JP2004011499A - エキゾーストマニホルド - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストを下げることができる簡易な構成のエキゾーストマニホルドを提供する。
【解決手段】一面が開口した略箱状のマニホルド本体部4と、シリンダヘッドに取り付けるヘッドフランジ2との間にストレートシート3を挟みこんで、マニホルド本体部4の開口縁と、ストレートシート3の外周縁と、ヘッドフランジ2の面との溶接を行う。ストレートシート3をヘッドフランジ2の面上に設けたことにより、マニホルド本体部4内の排気ガスがヘッドフランジ2の面に直接触れることがない。よってヘッドフランジ2に鉄鋼材などの安価な部材を用いることができる。ヘッドフランジ2とマニホルド本体部4とを連続した溶接により接合させるので、熱や振動による応力が分散し、耐久性が向上する。溶接を一回で行えるため、製造コストの低減を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】一面が開口した略箱状のマニホルド本体部4と、シリンダヘッドに取り付けるヘッドフランジ2との間にストレートシート3を挟みこんで、マニホルド本体部4の開口縁と、ストレートシート3の外周縁と、ヘッドフランジ2の面との溶接を行う。ストレートシート3をヘッドフランジ2の面上に設けたことにより、マニホルド本体部4内の排気ガスがヘッドフランジ2の面に直接触れることがない。よってヘッドフランジ2に鉄鋼材などの安価な部材を用いることができる。ヘッドフランジ2とマニホルド本体部4とを連続した溶接により接合させるので、熱や振動による応力が分散し、耐久性が向上する。溶接を一回で行えるため、製造コストの低減を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンから排出される排気ガスを排気管へ導出するエキゾーストマニホルドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エキゾーストマニホルドはダイキャスト製のものが多く使用されていたが、肉厚を薄くすることが困難であったため、次のような不都合があった。通常、エキゾーストマニホルドの下流側には排気浄化触媒装置が取り付けられているが、この触媒は所定温度に達したときに初めて反応するものであるため、エキゾーストマニホルドが冷えているエンジン始動直後においては、排気熱がエキゾーストマニホルドに奪われ、すばやく触媒装置を加熱することができなかった。
【0003】
この場合、エキゾーストマニホルドの熱容量が小さければ、排気熱の多くがエキゾーストマニホルドに奪われることがなくなり、触媒装置が所定温度に達するまでの時間が短くなる。よって、熱容量を小さくするためエキゾーストマニホルドの肉厚はできるだけ薄くすることが望まれていた。
【0004】
かかる観点からダイキャスト製に代えて、エキゾーストマニホルドを上下に分割して上ケースと下ケースに分け、これらをプレス成形により肉薄に形成し、両者を互いに溶接したエキゾーストマニホルドがある。このような従来例として例えば、特開平6−280557号公報に記載されたエキゾーストマニホルドがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成にあっては、上ケースと下ケース、およびエンジンのシリンダヘッドに取り付けるためのフランジとの溶接工程があり、製造工程が長く、製造コストを十分に下げることができないといった問題があった。
【0006】
したがって本発明は上記の問題点に鑑み、製造コストを下げることができる簡易な構成のエキゾーストマニホルドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、シリンダヘッドの排気ポートと対応する位置に排気穴を有するヘッドフランジと、ヘッドフランジに設けられた排気穴と対応する位置に穴部を有するストレートシートと、一面を開口して略箱状に形成され、排気ガスを排出する排気排出穴を有するマニホルド本体部とを備え、ストレートシートをヘッドフランジに重ねて、マニホルド本体部の開口縁をストレートシートに当接させ、マニホルド本体部の開口縁とストレートシートとヘッドフランジとを同時に溶接して形成するものとした。
請求項2記載の発明は、ヘッドフランジが、鉄鋼材であるものとした。
請求項3記載の発明は、ストレートシートが、ステンレス材であるものとした。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1、図2、図3および図4は実施の形態を示す図である。
図1は上面図である。また図2は、図1におけるA−A断面図を示し、図3は図2におけるB−B断面図を示す。さらに図4は一部破断斜視図である。
ストレートシート3とマニホルド本体部4がヘッドフランジ2に重ねて溶接されて、エキゾーストマニホルド1を形成している。またマニホルド本体部4はパイプ取付用フランジ5を有している。
マニホルド本体部4は、板厚2mmのステンレス板(SUS430)をプレス加工することによって、一面が開口した略箱状に形成されている。マニホルド本体部4は、その開口縁を外方に折り曲げて形成した本体フランジ8を有する。
