JP2793719B2 - サイトカイン抑制剤 - Google Patents

サイトカイン抑制剤

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は、一般的にペプチド化学および分子病理学の
分野に関し、そして、さらに特定すると、新規なサイト
カイン抑制剤に関する。
背景 サイトカインは、ウイルスまたは細菌感染に対する応
答において、および免疫応答中のT細胞刺激に対する応
答において、マクロファージおよび単球により生産され
るタンパク質の1つのクラスである。サイトカインは、
通常、組織中に非常に低濃度で存在し、特定の細胞タイ
プ上の高親和性レセプターへの結合を介してそれらの作
用を仲介する。
インターロイキン(IL)、インターフェロン(IF)、
および腫瘍壊死因子(TNF)のような種々のサイトカイ
ンは、免疫および炎症性応答中に生産され、そしてこら
れの応答の種々の局面を制御する。免疫または炎症性応
答の誘発に続き、種々のサイトカイン濃度が、異なった
時間で増加する。例えば、被験体を細菌の内毒素に曝し
た後に、TNFおよびインターロイキン−6(IL−6)レ
ベルが増加し、数時間の後にIL−1およびIL−8のレベ
ルが増加する。
TNF、IL−1、IL−6、およびIL−8は、宿主の防御
応答、細胞調節、および細胞分化を仲介する。例えば、
これらのサイトカインは、被験体内に熱を誘発し得、T
細胞およびB細胞を活性化し得、そして他のサイトカイ
ンのレベルに影響を与え得る。その結果、カスケード効
果が生じ、他のサイトカインが最初のサイトカインの生
物学的作用を仲介する。
これらの4種のサイトカインの活性化は、組織の損
傷、および種々の炎症状態(例えば、慢性関節リウマチ
を含む)で生じる痛みの原因である。慢性関節リウマチ
では、TNF、IL−1、IL−6、およびIL−8のレベルは
劇的に増加し、そして関節液中で検出され得る。これら
のサイトカインの発現により誘発されるサイトカインカ
スケードによって、リポタンク質の代謝が抑制され、そ
して、骨および軟骨の分解が生じる。細菌性感染では、
IL−8のようなサイトカインは、シグナルとして作用
し、好中球のような白血球をサイトカイン発現領域に引
き寄せる。一般的に、好中球により酵素およびスーパー
オキシドアニオンが放出されることは、感染した細菌を
破壊するためには不可欠である。しかし、サイトカイン
の発現により、高中球が、例えば肺に侵入する場合、好
中球の酵素およびスーパーオキシドアニオンの放出によ
って、致死的であり得る成人呼吸性窮迫症候群に発展し
得る。同様に、好中球が、他の組織および器官において
サイトカインの発現に応答して侵入すると、健康な組織
が破壊され得る。
サイトカインは、多数の生物学的活性を有し、そして
1種を超える細胞タイプと相互作用する。さらに、いく
つかの細胞は1種を超えるサイトカインのタイプと相互
作用する。その結果、ある特定のサイトカインまたは細
胞タイプを標的とすることにより、健康な組織に対する
損傷を予防することは可能ではない。例えば、1種のサ
イトカインによる生物学的効果を排除するように設計さ
れた個々のサイトカインレセプターまたはレセプターア
ンタゴニストは、TNF、IL−1、IL−6、およびIL−8
により仲介される内毒性ショックにより死亡率を減少さ
せなかった。
サイトカインによる組織の損傷を防止するためのより
良いアプローチは、全体としていかなるサイトカインの
発現もなくすことなく、応答にかかわる全てまたは数種
のサイトカインの発現を抑制することである。この方法
では、完全な免疫抑制を防止し得、そして恒常性が維持
され得る。コルチコステロイドは、サイトカインの発現
を効果的に調節する。しかし、コルチコステロイドは、
完全な免疫抑制の原因となり得、そして他の有害な副作
用(例えば、「消耗(wasting)」症候群、糖尿病およ
び骨粗鬆症を含む)を有し得る。ケトロラク(Toradol
;Syntex)のような非ステロイドの抗炎症性薬剤もま
た、炎症および痛みの治療に効果的である。しかし、こ
れらの薬剤は、プロスタグランジンの生産を阻害するこ
とにより作用し、胃潰瘍、出血、および腎不全を含む潜
在的に深刻な合併症を招き得る。
サイトカインの発現により引き起こされる病理学的状
態を予防するために、組織中でサイトカインのレベルを
容易に制御し得れば有利である。しかし、サイトカイン
の生理学的効果を改変することは、それらの多面的効果
により妨げられてきた。従って、有害な副作用を引き起
こすことなく、被験体内でサイトカインの活性を抑制し
得る薬剤が必要とされる。本発明は、この必要性を満足
し、そしてさらに関連した利点も提供する。
発明の要旨 本発明は、協力なサイトカイン抑制剤である、新規な
ペプチドに関する。一般構造、X1−X2−His−(D)Phe
−Arg−(D)Trp−X2およびX4−His−(D)Phe−Arg
−(D)Trp−X3を有し、ここで、X1、X2、X3およびX4
が、アミノ酸またはアミノ酸のアナログであり得る、新
規なサイトカイン抑制ペプチドが開示される。本発明は
また、以下の構造、(D)Trpアナログを含む、Ac−His
−(D)Phe−Arg−(D)Trp(Ch2NHAc)−Gly−NH2
有するサイトカイン抑制ペプチドに関する。
さらに、本発明は、薬学的に受容可能なキャリアおよ
びサイトカイン抑制剤を含む薬学的組成物、およびこの
薬学的組成物を被験体へ投与する方法に関する。このよ
うなサイトカイン抑制剤を被験体に投与すると、サイト
カイン活性は抑制されるが、完全には抑えられない。従
って、本発明は、被験体内での完全な免疫抑制を引き起
こすことなく、被験体内でサイトカイン活性により引き
起こされる健康な組織への損傷を防止または最小化する
方法を提供する。
発明の詳細な説明 本発明は、一般的に、新規なサイトカイン抑制剤に関
し、それは、以下の構造を有する: X1−X2−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3,ここ
で X1HまたはCOCH3であり; X2であり;および X3NH2またはOHであり; ここでYがO,H2またはS;R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,COP
h,COO−t−ブチル,COOCH2Ph,CH2CO−(ポリエチレング
リコール)またはA;R2がHまたはCOCH3であり R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアル
キル基、あるいは3〜6個の炭素原子を有する環状アル
キル基であり; R4が(CH2−CONH2,(CH2−CONHR1または(CH
2−CONHA;R5がOH,OR3,NH2.SH,NHOH3,NHCH2Phまたは
A;およびR6がHまたはR3であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、
2、または3であり、「n」が0、1、2、または3で
あり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である。例えば、本発明は、 Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−N
H2; Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp
−Gly−NH2;およびAc−(シクロヘキシル)Gly−Gln−H
is−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−NH2, のようなペプチドを提供し、それらは、サイトカイン活
性を抑制し得る。
