JPH08510821A - 流体作動システムにおける方法および装置 - Google Patents

流体作動システムにおける方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 液圧システムの作動状態は、もしも液圧流体の状態が改善されると、そしてもしもその空気およびガス含有量が低減されると大いに影響される。本特許出願は、これらの事実に関連する方法に関するものである。このことは、一部はシステム内の活動的で、作動している流体が液圧タンク内の受動的な流体から分離されるという事実、一部は液圧システム内の循環における活動的な油が、広範囲にわたる方法で流体を浄化する液圧作動する浄化装置を通過するという事実により可能となる。ここで、空気と水分は真空処理により分離され、上記装置は、粒子を吸着するフィルタをも備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 流体作動システムにおける方法および装置 本発明は、流体の状態がシステムの信頼性および寿命に大いに重要性を有する 流体作動システムのための方法および装置に関するものである。 液圧技術は異なるタイプの移動可能な作動機械において共通で、機械の制御お よび作動機能と同様に機械の推進のために利用されている。 この推進は、別個の供給回路を備えた進歩した液圧システムであるいわゆる液 体静力学伝達(hydrostatic transmission)によってなされる。移動可能な機械 の残る機能は、殆ど例外なく液圧システムにより駆動されており、そこでは力伝 達ポンプが液圧タンクから直接液圧媒体を吸込んでいる。乗物の異なる液圧シス テムは通常同じ液圧媒体と共通の液圧タンクを有している。 油は液圧媒体として利用されている。最も一般的なのは鉱油であるが環境的な 理由で植物油の利用範囲が増大しつつある。この油は、様々な程度で周期的に交 換されなければならない消費物質である。 液圧タンクは、通常、外気に向けて開いており、その結果液圧油は直接空気に 接触する。そのことのためにこのタンクの油は多かれ少なかれ異なる空気中のガ スで飽和する。それに加えて、水分が、温度降下の間、大気中の水蒸気が過飽和 になり、そしてタンクの内面に水滴となって凝縮するという事実によりタンク内 に集まる。さらに、固体粒子が、空気がろ過されるという事実にも拘わらず、流 入空気を伴う。空気との直接接触のために、油は、液圧システムの作動状態が悪 化するという事実にも寄与する異なる方法で汚染される。 油に溶解する空気中のガスの一つである酸素は、異なるゴム製品と同様に鉱物 的および植物的な液圧油の化学的な破壊に寄与している。このプロセスは温度が 上昇する間加速される。油の高い酸素含有量は、腐食を増大し、内面の摩耗を増 大する。 油内の自由気泡と同様に空気は、ポンプの効率低下、高い油温、高い騒音レベ ルおよび腐食の被害を引き起こす。タンクからのポンプの直接の吸込み油は特に この危険にさらす。 水分は、フィルタを即座に塞ぎ、液圧油の分解を急がせるのに寄与する厳しい 汚染である。この水分は、外部から油に供給されるが、油の化学的な分解の間、 残留物として創り出されもする。 液圧油をベストコンディションに保つために、そしてこの油の汚染を防ぐため に大変な努力がなされている。このことは、強力なろ過により、頻繁な油および フィルタ交換により、そして異なる構造の手段によりなされている。これらの手 段にも拘わらず、液圧タンクの油は、通常空気および水分で飽和しており、そし てそれは、前述したように、寿命をより短くし、液圧システムの機能の信頼性を より悪くする。 序論として、従来の主な特徴をここに記述する。 添付図面の図1より、流体静力学的な動力伝達装置を備えた液圧システムを説 明したISO記号による図が明らかであり、この液圧システムは、可変容量を有 し、モータ52とともに閉じた回路に接続されたポンプを備え、この回路は、高 い圧力を有することができ、流れの方向を逆転することができる。以下において 液圧機械と呼ばれる二つの動力伝達ユニットはすべての4作動象限(all four o peration quadrants)にて作動でき、即ち液圧モータの回転およびトルク方向が 逆転可能となっている。 動力伝達装置の供給回路は、タンク54から油を吸込み、逆止弁55を介して 上記閉回路を圧力下に置く供給ポンプ53を備えている。