【0009】
とくに図2に示すように、マニホルド本体部4に排気排出穴12を設け、排気排出穴12の端縁は外方に立ち上げられてリング部15を形成している。リング部15に、排気管等のパイプまたは排気浄化装置(図示せず)を取り付けるためのパイプ取付用フランジ5が取り付けられている。
パイプ取付用フランジ5は、リング部15の外周と整合する内周のフランジ穴11を有し、厚さ8mmの鉄鋼材(SS400)で形成されている。フランジ穴11に、リング部15を2mm差し込み、フランジ穴11の内側からリング部15の周端縁とフランジ穴11の内面とを溶接する。パイプ取付用フランジ5には、排気管等のパイプまたは排気浄化装置を取り付けるためのスタッドボルト13を備える。
【0010】
ヘッドフランジ2は厚さ7.5mmの鉄鋼材(SS400)からなり、図3に示すようにエンジンのシリンダヘッド16の排気ポート17と対応する位置に排気穴9を有している。またヘッドフランジ2は外周にそって、エンジンヘッドに取り付けるためのボルト挿通孔7を備える。マニホルド本体部4は、ボルト挿通孔7と対応する位置に凹部14が設けられ、ボルト挿通孔7にボルトを差し込みエンジンヘッドに固定する際の工具等の接触を防ぐ。
またマニホルド本体部4の端部に穴を設け、該穴と整合させてEGR(排気ガス再循環装置)導出管6を溶接により取り付ける。
【0011】
ストレートシート3は、厚さ1mmのステンレス板からなり、本体フランジ8の外周縁と整合した形状に形成されている。ストレートシート3は、排気穴9と対応する位置に穴部10を有する。穴部10は排気穴9の周縁よりも0.5mm大きく形成され、排気穴9から流れ出る排気ガス流の妨げとならないようにしてある。ストレートシート3は、高温の排気ガスによるヘッドフランジ2の酸化を防止するためのものであり、最も安価なステンレス板の選択が可能である。
【0012】
ヘッドフランジ2にストレートシート3を重ね、ヘッドフランジ2とストレートシート3がずれないように溶接点18でスポット溶接をする。その後ストレートシート3の外周縁と本体フランジ8の外周縁とが整合するように、マニホルド本体部4をストレートシート3に重ね、本体フランジ8の外周縁に沿って、同時に本体フランジ8の外周縁とストレートシート3の外周縁とヘッドフランジ2の面との連続した溶接を行う。ヘッドフランジ2とストレートシート3がスポット溶接されていることにより、エキゾーストマニホルド1の使用時にもヘッドフランジ2とストレートシート3の浮きが防止される。
【0013】
次に作用について説明する。
エンジンのシリンダごとに設けられた排気ポート17から排出された排気ガスは、ヘッドフランジ2に設けられた排気穴9、およびストレートシート3に設けられた穴部10を通じてマニホルド本体部4に導入される。マニホルド本体部4に導入された排気ガスは、排気排出穴12およびフランジ穴11を通過し、パイプ取付用フランジ5に接続された図示しない排気管等のパイプまたは排気浄化装置へ流れる。
【0014】
本実施例は以上のように構成され、マニホルド本体部4を一面が開口した略箱状に形成し、ヘッドフランジ2にストレートシート3とマニホルド本体部4を重ね、本体フランジ8の外周縁に沿って、同時に本体フランジ8の外周縁とストレートシート3の外周縁とヘッドフランジ2の面との連続した溶接を行う。よって溶接工程が一回で済み、製造工程が少なくなり製造原価を低減することができる。またヘッドフランジ2とマニホルド本体部4とを、連続した溶接により接合することができるので、熱や振動による応力が分散し、エキゾーストマニホルド1の耐久性が向上する。
【0015】
ヘッドフランジ2の面上にストレートシート3を備えたことにより、エンジンの排気ポートからマニホルド本体部4内に放出された高温の排気ガスによる、ヘッドフランジ2の面の酸化を防止することができる。これによりヘッドフランジ2に、熱による酸化に強いステンレス等の高価な部材を用いる必要がなく、安価な鉄鋼材を用いることができる。またストレートシート3も、ヘッドフランジ2をカバーして酸化を防止するだけであるので、強度が低く安価なステンレス材(SUS409)などを用いることができる。これらにより、材料コストの低減を図った、簡易な構成のエキゾーストマニホルドを提供することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、各種の形態で実施できることはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、一面を開口した略箱状のマニホルド本体部とヘッドフランジとの溶接を、マニホルド本体部の開口縁に沿って一回で行うことができるので、溶接工程を少なくすることができ、製造コストの低減を図ることができる。またヘッドフランジ、ストレートシートおよびマニホルド本体部を連続した溶接によって接合させることにより、熱や振動による応力が分散し耐久性が向上する。