JPH08507022A - 特には自動車の座席である、車の座席の固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特には自動車の座席である、車の座席の固定装置において、二つの互いに連続的に移動可能な部品を有し、一方の部品には、レール（１）に沿って保持用開口部（６）を備えた調整方向に延長するレール（１）が配置され、他方の部品は、固定用歯（２〜５）を有し、少なくともその一つは、互いに調整可能な部品の各位置で保持用開口部（６）の一つと係合し、レールに沿った開口部の大きさは、その方向の各固定用歯の大きさより大きく、レールに対して横方向の保持用開口部（６）の幅は、レールに沿って変化する。固定位置で、固定方向に隙間なく互いに保持される表面は、保持用開口部（６）の幅を限定する二つの長手の側部（６’）の少なくとも一方、及びこれらの二つの長手の側部（６’）に面する表面（８）を限定する二つの固定用歯の少なくとも一方によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 特には自動車の座席である、車の座席の固定装置 本発明は、請求項１の前提部分の特徴を示す、特には自動車の座席である、車 の座席の固定装置に関する。 互いに無限に調整可能な二つの部品のための、この種類の従来の技術の固定装 置（欧州特許第０ ４０８ ９３２ Ｂ１号、西独特許第４１ ２０ ６１６ Ａ１号）の場合、互いに調整可能な部品の各位置での確実な固定は、調整方向に 面する二つの側部の少なくとも一方に傾斜した面を備えた、固定用歯又はスナッ プ式穴を提供することによって達成される。傾斜した面で製作される固定用歯又 はスナップ式穴の円錐形状により、固定用歯の少なくとも一部分は、互いに調整 可能な部品の任意の位置で、調整方向に面する表面が遊びなく支持されるまで、 該固定用歯に整列されたスナップ式穴に侵入可能である。しかしながら、固定用 歯又はスナップ式穴の形状が円錐形であるため、調整方向に互いに調整可能な二 つの部品の一方に荷重がかかると、固定位置から解放位置に移動されて固定用歯 に荷重がかかってしまう。この状況によって縁部の角度の選択が限定されてしま うため、無限に可変な固定機構は、固定用歯を多数有する場合のみ可能である。 それゆえ、本発明の目的は、特には自動車の座席である、車の座席の連続して 互いに調整可能な二つの部品のための固定装置を提供することであり、その目的 のために、例えば衝突の場合のように荷重が増加する際に、固定装置の全体又は 一部分が役に立たなくなる危険性はない。この問題は、請求項１の特徴部分を表 す固定装置によって解決される。 本発明に関する解決策では、傾斜した面は、調整方向とは直角な方向を指すた めに、調整方向に関して互いに移動可能な二つの部品のうち少なくとも一方を荷 重する結果として、固定用歯の位置で固定機構を解放させようとする力の要素が 小さい場合には、その機構は解放されない。この状況は、調整方向に面する固定 用歯の面が固定用歯の移動方向に対して傾斜していない場合に、特に間違いない 。更に、レールの横方向に面する固定用歯の傾斜した面のため、及びレールの長 手方向に連続して変化するスナップ式穴の内側の幅のために、確実な固定は、互 いに移動可能な部品の任意の位置で達成される。スナップ式穴を有するレールは 、レール形状の区画である必要がない。スナップ式穴もまた、調整方向に又は互 いに調整可能な二つの部品の一方に延長する区画の領域に提供可能である。更に 、レールは、直線である必要がない。それは、湾曲部であってもよい。 両調整方向の二つの互いに調整可能な部品を固定するために、固定用歯は、レ ールの長手方向に、互いに調整可能な部品の任意の位置に配置されなければなら ない。ただし、一方の調整方向で確実に固定する少なくとも一つの固定用歯は存 在し、他の固定用歯の少なくとも一つは、スナップ式穴の一つに、該固定用歯が 遊びなくスナップ式穴に支持される他の調整方向の固定位置で、落下可能である 。 好適な実施例では、スナップ式穴及び固定用歯は、レールの長手方向に延長す る共通の対称面に対称に設計される。固定位置では、固定用歯は、調整方向のス ナップ式穴の両長手の側部と確実に係合する。それが一方の側部に支持される歯 にとって十分である限り、スナップ式穴の一方の長手の側部は、調整方向に延長 可能である。それから、この側部に面する固定用歯の側面は、移動方向に関して 傾斜している必要がない。 スナップ式穴及び該穴と係合する固定用歯のいずれかは、両調整 方向に確実に固定可能であり、最大の内側の幅を有する位置から始まる場合、該 スナップ式穴は、一方及び他方の調整方向の両方で傾斜する内側の幅を示す。好 適な実施例では、レールの長手方向に計測されたスナップ式穴の長さの半分で、 最大の内側の幅を示す。更に、二つの半分の部分は、互いに関して対称に組み立 てられる。固定用歯の一つが一方又は他方の半分の部分の長手の側部に支持され るかどうかに依存して、確実な固定用の配置は、一方又は他方の調整方向で達成 される。 スナップ式穴の端部の側面の設計は、変更可能である。例えば、各スナップ式 穴の二つの長手の側部の少なくとも一つは、球形の端部の側面を限定可能である 。しかしながら、例えば多角形形状である、特に直線部分を有する他の端部の側 面もまた適切である。球形の端部の側面のために、及びスナップ式穴の横の中心 面に関して対称な端部の側面のために、移動方向に延長しかつ長さが最大で固定 用歯の厚さの半分と等しい直線部分は、例えば横の中心面の両側部に提供可能で ある。それゆえ、多くて一つの固定用歯の厚さに及んで延長する、スナップ式穴 の中心部分は、端部の側面の、つまり更に球形の展伸部を示す。多角形の端部の 側面は、好適には、二重の台形形状を示す。同時に、スナップ式穴の横の中心面 の両台形の二つの平行な台形の側部の長い方及び二つの短い台形の側部は、スナ ップ式穴の二つの横の側部を限定する。そのような端部の側面の場合、二つの平 坦な領域から固定用歯の接触領域を形成し、その接触領域は、スナップ式穴の端 部の側面に相当する端部の側面を限定する。 スナップ式穴の長手の側部が固定用歯の移動方向に平行に延長する場合、固定 用歯の傾斜した面が固定位置で接触する領域は、非常に小さい。一方、レールの 横方向で互いに対向しかつ各スナップ式 穴の両長手の側部に属する表面領域が、固定用歯に面する開口部から、固定用歯 の逆側に面するスナップ式穴のその端部の方向に、連続して到達する場合、及び この傾斜が固定用歯の傾斜した面の傾斜に適合される場合には、十分に大きい領 域に及んで接触される。しかしながら、傾斜した長手の側部を製作する費用は、 傾斜なしで長手の側部をパンチによって製作する場合よりもかなり高くなってし まう。 スナップ式穴の接触領域及びスナップ式穴自体は、レールの厚さを除いては、 一つの面に横設される必要がなく、二次元形状を有する必要がない。 スナップ式穴の接触領域もまた三次元形状を限定可能である。好適には、スナ ップ式穴の長手の側部のみが、中間部状の材料部分によって限定されるレールの 領域から移動され、便宜上、固定用歯の方向に移動される。レールの長手方向に 一つの区画を備えた長さに加えて、スナップ式穴の長手の側部は、固定用歯の移 動方向に一つの区画を備えた長さを有する。