本発明はまた、新規なサイトカイン抑制剤に関し、そ
れは以下の構造を有する: X4−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3ここで、 X4HまたはCOCH3であり;および X3NH2またはOHであり; ここで、YがO,H2またはS;R1がH,COCH3,C2H5,CH2Ph,C
OPh,COO−t−ブチル,COOCH2Ph,CH2CO−(ポリエチレン
グリコール)またはA;R2がHまたはCOCH3;R4が(CH2
−CONH2,(CH2−CONHR1または(CH2−CONHA;
R5がOH,OR3,,NH2,SH,NHCH3,NHCH2PhまたはA;そしてR6
HまたはR3である; そしてここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、
2、または3であり、「n」が0、1、2、または3で
あり、そして「A」が以下の一般式: を有する炭水化物である。例えば、本発明は、 His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−NH2;Ac−His
−(D)Phe−Arg−(D)Trp−NH2;His−(D)Phe−A
rg−(D)Trp−OH;およびシクロ(His−(D)Phe−Ar
g−(D)Trp を提供し、それらは、サイトカイン活性を抑制し得る。
本明細書で用いる「抑制」という用語は、一般的に理
解される意味を有する。すなわち、制御または調節下で
限定、制限、維持することである。よって、「サイトカ
イン抑制剤」とは、サイトカインの生物学的活性を制限
または制御する作用を有する薬剤である。例えば、サイ
トカイン抑制剤は、本明細書中に記載されるように、ア
ミノ酸またはアミノ酸アナログを含むペプチドであり得
る。上記の例に加えて、ペプチドサイトカイン抑制剤の
他の代表的な例には、以下: 1)Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
Gly−OH; 2)Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
Gly−OC2H5; 3)Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
Gly−NH−NH2; 4)Ac−Nle−Asn−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
Gly−NH2; 5)Ac−Nle−Asn−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
Gly−OH; 6)Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
Gly−NHCH2CH2Ph; 7)Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
Gly−NHCH2Ph; 9)Ac−GlN−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−
NH2; 10)Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−
NH2; 11)Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−NH2; 12)His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−NH2; 13)Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−OH;および 14)Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)TrP(CH2NHAc)
−Gly−NH2, が挙げられ、ここで、(D)Trp(CH2NHAc)、つまり
(D)Trpのアナログ中では、H2がα−カルボニル酸素
を置換する。
上記のペプチドサイトカイン抑制剤は、His−(D)P
he−Arg−(D)Trp(または(D)Trpのアナログ)と
いうアミノ酸配列を有するコア構造により、部分的に特
徴づけられる。ここで、アミノ酸は、一般的に知られる
それらの3文字の記号により示され、(D)は、天然に
存在するL−アミノ酸とは反対の、「D」配置を有する
アミノ酸を意味する。特定の立体配置が示されていない
場合は、当業者は、そのアミノ酸が(L)−アミノ酸で
あると理解する。上で示したペプチドでは、「Nle」は
ノルロイシンについての3文字記号であり、そして「P
h」は、「フェニル」基(C6H5)を示す。
上記のペプチドのようなサイトカイン抑制剤は、Merr
ifield(J.Am.Chem.Soc.,85:2149(1964)、これは本明
細書中に参考として援用されている)の固相ペプチド合
成方法の改変法を用いて合成された。あるいは、当該分
野で周知の標準溶液法(例えば、Bodanszky,M.,Princip
les of peptide Synthesis第2改訂版(Springer−Verl
ag,1988および1993)を参照のこと、これは本明細書中
に参考として援用されている)を用いて合成され得る。
Merrifieldの方法により調製されるペプチドは、自動化
ペプチドシンセサイザー(例えば、Applied Biosystems
431A−01 peptide Synthesizer(Mountain View,C
A))を用いて、またはHoughten,Proc.Natl.Acad.Sci.,
USA 82:5131(1985)(これは、本明細書中に参考とし
て援用されている)に記載のマニュアルのペプチド合成
技術を用いて合成され得る。
ペプチドを、アミノ酸またはアミノ酸アナログを用い
て合成し、それらの活性基を必要に応じて、例えばt−
ブチルジカルボネート(t−BOC)基、またはフルオレ
ニルメトキシカルボニル(FMOC)基を用いて保護した。
アミノ酸およびアミノ酸アナログは、市販品を購入(Si
gma Chemical Co.;Advanced Chemtec)し得るか、ある
いは当該分野で公知の方法を用いて合成し得る。固相法
を用いて合成したペプチドは、樹脂に結合され得る。こ
の樹脂には、4−メチルベンズヒドリルアミン(MBH
A)、4−(オキシメチル)−フェニルアセトアミドメ
チル、および4−(ヒドロキシメチル)フェノキシメチ
ル−コポリ(スチレン−1%ジビニルベンゼン(Wang樹
脂)(これらは全て市販されている)、またはp−ニト
ロベンゾフェノンオキシムポリマー(オキシム樹脂)
(これは、De GradoおよびKaiser,J.Org.Chem.47:3258
(1982)(これは本明細書中に参考として援用されてい
る)に記載のように合成され得る)が挙げられる。
当業者は、ペプチドに組み込まれるアミノ酸またはア
ミノ酸アナログの選択は、サイトカイン抑制ペプチドに
必要な特定の物理学的、化学的、または生物学的特性に
一部依存することを知っている。このような特性は、サ
イトカイン抑制剤が投与される経路、またはサイトカイ
ン抑制剤が指向する被験体内の位置により、一部決定さ
れる。
ペプチド中の反応基の選択的な改変はまた、サイトカ
イン抑制剤に所望の特性を与え得る。ペプチドは樹脂に
結合した状態で処理され、アセチル化ペプチドのような
N末端改変化合物が得られ得るか、あるいはフッ化水素
または等価な開裂試薬を用いて樹脂から除去され得、次
いで改変され得る。C末端カルボキシ基を含む合成化合
物(Wang樹脂)は、樹脂から切断された後に、またはあ
る場合には溶液相合成の前に、改変され得る。ペプチド