またヘッドフランジのマニホルド本体部側の面上にストレートシートを備えることにより、マニホルド本体部内部の高温の排気ガスが直接ヘッドフランジに触れることがなくなり、ヘッドフランジの面の熱による酸化を防止することができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、マニホルド本体部内部の高温の排気ガスが直接ヘッドフランジに触れることがないので、ヘッドフランジの材料として鉄鋼材を用いることができる。よってエキゾーストマニホルドのコストダウンを図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、ヘッドフランジのマニホルド本体部側の面を覆うストレートシートに、ステンレス材を用いたので、ヘッドフランジの面が高温の排気ガスによって酸化することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す上面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】エキゾーストマニホルドを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 エキゾーストマニホルド
2 ヘッドフランジ
3 ストレートシート
4 マニホルド本体部
5 パイプ取付用フランジ
8 本体フランジ
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンから排出される排気ガスを排気管へ導出するエキゾーストマニホルドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エキゾーストマニホルドはダイキャスト製のものが多く使用されていたが、肉厚を薄くすることが困難であったため、次のような不都合があった。通常、エキゾーストマニホルドの下流側には排気浄化触媒装置が取り付けられているが、この触媒は所定温度に達したときに初めて反応するものであるため、エキゾーストマニホルドが冷えているエンジン始動直後においては、排気熱がエキゾーストマニホルドに奪われ、すばやく触媒装置を加熱することができなかった。
【0003】
この場合、エキゾーストマニホルドの熱容量が小さければ、排気熱の多くがエキゾーストマニホルドに奪われることがなくなり、触媒装置が所定温度に達するまでの時間が短くなる。よって、熱容量を小さくするためエキゾーストマニホルドの肉厚はできるだけ薄くすることが望まれていた。
【0004】
かかる観点からダイキャスト製に代えて、エキゾーストマニホルドを上下に分割して上ケースと下ケースに分け、これらをプレス成形により肉薄に形成し、両者を互いに溶接したエキゾーストマニホルドがある。このような従来例として例えば、特開平6−280557号公報に記載されたエキゾーストマニホルドがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成にあっては、上ケースと下ケース、およびエンジンのシリンダヘッドに取り付けるためのフランジとの溶接工程があり、製造工程が長く、製造コストを十分に下げることができないといった問題があった。
【0006】
したがって本発明は上記の問題点に鑑み、製造コストを下げることができる簡易な構成のエキゾーストマニホルドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、シリンダヘッドの排気ポートと対応する位置に排気穴を有するヘッドフランジと、ヘッドフランジに設けられた排気穴と対応する位置に穴部を有するストレートシートと、一面を開口して略箱状に形成され、排気ガスを排出する排気排出穴を有するマニホルド本体部とを備え、ストレートシートをヘッドフランジに重ねて、マニホルド本体部の開口縁をストレートシートに当接させ、マニホルド本体部の開口縁とストレートシートとヘッドフランジとを同時に溶接して形成するものとした。
請求項2記載の発明は、ヘッドフランジが、鉄鋼材であるものとした。
請求項3記載の発明は、ストレートシートが、ステンレス材であるものとした。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1、図2、図3および図4は実施の形態を示す図である。
図1は上面図である。また図2は、図1におけるA−A断面図を示し、図3は図2におけるB−B断面図を示す。さらに図4は一部破断斜視図である。
ストレートシート3とマニホルド本体部4がヘッドフランジ2に重ねて溶接されて、エキゾーストマニホルド1を形成している。またマニホルド本体部4はパイプ取付用フランジ5を有している。
マニホルド本体部4は、板厚2mmのステンレス板(SUS430)をプレス加工することによって、一面が開口した略箱状に形成されている。マニホルド本体部4は、その開口縁を外方に折り曲げて形成した本体フランジ8を有する。
【0009】
とくに図2に示すように、マニホルド本体部4に排気排出穴12を設け、排気排出穴12の端縁は外方に立ち上げられてリング部15を形成している。リング部15に、排気管等のパイプまたは排気浄化装置(図示せず)を取り付けるためのパイプ取付用フランジ5が取り付けられている。
