JPH08508299A - サイトカイン抑制剤 - Google Patents

サイトカイン抑制剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規なサイトカイン抑制剤を提供し、この薬剤は、サイトカインの生物学的活性を制限または制御する。本発明はまた、サイトカイン抑制ペプチドを含む薬学的組成物、および該薬学的組成物を被験体に投与する方法を提供する。本発明はさらに、被験体においてサイトカイン活性を抑制するために、新規のペプチドを用いる方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 サイトカイン抑制剤 発明の背景 発明の分野 本発明は、一般的にペプチド化学および分子病理学の分野に関し、そして、さ らに特定すると、新規なサイトカイン抑制剤に関する。 背景 サイトカインは、ウィルスまたは細菌感染に対する応答において、および免疫 応答中のT細胞刺激に対する応答において、マクロファージおよび単球により生 産されるタンパク質の1つのクラスである。サイトカインは、通常、組織中に非 常に低濃度で存在し、特定の細胞タイプ上の高親和性レセプターへの結合を介し てそれらの作用を仲介する。 インターロイキン(IL)、インターフェロン(IF)、および腫瘍壊死因子(TN F)のような種々のサイトカインは、免疫および炎症性応答中に生産され、そし てこれらの応答の種々の局面を制御する。免疫または炎症性応答の誘発に続き、 種々のサイトカイン濃度が、異なった時間で増加する。例えば、被験体を細菌の 内毒素に曝した後に、TNFおよびインターロイキン-6(IL-6)レベルが増加し、 数時間の後にIL-1およびIL-8のレベルが増加する。 TNF、IL-1、IL-6、およびIL-8は、宿主の防御応答、細胞調 節、および細胞分化を仲介する。例えは、これらのサイトカインは、被験体内に 熱を誘発し得、T細胞およびB細胞を活性化し得、そして他のサイトカインのレ ベルに影響を与え得る。その結果、カスケード効果が生じ、他のサイトカインが 最初のサイトカインの生物学的作用を仲介する。 これらの4種のサイトカインの活性化は、組織の損傷、および種々の炎症状態 (例えば、慢性関節リウマチを含む)で生じる痛みの原因である。慢性関節リウ マチでは、TNF、IL-1、IL-6、およびIL-8のレベルは劇的に増加し、そして関節 液中で検出され得る。これらのサイトカインの発現により誘発されるサイトカイ ンカスケードによって、リポタンパク質の代謝が抑制され、そして骨および軟骨 の分解が生じる。細菌性感染では、IL-8のようなサイトカインは、シグナルとし て作用し、好中球のような白血球をサイトカイン発現領域に引き寄せる。一般的 に、好中球により酵素およびスーパーオキシドアニオンが放出されることは、感 染した細菌を破壊するためには不可欠である。しかし、サイトカインの発現によ り、高中球が、例えば肺に侵入する場合、好中球の酵素およびスーパーオキシド アニオンの放出によって、致死的であり得る成人呼吸性窮迫症候群に発展し得る 。同様に、好中球が、他の組織および器官においてサイトカインの発現に応答し て侵入すると、健康な組織が破壊され得る。 サイトカインは、多数の生物学的活性を有し、そして1種を超える細胞タイプ と相互作用する。さらに、いくつかの細 胞は1種を超えるサイトカインのタイプと相互作用する。その結果、ある特定の サイトカインまたは細胞タイプを標的とすることにより、健康な組織に対する損 傷を予防することは可能ではない。例えば、1種のサイトカインによる生物学的 効果を排除するように設計された個々のサイトカインレセプターまたはレセプタ ーアンタゴニストは、TNF、IL-1、IL-6、およびIL-8により仲介される内毒性シ ョックによる死亡率を減少させなかった。 サイトカインによる組織の損傷を防止するためのより良いアプローチは、全体 としていかなるサイトカインの発現もなくすことなく、応答にかかわる全てまた は数種のサイトカインの発現を抑制することである。この方法では、完全な免疫 抑制を防止し得、そして恒常性が維持され得る。コルチコステロイドは、サイト カインの発現を効果的に調節する。しかし、コルチコステロイドは、完全な免疫 抑制の原因となり得、そして他の有害な副作用(例えば、「消耗(wasting)」 症候群、糖尿病および骨粗鬆症を含む)を有し得る。ケトロラク(Tora 炎症および痛みの治療に効果的である。しかし、これらの薬剤は、プロスタグラ ンジンの生産を阻害することにより作用し、胃潰瘍、出血、および腎不全を含む 潜在的に深刻な合併症を招き得る。 サイトカインの発現により引き起こされる病理学的状態を予防するために、組 織中でサイトカインのレベルを容易に制 御し得れば有利である。しかし、サイトカインの生理学的効果を改変することは 、それらの多面的効果により妨げられてきた。従って、有害な副作用を引き起こ すことなく、被験体内でサイトカインの活性を抑制し得る薬剤が必要とされる。 本発明は、この必要性を満足し、そしてさらに関連した利点も提供する。 発明の要旨 本発明は、強力なサイトカイン抑制剤である、新規なペプチドに関する。一般 構造、X1-X2-His-(D)Phe-Arg-(D)TrP-X3およびX4-His-(D)Phe-Arg -(D)Trp-X3を有し、ここで、X1、X2、X3およびX4が、アミノ酸またはア ミノ酸のアナログであり得る、新規なサイトカイン抑制ペプチドが開示される。 本発明はまた、以下の構造、(D)Trpアナログを含む、Ac-His-(D)Phe-Arg- (D)Trp(Ch2NHAc)-Gly-NH2を有するサイトカイン抑制ペプチドに関する。 さらに、本発明は、薬学的に受容可能なキャリアおよびサイトカイン抑制剤を 含む薬学的組成物、およびこの薬学的組成物を被験体へ投与する方法に関する。 このようなサイトカイン抑制剤を被験体に投与すると、サイトカイン活性は抑制 されるが、完全には抑えられない。従って、本発明は、被験体内での完全な免疫 抑制を引き起こすことなく、被験体内でサイトカイン活性により引き起こされる 健康な組織への損傷を防止または最小化する方法を提供する。 発明の詳細な説明 本発明は、一般的に、新規なサイトカイン抑制剤に関し、それは、以下の構造 を有する: X1−X2−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3,ここで ここでYがO,H2またはS;R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,COPh,COO-t-ブチル, COOCH2Ph,CH2CO-(ポリエチレングリコール)またはA;R2がHまたはCOCH3であ り R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、あるいは3〜 6個の炭素原子を有する環状アルキル基であり; R4が(CH2)m-CONH2,(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHA;R5がOH,OR3,NH2,S H,NHCH3,NHCH2PhまたはA;およびR6がHまたはR3であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、2、または3であり、「 n」が0、1、2、または3であり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である。