JP3729109B2 - 棚設備 - Google Patents

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JP3729109B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば荷の格納を行う棚設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の棚設備としては、たとえば特開平5−178425号公報の構成が提供されている。すなわち、この従来構成は、前後ならびに左右にそれぞれ複数の支柱が配設され、これら支柱の左右間を連結するビームが連結用部材などを介して配設されている。そして前記ビームには、平行した2本を一組とした切り欠きが所定ピッチ置きに複数組形成されている。
【0003】
前後で対向したビーム間に配設されるサブビームは下面開放のチャンネル状であって、その側板部の両端に形成された係止片が前記切り欠きに上方から差し込まれ(落とし込まれ)たのち、その両端に形成された載置部をビームの上面に載置させることで組み立てられる。
【0004】
その際に、通常、落とし込まれるサブビームは下からの力が作用しないという見解から、さらにはサブビームの製作によるバラツキやビームの配設によるバラツキがあっても落とし込みを容易に行えるようにすることから、切り欠きに対して係止片がゆとりを持って係合されるように設定されている。したがって落とし込み形式のサブビームは抜け易い構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成においては、サブビームの両端に形成された係止片がビームに形成された切り欠きに上方から落とし込まれるところの、このサブビームが抜け易い構造になっていることから、何らかの弾みで簡単に上方へ浮く恐れがある。この場合、荷をフォークリフトにより置く場合には、多少浮いていても気にならないが、形式によっては、サブビームが少しでも浮くと問題となる場合もある。たとえば、サブビームなどの上面を荷載置面として荷を直接に支持し、そして荷を荷載置面上において摺動させながら入出庫を行う形式においては、その摺動摩擦などによってサブビームが簡単に上方へ浮き、さらに抜ける恐れがある。
【0006】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、ビーム間における橋渡し部材の装着を簡単な構成で容易に迅速に行えるものでありながら、その装着姿勢を強固に保持し得る棚設備を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の棚設備は、支柱間に配設されるビームは、上板部と、この上板部の端から直角状で下方に延ばされる側板部とを有するとともに、上板部から側板部に亘っての切り欠き部が長さ方向の複数箇所に形成され、一対のビームが、その側板部を相対向させて並行して配設され、両ビーム間に設けられる橋渡し部材は、天板部を有するとともに、その長さ方向の両端には天板部に対して直角状で下方に延ばされる一対の係止部を有し、この橋渡し部材は、一端の係止部を一方のビームにおける切り欠き部に対して上方側から差し込み、他端の係止部を他方のビームにおける切り欠き部に対して上方から落し込んだのち、他方のビーム側に移動させることで、両端の各係止部を上板部に下方から対向自在に構成され、ビームと橋渡し部材との間には、係止部を切り欠き部に係合させたときの係合姿勢保持手段が設けられ、この係合姿勢保持手段は、他方のビーム側に移動させた橋渡し部材が一方のビーム側に移動することを阻止するように構成されていることを特徴としたものである。
【0008】
したがって請求項1の発明によると、一対のビーム間における橋渡し部材の装着は、一端の係止部を切り欠き部に対して上方側から差し込み、他端の係止部を切り欠き部に対して上方から落し込んだのち、橋渡し部材を他方のビーム側に移動させることで、両端の各係止部を上板部に下方から対向させて行え、しかも装着姿勢は、他方のビーム側に移動させた橋渡し部材が一方のビーム側に移動することを阻止することによって保持し得る。
【0011】
そして本発明の請求項2記載の棚設備は、上記した請求項1記載の構成において、係合姿勢保持手段が、他方のビームの上板部に形成される被係合孔部と、橋渡し部材の他端に形成される係合突部とにより形成されていることを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項2の発明によると、一対のビーム間における橋渡し部材の装着姿勢は、係合突部の被係合孔部に対する係合によって保持し得る。
【0018】
そして本発明の請求項3記載の棚設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、両ビーム間には複数の橋渡し部材が設けられ、これら橋渡し部材の天板部により、扁平状の荷載置面が形成されることを特徴としたものである。
【0019】
したがって請求項3の発明によると、橋渡し部材の上面を荷載置面として荷を直接に支持し、そして荷を荷載置面上において摺動させながら入出庫を行う形式の自動倉庫に最適に採用し得る。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態を、自動倉庫に採用した状態として図1〜図8に基づいて説明する。
【0021】
図2、図6において、棚設備20は通路1を置いて併設され、この通路1内には出し入れ装置10が配設されている。この出し入れ装置10は、床側レール2に支持案内されかつ天井側レール(図示せず。)に案内されて通路1内の一定経路3上で往復走行自在な走行機体11と、この走行機体11側のポスト11aに案内される昇降台12と、この昇降台12上に設けられた挟持搬送装置13などにより構成されている。
【0022】
