JPH08511200A - 荷物を配送するための方法及び該方法を実施するためのコンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 地域の枠を越えた恒久的な配送装置において、宛名に応じて個別に配達されるべき混載貨物の荷物又はそれに類似するものを配送する方法であって、荷物を少くとも１つの集積所（１）に集積して更に配送個所に配送し、該配送個所から自動車（７）による配送ツアーで宛名に従って配達する形式の方法において、荷物を集積所（１）内へ集結させた際に既に荷物を配送ツアーに従ってツアーセットに統合し、かつ配送ツアーの進行に従って規定された配置関係で荷物を相互に位置せしめ、この配置関係で配送個所へ配送しかつ自動車（７）に積載することによって、荷物の配達を経済的かつ迅速に行うことができる。この方法を実施するためのコンテナは、閉鎖可能な少くとも１つのアクセス開口部（８）を備えた、積載可能な自動車の載置体として構成されていて、内側に、荷物を正しい配置関係で位置させるための棚底部（１８，１９）を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 荷物を配送するための方法及び該方法を実施するためのコンテナ 技術分野 本発明は、請求項１の上位概念に基いて荷物を分配する方法並びに該方法を実 施するためのコンテナに関する。 背景技術 ドイツ連邦郵便の従来の輸送装置並びに国内外におけるその他の公的又は私的 な荷物サービスにおいては、強力にネットワーク化された完全な配送装置が開発 されており、該配送装置にあっては、多数の分配集積所及び分配ラインを用いて 、各単個の混載貨物を発送者から受取人へ、コスト及び時間的に有利に輸送し得 るような努力が続けられている。その際コスト及び輸送期間は、輸送路の長さに よっては部分的に影響を受けるだけである。しかし取扱い時間、分類時間及び積 替時間はもっと大きな影響を与えており、これらがコスト計算の主要部分を占め ている。 その際旨く構成されて多メッシュ状にネットワーク化されている装置は、例え ばヨーロッパの共通市場に導入されうるような形式で領域を国際的に拡大するこ とに関しては、余り融通性を有していないことが判明 した。従来の形式に基く拡大は、各荷物又はそれに類似する混載貨物が通過しな ければならない分配ステーション及び積替ステーションを、不都合にも複雑化さ せることになる。 発明の開示 本発明の課題は、荷物を配送する方法を改良して、荷物及びそれに類似する混 載貨物の配送が経済的かつ迅速に行われえて、特に主として国際的又は地域的に 制限された領域に亘る別な地域の開拓の場合にも簡素化されうるようにすること にある。更に本発明の課題は、該方法を実施するためのコンテナを提供すること にある。 上記課題は、請求項１の上位概念に基く方法から請求項１に記載の特徴を備え た方法によって解決することができた。この方法の場合には、ステーション及び ラインを細かいメッシュ状にネットワーク化するという基本的な考え方から出発 して、強力に集中化された配送装置が設けられており、その場合配送されるべき 輸送物品は、これを１つの集積所に集積し、又は場合によっては広範囲に亘って 機能する数少ない中央集積所に集め、この位置で既に最終的に、相互に配送に適 した配置になっていて配送に適したユニットに纏められている。その際全体とし て、中央集積所から配送個所へ配送されるツアーセットが形成され、配送個所に おいて自動車に移し替えられ、既に集積所内で予め決 められたツアーの順番で配送される。 従来の多段状の配送方法に比較して本発明の方法では、特に取扱いコストの節 減ができるという重要な利点が得られている。荷物は、場合によっては多重に検 出されて指令され、かつ積み替えられて更に配送されるのではなくて、また配送 個所において初めてツアーの順序に対応する位置に組み込まれるのではなくて、 集積所から配送個所を介し予め行われた分類に基く配送ツアーで配送される。 その際１つの集積所から配送個所へのツアーセットの輸送は、有利には大型の 自動車で行われ、該大型の自動車は、多数のツアーセットを同時に運び出して、 配送個所の近傍でこれらを、個々に又はグループで引き渡すようになっている。 有利には混載貨物のツアーセットへの統合が、コンテナ内に収納された形状で 行われており、該コンテナは−例えばフォークリフトによって−特に機械的に良 好に取扱い可能なユニットを形成し、同時に再使用可能な包装体を形成し、該包 装体は配送自動車のための載置体として構成されており、これによって集積所に おける配送に適した協同作業を特に首尾一貫して遂行できるという利点が得られ ている。 更にこのようなコンテナは、配送個所において預けられた荷物を同時に受容す ることも可能であり、該荷物は集積所への帰路中、中央に集積するという意味に おいて有利には帰り荷として輸送可能である。