JPH0850809A - 電力ケーブル用半導電性樹脂組成物 - Google Patents

電力ケーブル用半導電性樹脂組成物

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JPH0850809A
JPH0850809A JP18740594A JP18740594A JPH0850809A JP H0850809 A JPH0850809 A JP H0850809A JP 18740594 A JP18740594 A JP 18740594A JP 18740594 A JP18740594 A JP 18740594A JP H0850809 A JPH0850809 A JP H0850809A
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JP
Japan
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acrylic acid
acid ester
carbon black
resin composition
semiconductive
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JP18740594A
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Makoto Nitta
眞 仁田
Makoto Masuda
誠 増田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導電層からの水トリ−発生を防止し、且つ
耐熱性に優れるとともに、押出成形加工に際してスコー
チのない半導電性樹脂組成物を提供する。 【構成】 電力ケーブル用半導電性樹脂組成物は、低密
度ポリエチレン90〜70重量%と、アクリル酸エステ
ル含有量が30重量%以上であるエチレン−アクリル酸
エステル共重合体/アクリル酸エステル単量体ポリマー
アロイ10〜30重量%とを混合してなる樹脂に、DB
P吸油量が200ml/100g以上で、且つ比表面積
が500m2 /g以上である導電性カーボンブラックを
6PHR以上25PHR以下配合して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの半導電
層を形成する半導電性樹脂組成物に関し、特に半導電層
からの水トリ−発生を防止し、且つ耐熱性(加熱変形特
性)に優れるとともに、押出成形加工に際してスコーチ
(早期架橋)のない電力ケーブル用半導電性樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電力ケーブルの主流である架橋ポ
リエチレン絶縁ケーブルにおいては、絶縁体界面におけ
る電界集中の緩和や部分放電の防止を目的として、図1
に示されるように、ケーブル導体1と絶縁体2との境界
面並びに絶縁体2の外表面に、それぞれ内部半導電層3
および外部半導電層4を設けることが極めて一般的な構
造となっている。これら半導電層3,4は、電力ケーブ
ルの製造時に絶縁体2と同時押出成形によりケーブル導
体1上並びに絶縁体2上に形成される。
【0003】また、半導電層3,4は、ポリオレフィン
をベース樹脂とし、これに導電性カーボンブラックを適
当量配合して半導電化された半導電性樹脂組成物から形
成されることが一般的である。例えば、特開昭58−2
01204号公報には、密度0.915〜0.940
(g/cm3 )の中低圧重合法による低密度ポリエチレ
ン30〜70重量部とエチレン系共重合体70〜30重
量部とからなる樹脂100重量部に、導電性カーボンブ
ラック40重量部を配合してなる半導電層が開示されて
いる。また、特開昭60−199041号公報には、エ
チレン系共重合体90〜20重量部と低圧法による低密
度ポリエチレン10〜80重量部とからなる樹脂に、カ
ーボンブラック10〜100重量部を配合してなる半導
電性樹脂組成物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記半
導電層には、通常体積抵抗率として概ね105 Ωcm以
下の導電性を有することが要求され、この値を達成する
ためには前記ポリオレフィンをベース樹脂とした半導電
性樹脂組成物では、導電性カーボンブラックとして一般
的なアセチレンブラックや導電性ファーネスブラックを
用いる場合、少なくとも40PHR以上添加しなければ
ならない。ところが、このようなカーボンブラックの多
量添加は、半導電性樹脂組成物の機械的特性、例えば引