のN末端またはC末端を改変する方法は、当該分野では
周知であり、そして、例えば、N末端をアセチル化する
方法またはC末端をアミド化する方法が挙げられる。同
様に、アミノ酸またはアミノ酸アナログの側鎖を改変す
る方法は、ペプチド合成の当業者に周知である。ペプチ
ド上に存在する反応性基に対してなされる改変の選択
は、当業者がペプチドに必要とする特性により決定され
る。
環状ペプチドもまた、有効なサイトカイン抑制剤にな
り得る。環状ペプチドは、例えば、ペプチドのN末端の
アミノ基とC末端のカルボキシル基との間に共有結合の
形成を誘発することにより得られ得る。例えば、Hisと
(D)Trpとの間に共有結合の形成を誘発することによ
り作製され得るペプチド、シクロ(His−(D)Phe−Ar
g−(D)Trp)は、サイトカイン抑制活性を有し得る。
あるいは、環状ペプチドは、末端の反応性基と反応性の
アミノ酸側鎖との間、または2種の反応性アミノ酸側鎖
間に共有結合を形成することにより得られ得る。当業者
は、特定の環状ペプチドの選択が、ペプチド上に依存す
る反応性基および所望のペプチド特性により決定される
ことを知っている。例えば、環状ペプチドは、インビボ
での安定性が増加したサイトカイン抑制剤を提供し得
る。
新たに合成したペプチドは、逆相高速液体クロマトグ
ラフィー(RP−HPLC)のような方法を用いて精製され得
るか(これは以下(実施例Iを参照のこと)に詳細に記
載されている)、あるいは、ペプチドの大きさまたは電
荷に基づいて分離する他の方法を用いて精製され得る。
さらに、精製ペプチドは、これらの方法ならびにアミノ
酸分析および質量分光測定のような他の周知の方法を用
いて特徴づけられ得、これは以下(実施例Iを参照のこ
と)に詳細に記載されている。
本発明はまた、サイトカイン抑制剤および薬学的に受
容可能なキャリアを含む薬学的組成物に関する。薬学的
に受容可能なキャリアは、当該分野では周知であり、こ
れには、生理学的緩衝化食塩水のような水溶液、あるい
は他の溶媒またはビヒクル(例えば、グリコール、グリ
セロール、オリーブオイルのようなオイル、または注入
可能な有機エステル)が挙げられる。
薬学的に受容可能なキャリアは、生理学的に受容可能
な化合物を含み得、この化合物は、例えば、サイトカイ
ン抑制剤を安定化させるか、またはこの薬剤の吸収を増
加させるように作用する。このような生理学的に受容可
能な化合物としては、例えば、炭水化物(例えば、グル
コース、スクロース、またはデキストラン)酸化防止剤
(例えば、アスコルビン酸またはグルタチオン)、キレ
ート剤、低分子量タンパク質、または他の安定剤あるい
は賦形剤(excipient)が挙げられる。当業者は、生理
学的に受容可能な化合物を含む薬学的に受容可能なキャ
リアの選択が、例えば、サイトカイン抑制剤の投与経
路、および特定のサイトカイン抑制剤に特有の物理−化
学的特性に依存することを知っている。
本発明はさらに、被験体内で、病理学的に上昇したサ
イトカイン活性を抑制するために、サイトカイン抑制剤
を含む薬学的組成物を被験体に投与する方法に関する。
例えば、組成物は、炎症、痛み、悪質液、および病原性
免疫性疾患(例えば、関節炎、炎症性腸疾患、および全
身性エリテマトーデス)(これらの各々は病理学的に上
昇したサイトカイン活性により特徴づけられる)に対す
る治療として被験体に投与され得る。本明細書で用いる
「病理学的に上昇した」という用語は、サイトカイン活
性が、このような被験体の正常な集団において予想され
る活性範囲を超えて上昇することを意味する。例えば、
特定の組織におけるIL−1活性の正常な範囲は、母集団
から多数の被験体をサンプリングすることにより決定さ
れ得る。サイトカイン誘発病理学的効果により特徴づけ
られる病理を有する被験体は、その被験体内のサイトカ
イン活性が、正常な範囲を超えて病理学的に上昇してい
ることを決定することにより、容易に同定され得る。
当業者は、病理学的に上昇したサイトカイン活性を有
する被験体に、サイトカイン抑制剤を含む薬学的組成物
を、例えば、経口、膣内、直腸、または非経口(例え
ば、静脈内、筋肉内、皮下、眼窩内、包内、腹腔内、槽
内)を含む種々の経路により、あるいは、例えば、皮膚
パッチまたは経皮イオン導入法をそれぞれ用いて、皮膚
を通しての受動的または促進吸収により投与し得ること
を知っている。さらに、組成物は、注入、挿管法によ
り、経口または局所的に投与され得、後者は、例えば、
軟膏または散剤を直接付与することにより、受動的であ
り得、あるいは、例えば、鼻内スプレーまたは吸入剤を
用いて、能動的であり得る。サイトカイン抑制剤はま
た、局所スプレーとして投与され得、その場合、組成物
の1成分は適切な噴射剤である。薬学的組成物はまた、
所望であれば、リポソーム、マイクロフェアまたは他の
ポリマーマトリクス中の組み込まれ得る(Gregoriadis,
Liposome Technology,第1巻(CRC Press,Boca Raton,
FL 1984)、これは本明細書中に参考として援用されて
いる)。例えば、リン脂質または他の脂質からなるリポ
ソームは、無毒性で、生理学的に受容可能かつ代謝可能
なキャリアであり、これは作製および投与するには比較
的簡単である。
前述のように、サイトカインの発現によって、被験体
内の健康な組織が損傷され得、そして極端な場合には、
深刻な障害および死を招き得る。サイトカインは、例え
ば、免疫応答において、または細菌性内毒素誘発敗血症
に対する応答において、局在した感染部位で発現し得る
おあ、または全身で発現し得る。サイトカイン発現は、
被験体内に発熱(病熱)および痛覚過敏(痛みに対する
極端な感度)を誘発し得、さらにマクロファージおよび
単球の活性化を誘発し得、これが被験体内で炎症性応答
を生じさせるか、またはさらに寄与している。
サイトカインの発現は、局在的または全身的であり得
るので、当業者は、サイトカイン抑制剤を投与する特定
の経路および方法を、被験体内におけるサイトカインの
源および分布に基づいて選択する。例えば、細菌性内毒
素誘発敗血症のような全身病を患っている被験体におい
て、サイトカイン抑制剤を含む薬学的組成物は、静脈
内、経口により、またはサイトカイン抑制剤を全身に分
配する別の方法により投与され得る。しかし、急性呼吸
窮迫症候群のような局所的なサイトカインの発現により
引き起こされる病理を患っている被験体においては、サ
イトカイン抑制剤は、適切な薬学的に受容可能なキャリ
アの中に懸濁または溶解され得、そして鼻内スプレーを
用いて肺の中に直接投与され得る。
サイトカインの生物学的活性を抑制するために、サイ
トカイン抑制剤は有効な投与量で投与されなければなら
ない。この投与量は、約0.01〜100mg/kg体重である。有
効な全投与量は、一回分の投与量として、すなわち、ボ
ーラスとするか、または比較短い時間で輸液するかのい
ずれかで被験体に投与され得るか、あるいは、分割した
治療プロトコールを用いて投与され得る。このプロトコ
ールでは、さらに長い時間にわたって多回用量が投与さ
れる。当業者は、被験体内で有効な投与量を得るために
必要なサイトカイン抑制剤の濃度が、被験体の年齢およ
び全身の健康状態、ならびに投与経路および投与すべき
治療回数を含む多くの要因に依存することを知ってい
る。これらの要因を考慮して、当業者は、サイトカイン
活性を抑制するための有効な投与量を得るために、特定
の投与量に調節する。
サイトカイン抑制剤の例、およびサイトカインに仲介
される生物学的な悪影響を防止または最小限にする、サ
イトカイン抑制剤の有効性を以下に記載し、そして表I
および表IIにまとめる。以下に記載のように、実施例II
に記載のペプチドのようなサイトカインの抑制剤は、マ
ウス中でサイトカインの発現を効果的に抑制し(実施例