例えば、本発明は、 Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2;Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Tr p-Gly-NH2;およびAc-(シクロヘキシル)Gly-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly- NH2, のようなペプチドを提供し、それらは、サイトカイン活性を 抑制し得る。 本発明はまた、新規なサイトカイン抑制剤に関し、それは以下の構造を有する : X4-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-X3,ここで、 ここで、YがO,H2またはS;R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,COPh,COO-t-ブチル ,COOCH2Ph,CH2CO-(ポリエチレングリコール)またはA;R2がHまたはCOCH3;R4 が(CH2)m-CONH2,(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHA;R5がOH,OR3,,NH2,SH ,NHCH3,NHCH2PhまたはA;そしてR6がHまたはR3である; そしてここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、2、または3であり、「n 」が0、1、2、または3であり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である。例えば、本発明は、 His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2;Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-NH2;His-(D)Ph e-Arg-(D)Trp-OH;およびシクロ(His-(D)Phe-Arg-(D)Trp) を提供し、それらは、サイトカイン活性を抑制し得る。 本明細書で用いる「抑制」という用語は、一般的に理解される意味を有する。 すなわち、制御または調節下で限定、制限、維持することである。よって、「サ イトカイン抑制剤」とは、サイトカインの生物学的活性を制限または制御する作 用を有する薬剤である。例えば、サイトカイン抑制剤は、本明細書中に記載され るように、アミノ酸またはアミノ酸アナログを含むペプチドであり得る。上記の 例に加えて、ペプチドサイトカイン抑制剤の他の代表的な例には、以下: 1)Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-OH; 2)Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly−OC2H5; 3)Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH-NH2; 4)AC-Nle-Asn-His-(D)Phe-Arq-(D)Trp-Gly-NH2; 5)Ac-Nle-Asn-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-OH; 6)Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NHCH2CH2Ph; 7)Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NHCH2Ph; 9)Ac-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2; 10)Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-NH2; 11)Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2; 12)His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-NH2; 13)Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-OH;および 14)Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp(CH2NHAc)-Gly-NH2, が挙げられ、ここで、(D)Trp(CH2NHAc)、つまり(D)Trpのアナログ中では 、H2がα-カルボニル酸素を置換する。 上記のペプチドサイトカイン抑制剤は、His-(D)Phe-Arg-(D)Trp(また は(D)Trpのアナログ)というアミノ酸配列を有するコア構造により、部分的 に特徴づけられる。ここで、アミノ酸は、一般的に知られるそれらの3文字の記 号により示され、(D)は、天然に存在するL-アミノ酸とは反対の、「D」配 置を有するアミノ酸を意味する。特定の立体配置が示されていない場合は、当業 者は、そのアミノ酸が(L)-アミノ酸で あると理解する。上で例示したペプチドでは、「Nle」はノルロイシンについて の3文字記号であり、そして「Ph」は、「フェニル」基(C6H5)を示す。 上記のペプチドのようなサイトカイン抑制剤は、Merrifield(J.Am.Chem.S oc. ,85:2149(1964)、これは本明細書中に参考として援用されている)の固 相ペプチド合成方法の改変法を用いて合成された。あるいは、当該分野で周知の 標準溶液法(例えば、Bodanszky,M.,PrinciPles of Peptide Synthesis第2改 訂版(Springer-Verlag,1988および1993)を参照のこと、これは本明細書中に 参考として援用されている)を用いて合成され得る。Merrifieldの方法により調 製されるペプチドは、自動化ペプチドシンセサイザー(例えば、Applied Biosys tems 431A-01 Peptide Synthesizer(Mountain View,CA))を用いて、またはH oughten,Proc.Natl.Acad.Sci.,USA 82:5131(1985)(これは、本明細書 中に参考として援用されている)に記載のマニュアルのペプチド合成技術を用い て合成され得る。 ペプチドを、アミノ酸またはアミノ酸アナログを用いて合成し、それらの活性 基を必要に応じて、例えばt-ブチルジカルボネート(t-BOC)基、またはフルオ レニルメトキシカルボニル(FMOC)基を用いて保護した。アミノ酸およびアミノ 酸アナログは、市販品を購入(Sigma Chemical Co.;Advanced Chemtec)し得る か、あるいは当該分野で公知の方法を用いて合成し得る。固相法を用いて合成し たペプチドは、樹脂に結合 され得る。この樹脂には、4-メチルベンズヒドリルアミン(MBHA)、4-(オキシ メチル)-フェニルアセトアミドメチル、および4-(ヒドロキシメチル)フェノ キシメチル-コポリ(スチレン-1%ジビニルベンゼン)(Wang樹脂)(これらは 全て市販されている)、またはp-ニトロベンゾフェノンオキシムポリマー(オキ シム樹脂)(これは、De GradoおよびKaiser,J.Org.Chem.47:3258(1982) (これは本明細書中に参考として援用されている)に記載のように合成され得る )が挙げられる。 