そして挟持搬送装置13は、昇降台12に対して一定経路3の方向に対して直交状の横方向に往復移動自在なスライド台14と、このスライド台14上に設けられた載置板15と、この載置板15を挟んでスライド台14上に設けられた一定経路3の方向で一対の基枠16と、これら基枠16の相対向側に設けられた挟持搬送用ベルト17などにより構成されている。ここで一対の基枠16は、駆動装置18によって互いに接近離間動自在に構成され、また一対の挟持搬送用ベルト17は、回転装置19によって同期して正逆に駆動自在に構成されている。
【0023】
前記棚設備20は、前後(一定経路4の方向に対して直交状の横方向)ならびに左右(一定経路4の方向)にそれぞれ複数(実施の形態では前後2本でかつ左右5本で示す。)配設された支柱21と、これら支柱21の前後間に配設されるラチス31と、前記支柱21の左右間に並行して配設されるビーム(メインビーム)41と、前後で対向した(並行した)ビーム41間に配設される橋渡し部材(サブビーム)61と、前記支柱21の下端に取り付けられる脚装置(図示せず。)などから構成される。
【0024】
図1、図3、図4に示すように、前記支柱21は、外板部22と、この外板部22の外端から直角状で内方に延ばされた左右一対の側板部23と、これら側板部23の後端から相対向する方向に接近された左右一対の内板部24と、これら内板部24の内端から直角状で内方に延ばされた左右一対の連結板部25などからなり、両連結板部25間に挿入用スリット26を有する状態で型材状に一体形成される。
【0025】
前記外板部22の幅方向の中央部には内方への凹入部27が上下方向で全長に形成され、そして前記外板部22における凹入部27の奥板部分には上下方向で長い長方形状の係止用孔28が、上下方向で所定ピッチ置きに複数形成されている。また両連結板部25における上下方向の所定の複数位置には連結用孔29が形成されている。
【0026】
前記ラチス31はC型レール状であって、両端の相対向板間に亘って連結用孔32が形成されている。そして前記支柱21を、その挿入用スリット26を前後方向において相対向させた状態で、水平状または傾斜状とした前記ラチス31の両端が前記挿入用スリット26に差し込まれ、前記連結用孔29,32に亘って連結具(リベットなど)33を作用させることで、前後の支柱21と複数のラチス31とが一体化される。
【0027】
図1、図3〜図5、図8に示すように、前記ビーム41は、帯板を方形筒状に折り曲げ成形することで得られる。すなわちビーム41は、上板部42と、この上板部42の前後端から直角状で下方に延ばされる前位側板部43ならびに後位側板部44と、前位側板部43の下端から直角状で後方に延ばされた前位下板部45と、後位側板部44の下端から直角状で前方に延ばされた後位下板部46と、この後位下板部46の前端から直角状で上方に延ばされた立ち上がり板部47と、前位下板部45の後端から直角状で上方に延ばされたのち下方へ湾曲したフック状に形成されかつ前記立ち上がり板部47に対して上方から係合自在な湾曲板部48などにより、方形筒状に一体形成される。
【0028】
前記上板部42は、その前半分を上位の支持部42aとし、後半分を下位の受け部42bとした段状に形成されている。前記支持部42aは荷の支持を行うものであり、また前記受け部42bは前記橋渡し部材61を受け止めるものである。そして前記ビーム41には、前記上板部42の受け部42bから後板部44の上位に亘って、平行した2本を一組とした切り欠き部49が、その長さ方向において所定ピッチ置きに複数組で形成されている。
【0029】
前記ビーム41の両端部には、それぞれ連結用部材51が一体化されている。すなわち連結用部材51は、外板部22に当て付け自在な前板52と、側板部23に当て付け自在な外側板53と、凹入部27内に嵌入自在な内側板54などにより型材状に形成されている。そして内側板54の後端縁には、下向きの係止用突起55が上下複数箇所に形成されている。ここで係止用突起55群は、前記係止用孔28に係合可能に構成されている。そして外側板53の外面に前記ビーム41の端部が溶接により連結されている。
【0030】
前記支柱21に対する連結用部材51の連結は、係止用孔28群に係止用突起55群を差込んだのち、係止用孔28の上下方向のゆとりを利用して連結用部材51を下降させることにより、係止用突起55群を外板部22に係合させて行える。これにより一対のビーム41が、その後位側板部44を相対向させて並行して配設される。
【0031】
両ビーム41間に設けられる前記橋渡し部材61は、帯板を折り曲げ成形することで得られる。すなわち橋渡し部材61は、天板部62と、この天板部62の左右端から直角状で下方に延ばされる側板部63とにより、門形レール状に一体形成される。
【0032】
そして、橋渡し部材61における長さ方向の両端には、天板部62に対して直角状で下方に延ばされる状態で一対の係止部64A,64Bが設けられる。すなわち係止部64A,64Bは、天板部62の全てと両側板部63の一部とを欠徐することによって、両側板部63の残部により形成され、そして係止部64A,64Bは、前記ビーム41における切り欠き部49に対して上方側から係合自在に構成されている。ここで、一端(後側)の係止部64Aの長さLは他端(前側)の係止部64Bの長さlよりも長く、すなわちL>lに形成されている。
【0033】
これにより橋渡し部材61は、一端の係止部64Aを一方のビーム41における切り欠き部49に対して斜め上方側から差し込み、他端の係止部64Bを他方のビーム41における切り欠き部49に対して上方から落し込んだのち、他方のビーム41側に移動させることで、両端の各係止部64A,64Bが、ビーム41における切り欠き部49に係合されるとともに、上板部42に下方から対向されるように構成されている。
【0034】
そして、ビーム41と橋渡し部材61との間には、係止部64A,64Bを切り欠き部49に係合させたときの係合姿勢保持手段65が設けられている。すなわち、係合姿勢保持手段65は、他方のビーム41の上板部42において2本を一組とした切り欠き部49間に形成される被係合孔部66と、橋渡し部材61の他端である天板部62の他端に形成される係合突部67などにより形成されている。