スナップ式穴のこれらの突出する長 手の側部を形成するために、好適な実施例は、レールの中間部状の材料部分の側 部を越えて突出する歯状の材料部分を有し、該側部は固定用歯に面する。一般に 、突出する長手の側部を形成するために、レールの長手方向に延長する二つの環 状の材料部分は、特に製造上の理由からもより効果的である。そのような環状の 材料部分は、レールの横の変形によって形成可能であり、その結果、二つの持ち 上げられた層が形成される。そのようなスナップ式穴の特別な効果により、固定 用歯とスナップ式穴の長手の側部の間に広くされた接触領域がもたらされ、調整 可能な部品の全ての位置でほぼ同一の固定用歯の侵入深さがもたらされ、固定用 歯を固定位置から解放位置に移動させるための小さい持ち上げ量がもたらされる 。後者の結果、 固定装置に必要な空間は減少され、この特徴は、重要で効果的である。更に、固 定位置では、固定用歯は、該固定用歯に離れて面するレールの側部を越えて突出 する必要はない。 内側の幅が最も広い位置で、固定用歯がスナップ式穴と係合する場合でさえも 、固定用歯が遊びなくスナップ式穴の横の面に支持されることを保証するために 、レールの横方向に計測された固定用歯の最大幅は、スナップ式穴と係合する領 域では、固定用歯に面するレールの側部のスナップ式穴の最大の内側の幅よりも 、好適には幾らか広い。 固定用歯の長手の端部だけがスナップ式穴の長手の側部に支持されるのではな いことを保証するために、固定用歯の長手の端部は円形にされることが可能であ る、又は固定用歯の接触領域は、少なくともスナップ式穴と係合する領域で、円 錐形に設計可能である。衝突の場合、通常の応力下でない場合、固定用歯の長手 の端部は、スナップ式穴の長手の側部に埋入してしまう。この特徴は、スナップ 式穴の台形の端部の側面を有する実施例にも適合され、スナップ式穴と係合する 固定用歯のその部品の適合された端部の側面を有する実施例にも適合される。 固定用歯の数及びそれらの配置は、スナップ式穴の形状及び配置を考慮して必 要なものに従って選択可能である。スナップ式穴を設計する際には、レールの長 手方向に計測されたスナップ式穴の長さが、レールの長手方向に計測された固定 用歯の厚さの整数倍になるように選択するのが好適である。更に、レールの長手 方向に計測されかつスナップ式穴の間に配置された中間部に属する厚さを、各固 定用歯の厚さに又はその厚さの整数倍に選択することが好適である。 固定用歯は、レールの長手方向に空間なく並行して配置可能であり、その結果 、堆積部を形成する。それから、固定用歯は、レール の長手方向に互いに支持可能である。この点では、任意の位置で確実に固定する ために必要な最小数の固定用歯に加えて、少なくとも一つの固定用歯を提供する ことが効果的である可能性があり、それにより、単一の固定用歯が全荷重を吸収 しなければならない必要はない。レールの長手方向に計測された、堆積部の高さ は、好適には、中間部及びスナップ式穴によって限定された、少なくともスナッ プ式穴の区間と等しく選択される。しかしながら、レールの長手方向の空間が該 固定用歯の厚さに適合するように固定用歯を配置することもまた効果的である。 固定用歯の配置及び数に関わりなく、不可欠なこととして、全ての固定用歯は 、解放位置から固定位置の方向に独立してばねで荷重され、その結果、それらは 、スナップ式穴に独立して落下可能でありかつ共に解放位置に移動可能であり、 固定機構は、問題なく解放可能である。 固定用歯は、保持部を長手に摺動可能であり、固定用歯の固定位置の保持部は 、レールの長手方向のスナップ式穴の一つと係合するそれらの端部分と支持する 。従って、固定用歯の曲げ応力及び／又は剪断応力、及びそれゆえそれらの寸法 もまた、十分に減少可能であり、特徴として、とりわけ小型化が導かれる。好適 には、固定用歯の端部分は、保持部の支持部材によって張られ、固定用歯の端部 分のように、支持部材は、レールに面する保持部の側部を越えてそれらの固定位 置に突出する。好適な実施例では端部分と同様の歯の形状を示す、これらの支持 部材が、レールの長手方向の保持部に関するレールの移動に悪い影響を有する必 要がないことを保証するために、レールは、中間部状の材料部分によって形成さ れる長手の領域に、長手の溝を有することが可能であり、長手の溝は、スナップ 式穴によって遮断されかつ支持部材を収容可能である。その保持部 は、支持部材を有さない保持部のように設計されることも可能であり、該保持部 では、全ての固定用歯は、共に固定位置から解放位置に移動可能である。 以下、本発明は、図面に描写された実施例を参照して詳細に説明される。 図１は、第一の実施例の概略の斜視図である。 図２は、第一の実施例の平面図であり、良好な概観に関する理由のために、レ ールは実線で示され、固定用歯は破線で示される。 図３は、図２の線III−IIIに沿った断面図である。 図４は、図２の線IV−IVに沿った断面図である。 図５は、図２の線Ｖ−Ｖに沿った断面図である。 図６は、図１に示されたレールに関する固定用歯の位置を表す、レールの長手 図及び固定用歯の側面図である。 図７は、レールに関する固定用歯の他の位置の、図６に関する第一の実施例の 図面である。 図８は、レールに関する固定用歯の第三の位置の、第一の実施例の図６に関す る図面である。 図９は、レールに面する固定用歯の一つの端部の平面図である。 図１０は、固定用歯の変更された実施例の図面である。 図１１は、変更された実施例のスナップ式穴の断面図である。 図１２は、第二の実施例の図２に関する平面図である。 図１３は、図１２に関する位置の固定用歯の側面図を有する第二の実施例のレ ールの長手図である。 図１４は、レールに関する固定用歯の他の位置の第二の実施例の図１３に関す る図面である。 図１５は、レールに関する固定用歯の第三の位置の図１３に関する図面である 。 図１６は、第三の実施例の概略の不完全な長手の図面である。 図１７は、破線で示された固定用歯を備えた第三の実施例のレールの不完全な 平面図である。 図１８〜２０は、固定された部品の三つの異なる位置の、固定された状態の第 三の実施例の概略の不完全な長手の図面である。 図２１は、第四の実施例の概略の不完全な平面図である。 図２２は、レールの横方向に延長する二つの前側部の一方向に見られた第四の 実施例の固定用歯の不完全な図面である。 図２３は、図２２の線ＸＸIII−ＸＸIIIに沿った断面図である。 図２４は、固定用歯の変形された実施例の図２３に関する断面図である。 図２５は、第五の実施例のレール及び固定用歯の一つの、概略の不完全な図面 である。 図２６は、固定用歯を有さない本発明の固定装置の第五の実施例の車の座席の 、一対のレールの正面図である。 図２７は、固定用歯の一つを備えた図２５に関するレールの長手図である。 図２８は、図２５に関するレール及び固定用歯の平面図である。 図２９は、他の位置に固定用歯を備えた図２７に関する断面図である。 図３０は、本発明の固定装置の第六の実施例を備えた長手に調整可能な自動車 の座席の、一対のレールの下部レールの不完全な概略の図面である。 図３１は、図３０に関する下部レールの正面図である。 図３２は、図３０に関する下部レールの不完全な平面図である。 図３３は、本発明に関する固定装置の固定用歯の保持部の斜視図である。 図３４は、図３３に関する保持部に属するレールの不完全な斜視図である。 