IIIおよびIV)、そして、当該分野においてヒトでの効
果が予想され得るものとして認識されているマウス、ラ
ット、およびウサギモデル系を用い、マウス、ラットお
よびウサギにおいて、サイトカインが仲介する痛み、腫
脹、病熱および致死の緩和を提供する(実施例V〜XI
I)。従って、本明細書中に記載される化合物は、病理
学(例えば、炎症、痛み、悪質液)および病原性免疫性
疾患(例えば、関節炎、炎症性腸疾患、および全身性エ
リテマトーデス)(これらは、変化したサイトカイン活
性により特徴づけられる)の治療のための薬剤として用
いられ得る。
以下の実施例は、本発明を例示することを意図してお
り、本発明を制限することは意図していない。
実施例1 ペプチドサイトカイン抑制剤の合成 本実施例は、ペプチドサイトカイン抑制剤の固相合成
方法を記載する。
A.Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−N
H2 アミノ酸配列Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−
(D)Trp−Gly(「EX−1」)を有するペプチドサイト
カイン抑制剤は、Merrifield(1964)の固相ペプチド合
成法を改変したものを用いて合成した。本質的には、t
−BOCグリシン誘導体(Advanced Chemtech;Louisville,
KY)を有するMBHA樹脂を、固相ペプチド合成(Houghte
n、1985参照)に適した反応容器に添加した。この樹脂
は、塩化メチレンで3回洗浄し、そして塩化メチレン中
で1〜2%のアニソールを含むトリフルオロ酢酸(TF
A)を用いてt−BOC保護基を除去した。次いでこの樹脂
を塩化メチレンで洗浄し、ジイソプロピルエチルアミン
で処理した。
このペプチドを、ジメチルホルムアミド中の3.2当量
のN−ホルミル−BOC−保護D−トリプトファンおよび
3.0当量のジクロヘキシルカルボジイミドを添加するこ
とによって伸張した。反応をニンヒドリンを用いて監視
し、そのまま25分間続けた後、塩化メチレンを用いて樹
脂を洗浄した。ジ−トルリル(tolulyl)−BOC−アルギ
ニンを用いてこの手順を繰り返し、次いでそれぞれの所
望の保護されたアミノ酸について完全なヘプタペプチド
が合成されるまでこの手順を繰り返した。
ヘプタペプチドの合成に続き、トリプトファン残基上
のN−ホルミル保護基を、DMF中にピペリジンを20%含
む溶液で除去し、この樹脂を塩化メチレンで洗浄した。
このペプチドを10%アニソールを含む無水フッ化水素
(HF)を用いて樹脂から切り離し、反応液を濃縮し、そ
して残渣を酢酸水溶液で分解した。酢酸画分(分解物を
含む)を除去し、残渣を水で洗浄した。洗浄液を酢酸画
分に添加し、合併したサンプルを濃縮した。得られた粗
製ペプチドを、30分間かけて溶液Bの1〜60%の勾配を
用いてRP−HPLC(Vydac,C−18カラム)によって精製し
た(溶液Aは0.1%TFA/水、溶液Bは、0.1%TFA/アセト
ニトリルである)。
このペプチドは、RP−HPLCによって97%の純度である
ことが決定された(Vydac C−18カラム、24%の溶液B
のイソクラティックを用い、溶液Aおよび溶液Bは、上
記の通りであり;吸光度は215nmで測定した)。精製し
たヘプタペプチドの質量を、BioIon 20 Mass Analyzer
time of flight detectorを用いるプラズマ吸収質量分
析法によって決定した。EX−1ペプチドの質量は、942.
7と測定され、それは予想でされた分子質量(MS(M+
1)=942.2)と本質的に同じであった。
B. His−(D)Phe−Arg−(D)Trp(CH2NAc)−Gly
−NH2 アミノ酸配列 His−(D)Phe−Arp−(D)Trp(CH
2NAc)−Gly−NH2を有する本発明のサイトカイン抑制ペ
プチドは、以下の改変を除き、上記のように合成、精製
した。Boc−(D)Trpを、メチルクロロホルメートおよ
びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて対
応するN,O−ジメチルヒドロキサメートに変換した。ト
リプトファンアミドを水素化リチウムアルミニウムで還
元し、Boc−(D)Trpアルデヒドを得た。
DMF中にBoc−(D)Trpアルデヒドおよびジアノ水素
化ホウ素ナトリウムを含む溶液を、酢酸を1%含むDMF
中のリンクアミド樹脂に結合したグリシンに添加した。
還元的にアミノ化を完了した後、樹脂をトリフルオロ酢
酸および塩化メチルの1:1の混合物とともに振盪し、Boc
基を除去した。残りのアミノ酸を、順次ペプチド合成機
(Applied Biosystems)で結合させ、His−(D)Phe−
Arg−(D)Trp(CH2NAc)−Gly−NH2ペプチドを調製し
た。このペプチドを樹脂から切り離し、上記のように精
製した。
実施例II アセチル化ペプチドサイトカイン抑制剤の精製 本実施例は、N−アセチル化ペプチドサイトカイン抑
制剤の調製法を記載する。
ヘプタペプチド、Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−
(D)Trp−Glyを実施例I.A.に記載のように合成した
が、新しく合成されたペプチドが樹脂から切り離す前
に、ペプチドのアミノ末端を、サンプルを無水酢酸、ジ
イソプロピルエチルアミン、および塩化メチレンで2時
間処理することによりアセチル化した点が異なった。ア
セチル化に続き、上記のように、このヘプタペプチドを
樹脂から切り離し、RP−HPLCによって精製し、そして質
量分析により特徴付けした。実施例IIのアセチル化され
たヘプタペプチド(本明細書中ではEX−2と命名する)
は、純度98%と決定され、その質量は985.2ダルトンと
測定された。これは予想した分子等量と同じであった。
実施例IおよびIIに記載と同様の方法を用い、本発明
の他のサイトカイン抑制剤(Ac−(シクロヘキシル)Gl
y−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−NH
2(「EX−3」);Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp
−Gly−NH2(「EX−4」);およびAc−His−(D)Phe
−Arg−(D)Trp−NH2(「EX−5」)を含む)を合成
した。Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp(CH2NAc)
−Gly−NH2は、ペプチドが樹脂から切り離される前に、
過剰の無水酢酸を用いてペプチドとアセチル化した点を
除き、実施例I.B.に記載の方法を用いて精製した。
実施例III マウス中のリポポリサッカライド誘導腫瘍壊死因子レベ
ルの低下 本実施例は、リポポリサッカライド(LPS;内毒素)処
理したマウスの腫瘍壊死因子(TNF)のレベルを低下さ
せることに関する2つのサイトカイン抑制剤の効果を記
載する。
体重約20gのBalb/c雌マウスを、コントロールグルー
プと処理するグループの2つのグループに分けた。5mg/
mlLPSの0.9%生理食塩水を腹腔内(ip)注射によってコ
ントロールマウスに投与した。処理するグループのマウ
スには、初めに生理食塩水中の30μgEX−2または150μ
gEX−3をipに注射し、次いでEX−2またはEX−3を投
与した1分後にコントロールグループについて記載した
LPSを与えた。
LPS投与後4時間までの種々の時間に、処理およびコ
ントロールグループのマウスの眼腔から血液サンプルを
集めた。3000xg、5分間の遠心分離により、血漿を分離
し、次いで4容量の1×リン酸緩衝生理食塩水(pH7.
