JPH08508455A - 圧縮された可撓性物品のためのパッケージ及びこのパッケージを製造する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 １つ以上のユニットパッケージ（２０）を含む、圧縮された可撓性物品のためのパッケージ（１０）であって、各ユニットパッケージが、１つ以上の圧縮された可撓性物品（２１）を備えており、前記ユニットパッケージが、熱可塑性材料のフィルム（１５）で形成された被覆によって包囲されているパッケージにおいて、各ユニットパッケージが、紙包装（１２）によって圧縮状態に維持されていることを特徴とするパッケージ。

Description

【発明の詳細な説明】 圧縮された可撓性物品のためのパッケージ 及びこのパッケージを製造する方法 発明の背景 本発明は、圧縮された可撓性物品、特に月経帯のような使い捨て吸収物品のた めのパッケージングに関する。特に、本発明は、圧縮された可撓性物品に必要な パッケージ材料の全体重量（およびコスト）を減少させ、かつ、再生の容易な紙 のパッケージでプラスチックパッケージの部分を置き換えることを目的としてい る。また、パッケージの外観に関して妥協することなしに、従来のパッケージよ りも大きな比率の再生材料の使用を可能にする。 最近５年程度の間、月経帯のような可撓性物品は、包装および出荷の前に、圧 縮される。これは、可撓性物品の全体容積を販売前に著しく減少させることを意 図している。これにより、消費者は、頻繁に購入する必要がなくなり、また、ス ペースの使用が一層経済的になる。 パッケージ材料を部分的に或いは完全に紙にすることが示唆されているが、実 際はプラスチック材料が使用されている。しかしながら、かかる流れの欠点の１ つは、可撓性物品をパッケージを引き裂くことなしに圧縮状態に維持するために 高強度のパッケージ材料（たとえば、プラスチックシート又は箔）の使用を必要 としていることである。 １９９０年１月３日に公開された欧州特許出願第３４９０５０号は、圧縮され た可撓性物品が充填された可撓性バッグに関する。この出願は、補強材料の必要 なしに、圧縮された可撓性物品の引き裂き力に抵抗することができる改良された 開放装置に焦点を合わせている。この出願によれば、“バッグは、種々の種類の プラスチックフィルム、紙、又はこれらの結合体のような、可撓性材料で形成さ れている”が、軽量のプラスチック外部カバーと組み合わせた、圧縮された物品 の膨張力に抵抗する紙の内部容器の利点を教示していない。 １９９１年５月２日に公開された欧州特許出願第４２５００８号は、圧縮され た可撓性物品をコンパクトに詰め込むのに使用される紙のバッグを開示している 。この出願は、従来技術のポリエチレンのバッグに圧縮された可撓性物品が充填 されたとき、或る欠点、特にポリエチレン生物分解性が貧者であり、かつ、適当 な再生施設が欠如していることに言及している。この問題は、より環境に優しい 外部容器として紙を使用することによって解決されている。しかしながら、紙の 内部容器をプラスチックの外部被覆と組み合わせることについては、示唆してい ない。 他の特許は、高い圧縮度を維持するために、可撓性材料のパッケージングの方 法に関する問題を取り扱っている。 １９６７年６月２７日に発行された米国特許第３３２７４４９号は、軟質バッ トを圧縮し紙包装内に詰め込む方法に関する。この発明は、バットに高圧縮度を 提供し、パッケージングプロセスを通じて高圧縮度を維持することを目的として いる。この特許は、紙包装とプラスチック外部被覆との組合せを開示していない 。 １９９１年６月１１日に発行された米国特許第５０２２２１６号は、可撓性バ ッグに圧縮された物品を充填するための方法および装置に関する。