この閉回路の液圧油は 作動中、絶えず供給回路からの油と混合される。供給ポンプの流れに対応する流 れは、それから油がリバース弁(reverse valve)58を通り、接続部61およ び62を経由するという事実によりタンク54に戻る。このようにして、熱と汚 染が閉じた高圧回路から取り除かれる。帰還流は、通常熱交換器を介して冷却と 同様にフィルタを介してろ過される。供給回路の油は、常にその循環においてタ ンク54を通過し、それにより油中の自由気泡は大気に逃れることができる。圧 力制限弁(pressure limitation valves)56および57は、供給回路の圧力を 決定する。この閉じた回路の圧力は、図示しない特別な弁により決められる。 このシステムの液圧タンク54は、部分的に油で満たされた容器を備え、その 内部はいわゆる空気フィルタを介して外気とのつながりを有している。この空気 フィルタは、外側からタンクを貫く異なる種類の粒子を減ずるが防ぐことはしな い。このタンクはシステムの油に対して膨張室として機能し、そしてタンク内の 大気圧は、いわゆる吸込み管を介して接続されたポンプに供給される油の供給圧 を構成する。 それぞれの液圧機械は、アキシャルピストンタイプのもので、回転部が周囲を 取り囲むハウジングにおいて自由に回転するという事実によって特徴付けられる 。上述したハウジングでは、回転部用の軸受もまた存在し、ここでは漏洩油は集 められ、さらにハウジングからいわゆるドレン抜き管内に進む。上述した液圧機 械は、図1によればハウジング59および60、および枠組み要素を備えている と言える。弁56および57からの流れは、通常上述したハウジングへと直接進 み、ドレン抜き管61および62を介して漏洩油と一緒に取り除かれる。 通常の液圧システムの上述した欠点は、H Ingvastの発明PCT/SE90/ 00714号によれば、液圧油は一部が、外気との接触が完全に遮断されるとい う事実により、一部が空気および水分と同様に粒子の積極的な浄化により取り除 かれる。完全なサービスユニット(service unit)である本発明は、図2にその 主たる特徴を備えて示されており、ここでは上述した流体静力学的伝導装置に接 続されている。 このサービスユニットは、帰還接続部66と圧力接続部67とを有する閉じた 容器63を有している。この閉じた容器は、負圧のチャンバー64を備え、それ に減圧エレメント70およびフィルタ71を介して一部が真空ポンプ68に、一 部が帰還接続部66が接続されている。この容器では、さらに遠心ポンプからな る圧力発生エレメント69が設けられている。このポンプは上記容器の過圧チャ ンバ(over-pressure chamber)65を加圧下に置き、そのチヤンバは圧力接続 部67に直接接続されている。内部循環回路は、減圧エレメント70とフィルタ 71を介して負圧のチャンバーの背後の過圧チャンバーから直接油流路により受 け入れられている。油のための冷却器は、通常この内部回路内に配置されるが、 ここでは外部冷却器により置換されている。 負圧のチャンバーは、ある程度油で満たされているだけである。ここで、強い 大気の負圧は作り出され、それは油に溶解した空気が流体の表面に逃れ、真空ポ ンプを介して容器を去るという結果をもたらす。圧力と温度とは、油中に自由に 存在する水分が蒸発し、そして空気と同様に逃げるように同時に適合させられる 。作動中、油は、酸化が低下すると同時に油中に溶解している残留酸素が消費さ れるという結果をもたらす大気中の空気と決して接触しないという事実に注目す べきである。負圧のチャンバーにおける低圧は、油の容積変化が低い度合いでチ ャンバーの圧力に影響するという結果をもたらす。したがって、このチャンバー はまたシステムの油に対して膨張室として機能する。 したがって、上述した方法は油の状態に関する上述した欠陥を取除き、接続さ れた吸込み管50内の過大な大気圧力を作り出す。そして、この表面ユニット( surfaceunit)は、一ユニットで、通常のシステムの液圧タンク、フィルタ、冷 却器および供給ポンプを備えている。さらに、たとえシステムの他の部分が作動 中であるか否かであっても、油の連続的脱水および脱気は独立してなされる。 図2による方法についての欠点は、ある状況下で容器が不十分な容積を有して いるということである。