当業者は、ペプチドに組み込まれるアミノ酸またはアミノ酸アナログの選択は 、サイトカイン抑制ペプチドに必要な特定の物理学的、化学的、または生物学的 特性に一部依存することを知っている。このような特性は、サイトカイン抑制剤 が投与される経路、またはサイトカイン抑制剤が指向する被験体内の位置により 、一部決定される。 ペプチド中の反応基の選択的な改変はまた、サイトカイン抑制剤に所望の特性 を与え得る。ペプチドは樹脂に結合した状態で処理され、アセチル化ペプチドの ようなN末端改変化合物が得られ得るか、あるいはフッ化水素または等価な開裂 試薬を用いて樹脂から除去され得、次いで改変され得る。C末端カルボキシ基を 含む合成化合物(Wang樹脂)は、樹脂から切断された後に、またはある場合には 溶液相合成の前に、改変され得る。ペプチドのN末端またはC末端を改変する方 法は、当該分野では周知であり、そして、例えば、N末端をアセチル化する方法 またはC末端をアミド化する方法が挙げら れる。同様に、アミノ酸またはアミノ酸アナログの側鎖を改変する方法は、ペプ チド合成の当業者に周知である。ペプチド上に存在する反応性基に対してなされ る改変の選択は、当業者がペプチドに必要とする特性により決定される。 環状ペプチドもまた、有効なサイトカイン抑制剤になり得る。環状ペプチドは 、例えば、ペプチドのN末端のアミノ基とC末端のカルボキシル基との間に共有 結合の形成を誘発することにより得られ得る。例えば、Hisと(D)Trpとの間に 共有結合の形成を誘発することにより作製され得るペプチド、シクロ(His-(D )Phe-Arg-(D)Trp)は、サイトカイン抑制活性を有し得る。あるいは、環状 ペプチドは、末端の反応性基と反応性のアミノ酸側鎖との間、または2種の反応 性アミノ酸側鎖間に共有結合を形成することにより得られ得る。当業者は、特定 の環状ペプチドの選択が、ペプチド上に存在する反応性基および所望のペプチド 特性により決定されることを知っている。例えば、環状ペプチドは、インビボで の安定性が増加したサイトカイン抑制剤を提供し得る。 新たに合成したペプチドは、逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)の ような方法を用いて精製され得るか(これは以下(実施例Iを参照のこと)に詳 細に記載されている)、あるいは、ペプチドの大きさまたは電荷に基づいて分離 する他の方法を用いて精製され得る。さらに、精製ペプチドは、これらの方法な らびにアミノ酸分析および質量分光測定のような他の周知の方法を用いて特徴づ けられ得、これは以下(実施例 Iを参照のこと)に詳細に記載されている。 本発明はまた、サイトカイン抑制剤および薬学的に受容可能なキャリアを含む 薬学的組成物に関する。薬学的に受容可能なキャリアは、当該分野では周知であ り、これには、生理学的緩衝化食塩水のような水溶液、あるいは他の溶媒または ビヒクル(例えば、グリコール、グリセロール、オリーブオイルのようなオイル 、または注入可能な有機エステル)が挙げられる。 薬学的に受容可能なキャリアは、生理学的に受容可能な化合物を含み得、この 化合物は、例えば、サイトカイン抑制剤を安定化させるか、またはこの薬剤の吸 収を増加させるように作用する。このような生理学的に受容可能な化合物として は、例えば、炭水化物(例えば、グルコース、スクロース、またはデキストラン )、酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸またはグルタチオン)、キレート剤、 低分子量タンパク質、または他の安定剤あるいは賦形剤(excipient)が挙げら れる。当業者は、生理学的に受容可能な化合物を含む薬学的に受容可能なキャリ アの選択が、例えは、サイトカイン抑制剤の投与経路、および特定のサイトカイ ン抑制剤に特有の物理-化学的特性に依存することを知っている。 本発明はさらに、被験体内で病理学的に上昇したサイトカイン活性を抑制する ために、サイトカイン抑制剤を含む薬学的組成物を被験体に投与する方法に関す る。例えば、組成物は、炎症、痛み、悪質液、および病原性免疫性疾患(例えば 、 関節炎、炎症性腸疾患、および全身性エリテマトーデス)(これらの各々は病理 学的に上昇したサイトカイン活性により特徴づけられる)に対する治療として被 験体に投与され得る。本明細書で用いる「病理学的に上昇した」という用語は、 サイトカイン活性が、このような被験体の正常な集団において予想される活性範 囲を超えて上昇することを意味する。例えば、特定の組織におけるIL-1活性の正 常な範囲は、母集団から多数の被験体をサンプリングすることにより決定され得 る。サイトカイン誘発性病理学的効果により特徴づけられる病理を有する被験体 は、その被験体内のサイトカイン活性が、正常な範囲を超えて病理学的に上昇し ていることを決定することにより、容易に同定され得る。 当業者は、病理学的に上昇したサイトカイン活性を有する被験体に、サイトカ イン抑制剤を含む薬学的組成物を、例えは、経口、腟内、直腸、または非経日( 例えば、静脈内、筋肉内、皮下、眼窩内、包内、腹腔内、槽内)を含む種々の経 路により、あるいは、例えは、皮膚パッチまたは経皮イオン導入法をそれぞれ用 いて、皮膚を通しての受動的または促進吸収により投与し得ることを知っている 。さらに、組成物は、注入、挿管法により、経口または局所的に投与され得、後 者は、例えば、軟膏または散剤を直接付与することにより、受動的であり得、あ るいは、例えば、鼻内スプレーまたは吸入剤を用いて、能動的であり得る。サイ トカイン抑制剤はまた、局所スプレーとして投与され得、その場合、組成物の1 成分は 適切な噴射剤である。薬学的組成物はまた、所望であれば、リポソーム、マイク ロスフェアまたは他のポリマーマトリクスの中に組み込まれ得る(Gregoriadis ,Liposome Technology,第1巻(CRC Press,Boca Raton,FL 1984)、これは 本明細書中に参考として援用されている)。例えば、リン脂質または他の脂質か らなるリポソームは、無毒性で、生理学的に受容可能かつ代謝可能なキャリアで あり、これは作製および投与するには比較的簡単である。 前述のように、サイトカインの発現によって、被験体内の健康な組織が損傷さ れ得、そして極端な場合には、深刻な障害および死を招き得る。サイトカインは 、例えば、免疫応答において、または細菌性内毒素誘発敗血症に対する応答にお いて、局在した感染部位で発現し得るか、または全身で発現し得る。サイトカイ ン発現は、被験体内に発熱(病熱)および痛覚過敏(痛みに対する極端な感度) を誘発し得、さらにマクロファージおよび単球の活性化を誘発し得、これが被験 体内で炎症性応答を生じさせるか、またはさらに寄与している。 サイトカインの発現は、局在的または全身的であり得るので、当業者は、サイ トカイン抑制剤を投与する特定の経路および方法を、被験体内におけるサイトカ インの源および分布に基づいて選択する。例えば、細菌性内毒素誘発敗血症のよ うな全身病を患っている被験体において、サイトカイン抑制剤を含む薬学的組成 物は、静脈内、経口により、またはサイトカイン抑制剤を全身に分配する別の方 法により投与され得 る。しかし、急性呼吸窮迫症候群のような局所的なサイトカインの発現により引 き起こされる病理を患っている被験体においては、サイトカイン抑制剤は、適切 な薬学的に受容可能なキャリアの中に懸濁または溶解され得、そして鼻内スプレ ーを用いて肺の中に直接投与され得る。 サイトカインの生物学的活性を抑制するために、サイトカイン抑制剤は有効な 投与量で投与されなければならない。この投与量は、約0.01〜100mg/kg体重であ る。