JP2021094871A - シートスライド装置 - Google Patents

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卓司 曽我
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Abstract

【課題】アッパレールがロアレールから引き剥がされないように、アッパレールとロアレールとの間の剥離強度を向上させる。【解決手段】補強部材7は、アッパレール側壁の内側への倒れ込みを規制する一対の補強壁53と、アッパレール頂壁21に沿ってアッパレール本体部23内に配置されて補強壁53が接続された板状の接続壁52と、を有している。補強壁53は、アッパレール側壁22の間に配置される補強壁本体部54と、補強壁本体部54の下部側面から左右方向に突出し、ロアレール外側壁12とロアレール内側壁15とに重なるように配置されるL字形状のフック部55と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明はシートスライド装置に関する。
例えば、特許文献1には、車両の床面に固定されるロアレールにシートが固定されたアッパレールを摺動可能支持したシートスライド装置が開示されている。
アッパレールは、アッパレール頂壁と一対のアッパレール側壁とを有して下部が開口する断面U字形状のアッパレール本体部と、上記各アッパレール側壁の先端から外側へ延出するアッパレール屈曲壁(係合部)と、を有している。アッパレールは、後端側にシートベルトのタングが連結されるバックルが固定されている。
上述したシートスライド装置では、車両前方方向(シート前方方向)の衝撃荷重が作用した際に、シートベルトが連結されたバックルを介してアッパレールに車両の前方斜め上方へ大きな負荷が作用すると、アッパレールの後部が上方へ引き上げられるように変形する。
このとき、アッパレールは、一対のアッパレール側壁の下端側が内側へ移動するように変形するとともに、アッパレール屈曲壁の先端側が外側に倒れ込むように変形する。
特許文献1においては、アッパレール側壁間に、これらアッパレール側壁の内側の倒れ込みを抑制する補強プレートが配置されているため、アッパレールが上方へ引き上げられるように変形した際に、一対のアッパレール側壁の下端側が内側へ移動するような変形を抑制することが可能となっている。
特開平11−189076号公報
しかしながら、特許文献1においては、アッパレールが上方へ引き上げられるように変形した際に、アッパレール屈曲壁の先端側が外側に倒れ込むような変形を抑制することができず、アッパレールがロアレールから引き剥がされるように変形する。
つまり、シートスライド装置においては、アッパレールがロアレールから引き剥がされないように、アッパレールとロアレールとの間の剥離強度を向上させる上で、更なる改善の余地がある。
本発明のシートスライド装置は、車両の床面に車両前後方向に沿って配置されたロアレールと、上記ロアレールに対してロアレール長手方向に沿ってスライド可能に取り付けられ、かつシートが取り付けられたアッパレールと、上記アッパレールに取り付けられた補強部材と、を備え、上記ロアレールは、車両の床面に固定されるロアレール底壁と一対のロアレール外側壁とを有して上部が開口する断面U字形状のロアレール本体部と、上記各ロアレール外側壁の先端から内側に向かって延出したロアレール上壁と、該ロアレール上壁の先端から上記ロアレール底壁に向かって延出するロアレール内側壁と、を有し、上記アッパレールは、アッパレール頂壁と一対のアッパレール側壁とを有して下部が開口する断面U字形状のアッパレール本体部と、上記各アッパレール側壁の下端から外側へ屈曲しつつ上方へ延出して上記ロアレール外側壁と上記ロアレール内側壁との間に入り込むアッパレール屈曲壁と、を有し、上記補強部材は、上記アッパレール頂壁に固定され、各アッパレール側壁の内側への倒れ込みを規制する補強壁を有し、上記補強壁は、一対の上記アッパレール側壁の間に直交して垂下するように配置される補強壁本体部と、上記補強壁本体部からレール左右方向に突出し、上記ロアレール外側壁と上記ロアレール内側壁とに車両前後方向で重なるように配置される上向きL字形状のフック部と、を有することを特徴としている。
上記フック部は、上記ロアレール内側壁の先端と対向する内側上面が上記補強壁本体部から遠ざかるほど上記ロアレール底壁側に位置するよう傾斜していてもよい。
また、上記フック部の上記内側上面には、上記補強壁本体部から離れた外側の位置に、上記ロアレール内側壁の先端を挿入可能な凹部を形成してもよい。