【0035】
ここで被係合孔部66は、その長さ方向が橋渡し部材61の移動方向とされた長孔に形成されている。また係合突部67は、上板部42の一部を下方へ切り起こすことにより形成され、その際に係合突部67の外面は、端から離れるほど下位となる傾斜ガイド面67aと、この傾斜ガイド面67aの下端から垂直状に立ち上がる垂直係合面67bとを有する状態に形成されている。
【0036】
したがって前述したように、他端の係止部64Bを他方のビーム41における切り欠き部49に対して上方から落し込んだのち、橋渡し部材61を他方のビーム41側に移動させることで、両端の各係止部64A,64Bが切り欠き部49に係合されるとともに、上板部42に下方から対向され、これと相前後して、係合姿勢保持手段65の被係合孔部66に係合突部67が係合される。その際に、垂直係合面67bが一方のビーム41側に向いていることで、他方のビーム41側に移動させた橋渡し部材61が一方のビーム41側に移動することを阻止するように構成されている。
【0037】
このようにして一対のビーム41間に橋渡し部材61が設けられるのであり、その際に両ビーム41間には複数の橋渡し部材61が設けられることで、これら橋渡し部材61の天板部62の上面により、扁平状の荷載置面68が形成されることになる。
【0038】
前記ビーム41間への橋渡し部材61の配設は次のようにして行われる。すなわち、まずビーム41の上方間へ橋渡し部材61を位置させたのち、一端の係止部64Aを、一方のビーム41における切り欠き部49に対して斜め上方の内側から対向させる。次いで橋渡し部材61を一方のビーム41側へ移動させる。
【0039】
これにより図5の(a)や図3の実線に示すように、一端の係止部64Aを切り欠き部49に対して斜め上方側から差し込む。この差し込みは、天板部62の端縁が受け部42bにおける切り欠き部49の端部に当接する状態に行われる。これによって、他端の係止部64Bを他方のビーム41における切り欠き部49に対して上方から対向させる。そして図5の(b)、図1の実線X、図3の仮想線、図4の実線Yに示すように、他端の係止部64Bを他方のビーム41における切り欠き部49に対して上方から落し込む。
【0040】
これにより橋渡し部材61は、両端の各係止部64A,64Bをビーム41における切り欠き部49に係合させるとともに、天板部62の両端をビーム41における受け部42b上に載置させ、また係合突部67を他方のビーム41の内側に位置させる。
【0041】
次いで、橋渡し部材61を他方のビーム41側に移動させる。すると、まず係合突部67の傾斜ガイド面67aが受け部42bに当接して案内されることで、係合突部67の部分が持ち上げられる。そして係合突部67は、受け部42b上を摺動したのち被係合孔部66に対向して落ち込み状に係合され、以て図5の(c)、図1の仮想線、図4の仮想線、図8に示すように、上板部42の両端を両ビーム41における受け部42b上に載置し得る。
【0042】
これによりビーム41間に橋渡し部材61を配設し得、このとき、他端の係止部64Bは他方のビーム41における支持部42aに下方から対向し、また一端の係止部64Aは、他端の係止部64Bの長さlよりも長い長さLであることから、他方のビーム41側に移動量を許容したのち、一方のビーム41における支持部42aに下方から対向し得る。さらに、垂直係合面67bが一方のビーム41側に向いていることで、他方のビーム41側に移動させた橋渡し部材61が一方のビーム41側に移動(復帰移動)することを阻止し得る。
【0043】
その際に図8に示すように、係合突部67の下方への突出高さHに対して、他端の係止部64Bの上面と他方のビーム41における受け部42bの下面との間に形成される隙間Sを少し小さく、つまりH>Sとしたときには、その装着姿勢をより強固に保持し得る。すなわち、係合突部67の傾斜ガイド面67aが受け部42bに当接して案内される持ち上げ作用や、係合突部67の受け部42b上での摺動作用は、係合突部67側の弾性変形などを利用して円滑に行えるとともに、係合突部67の被係合孔部66に対する落ち込み状の係合は弾性復元力も利用して行え、さらに、垂直係合面67bが一方のビーム41側に向いていることで、装着姿勢をより強固に保持し得ることになる。
【0044】
上述したようにして、一対のビーム41間に複数の橋渡し部材61を設けることで、これら橋渡し部材61の天板部62や他方のビーム41における支持部42aの各上面により、扁平状(ほぼ扁平)の荷載置面68を形成し得る。そして、ビーム41や橋渡し部材61などからなる荷載置部は、支柱21に対して上下方向で複数段に設けられ、以て棚設備20が構成される。その際に荷8は、図2、図5の(c)の仮想線に示すように、その前端が他方のビーム41における支持部42aに載置され、そして後端が荷載置面68に載置された状態で、棚設備20に格納される。
【0045】
図2において、出し入れ装置10が配設されている通路1は一対が併設され、そして両通路1間に位置される棚設備20は、橋渡し部材61などを長尺として両通路1の出し入れ装置10に兼用とされている。その際に境界部の規制のために、橋渡し部材61の長さ方向の中間においては、図2や図3の仮想線に示すように、ストッパ部69が切り起こしなどにより形成されている。また外側の棚設備20は、橋渡し部材61などを端尺として構成され、そして荷8の脱落防止などのために、図2、図4の仮想線、図5の(c)の仮想線に示すように、外方のビーム41における支持部42a上にストッパ部材57を配設し、そして連結具58によりビーム41側に連結した構成としている。
【0046】
以下に、上記した第1の実施の形態における作用を、図2、図6、図7において説明する。
棚設備20に対する荷8の入出庫作業は、出し入れ装置10により行われる。すなわち荷8の出庫作業を行うに、まず出し入れ装置10を、床側レール2による支持案内などによって、通路1内の一定経路3上で往復走行させ、図2に示すように目的とする位置に停止させる。