有効な全投与量は、一回分の投与量として、すなわち、ボーラスとするか、 または比較短い時間で輸液するかのいずれかで被験体に投与され得るか、あるい は、分割した治療プロトコールを用いて投与され得る。このプロトコールでは、 さらに長い時間にわたって多回用量が投与される。当業者は、被験体内で有効な 投与量を得るために必要なサイトカイン抑制剤の濃度が、被験体の年齢および全 身の健康状態、ならびに投与経路および投与すべき治療回数を含む多くの要因に 依存することを知っている。これらの要因を考慮して、当業者は、サイトカイン 活性を抑制するための有効な投与量を得るために、特定の投与量に調節する。 サイトカイン抑制剤の例、およびサイトカインに仲介される生物学的な悪影響 を防止または最小限にする、サイトカイン抑制剤の有効性を以下に記載し、そし て表Iおよび表IIにまとめる。以下に記載のように、実施例IIに記載のペプチド のようなサイトカインの抑制剤は、マウス中でサイトカイン の発現を効果的に抑制し(実施例IIIおよびIV)、そして、当該分野においてヒ トでの効果が予想され得るものとして認識されているマウス、ラット、およびウ サギモデル系を用い、マウス、ラットおよびウサギにおいて、サイトカインが仲 介する痛み、腫脹、病熱および致死の緩和を提供する(実施例V〜XII)。従っ て、本明細書中に記載される化合物は、病理学(例えば、炎症、痛み、悪質液) および病原性免疫性疾患(例えば、関節炎、炎症性腸疾患、および全身性エリテ マトーデス)(これらは、変化したサイトカイン活性により特徴づけられる)の 治療のための薬剤として用いられ得る。 以下の実施例は、本発明を例示することを意図しており、本発明を制限するこ とは意図していない。 実施例Iプチドサイトカイン抑制剤の合成 本実施例は、ペプチドサイトカイン抑制剤の固相合成方法を記載する。A.Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-G1v-NH2 アミノ酸配列 Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly(「EX-1」)を有するペ プチドサイトカイン抑制剤は、Merrifield(1964)の固相ペプチド合成法を改変 したものを用いて合成した。本質的には、t-BOCグリシン誘導体(Advanced Chem tech; LoUisville,KY)を有するMBHA樹脂を、固相ペプチド合成(Houghten、1985参照 )に適した反応容器に添加した。この樹脂を、塩化メチレンで3回洗浄し、そし て塩化メチレン中で1〜2%のアニソールを含むトリフルオロ酢酸(TFA)を用 いてt-BOC保護基を除去した。次いでこの樹脂を塩化メチレンで洗浄し、ジイソ プロピルエチルアミンで処理した。 このペプチドを、ジメチルホルムアミド中の3.2当量のN-ホルミル-BOC-保護D- トリプトファンおよび3.0当量のジクロヘキシルカルボジイミドを添加すること によって伸張した。反応をニンヒドリンを用いて監視し、そのまま25分間続けた 後、塩化メチレンを用いて樹脂を洗浄した。ジ-トルリル(tolulyl)-BOC-アル ギニンを用いてこの手順を繰り返し、次いでそれぞれの所望の保護されたアミノ 酸について完全なヘプタペプチドが合成されるまでこの手順を繰り返した。 ヘプタペプチドの合成に続き、トリプトファン残基上のN-ホルミル保護基を、 DMF中にピペリジンを20%含む溶液で除去し、この樹脂を塩化メチレンで洗浄し た。このペプチドを10%アニソールを含む無水フッ化水素(HF)を用いて樹脂か ら切り離し、反応液を濃縮し、そして残渣を酢酸水溶液で分解した。酢酸画分( 分解物を含む)を除去し、残渣を水で洗浄した。洗浄液を酢酸画分に添加し、合 併したサンプルを濃縮した。得られた粗製ペプチドを、30分間かけて溶液Bの1 〜60%の勾配を用いてRP-HPLC(Vydac,C-18カラム)によって精製した(溶液A は0.1%TFA/水、溶液Bは、0.1%TFA/アセト ニトリルである)。 このペプチドは、RP-HPLCによって97%の純度であることが決定された(Vydac C-18カラム、24%の溶液Bのイソクラティックを用い、溶液Aおよび溶液Bは 、上記の通りであり;吸光度は215nmで測定した)。精製したヘプタペプチドの 質量を、BioIon 20 Mass Analyzer time of flight detectorを用いるプラズマ 吸収質量分析法によって決定した。EX-1ペプチドの質量は、942.7と測定され、 それは予想された分子質量(MS(M+1)-942.2)と本質的に同じであった。B.His-(D)Phe-Arg-(D)Trp(CH2NAc)-Gly-NH2 アミノ酸配列 His-(D)Phe-Arg-(D)Trp(CH2NAc)-Gly-NH2を有する本発明のサ イトカイン抑制ペプチドは、以下の改変を除き、上記のように合成、精製した。 Boc-(D)Trpを、メチルクロロホルメートおよびN,O-ジメチルヒドロキシルアミン 塩酸塩を用いて対応するN,O-ジメチルヒドロキサメートに変換した。トリプトフ ァンアミドを水素化リチウムアルミニウムで還元し、Boc-(D)Trpアルデヒドを得 た。 DMF中にBoc-(D)Trpアルデヒドおよびシアノ水素化ホウ素ナトリウムを含む溶 液を、酢酸を1%含むDMF中のリンクアミド樹脂に結合したグリシンに添加した 。還元的アミノ化を完了した後、樹脂をトリフルオロ酢酸および塩化メチルの1 :1の混合物とともに振盪し、Boc基を除去した。残りのアミノ酸 を、順次ペプチド合成機(Applied Biosystems)で結合させ、His-(D)Phe-Arg-( D)Trp(CH2NAc)-Gly-NH2ペプチドを調製した。このペプチドを樹脂から切り離し 、上記のように精製した。 実施例II アセチル化ペプチドサイトカイン抑制剤の調製 本実施例は、N-アセチル化ペプチドサイトカイン抑制剤の調製法を記載する。 ヘプタペプチド、Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Glyを実施例I.A.に記載の ように合成したが、新しく合成されたペプチドが樹脂から切り離す前に、ペプチ ドのアミノ末端を、サンプルを無水酢酸、ジイソプロピルエチルアミン、および 塩化メチレンで2時間処理することによりアセチル化した点が異なった。アセチ ル化に続き、上記のように、このヘプタペプチドを樹脂から切り離し、RP-HPLC によって精製し、そして質量分析により特徴付けした。実施例IIのアセチル化さ れたヘプタペプチド(本明細書中ではEX-2と命名する)は、純度98%と決定され 、その質量は985.2ダルトンと測定された。これは予想した分子質量と同じであ った。 実施例IおよびIIに記載と同様の方法を用い、本発明の他のサイトカイン抑制 剤(Ac-(シクロヘキシル)Gly-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2(「EX-3」) ;Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2(「EX-4」);およびAc-His-(D)Phe-Arg-(D )Trp-NH2(「EX-5」)を含む)を合成した。Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)T rp(CH2NAc)-Gly-NH2は、ペプチドが樹脂から切り離される前に、過剰の無水酢酸 を用いてペプチドをアセチル化した点を除き、実施例I.B.