JPH08510531A - 内燃機関における排ガス浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 中間層を介してケース内に配置される浄化挿入物を有し、該浄化挿入物の供給側端面が排ガス供給管を介して斜めに入射している、内燃機関における排ガス浄化装置。排ガス供給管とケースを簡単に結合させるため、排ガス供給管は、浄化挿入物をその端面の下流側において取り囲みケースとの結合に用いられる部分を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 内燃機関における排ガス浄化装置 本発明は、ドイツ特許公開第２３１１４７５号公報の請求項１の前提概念を起 点とする。 上記公知の装置では、浄化挿入物として用いられる触媒担持体が一方の端面に おいて斜めに入射している。この場合、最適な入射のため、前記端面全体が斜め に方向づけられた排ガス供給管の接続横断面内にある。斜めの排ガス供給管をケ ースの一方の端面に配置するため、排ガス供給管は、少なくとも領域的には、ケ ース側面にたいして横に向けられる接続横断面の縁領域を有している。ケース側 面の端面を部分的に横切っているこの縁領域とケース側面との継続的な結合は面 倒である。 本発明の課題は、担持体の端面が広範囲にわたって斜めに入射することを考慮 して、浄化挿入物を収容しているケースと排ガス供給管との結合部を簡潔に構成 することである。 上記課題は、請求項１によれば、排ガス供給管が、浄化挿入物をその端面の下 流側において取り囲みケースとの結合に用いられる部分を有していることによっ て解決される。 本発明にしたがってケースの一部を排ガス供給管に配置することにより、浄化 挿入物を最適に斜めに入射させて、両部材の簡単な結合が提供される。 本発明による構成の前記結合部は、排ガス供給管の結合部分が、撓み可能な中 間層を領域的に除いて、浄化挿入物を遊隙を持って取り囲んでいることによって 製造技術的に簡単になる。浄化挿入物のこのような自由な外周部分は、内燃機関 の作動時に残滓なしに燃焼するプラスチックリングが、組立て時に結合部分の心 合わせを補助し、その際場合によっては浄化挿入物の端縁の保護をも行なうため に用いることができる。 自動機械に適した構成に関しては、本発明の他の構成によれば、排ガス供給管 の結合部分が、ケースの接続側端面にたいして横方向に向けられる結合フランジ を有していることが提案される。これにより、材料緊密に結合させるための密接 な隅肉溶接継ぎ目を、材料消費を少なくして使用することが可能になる。対応的 に選定される、結合部分と結合フランジとの間の半径は、前記の心合わせを簡単 にさせることができる。 本発明の他の提案によれば、排ガス供給管の、結合部分を有している接続部分 が、別個の漏斗部として成形され、その結果、結合部分を規格通りのケース部分 として成形できるという利点が得られる。 結合部の他の構成では、ケース側の端部部分に設けた、排ガス供給管または漏 斗部の結合部分が、ケースの外側輪郭に心合わせ可能なフランジを有している。 浄化挿入物が広い面積にわたって斜めに入射するようにするため、浄化挿入物 の端面に最も近い管端部部分によって、前記端面の最も外側の縁領域においても 吸気が保証されているように、排ガス供給管の管端部部分が漏斗部の開口部に挿 入、配置されていることが提案される。 次に、図面に部分的に図示した内燃機関における排ガス浄化装置に関して本発 明を説明する。 排ガス浄化装置１は、撓み可能な中間層３を介してケース２内に配置され、例 えばモノリスとして構成された浄化挿入物４と、この浄化挿入物４の長手軸線Ａ_L にたいして角度αを成すようにケース２の一端に配置されている排ガス供給管 ５とを有している。角度αは９０°よりも小さい。排ガス供給管５は、ケース接 続領域に、浄化挿入物４の供給側端面７に対応する横断面Ｑ_Aを有している。 排ガス供給管５とケース２とを簡単に結合させるため、排ガス供給管５は、浄 化挿入物４をその端面７の下流側において取り囲みケース２との結合に用いられ る結合部分８を有している。境を接しているケース２の輸郭にほぼ対応するよう に構成された結合部分８は、撓み可能な 中間層３を領域的に除いて、浄化挿入物４を遊隙を持って取り囲んでいる。この 遊隙は、作動中に浄化挿入物４が結合部分８に衝突することが避けられるように 選定されている。さらに、浄化挿入物４の、中間層３から自由になっているこの 外周領域には、結合部分８の取付け前に結合部分を心合わせするために用いるプ ラスチックリング（図示せず）を設けてもよい。