これによって配送個所は有利には 、現場における集積個所として役立ち得る個所にもなっている。 配送ツアーを、遅延することなくかつ前作業及びツアー計画を行うことなしに 開始できるようにするため、ツアーセットには既に集積所側で配送リストが添付 されており、該配送リストには、配送宛名、荷物標識及びそれに類似した、発送 側で与えられた情報が含まれているだけでなく、ツアーセット内の個々の荷物の 位置も識り得るようになっている。これによって配送作業が簡便かつ迅速に行わ れうるようになっている。 しかし配送の簡便化及び迅速化のために特に重要な点は、荷物へのアクセス及 び配送順序に対応した、荷物又はその他の混載貨物の系統的な配置が既に集積所 内で行われているという点である。このような形式で配送者は、探索作業を行う ことなしに次に配送されるべき荷物に到達することができる。 コンテナ内部における配置は、特に有利な形式で相互に順番に配列されてユニ ット状に構成された棚によって達成されている。荷物の集積所側の配置は、コン テナが余す所なく充填されうるようにもなっている。つまりコンテナを開放した 際最も近くに位置する貨物が第一に配送されるべき貨物である場合には、ツアー の最後に配送されるべき貨物は、アクセス不能に積み込まれていて、損傷を受け ないようになっている。 このような装置にあっては、配送個所から出発しているツアーを中央で把握し ており、更には少くともツアーに特有の順序での受取人の中央把握も行っている 。対応する前作業によって初めて、中央集積所において荷物を周辺配送個所のツ アーに基いて選択し、かつツアー中に受取人をファイルすることが可能である。 しかしこの型式の前作業は、配送個所における従業員の位置認識と、コンピュー タ記憶装置の可能性とに基いて、適切な費用で遂行可能である。 課題を解決するため本発明にあっては更に、少くとも１つの閉鎖可能なアクセ ス開口部を備えた、積載可能な自動車載置体の形状を成したコンテナが提案され ており、荷物は集積所側で配送ツアーのために定められた配置に位置していて、 コンテナがツアーセットのためのユニットとして集積所から配送個所に運び込ま れうるようになっており、この位置でコンテナは配送自動車上に載置可能であり 、かつ配送ツアーが容易に実施し得るようになっている。 図面の簡単な説明 本発明の実施例を図面に図示し、次にこれを詳しく説明する。その際 図１は集積所の概略平面図、 図２は６つのコンテナを備えたセミトレーラトラックの図、 図３は単個コンテナの外面図、 図４は内方分配されたコンテナの切断図、 図５は単個コンテナを備えた配送自動車の図、 を夫々図示している。 図１において全体を符号１で表わされた集積所は、１つの中心の引渡しレール ２と、該引渡しレール２から夫々反対方向に分岐している１２の分岐レール３と を有しており、該分岐レール３は終端側に、例えば図２のセミトレーラトラック の形状を成したトラックのドッキング個所を有している。勿論この場合、同様な 形式で電動車又は被引車もドッキング可能である。各分岐レール３はコンテナ５ のための夫々６つの場所用の２列を有し、該コンテナ５の夫々は、可能な限り遠 くに離れた配送個所の領域における個々の所定の配送ツアー用の混載貨物だけで 占められている。 このコンテナ５の多くは、最も簡単な場合１つの分岐レール３の一方の側の一 列でトラック６（図２）上に積載され、かつ場合によっては１００ｋｍを超えて 、基本的には費用のかかる装置が含まれていない配送個所に運ばれる。配送個所 は特にコンテナ５のための引受け点であり、該コンテナ５はトラック６から別々 にツアー自動車７上に積み替えられる。この作業は例えば、フォークリフト又は その他の適当な積載工具を用いて行うことができる。 その際自動車７の運転者は配送個所からの種々のツアーが考えられている場合 のツアーの正確な表示、配 送されるべき荷物又は混載貨物の個々の配送宛名、及び特にコンテナ内のどの位 置に荷物が位置しているかという、重要な総てのデータを、荷物引換証によって 得ることができる。 更にコンテナ内の荷物の配置が既にシステム化されていて、コンテナ内の荷物 がツアーの経過につれてアクセス可能に配置されており、しかも有利には、夫々 の荷物の後には次に配送されるべき荷物が順番に準備されている。 図３に基くコンテナ５は所定の不動のユニットであり、該ユニットは標準化さ れていて、配送個所への遠隔輸送の場合の輸送条件及び認可条件をクリヤしてい て、大型貨車のための寸法に適合している。底部側の係止装置によって、このよ うなコンテナを集積所内でトラック及び又は配送自動車に容易に積載することが できる。有利には図５に示唆されているような、特に後方車軸に小さな車輪を有 している配送自動車７が、このようなコンテナの輸送のために適合しており、該 配送自動車７は積込み高さが低くてコンテナに容易にアクセス可能である。 