パイプ取付用フランジ5は、リング部15の外周と整合する内周のフランジ穴11を有し、厚さ8mmの鉄鋼材(SS400)で形成されている。フランジ穴11に、リング部15を2mm差し込み、フランジ穴11の内側からリング部15の周端縁とフランジ穴11の内面とを溶接する。パイプ取付用フランジ5には、排気管等のパイプまたは排気浄化装置を取り付けるためのスタッドボルト13を備える。
【0010】
ヘッドフランジ2は厚さ7.5mmの鉄鋼材(SS400)からなり、図3に示すようにエンジンのシリンダヘッド16の排気ポート17と対応する位置に排気穴9を有している。またヘッドフランジ2は外周にそって、エンジンヘッドに取り付けるためのボルト挿通孔7を備える。マニホルド本体部4は、ボルト挿通孔7と対応する位置に凹部14が設けられ、ボルト挿通孔7にボルトを差し込みエンジンヘッドに固定する際の工具等の接触を防ぐ。
またマニホルド本体部4の端部に穴を設け、該穴と整合させてEGR(排気ガス再循環装置)導出管6を溶接により取り付ける。
【0011】
ストレートシート3は、厚さ1mmのステンレス板からなり、本体フランジ8の外周縁と整合した形状に形成されている。ストレートシート3は、排気穴9と対応する位置に穴部10を有する。穴部10は排気穴9の周縁よりも0.5mm大きく形成され、排気穴9から流れ出る排気ガス流の妨げとならないようにしてある。ストレートシート3は、高温の排気ガスによるヘッドフランジ2の酸化を防止するためのものであり、最も安価なステンレス板の選択が可能である。
【0012】
ヘッドフランジ2にストレートシート3を重ね、ヘッドフランジ2とストレートシート3がずれないように溶接点18でスポット溶接をする。その後ストレートシート3の外周縁と本体フランジ8の外周縁とが整合するように、マニホルド本体部4をストレートシート3に重ね、本体フランジ8の外周縁に沿って、同時に本体フランジ8の外周縁とストレートシート3の外周縁とヘッドフランジ2の面との連続した溶接を行う。ヘッドフランジ2とストレートシート3がスポット溶接されていることにより、エキゾーストマニホルド1の使用時にもヘッドフランジ2とストレートシート3の浮きが防止される。
【0013】
次に作用について説明する。
エンジンのシリンダごとに設けられた排気ポート17から排出された排気ガスは、ヘッドフランジ2に設けられた排気穴9、およびストレートシート3に設けられた穴部10を通じてマニホルド本体部4に導入される。マニホルド本体部4に導入された排気ガスは、排気排出穴12およびフランジ穴11を通過し、パイプ取付用フランジ5に接続された図示しない排気管等のパイプまたは排気浄化装置へ流れる。
【0014】
本実施例は以上のように構成され、マニホルド本体部4を一面が開口した略箱状に形成し、ヘッドフランジ2にストレートシート3とマニホルド本体部4を重ね、本体フランジ8の外周縁に沿って、同時に本体フランジ8の外周縁とストレートシート3の外周縁とヘッドフランジ2の面との連続した溶接を行う。よって溶接工程が一回で済み、製造工程が少なくなり製造原価を低減することができる。またヘッドフランジ2とマニホルド本体部4とを、連続した溶接により接合することができるので、熱や振動による応力が分散し、エキゾーストマニホルド1の耐久性が向上する。
【0015】
ヘッドフランジ2の面上にストレートシート3を備えたことにより、エンジンの排気ポートからマニホルド本体部4内に放出された高温の排気ガスによる、ヘッドフランジ2の面の酸化を防止することができる。これによりヘッドフランジ2に、熱による酸化に強いステンレス等の高価な部材を用いる必要がなく、安価な鉄鋼材を用いることができる。またストレートシート3も、ヘッドフランジ2をカバーして酸化を防止するだけであるので、強度が低く安価なステンレス材(SUS409)などを用いることができる。これらにより、材料コストの低減を図った、簡易な構成のエキゾーストマニホルドを提供することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、各種の形態で実施できることはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、一面を開口した略箱状のマニホルド本体部とヘッドフランジとの溶接を、マニホルド本体部の開口縁に沿って一回で行うことができるので、溶接工程を少なくすることができ、製造コストの低減を図ることができる。またヘッドフランジ、ストレートシートおよびマニホルド本体部を連続した溶接によって接合させることにより、熱や振動による応力が分散し耐久性が向上する。またヘッドフランジのマニホルド本体部側の面上にストレートシートを備えることにより、マニホルド本体部内部の高温の排気ガスが直接ヘッドフランジに触れることがなくなり、ヘッドフランジの面の熱による酸化を防止することができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、マニホルド本体部内部の高温の排気ガスが直接ヘッドフランジに触れることがないので、ヘッドフランジの材料として鉄鋼材を用いることができる。よってエキゾーストマニホルドのコストダウンを図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、ヘッドフランジのマニホルド本体部側の面を覆うストレートシートに、ステンレス材を用いたので、ヘッドフランジの面が高温の排気ガスによって酸化することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す上面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】エキゾーストマニホルドを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 エキゾーストマニホルド