このことは、とりわけ大きい容積変動を有するシステム において妥当性を有し、そこではリザーブ油の必要性が漏洩の危険性のために大 きい。斯る状況は、可動性の作業機械において通常妥当性を有している。ここに 、一部は油の容積がタンク内で変動するという結果をもたらす多くの液圧シリン ダがあり、一部は、例えば管を束縛している間の明らかな漏洩の危険性がある。 上述した方法に関するもう一つの欠点は、システムの停止中に生じ、その理由は 、そのときもしも真空圧が広がるのを妨げられるように設備が仕上げられていな ければ、例えばシャフトガスケットを介して空気が吸込まれる危険性がある。そ れ故、図2による方法は、多かれ少なかれ連続的に作動する産業システムに適用 されるのに主として適している。 本発明は、上述した欠点を有さず、上述した方法と同様にして、広範囲にわた る方法で油を調節する新しい方法に関するものである。このことは請求の範囲で 述べられた特徴付けた点を有する構造によって可能となっている。 本発明は、添付の図3−9を参照してここに記述されている。図3は、可動性 の機械ではありふれたタイプの流体静力学的伝導装置の形式の液圧システムに接 続された本発明の実施例を示している。図4および5は別の駆動装置を示し、図 6および7は液圧により駆動される真空ポンプの二つの実施例を示している。図 8は、モータハウジングが状態生成装置(condition-creating apparatus)の一 部として利用される本発明の別の実施例を示し、図9はレベルと媒体とを検出す る弁を示している。 図3より、本発明の実施例は明らかに流体静力学的伝導装置の形式の液圧シス テムに関連した上述した図に似ている。しかしながら、本発明は、すべてのタイ プの液圧システムの一部となり得て、一或はそれよりも多くのポンプを備え、そ の吸込み管はお互いに接続されている。 上述したように、吸込み管50を介して油を吸込み、逆止弁55を介して閉じ た回路を圧力下に置く供給ポンプ53が伝導装置内にある。この閉じた回路内の 液圧油は、作動状態下で供給回路からの油と混合される。そして、供給ポンプの 流れに対応する流れは、油がリバース弁(reverse valve)58を通り、接続部 57を経由するという事実により帰還管5に戻る。このようにして、熱と汚染は 、閉じた高圧回路から取り去られる。帰還流れは、熱交換器を介して冷却される と同時にフィルタを介してろ過される。 供給回路の油は、この場合には、循環回路においてタンク18を通ることなく 、吸込み管50に戻る。それ故に、タンク内の油は受動的になるが、管20によ ってシステム内の活動的な油につながっている。接続部5が一部である上述した 循環回路では、油は浄化装置4を通り、その目的は、上述した方法と同様に、油 から空気と水分を分離することである。 上記システムの活動的な油は、油が異なる空気ガスで飽和したタンク18を通 過しない。もしも、油の循環回路もまたタンクを備えているならば、この活動的 な油は、浄化装置4により取り除かれる空気ガスを連続的に供給されるであろう 。この事実は、浄化の効率を低下させるであろう。タンクの油が非活動的になる という事実のために、タンク内の受動的な油が低温になり、速度を落とし低速に なると同時に活動的な油のより高度な浄化が達成される。 浄化装置4は、外気から完全に閉ざされた空間を備え、ここではそれは容器9 の形式をしている。エジェクターポンプ1は、装置の入口79と装置の出口80 との間の圧力差により駆動され、それは接続部5のように、ポンプ53からの油 の流れが作られる循環回路の一部である。上述した圧力差は、この場合逆止弁3 による圧力低減の影響によって決められる。 レベル検出装置は、容器内において殆ど一定の油レベルを維持する。この装置 は、フロート7を備え、その動作はスロットリング8のスロットリング効果を変 化させ得る。その事実のために、流体の量が比較的一定のレベルに保たれる。も しも、このレベルが余りに高いと、スロットリング効果は増大し、エジェクタの 吸込み接続部16を介して吸込まれる流れが吸込み口8および供給管17を介し て供給される流れよりも大きくなる。 真空管13は流体のない容器の部分10に接続されている。真空ポンプは乗物 のメインモータにより電気的或は機械的に駆動され、メンブレン、羽根或はピス トンタイプのいずれかでよいが、それはまた、ガス或は液体により駆動されるエ ジェクタポンプでもよい。真空ポンプは、直接的或は間接的に容器の圧力により コントロールされる。