このバッグは 、“ポリマーフィルム、紙、不織布、または、このような材料の２つ以上から成 るラミネートからなり、これにより、選定した特別のバッグに必要なパッケージ 材料の量および使い捨て可能性／分解性に関する環境面からの使い捨ての問題の 苛酷さを減らす”（コラム２第５０行〜第５６行）。この特許は、紙とプラスチ ックのパッケージ材料の結合を教示していない。 いま、従来技術がパッケージングシステムの最適化（詰め込まれる物品数に対 する重量とコストの両方の観点からの最適化）の問題を残したままであることが 理解されよう。さらに、従来技術のパッケージングシステムは、再生材料から作 ることができ且つ使用後に容易に再生することができる費用効率の良いパッケー ジに関する問題を残したままである。プラスチック材料の再生を困難にするにも かかわらず、プラスチック被覆に印刷や装飾をすることが普通に行われている。 本発明によれば、この問題を、（水、湿度、塵などのような環境要因によって 生ずる）パッケージング時の外部“応力”から（可撓性物品の圧縮によって生ず る）パッケージの内部応力を切り離すことによって取り扱うことができる。本発 明は、内部応力を１つ以上のサブユニットで抵抗する紙包装と、外部“応力”に 抵抗する薄いプラスチックフィルムとを使用する解決策を提案する。 本発明の目的は又、パッケージ材料の再生のし易さを向上させることである。 これは、透明なプラスチックフィルムと印刷された紙包装とを使用することによ って達成される。これは、従来の印刷されたプラスチックフィルムを超える改良 である。何故ならば、印刷された紙が、印刷されたプラスチックフィルムよりも 再生前に容易にインク抜きすることができるからである。 本発明のもう１つの目的は、消費者が容易に運搬でき開けることができるパッ ケージを提供することである。 発明の概要 本発明は、１つ以上のユニットパッケージを備えた圧縮された可撓性物品のた めのパッケージであって、各ユニットパッケージが１つ以上の圧縮された可撓性 物品を含み、前記ユニットパッケージが、熱可塑性材料のフィルムで形成された 被覆によって包囲されているパッケージにおいて、ユニットパッケージが各々、 紙包装によって圧縮状態に維持されており、紙包装が少なくとも４辺を備えてお り、そのうち少なくとも２つの対向辺が、圧縮された可撓性物品の圧縮方向と平 行に配置されていることを特徴とするパッケージを提供する。 本発明の別の観点では、このようなパッケージを作るための方法が提供される 。 図面の簡単な説明 以下の添付図面を参照して、本発明について後で説明する。 第１図は、包装スリーブ内に保持されたユニットパッケージを備えた複合パッ ケージの斜視図である。 第２図は、圧縮された可撓性物品のユニットパッケージを示している。図示さ れている可撓性物品は、折り畳まれ“頭部と頭部を接した”状態（すなわち、折 り畳まれた縁部が全て、ユニットパッケージの同じ側にある状態）で詰め込まれ ている。 第３図は、圧縮された可撓性物品の別の種類のユニットパッケージを示してい る。図示されている可撓性物品は、“頭部と尾部を接した”状態（すなわち、折 り畳まれた縁部が、交互にユニットパッケージの反対側にある状態）で詰め込ま れている。 第４図は、圧縮された可撓性物品のさらに別の種類のユニットパッケージを示 しており、圧縮されたパッケージが一対の包装スリーブ内に保持されている。 第５図は、包装スリーブの変形例の概略図である。第５Ａ図は、２つの重なり 部分で固定され結合された２つの紙シートからなる包装スリーブを示している。 第５Ｂ図は、１つの重なり部分で固定され結合された１つの紙シートからなる包 装スリーブを示している。 発明の詳細な説明 本発明は、圧縮された可撓性物品に使用することを意図している。このような 物品の例として、月経帯のような使い捨て紙製品がある。 語“圧縮”は、可撓性物品がパッケージ内で非圧縮厚さの少なくとも２０％（ 好適には、３０％）まで圧縮されていることを意味する。