に記載の方法を用いて 調製した。 実施例III マウス中のリポポリサッカライド誘導腫瘍壊死因子レベルの低下 本実施例は、リポポリサッカライド(LPS;内毒素)処理したマウスの腫瘍壊 死因子(TNF)のレベルを低下させることに関する2つのサイトカイン抑制剤の 効果を記載する。 体重約20gのBalb/c雌マウスを、コントロールグループと処理するグループの 2つのグループに分けた。5mg/mlLPSの0.9%生理食塩水を腹腔内(ip)注射によ ってコントロールマウスに投与した。処理するグループのマウスには、初めに生 理食塩水中の30μgEX-2または150μgEX-3をipに注射し、次いでEX-2またはEX-3 を投与した1分後にコントロールグループについて記載したLPSを与えた。 LPS投与後4時間までの種々の時間に、処理およびコントロールグループのマ ウスの眼腔から血液サンプルを集めた。3000xg、5分間の遠心分離により、血 漿を分離し、次いで4容量の1×リン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)(1%のウシ 血清アルブミンを含む)を用いて希釈した。100μlの血清サンプルをTNF-α(Ge nzyme;Cambridge MA)に関してELISAによりアッセイした。 各グループの6匹のマウスの平均(+/-SEM)TNF-αレベルを測定し、TNFレベ ルの減少率(%)を計算した。表Iに示すように、EX-2を用いたマウスの処理は 、処理しなかったコントロールマウスに比べてTNF-αのレベルを50%低下させた 。同様に、EX-3を用いたマウスの処理は、処理しなかったコントロールマウスに 比べてTNF-αのレベルを56%低下させた(表II)。これらの結果は本発明のペプ チドがLPS誘導サイトカイン活性を抑制し得ることを示す。 実施例IV マウスにおけるリポポリサッカライド誘導インターロイキン-6のレベルの低下 本実施例は、LPS処理マウスにおけるインターロイキン-6のレベルを低下させ ることに関するサイトカイン抑制剤の効果を記載する。 Balb/cマウスをグループ分けし、上記実施例IIIに記載のように処理した。LPS 投与後6時間までの種々の時間に、マウスの眼腔から血液サンプルを入手し、血 清を集めて上記のように希釈した。100μlのアリコートを、IL-6のレベルについ て、IL-6特異的ELISA(Starnesら、J.Immunol.145:4185-4194(1990)、本明 細書中で援用する)を用いてアッセイした。 各グループの6匹のマウスの平均(+/-SEM)IL-6レベルを測定し、IL-6レベル の低下率(%)を計算した。表Iに示すように、EX-2を用いたマウスの処理は、 処理しなかったコントロ ールマウスに比べてIL-6のレベルを60%低下させた。 実施例V カラギーナン誘導の足の腫脹 本実施例は、炎症と痛みを緩和することに関する2つのサイトカイン抑制剤を 記載する。 カラギーナン誘導の足の腫脹を、本明細書中で援用する以下の方法を改変した ものを用いて誘導する:HiltzおよびLipton、Peptides 11:979-982(1990);V inegerら、Fed.Proc.46:118-126(1987);およびVinegerら、J.Pharmacol.Ex pt. Therap. 166:96-103(1969)。簡単にいうと、成熟雌Balb/cマウスを、7mg/kg ケタミンおよび0.6mg/kgロムパン(rompun)のiP注射により麻酔した。足蹠の厚 さを、スプリングロードミクロメーター(Swiss Precision Instruments)を用 いて測定した。足蹠の厚さは、1/100インチの単位で表した。初めの測定結果を 得た後、マウスの後ろ足の足蹠に0.2mlの生理的食塩水(コントロール)、0.2ml の生理食塩水中の種々の用量のEX-2またはEX-3(処理)を注射した。最初の注射 の直後に、0.02mlの0.15%κ-カラギーナン(Sigma Chemical Co.)を注射した 。 後ろ足の足蹠の厚さを、1時間毎に6時間測定し、厚さの変化を測定して、EX -2を用いた処理による腫脹の縮小割合(%)を計算した。表IおよびIIに示すよ うに、1μgのEX-2または1μgのEX-3は、2時間たった時点でカラギーナン誘導 の腫脹を、それぞれ45%または49%縮小した。 実施例VI リポポリサッカライド誘導致死 本実施例は、LPSの投与によって誘導される敗血症に由来する致死率の減少に おけるサイトカイン抑制剤、EX-2およびEX-3の効果を記載する。 これらの実験は、RivierらのEndocrinology 125:2800-2805(1989)によって 報告された情報(本明細書中で参考として援用する)に基づいて行った。成熟雌 Balb/cマウスに餌と水 を無制限に与えた。マウスに、4時間毎に40時間にわたり0.2ml生理食塩水中30 〜300μgのEX-2またはEX-3(処理グループ)または0.2ml生理食塩水のみ(コン トロールグループ)をip注射した(各グループ10匹ずつ)。最初の注射の直後に 、0.2ml生理食塩水中0.6mgLPS内毒素を各マウスに投与した。LPS注射の後、EX-2 または生理食塩水を、処理したマウスまたはコントロールマウスに、4時間毎に 36時間にわたり投与した。 表IおよびIIに示すように、3.3mgのEX-2またはEX-3(300μgずつ11回注射) の投与によって、コントロールマウスと比較した生存率はそれぞれ83%または86 %増加した。これらの結果は、本発明のサイトカイン抑制ペプチドの腹腔内投与 が、LPS誘導敗血症による致死率を低下させ得るということを示す。 実施例VII インターロイキン-1β誘導痛覚過敏症の低下 本実施例は、痛みの予防を提供する際のサイトカイン抑制剤、EX-2の効果を記 載する。 これらの実験を、本明細書中で参考として援用する以下に記載の方法を改変し たものを用いて行った:Poolら、Br.J.Pharmacol.106:489-492(1992);Foll enfantら、Br.J.Pharmacol.98:41-43(1989);ならびにRandallおよびSellit o、Arch.Internatl.Pharmacodyn.111:409-419(1957)。成熟雄Sprague-Dawle yラット(175〜275g)を、圧力を変化させてかける器具(IITC Life Sciences; Woodland Hills,CA)を用いる足 に圧力をかける技法によって痛覚過敏症について試験した。ラットはトレーニン グ期間に入る前に住環境に順応させ、3日間慣らした。痛覚過敏症の試験を始め る前日に、各ラットを袋(sock)に入れ、圧力を変化させ得る足への圧力試験を 2回、15分の間をあけて行った。次の日、そのラットをプレテストして、それぞ れのラットが、体全体でもがく、および/または悲鳴を上げるといった逃避反応 を示す時の圧力(mm Hg)を測定した。約5〜10%のラットは反応を示さず、それ らは更なる実験から排除した。 足への圧力に反応したラットを、種々の濃度のEX-2(処理)または生理食塩水 のみ(コントロール)を1ml/kgでiP注射することにより前処理した。20分後、1 00μlのIL-1β(IU/100μl)をラットの足の裏の内部に注射することにより投与 した。IL-1を投与して2時間後、ラットにさらに2回の足への圧力試験を行い、 コントロールラットと比較してEX-2処理ラットに負荷し得る圧力の増加(mm Hg )を測定した。