【0047】
次いで昇降台12を昇降させ、目的とする段の荷8に挟持搬送装置13を対向させる。このとき挟持搬送装置13では、図6の(a)に示すように、スライド台14を中央部分に位置させており、そして両基枠16、すなわち両挟持搬送用ベルト17を互いに離間動させている。このような状態で、スライド台14を目的とする荷8側へ移動させ、図6の(b)に示すように、両挟持搬送用ベルト17の端部を荷載置面68の上方でかつ荷8の両側に位置させる。
【0048】
次いで両基枠16を互いに接近動させ、図7の(a)に示すように、両挟持搬送用ベルト17の端部間で荷8の挟持を行う。この状態で両挟持搬送用ベルト17を、回転装置によって同期して駆動させる。これにより荷8に搬送力(引き出し力)を付与し得、以て荷載置面68上の荷8を、この荷載置面68上から載置板15上へと摺接動し得る。そして所定量の摺接を行ったのち、両挟持搬送用ベルト17による挟持を維持した状態で、スライド台14を中央部分へと復帰移動させる。これにより図7の(b)に示すように、荷8と挟持搬送装置13とを昇降台12上に収め得る。
【0049】
その後に、出し入れ装置10を一定経路4上で走行させて、図2に示す荷捌き部5に対向して停止させたのち、出し入れ装置10の各部を上述とは逆操作させることで、棚設備20に格納していた荷8を荷捌き部5に出庫し得る。
【0050】
なお、荷捌き部5の荷8を棚設備20の目的とする荷載置面68上に格納(入庫)する作業は、上述とは逆作用により可能となる。
上記のような棚設備20の荷載置面68に対する荷8の入出庫は、この荷載置面68上で荷8を摺接動させて行うのであり、その際に橋渡し部材61には大きな摩擦抵抗が生じる。そして摩擦抵抗によって橋渡し部材61が荷8の摺接動方向へ移動しようとするが、このとき係合姿勢保持手段65の作用、すなわち係合突部67の被係合孔部66に対する係合によって装着姿勢を強固に保持していることで、橋渡し部材61の移動を阻止し得る。
【0051】
すなわち、橋渡し部材61の上面を荷載置面68として荷8を直接に支持し、そして荷6を荷載置面68上において摺動させながら入出庫を行う形式の自動倉庫においても、その摺動摩擦などに影響されることなく、棚設備20を容易に採用し得る。
【0052】
上記した第1の実施の形態によると、一対のビーム41間における橋渡し部材61の装着は、その両端の係止部64A,64Bをビーム41の切り欠き部49に係合させるだけの簡単な構成で容易に迅速に行え、しかも装着姿勢は、係合姿勢保持手段65の係合作用によって強固に保持し得ることになる。
【0053】
さらに橋渡し部材61は、一端の係止部64Aを一方のビーム41における切り欠き部49に対して上方側から差し込み、他端の係止部64Bを他方のビーム41における切り欠き部49に対して上方から落し込んだのち、この橋渡し部材61を他方のビーム41側に移動させることで、両端の各係止部64A,64Bを上板部42に下方から対向させ得、以て一対のビーム41間に橋渡し部材61を上方へ抜けることなく装着し得る。しかも係合姿勢保持手段65は、他方のビーム41側に移動させた橋渡し部材61が一方のビーム41側に移動することを阻止することから、その装着姿勢を強固に保持し得ることになる。
【0054】
また、一対のビーム41間における橋渡し部材61の装着姿勢は、係合突部67の被係合孔部66に対する係合によって、強固に保持し得ることになる。
上記した第1の実施の形態では、係合姿勢保持手段65の係合突部67として、上板部42の一部を下方へ切り起こすことにより形成された構成が示されているが、係合突部としては、突起物を溶接により結合する形式、溶接ビードを利用した形式などであってもよい。
【0055】
上記した第1の実施の形態では、挟持搬送装置13を使用した形式の出し入れ装置10が採用されているが、この出し入れ装置10は一例であって、別形式の出し入れ装置を使用してもよい。
【0056】
上記した第1の実施の形態では、帯板を方形筒状に折り曲げ成形したビーム41が示されているが、これは図9の(a)に示すように、後位側板部44の下部から前位下板部45の中間部に亘っての部分が削除された一部開放状のビーム41や、図9の(b)に示すように、後位側板部44の中間部が削除された一部開放状のビーム41などであってもよい。すなわちビーム41は、上板部42と後位側板部44が存在する状態で種々な形状のものを採用し得る。なお、図9の(a)や(b)などに示される形式は、後述する第2〜第7の実施の形態にも採用し得る。
【0057】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図10、図11に基づいて説明する。
すなわち、橋渡し部材71は、天板部72と、この天板部72の左右端から直角状で下方に延ばされた側板部73を有せしめた状態で、帯板を門型状に折り曲げ成形することで得られる。そして橋渡し部材71の両端部には、前記ビーム41の切り欠き部49に対して上方から係合自在な係止部74が形成される。すなわち係止部74は、両側板部73の一部を欠徐することで形成された下面開放の凹部74aと、両側板部73の残部により前記凹部74aに対して端部側に形成されかつ切り欠き部49に対向自在な爪部74bなどにより形成される。
【0058】
前記ビーム41と橋渡し部材71との間には、係止部74を切り欠き部49に係合させたときの係合姿勢保持手段75が設けられる。この係合姿勢保持手段75は、他端側(少なくとも片側の端)に設けられるもので、橋渡し部材71の係止部74側に設けられる係合突部76と、ビーム41における上板部42の下面側で切り欠き部49の部分に形成される被係合部77とにより構成されている。
【0059】
ここで係合突部76は、係止部74における天板部72の近くに、内側への打ち出し成形によって半球状に突出形成されている。その際に係合突部76の突出量は、切り欠き部49を通過し得る程度とされ、さらに突出端面間距離L1が切り欠き部49間の受け部距離L2に対して少し短く、すなわち、L1<L2に設定されている。また被係合部77は、切り欠き部49間に位置される受け部42bの下面により形成されている。