より詳細には、本発明 は、非圧縮厚さの４０％、或いはより好適には６０％のような高圧縮度を可能 にする。幸運にも、７０％以上の高圧縮度が達成された。 本発明は、３つの必須の特徴、すなわち、可撓性物品、紙包装、プラスチック 被覆を備えており、これらについて、以下により詳細に述べる。 可撓性物品 本発明は多くの種類の可撓性物品に使用することができるが、月経帯、失禁製 品、衛生ナプキン、吸収パッドおよび包帯のような使い捨て吸収製品に特に有用 である。このような製品は一般に、非圧縮状態では嵩張る。多くの場合に、これ らの製品は、吸収コアと１枚以上の可撓性シートとを備えた、複合性質を有して いる。コア自体は均質であるが、構造が複合的である。このような吸収製品はし ばしば、使用時に装着者の身体に密接して配置される流体透過性シート（例えば 、不織布または孔あきポリマーフィルム）と、外部遮断シートとを備えている。 紙包装 本発明の基本的な特徴は、可撓性物品が１つ以上のユニットパッケージに詰め 込まれており、各ユニットパッケージが包装によって圧縮形態に維持されている ことである。本発明で使用されている包装の基本的な特徴は、内部に収容された 圧縮された可撓性物品によって及ぼされる力を受けて引き裂かれることがなく、 かつ、圧縮力のかなりの量がプラスチック被覆に移送される程度まで伸長される ことがないということである。 セルロースウエブとして形成され、これらの要件を充足する材料が、本発明に おいて包装として使用するのに適している。たとえば、セルロースウエブは、湿 式堆積紙包装がその引張り性状のために好ましいけれども、ラミネート、結合さ れ圧縮された空気堆積ウエブ、または湿式堆積ウエブであるのがよい。内部包装 は、（機械方向ＭＤで測定した）最小引張り強度が４kN/m、（破壊時の）延び率 が元の長さの１．０４倍以下であるのが好ましい。より好適には、紙包装は、機 械方向の引張り強度が少なくとも６kN/m、機械方向の延び率が元の長さの １．０２５倍以下である。 本発明において使用するのに適した紙は、上述の物理的要件を充足していれば 、如何なる坪量のものでもよい。しかしながら、少なくとも４０g/m²、好適には ７０g/m²程度の坪量の紙が適当であることが分かっている。本発明の軽量のパッ ケージの利益を得るためには、紙の坪量は、最も好適には、１２５g/m²以下であ る。 包装を構成する最も好適な材料は、木繊維又はマニラ繊維、或いはこれらの混 合物で形成された湿式堆積紙である。未使用紙、再生紙を使用してもよい。 包装は、圧縮された可撓性物品の周りで折り畳み固定してもよく、或いは、圧 縮された可撓性物品を内部に保持する前に完全に又は部分的に予備成形してもよ い。ユニットパッケージの外部形態となるように包装材料片を折り畳み、次いで 材料を（第５Ｂ図に示されるような）重なり領域に固定することによって、包装 が予備成形される。或いは、（第５Ａ図に示されるように）ユニットパッケージ 用の適当な包装を形成するように、２つ以上の材料片を折り畳んで互いに接着し てもよい。 圧縮された物品を包囲する材料は、ユニットパッケージを形成するために、そ して圧縮された可撓性物品が膨張形態に戻らないようにするために、１つ以上の 重なり領域で固定しなければならない。これを行うために、材料の２つの端部を 互いに固定する手段を設けなければならない。これは、ステープル止め、溶接、 粘着、接合、接着、または機械的締結（“ベルクロ”）のような種々の手段によ って行われる。紙材料を固定する多くの方法が、当該技術分野において公知であ る。その例として、熱溶融型接着剤、感圧接着剤、常温接着剤が挙げられるが、 これらのいずれも、スプレー、バー、スパイラル接着ノズル、スロットダイ押出 ノズルのような公知の技術によって付けられる。接着面は、重なり領域全体に実 質的に相当する領域を包含するのがよく、接着剤は、重なり領域の一部のみを覆 うように、点、線または螺旋状に置かれるのがよい。 