ポンプのタイプの選択に依存して圧力を維持するために逆 止弁が必要とされる。 吸込み接続部が流体で満たされた容器の部分と結合したエジェクタポンプ1は 通常の構造を有している。油の流れは、速い流速でエジェクタの圧力接続部14 を経由し、入口79からノズルを通って進む。この流れは、その後帰還接続部1 5およびさらに出口80に進む前に、いわゆるディフューザを通る。このディフ ューザは僅かに拡大した流路を備え、そこでは油の運動エネルギは圧力エネルギ に変換される。エジェクタの吸込み接続部16は、上述したノズルとディフュー ザとの間の残る二つの接続部に結合されている。 容器9における最低の圧力は真空ポンプによって決められ、エジェクタポンプ が達成できる圧力以下ではない。そして、エジェクタポンプは容器9の最高の存 在する負圧に対してであっても吸込み接続部16を通る正の流れを有している。 それ故に、エジェクタを通る油は、理論的には、油中に溶け込んだガスで過飽和 となり、取るに足らない量の自由気泡が短時間の間、帰還流れに表される。 ポンプ53の入口圧は、直接的にタンク18の圧力に依存する。このタンクの 油はフィルタ6を介して大気に影響されるが、タンクは、完全に閉じられ、そし てガスを介して過圧下に置かれる。この過圧は充填度を増大し、低温のスタート 環境の間のキャビテーションの危険性を減ずる。もしも、タンクの圧力が変化す ることが許容されるのならば、圧力調整弁が使用され、エジェクタのディフュー ザがタンク18の圧力とは独立した同じ圧力差で常に作動するという結果となる 。弁の働きの例は図6に関連して記述されている。 油はシステムにおける容積変動に依存して管20を介してタンクに供給される か、タンクから取り除かれる。もしも、管20の容積がシステムの標準容積変動 に関して大きいならば、活動的な調節された油とタンクの油との間の相互作用は 小さい。それ故に、管20は、管の容積を増大させるために粗く作られ、その長 さのある部分をタンクの内部に位置させられるのがよい。そして、活動的な油は 限定された範囲でのみ酸素および空気ガスと一緒に供給され、受動的な油は低温 のままとなる。 ポンプ53が停止するとエジェクタ効果は途絶え、容器内に生成された負圧は 、圧力が等しくなるまでタンクから液圧流体を吸込む。ポンプが始動すると、状 態は自動的にエジェクタポンプの仕事により回復させられる。 図3に示された実施例は、好ましくは容積タイプの一或はそれよりも多くのポ ンプを含むすべての現存するシステムに一般的に使用できる。このポンプは上記 システムの供給ポンプ或はメインポンプの働きを有することを必要としないが、 浄化装置を駆動しているポンプは、この目的のためだけにシステムの一部となっ てよい。 上述したエジェクタポンプは、主に従来の容積タイプ或は遠心タイプのポンプ により置換できる。図4は、上記エジェクタと同様にして従来のポンプ38が吸 込み接続部から油を吸込むような実施例を示している。このポンプは、エジェク タのように循環回路の流れにより駆動されるモータ39により駆動されている。 エジェクタポンプに代わる従来のポンプはまた、他の方法で駆動される得る。そ して、出口80を通るすべての油は容器9を通って進む。図5は、ポンプが電気 モータ90によって駆動される実施例を示している。 図3に示す実施例における真空ポンプは、通常電気的に駆動され、そしてその 作動は電気の供給の他に、圧力および温度コントロールを必要とする。これらの 必要性は、ある場合には欠点であり、そして簡単化が望ましい。以下、これらの 欠点がなく、真空ポンプが液圧駆動である浄化装置の実施例を示している。 図6は、真空ポンプの機能が時計のように、周期的にかつ油レベルの変動と一 致してそのストライク(strikes)を実行するピストン装置によりもたらされる 実施例を示している。このピストン装置は、共通のピストンロッド49を介して ピストン48を有する上部シリンダに接続されたピストン47を備えた下部シリ ンダを有している。この下部シリンダのチャンバ77は、装置の供給管17およ び入口79を介して流入流れに接続されている。このチャンバ77は、ピストン ロッドの孔により上部シリンダのプラスチャンバ78と液圧てきに接続している 。上部シリンダのマイナスチャンバ35は、真空ポンプ自身を備えており、逆止 弁36を介して流体で満たされていない容器の部分10と、逆止弁37を介して 外気につながっている。