張強度や伸び値、脆化温度などの低下を招くため、ベー
ス樹脂となるポリオレフィンとして、フィラー受容性の
高い非結晶性あるいは低結晶性のポリオレフィンが好適
に使用される。
【0005】この非結晶性あるいは低結晶性のポリオレ
フィンとしては、例えば前記従来例に記載されたエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−アクリル酸エチル
共重合体などのエチレン系共重合体が挙げられるが、こ
れらエチレン系共重合体は、結晶化度が低くなる程軟化
温度が低くなる傾向を有することから、耐熱性(加熱変
形特性)に劣るという問題がある。従って、通常連続使
用の許容温度が90℃と規定されている架橋ポリエチレ
ン絶縁電力ケーブルに、前記エチレン系共重合体をベー
ス樹脂とした半導電性樹脂組成物を使用した場合、特に
架橋度が低い、あるいは非架橋である場合には、前記許
容温度付近での加熱変形特性に劣るという難点があっ
た。
【0006】一方、低密度ポリエチレンは軟化温度が高
いことから、前記許容温度である90℃付近での耐熱性
に関しては問題ないが、結晶性が高いことからカーボン
ブラックなどのフィラー受容量が少なく、機械的特性に
劣るという問題がある。そこで組成物の架橋度を上げる
ことにより、この機械的特性の低下をある程度補償する
ことができるものの、架橋反応を強化することは押出加
工におけるスコーチ(早期架橋)の不安を増長すること
になり、電力ケーブルの品質面で好ましくない。また、
ポリエチレン絶縁電力ケーブルの経年劣化の主要因であ
る水トリ−劣化に関し、他の半導電性樹脂組成物に比べ
て半導電層からの水トリ−が発生し易いという欠点もあ
る。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、半導電層からの水トリ−発生を防止し、且つ耐熱性
に優れるとともに、押出成形加工に際してスコーチのな
い半導電性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電力ケーブル用半導電性樹脂組成物
は、低密度ポリエチレン90〜70重量%と、アクリル
酸エステル含有量が30重量%以上であるエチレン−ア
クリル酸エステル共重合体/アクリル酸エステル単量体
ポリマーアロイ10〜30重量%とを混合してなる樹脂
に、DBP吸油量が200ml/100g以上で、且つ
比表面積が500m2 /g以上である導電性カーボンブ
ラックを6PHR以上25PHR以下配合してなること
を特徴とする。
【0009】前記低密度ポリエチレンは、高圧法低密度
ポリエチレンの他に直鎖状低密度ポリエチレン(L−L
DPE)も使用することができる。また、ベース樹脂中
における低密度ポリエチレンの配合量は、90〜70重
量%であることが好ましく、90重量%以上ではカーボ
ンブラック受容量が少なく、機械的特性に劣り、一方7
0重量%以下では充分な耐熱性が得られない。
【0010】前記アクリル酸エステルとしては、アクリ
ル酸メチルやアクリル酸エチルなどを代表的に挙げるこ
とができ、これらアクリル酸エステルは、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体とアクリル酸エステル単量体
とからなるポリマーアロイの形でベース樹脂中に導入さ
れる。ここで、エチレン−アクリル酸エステル共重合体
/アクリル酸エステル単量体ポリマーアロイとは,変成
単量体ユニットを均質且つ微細に含有する多成分系樹脂
である。また、アクリル酸エステルのポリマーアロイ中
での含有量は30重量%以上であることが好ましく、3
0重量%以下では水トリーの抑制効果が得られない。ア
クリル酸エステル含有量が30重量%以下のポリマーア
ロイにてこの効果を得るためには、その添加量を増やす
ことになり、添加量が増えると耐熱性が低下し、さらに
これを補うために架橋を強化するとスコーチの不安が生
じるという結果をもたらすことになる。
【0011】前記導電性カーボンブラックのDBP含有
量は、カーボンブラック100g当たりに含有されるジ
ブチルフタレートの量(単位ml)であり、一般に比表
面積が大きくなる程、あるいはカーボンブラックの粒子
径が小さくなる程、その値が大きくなる。また、導電性
カーボンブラックの比表面積は、その値が大きくなると
導電性も増大する傾向にある。本発明においては、DB
P含有量が200ml/100g以上で、且つ比表面積
が500m2 /g以上の導電性カーボンブラックを使用
することで、その配合量を25PHR以下の少量に抑え