4)(1%のウシ血清アルブミンを含む)を用いて希釈
した。100μlの血清サンプルをTNF−α(Genzyme;Camb
ridge MA)に関してELISAによりアッセイした。
各グループの6匹のマウスの平均(+/−SEM)TNF−
αレベルを測定し、TNFレベルの減少率(%)を計算し
た。表Iに示すように、EX−2を用いたマウスの処理
は、処理しなかったコントロールマウスに比べてTNF−
αのレベルを50%低下させた。同様に、EX−3を用いた
マウスの処理は、処理しなかったコントロールマウスに
比べてTNF−αのレベルを56%低下させた(表II)。こ
れらの結果は本発明のペプチドがLPS誘導サイトカイン
活性を抑制し得ることを示す。
実施例IV マウスにおけるリポポリサッカライド誘導インターロイ
キン−6のレベルの低下 本実施例は、LPS処理のマウスにおけるインターロイ
キン−6のレベルを低下させることに関するサイトカイ
ン抑制剤の効果を記載する。
Balb/cマウスをグループ分けし、上記実施例IIIに記
載のように処理した。LPS投与後6時間までの種々の時
間に、マウスの眼腔から血液サンプルを入手し、血清を
集めて上記のように希釈した。100μlのアリコート
を、IL−6のレベルについて、IL−6特異的ELISA(Sta
rnesら、J.Immunol.145:4185−4194(1990)、本明細書
中で援用する)を用いてアッセイした。
各グループの6匹のマウスの平均(+/−SEM)IL−
6レベルを測定し、IL−6レベルの低下率(%)を計算
した。表Iに示すように、EX−2を用いたマウスの処理
は、処理しなかったコントロールマウスに比べてIL−6
のレベルを60%低下させた。
実施例V カラギーナン誘導の足の腫脹 本実施例は、炎症と痛みを緩和することに関する2つ
のサイトカイン抑制剤を記載する。
カラギーナン誘導の足の腫脹を、本明細書中で援用す
る以下の方法を改変したものを用いて誘導する:Hiltzお
よびLipton、Peptides 11:979−982(1990);Vineger
ら、Fed.Proc.46:118−126(1987);およびVineger
ら、J.Pharmacol.Expt.Therap.166:96−103(1969)。
簡単にいうと、成熟雌Balb/cマウスを、7mg/kgケタミン
および0.6mg/kgロムパン(rompun)のip注射により麻酔
した。足蹠の厚さを、スプリングロードミクロメーター
(Swiss Precision Instruments)を用いて測定した。
足蹠の厚さは、1/100インチの単位で表した。初めの測
定結果を得た後、マウスの後ろ足の足蹠に0.2mlの生理
的食塩水(コントロール)、0.2mlの生理食塩水中の種
々の用量のEX−2またはEX−3(処理)を注射した。最
初の注射の直後に、0.02mlの0.15%κ−カラギーナン
(Sigma Chemical Co.)を注射した。
後ろ足の足蹠の厚さを、1時間毎に6時間測定し、厚
さの変化を測定して、EX−2を用いた処理による腫脹の
縮小割合(%)を計算した。表IおよびIIに示すよう
に、1μgのEX−2または1μgのEX−3は、2時間た
った時点でカラギーナン誘導の腫脹を、それぞれ45%ま
たは49%縮小した。
実施例VI リポポリサッカライド誘導致死 本実施例は、LPSの投与によって誘導される敗血症に
由来する致死率の減少におけるサイトカイン抑制剤、EX
−2およびEX−3の効果を記載する。
これらの実験は、RivierらのEndocrinology 125:2800
−2805(1989)によって報告された情報(本明細書中で
参考として援用する)に基づいて行った。成熟雌Balb/c
マウスに餌と水を無制限に与えた。マウスに、4時間毎
に40時間にわたり0.2ml生理食塩水中30〜300μgのEX−
2またはEX−3(処理グループ)または0.2ml生理食塩
水のみ(コントロールグループ)をip注射した(各グル
ープ10匹ずつ)。最初の注射の直後に、0.2ml生理食塩
水中0.6mgLPS内毒素を各マウスに投与した。LPS注射の
後、EX−2または生理食塩水を、処理したマウスまたは
コントロールマウスに、4時間毎に36時間にわたり投与
した。
表IおよびIIに示ように、3.3mgのEX−2またはEX−
3(300μgずつ11回注射)の投与によって、コントロ
ールマウスと比較した生存率はそれぞれ83%または86%
増加した。これらの結果は、本発明のサイトカイン抑制
ペプチドの腹腔内投与が、LPS誘導敗血症による致死率
を低下させ得るということを示す。
実施例VII インターロイキン−1β誘導痛覚過敏症の低下 本実施例は、痛みの予防を提供する際のサイトカイン
抑制剤、EX−2の効果を記載する。
これらの実験を、本明細書中で参考として援用する以
下に記載の方法を改変したものを用いて行った:Pool
ら、Br.J.Pharmacol.106:489−492(1992);Follenfant
ら、Br.J.Pharmacol.98:41−43(1989);ならびにRand
allおよびSellito、Arch.Internatl.Pharmacodyn.111:4
09−419(1957)。成熟雄Sprague−Dawleyラット(175
〜275g)を、圧力を変化させてかける器具(IITC Life
Sciences;Woodland Hills,CA)を用いる足に圧力をかけ
る技法によって痛覚過敏症について試験した。ラットは
トレーニング期間に入る前に住環境に順応させ、3日間
慣らした。痛覚過敏症の試験を初める前日に、各ラット
を袋(sock)に入れ、圧力を変化させ得る足への圧力試
験を2回、15分の間をあけて行った。次の、そのラット
をプレテストして、それぞれのラットが、体全体でもが
く、および/または悲鳴を上げるといった逃避反応を示
す時の圧力(mm Hg)を測定した。約5〜10%のラット
は反応を示さず、それらは更なる実験から排除した。
足への圧力に反応したラットを、種々の濃度のEX−2
(処理)または生理食塩水のみ(コントロール)を1ml/
kgでip注射することにより前処理した。20分後、100μ
lのIL−1β(1U/100μl)をラットの足の裏の内部に
注射することにより投与した。IL−1を投与して2時間
後、ラットにさらに2回の足への圧力試験を行い、コン
トロールラットと比較してEX−2処理ラットに負荷し得
る圧力の増加(mm Hg)を測定した。表Iに示すよう
に、1μgのEX−2を用いた処理は、圧力の量を増加さ
せ、ラットはコントロールラットに比べて125%の圧力
に耐えた。
実施例VIII 成人呼吸窮迫症候群 本実施例は、LPS処理ラットの呼吸窮迫症候群を最小
化することにおけるサイトカイン抑制剤、EX−2の効果
を記載する。
これらの実験は、本明細書中で参考として援用する以
下に記載の方法を改変したものを用いて行った:Ulrich
から、Am.J.Pathol.141:61−68(1992);およびWheeld
enらによるLab.Animals 26:29−37(1992)。雄のHarla
n Sprague−Dawleソラットを70mg/kgケタミンおよび6mg
/kgロムパンの混合物をip注射することにより麻酔し
た。それぞれの麻酔したラットの首に2〜3cmの切り込
みを入れ、その気管を、周りを取り囲む軟組織を鋭くな
いように切開することによって露出させた。ラットをほ
ぼ垂直の平板に吊り下げ、露出した気管に1ccシリンジ
に取り付けた25G×1/2インチ針を、喉頭より1cm後方の
点で挿入することにより、気管内注射を行った。