表Iに示すように、1μgのEX-2を用いた処理は、圧力の量を増加 させ、ラットはコントロールラットに比べて125%の圧力に耐えた。 実施例VIII 成人呼吸窮迫症候群 本実施例は、LPS処理ラットの呼吸窮迫症候群を最小化することにおけるサイ トカイン抑制剤、EX-2の効果を記載する。 これらの実験は、本明細書中で参考として援用する以下に 記載の方法を改変したものを用いて行った:Ulrichら、Am.J.Pathol.141:61-6 8(1992);およびWhee1denらによるLab.Animals 26:29-37(1992)。雄のHarl an Sprague-Daw1eyラットを70mg/kgケタミンおよび6mg/kgロムパンの混合物をiP 注射することにより麻酔した。それぞれの麻酔したラットの首に2〜3cmの切り 込みを入れ、その気管を、周りを取り囲む軟組織を鋭くないように切開すること によって露出させた。ラットをほぼ垂直の平板に吊り下げ、露出した気管に1cc シリンジに取り付けた25G x 1/2インチ針を、喉頭より1cm後方の点て挿入する ことにより、気管内注射を行った。 各ラットに0.5ml/kgの生理食塩水か、または0.5ml/kgの10mg/ml(5mg/kg)LPS 内毒素をゆっくりとした気管内投与によって与えた。LPS内毒素投与の直後に、 ラットに1ml/kgの生理食塩水(コントロール)または種々の濃度のEX-2を含む 生理食塩水(処理)のどちらかをip注射した。ラットを1〜2分間高くした位置 にとどめて、LPSおよび生理食塩水が肺に送達されるのを容易にさせた。切り口 を閉じて、ラットを回復させた。気管内注射の2および4時間後に、生理食塩水 またはEX-2をコントロールおよび処理ラットにそれぞれip投与した。 気管内注射の6時間後、ラットを再び麻酔し、心臓穿刺によって全血を採取し た。血清を集めて保存した。首と胸を開いて、気管および肺を露出させ、肺を27 G x 3/4インチ針を用いて5mlの生理食塩水で6回洗浄し、洗浄流出物を保存し た。 EX-2処理ラットの気管支−肺胞洗浄流出物中の多形核白血 球(PMN;好中球)の数を数え、コントロールラットにおける数と比較した。表 Iに示すように、100μg/kgのEX-2を用いた処理は、LPS処理肺内へのPMNの侵入 を58%阻害した。 実施例IX インターロイキン-1βまたはリポポリサッカライド誘導の体温上昇の阻害 本実施例は、2つの異なる薬剤に応答してラットにおいて体温が上昇すること を阻害するサイトカイン抑制剤、EX-2、EX-3、およびEX-4の効果を記載する。 雄Wisterラット(45〜75日齢)を室温を26℃(ラットの平熱と熱平衡な温度) に調節した部屋に入れ、試験前24時間は自由に餌および水をとれるようにしてそ の部屋にとどめた。試験の日の朝、ラットに区別のための印を付け、体重を計っ た。ラットを、ストレスが最少になるように設計された拘束篭に入れ、熱プロー ブ(YSIプローブ#402)3〜5cmを直腸に挿入して、ラットの体温を測定した。 示度が安定して15秒後に記録した。測定を1時間後に繰り返し、各ラットの基礎 となる体温を確立した。 基礎となる体温が確立した後、ラットに生理食塩水、IL-1βまたはLSPの内毒 素をip注射した。次いで、ラットに生理食塩水(コントロール)かあるいは種々 の濃度のEX-2またはEX-3(処理)のどちらかをip注射した。ラットの体温を1時 間毎に6時間計測し、IL-1βまたはLPSによる体温上昇のEX-2ま たはEX-3による阻害を測定した。 表Iに示すように、500μg/kgのEX-2を用いた処理は、IL-1誘導熱を52%阻害 した。さらに、LPS注射の6時間後の測定では、50または150μg/kgのEX-2を用い た処理は、LPS誘導熱をそれぞれ45%または52%阻害した。さらに、150μg/kgの E-3を用いた処理は、LPS誘導熱を57%阻害した(表II)。これらの結果は、本発 明の種々のサイトカイン抑制ペプチドが効果的に熱を下げ得ることを示している 。 実施例X アラキドン酸誘導のマウスの耳の腫脹の縮小 本実施例は、EX-2およびEX-3が、アラキドン酸誘導のマウスの耳の腫脹を縮小さ せ得ることを示す。 実験は、体重が18〜23グラムの雌のBalb/cマウスを用いて行った。生理食塩水 あるいは100μgのEX-2またはEX-3を、アラキドン酸(AA)の局所適用の30分前に 、iP投与した。10μl容のピペットを用いて、10μlのAA溶液(100mg/mlエタノー ル;Calbiochem-Novabiochem;San Diego CA)を、各マウスの右耳の内側と外側 の両表面に塗布した。10μlのエタノールのみを、各マウスの左耳の内側と外側 の両表面に塗布した。 耳の厚さを、AA塗布の直前および60分後に手動のスプリング入りはさみ尺で測 定した。耳の厚さの増加を、AA処理した耳で観察される変化からコントロールの 耳で観察される変化を引いて計算した。各グループの値(生理食塩水およびコン トロール)は、各グループの個々のマウスで観察された腫脹の平均である。腫脹 の縮小割合(%)は、生理食塩水コントロールグループで観察された腫脹をもと にしている。表IおよびIIに示すように、EX-2およびEX-3は、AA誘導の耳の腫脹 をそれそれ72%および62%縮小させた。 実施例XI ウサギのモルヒネ誘導呼吸低下の減少 本実施例は、EX-2およびEX-3が、モルヒネによって誘導されるウサギの呼吸低 下を減少させ得ることを示す。 雄Sheltonウサギ(3〜4kg)を拘束して胸部の周り(前肢のすぐ後ろ側)を呼 吸変換器(respiraion transducer)(モデルF-RCT:Grass Instruments;Quinc y MA)に据え付けた。変換器をKKGケーブルを介してガラスポリグラフに接続し た。耳の末端の血管に25G蝶形針を用いてカニューレを挿入することにより、薬 剤投与のための静脈内のラインを確立した。 ウサギの呼吸を安定させ、モルヒネ硫酸塩(0.5ml生理食塩水中2mg/kg)を、 静脈(iv)注射によって投与し、呼吸の速さと深さを10分間監視した。2回目の 投与を行い、次いでその10分後にEX-2またはEX-3(0.5ml生理食塩水中10μg/kg )をiv投与し、20分間ウサギを監視した。さらに2回のEX-2またはEX-3(1.0ml生 理食塩水中20μg/kg)の投与を20分間隔で、すなわち、最初のモルヒネ注射から 40分後および60分後に行った。 結果を、基礎となる値からの変化率(%)として計算し、 実験終了時(80分後)の処理グループの平均値からコントロールグループの平均 値を引いた平均値の違いとして表した。表IおよびIIに示すように、EX-2および EX-3は、ウサギのモルヒネ誘導呼吸低下を、それぞれ50%および65%減少させた 。 実施例XII TNF-αレベルおよびLPS誘導致死率の低下における経口投与したサイトカイン抑 制剤の効果 本実施例は、マウスのLPS誘導TNF-αレベルおよび致死率の低下における種々 のサイトカイン抑制剤の経口効果を記載する。 LPS誘導致死の研究は、Rivierら(前出)によって1989年に報告された情報に 基づいて行われた。成熟雌Balb/cマウスに無制限に餌と水を与えた。150μgまた は300μgのEX-2、EX-3、EX-4、またはEX-5を含む100μlの生理食塩水を、4時間 毎に40時間にわたり胃管栄養によってマウスに投与した(総用量はそれぞれ1.65 mgおよび3.3mg)。コントロールマウスには100μlの生理食塩水のみを投与した 。