た場合でも、実用上問題のない導電性(体積抵抗率とし
て105 Ωcm以下の導電性)が得られることになる。
尚、配合量が5PHR以下の場合には、前記のような導
電性が得られない。
【0012】また、その他の添加剤として公知の酸化防
止剤(例えば、4,4’−チオビス−(6−第3−ブチ
ル−m−クレゾールなど)や架橋剤(例えば、ジクミル
パーオキサイドなど)を適量添加することができる。
尚、架橋剤に関しては、押出加工におけるスコーチを解
決するという観点から添加しない方が望ましいが、スコ
ーチ不安を招かない範囲内であれば、添加することは差
し支えない。
【0013】
【作 用】本発明によれば、ベース樹脂に第2成分とし
てエチレン−アクリル酸エステル共重合体/アクリル酸
エステル単量体ポリマーアロイの形でアクリル酸エステ
ルを導入することにより、ベース樹脂を構成するポリマ
ーのフィラー受容性が向上して機械的強度が増大し、且
つ水トリ−の発生が抑制される。しかも、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体においては、第2成分である
アクリル酸エステル含有量が多くなるに従って、軟化温
度が低くなるのが通常であるが、本発明に用いられるポ
リマーアロイは、同等の含有量(ポリマーアロイ混合の
場合は換算値)をもつ単独のエチレンーアクリル酸エス
テル共重合体よりも軟化温度を高く保つことができ、結
果としてアクリル酸エステル成分添加による半導電性樹
脂組成物の耐熱性の低下を抑え、特に架橋ポリエチレン
絶縁電力ケーブルの規格許容温度である90℃付近での
加熱変形を防止することができる。
【0014】また、導電性カーボンブラックを、DBP
吸油量が200ml/g以上で且つ比表面積が500m
2 /g以上である導電性カーボンブラックと限定するこ
とにより、6〜25PHR程度の少量添加でも実用上問
題のない導電性(体積抵抗率105 Ωcm以下)を付与
することができる。そのため、ベース樹脂の主成分をフ
ィラー受容性の点では不利な結晶性の低密度ポリエチレ
ンとしても、カーボンブラック添加による機械的特性の
低下を最小限に抑え、然も、ベース樹脂の軟化温度が高
いことから良好な耐熱性を維持することができる。従っ
て、耐熱性の向上のための架橋を必要とせず、あるいは
架橋をする場合でも低い架橋度で充分であるために、ス
コーチ不安を解消あるいは軽減することができる。
【0015】なお、ここで、前記エチレン−アクリル酸
エステル共重合体/アクリル酸エステル単量体ポリマー
アロイを添加することは、この導電性カーボンブラッ
ク、あるいは他の添加剤の受容性向上にも寄与してい
る。
【0016】
【実施例】本発明に係る電力ケーブル用半導電性樹脂組
成物に関して、実施例並びに比較例をもとにより詳細に
説明する。 〔実施例1〜3および比較例1〜7〕表1に示される割
合(重量%)で低密度ポリエチレン(LDPE)と、エ
チレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)/アクリ
ル酸メチル(MA)ポリマーアロイ、EMA/アクリル
酸エチル(EA)ポリマーアロイあるいは単独のEMA
共重合体とを混合してベース樹脂とし、これに比表面積
およびDBP吸油量の異なる4種類のカーボンブラック
(1)〜(4)をそれぞれ配合量を変えて添加して、半
導電性樹脂組成物を作製した。尚、上記各物質の物性値
を表1の欄外に脚注として示す。また、その他の添加剤
として酸化防止剤(4,4’−チオビス−(6−第3−
ブチル−m−クレゾール)および架橋剤(ジクミルパー
オキサイド)を、表1に示される如く添加した。
【0017】以上の如く作製された半導電性樹脂組成物
の体積抵抗率、機械的特性および耐熱性の測定結果を表
1に併記する。ここで、体積抵抗率は1×105 Ωcm
以下を「○」、それ以上を「×」とし、機械的特性は引
張伸び値100%以上を「○」、それ以下を「×」と
し、耐熱性は90℃加熱変形率40%以下を「○」、そ
れ以上を「×」として示している。また、各半導電性樹
脂組成物を図1に示される電力ケーブルの半導電層に加
工して、浸水課電試験に供した。この電力ケーブル製造
に際して、押出成形する時のスコーチの観察を行った。
浸水課電試験は、前記電力ケーブルを浸水状態で100
0Hz、6.9kVの高周波高電圧を3ケ月連続供給
し、内部半導電層から発生した水トリー発生数を計数し
た。スコーチ観察結果および水トリー発生数を、表1に
併記する。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1から明らかなように、LDPEと、E