【0060】
上記した第2の実施の形態において、ビーム41間への橋渡し部材71の配設は次のようにして行われる。すなわち、まずビーム41の上方間へ橋渡し部材71を位置させたのち、両端の係止部74を、両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から落し込む。その際に落し込みは、その天板部72を傾斜させた姿勢において、まず図11の(a)に示すように、片側の係合突部76を片側の切り欠き部49に通過させる。このとき他側の係合突部76は受け部42bに上方から係合状となる。
【0061】
次いで天板部72の他側を押し込み操作する。すると、橋渡し部材71の弾性に抗して他側の側板部73が押し広げられ、以て他側の係合突部76は受け部42bを乗り越えて他側の切り欠き部49を通過することになる。その際に係合突部76が半球状であることにより、受け部42bの乗り越えはより容易にかつ円滑に行える。
【0062】
これにより橋渡し部材71は、図11の(b)に示すように、両端の各係止部74をビーム41における切り欠き部49に係合させるとともに、天板部72の両端をビーム41における受け部42b上に載置させ、また係合突部76を被係合部77に下側から係合させる。このとき、両係合突部76の突出端面間距離L1が切り欠き部49間の受け部距離L2に対して少し短いことから、橋渡し部材71が上方に移動(離脱動)することを阻止し得る。
【0063】
上記した第2の実施の形態によると、橋渡し部材71における両端の係止部74を両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から係合させたとき、少なくとも片側の端に設けた係合姿勢保持手段75、すなわち係止部74側に設けた係合突部76を、上板部42の下面側で切り欠き部49の部分に形成した被係合部77に対して、下方から自動的に係合させることになる。
【0064】
したがって、一対のビーム41間における橋渡し部材71の装着を簡単な構成で容易に迅速に行え、しかも係合姿勢保持手段75の作用、すなわち係合突部76の被係合部77に対する係合によって、その装着姿勢を強固に保持し得ることになる。
【0065】
上記した第2の実施の形態では、片側の係合突部76を片側の切り欠き部49に通過させたのち、天板部72の他側を押し込み操作しているが、これは両側の係合突部76を両側の切り欠き部49に対向させた状態で、同時に押し込んでもよい。また、手動により爪部74bの部分を内側に弾性変形させた状態で、落し込み状に操作してもよい。
【0066】
次に、本発明の第3の実施の形態を、図12に基づいて説明する。
この第3の実施の形態は上記した第2の実施の形態の変形例であって、係合姿勢保持手段75の係合突部が異なる形状とされている。すなわち、係合突部78は第1の実施の形態と同様であって、側板部73の一部を内方へ切り起こすことにより形成され、その際に係合突部78の外面は、下位ほど側板部73に近づく傾斜ガイド面78aと、この傾斜ガイド面78aの上端から内側へ水平状に位置される水平状係合面78bとを有する状態に形成されている。
【0067】
上記した第3の実施の形態において、ビーム41間への橋渡し部材71の配設は、傾斜ガイド面78aなどを利用して側板部73を外方へ弾性変形させながら、第2の実施の形態と同様にして行われる。そして、切り欠き部49の内側に形成された両被係合部77に対して水平状係合面78bが下方から対向されることで、橋渡し部材71が上方に移動(離脱動)することを阻止し得る。
【0068】
上記した第3の実施の形態によると、橋渡し部材71における両端の係止部74を両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から係合させたとき、少なくとも片側の端に設けた係合姿勢保持手段75、すなわち係止部74側に設けた係合突部78を、上板部42の下面側で切り欠き部49の部分に形成した被係合部77に対して、下方から自動的に係合させることになる。そして係合突部78の被係合部77に対する係合によって、一対のビーム41間における橋渡し部材71の装着姿勢を強固に保持し得ることになる。
【0069】
次に、本発明の第4の実施の形態を、図13に基づいて説明する。
この第4の実施の形態は上記した第3の実施の形態の変形例であって、係合突部79は、側板部73の一部を外方へ切り起こすことにより形成され、その際に係合突部79の外面は、下位ほど側板部73に近づく傾斜ガイド面79aと、この傾斜ガイド面79aの上端から外側へ水平状に位置される水平状係合面79bとを有する状態に形成されている。
【0070】
上記した第4の実施の形態において、ビーム41間への橋渡し部材71の配設は、傾斜ガイド面79aなどを利用して側板部73を内方へ弾性変形させながら、第2の実施の形態と同様にして行われる。そして、切り欠き部49の外側に形成された両被係合部77に対して水平状係合面79bが下方から対向されることで、橋渡し部材71が上方に移動(離脱動)することを阻止し得る。
【0071】
上記した第4の実施の形態によると、橋渡し部材71における両端の係止部74を両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から係合させたとき、少なくとも片側の端に設けた係合姿勢保持手段75、すなわち係止部74側に設けた係合突部79を、上板部42の下面側で切り欠き部49の部分に形成した被係合部77に対して、下方から自動的に係合させることになる。そして係合突部79の被係合部77に対する係合によって、一対のビーム41間における橋渡し部材71の装着姿勢を強固に保持し得ることになる。
【0072】
次に、本発明の第5の実施の形態を、図14〜図16に基づいて説明する。