ピストン装置は、チャンバ77と78との間の面積差に より部分的に、そして圧力差により部分的に制御され、それは以下のようにして フロート74からの影響により生じる。 容器を通る油の流れは固定調節(a stationary adjustment)を備えた第1の スロットリング72を通り、その後、ここではピストンロッドの孔で示された第 2のスロットリング73を通る。このスロットリングは上記孔がフロートの位置 によって覆われたり、そうでなかったりするという事実のために変化する影響を 有している。この孔がピストンにより覆われると、ピストンは下方に移動し、空 気は大気に押し出され、孔が覆われていないと、この逆となり、空気は真空ポン プに吸込まれる。 油はエジェクタ弁1を経由して容器から吸込まれ、それによりフロートはスロ ットリング孔73の形式の第2のスロットリング覆われるという仮定の下に下方 に動く。ピストン面積およびスロットリング72を通る流れの構造的な適用は、 スロットリング孔を備えたピストンロッドがフロートよりも速い速度で下方に移 動させる。このピストンの移動は、それ故に休止しており、ピストンがその下端 の位置に達すると静止する。このレベルが、フロートがスロットリング孔73を 覆わない程に沈むと、チャンバ78の圧力は、ピストン装置が上方に移動する程 に低下し、それによりマイナスチャンバ35の容積が増大し、空気が逆止弁36 を介して吸込まれる。 この上方への移動は、スロットリング孔73からの第1の油の容積がフロート の沈下により部分的に持ち上げられて、これが重量負荷され(weightloaded)、 そして流体表面に関して新しいより低いレベルに降下するという事実により起こ され、それによりスロットリング孔は、大きな余裕をもって覆われなくなる。こ のスロットリング孔73を経由する流入油流れが、吸込まれた油の流れよりもこ こで大きくなり、そしてピストン装置は、フロートと同様に上方に移動する。上 方に行く上記移動の始めの間、油レベルに関してフロートの最初の降下は、フロ ートを、そしてそれにより油レベルもまたピストン装置がその上端の位置に達す る前にピストン装置よりも長い距離を上昇させることになる。孔73上のフロー トの覆い効果が、孔73を介する流入流れが吸込み接続部16を介する流出流れ と同じ程大きくなるバランス点に近づく程に上記レベルが上昇すると、第1,2 のスロットリング間の接続部の圧力が上昇する。このバランス点に到達する前に チャンバ78内の圧力は上昇し、ピストン装置の下方への移動は始まり、スロッ トリング孔73が完全に覆われ、上記流入流れは止むという結果をもたらす。こ の状態で、凹所75の油の容積が環状ギャップ76を介して吸い出されるという 事実のために油レベルに関して、フロートは、ゆっくりと上方レベルに戻る。 上述した経過(course)は、フロートが下部の転換位置にあるときにフロート の凹所は吸い出されることが推定している。それ故に、フロートの上述した凹所 は、そこに内部空間が生成されるように覆われるのが好ましい。斯る方策(meas ure)は、液体が容器内においてあちらこちらにはね散らすときに上記凹所が意 図せず液体で満たされるという危険を取り除く。 エジェクタの吸込み接続部16を介して一定の流出を生じるために、エジェク タの前後の圧力はここでISOにしたがって標準化された符号を付された二つの 圧力制限弁44および45によって制御される。この弁は管46を介してエジェ クタの吸込み接続部16に向かってドレン抜きされ、その事実は、吸込み接続部 に関して接続部14と15における圧力差が一定であるという結果をもたらす。 この実施例における弁44は、図3の実施例の逆止弁3を置換し、そしてシステ ムからのすべての帰還油は入口79を介して流れることが意図されている。フィ ルタ11および多分冷却器もまた、この実施例では、弁44の後ろに適切に配置 され、それらが浄化装置4を備えたユニットを形成している。 上述したフロートは、ピストンロッドに沿って直線的に移動し、上記容器への 油流れの上述した第2のスロットリングを生じる。小さい隙間でもっての比較的 長い直線的な移動は、異なる理由のための固定のある危険性を意味し、それ故に 大きい力の強化を伴う小さいフロートの移動は望ましい。図7は、このことが、 揺動体運動を介してピストン装置のピストンロッドに接続されたフロートを有す ることによりいかに達成されるかを示している。 