本発明の或る実施例では、紙は、ポリエチレンのようなヒートシール可能なポ リマー材料で被覆され、すなわち貼り合わされている。これにより、スリーブま たは包装を完成させるために、重なり領域に熱を加えることによって紙を接合す ることができる。 本発明の基本的な特徴は、包装の少なくとも２つの対向辺が可撓性物品の圧縮 方向と平行であり、これらの対向辺がスリーブ内に保持されている圧縮された物 品による力に抵抗するということである。包装材料の物理的性質の最良の使用は 、紙の機械方向が可撓性物品の圧縮方向と平行に位置している場合に達成される 。 本発明の特に好適な実施例では、紙スリーブは、ユニットパッケージの可撓性 物品を圧縮状態に保持する４辺スリーブの形態を採用している。 紙包装体は、開放手段を備えており、消費者が最初の圧縮された物品を取り出 そうとするとき、開放手段に沿ってスタックに接近し、開放手段を引き裂き或い は部分的に開けることができる。多くの開放手段が知られているが、特に適当な 開放手段が、欧州特許出願第４２５００８号に記載されている。 プラスチック被覆 プラスチック被覆の主要な機能は、圧縮された可撓性物品を外部環境から保護 することであり、好適には、パッケージ全体を運ぶための把手を提供することで ある。プラスチック被覆は好適には、圧縮された可撓性物品の取出し（通常は１ 度に１つ）を容易にする開放手段を備えている。 プラスチック被覆は、ポリマー材料、好適には低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、ポリエステル、ポリプロピレン、又はこ れらの組合せ、又はこれらの積層体のような熱可塑性プラスチックフィルムで形 成するのがよい。 プラスチックは、未使用または再生材料、或いはこれらの混合物で形成される のがよい。 本発明の利益を達成するために、被覆にはプラスチックの薄いフィルムが好適 である。６０ミクロン以下（好適には、４０ミクロン以下）の厚さの低密度ポリ エチレンのフィルムが最も好適である。３０ミクロンのフィルム厚が特に適して いることが分かっている。熱可塑性プラスチックフィルムが、圧縮された可撓性 物品によって及ぼされる力に抵抗するのに十分な引張り強度を有する必要がない ので、このような薄いフィルムを使用することができる。それ故、所定数の可撓 性物品を非圧縮状態で詰め込むのに使用される厚さと同じ厚さを有する熱可塑性 プラスチックフィルムを使用することができる。 本発明の或る実施例は、運搬用把手をプラスチック被覆の一体部分として提供 している。このような運搬用把手の構造は、当該技術分野においては普通に使用 されているものであり、本発明の一部を形成するものではない。１つの広範に使 用されている構造は、被覆の頂部パネルと一体の運搬用把手を備えている。たと えば、運搬用把手を頂部パネルで形成してもよく、頂部パネルと一体にしてもよ い。 本発明の好適な実施例のもう１つの特徴は、プラスチック被覆の開放手段であ る。当該技術分野で普通に使用されている開放手段が、適当なものであることが 分かっている。このような開放手段は、例えばミシン線のような実質的に連続し た弱い線の形態を取っており、被覆を引き裂いて開けるために、消費者が開放手 段に隣接した箇所でプラスチック被覆を把持することができる開放タブを有して いる。特に、欧州特許出願第３４９０５０号に開示されている開放手段を使用す るのが都合がよい。 プラスチック包装の普通の形態は、頂部ガセット型式または側部ガセット型式 のものである。頂部ガセット型式は、第１図に示されている。 紙包装を備えたユニットパッケージをプラスチック被覆内に収容することが予 測されているが、プラスチック被覆が紙包装内に収容されるような複合パッケー ジの構成の可能性は、除外されない。