図３５は、図３３に関する保持部の線ＸＸＸＶ−ＸＸＸＶに沿った長手図であ る。 図３６は、図３３に関する保持部の線ＸＸＸVI−ＸＸＸVIに沿った断面図であ る。 図３７は、図３４の線ＸＸＸVII−ＸＸＸVIIに沿った断面図である。 図３８は、図３４のレールの正面図である。 直線に沿って互いに連続して調整可能でありかつ自動車の座席に属する、例え ば座席のフレームと、自動車の床に確実に結合される案内レールとである二つの 部品のための固定装置は、スナップ式固定レール１を具備し、レール１は、互い に調整可能な二つの部品の一方に確実に結合される、又はこれらの部品の一方に よって形成される。例えば、スナップ式固定レール１は、案内レールの一部分に よって形成可能である。更に、固定装置は、四つの同一の固定用歯２、３、４、 及び５を有し、それらは、スナップ式固定レールの長手方向に配置され、調整方 向に間隔なく並行して配置される。これらの棒形状の固定用歯は、互いに調整可 能な二つの部品の他方の位置で案内され、その案内方法では、固定用歯は、互い に調整可能な二つの部品の調整方向に垂直に延長する固定用歯の長手方向にのみ 摺動可能であるが、調整方向にある（図示されない）案内部によって、二つの互 いに調整可能な部品の他方の位置で支持される。 スナップ式固定レール１は、長手方向に延長しかつ同一のスナップ式穴６を備 えた列を有し、穴６は、スナップ式固定レール１の材料部分によって形成される 中間部７によって互いに分離される。この実施例では、レールの長手方向に計測 された中間部７の幅は、この方向に計測された固定用歯２〜５の厚さと同等に選 択される。レ ールの長手方向に計測されたスナップ式穴６の長さは、固定用歯２〜５の厚さの ３倍である。それゆえ、最大で三つの固定用歯が、同時に一つのスナップ式穴６ と係合可能である。図１及び２に示されるように、スナップ式穴６の二つの長手 の側部６’は、球形の端部の側面を限定する。それゆえ、レールの横方向に計測 されたスナップ式穴６の内側の幅は、まず一方の横の側部６”から長さの半分の 位置で最大値まで増加し、中央部分が平坦にされている場合には平坦部分の始ま りまで増加し、それから再び他方の横の側部６”まで同一の度合で減少する。ス ナップ式穴６は、長手の中心面及び横の中心面の両方に対して対称に設計され、 二つの横の側部６”は、それぞれ一つの横の面に横設される。 固定用歯２〜５は、長方形の断面形状を有する。図１及び２に示されるように 、固定用歯の摺動方向に傾斜していない二つの平坦な長手の側部は、スナップ式 固定レール１の横方向に延長し、二つの狭い側部は、スナップ式固定レール１の 長手方向に延長する。スナップ式固定レール１が固定用歯２〜５に対して任意の 位置に位置する場合に、少なくとも二つの固定用歯２〜５が、一つのスナップ式 穴６の長手の側部６’に遊びなく支持されるために、二つの互いに調整可能な部 品が連続して摺動される際に起こる特徴として、スナップ式固定レール１の横方 向に計測される固定用歯２〜５の幅は、スナップ式固定レール１に面する端部分 で、自由端の方向に、最小の幅になるまで連続して減少しなければならない。そ れゆえ、この実施例では、固定用歯２〜５の二つの狭い側部は、この端部分で、 固定用歯２〜５の摺動方向に対して同量傾斜される。そのため、スナップ式固定 レール１の長手方向に見られると、端部分は、対称の台形形状を有する。固定用 歯２〜５がスナップ式穴６の一つと係合する際に、スナップ式固定レール１の厚 さの全体がスナップ式穴の 長手の側部６’に支持されることを保証するために、図３〜５に描写されるよう に、長手の側部６’は、固定用歯２〜５の傾斜した端部分の狭い側部８と同一の 傾斜を示す。しかしながら、長手の側部６’は、固定用歯２〜５の移動方向に、 傾斜なし、つまり、横の側部６”のように延長することが可能である。更に、ス ナップ式穴６は、例えばパンチによって、費用面でより効果的に製作可能である 。 調整方向に面しかつ特に端部分がスナップ式穴６に侵入する面８’は、固定用 歯２〜５の摺動方向に対して傾斜されない。それゆえ、互いに調整可能な二つの 部品の一方への調整方向の荷重により、固定位置に配置される固定用歯に荷重が もたらされても、その荷重は、固定用歯２〜５の摺動方向に力の要素を有さない 。 固定位置に配置された固定用歯３及び５の長手の側部６’の傾斜にかかわらず 、近い方の横の側部６”に面しかつテーパの付けられた端部分に属する二つの長 手の端部のみが、（図２から明らかなように）スナップ式穴６の長手の側部６’ に支持され、図９に描写されたように、少なくともテーパの付けられた端部分の 長手の側部は、円形にされる。その結果、接触領域は、十分に広くされ、接触領 域によって、固定用歯２〜５の長手の端部が、スナップ式穴６の長手の側部６’ に侵入し続けるのが防止される。 スナップ式固定レール１の方向に（図示されない）予め圧縮されたばねによっ て荷重される固定用歯２〜５が、互いに独立してスナップ式穴６の一つに落下す るために、固定機構が解放される解放位置に共に移動可能にされることを保証す るために、全ての固定用歯２〜５と係合する持ち」上げ機構が存在する。図１に は、この持ち上げ機構は、各固定用歯２〜５の各長穴１０を貫通する持ち上げロ ッド９によって象徴的に描写される。 図１及び２に示されるスナップ式固定レール１に固定用歯２〜５ を配置させる、互いに調整可能な部品のある位置では、堆積部の端部を形成する 二つの固定用歯２及び５の厚みの半分は、中間部７の一つに横設される。それゆ え、二つの固定用歯３及び４のみが係合され、固定用歯３は、調整方向の一方に 遊びなく確実に固定され、固定用歯４は、調整方向の他方に遊びなく確実に固定 される。図２から、とりわけ図３から明らかなように、スナップ式固定レール１ の横方向に計測された固定用歯２〜５の幅は、スナップ式固定レール１に面する 自由端では、固定用歯２〜５に離れて面する下部の側部の二つの横の側部６”の スナップ式穴６の内側の幅よりも小さい。 図４及び５が示すように、固定用歯３は、固定用歯２に近接しかつその狭い側部 ８の両方に属する長手の端部のみと共に、スナップ式穴６の長手の側部６’に支 持され、更にスナップ式固定レール１の横方向に計測された固定用歯２〜５の最 大幅は、レールの側部で計測されかつ（同様に図２から明らかなように）固定用 歯２〜５に面するスナップ式穴６の最大の内側の幅よりも幾らか大きい。 図７は、図１〜６に示された配置と比較して、固定用歯２〜５に関するスナッ プ式固定レール１の移動に続く配置を説明する。ここでは、固定用歯５は、中間 部７の一つに正確に整列され、固定用歯２〜４は、スナップ式穴６の一つに落下 する。二つの固定用歯２及び４の侵入深さは、同一であるが、固定用歯３の侵入 深さより浅い。 というのは、構成物が端部分に整列されるためであり、端部分は、横の側部６’ と隣接しかつスナップ式穴６に属し、スナップ式穴６の内側の幅は中央部分の幅 より小さく、固定用歯２は、中央部分と共に整列される。 図８が示す配置では、二つの固定用歯４及び５は、一つの中間部７に整列され る。それゆえ、二つの固定用歯２及び３のみがスナップ式穴６と係合する。固定 用歯２は、図８に関する方向から見られ ると、左半分のスナップ式穴６の二つの長手の側部６’に支持されるために、該 固定用歯は、遊びなくスナップ式固定レール１に確実に係合され、その結果、図 ８に関する方向から見て、右側に摺動しない。