各ラットに0.5ml/kgの生理食塩水か、または0.5ml/kg
の10mg/kg(5mg/kg)LPS内毒素をゆっくりとした気管内
投与によって与えた。LPS内毒素投与の直後に、ラット
に1ml/kgの生理食塩水(コントロール)または種々の濃
度のEX−2を含む生理食塩水(処理)のどちらかをip注
射した。ラットを1〜2分間高くした位置にとどめて、
LPSおよび生理食塩水が肺に送達されるのを容易にさせ
た。切り口を閉じて、ラットを回復させた。気管内注射
の2および4時間後に、生理食塩水またはEX−2をコン
トロールおよび処理ラットにそれぞれip投与した。
気管内注射の6時間後、ラットを再び麻酔し、心臓穿
刺によって全血を採取した。血清を集めて保存した。首
と胸を開いて、気管および肺を露出させ、肺を27G×3/4
インチ針を用いて5mlの生理食塩水で6回洗浄し、洗浄
流出物を保存した。
EX−2処理ラットの気管支−肺胞洗浄流出物中の多形
核白血球(PMN;好中球)の数を数え、コントロールラッ
トにおける数と比較した。表Iに示すように、100μg/k
gのEX−2を用いた処理は、LPS処理肺内へのPMNの侵入
を58%阻害した。
実施例IX インターロイキン1βまたはリポポリサッカライド誘導
の体温上昇の阻害 本実施例は、2つの異なる薬剤に応答してラットにお
いて体温が上昇することを阻害するサイトカイン抑制
剤、EX−2、EX−3、およびEX−4の効果を記載する。
雄Wisterラット(45〜75日齢)を室温を26℃(ラット
の平熱と熱平衡な温度)に調節した部屋に入れ、試験前
24時間は自由に餌および水をとれるようにしてその部屋
にとどめた。試験の日の朝、ラットに区別のための印を
付け、体重を計った。ラットを、ストレスが最少になる
ように設計された拘束篭に入れ、熱プローブ(YSIプロ
ーブ#402)3〜5cmを直腸に挿入して、ラットの体温を
測定した。示度が安定して15秒後に記録した。測定を1
時間後に繰り返し、各ラットの基礎となる体温を確立し
た。
基礎となる体温が確立した後、ラットに生理食塩水、
IL−1βまたはLSPの内毒素をip注射した。次いで、ラ
ットに生理食塩水(コントロール)かあるいは種々の濃
度のEX−2またはEX−3(処理)のどちらかをip注射し
た。ラットの体温を1時間毎に6時間計測し、IL−1β
またはLPSによる体温上昇のEX−2またはEX−3による
阻害を測定した。
表Iに示すように、500μg/kgのEX−2を用いた処理
はIL−1誘導熱を52%阻害した。さらに、LPS注射の6
時間後の測定では、50または150μg/kgのEX−2を用い
た処理は、LPS誘導熱をそれぞれ45%または52%阻害し
た。さらに、150μg/kgのEX−3を用いた処理は、LPS誘
導熱を57%阻害した(表II)。これらの結果は、本発明
の種々のサイトカイン抑制ペプチドが効果的に熱を下げ
得ることを示している。
実施例X アラキドン酸誘導のマウスの耳の腫脹の縮小 本実施例は、EX−2およびEX−3が、アラキドン酸誘
導のマウスの耳の腫脹を縮小させ得ることを示す。
実験は、体重が18〜23グラムの雌のBalb/cマウスを用
いて行った。生理食塩水あるいは100μgのEX−2また
はEX−3を、アラキドン酸(AA)の局所適用の30分前
に、ip投与した。10μl容のピペットを用いて、10μl
のAA溶液(100mg/mlエタノール;Calbiochem−Novabioch
em;San Diego CA)を各マウスの右耳の内側と外側の両
表面に塗布した。10μlのエタノールのみを、各マウス
の左耳の内側と外側の両表面に塗布した。
耳の厚さを、AA塗布の直前および60分後に手動のスプ
リング入りはさみ尺で測定した。耳の厚さの増加を、AA
処理した耳で観察される変化からコントロールの耳で観
察される変化を引いて計算した。各グループの値(生理
食塩水およびコントロール)は、各グループの個々のマ
ウスで観察された腫脹の平均である。腫脹の縮小割合
(%)は、生理食塩水コントロールグループで観察され
た腫脹をもとにしている。表IおよびIIに示すように、
EX−2およびEX−3は、AA誘導の耳の腫脹をそれぞれ72
%および62%縮小させた。
実施例XI ウサギのモルヒネ誘導呼吸低下の減少 本実施例は、EX−2およびEX−3が、モルヒネによっ
て誘導させるウサギの呼吸低下を減少させ得ることを示
す。
雄Sheltonウサギ(3〜4kg)を拘束して胸部の周り
(前肢のすぐ後ろ側)を呼吸変換器(respiraion trans
ducer)(モデルF−RCT;Grass Instruments;Quincy M
A)に据え付けた。変換器をEKGケーブルを介してガラス
ポリグラフに接続した。耳の末端の血管に25G蝶形針を
用いてカニューレを挿入することにより、薬剤投与のた
めの静脈内のラインを確立した。
ウサギの呼吸を安定させ、モルヒネ硫酸塩(0.5ml生
理食塩水中2mg/kg)を、静脈(iv)注射によって投与
し、呼吸の速さと深さを10分間監視した。2回目の投与
を行い、次いでその10分後にEX−2またはEX−3(0.5m
l生理食塩水中10μg/kg)をiv投与し、20分間ウサギを
監視した。さらに2回のEX−またはEX−3(1.0ml生理
食塩水20μg/kg)の投与を20分間隔で、すなわち、最初
のモルヒネ注射から40分後および60分後に行った。
結果を、基礎となる値からの変化率(%)として計算
し、実験終了時(80分後)の処理グループの平均値から
コントロールグループの平均値を引いた平均値の違いと
して表した。表IおよびIIに示すように、EX−2および
EX−3は、ウサギのモルヒネ誘導呼吸低下を、それぞれ
50%および65%減少させた。
実施例XII TNF−αレベルおよびLPS誘導致死率の低下における経口
投与したサイトカイン抑制剤の効果 本実施例は、マウスのLPS誘導TNF−αレベルおよび致
死率の低下における種々のサイトカイン抑制剤の経口効
果を記載する。
LPS誘導致死の研究は、Rivierら(前出)によって198
9年に報告された情報に基づいて行われた。成熟雌Balb/
cマウスに無制限に餌と水を与えた。150μgまたは300
μgのEX−2、EX−3、EX−4、またはEX−5を含む10
0μlの生理食塩水を、4時間毎に40時間にわたり胃管
栄養によってマウスに投与した(総用量はそれぞれ1.65
mgおよび3.3mg)。コントロールマウスには100μlの生
理食塩水のみを投与した。サイトカイン抑制剤または生
理食塩水の第1回目の投与の直後に、0.6mgのLPSを含む
0.2mlの生理食塩水をip注射により投与した。生存数の
統計的に有意な増加は、コントロールマウス(0%)、
あるいはEX−2またはEX−3投与マウス(0%〜11%)
と比較して、EX−4を3.3mg(63%)、EX−5を1.65mg
(68%)またはEX−5を3.3mg(44%)受容したマウス
で観察された。
経口的に投与されたサイトカイン抑制剤がLPS誘導TNF
−αレベルを下げる能力も試験した。Balb/c雌マウス
(20g)に、150μgまたは300μgのEX−2、EX−3、E
X−4またはEX−5を含む100μlの生理食塩水を胃管栄
養によって投与した。コントロールマウスには100μl
の生理食塩水のみを投与した。1分後、0.1mgのLPSをip
注射により投与した。サンプルを集めてTNF−αのレベ
ルを上記実施例IIIに記載のように測定した。
各グループのマウス(n=9〜20)の平均TNF−αレ
ベルを測定し、TNF−αレベルの減少率(%)を計算し
た。TNF−αレベルは、コントロールマウス(0%)お
よびEX−2受容マウス(26%〜28%)と比較して、150