本発明のシートスライド装置は、補強壁本体部により一対のアッパレール側壁の下端側が内側へ移動するようなアッパレール側壁の変形を抑制することができる。
また、本発明のシートスライド装置は、フック部にロアレール内側壁が接触することで、アッパレールの屈曲壁の外側に倒れ込むような変形を抑制するとともに、ロアレール内側壁が押し上げられながら開くように変形することを抑制することができる。
これにより、シートスライド装置は、補強部材のフック部により、アッパレールが上方へ引き上げられるように変形した際に、アッパレールがロアレールから引き剥がされないように、アッパレールとロアレールとの間の剥離強度を向上させることができる。
本発明に係るシートスライド装置が取り付けられたシートの一例を示す説明図。 本発明に係るシートスライド装置の長手方向に沿った断面図。 シートスライド装置を車両後方側から見た正面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 アッパレールの後端を拡大して示す斜視図。 補強部材が取り付けられた状態におけるアッパレールの後端を拡大して示す斜視図。 アッパレールをロアレールの所望の位置に固定可能なロック機構の概略を模式的に示した説明図。 補強部材の斜視図。 本発明に係るシートスライド装置の他の実施例を示す説明図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、車両のリア用のシート2に本発明のシートスライド装置1が取り付けられた状態を模式的に示した説明図である。図2は、本発明に係るシートスライド装置1の長手方向に沿った断面図である。図3は、シートスライド装置1を車両後方側から見た正面図である。図4は、図2のA−A線に沿った断面図である。図5は、アッパレール5の後端(車両後方側の端部)を拡大して示す斜視図である。図6は、補強部材7が取り付けられた状態におけるアッパレール5の後端(車両後方側の端部)を拡大して示す斜視図である。図7は、アッパレール5をロアレール4の所望の位置に固定可能なロック機構6の概略を模式的に示した説明図である。図8は、補強部材7の斜視図である。
なお、本明細書における「上下方向」とは、シートスライド装置1が車両の床面に固定された状態での上下方向であり、車両の床面に直交する方向、すなわち車両の高さ方向であって、図1〜図4及び図9における上下方向と一致するものとする。また、本明細書における「前後方向」とは、シートスライド装置1が固定される車両の前後方向であり、図1及び図2における左右方向(図1においては紙面右側が前方、図2においては紙面左側が前方)、図3、図4及び図9における紙面垂直方向と一致するものとする。
図1に示すように、シートスライド装置1は、リア用のシート2の下部に取り付けられ、車両の床面に固定される。シートスライド装置1には、図示せぬシートベルトのタングが連結されるバックル3が固定されている。バックル3は、例えば、シートスライド装置1を構成するアッパレール5の後端側(車両前後方向における後端側)に固定されている。
図1及び図2に示すように、シートスライド装置1は、車両の床面に車両前後方向に沿って配置された金属製のロアレール4と、ロアレール4に対しロアレール長手方向に沿ってスライド可能に取り付けられた金属製のアッパレール5と、アッパレール5をロアレール4内の所望の位置に固定可能なロック機構6と、アッパレール5に取り付けられた金属製の補強部材7と、を備えている。
ロアレール4にアッパレール5とロック機構6を組み込んだ組立体は、シート2と床面との間に左右一対で一組として、それぞれ車両前後方向に沿って平行に配置される。これら一対の組立体は、後述する操作ハンドル43によって連係されている。
また、シートスライド装置1は、ロアレール4に対してアッパレール5をスライド移動させた際に、少なくともアッパレール5の後端がロアレール4の後端から突出することがないよう、ロアレール4の全長がアッパレール5の全長よりも長くなるよう設定されている。すなわち、シートスライド装置1は、ロアレール4に対してアッパレール5が前進限位置や後退限位置にあるときでも、アッパレール5の後端がロアレール4の外側に飛び出すことなく、アッパレール5の後端部が常にロアレール4の内側に位置している。
ロアレール4は、例えば、長手方向の前後二箇所がフットブラケット(図示せず)を介して車両の床面に固定される。