サイトカイン抑制剤または生理食塩水の第1回目の投与の直後に、0.6mgのLPS を含む0.2mlの生理食塩水をip注射により投与した。生存数の統計的に有意な増 加は、コントロールマウス(0%)、あるいはEX-2またはEX-3投与マウス(0%〜11 %)と比較して、EX-4を3.3mg(63%)、EX-5を1.65mg(68%)またはEX-5を3.3mg (44%)受容したマウスで観察された。 経口的に投与されたサイトカイン抑制剤がLPS誘導TNF-αレベルを下げる能力 も試験した。Balb/c雌マウス(20g)に、150μgまたは300μgのEX-2、EX-3、EX- 4またはEX-5を含む100μlの生理食塩水を胃管栄養によって投与した。コントロ ールマウスには100μlの生理食塩水のみを投与した。1分後、0.1mgのLPSをip注 射により投与した。サンプルを集めてTNF-αのレベルを上記実施例IIIに記載の ように測定した。 各グループのマウス(n=9〜20)の平均TNF-αレベルを測定し、TNF-αレベル の減少率(%)を計算した。TNF-αレベルは、コントロールマウス(0%)および EX-2受容マウス(26%〜28%)と比較して、150μgのEX-3(49%);300μgのEX-3 (40%)または300μgのEX-4(44%)を受容したマウスで著しく減少した。これら の結果は、本発明の種々のサイトカイン抑制剤が、経口的に投与された場合でも 効果的であることを示す。 本発明を上記実施例に関して記載したが、本発明の主旨からはずれることなく 種々の改変が可能である。従って、本発明は、以下の請求の範囲によってのみ限 定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,F I,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LT,LV,MD,MG,MN,MW,NO, NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,T T,UA,UZ,VN (72)発明者 ガートン,ビバリー イー. アメリカ合衆国 カルフォルニア 92122, サン ディエゴ,グルストランド ストリ ート 6114 (72)発明者 ホウトン,リチャード エイ. アメリカ合衆国 カルフォルニア 92014, デル マル,ランチョ ビエホ ドライブ 4939 (72)発明者 ローリス,コスタス シー. アメリカ合衆国 カルフォルニア 92007, カーディフ,ラグーン ビュウ ドライブ 2636 (72)発明者 タトル,ロナルド アール. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92025, エスコンディド,ビスタ デル センブラ ド 2704

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.サイトカイン抑制ペプチドであって、以下: X1−X2−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3, ここで、 ここで、 YがO,H2またはSであり; R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,COPh,COOCH2Ph,COO-t-ブチル,CH2CO-(ポリ エチレングリコール)またはAであり; R2がHまたはCOCH3であり; R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、あるいは3〜 6個の炭素原子を有する環状アルキル基であり; R4が(CH2)m-CONH2,(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHAであり; R5がOH,OR3,NH2,SH,NHCH3,NHCH2PhまたはAであり; および R6がHまたはR3であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、2、または3であり、「n 」が0、1、2、または3であり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である; を含む、ペプチド。 2.前記アミノ末端が改変されている、請求項1に記載のペプチド。 3.前記アミノ末端がアセチル化により改変されている、請求項2に記載のペ プチド。 4.前記カルボキシ末端が改変されている、請求項1に記載のペプチド。 5.前記カルボキシ末端がアミド化により改変されている、請求項4に記載の ペプチド。 6.R1が、C2H5およびCH2Phからなる群から選択され、そしてR2が、Hおよ びCOCH3からなる群から選択される、請求項1に記載のペプチド。 7.R1およびR2が同じモイエティーであり、該モイエティーが、H、C2H5、 およびCH2Phからなる群から選択される、請求項1に記載のペプチド。 8.X1が、ノルロイシン、ノルバリン、ロイシン、またはイソロイシンから なる群から選択される、請求項1に記載のペプチド。 9.R5が、X1に共有結合しており、該共有結合が環状ペプチドを形成する、 請求項1に記載のペプチド。 10.サイトカイン抑制ペプチドであって、以下: X4−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3, ここで、 ここで、 YがO,H2またはSであり; R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,COPh,COOCH2Ph,COO-t-ブチル,CH2CO-(ポリ エチレングリコール)またはAであり; R2がHまたはCOCH3であり; R4が(CH2)m-CONH2,(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHAであり; R5がOH,OR3,NH2,SH,NHCH3,NHCH2PhまたはAであり; および R6がHまたはR3である; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、2、または3であり、「n 」が0、1、2、または3であり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である; を含む、ペプチド。 11.前記アミノ末端が改変されている、請求項10に記載のペプチド。 12.前記アミノ末端がアセチル化により改変されている、請求項11に記載 のペプチド。 13.前記カルボキシ末端が改変されている、請求項10 に記載のペプチド。 14.前記カルボキシ末端がアミド化により改変されている、請求項13に記 載のペプチド。 15.R1が、C2H5およびCH2Phからなる群から選択され、そしてR2が、Hお よびCOCH3からなる群から選択される、請求項10に記載のペプチド。 16.R1およびR2が同じモイエティーであり、該モイエティーが、H、C2H5 、およびCH2Phからなる群から選択される、請求項10に記載のペプチド。 17.R5が、X4に共有結合しており、該共有結合が環状ペプチドを形成する 、請求項10に記載のペプチド。 18.Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly-NH2を含む、サイトカイン 抑制ペプチド。 19.前記ペプチドの前記アミノ末端が、アセチル化されている、請求項18 に記載のペプチド。 