すなわち、橋渡し部材81は、幅広(長尺)の天板部82と、この天板部82の左右端から直角状で下方に延ばされた側板部83と、これら側板部83の下端から直角状で相対向側に延ばされた短尺の底板部84とを有せしめた状態で、帯板を門型状に折り曲げ成形することで得られる。その際に幅方向の中央部分には、下方へU字形状に折り曲げることで湾曲部85が成形され、また湾曲部85から側板部83までの間の3箇所(単数箇所または複数箇所)には下方へV字形状に折り曲げることで補強リブ部86が成形されている。
【0073】
そして橋渡し部材81の両端部には、前記ビーム41の切り欠き部49に対して上方から係合自在な係止部87が形成される。すなわち係止部87は、両側板部83の一部を欠徐することで形成された下面開放の凹部87aと、両側板部83の残部により前記凹部87aに対して端部側に形成されかつ切り欠き部49に対向自在な爪部87bなどにより形成される。
【0074】
前記ビーム41と橋渡し部材81との間には、係止部87を切り欠き部49に係合させたときの係合姿勢保持手段88が設けられる。この係合姿勢保持手段88は、両端(少なくとも片側の端)に設けられるもので、橋渡し部材81の湾曲部85側に設けられる係合部89と、ビーム41における上板部42の下面側で切り欠き部49間に形成される貫通部90とにより構成されている。
【0075】
ここで係合部89は湾曲部85の両端に設けられるもので、湾曲部85の一部を欠徐することで形成された上面開放で一対の凹部89aと、湾曲部85における両端の残部により前記凹部89aに対して端部側に形成されかつ貫通部90に対向自在なU字状の爪部89bなどにより形成される。その際に爪部89bの幅W1が貫通部90の幅W2に対して少し長く、すなわち、W1>W2に設定されている。
【0076】
上記した第5の実施の形態において、ビーム41間への橋渡し部材81の配設は次のようにして行われる。すなわち、まずビーム41の上方間へ橋渡し部材81を位置させ、両端の各係止部87と両端の係合部89とを、それぞれ両ビーム41における切り欠き部49と貫通部90とに対して上方から対向させる。そして橋渡し部材81側に押し下げ力を付与し、以て係合部89を貫通部90に対して上方から押し込むとともに、係止部87を切り欠き部49に対して上方から落し込む。
【0077】
その際に係合部89の押し込みは、自らの弾性力に抗して爪部89bの幅W1を狭く変形させながら行われ、以て他側の爪部89bは受け部42bを乗り越えて貫通部90を通過することになる。そして受け部42bを乗り越えた爪部89bは、弾性復元力によって元の幅W1に自動的に戻される。
【0078】
これにより橋渡し部材81は、図15、図16に示すように、両端の各係止部87をビーム41における切り欠き部49に係合させるとともに、補強リブ部86群の両端をビーム41における受け部42b上に載置させ、また係合部89を受け部42bに下側から係合させる。このとき、爪部89bの幅W1が貫通部90の幅W2に対して少し長いことから、橋渡し部材81が上方に移動(離脱動)することを阻止し得る。
【0079】
上記した第5の実施の形態によると、橋渡し部材81における両端の係止部87を両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から係合させるとともに、係合姿勢保持手段88における係合部89を貫通部90に対して上方から押し込み得る。その際に係合部89の押し込みは、自らの弾性力に抗して変形しながら行え、以て貫通部90を通過することになる。そして受け部42bを乗り越えた係合部89は、弾性復元力によって元の状態に自動的に戻る。
【0080】
すなわち係止部87側に設けた係合部89を、貫通部90の両側で上板部42の下面に対して、下方から自動的に係合させることになる。そして係合部89の上板部42に対する係合によって、一対のビーム41間における橋渡し部材81の装着姿勢を強固に保持し得ることになる。
【0081】
上記した第5の実施の形態のように、係合部89と貫通部90とにより構成される係合姿勢保持手段88は、たとえば第1の実施の形態のように、幅狭で差し込み形式の橋渡し部材61と組み合わせて構成してもよい。
【0082】
次に、本発明の第6の実施の形態を、図17〜図19に基づいて説明する。
この第6の実施の形態は上記した第5の実施の形態の変形例であって、橋渡し部材81は、その天板部82を幅狭(短尺)として形成され、そして係合部91は、係止部87の下部を外側かつ上向きに曲げることにより形成されている。その際に係合突部91の外面は、上位ほど側板部83から離れる傾斜ガイド面91aと、この傾斜ガイド面91aの上端から内側へ水平状に位置される水平状係合面91bとを有する状態に形成されている。これにより係止部87と係合部91とは、連続してV字状に形成される。
【0083】
上記した第6の実施の形態において、ビーム41間への橋渡し部材81の配設は次のようにして行われる。すなわち、まずビーム41の上方間へ橋渡し部材81を位置させ、両端の各係止部87ならびに係合部91を、両ビーム41における切り欠き部(貫通部90を兼ねる)49に対して上方から対向させる。そして橋渡し部材81側に押し下げ力を付与し、以てV字状の係止部87ならびに係合部91を切り欠き部49に対して上方から押し込む。
【0084】
その際に押し込みは、自らの弾性力に抗してV字状の角度を鋭角方向に変形させながら行われ、以て係合部91は受け部42bを乗り越えて切り欠き部49を通過することになる。そして受け部42bを乗り越えた係合部91は、弾性復元力によって元のV字状に自動的に戻される。
【0085】
これにより橋渡し部材81は、図18、図19に示すように、両端の各係止部87をビーム41における切り欠き部49に係合させるとともに、天板部82の両端をビーム41における受け部42b上に載置させ、また係合部91を受け部42bに下側から係合させる。このとき、水平状係合面91bが受け部42bに下側から対向されることで、橋渡し部材81が上方に移動(離脱動)することを阻止し得る。
【0086】