ここでは、浄化装置の上記記述によって関係するそれらの部分のみを示してい る。省略された部分は、図6による実施例のそれらと同様と考えられる。容器9 は、前と同様、筒状の形をしていると考えられ、上部ピストン室は筒状体の全体 を構成する部分であるのが好ましい。外が球形で、筒状体の中央に配置されたフ ロートはシャフト81を介して揺動体42に接続されている。上記シャフトは紙 面に垂直な延設部を有し、上記フロートは上記シャフトの端部に関節結合され配 置されており、上記フロートは低い抵抗でシャフトの回りをそれ自身回転可能と なっている。上記揺動体42はシャフトヒンジ43を介して弁座40に関節結合 されており、その揺動動作は弁エレメント41に影響を与えている。弁座はピス トンロッドに固定され、そして上記ロッドを貫通する孔と液圧結合(hydraulic connection)しており、上述した第2のスロットリング効果は上記揺動体の動作 により達成される。 上記フロートは内部空間75を有しており、それは第2のスロットリングを介 して容器への流入を受ける。上記内部空間は、フロートを貫く垂直孔とピストン ロッドとの間の環状ギャップ76を介してドレン抜きされる。上記装置は上記記 述にしたがって機能する。上記フロートの内部空間は、ピストン装置が上方に作 動するときに完全に、或は部分的に満たされ、それが下方に作動するときに吸い 出される。フロートの球形と筒状の中心における中央の位置は、フロートの位置 と力の影響が容器の傾斜には相対的に依存しないという結果をもたらす。 上記方法は液圧駆動される真空ポンプを作り出すためのいくつかの可能な方法 の一つである。例えば弁座40が、原則として可動ピストンロッドに固定される 代わりに容器に固定されることは可能である。そのような場合における揺動体よ り大きな動作をなさねばならず、その構造はより複雑となるが、その効果は同じ である。ピストン47からでる圧力がばね力により置き換えられることもまた可 能である。 図6または7の実施例に類似した浄化装置の可能な実施例は、シリンダの形式 を有し、その上部においてピストン48および真空ポンプチャンバ35が全体を 構成する部分となっており、その中間部において接続部79,80が配置され、 そこではチャンバの取り外し可能な下部がフィルタ11を備えている。このフィ ルタは、フィルタエレメントおよびフィルタ容器を備え、このフィルタ容器は上 記フィルタエレメントを交換するときに取り外される。上記浄化装置は、長さ0 .5−1mを有するパイプのようで、その半分の長さの近くに液圧用入口および 出口を備えている。 図8は、本発明の応用を示し、閉じた空間がモータ52のハウジング60を備 えている。このことはモーターハウジングが上述した図の容器9を置換している 。上記モータの回転部は、流体で満たされないハウジングの部分であることが好 ましく意図されている。このことは、特に急になるモータでの損失が低減される 故に利点がある。同じ方法が、ポンプ本体或は歯車箱に適用される。 ここではレベル調整装置は、媒体を検出し、エジェクタ1の吸込み接続部に配 置された弁12を備えている。上記エジェクタポンプは、この場合の弁12が流 体の流路を許容するのみであるが、ガス流路を閉じるという事実により油を吸込 むだけである。この真空ポンプ35はその上部にてモーターハウジングに直接結 合された吸込接続部を有している。 図9より、媒体を検出する上述した弁12の実施例は明らかである。弁体21 を備えた弁は矢印の方向への流れのために開かれている。弁の出口22は、それ によりその入口よりも低い圧力を有している。パイロット開口部(pilot openin g)27が配置された壁部は、弁体21自身および支持スリーブ25とともに金 属ベロー24の上部と固定された接続部を有している。弁エレメント23は、環 状ギャップ30の開口エリアを介して通り抜ける流れを制御する。この弁エレメ ント23は、金属ベロー24のばね力により閉じた状態に保たれる。ベロー24 の内部の部分はスロットリング孔28を介して弁の外側部分と、そしてパイロッ ト開口部27を介して入口側と接続されている。弁が開くと、開口部27はスロ ットリング孔28の開口部よりもかなり大きくなる。27での開口面積は、フロ ーティング体29と接続された弁エレメント26によりコントロールされる。