20.Ac-(シクロヘキシル)Gly-Gln-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2を含む、サ イトカイン抑制ペプチド。 21.His-(D)Phe-Arg-(D)-Trp-Glyを含む、サイトカイン抑制ペプチド。 22.前記カルボキシ末端が、アミド化により改変されている、請求項21に 記載のペプチド。 23.前記ペプチドの前記アミノ末端がアセチル化されている、請求項18に 記載のペプチド。 24.His-(D)Phe-Arg-(D)-Trpを含む、サイトカイン抑制ペプチド。 25.前記アミノ末端が、アセチル化により改変されている、請求項24に記 載のペプチド。 26.前記カルボキシ末端が、アミド化により改変されている、請求項24に 記載のペプチド。 27.シクロ(His-(D)Phe-Arg-(D)Trp)を含む、サイトカイン抑制ペプチド。 28.Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp(CH2NHAC)-Gly-NH2を含む、サイトカイン抑 制ペプチド。 29.サイトカイン抑制ペプチドおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む組 成物であって、該ペプチドが、以下: X1−X2−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3, ここで、 ここで、 YがO,H2またはSであり; R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,COPh,COOCH2Ph,COO-t-ブチル,CH2CO-(ポリ エチレングコール)またはAであり; R2がHまたはCOCH3であり; R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、あるいは3 〜6個の炭素原子を有する環状アルキル基であり; R4が(CH2)m-CONH2,(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONEAであり; R5がOH,OR3,NH2,SH,NHCH3,NHCH2PhまたはAであり; および R6がHまたはR3であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、2、または3であり、「n 」が0、1、2、または3であり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である; を含む、組成物。 30.サイトカイン抑制ペプチドおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む組 成物であって、該ペプチドが、以下: X4−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3, ここで、 ここで、 YがO,H2またはSであり; R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,COPh,COOCH2Ph,COO-t-ブチル,CH2CO-(ポリ エチレングリコール)またはAであり; R2がH or COCH3であり; R4が(CH2)m-CONH2,(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHAであり; R5がOH,OR3,NH2,SH,NHCH3,NHCH2PhまたはAであり;および R6がHまたはR3であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、2、または3であり、「 n」が0、1、2、または3であり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である; を含む、組成物。 31.被験体における病理学的に上昇したサイトカイン活性を抑制する方法で あって、請求項29に記載の薬学的組成物の有効量を、該被験体に投与する工程 を包含する、方法。 32.前記病理学的に上昇したサイトカイン活性が、炎症によるものである、 請求項31に記載の方法。 33.前記病理学的に上昇したサイトカイン活性が、悪液質によるものである 、請求項31に記載の方法。 34.前記病理学的に上昇したサイトカイン活性が、病原性免疫性疾患による ものである、請求項31に記載の方法。 35.前記組成物が、1回より多く投与される、請求項31に記載の方法。 36.前記組成物が、局所投与される、請求項31に記載の方法。 37.前記組成物が、非経口投与される、請求項31に記載の方法。 38.前記組成物が、経口投与される、請求項31に記載の方法。 39.前記組成物が、経皮イオン導入法を介して投与される、請求項31に記 載の方法。 40.被験体における病理学的に上昇したサイトカイン活性を抑制する方法で あって、請求項30に記載の薬学的組成物の有効量を、該被験体に投与する工程 を包含する、方法。 41.前記病理学的に上昇したサイトカイン活性が、炎症によるものである、 請求項40に記載の方法。 42.前記病理学的に上昇したサイトカイン活性が、悪液質によるものである 、請求項40に記載の方法。 43.前記病理学的に上昇したサイトカイン活性が、病原性免疫性疾患による ものである、請求項40に記載の方法。 44.前記組成物が、1回より多く投与される、請求項40に記載の方法。 45.前記組成物が、局所投与される、請求項40に記載の方法。 46.前記組成物が、非経日投与される、請求項40に記載の方法。 47.前記組成物が、経日投与される、請求項40に記載の方法。 48.前記組成物が、経皮イオン導入法を介して投与される、請求項40に記 載の方法。 49.薬学的に受容可能なキャリアおよびサイトカイン抑制ペプチドを含む組 成物であって、該ペプチドが、以下: Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2; Ac-(シクロヘキシル)Gly-Gln--His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2; Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-NH2; シクロ(His-(D)Phe-Arg-(D)Trp); His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2;および Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2 からなる群から選択される、組成物。 50.被験体における病理学的に上昇したサイトカイン活性を抑制する方法で あって、請求項49に記載の薬学的組成物の有効量を、該被験体に投与する工程 を包含する、方法。 51.薬学的に受容可能なキャリアおよびサイトカイン抑制ペプチドを含む組 成物であって、該ペプチドが以下の配列: Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp(CH2NHAc)-Gly-NH2 を有する、組成物。 52.被験体における病理学的に上昇したサイトカイン活性を抑制する方法で あって、請求項51に記載の薬学的組成物の有効量を、該被験体に投与する工程 を包含する、方法。
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