本発明の好適な実施例では、包装および被 覆のために再生材料を使用することによってパッケージの環境面を最適にし、か つ、出来るだけ容易かつ経済的にパッケージ材料の再生をすることが可能である 。この実施例では、外部被覆は、透明で印刷されていないフィルムで作られ、紙 包装は、印刷および装飾を備えている。かかる構成により、消費者は、透明フィ ルネを通して製造者の指示を見ることができ、製造者は、製品およびブランドを 消費者に示すことができる。この実施例は、この実施例は、紙製品をプラスチッ クフィルムよりも容易にインク抜きし再生することができるので、再生の観点か ら好ましい。 複合パッケージ 次に、第１図に示されている複合パッケージ１０について、より詳細に説明す る。この図面は、パッケージの外層となる３０ミクロン厚の低密度ポリエチレン のフィルムで形成された被覆１９を示している。被覆は、前パネル１４と、一対 の対向した端パネル１４、１４′によって互いに連結されている後パネル１５と を備えている。被覆は、運搬用把手１６と一体の頂部パネル１８を有している。 被覆は又、端パネル１４に開放手段となる弱い線（ミシン線）１７を備えている 。開放手段は、被覆１９の端パネル１４の所定部分を構成するように配置されて おり、内容物に接近するために所定部分を端パネルの残部から分離することがで きる。坪量が７０g/m²の紙包装１２内に収容されている圧縮された月経帯１１の ユニットパッケージ２０が、被覆内に収容されている。 適当なユニットパッケージの別の形体が、第２図、第３図および第４図により 明瞭に示されている。第２図は、折り畳まれた吸収物品２１を収容するユニット パッケージ２０を示しており、吸収物品２１は、４辺スリーブによって圧縮状態 に維持されている。各吸収物品の折り畳まれた縁部２３は、頭部が隣接した状態 でパッケージの同じ側に位置している。第３図では、吸収物品の折り畳まれた縁 部３３は、頭部と尾部が隣接した状態でユニットパッケージの反対側に交互に位 置している。 第４図は、別の種類のユニットパッケージ２０を示しており、可撓性物品２１ を圧縮状態に維持するのに一対のスリーブ４２が使用されている。 ４辺スリーブの２つの変形例が、第５図に示されている。第５Ａ図では、紙材 料の２つのストリップが折り畳まれ、２つの重なり領域５４、５５のところで互 いに接合されている。第５Ｂ図では、紙材料の単一のストリップが折り畳まれ、 重なり領域５６のところで接合されている。 通常の使用では、消費者が、ミシン目付きの開放手段１７を使用することによ って、プラスチックの外部被覆１９を開けることを予想している。次いで、月経 帯１１を取り出すことができるように、開放手段に沿って内部紙包装１２を破っ て開け、或いは部分的に開ける。このようにして紙包装が破られると、パッケー ジの全体量が増大し始め、月経帯は膨張し始める。 パッケージプロセス 本発明の別の観点によれば、パッケージの組立方法が提供される。 一般に、複合パッケージは、以下の作業を実施することによって、組み立てら れる。 （ａ）可撓性物品１１の１つ以上のスタックを圧縮し、 （ｂ）１つ以上の包装１２を形成し、 （ｃ）被覆１９を形成し、 （ｄ）これらの作業から得られた、圧縮されたスタック、包装および被覆を適当 な方法で組み合わせて最終的な複合パッケージを形成する。 本発明のかかる観点の好適な実施例では、工程（ａ）および工程（ｂ）は、次 のようにして実施される。可撓性物品のスタックを圧縮装置の２つの対向プレー ト又はベルトの間で圧縮し、上述の方法に従って、圧縮装置に隣接して或いは圧 縮装置の周りに位置決めした状態で、予備成形された包装スリーブを作り、圧縮 されたスタックを圧縮装置から予備成形された包装スリーブに直接移送する。 本発明の別の観点では、紙包装は、外部プラスチック被覆の内側に予備成形さ れ固定される。この実施例では、圧縮されたスタックは、圧縮装置から、予め組 み立てられた紙包装およびプラスチック被覆に直接移送される。