μgのEX−3(49%);300μgのEX−3(40%)または
300μgのEX−4(44%)を受容したマウスで著しく減
少した。これらの結果は、本発明の種々のサイトカイン
抑制剤が、経口的に投与された場合でも効果的であるこ
とを示す。
本発明を上記実施例に関して記載したが、本発明の主
旨からはずれることなく種々の改変が可能である。従っ
て、本発明は、以下の請求の範囲によってのみ限定され
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 7/64 A61K 37/02 ABB (72)発明者 ガートン,ビバリー イー. アメリカ合衆国 カルフォルニア 92122,サン ディエゴ,グルストラン ド ストリート 6114 (72)発明者 ホウトン,リチャード エイ. アメリカ合衆国 カルフォルニア 92014,デル マル,ランチョ ビエホ ドライブ 4939 (72)発明者 ローリス,コスタス シー. アメリカ合衆国 カルフォルニア 92007,カーディフ,ラグーン ビュウ ドライブ 2636 (72)発明者 タトル,ロナルド アール. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92025,エスコンディド,ビスタ デル センブラド 2704 (56)参考文献 米国特許5049547(US,A) 欧州公開292291(EP,A1) Biochim Biophys A cta,127(2),P.545〜9 (1966) Chem Parm Bull,15 (4),P.504−510,(1967) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 7/00 - 7/66 A61K 38/08 CA(STN)

Claims (52)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペプチドであって、以下: X1−X2−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3、 ここで、 X1H、またはCOCH3であり; X2であり;および X3NH2、またはOHであり; ここで、 YがOであり; R1がH、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、COOCH2Ph、または
    COO−t−ブチルであり; R2がHまたはCOCH3であり; R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアル
    キル基、あるいは3〜6個の炭素原子を有する環状アル
    キル基であり; R4が(CH2−CONH2、または(CH2−CONHR1であ
    り; R5がOH、OR3、NH2、SH、NHCH3、またはNHCH2Phであり;
    および R6がHまたはR3であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、
    2、または3であり、そして「n」が0、1、2、また
    は3である; で表現される、ペプチド。
  2. 【請求項2】前記アミノ末端が改変されている、請求項
    1に記載のペプチド。
  3. 【請求項3】前記アミノ末端がアセチル化により改変さ
    れている、請求項2に記載のペプチド。
  4. 【請求項4】前記カルボキシル末端が改変されている、
    請求項1に記載のペプチド。
  5. 【請求項5】前記カルボキシル末端がアミド化により改
    変されている、請求項4に記載のペプチド。
  6. 【請求項6】R1が、H、C2H5およびCH2Phからなる群か
    ら選択され、そしてR2が、HおよびCOCH3からなる群か
    ら選択される、請求項1に記載のペプチド。
  7. 【請求項7】R1およびR2が各々、Hである、請求項6に
    記載のペプチド。
  8. 【請求項8】X1が、ノルロイシン、ノルバリン、ロイシ
    ン、またはイソロイシンからなる群から選択される、請
    求項1に記載のペプチド。
  9. 【請求項9】R5が、X1に共有結合しており、該共有結合
    が環状ペプチドを形成する、請求項1に記載のペプチ
    ド。
  10. 【請求項10】ペプチドであって、以下: X4−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3、 ここで、 X4H、またはCOCH3であり;および X3NH2、またはOHであり; ここで、 YがOであり; R1がH、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、COOCH2Ph、または
    COO−t−ブチルであり; R2がHまたはCOCH3であり; R4が(CH2−CONH2、または(CH2−CONHR1であ
    り; R5がOH、OR3、NH2、SH、NHCH3、またはNHCH2Phであり;
    および R6がR3であり; R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアル
    キル基、あるいは3〜6個の炭素原子を有する環状アル
    キル基であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、
    2、または3であり、そして「n」が0、1、2、また
    は3である; で表現される、ペプチド。
  11. 【請求項11】前記アミノ末端が改変されている、請求
    項10に記載のペプチド。
  12. 【請求項12】前記アミノ末端がアセチル化により改変
    されている、請求項11に記載のペプチド。
  13. 【請求項13】前記カルボキシル末端が改変されてい
    る、請求項10に記載のペプチド。
  14. 【請求項14】前記カルボキシル末端がアミド化により
    改変されている、請求項13に記載のペプチド。
  15. 【請求項15】R1が、H、C2H5およびCH2Phからなる群
    から選択され、そしてR2が、HおよびCOCH3からなる群
    から選択される、請求項10に記載のペプチド。
  16. 【請求項16】R1およびR2が各々、Hである、請求項15
    に記載のペプチド。
  17. 【請求項17】R5が、X4に共有結合しており、該共有結
    合が環状ペプチドを形成する、請求項10に記載のペプチ
    ド。
  18. 【請求項18】Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−
    (D)Trp−Gly−NH2で表現される、ペプチド。
  19. 【請求項19】前記ペプチドの前記アミノ末端が、アセ
    チル化されている、請求項18に記載のペプチド。
  20. 【請求項20】Ac−(シクロヘキシル)Gly−Gln−His
    −(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−NH2で表現され
    る、ペプチド。
  21. 【請求項21】シクロ(His−(D)Phe−Arg−(D)T
    rp−Gly)で表現される、ペプチド。
  22. 【請求項22】前記カルボキシル末端が、アミド化によ
    り改変されている、請求項21に記載のペプチド。
  23. 【請求項23】前記ペプチドの前記アミノ末端がアセチ
    ル化されている、請求項21に記載のペプチド。