2 ヘッドフランジ
3 ストレートシート
4 マニホルド本体部
5 パイプ取付用フランジ
8 本体フランジ
Claims (3)
- シリンダヘッドの排気ポートと対応する位置に排気穴を有するヘッドフランジと、
前記ヘッドフランジに設けられた排気穴と対応する位置に穴部を有するストレートシートと、
一面を開口して略箱状に形成され、排気ガスを排出する排気排出穴を有するマニホルド本体部とを備え、
前記ストレートシートをヘッドフランジに重ねて、前記マニホルド本体部の開口縁をストレートシートに当接させ、前記マニホルド本体部の開口縁と前記ストレートシートとヘッドフランジとを同時に溶接して形成したことを特徴とするエキゾーストマニホルド。 - 前記ヘッドフランジは、鉄鋼材であることを特徴とする請求項1記載のエキゾーストマニホルド。
- 前記ストレートシートは、ステンレス材であることを特徴とする請求項1または2記載のエキゾーストマニホルド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164506A JP2004011499A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | エキゾーストマニホルド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164506A JP2004011499A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | エキゾーストマニホルド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004011499A true JP2004011499A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30432634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002164506A Withdrawn JP2004011499A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | エキゾーストマニホルド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004011499A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010203393A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Yanmar Co Ltd | エンジン装置 |
JP2010216332A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Yanmar Co Ltd | エンジン及びエンジン装置 |
JP2013189980A (ja) * | 2013-05-13 | 2013-09-26 | Yanmar Co Ltd | エンジン装置 |
JP2015083844A (ja) * | 2015-02-05 | 2015-04-30 | ヤンマー株式会社 | エンジン装置 |
-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002164506A patent/JP2004011499A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010203393A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Yanmar Co Ltd | エンジン装置 |
JP2010216332A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Yanmar Co Ltd | エンジン及びエンジン装置 |
JP2013189980A (ja) * | 2013-05-13 | 2013-09-26 | Yanmar Co Ltd | エンジン装置 |
JP2015083844A (ja) * | 2015-02-05 | 2015-04-30 | ヤンマー株式会社 | エンジン装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |