JPH08508510A - Ck−mbに対するモノクローナル抗体 - Google Patents

Ck−mbに対するモノクローナル抗体

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JPH08508510A JP6523884A JP52388494A JPH08508510A JP H08508510 A JPH08508510 A JP H08508510A JP 6523884 A JP6523884 A JP 6523884A JP 52388494 A JP52388494 A JP 52388494A JP H08508510 A JPH08508510 A JP H08508510A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBのBサブユニットにもMサブユニットにも、CK−MM及びCK−BBイソ酵素にも結合しないモノクローナル抗体、並びにこれら抗体を用いる均一診断検査でのCK−MBを診断的検出方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 CK−MBに対するモノクローナル抗体 本発明は、CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBのBサブユニットに もMサブユニットにも、CK−MM及びCK−BBイソ酵素にも結合しないモノ クローナル抗体、並びに診断検査においてこれら抗体を用いてCK−MBを検出 する方法に関する。 クレアチンキナーゼ(ATP:クレアチン−N−ホスホトランスフェラーゼ, EC 2.7.3.2.)は、ATPの存在下でのクレアチンのリン酸クレアチンへの可 逆的リン酸化を触媒する。この酵素は、そのM(筋特異性)型及びB(脳特異性 )型が知られている2つのサブユニットから構成されており、それらは互いに7 8.7%の相同性を有する。このダイマー酵素は、2つの同一サブユニットから 構成されている(筋特異性CK−MMイソ酵素及び脳特異性CK−BBイソ酵素 )か又はヘテロダイマーとして存在している。このヘテロダイマーCK−MBイ ソ酵素は、心筋に対して特異性であるので心筋層が傷ついた場合、例えば、心筋 梗塞、進行性筋ジストロフィー又は毒性ミオパシーの場合にはとりわけ血清中で 検出できる。その高い特異性のために、血清中でのCK−MBの確認は、心筋梗 塞の診断の重要な緊急パラメーターである。従って、血清中のCK−MBを確認 する幾つかの方法が既に記載されており、それら方法では、CK−MBは電気泳 動若しくはイオンクロマトグラフィー分離により検出され、又はある抗体でMサ ブユニットを阻害しながら活性をラジオイムノアッセイにより若しくは酵素的測 定により検出されている。しかしながら、 これら方法は非常に時間を浪費する。CK−MBの確認は特に緊急時に重要なの で、適する検査はCK−MBに特異性であるだけでなく、迅速に行われるもので なければならない。 従って、CK−MM及びCK−BBに対する抗体を用いてサンドイッチアッセ イによりCK−MBを検出するイムノアッセイも記載されている。理論的にはこ の方法によりCK−MBだけが検出可能な筈であるが、そのようなサンドイッチ アッセイは、CK−MM及びCK−BBによる干渉を非常に受け易いことが明ら かになった。というのは、抗CK−MM抗体はCK−BBとも交叉反応し、そし て抗CK−BB抗体もCK−MMと交叉反応するからである。従って、そのよう なサンドイッチアッセイは、容易に偽陽性結果をもたらす。CK−MBに対して 特異的なモノクローナル抗体も、Vaidyaら(Clin.Chem.32,1986,657-663) により開発された。これら抗体のうちの1種は、特によく特徴づけされている。 この抗体は、いわゆる“Conan”抗体と言われており、CK−MBに対するモノ クローナル抗体の基準抗体であると考えられている。しかしながら、この抗体及 びこれまでに開発されたCK−MBに対する他の一連のモノクローナル抗体はC K−MBに対して低い親和性しか有さず、更に、全てが同じエピトープ、つまり CK−MBのいわゆる“Conan”エピトープしか認識しないので、これら抗体で のサンドイッチアッセイは可能ではない。 これまでに記載されたサンドイッチアッセイでは、ただ1種のCK−MB特異 的モノクローナル抗体を用いるに過ぎない。第2抗体はM又はBサブユニットに 対する抗体なのでCK−MM又はCK−BBをも認識する。 従って、本発明の目的は、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも結 合しないCK−MBイソ酵素に対するモノクローナル抗体を提供することである 。この目的は、CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユ ニットにもMサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイ ソ酵素にも実質的に結合せず、CK−MBへのその結合がモノクローナル抗体D SM ACC 2058、DSM ACC 2060又はDSM ACC 21 68の結合と同等の様式で起こるモノクローナル抗体により達成される。このモ ノクローナル抗体は、A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ 酵素でアジュバントとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作し、その免疫感 作マウスの脾臓細胞を不死化し、そしてCK−MBイソ酵素に結合するがCK− MMにもCK−BBにも実質的に結合せずかつ“Conan MB 抗体”(ATCC HB 8939)によりCK−MBへの結合から放逐されない抗体を産生する不 死化細胞をクローニングすることにより得ることができる。 CK−MBと特異的に反応するがCK−MMにもCK−BBにも実質的に反応 しないそのような抗体は、Mサブユニット並びにBサブユニットにより形成され るコンフォメーションエピトープを認識するに違いない。抗体の結合領域は約6 〜10アミノ酸の抗原をエピトープとして認識するので、CK−MBの2つのサ ブユニットそれぞれはこのコンフォメーションエピトープの約5アミノ酸を分担 する。加えて、そのアミノ酸側鎖の立体配置並びにそれらの親水性のために、タ ンパク質配列の特定の部分だけが免疫原性であるに過ぎない。このことから、ダ イマー抗原は、通常 は、両サブユニットが互いにそれらの特異性に貢献している非常に少数のコンフ ォメーションエピトープを有するに過ぎない。従って、CK−MBイソ酵素上の 4つの異なるコンフォメーションエピトープを認識し、かくしてサンドイッチア ッセイに適するか又はトリプレット形成(triplet formation)にさえ適するC K−MBイソ酵素に対するモノクローナル抗体を見出せたのは驚くべきことであ る。これら4エピトープは、第1エピトープについての“Conan MB 抗体”AT CC HB 8939の結合並びに本発明のモノクローナル抗体DSM ACC 2059及び/又はDSM ACC 2057の結合により、第2エピトープ についてのモノクローナル抗体DSM ACC 2058の結合により、第3エ ピトープについてのモノクローナル抗体DSM ACC 2060の結合により 、並びに第4エピトープについてのモノクローナル抗体DSM ACC 216 8の結合により特徴付けられる。 驚いたことに、モノクローナル抗体DSM ACC 2058、DSM AC C 2060、DSM ACC 2057、DSM ACC 2059及びDS M ACC 2168がこれまでに知られているCK−MBに対するモノクロー ナル抗体よりもCK−MBへの結合について大きな結合定数を有することが明ら かになった。従って、これらモノクローナル抗体はCK−MBと非常に速やかに 反応するので迅速な診断検査に特に適する。 従って、CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1 の結合定数を有する本発明のCK−MBイソ酵素に対するモノクローナル抗体は 好ましいものである。 本発明のモノクローナル抗体は、好ましくはIgG1アイソタイプのモノクロ ーナル抗体である。 本発明のCK−MBに対するモノクローナル抗体は、CK−MB上の異なるエ ピトープを認識する2種の抗体を用いることを条件として、CK−MBを検出す るためのサンドイッチイムノアッセイ用にどのようにお互いを組み合わせても並 びにどのようにCK−MBに対する既知の抗体と組み合わせてもよい。本発明の 抗体は、もちろん、クレアチンキナーゼのM又はBサブユニットに対する抗体と も組み合わせることができる。 できるだけ敏感である検査のためには、これら抗体はCK−MBに対して高い 親和性を更に有するべきである。驚いたことに、前述のモノクローナル抗体DS M ACC 2059及びDSM ACC 2057は、CK−MBのこのエピ トープに対するこれまでに知られた抗体よりも高い親和定数(affinity constan t)を有することが明らかになった。 従って、本発明は、CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のB サブユニットにもMサブユニットにも結合せず、CK−MM及びCK−BBイソ 酵素にも実質的に結合せず、CK−MBへのその結合がモノクローナル抗体DS M ACC 2057又はDSM ACC 2059の結合と同等の様式で起こ るモノクローナル抗体であって、CK−MBに対して少なくとも1×108モル- 1 ×1の親和定数を有するモノクローナル抗体にも関する。このモノクローナル 抗体は、A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュ バントとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作し、その免疫感作マウスの脾 臓細 胞を不死化し、そしてCK−MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも実 質的に結合せず、“Conan MB 抗体”(ATCC HB 8939)によりCK −MBへの結合から放逐されず、かつCK−MBに対して少なくとも1×108 モル-1×1×秒-1の親和定数を有する抗体を産生する不死化細胞をクローニング する ステム(Pharmacia LKB)により速度評価キットソフトウェアー(Pharmacia LKB ,識別番号 BR-1000-19)を用いて行われる。 上に挙げたモノクローナル抗体DSM ACC 2057及びDSM ACC 2059は、更に4×10-4-1未満の解離定数しか有さない。これは、抗体 とCK−MBの複合体が非常にゆっくりにしか再び解離しないことを意味してい る。このことは、例えば、IEMA(イムノエンザイムメトリックアッセイ)の 如き一定の免疫学的検査方法にとって大切である。というのは、抗体−CK−M B複合体の急速な解離は、標識抗体の分析物及び固定化抗原への結合の間に競合 反応をもたらし、かくして誤った測定値を生じ得るからである。 従って、本発明の好ましい主題は、モノクローナル抗体DSM ACC 20 57又はDSM ACC 2059と同等の様式でCK−MBに結合し、かつ4 ×10-4-1未満の解離定数しか有さないCK−MBイソ酵素に対する本発明の モノクローナル抗体である。本発明のそれらモノクローナル抗体は、更にCK− MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1の結合定数を有す る。 本発明の抗体は、A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)をC K−MBイソ酵素で免疫感作することにより得ることができる。驚いたことに、 このマウス種を免疫感作すると、これのために慣用的に用いられているBalb /cマウスよりもかなり高い抗体力価が得られることが明らかになった。加えて 、免疫感作のために水酸化アルミニウム及び百日咳菌にCK−MBを吸着させる ことが、コンフォメーションエピトープに対する本発明の抗体を産生させるのに 特に有益であることが分かった。約4ヶ月後に免疫感作したマウスの脾臓細胞を 不死化し、所望の抗体を産生する不死化細胞をクローン化する。脾臓細胞の不死 化は当業者にとって既知の方法に従って行われる。これら細胞を好ましくは骨髄 腫細胞と融合させる。所望の抗体を産生する不死化細胞は、その培養上清液のサ ンプルのCK−MB、CK−MM又はCK−BBとの反応性を並行して確認する ことにより同定される。CK−MBのコンフォメーションエピトープに対する所 望の抗体は、CK−MBと反応するがCK−MMともCK−BBとも実質的に反 応しない。実質的に反応しないという用語は、CK−MM及びCK−BBとの反 応性が低いために、CK−MBを検出するための免疫学的検査において、生理学 的濃度のCK−MM及びCK−BBの存在により生ずる干渉が1%未満、好まし くは0.1%未満であることを意味する。この場合、CK−MMとの反応は極微 でなければならない。というのは、CK−MMは血清又は血漿中に高濃度で存在 するからである。CK−MBは血清又は血漿中に極めて低濃度でしか存在しない ので、これら抗体とこのイソ酵素との僅かな反応は取るに足らない。適切な不死 化細胞は、慣用的方法により、例えば、蛍光活性化細胞選別装置による分離によ りクローン 化される。モノクローナル抗体DSM ACC 2058、DSM ACC 2 060又はDSM ACC 2168と同等の様式でCK−MBに結合する抗体 を産生するクローンを同定するのに、競合検査系を用いる。この目的のために、 例えば、エンザイムイムノアッセイを用いて、その抗体がCK−MBへの結合に ついて“Conan MB抗体”(ATCC HB 8939)とどの程度競合するかを 検査する。このために、標識した形の“Conan MB抗体”(ATCC HB 89 39)及び過剰の検査対象の抗体と共にCK−MBをインキュベートする。次い で、生成した複合体を固定化し、液相からその固体を分離し、そしてその2相の うちの1相中で結合した標識を測定することにより、検査対象の抗体が“Conan MB抗体”(ATCC HB 8939)によりその結合から放逐されるかを確認 することができる。放逐されない場合は、CK−MBへの結合は、殆ど間違いな く、モノクローナル抗体DSM ACC 2058、DSM ACC 2060 又はDSM ACC 2168の結合と同等の様式に相当する。 CK−MBへの結合について所望の結合定数若しくは解離定数を有するか又は CK−MBに対する所望の親和性を有する抗体を産生するクローンを同定するに は、生成した抗体のCK−MBに対する結合定数、解離定数又は親和性を培養上 清液のサンプル中 (Pharmacia LKB,速度評価キット,識別番号BR-1000-19)により行われる。こ のようにして、ハイブリドーマ細胞系DSM ACC 2059、DSM AC C 2057、DSM ACC 2058、DSM ACC 2060及びDS M ACC 2 168を得ることが可能になった。 本発明の特に好ましい主題は、ハイブリドーマ系DSM ACC 2059、 DSM ACC 2057、DSM ACC 2058、DSM ACC 20 60及び/又はDSM ACC 2168のうちの1種から得ることができるモ ノクローナル抗体並びに前記ハイブリドーマ系である。 加えて、本発明は、CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のB サブユニットにもMサブユニットにも結合せず、CK−MM及びCK−BBイソ 酵素にも実質的に結合せず、CK−MBへのその結合がモノクローナル抗体DS M ACC 2058、DSM ACC 2060又はDSM ACC 216 8の結合と同等の様式で起こるモノクローナル抗体を製造する方法であって、A /Jマウス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュバントとし て水酸化アルミニウムを用いて免疫感作し、その免疫感作マウスの脾臓細胞を不 死化し、そしてCK−MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも実質的に 結合せず、かつ“Conan MB抗体”(ATCC HB 8939)によりCK−M Bへの結合から放逐されない抗体を産生する不死化細胞をクローニングし、そし てそのクローン化細胞又はそれらの培養上清液から既知の方法によりそのモノク ローナル抗体を単離することによる方法に関する。 本発明の方法の特定の態様では、CK−MBへの結合について少なくとも1× 105モル-1×1×秒-1の結合定数又は4×10-4-1未満の解離定数又は少な くとも1×108モル-1×1の親和定数を有する抗体を産生するクローンを選択 する。 本発明のモノクローナル抗体の助力により、CK−MBの診断測定のための免 疫学的検査操作であってCK−MBに特異的で異なるエピトープに対して高親和 性の2種の抗体を必要とする操作が可能となる。 従って、本発明は、更に、診断検査においてCK−MBを測定するための本発 明のモノクローナル抗体の使用に関する。 この測定は、例えば、ELISA、蛍光イムノアッセイ、電気化学発光イムノ アッセイ(WO86/02734、WO87/06706、WO92/1413 8)、ラジオイムノアッセイ、蛍光偏光(polarization)イムノアッセイ、CE DIA(Hendersonら,Clin.Chem.32(1986),1637-1641及び米国特許第4, 708,929号)、IEMA又はEMITの如き全ての慣用的なイムノアッセ イによって行うことができる。この場合、この検査は、均一検査、例えば、競合 イムノアッセイを経るもの並びに不均一検査として行うことができる。検査は、 好ましくは、複数の反応パートナーのうちの1種の固定化で行われる。いわゆる LPIA検査(ラテックス粒子イムノアッセイ)による測定が好ましい。このた めに、CK−MBの異なるエピトープに対する2種の抗体をまずユニバーサルス トレプトアビジンラテックスマトリックスに結合させる。次いで、これら結合体 をサンプル又はCK−MB標準物質と共にインキュベートし、その凝集により生 ずる吸光度の増加を測定することにより、CK−MBの測定を行う。 従って、本発明は、均一診断検査でのCK−MBの診断的検出方法であって、 本発明の少なくとも1種の抗体をラテックス粒子 に結合させ、そしてサンプル溶液と共に、そして該第1抗体をそのCK−MBへ の結合から放逐することなくCK−MBに結合する更なるラテックス結合抗体と 共にインキュベーションした後、該ラテックス結合抗体の凝集を該サンプル中の CK−MBの濃度の指標として測定する方法にも関する。 この場合、血清サンプルがサンプル溶液として用いられる。原則として、CK −MBと反応するあらゆる抗体、即ち、クレアチンキナーゼのB又はMサブユニ ットに対する抗体も、ラテックス粒子に結合させる第2抗体として用いることが できる。しかしながら、好ましくは、CK−MBのコンフォメーションエピトー プに対する本発明の高親和性抗体を第2ラテックス結合抗体として用いる。ハイ ブリドーマ細胞系DSM ACC 2058、DSM ACC 2060又はD SM ACC 2168により産生される抗体がこれら2種のラテックス結合抗 体の1種として特に好ましく用いられる。この場合、抗体は完全抗体としてでも 機能性抗体断片としてでも用いることができる。Fab’断片が好ましく用いら れる。 更に、本発明は、CEDIA法による不均一診断検査においてCK−MBを検 出する方法であって、本発明の抗体を用いる方法に関する。このCEDIA法で は、2種の成分として存在するβ−ガラクトシダーゼの如き特定の酵素であって 、そのそれぞれの成分が酵素的に不活性な大きなポリペプチド(酵素アクセプタ ーEA)と小さなポリペプチド(酵素ドナーED)である酵素をその検査に用い る。これら成分は、自発的に結合して酵素的に活性なタンパク質を形成する。ペ プチド抗原は、CK−MBの場合に はこのイソ酵素又はCK−MB特異的エピトープを含有するその断片であるが、 それがEDとEAとの結合を妨害しないようにしてEDと結合する。このEDと EAとの結合は、そのペプチド抗原に対する抗体がペプチド抗原−ED複合体に 結合するときに阻害される。EA、ペプチド抗原−ED複合体、及びペプチド抗 原特異的抗体が存在する試薬溶液中では、活性な酵素を生成することができない 。ペプチド抗原、又はCK−MB検査の場合におけるCK−MBイソ酵素を含有 するサンプル溶液の添加後は、CK−MBが、活性なED/EA複合体が生成す るのを可能にする本発明の抗体への結合についてそのペプチド抗原−ED複合体 と競合する。かくして、測定されるシグナルは、そのサンプル中に存在するCK −MBイソ酵素の量に比例する。このCEDIA法では、モノクローナル抗体D SM ACC 2057又はDSMACC 2059と同等の様式でCK−MB に結合し、かつCK−MBに対して少なくとも1×108モル-1×1の親和定数 を有する抗体がよく適している。7.0×108モル-1×1の特に高い親和定数 を有するモノクローナル抗体DSM ACC 2059が特に好ましい。 本発明は、更に、サンドイッチアッセイによるCK−MBの診断的検出方法で あって、本発明の少なくとも1種の抗体を固相に結合させ、サンプル溶液と共に 、そして該第1抗体をそのCK−MBへの結合から放逐することなくCK−MB に結合する更なる標識抗体と共にインキュベートして該固相と液相とを分離した 後に、該2相のうちの1相中で該標識を該サンプル中のCK−MBの濃度の指標 として測定する方法に関する。この場合、好ましく は、ハイブリドーマ系DSM ACC 2058、DSM ACC 2060又 はDSM ACC 2168により産生される抗体が、2種の抗体のうちの1種 として用いられる。 第1抗体の固相への固定化は、当業者にとって既知の方法で達成される。好ま しくは、抗体をビオチニル化し、そしてストレプトアビジンでコーティングした 固相に結合させる。第2抗体は、慣用法で、例えば、酵素、蛍光性色素若しくは 化学発光性色素での直接標識により、又は該第2抗体に向けられかつ適切な方法 で標識された更なる抗体に結合させることにより標識される。 WO86/02734、WO87/06706又はWO92/14138に記 載された電気化学発光(ECL)イムノアッセイによる検出も好ましい。このた めには、CK−MBに対する抗体をまず磁性粒子に結合させる。この結合は、好 ましくは、ストレプトアビジン及びビオチンにより達成される。ストレプトアビ ジンでコーティングされた磁性粒子及びビオチニル化CK−MB抗体を用いる。 本発明のCK−MBに対する第2抗体は、第1抗体からの異なるエピトープを認 識しなければならない。この第2抗体を標識にカップリングさせる。WO86/ 02734及びWO87/06706に記載された電気化学発光性化合物をこの 標識として用いる。トリス(ビスピリジル)ルテニウムがこの標識として好まし く用いられる。この標識をその抗体に当該技術分野の現状の方法に従ってカップ リングさせる。本発明の2種の抗体とサンプル及び磁性粒子とのインキュベーシ ョンは、同時に行っても連続的に行ってもよい。WO90/11511に記載さ れた装置が測定に用いられる。 このECLイムノアッセイでは、モノクローナル抗体DSMACC 2059 又はDSM ACC 2057と同等の様式でCK−MBに結合する第1抗体が 好ましく用いられる。第2抗体は、もう1つのエピトープと好ましくはDSM ACC 2058と同等の様式で結合する。 サンドイッチアッセイでは、両方ともにCK−MBイソ酵素に結合するがCK −MBイソ酵素の単独のBサブユニットにもMサブユニットにも、そしてCK− MM及びCK−BBイソ酵素にも結合せず、かつCK−MB上の同じ結合部位に ついて互いに競合しない2種のモノクローナル抗体であって、その少なくとも1 種がCK−MBに対して少なくとも1×108モル-1×1の親和定数を有するモ ノクローナル抗体を用いるのが特に有益であることが分かった。特に好ましくは 、これら抗体のうち少なくとも1種は1.9×105モル-1×1×秒-1の結合定 数を有する。 本発明の上述のハイブリドーマ細胞系DSM ACC 2059、DSM A CC 2057、DSM ACC 2058及びDSM ACC 2060は1 993年2月3日に、そしてハイブリドーマ細胞系DSM ACC 2168は 1994年4月19日に、「細胞培養物及び微生物のドイツ収集所(“Deutsche Sammlung fur Zellkulturen und Mikroorganismen GmbH”,Mascheroder Weg lb ,D-38124 Braunschebeig)」に寄託した。 以下の実施例により本発明をより詳細に説明する。実施例1 CK−MBイソ酵素に対するモノクローナル抗体の産生 a)マウスの免疫感作 12週齢A/Jマウスを最初に100μgのCK−MB(Aalto Co.Dublin) で腹腔内に免疫感作する。この6週間後に更に2回の腹腔内免疫感作を1月の間 隔を置いて行う。この過程で、各マウスに水酸化アルミニウムに吸着された10 0μgのCK−MB(Paesel Company,Frankfurt)及び109の百日咳菌(Bord etella pertussis)(Behring Co.Frankfurt)を投与する。続いて2回の最終 免疫感作を、融合の3日前及び2日前に各回についてPBS緩衝液中の100μ gのCK−MBを用いて静脈内に行う。 b)融合及びクローニング a)に従って免疫感作したマウスの脾臓細胞をGalfre,Methods in Enzymology 73,1981,3に従って骨髄腫細胞と融合させる。この過程で、免疫感作マウス の約1×108の脾臓細胞を2×107の骨髄腫細胞(P3×63−Ag8−65 3,ATCC CRL1580)と混合しそして遠心分離する(300g及び4 ℃で10分間)。次いで、これら細胞をウシ胎児血清(FCS)無しのRPMI 1640培地で1回洗浄して再び400gで50ml円錐管中で遠心分離する。 上清液を捨て、細胞堆積物をタッピングにより静かにほぐし、1mlのPEG( 分子量4000,Merck,Darmstadt)を添加し、そしてピペッティングにより混 合する。37℃の水浴中で1分してから、FCS無しの5mlのRPMI164 0を室温で4〜5分以内に滴下する。そ の後、10%FCSを含有する5mlのRPMI1640を約1分以内に滴下し 、十分に混合し、培地(RPMI1640+10%FCS)で50mlにし、続 いて400g及び4℃で10分間遠心分離する。堆積した細胞を10%FCSを 含有するRPMI1640培地中に取り込み、ヒポキサンチン−アザセリン選択 培地(RPMI1640+10%FCS中に100mmol/lヒポキサンチン,1 μg/mlアザセリン)中にまく。インターロイキン6(Boehringer Mannheim GmbH,カタログ番号1271172,100U/ml)を増殖因子としてこの培地に添 加する。 約10日後、一次培養物を特異性抗体合成及び交叉反応(実施例2を参照のこ と)について検査する。イソ酵素CK−MM及びCK−BBと実質的な交叉反応 を示さないCK−MB陽性一次培養物を、蛍光活性化細胞選別装置により96ウ ェル細胞培養プレート中にクローン化する。この過程で、インターロイキン6( Boehringer Mannheim GmbH,カタログ番号1271172,100U/ml)を増殖添 加剤としてこの培地に添加する。CK−MBのコンフォメーションエピトープに 対する抗体を産生するクローン(実施例2に従って確認する)のうち、CK−M Bに対して少なくとも9×107モル-1×1の親和性を有する抗体(実施例3に 従って確認する)及び/又は“Conan MB抗体”とは異なるエピトープを認識する 抗体(実施例4に従って確認する)を有する培養物を選択する。 c)細胞培養上清液からのイムノグロブリンの単離 得られたハイブリドーマ細胞を、10%FCSを含有するRPMI1640培 地中に1×105細胞/mlの密度でまいて発酵 器(Thermodux Co.,Wertheim/Main,Model MCS-104XL,注文番号144-050)内で 7日間増殖させる。平均で100μgモノクローナル抗体/mlの濃度がその培 養上清液中に得られる。その培養上清液からのこの抗体の精製を、タンパク質化 学における慣用的な方法(例えば、Methods in Enzymology 121(1986),587-6 95に従う方法)により行う。実施例2 産生した抗体の特異性の確認 ハイブリドーマ細胞の培養上清液中の抗体の特異性を確認するために、CK− MB、CK−MM及びCK−BBとの反応性を3つの並行ELISA混合液中で 確認する。このために、96ウェルマイクロタイタープレート(Nunc)をまず2 00μl/ウェルのサーモ−BSA−ストレプトアビジン(10μg/mlコー ティング緩衝液=0.2モル/l炭酸ナトリウム/重炭酸ナトリウム,pH9. 3〜9.5,Boehringer Mannheim GmbH,カタログ番号0726559)でコーティン グ(震盪しながら室温で1時間インキュベーション)し、0.9%NaCl/0 .05%ツィーン20で1回洗浄する。CK−MB、CK−MM及びCK−BB (Aalto Co.Dublin,カタログ番号10901,10217及び10803)を並行してD−ビ オチニル−ε−アミドカプロン酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(Bo ehringer Mannheim GmbH,カタログ番号01008960)で製造業者の使用説明書に従 ってビオチニル化する。これらビオチニル化クレアチンキナーゼイソ酵素を、0 .05%ツィーン20/l%ウシ血清アルブミンを含有するPBS中に250n g/mlの濃度で吸収させ、ウェル当たり10 0μlを、サーモ−BSA−ストレプトアビジンでコーティングしたマイクロタ イタープレートに添加し、そして震盪しながら室温で1時間インキュベートする 。続いてそれらを3×0.9%塩化ナトリウム/0.05%ツィーン20で洗浄 する。検査すべき各抗体溶液100μlを、並行実験で、CK−MB、CK−M M又はCK−BBでコーティングしたウェルに添加し、震盪しながら室温で1時 間インキュベートする。0.9%塩化ナトリウム/0.05%ツィーン20で3 回洗浄した後、マウス−Fc−γに対するヒツジからのポリクローナル抗体のP OD標識Fab断片100μl(Boehringer Mannheim GmbH,識別番号1047523 ,100mUに相当する)を添加してサンプルからの結合抗体を検出し、震盪し ながら室温で1時間インキュベートし、続いて0.9%塩化ナトリウム/0.0 5%ツィーン20で3回洗浄する。最 ログ番号1204521及び1204530)を各ウェルに添加して、室温で30分した後、4 50/490nmにおける吸光度をDynatech社からのMR 700マイクロプレートリ ーダーで測定する。実施例3 産生した抗体の親和性、結合定数及び解離定数の測定並びにサンドイッチ適合性 の確認 産生した抗体の親和性、結合定数及び解離定数の測定並びにサ テムに従って行う。この方法では、CK−MBイソ酵素は共有結合するので、い わゆるセンサーチップの表面層に固定化される。 測定すべき抗体の溶液を流すと、その間に抗体が固定化CK−MBに非共有結合 性相互作用力により結合し、その表面層において嵩比重(mass density)が増加 する。この嵩比重の増加は、表面プラズモン共鳴により直接追跡できる。この固 定化反応パートナー上に存在する結合部位の数に依存して第3及び第4反応パー トナーを更に付着させることができる。それら結合は、第1反応パートナーの結 合と全く同じく速度及び量に関して観察することができる。 共有結合したCK−MBを除く全ての反応パートナーは、CK−MBに損傷を 与えることなく簡単な手段により離すことができるので、同じ一次層上で同一の 境界条件下で更に結合実験を行うことができる。 このセンサーチップの表面層にCK−MBを結合させるには、10mmol/l HEPES/3.4mmol/l EDTA/150mmol/l NaCl/pH7.4中 の20μg/mlのCK−MB(Alto,Lot No.20410)の溶液を、センサーチ ップ上に2μl/分の流速で流す。 続いて以下の抗体を添加して、CK−MBへの結合についての結合定数又は解 離定数並びにCK−MBへの抗体の親和性を製造 LKB,ソフトウェアー速度評価キット,識別番号BR-1000-19)により測定する。 本発明の抗体並びに“Conan MB抗体”ATCC HB 8939及びCK−MB に対する市販の抗体(Bios PacificのBP172−A2720)について、この ようにして測定した値を表1に纏める。 イッチ適合性を確認することが可能である。このために、マウスIgGlに対す るポリクローナル抗体又はマウスFcγに対するポリクローナル抗体をまずセン サーチップ上に捕捉抗体として固定化する。続いてそれにまず検査すべきCK− MBに対する第1抗体を1000共鳴単位の量まで付着させ、そして依然として 遊離の捕捉抗体を、CK−MBと交叉反応しないイムノグロブリンを流すことに よりブロックする。CK−MBを含有する溶液を流した後、平衡になるまでその 結合を追跡し、続いて検査すべき潜在的サンドイッチパートナーを添加してその サンドイッチ複合体の結合を平衡になるまで追跡する。この過程で、次の表2に 列挙した本発明の抗体の組み合わせがCK−MB検査に適するものであることが 明らかになった。DSM ACC 2057とDSM ACC 2058若しく はDSM ACC 2060との組み 合わせ、又はDSM ACC 2059とDSM ACC 2058若しくはD SM ACC 2060との組み合わせが特に適していることが分かった。対照 的に、CK−MBに対する従来の標準的抗体(ATCC HB 8939)では 弱いサンドイッチ形成しか認めることができなかったので、信頼できる診断検査 には不適であるとみなさざるを得ない。 モノクローナル抗体DSM ACC 2057及びDSM ACC 2059 を用いて、3種の抗体がCK−MBに結合するトリプレット形成を次の表3に示 した組み合わせで達成することもできる。これにより、普通のサンドイッチアッ セイと比較して感度及び特異性を更に向上できることを意味している。 実施例4 CK−MBに対する抗体のエピトープ重複部分の確認 競合エンザイムイムノアッセイを行って、本発明の抗体と抗体とのエピトープ 重複部分を確認する。このために、CK−MBをまずD−ビオチニル−ε−アミ ドカプロン酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(Boehringer Mannheim GmbH,カタログ番号01008960)で製造業者の使用説明書に従ってビオチニル化す る。100μlの容量のPBS中のこのビオチニル化抗原300ngを、ストレ プトアビジンでコーティングしたマイクロタイタープレート(EP−A 034 4578に従って調製したもの)に室温で1時間インキュベートすることによっ て結合させる。PBS/0.05%ツィーン20で3回洗浄した後、それをペル オキシダーゼで標識した基準抗体(例えば、DSM ACC 2059)(最終 濃度52mU/ml)及び評価すべき抗体と共に同時にインキュベートする。P BS/0.05%ツィーン20で更 酸ナトリウムを含有する緩衝液中で室温で30分間インキュベートし、続いて4 05nmにおける吸光度を、結合したPOD標識モノクローナル抗体の量の指標 として測定する。この値を標識モノクローナル抗体単独でのインキュベーション で得られる吸光度と比較する。少なくとも50%の競合が標識抗体の105倍過 剰までの評価対象の抗体で検出できた場合は、エピトープ重複部分が存在する。 細胞系DSM ACC 2057及びDSM ACC 2059からの抗体は 強い競合を示したが、このことは、それらがいわ ゆる“Conan抗体”によっても認識される同じエピトープを認識するか又はそれ らに結合することを意味している。細胞系DSM ACC 2058、DSM ACC 2060及びDSM ACC 2168からの抗体は、これら他の2種 の細胞系(DSM ACC 2057及びDSM ACC 2059)からの抗 体と競合しない。細胞系DSM ACC 2060及びDSM ACC 216 8からの2種の抗体を除いて、これら3種の抗体は競合を示さない。抗体DSM ACC 2060及びDSM ACC 2168は弱い競合を示すので、これ ら2種のエピトープは僅かにオーバーラップしていると結論できる。従って、こ れら2種の抗体を例えばサンドイッチ検査に一緒に用いることは有利ではない。 しかしながら、本発明の他の抗体との組み合わせでは、これら各々の抗体は非常 に都合よく用いることができる。実施例5 LPIA検査によるCK−MBの測定 まず、サンドイッチ検査に適する本発明の2種の抗体を選び(実施例3を参照 のこと)、そしてFab’断片をEP−A 0464554の説明に従ってビオ チニル化する。 各場合において、20μlのCK−MB標準物質(0、110及び220ng CK−MB/mlヒト血清)又は分析すべきサンプルをt=0分で日立717光 度計でのサンプルとしてピペッティングする。これに、すぐに330μlの試薬 1(反応緩衝液=50mmol/l トリス/HCl,pH7.5、75mmol/l塩 化ナトリウム、3%PEG35,000、1%Pluronic F68、0.1% Brij 3 5及び0.1%アジ化ナトリウム)をその装置によ り自動的にピペッティングする。t=4.5分で、50μlの試薬2(ラテック ス懸濁液;200mmol/lグリシン,pH7.5、2%スクロース、0.5%B SA I(BSA純度レベルI、0.1%アジ化ナトリウム)中の各場合におい て1.6μgの抗体/mlで予めコーティングした0.083%ストレプトアビ ジンラテックス)をその装置により添加する。続いて凝集の増加を340nm( 主波長)及び700nm(副波長)で二色測定する(測定温度37℃)。t=5. 3分及びt=9.5分の間の吸光度の差をシグナルパラメーターとして用いる。 この場合、抗体DSM ACC 2059とDSM ACC 2058との組み 合わせが特に適していることが分かった(342mAの高いダイナミックレンジ (第2測定値とブランク値間の差)並びに検量線における高い初期増加(2.3 mA×ml/ng)に相当する)。実施例6 電気化学発光法を用いるサンドイッチ検査によるCK−MBの測定 このECL法は、WO86/02734、WO87/06706及びWO92 /14138に従って行った。モノクローナル抗体DSM ACC 2059を 当該技術分野の現状の方法に従ってビオチニル化した(溶液2)。モノクローナ ル抗体DSM ACC 2058は、DSS(ジスクシニル基質)(塩化トリス (2,2’−ビピリジル)ルテニウム・6水和物)でルテニル化した(溶液3) 。両方の抗体をCK−MBを含有するサンプルと共に溶液1中で5分間インキュ ベートし、続いてストレプトアビジンでコーティングした磁性粒子(ドイツのDe utsche Dynal GmbH CompanyからのDynabeads M-280ストレプトアビジン)を添加し(溶液4) 、そして再度5分間インキュベートした。この反応混合液を測定セル内に吸引す ることによりこの反応を終結する。合衆国のIgen CompanyからのOrigen 1.0-装 置を用いた。この測定チャンバー内で磁性粒子を磁石により電極上に保持する。 残留反応混合液を吸引して測定チャンバーをアッセイ用緩衝液(溶液5)で満た す。電圧をかけることにより発光を刺激する。 次の溶液を用いた。溶液1: インキュベーション緩衝液: 100mMリン酸ナトリウムpH7.0 0.1%BSA 0.1%メチルイソチアゾロン 0.1%安息香酸ナトリウム溶液2: ビオチニル化MAB DSM ACC 2059 インキュベーション緩衝液中2μg/ml溶液3: ルテニウム−ビスピリジル標識MAB DSM ACC 2058 インキュベーション緩衝液中2μg/ml溶液4: 50mM Hepes、0.1%BSA、0.1% Thesit、0.1%クロロアセト アミド、0.01%メチルイソチアゾロン,pH7.0中にストレプトアビジン でコーティングされた磁性粒子500 μg/ml溶液5: アッセイ用緩衝液:pH6.8 0.16Mトリス−プロピルアミン、0.2Mリン酸水素二カリウム、0.1% ポリドカノール(Thesit)、0.1% Oxaban A。
【手続補正書】 【提出日】1996年2月6日 【補正内容】 請求の範囲CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合しないモノクローナル抗体。 モノクローナル抗体が、CK−MBへのこの結合がモノクローナル抗体DS M ACC 2058、DSM ACC 2060又はDSM ACC 216 8の結合と同等の様式で起こるものである請求項1記載のモノクローナル抗体。 .A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュバン トとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作し、該免疫感作マウスの脾臓細胞 を不死化し、そしてCK−MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも実質 的に結合せずかつ“Conan MB 抗体”(ATCC HB 8939)によりCK −MBへの結合から放逐されない抗体を産生する不死化細胞をクローニングする ことにより得ることができる、請求項1記載のモノクローナル抗体。 .CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1の結合 定数を有する、請求項1又は2記載のモノクローナル抗体。 .CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合せず、この結合がモノクローナル抗体DSM ACC 2057又 はDSM ACC 2059の結合と同等の様式で起こり、かつCK−MBに対して少なく とも1×108モル-1×1の親和定数を有する、CK−MBに対するモノクロー ナル抗体。 .A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュバン トとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作し、該免疫感作マウスの脾臓細胞 を不死化し、そしてCK−MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも実質 的に結合しない抗体であって“Conan MB 抗体”(ATCC HB 8939) によりCK−MBへの結合から放逐されずかつCK−MBに対して少なくとも1 ×108モル-1×1の親和定数を有する抗体を産生する不死化細胞をクローニン グすることにより得ることができる、請求項記載のモノクローナル抗体。 .4×10-4-1未満の解離定数を有する、請求項記載のモノクローナル抗 体。 .CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1の結合 定数を有する、請求項5又は6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体。CK−MBイソ酵素にだけ結合し、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合しないモノクローナル抗体を製造する方法であって、 A/Jマウス (H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュバントとして水酸化ア ルミニウムを用いて免疫感作し、該免疫感作マウスの脾臓細胞を不死化し、CK −MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも結合せずかつ“Conan MB 抗 体”(ATCC H B 8939)によりCK−MBへの結合から放逐されない抗体を産生する不死 化細胞をクローニングし、そして該クローン化細胞又はそれらの培養上清液から 既知の方法に従って該モノクローナル抗体を単離することによる方法。