固定用歯２の侵入深さは、固定用 歯３の侵入深さより深く、スナップ式穴６の右半分で、固定用歯３は、長手の側 部６’に支持されるが、近接する横の側部６”から近い距離であり、それゆえ、 小さい内側の幅を有する領域である。 図１１に描写されるように、二つの長手の側部１０６’の領域にスナップ式穴 を形成する過程では、スナップ式固定レール１０１を越えて突出する材料部分が 形成可能である。更に図１１が示すように、台形の断面形状のスナップ式穴１０ ６の代わりに、ノズル状の断面形状が提供可能である。この目的のために、傾斜 された面として設計された長手の側部６’のみが、横方向に湾曲された長手の側 部１０６’によって移動されなければならない。そのようなスナップ式穴のノズ ル形状の断面の側面のために、固定用歯とスナップ式穴の長手の側部の間の接触 領域を可能な限り大きくすることを保証するために、スナップ式固定レールに面 する端部分の固定用歯１０２の二つの狭い側部は、図１０に示されるように、長 手の側部１０６’の凸状の湾曲部に相当する凹状の湾曲部に設計可能である。 図１２〜１５に示される実施例では、三つの存在する同一の固定用歯２０２〜 ２０４は、第一の実施例の固定用歯２〜５と同一の形状及び大きさである。しか しながら、それらは、相当するスナップ式固定レール２０１の長手の方向に離れ て配置され、その距離は、この方向に計測されたそれらの厚さと等しい。スナッ プ式固定用歯１のように、互いに移動可能な二つの部品のうちの一方の領域であ ることが可能なスナップ式固定用歯２０１は、スナップ式穴２０６の列を有し、 各穴２０６は、中間部２０７によって分離され、レー ルの長手方向に計測された中間部２０７の幅は、第一の実施例の場合のように、 固定用歯２０２〜２０４の一つの厚さと同一に選択される。スナップ式固定レー ル２０１の長手の方向に計測されたスナップ式穴の長さは、固定用歯２０２〜２ ０４の一つの厚さの五倍である。それゆえ、図１２及び１３に示されるように、 三つの全ての固定用歯２０２〜２０４は、同時にスナップ式穴２０６の一つと係 合可能であり、球形の端部の側面を限定する穴２０６の長手の側部２０６’は、 固定用歯２０２〜２０４の狭い側部２０８の傾斜に従って傾斜される。 図１４及び１５が示すように、固定用歯２０２〜２０３の一つが中間部２０７ の一つに全体又は一部分整列される際は、常に、二つの他の固定用歯のみは、固 定位置に位置する。それにもかかわらず、このような場合でさえ、スナップ式固 定レール２０１は両調整方向に遊びなく固定される。というのは、固定位置に配 置された二つの固定用歯が、スナップ式穴の一方の又は他方の半分の二つの長手 の側部２０６’に支持されるためである。更に、調整方向に面する固定用歯２０ ２〜２０３の面は、それらの移動方向に対して傾斜されない。 図１６〜２０に描写される第三の実施例と、図１〜９に描写される実施例の唯 一の違いは、固定用歯の部材が異なることとスナップ式穴の端部の側面が異なる ことである。 図１６及び１７から明らかなように、レール３０１の長手方向に等距離に配列 されたスナップ式穴３０６は、多角形の端部の側面を有する。同一の各スナップ 式穴３０６の断面領域は、中央部分と、互いに鏡像で同一に設計された二つの端 部分とを有する。中央部分は長方形の形状であり、長方形はレールの横方向に延 長し、長方形の二つの長手の側部は、それぞれ一つの台形の長い方の基部を形成 する。レールの長手方向に計測されたこれらの二つの台形の高さ及びこの方向に 計測された長方形の幅は、レールの長手方向に計測された同一の固定用歯３０２ の厚さと同等に選択される。固定用歯３０２は、レールの長手方向に空間なく連 続して配置されるために、三つの固定用歯３０２は、図１８に示されるように、 スナップ式穴３０６の一つに同時に落下可能である。 第一の実施例の固定用歯のように、各固定用歯３０２の二つの狭い側部３０８ は、スナップ式穴３０６と係合する端部分で、固定用歯３０２の摺動方向に対し て同量傾斜され、更にレールの横方向に計測される幅は、固定用歯の下部の端部 の方向に傾斜する。それゆえ、固定用歯３０２の下部の端部分は楔形状を形成す る。共に固定される部品の調整方向に面する二つの面３０８’は、スナップ式穴 ３０６と係合する端部分に傾斜を有さない。 更に、スナップ式穴３０６の二つの横の側部３０６”も二つの長手の側部３０ ６’のいずれの部分も、固定用歯３０２の移動方向に対して傾斜していない。従 って、スナップ式穴３０６の断面部分は、固定用歯３０２に面するレール３０１ の上面から、固定用歯３０２の逆側に面する下面まで変化しない。 レールの横方向に計測された固定用歯３０２の幅は、テーパにされた端部では 、スナップ式穴３０６の横の側部３０６”の長さよりも小さく選択され、該長さ は、レールの横方向に計測され、該固定用歯がスナップ式穴３０６の一つに落下 する際に、一方の面３０８’が一方の横の側部３０６”に支持される一つの固定 用歯３０２は、スナップ式穴３０６に深く侵入可能であり、自由端の傾斜は、レ ール３０１の下側で終了する。一方、レールの横方向に計測された固定用歯３０ ２の幅は、テーパにされない領域では、スナップ式穴３０６の中央部分の幅より 大きく、その結果、一つのスナップ式穴３ ０６の中央部分と整列された固定用歯３０２の傾斜された狭い側部３０８は、二 つの長手の側部３０６’に支持されることが可能である。 固定用歯３０２の数Ｍの関係は、 であり、ａは、二つの横の側部３０６”の間の距離によって限定されるスナップ 式穴３０６の長さを表し、ｂは、二つの連続するスナップ式穴３０６の間の距離 であり、該距離は、スナップ式穴３０６の間の中間部３０７の幅と同等であり、 ｄは、レールの長手方向に計測された固定用歯３０２の厚さを表す。 この関係の結果、共に固定される部品は、四つの固定用歯３０２を備えた部品 の任意の位置で遊びなく固定可能である。以前、費用及び構造体の空間を最小に するために、固定用歯の数は可能な限り小さく選択された。本発明では、四つの 固定用歯で、連続した確実な固定に十分であろう。実際には、五つの固定用歯３ ０２が存在する。従って、単一の固定用歯３２によって、発生する力に耐えてい る間に力を吸収しなければならない、共に固定される部品の配置が回避される。 図１８に描写された実施例では、三つの固定用歯３０２が一つのスナップ式穴 ３０６に落下している。これらの三つの固定用歯３０２は、レールの長手方向に 互いに支持され、更にそれゆえ、さらなる尽力なしで、例えば、衝突の場合にレ ールの長手方向に発生可能な力を吸収可能である。この位置でさえも、例えば図 １８の最も右に示される固定用歯が十分に機能しない場合に、隣に配置された固 定用歯３０２が力の両方向に対して効果を示すために、一つの固定用歯３０２に 過剰に荷重がかかる危険性は存在せず、更にそれゆえ、 荷重は、固定位置に配置された他の二つの固定用歯３０２に除去される。 図１９に示される実施例では、三つの固定用歯３０２のみが固定位置に位置す る。例えば、図１９の最も右に示される固定用歯が十分に機能しない場合には、 二つの外側の自由な状態のの固定用歯３０２が、一方又は他方の方向の荷重を吸 収しなければならない。 