図3及び図4に示すように、ロアレール4は、車両の床面に固定されるロアレール底壁11とロアレール底壁11両側の一対のロアレール外側壁12とを有して上部が開口する断面U字形状のロアレール本体部13と、各ロアレール外側壁12の先端から内側に向かってそれぞれ延出した一対のロアレール上壁14と、各ロアレール上壁14の先端からロアレール底壁11に向かってそれぞれ延出した一対のロアレール内側壁15と、を有している。なお、対向する一対のロアレール内側壁15の間の距離は、ロアレール4に収容されるアッパレール5がスライド可能となるように設定される。
図3及び図4に示すように、アッパレール5は、シート2の裏側に固定されるアッパレール頂壁21とアッパレール頂壁21両側の一対のアッパレール側壁22とを有して下部が開口する断面U字形状のアッパレール本体部23と、各アッパレール側壁22の下端から外側へ折れ曲がりながら上方へ延出するアッパレール屈曲壁24と、を有している。つまり、アッパレール5には、シート2が取り付けられている。
アッパレール屈曲壁24の先端は、アッパレール5をロアレール4に組み付けた際に、ロアレール外側壁12とロアレール内側壁15との間に入り込んでいる。同時に、ロアレール内側壁15は、アッパレール屈曲壁24とアッパレール側壁22との間に入り込んでいる。
図4及び図5に示すように、アッパレール5は、補強部材7が取り付けられる後端部5aに、所定幅のスリット25が形成されている。スリット25のレール前後方向の幅は、補強部材7の補強壁53(後述)の肉厚よりもわずかに大きく(長く)なるよう設定される。
スリット25は、下端が開放するように、アッパレール幅方向(図3、図4に示すようにレール左右方向)でアッパレール側壁22と当該アッパレール側壁22から延出するアッパレール屈曲壁24とに跨って形成されている。
アッパレール5のスリット25には、図4及び図6に示すように、補強部材7のフック部55(後述)が挿入される。なお、図2、図3及び図6中の符号26は、補強部材7をアッパレール頂壁21に固定するリベットである。
図3に示すように、ロアレール外側壁12とアッパレール屈曲壁24との間には、スライドガイド部材31が配置されている。スライドガイド部材31は、アッパレール5がロアレール4内をスライドする際の摩擦抵抗を低減するものである。つまり、スライドガイド部材31は、ロアレール4に対してアッパレール5を滑らかにスライド可能とするものである。
なお、スライドガイド部材31は、リテーナ32の上下にそれぞれ複数のスチールボール33を保持させた公知の構造のものである。スライドガイド部材31は、例えばロアレール4とアッパレール5の長手方向での両者が重なり合う範囲の前後二箇所に設けられる。
ロック機構6は、図2に示すように、ロアレール4に形成された複数のロック溝16やアッパレール5に形成されたロック歯受入凹部27等を利用するものである。
図7に示すように、ロック機構6は、板状のバネ部材で構成された金属製のロック部材41と、ロック部材41の揺動操作を行う金属製の解除レバー42と、解除レバー42に接続された操作ハンドル43と、を有している。ロック機構6は、例えば特開2019−163022号公報等によって既に公知となっているものと略同一構成である。
ロック溝16は、ロアレール4のロアレール内側壁15に櫛歯状に形成された凹部である。ロック歯受入凹部27は、アッパレール5の前後方向の略中央付近に櫛歯状の形成された凹部である。
ロック部材41は、アッパレール5に取り付けた状態で、後方弾性変形部44が上方に弾性力を付与するものである。
ロック機構6は、ロック部材41の後方弾性変形部44が上方に弾性力を付与することで、ロック部材41の後端部45に設けられたロック歯46がロアレール4のロック溝16及びアッパレール5のロック歯受入凹部27に入り込んだ状態を維持する。これにより、アッパレール5は、ロアレール4上に固定されたロック状態となる。
また、ロック機構6は、操作ハンドル43が上方に向けて操作されると、解除レバー42を介してロック部材41の後端部45が下方に押されることで、ロック歯46がロアレール4のロック溝16及びアッパレール5のロック歯受入凹部27から抜け出した状態となる。これにより、アッパレール5は、ロアレール4上をスライド移動可能なロック解除状態となる。
図8に示すように、補強部材7は、貫通孔51が形成された矩形板状の接続壁52と、接続壁52の前後端にそれぞれ接続された一対の補強壁53と、を有している。補強部材7は、例えば、略H字形状に打ち抜かれた金属板を折り曲げることで形成され、全体として略C字形(あるいは略U字形)を呈している。
補強部材7は、補強壁53がアッパレール頂壁21及びアッパレール側壁22に対して直交して垂下するようにアッパレール本体部23に取り付けられる。また、補強部材7は、接続壁52がアッパレール頂壁21に平行でアッパレール側壁22に対して直交するようにアッパレール本体部23に取り付けられる。