MA/MAポリマーアロイまたはEMA/EAポリマー
アロイとからなるベース樹脂に、DBP吸油量が200
ml/100g以上且つ比表面積が500m2 /g以上
である導電性カーボンブラック(1)、(2)または
(3)を配合した半導電性樹脂組成物(実施例1〜3)
は、体積抵抗率、機械的特性および耐熱性に優れるとと
もに、押出加工時のスコーチ不安もなく、更に水トリー
発生数も少なく、電力ケーブルの半導電層として好適で
あることが判る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベース樹脂に第2成分としてエチレン−アクリル酸エス
テル共重合体/アクリル酸エステル単量体ポリマーアロ
イの形でアクリル酸エステルを導入することにより、ベ
ース樹脂を構成するポリマーのフィラー受容性が向上し
て機械的強度が増大し、且つ水トリ−の発生が抑制され
る。しかも、エチレン−アクリル酸エステル共重合体に
おいては、第2成分であるアクリル酸エステル含有量が
多くなるのに従って、軟化温度が低くなるのが通常であ
るが、本発明に用いられるポリマーアロイは、同等の含
有量(ポリマーアロイ混合の場合は換算値)をもつ単独
のエチレンーアクリル酸エステル共重合体よりも軟化温
度を高く保つことができ、結果としてアクリル酸エステ
ル成分添加による半導電性樹脂組成物の耐熱性の低下を
抑え、特に架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの規格許
容温度である90℃付近での加熱変形を防止することが
できる。
【0022】また、導電性カーボンブラックを、DBP
吸油量が200ml/g以上で且つ比表面積が500m
2 /g以上である導電性カーボンブラックと限定するこ
とにより、6〜25PHR程度の少量添加でも実用上問
題のない導電性(体積抵抗率105 Ωcm以下)を付与
することができる。そのため、ベース樹脂の主成分をフ
ィラー受容性の点では不利な結晶性の低密度ポリエチレ
ンとしても、カーボンブラック添加による機械的特性の
低下を最小限に抑え、然も、ベース樹脂の軟化温度が高
いことから良好な耐熱性を維持することができる。従っ
て、耐熱性の向上のための架橋を必要とせず、あるいは
架橋をする場合でも低い架橋度で充分であるために、ス
コーチ不安を解消あるいは軽減することができる。
【0023】この際、前記エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体/アクリル酸エステル単量体ポリマーアロイ
を添加することは、この導電性カーボンブラック、ある
いは他の添加剤の受容性向上にも寄与している。このよ
うに、本発明に係る半導電性樹脂組成物は、電力ケーブ
ルの半導電層として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの絶縁線心
の基本的な構成例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁体 3 内部半導電層 4 外部半導電層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記半
導電層には、通常体積抵抗率として概ね105 Ωcm
以下の導電性を有することが要求され、この値を達成す
るためには前記ポリオレフィンをベース樹脂とした半導
電性樹脂組成物では、導電性カーボンブラックとして一
般的なアセチレンブラックや導電性ファーネスブラック
を用いる場合、少なくとも40PHR以上添加しなけれ
ばならない。ところが、このようなカーボンブラックの
多量添加は、半導電性樹脂組成物の機械的特性、例えば
引張強度や伸び値、脆化温度などの低下を招くため、ベ
ース樹脂となるポリオレフィンとして、フィラー受容性
の高い非結晶性あるいは低結晶性のポリオレフィンが好
適に使用される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】前記導電性カーボンブラックのDBP含有
量は、カーボンブラック100g当たりに含有されるジ
ブチルフタレートの量(単位ml)であり、一般に比表
面積が大きくなる程、あるいはカーボンブラックの粒子
径が小さくなる程、その値が大きくなる。また、導電性
カーボンブラックの比表面積は、その値が大きくなると
導電性も増大する傾向にある。本発明においては、DB
P含有量が200ml/100g以上で、且つ比表面積
が500m2 /g以上の導電性カーボンブラックを使用
することで、その配合量を25PHR以下の少量に抑え