図２０に示され、中央の固定用歯３０２が一つの中央部３０７上に位置し、他 の四つの固定用歯３０２が固定位置に配置される実施例では、一つの固定用歯３ ０２が欠如すると、隣に配置された固定用歯３０２に高荷重がもたらされる。 図２１〜２３に描写された実施例では、すべてが同様に設計されたスナップ式 穴４０６は、二重台形の形状をしており、二つの台形は長い方の基部に沿って互 いに隣接し、その基部は、レール４０１の横方向に延長する。第三の実施例のよ うに、スナップ式穴４０６の長さは、相当する固定用歯４０２の厚さの三倍であ り、該厚さは、レールの長手方向に計測される。同様に、この方向に計測された 中間部７０４の幅は、固定用歯４０２のこの幅と同等である。最小及び最大のス ナップ式穴４０６の幅、及びテーパが付けられた及びテーパにされていない領域 の固定用歯４０２の幅は、第三の実施例と同様の方法で、互いに調整される。 図２２及び２３から特に明らかなように、この固定用歯４０２と第一と第二の 実施例の固定用歯の違いは、両方の狭い側部の領域でスナップ式穴４０６と係合 する端部分の形状である。単一の傾斜した面によって限定される代わりに、二つ の狭い側部の領域のテーパが付けられた端部分は、それぞれ二つの表面領域４１ ０及び４１１によって限定され、図２１に示されるように、二つの表面領域４１ ０及び４１１は、レールの横方向に延長する固定用歯４０２の横の 中心面に対称に配置され、更にスナップ式穴４０６の各長手の側部４０６’の二 つの部分の角度に等しい角度を形成する。 スナップ式穴４０６と係合する固定用歯４０２の端部分のこの断面形状の結果 、図２１に見られるように、固定用歯４０２は、固定位置でスナップ式穴４０６ の長手の側部４０６’と直線に接触する。図２３から特に明らかなように、調整 方向に面する固定用歯４０２の面４０８’は、他の実施例の場合のように、傾斜 されない。 図２１〜２３に関する実施例では、当然、連続しかつ遊びのない固定のために 必要な最小数の固定用歯よりも多い固定用歯を提供することも可能である。 図１６〜２３に関する実施例の説明で述べられなかった詳細部分のために、こ の点で差異は存在しない理由から、図１〜９に関する実施例に対する説明が引用 される。この状況は、例えば、予め圧縮されたばねの力によって固定用歯が独立 して固定位置に移動可能であること、又は、すべての固定用歯が共に解放位置に 移動可能であることに適合される。 図２４が示すように、固定用歯４０２の二つの平坦な表面領域４１０及び４１ １の代わりに、固定用歯５０２は、スナップ式穴と係合する端部分の領域の狭い 両側部に、円錐形の表面領域５１２を示すことが可能である。固定用歯５０２の 二つの傾斜のない面は、番号５０８’で示される。 図２５〜２９に示される本発明の固定装置の実施例の目的は、上部レール６１ ６を車のシャーシに結合される下部レール６０１に固定することであり、上部レ ール６１６は、車の座席に結合されかつ一対の自動車のレールに属する。上部レ ール６１６は、周知の方法で下部レール６０１を長手に摺動可能であり、レール の長手方向に直角に二つのレールの脚部の端部と係合するために、該上部レール は、下部レール６０１が解放しないことを保証する。 下部レール６０１の二つの脚部の間の中央には、レールの長手方向に延長しか つ同一のスナップ式穴を示す列が存在し、同一のスナップ式穴は等距離に離れて 配置され、各穴の間には中間部６０７が存在する。図２５及び２７〜２９には単 一の歯のみが示されている、四つの同一の固定用歯６０２は、図１６及び１７に 関する実施例の場合のように、レールの長手の方向に、空間なく連続して配置さ れる。しかしながら、三つのみ又は四つより多い固定用歯が提供可能である。そ れらは、固定用歯３０２と同一形状であり、スナップ式穴６０６及び中間部６０ ７の寸法と比較して同一寸法である。固定用歯６０２は、（図示されない）上部 レール６０６の内側に配置されかつこの確実に結合された保持部と共に案内され 、特に固定用歯６０２の長手方向にのみ上部レール６１６に対して移動可能にさ れ、上部レール６１６の長手方向及び横方向には移動可能にされない。 図１６及び１７に関する実施例のスナップ式穴３０６のように、スナップ式穴 ６０６は多角形の形状を有する。しかしながら、スナップ式穴３０６とは異なり 、スナップ式穴６０６は、平坦なレール形状の材料部分には横設されない。むし ろ、レールの横方向に延長しかつ中間部６０７に隣接する二つの横の側部６０６ ”のみが、中間部６０７と同じ高さに位置する。一方、下部レール６０１の長手 の中心面に対して鏡像に同一に設計された各スナップ式穴６０６の二つの長手の 側部６０６’は、上部レール６１６の方向の中間部６０７を収容する下部レール ６０１の中央部分から移動され、固定用歯６０２の摺動方向に区画を備えた連続 する通路を有する。それゆえ、スナップ式穴６０６は、幾分三次元形状である。 長手の側部６０６’を形成するために、下部レール６０１は、各スナップ式穴 ６０６の両側部に二つの歯状の材料部分６１７を有し、 材料部分６１７は、上部レール６１６の方向に中央部分を越えて突出し、全ての 材料部分６１７は、同一にかつ下部レール６０１と共に一部材で設計され、二つ の同一の列に配置される。その列は、下部レール６０１の長手の中心面に対して 鏡像にされる。 詳細には図２５に示されるように、歯状の材料部分６１７は中空本体として設 計され、中空本体は、歯状の材料部分６１７の方向に開口し、歯状の材料部分６ １７は、スナップ式穴６０６の対向する長手の側部を形成し、更に中空本体は、 固定用歯６０２の逆側に面する下部レール６０１の側部の方向に開口する。対向 する歯状の材料部分６１７に面する弓形状の端面は、スナップ式穴６０６の一方 の長手の側部を形成する。図１６及び１７に関する実施例の場合のように、各長 手の側部６０６’は、レールの長手方向に延長する中央部分６１８と、該中央部 分から一方又は他方の横の側部６０６”まで延長する端部分６１９とを具備する 。中央部分６１８と端部分６１９の両方は、互いに垂直な面に横設される。しか しながら、端部分６１９を有する、中央部分６１８に対して垂直な面と下部レー ル６０１の長手の中心面とは、角度を形成する。 図２７及び２８に示されるように、固定用歯６０２の一つがスナップ式穴６０ ６の一つの中心に整列される際、固定用歯６０２の楔形状の端部分を形成する該 固定用歯の二つの狭い側部６０８は、両方の長手の側部６０６’の中心部分６１ ８に支持される。狭い側部６０８’の二つの長手の端部は線６２０に支持され、 線６２０に沿って端部分６１９は中央部分６１８に隣接する。図２８に示される 、中央部分６１８に対してなす端部分６１９の角度のために、スナップ式穴６０ ６の中心に整列された固定用歯６０２は、上部レール６１６の両方の摺動方向で 下部レール６０１に関して上部レール６１６に、固定位置で固着する。 図２９では、固定用歯６０２の一つは、スナップ式穴６０６の一つの端部分に 整列される。固定用歯６０２が固定位置に位置する際、その傾斜していない面６ ０８’は、一方の横の側部６０６”に支持される。固定用歯６０２は、それから 一方の移動方向のみに、下部レール６０１に上部レール６１６を固定可能である 。他方の移動方向の固定は、少なくとも他の固定用歯６０２の一つによって達成 される。 固定用歯６０２が中心部分６１８にも横の側部６０６”の一つにも支持されな い上部レール６１６のこれらの位置では、二つの狭い側部６０８の一方の長手の 端部は、長手の側部６０６’の対向する端部分６１９に支持される。 