接続壁52は、図2〜図4に示すように、アッパレール頂壁21の下面に沿ってアッパレール本体部23に配置される。接続壁52は、貫通孔51に挿入されたリベット26により、アッパレール頂壁21に固定される。つまり、接続壁52を介して、補強壁53はアッパレール頂壁21に固定されている。
補強壁53は、図3及び図4に示すように、一対のアッパレール側壁22の間に配置される補強壁本体部54と、補強壁本体部54の下部側面からレール左右方向に突出し、ロアレール外側壁12とロアレール内側壁15とに車両前後方向(アッパレールの長手方向)で重なるように配置される略L字形状のフック部55と、を有している。補強壁53の肉厚は、スリット25の幅(レール前後方向に沿った幅)よりもわずかに小さく(薄く)なるよう設定される。
補強壁本体部54は、略矩形板状を呈し、一対のアッパレール側壁22の間に直交して垂下するように配置されてこれらアッパレール側壁22の内側への倒れ込むような変形を規制(抑制)する。
フック部55は、アッパレール側壁22及びアッパレール屈曲壁24に形成されたスリット25に挿入されている。つまり、フック部55は、前後方向で、アッパレール側壁22及びアッパレール屈曲壁24と重なりあっている。フック部55は、ロアレール底壁11側からロアレール外側壁12とロアレール内側壁15との間に入り込むように上向き略L字形状を呈している。
フック部55は、ロアレール内側壁15の先端と対向する内側上面56が補強壁本体部54から遠ざかるほどロアレール底壁11側に位置するよう(近づくよう)傾斜している。換言すると、内側上面56は、外側ほど下方に位置するようテーパ状に傾斜している。
フック部55は、補強壁本体部54の下方側面からレール左右方向にそれぞれ突出する第1壁55aと、第1壁55aの先端側から上方に突出する第2壁55bと、を有し、第1壁55aの上面が内側上面56を構成する。第2壁55bの上面がフック部55の外側上面57を構成する。第2壁55bの補強壁本体部側(内側)の側面58は、上下方向に沿った壁面であり、一端が内側上面56に連続し、他端が外側上面57に連続する。
シートスライド装置1では、車両前方方向(シート前方方向)の衝撃荷重が作用した際に、シートベルトが連結されたバックル3を介してアッパレール5に車両の前方斜め上方へ大きな負荷が作用すると、アッパレール5の後部が上方へ引き上げられるような変形をしようとする。
このとき、アッパレール5は、一対のアッパレール側壁22の下端側が内側へ移動するように変形しようとするとともに、アッパレール屈曲壁24の先端側が外側に倒れ込むように変形しようとする。また、ロアレール4は、一対のロアレール外側壁12の上端側が外側に倒れ込むように変形しようとするとともに、一対のロアレール内側壁15が押し上げられながら開くように変形しようとする。
しかしながら、シートスライド装置1は、アッパレール本体部23に補強部材7が取り付けられている。
これによって、シートスライド装置1は、補強壁本体部54により一対のアッパレール側壁22の下端側が内側へ移動するようなアッパレール側壁22の変形を抑制することができる。
また、シートスライド装置1は、フック部55にロアレール内側壁15が接触することで、アッパレール屈曲壁24の外側に倒れ込むような変形を抑制するとともに、ロアレール内側壁15が押し上げられながら開くように変形することを抑制することができる。
シートスライド装置1は、フック部55によりロアレール内側壁15が押し上げられながら開くように変形することが抑制されることで、ロアレール内側壁15にアッパレール屈曲壁24が接触し、アッパレール屈曲壁24の先端側が外側へ倒れ込むようなアッパレール5の変形を抑制することができる。
これにより、シートスライド装置1は、補強部材7のフック部55により、アッパレール5が上方へ引き上げられるように変形した際に、アッパレール5がロアレール4から引き剥がされないように、アッパレール5とロアレール4との間の剥離強度を向上させることができる。
また、フック部55の内側上面56は、補強壁本体部54から遠ざかるほどロアレール底壁11側に位置するよう(近づくよう)傾斜しているので、アッパレール5の上方への変形に伴いにロアレール内側壁15の先端と接触すると、ロアレール内側壁15の先端を外側に保持するように機能する。
従って、シートスライド装置1は、フック部55の内側上面56の傾斜により、ロアレール内側壁15の先端が内側に移動しにくくなり、ロアレール内側壁15が全体として外側へ倒れ込むことを抑制できる。換言すれば、シートスライド装置1は、フック部55の内側上面56の傾斜により、ロアレール内側壁15が早期に全体として外側へ倒れ込むように変形することを抑制できる。