10モノクローナル抗体が、CK−MBへのこの結合がモノクローナル抗体DS M ACC 2058、DSM ACC 2060又はDSM ACC 216 8の結合と同等の様式で起こるものである請求項9記載の方法。 11 .更に、CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1 の結合定数を有する抗体を産生するクローンが選ばれる、請求項9又は10記載の 方法。12 .CK−MBイソ酵素にだけ結合し、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合せず、CK−MBへのこの結合がモノクローナル抗体DSM AC C 2057又はDSM ACC 2059の結合と同等の様式で起こり、かつ CK−MBに対して少なくとも1×108モル-1×1の親和性を有するモノクロ ーナル抗体を製造する方法であって、A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)を CK−MBイソ酵素でアジュバントとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作 し、該免疫感作マウスの脾臓細胞を不死化し、CK−MBに結合するがCK−M MにもCK−BBにも結合せずかつCK−MBに対して少なくとも1X108モ ル-1×1の親和性を有する抗体を産生する不死化細胞をクローニングし、そして 該クローン化細胞又はそれらの培養上清液から既知の方法に従って該モノク ローナル抗体を単離することによる方法。13 .更に、CK−MBへの結合について4×10-4-1未満の解離定数を有する 抗体を産生するクローンが選ばれる、請求項12記載の方法。14 .更に、CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1 の結合定数を有する抗体を産生するクローンが選ばれる、請求項12又は13のいず れか1項に記載の方法。15 .ハイブリドーマ系DSM ACC 2059、DSM ACC 2057、 DSM ACC 2058、DSM ACC 2060及び/又はDSM AC C 2168から得ることができる、CK−MBイソ酵素に対するモノクローナ ル抗体。16 .CK−MBに対するモノクローナル抗体を産生し、かつDSM ACC 2 059、DSM ACC 2057、DSM ACC 2058、DSM AC C 2060及びDSM ACC 2168の群から選ばれるハイブリドーマ細 胞系。17 .免疫学的診断検査においてCK−MBを測定するための、請求項1〜8又は 15 のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体の使用。18 .均一診断検査でのCK−MBの診断的検出方法であって、請求項1〜8又は 15 のいずれか1項に記載の少なくとも1種のモノクローナル抗体をラテックス粒 子上に固定化し、そして測定されるべきサンプルと共に並びに該第1抗体をその CK−MBへの結合から放逐することなくCK−MBに結合する更なるラテック ス結合抗体と共にインキュベーションした後、その凝集の増加を該サンプル中の CK−MBの量の指標として測定する 方法。19 .ハイブリドーマ系DSM ACC 2058又はDSM ACC 2060 により産生される抗体がラテックス結合抗体のうちの1種として用いられる、請 求項18記載の方法。20 .サンドイッチイムノアッセイによるCK−MBの診断的検出方法であって、 請求項1〜8又は15のいずれか1項に記載の少なくとも1種のモノクローナル抗 体を固相に結合させ、そして測定されるべきサンプルと共に及び該第1抗体をそ のCK−MBへの結合から放逐することなくCK−MBに結合する更なる標識抗 体と共にインキュベーションして該固相と液相とを分離した後に、該2相のうち の1相中で該標識を該サンプル中のCK−MBの量の指標として測定する方法。21 .ハイブリドーマ系DSM ACC 2058又はDSM ACC 2060 により産生される抗体がサンドイッチイムノアッセイにおける2種の抗体のうち の1種として用いられる、請求項20記載の方法。22 .CEDIA原理に従う均一検査でのCK−MBの診断的検出方法であって、 CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにもMサ ブユニットにも結合せず、CK−MM及びCK−BBイソ酵素にも実質的に結合 せず、かつCK−MBに対して少なくとも1×108モル-1×1の親和定数を有 するモノクローナル抗体が用いられる方法。23 .サンドイッチイムノアッセイでのCK−MBの診断的検出方法であって、C K−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにもMサブ ユニットにも結合せず、CK −MM及びCK−BBイソ酵素にも実質的に結合しない少なくとも2種のモノク ローナル抗体であって、CK−MB上の同じ結合部位について互いに競合せずか つその少なくとも1種のモノクローナル抗体がCK−MBに対して少なくとも1 ×108モル-1×1の親和定数を有するモノクローナル抗体を用いる方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI //(C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 エッシグ,ウルリッヒ ドイツ連邦共和国 ディー―82152 プラ ネッグ,ヨセフ―フォン―ヒルシュ―シュ トラーセ 51番地 (72)発明者 ラング,フリードル ドイツ連邦共和国 ディー―82327 チュ トツィンク,ヘルツォグスタンドシュトラ ーセ 2番地 (72)発明者 ヴォーゲル,ルドルフ ドイツ連邦共和国 ディー―82362 ヴァ イルハイム,アム エッセルスバーグ 7 番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合せず、CK−MBへのこの結合がモノクローナル抗体DSM AC C 2058、DSM ACC 2060又はDSM ACC 2168の結合 と同等の様式で起こるモノクローナル抗体。 2.A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュバン トとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作し、該免疫感作マウスの脾臓細胞 を不死化し、そしてCK−MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも実質 的に結合せずかつ“Conan MB 抗体”(ATCC HB 8939)によりCK −MBへの結合から放逐されない抗体を産生する不死化細胞をクローニングする ことにより得ることができる、請求項1記載のモノクローナル抗体。 3.CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1の結合 定数を有する、請求項1記載のモノクローナル抗体。 