上記した第6の実施の形態によると、橋渡し部材81における両端の係止部87を両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から係合させる際に、係合姿勢保持手段88における係合部91を切り欠き部49に対して上方から押し込み得る。その際に係合部91の押し込みは、自らの弾性力に抗して変形しながら行え、以て切り欠き部49を通過することになる。そして受け部42bを乗り越えた係合部91は、弾性復元力によって元の状態に自動的に戻る。
【0087】
すなわち係止部87側に設けた係合部91を、切り欠き部49の外側で上板部42の下面に対して、下方から自動的に係合させることになる。そして係合部91の上板部42側に対する係合によって、一対のビーム41間における橋渡し部材81の装着姿勢を強固に保持し得ることになる。
【0088】
次に、本発明の第7の実施の形態を、図20、図21に基づいて説明する。
すなわち、橋渡し部材101は、幅広(長尺)の天板部102と、この天板部102の左右端から直角状で下方に延ばされた側板部103と、これら側板部103の下端から直角状で相対向側に延ばされた短尺の底板部104とを有せしめた状態で、帯板を門型状に折り曲げ成形することで得られる。その際に幅方向の中間部分の5箇所(単数箇所または複数箇所)には、下方へ台形形状に折り曲げることで台形リブ部105が成形され、また外側の台形リブ部105と側板部83との間の1箇所(または複数箇所)には下方へV字形状に折り曲げることでV字リブ部106が成形されている。
【0089】
そして橋渡し部材101の両端部には、前記ビーム41の切り欠き部49に対して上方から係合自在な係止部107が形成される。すなわち係止部107は、両側板部103の一部を欠徐することで形成された下面開放の凹部107aと、両側板部103の残部により前記凹部107aに対して端部側に形成されかつ切り欠き部49に対向自在な爪部107bなどにより形成される。
【0090】
前記ビーム41と橋渡し部材101との間には、係止部107を切り欠き部49に係合させたときの係合姿勢保持手段108が設けられる。この係合姿勢保持手段108は、両端(少なくとも片側の端)に設けられるもので、上板部42と天板部102との両端の載置部分(少なくとも一方の載置部分)にそれぞれ形成される貫通部109,110と、これら貫通部109,110を利用した打ち込み結合体111とにより構成されている。
【0091】
上記した第7の実施の形態において、ビーム41間への橋渡し部材101の配設は次のようにして行われる。すなわち、まずビーム41の上方間へ橋渡し部材101を位置させ、両端の各係止部107を、それぞれ両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から対向させる。そして橋渡し部材101を下降させ、以て係止部107を切り欠き部49に対して上方から落し込む。
【0092】
これにより橋渡し部材101は、両端の各係止部107をビーム41における切り欠き部49に係合させるとともに、台形リブ部105やV字リブ部106の両端をビーム41における受け部42b上に載置させる。これと同時に両貫通部109,110が連通し、以て貫通部109,110を利用して打ち込み結合体111を打ち込み作用させることで、橋渡し部材101を両ビーム41間に結合し得る。
【0093】
上記した第7の実施の形態によると、橋渡し部材101における両端の係止部107を両ビーム41における切り欠き部49に対して上方から係合させたのち、連通した貫通部109,110間に打ち込み結合体111を打ち込み作用させることで、一対のビーム41間における橋渡し部材81の装着を強固にて行えることになる。
【0094】
上記した第1の実施の形態では係合姿勢保持手段65が片側の端に設けられ、第2〜第4の実施の形態では係合姿勢保持手段75が片側の端に設けられているが、これら係合姿勢保持手段65,75が両側の端に設けられた形式などであってもよい。また、上記した第5、第6の実施の形態では係合姿勢保持手段88が両側の端に設けられ、第7の実施の形態では係合姿勢保持手段108が両側の端に設けられているが、これら係合姿勢保持手段88,108が片側の端に設けられた形式などであってもよい。
【0095】
上記した第5の実施の形態では、係合部89が貫通部90を通過して受け部42bを乗り越え、そして弾性復元力によって元の状態に自動的に戻ることで、貫通部90の両側で上板部42の下面に対して、下方から自動的に係合し、また第6の実施の形態では、係合部91が切り欠き部49を通過して受け部42bを乗り越え、そして弾性復元力によって元の状態に自動的に戻ることで、切り欠き部49の両側で上板部42の下面に対して、下方から自動的に係合しているが、これら係合部89,91は完全に通過せず、貫通部90や切り欠き部49の面を介して上板部42側に係合される形式などであってもよい。
【0096】
上記した各実施の形態では、一対のビーム41間に複数の橋渡し部材61,71,81,101が設けられることで、これら橋渡し部材61,71,81,101の天板部62,72,82,102の上面などにより、扁平状の荷載置面68が形成された棚板形式が示されているが、これは橋渡し部材61,71,81,101が連結ビームの役目を成す形式などであってもよい。
【0097】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、一対のビーム間における橋渡し部材の装着は、一端の係止部を切り欠き部に対して上方側から差し込み、他端の係止部を切り欠き部に対して上方から落し込んだのち、橋渡し部材を他方のビーム側に移動させることで、両端の各係止部を上板部に下方から対向でき、以て一対のビーム間に橋渡し部材を上方へ抜けることなく装着できて、簡単な構成で容易に迅速に行うことができ、しかも装着姿勢は、他方のビーム側に移動させた橋渡し部材が一方のビーム側に移動することを阻止できることによって強固に保持できる。
【0099】
