVII、0.5部のタンニン酸、0. 77部のPABA、1.1部の酸触媒錯体(SbF5/DEG)、5.3部のG P−7I(商標)TS−720シリカ、1.25部のB37/2000ガラスバ ブル及び0.67部のCab−O=Sil(商標)TS−720シリカを使用し て上記下方法に従って、成分Aを製造した。 上記した方法に従って調整したエポキシ組成物プレミックス、10.46部の GP−7Iシリカ、1.91部のB37/2000ガラスバブル及び0.66部 のCab−O−Sil(商標)TS−720シリカを使用して成分Bを調整した 。 次いで、成分A及びBを1:1の体積比で混合して接着剤組成物を製造した。 要約とした、新規の接着剤組成物について詳記してきた。特定の態様及び例を 記載したが、これらは説明及び例示のために示したものであって、本発明を制限 するものでないことが理解されるべきである。確かに、当業者が以下の請求の範 囲によって定義される本発明の範囲に含まれるであろうと考える修飾が存在する 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の成分を含んでなるエポキシ系接着剤組成物: (a)1超のエポキシド官能価を有するエポキシ樹脂; (b)平均して少なくとも2個のヒドロキシル基により末端基化された、以下 の成分から成る出発物質の反応生成物であるオリゴマーポリエステル: (i)ジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体又はこれらの1種以上の混合物、こ れらの各々は約1〜約10個の炭素原子によりカルボキシル基を連結する部分を 含んで成り、約8〜約30個の炭素原子を含んでなる付加したアルキル基を更に 含んで成る;並びに (ii)脂肪族ポリオール、脂環式ポリオール、アルカノール置換アレーンポリ オール又はこれらの1種以上の混合物、前記ポリオールは約3〜約10個の炭素 原子及び少なくとも2個の第一級又は第二級ヒドロキシ基を含んで成る; (c)触媒的に効果的な量の酸触媒。 2.前記部分が約2〜約8個の炭素原子によってカルボキシル基を連結し、且 つ約8〜約30個の炭素原子を含んでなる付加したアルキル基を含んで成る請求 項1記載のエポキシ系接着剤組成物。 3.前記ポリオールが約4〜約8個の炭素原子を含んでなる請求項1記載のエ ポキシ系接着剤組成物。 4.前記部分が2〜約8個の炭素原子によってカルボキシル基を連結し、且つ 約12〜約24個の炭素原子を含んでなる付加したアルキル基を含んで成り、前 記ポリオールが約4〜約8個の炭素原子を含んでなる請求項1記載のエポキシ系 接着剤組成物。 5.更に強化剤を含んでなる請求項1記載のエポキシ系接着剤組成物。 6.更に強化剤を含んでなる請求項4記載のエポキシ系接着剤組成物。 7.前記組成物が硬化されたエポキシ系接着剤組成物。 8.請求項1記載のエポキシ系接着剤組成物の層を支持する基材を含んで成る 製品。 9.以下の工程を含んで成る組成物を基材に塗布する方法: i)以下の成分を含んでなる接着性エポキシ系組成物を用意する工程: a)1超の平均エポキシド官能価を有するエポキシ樹脂組成物;b)以下の成 分を含んでなる出発物質の反応生成物 であって、平均して少なくとも2個のヒドロキシル基で末端基化されたオリゴマ ーポリエステル: 1)ジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体又はこれらの1種以上の混合物、これ らの各々は約1〜約10個の炭素原子によりカルボキシル基を連結する部分を含 んで成り、約8〜約30個の炭素原子を含んでなる付加したアルキル基を更に含 んで成る;並びに (ii)脂肪族ポリオール、脂環式ポリオール、アルカノール置換アレーンポリ オール又はこれらの1種以上の混合物、前記ポリオールは約3〜約10個の炭素 原子及び少なくとも2個の第一級又は第二級ヒドロキシ基を含んで成る;並びに (c)触媒的に効果的な量の酸触媒; ii)前記組成物を基材に塗布する工程;並びに iii)前記組成物を硬化させる工程。
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