この実施例では 、単一のパッケージ作業で、圧縮された物品のスタックを複合パッケージに詰め 込むことになる。 しかしながら、上述の両方の実施例においては、物品の最初の圧縮の一部が、 挿入プロセスの際に包装の周囲に必要とされる隙間のため、挿入プロセスにおい て失われる。 より好適なパッケージプロセスは、工程（ａ）および工程（ｂ）を実施するの に米国特許第３３２７４４９号に記載された方法を使用するものであり、この特 許の教示を、参考としてここに示す。この方法によれば、（米国特許第３３２７ ４４９号の第１図に示されている）装置は、固定圧縮部材と可動圧縮部材との間 に、可撓性物品のスタックを支持し位置決めするための、傾斜したベッド又はテ ーブルを有している。圧縮部材が動く時にこれらの部材の上に紙シートを供給す るため、紙供給手段が使用される。圧縮部材によって上方に移動される時に圧縮 された可撓性物品と紙を保持する一対の受入れ部材が、紙の上方に配置されてい る。この位置において、紙の縁部を接着してパッケージを作る。次のパッケージ が包装され上方に移動されたとき、完成したパッケージを受入れ部材から自動的 に押し出す。使用されている装置は、米国特許第３３２７４４９号のコラム２、 第５３行〜コラム５、第４７行により詳細に記載されている。 この技術により、圧縮装置によって加えられる圧縮力の全てを保持する可撓性 物品となり、このことは、より小さな（より圧縮された）パッケージを得ること ができ、或いは、所定の圧縮量でパッケージを得るのに可撓性物品の初期圧縮を より小さくできることを意味している。 可撓性物品を圧縮し包装するのに使用される方法に関係なく、適当な被覆を形 成することが必要である（工程（ｃ））。これを実施する方法の１つとして、前 パネル１３、および一対の対向した端パネル１４、１４′によって互いに連結さ れた後パネル１５を備えたポリマーフィルムで形成された可撓性バッグを部分的 に立てる方法があり、前記部分的に立てられた可撓性バッグは、その周囲が前パ ネル、後パネルおよび端パネルに固定されており、前記可撓性バッグは、端パネ ルの残部から分離される端パネルの所定部分を構成する、少なくとも１つの実質 的に連続した弱い線を備えており、前記部分的に立てられた可撓性バッグは、開 放底端部を有している。 次いで、１つ以上のユニットパッケージを開放底端部を通して部分的に立てら れたバッグに挿入し、底パネルを閉鎖位置に固定して可撓性バッグを完成させる 工程によって、複合パッケージを完成させることができる。 或いは、予備成形された紙包装がプチスチック被覆の内側に固定されている、 上述の実施例においては、上述のようなやり方で紙包装を予備成形し、可撓性バ ッグを部分的に立て、開放底端部を通して挿入してバッグ内部に包装を配置する ことによって、これを実施することができる。次いで、圧縮された物品のスタッ クを、底端部を密封することによって閉鎖された紙包装およびバッグに挿入する 。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． １つ以上のユニットパッケージ（２０）を備えた圧縮された可撓性物品 （２１）のためのパッケージ（１０）であって、各ユニットパッケージが１つ以 上の圧縮された可撓性物品を含み、前記ユニットパッケージが、熱可塑性材料の フィルムで形成された被覆（１５）によって包囲されているパッケージにおいて 、 ユニットパッケージが各々、紙包装（１２）によって圧縮状態に維持されてお り、紙包装（１２）が少なくとも４辺を備えており、そのうち少なくとも２つの 対向辺が、圧縮された可撓性物品の圧縮方向と平行に配置されていることを特徴 とするパッケージ。 ２． 各紙パッケージ（１２）が、４辺スリーブから構成されていることを特 徴とする請求の範囲第１項に記載のパッケージ。 ３． 