も しも、弁エレメント26が、フローティング体が流体により取り囲まれていると いう事実のために、開口部27からさらに移動させられると、ベロー内の圧力は 、弁が低い開口圧力になる結果、入口側の圧力と同じになる。 図にしたがって装備されると、流体は低い開口圧力で通過するのを許容され、 一方ガスは、パイロット開口部を閉じ、最も高い開口圧力となる。出口開口部2 2が上方に向くように逆方向に装備すると、機能は逆になり、即ちガスが低い開 口圧力で通過することが許容される。したがって、弁は油がポンプに吸込まれる のを防止するために真空ポンプに接続されるのが好ましい。 質的向上を達成するために、複数の浄化装置を一緒に接続するのが望ましい。 もしも、図8の浄化装置と同様に図3或は7の浄化装置が並列回路における同様 なシステムに導入されると、脱気および脱水に関して良好な容量が得られると同 時に、ポンプおよびモータにおいて損失を低減させる方法が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 流体からガスおよび水分を取り除くための浄化装置を備え、活動的な 流体を汲み上げるポンプと上記システム内の流体用の膨張室を備えたタンクとを 備えた液圧システム又は潤滑システムにおける流体浄化方法において、上記ポン プ(53)が、上記システムを通して循環回路内で活動的な流体を汲み上げ、こ の流体が上記浄化装置(4)において有効に浄化され、かつ上記循環回路内で上 記活動的な流体が上記膨張室を備えたタンク(18)を通過しないことを特徴と する液体浄化方法。 2. タンクを含む液圧システム又は潤滑システム内の流体からガス又は水 分を取り除くための浄化装置であって、このタンクが上記システム内の流体用の 膨張室と、上記浄化装置が一体となった部分で、かつ上記浄化装置の出口が上記 ポンプの入口に接続された浄化装置において、上記浄化装置が、 流体のない、上部(10)を有し、上記膨張室の流体のない部分が上 記膨張室から空気を吸込み、上記装置の出口(80)におけるよりも上記膨張室 内のより低圧を作り出す真空ポンプ(35)に接続されたレベル検出装置(7) を含む閉空間(9)と、 上記閉空間(9)から流体を吸込む圧力発生装置(1) との組み合わせからなることを特徴とする浄化装置。 3. 上記真空ポンプ(35)が、上記循環回路の流体の流れから駆動エネ ルギを取ることを特徴とする請求項2に記載の装置。 4. 上記圧力発生装置が、いわゆるエジェクタポンプを備え、その圧力接 続部(14)が、上記装置の入口(79)に結合され、上記入口の戻り結合部( 15)が上記装置の出口(80)に結合され、その吸込み結合部(16)が流体 で満たされた上記閉空間(9)のその部分に結合されたことを特徴とする請求項 2又は3に記載の装置。 5. 上述した閉空間(9)が、上記システム内に存在する液圧ポンプ又は モータ(52)用のハウジング(60)を備え、それによるこのハウジングが上 記装置の一体的な部分になっていることを特徴とする請求項2から4のいずれか に記載の装置。 6. 上記装置が、シリンダの形式の連続部を備え、その下縁部に上述した フィルタ(11)が接続でき、その結果、上記装置の入口(79)を通過する流 体が濾過されることを特徴とする流体が循環回路にいる間、粒子を取り除くため のフィルタ(11)内で濾過される請求項2から5のいずれかに記載の装置。 7. 上記真空ポンプ(35)が、 上記真空ポンプのポンプ室が一体的な部分であり、二つの逆止弁(3 6−37)を介して、上記閉空間(9)に接続され、外気に部分的につながった ピストン装置(47−49)と、 第1スロットリング(72)を通り、第2スロットリング(73)を 経由して上記入口(79)から上記空間へと通るこの閉空間(9)への流入流れ と、 上記第1スロットリングを通った後の流入流れに接続されたピストン 空間(82)を有する上記ピストン装置と、 上向きの力がフロートの流体を集める凹所(75)による上記閉空間 への流入流れによって影響され、上記フロートの上向きの力が上記空間への流入 流れを制御する上記第2スロットリング(73)に影響される上記フロート(7 4)を備えた上記レベル検出装置の組み合わせからなることを特徴とする請求項 3から6のいずれかに記載の装置。
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