スナップ式穴６０６のどの部分かに関わりなく、固定用歯６０２はスナップ式 穴６０６と係合し、固定位置では、下部レール６０１の下側を越える突出部は少 ない。好適には、突出部は存在しない。固定位置から解放位置に固定用歯６０２ を移動させるのに必要な持ち上げ量は、中間部６０７の領域の下部レール６０１ の厚さと、下部レール６０１の下側を越える（図２７では全体的に誇張された） 存在する突出部との和より大きくなくてもよい。結果的に、固定装置の構成は非 常に小さくなる。更に、図２７から明らかなように、固定された状態の、線２６ ０又は端部分６１９に支持される狭い側部６０８の長手の端部のその部分の長さ は、図１６及び１７に関する実施例のものより十分に大きく、その特徴は効果的 である。 他の詳細部分として、特に固定用歯６０２を荷重するばね、及び固定位置から 固定用歯６０２を持ち上げる機構に関して、図１〜８に関する実施例に対する説 明が参考にされる。 図２５〜２９に関する実施例のレール６０１に提供されたような三次元のスナ ップ式穴は、図３０〜３２に関する自動車の座席の一 対のレールの下部レールの実施例が示すように、歯状の材料部分６１７の製作が 困難な場合とは、異なって認識される。下部レール７０１の中央領域に等距離離 れて配置されたスナップ式穴７０６は、スナップ式穴６０６と同様の形状を有し 、つまり、下部レール７０１の長手方向の区画の長さに加えて、スナップ式穴７ ０６の長手の側部７０６’は、固定用歯７０２の移動方向に区画を有する長さを 備え、その一つが図３１に示される。多角形形状に関しても、スナップ式穴７０ ６はスナップ式穴６０６と合致する。 図２５〜２７に関する実施例と対照して、スナップ式穴７０６の細片形状の長 手の側部７０６’は、歯状の材料部分ではなく二つの環状の材料部分７１７によ って形成され、二つの環状の材料部分７１７は、互いに平行にかつレールの長手 方向に延長する。この実施例では、二つの環状の材料部分７１７のそれぞれは、 細片材料の持ち上げられた層によって形成され、それにより、下部レール７０１ が形成される。歯状の材料部分６１７と対照して、環状の材料部分７１７は、比 較的簡単な方法で製作可能である。つまり、細片材料の断面を適切に変形させる ことによって製作可能であり、それにより、下部レール７０１は製作される。図 ３０及び３１に示されるように、下部レール７０１は、一方から他方への環状の 材料部分の領域の二つの環状の材料部分により、波状の断面の側面を有する。 スナップ式穴７０６は、下部レール７０１の横の変形の前に、長手の中央領域 からパンチで抜かれる。次の横の変形の間に、中央部分７１８及び細片形状の長 手の側部７０６’の二つの端部分７１９を限定する長手の側部７０６’は、図３ ０及び３１に示されかつ環状の材料部分７１７及び中間部７０７が波状の断面の 側面を形成する位置に移動される。 三次元のスナップ式穴７０６の効果は、スナップ式穴６０６の効 果と同様である。更に、より詳細には、図２５〜２９に関する実施例への説明が 、同様に参照可能である。 図１２〜１５に関する実施例の場合のように二つの近接する固定用歯の間に空 間が存在するか、連続して配置された固定用歯を有する実施例のように空間が存 在しないかにかかわらず、独立した固定用歯は、固定された部品の調整方向に作 用する全応力によって荷重される。例えば衝突の際には、この剪断及び／又は曲 げ応力は非常に大きいため、各固定用歯の要素は適切に強くされなければならな い。 図１６〜２０に関する実施例に関して説明されたように、全ての調整位置の確 実な固定に必要な最小数の固定用歯よりも多い数の固定用歯を有する場合、もっ と弱い要素であることが可能である。しかしながら、図３３〜３８に関する実施 例のように、固定用歯が、レールの長手方向のスナップ式穴と 合する、それゆ えそれらの面の領域の、端部分で支持される場合、固定用歯のより弱い要素が可 能である。 同一の固定用歯８０２は、それらの全長に及んで、それゆえそれらの端部分８ ０２’の領域で、保持部８２１に支持されることが可能であり、端部分８０２’ は、レール８０１のスナップ式穴８０６と係合し、保持部８２１は、この実施例 では長方形の形状を有する。図３３が示すように、保持部は、案内溝８２２によ って固定用歯８０２の摺動方向に侵入され、案内溝８２２の長方形の断面の側面 は、固定用歯８０１の相当する断面の側面に適合され、その結果、該固定用歯は 遊びなく案内される。図３３が示すように、図１２〜１５に関する実施例のよう に、固定用歯８０１は離れて配置され、その距離は、レールの長手方向に計測さ れた固定用歯８０１の厚さと等しく選択される。保持部８２１の下側８２１’は 、図３５に示され るように、保持部８２１に面するレール８０１の上側部８０１’上に可能なだけ 近くに整列される。保持部８２１と一部材に設計された支持部材８２３は、下側 ８２１’を越えて突出する。案内溝８２２によって互いに分離されるこれらの支 持部材８２３は、案内溝８２２の長手の中心面に整列された列を形成する。この 列の長手方向の支持部材８２３の寸法は、二つの近接する案内溝８２２の間の空 間と等しく、その結果、支持部材８２３には可能な限りの高荷重が加えられる。 図３６の説明のように、下側８２１’を越える支持部材８２３の突出部は、レー ル８０１の厚さと概略等しい。更に、図３６が説明するように、支持部材８２３ の歯状の側面は、スナップ式穴８０６に侵入する固定用歯８０２の端部分８０２ ’の側面に関して調整され、支持部材８２３は、端部分８０２’の側面を越えて 、側方にも下方にも突出しない。 支持部材８２３は、必ず長手の溝８２４を備えた保持部８２１に面するレール ８０１の側部を提供し、長手の溝８２４は、保持部８１の方向に開口しかつ相当 して形成された中間部８０７によって形成される。レール８０１の上側８０１’ から計測されると、長手の溝８２４の深さは概略材料の厚さと等しく、その材料 でレール８０１は製作される。支持部材８２３が係合する長手の溝８２４のため に、支持部材８２３によって、レール８０１が保持部８２１に対して長手方向に 摺動されることは防止されない。 詳細には図３５及び３６から明らかなように、固定用歯８０２の面８０８’の 領域では、少なくとも一つのスナップ式穴８０６と係合するこれらの固定用歯８ ０２は、同様に保持部８２１の下側８２１’に横設された部分だけでなく、下側 ８２１’を越えて下方に延長しかつスナップ式穴８０６の長手の側部８０６’に 支持された端部分８０２’で特に支持され、更に固定用歯８０２は、保持部８２ １の逆側に面するレール８０１の下側部８０１’まで延長する。固定用歯８０２ への荷重はこの支持方法によって減少され、特徴として、固定用歯８０２のより 弱い要素が可能になる。 固定用歯の一つが長手の溝８２４を形成する中間部の一つと整列される限りに おいて、この状況が図３５の右に描写された固定用歯８０２を備えた場合には、 この固定用歯８０２は、溝の下部の座部まで長手の溝８２４に落下するが、固定 処置には貢献しない。 この実施例の固定用歯８０２は、保持部８２１の上部部を越えて突出しないた め、及びそれゆえ解放位置に搬送されるために、保持部８２１の外側に配置され た持ち上げ機構によって上側の端部分の領域で把持されないために、この実施例 の固定用歯８０２は、ピン及び隙間によって保持部８２１に結合され、その隙間 は、該ピンを収容しかつ固定用歯８０２の摺動方向に延長する。