そして上記した本発明の請求項2によると、一対のビーム間における橋渡し部材の装着姿勢は、係合突部の被係合孔部に対する係合によって強固に保持できる。
【0103】
そして上記した本発明の請求項3によると、橋渡し部材の上面を荷載置面として荷を直接に支持し、そして荷を荷載置面上において摺動させながら入出庫を行う形式の自動倉庫においても、その摺動摩擦などに影響されることなく、棚設備を容易に最適に採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、棚設備における要部の斜視図である。
【図2】同棚設備を使用した自動倉庫の平面図である。
【図3】同棚設備における要部の一部切り欠き正面図である。
【図4】同棚設備における要部の一部切り欠き平面図である。
【図5】同棚設備における橋渡し部材の組み立てを示す縦断側面図である。
【図6】同棚設備を使用した自動倉庫の出庫作業を説明する要部の平面図である。
【図7】同棚設備を使用した自動倉庫の出庫作業を説明する要部の平面図である。
【図8】同棚設備における要部の縦断側面図である。
【図9】同棚設備におけるビームの変形例を示す縦断側面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示し、棚設備における要部の斜視図である。
【図11】同棚設備における橋渡し部材の組み立てを示す縦断正面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示し、棚設備における橋渡し部材の組み立てを示す縦断正面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示し、棚設備における橋渡し部材の組み立てを示す縦断正面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示し、棚設備における要部の斜視図である。
【図15】同棚設備における橋渡し部材の組み立てを示す縦断正面図である。
【図16】同棚設備における要部の縦断側面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態を示し、棚設備における要部の斜視図である。
【図18】同棚設備における要部の縦断側面図である。
【図19】同棚設備における橋渡し部材の組み立てを示す縦断正面図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態を示し、棚設備における要部の斜視図である。
【図21】同棚設備における要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 通路
3 一定経路
5 荷捌き部
8 荷
10 出し入れ装置
11 走行機体
12 昇降台
13 挟持搬送装置
17 挟持搬送用ベルト
20 棚設備
21 支柱
28 係止用孔
31 ラチス
33 連結具
41 ビーム
42 上板部
42a 支持部
42b 受け部
43 前位側板部
44 後位側板部
49 切り欠き部
51 連結用部材
55 係止用突起
57 ストッパ部材
61 橋渡し部材
62 天板部
63 側板部
64A 一端の係止部
64B 他端の係止部
65 係合姿勢保持手段
66 被係合孔部
67 係合突部
67a 傾斜ガイド面
67b 垂直係合面
68 荷載置面
71 橋渡し部材
72 天板部
73 側板部
74 係止部
75 係合姿勢保持手段
76 係合突部
77 被係合部
78 係合突部
78a 傾斜ガイド面
78b 水平状係合面
79 係合突部
79a 傾斜ガイド面
79b 水平状係合面
81 橋渡し部材
82 天板部
83 側板部
85 湾曲部
86 補強リブ部
87 係止部
88 係合姿勢保持手段
89 係合部
89a 凹部
89b 爪部
90 貫通部
91 係合部
91a 傾斜ガイド面
91b 水平状係合面
101 橋渡し部材
102 天板部
103 側板部
105 台形リブ部
106 V字リブ部
107 係止部
108 係合姿勢保持手段
109 貫通部
110 貫通部
111 打ち込み結合体
L 一端の係止部64Aの長さ
l 他端の係止部64Bの長さ
H 係合突部67の突出高さ
S 係止部64Bと受け部42bとの隙間
1 突出端面間距離
2 受け部距離
1 爪部89bの幅
2 貫通部90の幅

Claims (3)

  1. 支柱間に配設されるビームは、上板部と、この上板部の端から直角状で下方に延ばされる側板部とを有するとともに、上板部から側板部に亘っての切り欠き部が長さ方向の複数箇所に形成され、一対のビームが、その側板部を相対向させて並行して配設され、両ビーム間に設けられる橋渡し部材は、天板部を有するとともに、その長さ方向の両端には天板部に対して直角状で下方に延ばされる一対の係止部を有し、この橋渡し部材は、一端の係止部を一方のビームにおける切り欠き部に対して上方側から差し込み、他端の係止部を他方のビームにおける切り欠き部に対して上方から落し込んだのち、他方のビーム側に移動させることで、両端の各係止部を上板部に下方から対向自在に構成され、ビームと橋渡し部材との間には、係止部を切り欠き部に係合させたときの係合姿勢保持手段が設けられ、この係合姿勢保持手段は、他方のビーム側に移動させた橋渡し部材が一方のビーム側に移動することを阻止するように構成されていることを特徴とする棚設備。
  2. 係合姿勢保持手段が、他方のビームの上板部に形成される被係合孔部と、橋渡し部材の他端に形成される係合突部とにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の棚設備。
  3. 両ビーム間には複数の橋渡し部材が設けられ、これら橋渡し部材の天板部により、扁平状の荷載置面が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の棚設備。
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