各ユニットパッケージ（２０）が、内面と外面を有する紙包装（１２） を備えており、４０g/m²〜１２５g/m²の坪量の紙で形成されていることを特徴と する請求の範囲第１項又は第２項に記載のパッケージ。 ４． 各ユニットパッケージ（２０）が、機械方向で測定して、引張り強度が 少なくとも４kN/m、破壊時の伸び率が元の長さの１．０４倍以下である材料で形 成された紙包装（１２）を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項〜第３ 項のいずれか１項に記載のパッケージ。 ５． 熱可塑性材料のフィルムで形成された包装（１５）が、パッケージの外 層を形成し、前記バッグが、一対の対向した端パネル（１４）によって互いに連 結された前パネル（１３）および後パネルを備えており、前記バッグは、その周 囲が前パネル、後パネルおよび端パネルに固定された頂部パネルを有しており、 前記バッグはさらに、圧縮された可撓性物品（２１）のユニットパッケージ（ ２０）が充填されたとき、閉鎖してバッグを完成させることができる開放底端 部を有していることを特徴とする請求の範囲第１項〜第４項のいずれか１項に記 載のパッケージ。 ６． 熱可塑性プラスチック材料のフィルムで形成された被覆（１５）はさら に、把手（１６）と、端パネル（１４）の残部から分離される端パネルの所定部 分を構成する、端パネルの少なくとも１つの実質的に連続した弱い線（１７）と を備えていることを特徴とする請求の範囲第５項に記載のパッケージ。 ７． フィルム内に収容された圧縮された可撓性物品のユニット（２０）への 接近を可能にするため、熱可塑性材料のフィルムに開放手段を構成する、連続し た弱い線（１７）と、 紙包装を破って開け或いは部分的に開け、可撓性物品（２１）のパッケージか らの取り出しを可能にする、紙包装（１２）の開放手段と、 を備えていることを特徴とする請求の範囲第６項に記載のパッケージ。 ８． 熱可塑性材料のフィルムは、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、高密度 ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、ポリプロピレン、ポリエステル、又はこれらの組合 せ、又はこれらのラミネートから選定され、着色され印刷され、又は着色と印刷 をされ、又は透明であることを特徴とする請求の範囲第５項に記載のパッケージ 。 ９． 熱可塑性材料は、６０ミクロン以下、好適には４０ミクロン以下の厚さ を有していることを特徴とする請求の範囲第８項に記載のパッケージ。 １０． 外面が印刷された１つ以上の紙包装（２０）を備え、透明な熱可塑性 フィルムで形成された外部被覆（１５）をさらに備えていることを特徴とする請 求の範囲第８項に記載のパッケージ。 １１． 圧縮された可撓性物品のパッケージを作る方法であって、 （ａ）可撓性物品（１１）の１つ以上のスタック（２４）を圧縮し、 （ｂ）１つ以上の紙包装（１２）を形成し、 （ｃ）被覆（１９）を形成し、 （ｄ）上述のようにして得られた、圧縮されたスタック、包装および被覆を組み 合わせて完成した複合パッケージ（１０）を形成する、 ことを特徴とする方法。 １２． 前記（ａ）工程および（ｂ）工程が、予備成形された紙包装（１２） を作る工程をさらに備えており、前記予備成形された紙包装（１２）は、可撓性 物品の圧縮されたスタック（２４）に隣接して或いはスタック（２４）の周りに 位置決めされており、圧縮されたスタックを予備成形された紙包装（１２）に直 接挿入して、ユニットパッケージ（２０）を形成することを特徴とする請求の範 囲第１１項に記載の方法。 １３． 紙包装（１２）を予備成形し、外部プラスチック被覆（１９）の内側 に配置し、圧縮されたスタック（２４）を、前記予め組み立てられた紙包装とプ ラスチック被覆に直接挿入することを特徴とする請求の範囲第１２項に記載の方 法。