コンテナ５は巻上げドアー９によって閉じることの可能なアクセス開口部８を 有している。巻上げドアー９は集積所１においてもまた配送自動車７上において も省スペース的に開放することのできるドアーであり、該ドアー９には簡単に電 動駆動装置を設けることが できる。 図４に図示されているように、コンテナの（概略的な）内方分割が特に棚によ って行われており、該棚は内室を棚収納室１０乃至１７に区分けしており、かつ ツアー中荷物卸しが棚収納室１０で開始されて棚収納室１７で終了するような順 序で行われうるように、荷物が収納室内に装入されている。棚収納室は、上方に 畳み旋回可能な棚底部１８又は不動の棚底部１９の形状に構成された棚底部によ って規定されている。この例では上方に向って側方の内壁２０の方に畳み旋回可 能な棚底部１８である運動可能な棚底部のために、コンテナ５の荷卸しが行われ るのにつれてコンテナ内の運動空間が形成されるようになり、これによって作業 を容易に行うことができるようになっている。 基本的にこのようなコンテナ５は、系統的に装入する場合、棚収納室の領域内 だけを充たされるのではなく、棚収納室へアクセスするために必要な各棚収納室 間の通路領域においても充たされていると考えるべきである。つまり荷卸しは、 先ずアクセス開口部９の外方から順番に内方に向って行われる。 しかしこのような総てのことは論理学的な計画が前提であり、その場合、通常 は配送個所の近隣領域における１日ツアーだけである配送ツアーが、１つの集積 所において、場合によっては遠く離れた中央集積所において、コンテナの積載の 際既に確定されている。ま た局部的な交通障害又は迂回路が配送の個々の場合の計画を変えるための原因を 与えるような場合においても、このようなツアーは全体で変更可能又は反転可能 にはなっていない。しかし前述の小さな故障例の場合にはコンテナの系統的かつ 図型的な装入は全く問題にならないで、その場合においても簡単で良く見渡せる 問題のない作業工程が確保されている。 同じ様に集積所において準備された配送リストによって安全性が付加的に向上 している。つまり配送リストによって、例えば個々の荷物がその寸法又は重量の ために棚収納室内に入れられないで別の位置を見付ける必要のある場合には、図 型的な順番に基く配置（図５参照）から位置を変えることができるようになって いる。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．地域の枠を越えた恒久的な配送装置において、宛名に応じて個別に配達され るべき混載貨物の荷物又はそれに類似するものを配送する方法であって、荷物を 少くとも１つの集積所（１）に集積して更に配送個所に配送し、該配送個所から 自動車（７）による配送ツアーで宛名に従って配達する形式の方法において、 荷物を集積所（１）内へ集結させた際に既に荷物を配送ツアーに従ってツア ーセットに統合し、かつ配送ツアーの進行に従って規定された配置関係で荷物を 相互に位置せしめ、この配置関係で配送個所へ配送しかつ自動車（７）に積載す ることを特徴とする、荷物を分配するための方法。 ２．各々の前記ツアーセットを、ユニットとして取扱い可能なコンテナ（５）内 に収納することを特徴とする、請求項１記載の方法。 ３．コンテナ（５）内の荷物を、アクセス開口部（８）からのアクセスがし易い ように規定された配置関係で位置せしめることを特徴とする、請求項２記載の方 法。 ４．配送個所において配送自動車（７）上へコンテナ（５）を載置体として積載 することを特徴とする、請求項２又は３記載の方法。 ５．集積所（１）において各ツアーセットに、荷物の位置を指示する配送リスト を添付することを特徴とする、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。 ６．請求項２乃至５に基く方法を実施するためのコンテナにおいて、該コンテナ が閉鎖可能な少くとも１つのアクセス開口部（８）を備えた、積載可能な自動車 の載置体として構成されていることを特徴とする、請求項２乃至５に基く方法を 実施するためのコンテナ。 ７．コンテナが内側に、荷物を正しい配置関係で位置させるための棚底部（１８ ，１９）を有していることを特徴とする、請求項６記載のコンテナ。 ８．前記棚底部（１８）が少くとも部分的に移動可能であることを特徴とする、 請求項７記載のコンテナ。 ９．前記棚底部（１８）が、内壁（２０）に沿って延びており、該内壁（２０） に向かって畳み旋回可能であることを特徴とする、請求項８記載のコンテナ。 10．アクセス開口部（８）が側壁に配置されており、該アクセス開口部（８）の 後に、側方の棚底部（１８，１９）の間に位置する中央通路が設けられているこ とを特徴とする、請求項６記載のコンテナ。 11．アクセス開口部（８）が巻き上げドア（９）によ って閉鎖可能であることを特徴とする、請求項６から８までのいずれか１項記載 のコンテナ。