4.CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合せず、この結合がモノクローナル抗体DSM ACC 2057又 はDSM ACC 2059の結合と同等の様式で起こり、かつCK−MBに対 して少なくとも1×108モル-1×1の親和定数を有す る、CK−MBに対するモノクローナル抗体。 5.A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュバン トとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作し、該免疫感作マウスの脾臓細胞 を不死化し、そしてCK−MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも実質 的に結合しない抗体であって“Conan MB 抗体”(ATCC HB 8939) によりCK−MBへの結合から放逐されずかつCK−MBに対して少なくとも1 ×108モル-1×1の親和定数を有する抗体を産生する不死化細胞をクローニン グすることにより得ることができる、請求項4記載のモノクローナル抗体。 6.4×10-4-1未満の解離定数を有する、請求項4記載のモノクローナル抗 体。 7.CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1の結合 定数を有する、請求項4又は5のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体。 8.CK−MBイソ酵素にだけ結合し、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合せず、CK−MBへのこの結合がモノクローナル抗体DSM AC C 2058、DSM ACC 2060又はDSM ACC 2168の結合 と同等の様式で起こるモノクローナル抗体を製造する方法であって、A/Jマウ ス(H−2aハプロタイプ)をCK−MBイソ酵素でアジュバントとして水酸化 アルミニウムを用いて免疫感作し、該免疫感作マウスの脾臓細胞を不死化し、C K−MBに結合するがCK−MMにもCK−BBにも結合せずか つ“Conan MB 抗体”(ATCC HB 8939)によりCK−MBへの結合 から放逐されない抗体を産生する不死化細胞をクローニングし、そして該クロー ン化細胞又はそれらの培養上清液から既知の方法に従って該モノクローナル抗体 を単離することによる方法。 9.更に、CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1 の結合定数を有する抗体を産生するクローンが選ばれる、請求項8記載の方法。 10.CK−MBイソ酵素にだけ結合し、CK−MBの単独のBサブユニットにも Mサブユニットにも結合せず、CK−MMイソ酵素にもCK−BBイソ酵素にも 実質的に結合せず、CK−MBへのこの結合がモノクローナル抗体DSM AC C 2057又はDSM ACC 2059の結合と同等の様式で起こり、かつ CK−MBに対して少なくとも1×108モル-1×1の親和性を有するモノクロ ーナル抗体を製造する方法であって、A/Jマウス(H−2aハプロタイプ)を CK−MBイソ酵素でアジュバントとして水酸化アルミニウムを用いて免疫感作 し、該免疫感作マウスの脾臓細胞を不死化し、CK−MBに結合するがCK−M MにもCK−BBにも結合せずかつCK−MBに対して少なくとも1×108モ ル-1×1の親和性を有する抗体を産生する不死化細胞をクローニングし、そして 該クローン化細胞又はそれらの培養上清液から既知の方法に従って該モノクロー ナル抗体を単離することによる方法。 11.更に、CK−MBへの結合について4×10-4-1未満の解離定数を有する 抗体を産生するクローンが選ばれる、請求項10 記載の方法。 12.更に、CK−MBへの結合について少なくとも1×105モル-1×1×秒-1 の結合定数を有する抗体を産生するクローンが選ばれる、請求項10又は11のいず れか1項に記載の方法。 13.ハイブリドーマ系DSM ACC 2059、DSM ACC 2057、 DSM ACC 2058、DSM ACC 2060及び/又はDSM AC C 2168から得ることができる、CK−MBイソ酵素に対するモノクローナ ル抗体。 14.CK−MBに対するモノクローナル抗体を産生し、かつDSM ACC 2 059、DSM ACC 2057、DSM ACC 2058、DSM AC C 2060及びDSM ACC 2168の群から選ばれるハイブリドーマ細 胞系。 15.免疫学的診断検査においてCK−MBを測定するための、請求項1〜7又は 13のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体の使用。 16.均一診断検査でのCK−MBの診断的検出方法であって、請求項1〜7又は 13のいずれか1項に記載の少なくとも1種のモノクローナル抗体をラテックス粒 子上に固定化し、そして測定されるべきサンプルと共に並びに該第1抗体をその CK−MBへの結合から放逐することなくCK−MBに結合する更なるラテック ス結合抗体と共にインキュベーションした後、その凝集の増加を該サンプル中の CK−MBの量の指標として測定する方法。 17.ハイブリドーマ系DSM ACC 2058又はDSM ACC 2060 により産生される抗体がラテックス結合抗体の うちの1種として用いられる、請求項16記載の方法。 18.サンドイッチイムノアッセイによるCK−MBの診断的検出方法であって、 請求項1〜7又は13のいずれか1項に記載の少なくとも1種のモノクローナル抗 体を固相に結合させ、そして測定されるべきサンプルと共に及び該第1抗体をそ のCK−MBへの結合から放逐することなくCK−MBに結合する更なる標識抗 体と共にインキュベーションして該固相と液相とを分離した後に、該2相のうち の1相中で該標識を該サンプル中のCK−MBの量の指標として測定する方法。 19.ハイブリドーマ系DSM ACC 2058又はDSM ACC 2060 により産生される抗体がサンドイッチイムノアッセイにおける2種の抗体のうち の1種として用いられる、請求項18記載の方法。 20.CEDIA原理に従う均一検査でのCK−MBの診断的検出方法であって、 CK−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにもMサ ブユニットにも結合せず、CK−MM及びCK−BBイソ酵素にも実質的に結合 せず、かつCK−MBに対して少なくとも1×108モル-1×1の親和定数を有 するモノクローナル抗体が用いられる方法。 21.サンドイッチイムノアッセイでのCK−MBの診断的検出方法であって、C K−MBイソ酵素に結合するが、CK−MBの単独のBサブユニットにもMサブ ユニットにも結合せず、CK−MM及びCK−BBイソ酵素にも実質的に結合し ない少なくとも2種のモノクローナル抗体であって、CK−MB上の同じ結合部 位について互いに競合せずかつその少なくとも1種のモ ノクローナル抗体がCK−MBに対して少なくとも1×108モル-1×1の親和 定数を有するモノクローナル抗体を用いる方法。
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