た場合でも、実用上問題のない導電性(体積抵抗率とし
て105 Ωcm以下の導電性)が得られることにな
る。尚、配合量が5PHR以下の場合には、前記のよう
な導電性が得られない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、導電性カーボンブラックを、DBP
吸油量が200ml/g以上で且つ比表面積が500m
2 /g以上である導電性カーボンブラックと限定するこ
とにより、6〜25PHR程度の少量添加でも実用上問
題のない導電性(体積抵抗率105 Ωcm以下)を付
与することができる。そのため、ベース樹脂の主成分を
フィラー受容性の点では不利な結晶性の低密度ポリエチ
レンとしても、カーボンブラック添加による機械的特性
の低下を最小限に抑え、然も、ベース樹脂の軟化温度が
高いことから良好な耐熱性を維持することができる。従
って、耐熱性の向上のための架橋を必要とせず、あるい
は架橋をする場合でも低い架橋度で充分であるために、
スコーチ不安を解消あるいは軽減することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】以上の如く作製された半導電性樹脂組成物
の体積抵抗率、機械的特性および耐熱性の測定結果を表
1に併記する。ここで、体積抵抗率は1×105 Ω
m以下を「○」、それ以上を「×」とし、機械的特性は
引張伸び値100%以上を「○」、それ以下を「×」と
し、耐熱性は90℃加熱変形率40%以下を「○」、そ
れ以上を「×」として示している。また、各半導電性樹
脂組成物を図1に示される電力ケーブルの内部半導電層
に加工して、周波数加速の浸水課電試験に供した。浸
課電試験は、前記電力ケーブルに対して浸水状態で10
00Hz、6.9kVの高周波高電圧を3ケ月連続供給
し、内部半導電層から発生した水トリー数を計数した。
各特性評価結果および水トリー発生数を、表1に併記す
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【表2】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、導電性カーボンブラックを、DBP
吸油量が200ml/g以上で且つ比表面積が500m
2 /g以上である導電性カーボンブラックと限定するこ
とにより、6〜25PHR程度の少量添加でも実用上問
題のない導電性(体積抵抗率105 Ωcm以下)を付
与することができる。そのため、ベース樹脂の主成分を
フィラー受容性の点では不利な結晶性の低密度ポリエチ
レンとしても、カーボンブラック添加による機械的特性
の低下を最小限に抑え、然も、ベース樹脂の軟化温度が
高いことから良好な耐熱性を維持することができる。従
って、耐熱性の向上のための架橋を必要とせず、あるい
は架橋をする場合でも低い架橋度で充分であるために、
スコーチ不安を解消あるいは軽減することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂に導電性カーボンブラックを添加し
    て半導電化してなる電力ケーブル用半導電性樹脂組成物
    であって、 低密度ポリエチレン90〜70重量%と、アクリル酸エ
    ステル含有量が30重量%以上であるエチレン−アクリ
    ル酸エステル共重合体/アクリル酸エステル単量体ポリ
    マーアロイ10〜30重量%とを混合してなる樹脂に、
    DBP吸油量が200ml/100g以上で、且つ比表
    面積が500m2 /g以上である導電性カーボンブラッ
    クを6PHR以上25PHR以下配合してなることを特
    徴とする電力ケーブル用半導電性樹脂組成物。
JP18740594A 1994-08-09 1994-08-09 電力ケーブル用半導電性樹脂組成物 Pending JPH0850809A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526352A (ja) * 2006-02-06 2009-07-16 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 半導体組成物
JP2010513685A (ja) * 2006-12-20 2010-04-30 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド ワイヤ及びケーブルを調製するための半導電体ポリマー組成物

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