  24. 【請求項24】His−(D)Phe−Arg−(D)Trpで表現
    される、ペプチド。
  25. 【請求項25】前記アミノ末端が、アセチル化により改
    変されている、請求項24に記載のペプチド。
  26. 【請求項26】前記カルボキシル末端が、アミド化によ
    り改変されている、請求項24に記載のペプチド。
  27. 【請求項27】シクロ(His−(D)Phe−Arg−(D)T
    rp)で表現される、ペプチド。
  28. 【請求項28】Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp
    (CH2NHAc)−Gly−NH2で表現される、ペプチド。
  29. 【請求項29】ペプチドおよび薬学的に受容可能なキャ
    リアで表現されるサイトカイン活性抑制のための薬学的
    組成物であって、該ペプチドが、以下: X1−X2−His−(D)Phe−Arg−(D)Ttp−X3、 ここで、 X1H、またはCOCH3であり; X2であり;および X3NH2、またはOHであり; ここで、 YがOであり; R1がH、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、COOCH2Ph、または
    COO−t−ブチルであり; R2がHまたはCOCH3であり; R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアル
    キル基、あるいは3〜6個の炭素原子を有する環状アル
    キル基であり; R4が(CH2−CONH2、または(CH2−CONHR1であ
    り; R5がOH、OR3、NH2、SH、NHCH3、またはNHCH2Phであり;
    および R6がHまたはR3であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、
    2、または3であり、そして「n」が0、1、2、また
    は3である; で表現される、組成物。
  30. 【請求項30】ペプチドおよび薬学的に受容可能なキャ
    リアを含むサイトカイン活性抑制のための薬学的組成物
    であって、該ペプチドが、以下: X4−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−X3、 ここで、 X4H、またはCOCH3であり;および X3NH2、またはOHであり; ここで、 YがOであり; R1がH、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、COCH2Ph、またはC
    OO−t−ブチルであり; R2がHまたはCOCH3であり; R4が(CH2−CONH2、または(CH2−CONHR1であ
    り; R5がOH、OR3、NH2、SH、NHCH3、またはNHCH2Phであり;
    および R6がHまたはR3であり; R3が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアル
    キル基、あるいは3〜6個の炭素原子を有する環状アル
    キル基であり; そして、ここで、「Ph」がC6H5であり、「m」が1、
    2、または3であり、そして「n」が0、1、2、また
    は3である; で表現される、組成物。
  31. 【請求項31】被験体における病理学的に上昇したサイ
    トカイン活性を抑制するための、請求項29に記載の薬学
    的組成物。
  32. 【請求項32】前記病理学的に上昇したサイトカイン活
    性が、炎症によるものである、請求項31に記載の薬学的
    組成物。
  33. 【請求項33】前記病理学的に上昇したサイトカイン活
    性が、悪液質によるものである、請求項31に記載の薬学
    的組成物。
  34. 【請求項34】前記病理学的に上昇したサイトカイン活
    性が、病原性免疫性疾患によるものである、請求項31に
    記載の薬学的組成物。
  35. 【請求項35】前記組成物が、1回より多く投与され
    る、請求項31に記載の薬学的組成物。
  36. 【請求項36】前記組成物が、局所投与される、請求項
    31に記載の薬学的組成物。
  37. 【請求項37】前記組成物が、非経口投与される、請求
    項31に記載の薬学的組成物。
  38. 【請求項38】前記組成物が、経口投与される、請求項
    31に記載の薬学的組成物。
  39. 【請求項39】前記組成物が、経皮イオン導入法を介し
    て投与される、請求項31に記載の薬学的組成物。
  40. 【請求項40】被験体における病理学的に上昇したサイ
    トカイン活性を抑制するための、請求項30に記載の薬学
    的組成物。
  41. 【請求項41】前記病理学的に上昇したサイトカイン活
    性が、炎症によるものである、請求項40に記載の薬学的
    組成物。
  42. 【請求項42】前記病理学的に上昇したサイトカイン活
    性が、悪液質によるものである、請求項40に記載の薬学
    的組成物。
  43. 【請求項43】前記病理学的に上昇したサイトカイン活
    性が、病原性免疫性疾患によるものである、請求項40に
    記載の薬学的組成物。
  44. 【請求項44】前記組成物が、1回より多く投与され
    る、請求項40に記載の薬学的組成物。
  45. 【請求項45】前記組成物が、局所投与される、請求項
    40に記載の薬学的組成物。
  46. 【請求項46】前記組成物が、非経口投与される、請求
    項40に記載の薬学的組成物。
  47. 【請求項47】前記組成物が、経口投与される、請求項
    40に記載の薬学的組成物。
  48. 【請求項48】前記組成物が、経皮イオン導入法を介し
    て投与される、請求項40に記載の薬学的組成物。
  49. 【請求項49】薬学的に受容可能なキャリアおよびペプ
    チドを含むサイトカイン活性抑制のための薬学的組成物
    であって、該ペプチドが、以下: Ac−Nle−Gln−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly
    −NH2; Ac−(シクロヘキシル)Gly−Gln−His−(D)Phe−Ar
    g−(D)Trp−Gly−NH2; Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−NH2; シクロ(His−(D)Phe−Arg−(D)Trp; His−(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−NH2; Ac−His(D)Phe−Arg−(D)Trp−Gly−NH2 からなる群から選択される、組成物。
  50. 【請求項50】被験体における病理学的に上昇したサイ
    トカイン活性を抑制するための請求項49に記載の薬学的
    組成物。
  51. 【請求項51】薬学的に受容可能なキャリアおよびペプ
    チドを含むサイトカイン活性抑制のための薬学的組成物
    であって、該ペプチドが以下の配列: Ac−His−(D)Phe−Arg−(D)Trp(CH2NHAc)−Gly
    −NH2 で表現される、組成物。
  52. 【請求項52】被験体における病理学的に上昇したサイ
    トカイン活性を抑制するための、請求項51に記載の薬学
    的組成物。
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