このプラスチックリングは、内 燃機関が作動すると燃焼して、残滓が残らない。他方、前記遊隙により弾性的な 中間層３が保護されるので有利である。このことは、中間層３を膨張マットとし て構成する場合に特に効果的である。 排ガス供給管５の結合部分８は、製造上好ましい操作で簡単に結合できるよう に、ケース２の接続側端面９にたいして横方向に向けられる結合フランジ１０を 有している。これにより、材料の消費量を少なくして、排ガス供給管５とケース ２とを材料緊密に結合させるための密接な隅肉溶接継ぎ目が可能になる。これに 対応して結合フランジ１０への移行部は前記の心合わせを容易にする。 有利な構成では、排ガス供給管５の、結合部分８を有している接続部分は、別 個の漏斗部１１として成形されている。これにより、結合部分８を規格通りのケ ース部分として成形することができる。 浄化挿入物４の全横断面にわたって排ガスを貫流させ るために、排ガスを大きな面積で傾斜入射させるため、排ガス供給管５の管端部 部分１２は漏斗部１１の開口部１３に次のように挿入され、配置されており、即 ち浄化挿入物４の端面７に最も近い管端部部分１２’によって、前記端面７の最 も外側の縁領域においても吸気が保証されているように挿入、配置されている。 本発明の範囲内においては、ケース側の端部部分に設けた、排ガス供給管また は漏斗部の結合部分は、ケースの外側輪郭に心合わせ可能なフランジを有してい てもよい。 排ガス浄化装置１の浄化挿入物４は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエン ジンの排ガスを触媒により、及び（または）熱的に浄化するために用いる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブレーデル・パウリク ユルゲン ドイツ連邦共和国 デー・86368 ゲルス トホーフェン アンナシュトラーセ 36 (72)発明者 フリール ルードルフ ドイツ連邦共和国 デー・81669 ミュン ヘン バーランシュトラーセ 14 (72)発明者 ファネーゼ ヴォルフガング ドイツ連邦共和国 デー・81243 ミュン ヘン リヒテンフェルザー シュトラーセ 10アー (72)発明者 サンチャゴ エンリケ ドイツ連邦共和国 デー・86420 ディー ドルフ アーダルベルト・シュティフタ ー・シュトラーセ ８ (72)発明者 グレッシャー ベルンハルト ドイツ連邦共和国 デー・86850 フィッ シュアッハ ブーヘンヴェーク ９アー (72)発明者 クリーガー エルンスト ドイツ連邦共和国 デー・86551 アイヒ アッハ リーゼンゲビルクスシュトラーセ 15

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．中間層（３）を介してケース（２）内に配置される浄化挿入物（例えばモノ リス４）と、 浄化挿入物（４）の長手軸線（ＡＬ）にたいして角度（α＜９０°）を成 してケース（２）の一端に配置される排ガス供給管（５）と、 を有し、排ガス供給管（５）が、ケース接続領域（６）に、浄化挿入物（４ ）の供給側端面（７）に対応する横断面を有している、内燃機関における排ガス 浄化装置において、 排ガス供給管（５）が、浄化挿入物（４）をその端面（７）の下流側にお いて取り囲みケース（２）との結合に用いられる部分（８）を有していることを 特徴とする排ガス浄化装置。 ２．排ガス供給管（５）の結合部分（８）が、撓み可能な中間層（３）を領域的 に除いて、浄化挿入物（４）を遊隙を持って取り囲んでいることを特徴とする、 請求項１に記載の排ガス浄化装置。 ３．排ガス供給管（５）の結合部分（８）が、ケース（２）の接続側端面（９） にたいして横方向に向けられる結合フランジ（１０）を有していることを特徴と する、請求項１または２に記載の排ガス浄化装 置。 ４．排ガス供給管（５）の、結合部分（８）を有している接続部分が、別個の漏 斗部（１１）として成形されていることを特徴とする、請求項１から３までのい ずれか１つに記載の排ガス浄化装置。 ５．浄化挿入物（４）の端面（７）に最も近い管端部部分（１２’）によって、 前記端面（７）の最も外側の縁領域においても吸気が保証されているように、排 ガス供給管（５）の管端部部分（１２）が漏斗部（１１）の開口部（１３）に挿 入、配置されていることを特徴とする、請求項１から４までのいずれか１つに記 載の排ガス浄化装置。 ６．ケース側の端部部分に設けた、排ガス供給管または漏斗部の結合部分が、ケ ースの外側輪郭に心合わせ可能なフランジを有していることを特徴とする、請求 項１から５までのいずれか１つに記載の排ガス浄化装置。