以上、本発明の具体的な実施例を説明してきたが、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上述した実施例の補強部材7は、接続壁52に2つの補強壁53が接続された構成となっているが、接続壁52に接続される補強壁53の数は2つに限定されるものではなく、1つあるいは3つ以上であってもよい。補強部材7が3つ以上の補強壁53を有する場合、例えば補強部材7をレール長手方向に沿って複数設けてもよく、また、2つの接続壁52の間に、前後半分にした補強部材を溶接等で接続するようしてもよい。
上述した実施例の補強部材7においては、フック部55の内側上面56が補強壁本体部54から遠ざかるほどロアレール底壁11側に位置するよう傾斜しているが、内側上面56を接続壁52と平行(水平)に形成するようにしてもよい。
また、補強部材7は、例えば、図9に示すように、フック部55の内側上面56に、ロアレール内側壁15の先端を挿入可能な凹部62を形成するようにしてもよい。この凹部62は、内側上面56の補強壁本体部54から離れた外側の位置に形成されている。
図9に示すシートスライド装置61は、このような凹部62内にロアレール内側壁15の先端が収容保持されることで、上述した実施例の作用効果に加え、ロアレール内側壁15の先端が一層内側に移動しにくくなり、ロアレール内側壁15が全体として外側へ倒れ込むことを一層抑制できる。
図9は、補強部材7の他の実施例を示すものであり、本発明に係るシートスライド装置1の他の実施例を示す説明図である。なお、図9においては、便宜上、上述した実施例と同一の構成要素に対して同一の符号を付している。
1…シートスライド装置
4…ロアレール
5…アッパレール
6…ロック機構
7…補強部材
11…ロアレール底壁
12…ロアレール外側壁
13…ロアレール本体部
14…ロアレール上壁
15…ロアレール内側壁
21…アッパレール頂壁
22…アッパレール側壁
23…アッパレール本体部
24…アッパレール屈曲壁
25…スリット
52…接続壁
53…補強壁
54…補強壁本体部
55…フック部
55a…第1壁
55b…第2壁
56…内側上面
57…外側上面

Claims (3)

  1. 車両の床面に車両前後方向に沿って配置されたロアレールと、
    上記ロアレールに対してロアレール長手方向に沿ってスライド可能に取り付けられ、かつシートが取り付けられたアッパレールと、
    上記アッパレールに取り付けられた補強部材と、を備え、
    上記ロアレールは、車両の床面に固定されるロアレール底壁と一対のロアレール外側壁とを有して上部が開口する断面U字形状のロアレール本体部と、上記各ロアレール外側壁の先端から内側に向かって延出したロアレール上壁と、該ロアレール上壁の先端から上記ロアレール底壁に向かって延出するロアレール内側壁と、を有し、
    上記アッパレールは、アッパレール頂壁と一対のアッパレール側壁とを有して下部が開口する断面U字形状のアッパレール本体部と、上記各アッパレール側壁の下端から外側へ屈曲しつつ上方へ延出して上記ロアレール外側壁と上記ロアレール内側壁との間に入り込むアッパレール屈曲壁と、を有し、
    上記補強部材は、各アッパレール側壁の内側への倒れ込みを規制する補強壁を有し、
    上記補強壁は、上記アッパレール頂壁に固定され、一対の上記アッパレール側壁の間に直交して垂下するように配置される補強壁本体部と、上記補強壁本体部からレール左右方向に突出し、上記ロアレール外側壁と上記ロアレール内側壁とに車両前後方向で重なるように配置される上向きL字形状のフック部と、を有する、
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 上記フック部は、上記ロアレール内側壁の先端と対向する内側上面が上記補強壁本体部から遠ざかるほど上記ロアレール底壁側に位置するよう傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置。
  3. 上記フック部の上記内側上面には、上記補強壁本体部から離れた外側の位置に、上記ロアレール内側壁の先端を挿入可能な凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシートスライド装置。
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