この隙間は、ス ナップ式穴の一つに落下する固定用歯８０２に悪い影響を与えず、特徴としては 、その特徴部分は（図示されない）ばねによって容易にされる。しかしながら、 それらは、保持部８２１に対する移動のための固定用歯８０２の最大通路を限定 する。それゆえ、レール８０１から保持部８２１を移動させることによって、全 ての固定用歯８０２を共に解放位置に搬送することが可能になる。 主に保持部８２１のように設計される保持部は、固定用歯が空間なしで連続し て配置される場合には、図１６〜２０に関する実施例の場合のように、使用され ることも可能である。当然ながら、支持部材は保持部の二つの前端部のみに提供 可能であり、その結果、固定用歯の列の最初及び最後の歯は、他の固定用歯の逆 側に面する面で、支持部材の一つによって支持されることが可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ａ）レールを具備し、該レールは、一方の部品に固定されかつ調整方向に 延長し、更に該レールの長手方向に延長する少なくとも一つの列を示しかつスナ ップ式穴を示し、該スナップ式穴は、中間部状の材料部分によって互いに分離さ れ、全ての該材料部分は、該レールの長手方向に同一幅を有し、 ｂ）固定用歯を具備し、該固定用歯は、他方の部品に固定されかつ該レールに関 するレールの長手方向に直角に移動可能であり、互いに調整可能な該部品の任意 の位置で、該固定用歯の一つは、該スナップ式穴の一つに落下しかつこの固定位 置では一方の調整方向に遊びなく該スナップ式穴に支持され、少なくとも一部の 接触する表面は、該固定用歯の移動方向に対して傾斜しており、 ｃ）該スナップ式穴の長さは、該レールの長手方向では、この方向の各固定用歯 の寸法より大きい、 互いに連続して調整可能な二つの部品を備えた、特には自動車の座席である、車 の座席の固定装置において、 ｄ）該スナップ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６０６；７０６； ８０６）の内側の幅は、該レールの長手方向に連続して変化し、該幅は、該レー ルの長手方向に直角に計測され、 ｅ）固定位置で一方の固定方向に遊びなく互いに支持される該表面は、該スナッ プ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６０６；７０６；８０６）の内 側の幅を限定する二つの長手の側部（１０６’；２０６’；３０６’；４０６’ ；６０６’；７０６’；８０６’）の少なくとも一方、及びこれらの長手の側部 （６’；１０６’；３０６’；４０６’；６０６’；７０６’；８０６’）に面 する二つの固定用歯の接触領域（８；１０８；２０８；３０８；４ １０；４１１；５１２；６０８）の少なくとも一方によって形成される装置。 ２．該固定用歯（２〜５；１０２；２０２〜２０４；３０２；４０２；５０２ ；６０２；７０２；８０２）の二つの面（８’；１０８’；２０８’；４０８’ ；５０８’；６０８’）は、それらの移動方向に関して傾きを有さず、該面は、 該スナップ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６０６；７０６；８０ ６）の一方から他方の長手の側部（６’；１０６’；３０６’；４０６’；６０ ６’；７０６’；８０６’）の方向に延長する請求項１に記載の装置。 ３．該固定用歯（２〜５；２０２〜２０４；３０２；４０２；５０２；６０２ ；７０２；８０２）は、該部品の任意の位置で該レールの長手方向に整列され、 該部品は、該固定用歯（３；２０２；３０２；４０２；５０２；６０２；７０２ ；８０２）を除いて互いに調整可能であり、該固定用歯は、一方の調整方向に確 実に固定され、他の固定用歯（３〜５；２０３；２０４；３０２；４０２；５０ ２；６０２；７０２；８０２）の一つは、該スナップ式穴（６；２０６；３０６ ；４０６；６０６；７０６；８０６）の一つに落下し、その固定位置では、他の 調整方向に遊びなく該スナップ式穴（６；２０６；３０６；４０６；６０６；７ ０６；８０６）に支持される請求項１又は２に記載の装置。 ４．該スナップ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６０６；７０６ ；８０６）及び該固定用歯（２〜５；１０２；２０２〜２０４；３０２；４０２ ；５０２；６０２；７０２；８０２）は、該レールの長手方向に延長する面に関 して対称に設計される請求項１〜３のいずれか一つの項に記載の装置。 ５．該スナップ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６ ０６；７０６；８０６）は、該レールの長手方向に計測された長さの中央に、最 大の内側の幅を有し、二つの半分の部分は、互いに対称に設計される請求項１〜 ４のいずれか一つの項に記載の装置。 ６．各該スナップ式穴（６；１０６；２０６）の該二つの長手の側部（６’； １０６’；２０６’）の少なくとも一方は、球形の端部の側面を限定する請求項 １〜５のいずれか一つの項に記載の装置。 ７．各該スナップ式穴（３０６；４０６；６０６；７０６；８０６）の該二つ の長手の側部（３０６’；４０６’；６０６’；７０６’；８０６’）の少なく とも一方は、直線部分を備えた多角形の端部の側面を限定する請求項１〜５のい ずれか一つの項に記載の装置。 ８．各該スナップ式穴（３０６；４０６；６０６；７０６；８０６）の該長手 の側部（３０６’；４０６’；６０６’；７０６’；８０６’）は、該固定用歯 （３０２；４０２；６０２；７０２；８０２）の移動方向に傾きを有さない請求 項１〜７のいずれか一つの項に記載の装置。 ９．各該スナップ式穴（６；１０６；２０６）の該長手の側部（６’；１０６ ’；２０６’）は、該固定用歯（２〜５；２０２〜２０４）に面する側部から該 固定用歯（２〜５；２０２〜２０４）の逆側に面する側部まで、連続して到達す る請求項１〜７のいずれか一つの項に記載の装置。 １０．該スナップ式穴（６０６；７０６；８０６）の該長手の側部（６０６’ ；７０６’；８０６’）は、該レールの長手方向の区画を備えた長さに加えて、 該固定用歯（６０２；７０２；８０６）の移動方向に区画を備えた長さを有する 請求項１〜９のいずれか一つの項に記載の装置。 １１．該スナップ式穴（６０６；７０６；８０６）の該長手の側 部（６０６’；７０６’；８０６’）は細片形状を有し、該細片形状は、それぞ れ該レールの長手方向、該レールの横方向及び該固定用歯（６０２；７０２；８ ０２）の移動方向に、一つの区画を備えた二つの横の側部（６０６”）の一方か ら、該レールの長手方向に延長する中央部分（６１８）まで、及びそれぞれ該レ ールの長手方向、該レールの横方向及び該固定用歯（６０２；７０２；８０２） の移動方向に、一つの区画を備えた該部分から、他方の側部まで、連続して延長 する請求項１０に記載の装置。 １２．該スナップ式穴（６０６）の該長手の側部（６０６’）は歯状の材料部 分（６１７）によって形成され、該歯状の材料部分（６１７）は、該固定用歯（ ６０２）の摺動方向に該レール（６０１）の該中間部（６０７）の側部を越えて 突出し、該側部は該固定用歯（６０２）に面する請求項１０又は１１に記載の装 置。 １３．該スナップ式穴（７０６；８０６）の該長手の側部（７０６’；８０６ ’）は、好適には該レールの全長にわたって、該レールの長手方向に延長する二 つの環状の材料部分（７１７）によって形成される請求項１０又は１１に記載の 装置。 １４．該環状の材料部分（７１７）は、該レール（７０１）の二つの持ち上げ られた層によって形成される請求項１３に記載の装置。 １５．該レール（７０１）は、一方から他方への該環状の材料部分（７１７） の領域に波状の断面の側面を有する請求項１４に記載の装置。 １６．該歯状の材料部分（６１７）は中空本体として設計され、該中空本体は 、該スナップ式穴（６０６）の対向する長手の側部（６０６’）を形成する該歯 状の材料部分（６１７）の方向に、及び該固定用歯（６０２）の逆側に面する該 レール（６０１）の側部の方向に開口し、更に該対向する歯状の材料部分（６１ ７）に面す るそれらの弓状の端面（６１８、６１９）は、該スナップ式穴（６０６）の一つ の該長手の側部（６０６’）を形成する請求項１２に記載の装置。 １７．該歯状の材料部分（６１７）は、該レール（６０１）と一部材に設計さ れる請求項１２又は１６に記載の装置。 １８．該スナップ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６０６）と係 合する該固定用歯（２〜５；１０２；２０２〜２０４；３０２；４０２；５０２ ；６０２）の領域では、該レールの長手方向に計測される最大幅は、該固定用歯 （２〜５；１０２；２０２〜２０４；３０２；４０２；５０２；６０２）に面す る該レールの側部の該スナップ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６ ０６）の最大の内側の幅と少なくとも等しい請求項１〜１７のいずれか一つの項 に記載の装置。 １９．該スナップ式穴（６；１０６；２０６）と係合する少なくとも該固定用 歯（２〜５；１０２；２０２〜２０４）の領域では、該固定用歯の該長手の端部 は円形にされる請求項１〜１８のいずれか一つの項に記載の装置。 ２０．該スナップ式穴と係合する少なくとも該固定用歯（５０２）の領域では 、該二つの固定用歯の接触領域（５１２）の少なくとも一方は、円錐台の曲面板 と少なくとも同様の形状を有する請求項１〜１８のいずれか一つの項に記載の装 置。 ２１．該スナップ式穴（４０２）と係合する領域の該スナップ式穴（４０２） の二重の台形の端部の側面のために、該二つの固定式歯の接触領域（５１２）の 少なくとも一方は、二つの平坦な領域（４１０；４１１）を有し、該二つの平坦 な領域（４１０；４１１）は、該固定用歯（４０２）の移動方向に関して傾けら れるだけでなく、該スナップ式穴（４０６）の端部の側面に適合される端部の側 面を限定する請求項１〜１８のいずれか一つの項に記載の装置。 ２２．該スナップ式穴（６；２０６；３０６；４０６；６０６；７０６；８０ ６）の端面（６”；３０６”；６０６”）は、互いに平行でありかつ該レールの 横方向に延長する面に横設され、該端面は、該中間部（７；２０７；６０７；７ ０７；８０７）を形成する請求項１〜２１のいずれか一つの項に記載の装置。 ２３．該スナップ式穴（６；１０６；２０６；３０６；４０６；６０６；７０ ６；８０６）の長さは、該固定用歯（２〜５；１０２；２０２〜２０４；３０２ ；４０２；５０２；６０２）の厚さの整数の倍数であり、該長さ及び厚さは、該 レールの長手方向に計測される請求項１〜２２のいずれか一つの項に記載の装置 。 ２４．該固定用歯（２〜５；１０２；２０２〜２０４；３０２；４０２；６０ ２；７０２；８０２）の厚さは、該中間部（７；２０７；３０７；４０７；６０ ７；７０７）の厚さと等しく、該厚さは、該レールの長手方向に計測される請求 項２３に記載の装置。 ２５．該固定用歯（２〜５；３０２；４０２；６０２）は、該レールの長手方 向に空間なく連続して配置され、堆積部を形成する請求項１〜２４のいずれか一 つの項に記載の装置。 ２６．該レールの長手方向に計測された該堆積部の高さは、該スナップ式穴（ ６；３０６；４０６；６０６）の区間と等しく、該区間は、中間部（７；３０７ ；４０７；６０７）及びスナップ式穴（６；３０６；４０６；６０６）によって 限定される請求項２５に記載の装置。 ２７．該固定用歯（３０２）の数は、固定される該部品の任意の位置で確実に 固定されるために必要な数より大きい請求項１〜２６のいずれか一つの項に記載 の装置。 が選択され、 Ｍは、固定用歯の数を表し、 ａは、該レールの長手方向に計測されたスナップ式穴の長さを表し、 ｂは、該レールの長手方向に計測された中間部の厚さを表し、 ｄは、該レールの長手方向に計測された固定用歯の厚さを表す請求項２５〜２７ のいずれか一つの項に記載の装置。 ２９．該固定用歯（２０２〜２０４；７０２；８０２）は、それらの厚さに相 当する空間を備えて該レールの長手方向に並行して配置される請求項１〜２４の いずれか一つの項に記載の装置。 ３０．全ての該固定用歯（２０２〜２０４）が該スナップ式穴（２０６）のい ずれか一つに同時に落下可能なだけの数の固定用歯（２０２〜２０４）が存在す る請求項２９に記載の装置。 ３１．全ての該固定用歯（２〜５；１０２；２０２〜２０４；３０２；４０２ ；５０２；６０２；７０２；８０２）は、それらの解放位置からそれらの固定位 置の方向にばねで荷重され、共に該解放位置に移動可能である請求項１〜３０の いずれか一つの項に記載の装置。 ３２．ａ）該固定用歯（８０２）は、保持部（８２１）を長手に摺動可能であ り、該レール（８２１）に面する該保持部（８２１）の下側（８２１’）を越え て、該固定位置の該スナップ式穴（８０６）と係合する該固定用歯（８０２）の 端部分（８０２’）は突出し、 ｂ）該保持部（８２１）のこの下側（８２１’）を越えて、該保持部（８２１） の少なくとも一つの支持部材（８２３）は突出し、該保持部（８２１）に抗して 、該固定用歯（８０２）の一つの該端部 分（８０２’）は、該レールの横方向に延長するその面（８０８’）に支持され ることが可能であり、その際に該端部分はその固定位置に位置し ｃ）該レール（８０１）は、該中間部状の材料部分（８０７）によって形成され た中央領域に、長手の溝（８２４）を示し、該長手の溝（８２４）は、各存在す る支持部材（８２３）を収容するために、該スナップ式穴（８０６）によって遮 断される請求項１〜３１のいずれか一つの項に記載の装置。 ３３．該レールの長手方向に互いに支持することを可能にする列に該固定用歯 （８０２）を配置する際に、一方の該支持部材は、該列の始めを形成する該固定 用歯に配置され、他方の該支持部材は、他方の終わりを形成する該固定用歯に配 置される請求項３２に記載の装置。 ３４．互いにある距離離れて該保持部（８２１）に該固定用歯（８０２）を配 置する際に、全ての該固定用歯（８０２）の該端部分（８０２’）は、両側部で 該支持部材（８２３）に支持される請求項３３に記載の装置。 ３５．該保持部（８２１）は持ち上げ機構として設計され、該持ち上げ機構に よって、全ての該固定用歯（８０２）は、共に解放位置に移動可能である請求項 ３２〜３４のいずれか一つの項に記載の装置。 ３６．該保持部（８２１）は、一つの固まりによって形成される請求項３２〜 ３５のいずれか一つの項に記載の装置。